JP7401730B2 - 加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにタイヤの製造方法 - Google Patents

加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにタイヤの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにタイヤの製造方法に関し、さらに詳しくは、加硫工程における加硫ゴムの離型時に、レーザ光を用いて洗浄した洗浄対象部に加硫ゴムが付着残存して、ゴム製品にゴム欠損が生じることを防止できる加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにこの洗浄方法により洗浄されたモールドを用いたタイヤの製造方法に関するものである。
タイヤ等のゴム製品を製造する際に使用する加硫用モールドの成形面には、加硫する度に、僅かながらゴム成分や配合剤に由来する汚れが付着する。モールドの繰り返し使用によって、この汚れが徐々に累積するので、そのまま汚れを放置すれば、加硫する製品の品質に悪影響が生じる。そのため適宜、成形面を洗浄して汚れを除去する必要がある。モールドを洗浄する方法としては、ショットブラスト洗浄方法、プラズマ洗浄方法、レーザ光洗浄方法等が知られている。
ショットブラスト洗浄方法では、成形面が損傷し易いので、洗浄による成形面の損傷を防止するには、発生させたプラズマによって汚れを化学反応させて除去するプラズマ洗浄方法やレーザ光を成形面に照射してその衝撃波によって汚れを除去するレーザ光洗浄方法が望ましい。ただし、プラズマ洗浄方法は、単位時間に洗浄できる面積が小さくメンテナンス作業にも時間を要するため、効率性を考慮するとレーザ光洗浄方法がより望ましい。
しかしながら、レーザ光によって洗浄した加硫用モールドを用いて加硫を行うと、加硫ゴムを離型した際にモールドの成形面に加硫ゴムが付着残存して、ゴム製品にゴム欠損が生じるという問題がある(特許文献1参照)。この問題に対して特許文献1では、成形面を所望の凹凸状態にするようにレーザ光を照射することが提案されている。ところが、成形面を特許文献1で提案されている所望の凹凸状態(隣接する2つの凸部分の間の平均間隔が4.7μm以下)になっているか否かを確認すること自体が困難である。
特開2016-34707号公報
本発明の目的は、加硫工程における加硫ゴムの離型時に、レーザ光を用いて洗浄した洗浄対象部に加硫ゴムが付着残存して、ゴム製品にゴム欠損が生じることを防止できる加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにこの洗浄方法により洗浄されたモールドを用いたタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の加硫用モールドの洗浄方法は、ゴム製品を製造する際に使用する加硫用モールドの洗浄対象部にレーザ光を照射することにより、前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する加硫用モールドの洗浄方法において、前記モールドの母材の主材質がアルミニウムであり、レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する際の仕様で照射して洗浄された前記洗浄対象部に、前記モールドを用いて加硫したゴム製品の離型時に前記ゴム製品を形成している加硫ゴムが付着残存して前記ゴム製品にゴム欠損を生じさせる高さがナノレベルの超微細な突起の発生を抑制できる雰囲気条件として基準値を設定し、前記レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する仕様で照射する際には必ず、前記洗浄対象部の前記レーザ光が照射されている照射範囲を含む対象領域の単位体積当りの酸素量を、予め設定された前記基準値以下にして前記対象領域を低酸素状態にし、前記基準値が大気圧下で酸素濃度5%に相当する値であることを特徴とする。
