JP7388945B2 - 排気ターボ過給機 - Google Patents

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Description

本願発明は、自動車用等の内燃機関に搭載される排気ターボ過給機に関するものである。
内燃機関において、出力向上等のために排気ターボ過給機が使用されている。このターボ過給機は、一般に、タービン翼が配置されると共にウェイストゲートバルブが内蔵されたタービンハウジングと、コンプレッサ翼が配置されたコンプレッサハウジングと、両者の間に位置した軸受ハウジングとを備えている。軸受ハウジングは、タービンハウジングに一体化されている場合とタービンハウジングとは別体になっている場合とがあるが、コンプレッサハウジングは、構造上の制約から軸受ハウジングとは別体になっており、コンプレッサハウジングと軸受ハウジングとはボルトで締結されている。
軸受ハウジングとタービンハウジング又はコンプレッサハウジングとを締結する手段は幾通りかあるが、軸受ハウジング及びコンプレッサハウジングを例にとると、両者の外周部が軸方向に嵌まり合うように形成して、両者の露出部に押さえプレートを重ね合わせて、押さえプレート(クランププレート)を介してボルトで締結することが行われている(例えば特許文献1)。
特許文献1では、押さえプレートは取付板の名称になっていてリング状の形態を成しているが、押さえプレートを周方向に離間した複数枚に分離したワッシャ形式に構成している場合もある(複数枚に分離すると、一方のハウジングに形成した環状溝に押さえプレートの一部を嵌め込みできるため、全体をコンパクト化しつつ必要な押さえ代を確保して高い締結強度を保持できる利点がある。)。
他方、過給圧を制御するウェイストゲートバルブはアクチュエータで駆動されるが、アクチュエータは吸気で作動する方式のものが多用されており、この吸気作動式アクチュエータは、特許文献2に開示されているように、一般に、ブラケットを介してコンプレッサハウジングに固定されている。
また、特許文献2にも開示されているが、アクチュエータの動きはロッドを介してウェイストゲートバルブに伝えられる。すなわち、ウェイストゲートバルブの支軸はタービンハウジングに回転自在に保持されており、支軸の外向き突出部にリンクを固定し、リンクとロッドとをピンで連結することにより、ロッドの進退動によってウェイストゲートバルブを開閉させるようになっている。
特開昭63-143326号公報 特開平07-189722号公報
さて、アクチュエータによってウェイストゲートバルブを正確に作動させるには、アクチュエータとウェイストゲートバルブとの位置関係が正確に規定されている必要があるが、ウェイストゲートバルブはタービンハウジングに取り付けられている一方、アクチュエータはコンプレッサハウジングに取り付けられているため、コンプレッサハウジングと軸受ハウジングとの取り付け誤差や、タービンハウジングと軸受ハウジングとの取り付け誤差が蓄積するという問題がある。
そこで従来は、最終的な調整代として、ウェイストゲートバルブの支軸とリンクとを相対回転可能にしておき、ハウジングの締結やアクチュエータの締結が終わってから、ウェイストゲートバルブが閉じきった状態又は開ききった状態で支軸とリンクとを溶接しているが、調整や溶接に大きな手間を要するという問題があった。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、
「ウェイストゲートバルブが内蔵されたタービンハウジングと、コンプレッサスクロール室が形成されたコンプレッサハウジングと、前記タービンハウジングとコンプレッサハウジングとの間に位置した軸受ハウジングと、吸気で作動するアクチュエータが固定されたアクチュエータ用ブラケットとを備えており、
前記コンプレッサハウジングと軸受ハウジングとは別体であり、その外周部が、周方向に離間して配置された複数本のボルトによって互いに締結されている」
という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、
前記コンプレッサハウジングの外周部に、前記軸受ハウジングを外周側から囲う張り出し部が周方向に離間して複数個形成されており、前記複数の張り出し部のうち一部は、押さえプレートを介して前記ボルトによって前記軸受ハウジングに押さえ固定されている一方、
