JP7396655B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽の排水口を開閉するための排水栓装置に関する。
従来、浴槽の底壁部に形成された排水口の開閉状態を切換えるための排水栓装置が知られている。
排水栓装置としては、パッキン部等を有する栓蓋と、上端部に栓蓋が取付けられた棒状の支持軸と、当該支持軸を上下動可能な状態で保持する筒状の保持部とを備えたものが一般に知られている。このような排水栓装置では、支持軸の上下動に伴い栓蓋が上下動することで、排水口の開閉状態が切換えられるようになっている。
また、前記栓蓋を、円板状の蓋部と、当該蓋部の裏側に突出形成された筒状のガイド部とを備えるものとし、支持軸が上下動する際に、保持部の外周に沿って前記ガイド部が移動するように構成することがある。このように構成することで、ガイド部等により栓蓋の移動がガイドされて、栓蓋の傾き等をより確実に防止することが可能となる(例えば、特許文献1等参照)。
特開2015-214813号公報
ところで、排水に含まれるごみ等の異物を捕集するためのヘアキャッチャーを設けることがある。ここで、上記のような排水栓装置にヘアキャッチャーを適用する場合には、ヘアキャッチャーを、筒状の中筒部と、当該中筒部の外周から外側に広がる捕集部(異物の捕集機能を主に担う部位)とを備えるものとし、ガイド部の外周に中筒部が配置されるようにしてヘアキャッチャーを設置する構成が考えられる。この構成によれば、ガイド部等による栓蓋の移動ガイド機能を維持しつつ、排水栓装置のコンパクト化を図ることができる。
しかしながら、上記構成では、栓蓋やヘアキャッチャーの清掃やメンテナンス等を行うべく、栓蓋を引き上げたときには、栓蓋のみが外れてヘアキャッチャーがそのまま残った状態となる。そのため、利便性の点から、栓蓋及びヘアキャッチャーの双方を一度に取外すことができる構成が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、栓蓋を引き上げることで栓蓋とともにヘアキャッチャーをも取外可能であり、良好な利便性を得ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.板状の蓋部、及び、当該蓋部の裏側に設けられた筒状のガイド部を具備し、浴槽に形成された排水口を開閉するための栓蓋と、
棒状の支持軸と、
自身の内周に前記支持軸が上下動可能な状態で配置された筒状の保持部とを備え、
前記支持軸の上下動に伴い、前記ガイド部の内周部が前記保持部の外周部に沿って移動しつつ前記栓蓋が上下動して、前記排水口の開閉状態が切換わるように構成された排水栓装置であって、
前記ガイド部の外周に配置される筒状の中筒部、及び、当該中筒部の外周から外側に広がる捕集部を具備してなるヘアキャッチャーと、
前記ヘアキャッチャーが載置されることで、当該ヘアキャッチャーを支持する被載置部とを備えるとともに、
前記ガイド部の外周には、外側に突出する係止突部が設けられ、
前記被載置部に載置された前記ヘアキャッチャーの前記中筒部と前記保持部との間に前記ガイド部が挿通されるとともに、前記支持軸の上下動に伴い上下動可能な状態を、前記栓蓋の通常状態としたとき、
前記栓蓋は、前記通常状態であるときに、引き上げられることで前記ガイド部から前記保持部が抜けた取外状態となることが可能であり、
前記通常状態の前記栓蓋を引き上げることで、前記係止突部に前記中筒部を係止させて、前記栓蓋とともに前記ヘアキャッチャーを引き上げ可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
上記手段1によれば、栓蓋が通常状態(支持軸の上下動による排水口の開閉が可能な状態)であるときに、排水口の開閉状態を切換える際には、ガイド部の内周部が保持部の外周部に沿って移動しつつ栓蓋が上下動する。従って、栓蓋の傾き抑制を図ることができ、良好な止水性や美観をより確実に確保することができる。
また、上記手段1によれば、栓蓋が通常状態であるとき、ヘアキャッチャーは、ガイド部の外周に中筒部が配置された状態で設置される。従って、ガイド部等による栓蓋の移動ガイド機能を維持しつつ、装置のコンパクト化(特に上下方向のコンパクト化)を図ることができる。
加えて、上記手段1によれば、栓蓋は、通常状態であるときに、引き上げられることでガイド部から保持部が抜けた取外状態となることが可能であり、また、通常状態の栓蓋を引き上げることで、係止突部に中筒部を係止させて、栓蓋とともにヘアキャッチャーも引き上げることが可能である。すなわち、上記手段1によれば、栓蓋を引き上げることで、栓蓋とともにヘアキャッチャーをも引き上げて、栓蓋及びヘアキャッチャーを一度に取外すことができる。従って、清掃やメンテナンス等に係る良好な利便性を得ることができる。
手段2.前記ガイド部は、径方向に沿って弾性変形可能であり、
前記係止突部を内側に変位させるようにして前記ガイド部を弾性変形させることで、前記中筒部から前記ガイド部を引き抜いて、前記ヘアキャッチャー及び前記栓蓋を分離可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段2によれば、中筒部からガイド部を引き抜いて、ヘアキャッチャー及び栓蓋を分離させることができる。従って、ヘアキャッチャー及び栓蓋を個別に清掃したり、メンテナンスしたりすることができる。これにより、より良好な利便性を得ることができる。
手段3.前記ガイド部は、周方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の脚部を有し、
前記係止突部は、前記脚部の下端側外周に突出形成されていることを特徴とする手段2に記載の排水栓装置。
上記手段3によれば、係止突部は、間隔をあけて設けられた複数の脚部の全て又はいずれかにおける下端側外周に突出形成されている。従って、ガイド部における係止突部の形成された部位をより容易に弾性変形させることができ、栓蓋及びヘアキャッチャーをより容易に分離さたり、再度一体としたりすることができる。これにより、利便性の一層の向上を図ることができる。
