本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
図1~図5を参照して、本発明の実施形態1に係るテレメータシステム100を説明する。まず、図1を参照して、実施形態1に係るテレメータシステム100について説明する。図1は、テレメータシステム100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、テレメータシステム100は、通信装置1と、メータ2と、サーバ3と、センター装置4とを備える。実施形態1において、テレメータシステム100は、複数の通信装置1と、複数のメータ2と、サーバ3と、センター装置4とを備える。テレメータシステム100は、メータ2の計測結果を示す情報を収集するシステムである。より具体的には、テレメータシステム100は、メータ2の計測結果を示す情報を通信装置1がセンター装置4に送信して、センター装置4に計測結果を示す情報を収集させるシステムである。サーバ3とセンター装置4とは、例えばセンターシステムである。センター装置4は、例えば、通信装置1に対して情報制御を実行する。なお、通信装置1は、メータ2の計測結果を示す情報を、センター装置4に対して親機5を介して間接的に送信してもよい。
メータ2は、資源またはエネルギーに関する計測装置である。メータ2の計測対象は、例えば、ガス、水道、または電気である。メータ2は、例えば、個人宅、会社、および各種施設のような需要家毎に設置される。すなわち、メータ2は、例えば、ガス、水道、または電気の使用量を計測し、計測結果としての計測値を出力する計測装置である。メータ2は、例えば、一定期間毎に交換される。また、メータ2に不具合が発生した場合に、メータ2は交換される。メータ2は、「計測装置」の一例である。以下、本明細書において、メータ2がガスの使用量を計測するガスメータである場合を例に挙げて説明する。
メータ2は、例えばガス管に設置される。ガス管には、メータ2の計測対象であるガスが流れる。ガスは、ガスボンベまたはガスホルダーからガス管を通じて需要家に供給される。なお、メータ2の計測対象であるガスは、LPガス(液化石油ガス)であってもよいし、都市ガスでもよい。メータ2は、ガス管を流れるガスの流量を計測することによって、ガスの使用量を計測する。なお、メータ2の種類は、特に限定されない。メータ2は、例えば、5ビットメータ、8ビットメータ、Uバスメータ、またはマイコンメータである。実施形態1において、メータ2は、5ビットメータである。
なお、計測装置の一例としてメータ2を説明するが、計測装置が資源またはエネルギーに関する限り、計測装置は、例えばガス遮断装置が備えるオンオフセンサであってもよい。ガス遮断装置は、ガス管に設けられる。オンオフセンサは、例えば、地震を計測した場合にオンして、ガス管を遮断する。すなわち、ガス管でのガスの流通を遮断する。なお、地震が発生していないときには、オンオフセンサは、オフ状態である。オンオフセンサがオフ状態である場合には、ガスの流通が許容される。ガスの流通は、ガス管を通じてガスが流れることを示す。通信装置1は、計測結果として、オンオフセンサがオンしたことを示す情報をセンター装置4に送信する。
通信装置1は、メータ2の計測結果を示す情報をセンター装置4に送信する。通信装置1は、メータ2毎に設置される。また、通信装置1は、例えば、メータ2の周辺の壁またはガス管に設置される。作業者は、メータ2の設置工事の際に、通信装置1を操作して、通信装置1がメータ2の計測結果をセンター装置4に送信できるように、通信装置1を設定する。具体的には、作業者は、通信装置1を操作して、通信装置1の動作モードを設定し、通信装置1がメータ2の計測結果をセンター装置4に送信できるように通信装置1を設定する。実施形態1において、通信装置1は、複数の動作モードを有する。
通信装置1の動作モードは、通信装置1とセンター装置4との通信に関する動作モードを含む。実施形態1において、通信装置1とセンター装置4との通信に関する動作モードは、例えば、「電界強度測定」、「開通発呼」、「保守」、「U端子強制設定」、および「ATコマンド」であり、詳細については後述する。従って、メータ2の設置工事の際に、作業者は、通信装置1とセンター装置4との通信に関する動作モードを通信装置1に開始させることができる。その結果、メータ2の計測結果をセンター装置4に送信できるように、通信装置1が設定される。また、通信装置1の動作モードは、メータ2の種類ごとに定められた動作モードを含む。メータ2の種類ごとに定められた動作モードについては後述する。
通信装置1は、メータ2と有線で通信可能に接続される。実施形態1では、複数の通信装置1は、それぞれ、複数のメータ2と電線PLにより有線接続される。電線PLは、信号線およびグランド線を含む。なお、通信装置1は、メータ2と無線で通信可能に接続されてもよい。
複数の通信装置1の各々とセンター装置4とは、無線で通信可能に接続される。具体的には、複数の通信装置1の各々とセンター装置4とは、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)網、FOMA(Freedom Of Mobile Multimedia Access)網、LTE(Long Term Evolution)網、4G(第4世代移動通信システム)網、および5G(第5世代移動通信システム)網のような広域無線網Neに接続される。そして、複数の通信装置1の各々とセンター装置4とは、広域無線網Neを介して互いに無線通信を行う。
