JP7391258B1 - 組みブロック具作成用シート、組みブロック具作成用キット - Google Patents

組みブロック具作成用シート、組みブロック具作成用キット Download PDF

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Abstract

【課題】平面から立体物を制作し、組みブロック具から構造体を制作する楽しみを提供し、また軽量でコンパクト、完成後も安定した構造を保持できる組みブロック具作成用シートを提供する。【解決手段】複数の種類のブロックと、ブロックを載置するトレー6と、複数種類のブロックから形成された構造体を覆うカプセル9との夫々の展開図であるピースを備えた略平面状シートであって、ピースは裏面に切り取り線21と折り曲げ線22とが設けられ、切り取り線21が示す輪郭を切り取り、折り曲げ線22を折り曲げて立体的に組立て加工することでブロックが形成され、ブロックの少なくとも1面を着脱可能に覆う小カプセル8の展開図である第6ピース16をさらに備え、小カプセル8は表面に文字、記号、図形、模様、色彩が施され、複数種類のブロックから形成された構造体の表面に小カプセル8に施された文字等が表示可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、玩具あるいは教育具として用いられる組みブロック具を制作するための組みブロック具作成用シート、組みブロック具作成用キットに関する。
ブロック玩具は、水平、垂直方向等に積み上げることで、様々な形の構造体を作成でき、創作者の創造力を刺激し育む。(特許文献1)
特開2011-87883号公報
しかしながら、ブロックを積み上げ構造体を作る楽しみは得られるものの、ブロックが予め立体物として用意されているため、複雑な形のブロックは少ない。単純な形のブロックの組み合わせのみでは、玩具あるいは教育具としては面白みにやや欠ける。また、平面状のシートからブロックのような立体物を立体化する面白みまでは得られない。さらに、一般的なブロックの表面は平らで、積み重ねると、滑り落ちてしまうこともあり、創作可能な積み重ね構造には限られており、完成した状態での持ち運びも不便である。
本発明の目的は、ブロック具を平面から立体へ手作りで完成させる楽しみと、完成した様々な種類の組みブロック具を使用する楽しみを備えている組みブロック具作成用シートを提供することである。また、軽量かつコンパクトで、完成後も安定した構造を保持できる組みブロック具作成用シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートは、複数の種類のブロックの展開図であるピースを備え、折り曲げ、切り取り可能な略平面状の組みブロック具作成用シートであって、立体化した際に裏側となる面に切り取り線と折り曲げ線とが設けられ、切り取り線が示すピースの輪郭を切り取り、折り曲げ線を折り曲げて立体的に組み立て加工することによりブロックが形成され、ブロックの少なくとも1つの面を着脱可能に覆う小カプセルの展開図である第7ピースをさらに備え、小カプセルは、表面に文字、記号、図形、模様、色彩が施され、ブロックを組み合わせ形成された構造体の表面に小カプセルに施された文字、記号、図形、模様、色彩が表示可能である。
このような構成によれば、平面状のシートからピースを切り取り、折り曲げて、ブロックのような立体物を立体化する面白みが得られる。ブロックに小カプセルを着脱することで、小カプセルに表された各種情報を組み合わせ設置することで、新しい情報をいつでもブロックの表面に表示できる等、創意工夫の発揮できるものである。ブロックの作成過程だけでなく、完成後も引き続き楽しめる。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートは、ブロックを載置するトレーの展開図である第6ピースと、ブロックを組み合わせ形成された構造体を覆うカプセルの展開図である第8ピースをさらに備え、第8ピースは透明な材料からなり、ブロックの展開図であるピースは、立体化した際に裏側となる面に切り込みガイド線が設けられ、切り込みガイド線は、ブロックどうしを連結する連結片部と連結開口部に夫々対応する連結片部ガイド線と、連結開口部ガイド線とからなる。
このような構成によれば、トレーとカプセルによってブロックの積み上げ形状を安定して保持することが可能で、積み上げた構造体を運んでも分離し難く、一体的に維持される。連結片と連結開口部によってブロックどうしの連結が容易である。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートにおいて、前記複数のブロックは、サイズが同一の正三角錐に形成された複数の第1ブロックと、前記各第1ブロックの一側面と合同の正三角形を一側面とする正四角錐または正八面体に形成された複数の第2ブロックとを備えている組ブロック具であって、次の第3ブロックないし第5ブロックのそれぞれの複数ずつを追加のブロックとして備え、かつ前記複数の第1ないし第5ブロックを利用することにより、これらのブロックを組み合わせた角錐状構造体を形成可能とされており、前記第3ブロックは、各側面が前記正三角形を2つ繋げた菱形の平行六面体であり、前記第4ブロックは、前面および底面のそれぞれが前記正三角形を3つ繋げた台形状とされているとともに、後面および上面のそれぞれが前記正三角形と合同の正三角形とされ、かつ両側面のそれぞれが前記正三角形を2つ繋げた菱形の六面体であり、第5ブロックは、第4ブロックのいずれかの面に、前記第1ブロックと形状およびサイズが同一の正三角錐を組み付けた形態をなす九面体であり、前記トレーは、前記複数の第1ないし第5ブロックを載せるための載置面を備え、前記トレーには、前記載置面よりも上方に突出する平面視正三角形または正方形のループ状の突出壁が設けられ、かつ前記複数の第1ないし第5ブロックのうち、前記角錐状構造体の最下段のブロックを前記突出壁の内側に沿わせて配置させることにより前記角錐状構造体を形成可能とされており、前記複数の第1ないし第5ブロックの外面は、複数種類の色彩に色分けされた構成とされて、前記角錐状構造体を形成した際には、この角錐状構造体の各側面を同一色に揃える態様と、前記角錐状構造体の複数の側面の色彩を互いに異なった色彩に色分けする態様とが可能とされており、前記複数の第1ないし第5ブロックの外面の色分けは、前記正三角形を最小単位としてなされ、この最小単位の正三角形よりも大きな側面については、その全域が単一色にされているものに加え、2色または3色に色分けされた側面も設けられ、前記組みブロック具作成用シートは、前記第1ブロックないし第5ブロックの展開図として、夫々第1ピースないし第5ピースを備える。
