JP7390951B2 - 太陽光発電出力推定装置、太陽光発電出力推定方法、および太陽光発電出力推定プログラム - Google Patents

太陽光発電出力推定装置、太陽光発電出力推定方法、および太陽光発電出力推定プログラム Download PDF

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Description

本開示は、太陽光発電設備の発電出力の推定に関する。
近年、再生可能エネルギーの利用を拡大することの重要性が高まっており、太陽光発電設備(PV)などの分散型電源を設置し、送電系統または配電系統(以下、送電系統または配電系統のことを「電力系統」という)に電力を供給する需要家が増えてきている。一方、電力系統を運用する電力会社などは、一部の太陽光発電設備の発電出力は把握しているものの、多くの太陽光発電設備の発電出力は把握できていない。
通常、電力会社などが発電出力を把握できる太陽光発電設備は、全量買取契約の対象となっている太陽光発電設備であり、余剰買取契約の対象となっている太陽光発電設備の発電出力は、電力会社などが把握することができない。これは、全量買取契約の対象となっている太陽光発電設備を保有する需要家には、太陽光発電設備の発電量を計測するスマートメータ(SM)と、需要家内の負荷の消費電力量を計測するスマートメータとが個別に設置されているのに対し、余剰買取契約の対象となっている太陽光発電設備を保有する需要家には、太陽発電設備の発電量と負荷の消費電力量との合算値を計測するスマートメータしか設置されていないためである。
このような事情から、各需要家が設置した太陽光発電設備の発電出力を推定する技術が考案されている。例えば、下記の特許文献1には、電力系統に接続された負荷に電力を供給する太陽光発電設備の特定時点での発電出力である太陽光発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置が開示されている。特許文献1の太陽光発電出力推定装置は、特定時点以前の期間であって、太陽の南中高度が特定時点での南中高度から一定範囲内の期間における、特定地点での日射強度と電力系統の有効電力とを用いて、太陽光発電出力を推定する。この太陽光発電出力推定装置は、変電所周辺に設置した日射計などで測定した日射強度と、変電所などに設置した計測器で測定した有効電力とを用いて、電力系統に連系した太陽光発電設備の発電出力を推定する。
特開2016-139270号公報
電力会社などが多くの太陽光発電設備の発電出力を把握できていない状況下で、太陽光発電設備が大量に導入された場合、電力系統の運用には様々な問題が生じる。電力会社などでは、自身が所管する変電所などで、太陽光発電設備の発電出力を加味した見かけ上の電力系統の負荷(以下、「見かけ上の負荷」という)の消費電力を計測器などで計測できるものの、電力系統に連系されている全ての太陽光発電設備の発電出力合計値が未知であるため、実際の負荷(以下、「実負荷」という)の消費電力を正確に把握することができない。このため、太陽光発電設備が大量に導入された場合、重回帰分析などを利用して予測を行っている実負荷の消費電力の予測誤差が大きくなるという需給制御上のリスクが増大したり、系統事故後の復旧操作に支障が生じるという系統制御上のリスクが増大したりする。従って、太陽光発電設備の発電出力をより正確に推定することが可能な技術が望まれている。
特許文献1の太陽光発電出力推定装置では、日射強度を測定するために多くの日射計を設置する必要があること、ならびに、十分高い時間分解能を有する計測器(すなわち、十分高いサンプリング周期で計測と記録が可能な計測器)を設置する必要があることが問題となる。また、太陽光発電設備の発電出力の推定が変電所などの単位で行われるため、対象となる電力系統に連系された太陽光発電設備の導入量が実負荷と比較して小さくなるほど、推定精度が低下するという問題もある。それゆえ、電力系統に連系された太陽光発電設備の発電出力を、十分な時間分解能で、高精度に推定するためには、技術的にもコスト的にも課題が残る。
本開示は以上のような課題を解決するためになされたものであり、多くの日射計および高い時間分解能をもった計測器を新たに設置することなく、太陽光発電設備の発電出力を推定可能にすることを目的とする。
本開示に係る太陽光発電出力推定装置は、第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データを記憶する記憶部と、予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データとの共分散である第1共分散を算出する第1共分散取得部と、前記第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データの自己共分散である第2共分散を算出する第2共分散取得部と、前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する発電出力推定部と、を備え、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である。
本開示に係る太陽光発電出力推定装置は、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータと需要家消費電力の積算値とに基づき第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定するため、多くの日射計および高い時間分解能をもった計測器を新たに設置することなく第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定することが可能である。
実施の形態1の太陽光発電出力推定システムの構成図である。 実施の形態1の太陽光発電出力推定装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態1の太陽光発電出力推定装置のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態1の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。 積算値取得部による第2太陽光発電出力の積算値の取得処理の一例を示すフローチャートである。 第1共分散取得部による第1共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 第2共分散取得部による第2共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 発電出力推定部による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。 第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を示す図である。 実施の形態1の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値を示す図である。 実施の形態1の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値の誤差のヒストグラムを示す図である。 第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を示す図である。 実施の形態2の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値を示す図である。 実施の形態2の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値の誤差のヒストグラムを示す図である。 第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を示す図である。 実施の形態3の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値を示す図である。 実施の形態3の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値の誤差のヒストグラムを示す図である。 実施の形態4の太陽光発電出力推定装置が、複数の需要家の太陽光発電出力を順番に推定する様子を示す図である。 実施の形態6の太陽光発電出力推定装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態6の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6の平均値取得部による第2太陽光発電出力の平均値の取得処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6の第1共分散取得部による第1共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6の第2共分散取得部による第2共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態7の太陽光発電出力推定装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態7の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態7のサンプリング変換部による第2太陽光発電出力のサンプリング変換処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態7の第1共分散取得部による第1共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態7の第2共分散取得部による第2共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態8の太陽光発電出力推定装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態8の太陽光発電出力推定装置による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態8の第1共分散取得部による第1共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は、実施の形態1の太陽光発電出力推定システム11の構成図である。太陽光発電出力推定システム11は、太陽光発電出力推定装置101と、複数の需要家の下に設置された各種の設備とが、通信ネットワーク50を介して接続された構成を有している。図1において、実線は電力の流れを表し、破線は情報の流れを表している。
図1では、複数の需要家として、第1需要家C1、第2需要家C2、第3需要家C3、第4需要家C4、…、第m需要家Cmおよび第n需要家Cnが想定されている。また、第1需要家C1~第n需要家Cnには、負荷L1~Lnと太陽光発電設備PV1~PVnとがそれぞれ設置されている。第2需要家C2~第n需要家Cnに設置された太陽光発電設備PV2~PVnは、余剰買取契約対象の太陽光発電設備であり、これらを「第1太陽光発電設備」とも称する。また、第1需要家C1に設置された太陽光発電設備PV1は、全量買取契約対象の太陽光発電設備であり、これを「第2太陽光発電設備」とも称する。第2太陽光発電設備である太陽光発電設備PV1は、第1太陽光発電設備である太陽光発電設備PV2~PVnから予め定められた距離内に設置されている。ここでいう予め定められた距離には、特に制約はないが、例えば数kmである。
太陽光発電出力推定装置101は、第1太陽光発電設備(太陽光発電設備PV2~PVn)から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備(太陽光発電設備PV1)の発電出力である第2太陽光発電出力に基づいて、第1太陽光発電設備の予め定められた時点(以下、「推定時点」と称する)の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力を推定する。推定時点には、現在の時点のみならず、過去または未来の時点が含まれる。太陽光発電出力推定装置101は、パーソナルコンピュータなど汎用のコンピュータシステムがプログラムを実行することによって実現されてもよいし、専用のコンピュータシステムによって実現されてもよい。太陽光発電出力推定装置101の詳細な構成については、後述する。
太陽光発電設備PV1~PVnは、例えば、需要家が有する建築物の屋根などに設置されている太陽光発電設備であり、小規模な太陽光発電設備のみならず、いわゆるメガソーラーなどの大規模太陽光発電所も含まれていてもよい。太陽光発電設備PV1~PVnは、電力系統20に連系されており、発電した電力を電力系統20に供給する。
