実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示された機構は、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づき得る。一つまたは複数の基準が満たされると、さまざまな例示的実施形態が適用され得る。従って、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的実施形態を実装することが可能であり得る。
基地局は、無線デバイスの混合と通信し得る。無線デバイスおよび/または基地局は、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートし得る。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリーおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及し得る。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTEまたは5Gリリースの複数の無線デバイスに言及し得る。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、および/または開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及し得る。開示された方法に準拠し得ないカバレッジエリアに複数の基地局または複数の無線デバイスが存在し得る。例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTEまたは5G技術の古いリリースに基づき実行される。
本明細書では、「a」および「an」、並びに同様の句は「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈される。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈されるべきである。本明細書では、「may」という用語は「例えば、~であり得る」として解釈される。言い換えると、「may」という用語は、「may」という用語に続く句が複数の適切な可能性の一つの実施例であり、種々の実施形態の一つまたは複数によって用いられても用いられなくてもよいことを示す。本明細書で使用される場合、「含む(comprises)」および「からなる(consists of)」という用語は、記載される要素の一つまたは複数の構成要素を列挙する。「含む(comprises)」という用語は、「含む(includes)」と互換性があり記載される要素に含まれる列挙されていない構成要素を除外しない。対照的に、「からなる(consists of)」は、記述される要素の一つまたは複数の構成要素の完全な列挙を提供する。本明細書で使用される場合、「に基づく」という用語は、例えば、「のみに基づく」というよりも、むしろ「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B、および/またはC」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはA、B、およびCを表し得る。
AおよびBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空集合およびサブセットのみが考慮される。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、および{セル1、セル2}である。「に基づき」(または同等に「に少なくとも基づき」)というフレーズは、「に基づき」という用語に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応答して」(または同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応じて」(または同等に「に少なくとも応じて」)というフレーズは、フレーズ「に応じて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「採用/使用」(または同等に「少なくとも採用/使用」)というフレーズは、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の一つの実施例であることを示す。
構成されるという用語は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連し得る。構成されるとは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリー値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態または非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用され得る、または装置における特定のアクションを実装するために使用され得るパラメーターを有することを意味し得る。
本開示では、パラメーター(または同等にフィールド、または情報要素:IEと呼ばれる)は、一つまたは複数の情報オブジェクトを含み得、情報オブジェクトは、一つまたは複数の他のオブジェクトを含み得る。例えば、パラメーター(IE)Nがパラメーター(IE)Mを含み、パラメーター(IE)Mがパラメーター(IE)Kを含み、パラメーター(IE)Kがパラメーター(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的実施形態においては、一つまたは複数のメッセージが複数のパラメーターを含むとき、それは、複数のパラメーターのうちのパラメーターが一つまたは複数のメッセージのうちの少なくとも一つに含まれるが、一つまたは複数のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
さらにまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用または括弧の使用により任意選択的であるものとして説明される。簡潔さおよび読みやすさのために、本開示は、任意選択的な特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、三つの任意選択的な特徴を有するものとして説明されたシステムは、七つの方式、すなわち、三つの可能な特徴の一つのみ、三つの特徴のいずれか二つ、または三つの特徴の三つによって具現化され得る。
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装され得、それらは、挙動的に等価であり得る。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマーブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、およびマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマーブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行される公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および無線デバイス106を含む。
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のデータネットワーク(DN)へのインターフェイスを提供し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続を設定し、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
RAN104は、エアーインターフェイス上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、および再送信プロトコルを提供し得る。エアーインターフェイス上のRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上の無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要または利用可能な任意のモバイルデバイスまたは固定(非携帯)デバイスを指し、および包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、および/またはそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)、アクセス端末(AT)、モバイルステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、および/または無線通信デバイスを含む、他の用語を包含する。
RAN104は、一つまたは複数の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTSおよび/または3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRAおよび/または4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、一つまたは複数のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノードまたは中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、世代ノードB(gNB、NRおよび/または5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFiまたはその他の適切な無線通信規格に関連している)、および/またはそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも一つのgNB中央ユニット(gNB-CU)および少なくとも一つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアーインターフェイス上で通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、一つまたは複数の基地局は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、レシーバー(例えば、基地局レシーバー)が、セルで動作するトランスミッター(例えば、無線デバイストランスミッター)から送信を首尾よく受信できる範囲によって決定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイス可動性をサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
三つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の一つまたは複数の基地局は、三つより多いまたはそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の一つまたは複数の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、および/またはドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータまたは中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型またはクラウドRANアーキテクチャーの一部であり得、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、または仮想化され得る。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅および再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピーターノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅および再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
RAN104は、類似のアンテナパターンおよび類似の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、小さなセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアなど、小さなカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(またはいわゆるホットスポット)、またはマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の実施例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局またはホーム基地局が挙げられる。
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成される。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)として知られる第三世代(3G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られる第四世代(4G)ネットワーク、および5Gシステム(5GS)として知られる第五世代(5G)ネットワークという、三世代のモバイルネットワークの仕様を生産している。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と称される、3GPP(登録商標)5GネットワークのRANを参照して記載される。実施形態は、図1AのRAN104、以前の3Gおよび4GネットワークのRAN、およびまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標)6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術または非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含むその他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行されるPLMNであり得る。図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、およびUE156AおよびUE156B(総称してUE156)を含む。これらの構成要素は、図1Aに関して説明された対応する構成要素と同じまたは同様の方法で実装および動作することができる。
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のDNへのインターフェイスを提供する。インターフェイス機能の一部として、5G-CN152は、UE156と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標)4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャーであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャーが、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G-CN152のネットワーク機能は、専用もしくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用もしくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、図1Bで一つの構成要素AMF/UPF158として示すように、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)158Aおよびユーザープレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と一つまたは複数のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケット検査およびユーザープレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、一つまたは複数のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルターリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、およびアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、およびダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、一つまたは複数のDNに相互接続される外部プロトコル(またはパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、および/または分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行できる。NASは、CNとUEの間で動作する機能を指し得、ASは、UEとRANの間で動作する機能を指し得る。
5G-CN152は、わかりやすくするために図1Bに示されていない一つまたは複数の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、および/または認証サーバー機能(AUSF)のうちの一つまたは複数を含み得る。
NG-RAN154は、5G-CN152を、エアーインターフェイス上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160AおよびgNB160Bとして図示された一つまたは複数のgNB(まとめてgNB160)および/またはng-eNB162Aおよびng-eNB162Bとして図示された一つまたは複数のng-eNB(まとめてng-eNB162)を含み得る。gNB160およびng-eNB162は、より一般的に基地局と称され得る。gNB160およびng-eNB162は、エアーインターフェイス上でUE156と通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、gNB160の一つまたは複数および/またはng-eNB162の一つまたは複数は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含み得る。合わせて、gNB160およびng-eNB162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
図1Bに示すように、gNB160および/またはng-eNB162は、NGインターフェイスによって5G-CN152に接続され得、Xnインターフェイスによって他の基地局に接続され得る。NGおよびXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続および/または間接的な接続を使用して確立され得る。gNB160および/またはng-eNB162は、UuインターフェイスによってUE156に接続され得る。例えば、図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェイスによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、およびUuインターフェイスは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データおよびシグナリングメッセージを交換するため図1Bのネットワーク要素によって使用され得、ユーザープレーンおよび制御プレーンの二つのプレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
gNB160および/またはng-eNB162は、一つまたは複数のNGインターフェイスによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の一つまたは複数のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NG-User Plane(NG-U)インターフェイスによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェイスは、gNB160AとUPF158B間のユーザープレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証送達)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理および構成転送および/または警告メッセージ送信を提供し得る。
gNB160は、Uuインターフェイス上のUE156に向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第一のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Aに向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNB162は、Uuインターフェイス上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得、E-UTRAは3GPP(登録商標)4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第二のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Bに向かってE-UTRAユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
5G-CN152は、NRおよび4Gの無線アクセスを処理するように構成されると記述された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、およびページング)を提供する(または少なくともサポートする)。一つのAMF/UPF158のみが図1Bに示されるが、一つのgNBまたはng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、および/または複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
論じるように、図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、およびNGインターフェイス)がデータおよびシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられ得る。プロトコルスタックは、二つのプレーン、すなわち、ユーザープレーンおよび制御プレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
図2Aおよび図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220の間にあるUuインターフェイス用のNRユーザープレーンおよびNR制御プレーンプロトコルスタックの実施例を示す。図2Aおよび図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと同じまたは類似であり得る。
図2Aは、UE210およびgNB220に実装された五つの層を含むNRユーザープレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211および221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供し得、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211および221の上の次の四つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212および222、無線リンク制御層(RLC)213および223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214および224、並びにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215および225を含む。合わせて、これらの四つのプロトコルは、OSIモデルの層2またはデータリンク層を構成し得る。
図3は、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの実施例を示す。図2Aおよび図3の上からスタートして、SDAP215および225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、一つまたは複数のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、および/またはエラーレートに関して)に基づき、PDUセッションの一つまたは複数のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215および225は、一つまたは複数のQoSフローと一つまたは複数のデータ無線ベアラーとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラーとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって決定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピングまたは制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラーとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラーとの間のマッピング/マッピング解除を決定し得る、QoSフローインジケーター(QFI)でマークし得る。
PDCP214および224は、エアーインターフェイス上で送信する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダー圧縮/解凍、エアーインターフェイス上で送信されるデータの不正な復号化を防止するための暗号/暗号解除、および完全性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行い得る。PDCP214および224は、例えば、未送信のパケットの再送信、パケットのシーケンス内送達および再シーケンス、並びにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214および224は、受信されるパケットの可能性を改善し、レシーバーで、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
図3には示されていないが、PDCP214および224は、二重接続シナリオにおいて、分割無線ベアラーとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが二つのセル、またはより一般的には、マスターセルグループ(MCG)および二次セルグループ(SCG)の二つのセルグループに接続することを可能にする技術である。分割ベアラーは、SDAP215および225へのサービスとしてPDCP214および224によって提供される無線ベアラーの一つなどの単一の無線ベアラーが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214および224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分割無線ベアラーをマッピング/マッピング解除し得る。
RLC213および223は、それぞれ、MAC212および222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動反復要求(ARQ)を通した再送信、および除去を実行し得る。RLC213および223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、および確認応答モード(AM)の三つの送信モードをサポートし得る。RLCが動作している送信モードに基づき、RLCは、指摘された機能のうちの一つまたは複数を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎であり得る。図3に示すように、RLC213および223は、それぞれPDCP214および224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
