JP7387838B1 - 情報処理システム、および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の向上を図ることができる情報処理システムおよび情報処理方法を提供することである。【解決手段】実施形態の情報処理システムは、決定部を備える。前記決定部は、冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
サーバからの指示に基づいて冷却運転を制御する冷蔵庫が知られている。ところで、このような冷蔵庫に関する情報処理システムは、利便性の向上が期待されている。
特開2019-143953号公報
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システムおよび情報処理方法を提供することである。
実施形態の情報処理システムは、決定部を備える。前記決定部は、冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定する。前記第1判定要素は、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含む。前記決定部は、前記第1時間の前記状態情報での判定結果と前記第2時間の前記状態情報での判定結果とが同じ場合、前記第2判定要素の内容に関わらず、前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定する。
実施形態の冷蔵庫システムの全体構成を示す図。 実施形態の冷蔵庫の概略構成を示す正面図。 実施形態の冷蔵庫の機能構成を示すブロック図。 実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。 実施形態の生活パターンの推定を説明する図。 実施形態の運転計画生成部の処理に基づく機能ブロック図。 実施形態の冷却モードの作成の説明図。 実施形態のデータ調整の処理の具体例を示す図。 実施形態の運転計画生成部での予測処理の流れを示すフローチャート。 実施形態の予冷運転判定を説明するための図。 実施形態のエコ運転判定を説明するための図。
以下、実施形態の情報処理システムおよび情報処理方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
本出願で「取得する」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また「取得」とは、目的の情報(取得対象の情報)を外部から直接取得する場合に限定されず、外部から得られた情報に対して演算または加工などを行うことで、目的の情報を生成して取得する場合も含み得る。
(実施形態)
<1.家電管理システムの全体構成>
図1は、実施形態の家電管理システム1の全体構成を示す図である。家電管理システム1は、例えば、冷蔵庫100と、サーバ200と、端末装置300とを含む。サーバ200は、「情報処理システム」の一例である。ただし、「情報処理システム」は、上記例に限定されず、冷蔵庫100の制御装置160により実現されてもよく、サーバ200と冷蔵庫100の制御装置160とにより実現されてもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
冷蔵庫100は、ユーザUの住居内に設置される。冷蔵庫100は、例えば、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。冷蔵庫100は、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信可能である。
サーバ200は、冷蔵庫100を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、ネットワークNWを介して、冷蔵庫100または端末装置300と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータなどでもよい。
端末装置300は、冷蔵庫100のユーザUが使用する端末装置である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよいし、スマートスピーカのような音声対話装置などでもよい。端末装置300は、例えば、種々の情報を表示可能な表示画面301aを含む表示装置301と、ユーザUの入力を受け付け可能な入力装置302とを有する。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、冷蔵庫100を管理するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。
<2.冷蔵庫>
次に、冷蔵庫100について詳しく説明する。
図2は、冷蔵庫100の概略構成を示す正面図である。冷蔵庫100は、例えば、筐体10と、複数の扉20とを備えている。
筐体10は、断熱性を有し、矩形箱状に形成されている。筐体10の内部には、複数の貯蔵室30が設けられている。複数の貯蔵室30は、例えば、冷蔵室31、チルド室31A、野菜室32、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35を含む。冷蔵室31および野菜室32は、冷蔵温度帯(例えば、1~4℃の温度帯)の貯蔵室である。チルド室31Aは、チルド温度帯(例えば、-1℃~+1℃の温度帯)の貯蔵室である。製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35は、冷凍温度帯(例えば、-10~-20℃の温度帯)の貯蔵室である。
上述した冷蔵室31、チルド室31A、野菜室32、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35の各々は、「貯蔵部」の一例である。チルド室31Aは、「特別貯蔵部」の一例である。なお「特別貯蔵部」は、チルド室31Aに限定されず、パーシャル温度帯(約-4℃~-2℃)に冷却されるパーシャル室や、複数の温度帯(例えば冷蔵温度帯と冷凍温度帯)で温度が切り替え可能な温度切替室などでもよい。以下では、冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32を区別しない場合、「貯蔵室30R」と称する場合がある。以下では、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35を区別しない場合、「貯蔵室30F」と称する場合がある。
複数の貯蔵室30の開口は、複数の扉20によって開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、冷蔵室31の開口を閉じる左右の冷蔵室扉21A,21B、野菜室32の開口を閉じる野菜室扉22、製氷室33の開口を閉じる製氷室扉23、小冷凍室34の開口を閉じる小冷凍室扉24、および主冷凍室35の開口を閉じる主冷凍室扉25を含む。以下では、左右の冷蔵室扉21A,21Bを区別しない場合、「冷蔵室扉21」と称する。
図3は、冷蔵庫100の機能構成を示すブロック図である。冷蔵庫100は、例えば、扉開閉検知センサ110、温度センサ120、冷却部130、操作部140、通信部150、制御装置160、および記憶部190を有する。
<2.1 扉開閉検知センサ>
