JP7399336B1 - 健康に関するデータを分析するためのシステム、方法、及びプログラム - Google Patents

健康に関するデータを分析するためのシステム、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 団体に属する複数の個人の健康増進等に関する定量的な効果の予測又は検証を支援する。【解決手段】本発明の一実施形態に係るデータ分析サーバ10は、通信ネットワーク20を介して通信可能に接続されたユーザ端末30を操作するユーザに対して、健康に関するデータを分析するためのデータ分析サービスを提供する。当該サーバ10は、団体に含まれる各個人の個人関連データに基づいて、各個人の健康行動の変化に応じた当該団体の単位の健康指標の変化を分析し、当該健康指標の変化に関する情報を出力するから、ユーザは、各個人の健康行動の変化による団体の単位の健康指標への影響を知ることができる。【選択図】 図1

Description

特許法第30条第2項適用 令和4年3月28日、kencomユーザー説明会(ウェブ会議)にて公開 令和4年10月25日、kencomユーザー説明会(ウェブ会議)にて公開 令和4年10月27日、kencomユーザー説明会(ウェブ会議)にて公開 令和5年2月10日、シンポジウム「弘前大学COI-NEXT Well-being イノベーションサミット 2023」にて公開
本発明は、健康に関するデータを分析するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
従来、自治体、法人、及び、健康保険の保険者等の団体に属する個人を対象とした様々な健康管理サービスが提供されている。例えば、下記特許文献1は、ユーザの健康状態に基づいて、当該ユーザの行動を促すコンテンツをレコメンドするシステムを開示している。こうしたサービスを上述したような団体が導入すれば、当該団体に属する個人による健康を増進するための行動が促され得ると考えられる。
特開2023-28893号公報
しかしながら、上述したような団体が健康管理サービスの導入を検討する場合、当該サービスの利用による健康増進等に関する定量的な効果(どの程度、健康行動が促進されるか、健康に寄与するか、又は、医療費を削減できるか等)を予測したいという要望があるが、導入されるサービスによる効果を予測するための仕組みが十分に提供されているとは言えなかった。
また、既に健康管理サービスを導入している団体にとっても、当該サービスの利用を継続するかどうかの意思決定を行う上で、当該サービスの利用による健康増進等に関する定量的な効果を検証したいという要望があるが、同様に、こうした効果を検証するための仕組みが十分に提供されているとは言えなかった。
本発明の実施形態は、団体に属する複数の個人の健康増進等に関する定量的な効果の予測又は検証を支援することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、健康に関するデータを分析するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理する処理と、前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析する処理と、前記健康指標の変化に関する所定情報を出力する処理と、を実行する。
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、健康に関するデータを分析するための方法であって、団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理するステップと、前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析するステップと、前記健康指標の変化に関する所定情報を出力するステップと、を備える。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、健康に関するデータを分析するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理する処理と、前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析する処理と、前記健康指標の変化に関する所定情報を出力する処理と、を実行させる。
本発明の様々な実施形態は、団体に属する複数の個人の健康増進等に関する定量的な効果の予測又は検証を支援する。
本発明の一実施形態に係るデータ分析サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。 ユーザ情報テーブル151が管理する情報を例示する図。 個人属性データ管理テーブル152が管理する情報を例示する図。 健診データ管理テーブル153が管理する情報を例示する図。 医療レセプトデータ管理テーブル154が管理する情報を例示する図。 生活習慣データ管理テーブル155が管理する情報を例示する図。 トップ画面50を例示する図。 概況画面60を例示する図。 時系列分析画面70を例示する図。 事業所分析画面80を例示する図。 シミュレーション画面90を例示する図。 3つのKPI1~3の各々の変化が入力されている場合のシミュレーション画面90を例示する図。 3つのKPI1~3の各々の変化に応じた健康指標の変化を算出する方法について説明するための図。 効果検証画面200を例示する図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ分析サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続され得る。サーバ10は、ユーザ端末30を操作するユーザに対して、健康に関するデータを分析するためのデータ分析サービスを提供する。データ分析サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
