JP7390573B2 - 非接触給電システム及び非接触受電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、一般には、非接触給電システム及び非接触受電装置に関する。本開示は、詳細には、電動移動体が備える蓄電池に給電できる非接触給電システム及び非接触受電装置に関する。
特許文献1には、電動車輌を駐車させる駐車部材と、駐車部材に電動車輌が駐車された時に電動車輌側に設けられた受電部材に近接する位置に、受電部材と非接触の状態で電気的に接続する給電部材を設けて成る充電装置付き駐車装置が開示されている。
特開2003-79006号公報
特許文献1の充電装置付き駐車装置では、電動車両(電動移動体)が所定位置からずれると、受電部材(受電部)と給電部材(送電部)との間で電力の伝達効率が低下する可能性がある。
本開示の目的は、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システム及び非接触受電装置を提供することにある。
本開示の一態様の非接触給電システムは、受電部と、非接触給電装置と、を備える。前記受電部は、蓄電池の電力を用いて移動可能な電動移動体に設けられる、前記非接触給電装置は、駐車中の前記電動移動体の前記蓄電池に、非接触給電トランスを用いて給電する。前記非接触給電装置は、前記非接触給電トランスの送電部を有する。前記電動移動体の駐車中に前記送電部と前記受電部とが対向している状態で、前記送電部が前記受電部に非接触で給電している。前記受電部が、前記電動移動体が備える車輪の車軸の延長線上に配置されている。前記電動移動体は、前記車軸を保持するフォーク部を有する。前記フォーク部を含む車体の一部に前記受電部を取り付けるための取付部材が、前記フォーク部の第1部位及び第2部位に固定される。前記第1部位は前記フォーク部の先端である。前記取付部材は、前記フォーク部の前記第1部位に固定されるベース部と、前記ベース部から前記車軸の軸方向と交差する方向に延び、かつ、前記フォーク部に沿って延びる延伸部と、を有する。前記延伸部には、前記取付部材を前記第2部位に固定する固定用のねじを挿入するための貫通孔が延出方向に沿って複数設けられている。前記延伸部が、複数の前記貫通孔のいずれかに挿入されたねじで前記フォーク部の前記第2部位に固定される。
本開示の一態様の非接触受電装置は、前記非接触給電システムが備える非接触受電装置である。前記非接触受電装置は、前記受電部を備える。前記受電部が,前記電動移動体が備える前記車輪の前記車軸の延長線上に配置されるように、前記電動移動体の車体に取り付けられている。
本開示の目的は、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システム及び非接触受電装置を提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る非接触給電システムの一部を破断した正面図である。 図2は、同上の非接触給電システムが備える非接触給電装置の要部の断面図である。 図3は、同上の非接触給電装置が電動移動体を充電していない状態の正面図である。 図4は、同上の非接触給電装置を前側から見た外観斜視図である。 図5は、同上の非接触給電装置を後側から見た外観斜視図である。 図6Aは、同上の非接触給電装置の正面図である。図6Bは、同上の非接触給電装置の背面図である。 図7Aは、同上の非接触給電装置の右側面図である。図7Bは、同上の非接触給電装置の左側面図である。 図8Aは、同上の非接触給電装置の下面図である。図8Bは、同上の非接触給電装置の平面図である。 図9は、同上の非接触給電システムが備える非接触受電装置が電動移動体に取り付けられた状態の要部の斜視図である。 図10は、同上の非接触受電装置が電動移動体に取り付けられる前の状態の要部の斜視図である。 図11は、同上の非接触給電装置が備える車輪載置部に電動移動体の車輪を載せる前の状態を示す概略的な斜視図である。 図12は、同上の非接触給電装置が備える車輪載置部に電動移動体の車輪を載せる前の状態を示す概略的な右側面図である。
(実施形態)
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態の非接触給電システムA1は、図1に示すように、蓄電池320(図9参照)の電力を用いて移動可能な電動移動体3に対して非接触で給電するために用いられる。
非接触給電システムA1は、受電部20と、非接触給電装置1と、を備える。受電部20は、蓄電池320の電力を用いて移動可能な電動移動体3に設けられる。非接触給電装置1は、駐車中の電動移動体3の蓄電池320に、非接触給電トランスTR1を用いて給電する。非接触給電装置1は、非接触給電トランスTR1の送電部10を有する。電動移動体3の駐車中に、送電部10と受電部20とが対向している状態で、送電部10が受電部20に非接触で給電している。受電部20が、電動移動体3が備える車輪(例えば前輪310)の車軸311の延長線上に配置されている。
本実施形態では、非接触給電システムA1が給電する対象の電動移動体3は、例えば電動自転車である。なお、電動移動体3は、電動自転車に限定されず、電動モータ付きのキックボード、電動モータ付きの三輪車、電動車椅子、3輪又は4輪の小型モビリティ、又は電動自動車等でもよい。以下の実施形態では電動移動体3が電動自転車である場合について説明する。
ここにおいて、「非接触で給電」するとは、送電部10と受電部20との間が電線等を介して物理的に接続されていない状態で給電することをいう。したがって、非接触で給電するとは、送電部10の第1面12と受電部20の第2面22とが互いに接触しているが、送電部10と受電部20とが互いに連結されていない状態で給電することを含み得る。