扉開閉検知センサ110は、扉20の開閉を検出するセンサである。扉開閉検知センサ110は、例えば、冷蔵室扉21の開閉を検出する冷蔵室扉センサ111、野菜室扉22の開閉を検出する野菜室扉センサ112、製氷室扉23の開閉を検出する製氷室扉センサ113、小冷凍室扉24の開閉を検出する小冷凍室扉センサ114、および主冷凍室扉25の開閉を検出する主冷凍室扉センサ115を含む。扉開閉検知センサ110の検出結果は、制御装置160に出力される。
<2.2 温度センサ>
温度センサ120は、貯蔵室30の温度(例えば貯蔵室30内の空気温度)を検出する温度センサである。温度センサ120は、例えば、冷蔵室31の温度(冷蔵室温度)を検出する冷蔵室温度センサ121、チルド室31Aの温度(チルド室温度)を検出するチルド室温度センサ122、および主冷凍室35の温度(冷凍室温度)を検出する主冷凍室温度センサ123を含む。温度センサ120の検出結果は、制御装置160に出力される。
<2.3 冷却部>
冷却部130は、複数の貯蔵室30を冷却する装置である。冷却部130は、例えば、第1冷却器131、第2冷却器132、圧縮機133、三方弁134と、第1送風機135、および第2送風機136を含む。
第1冷却器131は、冷蔵温度帯の貯蔵室30R(冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32)に対応して配置されている。第2冷却器132は、冷凍温度帯の貯蔵室30F(製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35)に対応して配置されている。圧縮機133は、第1冷却器131および第2冷却器132に冷媒を供給する。
三方弁134は、圧縮機133により圧縮された冷媒が第1冷却器131に供給される第1状態と、圧縮機133により圧縮された冷媒が第2冷却器132に供給される第2状態とに切り替えられる。第1送風機135は、第1冷却器131により冷却された冷気を冷蔵温度帯の貯蔵室30R(冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32)に供給する。第2送風機136は、第2冷却器132により冷却された冷気を冷凍温度帯の貯蔵室30F(製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35)に供給する。
<2.5 操作部>
操作部140は、冷蔵庫100に対するユーザUの操作を受け付け可能な操作部である。操作部140は、例えば、扉20の表面または筐体10の内面に設けられた1つ以上のボタンを含む。ユーザUは、操作部140を操作することで、冷蔵庫100の制御モードとして、後述する各種の冷却制御モードを設定可能である。本出願で「制御モードを設定する」とは、制御モードをON状態にすることを意味する。操作部140は、端末装置300に代えて/加えて、後述する学習制御モードを設定する(すなわちON状態にする)ユーザUの操作を受け付け可能でもよい。
<2.6 通信部>
通信部150は、例えば無線通信モジュールである。通信部150は、ユーザUの住居に配置された無線ルータWRおよびモデムMを介してサーバ200と通信可能である。
<2.7 制御装置>
制御装置160は、冷蔵庫100の全体を統括的に制御する。制御装置160は、制御指令取得部161、制御部162、状態管理部163、および送信部164を有する。これら機能部は、冷蔵庫100に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
制御指令取得部161は、冷蔵庫100の冷却運転に関する制御指令をサーバ200から取得する。本実施形態では、制御指令取得部161は、学習制御モードが設定された場合、サーバ200によって生成された冷蔵庫100の冷却運転に関する制御指令をサーバ200から取得する。上記制御指令は、例えば、冷蔵庫100の消費電力を低減させる特別運転の運転指示である。本実施形態では、上記制御指令は、複数の運転モード(冷却モード)のいずれかを指定する制御指令である。複数の運転モードは、例えば、通常運転、エコ運転、および予冷運転を含む。これら各運転モードの詳細は、サーバ200に関する説明のなかで述べる。
制御部162は、冷却部130を制御することで、冷却部130により各貯蔵室30を冷却する。例えば、制御部162は、各貯蔵室30の設定温度(目標温度)と温度センサ120の検出結果とに基づき冷却部130を制御する。例えば、制御部162は、各貯蔵室30の設定温度(目標温度)と、温度センサ120により検出された温度との差分に基づくPID(Proportional-Integral-Differential)制御のようなフィードバック制御により冷却部130に含まれる圧縮機133、第1送風機135、および第2送風機136を制御する。
本実施形態では、制御部162は、後述する学習制御モードが設定された場合、制御指令取得部161により取得される制御指令(サーバ200からの制御指令)に基づき、冷却部130を制御する。すなわち、制御部162は、制御指令により指示される通常運転、エコ運転、または予冷運転を実行する。
状態管理部163は、冷蔵庫100の状態に関する情報(以下「冷蔵庫情報」と称する)を記憶部190に記憶させる。冷蔵庫情報は、例えば、サーバ200において冷蔵庫100に対する制御指令の生成に用いられる学習用状態情報191と、冷蔵庫100の運転動作の実行結果を示す実行結果情報192とを含む。
学習用状態情報191は、冷蔵庫100の状態を示す情報である。学習用状態情報191は、例えば、扉開閉検知センサ110の検出結果を示す扉開閉情報191aと、温度センサ120の検出結果を示す庫内温度情報191bとを含む。扉開閉情報191aは、所定単位時間(例えば1時間)ごとの扉開閉に関する情報を含む。例えば、扉開閉情報191aは、所定単位時間ごとの扉開閉回数または扉開時間を示す情報を含む。「扉開時間」とは、扉20が開き状態にある時間の合計である。庫内温度情報191bは、所定単位時間(例えば1時間)ごとの貯蔵室30の温度に関する情報を含む。例えば、庫内温度情報191bは、貯蔵室30の設定温度(目標温度)に対する温度センサ120の乖離度の平均値を示す情報を含む。
実行結果情報192は、サーバ200からの制御指令により運転モードが指示された時間帯における、冷蔵庫100が実際に実行した運転モードの種類を示す情報である。実行結果情報192は、所定単位時間ごとの冷蔵庫100が実際に実行した運転モードの種類を示す情報である。
送信部164は、通信部150を介してサーバ200と通信を行い、学習用状態情報191および実行結果情報192をサーバ200に送信する。例えば、送信部164は、学習用状態情報191および実行結果情報192を所定の周期でサーバ200に送信する。
<2.8 記憶部>
記憶部190は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部190は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drive)などの組み合わせにより実現される。記憶部190は、学習用状態情報191と、実行結果情報192とを記憶する。
<3.サーバ>
次に、サーバ200について詳しく説明する。
図4は、サーバ200の機能構成を示すブロック図である。サーバ200は、例えば、情報取得部210、運転計画生成部220、制御指令送信部230、表示情報送信部240、および記憶部290を有する。