本発明の加硫用モールドの洗浄装置は、レーザ発振器と、このレーザ発振器から供給されるレーザ光をゴム製品を製造する際に使用する加硫用モールドの洗浄対象部に照射するレーザヘッドとを備えたモールドの洗浄装置において、前記モールドの母材の主材質がアルミニウムであり、レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する際の仕様で照射して洗浄された前記洗浄対象部に、前記モールドを用いて加硫したゴム製品の離型時に前記ゴム製品を形成している加硫ゴムが付着残存して前記ゴム製品にゴム欠損を生じさせる高さがナノレベルの超微細な突起の発生を抑制できる雰囲気条件として基準値が設定されていて、前記洗浄対象部の前記レーザ光が照射されている照射範囲を含む対象領域の単位体積当りの酸素量を、予め設定された前記基準値以下にする酸素量調整部を備えて、前記レーザ光が前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する仕様で前記洗浄対象部に照射される際には必ず、前記酸素量調整部によって前記対象領域を前記基準値以下の低酸素状態にする設定にされていて、前記基準値が大気圧下で酸素濃度5%に相当する値であることを特徴とする。
本発明のタイヤの製造方法は、上記の加硫用モールドの洗浄方法により洗浄された前記加硫用モールドを使用してグリーンタイヤを加硫することを特徴とする。
本発明の加硫用モールドの洗浄方法および装置によれば、単位体積当りの酸素量が予め設定された基準値以下にした低酸素状態の雰囲気下で洗浄対象部にレーザ光を照射することで、洗浄対象部の汚れを除去し、かつ洗浄した洗浄対象部に、ナノレベルの超微細な突起が形成されることを抑制できる。これにより、加硫ゴムを離型する際、洗浄した洗浄対象部に加硫ゴムが付着残存して、ゴム製品にゴム欠損が生じることをより簡便に防止できる。
本発明のタイヤの製造方法では、レーザ光を照射して洗浄した加硫用モールドを使用するが、洗浄対象部に、ナノレベルの大きさの超微細な突起が形成されることが抑制されている。そのため、このモールドを使用してグリーンタイヤを加硫した後に離型する際に、洗浄した洗浄対象部に加硫ゴムが付着残存して、タイヤにゴム欠損が生じる不具合を防止できる。
加硫用モールドの洗浄装置の実施形態を平面視で例示する説明図である。 スタッドレスタイヤ加硫用モールドの成形面を平面視で例示する説明図である。 鋳継ぎモールドの成形面を拡大して断面視で例示する説明図である。 モールドを洗浄している状態を側面視で例示する説明図である。 モールドを洗浄している状態を正面視で例示する説明図である。 カバーの内部に配置されたモールドを洗浄している状態を正面視で例示する説明図である。 図6のカバーとモールドを平面視で例示する説明図である。 モールドを閉型してグリーンタイヤを加硫している加硫装置の左半分を断面視で例示する説明図である。 モールドを開型して加硫されたタイヤを離型させた状態の加硫装置の左半分を断面視で例示する説明図である。 洗浄装置の別の実施形態によってモールドを洗浄している状態を断面視で例示する説明図である。 図10のケースの内部を平面視で例示する説明図である。 洗浄装置のさらに別の実施形態によってモールドを洗浄している状態を断面視で例示する説明図である。 図12のケースの内部を平面視で例示する説明図である。 洗浄装置のさらに別の実施形態によってモールドを洗浄している状態を断面視で例示する説明図である。
本発明の加硫用モールドの洗浄方法および装置並びにタイヤの製造方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。尚、以下の説明では、タイヤ加硫用モールドを洗浄対象としているが、本発明はタイヤに限らずゴム製品を加硫するための加硫用モールドの洗浄に用いることができる。
本発明は、タイヤ加硫用モールド11(以下、モールド11という)の洗浄対象部に付着した汚れXを、レーザ光Lを用いて除去する。セクショナルタイプのモールド11は、後述するように円筒状に組み付けられる複数のセクターモールド1Aと、2つの円環状のサイドモールド1Bとで構成される。
本発明の洗浄方法を行うには、図1に例示する加硫用モールドの洗浄装置1を用いる。この洗浄装置1は、レーザ発振器2と、レーザヘッド3と、不活性ガスGを供給する酸素濃度調整部7とを備えている。レーザ発振器2とレーザヘッド3とは光ファイバーケーブル2aによって接続されている。酸素濃度調整部7は、不活性ガスGが収容されているタンク7aと、供給量調整機構7bと、ホースを介してタンク7aに接続されている供給ノズル7cとを有している。
