JP7394724B2 - 宇宙状況監視事業装置、宇宙状況監視システム、監視装置、および、地上設備 - Google Patents

宇宙状況監視事業装置、宇宙状況監視システム、監視装置、および、地上設備 Download PDF

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Description

本開示は、宇宙状況監視事業装置、宇宙状況監視システム、監視装置、および、地上設備に関する。
デブリ増加に伴い宇宙物体の衝突リスクが増加している。
静止軌道を飛翔する宇宙物体を静止軌道の近傍を飛翔する人工衛星によって観測することができれば、その観測は衝突回避といったリスク対策に有効である。
光学的な観測装置を用いて観測が行われる場合、光学的な観測装置が観測対象からの太陽反射光を観測することになる。そのため、太陽と観測衛星と観測対象の相対位置関係が制約条件のひとつとなる。
静止衛星と呼ばれる人工衛星は地球の自転と同期して地球を周回する。そのため、その人工衛星を地表面から見ると、その人工衛星はあたかも静止しているように見える。
したがって、太陽と静止衛星の相対位置関係は時間に依存して決まる。
特許文献1は、太陽光が逆光になる空間でスペースデブリを観測するための方法が開示されている。
特開2011-218834号公報
特許文献1の方法では、カメラの他に、スペースデブリにレーザ光を照射するためのレーザ送信装置が必要となる。さらに、カメラのレンズの前に、太陽光をカットするための光学フィルタを配置する必要がある。そのため、特許文献1の方法では、観測衛星による監視の費用を抑えることが困難である。
本開示では、カタログに記録されている宇宙物体あるいは天体の地球固定座標系の位置座標を使って、静止軌道近傍を飛翔する監視装置に対して所望の宇宙物体の監視データの取得を指示することを目的とする。
本開示に係る宇宙状況監視事業装置は、宇宙を飛翔する宇宙物体の状況を表す宇宙物体情報を取得し、前記宇宙物体情報を管理する宇宙状況監視事業装置であって、
静止軌道を飛翔する監視装置と、
前記監視装置へコマンドを送信し、前記監視装置により取得された監視データを受信する地上設備と
を具備し、
前記地上設備は、
複数の宇宙物体の軌道情報と、宇宙空間において目印となる天体の慣性座標系の位置情報および輝度情報とを記録したカタログと、
慣性座標系の位置情報を地球固定座標系の位置座標に変換する手段と
を具備し、
前記カタログから選択した宇宙物体あるいは天体の地球固定座標系の位置座標を指向して前記監視装置を動作させるコマンドを前記監視装置に送信する。
本開示に係る宇宙状況監視事業装置では、カタログに記録されている宇宙物体あるいは天体の地球固定座標系の位置座標を使って、静止軌道近傍を飛翔する監視装置に対して所望の宇宙物体の監視データ取得指示ができるという効果がある。
実施の形態1に係る宇宙交通管理システムの構成例。 実施の形態1に係る宇宙状況監視事業装置の構成例。 実施の形態1に係る宇宙物体の一例である衛星の構成例。 実施の形態1に係る通信衛星の構成例。 実施の形態1に係る監視装置の一例である観測衛星の構成例。 実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。 実施の形態1に係る宇宙物体情報の例。 実施の形態1に係る宇宙物体情報の詳細例。 実施の形態1に係る天体情報の例。 実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。 実施の形態1に係る実施例2を説明する図。 実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。 実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。 実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。 実施の形態2に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。また、以下の図面では各構成の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向あるいは位置が示されている場合がある。それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、あるいは部品といった構成の配置および向きを限定するものではない。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る宇宙交通管理システム500の構成例である。
宇宙交通管理システム500は、宇宙を飛翔する宇宙物体60の状況を表す宇宙物体情報501を取得し、宇宙物体情報501を管理する。宇宙交通管理システム500は、管理事業装置40を備える。また、管理事業装置40は、宇宙交通管理装置700を備える。
宇宙交通管理システム500は、各々が宇宙物体の飛翔安全管理を行う複数の宇宙交通管理装置700を備える。宇宙交通管理装置700は、宇宙を飛翔する宇宙物体60を管理する複数の管理事業者の各々により利用される管理事業装置40に実装される。複数の宇宙交通管理装置700は、互いに通信回線で接続されている。
宇宙交通管理装置700は、他の管理事業装置40と通信する。宇宙交通管理装置700は、地上設備701に搭載されていてもよい。
例えば、メガコンステレーション事業装置41は、複数の管理事業装置の各々が具備する宇宙交通管理装置700と互換性を持つ宇宙交通管理装置700を具備する。そして、メガコンステレーション事業装置41が具備する宇宙交通管理装置700は、その他の複数の管理事業装置の各々が具備する宇宙交通管理装置700同士を通信回線で接続した宇宙交通管理システム500と、宇宙交通管理装置700経由で接続される。
管理事業装置40は、人工衛星、あるいは、デブリといった宇宙物体60に関する情報を提供する。管理事業装置40は、人工衛星、あるいは、デブリといった宇宙物体60に関する情報を収集する事業者のコンピュータである。