MAC212および222は、論理チャネルの多重化/多重分離、および/または論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211および221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの一つまたは複数の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含み得る。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報レポート、および優先度処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンクおよびアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212および222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリア毎に一つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先度付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、および/またはパディングを行うように構成され得る。MAC212および222は、一つまたは複数のヌメロロジおよび/または送信タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または送信タイミングを使用し得るかを制御し得る。図3に示すように、MAC212および222は、サービスとしてRLC213および223に論理チャネルを提供し得る。
PHY211および221は、エアーインターフェイス上で情報を送受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピングおよびデジタルおよびアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタルおよびアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および変調/復調を含み得る。PHY211および221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。図3に示すように、PHY211および221は、サービスとして、MAC212および222に一つまたは複数のトランスポートチャネルを提供し得る。
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの実施例を示す。図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通した三つのIPパケット(n、n+1、およびm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で二つのTBを生成する。NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、一つまたは複数のQoSフローから三つのIPパケットを受信し、三つのパケットを無線ベアラーにマッピングしたときに開始する。図4Aでは、SDAP225は、IPパケットnおよびn+1を第一の無線ベアラー402にマッピングし、IPパケットmを第二の無線ベアラー404にマッピングする。SDAPヘッダー(図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と称され、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と称される。図4Aに示すように、SDAP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、図3に関して)を実行し、対応するヘッダーを追加し、それぞれの出力を次の下位層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダー圧縮および暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択的に(例えば、図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送し得る。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化し得、MACサブヘッダーをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、図4Aに示すように、MACサブヘッダーはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダーはMAC PDUの先頭に完全に配置され得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダーが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間および関連遅延を低減し得る。
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。MACサブヘッダーには、MACサブヘッダーが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、および将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
図4Bはさらに、MAC223またはMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、図4Bは、MAC PDUに挿入された二つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク送信(図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、およびアップリンク送信のためMAC PDUの終わりに挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの実施例としては、バッファステータスレポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、および事前構成済みコンポーネント、のためのものなどの起動/停止MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミング進行MAC CE、およびランダムアクセス関連MAC CEが挙げられる。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行され得、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル、並びにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。一つまたは複数のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連付けられる機能を実行し得る。
図5Aおよび図5Bは、それぞれダウンリンクおよびアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、およびPHY間のチャネルを通して送信される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用され得、NR制御プレーン内に制御および構成情報を伝達する制御チャネルとして、またはNRユーザープレーン内にデータを伝達するトラフィックチャネルとして分類され得る。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、または複数のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットには、例えば、
- 位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを表示するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
- マスター情報ブロック(MIB)およびいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを伝達するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
- ランダムアクセスとともに制御メッセージを送信するための共通制御チャネル(CCCH)と、
- UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを送信するための専用制御チャネル(DCCH)と、
- ユーザーデータを特定のUEとの間で送信するための専用トラフィックチャネル(DTCH)とを含む。
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層の間で使用され、それらが送信する情報をエアーインターフェイス上でどのように送信するかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットには、例えば、
- PCCHから発信されたページングメッセージを送信するためのページングチャネル(PCH)と、
- BCCHからMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
- BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージの送信用のダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)と、
- アップリンクデータおよびシグナリングメッセージを送信するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
- 事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、一つまたは複数のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネルおよび物理制御チャネルのセットは、例えば、
- BCHからMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
- DL-SCHからのダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージ、並びにPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
- ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリング許可、およびアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
- UL-SCHおよび以下に記載されるように、一部の例ではアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータおよびシグナリングメッセージを運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
- HARQ確認応答、チャネル品質インジケーター(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、ランクインジケーター(RI)、およびスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
- ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。図5Aおよび図5Bに示すように、NRによって定義される物理層信号には、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、および位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの実施例を示す。図2Bにおいて、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザープレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第一の四つのプロトコル層を使用し得る。これら四つのプロトコル層には、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、並びにPDCP214および224が含まれる。NRユーザープレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215および225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216および226、並びにNASプロトコル217および237を持つ。
NASプロトコル217および237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)の間、またはより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217および237は、NASメッセージと称されるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230の間には、NASメッセージを送信できる直接経路はない。NASメッセージが、UuおよびNGインターフェイスのASを使用して送信され得る。NASプロトコル217および237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、およびセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
RRC216および226は、UE210とgNB220との間に、またはより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216および226は、RRCメッセージと称されるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージが、シグナリング無線ベアラー、および同一/類似のPDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で送信され得る。MACは、制御プレーンおよびユーザープレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216および226は、ASおよびNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CNまたはRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、およびリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラーおよびデータ無線ベアラーの確立、構成、メンテナンス、およびリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートとレポートの制御、無線リンク障害(RLF)の検出と回復、および/またはNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供できる。RRC接続の確立の一部として、RRC216および226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメーターの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
図6は、UEのRRC状態移行を示す例示的な図である。UEは、図1Aに示す無線デバイス106、図2Aおよび図2Bに示すUE210、または本開示に記載される任意の他の無線デバイス、と同じまたは類似であり得る。図6に示されるように、UEは、三つのRRC状態のうちのうちの少なくとも一つにあり得る。つまり、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)、およびRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)。
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも一つのRRC接続を有し得る。基地局は、図1Aに示すRAN104に含まれる一つまたは複数の基地局の一つ、図1Bに示すgNB160またはng-eNB162の一つ、図2Aおよび図2Bに示すgNB220、または本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局には、UEのRRCコンテキストがあり得る。UEコンテキストと称されるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメーターを含み得る。これらのパラメーターには、例えば、一つまたは複数のASコンテキスト、一つまたは複数の無線リンク構成パラメーター、ベアラー構成情報(例えば、データ無線ベアラー、シグナリング無線ベアラー、論理チャネル、QoSフロー、および/またはPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、および/またはPHY、MAC、RLC、PDCP、および/またはSDAP層構成情報が含まれ得る。RRC接続602では、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104またはNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセルおよび隣接セルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づき、隣接基地局の一つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、移行し得、または接続非アクティブ化手順610を介してRRC非アクティブ606に移行し得る。
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立され得ない。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有し得ない。RRCアイドル604中、UEは、ほとんどの時間の間、スリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、周期的に(例えば、不連続受信サイクル毎に一回)起動して、RANからのページングメッセージを監視し得る。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に論じるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UEおよび基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への移行と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速移行が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、または接続リリース手順608と同じまたは類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられ得る。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理機構は、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606のモビリティ管理機構は、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、それを行い得る。例えば、セルグループ化の粒度の三つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、および追跡エリアと称され、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、であり得る。
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102または5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEについては、UEにRAN通知エリアを割り当てることができる。RAN通知エリアは、一つまたは複数のセルアイデンティティ、RAIのリスト、またはTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新し得る。
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、またはUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と称され得る。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアにとどまっている期間、および/またはUEがRRC非アクティブ606にとどまっている期間に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
図1BのgNB160などのgNBは、二つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、および一つまたは複数の分散ユニット(gNB-DU)に分割できる。gNB-CUは、F1インターフェイスを使用して、一つまたは複数のgNB-DUに結合され得る。gNB-CUは、RRC、PDCP、およびSDAPを含み得る。gNB-DUは、RLC、MAC、およびPHYを含み得る。
NRでは、物理信号および物理チャネル(図5Aおよび図5B)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(またはトーン)上でデータを送信するマルチキャリア通信方式である。送信前に、データは、ソースシンボルと称され、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)またはM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから一つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の一つの振幅および位相を変調し得る。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一OFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数でエアーインターフェイス上で送信され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させることができる。逆処理を、FFTブロックを使用してレシーバーでOFDMシンボルに実行して、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元し得る。
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰返し得る。図示するように、一つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であり得、持続時間が1ミリ秒である10個のサブフレームを含み得る。サブフレームは、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされ得、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7μsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせを、用いてヌメロロジを定義する:15kHz/4.7μs、30kHz/2.3μs、60kHz/1.2μs、120kHz/0.59μs、および240kHz/0.29μs。
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロット数が多い。図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間およびサブフレーム当たりのスロット送信構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンクおよびダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。低遅延サポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルで始まり、送信に必要なだけ多くのシンボルの間続き得る。これらの部分スロット送信は、ミニスロット送信またはサブスロット送信と称され得る。
図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。スロットには、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)が含まれる。REは、NRの中で最小の物理リソースである。REは、図8に示されるように、周波数ドメインの一つのサブキャリアによって、時間ドメインの一つのOFDMシンボルにわたる。RBは、図8に示されるように、周波数ドメインで十二個の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RBまたは275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、および120kHzのそれぞれについて、50、100、200、および400MHzに制限し得、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づき設定され得る。
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一ヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、全キャリア帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、および/または他の目的のために、UEは、UEが受信を予定しているトラフィック量に基づき、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と称される。
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり一つまたは複数のダウンリンクBWPおよび一つまたは複数のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大四つのダウンリンクBWPおよび最大四つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの一つまたは複数がアクティブであり得る。これらの一つまたは複数のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと称され得る。サービングセルが二次アップリンクキャリアで構成されるとき、サービングセルは、アップリンクキャリアに一つまたは複数の第一のアクティブBWP、および二次アップリンクキャリアに一つまたは複数の第二のアクティブBWPを有し得る。
ペアでないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成されたダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成されたアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。ペアでないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予期し得る。