前記アクチュエータ用ブラケットは、前記押さえプレートとは異なる箇所において前記軸受ハウジングを外周側から囲うように配置されていて、前記アクチュエータ用ブラケットを前記張り出し部にボルトで固定することにより、前記コンプレッサハウジングが前記アクチュエータ用ブラケットを介して前記軸受ハウジングに押さえ固定されており、
かつ、前記アクチュエータ用ブラケットと軸受ハウジングとの相対位置を規定する位置決め手段として、前記アクチュエータ用ブラケットの内周と軸受ハウジングの外周とのうち一方には係合突起が形成されて、他方には、前記係合突起と嵌合する係合凹所が形成されている
という特徴を備えている。
さて、アクチュエータとウェイストゲートバルブとの間で取り付け誤差が生じるのは、ハウジング同士の締結などをボルトで行うにおいて、ボルトとボルト挿通穴との間に若干のクリアランスが存在していることに起因している。
しかるに、本願発明では、アクチュエータ固定用ブラケットと軸受ハウジングとが正確に位置決めされるため、コンプレッサハウジングと軸受ハウジングとをボルトで締結するに際しての両者の間に取り付け誤差が発生しても、その取り付け誤差は、アクチュエータとウェイストゲートバルブとの位置関係に影響しない。従って、アクチュエータとウェイストゲートバルブとの間に取り付け誤差が発生することを防止又は著しく抑制できるのであり、その結果、支軸とリンクとウェイストゲートバルブとの相対姿勢を予め決めておいても、ウェイストゲートバルブがきっちりと開閉する状態に組み付けることができる。
特に、実施形態のように、排気ターボ過給機を水冷式にして軸受ハウジングをタービンハウジングに一体化すると、ボルトとボルト挿通穴との間のクリアランスに起因した取り付け誤差は皆無になるため、アクチュエータ及びウェイストゲートバルブを簡単かつ正確に取り付けることを確実化できて好適である。
また、本願発明では、アクチュエータ用ブラケットをコンプレッサハウジングの固定用押さえプレートに兼用しているため、それだけ部材点数を減らしてコストを低減できると共に、軽量化を通じて燃費の向上に貢献できる。
実施形態に係る排気ターボ過給機の正面図である。 排気ターボ過給機の背面図である。 図1のIII-III 視右側面図である。 図1の IV-IV視左側面図である。 排気ターボ過給機の平面図である。 (A)は図1のVIA-VIA視図、(B)は(A)のB-B視断面図である。 (A)は図6のVIIA-VIIA視断面図、(B)は(A)からブラケット及びボルトを無くした状態の図である。 図6のVIII-VIII視断面図である。
(1).基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は自動車用内燃機関の排気ターボ過給機に適用している。まず、基本構造を説明する。内燃機関との関係での方向について述べると、図1を正面図としているが、これは、シリンダヘッド(図示せず)の吸気側面と対向した方向から見た状態である。従って、クランク軸線方向は左右方向になり、シリンダヘッドの幅方向は前後方向になる。
図1,2から理解できるように、排気ターボ過給機は、排気ガスで駆動されるタービン翼2が配置されたタービンハウジング1と、図1,3から理解できるように、コンプレッサ翼3が配置されたコンプレッサハウジング4と、両者の間に位置した軸受ハウジング5とを備えている。タービン翼2は回転軸6の一端部に固定されて、コンプレッサ翼3は回転軸6の他端部に固定されている。従って、各ハウジング1,4,5は左右方向に並んでいる。
図2に示すように、タービンハウジング1には、シリンダヘッド又は排気マニホールド(図示せず)に固定される入り口側フランジ7が形成されており、入り口側フランジ7には、排気ガスが流入する入口通路8が後ろ向きに開口している。排気ガス入口通路8は、タービン翼2を囲うタービン側スクロール室(図示ぜず)に連通しており、タービン側スクロール室は、図3に示す排気ガス出口通路9と連通している。排気ガス出口通路9は、左右方向に向いた出口側フランジ10に開口している。
従って、タービンハウジング1は、タービン側スクロール室を囲うドラム状部1a(図1参照)と、排気ガス入口通路8が形成された筒状部1b(図3参照)と、ドラム状部1a及び筒状部1bからコンプレッサハウジング4と反対側に張り出したサイド部1cとを備えており、サイド部1cに、排気ガスを排気ガス入口通路8から排気ガス出口通路9にリークさせるウェイストゲート通路11(図3参照)が形成されている。ウェイストゲート通路11の終端はウェイストゲートバルブ12で開閉される。