管理事業装置40には、メガコンステレーション事業装置41、LEOコンステレーション事業装置42、衛星事業装置43、軌道遷移事業装置44、デブリ除去事業装置45、ロケット打ち上げ事業装置46、およびSSA事業装置47といった装置が含まれる。SSAは、Space Situational Awarenessの略語である。LEOは、Low Earth Orbitの略語である。
なお、管理事業装置40は、観測衛星といった監視装置810を備え、監視装置810により宇宙物体を監視する構成でもよい。監視装置810を備える構成については後述する。
メガコンステレーション事業装置41は、大規模衛星コンステレーション、すなわちメガコンステレーション事業を行うメガコンステレーション事業者のコンピュータである。メガコンステレーション事業装置41は、例えば、100機以上の衛星により構成された衛星コンステレーションを管理する事業装置である。
LEOコンステレーション事業装置42は、低軌道コンステレーション、すなわちLEOコンステレーション事業を行うLEOコンステレーション事業者のコンピュータである。
衛星事業装置43は、1機から数機の衛星を扱う衛星事業者のコンピュータである。
軌道遷移事業装置44は、衛星の宇宙物体侵入警報を行う軌道遷移事業者のコンピュータである。
デブリ除去事業装置45は、デブリを回収する事業を行うデブリ除去事業者のコンピュータである。
ロケット打ち上げ事業装置46は、ロケット打ち上げ事業を行うロケット打ち上げ事業者のコンピュータである。
SSA事業装置47は、SSA事業、すなわち、宇宙状況監視事業を行うSSA事業者のコンピュータである。SSA事業者は、例えば、SSA事業により収集した宇宙物体の情報の少なくとも一部をサーバ上に公開する。SSA事業装置47は、宇宙状況監視事業装置とも呼ばれる。
人工衛星、あるいは、デブリといった宇宙物体に関する情報を収集し、収集した情報を宇宙交通管理システム500に提供する装置であれば、管理事業装置40は、上記以外の装置でもよい。
宇宙交通管理装置700は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
宇宙交通管理装置700は、機能要素の一例として、宇宙交通管理部710と記憶部720を備える。記憶部720には、宇宙物体情報501が記憶されている。
宇宙交通管理部710の機能は、ソフトウェアにより実現される。記憶部720は、メモリ921に備えられる。あるいは、記憶部720は、補助記憶装置922に備えられていてもよい。また、記憶部720は、メモリ921と補助記憶装置922に分けられて備えられてもよい。
例えば、宇宙交通管理装置700は宇宙物体侵入警報の機能を実現する。しかし、後述するように、宇宙交通管理装置700は宇宙物体侵入警報の機能以外の様々な機能を有する。
プロセッサ910は、宇宙交通管理プログラムを実行する装置である。宇宙交通管理プログラムは、宇宙交通管理装置700および宇宙交通管理システム500の各構成要素の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった表示機器941のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
通信装置950は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。宇宙交通管理装置700は、通信装置950を介して、地上設備と衛星、あるいは、衛星同士の通信を行う。
宇宙交通管理プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、宇宙交通管理プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、宇宙交通管理プログラムを実行する。宇宙交通管理プログラムおよびOSは、補助記憶装置に記憶されていてもよい。補助記憶装置に記憶されている宇宙交通管理プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、宇宙交通管理プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
宇宙交通管理装置700は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、宇宙交通管理プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、宇宙交通管理プログラムを実行する装置である。
宇宙交通管理プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
宇宙交通管理部710の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。また宇宙交通管理処理の「処理」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体」に読み替えてもよい。
宇宙交通管理プログラムは、上記の宇宙交通管理部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程を、コンピュータに実行させる。また、宇宙交通管理方法は、宇宙交通管理装置700が宇宙交通管理プログラムを実行することにより行われる方法である。
宇宙交通管理プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体あるいは記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、宇宙交通管理プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
図2は、本実施の形態に係るSSA事業装置47の構成例である。
SSA事業装置47は、宇宙を飛翔する宇宙物体60の状況を表す宇宙物体情報501を取得する。そして、SSA事業装置47は、取得した宇宙物体情報501を管理する。
