JP7389136B2 - 非イオン性界面活性剤とイオン性界面活性剤とを含む水中油ナノエマルション - Google Patents

非イオン性界面活性剤とイオン性界面活性剤とを含む水中油ナノエマルション Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤及び少なくとも1種の油を含む、水中油ナノエマルションの形態にある、組成物、好ましくは化粧用組成物に関する。
水中油(O/W)エマルションは、化粧料及び皮膚科の分野で周知であり、具体的には、乳液、クリーム、トニック、美容液、化粧水等の化粧料の調製物として周知である。
ナノエマルションは、具体的には500nm未満の油性小球のサイズによって特徴づけられるO/Wエマルションであり、該油性小球は、油/水性相界面に位置されている、ラメラ型液晶相を場合により形成することができる両親媒性脂質のクラウンによって安定化されている。一般に、小サイズの油性小球は、機械的エネルギーの使用によって、具体的には高圧ホモジナイザの使用によって得られる。それらの構造によって、ナノエマルションは、マイクロエマルションとは区別されるべきである。実際に、マイクロエマルションは、油により膨張した両親媒性脂質のミセルによって構成されている熱力学的に安定な分散体からなる。加えて、マイクロエマルションは、多量の機械的エネルギーが作製されることを必要とせず、それらは構成成分の単なる接触によって自発的に形成する。マイクロエマルションの主な欠点は、それらの界面活性剤の割合が高いことに関連しており、皮膚に適用されたときに不耐容を生じ、粘着性の感覚をもたらす。その上、それらの配合領域は一般にきわめて狭く、それらの温度安定性はきわめて限定的である。
現在入手可能なO/Wナノエマルションは、少量の油、即ち最大20質量%の範囲の含有量を一般に含む。更に、それらは、比較的流動的なテクスチャーを有する。
したがって、粘着性でなく適用するのに快適なケアクリームタイプのテクスチャーを特徴とする、O/Wナノエマルションの形態にある組成物への必要性が存在する。
特開平2-295912号公報
本発明は、ゲル化した外観を特徴としながらも高い油含有率を含む、O/Wナノエマルションの形態にある組成物を提供することを目的とする。ナノエマルションの形態にあるこのような組成物は、適用するのに快適である、即ち、脂っぽくなく粘着性が低い一方で、適用するときにより柔らかい。
実際に、発明者らは、高い油含有量を有する組成物中での、脂肪鎖を有するアクリルグルタメートから選択される特定の非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との会合が、ケアクリームタイプのテクスチャーをそれらに与える、ゲル化された外観を有するO/Wナノエマルションを得ることを可能にすることを発見した。
そのため、本発明の目的は、その体積平均直径D(4,3)が50nmから500nmの間からなる油滴を有する、水中油ナノエマルションの形態にある、組成物、好ましくは化粧用組成物であって、
- サッカロースの、12~18個の炭素原子を含む脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、12~16個の炭素原子を含む1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
並びにアルキルポリグルコシド
から選択される少なくとも1種の非イオン性界面活性剤と、
- そのアシル基が14~30個の炭素原子を含むアシルグルタメートから選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、
- 組成物の総質量に対して厳密に40質量%超の濃度で存在する少なくとも1種の油と
を含む、組成物である。
本用途では、このような組成物は、「本発明による組成物」又は「本発明によるナノエマルション」として様々に称される。
本発明はまた、本発明による組成物をケラチン物質に適用することを含む、ケラチン物質、好ましくは皮膚をクレンジングする美容方法にも関する。
本発明によるナノエマルションの油滴は、50nmから500nmの間からなる、好ましくは100から300nmの間からなる、好ましくは110から250nmの間からなる体積平均直径D(4,3)を有する。
粒度測定は、レーザー粒度アナライザ(Malvern社製のMastersizer 2000)によって実施される。サンプルは機器のバットの中で希釈され、次いで測定セル中で循環する。屈折率は、体積粒度分布の算出について示される。D(4,3)は、シグナルの測定によって付与される結果の1つである。
レオロジー特性
典型的には、本発明によるナノエマルションは、ゲル化された外観を有する。
このゲル化された外観は、本発明のO/Wナノエマルションのレオロジー特性によって特徴づけることができる。
ナノエマルションのレオロジー特性は、温度を調整するためのペルチェプレーンを備えた回転レオメータMCR300(Anton-Paar社)を用いて分析することができる。この機器は、抗蒸発装置を伴って、且つ直径60mm/1°及びエアギャップ120μmを有する、サンドブラスト処理された平面円錐体形状を有する測定モバイルで付与される。振動モード測定プロトコルが使用され、ここで、組成物サンプルは、最初に、1Hzの周波数における線形範囲内の0.1%回転変形に供される。これらの力学的状態測定条件下、組成物の剛性の指標であるノルム複素係数|G*|が、以下の式:
