JP7392540B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着脱可能なアンテナユニットと、そのアンテナユニットが接続されるインターフェイス回路とを備えたアンテナ装置に関する。
特開2019-125861号公報には、車両のルーフ等に取り付けられるアンテナと、車両内に設置された車載電子機器とが接続されているか否かを検出する技術が開示されている。具体的には、アンテナ側に接続検出用の抵抗器が備えられてアンテナユニットが構成され、車載電子機器の側からアンテナユニットの側に直流電圧が印加される。アンテナユニットが接続されている場合には、抵抗器に電流が流れて電圧降下が生じるが、アンテナユニットが接続されていなければ抵抗器には電流が流れず抵抗器における電圧降下が生じない。この電圧の違いによって、車載電子機器は、アンテナユニットが接続されているか否かを検出する。但し、アンテナが車両に取り付けられる際などに静電気等によるサージ電圧がアンテナユニットに印加されると、接続検出用の抵抗器が破損するおそれがある。特開2019-125861号公報には、抵抗器を保護するために、コンデンサやインダクタを用いたサージ保護回路が備えられたアンテナユニットが開示されている。
特開2019-125861号公報
上記サージ保護回路のように、交流信号に対してインピーダンスを持つコンデンサやインダクタを用いた回路が設けられた構成では、アンテナが用いられる周波数帯域が広帯域である場合には、インピーダンス整合が困難となる。このため、いわゆる電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が低下し、信号の受信感度や信号の送信電波強度が低下するおそれがある。また、アンテナユニットに、接続検出抵抗や保護回路などの付加的な回路が多く設けられるため、コストが上昇する傾向がある。
上記背景に鑑みて、より簡単な構成で、アンテナユニットの接続状態を検出することができるアンテナ装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、着脱可能なアンテナユニットと、前記アンテナユニットが接続されるインターフェイス回路とを備えたアンテナ装置は、前記アンテナユニットが、アンテナ本体と、前記インターフェイス回路に接続される第1接続端子とを備え、前記インターフェイス回路が、前記第1接続端子に接続される第2接続端子と、第1インダクタ及び第2インダクタが直列接続された分圧回路と、前記分圧回路を介して前記第2接続端子に接続されるテスト信号出力部と、前記第1インダクタ及び前記第2インダクタの接続点である検出点に接続された検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記アンテナユニットの接続状態を判定する判定部と、を備え、前記テスト信号出力部が、予め規定された波高の矩形波状のテスト信号を出力し、前記判定部が、前記テスト信号出力部が前記テスト信号を出力している状態で前記検出点に現れる検出信号の波高に基づいて、前記アンテナユニットの接続状態を判定する。
この構成によれば、アンテナユニットに抵抗やサージ保護回路などの付加回路を備えることなく、アンテナユニットの接続先のインターフェイス回路の側からアンテナユニットの接続状態を判定することができる。アンテナユニットがそのような付加回路を備えないことにより、アンテナユニットの電圧定在波比(VSWR)等に与える影響を抑制でき、アンテナユニットの接続状態の判定を実施可能で有りながら信号の受信感度や信号の送信電波強度の低下を抑制することができる。また、本構成によれば、アンテナユニットに、付加回路が備えられないことで構成も簡潔になり、コストの上昇も抑制することができる。このように、本構成によれば、簡単な構成で、アンテナユニットの接続状態を検出することができるアンテナ装置を実現することができる。
アンテナ装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
アンテナ装置の構成例を模式的に示すブロック図 接続時及び未接続時のテスト信号と検出信号との関係の一例を示す波形図 接続時及び短絡時のテスト信号と検出信号との関係の一例を示す波形図 電圧定在波比(VSWR)の一例を示すグラフ 制御装置の構成例を模式的に示すブロック図 アンテナユニットの接続状態判定処理の一例を示すフローチャート 検出信号のアナログ波形の一例を模式的に示す波形図 アンテナユニットのインピーダンスと反共振周波数との関係を示すグラフ アンテナ装置の別の構成例を模式的に示すブロック図 アンテナ装置の種別判定処理の一例を模式的に示すフローチャート 比較例のアンテナ装置の構成例を模式的に示すブロック図
以下、着脱可能なアンテナユニットと、アンテナユニットが接続されるインターフェイス回路とを備えたアンテナ装置の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、車両に対して着脱可能なアンテナユニットと、車両に搭載された車載電子回路の一部として構成されているインターフェイス回路とにより構成されるアンテナ装置を例として説明する。図1のブロック図は、アンテナ装置50の構成例を模式的に示しており、図9のブロック図は、アンテナ装置50の別の構成例を模式的に示している。また、図11のブロック図は、これら本実施形態のアンテナ装置50の比較例としての比較用アンテナ装置50Bの構成例を模式的に示している。