情報取得部210、運転計画生成部220、制御指令送信部230、および表示情報送信部240は、サーバ200に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC、PLD、またはFPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。なお、これら機能部は、複数のサーバ装置に分かれて設けられてもよい。また、これら機能部のうち1つ以上は、サーバ200に代えて、冷蔵庫100の制御装置160または端末装置300の家電管理アプリAPPに設けられてもよい。
<3.1 情報取得部>
情報取得部210は、例えば所定の周期で冷蔵庫100から送信される冷蔵庫100の状態を示す状態情報を取得し、状態情報291の一部として記憶部290に記憶する。取得される状態情報は、冷蔵庫100の扉開閉検知センサ110の検出結果を示す扉開閉情報191aと、温度センサ120の検出結果を示す庫内温度情報191bとを含む。
<3.2 運転計画生成部>
運転計画生成部220は、状態情報に基づいて得られる冷蔵庫100の使用状態に基づきユーザUの生活パターン(冷蔵庫100の使用パターン)を分析し、ユーザUの生活パターンに応じた冷蔵庫100の運転計画を生成する。言い換えると、運転計画生成部220は、ユーザUの生活パターンを学習する学習機能部である。本出願で「学習」とは、ニューラルネットワークなどを用いた機械学習に限定されず、新しい情報に基づき過去の決定内容を更新することを広く意味する。冷蔵庫100の運転計画を生成することは、「冷蔵庫100の冷却運転の内容を決定する」ことの一例である。運転計画生成部220は、「決定部」の一例である。
本実施形態では、運転計画生成部220は、例えば、状態情報291または後述する平均化情報292に直接的または間接的に含まれる過去の同じ曜日の状態情報に基づき、次回の同じ曜日の運転計画を生成する。例えば、運転計画生成部220は、状態情報291に含まれる過去2週間の同じ曜日の状態情報に基づき、次回の同じ曜日の運転計画を生成する。例えば、運転計画生成部220は、前回及び前々回の月曜日の状態情報に基づき、次回の月曜日の運転計画を生成する。さらに言えば、本実施形態では、運転計画生成部220は、状態情報291に含まれる過去2週間の同じ曜日の同じ時間の状態情報に基づき、次回の同じ曜日の同じ時間の運転計画を生成する。例えば、運転計画生成部220は、前回及び前々回の月曜日の午前10時から午前11時の間の状態情報に基づき、次回の月曜日の午前10時から午前11時の間の運転計画を生成する。火曜日から日曜日についても同様である。
本実施形態では、冷蔵庫100の運転計画は、冷蔵庫100が通常運転を実行する時間帯と、冷蔵庫100が特別運転を実行する時間帯とを規定した計画である。特別運転は、冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。本実施形態では、特別運転は、エコ運転(第1特別運転)と、予冷運転(第2特別運転)とを含む。なお以下では、扉開閉回数に基づきエコ運転が実行される例について説明する。これに代えて/加えて、扉開時間に基づきエコ運転が実行されてもよい。
ここで、単純に過去2週間の同じ曜日の状態情報に基づき冷蔵庫100の運転計画を生成する場合において、過去2週間の同じ曜日のユーザUの行動が異なる場合、冷蔵庫100の運転計画の精度が低下する場合がある。そこで本実施形態の運転計画生成部220は、以下のような処理を行う。
本実施形態では、運転計画生成部220は、冷蔵庫100の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の一定時間の状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、冷蔵庫100の運転計画を生成する。
例えば、第1判定要素は、過去の一定時間である第1時間の状態情報と、第1時間よりも前の過去の一定時間である第2時間の状態情報とを含む。第2判定要素は、複数の一定時間の状態情報の少なくとも一部として、第2時間よりも前の過去の一定時間である第3時間の状態情報を含む。第2判定要素は、複数の一定時間の状態情報の少なくとも一部として、第3時間よりも前の過去の一定時間である第4時間の状態情報を含んでもよい。以下では、所定単位時間(例えば1時間)が「一定時間」の一例に該当する。
本実施形態では、上記第2時間は、上記第1時間と比べて1週間前の同じ曜日の同じ時間である。上記第3時間は、上記第2時間と比べて1週間前の同じ曜日の同じ時間である。上記第4時間は、上記第3時間と比べて1週間前の同じ曜日の同じ時間である。例えば、1週間前の月曜日の午前10時から午前11時の間の状態情報は、「第1時間の状態情報」の一例である。2週間前の月曜日の午前10時から午前11時の間の状態情報は、「第2時間の状態情報」の一例である。3週間前の月曜日の午前10時から午前11時の間の状態情報は、「第3時間の状態情報」の一例である。4週間前の月曜日の午前10時から午前11時の間の状態情報は、「第4時間の状態情報」の一例である。
本実施形態では、第2判定要素は、過去の複数の一定時間の状態情報に対して所定の平均化処理が行われることで得られた情報である。例えば、第2判定要素は、過去の複数の一定時間の状態情報が所定の平均化処理に基づいて逐次平均化されることで得られた情報である。また、第2判定要素は、過去の複数の一定時間の状態情報が、状態情報が古いほど第2判定要素への影響が小さくなるように重み付けが行われて平均化されることで得られた情報である。以下、これら内容について詳しく説明する。
本実施形態では、運転計画生成部220は、1週間前の所定単位時間の状態情報を第1時間の状態情報とし、2週間前の所定単位時間の状態情報を第2時間の状態情報とする。「所定単位時間」は、例えば1時間である。上記第1時間の状態情報および上記第2時間の状態情報は、第1判定要素に含まれる。
運転計画生成部220は、3週間前以前の同じ曜日の所定単位時間の状態情報に対して所定の平均化処理を行うことで算出された情報を第2判定要素とする。そして、本実施形態では、第1判定要素と、第2判定要素とに基づいて、ユーザUの生活パターンを分析し、ユーザUの生活パターンに応じた冷蔵庫100の運転計画を生成する。
本実施形態では、1週間前の所定単位時間の状態情報、2週間前の所定単位時間の状態情報、および3週間前の所定単位時間の状態情報は、状態情報291として記憶部290に記憶される。一方で、4週間前以前の状態情報は、平均化情報292に反映された後、状態情報291から削除される。
図5に示すカレンダーを使って生活パターンの推定を説明する。運転計画生成部220は、4月30日(土曜日)の所定単位時間の生活パターンを以下のように推定する。
(1)1週間前の土曜日である4月23日の所定単位時間の状態情報と2週間前の土曜日である4月16日の所定単位時間の状態情報とを抽出し、1週間前の状態情報と2週間前の状態情報を第1判定要素P1およびP2とする。
(2)3週間前以前の土曜日である4月9日、4月2日、3月26日、3月19日、…の所定単位時間の状態情報は所定の平均化処理により平均化され、この平均値を第2判定要素Qとする(本実施形態では、これら状態情報は予め逐次平均化されて平均化情報292として記憶部290に格納される)。
(3)第1判定要素P1およびP2(4月23日の状態情報、4月16日の状態情報)と、第2判定要素Q(3週間前以前の土曜日である4月9日、4月2日、3月26日、3月19日、…の状態情報の平均値)とに基づいて、4月30日(土曜日)の所定単位時間の生活パターンを推定する。月曜日から土曜日の各時間帯についても同様である。