本実施形態の非接触給電システムA1では、受電部20が電動移動体3が備える車輪の車軸311の延長線上に配置されている。電動移動体3の車輪には比較的高い寸法精度が要求されるので、車軸311の延長線上に受電部20を配置することで、受電部20の位置がずれにくくなる。したがって、送電部10と受電部20との相対的な位置ずれを低減でき、送電部10と受電部20との間で電力の伝達効率が低下する可能性を低減でき、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システムA1を提供することができる。
本実施形態の非接触給電システムA1は電動移動体3を更に備える。非接触給電システムA1は上述の保持部(コイルばね90)を備えているので、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システムA1を提供することができる。
(2)詳細
本実施形態の非接触給電システムA1について図1~図12を参照して詳しく説明する。以下の説明において、図1及び図3~図5におけるX軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向(奥行き方向)、Z軸方向を上下方向と規定する。さらに、X軸方向の正の向きを右側、Y軸方向の正の向きを前側、Z軸方向の正の向きを上側と規定する。ただし、これらの方向は一例であり、非接触給電システムA1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
非接触給電システムA1は、送電部10を有する非接触給電装置1と、受電部20を有する非接触受電装置2とを備える。本実施形態では、非接触受電装置2は取付部材4を用いて電動移動体3に取り付けられている。非接触給電装置1は、電動移動体3の駐車時に、非接触受電装置2に対して電力を供給し、非接触受電装置2を介して電動移動体3の蓄電池320を充電するために使用される。以下、電動移動体3、非接触受電装置2、取付部材4及び非接触給電装置1についてそれぞれ説明する。
(2.1)電動移動体
電動移動体3は、例えば、電動機で人力を補助する電動アシスト自転車である。なお、電動移動体3は、電動機のみで走行可能な電動自転車でもよい。
電動移動体3は、図9に示すように、蓄電池320と、蓄電池320を充電する充電回路321とを有する。また、電動移動体3は、車輪(例えば後輪)に回転力を加える電動機と、蓄電池320に蓄えられた電力で電動機を回転させる制御回路とを備える。この制御回路は、例えば人がペダルを踏む力をセンサ等で検出し、センサの検出結果に基づいて電動機の回転力を制御する。
電動移動体3の車体301は、図9及び図10に示すように、車輪(例えば前輪310)の車軸311を保持する二股のフォーク部(フロントフォーク)302を備えている。ここで、フォーク部302を含む車体301の一部に受電部20を取り付けるための取付部材4と、車軸311とがフォーク部302に共締めされている。これにより、電動移動体3において前輪310の車軸311をフォーク部302に固定するための構成を利用して受電部20を車体301に取り付けることができるので、簡易な構成で受電部20を電動移動体3に取り付けることができる。なお、取付部材4については、「(2.3)取付部材」の欄で詳しく説明する。
(2.2)非接触受電装置
非接触受電装置2は、図1、図9及び図10に示すように、受電部20と、受電部20を保持するベース部材27と、を備えている。非接触受電装置2の受電部20は、電動移動体3が備える車輪に対して固定された位置に配置されており、本実施形態では受電部20は前輪310に対して固定された位置に配置されている。さらに言えば、受電部20は、電動移動体3が備える車輪(例えば前輪310)の車軸311の延長線L1上に配置されるように、電動移動体3の車体301(例えばフォーク部302)に取り付けられている。したがって、送電部10及び受電部20は、車輪(前輪310)の車軸311の延長線L1上で対向している。電動移動体3の車輪(前輪310)の寸法及び形状は走行性能に大きく影響するため、一般的に高い寸法精度が要求されている。本実施形態では、受電部20が車輪(前輪310)に対して固定された位置であって、例えば車軸311の延長線L1上に配置されているので、車体301において受電部20の位置のずれが抑制される。したがって、送電部10と受電部20との相対的な位置ずれを低減でき、送電部10と受電部20との間での電力の伝達効率の低下を抑制できる。また、電動移動体3では、保持部(コイルばね90)による押し付け力を車軸311及びその周辺で受けることができるので、電動移動体3において保持部(コイルばね90)による押し付け力を受ける部位の強度を高めやすいという利点がある。
受電部20は、受電コイルを有する受電モジュール21と、受電モジュール21の側面を少なくとも覆う受電側カバー23とを備える。
受電モジュール21は、例えばスパイラルコイルのような受電コイルと、受電用電源回路とを合成樹脂製のケース内に収容して構成される。受電モジュール21は、送電部10と対向する第2面22を有している。第2面22の平面視の形状は略円形である。送電部10と受電部20との間では例えば電磁誘導方式で非接触給電が行われる。送電部10の第1面12と受電モジュール21の第2面22とが対向した状態で、送電部10の送電コイルに高周波の電流が流れると、送電コイルと受電コイルとの間に誘導磁束が発生し、受電コイルに所定周波数の高周波電流が流れる。受電モジュール21の受電用電源回路は、受電コイルに流れる電流を整流、平滑することで、所定の電圧値(例えばDC24V)の直流電圧を発生する。受電モジュール21は電線29を介して充電回路321に接続されており、充電回路321は受電モジュール21から直流電力の供給を受けて蓄電池320を充電する。なお、非接触給電システムA1が採用する非接触給電方式は、電磁誘導方式に限定されず、磁気共鳴方式、電界結合方式、又は直流共鳴方式等の非接触給電方式でもよい。