まず、データ分析サーバ10のハードウェア構成について説明する。サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカ等の音声出力装置を含む。
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム、及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、データ分析サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル151と、団体(自治体、法人、及び、健康保険の保険者等)に属する個人の属性(性別、生年月日、居住地等の基本情報を含む。)に関する属性データを管理する個人属性データ管理テーブル152と、各個人の健康診断に関する健診データを管理する健診データ管理テーブル153と、各個人の医療レセプト(医療報酬明細書)に関する医療レセプトデータを管理する医療レセプトデータ管理テーブル154と、各個人の生活習慣に関する生活習慣データを管理する生活習慣データ管理テーブル155とを有する。これらのテーブルは、その一部が1つのテーブルに統合されてもよいし、複数のテーブルに分割されてもよい。
また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、コンピュータを、本実施形態におけるデータ分析サービスを提供するためのシステムの一部又は全部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム42を介して、ユーザ端末30側で実行されるように構成され得る。
本実施形態において、データ分析サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
このように構成されたデータ分析サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、ユーザ端末30にインストールされている端末側プログラム42からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が表示される。
次に、ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカ等の音声出力装置を含む。
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、データ分析サービス用のアプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザ(例えば、団体のスタッフ)は、ストレージ35等にインストールされている端末側プログラム42を介したサーバ10との通信を実行することによって、サーバ10が提供するデータ分析サービスを利用することができる。
次に、このように構成された本実施形態のデータ分析サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、データ管理部113及びデータ分析部115として機能するように構成されている。
管理機能制御部111は、データ分析サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。
データ管理部113は、データ分析サービスにおいて分析の対象となるデータの管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、データ管理部113は、データの管理に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
本実施形態において、データ管理部113は、団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理するように構成されている。個人関連データは、これらに限定されないが、例えば、上述した、属性データ、健診データ、医療レセプトデータ、及び、生活習慣データを含む。例えば、データ管理部113は、属性データ、健診データ、医療レセプトデータ、及び、生活習慣データを取得して、対応するテーブル152~155にそれぞれ登録又は更新する。例えば、属性データ、健診データ、及び、医療レセプトデータは、各団体から提供される(例えば、各団体が管理するシステムから送信される。)。また、例えば、生活習慣データは、各個人の健康を管理する健康管理サービス等の提供者から提供される(例えば、当該サービスを提供するためのシステムから送信される。)。
データ分析部115は、データの分析に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、データ分析部115は、データの分析に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
本実施形態において、データ分析部115は、上述した個人関連データに基づいて、団体の単位の健康指標の変化であって、当該団体に含まれる複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた当該健康指標の変化を分析するように構成されている。例えば、こうした健康指標の変化を予測する場合において、健康行動の予測される変化は、ユーザ端末30を操作するユーザによって入力される。また、例えば、健康指標の実際の変化を検証する場合において、健康行動の実際の変化は、個人関連データに基づいて自動的に取得される。