本実施形態では、運転計画生成部220は、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とが所定の関係を満たす場合、第2判定要素の内容に関わらず、第1判定要素に基づいて冷蔵庫100の運転計画を生成する。「所定の関係を満たす」とは、例えば、第1時間の状態情報を用いた判定結果と、第2時間の状態情報を用いた判定結果とが同じである場合である。
一方で、運転計画生成部220は、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とが上記所定の関係を満たさない場合、第2判定要素に基づいて冷却運転の内容を決定する。「所定の関係を満たさない」とは、例えば、第1時間の状態情報を用いた判定結果と、第2時間の状態情報を用いた判定結果とが異なる場合である。
また、運転計画生成部220は、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とのうち一方が存在しない場合(例えば通信不良などにより取得できていない場合)、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とのうち他方の内容に関わらず、第2判定要素に基づいて冷蔵庫100の運転計画を生成する。
<3.2-1 運転計画生成部の構成>
図6は、運転計画生成部220の処理に基づく機能ブロック図である。図6に示すように、運転計画生成部220は、予冷運転決定部221と、エコ運転決定部222と、通常運転決定部223とを有する。
予冷運転決定部221は、例えば、状態情報として庫内温度情報191bを用いてユーザUの生活パターンを推定し、各時間帯(各所定単位時間)で予冷運転を行うか否かを決定する。エコ運転決定部222は、例えば、状態情報として扉開閉情報191aを用いてユーザUの生活パターンを推定し、各時間帯(各所定単位時間)でエコ運転を行うか否かを決定する。通常運転決定部223は、予冷運転決定部221の推定結果およびエコ運転決定部222の推定結果を用いてユーザUの生活パターンを推定し、各時間帯(各所定単位時間)で通常運転を行うか否かを決定する。
予冷運転は、貯蔵室30で大きな温度上昇(閾値を超える温度上昇)が予想される場合に、貯蔵室30の温度を事前に低下させておく(いわゆる冷やし込みを行う)ことで、貯蔵室30の温度上昇のピークをカットして冷却効率(COP:Coefficient Of Performance)の低下を抑制し、冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。以下では説明の便宜上、予冷運転の対象となる貯蔵室30の温度上昇を「閾値を超える温度上昇」と称する。例えば、予冷運転は、特定の貯蔵室30で閾値を超える温度上昇があることが推定される所定単位時間に対して、当該所定単位時間およびその直前の所定単位時間に特定の貯蔵室30の設定温度(目標温度)を通常運転と比べて低く設定し、特定の貯蔵室30の温度を事前に低下させる。例えば、予冷運転は、通常運転と比べて貯蔵室30の設定温度を1℃または2℃低下させることで、圧縮機133の運転周波数、第1送風機135の回転速度、または第2送風機136の回転速度を増加させる。
エコ運転は、扉20の開閉回数が少ない(例えば6回未満)と推定される時間帯に貯蔵室30の設定温度(目標温度)を通常運転と比べて高め、冷却部130の運転を抑制することで冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。例えば、エコ運転は、通常運転と比べて貯蔵室30の設定温度を1℃または2℃高めることで、圧縮機133の運転周波数、第1送風機135の回転速度、または第2送風機136の回転速度を低下させる。
通常運転は、冷蔵庫100の基本となる運転である。例えば、通常運転は、運転計画生成部220により学習が行われない場合に設定される運転である。例えば、通常運転は、ユーザUによって冷蔵庫100が使用される(例えば扉20が開閉される)ことを前提とした運転である。すなわち、通常運転は、扉20が開閉された場合でも貯蔵室30の温度を一定以下に抑えることができるように、ある程度低めの設定温度(目標温度)が設定された運転である。
(平均化データの算出)
本実施形態では、予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222は、ユーザUの生活パターンの分析を行う。前述したように、本実施形態では、1週間前の所定単位時間の状態情報と2週間前の所定単位時間の状態情報に加えて、平均化した3週間前以前の同一曜日の所定単位時間の状態情報を用いて、生活パターンの分析を行う。3週間前以前の同一曜日の所定単位時間の状態情報は、逐次平均化処理により算出される。この逐次平均化処理による平均値の算出について説明する。逐次平均化処理は、「所定の平均化処理」の一例である。
n個のデータx、x、x、…xの平均値Xは、以下の(数1)のように求められる。
Figure 0007387838000002
ここで、新たなデータxn+1を加えると、新平均値Xn+1は、以下の(数2)のように求めることができる。
Figure 0007387838000003
上式より、新平均値Xn+1は、前回までの旧平均値Xと、加えるデータxn+1とから求めることができる。以降、求められた新平均値を旧平均値として記憶しておけば、次に加えるデータを取得した際に、記憶しておいた旧平均値と次に加えるデータから、新平均値を求めることができる。
本実施形態では、3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値(旧平均値X)が記憶部290の平均化情報292として記憶される。3週間前の所定単位時間のデータxn+1が取得されると、それまでの3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値(旧平均値X)と、今回取得された3週間前の所定単位時間のデータxn+1とに基づき、新たな3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値(新平均値Xn+1)が算出される。また、この新たな3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値(新平均値Xn+1)は、次回の計算で用いる旧平均値Xとして、記憶部290に記憶される。
本実施形態では、このように3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値を逐次平均化処理により求める。このため、過去の膨大なデータを全て記憶しておく必要はなく、サーバ200の記憶容量の負担が軽減できる。
また、逐次平均化処理は、上記例に限定されず、過去の複数の所定単位時間の状態情報が、状態情報が古いほど平均化データへの影響が小さくなるように重み付けが行われて平均化される処理でもよい。これにより、過去であればあるほど寄与度が小さくなるような時間軸への重み付けが行われる。例えば、引っ越しなどで生活パターンが変化した場合は、過去の情報の寄与度が小さくなり、現在の生活パターン(直近の生活パターン)が重視されたデータを求めることができる。
このような平均化処理の一例は、上述した(数2)において旧平均値Xをn倍することなく、旧平均値Xと、今回取得された3週間前の所定単位時間のデータxとを単純に平均化する処理である。このような平均化処理は、以下の(数3)のように求められる。
Figure 0007387838000004
