以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
以下に示される複数の実施形態は、3GPP Long Term Evolution (LTE)システム及び第5世代移動通信システム(5G system)を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、3GPPのmulti-connectivity(e.g., Dual Connectivity)と類似の技術をサポートする他の無線通信システムに適用されてもよい。なお、本明細書で使用されるLTEとの用語は、特に断らない限り、5G Systemとのインターワーキングを可能とするためのLTE及びLTE-Advancedの改良・発展を含む。さらに、5G Systemは、NR (New Radio)に加えて、LTE eNodeB (eNB)が5Gコアネットワーク(5GC)と接続するネットワーク構成を含む。このときのLTE eNBは、ng-eNBとも呼ばれる。ng-eNBは、5GCと接続しているeNBということでeNB/5GCとも呼ばれる。一方、Evolved Packet Core(EPC)と接続するLTE eNBと共にDCを実現する5G gNBは、en-gNBとも呼ばれる。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例を示している。本実施形態に係る無線通信ネットワークは、マスターノード(MN)1及びセカンダリノード(SN)2を含む。MN1及びSN2は、ノード間インタフェース103を介して互いに通信する。図示されていないが、少なくともMN1はコアネットワークに接続され、SN2もコアネットワークに接続されてもよい。UE3は、エアインタフェース101及び102を介してMN1及びSN2と通信し、マスターセルグループ(MCG)及びセカンダリセルグループ(SCG)のdual connectivity(DC)を行う。MCGは、MN1に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、SpCell(i.e., プライマリセル(Primary Cell(PCell))及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。一方、SCGは、SN2に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、SCGのプライマリセル及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。SCGのプリマリセルは、プライマリSCGセル(Primary SCG Cell (PSCell))又はプライマリ・セカンダリセル(Primary Secondary Cell(PSCell))である。PSCellは、SCGのSpecial Cell(SpCell)である。
MN1及びSN2の各々は、Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)ノード又はNG-RAN(Next generation Radio Access Network)ノードであってもよい。EUTRANノードは、eNB又はen-gNBであってもよい。NG-RANノードは、gNB又はng-eNBであってもよい。MN1のRadio Access Technology(RAT)は、SN2のそれと異なっていてもよい。
DCは、Multi-Radio Dual Connectivity (MR-DC)であってもよい。MR-DCは、E-UTRA-NR Dual Connectivity (EN-DC)、NR-E-UTRA DC(NE-DC)、NG-RAN EN-DC(NGEN-DC)、及びNR-NR DC(NR DC)を含む。EN-DCはEPCを利用し、一方NE-DC、NGEN-DC、及びNR DCは5GCを利用する。
図2は、MN1及びSN2のシグナリングの一例を示している。ステップ201では、MN1は、DCに関するSN2内の設定又はリソース(resources)を修正又は解放に関連するメッセージをSN2に送る。すなわち、当該メッセージは、RANノード間インタフェース(i.e., Xnインタフェース又はX2インタフェース)の制御メッセージである。当該メッセージは、DCに関するSN2内の設定又はリソース(resources)を修正又は解放するよう前記SN2に要求するメッセージであってもよい。図2に示されているように、ステップ201のメッセージは、SN MODIFICATION REQUESTメッセージ又はSN RELEASE REQUESTメッセージであってもよい。SN MODIFICATION REQUESTメッセージは、DCに関するSN2内の設定又はリソース(resources)の修正を要求するためにMNからSNに送られる。一方、SN RELEASE REQUESTメッセージは、SN2内の設定又はリソース(resources)の解放を要求するためにMNからSNに送られる。これに代えて、ステップ201のメッセージは、新たなXnAP/X2APメッセージ(e.g., MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージ)であってもよい。SN2内の設定は、例えば、SN2がUE3に対して設定及び送信し、SN2でも保持するSCGの設定情報(e.g., SCG configuration)又はベアラの設定情報(e.g., Radio bearer configuration)でもよい。SN2内のリソース(resources)は、例えば、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース、SN2がUE3に対して設定するSCGの無線リソース(e.g., radio resources)、又はUE3の端末情報(e.g., UEコンテキスト)でもよい。
さらに、ステップ201のメッセージは、SN2の設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害(e.g., MCG RLF)又はその回復に関連することを明示的又は暗示的に示す。言い換えると、ステップ201のメッセージは、SN2の設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害に起因することを明示的又は暗示的に示す。例えば、当該メッセージは、MCG障害の表示を含んでもよい。当該表示は、例えば、MCG障害が発生したこと、MCG障害を検出したこと、又はMCG障害の種類(e.g., MCG failure type)を示してもよい。さらに又はこれに代えて、当該メッセージは、MCG障害(又はMCGリンク)の回復の表示を含んでもよい。当該表示は、例えば、MCG障害(又はMCGリンク)の回復を意図していること、目的としていること、又は試みることを示してもよい。さらに又はこれに代えて、当該メッセージは、SN(又はSCG、又はsplit SRB、又はSRB3)を介するMCG障害(又はMCGリンク)の回復の表示を含んでもよい。RLF はMCG障害の一例である。MCG障害は、例えば、ハンドオーバ失敗、MN(MCG)の再設定失敗(Reconfiguration with sync failure、又はReconfiguration failure)、又は完全性保護チェック失敗(Integrity protection check failure)でもよい。MCG障害の種類は、これらの他のMCG障害のいずれかを示してもよい。
これにより、SN2は、ステップ201のメッセージにより要求される設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害に起因することを知ることができる。言い換えると、SN2は、ステップ201のメッセージがMCG障害又はその回復(復旧)と関連付けられていることを知ることができる。したがって、SN2は、ステップ201のメッセージを、MCG recoveryと関係していない他のSN MODIFICATION及びSN RELEASE REQUESTメッセージから区別できる。言い換えると、SN2は、MCG障害(又はMCGリンク)の回復のためにMN1からSN2に送られるSN設定(又はリソース)の修正又は解放に関するメッセージを他のメッセージと区別できる。
幾つかの実装では、MN1は、MCG障害情報(MCG failure information又はMCG failure indication)をUE3からSN2(i.e., split SRB、又はSRB3及びXn/X2)を介して受信したことに応答して、MCG回復手順を開始することを決定してもよい。MCG回復手順は、split SRB、又はSRB3及びXn/X2を介するMN RRCメッセージの転送を伴うintra-MNハンドオーバ又はinter-MNハンドオーバであってもよい。そして、MN1は、当該MCG回復手順の中で、ステップ201のメッセージをSN2に送ってもよい。さらに、当該MCG回復手順の中で、MN1は、MCG障害の回復に関連するMN RRCメッセージを、SCG(i.e., split SRB又はSRB3)を介してUE3に送信してもよい。言い換えると、SN2は、MCG障害の回復に関連し且つMN1から送られるMN RRCメッセージを、SCG(i.e., split SRB又はSRB3)を介してUE3に送信してもよい。
これに代えて、MN1は、UE3からのMCG障害情報の受信に依存せずにMCG障害を(自律的に)検出したことに応答して、MCG回復手順の開始を決定し、ステップ201のメッセージをSN2に送ってもよい。さらに、当該MCG回復手順の中で、MN1は、MCG障害の回復に関連するMN RRCメッセージを、SCG(i.e., split SRB又はSRB3)を介してUE3に送信してもよい。MN1におけるMCG障害の検出は、これには限定されないが、従来のLTE又はNRの無線ネットワークにおける検出方法と同様でもよい。例えば、MCG障害は、上りリンク又は下りリンクのデータ送信の成否状況(e.g., RLC再送回数)、上りリンクの無線品質の状況(e.g., Sounding Reference Signal(SRS)の受信電力や受信品質)、又は下りリンクの無線品質の状況(e.g., CQI reportの値, Synchronization Signal/PBCH block(SSB)又はCSI-RSのRSRP、RSRQ又はSINRの値)のいずれかを基に判定されてもよい。
さらにSN2は、ステップ202を行ってもよい。ステップ202では、SN2は、ステップ201のメッセージにより要求されるSN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害又はその回復に関連するか否かを判定する。言い換えると、SN2は、ステップ201のメッセージがMCG障害復旧手順に関連付けられているか否かを判定する。さらに言い換えると、SN2は、ステップ201のメッセージがMCG障害に起因するか否かを判定する。当該メッセージがMCG障害に起因する(又はMCG障害復旧手順に関連付けられている)ことを判定したなら、SN2は、MN RRCメッセージのMN1からUE3へのSN2(i.e., split SRB又はSRB3)を介する送信に関連付けられた所定の条件が成立するまで、SN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放を延期する。当該MN RRCメッセージは、MCG障害(又はMCGリンク)の回復のために送信される。当該MN RRCメッセージは、例えば、reconfigurationWithSync情報要素(information element(IE))又はmobilityControlInfo IEを包含するMN RRC (Connection) Reconfigurationメッセージであってもよい。
SN2は、ステップ201のメッセージにより要求された複数の修正又は解放のうち一部のみを延期してもよい。具体的には、SN2は、MN1からUE3へのSN2(i.e., split SRB又はSRB3)を介するRRCメッセージの送信を妨げる可能性のある修正又は解放を延期してもよい。幾つかの実装では、SN2は、SN2とUE3の間の直接的な無線ベアラ(e.g., SRB3、DRB)に適用されるセキュリティ鍵の更新(修正)を延期してもよい。さらに又はこれに代えて、SN2は、Layer 2再設定(e.g., PDCP re-establishment、PDCP data recovery、RLC re-establishment、及びMAC resetのうち任意の1つ又は組み合わせ)を延期してもよい。幾つかの実装では、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに又はこれに代えて、SN2は、UE3に割り当てられていた無線リソース(e.g., SCG configuration)の解放を延期してもよい。さらに又はこれに代えて、SN2は、UE3に関連付けられた端末情報(e.g., UEコンテキスト)の解放を延期してもよい。このような動作によれば、SN2は、MN1とUE3の間のSN2を介するMN RRC messageの転送を妨げないように、SN2内の設定又はリソースの修正又は解放を行うタイミングをコントロール(又は調整)できる。
MN RRCメッセージのSN2を介する送信に関連付けられた所定の条件は例えば以下の例のうち少なくとも1つを含んでもよい。幾つかの実装では、当該所定の条件は、SN2がUE3へのMN RRCメッセージの送信を完了したことを含んでもよい。幾つかの実装では、当該所定の条件は、MN RRCメッセージの受信に応答してUE3により送信される応答をSN2が受信したことを含んでもよい。Split SRBを介してMN RRCが転送されるケースでは、UE3からの当該応答は、hybrid automatic repeat request(HARQ)Acknowledgement(ACK)及びRLC ARQ ACKのうち1つ又は両方であってもよい。一方、SRB3を介してMN RRCが転送されるケースでは、UE3からの当該応答は、UE3からのSN RRC (Connection) Reconfiguration Completeメッセージであってもよい。さらに、幾つかの実装では、当該所定の条件は、SN2がMN1(intra-MNハンドオーバの場合)又はターゲットMN(inter-MNハンドオーバの場合)からSN Reconfiguration Completeメッセージを受信したことを含んでもよい。
図3は、MN1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ301では、MN1は、MCG障害の検出に応答してMCG障害回復手順を開始する。上述のように、MN1は、UE3からのMCG障害情報の受信に基づいてMCG障害を検出してもよいし、当該MCG障害情報の受信に依存せずに自律的にMCG障害を検出してもよい。
ステップ302では、MN1は、MCG回復手順の中で、SN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害又はその回復に関連することを明示的又は暗示的に示すSN MODIFICATION REQUEST又はSN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。上述のように、MN1は、SN MODIFICATION/RELEASE REQUESTメッセージとは異なる別のXnAP/X2APメッセージをSN2に送ってもよい。ステップ302のメッセージは、SN2を介するMN RRCメッセージの送信に関連付けられた所定の条件が成立するまで、SN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放を延期することをSN2に引き起こす。
図4は、SN2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ401では、SN2は、SN MODIFICATION REQUEST又はSN RELEASE REQUESTメッセージをMN1から受信する。ステップ402では、SN2は、ステップ401のメッセージにより要求されるSN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放がMCG障害又はその回復に関連するか否かを、ステップ401のメッセージのメッセージに基づいて判定する。言い換えると、SN2は、ステップ401のメッセージがMCG障害復旧手順に関連付けられているか否かを判定する。さらに言い換えると、SN2は、ステップ401のメッセージがMCG障害に起因するか否かを判定する。当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連する場合、SN2は、MN RRCメッセージのMN1からUE3へのSN2(i.e., split SRB又はSRB3)を介する送信に関連付けられた所定の条件が成立するまで、SN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放を延期する(ステップ403)。
<第2の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、MN1とUE3との間にsplit SRB(e.g., split SRB1)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを行う。
図5は、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバ手順内で行われるMN1及びSN2のシグナリングの一例を示している。ステップ501では、MN1は、SN MODIFICATION REQUESTメッセージをSN2に送る。当該SN MODIFICATION REQUESTメッセージは、SN2内のUE3に関連付けられた設定又はリソースの修正(又は更新)をSN2に要求する。例えば、当該メッセージは、SN2に終端されるベアラ(SN terminated bearer)に適用されるセキュリティ鍵(e.g., SgNB Security Key)の修正(又は更新)を要求するために、新たなセキュリティ鍵の情報を示してもよい。
ステップ501のSN MODIFICATION REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。これに代えて、Cause値は例えばMCG Radio Connection With UE Lost、又はMCG RLFでもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の修正を延期する。
ステップ502では、SN2は、UE3のためのSN(又はSCG)リソース修正のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。当該メッセージは、SN2により生成されたCG-Configメッセージを含んでもよい。CG-Configメッセージは、ステップ501のSN MODIFICATION REQUESTメッセージに基づいてSN2により生成されたSCG無線設定(e.g., scg-CellGroupConfig及びscg-RB-Configのうち1つ又は両方)を含む。
ステップ503では、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。具体的には、MN1は、当該MN RRCメッセージをカプセル化している(encapsulating)Packet Data Convergence Protocol (PDCP) Protocol Data Unit (PDU)を包含するRRC TRANSFERメッセージをSN2宛てに送る。SN2は、当該RRC TRANSFERメッセージを受信し、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3にSplit SRB1のSCG legを介して送信する。なお、5Gの用語(5G terminology)では、当該PDCP PDUはControl Plane (CP)のRRC messageを包含するPDCP PDUであることからPDCP-C PDUとも呼ばれる。また、gNB Central Unit (CU) Control Plane (CP)がホストするPDCPのPDCP PDUも同様にPDCP-C PDUとも呼ばれる。