また、図1に示すように、電力系統20には、第1需要家C1~第n需要家Cnにそれぞれ設置された負荷L1~Lnが接続されている。負荷L1~Lnは電力系統20から電力供給を受け、電力を消費する。電力系統20から見た負荷L1~Lnの見かけ上の消費電力は、電力系統20に接続されている負荷L1~Lnの実際の消費電力と、電力系統20に連系されている太陽光発電設備PV1~PVnの発電出力とに応じて変動する。以下では、電力系統20から見た、各需要家の負荷L1~Lnによる見かけ上の消費電力を「需要家消費電力」と呼ぶ。
第2需要家C2~第n需要家Cnには、スマートメータSMALL2~SMALLnが設置されている。スマートメータSMALL2~SMALLnは、第1太陽光発電設備である太陽光発電設備PV2~PVnの発電出力と負荷L2~Lnの消費電力とが需要家毎に合算された需要家消費電力を計測する。ここで、スマートメータSMALL2~SMALLnが計測する「合算された需要家消費電力」は、負荷L2~Lnの消費電力から、太陽光発電設備PV2~PVnの発電出力が、需要家毎にそれぞれ差し引かれた量である。スマートメータSMALL2~SMALLnが計測した需要家消費電力の情報は、通信網25と通信ネットワーク50とを介して、太陽光発電出力推定装置101に送られる。
例えば、第2需要家C2では、スマートメータSMALL2が、太陽光発電設備PV2の発電出力と負荷L2の消費電力との合算値を需要家消費電力として計測および記録する。そして、第2需要家C2の需要家消費電力の情報は、スマートメータSMALL2から通信網25と通信ネットワーク50とを介して、太陽光発電出力推定装置101に送られる。このようにして太陽光発電出力推定装置101は、第1太陽光発電設備である太陽光発電設備PV2~PVnを保有する需要家に設置されたスマートメータSMALL2~SMALLnの計測値である需要家消費電力を取得する。
第1需要家C1には、スマートメータSMPV1とスマートメータSML1とが設置されている。スマートメータSMPV1は、太陽光発電設備PV1の発電出力、すなわち第2太陽光発電出力を計測および記録する。スマートメータSML1は、負荷L1の消費電力を計測および記録する。スマートメータSMPV1が計測した太陽光発電設備PV1の発電出力の情報、および、スマートメータSML1が計測した負荷L1の消費電力の情報は、通信網25と通信ネットワーク50とを介して太陽光発電出力推定装置101に送られる。このようにして太陽光発電出力推定装置101は、第2太陽光発電設備である太陽光発電設備PV1の発電出力である第2太陽光発電出力を取得する。
次に、太陽光発電出力推定装置101の詳細な機能について説明する。図2は、太陽光発電出力推定装置101の機能を示すブロック図である。上述したように、太陽光発電出力推定装置101は、第2太陽光発電設備(太陽光発電設備PV1)の発電出力である第2太陽光発電出力に基づいて、第1太陽光発電設備(太陽光発電設備PV2~PVn)の推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力を推定する装置である。図2に示すように、太陽光発電出力推定装置101は、第1共分散取得部110と、第2共分散取得部120と、積算値取得部130、発電出力推定部140と、記憶部150とを備えている。
記憶部150は、太陽光発電設備PV2~PVnの推定時点の発電出力を推定するためのデータなどを記憶するメモリである。具体的には、記憶部150は、場所情報データ151、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152、需要家消費電力の積算値153、第2太陽光発電出力の積算値154、および算出データ155を記憶する。
場所情報データ151は、太陽光発電設備を保有する需要家の住所または緯度経度など、需要家の場所を示すデータである。第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152は、第1需要家C1に設置されたスマートメータSMPV1による太陽光発電設備PV1の発電出力の計測値である。需要家消費電力の積算値153は、第2需要家C2~第n需要家Cnに設置されたスマートメータSMALL2~SMALLnによる需要家消費電力の計測値(正確には、瞬時値である計測値をスマートメータ内部で処理して積算した値)である。第2太陽光発電出力の積算値154は、積算値取得部130が第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152に基づいて算出したデータである。算出データ155は、第1共分散取得部110、第2共分散取得部120、および発電出力推定部140が算出したデータである。
図3は、太陽光発電出力推定装置101のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、太陽光発電出力推定装置101は、コンピュータ1、外部記憶装置5、出力装置7、および入力装置8を備えて構成される。コンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)2、主記憶装置3、および補助記憶装置4を備えている。外部記憶装置5は、ネットワーク6を介してコンピュータ1に接続されていてもよい。出力装置7はコンピュータ1の処理結果を表示または出力する。入力装置8は、マウス、キーボードなどで構成される。コンピュータ1のCPU2が主記憶装置3に格納されたプログラムを実行することにより、太陽光発電出力推定装置101の各機能が実現される。すなわち、主記憶装置3には、コンピュータ1を、第1太陽光発電設備が設置された需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値153と第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152とを記憶する記憶部150、および、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と需要家消費電力の積算値153とに基づき、第1太陽光発電設備の予め定められた推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する発電出力推定部140として動作させるための、太陽光発電出力推定プログラムが格納されている。
図2に戻り、発電出力推定部140は、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と需要家消費電力の積算値153とを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。なお、太陽光発電設備PV1~PVnの発電出力および負荷L1~Lnの消費電力には、有効電力と無効電力とが存在する。しかし、一般的な太陽光発電設備、特に家庭用の太陽光発電設備は力率一定で運転されているため、有効電力を推定することで無効電力も容易に推定することが可能である。このため、以下に示す太陽光発電設備PV1~PVnの発電出力および負荷L1~Lnの消費電力は、有効電力を指すものとする。
また、本実施の形態では説明の簡単化のため、以下、太陽光発電設備PV2を第1太陽光発電設備の代表例として説明する。つまり、発電出力推定部140により推定される第1太陽光発電出力の高サンプリングデータは、太陽光発電設備PV2の発電出力であり、記憶部150に記憶される需要家消費電力の積算値153は、第2需要家C2におけるスマートメータSMALL2の計測値であるものとして説明する。しかし、以下の説明は、太陽光発電設備PV3~Pvnについても同様に適用される。
発電出力推定部140は、予め定められた期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と需要家消費電力の積算値153とを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。この予め定められた期間は、太陽光発電設備PV2の設備容量が、推定時点での設備容量から予め定められた範囲内になる期間であることが好ましい。すなわち、当該機関は、太陽光発電設備PV2の設備容量の、太陽光発電設備PV2の推定時点における設備容量に対する差分が、予め定められた範囲内となる期間であることが好ましい。
つまり、発電出力推定部140は、電力系統20に連系された太陽光発電設備PV2の設備容量が推定時点での設備容量から予め定められた範囲内にある期間における、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と需要家消費電力の積算値153とを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。なお、予め定められた期間は、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する推定時点以前の期間である。例えば、予め定められた期間は、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する推定時点から1~2週間程度遡った期間であり、具体的には、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する日の前日などである。
さらに具体的には、発電出力推定部140は、予め定められた期間内の短時間における、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。ここで、短時間とは、例えば、6時間から10時間程度の短い期間であり、好ましくは8時間である。つまり、発電出力推定部140は、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する推定時点から1~2週間程度遡った期間内の6時間から10時間程度の短時間における、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152および需要家消費電力の積算値153の時系列データを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。なお、この短時間は、以下の「第1期間」に相当する。
発電出力推定部140は、以下に説明する第1共分散取得部110および第2共分散取得部120がそれぞれ取得した第1共分散および第2共分散を用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
第1共分散取得部110は、以下に説明する積算値取得部130が取得した第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとの共分散である第1共分散を取得する。具体的には、第1共分散取得部110は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと第1期間における需要家消費電力の積算値153の時系列データとを取得し、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとの共分散を第1共分散として算出する。
積算値取得部130は、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の積算値である第2太陽光発電出力の積算値154を算出することで取得する。具体的には、積算値取得部130は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を取得し、その積算値を、第2太陽光発電出力の積算値154として算出する。なお、積算値取得部130は、場所情報データ151に基づいて、太陽光発電設備PV2から予め定められた距離内に存在し、全量買取契約の対象となっている太陽光発電設備の中から第2太陽光発電設備を選択する。
つまり、第1需要家C1のスマートメータSMPV1は、積算値取得部130および記憶部150に接続されており、積算値取得部130は、スマートメータSMPV1から読み取った太陽光発電設備PV1の発電出力を、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152として記憶部150に随時記憶させる。そして、積算値取得部130は、第1期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを、記憶部150から読み出すことができる。