以下の運転モードで説明する平均化処理の具体例は、(数3)の処理により逐次平均化処理が行われる例である。なお、平均化処理の例は、上記例に限定されない。例えば、状態情報が古いほど平均化データへの影響が小さくなるように重み付けを行う例として、上述した(数2)において旧平均値Xをn倍して得たものに1未満の係数を乗算されてもよい。平均化処理は、上述したような逐次平均化処理に代えて、移動平均などを用いてもよい。
(運転モードの判定)
本実施形態では、1週間前の状態情報および2週間前の状態情報を用いた判定結果(第1判定要素を用いた判定結果)と、3週間前以前の状態情報の平均値を用いた判定結果(第2判定要素を用いた判定結果)とに基づき、以下のように運転モードを判定する。
(1)1週間前の状態情報を用いた判定結果と、2週間前の状態情報を用いた判定結果とが同じである場合には、3週間前以前の状態情報の平均値に関する判定を行わず、1週間前の状態情報を用いた判定結果と、2週間前の状態情報を用いた判定結果とに基づき、運転モードを決定する。
(2)1週間前の状態情報を用いた判定結果と、2週間前の状態情報を用いた判定結果とが異なる場合には、3週間前以前の状態情報の平均値を用いた判定結果に基づき、運転モードを決定する。
(3)1週間前の状態情報と2週間前の状態情報のうち一方が存在しない場合、1週間前の状態情報と2週間前の状態情報とのうち他方の内容に関わらず、3週間前以前の状態情報の平均値を用いた判定結果に基づき、運転モードを決定する。
例えば、図7に示すように、4月30日(土曜日)の午前10時から午前11時の運転モードは、以下のように作成される。
(0)3週間前の土曜日である4月9日の午前10時から午前11時の状態情報(データD3)と、4週間前の4月2日(土曜日)の午前10時から午前11時の状態情報が反映された旧平均値(データD4)とに基づき、3週間前の4月9日以前の土曜日の午前10時から午前11時の状態情報の新平均値のデータD5が算出され、記憶部290の平均化情報292に格納される。なおこの処理は、下記の(1)、(2)と同時、またはそれよりも後に行われてもよい。
(1)1週間前の土曜日である4月23日の午前10時から午前11時の状態情報(データD1)を記憶部290の状態情報291から取得する。
(2)2週間前の土曜日である4月16日の午前10時から午前11時の状態情報(データD2)を記憶部290の状態情報291から取得する。
(3)データD1を用いた判定結果(扉開閉回数が閾値である6回未満であるか否か)と、データD2を用いた判定結果(扉開閉回数が閾値である6回未満であるか否か)とが同じであるか否かを比較する。この例では、データD1を用いた判定結果は、扉開閉回数が閾値未満である。データD2を用いた判定結果は、扉開閉回数が閾値以上である。このため、データD1を用いた判定結果とデータD2を用いた判定結果とが異なることになる。
(4)データD1を用いた判定結果とデータD2を用いた判定結果とが異なる場合、3週間前の4月9日以前の土曜日の午前10時から午前11時の状態情報の新平均値のデータD5を記憶部290の平均化情報292から取得する。そして、新平均値のデータD5を用いた判定結果に基づき、運転モードの判定結果(D6)を生成する。
(4´)一方で、データD1を用いた判定結果とデータD2を用いた判定結果とが同じである場合、新平均値のデータD5を記憶部290の平均化情報292から取得せずに、同じであるデータD1を用いた判定結果とデータD2を用いた判定結果とに基づき、運転モードの判定結果(D6)を生成する。
この例では、1週間前の土曜日である4月23日の午前10時の扉開閉回数が3回であり、6回未満である。2週間前の土曜日である4月16日の午前10時の扉開閉回数が6回であり、6回以上である。3週間以前の土曜日の午前10時の扉開閉回数の平均値(新平均値Xn+1)は、3週間前の土曜日である4月9日の午前10時の扉開閉回数と、その時点での平均値から求められ、その値は5回であり、6回未満である。この場合、4月30日(土曜日)の午前10時から午前11時の扉開閉回数は6回未満であると推定される。よって、4月30日(土曜日)の午前10時から午前11時は、エコモードとなる。
(データ調整)
3週間前以前の所定単位時間の状態情報の平均値を算出する場合に、冷蔵庫100から送信される状態情報をそのまま用いると、ユーザUの使い方に起因しない要素が含まれることがある。例えば、庫内温度に関する情報は、冷蔵庫100の内部の制御状態によっては、特別な温度となることがある。本実施形態では、冷蔵庫100の内部の制御状態に基づきユーザUの使い方に起因しない要素を含むと判断される場合には、その状態情報のデータは、生活パターンを判定する情報(第1判定要素または第2判定要素)から除外される。ユーザUの使い方に起因しない要素が含まれる制御状態は、例えば、以下の除霜モードおよび解凍モードなどである。
除霜モードは、所定の条件が満たされる場合に第1冷却器131または第2冷却器132の温度を上昇させ、第1冷却器131または第2冷却器132に付着した霜を溶かす制御モードである。除霜モードは、事前に貯蔵部の冷やし込みを行うプリクールと、不図示の除霜ヒータの通電(または第1送風機135による空気の循環)と、温度の上がった冷却室を設定温度帯まで復帰させる制御を含む。除霜モードは、例えば、ユーザUによる設定ではなく、冷蔵庫100に設けられたセンサ値などに基づいて実行される制御モードである。
「解凍モード」の制御モードは、通常運転と比べてチルド室温度を上昇させてチルド室31Aの食品の解凍を促進させる制御モードである。「解凍モード」の制御モードでは、所定時間(例えば60分)に亘り、チルド室J105198031Aの設定温度(または冷蔵室31の設定温度)が高く設定される。「解凍モード」の制御モードでは、チルド室温度は、例えば1.5℃を平均温度とする一定の温度帯に収まる。
図8は、データ調整の処理の具体例を示す。この例は、午前5時から午前10時の間に、冷蔵庫100から送られてきた庫内温度データ(データストリームST1)と、制御モードの状態に基づき調整された調整後の庫内温度データ(データストリームST2)と、旧庫内温度データの平均値(データストリームST3)と、新庫内温度データの平均値(データストリームST4)とが示されている。図8において、ΔR_Ave、ΔF_Aveは庫内温度データであり、除霜モードに設定中の温度データでは、除霜モードが設定中の時に対応して除霜フラグが「1」になっている。
図8の例では、冷蔵庫100から送られてきた庫内温度データ(データストリームST1)の中で、午前7時から午前8時の間のデータでは、除霜フラグが「1」になっている。このことから、午前7時から午前8時の間のデータは、ユーザUの使い方に起因しない要素が含まれているとし、調整後の庫内温度データ(データストリームST2)では、庫内温度データΔR_Ave、ΔF_Aveはデータ無(None)に置き換えられている。
この調整後の庫内温度データ(データストリームST2)と、それまでの庫内温度データの平均値(データストリームST3)とから、新たな庫内温度データの平均値(データストリームST4)が算出される。
午前5時から午前6時、および午前9時から午前10時まででは、冷蔵庫100から送られてきた庫内温度データ(データストリームST1)がそれまでの平均値(データストリームST3)に反映されて新たな平均値(データストリームST4)が求められるため、旧庫内温度データの平均値(データストリームST3)と新庫内温度データの平均値(データストリームST4)とは異なる値となる。これに対して、午前7時から午前8時の間では、除霜フラグが「1」であるため、冷蔵庫100から送られてきた庫内温度データ(データストリームST1)は、データ無(None)となるように調整されている(データストリームST2)。このため、旧庫内温度データの平均値(データストリームST3)と新庫内温度データの平均値(データストリームST4)とは同じ値となる。