この洗浄装置1はさらに、レーザヘッド3が取り付けられるアーム5と、アーム5やレーザヘッド3の動きを制御する制御部6と、酸素量センサ19とを備えている。アーム5はアームベース4に回転自在に取り付けられていて、複数のアーム部5a、5bを回転自在に接続して構成されている。アーム5の先端部にレーザヘッド3が着脱自在に装着される。レーザヘッド3には酸素量センサ19が取り付けられている。
アーム5の動きを制御することにより、レーザヘッド3を三次元の所望の位置に移動させることができる。アーム5の先端部に供給ノズル7cも装着されているので、供給ノズル7cの先端を常にレーザ光Lの照射方向に向けることができる。
レーザ発振器2により供給されたレーザ光Lは、光ファイバーケーブル2aを通じてレーザヘッド3に送られる。レーザ光Lはレーザヘッド3からモールド11の洗浄対象部となる成形面12に照射される。
酸素濃度調整部7は、タンク7aに収容されている不活性ガスGを、供給ノズル7cから、レーザ光Lが照射されている成形面12の照射範囲またはその周辺に向かって供給する。これにより、照射範囲を含む対象領域Sを不活性ガスGの雰囲気下にする。この対象領域Sでは、存在していた酸素が不活性ガスGに置換されて、その単位体積当りの酸素量が予め設定された基準値M以下になり、対象領域Sは大気に比して極度の低酸素状態になる。図中には、対象領域Sを二点鎖線によって便宜的に記載している。この対象領域Sは、レーザ光Lが照射されている成形面12の照射範囲を網羅する領域であればよく、例えば、少なくともレーザ光Lの照射範囲から上方2cmまでの空間を含む領域である。
この基準値Mは例えば、空気中の酸素量0.3kg/m3(0.25kg/m3~0.35kg/m3)程度に対して設定される。大気圧下で酸素量センサ19を用いて検知する場合は、酸素濃度5%程度がこの基準値Mに相当する。この実施形態では酸素量センサ19により検知された検知データは、逐次、供給量調整機構7bに入力されて、タンク7aからの不活性ガスGの供給量の増減に利用される。
レーザ光Lには、モールド11の洗浄に従来使用されているレーザ光Lを用いることができる。照射するレーザ光Lの具体的な仕様は、例えば以下のとおりである。レーザ光Lの種類は、特に指定はないが、Yb-YAGレーザ光(波長1030nm)、Nd-YAGレーザ光(波長1064nm)が望ましい。レーザ光Lの光源出力は1W~5kW、パルス幅は1ns~500ns、パルスエネルギーは1mJ~0.1J、パルス周波数は1kHz~100kHz、フルエンスは0.5J/m2~4.0J/m2、ビーム径(直径)は0.1mm~3mm、パルスオーバラップは0~100%、ラインオーバーラップは0~100%である。
この実施形態では、ピンポイントでレーザ光Lを照射するレーザヘッド3を備えているが、レーザヘッド3はこのタイプに限らない。例えば、ガルバノミラーを内蔵していてレーザ光Lを幅方向にスキャンして幅広に照射できるタイプのレーザヘッド3を採用することもできる。レーザヘッド3は1本に限らず、複数本を有する仕様にすることもできる。同じタイプのレーザヘッド3を複数本有することも、異なるタイプのレーザヘッド3を組み合わせて有する仕様にすることもできる。
洗浄するモールド11はセクショナルタイプに限らず、二分割タイプの場合もある。また、一般的なタイヤ用に限らず、図2に示すスタッドレスタイヤ加硫用モールドの場合もある。図2のモールド11の成形面12は、突設された溝成形突起13およびサイプ成形突起14を有している。溝成形突起13はモールド11の母材と一体的に鋳造されたものであり、サイプ成形突起14はモールド11の母材とは別体として成形面12に取付けられたものである。モールド11の母材の材質は主にアルミニウム、サイプ成形突起14の材質は鋼等である。
サイプ成形突起14の厚さは、0.4mm~1.2mm程度である。サイプ成形突起14や薄肉の溝成形突起13の表面および根元部分は、モールド11の洗浄の際には汚れXを除去し難い部分となる。尚、図中に記載されているC矢印、R矢印、W矢印は、それぞれ、モールド11に挿入して加硫するタイヤの周方向、半径方向、幅方向を示す。
