JP7397404B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関わる。
半導体部品やプリント基板などの製造技術分野においては、検査対象となる製品の画像を撮影し、この撮影した画像を良品の画像と比較することにより、製品に含まれる欠陥の有無や程度を評価する検査方法が実用化されている。この種の検査方法の分野においては、機械学習の応用により検査精度を高める試みが検討されており、例えば、特許文献1では、検査対象となる製品の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと画像データとの比較に基づいて製品の良否判定を行う装置が提案されている。
特開2018-5773号公報
しかし、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元数の設定方法については、標準的な手法は確立されておらず、操作者のスキルや経験などに依存している。例えば、主成分分析の寄与率を指標にして、特徴量の次元数を決定する方法が考えられるが、寄与率と欠陥検出精度との関係は製品毎に異なり得る。このため、ある製品については、特徴量の次元数が不十分であるために、良品であるのにも関わらず不良品と判定してしまったり、他の製品については、特徴量の次元数が過剰であるために、不良品であるのにも関わらず良品と判定してしまったりすることがある。
そこで、本発明は、このような問題を解決し、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元数を簡易かつ適切に設定することのできる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提案することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明に関わる画像処理装置は、検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと画像データとの差異と閾値との比較に基づいて検査対象の検査を行う画像処理装置であって、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付ける操作部と、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成される再構成画像データを画像データと対比して表示する表示部と、操作者によって指定された次元の特徴量を、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定する設定部と、を備える。このように、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成された再構成画像データが画像データと対比されるように表示されるため、操作者は、画像データと再構成画像データとを見比べながら、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる次元を指定することができる。
ここで、操作部は、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の個数の指定を操作者から受け付けてもよい。また、設定部は、特徴量の全次元の中から、操作者から受け付けた次元の個数に対し、予め定められた優先度の高い順に次元を選択し、選択された各次元の特徴量を、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定してもよい。これにより、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元数を適切に設定することができる。
ここで、優先度の高い順は、例えば、特徴量の次元毎の分散の大きい順、特徴量の次元毎の最大値の大きい順、又は特徴量の次元毎の最大値と最小値との差が大きい順のうち何れかとしてもよい。これにより、検査対象の画像の特徴に応じて再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元数を適切に設定することができる。
また、操作部は、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の個別指定を操作者から受け付けてもよい。これにより、検査対象の画像の特徴に応じて再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元を適切に設定することができる。
また、操作部は、閾値の指定を操作者から受け付けてもよい。これにより、検査対象の画像の特徴に応じて閾値を適切に設定することができる。
本発明に関わる画像処理方法は、検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと画像データとの差異と閾値との比較に基づいてコンピュータシステムが検査対象の検査を行う画像処理方法であって、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定をコンピュータシステムが操作者から受け付けるステップと、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成される再構成画像データを画像データと対比してコンピュータシステムが表示するステップと、操作者によって指定された次元の特徴量を、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量としてコンピュータシステムが設定するステップと、を備える。このように、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成された再構成画像データが画像データと対比されるように表示されるため、操作者は、画像データと再構成画像データとを見比べながら、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる次元を指定することができる。