また、データ分析部115は、分析された団体の単位の健康指標の変化に関する指標変化情報を出力するように構成されている。例えば、データ分析部115は、当該指標変化情報を含む画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
本実施形態において、各個人の上述した健康行動は、健康に影響を与え得る様々な行動を含み、これらに限定されないが、例えば、歩行、喫煙、健康診断の受診(健診受診)、又は、医療機関による診療の受診(診療受診)を含む。
また、本実施形態において、団体の単位の上述した健康指標は、健康に関する様々な指標を含み、これらに限定されないが、例えば、医療費に関する指標、又は、患者数(健診等の結果、医療機関の受診を勧奨された受診勧奨対象者数を含み得る。)に関する指標を含む。例えば、健康指標は、上述した個人関連データに基づいて算出可能な様々な指標を含む。
このように、本実施形態のデータ分析サーバ10は、団体に含まれる各個人の個人関連データに基づいて、各個人の健康行動の変化に応じた当該団体の単位の健康指標の変化を分析し、当該健康指標の変化に関する情報を出力するから、ユーザは、各個人の健康行動の変化による団体の単位の健康指標への影響を知ることができる。つまり、サーバ10は、団体に属する複数の個人の健康増進等に関する定量的な効果の予測又は検証を支援する。
本実施形態において、データ分析部115は、複数の個人の健康行動に関する割合の変化を取得し、当該割合の変化に応じた健康指標の変化を分析するように構成され得る。当該割合は、例えば、団体に属する複数の個人のうち、特定の健康行動を行っている(又は、行っていない)個人の割合として定義され得る。例えば、こうした割合の変化は、健康指標の変化を予測する場合においては、ユーザ端末30を操作するユーザによって入力される一方、健康指標の実際の変化を検証する場合においては、個人関連データに基づいて自動的に取得される。こうした構成は、複数の個人の健康行動に関する割合の変化に応じた健康指標の変化の分析を可能とする。
また、データ分析部115は、団体に属する複数の個人の少なくとも一部の健康行動に影響を与える所定サービス(健康管理サービス、又は、健康増進サービス等を含む。)の団体への導入の有無に応じた健康指標の変化を分析するように構成され得る。例えば、データ分析部115は、所定サービスの導入による、複数の個人の健康行動に関する割合の変化を予測又は取得し(例えば、当該サービスの導入による割合の変化量が予め設定されている。)、当該割合の変化に応じた健康指標の変化を分析するように構成される。こうした構成は、健康行動に影響を与えるサービスの導入の有無に応じた健康指標の変化の分析を可能とする。
また、データ分析部115は、複数の健康行動の各々の変化に応じた健康指標の変化を分析するように構成され得る。例えば、データ分析部115は、各個人の第1健康行動(例えば、喫煙)、及び、各個人の第2健康行動(例えば、歩行)それぞれの変化に応じた健康指標の変化を分析する。こうした構成は、複数の健康行動の変化による健康指標への影響の分析を可能とする。
この場合、出力される指標変化情報は、複数の健康行動の各々に対応する健康指標の変化の度合いを含むように構成され得る。こうした健康指標の変化の度合いは、健康指標の変化の全体に対して、各健康行動の変化が寄与する程度を示し得る。例えば、指標変化情報は、健康指標の変化の全体について、各健康行動の変化が寄与する度合いの内訳を含む。こうした構成は、ユーザが、健康行動毎に、その変化の健康指標への影響を知ることを可能とする。
また、出力される指標変化情報は、複数の時点における健康指標の値を含むように構成され得る。例えば、指標変化情報は、第1時点(例えば、健康管理サービス等が導入される前、又は、前年度)における健康指標の値、及び、当該第1時点とは異なる第2時点(例えば、健康管理サービスが導入された後、又は、当年度)における健康指標の値を含む。こうした構成は、ユーザが、複数の時点間の健康指標を比較することを可能とする。
次に、このような機能を有する本実施形態のデータ分析サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例におけるデータ分析サービスは、健康保険組合向けのサービスとして構成されている。なお、自治体、法人、及び、健康保険の保険者等の団体向けのサービスとして構成してもよい。
図2は、この例のユーザ情報テーブル151において管理される情報を例示する。ユーザ情報テーブル151は、この例のデータ分析サービスのユーザ(健康保険組合のスタッフ等)に関する情報を管理し、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、対応する健康保険組合を識別する「組合ID」等の情報を管理する。この例では、1つの健康保険組合に対して複数のユーザアカウントが発行され得る。
図3は、この例の個人属性データ管理テーブル152において管理される情報を例示する。個人属性データ管理テーブル152は、健康保険組合の加入者(被保険者、及び、被扶養者)の属性データを管理し、図示するように、個別の加入者を識別する「個人ID」及び「対象年度」の組合せに対応付けて、対応する個人が加入する健康保険組合を識別する「組合ID」、対応する個人が所属する健康保険組合の事業所を識別する「事業所ID」、「性別」、「生年月日」、対応する個人が被保険者であるか被扶養者であるかを示す「続柄」等の情報を管理する。こうした属性データは、対応する健康保険組合が管理するシステムから提供され、定期的に更新される。