一次セル(PCell)上の構成されたダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも一つの検索空間に対してUEを、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間および周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有検索空間または共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上または一次二次セル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成し得る。
構成されたアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、一つまたは複数のPUCCH送信のための一つまたは複数のリソースセットでUEを構成し得る。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCHまたはPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)を送信し得る。
一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケーターフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、一つまたは複数のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドの値は、一つまたは複数のアップリンク送信に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
基地局は、PCellに関連付けられる構成されたダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPであり得る。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づき、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーを開始または再起動し得る。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、または(b)UEが、非対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWPまたはアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPまたはアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを開始または再起動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒または0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、またはBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられ得る。
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のBWPを有するUEを半静的に構成し得る。UEは、第二のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/またはBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えることができる。
ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチング(BWPスイッチングが、現在アクティブBWPから、現在アクティブBWPでないへのスイッチングを指す)は、ペアのスペクトルで独立して行われ得る。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングを同時に実施し得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、および/またはランダムアクセスの開始に基づき発生し得る。
図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。三つのBWPで構成されるUEは、切替点で、一つのBWPから別のBWPに切り替え得る。図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、および帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであり得、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切替点においてBWP間を切り替えることができる。図9の実施例では、UEは、切替点908でBWP902からBWP904にスイッチングし得る。切替点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへのスイッチングを示す)の満了に応答して、および/またはアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の適切な理由のために発生し得る。UEは、BWP906をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替え得る。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、および/またはBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切替点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替え得る。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替え得る。
UEが、構成されたダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPで二次セルに対して構成される場合、二次セル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、一次セル上のものと同じ/類似であり得る。例えば、UEは、UEが一次セルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、二次セルに対してタイマー値およびデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、二つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に送信され得る。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と称され得る。CAを使用する場合、UE用のサービングセルはいくつかあり、CC用のセルは一つである。CCは、周波数ドメイン内に三つの構成を有し得る。
図10Aは、二つのCCを有する三つのCA構成を示す。バンド内、連続的な構成1002において、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して配置される。バンド内、連続しない構成1004では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。バンド内構成1006では、二つのCCは、周波数帯(周波数帯Aおよび周波数帯B)に位置する。
一実施例では、最大32個のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔、および/または二重化スキーム(TDDまたはFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDについて、一つまたは複数のアップリンクCCは、任意選択的に、サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの一つを、一次セル(PCell)と称され得る。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、および/またはハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンク一次CC(DL PCC)と称され得る。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンク一次CC(UL PCC)と称され得る。UEのその他のアグリゲーションセルは、二次セル(SCell)と称され得る。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成される後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンク二次CC(DL SCC)と称され得る。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンク二次CC(UL SCC)と称され得る。
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィックおよびチャネル条件に基づき起動および停止され得る。SCellの停止は、SCell上のPDCCHおよびPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、およびCQI送信が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、図4Bに関して、MAC CEを使用して起動および停止され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCell当たり1ビット)を使用して、UEに対するどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)が起動または停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり一つのSCell停止タイマー)の満了に応答して停止され得る。
セルのスケジューリング割り当ておよびスケジューリング許可などのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当ておよび許可に対応するセル上で送信され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で送信され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、および/またはRIなどのHARQ確認応答およびチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で送信され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になるかもしれない。セルは、複数のPUCCHグループに分けられ得る。
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050は、それぞれ一つまたは複数のダウンリンクCCを含み得る。図10Bの実施例において、PUCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、およびSCell1013の三つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本実施例において、PCell1051、SCell1052、およびSCell1053の三つのダウンリンクCCを含む。一つまたは複数のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、およびSCell1023として構成され得る。一つまたは複数の他のアップリンクCCは、一次SCell(PSCell)1061、SCell1062、およびSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、およびUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで送信され得る。UCI1071、UCI1072、およびUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで送信され得る。一実施例では、図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050に分割されていない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを送信するための単一アップリンクPCellおよびPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの送信をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
ダウンリンクキャリアと、任意選択的にアップリンクキャリアと、を含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。物理セルIDまたはセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリアおよび/またはアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信される同期信号を使用して決定され得る。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して決定され得る。本開示において、物理セルIDは、キャリアIDと称され得、セルインデックスは、キャリアインデックスと称され得る。例えば、本開示が第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第一の物理セルIDが、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味し得る。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第一のキャリアが起動されることを示す場合、本明細書は、第一のキャリアを含むセルが起動されることを意味し得る。
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACに曝露され得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/許可当たりに生成され得る。トランスポートブロックおよびトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの一つまたは複数の基準信号(RS)(例えば、図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、および/またはPT-RS)を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、一つまたは複数のRSを基地局(例えば、図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、および/またはSRS)に送信することができる。PSSおよびSSSは、基地局によって送信され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化し得る。PSSおよびSSSは、PSS、SSS、およびPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを周期的に送信し得る。
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造および位置の実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック(例えば、図11Aに示すように、4つのSS/PBCHブロック)を含み得る。バーストは、周期的に送信され得る(例えば、2フレーム毎または20ミリ秒毎)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第一のハーフフレーム)に制限され得る。図11Aは一実施例であり、これらのパラメーター(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジまたはサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、または任意の他の適切な要因に基づき構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づきSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、図11Aの実施例に示されるような4つのOFDMシンボル)にわたり得、周波数ドメインの一つまたは複数のサブキャリア(例えば、240個の連続サブキャリア)にわたり得る。PSS、SSS、およびPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信され得、例えば、1つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアにわたり得る。SSSは、PSSの後に送信され得(例えば、後の二つのシンボル)、1つのOFDMシンボルおよび127サブキャリアにわたり得る。PBCHは、PSSの後に送信され得(例えば、次の3つのOFDMシンボルにわたって)、240個のサブキャリアにわたり得る。
時間および周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEには不明であり得る(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。ある特定の期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間および周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づき、SSSおよびPBCHの位置をそれぞれ決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、一次セルは、CD-SSBと関連付けられ得る。CD-SSBは、同期ラスタ上に配置され得る。一実施例では、セル選択/検索および/または再選択は、CD-SSBに基づき得る。
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの一つまたは複数のパラメーターを決定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSSおよびSSSのシーケンスそれぞれに基づき、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づき、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信されたことを示し得、送信パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
PBCHは、QPSK変調を使用し得、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性符号化を使用し得る。PBCHによってスパンされる一つまたは複数のシンボルは、PBCHの復調のために一つまたは複数のDMRSを運び得る。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)および/またはSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメーターは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに一つまたは複数のパラメーターを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含み得る。MIBは、UEによって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RMSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含み得る。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジュールするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメーターを使用して復号化され得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づき、UEは周波数を指し示し得る。UEは、UEが指される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、疑似コロケーションされる(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間Rxパラメーターを持つ)と想定し得る。UEは、SS/PBCHブロック送信に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信され得る。一実施例では、第一のSS/PBCHブロックは、第一のビームを使用して第一の空間方向に送信され得、第二のSS/PBCHブロックは、第二のビームを使用して第二の空間方向に送信され得る。
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを送信し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第一のSS/PBCHブロックの第一のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第二のSS/PBCHブロックの第二のPCIとは異なり得る。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なり得るか、または同一であり得る。
CSI-RSは、基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定またはその他の任意の適切な目的のために、一つまたは複数のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同一/類似のCSI-RSのうちの一つまたは複数でUEを構成し得る。UEは、一つまたは複数のCSI-RSを測定し得る。UEは、一つまたは複数のダウンリンクCSI-RSの測定に基づき、ダウンリンクチャネル状態を推定し、および/またはCSIレポートを生成し得る。UEは、CSIレポートを基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
基地局は、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成できる。CSI-RSリソースは、時間および周波数ドメイン内の位置および周期性と関連付けられ得る。基地局は、CSI-RSリソースを選択的に起動および/または停止し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動および/または停止されることをUEに示し得る。
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、周期的に、非周期的に、または半永続的にCSIレポートを提供するようにUEを構成し得る。周期的CSIレポートについては、UEは、複数のCSIレポートのタイミングおよび/または周期性で構成され得る。非周期的CSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSIレポートを提供するように命令し得る。半持続性CSIレポートについては、基地局は、周期的レポートを周期的に送信し、選択的に起動または停止するようUEを構成し得る。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセットおよびCSIレポートでUEを構成し得る。
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポートを示す一つまたは複数のパラメーターを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。
ダウンリンクDMRSは、基地局によって送信され得、UEによってチャネル推定のために使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために一つまたは複数の可変および/または構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも一つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成できる。DMRS構成は、一つまたは複数のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大八つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートできる。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、および/またはスクランブルシーケンスは、同じであっても異なってもよい。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMRSおよび対応するPDSCHを送信し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために一つまたは複数のダウンリンクDMRSを使用し得る。
一実施例では、トランスミッター(例えば、基地局)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、トランスミッターは、第一の帯域幅に第一のプリコーダマトリックスを、第二の帯域幅に第二のプリコーダマトリックスを使用し得る。第一のプリコーダマトリックスおよび第二のプリコーダマトリックスは、第一の帯域幅が第二の帯域幅とは異なることに基づき異なり得る。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
PDSCHは、一つまたは複数の層を含み得る。UEは、DMRSを有する少なくとも一つのシンボルが、PDSCHの一つまたは複数の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信され得、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、および/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調および符号化スキーム(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターとの関連付けを使用して、UE固有ベースに構成できる。構成される場合、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。NRネットワークは、時間および/または周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくあり得る。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、レシーバーでの位相追跡を容易にするためにシンボル上で送信され得る。
UEは、アップリンクDMRSを基地局に送信してチャネル推定を行うことができる。例えば、基地局は、一つまたは複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCHおよび/またはPUCCHでアップリンクDMRSを送信し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたり得る。基地局は、一つまたは複数のアップリンクDMRS構成でUEを構成し得る。少なくとも一つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。一つまたは複数のアップリンクDMRSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRSおよび/または二重シンボルDMRSをスケジュールするために使用し得る、PUSCHおよび/またはPUCCH用のフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートし得、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、および/またはDMRSのスクランブルシーケンスは、同じであっても異なってもよい。