本発明に関わる画像処理プログラムは、検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと画像データとの差異と閾値との比較に基づいて検査対象の検査を行う画像処理方法をコンピュータシステムに実行させるための画像処理プログラムであって、コンピュータシステムに、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付けるステップと、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成される再構成画像データを画像データと対比して表示するステップと、操作者によって指定された次元の特徴量を、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定するステップと、を実行させる。このように、操作者によって指定された次元の特徴量から再構成された再構成画像データが画像データと対比されるように表示されるため、操作者は、画像データと再構成画像データとを見比べながら、特徴量の全次元のうち再構成画像データの再構成に用いられる次元を指定することができる。
本発明によれば、再構成画像データの再構成に用いられる特徴量の次元数を簡易かつ適切に設定することができる。
本発明の実施形態に関わる画像データから再構成画像データを再構成する処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態に関わる画像処理方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に関わる画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に関わる事前準備処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に関わる画像処理装置の機能の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に関わる画像データと再構成画像データとの対比画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に関わる画像データと再構成画像データとの対比画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に関わる画像データと再構成画像データとの対比画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に関わる画像データと再構成画像データとの対比画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の一側面に関わる実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更又は改良され得るととともに、本発明には、その等価物も含まれる。なお、同一符号は、同一の構成要素を示すものとし、重複する説明は省略する。
[適用例]
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の適用例について説明する。
図1は本実施形態に関わる画像データX1から再構成画像データX2を再構成するための処理の流れを示す説明図である。画像データX1は、例えば、検査対象の少なくとも一部分を撮影して得られる画像データである。画像データX1は、その特徴が抽出された特徴量ベクトルに射影される。説明の便宜上、この特徴量ベクトルを特徴量Zと呼ぶ。このとき、次元圧縮により特徴量Zの次元数は、画像データX1の次元数よりも少なくなる。再構成画像データX2は、特徴量Zの次元を復元することにより得られる。画像データの次元を圧縮及び復元するアルゴリズムとして、オートエンコーダが知られている。オートエンコーダでは、(1)式及び(2)式が成立する。但し、U及びVは、X1とX2との差が小さくなるように、学習を通じて得られるパラメータである。UTはUの転置行列であり、fは活性化関数である。また、オートエンコーダの層数は、3層に限らず、任意の層数でもよい。
Z=f(UTX1)…(1)
X2=VZ…(2)
本実施形態に関わる画像処理方法は、画像データX1と再構成画像データX2との差異と閾値とを比較し、その比較結果に基づいて検査対象の良否判定を行う。例えば、良品と不良品とを区別する外観検査においては、複数の良品の特徴を予め機械学習して行列Uを事前に求めておく。そして、検査対象となる製品を撮影して画像データX1を得るとともに、その特徴量Zから再構成画像データX2を再構成する。画像データX1と再構成画像データX2との差異が閾値未満のときは、検査対象となる製品は良品であると判定される。一方、画像データX1と再構成画像データX2との差異が閾値以上のときは、検査対象となる製品は不良品であると判定される。
図2は本実施形態に関わる画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
ここでは、ある一定数の同一製品を良品と不良品とに区別するための良否判定の事前設定をする場合を例示する。但し、図2に示す処理に先立って、複数の良品の特徴の機械学習を通じて行列Uは事前に算出されているものとする。また、検査対象となる製品の標本(サンプル)について特徴量Zの全次元の分布が予め算出されているものとする。
まず、ステップ201において、検査対象となる製品の撮影により得られる画像データX1が入力される。
次に、ステップ202において、画像データX1について、(1)式の変換処理が行われ、特徴量Zが算出される。
次に、ステップ203において、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元が操作者によって指定される。
次に、ステップ204において、操作者によって指定された次元の特徴量Zについて(2)式の再構成処理が行われる。
次に、ステップ205において、操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成された再構成画像データX2が画像データX1と対比されるように表示される。
次に、ステップ206において、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元が操作者の指定により決定したか否かを判定する。