図1及び図9に示すように、アンテナ装置50は、着脱可能なアンテナユニット10と、アンテナユニット10が接続されるインターフェイス回路20とを備えている。インターフェイス回路20は、車載電子回路40の一部として構成されている。車載電子回路40は、インターフェイス回路20の他、カップリングコンデンサとしての第1コンデンサC1を介して第2接続端子12に接続される通信モジュール30を備えている。第1コンデンサC1及び通信モジュール30を備えた通信用回路と、インターフェイス回路20とは、アンテナユニット10に対して並列に接続されている。
また、図11に示すように、比較用アンテナ装置50Bも、同様に、着脱可能な比較用アンテナユニット10Bと、比較用アンテナユニット10Bが接続される比較用インターフェイス回路20Bとを備えている。比較用インターフェイス回路20Bは、比較用車載電子回路40Bの一部として構成されている。比較用車載電子回路40Bも、比較用インターフェイス回路20Bの他、カップリングコンデンサとしての第1コンデンサC1を介して第2接続端子12に接続される通信モジュール30を備えている。第1コンデンサC1及び通信モジュール30を備えた通信用回路と、比較用インターフェイス回路20Bとは、比較用アンテナユニット10Bに対して並列に接続されている。
尚、アンテナユニット10及び比較用アンテナユニット10Bの何れも、いわゆるパッシブ型のアンテナ本体1を備えている。また、アンテナ本体1は、アンテナ部1aと、インピーダンス整合を行うためのマッチング部1bとを備えている。
図1及び図9に示すように、アンテナユニット10は、アンテナ本体1と、インターフェイス回路20に接続される第1接続端子11とを備えている。インターフェイス回路20は、第1接続端子11に接続される第2接続端子12と、第1インダクタL1及び第2インダクタL2が直列接続された分圧回路(交流分圧回路2)と、交流分圧回路2を介して第2接続端子12に接続されるテスト信号出力部3と、第1インダクタL1及び第2インダクタL2の接続点である検出点Pに接続された検出部4と、検出部4の検出結果に基づいてアンテナユニット10の接続状態を判定する判定部5とを備えている。詳細は図2等を参照して後述するが、テスト信号出力部3は、予め規定された波高(テスト信号波高V1)の矩形波状のテスト信号W1を出力する。判定部5は、テスト信号出力部3がテスト信号W1を出力している状態で検出点Pに現れる検出信号W2の波高(検出信号波高V2(低周波検出信号波高DCVpp))に基づいて、アンテナユニット10の接続状態を判定する。
尚、図9に示す別の形態では、アンテナユニット10は、さらに、アンテナ本体1と、第1接続端子11との間に直列接続された第3インダクタL3を備えている。この第3インダクタL3のインダクタンスは、アンテナ本体1の種別に応じて異なる。すなわち、この形態では、アンテナ本体1の種別が複数あることが想定されている。そして、詳細は後述するが、判定部5は、上述したようにアンテナユニット10の接続状態を判定すると共に、さらに、第3インダクタL3のインダクタンスと、アンテナユニット10の反共振周波数farと、検出信号W2の波高(検出信号波高V2(高周波検出信号波高ACVpp))と、の関係に基づいて、アンテナ本体1の種別を判定する。
図11に示すように、比較用アンテナユニット10Bは、アンテナ本体1と、インターフェイス回路20に接続される第1接続端子11とに加え、さらに、接続テスト用の第1抵抗R1と、第1抵抗R1をサージ電圧から保護するためのサージ保護回路61と、カップリングコンデンサ(直流カット用のコンデンサ)としての第2コンデンサC2とを備えて構成されている。比較用インターフェイス回路20Bは、第1接続端子11に接続される第2接続端子12と、第2接続端子12及び直流電圧印加部62に接続された第2抵抗R2と、第2抵抗R2と第2接続端子12との接続点である比較用検出点Qに接続された比較用検出部64と、比較用検出部64の検出結果に基づいて比較用アンテナユニット10Bの接続状態を判定する比較用判定部65とを備えている。詳細は後述するが、直流電圧印加部62は、予め規定された電圧の直流電圧を印加する。比較用判定部65は、直流電圧印加部62が直流電圧を印加している状態で比較用検出点Qに現れる検出電圧に基づいて、比較用アンテナユニット10Bの接続状態を判定する。
図2及び図3は、第1接続端子11と第2接続端子12とが接続されて車載電子回路40にアンテナユニット10が接続されている状態(以下、単に「アンテナ接続状態」と称する場合がある)、第1接続端子11と第2接続端子12とが接続されておらず車載電子回路40にアンテナユニット10が接続されていない状態(以下、単に「アンテナ未接続状態」と称する場合がある)、第1接続端子11と第2接続端子12とが接続されて車載電子回路40にアンテナユニット10が接続されていても第1接続端子11、第2接続端子12及びその間の配線等が他の配線やケース等に接触して短絡している状態(以下、単に「短絡状態」と称する場合がある)における、テスト信号と検出信号との関係の一例を示している。尚、短絡状態は、第1接続端子11と第2接続端子12とが接続されておらず、第2接続端子12がケース等に接触して短絡しているときも含む。
