JP7393576B1 - プログラム、方法、およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが居住地として希望する周辺環境と合致する居住候補地を、効率的に選定するプログラム、方法およびシステムを提供する。【解決手段】プロセッサを備えたコンピュータを含むシステムで実行されるプログラムであって、プログラムは、地域情報管理サーバのプロセッサに、ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となるメッシュエリアの指定を受け付けるステップと、メッシュエリア毎に、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定されたメッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップと、地図とともに、特定した地域情報を出力するステップと、を実行させる。【選択図】図14

Description

本開示は、プログラム、方法、およびシステムに関する。
従来、不動産物件の検索システムが知られている。
下記特許文献1には、希望する物件の基本情報を検索することで、該当する物件情報をユーザに対して提示するシステムが開示されている。このシステムでは、居住物件を選定中のユーザが、居住候補地とともに、希望する物件に関する各種の条件を入力することで、候補物件に関する情報がユーザに対して提示される。
特開2003-331036号公報
しかしながら従来のシステムでは、未だ居住候補地を決定していないユーザに対して、ユーザの希望に沿ったエリアが選定するうえでの判断材料を提供することができない。
そして従来は、居住候補地を選定する上では、ユーザが行政や各事業者が提供する情報媒体から取得した地域情報、又は相談先である不動産会社から提供され、しばしば恣意的な内容を含む地域情報を用いて、自身の希望に沿ったエリアを選定するしかなく、特に土地勘のないエリアについては、ユーザが希望する居住環境と合致する居住候補地を、効率的に選定することが難しかった。
本開示の目的は、ユーザが希望する住居の周辺環境と合致する居住候補地を、効率的に選定することができるシステムを提供することである。
本発明のプログラムは、プロセッサに、ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となるメッシュエリアの指定を受け付けるステップと、前記メッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定された前記メッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップと、前記地図とともに、特定した前記地域情報を出力するステップと、を実行させる。
本発明によれば、ユーザが居住地として希望する周辺環境と合致する居住候補地を、効率的に選定することができる。
本発明の実施形態に係る居住地選定支援システムの全体構成を示す図である。 図1に示す管理者端末のハードウェア構成を示す図である。 図1に示す地域情報管理サーバのハードウェア構成を示す図である。 図3に示す地域情報管理サーバの機能的構成を示す図である。 図1に示す不動産情報管理サーバのハードウェア情報を示す図である。 図4に示すユーザデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 図4に示す顧客セグメントデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 図4に示すメッシュエリアデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 メッシュエリアの定義の方法を説明する図である。 地域情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。 システムにおける単位メッシュと徒歩圏内の領域との大きさを示す図である。 評価ルールデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の概要を示す図である。 本実施形態におけるエリア指定による地域情報の出力処理のフローを示す図である。 本実施形態における居住地条件の入力による該当エリアの出力処理のフローを示す図である。 本実施形態におけるランキングの表示処理のフローを示す図である。 本実施形態におけるユーザ属性に応じたレコメンド処理のフローを示す図である。 本実施形態におけるユーザ端末の画面例を示す図である。 本実施形態におけるスマートフォンでのユーザ端末の画面例を示す図である。 変形例に係るサーバの機能的構成を示す図である。 検索条件データベースのデータ構造の一例を示す図である。 閲覧履歴データベースのデータ構造の一例を示す図である。 お気に入りデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 レビューデータベースのデータ構造の一例を示す図である。 レコメンドデータベースのデータ構造の一例を示す図である 本実施形態におけるサーバによるユーザの操作実績に応じたレコメンド処理のフローを示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)居住地選定支援システム1の概要
以下に、本実施形態に係る居住地選定支援システム1(以下、単にシステム1という)の概要について説明する。
システム1は、居住地を選定するユーザが、居住地を効率的に選定できるように、居住地の選定における判断材料となる、居住候補地に関する各種の地域情報(周辺環境情報)をユーザに対して提供するシステムである。すなわち、システム1は、居住環境のうち、居住物件に関する情報ではなく、居住物件の周辺環境に関する情報を主に扱うシステムである。
このようなシステム1の構成について、以下に説明する。
図1は、本実施形態のシステム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、システム1は、ユーザ端末10と、管理者端末20と、地域情報管理サーバ30(以下、単にサーバ30という)と、不動産情報管理サーバ40と、から構成される。
ユーザ端末10、管理者端末20、サーバ30、および不動産情報管理サーバ40は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)80を介して、互いに通信接続されている。
ユーザ端末10は、ユーザが使用する情報処理装置である。本実施形態では、ユーザ端末10として、他の装置と無線通信を行うスマートフォンを例に挙げて説明する。なお、ユーザ端末10は、例えば、ラップトップPC又はタブレット端末などのその他のコンピュータでもよい。
ユーザ端末10は、ユーザからの操作に応じてウェブブラウザを起動することにより、サーバ30にアクセスし、ユーザが居住候補地を選定するうえで判断材料となる各種の地域情報をサーバ30に対して要求する処理を実行する。
管理者端末20は、システム1の運用および保守を管理する管理者が使用する情報処理装置である。ここで、管理者としては、サーバ30を提供するベンダーの担当者が含まれる。本実施形態では、管理者端末20として、ラップトップPCを例に挙げて説明する。なお、管理者端末20は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末などのその他のコンピュータでもよい。
管理者端末20は、管理者からの操作に応じてウェブブラウザを起動することにより、サーバ30にアクセスし、後述する各種のデータベースおよび賃料推定モデル3026を構築することで、サーバ30をユーザが利用可能な状態とする処理を実行する。
サーバ30は、ユーザ端末10からの要求に応じて、要求された各種の地域情報をユーザ端末10に対して提供する処理を実行する情報処理装置である。サーバ30は、例えばクラウドサーバにより構成される。サーバ30が実行する地域情報の提供に関する具体的な処理および機能は後述する。
不動産情報管理サーバ40は、不動産物件に関する情報を管理するサーバである。
不動産情報管理サーバ40が管理する不動産物件に関する情報には、少なくとも以下が含まれる。
・対象エリアにおいて取引されている不動産物件に関する物件情報
・対象エリアにおいて取引されている不動産物件の契約方法に関する情報
・対象エリアにおいて取引されている不動産物件の契約状況に関する情報
次に、これらの各装置の構成について説明する。
(1-1)ユーザ端末10の構成
ユーザ端末10のハードウェア構成について説明する。
図1に示すように、ユーザ端末10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、を備える。ユーザ端末10は、入力デバイス15および出力デバイス16の少なくとも1つと接続可能である。
記憶装置11は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組み合わせである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、ユーザ端末10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース13は、入力デバイス15から信号(例えば、ユーザの指示、センシング信号、又はそれらの組み合わせ)を取得し、かつ、出力デバイス16に信号(例えば、画像信号、音声信号、又はそれらの組み合わせ)を出力するように構成される。
通信インタフェース14は、ユーザ端末10と外部装置との間の通信を制御するように構成される。
入力デバイス15は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、物理ボタン、センサ(例えば、カメラ、バイタルセンサ、又はそれらの組み合わせ)、又は、それらの組み合わせである。
出力デバイス16は、例えば、ディスプレイ、スピーカー、印刷装置、又はそれらの組み合わせである。
(1-2)管理者端末20のハードウェア構成
管理者端末20のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態の管理者端末20の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、管理者端末20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24とを備える。管理者端末20は、入力デバイス25および出力デバイス26の少なくとも1つと接続可能である。
記憶装置21は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組み合わせである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、管理者端末20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース23は、入力デバイス25から信号(例えば、ユーザの指示、センシング信号、又はそれらの組み合わせ)を取得し、かつ、出力デバイス26に信号(例えば、画像信号、音声信号、又はそれらの組み合わせ)を出力するように構成される。
通信インタフェース24は、管理者端末20と外部装置との間の通信を制御するように構成される。
入力デバイス25は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、センサ、又は、それらの組み合わせである。
出力デバイス26は、例えば、ディスプレイ、スピーカー、又はそれらの組み合わせである。
(1-3)サーバ30のハードウェア構成
サーバ30のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施形態のサーバ30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、通信インタフェース34とを備える。
記憶装置31は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組み合わせである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
通信インタフェース34は、サーバ30と外部装置との間の通信を制御するように構成される。
(1-4)サーバ30の機能的構成
次に、サーバ30の機能的構成について説明する。図4は、サーバ30の機能的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ30は、通信部301と、記憶部302と、制御部303としての機能を発揮する。
通信部301は、サーバ30が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部302は、サーバ30が使用するデータおよびプログラムを記憶する。記憶部302は、例えば以下のデータを記憶している。
・ユーザデータベース(ユーザDB)3021
・顧客セグメントデータベース(顧客セグメントDB)3022
・メッシュエリアデータベース(メッシュエリアDB)3023
・地域情報データベース(地域情報DB)3024
・評価ルールデータベース(評価ルールDB)3025
・賃料推定モデル3026
ユーザDB3021は、ユーザに関する情報を管理するデータベースである。ユーザDB3021の具体的な構成は後述する。
顧客セグメントDB3022は、顧客セグメントに関する情報を管理するデータベースである。顧客セグメントとは、ユーザ(顧客)を、年齢、性別、家族構成などの生活様式に影響を与える属性で分類したグループを指す。顧客セグメントDB3022の具体的な構成は後述する。
メッシュエリアDB3023は、地域情報を管理する上での単位領域(メッシュエリア)に関する情報を管理するデータベースである。メッシュエリアDB3023の具体的な構成は後述する。
地域情報DB3024は、メッシュエリアごとの各種の地域情報を管理するデータベースである。地域情報DB3024の具体的な構成は後述する。