図4は、この例の健診データ管理テーブル153において管理される情報を例示する。健診データ管理テーブル153は、各加入者によって受診される健康診断に関する健診データを管理し、図示するように、個別の健診を識別する「健診ID」に対応付けて、健診を受診した年月日である「健診年月日」、対応する(健診を受けた)加入者を識別する「個人ID」、「健診結果情報」等の情報を管理する。健診結果情報は、医療機関の受診を勧奨される受診勧奨に関する情報を含む。こうした健診データは、対応する健康保険組合が管理するシステムから提供され、定期的に更新される。なお、健診年月日及び個人IDの組合せによって、個別の健診を識別するようにしてもよい。
図5は、この例の医療レセプトデータ管理テーブル154において管理される情報を例示する。医療レセプトデータ管理テーブル154は、各加入者が医療機関による診療を受けた際の医療レセプトに関する医療レセプトデータを管理し、図示するように、個別の診療を識別する「診療ID」に対応付けて、「診療年月日」、対応する(診療を受けた)加入者を識別する「個人ID」、傷病名等を含む「傷病情報」、「医薬品情報」、「診療行為情報」、「医療費」等の情報を管理する。こうした医療レセプトデータは、対応する健康保険組合が管理するシステムから提供され、定期的に更新される。
図6は、この例の生活習慣データ管理テーブル155において管理される情報を例示する。生活習慣データ管理テーブル155は、各加入者の生活習慣に関する生活習慣データを管理し、図示するように、個別の加入者を識別する「個人ID」及び「対象年度」の組合せに対応付けて、歩行における歩数データの履歴である「歩数履歴情報」、「体重履歴情報」、「血圧履歴情報」、「血糖値履歴情報」、「アンケート回答情報」等の情報を管理する。アンケート回答情報は、様々なアンケートに対する回答を含み、例えば、喫煙習慣に関するアンケートを含む。こうした生活習慣データは、個人の健康を管理するための健康管理サービスを提供するシステムから提供され、定期的に更新される。こうした健康管理サービスでは、こうした生活習慣データが、そのユーザによって手動で又は自動的に入力される。なお、こうした健康管理サービスを、データ分析サーバ10が提供するようにしてもよい。
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
図7は、ユーザ端末30において出力されるトップ画面50を例示する。当該画面50は、この例のデータ分析サービスを利用するための起点となる画面である。トップ画面50は、図示するように、概況ボタン521と、時系列分析ボタン522と、事業所分析ボタン523と、シミュレーションボタン524と、効果検証ボタン525とを有する。
図8は、トップ画面50の概況ボタン521の選択に応じて出力される概況画面60を例示する。当該画面60は、対応する(当該画面60が出力されているユーザ端末30を操作するユーザが所属する)健康保険組合の概況を表示するための画面である。概況画面60は、図示するように、対象の年度を指定するための年度指定領域61と、組合の加入者に関する情報を表示する加入者情報表示領域62と、傷病条件(傷病による絞り込み)なしの健康指標に関する情報を表示する第1健康指標情報表示領域64と、傷病条件ありの(傷病毎の)健康指標に関する情報を表示する第2健康指標情報表示領域66とを有する。概況画面60において、複数の傷病(例えば、生活習慣病3疾病、脂質異常症、高血圧症、及び、糖尿病等)にそれぞれ対応する複数の第2健康指標情報表示領域66が上下方向に並べて配置される。
加入者情報表示領域62は、対象の年度における対応する組合の加入者の人数を表示すると共に、当該加入者について、性別の比率、年代の比率、及び、続柄(被保険者又は被扶養者)の比率をそれぞれ示す3つのグラフを表示する。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152において管理されている情報等に基づいて生成及び表示される。
第1健康指標情報表示領域64は、対象の年度における傷病条件なしの健康指標として、1人あたりの医療費を表示する。当該指標の値は、対応する健康保険組合(自健保)の値、この例のデータ分析サービスを利用する全ての健康保険組合の値、及び、全ての健康保険組合の値を、対応する健康保険組合の加入者の分布(性別及び年代の比率)に適合するように調整した分布調整済みの値を含む。こうした分布の調整は、例えば、直接法、又は、間接法を用いて行われる。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152及び医療レセプトデータ管理テーブル154において管理されている情報等に基づいて生成及び表示される。
第2健康指標情報表示領域66は、対象の年度における傷病条件ありの健康指標として、例えば、受診勧奨対象者割合、受診勧奨対象者割合の理論上限、及び、1人あたりの医療費を表示する。これらの指標の値は、上述したように、対応する健康保険組合の値、全ての健康保険組合の値、及び、全ての健康保険組合の分布調整済みの値を含む。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152、健診データ管理テーブル153及び医療レセプトデータ管理テーブル154において管理されている情報等に基づいて生成及び表示される。
受診勧奨対象者は、上述したように、健康診断の結果、医療機関の受診を勧奨された者である。第2健康指標情報表示領域66における受診勧奨対象者割合は、対応する傷病(図8の例では、生活習慣病3疾病)を対象とした受診勧奨対象者の加入者全体に対する割合を示している。