ここで、ステップ206の判定結果が否定判定である場合には、ステップ203~ステップ206の処理が繰り返される。
一方、ステップ206の判定結果が肯定判定である場合には、ステップ207において、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元が、操作者が指定する次元に設定される。
このような画像処理方法によれば、操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成された再構成画像データX2が画像データX1と対比されるように表示されるため、操作者は、画像データX1と再構成画像データX2とを見比べながら、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元を指定することができる。特に、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元の指定が変更される都度にその変更された次元の特徴量Zから再構成された再構成画像データX2が画像データX1と対比されて改めて表示されるようにすることにより、操作者は、次元の指定の変更に伴って変化する再構成画像データX2を画像データX1と見比べながら、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる適切な次元を指定することができる。
例えば、検査対象となる製品に微小のキズがあるものの、そのキズが製品の性能上無視し得ない程度のものである場合には、その製品が不良品であると判定されるように、操作者の判断により、特徴量Zの全次元の中から再構成画像データX2の再構成に用いられる次元を選択することができる。また、例えば、検査対象となる製品に比較的大きなキズがあるものの、そのキズが製品の性能上無視し得る程度のものである場合には、その製品が良品であると判定されるように、操作者の判断により、特徴量Zの全次元の中から再構成画像データX2の再構成に用いられる次元を選択することができる。
なお、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個数の指定を操作者から受け付けるようにしてもよい。説明の便宜上、操作者から指定される次元の個数を指定個数と呼ぶ。この場合、特徴量Zの全次元の中から、予め定められた優先度の高い順に次元を選択し、選択された各次元の特徴量を、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量Zとして設定してもよい。優先度の高い順の例として、特徴量Zの次元毎の分散の大きい順、特徴量Zの次元毎の最大値の大きい順、又は特徴量Zの次元毎の最大値と最小値との差が大きい順などを挙げることができる。
なお、次元個数との対応関係が予め定められている複数のモードを定義し、モードの選択を通じて次元個数を指定するようにしてもよい。例えば、特徴量Zの全次元数が100である場合、20個の次元個数を指定するモード1と、40個の次元個数を指定するモード2と、60個の次元個数を指定するモード3とを予め定義し、この3つのモードの中から操作者によって選択される何れか一つのモードに対応付けられる次元の個数を指定個数として指定してもよい。この場合、例えば、モード2が操作者によって選択されると、40個の次元個数が指定個数として指定される。
また、欠陥検出感度の大きさと次元個数との対応関係を予め定義し、欠陥検出感度の大きさの指定を通じて次元個数を指定してもよい。このような対応関係は、次元個数と欠陥検出感度との間の相関性を利用するものである。例えば、欠陥検出感度の大きさを「大」、「中」、「小」の3段階のレベルに分類し、欠陥検出感度が最大である「大」のレベルと20個の次元個数とを対応付け、欠陥検出感度が中間である「中」のレベルと40個の次元個数とを対応付け、欠陥検出感度が最小である「小」のレベルと60個の次元個数とを対応付けてもよい。この場合、例えば、欠陥検出感度が中間である「中」のレベルが操作者によって選択されると、40個の次元個数が指定個数として指定される。これにより、次元数を指定するための技術専門知識を操作者が有していなくても、次元個数を適切かつ容易に設定することができる。
また、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個別指定を操作者から受け付けてもよい。例えば、0次元から8次元のうち、0次元、1次元、2次元、4次元、7次元の個別指定を受け付けてもよい。
また、画像データX1と再構成画像データX2との差異の閾値判定に用いられる閾値の指定を操作者から受け付けるようにしてもよい。
また、画像データX1は、操作者が検査をしたい領域を含むものであれば、検査対象の少なくとも一部分の画像データであればよく、必ずしも検査対象の全部の画像データでなくてもよい。例えば、検査対象となる製品が複数の部品を搭載する基板である場合、検査対象の少なくとも一部分は、例えば、複数の部品のうちの操作者が検査をしたい何れか一つの部品でもよい。
なお、画像データの次元を圧縮及び復元するアルゴリズムとして、オートエンコーダに替えて、独立成分分析や主成分分析などを用いてもよい。
[ハードウェア構成]
次に、図3を参照しながら、本実施形態に関わる画像処理装置10のハードウェア構成の一例について説明する。
画像処理装置10は、ハードウェア資源として、撮影装置11、プロセッサ12、入出力インタフェース13、記憶装置14、操作部15、及び表示部16を備えるコンピュータシステムである。
撮影装置11は、例えば、検査対象30を撮影するためのデジタルカメラである。撮影装置11は、例えば、画像処理装置10に内蔵されているものでもよく、或いは画像処理装置10に外付けされるものでもよい。但し、画像処理装置10は、必ずしも、撮影装置11を備える必要はなく、例えば、撮影装置が撮影した検査対象30の画像データX1を、入出力インタフェース13を通じて入力してもよい。入出力インタフェース13は、例えば、ネットワークを通じて撮影装置から画像データX1を受信するネットワークインタフェースでもよく、或いは記録媒体に記録されている画像データX1を読み取るディスクインタフェースでもよい。