評価ルールDB3025は、メッシュエリアごとに周辺環境としての評価(スコアリング)を行ううえで用いられる係数を管理するデータベースである。評価ルールDB3025の具体的な構成は後述する。
賃料推定モデル3026は、評価対象エリアについての推定賃料を算出するモデルである。賃料推定モデル3026の具体的な構成は後述する。
図4に示す制御部303は、サーバ30のプロセッサ32が、プログラムに従って処理を行うことにより、各種の機能モジュールとしての機能を発揮する。
各種の機能モジュールとしては、送受信制御モジュール3030、取得モジュール3031、特定モジュール3032、評価モジュール3033、推定モジュール3034、出力モジュール3035を含む。
<送受信制御モジュール3030の機能>
送受信制御モジュール3030は、サーバ30が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を送受信する処理を制御する。
<取得モジュール3031の機能>
取得モジュール3031は、送受信制御モジュール3030が受信した各種の情報を取得する処理を制御する。取得モジュール3031は、取得した各種の情報を後述する各モジュールに入力することで、それぞれの処理を実行される。
<特定モジュール3032の機能>
特定モジュール3032は、ユーザから指定されたメッシュエリアについて、地域情報データベースを参照して、該当する地域情報を特定する処理を制御する。
また、特定モジュール3032は、ユーザから入力された地域条件(希望条件)について、地域情報データベースを参照して、当該条件と合致する地域情報と紐づけられたメッシュエリアを特定する処理を制御する。
<評価モジュール3033の機能>
評価モジュール3033は、地域情報DB3024に格納された周辺環境としての評価項目の値を用いて、予め設定された評価ルールに従って、メッシュエリアを評価する処理を制御する。評価モジュール3033は、メッシュエリアごとの評価結果を、ランキング形式で出力する処理を行う。
ここで、評価ルールについて説明する。評価ルールとは、評価対象となるメッシュエリアについての周辺環境としての特徴を、様々な属性のユーザ目線で定量的に指標化する評価スコアの算出式、および算出式に含まれる係数を指す。評価ルールは、予め管理者により設定され、記憶装置31に記憶されている。
評価ルールとして、例えば以下の式(1)を用いることができる。
P:評価スコア
X:評価項目の値(図10参照)
w:重みづけ係数(図12参照)
そして、図12に示すように、評価項目ごとに設定される重みづけ係数が、想定される顧客セグメントごとに個別に設定されている。このため、システム1において、評価ルールは、顧客セグメントごとに複数設定されていることになる。なお、式(1)に示す評価ルールはあくまで例示であり、任意に設定することができる。
また、評価モジュール3033は、ユーザから受け付けたレコメンドの要求に応じて、ユーザ属性に基づいた評価を行うことができる。すなわち、評価モジュール3033は、レコメンド要求を行ったユーザの顧客セグメントに対応する評価ルールに従った評価を行い、評価結果を、レコメンドエリアとして出力する処理を行う。
<推定モジュール3034の機能>
推定モジュール3034は、賃料推定モデル3026(学習済みモデル)を用いて、評価対象エリアにおける妥当と考えられる賃料(推定賃料)を推定する。この場合、賃料推定モデル3026は、学習用データに基づき、モデル学習プログラムに従って機械学習モデルに機械学習を行わせることにより得られる。本実施形態において、賃料推定モデル3026は、例えば、評価対象となるメッシュエリアにおける地域情報としての各種の評価項目の値の入力に対して、当該メッシュエリアの推定賃料を出力するように学習されている。このとき、学習用データは、既知の地域情報である各種の評価項目の値を入力データとし、当該地域情報に該当するメッシュエリアにおける既知の平均賃料を正解出力データとする。
賃料推定モデル3026は、例えば、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数、およびパラメータの組み合わせにより定義される。賃料推定モデル3026は、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であってもよいが、多層のネットワークモデル(以下、多層化ネットワークと呼ぶ)であるとする。多層化ネットワークを用いる賃料推定モデル3026は、地域情報である各種の評価項目の値を入力する入力層と、当該メッシュエリアの推定賃料を出力する出力層と、入力層と出力層との間に設けられる少なくとも1層の中間層あるいは隠れ層とを有する。賃料推定モデル3026は、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールとしての利用が想定される。
本実施形態に係る多層化ネットワークとしては、例えば、深層学習(Deep Learning)の対象となる多層ニューラルネットワークである深層ニューラルネットワーク(Deep Neural Network:DNN)が用いられ得る。DNNとしては、例えば、時系列情報等を対象とする再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network:RNN)を用いてもよい。また、自然言語を対象とする自己注意機構付きネットワークを用いてもよい。
なお、賃料推定モデル3026は、前述した機械学習により得られた学習済みモデルでなくてもよい。賃料推定モデル3026は、例えば、既知のメッシュエリアにおける地域情報としての各種の評価項目の値と、当該メッシュエリアについての物件情報から算出された平均賃料の値と、を用いて重回帰分析を行うことで得られる重回帰モデルであってもよい。
<出力モジュール3035の機能>
出力モジュール3035は、前述した各機能モジュールの処理の結果から出力イメージデータを生成し、管理者端末20に向けて出力する。出力モジュール3035は、平均賃料の値をヒートマップとして地図上に表示する。この際、出力モジュール3035は、ユーザから指定されたメッシュエリアを含む一定領域を占める周辺のメッシュ群それぞれの平均賃料の値の多寡を、地図上に色の濃淡として表現することで、賃料に関するヒートマップを作成する。
具体的な出力イメージについては後述する。
(1-5)不動産情報管理サーバ40のハードウェア構成
不動産情報管理サーバ40のハードウェア構成について説明する。図5は、本実施形態の不動産情報管理サーバ40のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、不動産情報管理サーバ40は、記憶装置41と、プロセッサ42と、通信インタフェース44とを備える。
記憶装置41は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。記憶装置41は、例えば、ROM、RAM、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組み合わせである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果(例えば、ユーザデータベース3021)
プロセッサ42は、記憶装置41に記憶されたプログラムを起動することによって、不動産情報管理サーバ40の機能を実現するように構成される。プロセッサ42は、コンピュータの一例である。
通信インタフェース44は、不動産情報管理サーバ40と外部装置との間の通信を制御するように構成される。
(2)データベースの構造
本実施形態で用いられる各データベースの構造について説明する。なお、以下に説明する各データベースの構造はあくまで例示であり、任意に変更可能である。
(2-1)ユーザDB3021
図6は、ユーザDB3021のデータ構造の一例を示す図である。
図6に示すように、ユーザDB3021は、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「性別」と、項目「年齢」と、項目「居住地」と、項目「職業」と、項目「世帯構成」と、項目「勤務地最寄り駅」と、を備えている。
項目「ユーザID」には、ユーザを特定可能なユーザの識別情報が格納される。
項目「氏名」には、ユーザIDに対応するユーザの氏名に関する情報が格納される。
項目「性別」には、ユーザIDに対応するユーザの性別に関する情報が格納される。
項目「年齢」には、ユーザIDに対応するユーザの年齢に関する情報が格納される。
項目「居住地」には、ユーザIDに対応するユーザの居住地に関する情報が格納される。
項目「職業」には、ユーザIDに対応するユーザの職業に関する情報が格納される。
項目「世帯構成」には、ユーザIDに対応するユーザの世帯構成に関する情報が格納される。世帯構成に関する情報とは、例えば独身やファミリーなどのユーザが属する世帯の構成(人数を含む)を指す。
項目「勤務地最寄り駅」には、ユーザIDに対応するユーザの通勤において利用する勤務地の最寄り駅に関する情報が格納される。
なお、図6に示すユーザDB3021の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。例えば、ユーザDB3021には、以下の情報が格納されてもよい。
・ユーザの年収
・ユーザの現状の家賃
・ユーザの趣味や嗜好など、ユーザの生活様式に関する情報
・ユーザが罹患歴のある疾患、持病、体力の有無、身長/体重などの生体情報、介護の要否、車椅子などバリアフリーの要否に関する情報
また、ユーザDB3021には、現在のユーザに関する各種の属性に限定されず、過去の属性、又は未来の属性(ユーザの理想)に関する情報を管理してもよい。具体的には、以下の項目が該当する。
・過去の属性として、過去の居住エリアの情報
・ユーザの理想の将来像として、理想の年収、理想の家族構成、理想の生活様式
また、ユーザDB3021には、ユーザと同居する家族およびペットに関する情報が格納されてもよい。この場合には、家族に関する上記のいずれかの情報がユーザに関する情報とともに格納されてもよい。また、ペットに関する情報としては、ペットの有無、種類、サイズなどのペットの属性に関する情報を含んでもよい。
(2-2)顧客セグメントDB3022
図7は、顧客セグメントDB3022のデータ構造の一例を示す図である
図7に示すように、顧客セグメントDB3022は、項目「顧客セグメントID」と、項目「顧客セグメント名称」と、項目「性別」と、項目「年齢層」と、項目「世帯構成」と、を備えている。
項目「顧客セグメントID」には、顧客セグメントを特定可能な顧客セグメントの識別情報が格納されている。
項目「顧客セグメント名称」には、顧客セグメントIDに対応する顧客セグメントの名称が格納されている。顧客セグメントの名称としては、例えば、以下が含まれる。
・男性、20代、単身
・女性、30代、既婚子供2名
・男性、40代、既婚子供なし
項目「性別」には、顧客セグメントIDに対応する顧客セグメントに区分されるユーザの性別が格納される。
項目「年齢層」には、顧客セグメントIDに対応する顧客セグメントに区分されるユーザの年齢層が格納される。
項目「世帯構成」には、顧客セグメントIDに対応する顧客セグメントに区分されるユーザの世帯構成が格納される。
なお、図8に示す顧客セグメントDB3022の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。例えば、顧客セグメントとしては、以下の属性により、ユーザをグループ分けしてもよい。この場合には、グループ分けに用いられる属性項目が、顧客セグメントDB3022の項目として追加される。
・ユーザの年収
・ユーザの現状の家賃
・ユーザの趣味や嗜好など、ユーザの生活様式に関する情報
(2-3)メッシュエリアDB3023
図8は、メッシュエリアDB3023のデータ構造の一例を示す図である。
図8に示すように、メッシュエリアDB3023は、項目「メッシュコード」と、項目「緯度範囲」と、項目「経度範囲」と、を備えている。
項目「メッシュコード」には、個々のメッシュエリアを特定可能なメッシュエリアの識別情報が格納される。
項目「緯度範囲」には、メッシュコードに対応するメッシュエリアが位置する緯度の範囲が格納される。
項目「経度範囲」には、メッシュコードに対応するメッシュエリアが位置する経度の範囲が格納される。
ここで、メッシュエリアの定義の方法について説明する。図9は、メッシュエリアの定義の方法を説明する図である。
図9に示すように、メッシュエリアは、地域メッシュ統計における一般的な手法により定義される。具体的には、緯度・経度に基づき地域を隙間なく網の目(メッシュ)の区域に分割することで、メッシュエリアが基準距離の平方ごとに定義される。
メッシュエリアは、複数回の区分けにより次第に細分化される。システム1では、図9において左下に記載されている、最も細分化された最小の単位である単位メッシュを、評価対象とするメッシュエリアとして採用している。本実施形態では、単位メッシュの大きさは、250m四方となっている。なお、単位メッシュ大きさは任意に変更することができる。例えば、人口密度の大きさに従って、人口密度が高い都市部のエリアでは、人口密度の低い郊外のエリアよりも単位メッシュの大きさを小さくしてもよい。例えば、最小の単位である単位メッシュを100m四方としてもよい。
(2-4)地域情報DB3024
図10は、地域情報DB3024のデータ構造の一例を示す図である。
地域情報DB3024では、メッシュエリアに対して、各種の地域情報が定量化されて紐づけられている。すなわち、地域情報DB3024に格納される評価項目の値は、全て数値としての情報となっている。
図10に示すように、地域情報DB3024は、項目「平均賃料」と、項目「推定賃料」と、項目「物価目安」と、項目「治安状況」と、項目「事故頻度」と、項目「災害情報」と、項目「交通施設」と、項目「商業施設」と、項目「教育施設」と、項目「娯楽施設」と、項目「年齢層」と、項目「世帯層」と、を備えている。地域情報DB3024には、メッシュエリアに対して、各種の地域情報が定量化されて紐づけられている。
項目「メッシュコード」には、地域情報が紐づけられたメッシュエリアのメッシュコードが格納されている。