このような構成によれば、ブロックを組み上げていく際の単純さが解消されて困難性が高まり、思考力がより必要となり、知的玩具あるいは教育用玩具として、従来技術よりも面白いものとし、飽きを生じ難いものとすることができる。角錐状構造体の側面を色分けした状態にすることができるために、色彩の配置などをも考慮する必要が生じ、より高度な思考力が必要となり、面白みを増すことができる。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートは、連結片部ガイド線から形成される連結片部は、正三角形の面から突出した形状で、連結開口部ガイド線から形成される連結開口部は、正三角形の面に形成され、連結片が着脱可能な略矩形の形状で、一方のブロックの連結片部と、他方のブロックの連結開口部とはブロックどうしを着脱可能に連結し、連結開口部の長手方向の幅はブロックの最小単位である正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下である。
このような構成によれば、連結片と連結開口部によってブロックどうしの連結が容易であり、着脱も容易である。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートは、前記追加のブロックを用いることなく、前記複数の第1および第2ブロックのみを用いた場合においても、前記角錐状構造体を形成可能とされ、前記ブロックの展開図としては、前記第1ブロックおよび第2ブロックの展開図としての第1ピースおよび第2ピースのみを備える。
このような構成によれば、追加のブロックを用いて角錐状構造体を組み上げる遊び方と、追加のブロックを用いることなく角錐状構造体を組み上げる遊び方との双方が可能となる。したがって、遊び方の幅が広がる。また、児童などのユーザの知育レベルに応じて、遊び方を選択することもできる。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用シートにおいて、前記角錐状構造体は三角錐構造体であって、次の式によって算出される第1ピースおよび第2ピースを備え、前記式は、a=x×(x2+2)/3、b=x×(x2-1)/6であり、前記式において、xは前記三角錐状構造体の段の数を示し、aは前記第1ブロックおよび前記第1ピースの数、bは前記第2ブロックおよび第2ピースの数である。三角錐状構造体の段の数xは、x≧1である。
このような構成によれば、三角錐構造体の作成に必要なピースの数を揃えたシートを用意することができる。
上記課題を解決する本発明の組みブロック具作成用キットは、上記のいずれかの組みブロック具作成用シートを含む。
このような構成によれば、組みブロック具作成用シートから、容易にブロック等の立体を形成できる。
本発明によれば、立体物を積み上げ構造化する面白みとともに立体物を平面から立体化する面白みをも得ることができる。
(a)は実施形態1による組みブロック具作成用シートの一例を示す平面図であり、(b)はピースを示す平面図である。 実施形態1によるピースの参考例である。 実施形態1によるトレーのピースを示す平面図である。 実施形態1による小カプセルのピースを示す平面図である。 実施形態1によるカプセルのピースを示す平面図である。 (a)は実施形態2によるブロックどうしの連結を示す図、(b)は実施形態2によるブロックの平面図、(c)は実施形態2によるブロックの平面図である。 (a)は、本発明に係る組みブロック具の一例を示す斜視図であり、(b)は、 角錐状構造体を形成する途中状態を示す斜視図であり、(c)は、完成した角錐状構造体 の一例を示す斜視図である。 図7(a)に示す平行六面体である第3ブロックを示し、(a)は斜視図、(b )は平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図、(e)は右側面図、(f)は底面図で ある。 図7(a)に示す六面体である第4ブロックを示し、(a)は斜視図、(b)は 平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図、(e)は右側面図、(f)は底面図である。 図7(a)に示す九面体である第5ブロックを示し、(a)は斜視図、(b)は 平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図、(e)は右側面図、(f)は底面図である。 本発明の他の例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、組み上げられた角錐状構造体の例を示す斜視図である。 本発明の他の例を示す斜視図である。
本発明に係る組みブロック具作成用シートの実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を説明する。図1(a)は、本発明の実施形態に係る組みブロック具の展開図であるピースを備えたブロック具作成用シート100の一例を示したものである。複数のブロックを備える組みブロック具は、複数のブロックを積み重ねて所定の構造体を形成可能である。組みブロック具作成用シート100には、組みブロック具を積み重ね所定の構造体を形成するために必要なブロックの展開図であるピースが備えられている。図1(a)に示す組みブロック具作成用シート100は、第1ピース11と第2ピース12と第3ピース13とを備える。第1ピース11と第2ピース12と第3ピース13とは、異なる立体形状のブロックを展開した図である。図1(a)に示す組みブロック具作成用シート100は、さらに第4ピース14と第5ピース15とを備えてもよい。第4ピース14と第5ピース15は、他のブロックとは互いに異なる立体形状のブロックの展開図である。図1(b)は、本発明の実施形態に係る組みブロック具の個々のブロックの展開図であるピースの一例を示す。第1ピース11は第1ブロック1の展開図であるピースである。第2ピース12は第2ブロック2の展開図であるピースである。第3ピース13は第3ブロック3の展開図であるピースである。第4ピース14は第4ブロック4の展開図であるピースである。第5ピース15は第5ブロック5の展開図であるピースである。