手段4.前記ガイド部の内周には、内側に向けて突出し、前記通常状態の前記栓蓋の上下動時に前記保持部の外周面に沿って移動する内向突部が設けられ、
前記保持部の外周には、外側に向けて突出する外向突部が設けられ、
前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて、少なくとも前記支持軸の上端部から前記栓蓋が離間する方向に沿って前記支持軸に対し前記栓蓋が相対移動したときに、前記内向突部に対し前記外向突部が係止可能に構成されており、
前記内向突部は、複数の前記脚部のうち前記係止突部が設けられていないものの内周に設けられていることを特徴とする手段3に記載の排水栓装置。
上記手段4によれば、ガイド部の内周に内向突部が設けられるとともに、保持部の外周に外向突部が設けられており、当該外向突部は、支持軸の上端部から栓蓋(蓋部)が離間する方向に沿って支持軸に対し栓蓋が相対移動したとき(つまり、支持軸の上端部から栓蓋が浮いたとき)に、内向突部に係止可能とされている。従って、支持軸を往動(上動)させたときに栓蓋が意図せず外れるといった事態をより確実に防止することができる。
また、上記手段4によれば、内向突部は、複数の脚部のうち係止突部が設けられていない方に設けられている。つまり、各脚部は、係止突部及び内向突部の双方を備えるものではなく、係止突部や内向突部を備える場合、どちらか一方のみを備えるものとされている。従って、係止突部や内向突部を備えてなる栓蓋の製造に係る容易性を向上させることができ、生産効率の向上や製造コストの低減を図ることができる。
さらに、後述する手段6のように、栓蓋及びヘアキャッチャーが分離した状態であって当該ヘアキャッチャーが被載置部に載置されている場合において、中筒部及び保持部間にガイド部が挿通されるようにして栓蓋を下方に移動させることで栓蓋を前記通常状態に戻すことが可能であるときには、上記手段4によって次のような作用効果も得ることができる。すなわち、中筒部及び保持部間にガイド部を挿通する際に、係止突部のある脚部を内側に弾性変形させる必要があるが、内向突部によってこの脚部の弾性変形が阻害されるといったことがなくなる。従って、栓蓋を前記通常状態に戻すことが容易となり、利便性(使い勝手)をより向上させることができる。
手段5.前記栓蓋が前記通常状態であり、かつ、前記排水口が開状態であるときにおいて、複数の前記脚部間の隙間が前記中筒部よりも上方に位置しないように構成されていることを特徴とする手段3又は4に記載の排水栓装置。
上記手段5によれば、栓蓋が通常状態であって排水口が開状態であるときに、つまり、通常の排水時であってヘアキャッチャー側へと排水が流れてくるときに、複数の脚部間の隙間が中筒部よりも上方に位置しないように設定されている。従って、上方から流れてくる排水が脚部間の隙間を通って下流へと流れていくことをより確実に防止できる。その結果、ヘアキャッチャーによる異物の捕集機能をより効果的に発揮させることができる。
手段6.前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーが分離した状態において前記ヘアキャッチャーが前記被載置部に載置されている場合には、前記中筒部及び前記保持部間に前記ガイド部が挿通されるようにして前記栓蓋を下方に移動させることで、前記取外状態の前記栓蓋を前記通常状態に戻すこと可能であるとともに、
前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーが分離されていない場合には、前記保持部の外周に前記ガイド部が配置されるように前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーを下方に移動させつつ、前記ヘアキャッチャーを前記被載置部に設置することで、前記取外状態の前記栓蓋を前記通常状態に戻すことが可能に構成されていることを特徴とする手段2乃至5のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段6によれば、取外された状態の栓蓋及びヘアキャッチャーを再び設置しようとするときに、栓蓋及びヘアキャッチャーが分離されて当該ヘアキャッチャーが被載置部に載置されている場合であっても、栓蓋及びヘアキャッチャーが分離されておらず両者が一体となっている場合であっても、取外状態の栓蓋を通常状態に戻すことができる。つまり、ヘアキャッチャーのみを先に被載置部に載置して栓蓋を後で再設置すること、及び、栓蓋及びヘアキャッチャーを一度に再設置することの双方が可能となっている。従って、双方のうちの一方のみが可能な構成と比較して、装置の使用に係る不具合が生じにくくなり、利便性(使い勝手)をより高めることができる。
手段7.前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて前記支持軸の上動に伴い前記栓蓋が上動したときに、前記中筒部から前記係止突部が離間した状態で維持されることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段7によれば、排水口の開閉状態を切換えるべく栓蓋を上動させるときに、係止突部によってヘアキャッチャー(中筒部)が持ち上げられることはない。従って、排水口の開閉状態を切換える際における操作性の向上などを図ることができるとともに、ヘアキャッチャーによる異物の捕集機能を一層確実に発揮させることができる。
手段8.前記ガイド部の内周には、内側に向けて突出し、前記通常状態の前記栓蓋の上下動時に前記保持部の外周面に沿って移動する内向突部が設けられ、
前記保持部の外周には、外側に向けて突出する外向突部が設けられ、