その他、洗浄する別の種類のモールド11としては、図3に示す空気入りタイヤ加硫用鋳継ぎモールドを例示できる。このモールド11は、第1鋳造部15を鋳造した後に第2鋳造部16を鋳造するいわゆる鋳継ぎによって製造されたものである。鋳込まれた溶融金属の凝固収縮によって第1鋳造部15と第2鋳造部16との鋳継ぎ部18には微小すき間gが形成されている。この微小すき間gの大きさは例えば5μm~80μmである。微小すき間gに連通させて排気穴17が形成されている。このモールド11では、タイヤ加硫時の不要なエアやガスは、成形面12から微小すき間gを通じて排気穴17に排出され、排気穴17を通じてモールド11の外部に排出される。この微小すき間gはモールド11を洗浄の際には汚れXを除去し難い部分となる。
次に、モールド11の洗浄方法を、セクターモールド1Aを洗浄する場合を例にして説明する。尚、サイドモールド1Bはセクターモールド1Aと同様に洗浄することもできるが、公知の別の方法で洗浄することもできる。
セクターモールド11Aの洗浄は洗浄ブースで行う。この実施形態では、セクターモールド11Aを1個ずつ洗浄するので、図1に例示するように1つのセクターモールド11Aを所定位置に設置する。その後、アーム5の動きを制御して、図4、図5に例示するようにレーザヘッド3を洗浄する成形面12に沿って移動させる。このようにレーザヘッド3を移動させつつ、レーザ発振器2から供給されたレーザ光Lを成形面12に照射する。ここで、レーザ光Lが照射されている照射範囲に向かって、供給ノズル7cから不活性ガスGを供給して、照射範囲を不活性ガスGの雰囲気下にする。これにより、対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にする。
不活性ガスGとしては、窒素ガス、アルゴンガス等を用いることができる。入手し易さ、コストや取扱い性等の観点から、不活性ガスGとして窒素ガスを用いることが好ましい。
照射したレーザ光Lによって成形面12に付着していた汚れXは除去されて洗浄される。洗浄対象部となる成形面12の範囲を網羅するようにレーザヘッド3を移動させつつ、不活性ガスGの雰囲気下でレーザ光Lを照射して洗浄を行う。
この実施形態では、不活性ガスGを対象領域Sに向かって供給しながらレーザ光Lを照射している。これにより、照射範囲の不活性ガスGの濃度を高く維持(即ち、低酸素状態を維持)しつつ、不活性ガスGの使用量を抑制するのに有利になっている。
図6、図7に例示するように、洗浄対象の成形面12をカバー8によって覆われた閉空間に配置して、このカバー8の内部の閉空間を不活性ガスGが充填された状態にして、レーザ光Lを照射することもできる。不活性ガスGは種類(比重)によって大気下では下方に溜まり易いもの、上方に溜まり易いものがある。特にアルゴンガス、二酸化炭素などの下方に溜まり易い不活性ガスGを使用する場合は、カバー8を用いることで対象領域Sでの不活性ガスGの濃度を安定して高く維持し易くなる。
このカバー8は、上面にタイヤ幅方向に延在する開口部9aを有している。レーザヘッド3は開口部9aの延在方向に沿って移動しながら、カバー8の内部でレーザ光Lを照射して成形面12を洗浄する。このカバー8はセクターモールド11Aに対して移動可能になっているので、レーザヘッド3のタイヤ周方向への移動に伴って、カバー8を移動させることで成形面12の全体を洗浄することが可能になっている。
このようなカバー8を設けて閉空間を形成することで、不活性ガスGの拡散を防止して対象領域Sの不活性ガスGの濃度を高く維持し易くなる。ただし、窒素ガスやアルゴンガス、二酸化炭素などの不活性ガスGは大気下では急激に拡散することはないので、このカバー8を省略して、開空間で対象領域Sに不活性ガスGを供給してもよい。
このように洗浄したセクターモールド11Aを使用してタイヤTを製造するには、図8に例示するように加硫装置23に設置したモールド11(11A、11B)の中にグリーンタイヤTGを配置する。その後、モールド11を閉型して、グリーンタイヤTGの内側で加硫ブラダ24を膨張させてグリーンタイヤTGを加硫する。この加硫工程では、グリーンタイヤTGの外表面は成形面12に押圧されて、成形面12の形状が転写されるように成形される。所定の加硫時間経過後に、図9に例示するようにモールド11を開型し加硫ブラダ2014を収縮させて、加硫済みのタイヤTをモールド11から離型させる。