図3に示すように、ウェイストゲートバルブ12にはアーム12aが固定されており、アーム12aには前後長手の支軸13が固定されている。支軸13はタービンハウジング1のサイド部1cに回転自在に保持されており、外向きに突出した部位にリンク14が固定されている。また、図3に示すように、タービンハウジング1のサイド部1cには、支軸13を回転自在に保持する軸受け穴15が形成されている。
図2に示すように、リンク14は上下長手の姿勢であり、その上端部が支軸13に固定されて、下端部には、左右長手のロッド16の先端部が前後長手のピン17によって相対回動可能に連結されている。
ロッド16は、コンプレッサハウジング4に固定されたアクチュエータ18の弁体(図示せず)に固定されている。アクチュエータ18は、排気ターボ過給機で発生した正圧の吸気によって作動するタイプであり(負圧作動式であってもよい)、ドラム状のケースの内部にダイヤフラム式の弁体が配置されて、弁体にロッド16の基端が固定されている。
ロッド16は若干傾動できる。従って、リンク14をピン17で連結しただけでも、ロッド16の進退動とリンク14の回動とが許容されている。なお、アクチュエータ18の制御(すなわち、ウェイストゲートバルブ12の開閉制御)は、電磁式の過給圧制御バルブ(VSV)によって行われるようになっており、過給圧制御バルブはアクチュエータ18に一体化されている。
コンプレッサハウジング4の内部にはコンプレッサスクロール室19(図6~8参照)が形成されており、コンプレッサスクロール室19に吸気を送る吸気入り口20(図2参照)が軸心方向に開口している。コンプレッサスクロール室19で加圧された吸気は、回転軸心と交叉した方向に開口した吸気出口21(例えば図4)から排出される。図6(B)~図8に一部のみを示しているが、コンプレッサハウジング4は、コンプレッサスクロール室19を形成するためのインナープレート22を備えている。従って、コンプレッサハウジング4はアルミダイキャスト品を採用できる。
例えば図3から明瞭に把握できるように、本実施形態では、タービンハウジング1の筒状部1bは入り口側フランジ7から斜め上向きに延びており、タービンスクロール室やタービン翼2は入り口側フランジ7よりも上に配置されている。従って、本実施形態の排気ターボ過給機は、排気ガスが上向きに流れる上巻き方式になっている。
また、本実施形態において、タービンハウジング1と軸受ハウジング5はアルミの鋳造品として一体化されており、また、コンプレッサハウジング4はアルミのダイキャスト品である(鋳造品であってもよい。)。そこで、図1~4に示すように、タービンハウジング1には冷却水ジャケット(図示せず)を形成しており、タービンハウジング1の下端には冷却水入り口ポート23を設けて、タービンハウジング1の下端には冷却水出口ポート24を設けている。
また、軸受ハウジング5には、回転軸6を回転自在に保持する軸受け部(図示せず)が形成されており、そこで、軸受ハウジング5には、オイル入り口25a(図5参照)が上向きに開口していると共に、オイル出口25b(図1,3,4(B)参照)が下向きに開口している。
(2).コンプレッサハウジング4と軸受ハウジング5との締結構造等
コンプレッサハウジング4は、その外周部が4か所の部位において軸受ハウジング5に固定されている。そこで、図4に示すように、コンプレッサハウジング4の外周部に、四方に突出した山形の張り出し部26が形成されている。なお、コンプレッサハウジング4と軸受ハウジング5との締結箇所は4か所には限らず、3箇所または4か所以上の箇所で締結してもよい。
図6(B)や図7に示すように、軸受ハウジング5の端部5aはコンプレッサハウジング4に形成された凹所27にきっちりと嵌合しており、張り出し部26は軸受ハウジング5の外側(外周側)にはみ出している。そして、軸受ハウジング5の外周部のうちコンプレッサハウジング4と近接した部位に環状溝28(図1も参照)を形成し、この環状溝28に基部を嵌め入れた2枚のワッシャ29とアクチュエータ用ブラケット30とを介して、軸受ハウジング5がコンプレッサハウジング4に4本のボルト32で締結されている(クランプされている。)。