SSA事業装置47は、静止軌道近傍を飛翔する監視装置810と通信する。SSA事業装置47は、静止軌道近傍を飛翔する監視装置810を含んでもよい。このとき、SSA事業装置47は、監視装置810を含むSSA事業システムともいう。SSA事業装置47は、監視装置810へコマンド711を送信し、監視装置810により取得された監視データ712を受信する地上設備701を具備する。SSA事業装置47は、上述した管理事業装置40の例である。地上設備701は上述した宇宙交通管理装置700の例である。
SSA事業装置47は、記憶部720にカタログ590を記憶する。カタログ590は、宇宙物体情報501と天体情報502を記録する。天体情報502には、宇宙空間において目印となる天体の位置情報および輝度情報が含まれる。
監視装置810により宇宙物体情報501を取得し、SSA事業装置47により宇宙状況を監視するシステムを宇宙状況監視システム550ともいう。
以下の実施の形態において、管理事業装置40、SSA事業装置47、宇宙交通管理装置700、あるいは、地上設備701が、制御およびデータ処理の機能を実行すると記載する場合がある。この場合は、主に、宇宙交通管理部710がその機能を実現する。
図3は、本実施の形態に係る宇宙物体60の一例である衛星30の構成例である。
衛星30は、衛星制御装置310と衛星通信装置32と推進装置33と姿勢制御装置34と電源装置35とを備える。その他、各種の機能を実現する構成要素を備えるが、図3では、衛星制御装置310と衛星通信装置32と推進装置33と姿勢制御装置34と電源装置35について説明する。衛星30は、宇宙物体60の一例である。
衛星制御装置310は、推進装置33と姿勢制御装置34とを制御するコンピュータであり、処理回路を備える。具体的には、衛星制御装置310は、地上装置から送信される各種コマンドにしたがって、推進装置33と姿勢制御装置34とを制御する。
衛星通信装置32は、地上装置と通信する装置である。具体的には、衛星通信装置32は、自衛星に関する各種データを地上装置へ送信する。また、衛星通信装置32は、地上装置から送信される各種コマンドを受信する。
推進装置33は、衛星30に推進力を与える装置であり、衛星30の速度を変化させる。具体的には、推進装置33は、アポジキックモーターまたは化学推進装置、または電気推進装置である。アポジキックモーター(AKM:Apogee Kick Motor)は、人工衛星の軌道投入に使われる上段の推進装置のことであり、アポジモーター(固体ロケットモーター使用時)、またはアポジエンジン(液体エンジン使用時)とも呼ばれている。
化学推進装置は、一液性ないし二液性燃料を用いたスラスタである。電気推進装置としては、イオンエンジンまたはホールスラスタである。アポジキックモーターは軌道遷移に用いる装置の名称であり、化学推進装置の一種である場合もある。
姿勢制御装置34は、衛星30の姿勢と衛星30の角速度と視線方向(Line Of Sight)といった姿勢要素を制御するための装置である。姿勢制御装置34は、各姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢制御装置34は、各姿勢要素を所望の方向に維持する。姿勢制御装置34は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ、スラスタおよび磁気センサといった装置である。アクチュエータは、姿勢制御スラスタ、モーメンタムホイール、リアクションホイールおよびコントロール・モーメント・ジャイロといった装置である。コントローラは、姿勢センサの計測データまたは地上装置からの各種コマンドにしたがって、アクチュエータを制御する。
電源装置35は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置といった機器を備え、衛星30に搭載される各機器に電力を供給する。
衛星制御装置310に備わる処理回路について説明する。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
図4は、本実施の形態に係る通信衛星811の構成例を示す図である。
図5は、本実施の形態に係る監視装置810の一例である観測衛星812の構成例を示す図である。
図6は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813の構成例を示す図である。
なお、図3から図6において、同一名称の構成は同様の機能を有し、その説明を省略する場合がある。
図4に基づいて、通信衛星811の構成を説明する。
通信衛星811は、通信装置121、推進装置122、電源装置123、およびカメラ124を備える。
例えば、カメラ124は、第1指向アンテナ121Eまたは第2指向アンテナ121Wの指向方向と同じ方向を指向する広角カメラである。
通信衛星811によって、観測衛星と、静止軌道または静止軌道の近傍の軌道を飛翔する他の宇宙物体と、を視覚的に捉えることができる。このため、通信衛星811の周囲が通信による干渉および雑音の原因となる障害物がない環境であることを視覚的に確認することができる。
他の宇宙物体は、観測衛星によって観測される宇宙物体とは別の宇宙物体である。
また、カメラ124は、魚眼レンズを有するカメラであってもよい。カメラ124は、通信衛星811から地球への方向が視線ベクトルとなるように配置される。
魚眼レンズを具備したカメラ124によって、視線ベクトルを軸にする周囲360度の視野方向においてエレベーション方向の画像情報が得られる。
通信衛星811から地球への方向が視線ベクトルとなるようにカメラ124が配置されることにより、観測衛星812と、静止軌道または静止軌道の近傍の軌道を飛翔する他の宇宙物体を視覚的に捉えることができる。さらに、軌道上の他の宇宙物体の位置を推定することが可能になる。このため、通信衛星811の周囲が通信による干渉および雑音がない環境であることを視覚的に確認することができる。
図5に基づいて、監視装置810の一例である観測衛星812の構成を説明する。
観測衛星812は、観測装置111、衛星制御装置112、通信装置113、推進装置114、姿勢制御装置115、電源装置116、およびカメラ117を備える。
観測装置111は、宇宙物体を観測するための装置である。観測装置111は監視機器ともいう。