ベース部材27は円板状の金属板を有している。ベース部材27の一面には、受電モジュール21が例えばねじ又はスナップフィット等の適宜の方法で取り付けられている。また、ベース部材27の一面には、受電モジュール21を覆うようにして、受電側カバー23がねじ又はスナップフィット等の適宜の方法で取り付けられている。
受電側カバー23は、円環状の前壁24と、前壁24の外周縁から送電部10と反対側に突出する周壁26とを備えている。前壁24の中央には、受電モジュール21の第2面22を露出させる円形の窓孔25が設けられている。前壁24の表面は、外側に行くほど送電部10から離れる向きに傾斜する傾斜面24Aとなっている。
ここにおいて、窓孔25から露出する第2面22と、受電側カバー23とで、受電コイルを覆う第2カバー部28(図9及び図10参照)が構成される。つまり、受電部20は、受電コイルと、第2面22を含んで受電コイルを覆う第2カバー部28とを有している。なお、本実施形態では第2面22と、受電側カバー23とが別体であるが、第2面22を有する受電モジュール21と受電側カバー23とが一体の部品(第2カバー部28)として形成されてもよい。また、受電側カバー23が、受電モジュール21におけるベース部材27と反対側の面を覆ってもよく、この場合は受電側カバー23の表面が第2面22となる。
(2.3)取付部材
取付部材4は、電動移動体3の前輪310を保持するフォーク部302に非接触受電装置2を取り付けるために用いられる。
取付部材4は、図10に示すように、前輪310の車軸311を挿入するための貫通孔42が設けられた矩形板状のベース部41を有している。ベース部41の3辺には受電部20が取り付けられる受電部取付部43がそれぞれ設けられ、ベース部41の残りの1辺からは延伸部44が延びている。つまり、取付部材4は、車輪(例えば前輪310)の車軸311を挿入するための貫通孔42を有するベース部41と、ベース部41の周縁部に設けられて受電部20が取り付けられる受電部取付部43と、を有している。受電部20は取付部材4を用いて電動移動体3の車体301に取り付けられるので、車軸311をフォーク部302に固定するための構成を利用して受電部20を車体301に取り付けることができる。
受電部取付部43は側面視の形状がL形に形成されており、受電部取付部43において受電部20が固定される部位は、ベース部41に対して、車輪(前輪310)と反対側に位置をずらして配置されている。つまり、受電部取付部43は、ベース部41に対して車輪(前輪310)と反対側に配置されており、受電部20は、ベース部41に対して車輪(前輪310)と反対側で、受電部取付部43に取り付けられている。すなわち、受電部取付部43において受電部20が固定される部位と、ベース部41との間には、車軸311の軸方向において間隔が開けられており、受電部取付部43に固定される受電部20は、ベース部41に対して車輪(前輪310)と反対側に配置されている。これにより、受電部取付部43に取り付けられる受電部20とベース部41との間に間隔を開けた状態で受電部20を配置することができる。したがって、受電部取付部43に取り付けられる受電部20とベース部41との間に、取付部材4と車軸311とをフォーク部302に共締めするための部材(例えばナット46)を配置することができる。
ここで、延伸部44は、車軸311の軸方向(図9及び図10の線L1と平行な方向)と交差する方向に延びており、この延伸部44がフォーク部302に固定される。本実施形態では延伸部44はフォーク部302に沿って延びている。延伸部44には固定用のねじ48を挿入するための貫通孔45が延出方向に沿って複数設けられている。なお、延伸部44に複数の貫通孔45が設けられることは必須ではなく、少なくとも1つの貫通孔45が設けられていればよい。
この取付部材4と前輪310の車軸311とはフォーク部302の先端部分に共締めされる。取付部材4をフォーク部302に取り付ける際には、まずフォーク部302の先端部分の溝に車軸311を通し、この車軸311にベース部41の貫通孔42とワッシャ47とを通す。そして、車軸311の先端部分のねじ部にナット46をねじ込むことによって、車軸311と取付部材4とをフォーク部302の先端部分である第1部位304(図10参照)に共締めする。
そして、フォーク部302に設けられた固定片303のねじ孔と、延伸部44の貫通孔45とを位置合わせした後、ねじ48のねじ部をワッシャ49と貫通孔45とに通して固定片303のねじ孔にねじ込むことで、延伸部44をフォーク部302に固定する。つまり、フォーク部302の先端側の第1部位304で車軸311と取付部材4とが共締めされるとともに、取付部材4は、フォーク部302において第1部位304以外の第2部位305で更に固定されている。取付部材4は、フォーク部302において第1部位304以外の第2部位305でも固定されているので、取付部材4のベース部41が車軸311の周りに回転しにくくなる。ベース部41が車軸311の周りに回転すると、ナット46が緩みやすくなるが、本実施形態では取付部材4を第2部位305でも固定することで、取付部材4が回転しにくくなる。したがって、車軸311を固定するナット46が緩みにくくなり、車軸311の固定状態が緩む可能性を低減できる。
次に、取付部材4がフォーク部302に固定された状態で、各受電部取付部43の貫通孔に通した固定ねじ431(図1参照)を、受電部20のベース部材27のねじ孔にねじ込むことによって、受電部20が取付部材4に固定される。これにより、受電部20が取付部材4を介して電動移動体3のフォーク部302に取り付けられており、受電部20は、電動移動体3が備える車輪(前輪310)の車軸311の延長線上に配置されている。
上述のように、車輪(前輪310)には高い寸法精度が要求されるので、車軸311の延長線上に受電部20が配置されることで、受電部20の取付位置が精度よく定まる。よって、送電部10と受電部20との相対的な位置ずれを低減できるので、送電部10と受電部20との間の電力の伝達効率の低下を抑制できる。また、受電部20は、ベース部41に対して前輪(車輪)310と反対側で、受電部取付部43に取り付けられており、ベース部41に比べて車輪(前輪310)から離れた位置に配置できるので、受電部20が車輪(前輪310)に接触する可能性を低減できる。また、受電部20は、取付部材4を介して、車輪(前輪310)に対して固定された位置に配置されるので、電動移動体3が移動する場合でも受電部20の位置がぐらつくのを抑制できる。