Figure 0007389136000001
に従って抽出される。
好ましくは、本発明による組成物のノルム複素係数|G*|は、400から20000Paの間からなり、好ましく800から15000Paの間からなり、好ましくは1000から10000Paの間からなる。
本発明による組成物はまた、それらの流量閾値によって、又は組成物が流れることを可能にするよう適用される最小応力に相当するPaで表される限界応力tcによって、特徴づけることができる。使用される測定プロトコルは、以下の通りである: 10分(60地点)にわたる対数応力スウィープ0.5 Pa~500Paを実施し、25.0℃での変形の値を記録する。限界応力は、応力の関数として、変形の曲線の勾配ブレークポイントに相当する。
好ましくは、本発明による組成物の限界応力tcは、90Pa超であり、好ましくは95から1000Paの間からなり、好ましくは100から700Paの間からなる。
好ましくは、本発明による組成物は、実質的にゲル化剤を一切含まない。「実質的にゲル化剤を一切含まない」ことにより、本発明による組成物が、組成物の総質量に対して、1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満、好ましくは0.3質量%未満、好ましくは0.1質量%未満のゲル化剤を含むことが理解されるべきである。有利には、本発明による組成物は、完全にゲル化剤を一切含まない。
「ゲル化剤」により、水性連続相をゲル化することによって、化合物が、ナノエマルションの粘度を増加させることになることが理解されるべきである。例えば、ゲル化剤は、水溶性ポリマー、例えばセルロース誘導体、例としてはヒドロキシプロピルセルロース、藻類誘導体、天然ガム又は合成ポリマー、例としてはカルボキシビニル酸のポリマー及びコポリマー、例えばカルボポール、若しくはポリウレタン及びポリウレタン/ポリエーテルである。
非イオン性界面活性剤
本発明による組成物は、
- サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
- 2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、12~16個の炭素原子を有する1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
- アルキルポリグルコシド
から選択される、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。
非イオン性界面活性剤は、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖(即ちC12~C18)との、モノエステル及びジエステルから選択することができる。
本発明による、サッカロースの、C12~C18脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルは、サッカロースと、12~18個の炭素原子を含む少なくとも1つのカルボン酸とのエステル化からもたらされる。
用語「サッカロース」(スクロースとも呼ばれる)は、D-グルコース単位によって及びD-フルクトース単位によってなるジホロシドを指す。
12~18個の炭素原子を含有するカルボン酸は、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、好ましくは飽和のアルキル又はアルケニル鎖を含んでもよい。
好ましくは、カルボン酸は、直鎖状アルキル又はアルケニル鎖を含む。好ましくは、カルボン酸は、飽和アルキル又はアルケニル鎖を含む。
本発明の好ましい一実施形態では、サッカロースの、C12~C18脂肪炭素鎖との、モノエステル又はジエステルは、ラウリン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、ヤシ油脂肪酸スクロース、及びこれらの混合物から選択される。
例として、ラウリン酸スクロースをベースとする市販製品は、三菱ケミカル株式会社から名称サーフホープSEコスメC1216で入手可能である。パルミチン酸スクロースをベースとする市販製品は、三菱ケミカル株式会社から名称サーフホープSEコスメC1616で入手可能である。ステアリン酸スクロースとパルミチン酸スクロースとの混合物を使用することもまた可能である。具体的には、このような製品は、Croda社により名称Crodesta F110で市販されている。別の、パルミチン酸スクロースとステアリン酸スクロースと(30/70)をベースとする市販製品は、Croda社から名称Crodesta F50で入手可能である。最後に、ステアリン酸ソルビタンと混合されたヤシ油脂肪酸スクロース、例えばCroda社から名称SP Arlacel 2121(ステアリン酸ソルビタン/ヤシ油脂肪酸スクロース混合物の質量割合82/18)で入手可能な市販製品を使用することが可能である。