PUSCHは、一つまたは複数の層を含み得、UEは、PUSCHの一つまたは複数の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも一つのシンボルを送信し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
アップリンクPT-RS(位相追跡および/または位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在し得るし、存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングおよび/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、Modulation and Coding Scheme(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターの組み合わせによってUE固有ベースに構成され得る。構成される場合、アップリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けられ得る。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくあり得る。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信され得る。UEによって送信されるSRSは、基地局が一つまたは複数の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH送信のために一つまたは複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、一つまたは複数のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成し得る。SRSリソースセットの場合、基地局は、一つまたは複数のSRSリソースを用いてUEを構成し得る。SRSリソースセット適用性は、上位層(例えば、RRC)のパラメーターによって構成され得る。例えば、上位層パラメーターがビーム管理を示す場合、一つまたは複数のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期性、非周期性、および/または類似のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)送信され得る。UEは、SRSリソースセット内の一つまたは複数のSRSリソースを送信し得る。NRネットワークは、非周期的、周期的、および/または半持続的SRS送信をサポートし得る。UEは、一つまたは複数のトリガータイプに基づきSRSリソースを送信し得、一つまたは複数のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)および/または一つまたは複数のDCIフォーマットを含み得る。一実施例では、少なくとも一つのDCIフォーマットが、UEに対して用いられて、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちのうちの少なくとも一つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層シグナリングに基づきトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づきトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCHおよび対応するアップリンクDMRSの送信の後にSRSを送信するように構成され得る。
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、および/またはサブフレームレベル周期性、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、周期シフト、および/またはSRSシーケンスIDのうちの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いてUEを準統計学的に構成し得る。
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように画定される。第一のシンボルおよび第二のシンボルが同じアンテナポート上に送信される場合、レシーバーは、アンテナポート上の第一のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、および/または類似のもの)を推測し得る。第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが伝達されるチャネルの一つまたは複数の大規模特性が、第二のアンテナポートの第二のシンボルが送信される、チャネルから推測され得る場合、疑似コロケーションされる(QCLされる)と称され得る。一つまたは複数の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターのうちの少なくとも一つを含み得る。
ビームフォーミングを使用するチャネルでは、ビーム管理が必要である。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、およびビーム表示を含み得る。ビームは、一つまたは複数の基準信号と関連付けられ得る。例えば、ビームは、一つまたは複数のビーム形成基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づきダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。UEは、RRC接続が基地局で設定された後、ダウンリンクビーム測定手順を実施し得る。
図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の実施例を示す。図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたり得る。基地局は、一つまたは複数のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信できる。次のパラメーターの一つまたは複数は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層シグナリング(例えば、RRCおよび/またはMACシグナリング)によって設定できる。CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボルおよびリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、および無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメーター、CSI-RSシーケンスパラメーター、符号分割多重化(CDM)タイプパラメーター、周波数密度、送信コーム、疑似コロケーション(QCL)パラメーター(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、および/または他の無線リソースパラメーター。
図11Bに示す三つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。三つのビームを図11Bに示し(ビーム#1、ビーム#2、およびビーム#3)、それより多い、またはそれより少ないビームを構成し得る。ビーム#1は、第一のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第二のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第三のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することで、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
図11Bに示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、一つまたは複数の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定し得る。基地局は、レポート構成を用いてUEを構成し得、UEは、レポート構成に基づき、RSRP測定値をネットワークに(例えば、一つまたは複数の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づき、いくつかの基準信号を含む一つまたは複数の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、および/またはDCIを介して)。UEは、一つまたは複数のTCI状態に基づき決定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク送信を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有し得るし、有さなくてもよい。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルターに基づき、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される一つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づき、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって送信される一つまたは複数のSRSリソースの測定値に基づき、UE用のアップリンクビームを選択し、表示し得る。
ビーム管理手順において、UEは、一つまたは複数のビームペアリンク、基地局によって送信される送信ビーム、およびUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づき、UEは、例えば、一つまたは複数のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、または類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、チャネル品質インジケーター(CQI)、および/またはランクインジケーター(RI)を含む、一つまたは複数のビームペア品質パラメーターを示すビーム測定レポートを送信し得る。
図12Aは、三つのダウンリンクビーム管理手順、P1、P2、およびP3の例を示す。手順P1は、例えば、一つまたは複数の基地局Txビームおよび/またはUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として表示される)の選択をサポートするために、送信受信点(TRP)(または複数のTRP)の送信(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に示されるように、楕円は破線の矢印で示されるとき計回りの方向に回転している)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にし得る。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実施し得る。これは、ビームリファインメントと称され得る。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実施し得る。
図12Bは、三つのアップリンクビーム管理手順、U1、U2、およびU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、一つまたは複数のUE Txビームおよび/または基地局Rxビーム(U1の最上行および最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行することを可能にし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示されるとき計回りに回転した楕円として示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実施し得る。これは、ビームリファインメントと称され得る。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実施し得る。
UEは、ビーム障害の検出に基づき、ビーム障害復旧(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づき、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、および/または類似のもの)を送信し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、および/または類似のものを有する)という決定に基づき、ビーム障害を検出し得る。
UEは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック、一つまたは複数のCSI-RSリソース、および/または一つまたは複数の復調基準信号(DMRS)を含む一つまたは複数の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソースで測定されるCSI値の一つまたは複数に基づき得る。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、および/または類似のもの)の一つまたは複数のDM-RSと疑似コロケーションされる(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソースおよび一つまたは複数のDMRSは、RSリソースを介したUEへの送信からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメーター、フェード、および/または類似のもの)が、チャネルを介してUEへの送信からのチャネル特性と類似または同一であるとき、QCLされ得る。
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNBおよび/またはng-eNB)および/またはUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC_IDLE状態のUEおよび/またはRRC_INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク送信のために)、および/またはアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を取得し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、一つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、および/または類似のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム障害復旧要求のためのランダムアクセス手順を開始し得る。ネットワークは、ハンドオーバーのための、および/またはSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
図13Aは、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに送信し得る。図13Aは、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、およびMsg4 1314の四つのメッセージの送信を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(またはランダムアクセスプリアンブル)を含み得、および/またはプリアンブルと称され得る。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を含み得、および/またはランダムアクセス応答(RAR)と称され得る。
構成メッセージ1310は、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して送信され得る。一つまたは複数のRRCメッセージが、UEへの一つまたは複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメーターを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のランダムアクセス手順に対する一般的なパラメーター(例えば、RACH-configGeneral)、セル固有のパラメーター(例えば、RACH-ConfigCommon)、および/または専用パラメーター(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも一つを含み得る。基地局は、一つまたは複数のRRCメッセージを一つまたは複数のUEにブロードキャストまたはマルチキャストし得る。一つまたは複数のRRCメッセージが、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態および/またはRRC_INACTIVE状態において、UEに送信される専用RRCメッセージ)。UEは、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、Msg1 1311および/またはMsg3 1313の送信のための時間周波数リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、UEは、Msg2 1312およびMsg4 1314を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定し得る。
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターは、Msg1 1311の送信に利用可能な一つまたは複数の物理RACH(PRACH)オケージョンを示し得る。一つまたは複数のPRACH機会は、事前定義され得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のPRACH機会の一つまたは複数の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のPRACH機会と、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のプリアンブルと、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数の基準信号は、SS/PBCHブロックおよび/またはCSI-RSであり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、および/またはSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンク送信電力を決定し得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信したターゲット電力および/またはプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターによって示される一つまたは複数の電力オフセットがあり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、パワーランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311とMsg3 1313の送信間の電力オフセット、および/またはプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、UEが少なくとも一つの基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)および/またはアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリアおよび/または補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得るための、一つまたは複数の閾値を示し得る。
Msg1 1311は、一つまたは複数のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信および一つまたは複数のプリアンブル再送信)を含み得る。RRCメッセージが、一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよび/またはグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、一つまたは複数のプリアンブルを含み得る。UEは、経路損失測定および/またはMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルグループを決定し得る。UEは、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSBおよび/またはrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも一つの基準信号を決定し得る。UEは、例えば、一つまたは複数のプリアンブルと少なくとも一つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、一つまたは複数の基準信号および/または選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも一つのプリアンブルを選択し得る。
UEは、構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、プリアンブルを決定し得る。例えば、UEは、経路損失測定、RSRP測定、および/またはMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルを決定し得る。別の実施例として、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数、および/または一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよびグループB)を決定するための一つまたは複数の閾値を示し得る。基地局は、一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、一つまたは複数のプリアンブルと一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づき、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを決定し得る。Msg1 1311は、一つまたは複数のPRACH機会を介して基地局に送信され得る。UEは、プリアンブルの選択およびPRACH機会の決定のために、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を使用し得る。一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndexおよび/またはra-OccasionList)は、PRACH機会と一つまたは複数の基準信号との間の関連付けを示し得る。
UEは、プリアンブル送信後に応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。UEは、プリアンブル再送信のためにアップリンク送信電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、経路損失測定および/またはターゲット受信プリアンブル電力に基づき、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再送信することを決定し得、アップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再送信のランピングステップを示す一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル送信と同じである基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を決定する場合、UEはアップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル送信および/または再送信の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数が、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、失敗して完了していることを決定し得る。
UEが受信するMsg2 1312は、RARを含み得る。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含み得る。Msg2 1312は、Msg1 1311の送信の後またはそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジュールされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で表示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの送信タイミングを調整するために使用し得る時間アラインメントコマンド、Msg3 1313の送信のためのスケジューリング許可、および/または一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。プリアンブルを送信した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用するPRACH機会に基づき、いつ時間ウィンドウを開始するかを決定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの一つまたは複数のシンボルの後に(例えば、プリアンブル送信の終わりからの第一のPDCCH機会に)、時間ウィンドウを開始し得る。一つまたは複数のシンボルは、ヌメロロジに基づき決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づきRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する一つまたは複数のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACH機会と関連付けられ得る。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、および/またはPRACH機会のULキャリアインジケーターに基づき、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの実施例は、以下の通りであり得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第一のOFDMシンボルのインデックスであり得(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第一のスロットのインデックスであり得(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであり得(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を送信し得る。Msg3 1313は、例えば、図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信し得、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生し得る。競合解決(例えば、Msg3 1313およびMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させ得る。競合解決を実施するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC-RNTI、および/または任意の他の適切な識別子)を含み得る。