積算値取得部130が、スマートメータSMPV1から、太陽光発電設備PV1の発電出力の高サンプリングデータ、すなわち第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を読み取り、記憶部150に記憶させる時間間隔は、例えば1秒、10秒、1分、30分、または1時間などが考えられるが、特にこれらに限定されるものではなく、ユーザによって適切な数値が定められればよい。また、積算値取得部130は、一定時間間隔ではなくユーザによって任意に定められたタイミングで、スマートメータSMPV1から第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を読み取ってもよい。また、積算値取得部130が読み取った第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を記憶部150に記憶させるタイミングについても、特に制約はない。例えば、積算値取得部130が、スマートメータSMPV1から太陽光発電設備PV1の発電出力を読み取るたびに、記憶部150に第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を記憶させてもよいし、ユーザによって任意に定められたタイミングで記憶させてもよい。
上述したように、記憶部150には、スマートメータSMALL2~SMALLnにより計測された需要家消費電力の積算値153が記憶される。第1共分散取得部110は、記憶部150から、第1期間における需要家消費電力の積算値153の時系列データを取得する。
つまり、第2需要家C2のスマートメータSMALL2は、第1共分散取得部110および記憶部150に接続されており、第1共分散取得部110は、スマートメータSMALL2から読み取った第2需要家C2の需要家消費電力の積算値153を、記憶部150に随時記憶させる。そして、第1共分散取得部110は、記憶部150から、第1期間における需要家消費電力の積算値153の時系列データを読み出すことができる。
第1共分散取得部110が第2需要家C2の需要家消費電力の積算値153を読み取り、記憶部150に記憶させる時間間隔は、例えば1秒、10秒、1分、30分、または1時間などが考えられ、好ましくはスマートメータSMALL2が需要家消費電力の積算値153を生成(算出)あるいは取得する時間間隔である。ただし、この時間間隔は、特にこれらには限定されるものではなく、ユーザによって適切な数値が定められればよい。また、第1共分散取得部110は、一定時間間隔ではなくユーザによって任意に定められたタイミングで、スマートメータSMALL2から需要家消費電力の積算値153を読み取ってもよい。また、第1共分散取得部110がスマートメータSMALL2から読み取った需要家消費電力の積算値153を記憶部150に記憶させるタイミングについても、特に制約はない。例えば、第1共分散取得部110が、スマートメータSMALL2から需要家消費電力の積算値153を読み取るたびにそれを記憶部150に記憶させてもよいし、ユーザによって任意に定められたタイミングで記憶させてもよい。
ここで、第1期間は、上記の短時間に相当する期間であり、例えば、第1太陽光発電出力を推定する推定時点から1~2週間程度遡った期間内の6時間から10時間程度の期間である。また、第1期間は、日射強度が強く、かつ日射強度の変動が大きい期間であるのが好ましい。よって、第1共分散取得部110は、日射強度が強くかつ日射強度の変動が大きい期間を第1期間として、第1共分散を算出することが好ましい。第1共分散取得部110は、算出した第1共分散を、算出データ155として記憶部150に記憶させる。
第2共分散取得部120は、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データの分散を第2共分散として算出することで取得する。具体的には、第2共分散取得部120は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データを取得し、その時系列データの分散である第2共分散を算出し、算出した第2共分散を、算出データ155として記憶部150に記憶させる。なお、第2共分散取得部120は、記憶部150の場所情報データ151に基づいて、太陽光発電設備PV2から予め定められた距離内に存在し、全量買取契約の対象となっている太陽光発電設備の中から第2太陽光発電設備を選択する。
発電出力推定部140は、記憶部150に記憶されている算出データ155から、第1共分散取得部110が取得した第1共分散と、第2共分散取得部120が取得した第2共分散とを読み出し、第1共分散および第2共分散に基づいて第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。具体的には、発電出力推定部140は、第1共分散と第2共分散とを用いて得られる第1係数に、推定時点の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を乗じることで、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを算出する。
ここで、第1係数とは、第1共分散を第2共分散で除して-1を乗じた値である。つまり、発電出力推定部140は、第1共分散を第2共分散で除して-1を乗じた値を第1係数として、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを算出する。そして、発電出力推定部140は、算出した第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、算出データ155として記憶部150に記憶させる。
<A-2.動作>
図4は、太陽光発電出力推定装置101による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定処理の一例を示すフローチャートである。以下、図4のフローに沿って、太陽光発電出力推定装置101が第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する処理について説明する。
まず、積算値取得部130が、記憶部150から、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの積算値である第2太陽光発電出力の積算値154を取得する(ステップS101)。具体的には、積算値取得部130は、第2太陽光発電出力の積算値154を算出することで取得し、取得した第2太陽光発電出力の積算値154を記憶部150に書き込む。積算値取得部130が第2太陽光発電出力の積算値154を取得する処理の詳細については、後述する。
次に、第1共分散取得部110が、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとの共分散である第1共分散を取得する(ステップS102)。具体的には、第1共分散取得部110は、第1共分散を算出することで取得し、取得した第1共分散を、記憶部150に算出データ155として書き込む。第1共分散取得部110が第1共分散を取得する処理の詳細については、後述する。
続いて、第2共分散取得部120が、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データの分散である第2共分散を取得する(ステップS103)。具体的には、第2共分散取得部120は、第2共分散を算出することで取得し、取得した第2共分散を、記憶部150に算出データ155として書き込む。第2共分散取得部120が第2共分散を取得する処理の詳細については、後述する。
さらに、発電出力推定部140が、太陽光発電設備PV2から予め定められた距離内に設置された太陽光発電設備PV1の発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、需要家消費電力の積算値153とに基づいて、第1太陽光発電出力を推定する(ステップS104)。具体的には、発電出力推定部140は、第1共分散取得部110が取得した第1共分散と、第2共分散取得部120が取得した第2共分散とを、記憶部150に記憶されている算出データ155から読み出し、当該第1共分散と当該第2共分散とを用いて、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを算出することで推定する。発電出力推定部140が第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する処理の詳細については、後述する。
以上により、太陽光発電出力推定装置101が第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する処理は終了する。
図5は、積算値取得部130による第2太陽光発電出力の積算値154の取得処理の一例を示すフローチャートである。以下、積算値取得部130が第2太陽光発電出力の積算値154を取得する処理(図4のステップS101)について、図5のフローに沿って詳細に説明する。
まず、積算値取得部130は、記憶部150から、スマートメータSMPV1によって計測された第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを読み出すことで取得する(ステップS201)。
なお、ステップS201において、積算値取得部130が取得する第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データは、スマートメータSMPV1による実測値ではなく、推定値でもよい。この場合、積算値取得部130は、例えば本実施の形態の手法または他の手法を用いて第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を推定し、それを記憶部150に記憶させることで、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの推定値を取得することができる。あるいは、ユーザが入力した第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの実測値または推定値を記憶部150に記憶させ、積算値取得部130が当該データを取得することにしてもよい。
さらに具体的には、積算値取得部130は、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する推定時点以前の期間であって、太陽光発電設備PV2の設備容量が推定時点での当該設備容量から予め定められた範囲内となる期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを取得する。この太陽光発電設備PV2の設備容量が推定時点での設備容量から予め定められた範囲内となる期間については、例えば、設備容量が、推定時点での設備容量から±約5%以内になる期間など、ユーザによって適宜定められる。
なお、積算値取得部130が取得する第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの期間は、積算値取得部130に予め設定されていてもよいし、ユーザによって適宜変更されてもよいし、積算値取得部130が算出して決定してもよい。本実施の形態では、積算値取得部130は、当該期間を、例えば、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する日の前日とし、前日における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを取得する。
次に、積算値取得部130は第1期間を探索する(ステップS202)。具体的には、積算値取得部130は、取得した第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを参照し、日射強度が強くかつ日射強度の変動が大きい期間を探索する。例えば、積算値取得部130は、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する日の前日のうち、第2太陽光発電出力が大きくかつ第2太陽光発電出力の変動が大きい6時間から10時間程度の短い期間を探索する。そして、積算値取得部130は、検出された期間を第1期間と決定する。なお、積算値取得部130は、上記の期間(例えば、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する日の前日)の中から、第1期間を探索するのではなく、上記の期間自体を探索してから、当該期間の中から第1期間を探索することにしてもよい。