好ましくは、本発明によるナノエマルション組成物は、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも2種のモノエステル又はジエステルの混合物を含む。好ましくは、本発明によるナノエマルションは、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも2種のモノエステルの混合物、好ましくはラウリン酸スクロースとパルミチン酸スクロースとの混合物を含む。或いは、本発明によるナノエマルションは、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも2種のジエステルの混合物を好ましくは含む。或いは、本発明によるナノエマルションは、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも1種のモノエステルの、少なくとも1種のジエステルとの混合物を好ましくは含む。より好ましくは、ナノエマルションは、モノステアリン酸スクロースとジステアリン酸スクロースとの混合物を含む。
非イオン性界面活性剤は、2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、12~16個の炭素原子を有する1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルからも選択することができる。
2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、C12~C16の1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルは、12~16個の炭素原子を含む少なくとも1種のカルボン酸と、2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールとの、エステル化からもたらされる。
12~16個の炭素原子を含むカルボン酸は、12~14個の炭素原子を好ましくは含む。それは、直鎖状であっても分枝状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、前記カルボン酸は直鎖状である。好ましくは、前記カルボン酸は飽和である。好ましくは、前記カルボン酸はラウリン酸である。
ポリグリセロールのモノエステル及びジエステルは、3~10個、好ましくは4~10個のグリセロール単位の直鎖状配列を含んでもよい。
本発明の好ましい一実施形態では、2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、C12~C16の1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルは、ラウリン酸ポリグリセリル-4、ラウリン酸ポリグリセリル-5、ラウリン酸ポリグリセリル-10、及びこれらの混合物から選択される。
例として、ラウリン酸ポリグリセリル-5をベースとする市販製品は、太陽化学株式会社により名称サンソフトで入手可能であり、ラウリン酸ポリグリセリル-10をベースとする市販製品は、太陽化学株式会社により名称サンソフトQ12 Yで、又はUnipex社により名称Dermofeel G 10 Lで入手可能である。ラウリン酸ソルビタン及びクエン酸ジラウリルと混合されたラウリン酸ポリグリセリル-4を含む市販製品は、Evonik Goldschmidt社により名称Tegocare LTPで入手可能な市販製品である。
非イオン性界面活性剤はまた、アルキルポリグルコシドから選択することができる。本発明の文脈では、「アルキルポリグリコシド」は、アルキルモノグリコシド(重合度1)又はアルキルポリグリコシド(重合度1超)であると理解されるべきである。
アルキルポリグリコシドは、単独で、又はいくつかのアルキルポリグリコシドの混合物の形態で使用することができる。一般に、それらは、以下の構造:
R(O)(G)x
(式中、R基は、直鎖状又は分枝状C6~C30アルキル基であり、Gは糖残基であり、xは1~5、好ましくは1.05~3、より好ましくは1.1~2で変動する)
を満たす。
糖残基は、グルコース、デキストロース、サッカロース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、マルトトリオース、ラクトース、セロビオース、マンノース、リボース、デキストラン、タロース、アロース、キシロース、レボグルコサン、セルロース及びデンプンから選ぶことができる。より好ましくは、糖残基はグルコースを指す。更に、アルキルポリグリコシドのポリグリコシド部分の各単位が、α又はβ異性体型、L又はD型であってもよく、糖残基の立体配置が、フラノシド型のものであってもピラノシド型のものであってもよいことが留意されるべきである。保持されているアルキルパターンの性質及び/又はポリグリコシド保持鎖の性質により互いに異なり得る、アルキルポリグリコシドの混合物を使用することが、当然ながら可能である。
アルキルポリグルコシドとして挙げることができるのは、例えばセテアリルグルコシド、例えばEVONIK GOLDSCHMIDT社により市販されているTEGOCARE CG 90、デシルグルコシド(C9-アルキル/C11-ポリグルコシド(1.4))、例としては花王株式会社により名称マイドール10で市販されている製品、Cognis社により名称PLANTAREN 2000 UP(登録商標)で市販されている製品、及びSeppic社により名称ORAMIX NS 10で市販されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例としてはSeppic社により名称ORAMIX CG 110で市販されている製品;ラウリルグルコシド、例としてはCognis社により名称PLANTAREN 1200 N及び名称PLANTACARE 1200で市販されている製品;及びココ-グルコシド、例としてはCognis社により名称PLANTACARE 818/UPで市販されている製品、並びにこれらの混合物である。