図2及び図3において左側の波形は、テスト信号W1の波形を示している。矩形波状のテスト信号W1の波高は、テスト信号波高V1である。アンテナ未接続状態では、第2接続端子12が開放端となり、第2接続端子12から見たアンテナユニット10の側のインピーダンスが無限大になる。第2インダクタL2のインダクタンスは無限大のインピーダンスに比べて遙かに小さいため、テスト信号出力部3から出力されたテスト信号W1は、ほぼ、そのまま検出点Pに現れる。図2に示す第1検出信号W21は、アンテナ未接続状態での検出点Pの波形を例示している。第1検出信号W21の波高である第1検出信号波高V21は、ほぼテスト信号波高V1と同じ値となる。
尚、図2及び図3では、図7に例示するような矩形波の立ち上がり及び立ち下がりにおける過渡応答は考慮せずに矩形波状の検出信号W2を示している。後述するように、判定部5は、例えばローパスフィルタ処理を行うことによって、過渡応答による高周波数成分を除去して検出信号W2を判定する。従って、図2及び図3では、過渡応答に伴う高周波数成分を除いた波形として検出信号W2を例示している。
次に、短絡状態として、第2接続端子12がグラウンドに短絡された地絡の状態を例として説明する。この場合、テスト信号W1が、第1インダクタL1及び第2インダクタL2による交流分圧回路2を介してグラウンドに接続されることになる。このため、下記式(1)に示すように、検出点Pには、交流分圧回路2による分圧電圧が第2検出信号波高V23となる、第2検出信号W23が現れる。ここで、第1インダクタL1のインダクタンスをL1、第2インダクタL2のインダクタンスをL2とする。また、“ω=2πf”であり、“ωL1”、“ωL2”は、それぞれ第1インダクタL1によるインピーダンス、第2インダクタL2によるインピーダンスを示している。従って、式(1)における分母の“ωL1+ωL2”は、交流分圧回路2の全体のインピーダンスである。
Figure 0007392540000001
次に、アンテナ接続状態について説明する。アンテナ接続状態では、テスト信号出力部3から見た出力側のインピーダンスは、交流分圧回路2、及びアンテナユニット10のインピーダンス“Za”の和である。このため、下記式(2)に示すように、検出点Pには、交流分圧回路2及びアンテナユニット10による分圧電圧が第3検出信号波高V25となる、第3検出信号W25が現れる。尚、図2及び図3では、第3検出信号W25を太線で示している。
Figure 0007392540000002
式(1)及び式(2)から明らかなように、第3検出信号W25の第3検出信号波高V25は、第2検出信号W23の第2検出信号波高V23よりも大きくなる(図3参照)。また、式(1)から明らかなように、第1検出信号W21の第1検出信号波高V21は、第3検出信号W25の第3検出信号波高V25よりも大きい(図2参照)。従って、判定部5は、第1検出信号波高V21、第2検出信号波高V23、第3検出信号波高V25を区別可能なしきい値(VH、VL:図6参照)を設定することにより、検出信号W2の検出信号波高V2(第1検出信号波高V21、第2検出信号波高V23、第3検出信号波高V25)に基づいて、アンテナユニット10の接続状態を判定することができる。
比較例の比較用アンテナ装置50Bにおいても、アンテナ未接続状態では、第2接続端子12が開放端となり、第2接続端子12から見たアンテナユニット10の側のインピーダンスが無限大になる。第2抵抗R2の抵抗値は無限大のインピーダンスに比べて遙かに小さいため、直流電圧印加部62により印加された直流電圧(例えばVdc)は、ほぼ、そのまま比較用検出点Qに現れる。つまり、アンテナ未接続状態における比較用検出点Qの電圧は、ほぼ“Vdc”となる。短絡状態として、第2接続端子12がグラウンドに短絡された地絡を考えると、比較用検出点Qがグラウンドに接続されることになる。従って、比較用検出点Qの電圧は“0”となる。アンテナ接続状態では、直流電圧印加部62の側から、第2抵抗R2、サージ保護回路61の第4インダクタL4、第1抵抗R1が接続されることになる。第4インダクタL4のインピーダンスは、直流に対しては理論上ゼロであるから、直流電圧印加部62により印加された直流電圧“Vdc”は、第1抵抗R1と第2抵抗R2とにより分圧され、比較用検出点Qには、第1抵抗R1の抵抗値を“R1”とし、第2抵抗の抵抗値を“R2”として、“(R1/(R1+R2))・Vdc”の電圧が現れる。比較用判定部65は、これら比較用検出点Qの電圧により、比較用アンテナユニット10Bの接続状態を判定する。