前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて、少なくとも前記支持軸の上端部から前記栓蓋が離間する方向に沿って前記支持軸に対し前記栓蓋が相対移動したときに、前記内向突部に対し前記外向突部が係止可能に構成されており、
前記ガイド部は、自身の外周に前記中筒部が配置されている状態であっても、少なくとも前記内向突部が前記外向突部を乗り越え可能な程度まで径方向外側に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の排水栓装置。
尚、上記手段8における内向突部や外向突部は、上記手段4における内向突部や外向突部と同じものを意味しており、上記手段4が上記手段8に従属する場合に、内向突部や外向突部が複数存在することを意図するものではない。
上記手段8によれば、ガイド部の内周に内向突部が設けられるとともに、保持部の外周に外向突部が設けられており、当該外向突部は、支持軸の上端部から栓蓋(蓋部)が離間する方向に沿って支持軸に対し栓蓋が相対移動したとき(つまり、支持軸の上端部から栓蓋が浮いたとき)に、内向突部に係止可能とされている。従って、支持軸を往動(上動)させたときに栓蓋が意図せず外れるといった事態をより確実に防止することができる。
また、上記手段8によれば、ガイド部は、当該ガイド部の外周に中筒部が配置されている状態であっても、内向突部が外向突部を乗り越え可能な程度まで径方向外側に弾性変形可能とされている。つまり、中筒部の存在によりガイド部の径方向外側への弾性変形が規制される状態であっても、少なくとも内向突部が外向突部を乗り越え可能な程度までガイド部が径方向外側に弾性変形可能とされている。そのため、内向突部が外向突部を乗り越えて、保持部からガイド部を引き抜くことが可能となり、内向突部等による栓蓋の意図しない外れ防止を図りつつ、清掃時等における栓蓋やヘアキャッチャーの取外しを支障なく行うことができる。
排水口を開状態としたときにおける図3のJ-J線断面図である。 排水口を開状態としたときにおける図3のK-K線断面図である。 栓蓋の平面模式図である。 排水口を閉状態としたときにおける図3のJ-J線断面図である。 排水口を閉状態としたときにおける図3のK-K線断面図である。 栓蓋、ヘアキャッチャー及びアタッチメント部材などの斜視図である。 分離されていない状態の栓蓋及びヘアキャッチャーを示す断面図である。 栓蓋の中心軸を回転軸として図7の断面を90度回転させた断面における、分離されていない状態の栓蓋及びヘアキャッチャーを示す断面図である。 栓蓋のみを取外し、ヘアキャッチャーを連結部に載置した状態を示す断面図である。 ヘアキャッチャーを連結部に載置した状態で、取外状態の栓蓋を通常状態に戻す際の様子を示す断面図である。 ヘアキャッチャー及び栓蓋が分離されていない状態で、取外状態の栓蓋を通常状態に戻す際の様子を示す断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、浴槽100に取付けられている。浴槽100は、その底面を構成する底壁部101を備えており、当該底壁部101には排水口102が貫通形成されている。
排水栓装置1は、図1及び図2に示すように、排水口部材2、配管3、アタッチメント部材4、支持軸機構5、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を備えている。尚、図1は、排水口102を開状態としたときにおける図3(図3は、栓蓋6の平面模式図である)のJ-J線断面図であり、図2は、排水口102を開状態としたときにおける図3のK-K線断面図である。また、図2等では、浴槽100や配管3の図示を省略している。
排水口部材2は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と排水口102の中心軸とがほぼ一致した状態で排水口102に挿設されている。排水口部材2は、その上端部において径方向外側に突出形成された鍔部21と、当該鍔部21よりも下方の外周に形成された雄ねじ部22とを備えている。
配管3は、円筒状をなしており、排水口部材2とともに排水口102を通過する排水の流路を構成する。配管3は、その一端部(上端部)内周に前記雄ねじ部22を螺合可能な雌ねじ部31を備えている。そして、排水口102に排水口部材2を挿通しつつ雄ねじ部22を雌ねじ部31に螺合し、鍔部21及び配管3の上端面により底壁部101を挟み込むことで、排水口部材2及び配管3が接続されるとともに、両者が浴槽100に取付けられた状態となっている。
尚、本実施形態において、鍔部21の下面及び底壁部101の上面の間、並びに、配管3の上端面及び底壁部101の下面の間には、それぞれ弾性変形可能な材料(例えば、樹脂やゴム等)により形成された環状のシール部材8,9(図1参照。図2等では不図示)が配置されている。当該シール部材8,9によって、排水口部材2及び配管3と浴槽100との間からの漏水防止が図られている。
アタッチメント部材4は、排水の流路において支持軸機構5を保持するためのものである。アタッチメント部材4は、外環部41、連結部42及び保持部43を備えている。
外環部41は、円環状をなしており、排水口部材2や配管3に対するアタッチメント部材4の取付部として機能する。本実施形態において、外環部41は、排水口部材2の内周に設けられた突起部分に載置されること等により、排水口部材2に取付けられている。尚、外環部41(アタッチメント部材4)を、配管3の内側部分に取付けてもよいし、排水口部材2から配管3にかけた両者の内側部分に取付けてもよい。
連結部42は、外環部41の内周面と保持部43の外周面とを連結する部位であって、保持部43の周方向に沿って間隔をあけた状態で複数(本実施形態では、等間隔に4つ)設けられている(図6参照)。排水は、各連結部42間の隙間を通って下流へと流れることとなる。尚、連結部42の数や形状については適宜変更してもよい。