項目「平均賃料」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアに存在する賃貸物件の平均賃料の値が格納される。平均賃料の算出においては、例えば、不動産情報管理サーバ40において蓄積される物件情報を用いて、評価対象となるメッシュエリアに含まれる賃貸物件の平均賃料の値を算出してもよいし、既に公開されている当該メッシュエリアの平均賃料の値を参照してもよい。また、当該メッシュエリアの周囲に位置するメッシュエリアの平均賃料の値を用いて、例えば線形補間により得られた平均賃料の値を、項目「平均賃料」に格納してもよい。
項目「推定賃料」には、賃料推定モデル3026を用いて算出されたメッシュコードに該当するメッシュエリアにおける推定賃料の値が格納される。推定モジュール3034は、管理者からの操作指示に応じて、賃料推定モデル3026に対して、推定対象となるメッシュエリアについての複数の評価項目の値を入力し、当該推定対象となるメッシュエリアにおける推定賃料の値を賃料推定モデル3026に出力させる。推定賃料の算出は、例えば、地域情報DB3024を作成するタイミングで実行される。なお、仮に平均賃料の値が未知である場合に、賃料推定モデル3026を用いて算出された推定賃料の値を、平均賃料の値を補間する内挿値として、項目「平均賃料」に格納してもよい。
項目「物価目安」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける物価の目安となる指数が格納される。物価の目安となる指数として、例えば共通の物品において、当該エリアで購入可能な一般的な金額を用いてもよい。
項目「治安状況」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける犯罪発生件数などの治安に関する指数が格納される。治安に関する指数としては、例えば一定期間に発生した犯罪件数を、評価対象エリアにおける単位人口で割った値である犯罪率を用いてもよい。
項目「事故頻度」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける交通事故の発生に関する指数が格納される。交通事故の発生に関する指数としては、例えば一定期間に発生した交通事故件数を、評価対象エリアにおける登録車両数で割った値である事故率を用いてもよい。
項目「災害情報」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける被害予測に関する指数が格納される。被害予測に関する指数としては、例えばハザードマップの情報を用いて災害の種類ごとに被害予測値を定量化した値を用いてもよい。
項目「交通施設」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアの近隣における駅の有無およびアクセス性に関する指数が格納される。当該指数としては、徒歩圏内に存在する駅の数と、評価対象となるメッシュエリアから駅までの徒歩時間と、を用いて定量化された値を用いてもよい。
項目「商業施設」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアの近隣におけるスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの買い物を行う商店の有無およびアクセス性に関する指数が格納される。当該指数としては、徒歩圏内に存在するスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの商店の数と、評価対象となるメッシュエリアから当該商店までの徒歩時間と、を用いて定量化された値を用いてもよい。
項目「教育施設」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアの近隣における学校や塾などの教育施設の有無およびアクセス性に関する指数が格納される。当該指数としては、近隣になる教育機関の数と、評価対象となるメッシュエリアから当該教育期間までのアクセス時間と、を用いて定量化された値を用いてもよい。
項目「娯楽施設」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける公園や各種の娯楽施設の有無およびアクセス性に関する指数が格納される。当該指数としては、近隣になる公園等の娯楽施設の数と、評価対象となるメッシュエリアから当該娯楽施設までのアクセス時間と、を用いて定量化された値を用いてもよい。
項目「年齢層」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける居住者の一般的な年齢層の指数が格納される。当該指数としては、評価対象となるメッシュエリアの近隣の平均年齢を用いてもよい。
項目「世帯層」には、メッシュコードに該当するメッシュエリアにおける居住者の一般的な世帯構成の指数が格納される。当該指数としては、評価対象となるメッシュエリアにおいて、最も多い世帯構成数を用いてもよい。
なお、図10に示す地域情報DB3024の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。例えば、各種施設に関する情報としては、前述した施設の他、生活・暮らしに関わるあらゆる施設に関する情報を格納することができる。また、地域情報DB3024には、評価項目の値として数値化されていない情報が格納されてもよい。例えば、店舗や施設の名称に関する情報が地域情報DB3024に格納されてもよい。
そして、地域情報DB3024に格納される各評価項目のうち、賃貸物件の平均賃料および推定賃料に関する情報は、評価対象となるメッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる賃貸物件に関する平均賃料の値のみが紐づけられている。
一方、地域情報DB3024に格納される各評価項目のうち、賃貸物件の平均賃料および推定賃料に関する情報以外の情報は、当該メッシュエリアに含まれる地域情報に加えて、当該メッシュエリアの外側の領域であって、予め設定された範囲である周辺領域に関する地域情報が紐づけられている。これにより、地域情報DB3024には、特定のメッシュエリアに対して、当該メッシュエリアの地域情報に加えて、その周辺環境に相当する地域情報が紐づけられている。この点について図11を用いて詳述する。
図11は、システム1における単位メッシュと徒歩圏内の領域との大きさを示す図である。
例えば、徒歩での移動速度を80m/分とし、徒歩圏内を徒歩10分と想定した場合、徒歩圏内のエリアとして、800メートルを徒歩で移動可能となる。
このため、図11に示すように、評価対象となるメッシュエリアを基準として、その外側の一定領域に位置するメッシュエリアが、徒歩圏内の領域に、含まれることになる。徒歩圏内のエリアにおける地域情報は、日常生活における影響が大きい情報となる。
このため、システム1では、平均賃料および推定賃料以外の評価項目については、評価対象エリアの中心を基準として、予め設定された徒歩圏内の領域に少なくとも一部が重なるメッシュ群(周辺領域)に関する地域情報の値を、評価対象エリアに関する地域情報の値に含ませている。
なお、周辺領域の大きさは任意に設定することができ、徒歩圏内に限定されない。また、予め設定された徒歩圏内の領域に完全に重なるメッシュ群に関する地域情報の値を、評価対象エリアに関する地域情報に含ませてもよい。
このように、地域情報DB3024において、特定のメッシュエリアに対して、当該メッシュエリアの地域情報に加えて、その周辺環境に相当する地域情報が紐づけられていることにより、当該メッシュエリアの評価において、その周辺環境についても評価することができる。
(2-5)評価ルールDB3025
図12は、評価ルールDB3025のデータ構造の一例を示す図である。
図12に示すように、評価ルールDB3025は、項目「ルールID」と、項目「顧客セグメントID」と、項目「平均賃料係数」と、項目「推定賃料係数」と、項目「物価係数」と、項目「治安係数」と、項目「事故係数」と、項目「災害係数」と、項目「交通施設係数」と、項目「商業施設係数」と、項目「教育施設係数」と、項目「娯楽施設係数」と、項目「年齢層係数」と、項目「世帯層係数」と、を備えている。
項目「ルールID」には、重みづけ係数の組み合わせを識別する識別情報が格納されている。
項目「顧客セグメントID」には、ルールIDに該当する重みづけ係数の組み合わせが適用される顧客セグメントの識別情報が格納されている。
項目「平均賃料係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「平均賃料」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「推定賃料係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「推定賃料」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「物価係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「物価目安」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「治安係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「治安状況」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「事故係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「事故頻度」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「災害係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「災害情報」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「交通施設係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「交通施設」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「商業施設係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「商業施設」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「教育施設係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「教育施設」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「娯楽施設係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「娯楽施設」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「年齢層係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「年齢層」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
項目「世帯層係数」には、ルールIDに該当する評価ルールにおいて、項目「世帯層」に対して適用される重みづけ係数の値が格納される。
なお、図12に示す地域情報DB3024の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(3)本実施形態に係るシステム1の概要
本実施形態に係るシステム1の概要について説明する。
図13は、本実施形態におけるシステム1の概要の前半を説明する図である。
図13に示すように、システム1は、これから居住地を探すユーザに使用される。まず、ユースケース1では、ユーザは、自身が居住候補地として考えているエリアをユーザ端末10に表示された地図上で指定することで、サーバ30から、当該エリアにおける地域情報の提供を受けることができる。ユーザは、提供された各種の評価項目における地域情報を確認することで、当該エリアが、実際に自身が希望する周辺環境であるかどうかの判断を行う。
次に、ユースケース2では、ユーザは、自身が希望する周辺環境に該当する地域情報に関する各種の条件を入力することで、サーバ30から、周辺環境情報が指定した条件に該当するメッシュエリアに関する情報の提供を受けることができる。具体的には、地図上における該当するメッシュエリアの位置を示す情報、および当該メッシュエリアの周辺環境情報が提供される。ユーザは、提供された周辺環境情報を確認することで、当該エリアに居住するかどうかの判断を行う。
また、システム1は、この他にも地域情報の評価項目の値を用いたランキング機能、およびユーザ属性に応じたレコメンド機能を備えている。このようなシステム1の具体的な処理の流れについて、処理ごとに以下に説明する。
(4)処理フロー
以下に、システム1の具体的な処理について各フローに基づいて説明する。
(4-1)エリア指定による地域情報の出力処理
まず、ユーザからのエリア指定による地域情報の出力処理について説明する。
図14は、本実施形態におけるエリア指定による地域情報の出力処理のフローを示す図である。この処理は、図13に示すユースケース1に対応する処置である。
図14に示すように、システム1では、まず、ユーザが、ユーザ端末10を用いて、地域情報を確認したメッシュエリアを指定する操作を行う(ステップS101)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ユーザの操作に応じてウェブブラウザを起動することでネットワーク80を介してサーバ30が提供するシステム1のダッシュボードにアクセスする。プロセッサ12は、入力デバイス15を介してユーザから入力される、ダッシュボードに表示された地図上の位置を指定する操作を受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30に対して、受け付けたメッシュエリアの指定の内容を送信する。