アルキルポリグルコシドは、脂肪アルコールと混合して使用することができる。脂肪アルコール/アルキルポリグルコシド乳化剤混合物は、組成物の総質量に対して、
(a)5~60質量%のアルキルポリグリコシドと、
(b)95~40質量%の脂肪アルコールと
を含むことができる。
使用される脂肪アルコールは、12~22個の炭素原子、更により好ましくは12~18個の炭素原子を有するものから選択することができる。脂肪アルコールの特定の例として挙げることができるのは、具体的には、単独で又は混合物で、ラウリル、セチル、ミリスチル、ステアリル、イソステアリル、パルミチル、オレイル、ベヘニル、アラキジルの各アルコールである。好ましくは、脂肪アルコール、及びそのアルキル部分が保持された脂肪アルコールのものと同一であるアルキルポリグルコシドが使用される。
市販の脂肪アルコール/アルキルポリグリコシド混合物の中で挙げることができるのは、SEPPIC社により名称MONTANOV(登録商標)で市販されている製品、例えば以下の混合物である:
セチルステアリルアルコール/ココグルコシド-MONTANOV 82(登録商標)
アラキジルアルコール及びベヘニルアルコール/アラキジルグルコシド-Montanov 802(登録商標)
ミリスチルアルコール/ミリスチルグルコシド-MONTANOV 14
セチルステアリルアルコール/セチルステアリルグルコシド-MONTANOV 68
C14~C22アルコール/C12~C20アルキルグルコシド-MONTANOV L
ココアルコール/ココ-グルコシド-MONTANOV S
イソステアリルアルコール/イソステアリルグルコシド-MONTANOV WO 18(登録商標)。
好ましくは、非イオン性界面活性剤の総含有量は、組成物の総質量に対して、1質量%~15質量%の範囲、好ましくは2質量%~10質量%の範囲、好ましくは3質量%~8質量%の範囲である。
好ましくは、ナノエマルションが、サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも2つのモノエステル又はジエステルの混合物を含むとき、各モノエステル又はジエステルは、組成物の総質量に対して、0.5質量%から10質量%の間、好ましくは1質量%~8質量%の範囲、好ましくは2質量%~5質量%の範囲からなる濃度で存在する。
アニオン性界面活性剤
本発明による組成物は、そのアシル基が14~30個の炭素原子を含むアシルグルタメートから選択される、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む。
14~30個の炭素原子を含むアシル基は、脂肪酸を起源とする脂肪鎖であり、好ましくは16~22個の炭素原子を含む。この脂肪鎖は、直鎖状であっても分枝状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、前記脂肪鎖は直鎖状である。好ましくは、前記脂肪鎖は飽和である。
好ましくは、そのアシル基が14~30個の炭素原子を含むアシルグルタメートは、一ナトリウム塩又は二ナトリウム塩の形態で存在する。
本発明の好ましい一実施形態では、アニオン性界面活性剤は、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム又はステアロイルグルタミン酸二ナトリウムから選択され、例えば味の素株式会社によりそれぞれ名称アミソフトHS21 P及びアミソフトHS11 PFで市販されている製品である。
好ましくは、アニオン性界面活性剤は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%の範囲の濃度で、好ましくは0.1質量%~3質量%の範囲、好ましくは0.3質量%~1質量%の範囲の濃度で存在する。

本発明による組成物は、組成物の総質量に対して厳密に40質量%超の濃度で存在する、少なくとも1種の油を含む。
組成物は、他の脂肪物質を更に含有することができる。油、及び場合により他の脂肪物質は、組成物の油性相を形成する。
「油」は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg、即ち105Pa)で液状である脂肪物質を意味する。油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
本発明による用語「揮発性油」は、室温及び大気圧において、皮膚又はケラチン線維に接触すると1時間未満で蒸発することが可能な任意の油を示す。本発明による揮発性油は、揮発性化粧用油であり、この油は室温で液状であり、室温及び大気圧で0とは異なる蒸気圧を有し、具体的には0.13Pa~40,000Pa(10-3~300mmHg)の範囲、特に1.3Pa~13,000Pa(0.01~100mmHg)の範囲、より特定すると1.3Pa~1300Pa(0.01~10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する。
用語「不揮発油」は、室温及び大気圧で、少なくとも数時間、皮膚又はケラチン線維に残留し、特に10-3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する油を示す。
本発明に従う油は、好ましくは、化粧料として受容される全ての油、具体的には鉱油、動物油、植物油、合成油、具体的には炭化水素油又はシリコーン油、及びこれらの混合物から選択される。