保持部43は、全体として円筒状をなしており、自身の内周において支持軸機構5を保持している。さらに、保持部43の上端部外周には、外側に向けて突出する外向突部43aが設けられている。本実施形態における外向突部43aは、保持部43の周方向に沿って延び、一部が途切れた環状をなしている。
支持軸機構5は、栓蓋6を上下動させるためのものであり、ケース部51及び支持軸52を備えている。ケース部51は、円筒状をなしており、上下動不能な状態で保持部43により保持されている。
支持軸52は、棒状をなしており、往復移動(上下動)可能な状態でケース部51の内周に配置されている。その結果、前記保持部43は、自身の内周に支持軸52が上下動可能な状態で配置された状態となっている。
加えて、支持軸52は、図示しない操作部(例えば押しボタン等)の変位による駆動力を伝達するための伝達部材10(例えば、金属製のワイヤ)の端部が接触可能に構成されている。伝達部材10は、筒状のチューブ部材11の内周において往復移動可能な状態で配置されている。尚、前記操作部を備えてなる操作装置(図示せず)には、伝達部材10を往動(前記操作部側から支持軸機構5側に移動)した状態でロックすることにより、支持軸52を往動(上動)した状態でロックするための図示しないロック機構(例えば、スラストロック機構)が設けられている。
さらに、支持軸52の内部には、アブソーバスプリング53が配設されている。当該アブソーバスプリング53によって、排水口102が開状態(支持軸52が上動した状態)であるときに栓蓋6を踏み付けた場合など、栓蓋6へと下向きの大きな力が加わった場合に、伝達部材10やアタッチメント部材4等に過大な負荷が加わらないように構成されている。尚、図1等では、アブソーバスプリング53及び次述する戻りばね54について、これらの断面のみをそれぞれ模式的に示している。
また、ケース部51と支持軸52との間には、支持軸52に対しその復動(下動)方向に向けた引込力を付与する戻りばね54が設けられている。
栓蓋6は、排水口102を開閉するための栓である。栓蓋6は、樹脂等からなる栓蓋本体部61と、弾性変形可能な材料(例えばゴムや樹脂等)により形成されるとともに、栓蓋本体部61に取付けられた環状のパッキン部62とを有している。
栓蓋本体部61は、円板状の蓋部611と、それぞれ当該蓋部611の裏側に設けられた支持軸被挿通部612及びガイド部613とを備えている。
支持軸被挿通部612は、蓋部611の裏面から下方に突出する円筒状をなしており、ガイド部613の内側において当該ガイド部613と同心円状に設けられている。支持軸被挿通部612は、支持軸52の先端部が挿通される部位であり、栓蓋6の水平方向に沿った位置ずれを防止する等の機能を有している。尚、支持軸52の上端部は、蓋部611の裏面における支持軸被挿通部612で囲まれた部位と接触可能となっており、その結果、栓蓋6は、支持軸52の往動(上動)に伴い上動し、支持軸52の復動(下動)に伴い下動するようになっている。
ガイド部613は、蓋部611の裏面から下方に突出する筒状をなしている。ガイド部613は、保持部43の外周に配置されており、支持軸52の往復移動(上下動)に伴い保持部43の外周に沿って移動する。ガイド部613は、栓蓋6の傾きや水平方向に沿った位置ずれの発生をより確実に防止した状態で、栓蓋6の往復移動をガイドする役割を担う。
さらに、ガイド部613は、胴部613aと脚部613bとを備えている(図7,8参照)。尚、図8は、栓蓋6の中心軸を回転軸として、図7の断面を90度回転させた断面における栓蓋6及びヘアキャッチャー7を示す断面図である。
胴部613aは、栓蓋本体部61の背面中央部から下方に向けて突出する円筒状をなしている。一方、脚部613bは、胴部613aの下部から下方に向けて、栓蓋6(胴部613a)の中心軸と平行な方向に延びている。脚部613bは、ガイド部613の周方向に沿って間隔をあけて複数(本実施形態では、等間隔に4本)設けられている。また、脚部613bは、正面視逆三角形状をなしており、その下部が丸みを帯びた湾曲形状をなしている。さらに、ガイド部613のうち少なくとも脚部613bは、ガイド部613の径方向に沿って弾性変形可能とされている。
加えて、ガイド部613の外周には、外側に突出する係止突部613cが設けられている。本実施形態において、係止突部613cは、脚部613bの下端側外周に突出形成されている。但し、本実施形態においては、全ての脚部613bに係止突部613cが設けられてはおらず、係止突部613cが設けられた脚部613bと、係止突部613cの設けられていない脚部613bとが、ガイド部613の周方向に沿って交互に設けられた構成となっている。
加えて、ガイド部613の内周には、内側に向けて突出する内向突部613dが設けられている。本実施形態において、内向突部613dは、脚部613bの内周であって係止突部613cの形成位置よりも上方に突出形成されている。但し、本実施形態においては、全ての脚部613bに内向突部613dが設けられてはおらず、内向突部613dは、複数の脚部613bのうち係止突部613cの設けられていないものの内周に設けられている。
パッキン部62は、弾性変形可能な材料(例えばゴムや樹脂等)によって環状に形成されている。栓蓋6によって排水口102を閉状態とするときには、パッキン部62の周方向全域が排水口部材2と接触する。
尚、排水口102の開閉状態は次のようにして切換えられる。すなわち、パッキン部62が排水口部材2と接触している場合(つまり排水口102が閉状態である場合)において(図4,5参照)、前記操作部を操作(例えば、押圧)して伝達部材10を往動させることで、伝達部材10によって支持軸52が戻りばね54からの力に抗して押し上げられる。尚、図4は、排水口102を閉状態としたときにおける図3のJ-J線断面図であり、図5は、排水口102を閉状態としたときにおける図3のK-K線断面図である。