UE3は、ステップ503においてMN RRCメッセージを受信すると、それに包含されるRRCの設定情報(e.g., securityConfig(HO)及びsk-Counterのうち1つ又は両方)に従い、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを実行する。MN RRCメッセージは、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバのためのSN RRCメッセージ(又はSN RRC設定)を包含してもよい。この場合、UE3のMCG RRCエンティティは、当該SN RRCメッセージをUE3のSCG RRCエンティティへ渡す。UE3は、当該MN RRCメッセージ及びSN RRCメッセージに従ってSN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを実行する。
ステップ504では、SN2は、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3に送信した後に、ステップ501のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソース(e.g., SN2内の設定又はリソース)の修正(更新)を実行する。SN2は、当該PDCP PDUをUE3に送信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図5の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSplit SRBで送信されるSN RRCコンテナ(e.g., PDCP-C PDU)を包含している場合、SN2は、当該SN RRCコンテナのUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先して実行する。
図6は、図5に示された手順の変形例を示している。ステップ601~603におけるMN1及びSN2の動作はステップ501~503のそれと同様である。ステップ604では、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信する。当該HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)は、ステップ603のMN RRCメッセージのSCG leg(i.e., SCG RLC bearer)を介した受信に応答してUE3からSN2のMedium Access Control(MAC)サブレイヤ(及びRLCサブレイヤ)に送信される。
ステップ605では、SN2は、UE3からのHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)を受信した後に、ステップ601のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図6の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSplit SRBで送信されるSN RRCコンテナ(e.g., PDCP-C PDU)を包含している場合、SN2は、当該SN RRCコンテナのUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先して実行する。
なお、通常のハンドオーバでは、UEは、reconfigurationWithSync IE(又はmobilityControlInfo IE)を包含するRRC (Connection) Reconfigurationメッセージの受信に対するHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)の送信を省略することが許容されている。しかしながら、図6に示されるようにUE3がSplit SRBのSCG legを介してreconfigurationWithSync IE(又はmobilityControlInfo IE)を受信したなら、UE3はHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をSN2に必ず送信するように動作してもよい。なお、UE3は、UE3がMCG障害の検出をSCG及びSN2を介してMN1に報告していた場合にのみ、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をSN2に必ず送信するように動作してもよい。具体的には、例えば、UE3がMCG Failure Informationを送信していた場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationを送信してから所定の時間が経過していない場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationの送信を許可されていた場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationの送信のための設定情報をMNから受信していた場合に、UE3はこのように動作してもよい。
図7は、図5に示された手順の他の変形例を示している。ステップ701~704は、図6のステップ601~604と同様である。ただし、ステップ704のHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)送信は省略されてもよい。ステップ705では、UE3は、ReconfigurationWithSync IEを包含するSpCellConfig IE(のservCellIndex)により指示された新たなPCellを介してMN1にRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。ReconfigurationWithSync IEの代わりにMobilityControlInfo IEが使用される場合、新たなPCellは、当該IEが包含するtargetPhysCellIdにより指定されてもよい。ステップ706では、MN1は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージをSN2に送る。当該SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージは、ステップ702のSN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージに包含されていたSCG無線設定(e.g., scg-CellGroupConfig及びscg-RB-Configのうち1つ又は両方)をUE3が成功裏に適用したことを示す。
ステップ707では、SN2は、MN1からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信後に、ステップ701のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信に応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図7の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がSN Reconfiguration Complete手順と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がSN Reconfiguration Complete手順と関連付けられる。
幾つかの実装では、もしMN1がRRC reconfiguration手順の成功に関する報告を必要としている端末情報(e.g., UEコンテキスト)の修正(i.e. SN MODIFICATION REQUEST)をSN2が受け入れる(admit)なら、SN2はMN1にSN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを送信するとき、タイマ(e.g., TDCoverall, TXnDCoverall)をスタートしてもよい。そして、SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを受信すると、当該タイマを停止してもよい。さらに、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSplit SRBで送信されるSN RRCコンテナ(e.g., PDCP-C PDU)を包含している場合、SN2は、当該SN RRCコンテナのUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先する。すなわち、SN2は、少なくともSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを受信するまでは当該端末情報の修正(i.e. SN(SCG)リソースを修正(更新))を行わない。
図8は、図5に示された手順の他の変形例を示している。既に説明したように、SN MODIFICATION REQUEST/ACKNOWLEDGEメッセージに代えて、新たなXnAP/X2APメッセージ(messages)が使用されてもよい。図8の例では、MN1がSN2にMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージを送る(ステップ801)。MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、MCGの修正(又は変更又は再設定)に関連付けられたSCGの修正(又は再設定)が必要とされることをSN2に示す。SN MODIFICATION REQUESTメッセージと同様に、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、SN2内のUE3のための設定又はリソースの修正(又は更新)をSN2に要求する。MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含んでもよい。これに代えて、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージの送信それ自体が、MCG障害又はその回復に関連付けられてもよい(つまり、MCG障害又はその回復を意味してもよい)。言い換えると、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージはMCG障害の回復のために送信され、SN2は当該メッセージを受信することで(受信に応答して)、MN1がMCG障害の回復を行おうとしていることを認識してもよい。
ステップ802では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース修正のMN1からの要求を確認(confirm)するために、MN MODIFICATION NOTIFICATION RESPONSEメッセージをMN1に送る。当該メッセージは、SN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージと同様に、SN2により生成されたCG-Configメッセージを含んでもよい。
ステップ803では、ステップ503と同様に、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ただし、ステップ803では、RRC TRANSFERメッセージの代わりに、新たなXnAP/X2APメッセージ(例えば、MN MODIFICATION REQUESTメッセージ)が使用される。MN MODIFICATION REQUESTメッセージは、MCG修正に関連付けられたMN RRCメッセージのUE3への転送が必要とされることをSN2に示す。
ステップ804では、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信する。ステップ804のHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)送信は省略されてもよい。
ステップ805では、SN2は、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3に送信した後に、ステップ801のMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、PDCP PDUをUE3に送信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。これに代えて、UE3からのHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)を受信した後に、UE3のためのSN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。
図7の手順と同様に、図8では、SN2は、MN1からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信後に、ステップ801のMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。
ステップ801のMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージ、ステップ802のMN MODIFICATION NOTIFICATION RESPONSEメッセージ、及びステップ803のMN MODIFICATION REQUESTメッセージが1つの(一連の)手順として規定されてもよい。当該手順では、これらの動作が一連の動作として(つまり関連付けて)実行されてもよい。当該手順は、例えば、MN MODIFICATION preparation手順又はMN RECOVERY preparation手順と呼ばれてもよい。
図9は、図5~図7に示された手順の具体例を示している。図9のステップ904~906は、図5のステップ501~503、図6のステップ601~603、及び図7のステップ701~703に相当する。図9のステップ907は、図6のステップ604及び図7のステップ704に相当する。図9のステップ909及び910は、図7のステップ705及び706に相当する。
図9のステップ901では、UE3はMCG障害(e.g., MCG RLF)を検出する。ステップ902では、UE3は、Split SRB1のSCG legを介してMN1にMCG障害情報を送信する。SN2からMN1へのMCG障害情報の転送のためにRRC TRANSFERメッセージが使用されてもよい。ステップ903では、MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバ手順(すなわち、ステップ904~911)を含む。
図10は、図8に示された手順の具体例を示している。図10のステップ1004~1007は、図8のステップ801~804に相当する。図10のステップ1001~1003は図9のステップ901~903と同様である。図10のステップ1008~1011は、図9のステップ908~911と同様である。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、MN1とUE3との間にsplit SRB(e.g., split SRB1)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバを行う。
図11は、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順内で行われるMN1及びSN2のシグナリングの一例を示している。ステップ1101では、MN1は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。MN1は、SN2内のUEコンテキストが維持される(kept)ことをSN2に示すために、 “True”にセットされたUE Context Kept Indicator IEを当該SN RELEASE REQUESTメッセージに含める。
ステップ1101のSN RELEASE REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための追加の表示を含む。当該追加の表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該追加の表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに又はこれに代えて、SN2は、UE3に割り当てられていた無線リソースの解放を延期してもよい。
ステップ1102では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ1103では、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ1103は、図5のステップ503と同様である。
ステップ1104では、SN2は、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3に送信した後に、ステップ501のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、PDCP PDUをUE3に送信したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図11の例では、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN RELEASE REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSplit SRBで送信されるSN RRCコンテナ(e.g., PDCP-C PDU)を包含している場合、SN2は、当該SN RRCコンテナのUE3への送信をSN Release手順よりも優先して実行する。
図12は、図11に示された手順の変形例を示している。ステップ1201~1203におけるMN1及びSN2の動作はステップ1101~1103のそれと同様である。ステップ1204では、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信する。当該HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)は、ステップ1203のMR RRCメッセージのSCG leg(i.e., SCG RLC bearer)を介した受信に応答してUE3からSN2のMACサブレイヤ(及びRLCサブレイヤ)に送信される。
ステップ1205では、SN2は、UE3からのHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)を受信した後に、ステップ1201のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図12の例では、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はMN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN RELEASE REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSplit SRBで送信されるSN RRCコンテナ(e.g., PDCP-C PDU)を包含している場合、SN2は、当該SN RRCコンテナのUE3への送信をSN Release手順よりも優先して実行する。