ステップS101の後に、サーバ30は、メッシュエリアの指定を受け付ける(ステップS301)。
具体的には、サーバ30の送受信制御モジュール3030は、ステップS101において、ユーザ端末10から送信されたメッシュエリアの指定操作に含まれる、メッシュエリアの座標情報を受信する。サーバ30の取得モジュール3031は、ユーザが指定したメッシュエリアの座標情報を取得し、特定モジュール3032に入力する。
ステップS301の後に、サーバ30は、指定されたエリアの地域情報を特定する(ステップS302)。
具体的には、サーバ30の特定モジュール3032は、ステップS301において、取得モジュール3031から入力された、ユーザが指定したメッシュエリアの座標情報を用いて、メッシュエリアDB3023を参照することで、当該メッシュエリアが該当するメッシュコードを特定する。特定モジュール3032は、特定したメッシュコードを用いて地域情報DB3024を参照して、当該メッシュコードに紐づけられた地域情報である評価項目ごとの値を特定する。特定モジュール3032は、特定した評価項目ごとの値を、出力モジュール3035に入力する。
ステップS302の後に、サーバ30は、特定した地域情報を出力する(ステップS303)。
具体的には、サーバ30の出力モジュール3035は、ステップS302において特定モジュール3032から入力された、ユーザが指定したメッシュエリアにおける地域情報である評価項目ごとの情報を地図上のメッシュエリアに紐づけて表示することでダッシュボードを更新し、サーバ30とユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS303の後に、ユーザ端末10は、サーバ30から出力された地域情報をユーザに対して提示する(ステップS102)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS303におけるサーバ30によるダッシュボードの更新を受けて、ユーザが指定したメッシュエリアにおける地域情報である評価項目ごとの値が、地図と併記された画面D1を、ディスプレイ(出力デバイス16)に表示する。これにより、ユーザ端末10は、各種の地域情報をユーザに対して提示する。この時の画面例を図18として後述する。
これにより、ユーザは、自身が候補としていたエリアの地域情報を確認することができる。また、システム1では、複数のメッシュエリアの地域情報を比較して表示することもできる。この場合には、既にステップS102において地域情報が表示された状態で、比較対象とするエリアの指定を受け付ける処理(ステップS103)を行う。
ステップS102の後に、ユーザ端末10は、比較対象エリアの指定操作を受け付ける(ステップS103)。
具体的には、ユーザ端末10のユーザ端末10のプロセッサ12は、ユーザから比較対象とするエリアについて、ダッシュボードに表示された地図上の位置をさらに指定する操作を受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30に対して、受け付けた比較対象とするメッシュエリアの指定操作を送信する。
ステップS103の後に、サーバ30は、比較対象とするメッシュエリアの指定を受け付ける(ステップS304)。
具体的には、サーバ30の送受信制御モジュール3030は、ステップS103において、ユーザ端末10から送信された比較対象とするメッシュエリアの座標情報を受信する。サーバ30の取得モジュール3031は、ユーザが指定した比較対象とするメッシュエリアの座標情報を取得し、特定モジュール3032に入力する。
ステップS304の後に、サーバ30は、比較対象とするメッシュエリアの地域情報を特定する(ステップS305)。
具体的には、サーバ30の特定モジュール3032は、ステップS304において、取得モジュール3031から入力された、比較対象とするメッシュエリアの座標情報を用いて、メッシュエリアDB3023を参照することで、当該メッシュエリアが該当するメッシュコードを特定する。特定モジュール3032は、特定したメッシュコードを用いて地域情報DB3024を参照して、当該メッシュコードに紐づけられた地域情報である評価項目ごとの値を特定する。特定モジュール3032は、特定した評価項目ごとの値を、出力モジュール3035に入力する。
ステップS305の後に、サーバ30は、特定された比較対象とするメッシュエリアの地域情報を出力する(ステップS306)。
具体的には、サーバ30の出力モジュール3035は、ステップS305において特定モジュール3032から入力された、比較対象とするメッシュエリアにおける地域情報である評価項目ごとの値を、さらに地図に併記することでダッシュボードを更新し、サーバ30とユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS306の後に、ユーザ端末10は出力された情報をユーザに対して提示する(ステップS104)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS305におけるサーバ30によるダッシュボードの更新を受けて、ユーザが比較対象とするメッシュエリアにおける地域情報である評価項目ごとの値が、最初に指定されたメッシュエリアに関する地域情報とともに、地図と併記された画面を、ディスプレイに表示する。これにより、ユーザ端末10は、二つのメッシュエリアに関する各種の地域情報を、ユーザに対して提示する。
なお、比較対象エリアに関する地域情報の出力は、行わなくてもよいし、複数回行ってもよい。ユーザは自身が気になるエリアについて、地域情報の各評価項目を並べて比較する。
以上により、ユーザからのエリア指定による地域情報の出力処理が終了する。
(4-2)居住地条件の入力による該当エリアの出力処理
次に、ユーザからの居住地条件の入力による該当エリアの出力処理について説明する。
図15は、本実施形態における居住地条件の入力による該当エリアの出力処理のフローを示す図である。この処理は、図13に示すユースケース2に対応する処理である。
図15に示すように、居住地条件の入力による該当エリアの出力処理では、まず、ユーザが、ユーザ端末10を用いて、自身が居住地として希望する周辺環境として希望する地域情報の条件を入力する操作を行う(ステップS111)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、入力デバイス15を介してユーザから入力される、ダッシュボード上に表示された入力フォームへの希望条件の入力を受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30に対して、受け付けた希望条件の入力操作の内容を送信する。
ステップS111の後に、サーバ30は、ユーザから入力された周辺環境の希望条件を受け付ける(ステップS311)。
具体的には、サーバ30の送受信制御モジュール3030は、ステップS111において、ユーザ端末10から送信された希望条件の内容に含まれる、地域情報の評価項目ごとの値を受信する。サーバ30の取得モジュール3031は、ユーザの希望条件に含まれる地域情報の評価項目ごとの値を取得し、特定モジュール3032に入力する。
ステップS311の後に、サーバ30は、条件に該当するエリアを特定する(ステップS312)。
具体的には、サーバ30の特定モジュール3032は、ステップS311において、取得モジュール3031から入力された、ユーザの希望条件に含まれる地域情報の評価項目ごとの値を用いて、地域情報DB3024を参照することで、当該希望条件を満たすメッシュエリアのメッシュコードを特定する。特定モジュール3032は、特定したメッシュコードを用いて、メッシュエリアDB3023を参照して、当該メッシュコードが該当する地図上のエリア(緯度範囲および経度範囲)を特定する。特定モジュール3032は、特定した地図上のエリアの値を、出力モジュール3035に入力する。
ステップS312の後に、サーバ30は、特定したエリアに関する情報をユーザ端末10に向けて出力する(ステップS313)。
具体的には、サーバ30の出力モジュール3035は、ステップS312において特定モジュール3032から入力された、ユーザの希望条件を満たすメッシュエリアの位置を地図に指し示すことでダッシュボードを更新し、サーバ30とユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS313の後に、ユーザ端末10は、サーバ30から出力された情報をユーザに対して提示する(ステップS112)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS313におけるサーバ30によるダッシュボードの更新を受けて、ユーザの希望条件を満たすメッシュエリアの位置が示された画面を、ディスプレイ(出力デバイス16)に表示する。これにより、ユーザ端末10は、ユーザの希望条件の合致するメッシュエリアの位置を、ユーザに対して提示する。
なお、ステップS112において、ユーザの希望条件を満たすメッシュエリアの位置を地図上に示すとともに、当該メッシュエリアの地域情報である各種の評価項目の値を、地図を併記して表示してもよい。これにより、ユーザは、自身の希望する条件を満たすエリアが、実際にどのような地域情報であるかを確認することができる。
(4-3)ランキングの表示処理
次に、ランキングの表示処理について説明する。
図16は、本実施形態におけるランキングの表示処理のフローを示す図である。この処理は、例えばユースケース1において行われる処理である。なお、図16の処理が、図13に示すユースケース2において行われてもよい。
図16に示すように、ランキングの表示処理では、まず、ユーザが、ユーザ端末10を用いて、ランキング表示指示の操作を行う(ステップS121)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、入力デバイス15を介してユーザから入力される、ランキングの表示指示の操作を受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30に対して、ランキングの表示指示の内容を送信する。
ステップS121の後に、サーバ30は、ランキング表示操作を受け付ける(ステップS321)。
具体的には、サーバ30の送受信制御モジュール3030は、ステップS121において、ユーザ端末10から送信されたランキングの表示指示を受信する。サーバ30の取得モジュール3031は、ランキングの表示指示を取得し、評価モジュール3033に入力する。
ステップS321の後に、サーバ30は、評価ルールを用いたスコアリングを行う(ステップS322)。
具体的には、サーバ30の評価モジュール3033は、ステップS321において、取得モジュール3031から入力されたランキングの表示指示に応答して、メッシュエリアごとにスコアリングを行う。スコアリングでは、評価モジュール3033は、評価ルールDB3025に格納された顧客セグメントごとの評価係数の組み合わせを用いて、評価ルールごとにメッシュエリアのスコアを算出する。すなわち、評価モジュール3033は、一つのメッシュエリアに対して、評価ルールDB3025に格納された評価ルールの数量に相当する数のスコアを算出する。評価モジュール3033は、算出した評価スコアを出力モジュール3035に入力する。
ステップS322の後に、サーバ30は、評価結果をランキング形式で出力する(ステップS323)。
具体的には、サーバ30の出力モジュール3035は、ステップS322において評価モジュール3033から入力された、評価メッシュごと、かつルールIDごとの評価スコアを集計してランキング表としたウェブページを作成し、サーバ30とユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS323の後に、ユーザ端末10は、サーバ30から出力された情報をユーザに対して提示する(ステップS122)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS323におけるサーバ30により作成されたウェブページにアクセスし、ランキング表をディスプレイに表示する。ランキングは、顧客セグメントごとに構成されている。これにより、ユーザ端末10は、メッシュエリアに関するランキングに関する各種の地域情報をユーザに対して提示する。
なお、メッシュエリアごとのスコアリングの処理は、ユーザからのランキング表示指示に応答して行わなくてもよい。すなわち、評価モジュール3033は、予め設定された期間ごとに定期的にメッシュエリアごとのスコアリングを行い、評価結果をデータベースとして記憶し、ユーザからのランキング表示指示に応答して、当該データベースを参照する態様であってもよい。また、ランキングの表示指示において、ユーザから、ランキングを表示する顧客セグメントの指定を受け付けてもよい。
以上により、ランキング表示処理が終了する。
(4-4)ユーザ属性に応じたレコメンド処理
次に、ユーザ属性に応じたレコメンド処理について説明する。
図17は、本実施形態におけるユーザ属性に応じたレコメンド処理のフローを示す図である。この処理は、例えば、図13に示すユースケース2において行われる処理である。なお、図17の処理は、図13に示すユースケース1において行われてもよい。
図17に示すように、ユーザ属性に応じたレコメンド処理では、まず、ユーザが、ユーザ端末10を用いて、レコメンドの要求操作を行う(ステップS131)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、入力デバイス15を介してユーザから入力される、レコメンド要求の操作受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30に対して、レコメンド要求を送信する。
ステップS131の後に、サーバ30は、レコメンドの要求を受け付ける(ステップS331)。
具体的には、サーバ30の送受信制御モジュール3030は、ステップS131において、ユーザ端末10から送信されたレコメンド要求を受信する。サーバ30の取得モジュール3031は、レコメンド要求を取得し、特定モジュール3032に入力する。
ステップS331の後に、サーバ30は、ユーザ属性を特定する(ステップS332)。