センター装置4は、通信装置1を介して、複数のメータ2の各々の計測結果を示す情報を収集する。具体的には、センター装置4は、通信装置1を介して、複数のメータ2の各々が計測した計測値を収集する。そして、センター装置4は、例えば、収集した計測値をサーバ3に格納する。サーバ3は、例えば、データベースサーバである。
次に、図2を参照して、通信装置1について説明する。図2は、通信装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、通信装置1は、筐体Caと、基板Cbと、電池Baとを備える。通信装置1は、制御部10と、トリガー部20と、光検出部30と、通信部40と、報知部50と、第1接続部60と、第2接続部70と、第3接続部80と、電源制御部90とをさらに備える。
筐体Caは、基板Cbおよび電池Baを収容する。筐体Caは、例えば中空の部材である。筐体Caは、例えば樹脂のような磁気を遮断しない物質により形成される。また、筐体Caは、例えば防水加工されている。
基板Cbには、制御部10と、トリガー部20と、光検出部30と、通信部40と、報知部50と、第1接続部60と、第2接続部70と、第3接続部80と、電源制御部90とが搭載されている。従って、制御部10と、トリガー部20と、光検出部30と、通信部40と、報知部50と、第1接続部60と、第2接続部70と、第3接続部80と、電源制御部90とは、筐体Caの内部に配置される。
電源制御部90は、電池Baに接続される。電源制御部90は、電池Baから供給される電源電圧を内部電源電圧に変換して、制御部10と、トリガー部20と、光検出部30と、通信部40と、報知部50とに内部電源電圧を供給する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)およびMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサー11および記憶部12を含む。プロセッサー11は、記憶部12に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、通信装置1の各要素を制御する。また、制御部10は、タイマー機能を有し、所定時間が経過したことを検出する。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、フラッシュメモリのような半導体メモリーを含む。記憶部12は、プロセッサー11によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。また、記憶部12は、テーブル121を記憶する。テーブル121には、光検出部30による光検出回数を示す情報と、動作モードとが関連付けられている。テーブル121の詳細については後述する。記憶部12は、例えば、通信装置1とセンター装置4との通信のログをさらに記憶してもよい。
トリガー部20は、外部操作に応じてトリガー信号を生成する(以下、トリガー信号SGと記載する場合がある)。トリガー部20は、実施形態1において、磁気センサ21を含む。磁気センサ21は、例えばホールセンサである。外部操作は、例えば、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を検知できる程度に、筐体Caを介して磁石Mgを磁気センサ21に近づける操作のことである。すなわち、磁石Mgの磁界に応じて、トリガー部20は、トリガー信号SGを生成する。実施形態1において、磁石Mgは、通信装置1とは別体の部材である。従って、筐体Caの内部にトリガー部20を配置できる。その結果、トリガー信号SGを生成するための物理キーを筐体Caの外側に設ける必要がないため、筐体Caに防水加工するためのコストを低減できる。ひいては、通信装置1の製造コストを低減できる。なお、外部操作は、防水の観点から非接触操作であることが好ましいが、接触操作であってもよい。
光検出部30は、光を検出する。光検出部30は、例えば、受光素子である。受光素子は、例えば、フォトトランジスターまたはフォトダイオードである。光検出部30は、光の検出結果を示す光検出信号を制御部10に出力する。例えば、光検出部30は、検出した光の光量または強度を示す光検出信号を制御部10に出力する。
通信部40は、広域無線網Neに接続され、広域無線網Neを介して無線通信を行う。通信部40は、例えば、広域無線網Neの通信プロトコルに準拠した無線通信モジュールである。
報知部50は、作業者に通知すべき情報を報知する。例えば、報知部50は、通信装置1の動作モードの種別を報知する。従って、作業者は、報知部50により通信装置1の動作モードの種別を確認できる。その結果、通信装置1の誤操作を効果的に抑制できる。また、報知部50は、例えば、通信装置1が動作モードで動作して得られた結果を報知する。従って、作業者は、通信装置1が動作モードで動作して得られた結果を確認できる。その結果、通信装置1の誤操作をより効果的に抑制できる。
実施形態1では、報知部50は、単数または複数のLED(Light Emitting Diode)を含む。LEDは発光素子の一例である。例えば、通信装置1の動作モードの種別に応じた点灯パターンでLEDが点灯することによって、通信装置1の動作モードの種別を作業者に報知する。すなわち、LEDは複数の点灯パターンを有する。例えば、点灯パターン毎に、LEDが出射する光の色、および/または、LEDが点滅する周期が異なる。実施形態1において、LEDは、動作モードの種別に応じて、LEDの点灯回数を可変させる。なお、例えば、通信装置1が待機状態であるときには、報知部50のLEDは非点灯状態である。