「炭化水素油」は、主に炭素及び水素原子を含み、場合によりヒドロキシル、エステル、エーテル及びカルボン酸の各官能基の中から選ばれる1つ又は複数の官能基を含む油を意味する。
「シリコーン油」は、その構造中に炭素原子及び少なくとも1個のケイ素原子を含む油を意味する。
本発明による組成物中での使用に好適な油として挙げることができるのは、以下である:
- 動物起源の炭化水素油、例えばペルヒドロスクアレン、
- 植物性炭化水素油、例えば4~10個の炭素原子を含む脂肪酸の液状トリグリセリド、例としてはヘプタン酸若しくはオクタン酸のトリグリセリド又は、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、カボチャ油、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド(アボカド(Persea gratissima)油)油、カプリル/カプリン酸のトリグリセリド、例としてはStearineries Dubois社により市販されているもの、又はDynamit Nobel社により名称Miglyol 810、812及び818で市販されているもの、ホホバ油(ホホバ(Simmondsia chinensis)種子油)、シア脂油、
- エステル及び合成エステル、具体的には脂肪酸、例えば式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は、6~29個の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は、3~30個の炭素原子を含有する、分枝状の又はそうではない炭化水素鎖、例えばPurcellin油、ヘプタン酸ステアリル、カプリル酸ステアリル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル-2-ヘキシル、ステアリン酸オクチル-2-ドデシル、エルカ酸オクチル-2-ドデシル、イソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル、例としては乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、マレイン酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、脂肪アルコールのヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート;ポリオールエステル、例としてはジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール;並びにペンタエリトリトールエステル、例としてはテトライソステアリン酸ペンタエリスリチルを表す)の油、
- 無機又は合成起源の直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば揮発性又は不揮発性パラフィン油及びその誘導体、10~20個の炭素原子を含む分枝鎖を有する炭化水素油、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、イソパラフィン、及びこれらの混合物、ワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)油、
- 8~26個の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイン酸又はリノール酸、
- 部分的炭化水素及び/又はフッ素化シリコーン油、例えば文献、特開平-2-295912号公報に記載されているもの、
- シリコーン油、例えば任意選択で揮発性の、直鎖状又は環状シリコーン鎖を有する、室温で液状又はペースト状の、ポリメチルシロキサン(PDMS)、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)、例えばシクロヘキサシロキサン;アルキル、アルコキシ若しくはフェニルペンダント、又は2~24個の炭素原子を有するケイ素鎖末端基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニル-シロキサン、ジフェニル-ジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチル-シロキシシリケート及びポリメチルフェニルシロキサン;又は
- これらの混合物。
好ましくは、本発明によるナノエマルションは、分子量が400g/mol超の少なくとも1種の油を含む。400g/mol超の分子量を有する油は、動物又は植物油、鉱油、合成油及びシリコーン油、及びこれらの混合物から選択することができる。
好ましくは、油は、ステアリン酸イソセチル、アボカド油及びホホバ油から選択される。
油は、ナノエマルション中に、組成物の総質量に対して厳密に40質量%超の濃度で存在する。
好ましくは、組成物中に存在する油の濃度は、組成物の総質量に対して、45から90質量%の間、好ましくは50から80質量%の間、好ましくは55から70質量%の間からなる。