Msg4 1314は、Msg3 1313の送信の後、またはそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順が成功裏に完了していることを決定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、またはそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIに関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、送信された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定し得る、および/またはUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了していることを決定し得る。
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリアおよび正常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、二つの別個のRACH構成、すなわち、一つはSULキャリア用、もう一つはNULキャリア用であるUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NULまたはSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、一つまたは複数の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311および/またはMsg3 1313)のアップリンク送信は、選択されたキャリア上にとどまることができる。UEは、一つまたは複数の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313の間)中にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、リッスンビフォアトーク)に基づき、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンクキャリアを決定および/または切り替え得る。
図13Bは、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を示す。図13Aに示される4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに送信し得る。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。図13Bは、Msg1 1321およびMsg2 1322の二つのメッセージの送信を含む。Msg1 1321およびMsg2 1322は、いくつかの点で、図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311およびMsg2 1312に類似し得る。図13Aおよび図13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313および/またはMsg4 1314に類似したメッセージを含み得ない。
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム障害復旧、他のSI要求、SCell追加、および/またはハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに表示または割り当て得る。UEは、PDCCHおよび/またはRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。ビーム障害復旧要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウおよび/または別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)宛のPDCCH送信に対し監視し得る。図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の送信および対応するMsg2 1322の受信の後、またはこれに応答して、ランダムアクセス手順が成功裏に完了していることを決定し得る。UEは、例えば、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が成功裏に完了すると決定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって送信されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、および/またはRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、成功裏に完了すると決定し得る。UEは、応答をSI要求に対する確認の指標として決定し得る。
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。図13Aおよび図13Bに示されるランダムアクセス手順と同様に、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに送信し得る。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310および/または構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。図13Cは、二つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331およびMsg B 1332の送信を含む。
Msg A 1331は、UEによってアップリンク送信で送信され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の一つまたは複数の送信および/またはトランスポートブロック1342の一つまたは複数の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、および/または類似のもの)を含み得る。UEは、MsgA 1331の送信の後、またはその送信に応答して、MsgB 1332を受信し得る。MsgB 1332は、図13Aおよび13B示されるMsg2 1312(例えば、RAR)、および/または図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。
UEは、ライセンスされたスペクトルおよび/またはライセンスされていないスペクトルに対し、図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、一つまたは複数の要因に基づき、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを決定し得る。一つまたは複数の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、および/または類似のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされた対ライセンスされていない)、および/または任意の他の適切な要因であり得る。
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメーターに基づき、プリアンブル1341および/またはMsgA 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメーターは、変調および符号化スキーム(MCS)、時間周波数リソース、および/またはプリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソースおよびトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、および/またはCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメーターは、UEが、MsgB 1332の監視および/または受信のための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、および/またはデバイス情報(例えば、国際移動体サブスクライバーアイデンティティ(IMSI))を含み得る。基地局は、MsgA 1331に対する応答としてMsgB 1332を送信し得る。MsgB 1332は、プリアンブル識別子、タイミング進行コマンド、電力制御コマンド、アップリンク許可(例えば、無線リソース割り当ておよび/またはMCS)、競合解決のためのUE識別子、および/またはRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)のうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、MsgB 1332のプリアンブル識別子がUEによって送信されるプリアンブルに一致し、および/またはMsgB 1332のUEの識別子がMsgA 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順が成功裏に完了されると決定し得る。
UEおよび基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと称され得、PHY層(例えば、層1)および/またはMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリングおよび/またはUEから、基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソースおよび/またはトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリング許可、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、および/またはその他の任意の適切なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって送信されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で送信されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と称され得る。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
基地局は、送信エラーの検出を容易にするために、一つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに取り付け得る。DCIがUE(またはUEのグループ)に対して意図される場合、基地局は、UEの識別子(またはUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値およびCRCパリティビットのModulo-2追加(または排他的OR演算)を含み得る。識別子は、16ビットの値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含み得る。
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報および/またはシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、16進数で「FFFF」として事前定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信および/またはPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIの符号化は、Configured Scheduling RNTI (CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI (TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI (TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI (TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI (INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI (SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI (SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI (MCS-C-RNTI)、および/または類似のものを含む。
DCIの目的および/または内容に応じて、基地局は、一つまたは複数のDCIフォーマットでDCIを送信し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEがUEへの送信を意図していないと想定する物理リソースブロックおよび/またはOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCHまたはPUSCH用の送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、一つまたは複数のUEによるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新機能のDCIフォーマットは、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、または同じDCIサイズを共有し得る。
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、極性符号化)、レートマッチング、スクランブルおよび/またはQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用および/または構成されるリソース要素上に、符号化および変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズおよび/または基地局のカバレッジに基づき、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと称される)は、1、2、4、8、16、および/または任意の他の適切な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含み得る。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含み得る。リソース要素上の符号化および変調されたDCIのマッピングは、CCEおよびREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づき得る。
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。基地局は、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信し得る。CORESETは、UEが一つまたは複数の検索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間周波数リソースを含み得る。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。図14Aの実施例において、第一のCORESET1401および第二のCORESET1402は、スロット内の第一のシンボルで生じる。第一のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第二のCORESET1402と重複する。第三のCORESET1403は、スロット内の第三のシンボルで生じる。第四のCORESET1404は、スロットの第七のシンボルで生じる。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整および/または制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なるまたは同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられ得る。CORESETは、アンテナポート疑似コロケーション(QCL)パラメーターで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメーターは、CORESET内のPDCCH受信用の復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
基地局は、一つまたは複数のCORESETおよび一つまたは複数の検索空間セットの構成パラメーターを含むRRCメッセージをUEに送信し得る。構成パラメーターは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含み得る。構成パラメーターは、アグリゲーションレベル毎に監視されるPDCCH候補の数、PDCCH監視周期およびPDCCH監視パターン、UEによって監視される一つまたは複数のDCIフォーマット、および/または検索空間セットが、共通検索空間セットまたはUE固有検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前定義され、UEに既知であり得る。UE固有検索空間セット内のCCEのセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づき構成され得る。
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づき、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。UEは、CORESETの構成パラメーターに基づき、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、および/またはマッピングパラメーター)を決定し得る。UEは、RRCメッセージに基づき、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を決定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補を復号化することを含み得る。監視は、可能な(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、および/またはUE固有検索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットを有する一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容を復号化することを含み得る。復号化は、ブラインドブラインド複合化ブラインド復号化と称され得る。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを決定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、および/または類似のもの)を処理し得る。
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認応答を含み得る。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に送信し得る。基地局は、受信したCSIに基づき、ダウンリンク送信のための送信フォーマットパラメーター(例えば、マルチアンテナおよびビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含み得る。UEは、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの一つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信し得る。
五つのPUCCHフォーマットがあり得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数およびUCIビットの数)に基づきPUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、一つまたは二つのOFDMシンボルの長さを有し得、2以下のビットを含み得る。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超えており、正または負のSRを持つHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースでUCIを送信し得る。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占め得、2以下のビットを含み得る。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、一つまたは二つのOFDMシンボルを占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超え、UCIビットの数が二つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメーターをUEに送信し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大四つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、および/またはUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信し得るUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成する場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、および/またはCSI)の合計ビット長に基づき、複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第一の構成値以下の場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第二のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下の場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第三のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が第二の構成値より大きく、第三の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第四のPUCCHリソースセットを選択し得る。
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、および/またはSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケーターに基づき、PUCCHリソースを決定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケーターは、PUCCHリソースセット内の八つのPUCCHリソースのうちの一つを示し得る。PUCCHリソースインジケーターに基づき、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケーターによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI(HARQ-ACK、CSIおよび/またはSR)を送信し得る。
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の実施例を示す。無線デバイス1502および基地局1504は、図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、またはその他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。図15には、一つの無線デバイス1502および一つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、図15に示されるものと同じまたは同様の構成を有する、複数のUEおよび/または複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアーインターフェイス(または無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアーインターフェイス1506上の基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上の無線デバイス1502から、基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、FDD、TDD、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508および処理システム1518は、層3および層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、図2A、図2B、図3、および図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、およびMAC層を含み得る。層3は、図2Bに関してRRC層を含み得る。
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供され得る。送信処理システム1510および送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A、図2B、図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。送信処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理、および/または類似のものを実行し得る。
基地局1504で、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信し得る。無線デバイス1502では、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。受信処理システム1512および受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A、図2B、図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号化、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理、および/または類似のものを実行し得る。
図15に示すように、無線デバイス1502および基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMOまたはマルチユーザーMIMO)、送信/受信多様性、および/またはビームフォーミングなどの一つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実施するために使用され得る。他の実施例では、無線デバイス1502および/または基地局1504は、単一アンテナを有し得る。