なお、組みブロック具を構成する第1ブロック1~第5ブロック5の詳細については、後段で説明する。
図1(a)に示す組みブロック具作成用シート100に備えられた第1ピース11ないし第3ピース13を、輪郭線に沿って切り取り、点線に沿って折り曲げて立体形状に組み立て第1ないし第3ブロック1~3を作成することができる。組みブロック具作成用シート100に備えられたピースから作成したブロックを用いて例えばピラミッドのような角錐体構造等の構造体を組み上げることが可能である。組みブロック具作成用シート100から作成したブロックを用いて、角錐体構造体に限らず、様々な形の構造体を組み上げることができる。図1(a)に示す組みブロック具作成用シート100の例にかかわらず、組みブロック具作成用シート100は、様々な種類と数のピースの組み合わせを任意に選定することができる。組みブロック具作成用シート100は、第1および第2ブロック1、2を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ピース11および第2ピース12のみを備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、第1ないし第4ブロック1~4を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ないし第4ピース11~14を備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、第1および第2ブロック1、2および第4ブロック4を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ピース11および第2ピース12および第4ピース14を備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、第1および第2ブロック1、2および第5ブロック5を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ピース11および第2ピース12および第5ピース15を備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、第1および第2ブロック1、2および第3および第5ブロック3、5を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ピース11および第2ピース12および第3および第5ピース13、15を備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、第1および第2ブロック1、2および第4および第5ブロック4、5を用いただけであっても構造体を組み上げることが可能とされる場合、第1ピース11および第2ピース12および第4および第5ピース14、15を備えてもよい。
図1(b)に示すように、第1ピース11~第5ピース15は、立体化した際に裏側となる面にピースの輪郭を切り取るための切り取り線21と、ブロックの面と面の境界である辺で折り曲げるための折り曲げ線22とを有している。切り取り線21と折り曲げ線22は、例えば実線と点線のように区別している。第1ピース11~第5ピース15は、立体化した際に表となる面に、文字、記号、図形、模様、色彩、各種情報が施されていてもよい。
組みブロック具作成用シート100の材料は、各々のピースの輪郭に沿って切り取り可能で、かつ折り曲げて立体形状に組み立て可能であれば、特に限定されない。好ましくは、組みブロック具作成用シート100は、組み立てに十分な強度を有する厚さの平面の紙、または樹脂等からなるシートであってもよい。組みブロック具作成用シート100における個々のピースの切り取りについては、個々のピースの輪郭である切り取り線21に沿って、ハサミ、カッター等の道具を用い下敷き等を備えて行う。個々のピースの輪郭である切り取り線21として、手で容易に切り離しやすいように、連続した小穴であるミシン目を入れてもてもよい。組みブロック具作成用シート100の接合については、個々のピースを切り取り、接合させて立体物の作成を行う場合、接着剤の塗布による接合、テープを利用した接合等を適宜行うことができる。また、各々のピースはのり付け用の余白部分を有していてよい。ピースの組み立てを行う場合、ピースの接合する場所や、その接合する場所の数や、その接合する部分の面積の割合等については任意に選定することができる。
図2は、第1ブロック1の展開図を示す第1ピース11の例を3通り示している。図1で示す第1ピース11は一例であって、図2に示すように第1ピース11は立体化して第1ブロック1を形成可能であれば他の形であってもよい。同様に、図1で示す第2ピース12~第5ピース15は一例であって、立体化して第2ブロック2~第5ブロック5を形成可能である展開図であれば、第2ピース12~第5ピース15は他の形であってもよい。
図3に示すように、組みブロック具作成用シート100は、ブロックを載置するためのトレー6の展開図である第6ピース16をさらに備える。第6ピース16は、載置面60と突出壁61とを備える。第6ピース16の載置面60の形は、ブロックを積み上げて形成される構造体の底面の形にあわせて任意に変更可能である。第6ピース16の載置面60には、ブロックの面の最小単位である正三角形を配列の基準線として表してもよい(非図示)。
図4(a)、(b)に示すように、組みブロック具作成用シート100は、個々のブロックを覆うための小カプセル8の展開図である第7ピース17をさらに備える。小カプセル8は各ブロックの表面を覆う。小カプセル8は、ブロックに着脱可能に取り付けられる。小カプセル8は、ブロックを積層した構造体において、ブロックの少なくとも1つの表面を覆うものであればよい。図(b)に示すように、小カプセル8は、ブロックの3面を覆ってもよい。小カプセル8が個々のブロックを覆った状態で、ブロックから容易に外れないように、第7ピース17の各面の面積の割合等については任意に選定することができる。