このように比較用アンテナ装置50Bにおいても、比較用検出点Qの電圧に基づいて比較用アンテナユニット10Bの接続状態を判定することができる。しかし、比較用アンテナ装置50Bでは、アンテナ本体1を備えた比較用アンテナユニット10Bに、分圧用の第2抵抗R2が必要である。また、比較用アンテナユニット10Bを比較用車載電子回路40Bに取り付ける作業など、比較用アンテナユニット10Bを取り扱う場合のサージによって第2抵抗R2が破損することを抑制するために第4インダクタL4と第3コンデンサC3とを備えたサージ保護回路61も必要となる。さらに、直流電圧印加部62から印加される直流電圧を遮断するために、アンテナ本体1と第1接続端子11(第1抵抗R1)との間に第2コンデンサC2も備えられている。このように、比較用アンテナ装置50Bにおいては、比較用アンテナユニット10Bは、本実施形態のアンテナユニット10に比べて回路規模が大きくなる傾向がある。
また、比較用アンテナユニット10Bでは、第4インダクタL4及び第3コンデンサC3を備えるサージ保護回路61によるインピーダンスにより、比較用アンテナ装置50Bの電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が低下する傾向がある。電圧定在波比は、交流の伝送線路における進行波と反射波との関係を示す数値であり、“1”に近いほど好ましい。例えば携帯電話等で用いられているLTE(Long Term Evolution)に対応するアンテナでは、800[MHz]~2[GHz]に亘る広帯域に対応する必要がある。しかし、サージ保護回路61によるインピーダンスも考慮して、そのような広帯域に対応できるように、アンテナ部1aのインピーダンス整合を行うことは容易ではない。
一方、図1に示すような本実施形態でのアンテナ装置50では、アンテナユニット10に分圧用の第2抵抗R2が必要ではないため、サージ保護回路61も必要なく、サージ保護回路61のインピーダンスによる影響もない。従って、比較用アンテナ装置50Bに比べて、電圧定在波比の低下が抑制される。
図4は、電圧定在波比と周波数との関係を示したグラフであり、太い実線は本実施形態のアンテナ装置50の電圧定在波比を示し、細い実線は比較用アンテナ装置50Bの電圧定在波比を示している。図4に示すように、本実施形態のアンテナ装置50の電圧定在波比は、周波数が高くなってもほぼ“1”を維持できるのに対して、比較用アンテナ装置50Bでは、周波数が高くなるに従って電圧定在波比が“1”から上昇傾向を示している。電圧定在波比の低下は、受信感度の低下や送信電波強度の低下に繋がる。本実施形態のアンテナ装置50は、受信感度の低下や送信電波強度の低下を招くことなく、適切にアンテナユニット10の接続状態を判定することができる。
ところで、検出部4は、フィルタ回路、ボルテージフォロワ回路、サンプルホールド回路等の少なくとも1つ、或いはこれらのいくつかを組み合わせたアナログ回路を用いて実現することができる。しかし、本実施形態では、検出部4は、検出信号W2をアナログ-デジタル変換するA/Dコンバータ71(図5参照)を用いて構成されている形態を例示している。また、判定部5も、コンパレータ等のアナログ回路を用いて実現することが可能であるが、本実施形態では、A/Dコンバータ71によりデジタル変換された値を用いたデジタル回路により判定部5が実現される形態を例示している。同様に、テスト信号出力部3も、発信器、マルチバイブレータ等を用いたアナログ回路による矩形波発生回路により実現可能であるが、本実施形態では、例えばタイマ、カウンタ、D/Aコンバータ等を用いたパルス発生器73(図5参照)により実現される形態を例示している。
図5の模式的ブロック図は、車載電子回路40の一部を構成するマイクロコンピュータ7(制御装置)の部分的なブロック構成を示している。マイクロコンピュータ7は、演算の中核となるプロセッサコア75の他、メモリやレジスタ等の不図示の記憶部、A/Dコンバータ71、指定された波高・デューティー・周波数のパルス信号を生成して出力するパルス発生器73、転送用コントローラなどの各種の不図示の機能部を備えている。インターフェイス回路20は、そのようなマイクロコンピュータ7を中核として構成されている。具体的には、テスト信号出力部3、検出部4、及び判定部5は、ソフトウェアによって機能が実現される1つのマイクロコンピュータ7によって構成されている。車両には、種々の制御を行うために、多くのマイクロコンピュータが搭載されている。インターフェイス回路20をそのようなマイクロコンピュータを用いて構成することで、資源を有効的に活用してコスト低減を図ることができる。
マイクロコンピュータ7は、モーターやソレノイド等のアクチュエータをパルス幅変調(Pulse Width Modulation)により制御するための制御パルスを生成して出力するためのパルス発生器73を備えている。テスト信号出力部3は、このパルス発生器73を用いて構成されると好適である。パルス発生器73には、出力されるパルスの波高或いは振幅を規定するパラメータ“Va”、出力されるパルスの基本周波数を規定するパラメータ“fs”、出力されるパルスのデューティーを規定するパラメータ“Duty”がプログラム等のソフトウェアに基づきプロセッサコア75から与えられる。本実施形態では、例えばテスト信号波高V1、周波数“fs”、デューティー“50%”がそれらのパラメータとして与えられ、PWMoutとしてテスト信号W1が出力される。