続いて、積算値取得部130は、第1期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを取得する(ステップS203)。具体的には、積算値取得部130は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データを読み出すことで、取得する。
そして、積算値取得部130は、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの積算値を、第2太陽光発電出力の積算値154として算出する(ステップS204)。ここで、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を積算する(足し合わせる)範囲(時間帯)は、例えば、30分間隔であり(具体的には、0時、0時30分、1時、・・・、8時、8時30分、9時・・・など)、好ましくは需要家消費電力の積算値153に保存されている需要家消費電力の積算値153と同一の時間間隔である。そして、積算値取得部130は、算出した第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の時系列データの積算値を、第2太陽光発電出力の積算値154として記憶部150に書き込む。
以上のようにして、積算値取得部130が第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データを取得する処理(図4のステップS101)は、終了する。
図6は、第1共分散取得部110による第1共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。以下、第1共分散取得部110が第1共分散を取得する処理(図4のステップS102)について、図6のフローに沿って詳細に説明する。
まず、第1共分散取得部110は、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとを取得する(ステップS301)。具体的には、第1共分散取得部110は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと、第1期間における需要家消費電力の積算値153の時系列データとを、それぞれ読み出すことで、取得する。
そして、第1共分散取得部110は、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと需要家消費電力の積算値153の時系列データとの共分散を第1共分散として算出する(ステップS302)。また、第1共分散取得部110は、算出した第1共分散を、算出データ155として記憶部150に書き込む。以上のようにして、第1共分散取得部110が第1共分散を取得する処理(図4のステップS102)は、終了する。
図7は、第2共分散取得部120による第2共分散の取得処理の一例を示すフローチャートである。以下、第2共分散取得部120が第2共分散を取得する処理(図4のステップS103)について、図7のフローに沿って詳細に説明する。
まず、第2共分散取得部120は、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データを取得する(ステップS401)。具体的には、第2共分散取得部120は、記憶部150から、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データを読み出すことで取得する。
そして、第2共分散取得部120は、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データの分散である第2共分散を算出する(ステップS402)。具体的には、第2共分散取得部120は、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データの分散を第2共分散として算出する。そして、第2共分散取得部120は、算出した第2共分散を、算出データ155として記憶部150に書き込む。以上のようにして、第2共分散取得部120が第2共分散を取得する処理(図4のステップS103)は、終了する。
図8は、発電出力推定部140による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を示すフローチャートである。以下、発電出力推定部140が第1太陽光発電出力を推定する処理(図4のステップS104)について、図8のフローに沿って詳細に説明する。
まず、発電出力推定部140は、記憶部150に記憶された算出データ155から、第1共分散と第2共分散とを取得する(ステップS501)。
次に、発電出力推定部140は、第1共分散と第2共分散とを用いて第1係数を算出する(ステップS502)。具体的には、発電出力推定部140は、第1共分散を第2共分散で除して-1を乗じることで、第1係数を算出する。
そして、発電出力推定部140は、算出した第1係数に、推定時点の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を乗じることで、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを算出する(ステップS503)。また、発電出力推定部140は、算出した第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、算出データ155として記憶部150に書き込む。以上のようにして、発電出力推定部140が第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する処理(図4のステップS104)は、終了する。
次に、発電出力推定部140が第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを算出する方法について、具体的に説明する。
ここで、第2需要家C2の需要家消費電力をP(t)、第2需要家C2の負荷L2の消費電力をPL2(t)、第1太陽光発電設備である太陽光発電設備PV2の発電出力である第1太陽光発電出力をPPV2(t)、第2太陽光発電設備である太陽光発電設備PV1の発電出力である第2太陽光発電出力をPPV1(t)とする。すると、以下の式(1)のように、P(t)に関する式が成り立ち、さらに、式(2)のように、PPV2(t)に関する式を仮定できる。
Figure 0007390951000001
Figure 0007390951000002
ここで、αは第2太陽光発電出力を第1太陽光発電出力に変換する係数である。また、ε(t)は時間的外乱である。
そして、PL2(t)とε(t)の変動が、それぞれ、PPV1(t)の変動と相関がないと仮定し、上記の式(1)、式(2)において、時間的な定常性が成立すると仮定すると、上記の式(1)と式(2)から、以下の式(3)が導かれる。
Figure 0007390951000003
ここで、Cov[ ]は共分散関数を示している。
また、上記の式(3)にτ=0を代入すると、次の式(4)が得られる。
Figure 0007390951000004
そして、上記の式(4)を次の式(5)に変形することで、αの推定値(^α)を得ることができる(記号「^」はそれに続く文字に付されたハット(キャレット)を意味している)。
Figure 0007390951000005
つまり、Cov[PPV1(t),P(t)]は、第2太陽光発電出力PPV1(t)と需要家消費電力P(t)との共分散である第1共分散である。そして、Cov[PPV1(t),PPV1(t)]は、第2太陽光発電出力であるPPV1(t)の分散である第2共分散である。そして、αの推定値は、第1共分散Cov[PPV1(t),P(t)]を第2共分散Cov[PPV1(t),PPV1(t)]で除して-1を乗じたものであり、第1係数である。
また、ε(t)は微小であり無視できると仮定すれば、上記の式(2)から、第1太陽光発電出力に関する近似式である以下の式(6)を得ることができる。
Figure 0007390951000006
以上のようにして、発電出力推定部140は、第1共分散を第2共分散で除して-1を掛け合わせることで得られる第1係数αの推定値に、推定時点tにおける第2太陽光発電出力PPV1(t)を乗じることで、第1太陽光発電出力PPV2(t)の推定値(^PPV2(t))を算出することができる。
第1期間が一つの期間として設定される場合、発電出力推定部140は式(5)により推定した係数αを第1係数とする。しかし、第1期間が複数の期間として設定される場合、発電出力推定部140は各第1期間に対して式(5)により係数αを推定する。すなわち、第1共分散取得部110と第2共分散取得部120とは、複数の第1期間に対して、複数の第1共分散と複数の第2共分散とをそれぞれ算出する。そして、発電出力推定部140は、複数の第1共分散と複数の第2共分散とに基づき、複数の係数αを推定する。この場合、発電出力推定部140は、推定した複数の係数αの代表値を第1係数として採用し、当該第1係数を用いて第1太陽光発電出力の推定を行う。なお、複数の係数αの代表値は、複数の係数αの中央値であることを望ましいが、平均値または最頻値のような統計量であってもよい。このような処理を行うことで、稀に発生する係数αの外れ値、すなわち推定誤差が大きい係数αの影響により発生する、第1太陽光発電出力の推定精度の悪化を軽減することができる。
<A-3.効果>
実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101が奏する効果の検証結果を図9から図11を用いて説明する。この検証では、全量買取契約の対象である1軒の需要家の太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とし、余剰買取契約の対象である1軒の需要家の太陽光発電設備を第1太陽光発電設備とした。そして、太陽光発電出力推定装置101が、第1太陽光発電設備を保有する需要家の需要家消費電力と、第2太陽光発電設備の発電出力である第2太陽光発電出力を利用することで、第1太陽光発電設備の発電出力である第1太陽光発電出力を推定した。なお、本検証例では、精度を検証するため、第1太陽光発電出力も特別に実測し、その実測値と太陽光発電出力推定装置101による推定結果とを比較した。
図9は第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を示しており、図10は太陽光発電出力推定装置101による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値を示している。これらの図において横軸は時刻を示している。図9の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の実測値を示し、図10の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の推定値を示している。
図11は、太陽光発電出力推定装置101による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値から、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を差し引いたものを誤差とした、誤差のヒストグラムを示している。図11の横軸は誤差を示し、縦軸は頻度を示している。なお、図11中の「Avg.」は誤差の平均値、「SD」は誤差の標準偏差、「RMSE」は2乗平均平方根誤差を、それぞれ表している。図11の結果から、太陽光発電出力推定装置101による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定精度は、非常に高いことを確認できた。
以上に説明したように、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101は、第1太陽光発電設備が設置された需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値153と、第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、を記憶する記憶部150、および、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と需要家消費電力の積算値153とに基づき、第1太陽光発電設備の予め定められた推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する発電出力推定部140と、を備える。実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101によれば、太陽光発電出力を取得可能な太陽光発電設備が少なくとも1つあれば、当該太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とすることで、日射計および高い時間分解能を有する計測器を設置することなく、他の所望の太陽光発電設備の太陽光発電出力の高サンプリングデータを個別に推定することが可能である。