小カプセル8の表面には、日本語、英語、中国語など様々な国の単語、文字、記号、図形、模様、各種情報を表示してもよい。このような情報が小カプセル8に設けられる場合、情報は、印刷、手書き、又はシールの貼り付け等の手法による。小カプセル8によってブロックを積み上げた構造体の表面にユーザーの創作する各種情報を表示可能である。また、ブロックを積み上げ構造体が完成した後でも、ブロック表面に小カプセル8を設置できることにより、文字、記号、図形、模様等をユーザーの意図する位置に設置できる。さらに、ブロック表面から小カプセル8を取り換えることで、文字、記号、図形、模様等の情報の更新が可能である。
図5(a)、(b)に示すように、組みブロック具作成用シート100は、ブロックを積み重ねた構造体を覆うためのカプセル9の展開図である第8ピース18をさらに備える。図5(b)に示すように、カプセル9は、該構造体と略同一形で、該構造体の底面を除いた表面を覆ってもよい。カプセル9は、該構造体全体を覆ってもよい。カプセル9は、該構造体全体を覆うことができる形状であれば立方体または球状体等であってもよい。本実施形態では、カプセル9は、ブロックを積み上げた角錐状構造体と略同一形で角錐状構造体の底面を除いた表面を覆う。カプセル9の色は任意であるが、構造体の表面に表された文字、記号、図形、模様等を識別可能にするために透明であることが望ましい。
組みブロック具組み立てキット200は、少なくともブロックを積み重ねた構造体を構成するブロックの数に応じたピースを備える組みブロック具作成用シート100を備えていればよい。組みブロック具作成用シート100は、1枚のシートに必要な全てのピースを備えてもよい。組みブロック具作成用シート100は、複数のシートに分けて必要なピースを備えてもよい。組みブロック具組み立てキット200は、ピースを加工するためのハサミ、カッター等の切断器具と下敷き等を備えてもよい。組みブロック具組み立てキット200は、ピースを接合させるための接着剤、テープ等の接着用具を備えてもよい。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態では、先に説明した第1の実施形態に含まれる構成とは異なる構成のみを説明する。第1の実施形態において説明された構成は、第2の実施形態にもすべて含まれ得る。また、第1の実施形態において記載された用語の定義は、第2の実施形態においても同じである。
図6(a)に示すように、各ブロックは連結片部24aと連結開口部24bとをさらに備える。一方のブロックに設けられた連結片部24aを、他方のブロックの連結開口部24bに挿入することで、ブロック同士を着脱可能に連結できる。連結片部24aは、ブロックの最小単位の正三角形の面からブロックの外側に突出した形状である。連結開口部24bはブロックの最小単位の正三角形の面に設けられた開口である。連結開口部24bは、連結片部24aが着脱可能に取り付けられる形状で、一方のブロックの連結片部24aを他方のブロックの連結開口部24bに挿入した状態でブロック同士の連結が可能な形である。連結片部24aの横幅w1は、連結開口部24bに着脱できる程度に連結開口部24bの横幅w2より短い。連結片部24aの形状は、図6(a)に示す半円形にかかわらず、略三角形、略矩形、その他任意に選定可能である。連結開口部24bの形状は、図6(a)に示す略矩形にかかわらず、楕円形、線状、その他任意に選定可能である。
図6(b)、(c)に示すように、ブロック用の各ピースは、立体化した際に裏側となる面に切り込みガイド線23をさらに備える。切り込みガイド線23は、連結片部ガイド線23aと連結開口部ガイド線23bとを備える。一方のピースの切り込みガイド線23上に形成された連結片部ガイド線23aと、連結する他方のピースの切り込みガイド線23上に設けられた連結開口部ガイド線23bから、一対の連結片部24aと連結開口部24bが形成される。ブロック同士を連結する際に、一方のブロックにおいては連結片部24aを設け、他方のブロックには連結片部24aが着脱可能な連結開口部24bを設けることになる。
図6(b)は、切り込みガイド線23の一例である。図6(b)に示すように、切り込みガイド線23は、ピースを構成する正三角形の内側に形成された円と、その円周の二点を結ぶ線からなる。切り込みガイド線23を構成する円の中心は、ブロックの最小単位である正三角形の中心と同一である。連結片部24aは、切り込みガイド線23を構成する円の円弧である連結片部ガイド線23aを切り取り、連結片部ガイド線23aである該円弧の弦を山折りに折り曲げて形成された突片である。連結片部ガイド線23aを切る範囲は、中心角が120度程度以上180度程度以内である。本実施形態の連結片部24aは、中心角が180度の半円である。連結片部24aを形成する円の直径は、ブロックの最小単位である正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下とされるのが望ましい。連結片部24aが、連結する面に対して相対的に小さい場合、連結片部24aが連結開口部24bから外れやすく連結状態を保持し難くなるおそれがあるからである。
連結開口部24bは、切り込みガイド線23を構成する円の円周の二点を結ぶ線である連結開口部ガイド線23bに沿って形成される。本実施形態の連結開口部24bは、半円である連結片部24aが着脱可能な横幅を備えるため、切り込みガイド線23を構成する円の直径に沿って形成される。本実施形態の連結開口部24bは、連結片部24aを形成する半円の突片が挿入可能な開口である。本実施形態の連結開口部24bは、連結開口部ガイド線23bに沿って形成された略矩形である。本実施形態の連結開口部24bの形状にかかわらず、連結開口部24bは線状、楕円状、その他連結片部24aが挿入可能な開口であれば任意に選択可能である。