A/Dコンバータ71には、上限基準電圧“VrefH”、下限基準電圧“VrefL”が、マイクロコンピュータ7の外部端子を介して設定され、アナログの入力電圧“Vin”が所定の分解能及び所定のサンプリング周波数でデジタル変換され、複数ビットのデジタル値“Dout”としてプロセッサコア75に出力される。尚、A/Dコンバータ71からは、一端、メモリやレジスタ等の記憶部に出力され、プロセッサコア75が記憶部に記憶されたデジタル値に基づいて演算を行ってもよい。
以下、図6のフローチャートも参照して、判定部5として機能するプロセッサコア75について説明する。プロセッサコア75は、まず、上述したように規定された条件でパルス発生器73にパルス発生させてテスト信号W1として出力させる(#1)。図6には、周波数“fs”の矩形波を出力させる例を示している。これにより、テスト信号出力部3からテスト信号W1が出力される。
テスト信号W1が出力されると、検出点Pにおける検出信号W2の電圧がA/Dコンバータ71を介してデジタル値として取得される(#2)。上述したように、デジタル値として取得された検出信号W2は記憶部に一時記憶されてもよい。次に、プロセッサコア75は、検出信号W2に対してローパスフィルタ処理を施す(#3)。例えば、テスト信号W1の基本周波数“fs”の1/10の周波数“fs/10”をカットオフ周波数とするローパスフィルタ処理を施し、検出信号W2の過渡応答に関連する成分を除去する。ローパスフィルタ処理後の検出信号W2の波高である検出信号波高V2は、低周波検出信号波高DCVppである(図7参照)。プロセッサコア75は、ローパスフィルタ処理後の検出信号W2のデジタル値から、低周波検出信号波高DCVppを検出する(#4)。
次に、プロセッサコア75は、低周波検出信号波高DCVppに基づいてアンテナユニット10の接続状態を判定する(#5(#51,#53))。プロセッサコア75は、まず、低周波検出信号波高DCVppが、第1しきい値VH以上であるか否かを判定する(#51)。第1しきい値VHは、第3検出信号波高V25よりも大きい値、好ましくは、第1検出信号波高V21と第3検出信号波高V25との中間値以上であると好適である。ここで、中間値は、例えば中央値((V21+V25)/2)であってもよいし、第1検出信号波高V21の側、或いは第3検出信号波高V25の側に近い値であってもよい。低周波検出信号波高DCVppが、第1しきい値VH以上である場合、判定部5として機能するプロセッサコア75は、アンテナユニット10の接続状態(STATE)が「アンテナ未接続状態(OPEN)」であると判定する(#61)。
ステップ#51において、低周波検出信号波高DCVppが、第1しきい値VH未満である場合、次にプロセッサコア75は、低周波検出信号波高DCVppが、第2しきい値VL未満であるか否かを判定する(#53)。第2しきい値VLは、第3検出信号波高V25未満、好ましくは、第3検出信号波高V25と第2検出信号波高V23との中間値以下であると好適である。ここで、中間値は、例えば中央値((V23+V25)/2)であってもよいし、第3検出信号波高V25の側、或いは第2検出信号波高V23の側に近い値であってもよい。低周波検出信号波高DCVppが、第2しきい値VL未満である場合、判定部5として機能するプロセッサコア75は、アンテナユニット10の接続状態が「短絡状態(SHORT)」であると判定する(#63)。
ステップ#53において、低周波検出信号波高DCVppが、第2しきい値VL未満である場合、判定部5として機能するプロセッサコア75は、アンテナユニット10の接続状態が「アンテナ接続状態(CONNECT)」であると判定する(#65)。ステップ#61,#63,#65の何れかにおいてアンテナユニット10の接続状態が判定されると、プロセッサコア75は、パルス発生器73からのテスト信号W1の出力を停止させる(#7)。
尚、ステップ#51とステップ#53と順序は逆であってもよい。また、ステップ#51よりも前に、例えば“VH<DCVpp≦VL”の判定が行われるなど、最初に「アンテナ接続状態」であるか否かが判定される形態であってもよい。
ところで、検出信号W2には、実際には図7に示すように矩形波状の信号の立ち上がり及び立ち下がりにおける過渡応答による高周波数成分が含まれている。また、矩形波は、下記式(3)に示すように、基本周波数“fs”の正弦波と奇数倍の高次高調波周波数の正弦波との和として表される波形であり、高周波数成分が含まれている。
Figure 0007392540000003
上述したように、判定部5は、検出信号W2における過渡応答に対応する高周波数成分をローパスフィルタによって除去して接続状態を判定している。しかし、この過渡応答に伴う高周波数成分を利用することで、種別の異なる複数のアンテナユニット10を判定することが可能となる。