カメラ117は、例えば、通信衛星811を指向する広角カメラである。
カメラ117により、通信衛星811と、静止軌道または静止軌道の近傍の軌道を飛翔する他の宇宙物体を視覚的に捉えることができる。このため、観測衛星812の周囲が通信によって干渉および雑音がない環境であることを視覚的に確認することができる。
また、カメラ117は、魚眼レンズを有するカメラであってもよい。カメラ117は、例えば、観測衛星812から通信衛星811への方向が視線ベクトルとなるように配置される。
魚眼レンズを具備したカメラ117によって、視線ベクトルに軸にする周囲360度の視野方向においてエレベーション方向の画像情報が得られる。
観測衛星812から通信衛星811への方向が視線ベクトルとなるようにカメラ117が配置されることにより、通信衛星811と、静止軌道または静止軌道の近傍の軌道を飛翔する他の宇宙物体を視覚的に捉えることができる。さらに、軌道上の他の宇宙物体の位置を推定することが可能となる。このため、観測衛星812の周囲が通信による干渉および雑音がない環境であることを視覚的に確認することができる。
図6に基づいて、監視装置810の別例である観測衛星813の構成を説明する。
観測衛星813は、観測装置201、衛星制御装置202、通信装置203、推進装置204、姿勢制御装置205、および電源装置206を備える。
観測装置201は、宇宙物体を観測するための装置である。
観測装置201は、宇宙物体を光学系で検知する装置である。観測装置201は、観測衛星の軌道高度と異なる高度を飛翔する宇宙物体を光学系で撮影する。具体的には、観測装置201は可視光学センサである。
観測装置201は、観測データを生成する。観測データは、観測装置201が行う観測によって得られるデータである。例えば、観測データは、宇宙物体60が映った画像を表すデータに相当する。
衛星制御装置202は、観測衛星813を制御するコンピュータである。
衛星制御装置202は、既定の手順、または、地上設備から送信される各種コマンドにしたがって、観測装置201と推進装置204と姿勢制御装置205とを制御する。
通信装置203は、地上設備と通信する装置である。衛星通信装置ともいう。
通信装置203は、観測データを地上設備へ送信する。また、通信装置203は、地上設備から送信される各種コマンドを受信する。
図7は、本実施の形態に係る宇宙物体情報501の例である。
宇宙物体情報501には、宇宙物体60を識別する宇宙物体IDと、軌道情報とが設定される。軌道情報には、予報軌道情報と実績軌道情報が含まれる。
予報軌道情報は、元期、軌道要素、予測誤差、情報提供事業装置ID、および情報更新日を含む。
実績軌道情報は、UTS時刻、位置座標、計測誤差、情報提供事業装置ID、および情報更新日を含む。
宇宙物体情報501は、他の管理事業装置40から収集した宇宙物体の軌道情報が含まれる。例えば、宇宙物体情報501は、宇宙物体を管理する管理事業者から収集する。
図8は、本実施の形態に係る宇宙物体情報501の例を示す図である。
SSA事業装置47は、例えば、宇宙物体60の軌道の予報値が設定された宇宙物体情報501を記憶部720に記憶する。SSA事業装置47は、例えば、複数の宇宙物体60を管理する管理事業者により利用される管理事業装置40から、複数の宇宙物体60の各々の軌道の予報値を取得し、宇宙物体情報501に記憶してもよい。あるいは、SSA事業装置47は、複数の宇宙物体60の各々の軌道の予報値が設定された宇宙物体情報501を管理事業者から取得し、記憶部720に記憶してもよい。あるいは、SSA事業装置47は、SSA事業装置47が備える監視装置810から受信した監視データ712に基づいて、宇宙物体情報501を記憶部720に記憶してもよい。
宇宙物体情報501には、衛星軌道予報情報52とデブリ軌道予報情報53とが含まれる。衛星軌道予報情報52には、衛星の軌道の予報値が設定されている。デブリ軌道予報情報53には、デブリの軌道の予報値が設定されている。本実施の形態では、衛星軌道予報情報52とデブリ軌道予報情報53とが宇宙物体情報501に含まれる構成であるが、衛星軌道予報情報52とデブリ軌道予報情報53とが、個々の情報として記憶部720に記憶されていても構わない。
宇宙物体情報501には、例えば、宇宙物体ID(Identifier)511、予報元期512、予報軌道要素513、および予報誤差514といった情報が設定される。
宇宙物体ID511は、宇宙物体60を識別する識別子である。図8では、宇宙物体ID511として、衛星IDとデブリIDが設定されている。宇宙物体は、具体的には、宇宙空間に打ち上げられるロケット、人工衛星、宇宙基地、デブリ除去衛星、惑星探査宇宙機、ミッション終了後にデブリ化した衛星あるいはロケットといった物体である。
予報元期512は、複数の宇宙物体の各々の軌道について予報されている元期である。
予報軌道要素513は、複数の宇宙物体の各々の軌道を特定する軌道要素である。予報軌道要素513は、複数の宇宙物体の各々の軌道について予報されている軌道要素である。図8では、予報軌道要素513として、ケプラー軌道6要素が設定されている。
予報誤差514は、複数の宇宙物体の各々の軌道において予報される誤差である。予報誤差514には、進行方向誤差、直交方向誤差、および誤差の根拠が設定されている。このように、予報誤差514には、実績値が内包する誤差量が根拠とともに明示的に示される。誤差量の根拠としては、計測手段、位置座標情報の精度向上手段として実施したデータ処理の内容、および、過去データの統計的評価結果の一部あるいはすべてが含まれる。
なお、本実施の形態に係る宇宙物体情報501では、宇宙物体60について、予報元期512と予報軌道要素513が設定されている。予報元期512と予報軌道要素513により、宇宙物体60の近未来における時刻と位置座標を求めることができる。例えば、宇宙物体60についての近未来の時刻と位置座標が、宇宙物体情報501に設定されていてもよい。
このように、宇宙物体情報501には、元期と軌道要素、あるいは、時刻と位置座標を含む宇宙物体の軌道情報が具備され、宇宙物体60の近未来の予報値が明示的に示されている。