本実施形態では、フォーク部302に沿って延びている延伸部44が、フォーク部302に固定されるので、延伸部44をフォーク部302に固定する作業がやりやすいという利点がある。
なお、本実施形態では、取付部材4の延伸部44が、フォーク部302の固定片303に固定されているが、延伸部44はフォーク部302に適宜の方法で固定されていればよい。例えば、合成樹脂製の結束バンドを用いて延伸部44とフォーク部302とを一括りにしてもよいし、フォーク部302とは別体の金具を用いて延伸部44をフォーク部302に固定してもよい。
また、取付部材4が第1部位304以外で車体301に固定される部位は、フォーク部302に限定されず、車体301におけるフォーク部302以外の部位(例えばフレーム等)に取り付けられてもよい。また、取付部材4は、電動移動体3の後輪を保持するフォーク部に取り付けられてもよい。
(2.4)非接触給電装置
非接触給電装置1は、図1~図12に示すように、例えば地面等の設置面G1に設置される本体50を有している。本体50に、保持部であるコイルばね(弾性部材)90が設けられている。また、本体50に支持部70が設けられている。なお、保持部はコイルばね90に限定されず、板ばね又は弾性ゴムなどの弾性部材でもよい。
本体50は、設置面G1に置かれる台座部51と、台座部51の片側(例えば右側)に設けられた車輪載置部52と、台座部51の上面から斜め上向きに突出する支柱部53とを備えている。電動移動体3の駐車時には、電動移動体3の前輪310が車輪載置部52に載せられる。つまり、駐車時において、電動移動体3は、前輪310が車輪載置部52に載せられ、後輪側に設けられたスタンドで後輪側が支持された状態で直立している。なお、本体50は、金属製のフレーム54,55(図1参照)に合成樹脂製のカバーを被せた状態で構成されている。
台座部51は、上下方向の寸法、及び、左右方向の寸法が前後方向の寸法に比べてそれぞれ小さい直方体状であって、後側の側面が斜めに傾斜している。
車輪載置部52の上面には、電動移動体3の前輪310が挿入される溝状のガイド部57が設けられている。ガイド部57は、第1面12と第2面22とが対向する位置に電動移動体3(具体的には電動移動体3の車輪であって例えば前輪310)をガイドするために非接触給電装置1に設けられている。ガイド部57は、車輪載置部52の前端付近から後端付近まで設けられている。ガイド部57の前後方向における中間部には、前輪310が嵌るように円弧状に凹んだ保持溝58が設けられている。保持溝58の表面は、電動移動体3の前輪310のインチ径に合わせた曲面に形成されている。そして、ガイド部57において保持溝58よりも前側の部位には、前側に行くほど設置面G1からの高さが低くなるように、設置面G1に対して傾斜する傾斜部59が設けられている。したがって、ガイド部57は、第1面12と第2面22とが対向する位置に車輪(前輪310)をガイドする際に、車輪が上側に移動するようにガイドしている。
支柱部53は、上下方向に長い直方体状であって、上端部が曲面状に形成されている。支柱部53は、台座部51の上面において左端に寄せて設けられている。支柱部53における車輪載置部52側の側面60には、車輪載置部52の保持溝58に前輪310が嵌った状態で、電動移動体3に設けられた受電部20と対向する部位に、円形の窓孔61が設けられている。また、支柱部53の上部には、動作表示用の発光ダイオードLD1の発光部分を露出するための貫通孔56(図4参照)が設けられている。例えば、送電部10が受電部20に電力供給する場合に、発光ダイオードLD1が点灯しており、ユーザは、発光ダイオードLD1の発光状態に基づいて非接触給電装置1による給電状態を確認することができる。
支柱部53の内部には、窓孔61から第1面12を露出させた状態で送電部10が収容されている。
送電部10は、送電コイルを有する送電モジュール11と、送電モジュール11の側面を覆う送電側カバー13とを備える。送電部10は、ベース部材17(図2参照)に保持されている。
送電モジュール11は、例えばスパイラルコイルのような送電コイルと、送電用電源回路とを合成樹脂製のケース内に収容して構成される。送電モジュール11は、受電部20と対向する第1面12を有している。第1面12の平面視の形状は略円形である。上述したように、送電部10と受電部20との間では電磁誘導方式で非接触給電が行われる。送電モジュール11の送電用電源回路は、台座部51に収容された電源ユニット62と電線19を介して電気的に接続されている。電源ユニット62の電源コード63は台座部51の外部に引き出されている。電源コード63の端部に設けられたプラグ64を非接触給電装置1の設置場所に設けられたコンセントに接続すると、電源ユニット62に電力が供給され、電源ユニット62は送電用電源回路に対して所定の電圧値(例えばDC24V)の直流電圧を供給する。送電用電源回路は、電源ユニット62から供給された直流電圧を所定周波数の高周波電流に変換して送電コイルに供給する。
ここで、車輪載置部52に電動移動体3の前輪310が載せられていない待機状態では、送電用電源回路は、蓄電池320の充電時に比べて小さい待機電流を送電コイルに流している。車輪載置部52に電動移動体3の前輪310が載せられ、送電部10の第1面12と受電部20の第2面22とが対向すると、送電コイルと受電コイルとの間に誘導磁束が発生し、受電コイルに高周波の電流が流れる。受電コイルに高周波の電流が流れることによって受電側電源回路に電力が供給されると、受電側電源回路が起動し、受電側電源回路と送電側電源回路との間で通信が行われる。送電側電源回路は、受電側電源回路との通信によって車輪載置部52に電動移動体3の前輪310が載せられたことを検知すると、待機電流に比べて大きな電流を送電コイルに流し、蓄電池320を充電するのに必要な電力を受電部20に供給する。