本実施形態の連結開口部24bの長手方向の横幅は、ブロックの最小単位である正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下とされるのが望ましいといえる。連結開口部24bが、連結する面に対して相対的に小さい場合、連結開口部24bから連結片部24aが外れやすく連結状態を保持し難くなるおそれがあるからである。本実施形態では、図6(b)に示すように連結開口部ガイド線23bをブロックの最小単位である正三角形の各辺と平行な三つの線として示している。そうすると、三方向からブロック同士を、連結することができる。なお、連結開口部ガイド線23bを表す三つの線にかかわらず、連結開口部23bは、連結片部24aが挿入可能であれば任意に選定可能である。
図6(c)は、切り込みガイド線23の他の一例である。図6(c)に示すように、切り込みガイド線23は、正三角形と、該正三角形の中心を通りブロックの最小単位である正三角形の三辺と平行な線とからなる。切り込みガイド線23を構成する正三角形は、ブロックの最小単位である正三角形の内接円に内接する。切り込みガイド線23を構成する正三角形の中心は、ブロックの最小単位である正三角形の中心と同一である。連結片部24aは、切り込みガイド線23を構成する正三角形の2つの辺上の連結片部ガイド線23aをΛ字状に切り取り、該Λ字状の連結片部ガイド線23aの底辺を山折りに折り曲げて形成された突片である。本実施形態の連結片部24aは、切り込みガイド線23を構成する正三角形の中心を通る線であって、ブロックの最小単位である正三角形の辺と平行な線を底辺とした正三角形の突片である。本実施形態の連結片部24aを形成する正三角形の辺の長さは、ブロックの最小単位である正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下とされるのが望ましい。連結片部24aが、連結する面に対して相対的に小さい場合、連結片部24aが連結開口部24bから外れやすく連結状態を保持し難くなるおそれがあるからである。
連結開口部24bは、切り込みガイド線23を構成する正三角形の中心を通り、かつブロックの最小単位である正三角形の2つの辺上の点を結ぶ線であって該正三角形の辺と平行な線である連結開口部ガイド線23b上に形成される。本実施形態の連結開口部24bは、連結片部24aを形成する正三角形の突片が挿入可能な開口である。該開口は、該正三角形の辺の長さより長い辺を備え着脱可能に挿入できる略矩形である。本実施形態の連結開口部24bの形状にかかわらず、連結開口部24bは線状、楕円状、その他連結片部24aが挿入可能な開口であれば任意に選択可能である。一方のブロックの連結片部24aに対応する他方のブロックの連結開口部24bは、該連結片部24aを二辺とする三角形の底辺に相当する箇所に設ける。連結開口部24bの長手方向の横幅は、連結片部24aを2つの辺とする三角形の底辺の長さ幅より大きいことが望ましい。
本実施形態の連結開口部24bの横幅は、ブロックの最小単位である正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下とされるのが望ましいといえる。連結片部24aが、連結する面に対して相対的に小さい場合、連結片部24aが連結開口部24bから外れやすく連結状態を保持し難くなるおそれがあるからである。本実施形態では、図6(c)に示すようにブロックの最小単位である正三角形の各辺と平行な三つの線が連結開口部ガイド線23bである。そうすると、三方向から連結しようとするブロック同士を、連結することができる。なお、連結開口部ガイド線23bを表す三つの点線にかかわらず、連結開口部24bは、連結片部24aが挿入可能であれば任意に選定可能である。
本実施形態では、小カプセル8は、各ブロックの連結片部24aと連結開口部24bの周辺を除いた表面を覆う。一例では、小カプセル8は、ブロックの全体を覆い、該ブロックが連結開口部24bを備える場合、小カプセル8は、略同一形状の連結開口部24bを備える。小カプセル8が覆う対象のブロックが連結片部24aを備える場合は、該ブロックの連結片部24aを、小カプセル8の連結開口部24bに差し込み、該ブロックが連結開口部24bを備える場合は、該ブロックに連結しようとするブロックの連結片部24aを、小カプセル8の連結開口部24bに差し込む。
本実施形態では、トレー6の載置面60に切り込みガイド線23を設けてもよい。切り込みガイド線23は、ブロックに設けられた連結片部23aまたは連結開口部24bに着脱可能なものとすることができる。
次に、前記した組みブロック具作成用シート100の作用について説明する。
組みブロック具作成用シート100を利用することにより、平面から立体の各ブロック、トレー6、小カプセル8、カプセル9を作ることが可能であるが、平面のシートから立体物を立体化する過程での児童などの遊戯者の空間認識力や立体認識力の向上を促す。単純な形の立体物のみではなく、複雑な形状の立体物も組み立てることで、組み立てていく際の単純さが解消されることとなる。したがって、思考力がより必要とされ、面白いものとなる。その結果、児童などの遊戯者にとって、飽きを生じ難くし、知的玩具あるいは教育用玩具として好ましいものとなる。
第1ピース11および第2ピース12のみを備えたシートは、第3ないし第5ピース13~15を用いた場合には、ブロックを立体的に作ることが難しい児童などに対しても、この組みブロック具作成用シート100を用いて遊ばせることが可能である。第3ないし第5ピース13~15の全部、またはそれらのうちの一部を用いるか否かによって、児童などの遊戯者の知育レベルに対応した使い方が可能である。
小カプセル8は、ブロックを積み上げて構造体を形成した後に個々のブロックの表面に取り付けるものであることにより、小カプセル8の表面に表された単語、文字、記号、図形、模様、各種情報が構造体を見る者の見易い方向に設置することができる。
通常、ブロックを積み上げ完成した構造体の用途は限定されるため、完成した構造体は、積極的に活用されないことが多い。構造体を完成させた後にも、構造体の表面に、小カプセル8に表された単語、文字、記号、図形、模様、各種情報を組み合わせ設置することで、新しい情報をいつでもブロックの表面に表示できる等、創意工夫の発揮できるものである。構造体の作成過程だけでなく、完成後も引き続き楽しめ、さまざまな遊びに使える。その結果、児童などの遊戯者にとって、飽きを生じ難くし、知的玩具あるいは教育用玩具として好ましいものとなる。