受診勧奨対象者割合の理論上限は、健康保険組合の加入者全体のうち、健康診断を未受診である加入者の全てが受診勧奨対象者であった場合の受診勧奨対象者割合(理論上の上限値)を示す。
図9は、図7に例示したトップ画面50の時系列分析ボタン522の選択に応じて出力される時系列分析画面70を例示する。当該画面70は、各健康指標を時系列で分析するための画面である。時系列分析画面70は、図示するように、対象の年度を指定するための年度指定領域71と、対象の傷病を指定するための傷病指定領域72と、健康指標毎の情報を表示する情報表示領域74とを有する。時系列分析画面70において、複数の健康指標にそれぞれ対応する複数の情報表示領域74が上下方向に並べて配置される。
情報表示領域74は、対象の年度及び傷病における対応する健康指標(例えば、受診勧奨対象者割合、受診勧奨対象者割合の理論上限、及び、1人あたりの医療費)について、対応する健康保険組合の値、全ての健康保険組合の値、及び、分布調整済みの値を表示すると共に、対象の年度までの過去の所定期間(例えば、5年間)について、これらの値の推移を示すグラフを表示する。また、当該領域74は、対応する健康保険組合の健康指標の値について、性別毎の値、年代毎の値、及び、続柄毎の値をそれぞれ示す3つのグラフを表示する。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152、健診データ管理テーブル153及び医療レセプトデータ管理テーブル154において管理されている情報等に基づいて生成及び表示される。
図10は、図7に例示したトップ画面50の事業所分析ボタン523の選択に応じて出力される事業所分析画面80を例示する。当該画面80は、各健康指標を事業所毎に分析するための画面である。事業所分析画面80は、図示するように、対象の年度を指定するための年度指定領域81と、対象の傷病を指定するための傷病指定領域82と、健康指標毎の情報を表示する情報表示領域84とを有する。事業所分析画面80において、複数の健康指標にそれぞれ対応する複数の情報表示領域84が上下方向に並べて配置される。
情報表示領域84は、対象の年度及び傷病における対応する健康指標について、対応する健康保険組合の値、全ての健康保険組合の値、及び、分布調整済みの値を表示すると共に、一覧表示領域841を有する。当該一覧表示領域841は、対応する健康指標について、対応する健康保険組合が有する複数の事業所の各々の情報を一覧表示する。具体的には、領域841は、複数の事業所の各々について、事業所名、加入者数、受診勧奨対象者数、対応する健康指標の値、及び、対応する健康指標の全ての健康保険組合の分布調整済みの値(全ての健康保険組合の値を、対応する事業所の加入者の分布に適合するように調整した値)を表示し、さらに、対応する健康指標の値から、当該分布調整済みの値を減じた差分値を棒グラフ状に表示する。当該棒グラフによって示される差分値がプラスである事業所は、健康増進の活動等のフォローが必要な事業所であると言える。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152、健診データ管理テーブル153及び医療レセプトデータ管理テーブル154において管理されている情報等に基づいて生成及び表示される。
図11は、図7に例示したトップ画面50のシミュレーションボタン524の選択に応じて出力されるシミュレーション画面90を例示する。当該画面90は、加入者の健康行動の変化による各健康指標の変化をシミュレーションするための画面である。シミュレーション画面90は、図示するように、対象の年度を指定するための年度指定領域91と、対象の傷病を指定するための傷病指定領域92と、健康行動に関するKPI(Key Performance Indicator)の変化を入力するためのKPI変化入力領域93と、健康指標毎の情報を表示する情報表示領域94とを有する。シミュレーション画面90において、複数の健康指標にそれぞれ対応する複数の情報表示領域94が上下方向に並べて配置される。
KPI変化入力領域93は、健康行動に関するKPIとして、加入者全体のうちの喫煙習慣がない人数の割合を示す「喫煙習慣なし人数割合(KPI1)」、加入者全体のうちの歩行習慣がある(1日8000歩以上の歩行を行っている)人数の割合を示す「歩行習慣8000歩以上人数割合(KPI2)」、及び、加入者全体のうちの健康診断を受診した人数の割合を示す「健診受診人数割合(KPI3)」の3つのKPI1~3の各々の変化を、%ポイントで入力できるように構成されている。
情報表示領域94は、対象の年度及び傷病についての対応する健康指標の実績値を示す左端の実績値オブジェクト941と、当該健康指標の実績値について、上述した健康行動に関する3つのKPIが変化した場合の予測値であるシミュレーション値を示す右端のシミュレーション値オブジェクト942とを有する。これらのオブジェクト941、942は、対応する値に応じた高さを有する。また、これらのオブジェクト941、942の上辺部分の間には、上述した3つのKPI1~3にそれぞれ対応する第1KPIオブジェクト943、第2KPIオブジェクト944、及び、第3KPIオブジェクト945が左右方向に並ぶように配置されている。これらの第1~第3KPIオブジェクト943~945は、上述した3つのKPI1~3の各々の変化が寄与する健康指標の変化量に応じた高さを有する。
図11に例示したシミュレーション画面90では、KPI変化入力領域93を介した各KPIの変化が未入力であるため、対応する健康指標の実績値及びシミュレーション値は同じ値(30.8%)であり、対応するオブジェクト941、942も、同じ高さを有している。また、3つのKPI1~3の各々の変化が寄与する健康指標の変化量も0%ポイントであるため、対応する第1~第3KPIオブジェクト943~945の各々の高さも0であり、これらのオブジェクト943~945は、左右方向に直線状に並ぶ。