ベース部材17は円板状の金属板からなり、ベース部材17の一面に送電モジュール11がねじ又はスナップフィット等の適宜の方法で取り付けられている。また、ベース部材17の一面には、送電モジュール11を覆うようにして、送電側カバー13がねじ又はスナップフィット等の適宜の方法で取り付けられている。
送電側カバー13は、図4及び図5に示すように円環状の前壁14と、前壁14の外周縁から受電部20と反対側に突出する周壁16とを備えている。前壁14の中央には、送電モジュール11の第1面12を露出させる円形の窓孔15が設けられている。前壁14の表面は、外側に行くほど受電部20から離れる向きに傾斜する傾斜面14Aとなっている。
ここにおいて、窓孔15から露出する第1面12と、送電側カバー13とで、送電コイルを覆う第1カバー部18(図2及び図4参照)が構成される。つまり、送電部10は、送電コイルと、第1面12を含んで送電コイルを覆う第1カバー部18とを有している。なお、本実施形態では第1面12と、送電側カバー13とが別体であるが、第1面12を有する送電モジュール11と送電側カバー13とが一体の部品(第1カバー部18)として形成されてもよい。また、送電側カバー13が、送電モジュール11におけるベース部材17と反対側の面を覆ってもよく、この場合は送電側カバー13の表面が第1面12となる。
送電部10は、支持部70を介して、支柱部53内に配置されたフレーム55に取り付けられている。支持部70は、支持点SP1(図2参照)を中心として任意の方向に回転可能な状態で送電部10を支持している。また、支持部70は、送電部10と受電部20とが対向する対向方向(矢印DR1又はDR2の方向)において変位可能な状態でフレーム55に対して取り付けられており、コイルばね90(保持部)によって受電部20側に押し付けられている。つまり、保持部(コイルばね90)は、第1面12と第2面22とを弾性力で押し付けている。
支持部70は、取付板71と、ジョイント部材73と、スライド部材77とを備えている。
取付板71は金属製の板金に曲げ加工を施して形成されている。取付板71における送電部10側の面には、送電部10側に突出するL形の脚部72が複数(例えば4つ)設けられており、各脚部72の先端にベース部材17がねじ又はスナップフィット等の適宜の方法で固定されている。取付板71において、送電部10と反対側の面には、コイルばね90の一端側をガイドする円環状のガイド部材82が取り付けられている。
ジョイント部材73は、図2に示すように、一端側にボール部75が設けられたシャフト74と、ボール部75を任意の方向に回転可能な状態で支持するソケット76とを備えている。シャフト74におけるボール部75と反対側の端部は、取付板71において送電部10の中心位置に対応する部位に固定されている。
スライド部材77は、送電部10と受電部20とが対向する対向方向(矢印DR1又はDR2の方向)に沿って延びる円筒状に形成されている。このスライド部材77にはソケット76が固定されている。フレーム55には、対向方向(矢印DR1又はDR2の方向)においてスライド部材77を変位可能な状態で支持するホルダ部材79が取り付けられている。ホルダ部材79には、このホルダ部材79を対向方向において貫通する貫通孔80が形成されており、この貫通孔80にはスライド部材77の一端側(左側)が挿入されている。スライド部材77の他端側には貫通孔80の内径よりも大きな外径を有する大径部78が設けられている。また、ホルダ部材79の一端側には貫通孔80の内径よりも外径が大きい円板状の抜け止板81が取り付けられている。これにより、スライド部材77は、大径部78又は抜け止板81がホルダ部材79における貫通孔80の周縁部分と当接することによって、その移動範囲が制限されている。
ここにおいて、送電部10は取付板71に取り付けられており、送電部10にはジョイント部材73のシャフト74が固定されている。ジョイント部材73のソケット76はスライド部材77に固定されており、スライド部材77は、フレーム55に固定されたホルダ部材79に対して、対向方向において変位可能な状態で取り付けられている。そして、ホルダ部材79と取付板71との間にはコイルばね90が取り付けられており、コイルばね90の弾性力で取付板71がホルダ部材79から離れる方向に押されることによって、送電部10がホルダ部材79から離れる方向に押されている。したがって、電動移動体3の前輪310が車輪載置部52に置かれた状態では、コイルばね90の弾性力によって、送電部10の第1面12と受電部20の第2面22とが互いに押し付けられた状態で接触している。
本実施形態では、保持部であるコイルばね90が第1面12と第2面22とを弾性力で押し付けている。保持部であるコイルばね90が、第1面12と第2面22とを弾性力で押し付けることによって、送電部10と受電部20との相対的な位置のずれを低減できる。さらに言えば送電部10が対向方向(矢印DR1又は矢印DR2の方向)において変位可能であり、保持部は、弾性力によって送電部10を受電部20側に押し付ける弾性部材(コイルばね90)を含んでいる。したがって、電動移動体3に人等の物体がぶつかったり、電動移動体3に風が当たったりすることで、前輪310の位置が動いたとしても、第1面12と第2面22との間に隙間ができにくくなり、第1面12と第2面22との接触位置がずれにくくなる。よって、送電部10と受電部20との間で電力を伝達する伝達効率の低下を抑制することができる。