記憶装置14は、例えば、半導体メモリ(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリなど)又はディスク媒体(例えば、光記録媒体、光磁気記録媒体など)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置14には、本実施形態に関わる画像処理方法を画像処理装置10に実行させるための画像処理プログラム20が記録されている。
操作部15は、例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネルである。表示部16は、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイデバイスである。このようなディスプレイデバイスは、例えば、操作部15としても機能し得るタッチパネルを備えてもよい。
なお、検査対象30は、例えば、生産ライン上をベルトコンベヤで搬送されるワークでもよい。画像処理装置10は、生産ライン上に設置されていてもよく、或いは生産ラインとは異なる場所に設置されていてもよい。画像処理装置10が生産ラインとは異なる場所に設置されている場合には、画像処理装置10は、入出力インタフェース13を通じて画像データX1を入力してもよい。
[事前準備処理]
次に、図4を参照しながら、ある一定数の同一製品を良品と不良品とに区別するための事前準備処理について説明する。この処理は、プロセッサ12による画像処理プログラム20の実行により実行される。
まず、ステップ401において、画像処理装置10は、検査対象30となる製品と同一の製品の良品の画像データX1を教師データとして記憶装置14に登録する。この良品の画像データX1は、例えば、操作者の判断により良品と思われる製品の画像データである。
次に、ステップ402において、画像処理装置10は、記憶装置14に登録された良品の画像データX1の数が所定数に達しか否かを判定する。この所定数は、例えば、良品の特徴を機械学習するのに十分な数である。
次に、ステップ403において、画像処理装置10は、オートエンコーダにより、行列Uを計算する。
次に、ステップ404において、画像処理装置10は、検査対象30となる製品の標本の画像データX1について(1)式の変換処理を行い、特徴量Zを計算する。
次に、ステップ405において、画像処理装置10は、特徴量Zの計算結果に基づいて特徴量Zの全次元の分布を算出する。
[機能構成]
次に、図5を参照しながら、画像処理装置10の機能について説明する。画像処理装置10のハードウェア資源と画像処理プログラム20との協働により、変換部41、設定部42、再構成部43、及び判定部44としての機能が実現される。なお、検査対象30となる製品の標本について特徴量Zの全次元の分布が予め算出されているものとする。
変換部41は、検査対象30となる製品の画像データX1から特徴量Zを計算する。この計算処理は図2のステップ202の処理と同じである。
操作部16は、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付ける。この受付処理は、図2のステップ203の処理と同じである。なお、操作部16は、判定部44による閾値判定に用いられる閾値の指定を操作者から受け付けることもできる。
設定部42は、操作者によって指定された次元の特徴量Zを、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量として設定する。この設定は操作者の操作により変更可能であるため、設定が操作者によって決定されるまでは仮設定の扱いとなる。設定が操作者によって決定されると、設定部42は、設定を確定する。この設定の確定処理は、図2のステップ207の処理と同じである。
再構成部43は、操作者によって指定された次元の特徴量Zについて再構成処理を行う。この再構成処理は、図2のステップ204の処理と同じである。
表示部15は、操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2を画像データX1と対比して表示する。この表示処理は、図2のステップ205の処理と同じである。これにより、操作者は、画像データX1と再構成画像データX2とを見比べながら、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元の指定を変更又は決定することができる。次元の指定が変更されると、表示部15は、変更された次元の特徴量Zから再構成された再構成画像データX2を画像データX1と対比して改めて表示する。
操作者による次元の指定が確定すると、判定部44は、画像データX1と再構成画像データX2との差異と閾値とを比較し、その比較結果に基づいて検査対象30の良否判定を行う。画像データX1と再構成画像データX2との差異が閾値未満のときは、検査対象30となる製品は良品であると判定される。一方、画像データX1と再構成画像データX2との差異が閾値以上のときは、検査対象30となる製品は不良品であると判定される。
次に、図6及び図7を参照しながら、本発明の実施形態に関わる画像データX1と再構成画像データX2との対比画面50の例について説明する。
対比画面50は、画像データX1を表示する領域51と、再構成画像データX2を表示する領域52と、画像データX1と再構成画像データX2との差分画像データX3を表示する領域53と、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる、操作者からの指定により受付可能な、一部の次元の個数を表示する領域54と、操作者からの指定により変更可能な閾値の指定の範囲を表示する領域55とを含む。