なお、内部の制御状態とは、ユーザUが任意に設定できる冷却モードであり、急速冷凍や急速製氷モードなどは、急激な温度変化を伴うため、同様の調整が行われてもよい。また、この例では、フラグによりデータを変換させたが、冷蔵庫からの送信データの時点で「データ無し」のデータとして定義したものを送信する、もしくは平均的なデータ(例えば、0)を送信するなどで対応しても良い。
<3.2-2 運転計画生成部での処理の流れ>
図9は、運転計画生成部220で行われる生活パターンの予測処理の流れを示すフローチャートである。生活パターンの予測処理は、例えば、該当日の前日の12時に実施される。
(ステップS1)予冷運転決定部221は、記憶部290から、状態情報として、所定単位時間毎に、1週間前の庫内温度データと、2週間前の庫内温度データと、3週間前の庫内温度データを取得する。
(ステップS2)予冷運転決定部221は、3週間前の庫内温度データの状態フラグを確認する。予冷運転決定部221は、状態フラグから、除霜モードや解凍モードでのデータであると判定された場合には、データを除外して、データ調整を行う。
(ステップS3)予冷運転決定部221は、記憶部290から、3週間前以前の庫内温度データの平均値(旧平均値X)を読み出し、ステップS1で取得した3週間前の庫内温度データと、記憶部290から読み出した4週間前以前の庫内温度データの平均値(旧平均値X)とから、3週間前以前の庫内温度データの平均値(新平均値Xn+1)を算出する。
(ステップS4)予冷運転決定部221は、算出した3週間前以前の庫内温度データの平均値(新平均値Xn+1)を、次回の旧平均値Xとなるように、記憶部290に保存する。
(ステップS5)予冷運転決定部221は、1週間前の庫内温度データ、2週間前の庫内温度データ、3週間前以前の庫内温度データの平均値のそれぞれについて、閾値以上の温度上昇が生じているかを判定する。
(ステップS6)予冷運転決定部221は、1週間前の庫内温度データの判定結果、2週間前の庫内温度データの判定結果、および、必要に応じて3週間前以前の庫内温度データの平均値の判定結果に基づいて、予冷運転実施時間を決定する。
図10は予冷運転判定を説明するための図である。図10において、ケースCa1およびケースCa2は、1週間前の庫内温度データの判定結果と2週間前の庫内温度データの判定結果が共に閾値以上の温度変化ありである。この場合には、3週間前以前の庫内温度データの平均値に関わらず(例えば平均値を用いた判定を行わず)、予冷運転を実施する。
ケースCa3からケースCa6は、1週間前の庫内温度データの判定結果と2週間前の判定結果とが異なる。この場合には、3週間前以前の庫内温度データの平均値の判定結果が閾値以上の温度変化ありの場合には(ケースCa3およびCa4)、予冷運転を実施する。3週間前以前の庫内温度データの平均値の判定結果が閾値以上の温度変化なしの場合には(ケースCa5およびケースCa6)、予冷運転を実施しない。
ケースCa7およびケースCa8は、1週間前の庫内温度データの判定結果と2週間前の庫内温度データの判定結果が共に閾値以上の温度変化なしである、この場合には、3週間前以前の庫内温度データの平均値に関わらず(例えば平均値を用いた判定を行わず)、予冷運転を実施しない。
(ステップS7)エコ運転決定部222は、記憶部290から、状態情報として、所定単位時間毎に、1週間前の扉開閉回数データ、2週間前の扉開閉回数データ、3週間前の扉開閉回数データを取得する。
(ステップS8)エコ運転決定部222は、記憶部290から、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値(旧平均値X)を読み出し、ステップS7で取得した3週間前の扉開閉回数データと、記憶部290から読み出した4週間前以前の扉開閉回数データの平均値(旧平均値X)とから、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値(新平均値Xn+1)を算出する。
(ステップS9)エコ運転決定部222は、算出した3週間前以前の扉開閉回数データの平均値(新平均値Xn+1)を、次回の旧平均値Xとなるように、記憶部290に保存する。
(ステップS10)エコ運転決定部222は、1週間前の扉開閉回数データ、2週間前の扉開閉回数データ、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値のそれぞれについて、6回未満かどうかを判定する。
(ステップS11)エコ運転決定部222は、1週間前の扉開閉回数データの判定結果、2週間前の扉開閉回数データの判定結果、および必要に応じて3週間前以前の扉開閉回数データの平均値の判定結果に基づき、エコ運転を実施する。
図11はエコ運転判定を説明するための図である。図11において、ケースCb1およびケースCb2は、1週間前の扉開閉回数データの判定結果と2週間前の扉開閉回数データの判定結果が共に6回未満である。この場合には、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値に関わらず(例えば平均値を用いた判定を行わず)、エコ運転を実施する。
ケースCb3からケースCb6は、1週間前の扉開閉回数データの判定結果と2週間前の判定結果とが異なる。この場合には、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値の判定結果が6回未満の場合には(ケースCb3およびケースCb4)、エコ運転を実施する。一方で、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値の判定結果が6回以上の場合には(ケースCb5およびケースCb6)、エコ運転を実施しない。
ケースCb7およびケースCb8は、1週間前の扉開閉回数データの判定結果と2週間前の扉開閉回数データの判定結果が共に6回以上である。この場合には、3週間前以前の扉開閉回数データの平均値に関わらず(例えば平均値を用いた判定を行わず)、エコ運転を実施しない。
(ステップS12)通常運転決定部223は、ステップS6で予冷運転を実施すると決定された時間、およびステップS11でエコ運転を実施すると決定された時間を除く時間を、通常運転実施期間に設定する。
<3.3 制御指令送信部>
図4において、制御指令送信部230は、運転計画生成部220により生成された運転計画に応じた制御指令を、冷蔵庫100に送信する。例えば、制御指令送信部230は、所定単位時間ごと(例えば1時間ごと)に、次の所定単位時間に関する制御指令を冷蔵庫100に送信する。本実施形態では、制御指令は、通常運転の実行命令、エコ運転の実行命令、または予冷運転の実行命令のいずれかを含む。
<3.4 表示情報送信部>
表示情報送信部240は、端末装置300の表示画面301aに表示させる情報(以下「表示情報」と称する)を生成し、生成した表示情報を端末装置300に送信する。表示情報は、予冷運転やエコ運転の実施時間に基づいて生成される冷蔵庫100の運転動作の実行結果(例えば所定単位時間ごとの実行結果)を示す情報を含む。
<3.5 記憶部>
記憶部290は、RAM、ROM、EEPROM、HDD(Hard Disk Drive)、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部290には、状態情報291と平均化情報292が記憶される。状態情報291は、扉開閉情報は、扉開閉情報や庫内温度情報など冷蔵庫100の状態を示す情報である。平均化情報292は、扉開閉情報や庫内温度情報等、扉開閉情報や庫内温度情報等の状態情報のデータを平均化した情報である。