具体的には、サーバ30の特定モジュール3032は、ステップS331において、取得モジュール3031から入力されたレコメンド要求に含まれるユーザIDを用いて、ユーザDB3021を参照することで、レコメンド要求を行ったユーザの属性を特定する。特定モジュール3032は、特定したユーザIDを、評価モジュール3033に入力する。
ステップS332の後に、サーバ30は、ユーザ属性に対応する評価ルールを選定する(ステップS333)。
具体的には、サーバ30の評価モジュール3033は、ステップS332において、特定モジュール3032から入力されたユーザIDを用いて、顧客セグメントDB3022を参照して該当する顧客セグメントを選定する。評価モジュール3033は、該当する顧客セグメントの顧客セグメントIDを用いて、評価ルールDB3025を参照して、レコメンド要求を行ったユーザに対して適用するべき評価ルールを選定する。
ステップS333の後に、サーバ30は、選定した評価ルールを用いたスコアリングを行う(ステップ334)。
具体的には、サーバ30の評価モジュール3033は、ステップS333において選定した評価ルールを用いて、地域情報DB3024に格納されたメッシュエリアそれぞれについて、評価スコアの算出を行う。評価モジュール3033は、算出した評価スコアを用いて高スコアとなるメッシュエリアを複数選定し、レコメンド結果として、出力モジュール3035に入力する。
ステップS334の後に、サーバ30は、レコメンドエリアをユーザに向けて出力する(ステップS335)。
具体的には、サーバ30の出力モジュール3035は、ステップS334において評価モジュール3033から入力された複数のレコメンドエリアを併記したウェブページを作成し、サーバ30とユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS335の後に、ユーザ端末10は、サーバ30から出力された情報をユーザに対して提示する(ステップS132)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS335におけるサーバ30によるウェブページの出力を受けて、複数のレコメンドエリアの情報が併記されたダッシュボードをディスプレイ(出力デバイス16)に表示する。これにより、ユーザ端末10は、レコメンドエリアに関する地図上の位置や、それぞれの地域情報の評価項目の値をユーザに対して提示する。なお、レコメンドエリアはひとつであってもよい。
なお、メッシュエリアごとのスコアリングの処理は、ユーザからのレコメンド要求に応答して行わなくてもよい。すなわち、評価モジュール3033は、予め設定された期間ごとに定期的にメッシュエリアごとのスコアリングを行い、評価結果をデータベースとして記憶し、ユーザからのレコメンド要求に応答して、当該データベースを参照してもよい。この場合、評価モジュール3033は、当該ユーザが該当する顧客セグメントに対応する評価ルールでのスコアリング結果を、評価結果として参照することができる。
以上により、ユーザ属性に応じたレコメンド処理が終了する。
(5)出力イメージ
以下に、システム1による具体的な出力イメージについて各画面例に基づいて説明する。
(5-1)PC画面における画面例
図18は、本実施形態におけるPC画面でのユーザ端末10の画面例を示す図である。この画面例は、図14におけるステップS102の処理における画面D1を指している。
図18に示すように、ユーザ端末10のダッシュボードには、ユーザが指定した地図上のメッシュエリア(位置アイコンIに該当するメッシュエリア)について、概要となる平均賃料が地図上に記載されている。平均賃料は、一人向けと家族向けという異なる顧客セグメントに対応する複数の値が表示されている。位置アイコンIの位置については、位置検索欄Aに地名、住所、駅名を入力することで、任意に選択することができる。
また、ダッシュボードの左側の地域情報欄Gには、地図とともに、指定したメッシュエリアについての地域情報となる評価項目の各値が記載れている。ユーザは、評価項目の各値を確認することで、土地勘のないエリアにおける地域情報を確認し、自身の望む周辺環境かどうかを判断する。
また、地図上には、当該地図に含まれる交通機関や商業施設に関する情報を出力することができる。ユーザが、地図上に表示された交通施設や商業施設の位置をクリックすることで、各施設の名称や路線情報などの詳細情報が地図上に表示される。
また、ダッシュボードには、ユーザが指定したメッシュエリアを含む一定領域を占める周辺のメッシュ群それぞれの平均賃料の値が、ヒートマップとして地図上に表示されている。ユーザは、ヒートマップを確認することで、地図上の位置の違いによる平均賃料の推移を視覚的に把握することができる。
また、地図上のボタンB1をクリックすることで、図14に示す比較対象エリアの指定操作の入力操作(ステップS103)を行うことができる。
また、地図上のボタンB2をクリックすることで、図15に示す希望条件の入力操作(ステップS111)を行うことができる。
また、地図上のボタンB3をクリックすることで、出力したメッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報が出力される。システム1は、ユーザからの操作指示に応答して、不動産情報管理サーバ40にアクセスすることで、当該メッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報を、画面上に表示する。
(5-2)スマートフォン画面における画面例
図19は、本実施形態におけるスマートフォンでのユーザ端末10の画面例を示す図である。この画面例は、図18と同様に、図14におけるステップS102の処理における画面D1と対応している。図19に示すように、左側のMAP表示画面D2には、指定メッシュにおける周辺駅と、駅名および指定メッシュからの徒歩時間が表示されている。
この面例では、左側のMAP表示画面D2における画面右下の属性指定欄Cを選択することで、平均賃料又は推定賃料の対象となる物件の対象とする居住者の属性を選択することができる。図示の例では、以下の態様となっている。
・一人暮らしをクリックすると、指定されたメッシュエリアにおける一人暮らし向けの物件の平均賃料および推定賃料が表示される。
・ファミリーをクリックすると、指定されたメッシュエリアにおけるファミリー向けの物件の平均賃料および推定賃料が表示される。
また、MAP表示画面D2における画面左下のアイコン指定欄Eを操作することで、地図上に表示する情報を示すアイコンを選択することができる。
一般にスマートフォンはPCと比べて画面が小さいため、アイコンを一様に表示すると視認性が極めて悪くなることから、ユーザが、地図上に表示したい情報に関するアイコンを選択可能となっている。図示の例では、以下の態様となっている。
・駅情報指定欄E1をクリックすることで、地図上の駅を示すアイコンが詳細情報のリンクとともに表示される。
・買い物情報指定欄E2をクリックすることで、地図上の商業施設を示すアイコンが詳細情報のリンクとともに表示される。
・治安情報指定欄E3をクリックすることで、事件のあった地点にアイコンが詳細情報のリンクとともに表示される。
なお、アイコン指定欄Eには、地域情報DB3024に格納される評価項目のいずれかを配置することができる。いずれの評価項目をアイコン指定欄Eに表示させるかは、ユーザが任意に選択することができる。よって、一部の情報を表示しなくてもよい。
また、MAP表示画面D2におけるタグFをタッチした状態で、画面の上方に向けたスワイプ操作をすることで、図19の右側に示す詳細表示画面D3を表示させることができる。詳細表示画面D3では、指定されたメッシュエリアの地域情報の詳細が、評価項目ごとに表示されている。詳細表示画面D3において、タグFをタッチした状態で画面の下方に向けたスワイプ操作をすることで、図19の左側に示すMAP表示画面D2に戻すことができる。
また、MAP表示画面D2では、ユーザによる地図上でのスワイプ操作を受け付けることで、受け付けたスワイプ操作に応答するように、ユーザ端末10に出力している地域情報の対象となるメッシュエリアを変更が変更される。すなわち、画面上に表示される平均賃料および推定賃料の値を含む各種の地域情報、およびヒートマップの状態などが、ユーザの地図上でのスワイプ操作に応答して経時的に変化する。このため、例えばスマートフォンを片手で操作するユーザに対して、直感的な操作により円滑に地域情報のエリアごとの違いを提供することができる。
(6)小括
以上説明したように、システム1によれば、ユーザからユーザ端末10に表示された地図上の位置の指定を受け付けることで、指定した位置を含むメッシュエリアにおける地域情報を、地図とともに出力することができる。このため、ユーザが興味を持っているエリアに関する地域情報を網羅的にユーザに対して提示することができ、ユーザが居住地として希望する周辺環境と合致する居住候補地を、効率的に選定することができる。
また、システム1によれば、ユーザから、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付けることで、入力された地域条件に合致する地域情報と紐づけられたメッシュエリアの位置を、地図上に表示する。このため、ユーザが希望する周辺環境と合致する居住候補地を、地図上に出力することができ、ユーザが居住候補地を効率的に選定することができる。
また、システム1では、地域情報データベースでは、メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる地域情報に加えて、当該メッシュエリアの外側の領域であって、予め設定された範囲である周辺領域に関する地域情報が紐づけられている。このため、例えばメッシュエリアを基準とする徒歩圏内に含まれる近隣のエリアにおける地域情報をメッシュエリアに関する地域情報に含ませることができ、より実生活に即した周辺環境の良否の判断をできる有意義な情報をユーザに提供することができる。
また、システム1では、地域情報のうち、賃貸物件の平均賃料に関する情報は、メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる賃貸物件に関する平均賃料の値のみが紐づけられている。このため、近隣の交通施設や商業施設などとは異なり、近隣のエリアを含ませる必要がない平均賃料についてはメッシュエリアごとの値とすることで、平均賃料の値を正確に紐づけることができる。
また、システム1によれば、地域情報データベースでは、メッシュエリアに対して、各種の地域情報が定量化されて紐づけられている。このため、地域情報が、評価項目ごとの値として数値で管理されることとなり、メッシュエリアごとの評価スコアの算出など、定量的な評価に用いることができる。
また、システム1によれば、地域情報を出力する際に、指定されたメッシュエリアを含む一定領域を占める周辺のメッシュ群それぞれの平均賃料の値を、ヒートマップとして地図上に表示する。このため、エリアごとの平均賃料の推移をユーザが視覚的に捉えることができる。
また、システム1では、地図上には、当該地図に含まれる交通機関や商業施設に関する情報が出力される。このため、当該エリアでの生活利便性に影響を与える情報をユーザに対して提示することが可能になり、ユーザが正確に居住候補地を選定することができる。
また、システム1では、評価対象となる複数のメッシュエリアの指定を受け付け、地域情報DB3024を参照して、指定された複数のメッシュエリアに関する地域情報を、並べて表示する。このため、ユーザが居住候補地として複数のエリアを視野に入れている場合に、それぞれの地域情報を並べて表示することで、効率的に比較検討をすることができる。
また、システム1では、出力したメッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報を、ユーザからの指示に応じて出力する。このため、居住候補地となるメッシュエリアを選定した後に、そのまま当該メッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報にアクセスすることができるため、ユーザの利便性を向上することができる。
また、システム1によれば、賃料推定モデル3026に対して、評価対象となる特定の推定対象メッシュについての複数の評価項目の値を入力することで、当該推定対象メッシュにおける推定賃料の値を算出し、地域情報DB3024の評価項目の一つとして格納されている。このため、ユーザが居住候補地を選定する際に、推定賃料の値を、相場観の目安として利用することができる。
また、システム1によれば、地域情報DB3024に格納されたメッシュエリアごとに紐づけられた複数の評価項目の値を用いて、予め設定された顧客セグメントごとの評価ルールに従って、メッシュエリアを評価し、評価結果をランキング形式で出力する。このため、様々な顧客セグメントのユーザそれぞれに対して有益な情報を提示することができる。
また、システム1によれば、評価ルールは、顧客セグメントごとに複数設定されており、ユーザからの要求指示に応じて、予め登録されたユーザ属性に基づいて、該当する顧客セグメントに対応する評価ルールに従ったレコメンドエリアを出力する。このため、ユーザに対して、それぞれの属性に応じた適切な居住候補地をレコメンドすることができる。
(7)変形例
次に、システム1の変形例について説明する。変形例に係るシステム1では、ユーザの操作実績を蓄積し、操作実績に応じたメッシュエリアのレコメンドを行う機能を有している。なお、変形例の説明において、前述した実施形態と同一の構成については同一の符合を振り、その説明を省略する。
変形例に係るシステム1では、サーバ30Bは主に以下の機能をさらに備えている。
・検索条件の保存機能
・閲覧履歴の保存機能
・お気に入り登録機能
・レビュー(口コミ)管理機能
・操作実績に基づくレコメンド機能
このような変形例に係るサーバ30Bの構成を説明する。
図20は、変形例に係るシステム1におけるサーバ30Bの機能的構成を示す図である。
図20に示すように、変形例に係るサーバ30Bは、さらに以下のデータベースを備えている。
・検索条件データベース(以下、検索条件DB)3041
・閲覧履歴データベース(以下、閲覧履歴DB)3042