図8のグラフは、第2接続端子12(或いは第1接続端子11)から見たアンテナユニット10のインピーダンス“Za”と、周波数との関係を示している。上述したように、アンテナユニット10は、アンテナユニット10を構成する基板やアンテナ部1a等を含めて第2接続端子12から見たインピーダンス“Za”が、電圧定在波比率が“1”となるような適正なインピーダンス“Zm”となるように、マッチング部1bによって調整されている。しかし、図8に示すように、特定の周波数である反共振周波数“far”においては、第2接続端子12から見たインピーダンス“Za”が、適正なインピーダンス“Zm”から大きく外れる。過渡応答によって生じる高周波数成分、或いは矩形波に含まれる高次高調波成分の内、この反共振周波数“far”に一致する周波数に対しては、インピーダンス“Za”が非常に大きくなる。インピーダンス“Za”が大きくなると、第2接続端子12が開放状態(アンテナ未接続状態)に近づくことになり、上述したように、検出信号W2の検出信号波高V2(高周波検出信号波高ACVpp)が大きくなる。
例えば、図8に破線で示すように、反共振周波数“far”をずらすと、検出信号W2に含まれる高周波数成分のなかで、検出信号波高V2(高周波検出信号波高ACVpp)が他の周波数に比べて大きくなる周波数が異なることになる。これを利用し、アンテナ部1aの種別ごとに、アンテナユニット10の反共振周波数“far”が異なるように複数の種別のアンテナユニット10を構成することで、反共振周波数“far”に応じてアンテナユニット10の種別、即ちアンテナ部1aの種別を判定することができる。アンテナユニット10の反共振周波数“far”は、図9に示すように、アンテナユニット10において、アンテナ本体1と、第1接続端子11との間に第3インダクタL3を直列接続することによって変更することができる。第3インダクタL3のインダクタンスをアンテナ本体1の種別に応じて異ならせてアンテナユニット10を構成しておけば、アンテナユニット10の種別を判定することで、アンテナ本体1の種別を判定することができる。
判定部5は、アンテナユニット10ごとに異なる第3インダクタL3のインダクタンスと、アンテナユニット10の種別ごとに異なる反共振周波数と、検出信号W2の検出信号波高V2(ここでは高周波検出信号波高ACVpp)との関係に基づいてアンテナユニット10(アンテナ本体1)の種別を判定する。判定部5は、特定の反共振周波数“far”に対してインピーダンス“Za”が大きくなり、検出信号W2が大きくなることを検出するために、過渡応答時の周波数の内、複数の反共振周波数“fa”に対応する周波数の信号成分を抜き出すためのバンドパスフィルタを用いる。複数のバンドパスフィルタを通った信号成分の波高(高周波検出信号波高ACVpp)を比較することによって、アンテナユニット10(アンテナ本体1)の種別を判定する。
図10のフローチャートは、そのようにアンテナユニット10の種別を判定する処理の一例を示している。このフローチャートは、アンテナユニット10が「アンテナ接続状態」である場合に実行されればよく、例えば、図6におけるステップ#65に代えて実行されると好適である(図6におけるS1→S2において実行されると好適である。)。
図10のステップ#8s、ステップ#8eは、例えば“n”種類のアンテナユニット10が車載電子回路40に対して接続可能である場合、“i=1”から“i=n”まで、“i”を“1”ずつ増加させながら検出信号W2の高周波検出信号波高ACVppを検出する処理を実行することを示している。ステップ#81では、検出信号W2がデジタル変換された値に対して、“fc1”と“fc2”との間の周波数を通過させるバンドパスフィルタ(BPF)処理が実行される。この周波数範囲は、1つのアンテナユニット10(アンテナ番号Ano(=A(i)))の反共振周波数“far”を基準として周波数が高い側及び低い側に予め規定された“fb”の範囲として設定されている(far±fb)。
次に、ステップ#82で、バンドパスフィルタを通過した検出信号W2の高周波検出信号波高ACVppが検出される。ここで、アンテナ番号“A(i)”の高周波検出信号波高ACVppを“ACVpp(i)”と示す。続くステップ#83で、検出された高周波検出信号波高“ACVpp(i)”が記憶部に一時記憶される。
“i”が“n”になるまで、ステップ#81~ステップ#83が繰り返される。このループを抜けると、記憶部には、“n”個の高周波検出信号波高“ACVpp(i)”が記憶された状態となっている。ステップ#84では、これら“n”個の高周波検出信号波高“ACVpp(i)”が大きさ順に並べ替えられる。図8を参照して上述したように、反共振周波数“far”では、アンテナユニット10のインピーダンス“Za”が大きくなるため、テスト信号W1の反射が大きくなる。従って、最も高周波検出信号波高ACVppが大きいアンテナユニット10が判別対象のアンテナユニット10であると判定される。つまり、アンテナ番号Anoが“A(i)”であると判定される。図10に示す処理は、アンテナユニット10の接続状態(STATE)が「アンテナ未接続状態(OPEN)」ではなく、「短絡状態(SHORT)」でもない場合に実行される。従って、ステップ#85では、アンテナユニット10の接続状態(STATE)が「アンテナ接続状態(CONNECT)」であると共に、アンテナ番号Anoが「A(i)」であると判定される。
