JP7390457B1 - 照明制御・状態監視システム - Google Patents
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Abstract
Description
特開2022-050714号公報記載の『マスタ装置と、イベントに用いられ、互いに異なるグループにそれぞれ含まれて前記マスタ装置の制御によって前記グループ別に制御される複数のスレーブ照明装置とを含み、前記マスタ装置は、既に設定された無線通信方式によって、前記複数のスレーブ照明装置をグループ別に制御するためのグループ別制御情報を前記複数のスレーブ照明装置に伝送し、前記複数のスレーブ照明装置は、既に設定されたスマート装置により前記グループがそれぞれ設定され、前記グループ別制御情報を前記イベントの進行中に受信し、前記グループ別制御情報に基づいて前記グループ別に前記イベントと関連する視覚的効果を出す該当照明色をそれぞれ出力し、前記グループ別制御情報は、前記複数のスレーブ照明装置が前記視覚的効果を出すために、前記グループ別に該当照明色を出力するように制御するそれぞれの制御情報を含み、前記それぞれの制御情報は、前記グループのそれぞれに設定されることを特徴とする、無線照明制御システム。』である。
すなわち、特許文献1である特開2022-050714号公報記載のシステムは、個々の照明器具の制御を行うことができず、グループ化された複数の照明器具を同時に制御することができるにとどまっている。
また、このシステムでは、イベントのみを考慮したものであって、広範囲に照明器具が設置される大規模プラント等での展開が考慮されていない。
また、広範囲に照明器具を展開することができるので、大規模プラントにも適用することができる。
さらに、サーバにシステム全体を司るシステム制御用のプログラムを格納しておくため、高性能の外部端末でなくても用いることが可能となる。
大規模プラントでは、照明器具100が広大な敷地、設備内で数多く設置され、しかも照明器具100が容易には保守作業員が入り込むことが困難な箇所に設置されていることも多い。その上、砂漠や塩害の激しいといった過酷な環境下となることも想定される。
このため、大規模プラントに設置される照明制御・状態監視システムは、個々の照明器具の状況を直接的に確認することが困難という問題点がある。
本発明に係る照明制御・状態監視システムは、このような問題点に対応したものである。
この照明器具100は、天井に発光面側を下向きにして取り付けられるいわゆる直管型のものであって、複数個の光源としてのLED(図示省略)を直線状に並べた光源部110と、この光源部110の一端に連設された無線通信機能を発揮する通信部120とを有している。
なお、実際の運用では、1つの親機200で100個の子機としての照明器具100をコントロールでき、システム全体としては1000個の照明器具100をコントロールすることが想定されている。
エリアは、例えば照明制御・状態監視システムが制御するプラント等を設置場所で分けられたものであり、例えば第1工場に設置されたすべての照明器具100は第1のエリアに属し、第2工場に設置されたすべての照明器具100は第2のエリアに属するとされる。
また、グループは、前記エリアを分割したものであり、例えば第1のエリアは第1~第10の合計10個のグループから構成されるとする。なお、エリアは、1個のグループのみから構成されていてもよいし、複数個のグループから構成されていてもよい。
なお、このエリアやグループの分け方は、一例にすぎず他の分け方もできることはいうまでもない。例えば、第1工場の一階部分と第2工場の二階部分に設置されたすべての照明器具100が第1のエリアに属し、第1工場の二階部分と第2工場の一階部分に設置されたすべての照明器具100が第2のエリアに属するとすることも可能である。
これらの外部端末300は、前記ネットワークNWに接続されたアクセスポイントAPを介して親機200と接続されているとともに、必要なサーバ350やインターネットにも接続されている。
また、ネットワークNWに接続されたサーバ350は、システム全体を司るシステム制御用のプログラムが格納されており、各照明器具100から送り込まれてきた各種データを必要に応じて記録したり、解析したりする。また、前記プログラムによって外部端末300に後述する各種の画面を表示させたりする。
各外部端末300は、照明制御・状態監視システムの全体のシステム制御用のプログラムが格納されているわけではなく、サーバ350に格納されているシステム制御用のプログラムを操作するものとなっている。このため、各外部端末300のメモリを節約することができる。
1)無線通信による照明器具100の制御
2)ネットワーク接続による遠隔からの照明器具100の制御
3)スケジュールにおける照明器具100の自動制御(例えば、曜日/祝日/特定日にて 設定が可能)
4)特定のエリア、特定のグループ(1又は複数個の照明器具100)全照明器具100 (システム全体の照明器具100)での点灯、消灯、調光操作
5)任意の照明器具100のグループ化/グループの変更(配線工事は不要)
6)照明器具100の動作(点灯)状態の閲覧
7)各照明器具100の不点灯、漏洩電流、入力電流、入力電圧、入力電力、内部温度の 監視
8)各照明器具100の累積点灯時間の計測