なお、通常のハンドオーバでは、UEは、reconfigurationWithSync IE(又はmobilityControlInfo IE)を包含するRRC (Connection) Reconfigurationメッセージの受信に対するHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)の送信を省略することが許容されている。しかしながら、図12に示されるようにUE3がSplit SRBのSCG legを介してreconfigurationWithSync IE(又はmobilityControlInfo IE)を受信したなら、UE3はHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をSN2に必ず送信するように動作してもよい。なお、UE3は、UE3がMCG障害の検出をSCG及びSN2を介してMN1に報告していた場合にのみ、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をSN2に必ず送信するように動作してもよい。具体的には、例えば、UE3がMCG Failure Informationを送信していた場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationを送信してから所定の時間が経過していない場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationの送信を許可されていた場合に、UE3はこのように動作してもよい。これに代えて、UE3がMCG Failure Informationの送信のための設定情報をMNから受信していた場合に、UE3はこのように動作してもよい。
図13は、図11に示された手順の他の変形例を示している。ステップ1301~1304は、図12のステップ1201~1204と同様である。ただし、ステップ1304のHARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)送信は省略されてもよい。ステップ1305では、UE3は、ReconfigurationWithSync IEを包含するSpCellConfig IE(のservCellIndex)により指示された新たなPCellを介してターゲットMN4にRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。ReconfigurationWithSync IEの代わりにMobilityControlInfo IEが使用される場合、新たなPCellは、当該IEが包含するtargetPhysCellIdにより指定されてもよい。ステップ1306では、ターゲットMN4は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ(又はMN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)をSN2に送る。
ステップ1307では、SN2は、ターゲットMN4からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信後に、ステップ1301のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信に応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図13の例では、MN-initiated SN Release手順がSN Reconfiguration Complete手順と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がSN Reconfiguration Complete手順と関連付けられる。ステップ1306の代わりに、ターゲットMN4はソースMN1にMN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを送信し、ソースMN1がSN2にSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを送信してもよい。
図11の手順は、さらに変形されてもよい。SN RELEASE REQUEST/ACKNOWLEDGEメッセージに代えて、新たなXnAP/X2APメッセージ(messages)が使用されてもよい。例えば、図8の手順と類似して、MN MODIFICATION NOTIFICATION/RESPONSEメッセージが使用されてもよい。さらに又はこれに代えて、RRC TRANSFERメッセージの代わりに新たなXnAP/X2APメッセージ(例えば、図8のMN MODIFICATION REQUESTメッセージ)が使用されてもよい。図8に関して説明したように、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージ、MN MODIFICATION RESPONSEメッセージ、及びMN MODIFICATION REQUESTメッセージがまとめて1つの(一連の)手順として規定されてもよい。
図14は、図11~図13に示された手順の具体例を示している。図14のステップ1406~1408は、図11のステップ1101~1103、図12のステップ1201~1203、及び図13のステップ1301~1303に相当する。図14のステップ1409及び1410は、図13のステップ1305及び1306に相当する。図14で、SN2は、ターゲットMN4からSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ(又はMN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)を受信すると(ステップ1410)、ステップ1406のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を、UE3の端末情報(e.g., UEコンテキスト)を除いて、実行してもよい。例えば、SN2は、ソースMN1とのMR-DCのためにUE3に関連付けられた無線リソース(e.g., source SCG lower layer configuration(e.g., CellGroupConfig))を解放してもよい。
図14のステップ1401では、UE3は、Split SRB1のSCG legを介してMN1にMCG障害情報を送信する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順(すなわち、ステップ1402~1413)を含む。SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順は、パススイッチのためのコアネットワーク(Core Network(CN))5とのシグナリング(ステップ1411)を含む。SN2は、ソースMN1からUE CONTEXT RELEASEメッセージを受信すると(ステップ1413)、ソースMN1とのMR-DCのために保持していたUE3の端末関連リソース(e.g., UEコンテキストに関連するソースMN1とのC-planeリソース)を解放する。
<第4の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、MN1とUE3との間にsplit SRB(e.g., split SRB1)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN解放を伴うMN to gNB change手順を行う。
図15は、SN解放を伴うMN to gNB change手順の具体例を示している。図15のステップ1501では、UE3は、Split SRB1のSCG legを介してMN1にMCG障害情報を送信する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN解放を伴うMN to gNB change手順(すなわち、ステップ1502~1513)を含む。
ステップ1504では、MN1(i.e., ソースMN)は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ1504のSN RELEASE REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた端末情報(e.g., UEコンテキスト)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた無線リソース(e.g., SCG configuration)の解放を延期してもよい。
ステップ1505では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ1506では、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ1506は、図5のステップ503及び図11のステップ1103などと同様である。
幾つかの実装では、SN2は、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3に送信(ステップ1506)したことに応答して、ステップ1504のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信(ステップ1507)したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、ターゲットgNB6からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ(又はMN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)の受信(ステップ1509)に応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。例えばSN2は、ステップ1504のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を、UE3の端末情報(e.g., UEコンテキスト)を除いて、実行してもよい。
<第5の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、MN1とUE3との間にsplit SRB(e.g., split SRB1)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN to gNB change(role change)手順を行う。
図16は、SN to gNB change手順の具体例を示している。図16のステップ1601では、UE3は、Split SRB1のSCG legを介してMN1にMCG障害情報を送信する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN to gNB change手順(すなわち、ステップ1602~1610)を含む。
ステップ1602では、MN1(i.e., ソースMN)は、HANDOVER REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ1602のHANDOVER REQUESTメッセージは、ハンドオーバ後にSN2がMNとして(又はStandalone(SA)で)UE3を管理することを期待することを明示的又は暗示的に示す情報を含んでもよい。例えば、MN1は当該メッセージにUE Context Reference at the SgNB IEを含めることでそれを示してもよい。一方、当該情報(e.g., UE Context Reference at the SgNB IE)を受信すると、SN2は、MN1とMR-DCを行っているUE3に対してハンドオーバを実行して(ターゲット)MNとして(又はSAで)UE3を受け入れることを期待(又は要求)されていると理解(又は認識)してもよい。
ステップ1603では、SN2は、UE3のハンドオーバを受け入れることを示すために、HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。SN2は、当該メッセージにUE Context Kept Indicator IEを含め(i.e., Trueにセットし)、これによりSN2がMNとして(又はSAで)UE3を管理することをMN1に示してもよい。
ステップ1604では、MN1(i.e., ソースMN)は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ1604のSN RELEASE REQUESTメッセージは、UE Context Kept Indicator IEを含んでもよい。さらに、SN RELEASE REQUESTメッセージは、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた端末情報(e.g., UEコンテキスト)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、ソースMN1とのMR-DCのためにUE3に関連付けられた無線リソース(e.g., SCG lower layer configuration)の解放を延期してもよい。
ステップ1605では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ1606では、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ1606は、図5のステップ503及び図11のステップ1103などと同様である。つまり、SN2はハンドオーバのターゲットRANノード(MN又はSA gNB)であるが、少なくとも当該MN RRCメッセージの送信まではソースSNとして動作する。
幾つかの実装では、SN2は、(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUをUE3に送信(ステップ1606)したことに応答して、ステップ1604のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信(ステップ1607)したことに応答して、ソースMN1とのMR-DCのためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。
<第6の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態は、MN RRCメッセージを転送するためにMN1からSN2に送られるRRC TRANSFERメッセージの改良を提供する。
図17は、本実施形態に係るMN1及びSN2の動作の一例を示している。ステップ1701では、MN1は、SN2にRRC TRANSFERメッセージを送る。MN1は、RRC TRANSFERメッセージに包含されるMN RRCメッセージに関する情報(e.g., Delivery Requirement IE、又はDelivery Priority IE)を当該RRC TRANSFERメッセージに含めてもよい。当該Delivery Requirement IEは、MN RRCメッセージがUE3に必ず配信される(delivered)べきであるか否かを示す。当該Delivery Priority IEは、MN RRCメッセージが他のメッセージ又は情報よりも優先してUE3に配信される(delivered)べきであるか否かを示す。
図18は、Delivery Requirement IEを包含するRRC TRANSFERメッセージのフォーマットの具体例を示している。図18の例では、Delivery Requirement IEの値が“essential”にセットされている場合、これは(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUがUE3に必ず配信されるべきであることを意味する。
なお、SN2は、Central Unit(CU)(e.g., gNB-CU)、及び1又はそれ以上のDistributed Units(DUs)(e.g., gNB-DUs)を含んでもよい。さらに、CUは、Control Plane (CP) Unit(e.g., gNB-CU-CP)及び1又はそれ以上のUser Plane (UP) Unit(e.g., gNB-CU-UP)を含んでもよい。この場合、図19に示されるように、CU(又はCU-CP)1901は、UE3にRRCメッセージを転送するためにDU1902に送られるメッセージ(F1AP:DL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ)に、Delivery Requirement IEを含めてもよい(ステップ1911)。
図20は、Delivery Requirement IEを包含するDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージのフォーマットの具体例を示している。図20の例では、Delivery Requirement IEの値が“essential”にセットされている場合、これは(RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUがUE3に必ず配信されるべきであることを意味する。
図21は、MCG復旧手順の一例を示している。図21の例では、MN1とUE3との間にsplit SRB(e.g., split SRB1)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバを行う。
図21の手順は、図14のそれと類似する。ただし、図21の手順では、RRC Transfer手順(ステップ2106)がSN Release手順(ステップ2107及び2108)よりも前に行われる。ステップ2106では、MN1は、split SRB1のSCG legを介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。具体的には、MN1は、当該MN RRCメッセージをカプセル化しているPDCP PDUを包含するRRC TRANSFERメッセージをSN2宛てに送る。当該RRC TRANSFERメッセージは、PDCP PDUのUE3への配信が必ず行われるべきであることを示す。当該RRC TRANSFERメッセージは、“essential”にセットされたDelivery Requirement IEを含んでもよい。一方、ステップ2107では、MN1は、MCG障害又はその回復との関連付けを示す表示をSN RELEASE REQUESTメッセージに含めなくてもよい。
図21の手順によれば、SN2は、“essential”にセットされたDelivery Requirement IE を包含するRRC TRANSFERメッセージ(ステップ2106)を受信していたなら、SN RELEASE REQUESTメッセージ(ステップ2107)により要求されるUE3のためのリソースの解放を、UE3への(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUの配信が完了するまで保留(延期)できる。なお、Delivery Requirement IEに代えてDelivery Priority IEが使用され、当該IEの値が“high”にセットされた場合にSN2は上述と同様に動作してもよい。
図21の手順は、次のように変形されてもよい。例えば、SN Release手順(図21のステップ2107及び2108相当)がRRC Transfer手順(図21のステップ2106相当)の前に行われてもよい。このとき、SN RELEASE REQUESTメッセージはMCG障害又はその回復に関連付けられていることを示す表示を含まなくてもよい。SN2は、SN RELEASE REQUESTメッセージを受信した後にDelivery Requirement IE を包含するRRC TRANSFERメッセージを受信し且つ当該IEの値が“essential”にセットされている場合、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。これにより、SN2は、SN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されるUE3のためのリソースの解放を、UE3への(MN RRCメッセージをカプセル化している)PDCP PDUの配信が完了するまで保留(延期)できる。
<第7の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態は、MN1からSN2に送られるノード間メッセージ(i.e., XnAP/X2APメッセージ)の改良を提供する。
既に説明したように、UE3のためのSN2内の設定(又はリソース)の修正又は変更をSN2に要求するXnAP/X2APメッセージは、MCG障害に関連する表示を含んでもよい。当該表示は、MCG障害の表示であってもよいし、MCG障害(若しくはMCGリンク)の回復の表示であってもよい。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該XnAP/X2APメッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該XnAP/X2APメッセージは、例えば、SN MODIFICATION REQUESTメッセージ、又はSN RELEASE REQUESTメッセージである。