図9は、本実施の形態に係る天体情報502の構成例を示す図である。
天体情報502には、宇宙空間で輝度あるいは方位の目印となる天体における位置情報521と輝度情報522が含まれる。
このようにカタログ590には、複数の宇宙物体の軌道情報である宇宙物体情報501と、宇宙空間で輝度あるいは方位の目印となる天体の位置情報521および輝度情報522を含む天体情報502とが記録されている。ここで、天体の位置情報521は、慣性座標系の位置情報である。
***実施例の説明***
次に、SSA事業装置47の実施例について説明する。
監視装置810は、静止衛星近傍を飛翔する。
地上設備701は、監視装置810へコマンド711を送信し、監視装置810により取得された監視データ712を受信する。
静止軌道近傍を飛翔して宇宙物体情報を取得する監視装置では、太陽光の入射方向が多様に変化する。例えば、光学的検知方式による監視方式を採用した監視装置の場合、視野方向が太陽方向に近づけば開口からの太陽光入射により温度が上昇する。また、逆方向を向けば開口が深宇宙を指向して放射冷却により温度が下降する。このように光学的検知方式による監視方式を採用した監視装置の場合、厳しい温度環境に晒される。この結果、宇宙物体の太陽反射光を取得して焦点面に配置した検知器に到達するまでの過程において、ミラーあるいはレンズにより構成される光学装置の焦点距離が変動するという課題がある。
また、地球表面の情報を取得する地球観測用監視装置とは異なり、宇宙物体の太陽反射光の輝度と面積が、太陽と監視装置と宇宙物体の相対位置関係の相違に依存してセンサ万別に変化するという課題がある。
以下の実施例では、時々刻々変化する温度環境に応じて、焦点位置を最適に調整することを目的とする。また、太陽と監視装置と宇宙物体の相対位置関係に応じて、監視データを輝度換算した出力レベルが、適正なダイナミックレンジとなるよう、ゲインを最適に調整ならしめることを目的とする。
<本実施の形態の実施例1>
地上設備701は、複数の宇宙物体の軌道情報と、宇宙空間で輝度あるいは方位の目印となる天体の慣性座標系の位置情報および輝度情報を記録したカタログ590を具備する。
また、地上設備701は、慣性座標系の位置情報を地球固定座標系の位置座標に変換する手段を具備する。具体的には、宇宙交通管理部710が、慣性座標系の位置情報を地球固定座標系の位置座標に変換する機能を有する。
そして、地上設備701は、カタログ590から選択した宇宙物体あるいは天体の地球固定座標系の位置座標を指向して監視装置810を動作させるコマンド711を監視装置810に送信する。
宇宙物体を管理する管理事業者は、自国保有の静止衛星の近傍にデブリといった宇宙物体が接近してサービス継続に支障をきたすことがないように、宇宙物体の監視をする必要がある。このため、管理事業装置では、予め静止軌道周辺の宇宙物体の軌道情報のカタログ590を保有する場合がある。
WGS84は測位衛星システムでも利用される地球固定座標系である。宇宙物体の軌道情報は、このような地球固定座標系の位置座標に基づき、カタログ590に記録されている。
天体の位置情報521は、慣性座標系の位置情報がカタログ590に記録されている。慣性座標系に対して地球は公転と自転をしているため、時刻を指定すれば慣性座標系における位置情報521を、地球固定座標系の位置座標に変換することが可能である。そして、地上設備701は、地球固定座標系の位置座標を使ってコマンドを生成する。
SSA事業者は、カタログ590で既知の物体の位置座標を使って、静止軌道近傍を飛翔する監視装置に対して所望の宇宙物体の監視データ取得指示ができるという効果がある。
また、一等星といった明るい天体から発する光は宇宙空間において大気減衰あるいは拡散の影響を受けないため、輝度が既知の点光源として、監視装置の焦点位置あるいはラジオメトリック特性を調整するための基準となりうるという効果がある。
更に天体の慣性空間上の位置座標を地球固定座標に変換すると、天体までの距離に応じた極めて巨大な数値情報となる。しかし、監視装置がその天体を指向する目的で利用するので、正確な方位角が算出される座標変換の後に、方位角が保存され、距離情報はカタログで記録する数値情報の有効桁数に即してダミーの数値に置き換えてもよい。
月については太陽と月と監視装置の相対位置関係に依存して輝度レベルと太陽光を反射する面積が変動する。しかし、予め相対関係に応じた輝度レベルのデータベースを記録しておけば、監視装置の焦点位置あるいはラジオメトリック特性を調整するための基準となりうるという効果がある。
<本実施の形態の実施例2>
図10は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813aの構成例を示す図である。
監視装置810である観測衛星813aは、図6の観測衛星813の構成に加え、観測装置201の焦点位置または波面特性を計測する計測装置207を備える。
監視装置810である観測衛星813aは、地上設備701から地球固定座標系の位置座標を受信した天体について、監視データを取得し、観測装置201の焦点位置または波面特性の計測情報と、天体の監視データを地上設備701に伝送する。
ここで、焦点位置または波面特性の計測について説明する。
光学系の誤差要因には焦点位置の変動を含め、「波面収差(Wavefront aberration)」と呼ばれる多項次の誤差成分がある。通常、点光源より発した光は、等位相球面波として伝搬するが、光学系に波面収差が存在する場合は、像空間での等位相波面が球面波からずれる。この球面波からのズレを総括して波面収差と呼ぶ。光学系の波面収差を計測する技術として波面センサがある。シャックハルトマンセンサは波面センサの例である。監視装置の検出器と同一像面に結像するシャックハルトマンセンサを観測装置に具備することにより波面計測が可能となる。
具体的には、監視装置810における監視用の検出器と同一像面に結像する焦点位置計測用検出器、または、シャックハルトマンセンサ用検出器を観測装置に具備する。その上で、天体の監視データと焦点位置または波面特性の計測情報とを地上に伝送する。
図11は、本実施の形態に係る実施例2を説明する図である。