また、送電部10が取り付けられる取付板71はジョイント部材73を介してスライド部材77に固定されているので、送電部10を支持点SP1を中心として任意の方向に回転させることができる。ここで、ジョイント部材73が支持点SP1を中心として任意の方向に送電部10を回転可能であるとは、支持点SP1を通りかつシャフト74に沿って延びる線分と直交する平面内で送電部10を任意の方向(360度全ての方向)に移動可能なことをいう。例えば、X-Y平面においてはジョイント部材73は送電部10を上下方向(図2の矢印DR3又は矢印DR4に示す方向)に回転させることができる。なお、図2に示す送電部10の回転方向はX-Y平面に限った場合の回転方向であり、実際には任意の方向に回転可能である。
したがって、電動移動体3に人等がぶつかったり、電動移動体3に風が当たったりすることで、前輪310の向きが変わったとしても、第2面22の向きに合わせて、第1面12の向きを変えることができ、第1面12と第2面22との間に隙間ができにくくなる。よって、送電部10と受電部20との間で電力を伝達する伝達効率の低下を抑制することができる。
なお、支持部70は、送電部10を支持点SP1を中心に全周方向で回転自在に支持しているため、送電部10の重みで送電部10の第1面12が下側を向く可能性がある。そこで、非接触給電装置1は、送電部10の第1面12の向きを所定の範囲に制限するための制限部材を備えている。
制限部材は、送電部10と本体50との間に配置されるばね部材91を含む。ばね部材91は例えばコイルばねからなる。ばね部材91の一端は、送電部10に固定された取付板71に保持され、ばね部材91の他端は、本体50を構成するフレーム55に固定されたホルダ部材79に保持されている。本実施形態では、前後方向において、2つのばね部材91がジョイント部材73を間にして対称な位置に配置されている。これにより、ばね部材91は送電部10と本体50との間に配置され、取付板71をホルダ部材79から離れる向きに押すことで、送電部10の第1面12の向きを所定の範囲に制限している。ばね部材91は、例えば第1面12の法線が水平面となす角度を数度以下の範囲に制限している。なお、本実施形態ではばね部材91が支持点SP1よりも下側に配置されているが、制限部材は、支持点SP1よりも上側に配置され、取付板71をホルダ部材79側に引っ張る向きの弾性力を取付板71に加えるばね部材で構成されてもよい。
また、本実施形態では、制限部材が紐状部材92を更に含んでいる。紐状部材92は、支持点SP1よりも上側で、本体50と送電部10との間に取り付けられている。紐状部材92は、合成繊維又は天然繊維により紐状に形成されている。具体的には、紐状部材92の一端は、送電部10に固定された取付板71において、支持点SP1よりも上側の部位に固定されている。紐状部材92の他端は、本体50を構成するフレーム55に固定されたホルダ部材79において、支持点SP1よりも上側の部位に固定されている。これにより、紐状部材92の一端が固定された取付板71の部位と、紐状部材92の他端が固定されたホルダ部材79の部位との間隔が紐状部材92の長さ以下に制限されるので、送電部10の第1面12の傾きを所定の範囲に制限することができる。
なお、非接触給電装置1が、制限部材としてばね部材91と紐状部材92の両方を備えることは必須ではなく、制限部材はばね部材91及び紐状部材92のいずれか一方のみでもよい。
(2.5)動作
次に、本実施形態の非接触給電システムA1において、非接触給電装置1から電動移動体3に保持された非接触受電装置2に給電する動作について説明する。
図11及び図12に示すように、電動移動体3のユーザは、電動移動体3を駐車する際に、電動移動体3を押して、電動移動体3の前輪310を非接触給電装置1の車輪載置部52に設けられたガイド部57内に移動させる。このとき、前輪310はガイド部57の傾斜部59に沿って移動し、傾斜部59の頂上付近(図12の位置P1)に到達するまでの間に、電動移動体3に保持された受電部20の受電側カバー23が、非接触給電装置1に保持された送電部10の送電側カバー13と接触する。ユーザが電動移動体3を更に押し、前輪310が傾斜部59の頂上付近を乗り越えて保持溝58に嵌まり込むと(図12の位置P2)、前輪310の車軸311の延長線L1上で送電部10の第1面12と受電部20の第2面22とが対向している状態となる。この状態では、受電部20によって送電部10が支柱部53の内側に入り込む方向(図3の矢印DR5の方向)に押されるので、コイルばね90の弾性力によって第1面12と第2面22とが互いに押し付けられた状態で接触する。第1面12と第2面22とが対向する状態になると、送電部10から受電部20に対して電磁誘導方式で非接触給電が行われ、電動移動体3の充電回路321が蓄電池320を充電する。蓄電池320が満充電になると、充電回路321は蓄電池320の充電を停止するので、蓄電池320の過充電が抑制される。
ここで、送電部10は、支持部70により支持点SP1を中心として回転自在に保持されている。また、支持部70は対向方向(矢印DR1又はDR2の方向)において変位可能であり、保持部であるコイルばね90によって第1面12と第2面22とを互いに押し付けられた状態で保持している。したがって、前輪310が傾くことによって受電部20の第2面22の向きが変化したり、第2面22が左右方向において多少ずれたりしても、第1面12と第2面22とを確実に接触させることができる。したがって、送電部10が備える送電コイルと、受電部20が備える受電コイルとの位置ずれを抑制でき、送電部10と受電部20との間での電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システムA1を提供することができる。
なお、前輪310が車輪載置部52に置かれた電動移動体3を、前輪310が保持溝58から傾斜部59側へ移動する方向にユーザが引っ張ると、電動移動体3を非接触給電装置1から取り出すことができるので、ユーザは電動移動体3を利用することができる。