さらに又はこれに代えて、本実施形態では、その他のXnAP/X2APメッセージ(例えばRRC TRANSFERメッセージ又はHANDOVER REQUESTメッセージ)が、MCG障害に関連する表示を含んでもよい。当該表示は、MCG障害の表示であってもよいし、MCG障害(又はMCGリンク)の回復の表示であってもよい。
図22の例では、MN1は、SN2に送られるXnAP/X2APメッセージ(例えばRRC TRANSFERメッセージ)に、MCG障害の表示(e.g., MCG Failure Notification)を含める(ステップ2201)。これにより、SN2は、受信したXnAP/X2APメッセージがMCG障害又はその回復に関連する(又はMCG障害に起因する)ことを知ることができる。言い換えると、SN2は、受信したXnAP/X2APメッセージがMCG障害又はその復旧と関連付けられていることを知ることができる。
<第8の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態は、UE3からSN2へのMCG障害の通知を可能とするための改良を提供する。
Split SRB1を用いるfast MCG recoveryでは、UE3は、MCG障害を示すMN RRCメッセージ(e.g., MCG Failure Informationメッセージ)をSplit SRB1のSCG legを介してMN1に送信する。このとき、SN2のRLCサブレイヤは、MCG Failure Informationメッセージをカプセル化しているPDCP PDUをUE3のSCG RLCサブレイヤから受信し、これをMN1のPDCPサブレイヤに送信する。したがって、SN2のRRCレイヤは、MCG 障害の発生を知ることができない。
この問題に対処するために、本実施形態のUE3は以下のように動作する。UE3は、split SRB1のSCG legを介してMCG障害情報をMN1に送信する。さらに、UE3は、SN2とUE3との間の直接的な制御シグナリングを介して、MCG障害の通知をSN2に送信する。この直接的な制御シグナリングは、MAC Control Element (CE) 又はSRB3であってもよい。
図23は、UE3の動作の一例を示している。ステップ2301では、UE3のMCG RRC 31は、MCG障害(e.g., MCG RLF)を検出する。ステップ2311~2313では、MCG障害の検出に応答して、UE3は、split SRB1のSCG legを介してMCG障害情報をMN1に送信する。ステップ2311では、UE3のMCG RRC31は、MN RRC: MCG Failure Informationメッセージを生成し、これをMCG PDCP32に渡す。ステップ2312では、MCG PDCP32は、MCG Failure Informationメッセージをカプセル化しているPDCP PDU(PDCP-C PDU)を生成し、UE3のSCG RLC34、UE3のSCG MAC35、SN2のSN MAC23、及びSN2のSN RLC22を介して、これをMN1のMN PDCP12に送る。ステップ2313では、MN1のMN RRC11は、MCG Failure InformationメッセージをMN PDCP12から受信する。
これに加えて、ステップ2351~2354では、MCG障害の検出に応答して、UE3は、MCG障害の通知をSN2に送る。ステップ2351では、UE3のMCG RRC31は、SN2宛てのMCG障害通知を生成し、これをUE3のSCG RRC33に渡す。ステップ2352では、SCG RRC33は、MCG障害通知をUE3のSCG MAC35に渡す。ステップ2353では、SCG MAC35は、MCG障害通知を示すMAC CEを生成し、これをSN2のSN MAC23に送る。当該MAC CEは、ステップ2312のPDCP-C PDUと同一のMAC PDUに含まれてもよいし、PDCP-C PDUとは異なるMAC PDUsに含まれてもよい。ステップ2354では、当該MAC CEの受信に応答して、SN2のSN MAC23は、MCG障害通知をSN2のSN RRC21に渡す。これにより、MCG障害情報をsplit SRBのSCG legを介してMN1に送信する場合であっても、UE3はSN2にもMCG障害を知らせることができる。つまり、SN2はMCG障害を知ることができる。
なお図23では、図示の都合上、UE3からSN2への直接的な制御シグナリグの手順(ステップ2351~2354)がSplit SRBのSCG legを介したMCG障害情報の送信手順(ステップ2311~2313)より前に行われるように描かれている。しかしながら、これら2つの手順の実行順序は特に限定されない。各手順内でのステップが図23の通りであればよく、これら2つの手順は互いに独立に実行されることができる。例えば、ステップ2351~2354は、ステップ2311~2313の後に行われてもよいし、ステップ2311~2313と並行して行われてもよい。
<第9の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態のMN1は、UE3にsplit SRB(e.g., SRB1)を設定するとき、アップリンクのプライマリ・パス(primary path)がMCGである(e.g., primaryPathのCellGroupがMCGにセットされる)ことを通知する。さらにMN1は、split SRBのアップリンクのプライマリ・パスをMCGからSCGに切り替える許可を予めUE3に明示的に又は暗示的に送信する。UE3は、split SRBが設定され且つ当該許可を受信しているときのMCG障害(e.g., MCG RLF)の検出に応答して、MCG障害情報をsplit SRBのSCG legを介してMN1に送信する。該MCG障害情報のUE3からMN1への送信は、例えば、図9のステップ902に相当する。また、該MCG障害情報の送信の後に、図5~8等に記載のMCG障害の回復に関する手順が行われてもよい。一方当該許可を受信していない場合、UE3は、RRC再接続処理(RRC (connection) re-establishment手順)を行ってもよい。これにより、MN1は、MCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MCG障害情報の送信又はRRC再接続)を制御できる。当該許可は、さらに、MCG障害の種類を指定してもよい。つまり、MN1は、UE3が複数のMCG障害の種類のうち特定の1又はそれ以上の種類を検出した場合にsplit SRBのアップリンクのプライマリ・パスをMCGからSCGに切り替えることをUE3に許可してもよい。UE3は、検出したMCG障害の種類に応じて、MCG障害情報をsplit SRBのSCG legを介してMN1に送信するようにしてもよい。
アップリンクのプライマリ・パスのMCGからSCGへの切り替えは、アップリンクのプライマリ・パスの設定(i.e., RRC configuration)をUE3が(自律的に)MCG用のものからSCG用の別のものに切り替えることを意味してもよい。これに代えて、アップリンクのプライマリ・パスのMCGからSCGへの切り替えは、UE3がMCGのアップリンク(i.e., MCG leg)の代わりにSCGのアップリンク(i.e. SCG leg)を使うことを意味してもよい。つまり、UE3は、アップリンクのプライマリ・パスの設定を変えずに、追加的にSCGのアップリンクを使用してもよい。
<第10の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態のMN1は、split SRBを設定する(又は既に設定している)UE3に対して、当該UE3がMCG障害(e.g., MCG RLF)を検出した場合にRRC再接続処理(RRC (connection) re-establishment手順)又はMCG回復処理(MCG (link) recovery手順)のどちらを行うべきかを示す指示(又はRRC設定情報)を、予め送信する。ここで、MCG回復処理は、UE3がMCG障害情報(e.g., MCG Failure Information)をsplit SRBでSN2を介してMN1に送信することを含む。これにより、MN1は、MCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MCG障害情報の送信又はRRC再接続)を制御できる。
MN1は、UE3に実行させる処理(手順)を明示的に示す情報を送信してもよい。例えば、MN1は、MCG障害(e.g., MCG RLF)の復旧のための方法を示すRRC情報(e.g., MCG-FailureRecovery IE)をUE3に送信するときに、どちらの処理(i.e., RRC再接続処理(e.g., rr-Reestablishment)又はsplit SRBのSCG legを介したMCG障害情報の送信(e.g., fast-MCG-recovery、又はMCG-failure-indication))が行われるべきかをUE3に通知してもよい。UE3は、MCG障害情報を送信するように通知されている場合、MCG障害の検出に応答して、MCG障害情報をsplit SRBのSCG legを介してMN1に送信する。該MCG障害情報のUE3からMN1への送信は、例えば、図9のステップ902に相当する。また、該MCG障害情報の送信の後に、図5~8等に記載のMCG障害の回復に関する手順が行われてもよい。一方、UE3はRRC再接続処理を実行するように通知されている場合、RRC (connection) re-establishment手順を行う。
<第11の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態のUE3は、MCG障害(e.g., MCG RLF)の検出に応答して、アップリンクのプライマリ・パス(primary path)をMCGからSCGへ切り替え、MCG障害情報(e.g. MCG Failure Information)をsplit SRB(e.g., SRB1)のSCG legを介してMN1に送信する。このとき、UE3は以下のように動作してもよい。UE3は、アップリンクのプライマリ・パスがMCGからSCGへ切り替えられることに応答して、SCGでアップリンク送信バッファ状況の報告(Buffer Status Report(BSR))をトリガしてもよい。例えば、UE3のMCG RRCエンティティは、MCG障害を検出すると、MCG PDCPエンティティへアップリンクのプライマリ・パスをMCGからSCGへ切り替える指示を送る。MCG MACエンティティは、MCG障害情報をSCGで送信するために当該MCG障害情報(及びその他の未送信データ)のバッファ量(データ量)をSCG PDCPエンティティ及びSCG RLCエンティティから取得する。そして、MCG MACエンティティは、MCG PHYを介してSCGでSN2へ当該送信バッファ情報の報告(BSR)を送信する。
SN2は、BSRの受信に応答してUE3にアップリンク(UL)グラントを送信してもよい。当該ULグラントは、アップリンクリソースをUE3に割り当てる。ULグラントの受信に応答して、UE3は、MCG障害情報をMN1に送るために、MCG障害情報を包含するMN RRCメッセージをsplit SRB1のSCG legで送信してもよい。UE3からMN1へのMCG障害情報の送信は、例えば、図9のステップ902に相当する。また、該MCG障害情報のMN1への送信が行われた後に、図5~8等に記載のMCG障害の回復に関する手順が行われてもよい。
さらに又はこれに代えて、MCG障害(e.g., MCG RLF)の検出に応答して、UE3は、MN1により終端され且つアップリンクのプライマリ・パスがMCGに設定されている1又はそれ以上のsplit DRBs(MN terminated bearers)のプライマリ・パスをSCGに切り替えてもよい。さらに又はこれに代えて、MCG障害(e.g., MCG RLF)の検出に応答して、UE3は、SN2により終端され且つアップリンクのプライマリ・パスがMCGに設定されている1又はそれ以上のsplit DRBs(SN terminated bearers)のプライマリ・パスをSCGに切り替えてもよい。UE3は、このようなsplit DRBに対する制御を、上述のsplit SRBに対する制御と同様に行ってもよい。具体的には、UE3は、split SRBのアップリンクのプライマリ・パスをMCGからSCGに切り替えるように指示されている(又はそれを許可されている)場合、split DRBに対してもアップリンクのプライマリ・パスをMCGからSCGに切り替えるように指示されている(又はそれを許可されている)と考えてもよい。これに代えて、MN1は予めUE3に、split DRBsのプライマリ・パスの切り替えがUE3に許可されるか否かを明示的または暗示的に通知してもよい。MN1はプライマリ・パスの切り替えがUE3に許可されるか否かをDRB毎に(DRB単位で)UE3に通知してもよい。
<第12の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、SN2とUE3との間にダイレクトSRB(i.e., SRB3)が設定されている。このとき、MN1は、MCG障害の検出に応じて、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを行う。
図24は、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバ手順内で行われるMN1及びSN2のシグナリングの一例を示している。ステップ2401では、MN1は、SN MODIFICATION REQUESTメッセージをSN2に送る。当該SN MODIFICATION REQUESTメッセージは、SN2内のUE3に関連付けられた設定又はリソースの修正(又は更新)をSN2に要求する。例えば、当該メッセージは、SN2に終端されるベアラ(SN terminated bearer)に適用されるセキュリティ鍵(e.g., SgNB Security Key)の修正(又は更新)を要求するために、新たなセキュリティ鍵の情報を示してもよい。
ステップ2401のSN MODIFICATION REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。これに代えて、Cause値は例えばMCG Radio Connection With UE Lost、又はMCG RLFでもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の修正を延期する。
ステップ2402では、SN2は、UE3のためのSN(又はSCG)リソース修正のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。当該メッセージは、SN2により生成されたCG-Configメッセージを含んでもよい。CG-Configメッセージは、ステップ501のSN MODIFICATION REQUESTメッセージに基づいてSN2により生成されたSCG無線設定(e.g., scg-CellGroupConfig及びscg-RB-Configのうち1つ又は両方)を含む。
ステップ2403及び2404では、MN1は、SRB3を介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。具体的には、ステップ2403では、MN1は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含するRRC TRANSFERメッセージをSN2宛てに送る。ステップ2404では、SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)を包含するSN RRC Reconfigurationメッセージを生成し、これをSRB3を介してUE3に送信する。このとき、SN2は、SN2のベアラのためのセキュリティ鍵(e.g., S-KgNB)によってSN RRC Reconfigurationメッセージを暗号化する。
UE3のSCG RRCエンティティは、SN RRC Reconfigurationメッセージを復号してMN RRCメッセージを取り出し、それをUE3のMCG RRCエンティティへ渡す。UE3は、当該MN RRCメッセージを受信すると、それに包含されるRRCの設定情報(e.g., securityConfig(HO) 及びsk-Counterのうち1つ又は両方)に従い、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを実行する。MN RRCメッセージは、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバのためのSN RRCメッセージ(又はSN RRC設定)を包含してもよい。この場合、UE3のMCG RRCエンティティは、当該SN RRCメッセージをUE3のSCG RRCエンティティへ渡す。UE3は、当該MN RRCメッセージ及びSN RRCメッセージに従ってSN変更を伴わないintra-MNハンドオーバを実行する。
ステップ2405では、SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)を包含するSN RRC ReconfigurationメッセージをUE3に送信した後に、ステップ2401のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソース(e.g., SN2内の設定又はリソース)の修正(更新)を実行する。SN2は、当該SN RRC ReconfigurationメッセージをUE3に送信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図24の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSRB3で送信されるMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含している場合、SN2は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)のUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先して実行する。
図25は、図24に示された手順の変化例を示している。ステップ2501~2504におけるMN1及びSN2の動作はステップ2401~2404のそれと同様である。ステップ2505では、SN2は、SN RRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信する。
ステップ2506では、SN2は、UE3からのSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを受信した後に、ステップ2501のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、SN RRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信したことに応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図25の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSRB3で送信されるMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含している場合、SN2は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)のUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先して実行する。
図26は、図24に示された手順の他の変化例を示している。ステップ2601~2605は、図25のステップ2501~2505と同様である。