焦点位置の計測手段としては、単一の光源の光を複数のレンズを通過させて単一の多画素検知器で検知する。このように多画素検知器で検知すれば、検知器に検知される2点間距離が焦点距離に応じて変動するので、この原理を利用して焦点位置を検出することが可能となる。
天体は十分遠方に位置するので、平行光を照射する基準点と見做すことができる。天体を基準として焦点位置を検知すれば、監視装置810の焦点が変動しても最適焦点位置からの変動方向と変動量を計測することが可能となる。
また、点光源の発する光を2次元的に配列したレンズを通過して多画素2次元検知器で検知する計測手段もある。この計測手段により検知すれば、上記と同様の原理により焦点位置の変動に応じて点光源の結像状況が変動するので、焦点方向以外の成分を含めて監視装置810の光学特性の変化を計測することが可能となる。
また、Point Spread Function(PSF)と呼ばれる評価指標により、波面計測情報から光学系の状況を把握する手法が知られている。
本実施の形態の実施例2によれば、焦点位置または波面特性の計測情報と天体の監視データを地上設備に伝送し、地上で天体の監視データが最適焦点位置の画像と同様になるよう補正条件を決めることができ、他の監視データを補正できるという効果がある。
また、監視装置の焦点調整、あるいは、波面調整を実施する際の最適調整量を算出してコマンド生成できるという効果がある。
また、点光源は基準光として便利であるが、光源を点光源に限定する必要はなく、月のように面的な広がりがある天体も基準光源として活用可能である。
<本実施の形態の実施例3>
図12は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813bの構成例を示す図である。
監視装置810である観測衛星813bは、図10の観測衛星813aの構成に加え、調整装置208と調整制御装置209を備える。
調整装置208は、観測装置201の焦点位置を調整する焦点調整装置、または、観測装置201の波面特性を調整する波面調整装置である。
監視装置810である観測衛星813bは、地上設備701から受信したコマンドに応じて、調整装置208を動作させる。具体的には、観測衛星813bは、地上設備701から受信したコマンドに応じて、焦点調整装置または波面調整装置を動作させる。
焦点調整装置としては、監視装置810の具備するミラーあるいはレンズの相対位置関係を光軸方向に移動させればよく、ミラーあるいはレンズの位置調整機構により実現可能である。
また、波面調整装置としては、光軸方向に限定することなく、監視装置810の具備するミラーあるいはレンズの相対位置関係を多自由度に移動させればよい。例えばスチュアートプラットフォームと呼ばれる6自由度調整機構によれば、焦点方向を含む併進方向3自由度と、3軸回りの回転3自由度に調整が可能となる。
焦点調整装置により最適焦点位置に調整を実施すれば、熱変形といった要因で発生する焦点移動による監視データの画像ぼけといった劣化を解消できるという効果がある。
また、波面調整装置により光学特性を適正に調整すれば、熱変形といった要因で発生する収差と呼ばれる光学性能劣化を解消できるという効果がある。
<本実施の形態の実施例4>
図13は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813cの構成例を示す図である。
監視装置810である観測衛星813cは、図12の観測衛星813bの構成に加え、観測装置201の光学系を調整する光学調整制御装置210を備える。
光学調整制御装置210は、天体を点光源とした計測装置207による計測データを使って軌道上で最適調整量を解析し、調整装置208を動作させる。具体的には、光学調整制御装置210は、天体を点光源とした計測装置207による計測データを使って軌道上で最適調整量を解析し、焦点調整装置または波面調整装置を動作させる。
焦点位置計測用検出器、または、シャックハルトマンセンサ用検出器は当該天体を点光源した計測装置207として具備される。そして、これらの検出器により取得された計測データを使って焦点位置あるいは波面収差を最適調整量として解析する。
焦点位置を計測して、光学調整制御装置210が最適調整量を解析し、焦点調整機構を動作させる装置は、地上のカメラでオートフォーカスと呼ばれる。
オードフォーカスにより、軌道上で自動的に最適焦点位置を再現することにより、監視データの劣化を解消するという効果がある。
地球観測用の監視装置においても同様の機器構成を採用することができる。しかし、低軌道で地球を周回する地球観測衛星では、リファレンスとなる基準光が雲に遮られた場合、あるいは、海上飛行中にオートフォーカス機能が不慮の動作をするリスクがある。このため、宇宙空間におけるオートフォーカスは実施が難しい。
一方、宇宙物体の監視を実施する実施例4の監視装置810では、天体を基準光源とすることによりオートフォーカスを実施可能となる。
実施例4では、地上設備701を介在する実施例3のSSA事業装置と比較して、遅延時間を十分小さくできるので、遅延時間に伴う温度環境の変化といった不確定性がない、良好な監視データを取得できるという効果がある。
また、多自由度の調整を実施する波面調整装置はオートフォーカスに比較して複雑となる。しかし、実施例2に記載した地上設備701において実施する処理内容をアルゴリズムとして光学調整制御装置210に具備することで、実現することが可能である。これにより、地上設備701を介在する実施例3に記載のSSA事業装置と比較して、遅延時間を十分小さくできる。よって、実施例4のSSA事業装置では、遅延時間に伴う温度環境の変化といった不確定性がない、良好な監視データを取得できるという効果がある。
<本実施の形態の実施例5>
図14は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813dの構成例を示す図である。
監視装置810である観測衛星813dは、図13の観測衛星813cの光学調整制御装置210に代わり、観測装置201の光学系を切り替える光学系切替装置211を備える。
光学系切替装置211は、具体的には、光学系の光路を切り替える光路切替装置、あるいは、光学系の配置を変更する光学配置変更装置である。