実施形態1での一例として、報知部50は、2つのLEDを含む。2つのLEDのうちの一方のLED(以下、第1LEDと記載する場合がある)は、例えば、通信装置1の動作モードの種別に応じた点灯パターン(点灯回数)で点灯する。2つのLEDのうちの他方のLED(以下、第2LEDと記載する場合がある)は、例えば、通信装置1が動作モードで動作して得られた結果に応じた点灯パターン(点灯回数)で点灯する。
なお、報知部50は、音または振動によって、通信装置1の動作モードの種別を報知してもよい。この場合、光によって動作モードの種別を報知する場合と比較して、報知のための光を作業者が確認するための窓が不要となる点で、筐体Caの防水性を向上できる。
この場合、報知部50は、例えば、ブザー、振動素子、または、スピーカーを含む。例えば、報知部50がブザーを含む場合には、ブザーが動作モードの種別に対応する回数だけ音を出力することによって、通信装置1の動作モードの種別を作業者に報知する。例えば、報知部50が振動素子を含む場合には、振動素子が動作モードの種別に対応する回数だけ振動することによって、通信装置1の動作モードの種別を作業者に報知する。例えば、報知部50がスピーカーを含む場合には、スピーカーが動作モードの種別を示す音声を出力することによって、通信装置1の動作モードの種別を作業者に報知する。
なお、報知部50は、音または振動によって、通信装置1が動作モードで動作して得られた結果を報知してもよい。
また、報知部50は、画像によって、通信装置1の動作モードの種別を報知してもよい。この場合、通信装置1を操作する作業者の周辺で大きな音(例えば騒音)が発生する場合であっても、作業者は、通信装置1の動作モードの種別を確認できる。
この場合、例えば、報知部50は、液晶パネルを含む。報知部50が液晶パネルを含む場合には、液晶パネルが動作モードの種別を示す画像を表示することによって、通信装置1の動作モードの種別を作業者に報知する。
なお、報知部50は、画像によって、通信装置1が動作モードで動作して得られた結果を報知してもよい。
第1接続部60には、メータ2に接続された電線PLが接続される。すなわち、第1接続部60は、電線PLによってメータ2と有線接続される。制御部10は、電線PLおよび第1接続部60を介して、メータ2の計測結果を示す情報を取得する。実施形態1において、第1接続部60に接続可能なメータ2の種類は、例えば、5ビットメータ、Uバスメータ、または、マイコンメータである。実施形態1において、メータ2の種類は5ビットメータである。従って、メータ2に接続された電線PLは、第1接続部60に接続されている。第1接続部60は、「接続部」の一例である。
第2接続部70には、計測装置に接続された電線PLが接続されることが可能である。第2接続部70に接続可能な計測装置の種類は、例えば、8ビットメータである。第3接続部80には、計測装置に接続された電線PLが接続されることが可能である。第3接続部80に接続可能な計測装置の種類は、例えばオンオフセンサである。
メータ2の設置工事の際には、作業者は、第1接続部60、第2接続部70、または第3接続部80に接続するメータ2の種類を通信装置1に設定する。メータ2の種類を通信装置1に設定する場合、例えば、作業者は、通信装置1が有する複数の動作モードのうち、メータ2の種類ごとに定められた動作モードのいずれかを通信装置1に開始させる。実施形態1において、メータ2の種類ごとに定められた動作モードは、例えば、「Uバスメータ」、「5ビットメータ」、「マイコンメータ」、「8ビットメータ」、および「オンオフセンサ」を含み、詳細については後述する。作業者は、メータ2の種類ごとに定められた動作モードを通信装置1に開始させて、第1接続部60、第2接続部70、または第3接続部80に接続するメータ2の種類を通信装置1に設定する。実施形態1において、メータ2の種類が5ビットメータであるため、作業者は、動作モードとしての「5ビットメータ」を通信装置1に開始させる。
実施形態1によれば、メータ2の種類ごとに定められた動作モードは、第1接続部60に接続可能な複数の種類のメータ2(具体的には、5ビットメータ、Uバスメータ、およびマイコンメータ)の各々の動作モードを含む。すなわち、第1接続部60は、複数の動作モードに共通する。従って、第1接続部60に対して、複数の種類のメータ2のいずれか1つを接続できる。その結果、基板Cbに、メータ2の種類ごとに接続部を搭載させることなく、通信装置1を構成できる。ひいては、通信装置1の構成を簡素化できる。
次に、図2および図3を参照して、光検出部30について説明する。図3Aは、通信装置1の透過部WDが光LTAを透過して、光検出部30が光LTAを検出している状態を示す断面図である。図3Bは、通信装置1の透過部WDが指示体FGによって覆われて、光検出部30が光LTAを検出していない状態を示す断面図である。実施形態1では、光LTAは太陽光である。
図3Aに示すように、筐体Caは、本体BDと、透過部WDとを有する。本体BDは、略直方体形状を有する。本体BDは光LTAを透過しない。本体BDは、例えば、合成樹脂製である。本体BDには、透過部WDが配置される。透過部WDには、通信装置1の外部からの光LTAが進入し得る。透過部WDは光LTAを透過する。透過部WDは、合成樹脂製またはガラス製である。透過部WDは、例えば、透明である。透明は、無色透明、有色透明、または、半透明である。なお、実施形態1では、報知部50が報知用のLEDを含むため、本体BDには、報知のためにLEDが出射した光を透過する窓(不図示)が設けられる。この場合の窓は、LEDが出射した光を透過し、例えば、合成樹脂製またはガラス製である。また、この場合、本体BDには、例えば、LEDの数に応じた数の窓が設けられる。また、窓は、透過部WDと異なる位置に設けられる。