伝達部材10によって支持軸52が押し上げられると、ガイド部613の内周部が保持部43の外周部(特に外向突部43a)に沿って上動しつつ、栓蓋6が上動する。そして、支持軸52が十分に上動した状態で前記操作部への操作を解除すると、支持軸52が若干だけ下降しつつ、前記ロック機構によって伝達部材10が往動した状態でロックされる。その結果、支持軸52が上動した状態でロックされ、パッキン部62が排水口部材2から離間した状態となることで、排水口102が開状態に切換えられる。
一方、排水口102が開状態であるときに前記操作部を再度操作すると、伝達部材10が再び往動し、前記ロック機構による伝達部材10のロックが解除される。そして、前記操作部に対する操作(例えば押圧)が解除されると、戻りばね54からの付勢力によって支持軸52は下動する。これにより、ガイド部613の内周部が保持部43の外周部に沿って下動しつつ、栓蓋6が下動する。その結果、パッキン部62の周方向全域が排水口部材2と接触することで、排水口102が閉状態に切換えられる。尚、本実施形態では、排水口102を閉状態としたときに、蓋部611の裏面が支持軸52の上端部から離間するようになっている。これにより、浴槽100への貯水時に、排水口部材2に対するパッキン部62の接触圧力を十分に高めることができるようになっている。
ヘアキャッチャー7は、排水に含まれるごみ等の異物を捕集するためのものである。ヘアキャッチャー7は、中筒部71及び捕集部72を備えている。尚、本実施形態におけるヘアキャッチャー7は、上下対称形状とされている。
中筒部71は、ヘアキャッチャー7の中心に位置する円筒状部位であって、ガイド部613の外周に配置されている。捕集部72は、中筒部71の外周から外側に広がるとともに、通水用の孔が多数貫通形成された部位である。異物の捕集は、主として捕集部72によってなされる。
さらに、ヘアキャッチャー7は、前記連結部42に載置されて支持されることにより、排水口部材2の内側空間(つまり、排水の流路)に配置されている。尚、本実施形態では、中筒部71の載置される連結部42が「被載置部」に相当する。
上述した排水栓装置1において、栓蓋6は、通常状態において、連結部42に載置されたヘアキャッチャー7の中筒部71と保持部43との間にガイド部613が挿通されるとともに、支持軸52の上下動に伴い上下動可能な状態(図1,2,4,5にて示す状態)となっている。
尚、栓蓋6が前記通常状態である場合、支持軸52の上下動に伴う栓蓋6の上下動時には、前記内向突部613dが保持部43の外周面に沿って移動する。また、栓蓋6が前記通常状態であるとき、ヘアキャッチャー7は、ガイド部613の外周に中筒部71が配置された状態で設置される。
加えて、本実施形態では、栓蓋6が前記通常状態であって排水口102が閉状態であるときに、中筒部71から係止突部613cが離間した状態となるように構成されているが、栓蓋6が前記通常状態であるときにおいて支持軸52の上動に伴い栓蓋6が上動したときにおいても、中筒部71から係止突部613cが離間した状態で維持されるようになっている(図1参照)。すなわち、本実施形態では、栓蓋6が前記通常状態であるときには、基本的には、排水口102が開状態であっても閉状態であっても、中筒部71から係止突部613cが離間した状態となるように構成されている。
但し、栓蓋6が前記通常状態であるときにおいて、例えば支持軸52が勢いよく上動すること等によって、少なくとも支持軸52の上端部から栓蓋6が離間する方向に沿って支持軸52に対し栓蓋6が相対移動したときには、中筒部71に係止突部613cが接触するように構成されている。ここで、本実施形態では、少なくとも支持軸52の上端部から栓蓋6が離間する方向に沿って支持軸52に対し栓蓋6が相対移動したときには、まず中筒部71に係止突部613cが係止され、その後、栓蓋6がさらに相対移動したときに、内向突部613dに対し外向突部43aが係止されるようになっている。
さらに、本実施形態では、栓蓋6が前記通常状態であり、かつ、前記排水口102が開状態であるときにおいて、脚部613b間の隙間が中筒部71よりも上方に位置しないように、脚部613bや中筒部71の形状が設定されている。つまり、栓蓋6が前記通常状態であり、かつ、前記排水口102が開状態であるときには、脚部613b間の隙間が中筒部71よりも上方位置にて外部に露出した状態とならないように構成されている。
また、栓蓋6が前記通常状態であるときには、前記脚部613b間の隙間に前記連結部42が配置されて、その結果、栓蓋6(ガイド部613)の中心軸を回転軸とした栓蓋6の回転が規制されるようになっている。これにより、外観品質の向上等を図ることが可能となっている。
さらに、本実施形態において、栓蓋6は、前記通常状態であるときに引き上げられることで、ガイド部613から保持部43が抜けた取外状態(図7,8参照)となることが可能とされている。このとき、前記通常状態の栓蓋6を引き上げることに伴い、係止突部613cに中筒部71が係止された状態となり、その結果、栓蓋6とともにヘアキャッチャー7をも引き上げることが可能となっている。
尚、本実施形態において、栓蓋6が前記通常状態であって、ガイド部613の外周に中筒部71が配置されている状態であっても、当該ガイド部613は、少なくとも内向突部613dが外向突部43aを乗り越え可能な程度まで径方向外側に弾性変形可能とされている。従って、前記通常状態の栓蓋6を前記取外状態とするべく、栓蓋6を引き上げた際には、内向突部613dが外向突部43aを乗り越えるようにしてガイド部613が径方向外側に弾性変形し、その結果、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を取外すことができるようになっている。