光学系切替装置211は、観測装置201の光学系について広角と望遠の切替えを行う。
地上のカメラにおいてズーム機能と呼ばれる広角と望遠の切替機能を監視装置に具備する。これにより、宇宙物体と監視装置の相対距離に応じた監視データの宇宙物体情報の拡大、あるいは、より広域を網羅する運用が可能になる。
また、広角と望遠の切替えに伴って、焦点位置の変動あるいは波面特性の変化があっても、監視データの劣化を解消できるという効果がある。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1に追加する点あるいは異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
実施の形態1では、時々刻々変化する温度環境に応じて、焦点位置を最適に調整することを目的とした。本実施の形態の実施例では、太陽と監視装置と宇宙物体の相対位置関係に応じて、監視データを輝度換算した出力レベルが、適正なダイナミックレンジとなるよう、ゲインを最適に調整することを目的とする。
図15は、本実施の形態に係る監視装置810の別例である観測衛星813eの構成例を示す図である。
監視装置810である観測衛星813eは、図10の観測衛星813aの構成に加え、ゲイン調整装置212とゲイン制御装置213を備える。
ゲイン調整装置212は、ゲインを調整する。
ゲイン制御装置213は、ゲインを制御する。
<本実施の形態の実施例6>
監視装置810である観測衛星813eは、地上設備701から受信したコマンドに応じて、天体または宇宙物体の監視データを取得し、取得した監視データを地上設備701に送信する。
地上設備701は、観測衛星813eから送信された監視データにおける輝度を換算する。そして、地上設備701は、最大輝度レベルが監視データのダイナミックレンジの中で最適になるように、監視装置のゲインを変更する調整コマンドを生成し、調整コマンドを観測衛星813eに送信する。
監視装置810である観測衛星813eは、地上設備701から受信した調整コマンドに応じて、ゲイン調整装置212を動作させる。
なお、「最大輝度レベルが監視データのダイナミックレンジの中で最適になる」とは、例えば、以下の例が挙げられる。最大輝度レベルが、ダイナミックレンジの最大値を超えず(すなわち飽和レベルに達することなく)、ダイナミックレンジの最小値近傍で誤差量に埋もれるほど小さくもない有意な出力としてダイナミックレンジ50~80%程度に設定する、といった例が挙げられる。
実施例6では、一般的な地上の計測装置において、マニュアルゲインコントロール(MGC)と呼ばれる機能を、地上設備を介在して実施する。これにより、監視装置810の感度を調整して、情報の精度を向上し、情報量を増やすことができるという効果がある。
また、太陽と宇宙物体と監視装置の相対位置に依存して輝度レベルが大きく変動する宇宙物体の監視データの感度を適正に調整できる。よって、着目する宇宙物体の監視データのラジオメトリック分解能、あるいは、S/N(Signal-Noise)特性を向上し、情報量を増やすことができるという効果がある。
月を基準光源とすれば、太陽と月と監視装置の相対位置に依存して影の形状あるいは太陽光反射状況が変化する。しかし、月表面の反射率は安定しているので、相対位置関係と輝度レベルの監視データを蓄積すれば、監視データのラジオメトリック特性の校正に利用でき監視データの精度向上に寄与するという効果がある。
また、監視データ取得と地上設備によるゲイン変更コマンドの送信は、一連の作業として毎回実施する必要はない。例えば、太陽と宇宙物体と監視装置の相対位置に依存する最適ゲイン設定量は、経験値が蓄積された後は、毎回実施しなくても、最適なゲイン設定が可能となる。
<本実施の形態の実施例7>
実施例7における監視装置810の構成は図15と同様である。
監視装置810である観測衛星813eは、ゲイン調整装置212とゲイン制御装置213とを具備する。
監視装置810である観測衛星813eは、地上設備701から受信したコマンドに応じて、天体または宇宙物体の監視データを取得する。
ゲイン制御装置213は、取得した監視データにおける輝度を換算し、最大輝度レベルが監視データのダイナミックレンジの中で最適になるように、観測衛星813eのゲインを変更する調整量を決定する。ゲイン制御装置213は、決定した調整量に基づいてゲイン調整装置212を動作させる。
実施例7では、一般的な地上の計測装置において、オートゲインコントロール(AGC)と呼ばれる機能を、地上設備701を介在せずに実施する。つまり、ゲイン制御装置213は、調整量を、オンボードで自律的に制御することができる。これにより、監視装置810の感度を、地上設備701を介在せずに自律的に調整できるという効果がある。
また、太陽と宇宙物体と監視装置の相対位置に依存して輝度レベルが大きく変動する宇宙物体の監視データの感度を適正に調整できる。よって、着目する宇宙物体の監視データのラジオメトリック分解能あるいはS/N特性を向上し、情報量を増やすことができるという効果がある。
以上の実施の形態1から2では、宇宙交通管理システム、SSA事業装置、SSAシステム、監視装置、および、地上設備といった各システムおよび各装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、各システムおよび各装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。各システムおよび各装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、各システムおよび各装置は、1つの装置でも、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1から2のうち、複数の部分あるいは実施例を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分あるいは実施例を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1から2では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