アクチュエータ用ブラケット30は、その内周は円弧状になっている一方、回転軸心方向から見て外周は2つの辺が略直交した姿勢になっており、全体としてL形になっている。そして、軸受ハウジング5を外周側から囲うように配置されて、内周部は環状溝28に入り込んでいる。また、アクチュエータ用ブラケット30の外周には、タービンハウジング1の方向に突出したリブ30aを形成している。リブ30aの存在により、断面係数を増大させて剛性を向上できる。
アクチュエータ18は、アクチュエータ用ブラケット30のうちコーナー部でかつタービンハウジング1と反対側の側面にビス(図非せず)が固定されているが、コーナー部はリブ30aによって補強されているため、アクチュエータ18を安定的に保持できる。アクチュエータ用ブラケット30には、ロッド16が挿通する逃がし穴31を空けている。
2枚のワッシャ29押さえプレートの一例であり、ワッシャ29はクランプ機能のみを有している一方、アクチュエータ用ブラケット30は、アクチュエータ18を固定する機能とコンプレッサハウジング4を固定する機能とを併有している。見方を変えて述べると、アクチュエータ18を固定するためのアクチュエータ用ブラケット30が、コンプレッサハウジング4と軸受ハウジング5との締結手段に兼用されている。
ワッシャ29は略台形に形成されている一方、アクチュエータ用ブラケット30は軸方向から見て略く字形になっている。いずれにおいても、タービンハウジング1に向いた面にナット32を脱落不能に保持しており、ボルト32をナット33にねじ込むことにより、軸受ハウジング5をコンプレッサハウジング4に押さえ固定している。なお、ナット33を使用せずに、アクチュエータ用ブラケット30にバーリング部を形成してこれに雌ねじを形成することも可能である。
図7に示すように、環状溝28をコンプレッサハウジング4の端面4aよりも僅かの寸法Eだけコンプレッサハウジング4から離すことにより、環状溝28の内側面とコンプレッサハウジング4の端面4aとの間に寸法Eの段差を形成している。すると、図7(A)や図8に示すように、ワッシャ29及びアクチュエータ用ブラケット30が弾性変形して、軸受ハウジング5がコンプレッサハウジング4に対して弾性的に押さえ付けられた状態になる。これにより、緩みを防止することができる。従って、ワッシャ29は板ばねのような強靱で高弾性の金属板で製造するのが好ましい。なお、図6(B)では段差は省略している。
6(A)及び図8に示すように、請求項に記載した位置決め手段の一例として、アクチュエータ用ブラケット30の内周面に内向きの係合突起34を形成している一方、軸受ハウジング5における環状溝28の内周面(軸受ハウジング5の外周面)に、係合突起34がきっちり嵌合する係合凹所35を形成している。これにより、アクチュエータ用ブラケット30と軸受ハウジング5とは周方向に正確に位置決めされる。
(3).まとめ
さて、リンク14と支軸13とウェイストゲートバルブ12とは一体に動く必要があるので、相互に固定しておく必要がある。具体的には、支軸13とリンク14とを相対動不能に保持すると共に、支軸13とアーム12aとを相対動不能に保持する必要がある。
この場合、支軸13をアーム12aに予め溶接等で固定しておいて、支軸13をタービンハウジング1の内側から軸受け穴15に挿入して、その後に支軸13とリンク14とを相対動不能に固定する方法と、予め支軸13をリンク14に溶接等で固定しておいて、支軸13を軸受け穴15に外側から挿入してアーム12aに嵌め入れて、支軸13とアーム12aとを相対動不能に保持する方法とがある。そして従来は、支軸13を軸受け穴15に内側から嵌め入れた後、リンク14と支軸13とを溶接で固定していた。
これに対して本実施形態では、タービンハウジング1と軸受ハウジング5とが一体化していることと、軸受ハウジング5とアクチュエータ用ブラケット30とが正確に位置決めされていることとにより、アクチュエータ18とウェイストゲートバルブ12との位置関係や姿勢は所定の状態に正確に保持されているため、支軸13をアーム12aに予め固定している場合には、例えば、支軸13の露出部を角形部に形成しておく一方、リンク14には角穴を形成しておいて、リンク14の角穴を支軸13の角形部に嵌合させて、スナップリングやナットで抜け止めするなどして、簡単に組み付けることができる。