本発明では、レーザ光Lを照射して成形面12を洗浄する時は必ず、対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にしている。そのため、レーザ光Lを用いて洗浄した成形面12に加硫ゴムが付着残存して、タイヤにゴム欠損が生じる不具合は発生しない。
従来のよう大気下でレーザ光Lを成形面12に照射して汚れXを除去し、その洗浄した成形面12を拡大して観察すると、その他の洗浄方法では生じない超微細な突起が形成されていることを本願発明者らは確認した。この超微細な突起の高さはnmのレベル(1nm~数百nm程度)である。一方、対象領域Sを不活性ガスGの雰囲気下にして極度に酸素量が少ない低酸素状態でレーザ光Lを照射して成形面12を洗浄すると、洗浄した成形面12には上述した超微細な突起の発生を抑制できることを本願発明者らは確認した。
したがって、レーザ光Lを照射して洗浄した成形面12に形成される超微細な突起が、加硫工程において加硫ゴムを離型させる時に、洗浄した成形面12に加硫ゴムを付着残存させる一因と推定される。この実施形態では、レーザ光Lによる汚れXの除去が、不活性ガスGの濃度が濃い雰囲気下で行われる。即ち、レーザ光Lの照射が、大気中の酸素が排除された雰囲気下で行われることで、レーザ光Lで洗浄した成形面12に超微細な突起が形成されることが抑制されると考えらえる。それ故、この実施形態では、レーザ光Lの照射範囲を不活性ガスGの雰囲気下にするという簡便な手段によって、レーザ光Lを用いて洗浄した洗浄対象部に加硫ゴムが付着残存して、ゴム製品にゴム欠損が生じる不具合を防止できる。
対象領域Sの単位体積当りの酸素量が基準値M以下になるように、酸素量センサ19の検知データに基づいて、供給量調整機構7bを制御することで、安定的に対象領域Sを必要な低酸素状態に維持できる。例えば、大気圧下では酸素量センサ19によって検知される酸素濃度が5%以下に維持されるように、対象領域Sに不活性ガスGを供給する。
尚、不活性ガスGを供給する主目的は、レーザ光Lを照射して汚れXを除去した成形面12に、上述した超微細な突起を形成させないことである。そのため、除去した汚れXを、供給ノズル7cから供給した不活性ガスGの噴流によって吹き飛ばす必要はない。したがって、本発明では、レーザ光Lの照射により除去された汚れXを、吹き飛ばすような噴流で不活性ガスGを供給する必要はない。
図10、図11に例示する洗浄装置1の実施形態では、複数のセクターモールド11Aを一度に洗浄する。即ち、1本のグリーンタイヤを加硫するために必要な数のセクターモールド11Aが成形面12を内側にして環状に配置されている。それぞれのモールド11は受け台9bに載置されている。それぞれのセクターモールド11Aは上面に開口部9aを有するカバー8によって覆われて、成形面12はカバー8の内部の閉空間に配置されている。
上下移動可能なアーム5は開口部9aを挿通して、環状に配置されたセクターモールド11Aの環状中心部で上下に延在している。アーム5の先端部にはレーザヘッド3が取り付けられている。供給ノズル7cはカバー8の上面に取付けられている。アーム5はその上下軸心を中心にして回転可能になっていて、レーザヘッド3もアーム5とともに回転する。このレーザヘッド3は上下に首振り可能になっている。
それぞれのセクターモールド11Aの成形面12を洗浄する際には、アーム5を回転させつつ、カバー8の内部に配置したレーザヘッド3からレーザ光Lを照射する。また、適宜、アーム5の上下移動とレーザヘッド3の上下の首振りを行って、レーザヘッド3を成形面12の必要範囲に移動させてレーザ光Lによる洗浄を行う。カバー8の内部には供給ノズル7cから不活性ガスGを供給して対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にする。このようにして、対象領域Sを低酸素状態にして成形面12の洗浄を行う。
この実施形態では、一度に多数のセクターモールド11Aを洗浄できるメリットがある。アーム5をその上下軸心を中心に回転させる構造ではなく、受け台9bをアーム5の上下軸心を中心に回転させる構造にすることもできる。また、この実施形態では、環状に配置されたそれぞれのセクターモールド11Aが、カバー8の内部に供給された不活性ガスGが拡散することを防止する。即ち、それぞれのセクターモールド11Aが、カバー8としても機能するのでカバー8を省略しても、対象領域Sに不活性ガスGが充填された状態(低酸素状態)を比較的、長時間維持することができる。