光検出部30は、例えば、透過部WDに対向する。透過部WDの外面が指示体FGに覆われていない場合、光検出部30は、透過部WDを透過した光LTAを検出する。
一方、図3Bに示すように、透過部WDの外面が指示体FGによって覆われると、透過部WDへの光LTAの進入が遮断される。その結果、光検出部30は、光LTAを検出しない。なお、筐体Caの遮光状態によっては、透過部WDが指示体FGによって覆われている場合でも、透過部WDが、微量の光を検出する場合はあり得る。
指示体FGは、制御部10に指示を与えるために透過部WDの外面を覆う。指示体FGは、有機体または無機体である。指示体FGは、実施形態1では、作業者の指(例えば、人差し指)である。具体的には、指示体FGは、単位指示動作を実行することで、制御部10に指示を与える。単位指示動作とは、指示体FGが透過部WDの外面を覆うことで透過部WDに進入する光LTAを遮断する動作と、指示体FGが透過部WDの外面を覆わずに透過部WDに光LTAを透過させる動作とを含む。
引き続き図2および図3を参照して、制御部10の動作を説明する。
制御部10は、トリガー部20によって生成されたトリガー信号SGに応じて、光検出部30の検出結果に応じた動作モードを開始する。従って、通信装置に設けられうるディップスイッチのような物理キーに対する押圧操作をすることなく、所望の動作モードを通信装置1に開始させることができる。その結果、作業者は容易に所望の動作モードを設定できる。また、物理キーの搭載が必須ではないため、通信装置1の防水性を向上できる。なお、通信装置1には、物理キーが設けられていてもよいし、設けられなくてもよい。
動作モードを開始するためのトリガー信号SGは、「第1トリガー信号」の一例に相当する。
特に、実施形態1では、指示体FGによる単位指示動作が繰り返されると、光検出部30は、光LTAを検出する状態と光LTAを検出していない状態とを繰り返す。つまり、指示体FGによる単位指示動作が繰り返されると、光検出部30は、断続的に光LTAを検出する。
制御部10は、例えば、光検出部30によって出力された光検出信号のレベルが閾値TH以上である場合に、光検出部30が光LTAを検出したと判定する。一方、光検出部30によって出力された光検出信号のレベルが閾値TH未満である場合に、光検出部30が光LTAを検出していないと判定する。
そして、制御部10は、光検出信号のレベルが閾値TH以上になってから閾値TH未満になると、光LTAの検出回数を1だけインクリメントすることで、光LTAの検出回数を計数する。
具体的には、制御部10は、光検出部30が断続的に光LTAを検出する際の光LTAの検出回数を計数する。そして、制御部10は、光LTAの検出回数に応じた動作モードを、トリガー信号SGに応じて開始する。従って、実施形態1によれば、作業者は、所望の動作モードに応じた回数だけ、指示体FGによる単位指示動作を行うことで、制御部10に対して所望の動作モードを容易に開始させることができる。
引き続き図2および図3を参照して、通信装置1の設定方法の詳細について説明する。実施形態1において、通信装置1に所望の動作モードを開始させるために、作業者は、先ず、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、作業者は、磁気センサ21に磁石Mgを近接させる。実施形態1において、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を検出する場合、トリガー部20は、トリガー信号SGとしての光検出用トリガー信号SG1を生成する。具体的には、通信装置1が光検出部30の検出結果に応じた動作モードを開始する前に、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を1回目に検出する場合、トリガー部20は、トリガー信号SGとしての光検出用トリガー信号SG1を生成する。
光検出用トリガー信号SG1に応じて、制御部10は、タイマーを起動する。作業者は、タイマーが起動してから、所定時間が経過することをタイマーが検出するまでに、所望の動作モードに応じた回数だけ、指示体FGによる単位指示動作を行う。その結果、光検出部30は、単位指示動作の回数に応じて、断続的に光LTAを検出する。
そして、制御部10は、光検出部30による断続的な光LTAの検出結果に基づいて、光LTAの検出回数を計数し、通信装置1の動作モードを決定する。所定時間は、例えば20秒である。
次に、作業者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、作業者は、再び磁気センサ21に磁石Mgを近接させる。実施形態1において、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を検出する場合、トリガー部20は、トリガー信号SGとしての動作モード開始用トリガー信号SG2を生成する。具体的には、通信装置1が光検出部30の検出結果に応じた動作モードを開始する前に、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を2回目に検出する場合、トリガー部20は、トリガー信号SGとしての動作モード開始用トリガー信号SG2を生成する。動作モード開始用トリガー信号SG2は、「第1トリガー信号」の一例である。なお、作業者は、所定時間が経過する前に、通信装置1に対して外部操作してもよい。この場合、通信装置1の操作時間を短縮できる。