支軸13とリンク14との固定手段としては、キー係合によって相対動不能に保持したり、支軸13と交叉したピン穴をリンク14と支軸13とに予め形成しておいて、ウェイストゲートバルブ12をセットしてから、ピンをピン穴に挿通して一体化したりすることも可能である。
支軸13を予めリンク14に溶接等で固定しておいて、支軸13を外側から軸受け穴15に挿通してアーム12aに嵌め込むことも可能であり、この場合は、支軸13とアーム12aとは、それら支軸13と直交した姿勢のビス又はピンで固定することができる。支軸13の先端部に角形部を形成しておいて、これをアーム12aに形成された角穴に挿入して、それからビス等で抜け不能に保持するといったことも可能である。
支軸13を予めアーム12aに固定しておくにしても、支軸13を予めリンク14に固定しておくにしても、溶接に比べて組み付け作業の手間を格段に低減できる。これにより、作業者の負担とコストとを低減できる。また、溶接のバラツキや熱膨張による変形などはないため、品質の安定性を向上できる利点もある。
本実施形態では、位置決め手段として、係合突起34と係合凹所35とから成る係合部を採用したが、この場合、アクチュエータ用ブラケット30に係合凹所35を形成して軸受ハウジング5に係合突起34を形成してもよい。また、係合突起34及び係合凹所35は、角形や三角形状などの形態に設定することも可能である。更に、周方向に離れた複数の箇所に係合部を形成することも可能である。
位置決め手段としては、アクチュエータ用ブラケット30とタービンハウジング1とが重なっている部位にノック穴を空けておいて、ノック穴にノックピンを挿入するといったことも可能であるが、実施形態のように係合突起34と係合凹所35とから成る係合部を採用すると、部材の脱落のおそれがない利点や作業の手間を抑制できる利点があって好適である。
本実施形態では、アクチュエータ用ブラケット30をコンプレッサハウジング4の固定用押さえプレートに兼用しているため、それだけ部材点数を減らしてコストを低減できると共に、軽量化を通じて燃費の向上に貢献できる。
本願発明は、排気ターボ過給機に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 タービンハウジング
2 タービン翼
3 コンプレッサ翼
4 コンプレッサハウジング
5 軸受ハウジング
6 回転軸
11 ウェイストゲート通路
12 ウェイストゲートバルブ
12a アーム
13 支軸
14 リンク
16 ロッド
18 アクチュエータ
19 コンプレッサスクロール室
26 コンプレッサハウジングの張り出し部
28 環状溝
29 押さえプレートの一例としてのワッシャ
30 アクチュエータ用ブラケット
32 ボルト
33 ナット
34 位置決め手段を構成する係合突起
35 位置決め手段を構成する係合凹所

Claims (1)

  1. ウェイストゲートバルブが内蔵されたタービンハウジングと、コンプレッサスクロール室が形成されたコンプレッサハウジングと、前記タービンハウジングとコンプレッサハウジングとの間に位置した軸受ハウジングと、吸気で作動するアクチュエータが固定されたアクチュエータ用ブラケットとを備えており、
    前記コンプレッサハウジングと軸受ハウジングとは別体であり、その外周部が、周方向に離間して配置された複数本のボルトによって互いに締結されている構成であって、
    前記コンプレッサハウジングの外周部に、前記軸受ハウジングを外周側から囲う張り出し部が周方向に離間して複数個形成されており、前記複数の張り出し部のうち一部は、押さえプレートを介して前記ボルトによって前記軸受ハウジングに押さえ固定されている一方、
    前記アクチュエータ用ブラケットは、前記押さえプレートとは異なる箇所において前記軸受ハウジングを外周側から囲うように配置されていて、前記アクチュエータ用ブラケットを前記張り出し部にボルトで固定することにより、前記コンプレッサハウジングが前記アクチュエータ用ブラケットを介して前記軸受ハウジングに押さえ固定されており、
    かつ、前記アクチュエータ用ブラケットと軸受ハウジングとの相対位置を規定する位置決め手段として、前記アクチュエータ用ブラケットの内周と軸受ハウジングの外周とのうち一方には係合突起が形成されて、他方には、前記係合突起と嵌合する係合凹所が形成されている、
    排気ターボ過給機。
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