カプセル9は、ブロックを積み上げ完成させた形状を安定に保持することが可能でかつ衝撃に強く、積み上げ体を手に持って運んだりしても分離しないように一体的に維持される。また、構造体を覆うカプセル9と構造体との間に隙間がある場合は、衝撃を受けることなどで構造体を構成するブロックが崩れても、崩れ落ちたブロックがカプセル9内に収まるため取り扱いがよい。
連結片部24aと連結開口部24bは、着脱可能に連結することでブロックどうしの連結が固定することなく取り外し可能な状態であり、容易に様々な種類のブロックを組み合わせることができるという利点がある。また、ブロックの積み上げ形状を安定して保持することが可能で、積み上げた構造体を運んでも分離し難く、一体的に維持されやすい。複数個のブロックを組み合わせて互いに連結できるので、全体として新規な構造体を作ることもできる。実施形態2では、切り込みガイド線23に沿って連結片部24aと連結開口部24bの方向を調整可能でありブロックどうしの連結が容易である。
以上のように構造体を構成するブロック、トレー6、小カプセル8、カプセル9の展開図であるピースを組みブロック具作成用シート100に配列することで、従来の立体のブロック玩具を用いるより、軽量コンパクトで取り扱いの容易なものとなる。
(組みブロック具)
次に、前記した組みブロック具について説明する。
図7に示す組みブロック具Aは、複数の第1ないし第5ブロック1~5と、トレー6とを備えている。
第1ブロック1は、正三角錐(正四面体)であり、複数の第1ブロック1のそれぞれのサイズは同一である。なお、他の第2ないし第5ブロック2~5も、それら同一種類のブロックどうしは、全て同一のサイズである。第2ブロック2は、正八面体(正四角錐)であり、この正八面体の一側面20は、第1ブロック1の一側面10と合同の正三角形である。この第2ブロック2は、後述する角錐状構造体7を形成する場合において、第1ブロック1や、第3ないし第5ブロック3~5では適切に埋めることができない空間部(たとえば、図10(a)に示す2つの面55a、55bに挟まれている空間部)を埋めるのに役立つ。
第3ないし第5ブロック3~5は、本発明でいう追加のブロックの具体例に相当する。図8に示すように、第3ブロック3は、平行六面体であり、各側面30は、第1ブロック1の一側面10に対応する(一側面10の正三角形と合同の)正三角形を2つ繋げた菱形である。なお、図8における一点鎖線は、前記正三角形の辺に相当する部位を示している(この点は、図9および図10も同様である)。
図9に示すように、第4ブロック4は、六面体であり、前面40aおよび底面40bのそれぞれは、第1ブロック1の一側面10に対応する正三角形を3つ繋げた台形状である。後面40cおよび上面40dのそれぞれは、前記正三角形と合同の正三角形であり、左右両側面40e、40fのそれぞれは、前記正三角形を2つ繋げた菱形である。前面40aと後面40c、および上面40dと底面40bは、それぞれ平行である。左右両側面40e、40fは、非平行である。
図10に示すように、第5ブロック5は、九面体であり、同図(b)に示すように、主要部5aに、1つの正三角錐5bを組み付けた形態である。主要部5aは、第4ブロック4と形状およびサイズが実質的に同一であり、図10においては、第4ブロック4を上下逆さまにした形態に相当している。正三角錐5bは、第1ブロック1と形状およびサイズが同一のものであり、主要部5aの上面50a(第4ブロック4の底面40bに相当)の中央部に組み付けられている。勿論、第5ブロック5は、主要部5aと正三角錐5bとを組み合わせたのと同様な形態を有するのであって、全体を一体成形した構成とすることができる。なお、正三角錐5bの位置は、主要部5aの上面50aの中央部以外の位置とすることもできる。
図7において、トレー6は、第1ないし第5ブロック1~5を載せるための載置面60(上面)を有している。この載置面60の周縁には、載置面60よりも上方に突出する平面視正三角形のループ状の突出壁61が設けられている。この突出壁61の一辺の長さは、第1ブロック1の一辺の長さのたとえば6倍であり、突出壁61の一辺の内側に沿って計6つの第1ブロック1を一列に並べることが可能なサイズとされている。無論、トレー6の具体的なサイズは、これに限定されない。
第1ないし第5ブロック1~5の数は、図7(c)に示すように、前記したトレー6の突出壁61の内側に、底辺が突出壁61に沿った正三角錐の角錐状構造体7を適切に組み上げることが可能な数とされている。また、本実施形態においては、第1および第2ブロック1、2の数は、第3ないし第5ブロック3~5を1つも用いることなく、第1および 第2ブロック1、2のみを用いる場合であっても、前記した角錐状構造体7を適切に組み上げることが可能な数とされている。
本実施形態において、第1ブロック1および 第2ブロック2のみを用い三角錐状構造体を組み上げることが可能な場合、第1ブロック1および第2ブロック2の数は、次の式で表される。x段(x=1、2、3・・・n)の三角錐状構造体を組み上げるために必要な第1ブロック1の数はa個、第2ブロック2の数はb個とする。ブロックを積み上げた三角錐状構造体の段の数が、1、2、3、4、5、6…と増加すると、第1ブロック1の数aは、1、4、11、24、45、76…と増加する数列となる。同様に第2ブロック2の数bは、0、1、4、10、20、35…と増加する数列となる。x段(x=1、2、3・・・n)の三角錐状構造体を組み上げるために必要なそれぞれのブロックの数aおよびbは、a=x×(x2+2)÷3、b=x×(x2-1)÷6という式で求められる。この式から、ブロックを積層して作る三角錐構造体の段の数xが決まると、必要な第1ブロック1および 第2ブロック2の数が求められる。そうすると、あらかじめx段の三角錐状構造体を組み上げるために必要な第1ブロック1および 第2ブロック2の数が把握できるので、x段の三角錐状構造体を組み上げるために必要な第1ピース1および 第2ピース2の数だけを組みブロック具作成用シート100に備えることが可能である。