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリー1514およびメモリー1524と関連付けられ得る。メモリー1514およびメモリー1524(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)は、本出願で論じる一つまたは複数の機能を実施するために、処理システム1508および/または処理システム1518によって実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを記憶し得る。図15には示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、および/または受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの一つまたは複数を実行するために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納するメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーを含み得る。一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/またはその他のプログラマーブルロジックデバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508および/または処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または無線デバイス1502および基地局1504が無線環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちのうちの少なくとも一つを実行し得る。
処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526に接続され得る。一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526は、特徴および/または機能を提供するソフトウェアおよび/またはハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、および/または一つまたは複数のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、および/または類似のもの)を含み得る。処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1516および/または一つまたは複数の周辺装置1526からユーザー入力データを受信し、および/またはユーザー出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、および/または無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成され得る。電源は、一つまたは複数の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502および基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行し得る。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または類似のもののうちの少なくとも一つを含み得る。一例において、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、図16Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成され得る。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装し得ることが予想される。
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行できる。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、および/または類似のものを含み得る。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装し得ることが予想される。
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための別の実施例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポート用の複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
無線デバイスは、複数のセル(例えば、一次セル、二次セル)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも一つの基地局(例えば、二重接続の二つ以上の基地局)と通信し得る。一つまたは複数のメッセージ(例えば、構成パラメーターの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメーターを含み得る。例えば、構成パラメーターは、物理層およびMAC層チャネル、ベアラーなどを構成するためのパラメーターを含み得る。例えば、構成パラメーターは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、および/または通信チャネル用のタイマーの値を示すパラメーターを含み得る。
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、または満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられ得る(例えば、タイマーは、ある値から開始または再開され得、またはゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、または満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定し得る。本明細書が、一つまたは複数のタイマーに関連する実装および手順を指す場合、一つまたは複数のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実施するための複数の方法のうちの一つまたは複数が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始および満了の代わりに、二つのタイムスタンプ間の時間差を使用し得る。タイマーが再開されると、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再開され得る。他の例示的実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために提供され得る。
UE-RRC層は、RRC接続確立手順、RRC接続再開手順、またはRRC接続再確立手順を開始し得る。RRC接続確立手順またはRRC接続再開手順の開始に基づき、UEは、下記の一つまたは複数の手順を実行することができる。
- サービングセル上のアクセス試行のための統一アクセス制御手順を実行すること、
- 例えば、アクセス試行が許可されることに基づき、SIB1によって提供されるデフォルト構成パラメーターおよび構成/パラメーターを適用し、SIB1によって提供されるデフォルト構成および構成/パラメーターを適用すること、
- これらのRRC手順を監督するためにタイマーを開始すること、
- 例えば、アクセス試行が許可されることに基づき、ランダムアクセスプリアンブルをサービングセルに送信することを実行すること、
- RRC要求メッセージをサービングセルに送信すること、例えば、ランダムアクセス応答の受信が成功していることの決定に基づき、RRC要求メッセージをサービングセルに送信すること、
- サービングセルからRRC応答メッセージまたはRRC拒否メッセージを受信すること、または
- RRC完了メッセージを送信すること、例えば、RRC応答メッセージを受信することに基づき、RRC完了メッセージを送信すること。
RRC接続再確立手順では、UEは統一アクセス手順を実行しなくてもよい。
これらのRRC手順を開始するために、UE-RRC層は、受信したSIB1内のパラメーターを使用することができる。UE-RRC層は、SIB1でL1パラメーター値および時間アライメントタイマーを使用することができる。UE-RRC層は、SIB1のUAC禁止情報を使用して、統一アクセス制御手順を実行し得る。統一アクセス制御手順に基づき、UE-RRC層は、それらのRRC手順のアクセス試行が禁止されるか、または許可されるかを決定し得る。アクセス試行が許容されると決定することに基づき、UE-RRC層は、RRC要求メッセージがRRCセットアップ要求メッセージ、RRC再開要求メッセージ、またはRRC再確立手順であり得る、基地局にRRC要求メッセージを送信することを決定し得る。UE-NAS層は、S-TMSIをUEアイデンティティとして提供し得るし、提供しなくてもよい。UE-RRC層は、RRC要求メッセージにUEアイデンティティを設定し得る。
RRCセットアップ要求メッセージについて、UE-NAS層がS-TMSIを提供する場合、UE-RRC層は、UEアイデンティティをS-TMSIに設定することができる。そうでない場合、UE-RRC層は、39ビットのランダム値を描画し、UEアイデンティティをランダム値に設定し得る。RRC再開要求メッセージについては、UE-RRC層は、UEアイデンティティを格納される再開アイデンティティに設定し得る。RRC再確立要求メッセージについては、UE-RRC層は、UEアイデンティティをソースPCellで使用されるC-RNTIに設定し得る。UE-NAS層は、確立原因(例えば、UE-NAS層)を提供し得る。UE-RRC層は、RRC要求メッセージの確立原因を設定する。
RRC再開要求メッセージでは、UE-RRC層は、格納されるUE非アクティブASコンテキストからパラメーターおよびセキュリティキー/パラメーターを復元し得る。セキュリティキー/パラメーターに基づき、UE-RRC層は、可変再開MAC入力、UE非アクティブASコンテキストにおけるRRC層に対する完全性保護のセキュリティキー、以前に構成された完全性保護アルゴリズム、およびその他のセキュリティパラメーター(例えば、カウント、ベアラー、および方向)に基づき計算されたMAC-Iの16の最下位ビットに、再開認証コード完全性MAC-I値を設定し得る。可変再開MAC入力は、ソースセルの物理セルアイデンティティおよびC-RNTI、ならびにターゲットセルのセルアイデンティティを含んでもよい。UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに再開MAC-Iを含んでもよい。セキュリティキー/パラメーターに基づき、UE-RRC層は、完全性保護と暗号化のための新しいセキュリティキーを導出し、それらを適用するように下位層(MAC層など)を設定する。UE-RRC層は、SRB1のPDCPエンティティを再確立し、SRB1を再開し得る。
RRC再確立要求メッセージについて、UE-RRC層は、ソースPCellの物理セルアイデンティティおよびRRC再確立メッセージにショートMAC-Iを含み得る。UE-RRC層は、可変ショートMAC入力、RRC層に対する完全性保護のセキュリティキー、および再確立のトリガーが発生したソースPCellまたはPCellで使用された完全性保護アルゴリズム、ならびにその他のセキュリティパラメーター(例えば、カウント、ベアラーおよび方向)に基づき計算されたMAC-Iの16の最下位ビットに、ショートMAC-Iをセットし得る。可変ショートMAC入力は、ソースセルの物理セルアイデンティティおよびC-RNTI、ならびにターゲットセルのセルアイデンティティを含んでもよい。UE-RRC層は、SRB1に対してPDCPエンティティおよびRLCエンティティを再確立し、SRB1に対してデフォルトSRB1構成パラメーターを適用し得る。UE-RRC層は、SRSRB1の完全性保護および暗号化を一時停止し、SRSRB1を再開するように、下位層(例えば、PDCP層)を構成し得る。
UE-RRC層は、送信のためにRRC要求メッセージを下位層(例えば、PDCP層、RLC層、MAC層、および/またはPHY層)に送信することができる。
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージまたはRRC再確立要求メッセージに応答して、RRCセットアップメッセージを受信し得る。RRCセットアップメッセージに基づき、UE-RRC層ーは、保存されるASコンテキスト、一時停止構成パラメーターおよび現在のASセキュリティコンテキストを破棄し得る。UE-RRC層は、RLCエンティティ、関連PDCPエンティティ、およびSDAPのリリースを含むSRB0を除く、全ての確立されたRBに対して無線リソースをリリースし得る。UE-RRC層は、デフォルトL1パラメーター値、デフォルトMACセルグループ構成、およびCCCH構成を除くRRC構成をリリースすることができる。UE-RRC層は、上層(例えば、NAS層)にRRC接続のフォールバックを示し得る。タイマーT380が周期的RNA更新タイマーであるところで動作している場合、UE-RRC層は、タイマーT380を停止し得る。
UE-RRC層は、RRCセットアップ要求メッセージ、RRC再開要求メッセージ、またはRRC再確立要求メッセージに応答して、RRCセットアップメッセージを受信し得る。受信したRRCセットアップメッセージの構成パラメーターに基づく。RRCセットアップメッセージに基づき、UE-RRC層は、セルグループ構成または無線ベアラー構成を実行し得る。UE-RRC層は、RRCセットアップメッセージを送信するセルに対して、禁止タイマーおよび待機タイマーを停止し得る。RRCセットアップメッセージの受信に基づき、UE-RRC層は次の一つまたは複数を実行できる。
- RRC接続状態に入ること、
- セル再選択手順を停止すること、
- RRCセットアップメッセージを送信する現在のセルをPCellとみなすこと、または/および
- RRCセットアップ完了メッセージの内容を設定することによって、RRCセットアップ完了メッセージを送信すること。
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに応答して、RRC再開メッセージを受信し得る。RRC再開メッセージに基づき、UE-RRC層は、UE非アクティブASコンテキストを破棄し、RAN通知エリア情報を除いて、一時停止構成パラメーターをリリースし得る。RRC再開メッセージの構成パラメーターに基づき、UE-RRC層は、セルグループ構成、無線ベアラー構成、セキュリティキー更新手順、測定構成手順を実行し得る。RRC再開メッセージの受信に基づき、UE-RRC層は次の一つまたは複数を実行できる。
- 停止されたRRC接続が再開されたことを上層(例えば、NAS層)に示すこと、
- SRB2、全てのDRBおよび測定値を再開すること、
- RRC接続状態に入ること、
- セル再選択手順を停止すること、
- RRC再開メッセージを送信する現在のセルをPCellとみなすこと、または/および
- RRC再開完了メッセージの内容を設定することによって、RRC再開完了メッセージを送信すること。
UE-RRC層は、RRCセットアップ要求メッセージまたはRRC再開要求メッセージに応答して、RRC拒否メッセージを受信し得る。RRC拒否メッセージには、待機タイマーを含めることができる。待機タイマーに基づき、UE-RRC層は、タイマー値を待機タイマーに設定して、タイマーT302を起動し得る。RRC拒否メッセージに基づき、UE-RRC層は、RRC接続のセットアップまたはRRC接続の再開の障害について、上層(例えば、UE-NAS層)に通知し得る。UE-RRC層は、MACをリセットし、デフォルトMACセルグループ構成をリリースできる。上層からの要求に応答して受信されたRRC拒否に基づき、UE-RRC層は、上層(例えば、NAS層)に、アクセス禁止が、カテゴリー「0」および「2」を除く全てのアクセスカテゴリーに適用可能であることを知らせ得る。
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに応答して、RRC拒否メッセージを受信し得る。RRC拒否メッセージに基づき、UE-RRC層は現在のセキュリティキーを破棄する。UE-RRC層は、SRB1を一時停止し得る。UE-RRC層は、RNA更新により再開がトリガーされた場合、保留中のrna更新値をtrueに設定し得る。
UE-RRC層は、RRC接続を確立するためにRRC手順を実行する間に、セル(再)選択手順を実行することができる。セル選択またはセル再選択に基づき、UE-RRC層は、キャンプしたUE上でセルを変更し、RRC手順を停止することができる。UE-RRC層は、RRC手順の障害について上層(例えば、NAS層)に知らせ得る。
UEは、基地局との接続を確立するためのランダムアクセス手順に失敗し得る。UEは、接続確立障害情報を格納し得る。接続確立障害情報は、接続確立障害が検出されるセルのグローバルセルアイデンティティである、障害セルアイデンティティ、UEの位置の座標および/またはUEの水平速度を含むUEの位置情報、利用できる場合、接続確立障害が検出され、UEが障害を検出した瞬間まで収集された測定値に基づくセルの、RSRPおよびRSRQを含む障害セルの測定結果、近隣セルの測定値、最後の接続確立障害から経過した時間を示す障害からの時間、障害ランダムアクセス手順のためにMACによって送信されたプリアンブルの数を示す、送信されたプリアンブルの数、障害ランダムアクセス手順について、送信されたプリアンブルの少なくとも一つについて競合解決が成功しなかったかどうかを示す検出された競合、または最大電力レベルが最後の送信プリアンブルに使用されたかどうかを示す、到達した最大送信電力、の少なくとも一つを含んでもよい。UEは、接続確立障害情報(例えば、接続確立障害レポート)を含むレポートを基地局に送信し得る。
UEは、RACH手順で失敗し得る。UEは、RACH障害情報を格納し得る。RACH障害情報は、障害ランダムアクセス手順に対してMACによって送信されたプリアンブルの数を示す、送信されたプリアンブルの数、または障害ランダムアクセス手順に対して送信されたプリアンブルの少なくとも一つに対して競合解決が成功しなかったかどうかを示す検出された競合の少なくとも一つを含んでもよい。UEは、RACH障害情報(例えば、RACHレポート)を含む報告書を基地局に送信し得る。
基地局からのRRC再構成メッセージの受信に基づき、UE-RRC層は、次のケースの少なくとも一つに同期を伴う再構成を実行できる。(1)PCell/PSCellへのランダムアクセス(RA)、MACリセット、セキュリティの更新、および明示的なレイヤー2(L2)インジケーターによってトリガーされるRLCとPDCPの再確立を伴う、同期とセキュリティキーリフレッシュを有する再構成、または(2)PCell/PSCellへのRA、MACリセット、および明示的なL2インジケーターによってトリガーされるRLC再確立、および(AMDRBに対する)PDCPデータ回復を伴う、同期を含むがセキュリティキーリフレッシュを含まない再構成。
UE-RRC層は、基地局から再構成同期情報要素(IE)またはモビリティ制御情報を含むRRC再構成メッセージを受信し得る。RRC再構成メッセージに基づき、UEは、RRC再構成メッセージ中の再構成同期IEまたはモビリティ制御情報に示される基地局へのランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順が正常に完了していることに基づき、UEは、RRC再構成完了メッセージを基地局に送信し得る。UEおよび基地局は、RRC再構成完了メッセージを正常に送受信することを、同期完了による再構成とみなし得る。同期完了による再構成は、ハンドオーバー完了またはセルグループ追加のためのPSCell追加のうちの少なくとも一つを含み得る。
通常のサービスでは、UEは適切なセル上でキャンプし、セル上でキャンプの制御チャネルを監視し得る。セル上のキャンプから、UEはPLMNからシステム情報(SI)を受信し得る。UEは、PLMNから登録エリア情報(例えば、追跡エリアコード(TAC))を受信し、SIから他のASおよびNAS情報を受信することができる。UEがPLMNに登録される場合、UEはPLMNからページングメッセージと通知メッセージを受信し、接続モードへの転送を開始できる。UEは、セル再選択基準に従って、より良いセルを定期的に検索し得る。より良いセルが見つかった場合、そのセルを選択する。UEは、選択されたセル上でキャンプし得る。
基地局は、システム情報において、専用シグナリング(例えば、RRCリリースメッセージ)、またはRAT間セル(再)選択で別のRATから継承することによって、同じRATまたはRAT間周波数の異なる周波数の優先順位をUEに提供し得る。UEは、専用シグナリングによって提供される周波数の優先順位を格納し得る。
基地局は、リダイレクト情報を提供し得る。リダイレクト情報は、一つまたは複数の周波数または一つまたは複数のコアネットワークタイプの少なくとも一つを含んでもよい。RRCリリースメッセージには、リダイレクト情報が含まれる。基地局は、UEをRRC非アクティブ状態またはRRC非アクティブ状態に移行するためのRRCリリースメッセージを提供し得る。RRCリリースメッセージに基づき、UEはセル選択手順を実行し得る。リダイレクト情報に基づき、UEは、RRCリリースメッセージにリダイレクト情報が含まれる場合、適切なセルを見つけるためのセル選択手順を実行し得る。そうでない場合、UEは、UEが現在選択するRATのキャリア(例えば、NRキャリアまたはLTEキャリア)に対してセル選択手順を実行し得る。
RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にあるUEは、保存された情報を活用することによって、初期セル選択およびセル選択などの二つの手順のうちの一つを実行することができる。UEが選択されたPLMNについて格納されるセル情報を持たない場合、UEは初期セル選択を実行し得る。そうでなければ、UEは、保存された情報を活用することによってセル選択を実行することができる。初期セル選択のために、UEは、その能力に従って、NRバンド内の全てのRFチャネルをスキャンして、適切なセルを見つけることができる。スキャンの結果に基づき、UEは、各周波数で最も強いセルを検索し得る。UEは、適切なセルであるセルを選択し得る。保存された情報を利用することによるセル選択について、UEは、保存された周波数の情報、および任意選択で、以前に受信された測定制御情報要素または以前に検出されたセルからのセルパラメーターについての情報を要求し得る。保存された情報に基づき、UEは、適切なセルを検索し、UEが適切なセルを見つけた場合、適切なセルを選択し得る。UEが適切なセルを見つけなかった場合、UEは初期セル選択を実行し得る。
基地局は、セル選択のためのセル選択基準を構成し得る。UEは、セル選択に対し適切なセルを識別することを求めることができる。好適なセルは、以下の条件を満たすセルである:(1)測定されるセル属性は、セル選択基準を満たす、(2)セルPLMNは、選択されたPLMN、登録済みまたは同等のPLMNである、(3)セルは、禁止または予約されていない、および(4)セルは、「ローミングのための禁止追跡エリア」のリストにある追跡エリアの一部ではない。UE内のRRC層は、UE内のNAS層に、NASに関連する受信されたシステム情報の変化に基づき、セル選択および再選択結果を通知し得る。例えば、セル選択および再選択結果は、セルアイデンティティ、追跡エリアコード、およびPLMNアイデンティティであり得る。
UEは、基地局との接続障害を検出し得る。障害が、以下の少なくとも一つを含む。
無線リンク障害、
同期障害を伴う再構成、
新しい無線(NR)からのモビリティ障害、
シグナリング無線ベアラー1(SRB1)またはシグナリング無線ベアラー2(SRB2)に関する、下位層(例えば、PDCP層)からの完全性チェック障害表示、または
RRC接続再構成障害。
無線リンク障害は、基地局の一次セルの無線リンク障害であり得る。基地局は、RRC接続状態のUEに、RRCメッセージ内の同期を伴う再構成を送信し得る。同期を伴う再構成は、再構成タイマー(例えば、T304)を含んでもよい。再構成同期の受信に基づき、UEは、再構成タイマーを起動し、同期(例えば、ハンドオーバー)を伴う再構成を行ってもよい。再構成タイマーの満了に基づき、UEは、再構成同期障害を決定する。基地局は、NRコマンドメッセージからRRC接続状態のUEにモビリティを送信し得る。NRコマンドメッセージからモビリティを受信することに基づき、UEは、他のRAT(例えば、E-UTRA)を使用して、NRからセルに引き渡すことを実行し得る。UEは、下記の少なくとも一つの条件が満たされたことに基づき、NRからモビリティ障害を決定し得る。
- UEがターゲット無線アクセス技術への接続を確立できない場合、または
- UEが、NRコマンドメッセージからモビリティに含まれる構成の任意の部分を順守できない場合、または
- NRメッセージからのモビリティに含まれるRAT間情報にプロトコルエラーがある場合。
障害の検出に基づき、UEはRRC接続再確立手順を開始し得る。RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEはタイマーT311を起動し、SRB0を除く全ての無線ベアラーを一時停止し、MAC(層)をリセットすることができる。RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEはMCG SCellをリリースし、特殊セル(SpCell)構成パラメーターおよびマルチ無線二重接続(MR-DC)関連構成パラメーターをリリースし得る。例えば、RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEは、マスターセルグループ構成パラメーターをリリースし得る。
セルグループ構成パラメーターは、マスターセルグループ(MCG)または二次セルグループ(SCG)を構成するために使用され得る。セルグループ構成パラメーターを使用してMCGを構成する場合、セルグループ構成パラメーターはマスターセルグループ構成パラメーターである。セルグループ構成パラメーターを使用してSCGを構成する場合、セルグループ構成パラメーターは二次セルグループ構成パラメーターである。セルグループは、一つのMACエンティティ、関連するRLCエンティティを有する論理チャネルのセット、および一次セル(SpCell)と一つまたは複数の二次セル(SCell)のセットとを含む。セルグループ構成パラメーター(例えば、マスターセルグループ構成パラメーターまたは二次セルグループ構成パラメーター)は、セルグループに対するRLCベアラー構成パラメーター、セルグループに対するMACセルグループ構成パラメーター、セルグループに対する物理セルグループ構成パラメーター、セルグループに対するSpCell構成パラメーター、またはセルグループに対するSCell構成パラメーターのうちの少なくとも一つを含み得る。MACセルグループ構成パラメーターは、セルグループに対するMACパラメーターを含んでもよく、MACパラメーターは、少なくともDRXパラメーターを含んでもよい。物理セルグループ構成パラメーターは、セルグループ固有L1(層1)パラメーターを含んでもよい。
特殊セル(SpCell)は、MCGの一次セル(PCell)、またはSCGの一次SCGセル(PSCell)を含んでもよい。SpCell構成パラメーターは、SpCellのサービングセル固有MACおよびPHYパラメーターを含んでもよい。MR-DC構成パラメーターは、SRB3構成パラメーター、SCGに対する測定構成パラメーター、SCG構成パラメーターのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEはセル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づき、UEは、セルの信号品質が閾値を超えることに基づきセルを選択することができる。UEは、セルの信号品質が閾値を超えることに基づきセルを選択し得る。UEは、セル選択手順に基づき、閾値を超える選択されたセルを決定し得る。信号品質が、以下の少なくとも一つを含む。
基準信号受信電力、
受信信号強度インジケーター、
基準信号受信品質、または
信号対干渉+ノイズ比。
適切なセルの選択に基づき、UEは、タイマー311を停止し、タイマーT301を起動し得る。適切なセルの選択に基づき、UEは、全てのアクセスカテゴリーに対して、禁止タイマーT390を停止し得る。禁止タイマーT390の停止に基づき、UEは、全てのアクセスカテゴリーに対する禁止がセルについて軽減されると考えることができる。セルの選択に基づき、UEは、SIB1において提供されるパラメーターを除くデフォルトL1パラメーター値を適用し、デフォルトMACセルグループ構成を適用し、CCCH構成を適用し、SIB1にタイマーアラインメントタイマーを適用し、およびRRC再確立要求メッセージの送信を開始することができる。