図12は、KPI変化入力領域93を介した3つのKPI1~3の各々の変化が入力されている場合のシミュレーション画面90を例示する。具体的には、図12に例示したシミュレーション画面90では、「喫煙習慣なし人数割合(KPI1)」の変化として「+10%ポイント」が入力されており、「歩行習慣8000歩以上人数割合(KPI2)」の変化として「+15%ポイント」が入力されており、「健診受診人数割合(KPI3)」の変化として「+5%ポイント」が入力されている。この状態のシミュレーション画面90では、図示するように、情報表示領域94において、第1~第3KPIオブジェクト943~945の各々が、対応するKPIの変化に基づく健康指標(図12の例では、受診勧奨対象者割合)の変化量に対応する高さを有している。
また、第1~第3KPIオブジェクト943~945は、左端の実績値オブジェクト941の上辺から右端のシミュレーション値オブジェクト942の上辺に向かって階段状に配置される。
具体的には、第1KPIオブジェクト943は、左側の実績値オブジェクト941の右側に位置し、これらのオブジェクト941、943の上辺は、高さ方向の位置が同じである。また、第1KPIオブジェクト943は、その上側に「-2.5%」と表示されており、2.5%ポイントに対応する高さを有している。これらの表示は、KPI1(喫煙習慣なし人数割合)の「+10%ポイント」の変化によって、対応する健康指標(受診勧奨対象者割合)の「-2.5%ポイント」の変化が発生することを示している。
また、第2KPIオブジェクト944は、左側の第1KPIオブジェクト943の右側に位置し、第1KPIオブジェクト943の下辺、及び、第2KPIオブジェクト944の上辺は、高さ方向の位置が同じである。また、第2KPIオブジェクト944は、その上側に「-1.8%」と表示されており、1.8%ポイントに対応する高さを有している。これらの表示は、KPI2(歩行習慣8000歩以上人数割合)の「+15%ポイント」の変化によって、対応する健康指標の「-1.8%ポイント」という変化がさらに発生することを示している。
また、第3KPIオブジェクト945は、左側の第2KPIオブジェクト944と右側のシミュレーション値オブジェクト942との間に位置し、第2KPIオブジェクト944の下辺、及び、第3KPIオブジェクト945の上辺は、高さ方向の位置が同じであり、また、第3KPIオブジェクト945の下辺、及び、シミュレーション値オブジェクト942の上辺もまた、高さ方向の位置が同じである。第3KPIオブジェクト945は、その上側に「-0.3%」と表示されており、0.3%ポイントに対応する高さを有している。これらの表示は、KPI3(健診受診人数割合)の「+5%ポイント」の変化によって、対応する健康指標の「-0.3%ポイント」という変化がさらに発生することを示している。
また、対応する健康指標のシミュレーション値は、実績値の30.8%から26.2%まで減少しているため、シミュレーション値オブジェクト942の高さは、実績値オブジェクト941の高さよりも低くなっている。こうした情報表示領域94において表示される情報によって、ユーザは、対応する健康指標の予測される変化に対して、各KPIの変化が寄与する度合いを直感的に理解することができる。
図13は、3つのKPI1~3の各々の変化に応じた健康指標(具体的には、受診勧奨対象者割合)の変化を算出する方法について説明するための図である。図13において、実線の円は、対応するKPIの健康行動が「有り」である加入者群を示すノードであり、破線の円は、対応するKPIの健康行動が「無し」である加入者群を示すノードである。左端の母集団の加入者群(健康保険組合の全加入者)を示すノードN0から、右側の喫煙習慣「有り」のノードN1に遷移する割合、及び、喫煙習慣「無し」のノードN2に遷移する割合は、個人属性データ管理テーブル152及び生活習慣データ管理テーブル155において管理されている情報等に基づいて算出することができる。同様に、喫煙習慣「有り」のノードN1から、歩行習慣「有り」のノードN11に遷移する割合、及び、歩行習慣「無し」のノードN12に遷移する割合は、生活習慣データ管理テーブル155において管理されている情報等に基づいて算出することができる。さらに、歩行習慣に対応するノードから健診受診に対応するノードに遷移する割合、及び、健診受診に対応するノードから受診勧奨に対応するノードに遷移する割合は、健診データ管理テーブル153において管理されている情報等に基づいて算出することができる。このように、図13に例示した各ノード間を遷移する割合は、個人関連データに基づいて算出することができる。
そして、各KPIの変化を、各ノード間を遷移する割合に反映することによって、各KPIの変化後の受診勧奨対象者数を算出することができる。例えば、KPI1(喫煙習慣なし人数割合)について「+5%ポイント」の変化を適用する場合、ノードN0からノードN1への遷移割合が+5%ポイントされる一方、当該ノードN0からノードN2への遷移割合が-5%ポイントされる。また、例えば、KPI2(歩行習慣8000歩以上人数割合)について「+10%ポイント」の変化を適用する場合、合計して+10%ポイントとなるように、ノードN1からノードN11への遷移割合、及び、ノードN2からノードN21への遷移割合がそれぞれ増加する(例えば、それぞれ+5%ポイントされる)一方、合計して-10%ポイントとなるように、ノードN1からノードN12への遷移割合、及び、ノードN2からノードN22への遷移割合がそれぞれ減少する(例えば、それぞれ-5%ポイントされる)。なお、KPI2(歩行習慣8000歩以上人数割合)について「+10%ポイント」の変化を適用する場合、ノードN1からノードN11への遷移割合、及び、ノードN2からノードN21への遷移割合がそれぞれ+10%ポイントされる一方、ノードN1からノードN12への遷移割合、及び、ノードN2からノードN22への遷移割合がそれぞれ-10%ポイントされるようにしてもよい。こうしたKPIの変化の、ノード間を遷移する割合への適用を、各KPIについて順に行うことによって、各KPIの変化による受診勧奨対象者数の変化量を順に算出することができ、当該受診勧奨対象者数の変化量に基づいて、受診勧奨対象者割合の変化量を算出することができる。