さらに、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を引き上げて取外した状態においては、係止突部613cを内側に変位させるようにガイド部613(脚部613b)を弾性変形させることで、中筒部71からガイド部613を引き抜いて、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を分離させることが可能となっている。本実施形態では、ヘアキャッチャー7を蓋部611から離間する方向に移動させることによって、使用者がガイド部613へと意図的に力を加えずとも、中筒部71によって係止突部613cが内側に押されることとなり、その結果、係止突部613cを内側に変位させるようにしてガイド部613(脚部613b)を弾性変形させることが可能となっている。
一方、分離された栓蓋6及びヘアキャッチャー7は、係止突部613cを内側に変位させるようにしてガイド部613(脚部613b)を弾性変形させつつ、中筒部71にガイド部613を挿通することで、再度一体とすることができる。尚、上記の通り、ヘアキャッチャー7は上下対称形状であるため、ヘアキャッチャー7及び栓蓋6を一体とする際に、ヘアキャッチャー7の向きを特に気にする必要はない。
加えて、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を引き上げて取外したときにおいて、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を分離した場合には、分離されたヘアキャッチャー7のみを連結部42に載置させて、排水口部材2の内側空間に配置した状態とすることが可能である(図9参照)。また、この状態では、中筒部71及び保持部43間にガイド部613が挿通されるように、ヘアキャッチャー7と分離された栓蓋6を下方に移動させることで(図10参照)、係止突部613cのある脚部613bを内側に弾性変形させつつ、中筒部71及び保持部43間へとガイド部613を挿通して、最終的に、前記取外状態の栓蓋6を前記通常状態に戻すことが可能となっている。尚、上記の通り、脚部613bは、正面視逆三角形状をなしており、その下部が丸みを帯びた湾曲形状をなしているため、前記取外状態の栓蓋6を前記通常状態に戻す際に、脚部613bの下部が連結部42に引っかかりにくくなり、栓蓋6を前記通常状態へと戻すことが比較的容易に可能である。
一方、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を引き上げて取外したときにおいて、栓蓋6及びヘアキャッチャー7が分離されていない(ガイド部613の外周に中筒部71が配置されている)場合には、保持部43の外周にガイド部613が配置されるように、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を下方に移動させることで(図11参照)、当該ヘアキャッチャー7を連結部42に載置しつつ、前記取外状態の栓蓋6を前記通常状態に戻すことも可能となっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、栓蓋6が前記通常状態であるときに、排水口102の開閉状態を切換える際には、ガイド部613の内周部(特に内向突部613d)が保持部43の外周部に沿って移動しつつ栓蓋6が上下動する。従って、栓蓋6の傾き抑制を図ることができ、良好な止水性や美観をより確実に確保することができる。
また、栓蓋6が前記通常状態であるとき、ヘアキャッチャー7は、ガイド部613の外周に中筒部71が配置された状態で設置される。従って、ガイド部613等による栓蓋6の移動ガイド機能を維持しつつ、排水栓装置1のコンパクト化(特に上下方向のコンパクト化)を図ることができる。特に浴槽100に関しては、その下方空間を大きく確保することが困難であるため、この排水栓装置1のコンパクト化は特に有効となる。
加えて、栓蓋6は、前記通常状態であるときに、引き上げられることでガイド部613から保持部43が抜けた前記取外状態となることが可能であり、また、前記通常状態の栓蓋6を引き上げることで、係止突部613cに中筒部71を係止させて、栓蓋6とともにヘアキャッチャー7も引き上げることが可能である。すなわち、栓蓋6を引き上げることで、栓蓋6とともにヘアキャッチャー7をも引き上げて、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を一度に取外すことができる。従って、清掃やメンテナンス等に係る良好な利便性を得ることができる。
さらに、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を取り外した状態においては、中筒部71からガイド部613を引き抜いて、ヘアキャッチャー7及び栓蓋6を分離させることができる。従って、ヘアキャッチャー7及び栓蓋6を個別に清掃したり、メンテナンスしたりすることができる。これにより、より良好な利便性を得ることができる。
また、係止突部613cは、間隔をあけて設けられた脚部613bの下端側外周に突出形成されている。従って、ガイド部613における係止突部613cの形成された部位をより容易に弾性変形させることができ、栓蓋6及びヘアキャッチャー7をより容易に分離さたり、再度一体としたりすることができる。これにより、利便性の一層の向上を図ることができる。
加えて、ガイド部613の内周に内向突部613dが設けられるとともに、保持部43の外周に外向突部43aが設けられており、当該外向突部43aは、支持軸52の上端部から栓蓋6(蓋部611)が離間する方向に沿って支持軸52に対し栓蓋6が相対移動したとき(つまり、支持軸52の上端部から栓蓋6が浮いたとき)に、内向突部613dに係止可能とされている。従って、支持軸52を往動(上動)させたときに栓蓋6が意図せず外れるといった事態をより確実に防止することができる。
また、特に本実施形態では、支持軸52の上端部から栓蓋6が離間する方向に沿って支持軸52に対し栓蓋6が相対移動したときに、中筒部71に対する係止突部613cの係止と、内向突部613dに対する外向突部43aの係止とが生じ得る構成とされている。そのため、ガイド部43(外向突部43a)のみならず、ヘアキャッチャー7(中筒部71)をも利用して、支持軸52の上動に伴う栓蓋6の意図しない外れ防止を一層確実に図ることができる。