制御部10は、動作モード開始用トリガー信号SG2に応じて、光検出部30による光LTAの検出結果に応じた動作モードを開始する。具体的には、制御部10は、動作モード開始用トリガー信号SG2に応じて、光検出部30による光LTAの検出回数に応じた動作モードを開始する。従って、通信装置に設けられうるディップスイッチのような物理キーに対する押圧操作をすることなく、所望の動作モードを通信装置1に開始させることができる。その結果、作業者は容易に所望の動作モードを設定できる。なお、通信装置1には、物理キーが設けられていてもよいし、設けられなくてもよい。
動作モードを終了させる場合には、作業者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、作業者は、動作モードを終了させるために、磁気センサ21に磁石Mgを近接させる。動作モードの開始後、すなわち通信装置1が光検出部30による光LTAの検出結果に応じた動作モードで動作する間に、磁気センサ21が磁石Mgの磁界を検出する場合、トリガー部20は、トリガー信号SGとしての動作モード終了用トリガー信号SG3を生成する。動作モード終了用トリガー信号SG3は、「第2トリガー信号」の一例である。
制御部10は、動作モード終了用トリガー信号SG3に応じて、動作モードを終了する。従って、動作モードを開始させるための外部操作と、動作モードを終了させるための外部操作とは同様である。その結果、動作モード終了用トリガー信号SG3を生成するためだけの専用のトリガー部を省略でき、通信装置1を簡素化できる。
次に、図4を参照して、記憶部12が記憶するテーブル121について説明する。図4は、記憶部12が記憶するテーブル121を示す図である。図4に示すように、テーブル121では、通信装置1の動作モードと、光検出部30による光LTAの検出回数と、報知部50による点灯パターンとが関連付けられている。図4の例では、点灯パターンは、点灯回数を示している。なお、通信装置1の動作モードに関連付けられた「光LTAの検出回数」は一例であり、特に限定されない。また、通信装置1の動作モードの種別も一例であり、特に限定されない。
制御部10は、光検出部30による光LTAの検出結果に基づいて、光LTAの検出回数を計数する。そして、制御部10は、テーブル121を参照して、光LTAの検出回数に応じた動作モードおよび点灯パターンを決定する。
例えば、動作モードとしての「電界強度測定」には、光LTAの検出回数としての「1回」と、LEDの点灯回数としての「1回」とが関連付けられている。動作モードとしての「電界強度測定」は、基地局から所定の周期で送信される信号の電波強度を、通信装置1が測定するモードである。動作モードとしての「電界強度測定」では、例えば、測定結果としての電界強度が強い場合には、第2LEDは緑色で点灯する。また、例えば、電界強度が中程度である場合には、第2LEDは橙色で点灯する。さらに、例えば、電波強度が低い場合には、第2LEDは、赤色で点灯する。作業者は、例えば電波強度が低い場合には、通信装置1の取付位置を変更して、再び、動作モードとしての「電界強度測定」を通信装置1に開始させる。
例えば、動作モードとしての「開通発呼」には、光LTAの検出回数としての「2回」と、LEDの点灯回数としての「2回」とが関連付けられている。動作モードとしての「開通発呼」は、メータ2の設置工事が完了したことを、作業者がセンター装置4に通知するためのモードである。すなわち、メータ2の設置工事が完了した後に、作業者は、動作モードとしての「開通発呼」を通信装置1に開始させる。「開通発呼」では、通信装置1は、メータ2を取り付けられた需要家に関する情報をセンター装置4から受信して、受信した情報を通信装置1に設定する。
例えば、動作モードとしての「保守」には、光LTAの検出回数としての「3回」と、LEDの点灯回数としての「3回」とが関連付けられている。動作モードとしての「保守」では、例えば、通信装置1の制御部10が動作しているときには、第2LEDは赤色で点灯する。また、例えば、通信装置1の通信部40が通信しているときには、第2LEDは橙色で点灯する。さらに、例えば、通信装置1がメータ2と通信しているときには、第2LEDは緑色で点灯する。
例えば、動作モードとしての「U端子強制設定」には、光LTAの検出回数としての「4回」と、LEDの点灯回数としての「4回」とが関連付けられている。動作モードとしての「U端子強制設定」は、通信装置1に対して、Uバスメータと異なる種類であって、第1接続部60に接続可能な種類のメータ2が設定されている場合に、Uバスメータ用の設定器(不図示)を通信装置1に接続して、設定器と通信装置1とを通信させるためのモードである。設定器は、通信装置1およびセンター装置4と通信可能なデバイスである。設定器は、例えば、タブレット端末装置、ノート型コンピュー夕、またはスマートフォンである。「U端子強制設定」では、設定器は、例えば、通信装置1に対して設定情報を設定する。設定情報は、例えば、通信装置1の識別番号、現在の時刻、および/または、無線チャネルを示す。
例えば、動作モードとしての「ATコマンド」には、光LTAの検出回数としての「5回」と、LEDの点灯回数としての「5回」とが関連付けられている。動作モードとしての「ATコマンド」は、外部装置(例えばノートパソコン)が制御部10を介さずに通信部40と直接通信するためのモードである。「ATコマンド」では、外部装置は、ATコマンドで通信部40を制御する。
例えば、動作モードとしての「リセット」には、光LTAの検出回数としての「6回」と、LEDの点灯回数としての「6回」とが関連付けられている。動作モードとしての「リセット」は、通信装置1に設定された情報をリセットするためのモードである。
例えば、動作モードとしての「Uバスメータ」には、光LTAの検出回数としての「7回」と、LEDの点灯回数としての「7回」とが関連付けられている。動作モードとしての「Uバスメータ」は、通信装置1に接続されるメータ2の種類がUバスメータであることを通信装置1に設定するためのモードである。