このように、非接触給電装置1の送電部10は、電動移動体3に設けられた受電部20に電線等を介さずに非接触給電を行っているので、電動移動体3を非接触給電装置1の車輪載置部52に載せるだけで、電動移動体3の蓄電池320を簡単に充電できる。また、電動移動体3を非接触給電装置1から取り出す際も、電動移動体3と非接触給電装置1とが電線等で繋がっていないので、電動移動体3を車輪載置部52から引き出すだけでよく、使い勝手が向上するという利点がある。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、保持部が弾性部材(コイルばね90)で構成されているが、保持部が磁石(永久磁石又は電磁石等)を含み、磁石の磁力によって第1面12と第2面22とを互いに押し付けた状態で保持してもよい。
上記実施形態では、保持部が非接触給電装置1に設けられているが、非接触受電装置2に保持部が設けられてもよい。すなわち、受電部20を対向方向(矢印DR1又は矢印DR2の方向)に沿って変位可能とし、保持部が、受電部20の第2面22を送電部10の第1面12に押し付けてもよい。また、非接触給電装置1と非接触受電装置2との両方に保持部が設けられてもよい。
上記実施形態では、支持部が非接触給電装置1に設けられているが、非接触受電装置2に支持部が設けられてもよい。すなわち、受電部20の第2面22の向きを変更可能とする支持部を非接触受電装置2に設けてもよい。また、非接触給電装置1と非接触受電装置2との両方に支持部が設けられてもよい。つまり、非接触給電システムA1は、第1面12及び第2面22のうち少なくとも一方の面の向きを変更可能な支持部を備えていればよい。なお、支持部は、第1面12及び第2面22のうち少なくとも一方の面の向きを、支持点SP1を中心として全周方向に変更可能であればよい。支持部が第1面12及び第2面22のうち少なくとも一方の面の向きを変更させることで、第1面12と第2面22との間に隙間ができにくくなり、送電部10と受電部20との間で電力の伝達効率が低下するのを抑制できる。
なお、上記実施形態では、第1カバー部18における第1面12の周縁部分と、第2カバー部28における第2面22の周縁部分との両方に傾斜面14A,24Aが設けられているが、いずれか一方のみに傾斜面が設けられていてもよい。また、第1面12の全周に傾斜面14Aが設けられ、第2面22の全周に傾斜面24Aが設けられているが、少なくとも電動移動体3の進退方向(前後方向)に対して傾斜する傾斜面が設けられてもよい。例えば、第1カバー部18において第1面12の前側部分(つまり、第2カバー部28が最初に当たる部位)のみに傾斜面14Aが設けられてもよい。また、第2カバー部28において第2面22の後側部分(つまり、第1カバー部18が最初に当たる部位)のみに傾斜面24Aが設けられてもよい。このように、第1カバー部18における第1面12の周縁部分、及び、第2カバー部28における第2面22の周縁部分のうちの少なくとも一方に、少なくとも電動移動体3の進退方向に対して傾斜する傾斜面14A,24Aが設けられていればよい。
なお、上記実施形態では、非接触給電システムA1は、第1面12の向きを変更可能な支持部70を備えているが、第2面22の向きを変更可能な支持部を備えていてもよい。
(まとめ)
第1の態様の非接触給電システム(A1)は、受電部(20)と、非接触給電装置(1)と、を備える。受電部(20)は、蓄電池(320)の電力を用いて移動可能な電動移動体(3)に設けられる。非接触給電装置(1)は、駐車中の電動移動体(3)の蓄電池(320)に、非接触給電トランス(TR1)を用いて給電する。非接触給電装置(1)は、非接触給電トランス(TR1)の送電部(10)を有する。電動移動体(3)の駐車中に送電部(10)と受電部(20)とが対向している状態で、送電部(10)が受電部(20)に送電している。受電部(20)が、電動移動体(3)が備える車輪(310)の車軸(311)の延長線上に配置されている。
この態様によれば、一般的に高い寸法精度が要求される車輪(310)の車軸(311)の延長線上に受電部(20)が配置されるので、送電部(10)と受電部(20)との相対的な位置ずれを低減できる。したがって、送電部(10)と受電部(20)との相対的な位置がずれることで、送電部(10)と受電部(20)との間での電力の伝達効率が低下する可能性を低減でき、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システム(A1)を提供することができる。
第2の態様の非接触給電システム(A1)では、第1の態様において、電動移動体(3)は、車軸(311)を保持するフォーク部(302)を有する。フォーク部(302)を含む車体(301)の一部に受電部(20)を取り付けるための取付部材(4)と、車軸(311)とがフォーク部(302)に共締めされている。
この態様によれば、電動移動体(3)において車輪(310)の車軸(311)をフォーク部(302)に固定するための構成を利用して受電部(20)を車体(301)に取り付けることができる。
第3の態様の非接触給電システム(A1)では、第2の態様において、取付部材(4)は、フォーク部(302)において、第1部位(304)以外の第2部位(305)で更に固定される。第1部位(304)は、車軸(311)と取付部材(4)とがフォーク部(302)に共締めされる部位である。
この態様によれば、取付部材(4)は、第2部位(305)でもフォーク部(302)に固定されているので、取付部材(4)が回転しにくくなる。取付部材(4)が回転すると、取付部材(4)と共にフォーク部(302)に共締めされる車軸(311)の固定状態が緩む可能性があるが、取付部材(4)を第2部位(305)でもフォーク部(302)に固定することで、取付部材(4)が回転しにくくなる。したがって、車軸(311)の固定状態が緩む可能性を低減できる。
第4の態様の非接触給電システム(A1)では、第2又は第3の態様において、取付部材(4)は、車軸(311)の軸方向と交差する方向に延びる延伸部(44)を有し、延伸部(44)が、フォーク部(302)に固定される。