モールド11がスタッドレスタイヤ加硫用モールドまたは空気入りタイヤ加硫用鋳継ぎモールドのような複雑な形状の成形面12を有する場合であっても、本発明によれば、汚れXを効率的に除去することができる。そして、加硫されたタイヤTの離型時に、洗浄した成形面12には加硫ゴムが付着残存してタイヤにゴム欠損が生じる不具合を防止できる。
対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にするには別の方法もある。例えば図12、図13に示すように、セクターモールド11Aをケース10の内部の閉空間に配置して、このケース10の内部を真空引きして減圧してもよい。
図12、図13では、環状の受け台9bの上に環状に配置された複数のセクターモールド11Aが成形面12を内側にして、円環筒状のケース10の内部に配置されている。酸素量センサ19は受け台9bに取り付けられているが、ケース10の内部の任意の位置に設置することができる。ケース10には排気路20の一端および他端が接続されている。排気路20には上流側から順に、真空ポンプ21、フィルタ20a、切換え弁20bが設けられている。切換え弁20bの操作により、排気路20はケース10の内部に還流する循環路、または、ケース10に還流せずに大気に連通する開放路になる。
ケース10の中央部に位置する貫通部分(ケース10の外部)には、上下移動可能なアーム5が上下に延在している。アーム5の先端部にはレーザヘッド3が取り付けられている。アーム5はその上下軸心を中心にして回転可能になっていて、レーザヘッド3もアーム5とともに回転する。このレーザヘッド3は上下に首振り可能になっている。ケース10の外部に配置されるレーザヘッド3と、ケース10の内部に配置される成形面12との間に存在しているケース10の壁面は、レーザ光Lが透過するガラス等のレーザ光透過性材料で形成されている。この実施形態では、この壁面だけがレーザ光透過性材料で形成されているが、ケース10の少なくともこの壁面がレーザ光透過性材料で形成されていればよく、その他の壁面が金属等のレーザ光非透過性材料で形成されていてもよい。
この洗浄装置1では、真空ポンプ21を稼働させて排気路20を通じてケース10の内部を真空引きして減圧する。これにより、不活性ガスGを用いることなく、対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にして低酸素状態にする。即ち、この洗浄装置1では、真空ポンプ21が、酸素量調整部になっている。酸素量センサ19による検知データに基づいて真空ポンプ21の稼働を制御することで、対象領域Sを安定して必要な低酸素状態にできる。この状態でケース10の外部からレーザ光Lを洗浄対象部に照射して汚れXを除去する。
この実施形態では、レーザ光Lを照射しつつ、排気路20を通じてケース10の内部から外部へ吸引換気される。そのため、レーザ光Lの照射により除去された汚れXの成分が排気路20を通じてケース10から流出してフィルタ20aで回収される。フィルタ20aを通過した気体は、汚れXの成分が概ね除去されて清浄されているので、切換え弁20bの操作によって大気に放出することもできる。或いは清浄された気体を切換え弁20bの操作によって再度、ケース10の内部に還流させることもできる。
この実施形態では、レーザヘッド3がケース10の外部に配置されるので、ケース10の気密性を確保するには有利になる。また、ケース10の内部から外部へ吸引換気されるので、除去された汚れXの成分を確実に回収し易くなり、ケース10の内部に汚れXの成分が充満することを回避できる。
尚、図6、図10に例示した洗浄装置1においても、同様にカバー8により覆われた閉空間の内部から外部へ吸引換気をして、除去された汚れXの成分を排気路20に設けられたフィルタ20aによって回収することもできる。また、図6、図10に例示した洗浄装置1のように不活性ガスGを対象領域Sに供給する装置においても、レーザヘッド3をケース10の外部に配置して、ケース10の気密性を高くすることができる。そして、ケース10の外部からレーザ光Lを洗浄対象部に照射して汚れXを除去するようにしてもよい。。