また、受診勧奨対象者数に代えて、医療機関の診療受診者数の変化量を算出することによって、健康組合の単位の健康指標としての総医療費の変化を算出することもできる。すなわち、まず、1人当たりの医療費の実績値は、以下の計算式によって算出することができる。

1人当たりの医療費(実績値)
= 総医療費(実績値) ÷ 診療受診者数(実績値)

そして、上述した受診勧奨対象者数と同様の方法で、診療受診者数のシミュレーション値を算出すれば、総医療費のシミュレーション値は、以下の計算式によって算出することができる。

総医療費(シミュレーション値)
= 1人当たりの医療費(実績値) × 診療受診者数(シミュレーション値)
図14は、図7に例示したトップ画面50の効果検証ボタン525の選択に応じて出力される効果検証画面200を例示する。当該画面200は、各健康指標の実際の変化を検証するための画面である。効果検証画面200は、図示するように、対象の年度を指定するための年度指定領域201と、対象の傷病を指定するための傷病指定領域202と、健康行動に関するKPIの変化を表示するためのKPI変化表示領域203と、健康指標毎の情報を表示する情報表示領域204とを有する。効果検証画面200において、複数の健康指標にそれぞれ対応する複数の情報表示領域204が上下方向に並べて配置される。
KPI変化表示領域203は、上述した3つのKPI1~3について、対象年度の前年度から対象年度までの変化(%ポイント)を表示する。これらの情報は、個人属性データ管理テーブル152、健診データ管理テーブル153、及び、生活習慣データ管理テーブル155において管理される情報に基づいて生成及び表示される。
情報表示領域204は、対象の傷病についての対応する健康指標について、対象の年度の前年度の実績値を示す左端の前年度実績値オブジェクト2041と、当該健康指標についての対象の年度(当年度)の実績値を示す右端の当年度実績値オブジェクト2042とを有する。これらのオブジェクト2041、2042は、対応する値に応じた高さを有する。また、これらのオブジェクト2041、2042の上辺部分の間には、分布影響オブジェクト2043、並びに、上述した3つのKPI1~3にそれぞれ対応する第1KPIオブジェクト2044、第2KPIオブジェクト2045、及び、第3KPIオブジェクト2046が左右方向に並ぶように配置されている。分布影響オブジェクト2043は、対応する健康保険組合における加入者の分布の変化(前年度から当年度への変化)が寄与する健康指標の変化量に応じた高さを有する。当該変化量は、健康指標の当年度の値と、当該当年度の値を、前年度の加入者の分布に適合するように調整した分布調整済みの値との差分値として算出される。また、第1~第3KPIオブジェクト2044~2046は、上述した3つのKPI1~3の各々の変化が寄与する健康指標の実際の変化量に応じた高さを有する。こうした変化量は、図13に例示される図を用いて説明した上述した方法を適用することによって算出される。
分布影響オブジェクト2043、及び、第1~第3KPIオブジェクト2044~2046は、シミュレーション画面90における第1~第3KPIオブジェクト943~945と同様に、左端の前年度実績値オブジェクト2041の上辺から右端の当年度実績値オブジェクト2042の上辺に向かって階段状に配置される。
こうした情報表示領域204によって、ユーザは、対応する健康指標の実際の変化に対して、加入者の分布の変化、及び、各KPIの変化が寄与する度合いを直感的に理解することができる。
上述した例では、加入者の健康行動の変化による各健康指標の変化をシミュレーションする際に、健康行動に関する上述したKPIの変化を入力するようにしたが、こうしたKPIの変化の入力に代えて、健康管理サービス又は健康増進サービス等のサービスの導入の有無を入力するようにしてもよい。この場合、例えば、健康保険組合に対して導入可能な複数のサービスについて、各サービスを導入した場合に予測される上述したようなKPIの変化を、対応するサービスと関連付けて予め設定しておき、対象のサービスに関連付けられているKPIの変化に基づいて、当該サービスを導入した場合の健康指標を算出するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態に係るデータ分析サーバ10は、団体(例えば、健康保険組合等)に含まれる各個人の個人関連データ(例えば、個人属性データ、健診データ、医療レセプトデータ、及び、生活習慣データ等)に基づいて、各個人の健康行動(例えば、喫煙、歩行、及び、健診受診等)の変化に応じた当該団体の単位の健康指標(例えば、受診勧奨対象者割合、受診勧奨対象者割合の理論上限、1人当たり医療費、及び、総医療費等)の変化を分析し、当該健康指標の変化に関する情報を出力するから、ユーザは、各個人の健康行動の変化による団体の単位の健康指標への影響を知ることができる。つまり、サーバ10は、団体に属する複数の個人の健康増進等に関する定量的な効果の予測又は検証を支援する。