UEは、RRC再確立要求メッセージに応答してRRC応答メッセージの受信に基づき、タイマーT301を停止し得る。RRC応答メッセージが、RRC再確立メッセージまたはRRCセットアップメッセージまたはRRC再確立拒否メッセージのうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEは、選択されたセルが不適切になったときに、タイマーT301を停止し得る。
RRC接続再確立手順を開始することによってトリガーされるセル選択手順に基づき、UEはインターRATセルを選択することができる。インターRATセルの選択に基づき、UE(UE-AS層)は、RRC IDLE状態に移行してもよく、リリース原因の「RRC接続障害」をUEの上層(UE-NAS層)に提供し得る。
RRC再確立要求メッセージの送信の開始に基づき、UEは、RRC再確立メッセージを送信し得る。RRC再確立メッセージが、ソースPCellで使用されるC-RNTI、ソースPCellの物理セルアイデンティティ(PCI)、ショートMAC-I、または再確立原因のうちの少なくとも一つを含んでもよい。再確立原因は、再構成障害、ハンドオーバー障害、または他の障害のうちの少なくとも一つを含み得る。
RRC再確立要求メッセージの送信の開始に基づき、UE(RRC層)は、SRB1のPDCPを再確立し、SRB1のRLCを再確立し、SRB1のデフォルトSRB構成を適用し、SRB1の完全性保護および暗号化を一時停止するように下位層(PDCP層)を構成し、SRB1を再開し、SRC再確立要求メッセージを送信のために下位層(PDCP層)に送信し得る。RRC再確立要求メッセージを下位層に送信することに基づき、UEは、RRC再確立要求メッセージを、セル選択手順に基づき選択されたセルを介して、ターゲット基地局に送信してもよく、ターゲット基地局はソース基地局であってもなくてもよい。
T311またはT301の満了に基づき、UE(UE-AS層)は、RRC IDLE状態に移行してもよく、リリース原因の「RRC接続障害」をUEの上層(UE-NAS層に提供し得る。
リリース原因の「RRC接続障害」の受信に基づき、UEがシグナリング保留中およびユーザーデータ保留中でない場合、UE(UE-NAS層)はNASシグナリング接続復旧手順を実行することができる。NASシグナリング接続復旧手順の実行に基づき、UEは、登録要求メッセージをAMFに送信することによって登録手順を開始し得る。
リリース原因の「RRC接続障害」の受信に基づき、UE(UE-NAS層)は、UEがシグナリング保留中またはユーザーデータ保留中であるときに、サービス要求メッセージをAMFに送信することによって、サービス要求手順を実行することができる。
RRC再確立要求メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、UEのUEコンテキストが局所的に利用できるかどうかをチェックし得る。UEコンテキストが局所的に利用できないことに基づき、ターゲット基地局は、UEのソース基地局(最後のサービング基地局)に、UEコンテキスト取得要求メッセージを送信することによって、取得UEコンテキスト手順を実行し得る。
RRC接続再確立手順では、UEコンテキスト取得要求メッセージが、UEコンテキストID、完全性保護パラメーター、または新しいセル識別子のうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEコンテキストIDは、C-RNTIを含むRRC再確立要求メッセージ、ソースPCell(最後のサービングPCell)のPCIの少なくとも一つを含んでもよい。RRC再確立の完全性保護パラメーターは、ショートMAC-Iであり得る。新しいセル識別子は、ターゲットセルの識別子であってもよく、ターゲットセルは、RRC接続が再確立するよう要求されたセルである。
RRC接続再確立手順では、UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、ソース基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをチェックすることができる。ソース基地局が、UEコンテキストIDによってUEコンテキストを識別し、かつ、UEコンテキスト取得要求メッセージに含まれる完全性保護によってUEを首尾よく検証することができ、かつUEコンテキストをターゲット基地局に提供することを決定することができる場合、ソース基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージでターゲット基地局に応答し得る。ソース基地局が、UEコンテキストIDによってUEコンテキストを識別できない場合、または、UEコンテキスト取得要求メッセージに含まれる完全性保護が有効でない場合、ソース基地局は、UEコンテキスト取得失敗メッセージでターゲット基地局に応答し得る。
RRC接続再確立手順では、UEコンテキスト取得応答メッセージが、ターゲット基地局のXnアプリケーションプロトコル(XnAP)ID、ソース基地局のXnAP ID、グローバル固有AMF識別子(GUAMI)、またはUEコンテキスト情報(例えば、UEコンテキスト情報UEコンテキスト取得応答)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEコンテキスト情報は、NG-C UE関連のシグナリング基準、UEセキュリティ能力、ASセキュリティ情報、UEアグリゲート最大ビットレート、リストにセットアップされるPDUセッション、RRCコンテキスト、モビリティ制約リスト、またはRAT/モビリティ選択優先順位のインデックスのうちの少なくとも一つを含んでもよい。NG-C UE関連のシグナリング基準は、ソース基地局とのNG-C接続上のUEのAMFで割り当てられたNGアプリケーションプロトコルIDであり得る。ASセキュリティ情報は、基地局(KgNB)のセキュリティキーおよび次のホップ連鎖数(NCC)値を含み得る。リストにセットアップされるPDUセッションは、ソース基地局のUEコンテキストで使用されるPDUセッションリソース関連情報を含み得る。PDUセッションリソース関連情報は、リストにセットアップされるPDUセッションID、PDUセッションリソースアグリゲーション最大ビットレート、セキュリティ表示、PDUセッションタイプ、またはQoSフローを含み得る。セキュリティ表示は、それぞれ、対応するPDUセッションに対するユーザープレーン(UP)の完全性保護および暗号化の要件を示す、ユーザープレーンの完全性保護表示および機密性保護表示を含み得る。セキュリティ表示はまた、UP完全性保護がPDUセッションに適用されるかどうかの表示、UP暗号化がPDUセッションに適用されるかどうかの表示、および完全性保護DRBに対するUE当たりの最大完全性保護データレート値(アップリンクおよびダウンリンク)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。PDUセッションタイプは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)、IPv6、IPv4v6、イーサネット(登録商標)または非構造化の少なくとも一つを示し得る。リストにセットアップされるQoSフローは、QoSフロー識別子、QoSフローレベルのQoSパラメーター(QoSフローに適用されるQoSパラメーター)、またはベアラーアイデンティティのうちの少なくとも一つを含み得る。
RRC接続再確立手順では、UEコンテキスト取得失敗メッセージが、ターゲット基地局の少なくともXnAP IDおよび原因値を含み得る。
RRC接続再確立手順では、UEコンテキスト取得応答メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRC再確立メッセージをUEに送信し得る。RRC再確立メッセージが、少なくともネットワークホップ連鎖数(NCC)値を含んでもよい。
RRC再確立メッセージの受信に基づき、UEは、NCC値に関連付けられる現在のKgNBまたは次のホップ(NH)パラメーターの少なくとも一つに基づき、基地局(KgNB)の新しいセキュリティキーを導出し得る。基地局の新しいセキュリティキーと以前に構成される完全性保護アルゴリズムに基づき、UEは、RRCシグナリング(KRRCint)の完全性保護のためのセキュリティキーと、ユーザープレーン(UP)データ(KUPint)の完全性保護のためのセキュリティキーを導き出すことができる。基地局の新しいセキュリティキーおよび以前に構成される暗号化アルゴリズムに基づき、UEは、RRCシグナリング(KRRCenc)の暗号化のためのセキュリティキーおよびユーザープレーン(UP)データ(KUPenc)を暗号するためのセキュリティキーを導出し得る。KRRCintおよび以前に構成される完全性保護アルゴリズムに基づき、UEは、RRC再確立メッセージの完全性保護を検証し得る。検証失敗に基づき、UE(UE-AS層)は、RRC IDLE状態に移行し、リリース原因の「RRC接続障害」をUEの上層(UE-NAS層)に提供し得る。検証の成功に基づき、UEは、以前に構成される完全性保護アルゴリズムおよびKRRCintに基づきSRB1の完全性保護を再開するように構成し、以前に構成される暗号化アルゴリズムおよびKRRCencに基づきSRB1の暗号化を再開するように構成し得る。UEは、RRC再確立完了メッセージをターゲット基地局に送信し得る。
UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRCリリースメッセージをUEに送信し得る。例えば、RRCリリースメッセージを含むUEコンテキスト取得失敗メッセージに基づき、ターゲット基地局は、RRCリリースメッセージをUEに送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRCセットアップメッセージまたはRRC拒否メッセージを送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、UEに応答メッセージを送信しえない。
図17は、RRC接続再確立手順の実施例を示す。RRC接続状態のUEは、セル1を介して第一の基地局(例えば、ソース基地局)との間でデータを送受信してもよく、セル1は、第一の基地局の一次セルである。UEは、第一の基地局との接続の障害を検出することができる。障害に基づき、UEはRRC再確立手順を開始し得る。RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEは、タイマーT311を起動し、SRB0を除く全ての無線ベアラーを一時停止し、および/またはMAC(層)をリセットすることができる。RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEはMCG SCellをリリースし、特殊セル(SpCell)構成パラメーターおよびマルチ無線二重接続(MR-DC)関連構成パラメーターをリリースし得る。RRC接続再確立手順の開始に基づき、UEはセル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づき、UEは、第二の基地局(例えば、ターゲット基地局)のセル2を選択してもよく、セル2が適切なセルである。適切なセルの選択に基づき、UEは、タイマーT311を停止し、タイマーT301を起動し得る。適切なセルの選択に基づき、UEは、全てのアクセスカテゴリーに対して、禁止タイマーT390を停止し得る。禁止タイマーT390の停止に基づき、UEは、全てのアクセスカテゴリーに対する禁止がセルについて軽減されると考えることができる。セルの選択に基づき、UEは、SIB1において提供されるパラメーターを除くデフォルトL1パラメーター値を適用し、デフォルトMACセルグループ構成を適用し、CCCH構成を適用し、SIB1にタイマーアラインメントタイマーを適用し、およびRRC再確立要求メッセージの送信を開始することができる。RRC再確立メッセージが、ソースPCell(例えば、セル1)で使用されるC-RNTI、ソースPCellの物理セルアイデンティティ(PCI)、ショートMAC-I、または再確立原因のうちの少なくとも一つを含んでもよい。RRC再確立要求メッセージの送信の開始に基づき、UE(RRC層)は、SRB1のPDCPを再確立し、SRB1のRLCを再確立し、SRB1のデフォルトSRB構成を適用し、SRB1の完全性保護および暗号化を一時停止するように下位層(PDCP層)を構成し、SRB1を再開し、SRC再確立要求メッセージを送信のために下位層(PDCP層)に送信し得る。RRC再確立要求メッセージの受信に基づき、UEは、セル2を介して、RRC再確立要求メッセージを第二の基地局に送信し得る。RRC再確立要求メッセージの受信に基づき、第二の基地局は、UEのUEコンテキストが局所的に利用できるかどうかをチェックし得る。UEコンテキストが局所的に利用できないことに基づき、第二の基地局は、UEのソース基地局に、UEコンテキスト取得要求メッセージを送信することによって、UEコンテキスト取得手順を実行し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージが、C-RNTI、ソースPCellのPCI(最後のサービングPCell)、またはショートMAC-Iのうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、ソース基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをチェックし得る。ソース基地局が、C-RNTIによってUEコンテキストを識別し、ショートMAC-IによってUEを首尾よく検証し、かつUEコンテキストを第二の基地局に提供することを決定することができる場合、ソース基地局は、第二の基地局に、UEコンテキスト取得応答メッセージで応答し得る。UEコンテキスト取得応答メッセージが、少なくともGUAMIまたはUEコンテキスト情報を含み得る。UEコンテキスト取得応答メッセージの受信に基づき、第二の基地局は、RRC再確立メッセージをUEに送信し得る。RRC再確立メッセージが、ネットワークホップ連鎖数(NCC)値を含んでもよい。RRC再確立メッセージの受信に基づき、UEは、NCC値に関連付けられる現在のKgNBまたは次のホップ(NH)パラメーターの少なくとも一つに基づき、基地局(KgNB)の新しいセキュリティキーを導出し得る。基地局(KgNB)の新しいセキュリティキーおよび以前に構成されるセキュリティアルゴリズムに基づき、UEは、RRCシグナリング(例えば、それぞれ、KRRCint、およびKRRCenc)、およびユーザープレーン(UP)データ(例えば、それぞれ、KUPint、およびKUPenc)の完全性保護および暗号化のためのセキュリティキーを導き出すことができる。RRCシグナリング(KRRCint)の完全性保護のためのセキュリティキーに基づき、UEは、RRC再確立メッセージの完全性保護を検証し得る。検証の成功に基づき、UEは、以前に構成される完全性保護アルゴリズムおよびKRRCintに基づきSRB1の完全性保護を再開し、以前に構成される暗号化アルゴリズムおよびKRRCencに基づきSRB1の暗号化を再開するように構成され得る。第二の基地局は、第一のRRC再構成メッセージを送信し得る。RRC第一の再構成メッセージが、SpCell構成パラメーターを含むことができる。SpCell構成パラメーターの受信に基づき、UEは、第二の基地局とのデータの送受信を開始し得る。UEは、RRC再確立完了メッセージを第二の基地局に送信し得る。RRC再確立完了メッセージが、測定レポートを含み得る。測定レポートの受信に基づき、第二の基地局は、SCellおよび/または二次セルグループ(例えば、SCGまたはPSCell)を構成することを決定し得る。決定に基づき、第二の基地局は、SCell構成パラメーターおよび/またはMR-DC関連構成パラメーターを含む第二のRRC再構成メッセージを送信し得る。第二のRRC再構成メッセージを受信することに基づき、UEは、SCellおよび/またはSCGを介してデータを送受信し得る。
RRC再構成メッセージが、MCGおよび/またはSCGのセルグループ構成パラメーター、無線ベアラー構成パラメーター、またはASセキュリティキーパラメーターのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
UEは、CM-CONNECTEDに留まり、UEがその領域がRNAであるRRC非アクティブ状態にあるときに、基地局に通知することなく、基地局によって構成される領域内を移動することができる。RRC非アクティブ状態では、最後のサービング基地局は、UEコンテキストおよびサービングAMFおよびUPFとのUE関連のNG接続を保持し得る。UEがRRC非アクティブ状態にある間、UPFからの受信したダウンリンクデータまたはAMFからのダウンリンクUE関連シグナリングに基づき、最後のサービング基地局は、RNAに隣接基地局のセルが含まれている場合、RNAに対応するセルでページングすることができ、Xnインターフェイスを介して近隣の基地局にRANページングを送信することができる。
AMFは、UEがRRC非アクティブ状態に送信され得るか否かを基地局が決定することを支援するために、コアネットワーク支援情報を基地局に提供し得る。コアネットワーク支援情報は、UEのために構成される登録エリア、周期的登録更新タイマー、UEアイデンティティインデックス値、UE固有DRX、UEがAMFによりモバイル開始接続専用(MICO)モードで構成されるかどうかの表示、または予期されるUE挙動などを含み得る。基地局は、UE固有DRXおよびUEアイデンティティインデックス値を使用して、RANページングのためのページング機会を決定し得る。基地局は、周期的登録更新タイマーを使用して、周期的RNA更新タイマー(例えば、タイマーT380)を構成し得る。基地局は、予期されるUE挙動をしようして、UE RRC状態移行決定を支援し得る。
基地局は、RRC接続リリース手順を開始して、UEのRRC状態を、RRC接続状態からRRCアイドル状態へ、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態へ、UEが再開を試みた時にRRC非アクティブ状態からRRC非アクティブ状態へ、またはUEが再開を試みた時にRRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態へ、移行し得る。RRC接続手順を使用して、UEのRRC接続をリリースし、UEを別の周波数にリダイレクトすることもできる。基地局は、UEのRRC状態をRRC非アクティブ状態に移行する際に、一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージを送信し得る。一時停止構成パラメーターは、再開アイデンティティ、RNA構成、RANページングサイクル、またはネットワークホップ連鎖数(NCC)値のうちの少なくとも一つを含んでもよく、RNA構成がRNA通知エリア情報、または周期的RNA更新タイマー値(例えば、T380値)を含み得る。基地局は、UEがRRC非アクティブ状態にあるときに、UEコンテキストを識別するために、再開アイデンティティ(例えば、非アクティブ-RNTI(I-RNTI))を使用し得る。
基地局が{NCC、次のホップ(NH)}のフレッシュで未使用のペアを有する場合、基地局は、一時停止構成パラメーターにNCCを含んでもよい。そうでなければ、基地局は、現在のKgNBに関連付けられる同じNCCを一時停止構成パラメーターに含めることができる。NCCはASセキュリティに使用される。基地局は、一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージをUEに送信した後、現在のASキー(例えば、KRRCenc、KUPenc)、およびKUPintを削除し得るが、現在のASキーKRRCintを保持し得る。送信されたNCC値がフレッシュで、未使用の{NCC、NH}のペアに属している場合、基地局は、現在のUE ASセキュリティコンテキストに{NCC、NH}のペアを保存し、現在のASキーKgNBを削除し得る。送信されたNCC値が、現在のKgNBに関連付けられるNCC値と等しい場合、基地局は、現在のASキーKgNBおよびNCCを保持し得る。基地局は、ASセキュリティコンテキストの残りの部分を含む、現在のUEコンテキストとともに、送信された再開アイデンティティを格納し得る。
基地局から一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージを受信すると、UEは、一時停止構成パラメーターを含む受信したRRCリリースメッセージの完全性がPDCP MAC-Iをチェックすることによって、正しいことを検証し得る。この検証が成功すると、UEは受信したNCC値を取得し、それを現在のUEコンテキストとともに格納されるNCCとして保存する。UEは、現在のASキーKRRCenc、KUPenc、およびKUPintを削除し得るが、現在のASキーKRRCintキーを保持し得る。格納されるNCC値が、現在のKgNBに関連付けられるNCC値と異なる場合、UEは、現在のASキーKgNBを削除し得る。格納されるNCCが、現在のKgNBに関連付けられるNCC値と等しい場合、UEは、現在のASキーKgNBを保持するものとする。UEは、受信した再開アイデンティティを、次の状態移行のために、ASセキュリティコンテキストの残りの部分を含む現在のUEコンテキストとともに、格納し得る。
一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEはMACをリセットし、デフォルトMACセルグループ構成をリリースし、SRB1のRLCエンティティを再確立し得る。一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、UE非アクティブASコンテキストに現在の構成パラメーターを格納し得る。現在の構成パラメーターは、現在のKgNBおよびKRRCintキー、堅牢なヘッダー圧縮(ROHC)状態、DRBマッピングルールへの保存されたQoSフロー、ソースPCellで使用されるC-RNTI、ソースPCellのセルアイデンティティおよび物理セルアイデンティティ、ならびにSIB内の同期を有する再構成内のパラメーターおよびサービングセル構成共通パラメーターを除く、構成される他の全てのパラメーターを含んでもよい。SIB内のサービングセル構成共通パラメーターを使用して、SIB1内のUEのサービングセルのセル固有パラメーターを構成することができる。一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、SRB0を除く全てのSRBおよびDRBを一時停止することができる。一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、タイマーT380を起動し、RRC非アクティブ状態に入り、セル選択手順を実行し得る。
RRC非アクティブ状態のUEは、RRC接続再開手順を開始し得る。例えば、送信するためのデータまたはシグナリングを有するか、またはRANページングメッセージを受信することに基づき、RRC非アクティブ状態のUEは、RRC接続再開手順を開始し得る。RRC接続再開手順の開始に基づき、UEは、RRC接続再開手順のトリガー条件に基づきアクセスカテゴリーを選択し、アクセスカテゴリーに基づき統一アクセス制御手順を実施することができる。統一アクセス制御手順に基づき、UEは、RRC接続再開手順のアクセス試行を、グラントされたものとみなし得る。アクセス試行を許可されたものとみなすことに基づき、UEは、値がSIB1に提供されるパラメーターを除き、対応する物理層仕様で指定されたデフォルトL1パラメーター値を適用し、デフォルトSRB1構成を適用し、CCCH構成を適用し、SIB1に含まれる共通する時間アライメントタイマーを適用し、デフォルトMACセルグループ構成を適用し、タイマーT319を起動し、およびRRC再開要求メッセージの送信を開始することができる。
RRC再開要求メッセージの送信の開始に基づき、UEは、RRC再開要求メッセージのコンテキストを設定し得る。RRC再開要求メッセージが、再開アイデンティティ、再開MAC-I、または再開原因のうちの少なくとも一つを含んでもよい。再開原因は、緊急、高優先度アクセス、mtアクセス、moシグナリング、moデータ、mo音声呼び出し、mo sms、ranアップデート、mps優先度アクセス、mcs優先度アクセスのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
RRC再開要求メッセージの送信の開始に基づき、UEは、マスターセルグループ構成パラメーター、MR-DC関連構成パラメーター(例えば、二次セルグループ構成パラメーター)、およびPDCP構成パラメーターを除いて、格納されるUE非アクティブASコンテキストから、RRC構成パラメーターおよびKgNBおよびKRRCintキーを復元し得る。RRC構成パラメーターは、ソースPCellで使用されるC-RNTI、ソースPCellのセルアイデンティティおよび物理セルアイデンティティ、ならびにSIB内の同期を有する再構成内のパラメーターおよびサービングセル構成共通パラメーターを除く、構成される全ての他のパラメーターの少なくとも一つを含んでもよい。格納されるNCC値に関連付けられる現在の(復元された)KgNBまたは次のホップ(NH)パラメーターに基づき、UEは、基地局(KgNB)の新しいキーを導出し得る。基地局の新しいキーに基づき、UEは、RRCシグナリングの完全性保護および暗号化のためのセキュリティキー(例えば、それぞれKRRCencおよびKRRCint)、およびユーザープレーンデータの完全性保護および暗号化のためのセキュリティキー(例えば、それぞれKUPintおよびKUPenc)を導き出すことができる。構成されるアルゴリズム、およびKRRCintおよびKUPintに基づき、UEは、SRB0を除く全ての無線ベアラーに対して完全性保護を適用するように、下位層(例えば、PDCP層)を構成し得る。構成されるアルゴリズム、およびKRRCencおよびKUPencに基づき、UEは、SRB0を除く全ての無線ベアラーに対して暗号化を適用するように、下位層(例えば、PDCP層)を構成し得る。
RRC再開要求メッセージの送信の開始に基づき、UEは、SRB1のPDCPエンティティを再確立し、SRB1を再開し、RRC再開要求メッセージを下位層に送信してもよく、下位層は、PDCP層、RLC層、MAC層、または物理(PHY)層のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
ターゲット基地局は、RRC再開要求メッセージを受信し得る。RRC再開要求メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、UEのUEコンテキストが局所的に利用できるかどうかをチェックし得る。UEコンテキストが局所的に利用できないことに基づき、ターゲット基地局は、UEのソース基地局(最後のサービング基地局)に、UEコンテキスト取得要求メッセージを送信することによって、UEコンテキスト手順を実行し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージが、UEコンテキストID、完全性保護パラメーター、新しいセル識別子、または再開原因のうちの少なくとも一つを含んでもよく、再開原因は、RRC再開要求メッセージ中にある。
RRC接続再開手順では、UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、ソース基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをチェックすることができる。ソース基地局が、UEコンテキストIDによってUEコンテキストを識別し、かつ、UEコンテキスト取得要求メッセージに含まれる完全性保護によってUEを首尾よく検証することができ、UEコンテキストをターゲット基地局に提供することを決定することができる場合、ソース基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージでターゲット基地局に応答し得る。ソース基地局がUEコンテキストIDによってUEコンテキストを識別できない場合、またはUEコンテキスト取得要求メッセージに含まれる完全性保護が有効でない場合、またはソース基地局がUEコンテキストをターゲット基地局に提供しないことを決定した場合、ソース基地局は、UEコンテキスト取得失敗メッセージでターゲット基地局に応答し得る。
RRC接続再開手順では、UEコンテキスト取得失敗メッセージが、少なくともターゲット基地局のXnAP ID、RRCリリースメッセージ、または原因値を含み得る。