図14に例示する洗浄装置1は、図12の洗浄装置1に対して排気路20、フィルタ20a、切換え弁20b、真空ポンプ21が省略されていて、代わってケース10の内部に脱酸素剤22aまたは乾燥剤22bの少なくとも一方が配置されている。脱酸素剤22としては鉄粉等を主成分にした公知のもの、乾燥剤としてはシリカゲル等の公知のものを用いることができる。脱酸素剤22a、乾燥剤22bはできるだけ洗浄対象部の近傍に配置するとよい。
この洗浄装置1では、ケース10の内部に配置された脱酸素剤22a、乾燥剤22bが、対象領域Sの単位体積当りの酸素量を基準値M以下にして低酸素状態にする。即ち、この洗浄装置1では、脱酸素剤22a、乾燥剤22bが、酸素量調整部になっている。酸素量センサ19による検知データに基づいて脱酸素剤22a、乾燥剤22bの少なくとも一方の配置量を調整することで、対象領域Sを安定して必要な低酸素状態にできる。この状態でケース10の外部からレーザ光Lを洗浄対象部に照射して汚れXを除去する。
図14に例示する洗浄装置1に対して、排気路20、フィルタ20a、切換え弁20b、真空ポンプ21等を設けることもできる。即ち、ケース10の内部に脱酸素剤22aまたは乾燥剤22bの少なくとも一方を配置して、レーザ光Lの照射を行って汚れXを除去しつつ、排気路20を通じてケース10の内部から外部へ吸引換気をして、除去された汚れXの成分を排気路20に設けられたフィルタ20aによって回収することもできる。
また、図12に例示した洗浄装置1のケース10の内部に不活性ガスGを供給する構成にすることもできる。この構成にした場合は、対象領域Sに不活性ガスGを供給するとともに、ケース10の内部を真空引きして減圧することで、対象領域Sの単位体積当りの酸素量が基準値M以下になる。そして、レーザ光Lの照射を行って汚れXを除去しつつ、排気路20を通じてケース10の内部から外部へ吸引換気をして、除去された汚れXの成分を排気路20に設けられたフィルタ20aによって回収する。フィルタ20aを通過して洗浄された空気は排気路20を通じてケース10の内部に還流させるとよい。
セクターモールドを表1に示すように条件を3通り(条件1~3)に異ならせて、成形面にレーザ照射をして洗浄した。レーザ照射(Yb-YAGレーザ光)はタイヤ加硫用モールドの洗浄に使用されている一般的な照射条件に設定にした。洗浄する際にはレーザ光の照射範囲近傍の単位体積当りの酸素量を測定した。洗浄したそれぞれのセクターモールドを使用して一般的な乗用車用のグリーンタイヤを加硫して、離型時に加硫ゴムが成形面に付着残存して、タイヤにゴム欠損が発生したか否かを確認した。その結果を表1に示す。
条件1では大気下で単純にレーザ照射を行った。条件2では図6、図7に例示したようにセクターモールドをカバーの中の閉空間に配置して、カバーの内部に窒素ガスを供給しながらレーザ照射を行った。条件3では図12、図13に例示したようにセクターモールドをケースの中の閉空間に配置し、この閉空間を真空引きをして減圧した状態でレーザ照射を行った。
Figure 0007401730000001
表1の結果から、レーザ光照射範囲近傍の単位体積当りの酸素量を大気圧下で濃度5%に相当する値程度にして極度の低酸素状態でレーザ照射することで、離型時に加硫ゴムが成形面に付着残存して、タイヤにゴム欠損が生じる不具合を回避するには有効であることが分かる。
1 洗浄装置
2 レーザ発振器
2a 光ファイバーケーブル
3 レーザヘッド
4 アームベース
5 アーム
5a、5b アーム部
6 制御部
7 酸素量調整部
7a タンク
7b 供給量調整機構
7c 供給ノズル
8 カバー
9a 開口部
9b 受け台
10 ケース
11 加硫用モールド
11A セクターモールド
11B サイドモールド
12 成形面
13 溝成形突起
14 サイプ成形突起
15 第1鋳造部
16 第2鋳造部
17 排気穴
18 鋳継ぎ部
19 酸素量センサ
20 排気路
20a フィルタ
20b 切換え弁
21 真空ポンプ(酸素量調整部)
22a 脱酸素剤(酸素量調整部)
22b 乾燥剤(酸素量調整部)
23 加硫装置
24 加硫ブラダ
L レーザ光
S 対象領域
X 汚れ
TG グリーンタイヤ
T 加硫済みのタイヤ

Claims (9)