ステップ2606では、UE3は、ReconfigurationWithSync IEを包含するSpCellConfig IE(のservCellIndex)により指示された新たなPCellを介してMN1にRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。ReconfigurationWithSync IEの代わりにMobilityControlInfo IEが使用される場合、新たなPCellは、当該IEが包含するtargetPhysCellIdにより指定されてもよい。ステップ2607では、MN1は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージをSN2に送る。当該SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージは、ステップ2602のSN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージに包含されていたSCG無線設定(e.g., scg-CellGroupConfig及びscg-RB-Configのうち1つ又は両方)をUE3が成功裏に適用したことを示す。
ステップ2608では、SN2は、MN1からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信後に、ステップ2601のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信に応答して、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。すなわち、図26の例では、MN-initiated SN Modification Preparation手順がSN Reconfiguration Complete手順と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Modification Preparation手順がSN Reconfiguration Complete手順と関連付けられる。
幾つかの実装では、もしMN1がRRC reconfiguration手順の成功に関する報告を必要としている端末情報(e.g., UEコンテキスト)の修正(i.e. SN MODIFICATION REQUEST)をSN2が受け入れる(admit)なら、SN2はMN1にSN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを送信するとき、タイマ(e.g., TDCoverall, TXnDCoverall)をスタートしてもよい。そして、SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを受信すると、当該タイマを停止してもよい。さらに、もしSN2がSN MODIFICATION REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSRB3で送信されるMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含している場合、SN2は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)のUE3への送信をSN Modification Preparation手順よりも優先する。すなわち、SN2は、少なくともSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを受信するまでは当該端末情報の修正(i.e. SN(SCG)リソースを修正(更新))を行わない。
図27は、MN RRCメッセージをSRB3を介して送信するために改良されたRRC TRANSFERメッセージのフォーマットの具体例を示している。図27のRRC TRANSFERメッセージは、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージ)を包含するRRC Container IEを含むことができる。当該RRC Container IEは、新たに規定されるRRC TRANSFERメッセージ内のIE(e.g., MN SRB IE)のサブIEであってもよい。幾つかの実装では、SN2は、MN SRB IE内のRRC Container IEを受信したなら、当該RRC Container IEに包含されているMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)をUE3に必ず送信する。SN2は、MN1から受信したRRC TRANSFERメッセージにMN SRB IEが包含されている場合(それを検出したことに応答して)、当該MN SRB IEに包含されるRRCメッセージをSRB3で送信するよう動作してもよい。
図18の例と類似して、図27に示されたMN SRB IEは、Delivery Requirement IEを含んでもよい。当該Delivery Requirement IEは、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)がUE3に必ず配信される(delivered)べきであるか否かを示す。されに又はこれに代えて、当該Delivery Priority IEは、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)が他のメッセージ又は情報よりも優先してUE3に配信される(delivered)べきであるか否かを示す。例えば、Delivery Requirement IEの値が“essential”にセットされている場合、これはMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)がUE3に必ず配信されるべきであることを意味する。
なお、SRB3を介したMN RRCメッセージの送信のために、RRC TRANSFERメッセージとは異なる新たなXnAP/X2APメッセージが定義されてもよい。図28は、図24に示された手順の他の変化例を示している。ステップ2801及び2802は、図24のステップ2401及び2402と同様である。
図28の例では、MN1は、MN RRCメッセージをSRB3を介してUE3に送信するために、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージをSN2に送る(ステップ2803)。SN2は、要求されたMN RRCメッセージを包含するSN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration)をUE3に送信し(ステップ2804)、UE3からのSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを受信(ステップ2805)する。SN2は、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージに対する返信メッセージ(e.g., MN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ、又はMN MODIFICATION COMPLETEメッセージ)をMN1に送信してもよい(ステップ2806)。例えば、SN2は、UE3からのSN RRC Reconfiguration Completeメッセージの受信に応答して、MN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージをMN1に送信してもよい。
ステップ2807では、SN2は、UE3からSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを受信した後に、ステップ2801のSN MODIFICATION REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。SN2は、MN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージをMN1に送信した後に、SN(SCG)リソースを修正(更新)してもよい。
図29は、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージのフォーマットの具体例を示している。図29の例では、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージは、M-NG-RAN node to S-NG-RAN node Container IEを含む。当該IEは、CG-ConfigInfo messageを含む。当該CG-ConfigInfo messageは、MN RRCメッセージ(e.g., RRC (Connection) Reconfigurationメッセージ)を示す。図30に示されたCG-ConfigInfo messageは、sourceConfigMCGフィールド3001を含むことができる、sourceConfigMCGフィールド3001は、MN RRCメッセージ(e.g., RRC (Connection) Reconfigurationメッセージ)を包含する。MN1とSN2が異なる無線アクセス技術(RAT)を用いる場合(e.g., EN-DC)、sourceConfigMCGフィールド3001は、source RATのRRCメッセージ(i.e., MN RRCメッセージ)を透過的に(transparent)に包含してもよい。言い換えると、SN2は、sourceConfigMCGフィールド3001内の情報を解析又は認識せずに、これをUE3に転送してもよい。一方、MN1とSN2が同じRAT又は同種のPDCP(e.g., NR PDCP)を用いる場合(e.g., NR-DC, NGEN-DC)、sourceConfigMCGフィールド3001は、source RATのRRCメッセージを明示的に包含してもよい。
図31は、図28に示された手順の変化例を示している。図31の例では、SN MODIFICATION REQUEST/ACKNOWLEDGEメッセージに代えて、MN MODIFICATION NOTIFICATION/RESPONSEメッセージ(ステップ3101及び3102)が使用される。図31の例では、MN1がSN2にMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージを送る(ステップ3101)。MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、MCGの修正(又は変更又は再設定)に関連付けられたSCGの修正(又は再設定)が必要とされることをSN2に示す。SN MODIFICATION REQUESTメッセージと同様に、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、SN2内のUE3のための設定又はリソースの修正(又は更新)をSN2に要求する。MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージは、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含んでもよい。これに代えて、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージの送信それ自体が、MCG障害又はその回復に関連付けられてもよい(つまり、MCG障害又はその回復を意味してもよい)。言い換えると、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージはMCG障害の回復のために送信され、SN2は当該メッセージを受信することで(受信に応答して)、MN1がMCG障害の回復を行おうとしていることを認識してもよい。
ステップ3102では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース修正のMN1からの要求を確認(confirm)するために、MN MODIFICATION NOTIFICATION RESPONSEメッセージをMN1に送る。当該メッセージは、SN MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージと同様に、SN2により生成されたCG-Configメッセージを含んでもよい。
ステップ3103では、MN1は、MN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)をSRB3を介してUE3に送信するために、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージをSN2に送る。
ステップ3104~3105は、図28のステップ2804~2805と同様である。SN2は、UE3からSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを受信すると、MN MODIFICATION COMPLETEメッセージをMN1に送信してもよい(ステップ3106)。MN MODIFICATION COMPLETEメッセージは、MN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージと呼ばれてもよい。ステップ3107では、図28のステップ2807と同様に、SN2は、ステップ3101のMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの修正(更新)を実行する。
ステップ3101のMN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージ、ステップ3102のMN MODIFICATION NOTIFICATION RESPONSEメッセージ、及びステップ3103のMN MODIFICATION REQUESTメッセージ(及びステップ3106のMN MODIFICATION COMPLETEメッセージ)が1つの(一連の)手順として規定されてもよい。当該手順では、これらの動作が一連の動作として(つまり関連付けて)実行されてもよい。当該手順は、例えば、MN MODIFICATION preparation手順又はMN RECOVERY preparation手順と呼ばれてもよい。
図32は、図24~図26に示された手順の具体例を示している。図32のステップ3205~3208は、図24のステップ2401~2404、図25のステップ2501~2504、及び図26のステップ2601~2604に相当する。図32のステップ3209は、図25のステップ2505及び図26のステップ2605に相当する。図32のステップ3212及び3213は、図26のステップ2606及び2607に相当する。
図32のステップ3201では、UE3はMCG障害(e.g., MCG RLF)を検出する。ステップ3202では、UE3は、SRB3を介してSN2にMCG障害情報を送信する。ステップ3203では、SN2は、MCG障害情報をMN2に転送する。SN2からMN1へのMCG障害情報の転送のためにRRC TRANSFERメッセージが使用されてもよい。ステップ3204では、MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN変更を伴わないintra-MNハンドオーバ手順(すなわち、ステップ3205~3214)を含む。。
なお、図32の例では、RRC TRANSFERメッセージ(ステップ3207)は、MN MODIFICATION INDICATIONメッセージ(ステップ2803)又はMN MODIFICATION REQUESTメッセージ(ステップ3103)に置き換えられてもよい。この場合、SN2は、MN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ(又はMN MODIFICATION COMPLETEメッセージ)をMN1に送信してもよい(ステップ3210)。
<第13の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、SN2とUE3との間にダイレクトSRB(i.e., SRB3)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバを行う。
図33は、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順内で行われるMN1及びSN2のシグナリングの一例を示している。ステップ3301及び3302は図11のステップ1101及び1102と同様である。具体的には、ステップ3101では、MN1は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。MN1は、SN2内のUEコンテキストが維持される(kept)ことをSN2に示すために、 “True”にセットされたUE Context Kept Indicator IEを当該SN RELEASE REQUESTメッセージに含める。
ステップ3301のSN RELEASE REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための追加の表示を含む。当該追加の表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該追加の表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに又はこれに代えて、SN2は、UE3に割り当てられていた無線リソースの解放を延期してもよい。
ステップ3302では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ3303及び3304では、MN1は、SRB3を介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ3303及び3304は、図24のステップ2403及び2404と同様である。
ステップ3305では、SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)をUE3に送信した後に、ステップ3301のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)をUE3に送信したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図33の例では、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN RELEASE REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSRB3で送信されるMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含している場合、SN2は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)のUE3への送信をSN Release手順よりも優先して実行する。
図34は、図33に示された手順の変形例を示している。ステップ3401~3404におけるMN1及びSN2の動作はステップ3301~3304のそれと同様である。ステップ3405では、SN2は、SN RRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信する。
ステップ3406では、SN2は、UE3からのSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを受信した後に、ステップ3501のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、SN RRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図34の例では、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がRRC Transfer手順(又はSN RRC reconfiguration手順)と関連付けられる。幾つかの実装では、もしSN2がSN RELEASE REQUESTメッセージをMN1から受信した後に(e.g., 直後に(right after))RRC TRANSFERメッセージをさらに受信し、それがSRB3で送信されるMN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ)を包含している場合、SN2は、当該MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)のUE3への送信をSN Release手順よりも優先して実行する。