例えば、図6に示す例では、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個数として、操作部16が操作者からN1の指定を受け付けた場合を示している。設定部42は、特徴量Zの全次元の中から、予め定められた優先度の高い順に指定個数N1分の次元の特徴量を、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量として設定する。優先度の高い順は、例えば、特徴量Zの次元毎の最大値の大きい順、又は特徴量Zの次元毎の最大値と最小値との差が大きい順でもよい。このような順番に替えて、例えば、優先度高い順を、特徴量Zの次元毎の分散の大きい順としてもよい。この場合、分散の大きい次元から優先的に指定個数N1分選択される。領域52には、このようにして選択された指定個数N1分の次元から再構成される再構成画像データX2が表示される。一方、図7に示す例では、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個数として、操作部16が操作者からN2の指定を受け付けた場合を示している。このとき、領域52には、指定個数N2分の次元から再構成される再構成画像データX2が表示される。このようにして、次元の指定個数がN1からN2に変更されると、その指定個数の変更に連動して、領域52に表示される再構成画像データX2及び領域53に表示される差分画像データX3も変更される。
次に、図8及び図9を参照しながら、本発明の実施形態に関わる画像データX1と再構成画像データX2との対比画面50の他の例について説明する。この例では、対比画面50は、上述の領域54に替えて、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる、操作者からの個別指定により受付可能な、一部の次元を表示する領域56を含む。例えば、図8に示す例では、0次元から8次元のうち、0次元、1次元、次元4の個別指定を受け付けた場合を示している。同様に、図9に示す例では、0次元から8次元のうち、0次元、1次元、2次元、4次元、7次元の個別指定を受け付けた場合を示している。このようにして、次元の個別指定が変更されると、その個別指定の変更に連動して、領域52に表示される再構成画像データX2及び領域53に表示される差分画像データX3も変更される。
なお、画像データの次元を圧縮及び復元するアルゴリズムとして、3層以外のオートエンコーダを用いた場合、ここで選択されなかった次元の特徴量については、該当する特徴量を算出する際の活性化関数の値をゼロにすることで、同様の処理を実現することができる。
本実施形態によれば、操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成された再構成画像データX2が画像データX1と対比されるように表示されるため、操作者は、画像データX1と再構成画像データX2とを見比べながら、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる次元を適切に指定することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更又は改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上述の実施形態において、画像処理装置10の各機能(変換部41、設定部42、再構成部43、及び判定部44)は、必ずしも、画像処理装置10のハードウェア資源と画像処理プログラム20との協働によって実現される必要はなく、例えば、画像処理装置10の専用のハードウェア資源(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)を用いて実現されてもよい。
[付記]
本発明の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限定されない。
(付記1)
検査対象30の少なくとも一部分の画像データX1の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2と画像データX1との差異と閾値との比較に基づいて検査対象30の検査を行う画像処理装置10であって、
特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付ける操作部16と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2を画像データX1と対比して表示する表示部15と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zを、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量Zとして設定する設定部42と、
を備える画像処理装置10。
(付記2)
付記1に記載の画像処理装置10であって、
操作部16は、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個数の指定を操作者から受け付け、
設定部42は、特徴量Zの全次元の中から、予め定められた優先度の高い順に次元毎に選択される個数分の次元の特徴量Zを、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量として設定する、画像処理装置10。
(付記3)
付記2に記載の画像処理装置10であって、
優先度の高い順は、特徴量Zの次元毎の分散の大きい順、特徴量Zの次元毎の最大値の大きい順、又は特徴量Zの次元毎の最大値と最小値との差が大きい順のうち何れかである、画像処理装置10。
(付記4)
付記1に記載の画像処理装置10であって、
操作部16は、特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の個別指定を操作者から受け付ける、画像処理装置10。
(付記5)
付記1乃至4のうち何れか一つに記載の画像処理装置10であって、
操作部16は、閾値の指定を操作者から受け付ける、画像処理装置10。
(付記6)
検査対象30の少なくとも一部分の画像データX1の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2と画像データX1との差異と閾値との比較に基づいてコンピュータシステムが検査対象30の検査を行う画像処理方法であって、