  1. ゴム製品を製造する際に使用する加硫用モールドの洗浄対象部にレーザ光を照射することにより、前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する加硫用モールドの洗浄方法において、
    前記モールドの母材の主材質がアルミニウムであり、レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する際の仕様で照射して洗浄された前記洗浄対象部に、前記モールドを用いて加硫したゴム製品の離型時に前記ゴム製品を形成している加硫ゴムが付着残存して前記ゴム製品にゴム欠損を生じさせる高さがナノレベルの超微細な突起の発生を抑制できる雰囲気条件として基準値を設定し、
    前記レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する仕様で照射する際には必ず、前記洗浄対象部の前記レーザ光が照射されている照射範囲を含む対象領域の単位体積当りの酸素量を、予め設定された前記基準値以下にして前記対象領域を低酸素状態にし、前記基準値が大気圧下で酸素濃度5%に相当する値であることを特徴とする加硫用モールドの洗浄方法。
  2. 前記対象領域をカバーまたはケースを用いて閉空間にする請求項1に記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  3. 前記レーザ光の種類は波長1030nmのYb-YAGレーザ光または波長1064nmのNd-YAGレーザ光であり、前記レーザ光の光源出力は1W~5kW、パルス幅は1ns~500ns、パルスエネルギーは1mJ~0.1J、パルス周波数は1kHz~100kHz、フルエンスは0.5J/m 2 ~4.0J/m 2 、ビーム径は0.1mm~3mmである請求項1または2に記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  4. 前記対象領域に不活性ガスを供給することで、前記対象領域の単位体積当りの酸素量を前記基準値以下にする請求項1~3のいずれかに記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  5. 前記閉空間を真空引きして減圧することにより、前記対象領域の単位体積当りの酸素量を前記基準値以下にする請求項2に記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  6. 前記閉空間に脱酸素剤または乾燥剤の少なくとも一方を配置することにより、前記対象領域の単位体積当りの酸素量を前記基準値以下にする請求項2に記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  7. 前記閉空間の外部から前記洗浄対象部に前記レーザ光を照射する請求項2、5、6のいずれかに記載の加硫用モールドの洗浄方法。
  8. レーザ発振器と、このレーザ発振器から供給されるレーザ光をゴム製品を製造する際に使用する加硫用モールドの洗浄対象部に照射するレーザヘッドとを備えたモールドの洗浄装置において、
    前記モールドの母材の主材質がアルミニウムであり、
    レーザ光を前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する際の仕様で照射して洗浄された前記洗浄対象部に、前記モールドを用いて加硫したゴム製品の離型時に前記ゴム製品を形成している加硫ゴムが付着残存して前記ゴム製品にゴム欠損を生じさせる高さがナノレベルの超微細な突起の発生を抑制できる雰囲気条件として基準値が設定されていて、
    前記洗浄対象部の前記レーザ光が照射されている照射範囲を含む対象領域の単位体積当りの酸素量を、予め設定された前記基準値以下にする酸素量調整部を備えて、前記レーザ光が前記洗浄対象部に付着している汚れを除去する仕様で前記洗浄対象部に照射される際には必ず、前記酸素量調整部によって前記対象領域を前記基準値以下の低酸素状態にする設定にされていて、前記基準値が大気圧下で酸素濃度5%に相当する値であることを特徴とする加硫用モールドの洗浄装置。
  9. 請求項1~7のいずれかに記載の加硫用モールドの洗浄方法により洗浄された前記加硫用モールドを使用してグリーンタイヤを加硫するタイヤの製造方法。
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