次に、前記した組みブロック具Aの作用について説明する。
まず、複数の第1ないし第5ブロック1~5を利用することにより、図7(c)に示すような角錐状構造体7を組み上げることが可能であるが、この角錐状構造体7の組み上げに際し、第3ないし第5ブロック3~5は、第1および第2ブロック1、2と比較してやや複雑な形状を有している。このため、たとえば第1および第2ブロック1、2のみを用いる場合と比較すると、角錐状構造体7を組み上げていく際の単純さが解消されて、ブロックの組み合わせ方のバリエーションが実質的に増えることとなる。したがって、思考力 がより必要とされ、面白いものとなる。その結果、児童などの遊戯者にとって、飽きを生じ難くし、知的玩具あるいは教育用玩具として好ましいものとなる。
一方、本実施形態においては、既述したように、第3ないし第5ブロック3~5を用いず、第1および第2ブロック1、2を用いただけであっても角錐状構造体7を組み上げることが可能とされている。このため、第3ないし第5ブロック3~5を用いた場合には、角錐状構造体7を組み上げることが難しい児童などに対しても、この組みブロック具Aを用いて遊ばせることが可能である。第3ないし第5ブロック3~5の全部、またはそれらのうちの一部を用いるか否かによって、遊戯者の知育レベルに対応した使い方が可能である。
トレー6の突出壁61は、角錐状構造体7を組み上げる際の、最下層のブロックの位置決めを図る役割を果たす。このため、角錐状構造体7の完成途中や完成後に、この角錐状構造体7を構成するブロックを崩れ難くすることが可能である。また、角錐状構造体7を初めて組み上げるような場合には、最終的にどのような大きさの角錐状構造体7が組み上げられるのかを突出壁61の大きさなどに基づいて遊戯者に容易に察知させ得るといった利点も得られる。角錐状構造体7を完成させた後においては、トレー6を持ち上げることによって角錐状構造体7も持ち上げることが可能である。したがって、角錐状構造体7の移動、運搬などに際しても便利となる。
図11~図13は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図11に示す実施形態においては、第1ないし第5ブロック1~5のそれぞれの外面を、たとえば3色(図面では、模様で色彩の違いを表している)に色分けしている。この色分けは、第1ブロック1の一側面10と形状およびサイズが同一の正三角形を最小単位としてなされている。したがって、第1ないし第5ブロック1~5のうち、前記最小単位の正三角形に相当する側面(前面、上面、底面などを含む)は、その全域が単一色とされている。前記最小単位の正三角形よりも大きな側面については、その全域が単一色とされてい てもよいが、2色または3色に色分けされていてもよい。
本実施形態によれば、図12(a)に示すように、角錐状構造体7を組み上げた際に、色彩が不統一である場合と、同図(b)に示すように、角錐状構造体7の各側面を同一色に揃え、かつ複数の側面の色彩を互いに異なった色彩とした場合とを実現することが可能である。同図(a)の色彩が不規則な場合と比較すると、同図(b)の場合には、色彩に規則性をもたせる必要があり、第1ないし第5ブロック1~5の向きなどに注意を払う必要がある。したがって、図12(a)、(b)のいずれの角錐状構造体7を組み上げ目標とするか否かによって、求められる思考力に差が生じ、面白みを増すことができる。また、対応年齢を幅広くすることができる。
図13に示す実施形態においては、第2ブロック2´が、正四角錐とされている。この正四角錐は、第1ブロック1の一側面と合同の正三角形を一側面とするものであり、前記実施形態の正八面体の第2ブロック2を上下2分割した形態に相当する。
本実施形態においても、正八面体の第2ブロック2を用いた場合と同様に、第1ないし第5ブロック1、2´~5を用いて角錐状構造体7を組み上げることが可能である。また、正四角錐の第2ブロック2´の底面は平面状であり、かつその四隅の角度は90度であるため、4つの第2ブロック2´を最下層の四隅に配することにより、正四角錐の角錐状構造体(図示略)を組み上げることも可能となる。したがって、正三角錐および正四角錐のいずれをも組み上げ対象とすることが可能となり、遊びの幅を広げることが可能となる。トレー6としては、正三角錐用のものと、正四角錐用のものとの2種類のものを備えた構成とすることができる。正四角錐用のトレーは、突出壁61を平面視正方形のループ状に形成すればよい。図13では省略しているが、本実施形態においても、図11および図12に示した実施形態と同様に、各ブロックの側面を色分けした構成とすることができることは勿論である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る組みブロック具の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述した実施形態においては、本発明でいう「追加のブロック」として、第3ないし第5ブロック3~5が用いられているが、これに代えて、第3ないし第5ブロック3~5のうち、いずれか1種類のブロックのみ、あるいは2種類のブロックのみを追加のブロックとして備えた構成とすることもできる。追加のブロックは、複数用いることが好ましいものの、その個数は1以上であればよく、複数用いられていない場合であっても、本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明においては、追加のブロックとして、本発明でいう第3ないし第5ブロック以外の形態のブロックがさらに具備されている構成とすることもできる。
組み上げられる角錐状構造体は、正三角錐や正四角錐に限定されず、他の角錐状とすることも可能である。また、各ブロックや角錐状構造体の具体的なサイズもとくに限定され ない。角錐状構造体は、たとえば高さが20~30cm程度のものとしてもよい他、50cmあるいは1mを超えるような大きなサイズのものとしてもよい。トレーは、具備されていない構成とすることも可能である。
A 組みブロック具
1 第1ブロック
2 第2ブロック
3 第3ブロック(追加のブロック)
4 第4ブロック(追加のブロック)