例えば、動作モードとしての「5ビットメータ」には、光LTAの検出回数としての「8回」と、LEDの点灯回数としての「8回」とが関連付けられている。動作モードとしての「5ビットメータ」は、通信装置1に接続されるメータ2の種類が5ビットメータであることを通信装置1に設定するためのモードである。
例えば、動作モードとしての「マイコンメータ」には、光LTAの検出回数としての「9回」と、LEDの点灯回数としての「9回」とが関連付けられている。動作モードとしての「マイコンメータ」は、通信装置1に接続されるメータ2の種類がマイコンメータであることを通信装置1に設定するためのモードである。
さらに、動作モードとしての「8ビットメータ」には、光LTAの検出回数としての「10回」と、LEDの点灯回数としての「10回」とが関連付けられている。動作モードとしての「8ビットメータ」は、通信装置1に接続されるメータ2の種類が8ビットメータであることを通信装置1に設定するためのモードである。
例えば、動作モードとしての「オンオフセンサ」には、光LTAの検出回数としての「11回」と、LEDの点灯回数としての「11回」とが関連付けられている。動作モードとしての「オンオフセンサ」は、通信装置1にオンオフセンサが接続されることを通信装置1に設定するためのモードである。
次に、図5を参照して、通信装置1の設定方法について説明する。図5は、通信装置1の動作モードの設定方法を示すフローチャートである。図5に示すように、通信装置1の設定方法は、ステップS1~ステップS15を含む。
ステップS1において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。その結果、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS2において、トリガー部20は、ステップS1での磁界の検出に応じて、光検出用トリガー信号SG1を生成する。
ステップS3において、制御部10は、ステップS2で生成された光検出用トリガー信号SG1に応じて、タイマーを起動させる。
ステップS4において、作業者が、指示体FGによって単位指示動作を繰り返すと、光検出部30は、断続的に光LTAを検出する。
ステップS5において、制御部10は、光検出部30が出力する光検出信号に基づいて、光LTAの検出回数を計数する。そして、制御部10は、光LTAの検出回数を示す情報を記憶部12に記憶する。
ステップS6において、制御部10は、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS6で否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS4に戻る。すなわち、タイマーを起動させてから所定時間が経過するまで、制御部10は、光検出部30による光LTAの検出回数を計数する。そして、ステップS6で肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。その結果、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS8において、トリガー部20は、ステップS7での磁界の検出に応じて、動作モード開始用トリガー信号SG2を生成する。
ステップS9において、制御部10は、記憶部12を参照して、光検出部30による光LTAの検出回数を特定する。
ステップS10において、制御部10は、光検出部30による光LTAの検出回数に応じた動作モードを決定する。具体的には、制御部10は、テーブル121を参照して、ステップS9で特定された光LTAの検出回数に応じた動作モードを決定する。
ステップS11において、制御部10は、テーブル121を参照して、動作モードの種別に応じた報知を実行するように、報知部50を制御する。その結果、報知部50は、ステップS10で制御部10が決定した動作モードの種別を報知する。具体的には、報知部50に含まれる第1LEDは、ステップS10で決定された動作モードに応じた回数だけ点灯する。その結果、作業者は、光LTAの検出回数に応じて決定された動作モードの種別を認識できる。
ステップS12において、制御部10は、ステップS8で生成された動作モード開始用トリガー信号SG2に応じて、ステップS10で決定した動作モードを開始する。
ステップS13において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。すなわち、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS14において、トリガー部20は、ステップS13での磁界の検出に応じて、動作モード終了用トリガー信号SG3を生成する。
ステップS15において、制御部10は、ステップS14で生成された動作モード終了用トリガー信号SG3に応じて、ステップS12で開始された動作モードを終了する。
(実施形態2)
図6~図8を参照して、本発明の実施形態2に係る通信装置1Aを説明する。実施形態2に係る通信装置1Aが発光部35を備える点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。また、通信装置1Aは、通信装置1と同様に、図1に示すテレメータシステム100に含まれる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図6は、実施形態2に係る通信装置1Aの構成を示すブロック図である。図6に示す通信装置1Aは、図1に示す通信装置1の構成に加えて、発光部35をさらに備える。発光部35は、基板Cbに搭載されている。従って、発光部35は、筐体Caの内部に配置される。電源制御部90は、発光部35に内部電源電圧を供給する。