・お気に入りデータベース(以下、お気に入りDB)3043
・レビューデータベース(以下、レビューDB)3044
・レコメンド候補データベース(以下、レコメンド候補DB)3045
これらの各データベースのデータ構造について以下に詳述する。
(7-1)検索条件DB3041
図21は、検索条件DB3041のデータ構造の一例を示す図である。検索条件DB3041は、ユーザが希望条件を入力する操作(図15におけるステップS111)において入力された検索条件に関する情報を記憶するデータベースである。
図21に示すように、検索条件DB3041は、項目「検索条件ID」と、項目「ユーザID」と、項目「検索条件名」と、項目「希望条件」と、項目「入力日時」と、を備えている。
項目「検索条件ID」には、検索条件を特定可能な検索条件の識別情報が格納される。
項目「ユーザID」には、検索条件IDに対応する検索条件を入力したユーザのユーザIDが格納される。
項目「検索条件名」には、検索条件IDに対応する検索条件に対してユーザが任意に設定した名称が格納される。ユーザが検索条件の名称の入力を省略した場合は、項目「検索条件名」は空欄であってもよいし、ユーザIDおよび入力日時により設定された文字列が、項目「検索条件名」に格納されてもよい。
項目「希望条件」には、検索条件IDに対応する検索条件として、ユーザが入力した居住候補地周辺の地域情報の希望値が格納される。地域情報の希望値は、地域情報DB3024に管理されている評価項目ごとに入力される。すなわち、項目「希望条件」は、地域情報の評価項目ごとに複数のカラムとして検索条件DB3041において管理されてもよい。
項目「入力日時」には、検索条件IDに対応する検索条件をユーザが入力した日時に関する情報が格納される。
なお、図21に示す検索条件DB3041の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(7-2)閲覧履歴DB3042
図22は、閲覧履歴DB3042のデータ構造の一例を示す図である。検索条件DB3041は、ユーザがサーバ30Bから出力された地域情報に関する情報を、閲覧履歴として記憶するデータベースである。
図22に示すように、閲覧履歴DB3042は、項目「閲覧履歴ID」と、項目「ユーザID」と、項目「閲覧エリアID」と、項目「閲覧日時」と、を備えている。
項目「閲覧履歴ID」には、閲覧情報を特定可能な閲覧履歴の識別情報が格納される。
項目「ユーザID」には、閲覧履歴IDに対応する閲覧操作の主体となるユーザのユーザIDが格納される。
項目「閲覧エリアID」には、閲覧履歴IDに対応する閲覧操作において、閲覧されたメッシュエリアの識別情報が格納される。
項目「閲覧日時」には、閲覧履歴IDに対応する閲覧操作が行われた日時に関する情報が格納される。
なお、図22に示す閲覧履歴DB3042の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(7-3)お気に入りDB3043
図23は、お気に入りDB3043のデータ構造の一例を示す図である。お気に入りDB3043は、ユーザがサーバ30Bから出力された地域情報について一定の評価をした場合に、自身の居住候補地に含まれるエリアとして設定した、お気に入りエリアに関する情報を記憶するデータベースである。
図23に示すように、お気に入りDB3043は、項目「お気に入りID」と、項目「ユーザID」と、項目「お気に入りエリアID」と、項目「登録日時」と、を備えている。
項目「お気に入りID」には、お気に入りエリアを特定可能なお気に入りエリアの識別情報が格納される。
項目「ユーザID」には、お気に入りIDに対応するお気に入りエリアの登録を行ったユーザの識別情報が格納される。
項目「お気に入りエリアID」には、お気に入りIDに対応するお気に入りエリアに該当するメッシュエリアの識別情報(メッシュコード)が格納される。
項目「登録日時」には、お気に入りIDに対応するお気に入りエリアの登録をユーザが行った日時に関する情報が格納される。
なお、図23に示すお気に入りDB3043の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(7-4)レビューDB3044
図24は、レビューDB3044のデータ構造の一例を示す図である。レビューDB3044は、ユーザがサーバ30Bから出力された地域情報について、何らかのレビュー情報(レビューコメントおよび評価スコア)の入力(投稿)をした場合に、当該レビューに関する情報を記憶するデータベースである。
図24に示すように、レビューDB3044は、項目「レビューID」と、項目「対象エリアID」と、項目「ユーザID」と、項目「レビューコメント」と、項目「評価スコア」、項目「投稿日時」と、を備えている。
項目「レビューID」には、レビューを特定可能なレビュー情報の識別情報が格納される。
項目「対象エリアID」には、レビューの対象となったメッシュエリアの識別情報(メッシュコード)が格納される。
項目「ユーザID」には、レビューIDに対応するレビューの登録を行ったユーザの識別情報が格納される。
項目「レビューコメント」には、レビューIDに対応するレビューコメントの内容に関する情報が格納される。
項目「評価スコア」には、レビューIDに対応するレビューとして、ユーザから入力された、レビューの対象となるメッシュエリアへの当該ユーザによる主観的な評価スコアの値が格納される。
項目「投稿日時」には、レビューIDに対応するレビューの投稿をユーザが行った日時に関する情報が格納される。
なお、図24に示すレビューDB3044の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(7-5)レコメンド候補DB3045
図25は、レコメンド候補DB3045のデータ構造の一例を示す図である。レコメンド候補DB3045は、後述するユーザの操作実績に基づいたレコメンド処理において、レコメンドの対象となりえるメッシュエリア(レコメンドエリア)に関する情報を記憶するデータベースである。
図25に示すように、レコメンド候補DB3045は、項目「レコメンド候補ID」と、項目「ユーザID」と、項目「レコメンドエリアID」と、項目「エリア座標」と、項目「判定情報」と、項目「レコメンドスコア」と、項目「判定日時」と、を備えている。
項目「レコメンド候補ID」には、レコメンド候補を特定可能なレコメンド候補の識別情報が格納される。
項目「ユーザID」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補が提供されるユーザのユーザIDが格納される。
項目「レコメンドエリアID」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補に該当するメッシュエリアの識別情報(メッシュコード)が格納される。
項目「エリア座標」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補に該当するメッシュエリアの位置を特定する座標情報(範囲を含む)が格納される。
項目「判定情報」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補を抽出した際に用いられたユーザの操作実績に関する情報が格納される。操作実績に関する情報には、以下の情報が含まれる。
・検索条件を用いてレコメンド候補の特定を行った場合:当該検索条件ID
・閲覧履歴を用いてレコメンド候補の特定を行った場合:当該閲覧履歴ID
・お気に入り登録を用いてレコメンド候補の特定を行った場合:当該お気に入りID
・レビューコメントを用いてレコメンド候補の特定を行った場合:当該レビューID
すなわち、サーバ30Bは、ユーザによる検索条件、閲覧履歴、お気に入り登録、およびレビューコメントのいずれかを、当該ユーザの過去の操作実績として用いてレコメンド候補の特定を行うことができる。
項目「レコメンドスコア」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補のレコメンド対象としての評価スコアが格納される。
項目「判定日時」には、レコメンド候補IDに対応するレコメンド候補を特定した際に、その判定が行われた日時に関する情報が格納される。
なお、図25に示すレコメンド候補DB3045の構造はあくまで例示であり、その他の項目を管理してもよい。
(7-6)検索条件の保存処理
次に、サーバ30Bが実行する検索条件の保存処理を説明する。
サーバ30Bの取得モジュール3031は、ユーザから入力された希望条件を取得し、検索条件DB3041に記憶させる。ユーザは、希望条件を入力する際に、既に登録された検索条件を参照して選択することで、過去の検索条件を再度活用することができる。これにより、再度同じ検索条件を入力する必要が無く、ユーザの利便性を向上することができる。
(7-7)閲覧履歴の保存処理
次に、サーバ30Bが実行する閲覧履歴の保存処理を説明する。
サーバ30Bの取得モジュール3031は、ユーザ端末10に対して出力されたメッシュエリアに関する情報を取得し、閲覧履歴DB3042に記憶させる。ユーザは、既に登録された閲覧履歴を参照することで、過去に閲覧したメッシュエリアの情報を再度表示させることができる。これにより、過去に閲覧したエリアを迅速に表示することが可能になり、ユーザの利便性を向上することができる。
(7-8)お気に入り登録処理
次に、サーバ30Bが実行するお気に入り登録処理を説明する。
サーバ30Bの取得モジュール3031は、ユーザ端末10を操作してユーザが入力した特定のメッシュエリアに対するお気に入り登録の指示を取得し、指定されたメッシュエリアに関する情報をお気に入りDB3043に記憶させる。ユーザは、既に登録されたお気に入りに関する情報を参照することで、過去にお気に入り登録をしたメッシュエリアの情報を再度表示させることができる。これにより、過去にお気に入り登録をしたエリアを表示することが可能になり、ユーザの利便性を向上することができる。
(7-9)レビュー(口コミ)管理処理
次に、サーバ30Bが実行するレビュー管理処理を説明する。
サーバ30Bの取得モジュール3031は、ユーザ端末10を操作してユーザが投稿した特定のメッシュエリアに対するレビュー情報を取得する。レビュー情報としては、レビューコメントおよび評価スコアの少なくとも一方が含まれる。取得モジュール3031は、レビューに関する情報を取得し、レビューDB3044に記憶させる。制御部303は、レビューDB3044に記憶されたレビュー情報を、本人又は他のユーザからのレビュー閲覧に関する操作に応答して、当該操作を行ったユーザに対して出力する。これにより、他のユーザによるレビュー結果を参考にすることが可能になり、ユーザの利便性を向上することができる
(7-10)ユーザの操作実績に基づいたレコメンド処理
次に、サーバ30Bが実行するユーザの操作実績に基づいたレコメンド処理について説明する。
図26は、サーバ30Bによるユーザの操作実績に応じたレコメンド処理のフローを示す図である。
図26に示すように、ユーザの操作実績に基づいたレコメンド処理では、まず、ユーザが、ユーザ端末10を用いて、レコメンドの要求操作を行う(ステップS141)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、入力デバイス15を介してユーザから入力される、レコメンド要求の操作受け付ける。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30Bに対して、レコメンド要求を送信する。
ステップS141の後に、サーバ30Bは、レコメンドの要求を受け付ける(ステップS341)。
具体的には、サーバ30Bの送受信制御モジュール3030は、ステップS141において、ユーザ端末10から送信されたレコメンド要求を受信する。サーバ30Bの取得モジュール3031は、レコメンド要求を取得し、特定モジュール3032に入力する。
ステップS341の後に、サーバ30Bは、ユーザの操作実績を特定する(ステップS342)。
具体的には、サーバ30Bの特定モジュール3032は、ステップS341において、取得モジュール3031から入力されたレコメンド要求に含まれるユーザIDを用いて、以下の情報を操作実績として特定する。
・検索条件DB3041を参照して、当該ユーザが入力した検索条件を特定する。
・閲覧履歴DB3042を参照して、当該ユーザの閲覧履歴を特定する。
・お気に入りDB3043を参照して、当該ユーザが登録したお気に入りエリアを特定する。
・レビューDB3044を参照して、当該ユーザが投稿したレビュー情報を特定する。
特定モジュール3032は、特定したユーザの操作実績を、評価モジュール3033に入力する。
ステップS342の後に、サーバ30Bは、操作実績に基づくレコメンド候補の抽出を行う(ステップS343)。
具体的には、サーバ30Bの評価モジュール3033は、ステップS342において、特定モジュール3032から入力された操作実績を用いて、以下の各処理により、レコメンド候補を抽出する。評価モジュール3033は、抽出したレコメンド候補に関する情報を、レコメンド候補DB3045に記録する。
・ユーザの検索条件を用いる場合
評価モジュール3033は、ユーザが過去に入力した検索条件に基づいて、地域情報DB3024から、レコメンド対象のメッシュエリアを抽出する。この場合のレコメンドスコアは、条件に一致する程度により算出される。
・ユーザの閲覧履歴を用いる場合
評価モジュール3033は、ユーザの閲覧履歴から、最近よく閲覧しているメッシュエリアの地域情報を把握する。そして、評価モジュール3033は、その傾向をもとに、地域情報の評価項目ごとの値が類似する他のメッシュエリアを、レコメンド候補として抽出する。この場合のレコメンドスコアは、最近よく閲覧しているメッシュエリアの地域情報との類似度から算出される。
・ユーザのお気に入り登録を用いる場合