図35は、図33に示された手順の変形例を示している。ステップ3501~3505は、図34のステップ3401~3405と同様である。ステップ3506では、UE3は、ReconfigurationWithSync IEを包含するSpCellConfig IE(のservCellIndex)により指示された新たなPCellを介してターゲットMN4にRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。ステップ3507では、ターゲットMN4は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージをSN2に送る。
ステップ3508では、SN2は、ターゲットMN4からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信後に、ステップ3501のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を実行する。SN2は、SN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信に応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。すなわち、図35の例では、MN-initiated SN Release手順がSN Reconfiguration Complete手順と相互作用(interact)する。言い換えると、MN-initiated SN Release手順がSN Reconfiguration Complete手順と関連付けられる。
図33の手順は、さらに変形されてもよい。SN RELEASE REQUEST/ACKNOWLEDGEメッセージに代えて、新たなXnAP/X2APメッセージ(messages)が使用されてもよい。例えば、図31の手順と類似して、MN MODIFICATION NOTIFICATION/RESPONSEメッセージが使用されてもよい。さらに又はこれに代えて、RRC TRANSFERメッセージの代わりに新たなXnAP/X2APメッセージ(例えば、図31のMN MODIFICATION REQUESTメッセージ)が使用されてもよい。図31に関して説明したように、MN MODIFICATION NOTIFICATIONメッセージ、MN MODIFICATION RESPONSEメッセージ、及びMN MODIFICATION REQUESTメッセージがまとめて1つの(一連の)手順として規定されてもよい。
図36は、図33~図35に示された手順の具体例を示している。図36のステップ3607~3610は、図33のステップ3301~3304、図34のステップ3401~3404、及び図35のステップ3501~3504に相当する。図36のステップ3611は、図34のステップ3405及び図35のステップ3505に相当する。図36のステップ3612及び3613は、図35のステップ3506及び3507に相当する。図36で、SN2は、ターゲットMN4からSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを受信すると(ステップ3613)、ステップ3607のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を、UE3の端末情報(e.g., UEコンテキスト)を除いて、実行してもよい。例えば、SN2は、ソースMN1とのMR-DCのためにUE3に関連付けられた無線リソース(e.g., source SCG lower layer configuration(e.g., CellGroupConfig))を解放してもよい。
図36のステップ3601では、UE3は、SRB3を介してSN2にMCG障害情報を送信する。ステップ3602では、SN2は、MCG障害情報をMN1に転送する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順(すなわち、ステップ3603~3616)を含む。SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバ手順は、パススイッチのためのコアネットワーク(Core Network(CN))5とのシグナリング(ステップ3614)を含む。SN2は、ソースMN1からUE CONTEXT RELEASEメッセージを受信すると(ステップ3616)、ソースMN1とのMR-DCのために保持していたUE3の端末関連リソース(e.g., UEコンテキストに関連するソースMN1とのC-planeリソース)を解放する。
<第14の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、SN2とUE3との間にダイレクトSRB(i.e., SRB3)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN解放を伴うMN to gNB change手順を行う。
図37は、SN解放を伴うMN to gNB change手順の具体例を示している。図37のステップ3701では、UE3は、SRB3を介してSN2にMCG障害情報を送信する。ステップ3702では、SN2は、MCG障害情報をMN1に転送する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN解放を伴うMN to gNB change手順(すなわち、ステップ3703~3714)を含む。
ステップ3705では、MN1(i.e., ソースMN)は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ3705のSN RELEASE REQUESTメッセージは、さらに、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた端末情報(e.g., UEコンテキスト)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた無線リソース(e.g., SCG configuration)の解放を延期してもよい。
ステップ3706では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ3707及び3708では、MN1は、SRB3を介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ3707及び3708は、図24のステップ2403及び204及び図33のステップ3303及び3304などと同様である。
幾つかの実装では、SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)をUE3に送信(ステップ3708)したことに応答して、ステップ3705のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、SN RRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信(ステップ3709)したことに応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、ターゲットgNB6からのSN RECONFIGURATION COMPLETEメッセージの受信(ステップ3711)に応答して、SN(SCG)リソースを解放してもよい。例えばSN2は、ステップ3705のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースの解放を、UE3の端末情報(e.g., UEコンテキスト)を除いて、実行してもよい。
<第15の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態で説明されたMN1及びSN2の動作の具体例を提供する。本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態では、SN2とUE3との間にダイレクトSRB(i.e., SRB3)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN to gNB change(role change)手順を行う。
図38は、SN to gNB change手順の具体例を示している。図38のステップ3801では、UE3は、SRB3を介してSN2にMCG障害情報を送信する。ステップ3802では、SN2は、MCG障害情報をMN1に転送する。MN1は、MCG障害情報の受信に応じて、MCG障害復旧手順を決定する。このMCG障害復旧手順は、SN to gNB change手順(すなわち、ステップ3803~3812)を含む。
ステップ3803では、MN1(i.e., ソースMN)は、HANDOVER REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ3803のHANDOVER REQUESTメッセージは、ハンドオーバ後にSN2がMNとして(又はStandalone(SA)で)UE3を管理することを期待することを明示的又は暗示的に示す情報を含んでもよい。例えば、MN1は当該メッセージにUE Context Reference at the SgNB IEを含めることでそれを示してもよい。一方、当該情報(e.g., UE Context Reference at the SgNB IE)を受信すると、SN2は、MN1とMR-DCを行っているUE3に対してハンドオーバを実行して(ターゲット)MNとして(又はSAで)UE3を受け入れることを期待(又は要求)されていると理解(又は認識)してもよい。
ステップ3804では、SN2は、UE3のハンドオーバを受け入れることを示すために、HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。SN2は、当該メッセージにUE Context Kept Indicator IEを含め(i.e., Trueにセットし)、これによりSN2がMNとして(又はSAで)UE3を管理することをMN1に示してもよい。
ステップ3805では、MN1(i.e., ソースMN)は、SN RELEASE REQUESTメッセージをSN2に送る。ステップ3805のSN RELEASE REQUESTメッセージは、UE Context Kept Indicator IEを含んでもよい。さらに、SN RELEASE REQUESTメッセージは、当該メッセージがMCG障害又はその回復に関連付けられていることをSN2に示すための表示を含む。当該表示は、例えば、MCG failure recovery notification、MCG link recovery notification、又はMCG failure notificationと呼ばれてもよい。当該表示は、当該メッセージに包含されるIE又はCause値であってもよい。当該表示の受信に応答して、SN2は、SN2内の設定(又はリソース)の解放を延期する。具体的には、SN2は、UE3に関連付けられたMN1とSN2の間のシグナリング・コネクションのリソース(resources)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、UE3に関連付けられた端末情報(e.g., UEコンテキスト)の解放を延期してもよい。さらに、SN2は、ソースMN1とのMR-DCのためにUE3に関連付けられた無線リソース(e.g., SCG lower layer configuration)の解放を延期してもよい。
ステップ3806では、SN2は、UE3のためのSN(SCG)リソース解放のMN1からの要求を確認(confirm)するために、SN RELEASE REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをMN1に送る。
ステップ3807及び3808では、MN1は、SRB3を介してUE3にMN RRCメッセージ(e.g., RRC Reconfiguration including reconfigurationWithSync)を送信する。ステップ3807及び3808は、図24のステップ2403及び2404並びに図34のステップ3403及び3404などと同様である。つまり、SN2はハンドオーバのターゲットRANノード(MN又はSA gNB)であるが、少なくとも当該MN RRCメッセージの送信まではソースSNとして動作する。
幾つかの実装では、SN2は、MN RRCメッセージ(又はこれを包含するMN1とSN2の間のRANノード間メッセージの少なくとも一部)をUE3に送信(ステップ3808)したことに応答して、ステップ3805のSN RELEASE REQUESTメッセージにより要求されていたUE3のためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。これに代えて、SN2は、HARQ-ACK(及びRLC ARQ-ACK)をUE3から受信(ステップ3809)したこと、又はRRC Reconfiguration CompleteメッセージをUE3から受信(ステップ3810)したことに応答して、ソースMN1とのMR-DCのためのSN(SCG)リソースを解放してもよい。
<第16の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態は、MN RRCメッセージを転送するためにMN1からSN2に送られるRRC TRANSFERメッセージの改良を提供する。
図39は、MCG復旧手順の一例を示している。図39の例では、SN2とUE3との間にダイレクトSRB(i.e., SRB3)が設定されているときのMCG障害の検出に応じて、MN1は、MCG障害の復旧のために、SN変更を伴わないinter-MNハンドオーバを行う
図39の手順は、図36のそれと類似する。ただし、図39の手順では、MN1からUE3へのSRB3を介するMN RRCメッセージの送信(ステップ3907~3910)がSN Release手順(ステップ3911及び3912)よりも前に行われる。ステップ3907~3910は、図28のステップ2803~2806と同様である。ステップ3907のMN MODIFICATION INDICATIONメッセージを受信すると、SN2は、MN RRCメッセージのUE3への配信が必ず行われるべきであることを認識する。一方、ステップ3911では、MN1は、MCG障害又はその回復との関連付けを示す表示をSN RELEASE REQUESTメッセージに含めなくてもよい。
ステップ3907のMN MODIFICATION INDICATIONメッセージに代えて、RRC TRANSFERメッセージが用いられてよい。この場合、当該RRC TRANSFERメッセージは、PDCP PDUのUE3への配信が必ず行われるべきであることを示す。当該RRC TRANSFERメッセージは、“essential”にセットされたDelivery Requirement IEを含んでもよい。
<第17の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態のMN1は、SRB3を介してRRCメッセージをSN2に送信できるよう設定されているUE3がMCG障害(e.g., MCG RLF)を検出した場合に、UE3がRRC再接続処理(RRC (connection) re-establishment手順)又はMCG回復処理(MCG (link) recovery手順)のどちらを行うべきかを示す指示(又はRRC設定情報)を、予めUE3に送信する。ここで、MCG回復処理は、UE3がMCG障害情報(e.g., MCG Failure Information)をSRB3でSN2に送信することを含む。さらに、MCG回復処理は、MCG障害情報を受信したSN2が、当該MCG障害情報又はそれから導出される制御情報をMN1に送信することを含んでもよい。これにより、MN1は、MCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MCG障害情報の送信又はRRC再接続)を制御できる。
MN1は、UE3に実行させる処理(手順)を明示的に示す情報を送信してもよい。MN1は、SN2がSRB3のRRC設定(e.g., RadioBearerConfig IE)をUE3に送信するときに(又は送信した後に)、MN RRCメッセージ(e.g., RRC (Connection) Reconfiguration)で当該処理(手順)をUE3に通知してもよい。例えば、MN1はMCG障害(e.g., MCG RLF)の復旧のための方法を示すRRC情報(e.g., MCG-FailureRecovery IE)をUE3に送信するときに、どちらの処理(i.e., RRC再接続処理(e.g., rr-Reestablishment)又はSRB3でのSN2へのMCG障害情報の送信(e.g., fast-MCG-recovery、又はMCG-failure-indication))が行われるべきかをUE3に通知してもよい。UE3は、MCG障害情報を送信するように通知されている場合、MCG障害の検出に応答して、MCG障害情報をSRB3でSN2に送信する。SN2は、受信したMCG障害情報又はそれから導出される制御情報をMN1へ送信してもよい。該MCG障害情報のUE3からSN2及びMN1への送信は、例えば、図32のステップ3202及び3203に相当する。また、該MCG障害情報の送信の後に、図24~26等に記載のMCG障害の回復に関する手順が行われてもよい。一方、UE3はRRC再接続処理を実行するように通知されている場合、RRC (connection) re-establishment手順を行う。当該通知は、さらに、MCG障害の種類を指定してもよい。つまり、MN1は、UE3が複数のMCG障害の種類のうち特定の1又はそれ以上の種類を検出した場合にMCG障害情報をSRB3でSN2に送信することをUE3に許可してもよい。UE3は、検出したMCG障害の種類に応じて、MCG障害情報をSRB3でSN2に送信するか、RRC再接続処理を実行するかを判定してもよい。
MN1は、SN2から受信するSCGの設定情報(e.g., CG-Config message)に含まれるベアラ情報(e.g., scg-RB-Config)を基に、SRB3が確立されるか否かを判定してもよい。これに代えて、SN2は、SRB3が確立されているか否かを示す情報を、XnAP/X2AP messageのIEを用いて、MN1に明示的に通知してもよい。
SN2は、どちらの処理(i.e., RRC再接続処理(e.g., rr-Reestablishment)又はSRB3でのSN2へのMCG障害情報の送信(e.g., fast-MCG-recovery、又はMCG-failure-indication))をUE3に実行させるかを決定し、これをMN1に通知してもよい。これに代えて、SN2は、SRB3を使用してMCG障害情報を送信することをUE3に許可するか否かを決定し、結果(許可又は不許可)をMN1に通知してもよい。MN1は、SN2からの当該通知に従い、又は当該通知を基に、UE3に実行させる処理(手順)を示す情報を送信してもよい。
<第18の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様である。本実施形態のSN2は、SRB3を介してRRCメッセージをSN2に送信できるよう設定されているUE3がMCG障害(e.g., MCG RLF)を検出した場合に、UE3がRRC再接続処理(RRC (connection) re-establishment手順)又はMCG回復処理(MCG (link) recovery手順)のどちらを行うべきかを示す指示(又はRRC設定情報)を、予めUE3に送信する。ここで、MCG回復処理は、UE3がMCG障害情報(e.g., MCG Failure Information)をSRB3でSN2に送信することを含む。さらに、MCG回復処理は、MCG障害情報を受信したSN2が、当該MCG障害情報又はそれから導出される制御情報をMN1に送信することを含んでもよい。これにより、SN2は、MCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MCG障害情報の送信又はRRC再接続)を制御できる。