この態様によれば、延伸部(44)をフォーク部(302)に固定することで、取付部材(4)が回転しにくくなり、車軸(311)の固定状態が緩む可能性を低減できる。
第5の態様の非接触給電システム(A1)では、第4の態様において、延伸部(44)がフォーク部(302)に沿って延びている。
この態様によれば、延伸部(44)をフォーク部(302)に固定する作業がやりやすいという利点がある。
第6の態様の非接触給電システム(A1)では、第2~第5のいずれかの態様において、取付部材(4)は、ベース部(41)と、受電部取付部(43)と、を有する。ベース部(41)は、車輪(310)の車軸(311)を挿入するための貫通孔(42)を有する。受電部取付部(43)は、ベース部(41)の周縁部に設けられて受電部(20)が取り付けられる。
この態様によれば、取付部材(4)を用いることで、車軸(311)の延長線上に受電部(20)を取り付けることができる。
第7の態様の非接触給電システム(A1)では、第6の態様において、受電部取付部(43)は、ベース部(41)に対して車輪(310)と反対側に配置されている。受電部(20)は、ベース部(41)に対して車輪(310)と反対側で、受電部取付部(43)に取り付けられている。
この態様によれば、受電部取付部(43)に取り付けられる受電部(20)とベース部(41)との間に間隔を開けた状態で受電部(20)を配置することができる。したがって、受電部取付部(43)に取り付けられる受電部(20)とベース部(41)との間に、取付部材(4)と車軸(311)とをフォーク部(302)に共締めするための部材を配置することができる。
第8の態様の非接触給電システム(A1)では、第1~第7のいずれかの態様において、電動移動体(3)を更に備える。
この態様によれば、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触給電システム(A1)を提供することができる。
第9の態様の非接触受電装置(2)は、第1~第8のいずれかの態様の非接触給電システムが備える非接触受電装置(2)である。非接触受電装置(2)は、受電部(20)を備える。受電部(20)が,電動移動体(3)が備える車輪(310)の車軸(311)の延長線上に配置されるように、電動移動体(3)の車体(301)に取り付けられている。
この態様によれば、電力の伝達効率の低下を抑制可能な非接触受電装置(2)を提供することができる。
第2~第8の態様に係る構成については、非接触給電システム(A1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 非接触給電装置
2 非接触受電装置
3 電動移動体
4 取付部材
10 送電部
20 受電部
41 ベース部
42 貫通孔
43 受電部取付部
44 延伸部
301 車体
302 フォーク部
304 第1部位
305 第2部位
310 車輪
311 車軸
320 蓄電池
A1 非接触給電システム
TR1 非接触給電トランス

Claims (6)

  1. 蓄電池の電力を用いて移動可能な電動移動体に設けられる受電部と、
    駐車中の前記電動移動体の前記蓄電池に、非接触給電トランスを用いて給電する非接触給電装置と、を備え、
    前記非接触給電装置は、前記非接触給電トランスの送電部を有し、
    前記電動移動体の駐車中に前記送電部と前記受電部とが対向している状態で、前記送電部が前記受電部に非接触で給電しており、
    前記受電部が、前記電動移動体が備える車輪の車軸の延長線上に配置されており、
    前記電動移動体は、前記車軸を保持するフォーク部を有し、
    前記フォーク部を含む車体の一部に前記受電部を取り付けるための取付部材が、前記フォーク部の第1部位及び第2部位に固定され、
    前記第1部位は前記フォーク部の先端であり、
    前記取付部材は、前記フォーク部の前記第1部位に固定されるベース部と、前記ベース部から前記車軸の軸方向と交差する方向に延び、かつ、前記フォーク部に沿って延びる延伸部と、を有し、
    前記延伸部には、前記取付部材を前記第2部位に固定する固定用のねじを挿入するための貫通孔が延出方向に沿って複数設けられており、
    前記延伸部が、複数の前記貫通孔のいずれかに挿入されたねじで前記フォーク部の前記第2部位に固定される、
    非接触給電システム。
  2. 前記取付部材の前記ベース部と、前記車軸とが、前記フォーク部の前記第1部位で前記フォーク部に共締めされている、
    請求項1に記載の非接触給電システム。
  3. 前記ベース部は、前記車輪の前記車軸を挿入するための貫通孔を有し、
    前記取付部材は、前記ベース部の周縁部に設けられて前記受電部が取り付けられる受電部取付部を有する、
    請求項1又は2に記載の非接触給電システム。
  4. 前記受電部取付部は、前記ベース部に対して前記車輪と反対側に配置されており、
    前記受電部は、前記ベース部に対して前記車輪と反対側で、前記受電部取付部に取り付けられている、
    請求項3に記載の非接触給電システム。
  5. 前記電動移動体を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の非接触給電システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の非接触給電システムが備える非接触受電装置であって、
    前記受電部を備え、
    前記受電部が取り付けられる前記電動移動体は、前記車軸を保持する前記フォーク部を有し、
    前記受電部が、前記電動移動体が備える前記車輪の前記車軸の延長線上に配置されるように、前記フォーク部の前記第1部位及び前記第2部位に固定される前記取付部材を用いて、前記電動移動体の前記フォーク部を含む車体の一部に取り付けられている、
    非接触受電装置。
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