評価モジュール3033は、ユーザがお気に入り登録をしているメッシュエリアに対して、同様に、お気に入り登録をした他のユーザを特定する。そして、評価モジュール3033は、他のユーザがお気に入り登録をしている他のメッシュエリアを集計し、出現頻度が高いメッシュエリアを上位に並べる。評価モジュール3033は、上位のメッシュエリアを、レコメンドエリアとして抽出する。この場合のレコメンドスコアは、他のユーザにおける出現頻度から算出される。また、評価モジュール3033は、ユーザが直近でお気に入り登録をしたメッシュエリアに関する情報を、過去にお気に入り登録をしたメッシュエリアに関する情報よりも重視するように、重みづけを行ってもよい。
・ユーザのレビュー情報を用いる場合
評価モジュール3033は、レビューDB3044から、当該ユーザが投稿した評価スコアが高いレビューにおける対象エリアIDを取得し、同じメッシュエリアに対して、同様に高い評価をしている他のユーザのレビュー情報(レビューコメントおよび評価スコア)を抽出する。評価モジュール3033は、抽出された他のユーザのレビュー情報から、当該他のユーザが同様に高い評価をしている他のメッシュエリアを特定し、レコメンド候補として抽出する。この場合のレコメンドスコアは、当該他のユーザによる評価スコアから算出される。
ステップS343の後に、サーバ30Bは、レコメンドエリアを特定する(ステップ344)。
具体的には、サーバ30Bの評価モジュール3033は、ステップS343において抽出され、レコメンド候補DB3045に記録されたレコメンド候補のうち、レコメンドスコアが上位に該当するレコメンド候補を、レコメンドエリアとして特定し、レコメンド結果として、出力モジュール3035に入力する。
ステップS344の後に、サーバ30Bは、レコメンドエリアをユーザに向けて出力する(ステップS345)。
具体的には、サーバ30Bの出力モジュール3035は、ステップS344において評価モジュール3033から入力された複数のレコメンドエリアを併記したウェブページを作成し、サーバ30Bとユーザ端末10との間の論理回線に対して出力する。
ステップS345の後に、ユーザ端末10は、サーバ30Bから出力された情報をユーザに対して提示する(ステップS142)。
具体的には、ユーザ端末10のプロセッサ12は、ステップS345におけるサーバ30Bによるウェブページの出力を受けて、複数のレコメンドエリアの情報が併記されたダッシュボードをディスプレイ(出力デバイス16)に表示する。これにより、ユーザ端末10は、レコメンドエリアに関する地図上の位置や、それぞれの地域情報の評価項目の値をユーザに対して提示する。なお、レコメンドエリアはひとつであってもよい。
なお、ユーザの操作実績に基づくレコメンド候補の抽出は、ユーザからのレコメンド要求に応答して行わなくてもよい。すなわち、評価モジュール3033は、予め設定された期間ごとに定期的にユーザの操作実績に基づくレコメンド候補の抽出を行い、得られたレコメンド候補に関する情報を、レコメンド候補DB3045に記憶し、ユーザからの操作実績に基づくレコメンドの要求に応答して、当該データベースを参照してもよい。
以上により、ユーザの操作実績に基づいたレコメンド処理が終了する。
このように、変形例に係るシステム1では、ユーザからレコメンドの要求指示を受け付けることで、過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアを出力することができる。このため、ユーザにとって全く馴染みのないエリアについて、ユーザの過去の操作実績からレコメンドを行うことができ、効率的な居住地の選定を促すことができる。
(8)その他の変形例
次に、システム1のその他の変形例について説明する。
例えば、システム1では、ユーザの位置情報を用いて、メッシュエリアのレコメンドを行ってもよい。この場合、サーバ30の取得モジュール3031は、ユーザの位置情報をユーザ端末10から定期的に取得する。ユーザの位置情報は、ユーザ端末10に搭載されたGPSアンテナを用いて取得することができる。
次に、サーバ30の制御部303は、過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアの周辺にユーザが立ち入った際に、その旨をユーザ端末10に対して出力する。この際、制御部303は、レコメンド候補DB3045に蓄積されたレコメンド候補の位置座標と、ユーザの位置情報と、を比較することで、比較対象となるメッシュエリアを特定することができる。
このような処理を行えば、実際にユーザが周辺環境として希望しそうな地域を訪問した際に、その旨をユーザに対して通知することが可能となり、ユーザに対して、より一層効率的に周辺環境の選定を促すことができる。
また、システム1では、過去のユーザの操作実績から特定されるエリアについて、ユーザからの要求に応答して、外部サーバに管理されるリアルタイムでの環境情報を地図に出力してもよい。具体的には、過去に閲覧をしたメッシュエリア、過去にレビュー投稿をしたメッシュエリア、過去にお気に入りに登録をしたメッシュエリアについて、現在のリアルタイムでの天気情報、又は人の流れを示す人流データをMAP上に表示してもよい。
この場合には、システム1は、API連携などを行い、天気情報を管理する外部の気象情報管理サーバ、又は人流情報を管理する外部の人流情報管理サーバから、該当するエリアの情報に関する情報を取得して、ユーザ端末10に対して出力する。この処理により、ユーザが居住候補地として注目しているエリアのリアルタイムでの情報を提供することができ、ユーザに対して、より一層効率的に周辺環境の選定を促すことができる。
また、本実施形態では、矩形状のメッシュエリアを採用しているが、六角形などのその他の多角形によりメッシュエリアを構成してもよい。
また、本実施形態では、居住候補地の選定に用いられるシステムを例に挙げて説明したが、システム1の適用範囲としては、この限りではない。
例えば、システム1は、何らかの事業を行う事業者が、事業候補地を選定する際に、当該事業者に対して周辺環境に関する情報も含めた地域情報を提供することもできる。この場合には、事業者に関する情報を格納する事業者DBが、記憶部302に記憶される。
この場合において、事業者DBに管理される項目は、例えば以下が挙げられる。
・事業者ID:事業者を特定可能な事業者の識別情報
・代表者ID:事業者IDに対応する事業者の代表者についてのユーザID
・事業内容:事業者IDに対応する事業者の事業内容
・本店所在地:事業者IDに対応する事業者の本店の所在地
・店舗等の所在地:事業者IDに対応する事業者の店舗や工場の所在地
・事業規模:事業者IDに対応する事業者の事業規模
また、記憶部302には、以下の項目が管理される事業セグメントDBが記憶される。
・事業種別ID:事業種別を特定可能な識別情報
・事業内容:事業種別IDに対応する事業の内容(例えば、理容業、飲食業、小売業)
・顧客ターゲット層:事業種別IDに対応する事業におけるターゲット顧客の顧客セグメント
・顧客単価:事業種別IDに対応する事業における顧客単価
そして、このようなデータベースを用いて、システム1は、事業者による事業候補地の選定の際に、事業者からの操作指示により選択されたメッシュエリアの周辺環境を含む地域情報を提供する。
また、システム1は、事業者が希望する条件と合致する周辺環境となるメッシュエリアを特定し、該当するメッシュエリアの位置を、当該メッシュエリアの周辺環境を含む地域情報とともに事業者に提供する。
これらの処理により、事業者が例えば新たに新店舗を開店する際に、適切なエリアの選定を効率的に行うことができる。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態および変形例で説明した装置の構成、および機能モジュールの機能は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。また、上記実施形態および変形例で説明した処理は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜順番を変更することができる。
また、本発明のプログラムは、複数のソースコードにより表現されてもよいし、本発明のシステム1は、複数のハードウェア資源により実現されてもよい。
(9)付記
本発明の実施形態について、以下に付記を示す。
(付記1)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムに実行されるプログラムであって、
プログラムは、プロセッサに、
ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となるメッシュエリアの指定を受け付けるステップ(ステップS301)と、
メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定されたメッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップ(ステップS302)、
地図とともに、特定した地域情報を出力するステップ(ステップS303)と、を実行させるプログラム。
(付記2)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムに実行されるプログラムであって、
プログラムは、プロセッサに、
ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付けるステップ(ステップS311)と、
地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された地域条件に合致する地域情報と紐づけられたメッシュエリアを特定するステップ(ステップS312)と、
ユーザ端末に、特定したメッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する地域情報とともに出力するステップ(ステップS313)と、を実行させるプログラム。
(付記3)
地域情報データベースでは、
メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる地域情報に加えて、当該メッシュエリアの外側の領域であって、予め設定された範囲である周辺領域に関する地域情報が紐づけられている、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記4)
地域情報のうち、賃貸物件の平均賃料に関する情報は、メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる賃貸物件に関する平均賃料の値のみが紐づけられている、請求項3に記載のプログラム。
(付記5)
地域情報データベースでは、
メッシュエリアに対して、各種の地域情報が定量化されて紐づけられている、請求項3に記載のプログラム。
(付記6)
地域情報を出力するステップ(ステップS303)では、
指定されたメッシュエリアを含む一定領域を占める周辺のメッシュ群それぞれの平均賃料の値を、ヒートマップとして地図上に表示する請求項1に記載のプログラム。
(付記7)
地図上には、当該地図に含まれる交通機関や商業施設に関する情報が出力される、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記8)
プロセッサに、さらに、
評価対象となる複数のメッシュエリアの指定を受け付けるステップ(ステップS304)と、
地域情報データベースを参照して、指定された複数のメッシュエリアに関する地域情報を特定するステップ(ステップS305)と、
特定した複数のメッシュエリアに関する地域情報を、並べて表示するステップ(ステップS306)と、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記9)
プロセッサに、さらに、
出力したメッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報を、ユーザからの指示に応じて出力するステップを実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記10)
プロセッサに、さらに、
地域情報データベースに格納されたメッシュエリアごとに紐づけられた複数の評価項目の値と、当該メッシュエリアにおける平均賃料の値と、の関係に基づいて構築された賃料推定モデルに対して、評価対象となる特定の推定対象となるメッシュエリアについての複数の評価項目の値を入力することで、当該推定対象メッシュにおける推定賃料の値を出力させるステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
(付記11)
プロセッサに、さらに、
地域情報データベースに格納されたメッシュエリアごとに紐づけられた複数の評価項目の値を用いて、予め設定された評価ルールに従って、メッシュエリアを評価するステップ(ステップS322)と、
メッシュエリアの評価結果をランキング形式で出力するステップ(ステップS323)と、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
(付記12)
評価ルールは、顧客セグメントごとに複数設定され、
プロセッサに、さらに、
ユーザからレコメンドの要求指示を受け付けるステップ(ステップS331)と、
予め登録されたユーザ属性に基づいて、該当する顧客セグメントに対応する評価ルールに従ったレコメンドエリアを出力するステップ(ステップS335)と、を実行させる、請求項11に記載のプログラム。
(付記13)
プロセッサに、さらに、
ユーザからレコメンドの要求指示を受け付けるステップと、
過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアを出力するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記14)
プロセッサに、さらに、
ユーザの位置情報をユーザ端末から取得するステップと、
過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアの周辺にユーザが立ち入った際に、その旨をユーザ端末に対して出力するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記15)
プロセッサに、さらに、