尚、上記においては、ソフトウェア処理によってローパスフィルタやバンドパスフィルタを実現する形態を例示したが、当然ながらインターフェイス回路20に回路によってこれらのフィルタが構成されていてもよい。また、その場合には、複数のバンドパスフィルタを構成することなく、複数回、テスト信号W1を出力し、順次バンドパスフィルタのパラメータを変更してアンテナユニット10の種別を判定してもよい。
また、上記においては、車両に対して着脱可能なアンテナユニット10と、車両に搭載された車載電子回路40の一部として構成されているインターフェイス回路20とにより構成されるアンテナ装置50を例として説明した。しかし、アンテナ装置50は、車両に限らず、建物、通信基地局、携帯移動端末におけるアンテナ装置であってもよい。つまり、アンテナユニット10は、建物に設置された電子回路の一部を構成するインターフェイス回路20に接続されるものであってもよい。また、アンテナユニット10は、通信基地局に設置された電子回路の一部を構成するインターフェイス回路20に接続されるものであってもよい。また、アンテナユニット10は、携帯移動端末に備えられた電子回路の一部を構成するインターフェイス回路20に接続されるものであってもよい。
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明したアンテナ装置(50)の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、着脱可能なアンテナユニット(10)と、前記アンテナユニット(10)が接続されるインターフェイス回路(20)とを備えたアンテナ装置(50)は、前記アンテナユニット(10)が、アンテナ本体(1)と、前記インターフェイス回路(20)に接続される第1接続端子(11)とを備え、前記インターフェイス回路(20)が、前記第1接続端子(11)に接続される第2接続端子(12)と、第1インダクタ(L1)及び第2インダクタ(L2)が直列接続された分圧回路(2)と、前記分圧回路(2)を介して前記第2接続端子(12)に接続されるテスト信号出力部(3)と、前記第1インダクタ(L1)及び前記第2インダクタ(L2)の接続点である検出点(P)に接続された検出部(4)と、前記検出部(4)の検出結果に基づいて前記アンテナユニット(10)の接続状態を判定する判定部(5)と、を備え、前記テスト信号出力部(3)が、予め規定された波高(V1)の矩形波状のテスト信号(W1)を出力し、前記判定部(5)が、前記テスト信号出力部(3)が前記テスト信号(W1)を出力している状態で前記検出点(P)に現れる検出信号(W2)の波高(V2(DCVpp))に基づいて、前記アンテナユニット(10)の接続状態を判定する。
この構成によれば、アンテナユニット(10)に抵抗やサージ保護回路などの付加回路を備えることなく、アンテナユニット(10)の接続先のインターフェイス回路(20)の側からアンテナユニット(10)の接続状態を判定することができる。アンテナユニット(10)がそのような付加回路を備えないことにより、アンテナユニット(10)の電圧定在波比(VSWR)等に与える影響を抑制でき、アンテナユニット(10)の接続状態の判定を実施可能で有りながら信号の受信感度や信号の送信電波強度の低下を抑制することができる。また、本構成によれば、アンテナユニット(10)に、付加回路が備えられないことで構成も簡潔になり、コストの上昇も抑制することができる。このように、本構成によれば、簡単な構成で、アンテナユニットの接続状態を検出することができるアンテナ装置を実現することができる。
また、前記アンテナユニット(10)は、前記アンテナ本体(1)と、前記第1接続端子(11)との間に直列接続された第3インダクタ(L3)を備えると好適である。
第3インダクタ(L3)を備えることにより、インターフェイス回路(20)から見た、即ち、第2接続端子(12)から見たアンテナユニット(10)のインピーダンス(Za)を調整することができる。判定部(5)は、アンテナユニット(10)が接続されているか否かの接続状態を矩形波状のテスト信号(W1)に応答する矩形波状の検出信号(W2)の波高(V2)によって判定する。この際、判定部(5)は、矩形波状の検出信号(W2)の定常状態の波高(DCVpp)の他、過渡応答状態(立ち上がり/立ち下がり近傍)の波高(ACVpp)にも基づいて判定を行うことができる。第3インダクタ(L3)によってアンテナユニット(10)のインピーダンス(Za)を調整することで、過渡応答状態の波高(ACVpp)に基づく判定も適切に実施し易くなる。
また、前記アンテナユニット(10)が、前記第3インダクタ(L3)を備える場合、前記第3インダクタ(L3)のインダクタンスは、前記アンテナ本体(1)の種別に応じて異なり、前記判定部(5)は、さらに、前記第3インダクタ(L3)のインダクタンスと、前記アンテナユニット(10)の反共振周波数(far)と、前記検出信号(W2)の波高(V2(ACVpp))と、の関係に基づいて、前記アンテナ本体(1)の種別を判定すると好適である。