30 衛星、310,112,202 衛星制御装置、32 衛星通信装置、33,122,114,204 推進装置、34,115,205 姿勢制御装置、35,123,116,206 電源装置、111,201 観測装置、121,113,203 通信装置、124,117 カメラ、40 管理事業装置、41 メガコンステレーション事業装置、42 LEOコンステレーション事業装置、43 衛星事業装置、44 軌道遷移事業装置、45 デブリ除去事業装置、46 ロケット打ち上げ事業装置、47 SSA事業装置、207 計測装置、208 調整装置、209 調整制御装置、210 光学調整制御装置、211 光学系切替装置、212 ゲイン調整装置、213 ゲイン制御装置、500 宇宙交通管理システム、501 宇宙物体情報、502 天体情報、590 カタログ、52 衛星軌道予報情報、53 デブリ軌道予報情報、511 宇宙物体ID、512 予報元期、513 予報軌道要素、514 予報誤差、521 位置情報、522 輝度情報、550 宇宙状況監視システム、60 宇宙物体、700 宇宙交通管理装置、701 地上設備、710 宇宙交通管理部、711 コマンド、712 監視データ、720 記憶部、810 監視装置、811 通信衛星、812,813,813a,813b,813c,813d,813e 観測衛星、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、941 表示機器、950 通信装置。

Claims (10)

  1. 宇宙を飛翔する宇宙物体の状況を表す宇宙物体情報を取得し、前記宇宙物体情報を管理する宇宙状況監視事業装置であって、
    静止軌道を飛翔する監視装置と、
    前記監視装置へコマンドを送信し、前記監視装置により取得された監視データを受信する地上設備と
    を具備し、
    前記地上設備は、
    複数の宇宙物体の軌道情報と、宇宙空間において目印となる天体の慣性座標系の位置情報および輝度情報とを記録したカタログと、
    慣性座標系の位置情報を地球固定座標系の位置座標に変換する手段と
    を具備し、
    前記カタログから選択した宇宙物体あるいは天体の地球固定座標系の位置座標を指向して前記監視装置を動作させるコマンドを前記監視装置に送信する宇宙状況監視事業装置。
  2. 前記監視装置は、
    宇宙物体を光学系で検知する観測装置と、
    前記観測装置の焦点位置または波面特性を計測する計測装置と
    を具備し、
    前記地上設備から地球固定座標系の位置座標を受信した天体について、監視データを取得し、前記観測装置の焦点位置または波面特性の計測情報と、前記天体の監視データとを地上設備に伝送する請求項1に記載の宇宙状況監視事業装置。
  3. 前記監視装置は、
    前記観測装置の焦点位置を調整する焦点調整装置、または、前記観測装置の波面特性を調整する波面調整装置を具備し、
    前記地上設備から受信したコマンドに応じて、前記焦点調整装置、または、前記波面調整装置を動作させる請求項2に記載の宇宙状況監視事業装置。
  4. 前記監視装置は、
    宇宙物体を光学系で検知する観測装置と、
    前記観測装置の焦点位置または波面特性を計測する計測装置と、
    前記観測装置の焦点位置を調整する焦点調整装置、または、前記観測装置の波面特性を調整する波面調整装置と、
    前記光学系を調整する光学調整制御装置と
    を具備し、
    前記光学調整制御装置は、
    天体を点光源とした前記計測装置による計測データを使って軌道上で調整量を解析し、前記焦点調整装置または前記波面調整装置を動作させる請求項1に記載の宇宙状況監視事業装置。
  5. 前記監視装置は、
    前記観測装置の光学系を切り替える光学系切替装置を具備し、
    前記光学系切替装置は、
    前記光学系について広角と望遠の切替えを行う請求項3または請求項4に記載の宇宙状況監視事業装置。
  6. 前記監視装置は、
    ゲインを調整するゲイン調整装置を具備し、
    前記地上設備から受信したコマンドに応じて、天体または宇宙物体の監視データを取得し、取得した前記監視データを前記地上設備に送信し、
    前記地上設備は、
    前記監視装置から送信された前記監視データにおける輝度を換算し、最大輝度レベルが前記監視データのダイナミックレンジの中で最適になるように、前記監視装置のゲインを変更する調整コマンドを生成し、前記調整コマンドを前記監視装置に送信し、
    前記監視装置は、
    前記地上設備から受信した前記調整コマンドに応じて、前記ゲイン調整装置を動作させる請求項1に記載の宇宙状況監視事業装置。
  7. 前記監視装置は、
    ゲインを調整するゲイン調整装置と、ゲインを制御するゲイン制御装置と
    を具備し、
    前記地上設備から受信したコマンドに応じて、天体または宇宙物体の監視データを取得し、
    前記ゲイン制御装置は、
    取得した前記監視データにおける輝度を換算し、最大輝度レベルが前記監視データのダイナミックレンジの中で最適になるように、前記監視装置のゲインを変更する調整量を決定し、前記調整量に基づいて前記ゲイン調整装置を動作させる請求項1に記載の宇宙状況監視事業装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の宇宙状況監視事業装置に具備された監視装置により宇宙物体情報を取得する宇宙状況監視システムであって、前記宇宙状況監視事業装置により宇宙状況を監視する宇宙状況監視システム。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の宇宙状況監視事業装置に具備された監視装置。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の宇宙状況監視事業装置に具備された地上設備。
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