過去のユーザの操作実績から特定されるエリアについて、ユーザからの要求に応答して、外部サーバに管理されるリアルタイムでの環境情報を地図に出力するステップを実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記16)
プロセッサに、さらに、
ユーザ端末上でのユーザによる地図上でのスワイプ操作を受け付けるステップと、
受け付けたスワイプ操作に応答するように、ユーザ端末に出力している地域情報の対象となるメッシュエリアを変更し、当該地域情報を経時的に変化させるステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
(付記17)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムが実行する方法であって、
方法は、プロセッサが、
ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となるメッシュエリアの指定を受け付けるステップ(ステップS301)と、
メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定されたメッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップ(ステップS302)と、
地図とともに、特定した地域情報を出力するステップ(ステップS303)と、を実行する方法。
(付記18)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムであって、
システムは、プロセッサが、
ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となるメッシュエリアの指定を受け付ける手段と、
メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定されたメッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定する手段と、
地図とともに、特定した地域情報を出力する手段と、を備えるシステム。
(付記19)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムが実行する方法であって、
方法は、プロセッサが、
ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付けるステップ(ステップS311)と、
地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された地域条件に合致する地域情報と紐づけられたメッシュエリアを特定するステップ(ステップS312)と、
ユーザ端末に、特定したメッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する地域情報とともに出力するステップ(ステップS313)と、を実行する方法。
(付記20)
プロセッサを備えたコンピュータを有するシステムであって、
システムは、プロセッサが、
ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付ける手段と、
地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された地域条件に合致する地域情報と紐づけられたメッシュエリアを特定する手段と、
ユーザ端末に、特定したメッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する地域情報とともに出力する手段と、を備えるシステム。
1 居住地選定支援システム
10 ユーザ端末
20 管理者端末
30 地域情報管理サーバ
301 通信部
302 記憶部
3021 ユーザデータベース
3022 顧客セグメントデータベース
3023 メッシュエリアデータベース
3024 地域情報データベース
3025 評価ルールデータベース
3026 賃料推定モデル
303 制御部
3030 送受信制御モジュール
3031 取得モジュール
3032 特定モジュール
3033 評価モジュール
3034 推定モジュール
3035 出力モジュール
40 不動産情報管理サーバ
80 ネットワーク

Claims (20)

  1. ユーザ端末及びサーバを有するシステムに実行されるプログラムであって、前記プログラムは前記サーバが備えるプロセッサにより実行され、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となる前記メッシュエリアの指定を受け付けるステップと、
    前記メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定された前記メッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップと、
    前記地図とともに、特定した前記地域情報を出力するステップと、を実行させるプログラム。
  2. ユーザ端末及びサーバを有するシステムに実行されるプログラムであって、前記プログラムは前記サーバが備えるプロセッサにより実行され、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付けるステップと、
    地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された前記地域条件に合致する地域情報と紐づけられた前記メッシュエリアを特定するステップと、
    前記ユーザ端末に、特定した前記メッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する前記地域情報とともに出力するステップと、を実行させるプログラム。
  3. 前記地域情報データベースでは、
    前記メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる地域情報に加えて、当該メッシュエリアの外側の領域であって、予め設定された範囲である周辺領域に関する地域情報が紐づけられている、請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記地域情報のうち、賃貸物件の平均賃料に関する情報は、前記メッシュエリアに対して、当該メッシュエリアに含まれる前記賃貸物件に関する平均賃料の値のみが紐づけられている、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記地域情報データベースでは、
    前記メッシュエリアに対して、前記地域情報が定量化されて紐づけられている、請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記地域情報を出力するステップでは、
    指定された前記メッシュエリアを含む一定領域を占める周辺のメッシュ群それぞれの平均賃料の値を、ヒートマップとして前記地図上に表示する、請求項1に記載のプログラム。
  7. 前記地図上には、当該地図に含まれる交通機関や商業施設に関する情報が出力される、請求項1又は2に記載のプログラム。
  8. 前記プロセッサに、さらに、
    評価対象となる複数の前記メッシュエリアの指定を受け付けるステップと、
    前記地域情報データベースを参照して、指定された複数のメッシュエリアに関する地域情報を特定するステップと、
    特定した複数の前記メッシュエリアに関する地域情報を、並べて表示するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  9. 前記プロセッサに、さらに、
    出力した前記メッシュエリアに含まれる不動産物件に関する情報を、ユーザからの指示に応じて出力するステップを実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  10. 前記プロセッサに、さらに、
    前記地域情報データベースに格納された前記メッシュエリアごとに紐づけられた複数の前記評価項目の値と、当該メッシュエリアにおける平均賃料の値と、の関係に基づいて構築された賃料推定モデルに対して、評価対象となる特定の推定対象となる前記メッシュエリアについての複数の前記評価項目の値を入力することで、当該推定対象メッシュにおける推定賃料の値を出力させるステップを実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  11. 前記プロセッサに、さらに、
    前記地域情報データベースに格納された前記メッシュエリアごとに紐づけられた複数の前記評価項目の値を用いて、予め設定された評価ルールに従って、前記メッシュエリアを評価するステップと、
    前記メッシュエリアの評価結果をランキング形式で出力するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  12. 前記評価ルールは、顧客セグメントごとに複数設定され、
    前記プロセッサに、さらに、
    ユーザからレコメンドの要求指示を受け付けるステップと、
    予め登録されたユーザ属性に基づいて、該当する顧客セグメントに対応する前記評価ルールに従ったレコメンドエリアを出力するステップと、を実行させる、請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記プロセッサに、さらに、
    ユーザからレコメンドの要求指示を受け付けるステップと、
    過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアを出力するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  14. 前記プロセッサに、さらに、
    ユーザの位置情報を前記ユーザ端末から取得するステップと、
    過去の当該ユーザの操作実績から推定される、当該ユーザが高評価とする蓋然性の高いレコメンドエリアの周辺に当該ユーザが立ち入った際に、その旨を前記ユーザ端末に対して出力するステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  15. 前記プロセッサに、さらに、
    過去のユーザの操作実績から特定されるエリアについて、ユーザからの要求に応答して、外部サーバに管理されるリアルタイムでの環境情報を前記地図に出力するステップを実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  16. 前記プロセッサに、さらに、
    前記ユーザ端末上でのユーザによる前記地図上でのスワイプ操作を受け付けるステップと、
    受け付けた前記スワイプ操作に応答するように、前記ユーザ端末に出力している前記地域情報の対象となるメッシュエリアを変更し、当該地域情報を経時的に変化させるステップと、を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  17. ユーザ端末及びサーバを有するシステムが実行する方法であって、前記サーバはプロセッサを備え、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    前記ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となる前記メッシュエリアの指定を受け付けるステップと、
    前記メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定された前記メッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定するステップと、
    前記地図とともに、特定した前記地域情報を出力するステップと、を実行する方法。
  18. ユーザ端末及びサーバを有するシステムであって、前記サーバはプロセッサを備え、
    前記サーバが、
    前記ユーザ端末に表示された地図において、基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアのうち、居住候補地となる前記メッシュエリアの指定を受け付ける手段と、
    前記メッシュエリアごとに地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、指定された前記メッシュエリアに紐づけられた地域情報を特定する手段と、
    前記地図とともに、特定した前記地域情報を出力する手段と、を備えるシステム。
  19. ユーザ端末及びサーバを有するシステムが実行する方法であって、前記サーバはプロセッサを備え、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    前記ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付けるステップと、
    地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された前記地域条件に合致する地域情報と紐づけられた前記メッシュエリアを特定するステップと、
    前記ユーザ端末に、特定した前記メッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する前記地域情報とともに出力するステップと、を実行する方法。
  20. ユーザ端末及びサーバを有するシステムであって、前記サーバはプロセッサを備え、
    前記サーバが、
    前記ユーザ端末から、居住候補地として希望する地域条件の入力を受け付ける手段と、
    地図上で基準距離の平方ごとに区画されるメッシュエリアごとに、地域情報である複数の評価項目の値が紐づけられた地域情報データベースを参照して、入力された前記地域条件に合致する地域情報と紐づけられた前記メッシュエリアを特定する手段と、
    前記ユーザ端末に、特定した前記メッシュエリアを含む地図を、当該メッシュエリアに関する前記地域情報とともに出力する手段と、を備えるシステム。
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