幾つかの実装では、SN2は、UE3に実行させる処理(手順)を明示的に示す情報(e.g., rr-Reestablishment、fast-MCG-recovery、又はMCG-failure-indication)を包含するSN RRCメッセージ(e.g., RRC (Connection) Reconfiguration)を、SRB3で、又はMN1を介して、UE3に送信してもよい。MN1を介する送信の場合、当該SN RRCメッセージは、MN1からUE3に送られるMN RRCメッセージに包含される。
これに代えて、SN2は、SRB3のRRC設定(e.g., RadioBearerConfig IE)をUE3に送信するときに(又は送信した後に)、SRB3でMCG障害情報を送信することがUE3に許可されるか否か(又はUE3に許可されること)を示す情報をUE3に送信してもよい。例えば、SN2は、当該情報を、UE3に送られるSN RRCメッセージ(e.g., RRC (Connection) Reconfiguration)のベアラ設定情報(e.g., RadioBearerConfig)又はSCG設定情報(e.g., CellGroupConfig)に含めてもよい。当該SN RRCメッセージは、SRB3で送信されてもよいし、MN1を介して送信されてもよい。これに代えて、SN2は当該情報をRANノード間(inter-RAN Node)メッセージ(e.g., CG-Config)でMN1に送信してもよく、MN1は、当該情報を、UE3に送られるMN RRCメッセージ内のSCGの設定情報(e.g., scg-RB-Config、又はnr-RadioBearerConfig)に含めてもよい。当該許可は、さらに、MCG障害の種類を指定してもよい。つまり、SN2は、UE3が複数のMCG障害の種類のうち特定の1又はそれ以上の種類を検出した場合にMCG障害情報をSRB3でSN2に送信することをUE3に許可してもよい。UE3は、検出したMCG障害の種類に応じて、MCG障害情報をSRB3でSN2に送信するか、RRC再接続処理を実行するかを判定してもよい。
幾つかの実装では、SN2は、SRB3のRRC設定(e.g., RadioBearerConfig IE)をUE3に送信し(つまり、SRB3を確立するようUE3に指示し)、このことがSRB3でMCG障害情報を送信することがUE3に許可されることをUE3に暗示的に示してもよい。UE3は、SRB3を確立するためのRRC設定を受信した場合、SRB3を確立した後にMCG障害を検出したときにはSRB3でMCG障害情報をSN2に送信するように指示されている(又は許可されている)と考えてもよい。
MCG障害情報を送信することをUE3が指示、設定、又は許可されている場合、UE3は、MCG障害の検出に応答して、MCG障害情報をSRB3でSN2に送信する。このとき、SN2は、受信したMCG障害情報又はそれから導出される制御情報をMN1へ送信してもよい。該MCG障害情報のUE3からSN2及びMN1への送信は、例えば、図32のステップ3202及び3203に相当する。また、該MCG障害情報の送信の後に、図24~26等に記載のMCG障害の回復に関する手順が行われてもよい。一方、RRC再接続処理を実行するようにUE3が指示又は設定されている場合、又はSRB3でMCG障害情報を送信することをUE3が許可されていない場合、UE3はRRC (connection) re-establishment手順を行う。
SN2は、UE3がRRC再接続処理又はMCG回復処理のどちらを行うべきかを示す情報を、XnAP/X2AP messageに含まれるIEで明示的にMN1へ送信してもよい。これに代えて、MN1は、SN2から受信するSCGの設定情報(e.g., CG-Config message)を基に、どちらの処理(i.e., RRC再接続処理又はMCG回復処理)がUE3により行われるかを判定してもよい。MN1は、SN2から受信するSCGの設定情報(e.g., CG-Config message)に含まれるベアラ情報(e.g., scg-RB-Config)を基に、SRB3が確立されるか否かを判定してもよい。これに代えて、SN2は、SRB3が確立されているか否かを示す情報を、XnAP/X2AP messageのIEを用いて、MN1に明示的に通知してもよい。
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るMN1、SN2及びUE3の構成例について説明する。図40は、上述の実施形態に係るMN1の構成例を示すブロック図である。SN2の構成も、図40に示された構成と同様であってもよい。図40を参照すると、MN1は、Radio Frequencyトランシーバ4001、ネットワークインターフェース4003、プロセッサ4004、及びメモリ4005を含む。RFトランシーバ4001は、UE3を含むUEsと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ4001は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ4001は、アンテナアレイ4002及びプロセッサ4004と結合される。RFトランシーバ4001は、変調シンボルデータをプロセッサ4004から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ4002に供給する。また、RFトランシーバ4001は、アンテナアレイ4002によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ4004に供給する。RFトランシーバ4001は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
ネットワークインターフェース4003は、ネットワークノード(e.g., MN1、並びにコアネットワークの制御ノード及び転送ノード)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース4003は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ4004は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。プロセッサ4004は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ4004は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。プロセッサ4004は、ビームフォーミングのためのデジタルビームフォーマ・モジュールを含んでもよい。デジタルビームフォーマ・モジュールは、Multiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーダ及びプリコーダを含んでもよい。
メモリ4005は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ4005は、プロセッサ4004から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ4004は、ネットワークインターフェース4003又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ4005にアクセスしてもよい。
メモリ4005は、上述の複数の実施形態で説明されたMN1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)4006を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ4004は、当該ソフトウェアモジュール4006をメモリ4005から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたMN1の処理を行うよう構成されてもよい。
なお、MN1がCU(e.g., eNB-CU又はgNB-CU)である場合、MN1は、RFトランシーバ4001(及びアンテナアレイ4002)を含まなくてもよい。
図41は、UE3の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ4101は、MN1及びSN2と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ4101は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ4101により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ4101は、アンテナアレイ4102及びベースバンドプロセッサ4103と結合される。RFトランシーバ4101は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ4103から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ4102に供給する。また、RFトランシーバ4101は、アンテナアレイ4102によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ4103に供給する。RFトランシーバ4101は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
ベースバンドプロセッサ4103は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
例えば、ベースバンドプロセッサ4103によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ4103によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
ベースバンドプロセッサ4103は、ビームフォーミングのためのMIMOエンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
ベースバンドプロセッサ4103は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU又はMPU)を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ4104と共通化されてもよい。
アプリケーションプロセッサ4104は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ4104は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ4104は、メモリ4106又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE3の各種機能を実現する。
幾つかの実装において、図41に破線(4105)で示されているように、ベースバンドプロセッサ4103及びアプリケーションプロセッサ4104は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ4103及びアプリケーションプロセッサ4104は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス4105として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
メモリ4106は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ4106は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、MROM、EEPROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ4106は、ベースバンドプロセッサ4103、アプリケーションプロセッサ4104、及びSoC4105からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ4106は、ベースバンドプロセッサ4103内、アプリケーションプロセッサ4104内、又はSoC4105内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ4106は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
メモリ4106は、上述の複数の実施形態で説明されたUE3による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)4107を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ4103又はアプリケーションプロセッサ4104は、当該ソフトウェアモジュール4107をメモリ4106から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE3の処理を行うよう構成されてもよい。
なお、上述の実施形態で説明されたUE3によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ4101及びアンテナアレイ4102を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ4103及びアプリケーションプロセッサ4104の少なくとも一方とソフトウェアモジュール4107を格納したメモリ4106とによって実現されることができる。
図40及び図41を用いて説明したように、上述の実施形態に係るMN1、SN2、及びUE3が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の実施形態では、Split SRB1の代わりにSplit SRB2が使用されてもよい。
上述の実施形態は、SN2がUE3から受信するMCG障害情報(e.g., MCG Failure Information)をMN1に送信するために、RRC TRANSFERメッセージを使用する例を提供した(例えば、ステップ902及びステップ3203)。これに代えて、SN2は、SN MODIFICATION REQUIREDメッセージを使用してMCG障害情報を送信してもよい。SN2は、UE3から受信するRRCメッセージがMCG障害情報を含んでいることを認識した場合、SN MODIFICATION REQUIREDメッセージを使用してもよい。例えば、SN2は、SRB3でUE3からMCG障害情報を受信した場合、SN MODIFICATION REQUIREDメッセージにMCG障害情報(e.g. MCG Failure Information)を包含し、当該メッセージをMN1へ送信してもよい。あるいは、SN2は、SCG signaling(e.g., MAC CE)でUE3からMCG障害通知を受信した場合、SN MODIFICATION REQUIREDメッセージにMCG障害情報を含むSplit SRBのコンテンツ(e.g., PDCP-C PDU)を包含し、当該メッセージをMN1へ送信してもよい。MN1は、SN2から当該SN MODIFICATION REQUIREDメッセージを受信すると、上述の実施形態におけるMCG障害の回復のための手順を実行(開始)してもよい。
上述の実施形態では、SN2は、MCG障害回復の処理を実行するために、SN2内の設定又はリソースの修正又は解放の実行を所定タイミングまで待つ(延期する)。所定タイミングは、SN2が送信するSplit SRB(e.g., PDCP-C PDU)に対するUE3からの送達確認(e.g., HARQ ACK, RLC ARQ ACK)の受信であってもよいし、又はSRB3に対するUE3からの送達確認の受信であってもよい。さらに又はこれに代えて、SN2はSN2内の設定又はリソースの修正又は解放の実行を所定期間だけ待つ(延期する)ようにしてもよい。所定期間は、タイマとして設定されてもよい。当該タイマの値は、MN1からXnAP/X2APメッセージ(e.g., SN MODIFICATION REQUESTメッセージ又はSN RELEASE REQUESTメッセージ)でSN2に通知されてもよいし、予め仕様で規定されてもよい。例えば、SN2は所定期間が満了するまでに、所定タイミング(つまり、その事象(イベント))が検出されなかった場合には、所定期間の満了後にSN2内の設定又はリソースの修正又は解放を実行してもよい。
上述の実施形態では、基本的にSN2(SCG)を介したMCG障害の回復(fast MCG recovery)が成功する場合が想定されている。しかしながら、それが失敗する場合も起こりうる。一例では、UE3は、MCG障害情報(e.g. MCG failure information)をSCGで送信した後、SCG障害(e.g., SCG failure)を検出することが起こりうる。このとき、UE3はPCellの再確立のためのRRC再接続処理を実行してもよい。他の例では、SN2は、MCG障害に起因してSCGの修正(又は再設定)が必要とされることを示すXnAP/X2APメッセージ(又は情報)をMN1から受信し、且つMN1からのMN RRCメッセージをUE3へ送信した後に、SCG障害を検出することが起こり得る。既に説明したように、当該XnAP/X2APメッセージ(又は情報)は、MCG障害の表示又はMCG障害の回復の表示を含んでもよい。あるいは、当該XnAP/X2APメッセージ(又は情報)は、MCGの修正(又は変更又は再設定)に関連付けられたSCGの修正(又は再設定)が必要とされることを示してもよい。このとき、SN2は、SCG障害の検出又はMN RRCメッセージの送信の失敗をMN1へXnAP/X2APメッセージで通知してもよい。当該XnAP/X2APメッセージは、例えばRRC TRANSFER FAILUREメッセージ、SN MODIFICATION FAILUREメッセージ、又はMCG MODIFICATION FAILUREメッセージでもよい。
上述の実施形態で説明されたMN1、SN2、及びUE3に関する動作及び手順は、SCGで発生した障害(SCG障害)の回復のために利用されてもよい。従来のMR-DCでは、UEはSCG障害(e.g., SCG failure)を検出するとMCGのSRB(e.g., SRB1)でMNへSCG障害情報(SCG Failure Information)を送信する。MNは、当該SCG障害情報を基にSNを解放するか、別のRANノード(e.g., gNB)へSNを変更するか、同じSN内の別のセルへPSCellを変更するかを決定する。このような動作に代えて、MN1、SN2、及びUE3は例えば以下のように動作してもよい。
SN2は、SN2とUE3の間の直接的なSRB(i.e. SRB3)を確立し、当該SRB3によって送信されるSN RRCメッセージを、MN1(MCG)を介してUE3へ送信するためのSplit SRB(e.g., SN Split SRB)を確立してもよい。SN Split SRB は、SN RRC messagesのためのSN2とUE3の間のSRBであり、MCG内のRLC bearer(i.e., MCG leg)及びSCG内のRLC bearer(i.e., SCG leg)を備える。SN Split SRB は、MCG及びSCGを介した送信をサポートし、SNによって生成されたRRC Protocol Data Units (PDUs)の複製(duplication)を可能にする。言い換えると、SN Split SRB は、RRC情報を包含するPDCP PDUの複製を可能にする。
UE3は、SCG障害を検出するとSCG障害情報(e.g., SCG RLF)をSN Split SRBのMCG leg(i.e. SN RRCメッセージ)でMN1を介してSN2へ送信してもよい。SN2は、当該SCG障害情報をもとに、SN自身の解放、別のRANノードへのSNの変更、又はSN自身の別のセルへPSCellの変更を決定してもよい。そして、SN2は、例えばSN MODIFICATION REQUIREDメッセージ又はSN RELEASE REQUIREDメッセージをMN1へ送信し、SN Modification手順又はSN Release手順を開始(トリガ)してもよい。当該メッセージは、SCG障害の表示又はSCG障害の回復の表示を含んでもよい。MN1は、当該表示を包含するメッセージをSN2から受信すると、当該メッセージに関する処理を優先してもよい。例えば、MN1は、UE3に関するMN(MCG)内の設定又はリソースの修正又は解放を中断又は延期して、当該メッセージに関する処理を優先して実行してもよい。