発光部35は、光を発光して、光を出射する。発光部35は、例えば、発光素子である。発光素子は、例えば、LEDである。実施形態2では、発光部35は、第1波長帯域の光を出射する。例えば、発光部35は、赤外光を出射する。第1波長帯域は、可視光を含まないことが好ましい。
また、実施形態2では、光検出部30は、第2波長帯域の光を検出する。例えば、光検出部30は、赤外光を検出する。第2波長帯域は、可視光を含まないことが好ましい。発光部35における第1波長帯域と光検出部30における第2波長帯域とは、少なくとも一部が重複していればよい。例えば、第1波長帯域と第2波長帯域とが一致していてもよいし、第1波長帯域に第2波長帯域が含まれていてもよいし、第2波長帯域に第1波長帯域が含まれていてもよいし、第1波長帯域の一部と第2波長帯域の一部とが重複していてもよい。
次に、図6および図7を参照して、光検出部30および発光部35について説明する。図7Aは、発光部35が出射した光LTBが透過部WDを透過して外部に出射している状態を示す断面図である。図7Bは、発光部35が出射した光LTBが透過部WDを覆う指示体FGに反射されて光検出部30によって検出されている状態を示す断面図である。
図7Aに示すように、発光部35は、透過部WDに向けて光LTBを出射する。透過部WDが指示体FGに覆われていない場合、光LTBは、透過部WDを透過して、通信装置1の外部に向けて出射される。その結果、光検出部30は光LTBを検出しない。また、光検出部30は、可視光を含まない第2波長帯域の光LTBを検出するため、太陽光に含まれる可視光(外乱光)が光検出部30によって検出されることを抑制できる。なお、透過部WDが指示体FGによって覆われていない場合でも、透過部WDが、微量の光を検出する場合はあり得る。
一方、図7Bに示すように、透過部WDの外面が指示体FGによって覆われると、透過部WDを透過した光LTBは、指示体FGに反射されて、光検出部30に向かう。その結果、光検出部30は、光LTBを検出する。指示体FGは「反射体」の一例に相当する。
すなわち、光検出部30は、発光部35が出射して透過部WDを透過した光LTBであって、透過部WDの外面を覆う指示体FGによって反射された光LTBを検出する。
指示体FGは、単位指示動作を実行することで、制御部10に指示を与える。実施形態2では、単位指示動作とは、指示体FGが透過部WDを覆わずに透過部WDに光LTBを透過させる動作と、指示体FGが透過部WDを覆うことで指示体FGが光検出部30に向けて光LTBを反射する動作とを含む。
引き続き図6および図7を参照して、制御部10の動作を説明する。
制御部10は、トリガー部20によって生成されたトリガー信号SGに応じて、光検出部30の検出結果に応じた動作モードを開始する。この点は、実施形態1と同様である。動作モードを開始するためのトリガー信号SGは、「第1トリガー信号」の一例に相当する。
また、実施形態2では、指示体FGによる単位指示動作が繰り返されると、光検出部30は、光LTBを検出していない状態と光LTBを検出している状態とを繰り返す。つまり、指示体FGによる単位指示動作が繰り返されると、光検出部30は、断続的に光LTBを検出する。
制御部10は、例えば、光検出部30によって出力された光検出信号のレベルが閾値TH以上である場合に、光検出部30が光LTBを検出したと判定する。一方、光検出部30によって出力された光検出信号のレベルが閾値TH未満である場合に、光検出部30が光LTBを検出していないと判定する。
そして、制御部10は、光検出信号のレベルが閾値TH未満から閾値TH以上になると、光LTBの検出回数を1だけインクリメントすることで、光LTAの検出回数を計数する。
具体的には、制御部10は、光検出部30が断続的に光LTAを検出する際の光LTAの検出回数を計数する。
さらに具体的には、制御部10は、指示体FGが透過部WDの外面を覆う状態と覆わない状態とに起因する光検出部30による光LTBの検出回数を計数する。
そして、制御部10は、光LTBの検出回数に応じた動作モードを、トリガー信号SGに応じて開始する。従って、実施形態2によれば、作業者は、所望の動作モードに応じた回数だけ、指示体FGによる単位指示動作を行うことで、制御部10に対して所望の動作モードを容易に開始させることができる。
特に、実施形態2では、光検出部30は発光部35によって出射された光LTBを検出するため、比較的強い強度で光LTBを検出できる。従って、光検出部30による光LTBの検出回数を、制御部10は、より精度良く計数できる。
次に、図8を参照して、通信装置1の設定方法について説明する。図8は、通信装置1の動作モードの設定方法を示すフローチャートである。図8に示すように、通信装置1の設定方法は、ステップS101~ステップS117を含む。
ステップS101において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。その結果、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS102において、トリガー部20は、ステップS101での磁界の検出に応じて、光検出用トリガー信号SG1を生成する。
ステップS103において、制御部10は、ステップS102で生成された光検出用トリガー信号SG1に応じて、タイマーを起動させる。
ステップS104において、制御部10は、発光部35を点灯させる。その結果、発光部35は点灯する。