また、実施の形態1の太陽光発電出力推定方法では、太陽光発電出力推定装置101が、第1太陽光発電設備が設置された需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値153と、第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された、第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、を記憶する処理、および、第2太陽光発電出力と需要家消費電力とに基づき、第1太陽光発電設備の予め定められた推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する処理を実行する。従って、太陽光発電出力を取得可能な太陽光発電設備が少なくとも1つあれば、当該太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とすることで、日射計および高い時間分解能を有する計測器を設置することなく、他の所望の太陽光発電設備の太陽光発電出力を個別に推定することが可能である。
<B.実施の形態2>
<B-1.構成>
実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102の構成は、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101と同様の構成であり、その構成は図1から図3に示した通りである。
実施の形態1では、第2需要家C2に設置された太陽光発電設備PV2を第1太陽光発電設備として、太陽光発電出力推定装置101が、第1太陽光発電出力を推定する例を示した。実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101は、第1太陽光発電設備が複数の需要家に亘って複数存在する場合に、需要家毎に1軒ずつ第1太陽光発電出力を推定するものであった。これに対して、実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102は、第2太陽光発電設備から予め定められた距離内に存在する全ての第1太陽光発電設備の太陽光発電出力の合算値を、推定する。
実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102において、積算値取得部130は、記憶部150の場所情報データ151を利用して、第2太陽光発電設備である太陽光発電設備PV1から予め定められた距離内に存在する第1太陽光発電設備を探索する。そして、積算値取得部130は、記憶部150に記憶されている需要家消費電力の積算値153から、検出された第1太陽光発電設備を保有する全需要家(以下、単に「全需要家」という)の需要家消費電力の積算値153を取得し、これらを合算する。そして、発電出力推定部140は、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と全需要家の需要家消費電力の積算値153の合算値とを用いて実施の形態1と同様の処理を行い、全需要家が保有する全ての第1太陽光発電設備の太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定する。
<B-2.効果>
実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102が奏する効果の検証結果を図12から図14を用いて説明する。この検証では、全量買取契約の対象である1軒の需要家の太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とし、余剰買取契約の対象である500軒程度の需要家の太陽光発電設備を第1太陽光発電設備とした。そして、第1太陽光発電設備を保有する全需要家の需要家消費電力の積算値153を合算した、新たな需要家消費電力の積算値(全需要家の需要家消費電力の積算値153の合算値)と、第2太陽光発電設備の発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を用いることで、全需要家の第1太陽光発電設備の発電出力を合算した、新たな第1太陽光発電出力の高サンプリングデータ(全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値)を推定した。なお、本検証例では、精度を検証するため、全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を特別に実測し、その実測値と太陽光発電出力推定装置102による推定結果とを比較した。
図12は全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の実測値を示しており、図13は太陽光発電出力推定装置102による全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定値を示している。これらの図において横軸は時刻を示している。図12の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の合算値の実測値を示し、図13の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の合算値の推定値を示している。
図14は、太陽光発電出力推定装置102による全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定値から、全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の実測値を差し引いたものを誤差とした、誤差のヒストグラムを示している。図14の横軸は誤差を示し、縦軸は頻度を示している。なお、図14中の「Avg.」は誤差の平均値、「SD」は誤差の標準偏差、「RMSE」は2乗平均平方根誤差を、それぞれ表している。図14の結果から、太陽光発電出力推定装置102による全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定精度は、非常に高いことを確認できた。
以上に説明したように、実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102は、複数の第1太陽光発電設備が1対1で設置された複数の需要家(つまり、それぞれに1つの太陽光発電設備が設置された複数の需要家)の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値153と、複数の第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された少なくとも1つの第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、を記憶する記憶部150、および、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、全需要家の需要家消費電力の積算値153の合算値とに基づき、各第1太陽光発電設備の予め定められた推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定する発電出力推定部140、を備える。実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102によれば、太陽光発電出力を取得可能な太陽光発電設備が少なくとも1つあれば、当該太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とすることで、日射計および高い時間分解能を有する計測器を設置することなく、他の複数の太陽光発電設備の太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定することが可能である。
このように、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101は、太陽光発電出力の高サンプリングデータを需要家毎に個別に推定することができる一方、実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102は、太陽光発電出力の高サンプリングデータを複数の需要家単位でまとめて推定することができる。従って、電力会社などの管理者は、太陽光発電出力推定装置101または102を使い分けることによって、太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する太陽光発電設備の粒度を自由に選択することができる。
<C.実施の形態3>
<C-1.構成>
実施の形態3の太陽光発電出力推定装置103の構成は、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101と同様の構成であり、その構成は図1から図3に示した通りである。
実施の形態3の太陽光発電出力推定装置103は、複数の第2太陽光発電設備の発電出力を用いて第1太陽光発電出力を推定するという点で、実施の形態2の太陽光発電出力推定装置102と異なり、それ以外の点では太陽光発電出力推定装置102と同様である。太陽光発電出力推定装置103は、複数の第2太陽光発電設備の発電出力を用いて第1太陽光発電出力を推定することにより、第1太陽光発電出力の推定精度の向上を図る。
太陽光発電出力推定装置103において、積算値取得部130は、記憶部150の場所情報データ151を利用して、第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に存在する太陽光発電設備を複数抽出し、それらを第2太陽光発電設備とする。そして、積算値取得部130は、記憶部150に記憶された第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152から、複数の第2太陽光発電設備に対応する第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を取得し、それらを合算する。また、積算値取得部130は、複数の第2太陽光発電設備から予め定められた距離内に存在する第1太陽光発電設備を探索する。そして、積算値取得部130は、需要家消費電力の積算値153から、検出された第1太陽光発電設備を保有する全需要家の需要家消費電力の積算値153を取得し、これらを合算する。
実施の形態3の発電出力推定部140は、複数の第2太陽光発電設備の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の合算値と、第1太陽光発電設備が設置された複数の需要家(全需要家)の需要家消費電力の積算値153の合算値とを用いて、実施の形態1と同様の処理を行い、複数の第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定する。
<C-2.効果>
実施の形態3の太陽光発電出力推定装置103が奏する効果の検証結果を図15から図17を用いて説明する。この検証では、全量買取契約の対象である7軒の需要家の太陽光発電設備を第2太陽光発電設備とし、余剰買取契約の対象である500軒程度の需要家の太陽光発電設備を第1太陽光発電設備とした。そして、第1太陽光発電設備を保有する全需要家の需要家消費電力の積算値153を合算した新たな需要家消費電力の積算値(全需要家の需要家消費電力の積算値153の合算値)と、全ての第2太陽光発電設備の発電出力の高サンプリングデータを合算した、新たな第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ(全ての第2太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値)を用いることで、全ての第1太陽光発電設備の発電出力の高サンプリングデータを合算した、新たな第1太陽光発電出力の高サンプリングデータ(全需要家の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値)を推定した。なお、本検証例では、精度を検証するため、全ての第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を特別に実測し、その実測値と太陽光発電出力推定装置103による推定結果と比較した。