さらに、内向突部613dは、複数の脚部613bのうち係止突部613cが設けられていない方に設けられている。つまり、各脚部613bは、係止突部613c及び内向突部613dの双方を備えるものではなく、係止突部613cや内向突部613dを備える場合、どちらか一方のみを備えるものとされている。従って、係止突部613cや内向突部613dを備えてなる栓蓋6の製造に係る容易性を向上させることができ、生産効率の向上や製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、栓蓋6が前記通常状態であって排水口102が開状態であるときに、つまり、通常の排水時であってヘアキャッチャー7側へと排水が流れてくるときに、複数の脚部613b間の隙間が中筒部71よりも上方に位置しないように設定されている。従って、上方から流れてくる排水が脚部613b間の隙間を通って下流へと流れていくことをより確実に防止できる。その結果、ヘアキャッチャー7による異物の捕集機能をより効果的に発揮させることができる。
加えて、本実施形態では、栓蓋6及びヘアキャッチャー7が分離されて当該ヘアキャッチャー7が連結部42に載置されている場合(つまり栓蓋6のみが取り外された場合)であっても、栓蓋6及びヘアキャッチャー7が分離されておらず両者が一体となっている場合(つまり栓蓋6及びヘアキャッチャー7が取り外された場合)であっても、前記取外状態の栓蓋6を前記通常状態に戻すことができる。つまり、ヘアキャッチャー7のみを先に連結部42に載置して栓蓋6を後で再設置すること、及び、栓蓋6及びヘアキャッチャー7を一度に再設置することの双方が可能となっている。従って、双方のうちの一方のみが可能な構成と比較して、排水栓装置1の使用に係る不具合が生じにくくなり、利便性(使い勝手)をより高めることができる。
さらに、ヘアキャッチャー7のみを先に連結部42に載置して栓蓋6を後で再設置する場合、中筒部71及び保持部43間にガイド部613を挿通する際に、係止突部613cのある脚部613bを内側に弾性変形させる必要があるが、係止突部613cを有する脚部613bは内向突部613dを備えないものであるため、内向突部613dによってこの脚部613bの弾性変形が阻害されるといったことがなくなる。従って、栓蓋6を前記通常状態に戻すことが容易となり、利便性(使い勝手)をより向上させることができる。
また、本実施形態では、栓蓋6が前記通常状態であるときに支持軸52の上動に伴い栓蓋6が上動したときにおいても、中筒部71から係止突部613cが離間した状態で維持される。そのため、排水口102の開閉状態を切換えるべく栓蓋6を上動させるときに、係止突部613cによってヘアキャッチャー7(中筒部71)が持ち上げられることはない。従って、排水口102の開閉状態を切換える際における操作性の向上などを図ることができるとともに、ヘアキャッチャー7による異物の捕集機能を一層確実に発揮させることができる。
さらに、ガイド部613は、当該ガイド部613の外周に中筒部71が配置されている状態であっても、内向突部613dが外向突部43aを乗り越え可能な程度まで径方向外側に弾性変形可能とされている。つまり、中筒部71の存在によりガイド部613の径方向外側への弾性変形が規制される状態であっても、少なくとも内向突部613dが外向突部43aを乗り越え可能な程度までガイド部613が径方向外側に弾性変形可能とされている。そのため、内向突部613dが外向突部43aを乗り越えて、保持部43からガイド部613を引き抜くことが可能となり、内向突部613d等による栓蓋6の意図しない外れ防止を図りつつ、清掃時等における栓蓋6やヘアキャッチャー7の取外しを支障なく行うことができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、ヘアキャッチャー7を支持する「被載置部」が連結部42により構成されているが、連結部42以外の部位によって「被載置部」を構成してもよい。例えば、捕集部72の外周部が外環部41に載置されるように構成し、当該外環部41によって「被載置部」を構成してもよい。また、捕集部72の外周部が排水口部材2に載置されるように構成し、当該排水口部材2によって「被載置部」を構成してもよい。さらに、係止突部613cによって「被載置部」を構成してもよい。
(b)上記実施形態において、係止突部613cは、複数の脚部613bのうちの所定の脚部613bのみに突出形成されているが、複数の脚部613bの全てに形成されていてもよい。また、内向突部613dに関しても、複数の脚部613bの全てに設けてもよい。従って、脚部613bが、係止突部613c及び内向突部613dの双方を備えるものであってもよい。勿論、係止突部613c及び内向突部613dを備えない脚部613bがあってもよい。
(c)上記実施形態における脚部613bの数は例示であり、脚部613bの数は、2本以上であれば適宜変更可能である。
(d)上記実施形態において、支持軸52は、支持軸被挿通部612に対し隙間をあけた状態で挿通されており、戻りばね54から加えられる引込力は栓蓋6に加わらないように構成されている。これに対し、支持軸被挿通部612に支持軸52を嵌合や螺合したり、支持軸52の移動方向に沿って支持軸被挿通部612に支持軸52が係止可能となるように構成したりすること等によって、支持軸52が復動(下動)するときに、戻りばね54からの引込力が支持軸52を介して栓蓋6に加わるように構成してもよい。
(e)上記実施形態において、支持軸機構5は、ケース部51及び支持軸52を備えているが、ケース部51を省略し、保持部43がケース部51としての機能を果たすように構成してもよい。
(f)上記実施形態では、栓蓋6(パッキン部62)が排水口部材2と接触することで排水口102が閉状態となるように構成されているが、栓蓋6(パッキン部62)が底壁部101と接触することで排水口102が閉状態となるように構成してもよい。