ステップS105において、作業者が、指示体FGによって単位指示動作を繰り返すと、光検出部30は、断続的に光LTBを検出する。
ステップS106において、制御部10は、光検出部30が出力する光検出信号に基づいて、光LTBの検出回数を計数する。そして、制御部10は、光LTBの検出回数を示す情報を記憶部12に記憶する。
ステップS107において、制御部10は、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS107で否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS105に戻る。すなわち、タイマーを起動させてから所定時間が経過するまで、制御部10は、光検出部30による光LTBの検出回数を計数する。そして、ステップS107で肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS108に進む。
ステップS108において、制御部10は、発光部35を消灯する。その結果、消費電力を抑制できる。
ステップS109において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。その結果、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS110において、トリガー部20は、ステップS109での磁界の検出に応じて、動作モード開始用トリガー信号SG2を生成する。
ステップS111において、制御部10は、記憶部12を参照して、光検出部30による光LTBの検出回数を特定する。
ステップS112において、制御部10は、光検出部30による光LTBの検出回数に応じた動作モードを決定する。具体的には、制御部10は、テーブル121を参照して、ステップS111で特定された光LTBの検出回数に応じた動作モードを決定する。
ステップS113において、制御部10は、テーブル121を参照して、動作モードの種別に応じた報知を実行するように、報知部50を制御する。その結果、報知部50は、ステップS112で制御部10が決定した動作モードの種別を報知する。具体的には、報知部50に含まれる第1LEDは、ステップS112で決定された動作モードに応じた回数だけ点灯する。その結果、作業者は、光LTBの検出回数に応じて決定された動作モードの種別を認識できる。
ステップS114において、制御部10は、ステップS110で生成された動作モード開始用トリガー信号SG2に応じて、ステップS112で決定した動作モードを開始する。
ステップS115において、通信装置1の操作者は、通信装置1に対して外部操作する。すなわち、通信装置1の操作者は、磁石Mgを磁気センサ21に近接させる。すなわち、磁気センサ21は、磁石Mgの磁界を検出する。
ステップS116において、トリガー部20は、ステップS115での磁界の検出に応じて、動作モード終了用トリガー信号SG3を生成する。
ステップS117において、制御部10は、ステップS116で生成された動作モード終了用トリガー信号SG3に応じて、ステップS114で開始された動作モードを終了する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、以下に示す内容)。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図3を参照して説明した光検出部30が検出する光LTAは太陽光であったが、光検出部30が光LTAを検出する限りは、光LTAは特に限定されない。例えば、光LTAは、照明器具が照射する光でもよい。この場合の照明器具は、例えば、光を発光するLED光源、または、レーザー光を出射するレーザー光源を含む。この場合の光またはレーザー光は、可視光でもよいし、不可視光でもよい。
(2)図3を参照して説明した実施形態1では、指示体FGは指であったが、光LTAを遮断できる限りは、指示体FGは特に限定されない。例えば、指示体FGは、光LTAを透過しない合成樹脂製の部材である。
(3)図7を参照して説明した発光部35における第1波長帯域は可視光を含まず、光検出部30における第2波長帯域は可視光を含まなかったが、光検出部30が光LTAを検出できる限りは、第1波長帯域および第2波長帯域は可視光を含んでいてもよい。
(4)図7を参照して説明した実施形態2では、指示体FGは指であったが、光LTAを反射できる限りは、指示体FGは特に限定されない。例えば、指示体FGは、光LTAを反射する合成樹脂製の部材である。
(5)図7を参照して説明した実施形態2において、筐体Caは、発光部35の状態を確認するための窓を有していてもよい。特に、発光部35が可視光を出射する場合は、窓を介して発光部35の状態を容易に確認できる。この場合の窓は、透過部WDと異なる位置に配置される。
(6)図2および図6を参照して説明した実施形態1、2では、トリガー部20は、磁気センサ21を含んだ。ただし、トリガー部20が外部操作に応じてトリガー信号SGを生成する限り、トリガー部20は、リードスイッチを含んでいてもよい。リードスイッチは、例えば、磁石Mgの磁界に応じてトリガー信号SGを生成する。また、トリガー部20は、例えばプッシュスイッチのような物理キーを含んでもよい。この場合、例えば、外部操作として、筐体Caの外部からプッシュスイッチが押圧されることに応じて、トリガー部20は、トリガー信号SGを生成する。
また、実施形態1、2では、通信装置1とメータ2とは、別体であった。ただし、通信装置1がメータ2の計測結果を示す情報をセンター装置4に送信する限り、通信装置1とメータ2とは一体であってもよい。例えば、通信装置1は、メータ2に内蔵されていてもよい。