図15は第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの実測値を示しており、図16は太陽光発電出力推定装置103による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定値を示している。これらの図において横軸は時刻を示している。図15の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の実測値の合算値を示し、図16の縦軸は第1太陽光発電出力(有効電力)の合算値の推定値を示している。
図17は、太陽光発電出力推定装置103による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定値から、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の実測値を差し引いたものを誤差とした、誤差のヒストグラムを示している。図17の横軸は誤差を示し、縦軸は頻度を示している。なお、図17中の「Avg.」は誤差の平均値、「SD」は誤差の標準偏差、「RMSE」は2乗平均平方根誤差を、それぞれ表している。図17の結果から、太陽光発電出力推定装置103による第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定精度は、非常に高いことを確認できた。
実施の形態3の太陽光発電出力推定装置103において、第2太陽光発電設備は複数であり、発電出力推定部140は、各第2太陽光発電設備の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152の合算値と、各需要家の需要家消費電力の積算値153の合算値とに基づき、各第1太陽光発電設備の推定時点の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定する。第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定が、複数の第2太陽光発電設備の発電出力を用いて行われるため、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値の推定精度が向上する。
<D.実施の形態4>
<D-1.構成>
実施の形態4の太陽光発電出力推定装置104の構成は、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101と同様の構成であり、その構成は図1から図3に示した通りである。
実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101は、全量買取契約対象の1つの太陽光発電設備を第2太陽光発電設備として固定し、その第2太陽光発電設備の発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を基に、第1太陽光発電設備が複数ある場合には需要家毎に1軒ずつ第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定するものであった。これに対して実施の形態4の太陽光発電出力推定装置104は、実施の形態1の方法で推定した第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、新たな第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152として、別の第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの推定に利用する。
図18は、実施の形態4の太陽光発電出力推定装置104が、複数の需要家の太陽光発電出力の高サンプリングデータを順番に推定する様子を示している。図18において、需要家間の矢印および各矢印内に括弧付きされた数字は、太陽光発電出力が推定される順番を示している。この順番は、太陽光発電出力推定装置104が、記憶部150に記憶された場所情報データ151に基づいて決定する。太陽光発電出力推定装置104は、決定した順番に従って、需要家が保有する余剰買取契約対象の太陽光発電設備の発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
図18の例において、太陽光発電出力推定装置104は、まず、第1需要家C1が保有する太陽光発電設備PV1を第2太陽光発電設備とし、第3需要家C3が保有する太陽光発電設備PV3を第1太陽光発電設備とする。つまり、太陽光発電出力推定装置104は、太陽光発電設備PV1の発電出力である第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、第3需要家C3の需要家消費電力の積算値153とを用いて、実施の形態1の方法により、第3需要家C3が保有する太陽光発電設備PV3の発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
次に、太陽光発電出力推定装置104は、先に推定の対象とした第3需要家C3が保有する太陽光発電設備PV3を新たな第2太陽光発電設備とした上で、第4需要家C4の太陽光発電設備PV4を新たな第1太陽光発電設備とし、実施の形態1の方法により、太陽光発電設備PV4の発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。言い換えれば、太陽光発電出力推定装置104の発電出力推定部140は、既に推定した第1太陽光発電設備である太陽光発電設備PV3の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、第2太陽光発電設備の太陽光発電出力の高サンプリングデータとして用いて、他の第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
つまり、太陽光発電出力推定装置104は、第3需要家C3が保有する太陽光発電設備PV3の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152と、第4需要家C4の需要家消費電力の積算値153とを用いて、第4需要家C4が保有する太陽光発電設備PV4の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。このような処理を繰り返すことで、太陽光発電出力推定装置104は、余剰買取契約対象の全ての太陽光発電設備の発電出力の高サンプリングデータを、順番に推定することができる。
<D-2.効果>
以上のように、実施の形態4の太陽光発電出力推定装置104では、発電出力推定部140が、先に推定した第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、第2太陽光発電設備の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152として用いて、他の第1太陽光発電設備の第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
例えば図18において、第1需要家C1の太陽光発電設備PV1のみが全量買取契約対象であり、かつ、余剰買取契約対象の太陽光発電設備PVnは太陽光発電設備PV1から予め定められた距離外にあるものとする。この場合、実施の形態1の太陽光発電出力推定装置101は、太陽光発電設備PVnの太陽光発電出力の高サンプリングデータを、太陽光発電設備PV1の太陽光発電出力の高サンプリングデータを基に推定することはできない。しかし、太陽光発電出力推定装置104は、そのような場合でも、太陽光発電設備PV1に近い需要家の太陽光発電設備の太陽光発電出力の高サンプリングデータから順番に推定することで、太陽光発電設備PV1から離れた場所にある太陽光発電設備PVnの太陽光発電出力の高サンプリングデータも推定することが可能である。
<E.実施の形態5>
<E-1.構成>
実施の形態1では、式(3)~(5)を用いて説明したように、τ=0と仮定して式の変形を行ったが、実施の形態5では、複数(2n+1個)のτを使用する。具体的には、式(5)の代わりに、次の式(7)を使用する。
Figure 0007390951000007
式(7)において、Cov[PPV1(t),P(t+τ)]は、第1期間における第2太陽光発電出力PPV1(t)と、第1期間から遅延時間τだけずれた第2期間における需要家消費電力P(t+τ)との共分散である第1共分散である。そして、Cov[PPV1(t),PPV1(t+τ)]は、第2太陽光発電出力の第1期間における値PPV1(t)と第2期間における値PPV1(t+τ)との自己共分散である第2共分散である。そして、αの推定値は、第1共分散Cov[PPV1(t),P(t+τ)]を第2共分散Cov[PPV1(t),PPV1(t+τ)]で除して-1を乗じたものであり、第1係数である。
すなわち、本実施の形態では、第1共分散取得部110は、第1期間における第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データと、第1期間から遅延時間だけずれた第2期間における需要家消費電力の積算値153の時系列データとの共分散である第1共分散を算出する。また、第2共分散取得部120は、第2太陽光発電出力の積算値154の時系列データのうちの第1期間におけるデータ群と第2期間におけるデータ群との自己共分散である第2共分散を算出する。
また、本実施の形態では、複数のτを用いる。すなわち、第2期間が複数設定される。式(7)に、-nΔt≦τ≦nΔtをそれぞれ代入し、それぞれの場合についてαの推定値(^α)を求める。ここで、nは自然数で、Δtはサンプリング周期(時間分解能。積算値の場合は、積算値の時間間隔。)である。そして、最後に、それら複数の推定値の代表値(たとえば、中央値、平均値など)を^αの推定値とする。
発電出力推定部140は、実施の形態1と同様に、式(6)に示すように、第1係数αの推定値(上述したように、複数の推定値の代表値)に、推定時点tにおける第2太陽光発電出力PPV1(t)の高サンプリングデータを乗じることで、第1太陽光発電出力(PPV2(t))の高サンプリングデータの推定値(^PPV2(t))を算出することができる。
すなわち、本実施の形態では、第1共分散取得部110は、複数の第2期間のそれぞれに対応する複数の第1共分散を算出し、第2共分散取得部120は、複数の第2期間のそれぞれに対応する複数の第2共分散を算出する。また、発電出力推定部140は、複数の第1共分散および複数の第2共分散から算出される複数の第1係数の代表値に、推定時点の第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152を乗じることで、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する。
<E-2.効果>
複数のτを利用してαの推定値^αを複数算出し、算出された複数の^αの代表値を最終的な^αとすることで、稀に発生する^αの外れ値の影響を除外することができ、推定精度を向上させることができる。
<F.実施の形態6>
既存のスマートメータが30分間のkWh値(30分間の積算電力量)を記録および保存して、Aルートデータとして送信しているため、実施の形態1~5では、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、需要家消費電力および第2太陽光発電出力の「積算値」から推定する例を示した。しかし、太陽光発電出力および需要家消費電力を記録、保存および送信する装置は既存のスマートメータに限られない。また、将来のスマートメータが、太陽光発電出力および需要家消費電力の「平均値」を記録、保存および送信するものになっているかもしれず、その場合、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、需要家消費電力および第2太陽光発電出力の平均値から推定する必要が生じる可能性がある。
そこで、実施の形態6では、太陽光発電出力推定装置101~104が、需要家消費電力および第2太陽光発電出力の「積算値」の代わりに「平均値」を利用して、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定するものとする。