9)各照明器具100の不点灯、漏洩電流、入力電流、入力電圧、入力電力、内部温度、 累積点灯時間のアラート表示
10) 各照明器具100の不点灯、漏洩電流、入力電流、入力電圧、入力電力、内部温度、 累積点灯時間のデータの記録
11) 各照明器具100の漏洩電流、入力電流、入力電圧、入力電力、内部温度のデータの グラフ化
12) 各記録データの出力 (例えばCSV形式)
なお、すべての操作は外部端末300から行われ、各画面はすべて外部端末300に表示される。
まず、外部端末300に表示されるログイン画面(図3参照)から、ログインする。なお、図3に示すログイン画面では単にスタートボタン810が示されているだけであるが、オペレーター固有のID、パスワードの入力を促すようなものであってもよいことはいうまでもない。
このシステムメイン画面には、複数個のエリアのアイコン820が表示されている。このアイコン820にはエリアの名称824(例えば、「○○工場1F」「××工場2F」の如き)と、そのエリアのマップ画像825と、そのエリアを構成する各照明器具100の状態を表示する点検一覧画面に遷移する点検ボタン821と、そのエリアを構成する各照明器具100を操作する照明器具操作画面に遷移する操作ボタン822と、各エリアの名称824や、マップ画像825を編集する編集ボタン823がそれぞれ表示されている。
なお、本明細書におけるエリアとは、任意に選択された照明器具100の集合体であって、親機200が担当する照明器具100の集合体に限定されるものではない。
なお、表示されるデータとしては、図6においては、照明器具100の名称、漏洩電流、累積点灯時間、入力電流、入力電圧、入力電力、器具内温度が表示されているが、このデータは任意に変更することが可能である。
ここで、各照明器具100の不点灯、漏洩電流、入力電流、入力電圧、入力電力、内部温度、累積点灯時間のアラート表示として、各データのうち予め設定された数値を大幅に逸脱するものは危険検知として赤色マーク831、若干逸脱するものは注意喚起として黄色マーク832がオーバレイ表示される。なお、図6においては、赤色マーク831は網掛け模様、黄色マーク832は斜線模様で示している。
このため、どの照明器具100に異常が生じているか否か、生じているとするとどの程度の異常かを視覚的に素早く確認することができるようになっている。
なお、オーバレイ表示させるための数値は、図15に示す照明器具登録画面で任意に設定することができる。
このグラフ画面では、複数のエリア毎の照明器具100のデータを重畳して表示することができるようになっている。
この照明器具操作画面においては、各エリアが担当する場所の模式化されたマップとともに、各照明器具100の設置位置が照明器具100のアイコン701で、グループを示す枠704等が表示される。
このサイドバー702には、選択された照明器具100の名称、スケジュール、制御内容が表示される。なお、制御内容の欄では点灯、消灯、調光操作を直接行うことができるとともに、設定したスケジュールを確認することができる。
なお、この照明器具操作画面の左欄には、選択されたエリアに属するグループ名703が表示される。
なお、制御内容の欄では点灯、消灯、調光操作を直接行うことができるとともに、設定したスケジュールを確認することができる。
この図9では、選択されたエリアに属するグループのスケジュールや、エリアの制御内容が右欄に表示される。
また、右欄では点灯、消灯、調光操作を直接行うことができるとともに、設定したスケジュールを確認することができる。
このスケジュール一覧画面では、エリアに属する照明器具100をグループ毎に制御するスケジュールパターンを設定、変更することができるようになっている。このスケジュールパターンは、各エリアの照明器具100の点灯、消灯、調光値を時間毎に変更でき、さらにそのスケジュールを繰り返す条件(例えば祝日、曜日、特定日)を選択できる。図13に示すスケジュールパターン作成画面でスケジュールパターンの設定、変更を行う。
なお、このスケジュールパターンは、一つのエリアに対して複数のパターンを設定することができる。
なお、このスケジュール作成画面において、スケジュールパターンの名称をそのスケジュールパターンの内容を端的に示すようなものに変更、設定することも可能である。
なお、図10においては、エリアの名称824もエリアのマップ画像825もいまだ登録されていない状態を示している。
この照明器具登録画面では、左欄の最上部に各エリアの名称(「○○○工場1F」の如き)841が、その下にはシステム全体を司るシステム制御用のプログラムには登録されてはいるが、現状でマップ画像825上にアイコンとして表示されていない照明器具100のリストであるエリア未登録器具リスト842が、さらにその下にはシステム全体を司るシステム制御用のプログラムへの初期登録がなされていない照明器具100のリストである未登録器具リスト843がそれぞれ表示されている。
登録が可能になった状態で未登録器具リスト843の読み取り開始ボタンをクリックすると、図17に示すシステム全体を司るシステム制御用のプログラムには登録されていない照明器具100がシリアルナンバーとともにサーバ350へと送られ,表示される。