特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の指定をコンピュータシステムが操作者から受け付けるステップ203と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2を画像データX1と対比してコンピュータシステムが表示するステップ205と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zを、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量Zとしてコンピュータシステムが設定するステップ207と、
を備える画像処理方法。
(付記7)
検査対象30の少なくとも一部分の画像データX1の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2と画像データX1との差異と閾値との比較に基づいて検査対象30の検査を行う画像処理方法をコンピュータシステムに実行させるための画像処理プログラム20であって、
コンピュータシステムに、
特徴量Zの全次元のうち再構成画像データX2の再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付けるステップ203と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zから再構成される再構成画像データX2を画像データX1と対比して表示するステップ205と、
操作者によって指定された次元の特徴量Zを、再構成画像データX2の再構成に用いられる特徴量Zとして設定するステップ207と、
を実行させる画像処理プログラム20。
10…画像処理装置 11…撮影装置 12…プロセッサ 13…入出力インタフェース 14…記憶装置 15…操作部 16…表示部 20…画像処理プログラム 30…検査対象 41…変換部 42…設定部 43…再構成部 44…判定部

Claims (7)

  1. 検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと前記画像データとの差異と閾値との比較に基づいて前記検査対象の検査を行う画像処理装置であって、
    前記特徴量の全次元のうち前記再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付ける操作部と、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量から再構成される再構成画像データを前記画像データと対比して表示する表示部と、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量を、前記再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定する設定部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記操作部は、前記特徴量の全次元のうち前記再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の個数の指定を前記操作者から受け付け、
    前記設定部は、前記特徴量の全次元の中から、予め定められた優先度の高い順に次元毎に選択される前記個数分の次元の特徴量を、前記再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定する、画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記優先度の高い順は、前記特徴量の次元毎の分散の大きい順、前記特徴量の次元毎の最大値の大きい順、又は前記特徴量の次元毎の最大値と最小値との差が大きい順のうち何れかである、画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記操作部は、前記特徴量の全次元のうち前記再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の個別指定を前記操作者から受け付ける、画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記操作部は、前記閾値の指定を前記操作者から受け付ける、画像処理装置。
  6. 検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと前記画像データとの差異と閾値との比較に基づいてコンピュータシステムが前記検査対象の検査を行う画像処理方法であって、
    前記特徴量の全次元のうち前記再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定を前記コンピュータシステムが操作者から受け付けるステップと、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量から再構成される再構成画像データを前記画像データと対比して前記コンピュータシステムが表示するステップと、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量を、前記再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として前記コンピュータシステムが設定するステップと、
    を備える画像処理方法。
  7. 検査対象の少なくとも一部分の画像データの特徴量から再構成される再構成画像データと前記画像データとの差異と閾値との比較に基づいて前記検査対象の検査を行う画像処理方法をコンピュータシステムに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記コンピュータシステムに、
    前記特徴量の全次元のうち前記再構成画像データの再構成に用いられる一部の次元の指定を操作者から受け付けるステップと、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量から再構成される再構成画像データを前記画像データと対比して表示するステップと、
    前記操作者によって指定された次元の前記特徴量を、前記再構成画像データの再構成に用いられる特徴量として設定するステップと、
    を実行させる画像処理プログラム。
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