実施の形態6における太陽光発電出力推定装置101~104のブロック図を図19に示す。図19の構成は、図2に対し、積算値取得部130に代えて平均値取得部160を設けると共に、記憶部150に、需要家消費電力の積算値153に代えて需要家消費電力の平均値156を記憶させ、第2太陽光発電出力の積算値154に代えて第2太陽光発電出力の平均値157を記憶させたものである。
また、実施の形態6における太陽光発電出力推定装置101~104による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を図20のフローチャートに示す。また、図21は、平均値取得部160による第2太陽光発電出力の平均値157の取得処理(図20のステップS111)の一例を示すフローチャートであり、図22は、第1共分散取得部110による第1共分散の取得処理(図20のステップS112)の一例を示すフローチャートであり、図23は、第2共分散取得部120による第2共分散の取得処理(図20のステップS113)の一例を示すフローチャートである。なお、発電出力推定部140による第1太陽光発電出力の推定処理(図20のステップS114)は、図8と同様でよい。
図19に示す太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図20~図23に示すフローの処理内容は、図2に示した太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図4~図7に示したフローにおける「積算値」を「平均値」に変更したものであり、それ以外は全く同じである。そのため、図19に示す太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図20~図23に示すフローの処理内容についての詳細な説明は省略する。
<G.実施の形態7>
将来のスマートメータを用いる場合に、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを、需要家消費電力および第2太陽光発電出力の低サンプリングデータから推定する必要が生じる可能性がある。
そこで、実施の形態7では、太陽光発電出力推定装置101~104が、需要家消費電力および第2太陽光発電出力の「積算値」の代わりに「低サンプリングデータ」を利用して、第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定するものとする。
実施の形態7における太陽光発電出力推定装置101~104のブロック図を図24に示す。図24の構成は、図2に対し、積算値取得部130に代えてサンプリング変換部170を設けると共に、記憶部150に、需要家消費電力の積算値153に代えて需要家消費電力の低サンプリングデータ158を記憶させ、第2太陽光発電出力の積算値154に代えて第2太陽光発電出力の低サンプリングデータ159を記憶させたものである。
また、実施の形態7における太陽光発電出力推定装置101~104による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を図25のフローチャートに示す。また、図26は、サンプリング変換部170による第2太陽光発電出力の低サンプリングデータ159の取得処理(図25のステップS121)の一例を示すフローチャートであり、図27は、第1共分散取得部110による第1共分散の取得処理(図25のステップS122)の一例を示すフローチャートであり、図28は、第2共分散取得部120による第2共分散の取得処理(図25のステップS123)の一例を示すフローチャートである。なお、発電出力推定部140による第1太陽光発電出力の推定処理(図25のステップS124)は、図8と同様でよい。
図24に示す太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図25~図28に示すフローの処理内容は、図2に示した太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図4~図7に示したフローにおける「積算値」を「低サンプリングデータ」に変更したものであり、それ以外は全く同じである。そのため、図24に示す太陽光発電出力推定装置101~104の構成および動作、ならびに、図25~図28に示すフローの処理内容についての詳細な説明は省略する。
<H.実施の形態8>
実施の形態1~5の太陽光発電出力推定装置101~104では、積算値取得部130が、第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ152から第2太陽光発電出力の積算値154を算出したが、既存のスマートメータには30分間のkWh値(30分間の積算電力量)を記録、保存、送信できる仕組みがある。
そこで、実施の形態8では、太陽光発電出力推定装置101~104の積算値取得部130を省略し、第2太陽光発電出力の積算値154を、スマートメータから受信するものとする。実施の形態8における太陽光発電出力推定装置101~104のブロック図を図29に示す。なお、実施の形態1~5において積算値取得部130が行っていたスマートメータとの通信処理や記憶部150への保存処理などは、第1共分散取得部110または第2共分散取得部120が行うものとする。
また、実施の形態8における太陽光発電出力推定装置101~104による第1太陽光発電出力の推定処理の一例を図30のフローチャートに示す。図30のフローは、図4のフローからステップS101を省略したものである。
また、図31は、第1共分散取得部110による第1共分散の取得処理(図30のステップS131)の一例を示すフローチャートである。図31のフローは、図5のフローに対し、第1共分散取得部110が、スマートメータから受信した第2太陽光発電出力の積算値154を、記憶部150から取得する処理であるステップS231と、第1共分散取得部110が第2太陽光発電出力の積算値154に基づいて第1期間を探索する処理であるステップS232(図5のステップS202に相当)を追加したものである。なお、第2共分散取得部120による第2共分散の取得処理(図30のステップS132)、および、発電出力推定部140による第1太陽光発電出力の推定処理(図30のステップS133)は、それぞれ図7および図8と同様でよい。
<I.ハードウェア構成>
上述した太陽光発電出力推定装置101~104における各部の構成は、処理回路により実現される。すなわち、処理回路は太陽光発電出力推定装置101~104における各部の構成を備える。処理回路には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されてもよい。プロセッサは、例えば中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。太陽光発電出力推定装置101~104における各部の機能それぞれは、複数の処理回路で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路がプロセッサである場合、太陽光発電出力推定装置101~104における各部の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路に適用されるプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。ここで、メモリには、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)及びそのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、太陽光発電出力推定装置101~104の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、一部の構成を専用のハードウェアで実現し、別の一部の構成をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。以上のように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上、太陽光発電出力推定装置101~104および太陽光発電出力推定システム11の実施の形態について説明したが、それらの構成は、上記した実施の形態に限定されるものではない。各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
例えば、上記の実施の形態において、発電出力推定部140は、第1太陽光発電設備の設備容量が推定時点での設備容量から予め定められた範囲内の期間におけるデータを用いて、第1太陽光発電出力を推定することにした。しかし、発電出力推定部140は、第1太陽光発電設備の設備容量が予め定められた範囲となる期間を考慮することなく、第1太陽光発電出力を推定してもよい。
また、上記の実施の形態において、第1太陽光発電設備は、余剰買取契約の対象となっている太陽光発電設備である。しかし、第1太陽光発電設備は、買取契約に関係なく、個別にメータが設置されていないこと等に起因して太陽光発電出力を直接測定できず、太陽光発電出力を把握、推定したい太陽光発電設備であってもよい。
また、上記の実施の形態において、第2太陽光発電設備は、全量買取契約の対象となっている太陽光発電設備である。しかし、第2太陽光発電設備は、買取契約に関係なく、太陽光発電出力を直接測定できている太陽光発電設備であってもよい。また、第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力には、日射強度の測定値または推定値を利用してもよい。
また、上記の実施の形態において、太陽光発電出力や需要家消費電力は、スマートメータで計測、記録、保存、送信されることにした。しかし、太陽光発電出力や需要家消費電力の計測、記録、保存、送信は、スマートメータ以外の装置で行ってもよい。たとえば、HEMS(Home Energy Management System)等で行ってもよいし、複数の装置で分担して行ってもよい。
1 コンピュータ、2 CPU、3 主記憶装置、4 補助記憶装置、5 外部記憶装置、6 ネットワーク、7 出力装置、8 入力装置、11 太陽光発電出力推定システム、20 電力系統、25 通信網、50 通信ネットワーク、101~104 太陽光発電出力推定装置、110 第1共分散取得部、120 第2共分散取得部、130 積算値取得部、140 発電出力推定部、150 記憶部、151 場所情報データ、152 第2太陽光発電出力の高サンプリングデータ、153 需要家消費電力の積算値、154 第2太陽光発電出力の積算値、155 算出データ、156 需要家消費電力の平均値、157 第2太陽光発電出力の平均値、158 需要家消費電力の低サンプリングデータ、159 第2太陽光発電出力の低サンプリングデータ、160 平均値取得部、170 サンプリング変換部、C1~Cn 需要家、PV1~PVn 太陽光発電設備、L1~Ln 負荷、SML1,SMPV1,SMALL2~SMALLn スマートメータ。

Claims (16)

  1. 第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データを記憶する記憶部と、
    予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データとの共分散である第1共分散を算出する第1共分散取得部と、
    前記第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データの自己共分散である第2共分散を算出する第2共分散取得部と、
    前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する発電出力推定部と、
    を備え、
    前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定装置。
  2. 前記第1期間は、前記第1太陽光発電設備の設備容量の、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点における設備容量に対する差分が、予め定められた範囲内となる期間である、
    請求項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  3. 前記発電出力推定部は、前記第1共分散と前記第2共分散とから算出される第1係数に、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを乗じることで、前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを推定する、