アンテナユニット(10)のインピーダンス(Za)は、広い周波数帯域において一定の値(一定の範囲)を保つように整合されているが、反共振周波数(fac)と称される特定の周波数の近傍では、インピーダンス(Za)が大きく増減する。上述したように、第3インダクタ(L3)によってアンテナユニット(10)のインピーダンス(Za)を調整することができる。換言すれば、第3インダクタ(L3)によって、反共振周波数(fac)を移動させることができる。従って、アンテナ本体(1)の種別が複数ある場合に、当該種別に応じて第3インダクタ(L3)のインダクタンスを異ならせておけば、アンテナ本体(1)を区別することができる。また、上述したように、検出信号(W2)には矩形波の基本波の周波数よりも高い高周波数成分(高次高調波成分)も含まれる。このような高周波数成分には反共振周波数(fac)に対応する周波数も含まれる。従って、第3インダクタ(L3)のインダクタンスと、アンテナユニット(10)の反共振周波数(far)と、検出信号(W2)の波高(V2(ACVpp))と、の関係に基づいて、適切にアンテナ本体(1)の種別を判定することができる。
また、前記検出部(4)は、前記検出信号(W2)をアナログ-デジタル変換するA/Dコンバータ(71)を備えると好適である。
検出部(4)がA/Dコンバータ(71)を備えて構成されることで、判定部(5)はデジタル化された検出信号(W2)に対して種々の判定処理を適切に実行し易い。
また、前記テスト信号出力部(3)、前記検出部(4)、及び前記判定部(5)は、ソフトウェアによって機能が実現される1つの制御装置(7)によって構成されていると好適である。
マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなど、ソフトウェアによって機能が実現される制御装置(7)は、演算の中核となるCPUコアを含め、種々の機能部を有して構成されていることが多い。それらの機能部を用いて、テスト信号出力部(3)、検出部(4)、判定部(5)が構成されると、簡単な構成でインターフェイス回路(20)を構成でき、簡単な構成でアンテナ装置(50)を構成することができる。
1 :アンテナ本体
2 :交流分圧回路(分圧回路)
3 :テスト信号出力部
4 :検出部
5 :判定部
7 :マイクロコンピュータ(制御装置)
10 :アンテナユニット
11 :第1接続端子
12 :第2接続端子
20 :インターフェイス回路
50 :アンテナ装置
71 :A/Dコンバータ
ACVpp :高周波検出信号波高(検出信号の波高)
DCVpp :低周波検出信号波高(検出信号の波高)
L1 :第1インダクタ
L2 :第2インダクタ
L3 :第3インダクタ
P :検出点
V1 :テスト信号波高(テスト信号の波高)
V2 :検出信号波高(検出信号の波高)
V21 :第1検出信号波高(検出信号の波高)
V23 :第2検出信号波高(検出信号の波高)
V25 :第3検出信号波高(検出信号の波高)
W1 :テスト信号
W2 :検出信号
W21 :第1検出信号(検出信号)
W23 :第2検出信号(検出信号)
W25 :第3検出信号(検出信号)
far :反共振周波数

Claims (5)

  1. 着脱可能なアンテナユニットと、前記アンテナユニットが接続されるインターフェイス回路とを備えたアンテナ装置であって、
    前記アンテナユニットは、アンテナ本体と、前記インターフェイス回路に接続される第1接続端子とを備え、
    前記インターフェイス回路は、前記第1接続端子に接続される第2接続端子と、第1インダクタ及び第2インダクタが直列接続された分圧回路と、前記分圧回路を介して前記第2接続端子に接続されるテスト信号出力部と、前記第1インダクタ及び前記第2インダクタの接続点である検出点に接続された検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記アンテナユニットの接続状態を判定する判定部と、を備え、
    前記テスト信号出力部は、予め規定された波高の矩形波状のテスト信号を出力し、
    前記判定部は、前記テスト信号出力部が前記テスト信号を出力している状態で前記検出点に現れる検出信号の波高に基づいて、前記アンテナユニットの接続状態を判定する、アンテナ装置。
  2. 前記アンテナユニットは、前記アンテナ本体と、前記第1接続端子との間に直列接続された第3インダクタを備える、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第3インダクタのインダクタンスは、前記アンテナ本体の種別に応じて異なり、
    前記判定部は、さらに、前記第3インダクタのインダクタンスと、前記アンテナユニットの反共振周波数と、前記検出信号の波高と、の関係に基づいて、前記アンテナ本体の種別を判定する、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記検出部は、前記検出信号をアナログ-デジタル変換するA/Dコンバータを備える、請求項1から3の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記テスト信号出力部、前記検出部、及び前記判定部は、ソフトウェアによって機能が実現される1つの制御装置によって構成されている、請求項1から4の何れか一項に記載のアンテナ装置。
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