幾つかの実装では、SN2は、UE3にSN split SRBを設定するとき、アップリンクのプライマリ・パス(primary path)がSCGである(e.g., primaryPathのCellGroupがSCGにセットされる)ことを通知してもよい。さらにSN2は、SN split SRBのアップリンクのプライマリ・パスをSCGからMCGに切り替える許可を予めUE3に明示的に又は暗示的に送信してもよい。UE3は、SN split SRBが設定され且つ当該許可を受信しているときのSCG障害(e.g., SCG RLF)の検出に応答して、SCG障害情報をSN split SRBのMCG legを介してSN2に送信してもよい。一方当該許可を受信していない場合、UE3は、MCGでSCG障害情報をMN1に送信してもよい。これにより、SN2は、SCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MN又はSNへのSCG障害情報の送信)を制御できる。
幾つかの実装では、SN2は、SN split SRBを設定する(又は既に設定している)UE3に対して、当該UE3がSCG障害(e.g., SCG RLF)を検出した場合にMCGでのSCG障害情報の送信又はSCG回復処理(SCG (link) recovery手順)のどちらを行うべきかを示す指示(又はRRC設定情報)を、予め送信してもよい。ここで、SCG回復処理は、UE3がSCG障害情報(e.g., SCG Failure Information)をSN split SRBでMN1を介してSN2に送信することを含む。これにより、SN2は、SCG障害が発生したときのUE3の動作(つまり、MN又はSNへのSCG障害情報の送信又はRRC再接続)を制御できる。
SN2は、UE3に実行させる処理(手順)を明示的に示す情報を送信してもよい。例えば、SN2は、SCG障害(e.g., SCG RLF)の復旧のための方法を示すRRC情報(e.g., SCG-FailureRecovery IE)をUE3に送信するときに、どちらの処理(i.e., MNへのSCG障害情報の送信又はSN split SRBのMCG legを介したSCG障害情報の送信(e.g., fast-SCG-recovery、又はSCG-failure-indication))が行われるべきかをUE3に通知してもよい。UE3は、SN split SRBでSCG障害情報を送信するように通知されている場合、SCG障害の検出に応答して、SCG障害情報をSN split SRBのMCG legを介してSN2に送信する。一方、UE3はMNへSCG障害情報を送信するように通知されている場合、MN RRCでSCG障害情報の送信を行う。
上述の実施形態では、MN1は、修正又は解放すべきSN2内の設定(又はリソース)を明示的にSN2に通知し、SN2がそれに従ってもよい。例えば、MN1は、SN2で使用される新しいセキュリティ鍵(e.g. S-KgNB)をSN2に通知するために、XnAP/X2APメッセージのIEを用いてもよい。あるいは、MN1は、SN2が従うべき設定(e.g., configRestrictInfo)をSN2に通知するために、XnAP/X2APメッセージに包含されるRRCコンテナ(e.g., CG-ConfigInfo message)を用いてもよい。
これに代えて、上述の実施形態では、MN1がMN1内の設定(又はリソース)の修正又は解放の内容をSN2に示し、SN2がこれに基づいてSN2内の設定(又はリソース)の修正又は解放が必要であるか否かを判定してもよい。SN2は、SN2内の設定(又はリソース)を必要に応じて修正又は解放してもよい。例えば、MN1は、MN1内の設定(又はリソース)の修正又は解放の内容をSN2に示すためにXnAP/X2APメッセージのIEを用いてもよい。あるいは、MN1は、MN1が修正又は解放したMN1内の設定(e.g., measConfigMN)をSN2に通知するために、XnAP/X2APメッセージに包含されるRRCコンテナ(e.g., CG-ConfigInfo message)を用いてもよい。
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
マスターノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用することを無線端末に可能にするdual connectivityをサポートし、
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連する第1のメッセージを前記セカンダリノードに送るよう構成され、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの障害(failure)又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
マスターノード。
(付記2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記MCGの前記障害の回復のためのRadio Resource Control(RRC)メッセージを、前記セカンダリノードを介して前記無線端末に送信するよう構成される、
付記1に記載のマスターノード。
(付記3)
前記RRCメッセージは、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して、前記無線端末に送信される、
付記2に記載のマスターノード。
(付記4)
前記第1のメッセージは、前記セカンダリノードを介する前記RRCメッセージの送信に関連付けられた所定の条件が成立するまで、前記設定又は前記リソースの修正又は解放を延期することを前記セカンダリノードに引き起こす、
付記2又は3に記載のマスターノード。
(付記5)
前記所定の条件は、前記セカンダリノードが前記無線端末への前記RRCメッセージの送信を完了したことを含む、
付記4に記載のマスターノード。
(付記6)
前記所定の条件は、前記RRCメッセージの受信に応答して前記無線端末により送信される応答を前記セカンダリノードが受信したことを含む、
付記4に記載のマスターノード。
(付記7)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記RRCメッセージを前記無線端末に配信するために前記RRCメッセージを運ぶ第2のメッセージを前記セカンダリノードに送るよう構成され、
前記第2のメッセージは、前記RRCメッセージの配信が前記MCGの前記障害又は前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
付記2~6のいずれか1項に記載のマスターノード。
(付記8)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記RRCメッセージを前記無線端末に配信するために前記RRCメッセージを運ぶ第2のメッセージを前記セカンダリノードに送るよう構成され、
前記第2のメッセージは、前記RRCメッセージの配信が必ず行われるべきであることを前記セカンダリノードに示す、
付記2~6のいずれか1項に記載のマスターノード。
(付記9)
前記第1のメッセージは、前記設定又は前記リソースの修正を要求し、
前記設定又は前記リソースは、前記セカンダリノードと前記無線端末の間の直接的な無線ベアラに適用されるセキュリティ鍵を含む、
付記1~8のいずれか1項に記載のマスターノード。
(付記10)
前記第1のメッセージは、前記設定又は前記リソースの解放を要求し、
前記設定又は前記リソースは、前記無線端末に関連付けられた前記マスターノードと前記セカンダリノードの間のシグナリング・コネクションのリソースを含む、
付記1~8のいずれか1項に記載のマスターノード。
(付記11)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線端末が前記MCGの前記障害を検出した場合に前記無線端末がRRCコネクションの再確立手順又はMCG回復手順のどちらを行うべきかを、前記無線端末に指示するよう構成され、
前記MCG回復手順は、前記MCGの前記障害の情報を前記無線端末から前記マスターノードに、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して送信することを含む、
付記1~10のいずれか1項に記載のマスターノード。
(付記12)
セカンダリノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及び前記セカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用することを無線端末に可能にするdual connectivityをサポートし、
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連する第1のメッセージを前記マスターノードから受信し、
前記MCGの障害(failure)の回復に関連し且つ前記マスターノードから送られるRadio Resource Control(RRC)メッセージを、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して、前記無線端末に送信するよう構成され、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの前記障害又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
セカンダリノード。
(付記13)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のメッセージの受信に応答して、前記RRCメッセージの前記無線端末への送信に関連付けられた所定の条件が成立するまで、前記設定又は前記リソースの修正又は解放を延期するよう構成される、
付記12に記載のセカンダリノード。
(付記14)
前記所定の条件は、前記セカンダリノードが前記無線端末への前記RRCメッセージの送信を完了したことを含む、
付記13に記載のセカンダリノード。
(付記15)
前記所定の条件は、前記RRCメッセージの受信に応答して前記無線端末により送信される応答を前記セカンダリノードが受信したことを含む、
付記13に記載のセカンダリノード。
(付記16)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記RRCメッセージを運ぶ第2のメッセージを前記マスターノードから受信し、前記RRCメッセージを前記無線端末に前記SCGを介して送信するよう構成される、
付記12~15のいずれか1項に記載のセカンダリノード。
(付記17)
前記第2のメッセージは、前記RRCメッセージの配信が前記MCGの前記障害又は前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
付記16に記載のセカンダリノード。
(付記18)
前記第2のメッセージは、前記RRCメッセージの配信が必ず行われるべきであることを前記セカンダリノードに示す、
付記16又は17に記載のセカンダリノード。
(付記19)
前記第1のメッセージは、前記設定又は前記リソースの修正を要求し、
前記設定又は前記リソースは、前記セカンダリノードと前記無線端末の間の直接的な無線ベアラに適用されるセキュリティ鍵を含む、
付記12~18のいずれか1項に記載のセカンダリノード。
(付記20)
前記第1のメッセージは、前記設定又は前記リソースの解放を要求し、
前記設定又は前記リソースは、前記無線端末に関連付けられた前記マスターノードと前記セカンダリノードの間のシグナリング・コネクションのリソースを含む、
付記12~18のいずれか1項に記載のセカンダリノード。
(付記21)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線端末が前記MCGの前記障害を検出した場合に前記無線端末がRRCコネクションの再確立手順又はMCG回復手順のどちらを行うべきかを、前記無線端末に指示するよう構成され、
前記MCG回復手順は、前記MCGの前記障害の情報を前記無線端末から前記マスターノードに、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して送信することを含む、
付記12~20のいずれか1項に記載のセカンダリノード。
(付記22)
マスターノードにより行われる方法であって、
前記マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityを無線端末に可能にするために前記マスターノードを制御すること、及び
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連する第1のメッセージを前記セカンダリノードに送ること、
を備え、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの障害(failure)又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
方法。
(付記23)
セカンダリノードにより行われる方法であって、
マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及び前記セカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityを無線端末に可能にするために前記セカンダリノードを制御すること、
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連する第1のメッセージを前記マスターノードから受信すること、及び
前記MCGの障害(failure)の回復に関連し且つ前記マスターノードから送られるRadio Resource Control(RRC)メッセージを、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して、前記無線端末に送信すること、
を備え、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの前記障害又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
方法。
(付記24)
マスターノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
前記マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityを無線端末に可能にするために前記マスターノードを制御すること、及び
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連するする第1のメッセージを前記セカンダリノードに送るよう前記マスターノードを制御すること、
を備え、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの障害(failure)又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
プログラム。
(付記25)
セカンダリノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及び前記セカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityを無線端末に可能にするために前記セカンダリノードを制御すること、
前記dual connectivityに関する前記セカンダリノード内の設定又はリソースの修正又は解放に関連する第1のメッセージを前記マスターノードから受信するよう前記セカンダリノードを制御すること、及び
前記MCGの障害(failure)の回復に関連し且つ前記マスターノードから送られるRadio Resource Control(RRC)メッセージを、前記セカンダリノードと前記無線端末の間に直接的に設定されたシグナリング無線ベアラを介して、前記無線端末に送信するよう前記セカンダリノードを制御すること、
を備え、
前記第1のメッセージは、前記修正又は前記解放が前記MCGの前記障害又は前記MCGの前記障害の回復に関連することを明示的又は暗示的に示す、
プログラム。
(付記B1)
無線端末であって、
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityをサポートし、
前記マスターノードと前記無線端末の間に設定され且つ前記MCG及び前記SCGの両方を介した送信をサポートするスプリット・シグナリング無線ベアラのアップリンク・プライマリ・パスを前記MCGから前記SCGに切り替える許可を、前記マスターノードから受信するよう構成され、
前記スプリット・シグナリング無線ベアラから設定され且つ前記許可を受信しているときの前記MCGの障害(failure)の検出に応答して、前記MCGの障害の情報を、前記スプリット・シグナリング無線ベアラのSCG部分を介して前記マスターノードに送信するよう構成される、
無線端末。
(付記B2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記スプリット・シグナリング無線ベアラから設定され且つ前記許可を受信していないときの前記MCGの障害(failure)の検出に応答して、Radio Resource Control(RRC)コネクションの再確立手順を行うよう構成される、
付記B1に記載の無線端末。
(付記B3)
マスターノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用することを無線端末に可能にするdual connectivityをサポートし、
前記マスターノードと前記無線端末の間に設定され且つ前記MCG及び前記SCGの両方を介した送信をサポートするスプリット・シグナリング無線ベアラのアップリンク・プライマリ・パスを前記MCGから前記SCGに切り替える許可を、前記無線端末に送信するよう構成される、
マスターノード。
(付記C1)
マスターノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用することを無線端末に可能にするdual connectivityをサポートし、
前記無線端末が前記セカンダリノードを介してRRCメッセージを前記マスターノードに送信できるよう設定されているときに前記無線端末が前記MCGの障害(failure)を検出した場合に前記無線端末がRadio Resource Control(RRC)コネクションの再確立手順又はMCG回復手順のどちらを行うべきかを、前記無線端末に指示するよう構成され、
前記MCG回復手順は、前記MCGの障害の情報を前記無線端末から前記マスターノードに前記セカンダリノードを介して送信することを含む、
マスターノード。
(付記C2)
無線端末であって、
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
マスターノードにより提供されるMaster Cell Group(MCG)及びセカンダリノードにより提供されるSecondary Cell Group(SCG)を使用するdual connectivityをサポートし、
前記無線端末が前記セカンダリノードを介してRRCメッセージを前記マスターノードに送信できるよう設定されているときに前記無線端末が前記MCGの障害(failure)を検出した場合に前記無線端末がRadio Resource Control(RRC)コネクションの再確立手順又はMCG回復手順のどちらを行うべきかを示す指示を、前記マスターノードから受信するよう構成され、
前記MCG回復手順は、前記MCGの障害の情報を前記無線端末から前記マスターノードに前記セカンダリノードを介して送信することを含む、
無線端末。
この出願は、2019年7月29日に出願された日本出願特願2019-139251を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。