未登録器具リスト843を構成する個々の照明器具100の点滅開始ボタン845をクリックすると、その照明器具100が点滅を開始する。点滅を開始した照明器具100が設置された箇所を目視で確認した後、その位置をマップ上にドラッグ&ドロップすることでそれまで未登録であった照明器具100がどこに設置されているかをシステム全体を司るシステム制御用のプログラムに登録することができる。
なお、照明器具100の制御に必要なIDやその照明器具100が接続される親機200の名称はシステム全体を司るシステム制御用のプログラムに自動的に入力される。
照明器具100に対して上記の作業が完了したならば、登録ボタン856をクリックし、さらに図17に示す変更終了ボタン857をクリックすると、作業を行った照明器具100の各種データの許容範囲や設置箇所等がシステム全体を司るシステム制御用のプログラムや親機200に登録される。
さらに、登録された照明器具100のアイコン701がマップ上に表示される。
このため、どの照明器具100に異常が生じているか否か、生じているとするとどの程度の異常かを視覚的に素早く確認することができるようになっている。
解析結果を事前メンテナンス情報としてメール等で通知することも可能になる。
各照明器具100を色温度が異なるもので構成したり、有色のLEDを用いることで従業員の健康・安全を守ることができるHCL(Human Centric Lighting) を構成することも可能になる。それも単に一部のエリアだけでなく、広範囲(プラント全体など)に対応できるようになる。
例えば、一酸化炭素等の有害ガスの検知、危険な作業実施エリアの表示、ロボットが稼働しているエリアの表示、ドローンが通過しているエリアを照明器具100の点灯、点滅、特定の色の光の表示等で表現し、周知させる機能も実現可能である。
また、設備機器が異常動作を起こしたり、不良品の混入している箇所を照明器具100の点灯、点滅、特定の色の光の表示等で表現し、周知させる機能も実現可能である。
進入禁止エリアの表示や、進入禁止エリアに進入した場合の強調表示も同様に可能である。
光によって危険、異常な状況、進入禁止エリアへの進入、点検必要箇所等を表示すると、即時認識可能であり、事故防止につながる。
特に大きな作業音が響きわたる工場等では、音声のみによる危険性等の周知は困難な場合があるが、光を併用することで危険性をより伝達しやすくなる。特に聴覚障害者にとっては有意義である。
周囲の明るさに応じて照明器具100の制御を行うことで、省エネルギーにも資することが可能になるし、システムの制御設定の簡略化をも図ることができる。
地震やそれに伴う津波、台風被害に伴う山崩れ等の異常事態が予測された場合にかかる誘導点滅を行うことで効果的な避難誘導を行うことができる。
特に、台風等の悪天候で視界が悪い場合にも効果的に避難を誘導することができる。
この誘導点滅は、災害時のみならず通常の作業や点検時の作業員の誘導にも利用することがきる。
200 親機
300 外部端末
350 サーバ
510 制御信号
Claims (5)
- 無線通信機能を有する複数個の子機としての照明器具と、システム全体を司るシステム制御用のプログラムが格納され、照明器具の点灯状態等の所定の各種データが入力されるとともに、照明器具を制御する制御信号を送出するサーバと、このサーバに接続され、前記各種データが表示されるとともに、前記サーバから制御信号を照明器具に送出させる外部端末とを具備しており、前記各種データには少なくとも各照明器具の漏洩電流、照明器具の内部温度、累積点灯時間が含まれていることを特徴とする照明制御・状態監視システム。
- 前記照明器具とサーバとの間には、前記各種データ及び制御信号を遣り取りするための親機が介在されていることを特徴とする請求項1記載の照明制御・状態監視システム。
- 前記制御信号には、各照明器具の点灯、消灯、調光を制御する信号のうち少なくとも1つが含まれ、前記各種データには、各照明器具の漏洩電流、照明器具の内部温度、累積点灯時間の他に、各照明器具への入力電流、入力電圧、入力電力、各照明器具の点灯状態、各照明器具の点灯の不具合信号のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1又は2記載の照明制御・状態監視システム。
- 前記照明器具は、1又は複数個の照明器具からなるいずれかのグループに属し、1又は複数個のグループからなるいずれかのエリアに属し、前記システム制御用のプログラムは、各照明器具をグループ毎又はエリア毎に制御することができることを特徴とする請求項1又は2記載の照明制御・状態監視システム。
- 前記外部端末は、各照明器具を操作する照明器具操作画面、各照明器具の各種データが表示される点検一覧画面、任意の期間における各照明器具の各種データをグラフで表示するグラフ画面、各照明器具をグループ毎に制御するスケジュールパターンを設定、変更することができるスケジュール作成画面、エリアの名称とマップ画像とを変更、設定することができるエリア登録画面、システム制御用のプログラムに登録されていない照明器具をシステム制御用のプログラムに登録することができ、システム制御用のプログラムに登録されている各照明器具の各種データの許容範囲を設定することができる照明器具登録画面が表示されることを特徴とする請求項4記載の照明制御・状態監視システム。
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