1…排水栓装置、6…栓蓋、7…ヘアキャッチャー、42…連結部(被載置部)、43…保持部、43a…外向突部、52…支持軸、71…中筒部、72…捕集部、100…浴槽、102…排水口、611…蓋部、613…ガイド部、613b…脚部、613c…係止突部、613d…内向突部。

Claims (8)

  1. 板状の蓋部、及び、当該蓋部の裏側に設けられた筒状のガイド部を具備し、浴槽に形成された排水口を開閉するための栓蓋と、
    棒状の支持軸と、
    自身の内周に前記支持軸が上下動可能な状態で配置された筒状の保持部とを備え、
    前記支持軸の上下動に伴い、前記ガイド部の内周部が前記保持部の外周部に沿って移動しつつ前記栓蓋が上下動して、前記排水口の開閉状態が切換わるように構成された排水栓装置であって、
    前記ガイド部の外周に配置される筒状の中筒部、及び、当該中筒部の外周から外側に広がる捕集部を具備してなるヘアキャッチャーと、
    前記ヘアキャッチャーが載置されることで、当該ヘアキャッチャーを支持する被載置部とを備えるとともに、
    前記ガイド部の外周には、外側に突出する係止突部が設けられ、
    前記被載置部に載置された前記ヘアキャッチャーの前記中筒部と前記保持部との間に前記ガイド部が挿通されるとともに、前記支持軸の上下動に伴い上下動可能な状態を、前記栓蓋の通常状態としたとき、
    前記栓蓋は、前記通常状態であるときに、引き上げられることで前記ガイド部から前記保持部が抜けた取外状態となることが可能であり、
    前記通常状態の前記栓蓋を引き上げることで、前記係止突部に前記中筒部を係止させて、前記栓蓋とともに前記ヘアキャッチャーを引き上げ可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記ガイド部は、径方向に沿って弾性変形可能であり、
    前記係止突部を内側に変位させるようにして前記ガイド部を弾性変形させることで、前記中筒部から前記ガイド部を引き抜いて、前記ヘアキャッチャー及び前記栓蓋を分離可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 前記ガイド部は、周方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の脚部を有し、
    前記係止突部は、前記脚部の下端側外周に突出形成されていることを特徴とする請求項2に記載の排水栓装置。
  4. 前記ガイド部の内周には、内側に向けて突出し、前記通常状態の前記栓蓋の上下動時に前記保持部の外周面に沿って移動する内向突部が設けられ、
    前記保持部の外周には、外側に向けて突出する外向突部が設けられ、
    前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて、少なくとも前記支持軸の上端部から前記栓蓋が離間する方向に沿って前記支持軸に対し前記栓蓋が相対移動したときに、前記内向突部に対し前記外向突部が係止可能に構成されており、
    前記内向突部は、複数の前記脚部のうち前記係止突部が設けられていないものの内周に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の排水栓装置。
  5. 前記栓蓋が前記通常状態であり、かつ、前記排水口が開状態であるときにおいて、複数の前記脚部間の隙間が前記中筒部よりも上方に位置しないように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の排水栓装置。
  6. 前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーが分離した状態において前記ヘアキャッチャーが前記被載置部に載置されている場合には、前記中筒部及び前記保持部間に前記ガイド部が挿通されるようにして前記栓蓋を下方に移動させることで、前記取外状態の前記栓蓋を前記通常状態に戻すこと可能であるとともに、
    前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーが分離されていない場合には、前記保持部の外周に前記ガイド部が配置されるように前記栓蓋及び前記ヘアキャッチャーを下方に移動させつつ、前記ヘアキャッチャーを前記被載置部に設置することで、前記取外状態の前記栓蓋を前記通常状態に戻すことが可能に構成されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  7. 前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて前記支持軸の上動に伴い前記栓蓋が上動したときに、前記中筒部から前記係止突部が離間した状態で維持されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  8. 前記ガイド部の内周には、内側に向けて突出し、前記通常状態の前記栓蓋の上下動時に前記保持部の外周面に沿って移動する内向突部が設けられ、
    前記保持部の外周には、外側に向けて突出する外向突部が設けられ、
    前記栓蓋が前記通常状態であるときにおいて、少なくとも前記支持軸の上端部から前記栓蓋が離間する方向に沿って前記支持軸に対し前記栓蓋が相対移動したときに、前記内向突部に対し前記外向突部が係止可能に構成されており、
    前記ガイド部は、自身の外周に前記中筒部が配置されている状態であっても、少なくとも前記内向突部が前記外向突部を乗り越え可能な程度まで径方向外側に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の排水栓装置。
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