    請求項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  4. 前記第1係数は、前記第1共分散を前記第2共分散で除して-1を乗じた値である、
    請求項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  5. 前記第1期間は複数設定され、
    前記第1共分散取得部は、複数の前記第1期間のそれぞれに対応する複数の前記第1共分散を算出し、
    前記第2共分散取得部は、複数の前記第1期間のそれぞれに対応する複数の前記第2共分散を算出し、
    前記発電出力推定部は、複数の前記第1共分散および複数の前記第2共分散から算出される複数の前記第1係数の代表値に、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを乗じることで、前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを推定する、
    請求項または請求項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  6. 前記需要家の前記見かけ上の消費電力は、前記需要家消費電力の前記積算値であり、
    前記第1太陽光発電設備は、余剰買取契約対象の太陽光発電設備であり、
    前記第2太陽光発電設備は、全量買取契約対象の太陽光発電設備である、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  7. 前記需要家の前記見かけ上の消費電力は、前記需要家消費電力の前記積算値であり、
    前記第1太陽光発電設備は複数存在し、
    前記発電出力推定部は、先に推定した1つの前記第1太陽光発電設備の前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを、前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとして用いて、他の前記第1太陽光発電設備の前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを推定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  8. 第1太陽光発電設備が設置された複数の需要家それぞれにおける前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、複数の前記需要家の前記第1太陽光発電設備のから予め定められた距離内に設置された、少なくとも1つの第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データを記憶する記憶部と、
    予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した少なくとも1つの前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、複数の前記需要家の前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの合算値の時系列データとの共分散である第1共分散を算出する第1共分散取得部と、
    前記第1期間における、前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データの自己共分散である第2共分散を算出する第2共分散取得部と、
    前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の少なくとも1つの前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとに基づいて、複数の前記需要家の前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータの合算値を推定する発電出力推定部と、
    を備え、
    前記第2太陽光発電出力の前記サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定装置。
  9. 前記第2太陽光発電設備は複数存在し、
    前記第1共分散取得部は、前記第1期間における、複数の前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの合算値の時系列データと、複数の前記需要家の前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの合算値の時系列データとの共分散である前記第1共分散を算出し、
    前記第2共分散取得部は、前記第1期間における、複数の前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの合算値の時系列データの自己共分散である前記第2共分散を算出し、
    前記発電出力推定部は、前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の複数の前記第2太陽光発電設備の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータの合算値とに基づいて、複数の前記需要家の前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータの合算値を推定する、
    請求項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  10. 第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データを記憶する記憶部と、
    予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、前記第1期間から遅延時間だけずれた第2期間における前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データとの共分散である第1共分散を算出する第1共分散取得部と、
    前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データのうちの前記第1期間におけるデータ群と前記第2期間におけるデータ群との自己共分散である第2共分散を算出する第2共分散取得部と、
    記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定する発電出力推定部と
    を備え、
    前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定装置。
  11. 前記発電出力推定部は、前記第1共分散と前記第2共分散とから算出される第1係数に、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを乗じることで、前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを推定する、
    請求項10に記載の太陽光発電出力推定装置。
  12. 前記第1係数は、前記第1共分散を前記第2共分散で除して-1を乗じた値である、
    請求項11に記載の太陽光発電出力推定装置。
  13. 前記第2期間は複数であり、
    前記第1共分散取得部は、複数の前記第2期間のそれぞれに対応する複数の前記第1共分散を算出し、
    前記第2共分散取得部は、複数の前記第2期間のそれぞれに対応する複数の前記第2共分散を算出し、
    前記発電出力推定部は、複数の前記第1共分散および複数の前記第2共分散から算出される複数の前記第1係数の代表値に、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを乗じることで、前記第1太陽光発電出力の前記高サンプリングデータを推定する、
    請求項11または請求項12に記載の太陽光発電出力推定装置。
  14. 第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値の時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力のサンプリングデータおよび積算値の時系列データを記憶する記憶部と、
    予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値の時系列データと前記需要家消費電力の前記積算値の時系列データとの共分散である第1共分散を算出する第1共分散取得部と、
    前記第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値の時系列データの自己共分散である第2共分散を算出する第2共分散取得部と
    記第1共分散および前記第2共分散前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記サンプリングデータに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力のサンプリングデータを推定する発電出力推定部と
    を備え、
    前記第2太陽光発電出力の前記サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定装置。
  15. コンピュータが、第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データ記憶部に記憶し、
    前記コンピュータが、予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データとの共分散である第1共分散を算出し、
    前記コンピュータが、前記第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データの自己共分散である第2共分散を算出し、
    前記コンピュータが、前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定し、
    前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定方法。
  16. コンピュータの記憶部に、第1太陽光発電設備が設置された需要家における前記第1太陽光発電設備の太陽光発電出力と負荷の消費電力とを合算した前記需要家の見かけ上の消費電力である需要家消費電力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データ、ならびに、前記第1太陽光発電設備から予め定められた距離内に設置された第2太陽光発電設備の太陽光発電出力である第2太陽光発電出力の前記低サンプリングデータよりもサンプリング周期の短い高サンプリングデータの時系列データを記憶させ、
    前記コンピュータに、予め定められた推定時点より前の少なくとも1つの第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータから算出した前記第2太陽光発電出力の積算値、平均値および低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データと、前記需要家消費電力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データとの共分散である第1共分散を算出させ、
    前記コンピュータに、前記第1期間における、前記第2太陽光発電出力の前記積算値、前記平均値および前記低サンプリングデータの少なくとも1つの時系列データの自己共分散である第2共分散を算出させ、
    前記コンピュータに、前記第1共分散および前記第2共分散と、前記推定時点の前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータとに基づいて、前記第1太陽光発電設備の前記推定時点の太陽光発電出力である第1太陽光発電出力の高サンプリングデータを推定させ、
    前記第2太陽光発電出力の前記高サンプリングデータは、前記第2太陽光発電出力の瞬時値の計測値である、
    太陽光発電出力推定プログラム。
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