ナノエマルションは、別の脂肪物質を更に含んでもよい。他の脂肪物質は、例えば、8~30個の炭素原子を含む脂肪酸、例としてはステアリン酸、ラウリン酸、セチル酸、パルミチン酸及びオレイン酸、又はワックス、例としてはラノリン、ビーズワックス、カルナウバ若しくはキャンデリラワックス、パラフィンワックス、褐炭若しくは微結晶ワックス、セレシン若しくはオゾケライト、合成ワックス、例としてポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックスである。これらの脂肪物質は、例えば粘稠度又はテクスチャーに関して所望の特性を有する組成物を調製するために、当業者によって多様な方法で選択され得る。
水性相
本発明による組成物は、水、及び場合により少なくとも1種の水混和性溶媒を含む水性相を含む。
「水溶性溶媒」により、本発明によれば、25℃にて水に可溶性である有機溶媒は、例えば、直鎖状又は分枝状のC2~C4アルカノール、例えばエタノール、イソプロパノール、ブタノール; 2~20個の炭素原子、好ましくは2~6個の炭素原子を特に有するポリオール、例としてはグリセロール(又はグリセリン)、ジグリセロール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、ペンチレングリコール、2~200個のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコール;及びこれらの混合物から選択されることが理解されるべきである。
好ましくは、水性相は、2~20個の炭素原子、好ましくは2~6個の炭素原子を有するポリオールから選択される少なくとも1種の水混和性溶媒を含む。好ましくは、水性相は、2~20個の炭素原子、好ましくは2~6個の炭素原子を有するポリオールから選択される少なくとも2種の、好ましくは3種の水混和性溶媒を含む。
好ましくは、組成物は、組成物の総質量に対して、10~60質量%、好ましくは20~55質量%、好ましくは30~53質量%の水性相を含む。
好ましくは、組成物は、組成物の総質量に対して、10~55質量%、好ましくは15~50質量%、好ましくは20~45質量%の水を含む。
好ましくは、組成物は、組成物の総質量に対して、1~30質量%、好ましくは5~20質量%、好ましくは7~15質量%の少なくとも1種の水混和性溶媒を含む。
上記で定義したナノエマルションは、水性相と油性相とを、10~80℃の範囲の温度にて激しく撹拌しながら混合する工程と、次いで好ましくは6.107~1.109Paの範囲の圧力での均質化(高圧均質化)を実施するする工程からなる方法によって、好ましくは得られる。
本発明によるナノエマルションは、このタイプの組成物が有用である任意の分野において使用することができる。具体的には、これらは、局所的使用のための組成物、特に化粧用又は皮膚科用組成物を構成することができる。局所的又は皮膚科的使用のための組成物は、生理的に許容される媒質、即ち皮膚、粘膜、頭皮、目及び/又は毛髪と適合性のある媒質を含有する。
本発明のナノエマルションは、化粧上又は皮膚科上の活性を有する、水溶性又は脂溶性活性物質を含有してもよい。脂溶性活性物質は、エマルションの油性小球にあり、一方で水溶性活性物質は、エマルションの水性相にある。活性物質の例として挙げることができるのは、ビタミン、例えばビタミンE、並びにその誘導体及び特にそのエステル、プロビタミン、例えばパンテノール、湿潤剤、並びに太陽フィルターである。
本発明に従うナノエマルションは、ローション、セラム、クリーム、乳液又は化粧水の形態にあってもよく、且つ化粧料、皮膚科及び眼科の分野で一般に使用される添加剤、例えば保存剤、抗酸化剤及び香水を含有してもよい。
例えば、本発明のナノエマルションは、ケラチン物質、具体的には顔及び/又は頭皮の皮膚をクレンジングする、トリートメントする、メイクアップするために使用することができる。
したがって、本発明はまた、本発明によるナノエマルションを前記ケラチン物質に適用することを含む、ケラチン物質、好ましくは皮膚をクレンジングする美容方法にも関する。
本発明を例示している具体的であるが非限定的な実施例をこれから提供する。
(実施例1)
約60質量%の油を含む本発明による組成物のレオロジー特性と、約20質量%の油を含む2種の比較組成物のレオロジー特性との比較
以下の表に記載する本発明による組成物(C1)並びに2種の比較組成物(CC1及びCC2)を、以下のプロトコルに従って調製する:
相Aの成分を混合して75℃まで加熱する、
相Bの成分を混合して75℃まで加熱する、
ライネリ撹拌しながら、ゆっくりと(5分間)、室温で、相Bを相A中に導入することによってプレエマルションを調製する。
次いで、プレエマルションを、1000バールで操作する高圧ホモジナイザ(GEA-Soavi OBL20)による3回通過を用いて、温度を30℃未満に維持して均質化する。
組成物CC1及びCC2の事例では、ゲル化剤をパドルフレームを用いて室温にて散らして相Cを調製し、パドルフレームを用いて撹拌しながら、上記で得られたナノエマルションに添加する。
本発明による組成物C1は、59.9質量%の油を含み、ゲル化剤は含まず、一方で比較組成物CC1及びCC2は、19.9質量%の油及びゲル化剤を含む。
Figure 0007389136000002
次いで、異なる組成物の、油滴の体積平均直径(μmにおけるD(4,3))、外観、及びレオロジー特性(説明に記載のプロトコルに従って測定したG*及び流量閾値)を評価し、それらを以下の表に記載する。
Figure 0007389136000003
比較組成物CC1及びCC2では、本発明による組成物C1のようにコンパクトで非流性なゲルが得られないことが認められる。