<4.利点>
本実施形態では、冷蔵庫100の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の状態情報を含む第1判定要素P1、P2と、過去の複数の一定時間の状態情報に基づいて算出された第2判定要素Qとに基づき、冷蔵庫100の冷却運転の内容を決定する決定部(予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222)を備える。このような構成によれば、祝日や休日などによる一時的な生活パターンの変更の影響を抑制し、ユーザUの生活パターンに応じた冷却モードを設定することができる。これにより、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
本実施形態では、第1判定要素P1、P2は、過去の一定時間である第1時間の状態情報と、第1時間よりも前の過去の一定時間である第2時間の状態情報とを含む。このような構成によれば、複数の一定時間の情報を利用することで、ユーザUの生活パターンを精度よく分析することができる。
本実施形態では、第2判定要素Qは、複数の一定時間の状態情報の少なくとも一部として、第2時間よりも前の過去の一定時間である第3時間の状態情報を含む。このような構成によれば、第1判定要素に含まれない過去の状態情報を反映させてユーザUの生活パターンを分析することができる。
本実施形態では、第2時間は、第1時間と比べて1週間前の同じ曜日の同じ時間であり、第3時間は、第2時間と比べて1週間前の同じ曜日の同じ時間である。このような構成によれば、同じ曜日に関する時間の情報を利用することで、ユーザの曜日ごとの生活パターンの分析を行うことができる。
本実施形態では、第2判定要素Qは、複数の一定時間の状態情報の少なくとも一部として、第3時間よりも前の過去の一定時間である第4時間の状態情報を含む。このような構成によれば、第1判定要素に含まれない複数の過去の状態情報を反映させてユーザUの生活パターンを分析することができる。
本実施形態では、決定部(予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222)は、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とが所定の関係を満たす場合、第2判定要素の内容に関わらず、第1判定要素に基づいて冷却運転の内容を決定する。このような構成によれば、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とが所定の関係を満たす場合は、第2判定要素に関する判定処理を省略することができる。これにより、決定部の情報処理の負担を低減することができる。
本実施形態では、決定部(予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222)は、第1時間の状態情報と第2時間とが所定の関係を満たさない場合に、第2判定要素Qに基づいて冷却運転の内容を決定する。このような構成によれば、祝日や休日などによる一時的な生活パターンの変更により、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報が異なる場合でも、第2判定要素Qに基づいて冷却運転の内容を精度よく決定することができる。
本実施形態では、決定部(予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222)は、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とのうち一方が存在しない場合、第1時間の状態情報と第2時間の状態情報とのうち他方の内容に関わらず、第2判定要素Qに基づいて冷却運転の内容を決定する。このような構成によれば、ネットワークの通信不良などにより第1時間の状態情報や第2時間の状態情報が得られない場合に、第2判定要素Qに基づいて冷却運転の内容を決定することで、信頼性の向上を図ることができる。
本実施形態では、決定部(予冷運転決定部221およびエコ運転決定部222)は、第2判定要素と比べて、第1判定要素に優先的に基づいて冷却運転の内容を決定する。例えば、上述した実施形態では、決定部は、第2判定要素を用いる判定の前に、第1判定要素を用いた判定を行い、第1判定要素を用いた判定では判定できない場合に、第2判定要素を用いる判定を行う。これにより、決定部による処理負担を低減するとともに、直近の情報が反映されやすくなり、引っ越しなどにより生活パターンの変更があったような場合に対処しやすくなる。なお、第2判定要素と比べて第1判定要素に優先的に基づいて冷却運転の内容を決定することは、上記例に限定されず、第2判定要素と比べて第1判定要素の判定結果が優先されるように、第1判定要素の判定結果に重み付けを行ってもよい。
本実施形態では、第2判定要素Qは、過去の複数の一定時間の状態情報に対して所定の平均化処理が行われることで得られる。このような構成によれば、過去の複数の一定時間の状態情報に対して所定の平均化処理を行うことで、過去の複数の一定時間の状態情報を1つの情報として記憶または取り扱うことができる。
本実施形態では、第2判定要素Qは、過去の複数の一定時間の状態情報が逐次平均化されることで得られる。このような構成によれば、過去の複数の状態情報を全て記憶する必要がなくなり、必要な記憶容量を削減することができる。
本実施形態では、第2判定要素Qは、過去の複数の一定時間の状態情報が、状態情報が古いほど影響が小さくなるように重み付けが行われて平均化されることで得られる。このような構成によれば、直近の情報が反映されやすくなり、引っ越しなどにより生活パターンの変更があったような場合に対処しやすくなる。
本実施形態では、冷蔵庫100が所定の制御を実行している間に得られた状態情報については、第1判定要素P1、P2または第2判定要素Qには含めない、または影響を小さくして含める。このような構成によれば、ユーザUの使い方に起因しない要素を除外して、ユーザUの生活パターンを推定できる。
以上、ひとつの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、曜日毎のユーザUの生活パターンは決まっているが、祝日や休日があると、生活パターンが異なってくる。そこで、カレンダー要素を組み入れて、祝日や休日を考慮して、生活パターンを推定してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、過去の一定時間の状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の一定時間の状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、冷却運転の内容を決定することにより、利便性の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
200…サーバ、210…情報取得部、220…運転計画生成部、221…予冷運転決定部、222…エコ運転決定部、223…通常運転決定部、290…記憶部

Claims (14)

  1. 冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定する決定部、
    を備え、