上述した実施形態では、個人関連データとして、個人属性データ、健診データ、医療レセプトデータ、及び、生活習慣データを例示したが、本発明の他の実施形態では、これらのデータの少なくとも一部に代えて、他のデータが個人関連データとして管理され、分析に用いられる。
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるデータ分析サーバ10が有する機能の一部又は全部は、データ分析サーバ10及びユーザ端末30が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末30のみによって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、データ分析サーバ10によって構成される他、データ分析サーバ10及びユーザ端末30によって構成され、又は、ユーザ端末30によって構成され得る。
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
10 データ分析サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
113 データ管理部
115 データ分析部
15 ストレージ
151 ユーザ情報テーブル
152 個人属性データ管理テーブル
153 健診データ管理テーブル
154 医療レセプトデータ管理テーブル
155 生活習慣データ管理テーブル
30 ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 端末側プログラム
50 トップ画面
60 概況画面
70 時系列分析画面
80 事業所分析画面
90 シミュレーション画面
200 効果検証画面

Claims (9)

  1. 1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、健康に関するデータを分析するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
    団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理する処理と、
    前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析する処理と、
    前記健康指標の変化に関する所定情報を出力する処理と、を実行
    前記健康指標の変化を分析する処理は、前記複数の個人の少なくとも一部の複数の健康行動の各々の変化に応じた前記健康指標の変化を分析することを含み、
    前記所定情報は、前記健康指標の変化の全体の内訳として、前記複数の健康行動の各々に対応する前記健康指標の変化の度合いを含む、
    システム。
  2. 前記個人関連データは、健診データ、医療レセプトデータ、及び、生活習慣データの少なくとも1つを含む、
    請求項1のシステム。
  3. 前記健康指標の変化を分析する処理は、前記複数の個人の前記健康行動に関する割合の変化を取得し、前記割合の変化に応じた前記健康指標の変化を分析することを含む、
    請求項1のシステム。
  4. 前記健康行動は、歩行、喫煙、健診受診、及び、診療受診の少なくとも1つを含む、
    請求項1のシステム。
  5. 前記健康指標の変化を分析する処理は、前記複数の個人の少なくとも一部の前記健康行動に影響を与える所定サービスの前記団体への導入の有無に応じた前記健康指標の変化を分析することを含む、
    請求項1のシステム。
  6. 前記所定情報は、複数の時点における前記健康指標の値を含む、
    請求項1のシステム。
  7. 前記健康指標は、医療費に関する指標、又は、患者数に関する指標を含む、
    請求項1のシステム。
  8. 1又は複数のコンピュータによって実行され、健康に関するデータを分析するための方法であって、
    団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理するステップと、
    前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析するステップと、
    前記健康指標の変化に関する所定情報を出力するステップと、を備え、
    前記健康指標の変化を分析するステップは、前記複数の個人の少なくとも一部の複数の健康行動の各々の変化に応じた前記健康指標の変化を分析することを含み、
    前記所定情報は、前記健康指標の変化の全体の内訳として、前記複数の健康行動の各々に対応する前記健康指標の変化の度合いを含む、
    方法。
  9. 健康に関するデータを分析するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
    団体に含まれる複数の個人の各々に関連付けられた個人関連データを管理する処理と、
    前記個人関連データに基づいて、前記団体の単位の健康指標の変化であって、前記複数の個人の少なくとも一部の健康行動の変化に応じた前記健康指標の変化を分析する処理と、
    前記健康指標の変化に関する所定情報を出力する処理と、を実行させ、
    前記健康指標の変化を分析する処理は、前記複数の個人の少なくとも一部の複数の健康行動の各々の変化に応じた前記健康指標の変化を分析することを含み、
    前記所定情報は、前記健康指標の変化の全体の内訳として、前記複数の健康行動の各々に対応する前記健康指標の変化の度合いを含む、
    プログラム。
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