その上、6人のトレーニングした人において以下のプロトコルに従って感覚試験を実施した:
製品50μLを手の裏に堆積させ、15秒間、混錬する。異なる感覚受容特性を、適用中及び2分後に評価する。
結果:その高い油含有量(60%)にもかかわらず、本発明による組成物C1は、適用したときに、ゲル化されて油をわずか20%のみ含有する比較組成物CC1及びCC2よりも、滑りやすく、より柔らかく、最終的に粘着性が低い。
そのため、本発明による組成物C1のみが、それがゲル化剤を含まないにもかかわらず、コンパクトで非流性なゲルを得ることを可能にする。その上、この組成物のみが新しい感覚効果を生じる。
(実施例2)
エマルションの粒度分布の、レオロジー特性に対する効果
実施例1に記載した本発明による組成物C1及び本発明による組成物C2を、比較組成物CC3と比較することによって、エマルションの粒度分布の、レオロジー特性に対する効果を観察した。
組成物C2及びCC3を、C1と同じ成分で調製し、実施例1に記載したプロトコルに従って前乳化した。次いで、これらのプレエマルションを、エマルションの液滴のサイズを多様にすることを可能にする異なる機器を用いて均質化する:
C2: Symex(CML25)型ローターステーター再循環タービンを用いて10分間、9500pmのタービン速度、80℃の温度にて均質化し、次いでエマルションを冷却して20℃に下げる。
CC3: Olsa-Maxilab型タービンを用いて15分間、4500rpmのタービン速度、80℃の温度にて均質化し、次いでエマルションを冷却して20℃に下げる。
C1、C2及びCC3の油滴の体積平均直径(μmにおけるD(4,3))、外観、並びにレオロジー特性(説明に記載のプロトコルに従って測定したG*及び流量閾値)を、以下の表に記載する。
Figure 0007389136000004
結果は、同一の油含有量において、その粒度が500nm未満である本発明による組成物C1及びC2のみが、ゲル化された外観を有することを示している。加えて、その粒度が500nm未満である本発明による組成物は、より大きい粒度を有する比較組成物よりも、脂肪性が低く、粘着性が低いと考えられる。
(実施例3)
油含有量の、エマルションのテクスチャーに対するインパクト
それぞれ油濃度50%及び40%を含む2種の組成物C3(本発明)及びCC4(比較)を、以下の表に記載する成分を用いて、実施例2に記載の組成物C2の調製プロトコルに従って調製した。
Figure 0007389136000005
CC4及びC3の油滴の体積平均直径(μmにおけるD(4,3))、外観及びレオロジー特性(説明に記載のプロトコルに従って測定したG*及び流量閾値)を評価し、以下の表に記載している。
Figure 0007389136000006
これらの結果は、40%の油含有量(組成物CC4)が、油滴の平均粒径が500nm未満であってさえ、ゲル化エマルションを生じるには十分ではないことを示している。
その上、組成物C3は、より高い油含有量にもかかわらず、適用中に粘着性が低く、適用後により滑りやすく、フィルム形成性(filmogenic)であると考える。組成物C3のレオロジー(G*=402Pa及び閾値=100Pa)は、その油含有量が組成物CC4の油含有量よりも高いにもかかわらず、製品の適用性を改善している。
(実施例4)
糖エステルを含む本発明による組成物
本発明による組成物C4~C6をまた、以下のように調製する:
1)本発明による組成物C4は、以下のTable 6(表6)に詳説する配合を有する。
これは、相Aの成分と相Bの成分とを80℃にて、Symex(CML25)型ローターステーター再循環タービンを用いてタービン速度9500rpm及び温度80℃で10分間撹拌しながら混合して調製する。次いで、エマルションを冷却して20℃に下げる。
Figure 0007389136000007
組成物C4について、ゲル化された乳白色エマルションを0.246μmの体積平均直径D(4,3)で得る。
2)本発明による組成物C5は、以下のTable 7(表7)に詳説する配合を有する。
これを以下のプロトコルに従って調製する:75℃に持ち込んだ相AをSymex(CML25)型ローターステーター再循環タービン中に導入し、次いで75℃にある相Bを添加し、これをタービン速度9500rpmで20分間乳化する。次に、該混合物を冷却して25℃に下げる。
Figure 0007389136000008
組成物C5について、ゲル化された乳白色エマルションを0.153μmの体積平均直径D(4,3)で得る。
3)本発明による組成物C6は、以下のTable 8(表8)に詳説する配合を有する。
これを以下のプロトコルに従って調製する:相Aの成分と相Bの成分とをSymex(CML25)型ローターステーター再循環タービンを用いてタービン速度9000rpm及び温度80℃にて10分間混合する。次いで、エマルションを冷却して20℃に下げる。
Figure 0007389136000009
(実施例5)
異なる用途のために配合した本発明による組成物
本発明による組成物C7~C9は、以下のTable 8(表9)~Table 10(表11)に詳説する配合を有する。これらの組成物はそれぞれ、抗老化組成物、光防護性組成物及び保湿組成物に相当する。
これらの組成物を、実施例2(組成物C8について)で記載した組成物C2の調製プロトコルに従って、又は実施例4(組成物C7及びC9について)に従って調製した。
Figure 0007389136000010