    前記第1判定要素は、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含み、
    前記決定部は、前記第1時間の前記状態情報での判定結果と前記第2時間の前記状態情報での判定結果とが同じ場合、前記第2判定要素の内容に関わらず、前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定する
    情報処理システム。
  2. 前記決定部は、前記第1時間の前記状態情報での判定結果と前記第2時間の前記状態情報の判定結果とが異なる場合、前記第2判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定する
    請求項に記載の情報処理システム。
  3. 冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定する決定部、
    を備え、
    前記第1判定要素は、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含み、
    前記決定部は、
    前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報との両方が存在する場合、
    前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容の決定に関する判定を行い、
    前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報とのうち一方が存在しない場合、前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報とのうち他方の内容に関わらず、前記第2判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定する
    情報処理システム。
  4. 冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、現時点から基準時までの過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、前記基準時よりも過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいた前記状態情報の平均化処理によって算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定する決定部
    前記状態情報を格納する記憶部と
    を備え、
    前記第2判定要素を算出した後に、前記基準時よりも前記過去の複数の前記一定時間の前記状態情報の少なくとも一部が前記記憶部から削除される
    情報処理システム。
  5. 前記第1判定要素は、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含む、
    請求項に記載の情報処理システム。
  6. 前記決定部は、前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報とが所定の関係を満たす場合、前記第2判定要素の内容に関わらず、前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  7. 前記決定部は、前記第2判定要素と比べて、前記第1判定要素に優先的に基づいて前記冷却運転の内容を決定する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  8. 前記第2判定要素は、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に対して所定の平均化処理が行われることで得られた情報である、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  9. 前記第2判定要素は、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報が所定の平均化処理に基づいて逐次平均化されることで得られた情報である、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  10. 前記第2判定要素は、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報が、前記状態情報が古いほど前記第2判定要素への影響が小さくなるように重み付けが行われて平均化されることで得られた情報である、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  11. 前記冷蔵庫が所定の制御を実行している間に得られた前記状態情報については、前記第1判定要素または前記第2判定要素には含めない、または影響を小さくして含める、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  12. コンピュータが、
    冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定することと、
    前記第1判定要素が、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含むことと、
    前記第1時間の前記状態情報での判定結果と前記第2時間の前記状態情報での判定結果とが同じ場合、前記第2判定要素の内容に関わらず、前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定することと、
    を含む情報処理方法。
  13. コンピュータが、
    冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいて算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定することと、
    前記第1判定要素が、過去の前記一定時間である第1時間の前記状態情報と、前記第1時間よりも前の過去の前記一定時間である第2時間の前記状態情報とを含むことと、
    前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報との両方が存在する場合、前記第1判定要素に基づいて前記冷却運転の内容の決定に関する判定を行い、
    前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報とのうち一方が存在しない場合、前記第1時間の前記状態情報と前記第2時間の前記状態情報とのうち他方の内容に関わらず、前記第2判定要素に基づいて前記冷却運転の内容を決定することと
    を含む情報処理方法。
  14. コンピュータが、
    冷蔵庫の状態を示す状態情報を用いた判定要素であって、現時点から基準時までの過去の一定時間の前記状態情報を含む第1判定要素と、前記基準時よりも過去の複数の前記一定時間の前記状態情報に基づいた前記状態情報の平均化処理によって算出された第2判定要素とに基づき、前記冷蔵庫の冷却運転の内容を決定すること
    前記第2判定要素を算出した後に、前記基準時よりも前記過去の複数の前記一定時間の前記状態情報の少なくとも一部が記憶部に格納された状態情報から削除されることと
    を含む情報処理方法。
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