5 第5ブロック(追加のブロック)
6 トレー
60 載置面
61 突出壁
7 角錐状構造体
8 小カプセル
9 カプセル
100 組みブロック具作成用シート
200 組みブロック具組み立てキット
11 第1ピース
12 第2ピース
13 第3ピース
14 第4ピース
15 第5ピース
16 第6ピース
17 第7ピース
18 第8ピース
21 切り取り線
22 折り曲げ線
23 切り込みガイド線
23a 連結片部ガイド線
23b 連結開口部ガイド線
24a 連結片部
24b 連結開口部

Claims (6)

  1. 複数の第1ないし第5ブロックの展開図である複数の第1ないし第5ピースを備え、
    折り曲げ及び、切り取り可能な略平面状の組みブロック具作成用シートであって、
    立体化した際に裏側となる面に切り取り線と折り曲げ線とが設けられ、
    前記切り取り線が示す前記第1ないし第5ピースの輪郭を切り取り、
    前記折り曲げ線を折り曲げて立体的に組み立て加工することにより前記第1ないし第5ブロックが形成され、
    前記第1ないし第5ブロックを載置するトレーの展開図である第6ピースと、
    前記第1ないし第5ブロックの少なくとも1つの面を着脱可能に覆う小カプセルの展開図である第7ピースをさらに備え、
    前記小カプセルは、表面に文字、記号、図形、模様、色彩が施され、
    前記第1ないし第5ブロックを組み合わせ形成された構造体の表面に前記小カプセルに施された文字、記号、図形、模様、色彩が表示可能であり、
    前記複数の第1ないし第5ブロックは、
    サイズが同一の正三角錐に形成された複数の前記第1ブロックと、
    前記各第1ブロックの一側面と合同の正三角形を一側面とする正四角錐または正八面体に形成された複数の前記第2ブロックとを備えている組ブロック具であって、
    次の前記第3ブロックないし前記第5ブロックのそれぞれの複数ずつを追加のブロックとして備え、
    かつ前記複数の第1ないし第5ブロックを利用することにより、これらのブロックを組み合わせた角錐状構造体を形成可能とされており、
    前記第3ブロックは、各側面が前記正三角形を2つ繋げた菱形の平行六面体であり、
    前記第4ブロックは、前面および底面のそれぞれが前記正三角形を3つ繋げた台形状とされているとともに、後面および上面のそれぞれが前記正三角形と合同の正三角形とされ、かつ両側面のそれぞれが前記正三角形を2つ繋げた菱形の六面体であり、
    前記第5ブロックは、前記第4ブロックのいずれかの面に、前記第1ブロックと形状およびサイズが同一の正三角錐を組み付けた形態をなす九面体であり、
    前記トレーは、前記複数の第1ないし第5ブロックを載せるための載置面を備え、
    前記トレーには、前記載置面よりも上方に突出する平面視正三角形または正方形のループ状の突出壁が設けられ、かつ前記複数の第1ないし第5ブロックのうち、前記角錐状構造体の最下段のブロックを前記突出壁の内側に沿わせて配置させることにより前記角錐状構造体を形成可能とされており、
    前記複数の第1ないし第5ブロックの外面は、複数種類の色彩に色分けされた構成とされて、前記角錐状構造体を形成した際には、この角錐状構造体の各側面を同一色に揃える態様と、前記角錐状構造体の複数の側面の色彩を互いに異なった色彩に色分けする態様とが可能とされており、
    前記複数の第1ないし第5ブロックの外面の色分けは、前記正三角形を最小単位としてなされ、この最小単位の正三角形よりも大きな側面については、その全域が単一色にされているものに加え、2色または3色に色分けされた側面も設けられている
    組みブロック具作成用シート。
  2. 前記第1ないし第5ブロックを組み合わせ形成された構造体を覆うカプセルの展開図である第8ピースとをさらに備え、
    前記第8ピースは透明な材料からなり、
    前記第1ないし第5ブロックの展開図である前記第1ないし第5ピースは、立体化した際に裏側となる面に切り込みガイド線が設けられ、
    前記切り込みガイド線は、前記第1ないし第5ブロックどうしを連結する連結片部と連結開口部に夫々対応する連結片部ガイド線と、連結開口部ガイド線とからなる
    請求項1に記載の組みブロック具作成用シート。
  3. 前記連結片部ガイド線から形成される前記連結片部は、前記正三角形の面から突出した形状で、
    前記連結開口部ガイド線から形成される前記連結開口部は、前記正三角形の面に形成され、前記連結片が着脱可能な略矩形の形状で、
    一方のブロックの前記連結片部と、他方のブロックの前記連結開口部とは前記ブロックどうしを着脱可能に連結し、
    前記連結開口部の長手方向の幅は前記ブロックの最小単位である前記正三角形に内接する円の直径の30%程度以上80%程度以下である
    請求項に記載の組みブロック具作成用シート。
  4. 前記追加のブロックを用いることなく、
    前記複数の第1および第2ブロックのみを用いた場合においても、前記角錐状構造体を形成可能とされ、
    前記ブロックの展開図であるピースとしては、前記第1ブロックおよび第2ブロックの展開図としての第1ピースおよび第2ピースのみを備える
    請求項に記載の組みブロック具作成用シート。
  5. 前記角錐状構造体は三角錐構造体であって、
    前記組みブロック具作成用シートは、
    次の式によって算出される数の第1ピースおよび第2ピースを備え、
    前記式は、
    a=x×(x2+2)/3、b=x×(x2-1)/6
    であり、
    前記式において、xは前記三角錐構造体の段の数を示し、
    前記三角錐構造体の段の数xは、x≧1であり、
    aは前記第1ブロックおよび前記第1ピースの数、
    bは前記第2ブロックおよび前記第2ピースの数である
    請求項に記載の組みブロック具作成用シート。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の組みブロック具作成用シートを含む組みブロック具作成用キット。
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