Figure 0007389136000011
Figure 0007389136000012

Claims (17)

  1. その体積平均直径D(4,3)が50nmから500nmの間である油滴を有する、水中油ナノエマルションの形態である、組成物であって、
    サッカロースの、12~18個の炭素原子を含む脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
    2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、12~16個の炭素原子を含む1つ又は複数の脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステル、
    並びにアルキルポリグルコシド
    から選択される、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤と、
    そのアシル基が14~18個の炭素原子を含むアシルグルタメートから選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、
    組成物の総質量に対して50質量%~70質量%の間の濃度で存在する少なくとも1種の油と
    を含む、組成物。
  2. サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルが、サッカロースと、12~18個の炭素原子を含む少なくとも1種のカルボン酸とのエステル化からもたらされ、前記カルボン酸が、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のアルキル又はアルケニル鎖を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、モノエステル及びジエステルが、ラウリン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、ヤシ油脂肪酸スクロース、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. サッカロースの、12~18個の炭素原子を有する脂肪炭素鎖との、少なくとも2種のモノエステル又はジエステルの混合物を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. ポリグリセロールのモノエステル及びジエステルが、12~16個の炭素原子を含む少なくとも1種のカルボン酸と、2~10個のグリセロール単位を含むポリグリセロールとのエステル化からもたらされることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記カルボン酸が、ラウリン酸であることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記アルキルポリグルコシドが、以下の構造:
    R(O)(G)x
    (式中、R基は、直鎖状又は分枝状C6~C30アルキル基であり、Gは糖残基であり、xは1~5の範囲である)
    を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  8. 非イオン性界面活性剤の総含有量が、組成物の総質量に対して、1質量%~15質量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記アニオン性界面活性剤が、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム又はステアロイルグルタミン酸二ナトリウムであることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記アニオン性界面活性剤が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%の範囲の濃度で存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記油が、鉱油、動物油、植物油、合成油、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記油が、400g/mol超の分子量を有する油であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 水、及び場合により少なくとも1種の水混和性溶媒を含む水性相を含むことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 組成物の総質量に対して、10~60質量%の範囲の濃度で存在する水性相を含むことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記油滴が、100から300nmの間の体積平均直径D(4,3)を有することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 実質的にゲル化剤を含まないことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に適用することを含む、ケラチン物質をクレンジングする美容方法。
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