RRC接続再開手順では、UEコンテキスト取得応答メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRC再開メッセージをUEに送信し得る。RRC再開メッセージが、無線ベアラー構成パラメーター、MCGおよび/またはSCGのセルグループ構成パラメーター、測定構成パラメーター、またはskカウンターのうちの少なくとも一つを含んでもよく、skカウンターは、KgNBに基づき二次基地局のセキュリティキーを導出するために使用される。
UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRCリリースメッセージをUEに送信し得る。例えば、RRCリリースメッセージを含むUEコンテキスト取得失敗メッセージに基づき、ターゲット基地局は、RRCリリースメッセージをUEに送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、RRCセットアップメッセージまたはRRC拒否メッセージを送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、ターゲット基地局は、UEに応答メッセージを送信しえない。
RRC再開メッセージの受信に基づき、UEはタイマーT319およびT380を停止し得る。RRC再開メッセージの受信に基づき、UEは、UE非アクティブASコンテキストに、マスターセルグループ構成パラメーター、二次セルグループ構成パラメーター、およびPDCP構成パラメーターを復元し得る。マスターセルグループ構成パラメーターおよび/または二次セルグループ構成パラメーターの復元に基づき、UEは、復元されたMCGおよび/またはSCG SCellが非アクティブ化状態であるとみなし、UE非アクティブASコンテキストを破棄し、一時停止構成パラメーターをリリースするように、下位層を構成することによって、MCGおよび/またはSCGのSCellを構成し得る。
RRC再開メッセージでセルグループ構成パラメーターを受信することに基づき、UEは、MCGおよび/またはSCGのセルグループ構成を実行し得る。RRC再開メッセージ内の無線ベアラー構成パラメーターを受信することに基づき、UEは無線ベアラー構成を実行し得る。RRC再開メッセージのskカウンターに基づき、UEは二次基地局のセキュリティキーを更新するために実行することができる。
図18は、RRC接続再開手順の実施例を示す。RRC接続状態のUEは、セル1を介して第一の基地局(ソース基地局)との間でデータを送受信し得る。第一の基地局は、RRC接続状態のUEをRRC非アクティブ状態に移行することを決定し得る。決定に基づき、基地局は、一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージを送信し得る。一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、UE非アクティブASコンテキストに、現在のKgNBおよびKRRCintキー、堅牢なヘッダー圧縮(ROHC)状態、DRBマッピングルールへの保存されたQoSフロー、ソースPCellで使用されるC-RNTI、ソースPCellのセルアイデンティティと物理セルアイデンティティ、およびSIB内の同期を有する再構成内のパラメーターおよびサービングセル構成共通パラメーターを除く、構成される他の全てのパラメーターを格納することができる。UEは、SRB0を除く全てのSRBおよびDRBを一時停止することができる。一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、タイマーT380を起動し、RRC非アクティブ状態に入り、セル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づき、UEは、第二の基地局(ターゲット基地局)のセル2を選択し得る。RRC非アクティブ状態のUEは、RRC接続再開手順を開始し得る。UEは、統一アクセス制御手順を実行し得る。統一アクセス制御手順に基づき、UEは、RRC接続再開手順のアクセス試行を、グラントされたものとみなし得る。UEは、値がSIB1に提供されるパラメーターを除き、対応する物理層仕様で指定されたデフォルトL1パラメーター値を適用し、デフォルトSRB1構成を適用し、CCCH構成を適用し、SIB1に含まれる共通する時間アライメントタイマーを適用し、デフォルトMACセルグループ構成を適用し、タイマーT319を起動し、およびRRC再開要求メッセージの送信を開始することができる。RRC再開要求メッセージの送信の開始に基づき、UEは、UE非アクティブASコンテキストからRRC構成パラメーターとセキュリティキーを復元できる。例えば、UEは、マスターセルグループ構成パラメーター、MR-DC関連構成パラメーター(例えば、二次セルグループ構成パラメーター)、およびPDCP構成パラメーターを除いて、保存されたUE非アクティブASコンテキストから、RRC構成パラメーターおよびKgNBおよびKRRCintキーを復元し得る。格納されるNCC値に関連付けられる現在の(復元された)KgNBまたは次のホップ(NH)パラメーターに基づき、UEは、基地局(KgNB)の新しいキーを導出し得る。基地局の新しいキーに基づき、UEは、RRCシグナリングの完全性保護および暗号化のためのセキュリティキー(例えば、それぞれKRRCencおよびKRRCint)、およびユーザープレーンデータの完全性保護および暗号化のためのセキュリティキー(例えば、それぞれKUPintおよびKUPenc)を導き出すことができる。構成されるアルゴリズムおよびKRRCintおよびKUPintに基づき、UE(RRC層)は、SRB0を除く全ての無線ベアラーに対して完全性保護を適用するように、下位層(例えば、PDCP層)を構成し得る。構成されるアルゴリズム、およびKRRCencおよびKUPencに基づき、UEは、SRB0を除く全ての無線ベアラーに対して暗号化を適用するように、下位層(例えば、PDCP層)を構成し得る。UEと基地局間の通信には、完全性保護および/または暗号化が必要となってもよい。完全性保護および/または暗号化に基づき、UEは、第二の基地局との間でデータを送受信することができる。UEは、復元されたRRC構成パラメーターを使用して、データを第二の基地局との間で送受信し得る。RRC再開要求メッセージの送信の開始に基づき、UEはSRB1のPDCPエンティティを再確立し、SRB1を再開し、RRC再開要求メッセージを下位層に送信し得る。RRC再開要求メッセージの受信に基づき、第二の基地局は、UEのUEコンテキストが局所的に利用できるかどうかをチェックし得る。UEコンテキストが局所的に利用できないことに基づき、第二の基地局は、UEの第一の基地局(最後のサービング基地局)に、UEコンテキスト取得要求メッセージを送信することによって、UEコンテキスト取得手順を実行し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージが、再開アイデンティティ、再開MAC-I、または再開原因のうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをチェックし得る。第一の基地局が、UEコンテキストIDによってUEコンテキストを識別し、再開MAC-IによってUEを首尾よく検証し、UEコンテキストを第二の基地局に提供することを決定することができる場合、第一の基地局は、第二の基地局に、UEコンテキスト取得応答メッセージで応答し得る。UEコンテキスト取得応答メッセージの受信に基づき、第二の基地局は、RRC再開メッセージをUEに送信することができる。RRC再開メッセージの受信に基づき、UEは、UE非アクティブASコンテキストに、マスターセルグループ構成パラメーター、二次セルグループ構成パラメーター、およびPDCP構成パラメーターを復元し得る。マスターセルグループ構成パラメーターおよび/または二次セルグループ構成パラメーターの復元に基づき、UEは、復元されたMCGおよび/またはSCG SCellが非アクティブ化状態であるとみなし、UE非アクティブASコンテキストを破棄し、一時停止構成パラメーターをリリースするように、下位層を構成することによって、MCGおよび/またはSCGのSCellを構成し得る。UEは、SCellおよび/またはSCGを介してデータを送受信し得る。
RRC再開メッセージが、MCGおよび/またはSCGのセルグループ構成パラメーター、無線ベアラー構成パラメーター、またはASセキュリティキーパラメーター(例えば、skカウンター)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
図19は、アンカー再配置を伴うRRC接続再開手順の実施例を示す。UE(例えば、無線デバイス)は、RRC非アクティブ状態であり得る。例えば、UEは、RRC接続を一時停止するよう要求するRRCリリースメッセージ(例えば、アンカー基地局またはソース基地局から)を受信し得る。例えば、アンカー基地局は、一時停止構成パラメーターを含むRRCリリースメッセージをUEに送信し得る。RRCリリースメッセージを送信することに基づき、アンカー基地局は、現在のUE構成パラメーターおよび一時停止構成パラメーターをUEコンテキスト(例えば、UE非アクティブASコンテキスト)に格納し、RRC非アクティブ状態に移行し得る。一時停止構成パラメーターを受信すると、UEはRRC非アクティブ状態になり得る。一時停止構成パラメーターは、UE(例えば、I-RNTI)の再開アイデンティティを含み得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは現在の構成パラメーターおよび一時停止構成パラメーターを格納し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、SRB0を除く全てのSRBおよびDRBを一時停止し、RRC非アクティブ状態に移行しても(入って)よい。
UEは、セル選択手順を実行することができる。セル選択手順に基づき、UEは、新しい基地局(例えば、非アンカー基地局またはターゲット基地局)のセルを選択し得る。その後、UEは、RRC非アクティブ状態を終了することを決定し得る。UEは、RRC再開要求メッセージをセルを介して新しい基地局に送信することによって、RRC接続再開手順を実行し得る。RRC再開要求メッセージが、再開アイデンティティおよび再開原因を含み得る。
新しい基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信して、UEのUEコンテキストを要求してもよく、UEコンテキスト取得要求メッセージが、再開アイデンティティおよび再開原因を含み得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、アンカー基地局は、UEコンテキストを含むUEコンテキスト取得応答メッセージを新しい基地局に送信することによって、アンカー再配置を実行すると決定し得る。UEコンテキスト取得応答メッセージに基づき、新しい基地局は、RRC再開メッセージをUEに送信することができる。RRC再開メッセージに基づき、UEは停止されたSRBおよびDRBを再開し、RRC接続状態に移行し、RRC再開完了メッセージを新しい基地局に送信し得る。
アンカー基地局は、UEのダウンリンクユーザーデータをバッファリングし得る。新しい基地局は、ダウンリンクユーザーデータを転送するためのユーザープレーンアドレスを送信し得る。アンカー基地局は、アドレスを介してダウンリンクユーザーデータを新しい基地局に送信し得る。UE(例えば、N2インターフェイス)の制御シグナリングを送信/受信するための既存の経路は、アンカー基地局とAMFとの間にあり得る。UE(例えば、N3インターフェイス)のユーザーデータを送受信するための既存の経路は、アンカー基地局とUPFとの間にあり得る。
アンカー再配置に基づき、制御シグナリングおよびユーザーデータを送信/受信するための経路(およびリソース)を、新しい基地局とAMF/UPFとの間で更新する必要があり得る。経路の更新のために、新しい基地局は、経路切り替え要求メッセージをAMFに送信することによって、経路切り替え手順を実行し得る。経路切り替え要求メッセージが、制御シグナリングおよびUEのユーザーデータを送受信するための新しい基地局の新しいアドレス、およびPDUセッションアイデンティティを含むPDUセッション情報を含み得る。経路切り替え要求メッセージに基づき、AMFは、UEの制御シグナリングを送受信するための経路を更新し得る。
経路切り替え要求メッセージに基づき、AMFは、SMFでPDUセッション更新手順を実行し得る。SMFは、UPFを用いてPDUセッション変更を実施することができる。手順に基づき、SMFおよびUPFは、UEのユーザーデータを送受信するための経路(およびリソース)を更新し得る。AMFは、経路切り替え応答メッセージを新しい基地局に送信し得る。経路切り替え応答メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、制御シグナリングを送信/受信するための経路およびUEのユーザーデータを更新して、UEコンテキストリリースメッセージをアンカー基地局に送信し得る。UEコンテキストリリースメッセージに基づき、アンカーはUEコンテキストをリリースし得る。更新された経路に基づき、新しい基地局は、アップリンクユーザーデータをUEからUPFに転送し、ダウンリンクデータをUPFからUEに転送し得る。
図20は、アンカー再配置を伴わないRRC接続再開手順の実施例を示す。UE(例えば、無線デバイス)は、RRC再開要求メッセージを新しい基地局に送信することによって、RRC接続再開手順を実行し得る。RRC再開要求メッセージが、再開アイデンティティおよび再開原因を含んでもよく、再開原因はRNA更新である。新しい基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信してもよく、UEコンテキスト取得要求メッセージが、再開アイデンティティおよび再開原因、例えば、RNA更新を含み得る。再開原因、RNA更新は、ユーザーデータ送信がないことを示し得る。再開原因、RNA更新に基づき、アンカー基地局は、アンカー再配置を行わないと決定し得る。決定に基づき、アンカー基地局は、RRCリリースメッセージを含む、UEコンテキスト取得失敗メッセージを新しい基地局に送信し得る。RRCリリースメッセージには、一時停止構成パラメーターまたはダウンリンクデータを含めることができる。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、RRCリリースメッセージをUEに転送し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、UEは、RRC非アクティブ状態またはRRCアイドル状態のいずれかに移行し得る。
図21は、制御プレーンの早期データ送信手順の実施例を示す。早期データ送信は、少量データ送信と呼んでもよい。RRCアイドル状態のUE(例えば、無線デバイス)は、NASメッセージを含むRRC早期データ要求メッセージを送信し得る。NASメッセージが、アップリンクデータおよびNASリリース支援情報(またはリリース支援表示)を含み得る。NASリリース支援情報(RAI)は、予期されるデータ送信情報を示し得る。RAI(例えば、予期されるデータ送信情報)は、(a)さらなるアップリンク、およびさらなるダウンリンクデータ送信が予期されないこと、(b)単一のダウンリンクデータ送信が予期され、さらなるアップリンクデータ送信が予期されないこと、または(c)単一のアップリンクまたはダウンリンクデータ送信よりも多いことが予期されること、のうちの少なくとも一つを含み得る。
RRC早期データ要求メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、NASメッセージを含む初期UEメッセージをAMFに送信し得る。AMFは、NASメッセージに含まれるPDUセッションを決定し得る。決定に基づき、AMFは、PDUセッションアイデンティティ(ID)、アップリンクデータをSMFに送信してもよく、SMFはアップリンクデータをUPFに転送し得る。UPFは、UEのダウンリンクデータをSMFに転送してもよく、SMFは、ダウンリンクデータをAMFに転送し得る。AMFは、NASメッセージをUEに送信してもよく、NASメッセージが、UEのダウンリンクデータを含んでもよい。ダウンリンクデータを有することに基づき、AMFは、NASメッセージを含むダウンリンク(DL)NASトランスポートメッセージを新しい基地局に送信し得る。ダウンリンクデータがないことに基づき、AMFは、保留中のダウンリンクデータがないことを示す接続確立表示を送信し得る。新しい基地局は、NASメッセージを含むRRC早期データ完了メッセージをUEに送信し得る。RRC早期データ完了メッセージに基づき、UEは、RRCアイドル状態に移行してもよく、またはRRC状態がRRCアイドル状態であることに基づき、RRC状態を保持し得る。
図22は、アンカー再配置を伴うユーザープレーンの早期データ送信手順の実施例を示す。UE(例えば、無線デバイス)は、RRC接続の停止を伴うRRCアイドル状態、ならびにRRC接続の停止を伴うCMアイドル状態であり得る。古い基地局(例えば、アンカー基地局)は、UEのUEコンテキストを有し得る。UEのRRC状態がRRC接続を一時停止するRRCアイドル状態であることに基づき、アンカー基地局は、AMFを用いてUEの制御シグナリングを送受信するための接続およびUPFを用いてUEのユーザーデータを送受信するための接続を有しえない。一方で、UEのRRC状態がRRC非アクティブ状態であることに基づき、アンカー基地局はそれらを有することができる。UEは、RRC再開要求メッセージ、ULデータ、およびAS RAI(例えば、AS層のRAI)を新しい基地局(例えば、ターゲット基地局)に送信することができる。UEは、CCCHを介してRRC再開メッセージを送信し、DTCHを介してULデータを送信し、MAC CEを介してAS RAIを送信し得る。UEは、RRC再開メッセージ、ULデータ、およびAS RAIを多重化し得る。AS RAIは、(a)さらなるアップリンク、およびさらなるダウンリンクデータ送信が予期されないこと、(b)単一のダウンリンクデータ送信が予期され、さらなるアップリンクデータ送信が予期されないこと、または(c)単一のアップリンクまたはダウンリンクデータ送信よりも多いことが予期されること、のうちの少なくとも一つを含み得る。
RRC再開要求メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、古い基地局に、UEコンテキスト取得要求メッセージを送信し得る。UEコンテキスト取得メッセージに基づき、アンカー基地局は、UEのUEコンテキストを含むUEコンテキスト取得応答を送信し得る。UEコンテキスト取得応答の受信に基づき、UEは、UEのN2およびN3接続を再開し、および/またはN2およびN3接続の経路をAMFに切り替えるように要求する、N2再開要求メッセージ、または経路切り替え要求メッセージを送信し得る。N2接続は、AMFと基地局との間のN2(NG-C)インターフェイス上の接続を示してもよく、N3接続は、UPFと基地局との間のN3(NG-U)インターフェイス上の接続を示し得る。N3接続について、UEは、N2再開要求メッセージまたは経路切り替え要求メッセージ内のアップリンクデータに関連付けられるPDUセッション情報(例えば、PDUセッションアイデンティティ)を含み得る。AS RAIに基づき、UEは、N2再開要求メッセージを介して、UEのRRC接続を一時停止するように要求する即時一時停止表示を送信し得る。例えば、UE masは、AS RAIが、(a)さらなるアップリンク、およびさらなるダウンリンクデータ送信が予期されないこと、または(b)単一のダウンリンクデータ送信が予期され、さらなるアップリンクデータ送信が予期されないこと、のいずれかを示すことに基づき、N2再開要求メッセージを介して即時一時停止表示を送信する。
N2再開要求メッセージの受信に基づき、AMFは、SMFに、アップリンクデータについて、PDUセッションを再開するように要求してもよく、SMFは、UPFに、UEのトンネル情報を作成し、ダウンリンク経路を更新するように要求し得る。AMFは、N2再開応答メッセージおよび/または経路切り替え応答メッセージを新しい基地局に送信し得る。N2再開応答メッセージおよび/または経路切り替え応答メッセージに基づき、新しい基地局は、N2接続およびN3接続の経路を更新(切り替え)し、UEコンテキストリリースメッセージをアンカー基地局に送信し得る。UEコンテキストリリースメッセージに基づき、アンカーはUEコンテキストをリリースし得る。更新された経路に基づき、新しい基地局は、アップリンクユーザーデータをUEからUPFに転送し、ダウンリンクデータをUPFからUEに転送し得る。新しい基地局は、N2停止要求メッセージをAMFに送信することによって、UEのRRC接続を一時停止するように要求する停止手順を実行し得る。AMFは、即時一時停止表示に基づき、UEのRRC接続を一時停止すると決定し得る。RRC接続を一時停止すると決定することに基づき、AMFは、UEのRRC接続をSMFに停止することを示すPDUセッション更新メッセージを送信し得る。SMFは、RRC接続を一時停止することを示すPDUセッション変更メッセージを送信し得る。RRC接続を一時停止する決定に基づき、AMFは、N2停止応答メッセージを新しい基地局に送信し得る。N2一時停止応答メッセージに基づき、新しい基地局は、UEにUEのRRC接続を一時停止することを要求するRRCリリースメッセージを送信することができ、RRCリリースメッセージが、ダウンリンクデータを含み得る。RRCリリースメッセージを送信することに基づき、新しい基地局は、UEの現在の構成パラメーターおよび/または一時停止構成パラメーターを格納し得る。
ユーザープレーンEDT手順を使用した少量データ送信については、アンカー基地局が新しい基地局とは異なることに基づき、アップリンクおよびダウンリンクデータ送信が遅延され得る。遅延は、経路切り替え手順が完了するまで継続され得る。図22の実施例では、アンカー基地局は、UEのUEコンテキストなしでRRCリリースメッセージを含むUEコンテキスト取得失敗を送信することによって、アンカー再配置を実行することができる。アンカー再配置は、経路切り替え手順(例えば、経路切り替え要求メッセージおよび経路切り替え応答メッセージ)、またはN2再開要求手順(例えば、N2再開要求メッセージおよびN2再開応答メッセージ)をトリガーし得る。経路切り替え手順またはN2再開要求手順の完了に基づき(例えば、経路切り替え応答メッセージまたはN2再開応答メッセージの受信に基づき)、新しい基地局は、アップリンクデータをUPFに送信し、UEのダウンリンクデータをUPFから受信し得る。
新しい基地局(ターゲット基地局)は、古い基地局(ソース基地局)に、UEコンテキスト取得要求メッセージ(コンテキスト取得要求メッセージ)を送信し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイスのアイデンティティに基づき、無線デバイスのコンテキストを識別しようとし得る。アイデンティティは、C-RNTIと、再開アイデンティティとを含みえる。古い基地局は、認証コード完全性(MAC-I)に基づき無線デバイスを検証しようとし得る。MAC-Iは、ショートMAC-Iを含んでもよく、MAC-Iを再開し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージが、アイデンティティおよびMAC-Iを含んでもよい。
図23は、コンテキスト取得失敗の実施例を示す。新しい基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージ(コンテキスト取得要求メッセージ)を古い基地局に送信し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイスのアイデンティティに基づき、無線デバイスのコンテキストを識別しようとし得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに応答して、古い基地局は、UEコンテキスト取得失敗メッセージを新しい基地局に送信することができる。図23の事例1は、古い基地局が無線デバイスのコンテキストを識別できないか、または無線デバイスを検証することができない時を示す。失敗に基づき、古い基地局は、UEコンテキスト取得失敗メッセージに無線デバイスに対するRRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)が含まれない、失敗を示す、UEコンテキスト取得失敗を送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージに基づき、新しい基地局は、失敗を識別し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージ(失敗)に基づき、新しい基地局は、RRCセットアップメッセージまたはRRC拒否メッセージを無線デバイスに送信することができる。図23の事例2は、非アンカー再配置を示す。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを識別し、無線デバイスを検証することができ得る。古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に保持することを決定することができる。例えば、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを新しい基地局に提供しないことを決定することができる。古い基地局は、原因値、RNA更新に基づき無線デバイスのコンテキストを維持することを決定してもよく、UEコンテキスト取得要求メッセージは原因値を含む。決定に基づき、古い基地局は、無線デバイス用のメッセージ容器を含む、UEコンテキスト取得失敗メッセージを送信してもよく、メッセージ容器は、無線デバイス用のRRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)を含む。UEコンテキスト取得失敗メッセージに基づき、新しい基地局は、古い基地局について、の決定を識別し、古い基地局が無線デバイスのコンテキストを識別し、無線デバイスを検証することに成功する。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に応答して、新しい基地局は、メッセージ容器の内容(RRCメッセージ)を無線デバイスに透過的に転送し得る。
図24は、無線デバイスの移動におけるデータ送信のための最適な経路の実施例を示す。時刻T1でのUE(例えば、無線デバイス)は、RRC接続状態であってもよく、次いで、時刻T2で第一の基地局からRRCリリースメッセージを受信することに基づき、RRC接続の一時停止を伴う、RRC非アクティブまたはRRCアイドル状態に移行し得る。第一の基地局は、UEのUEコンテキストを格納することによってアンカー基地局とすることができる。RRC状態がRRC非アクティブ状態であることに基づき、経路(A)の接続(例えば、N3接続)は、接続済みとして保持され得る。RRC状態がRRC接続の一時停止を伴うRRCアイドル状態であることに基づき、経路(A)の接続(例えば、N3接続)をリリースしてもよく、第一の基地局およびUPFは、接続(例えば、接続のアドレス)の情報を保存し得る。RRC非アクティブ状態のUE、またはRRC接続の一時停止止を伴うRRCアイドル状態のUEは、セル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づき、UEは、第二の基地局のセルを選択し、セル上でキャンプし得る。UEは、時刻T3でRRC再開手順を送信することによって、RRC再開手順を実行し得る。アップリンクデータおよびUEのダウンリンクデータデータ送信/受信については、最も直接的な経路(B1)が最適な経路とみなされ得る。最も直接的な経路(B1)を使用するには、UEコンテキストを第一の基地局から第二の基地局に送信することによって、UEのアンカー(基地局)を第一の基地局から第二の基地局に移動させる必要があり得る。アンカー再配置は、コアネットワークエンティティ(例えば、AMFおよびUPF)へのアンカー再配置を示す経路切り替え手順を起動し得る。経路切り替え手順の完了に基づき、アップリンクデータおよびダウンデータは、経路(B1)を介して送信/受信され得る。アップリンクデータおよび経路(B1)を介したダウンリンクデータ送信/受信については、アンカー再配置手順および経路切り替え手順に対するシグナリングが必要となってもよい。結果として、データ送信/受信は、アンカー再配置手順および経路切り替え手順の完了まで遅延し得る。UEは、少量のアップリンク/ダウンデータを有し得る。間接経路(B2)を介した送信/受信は、一部のシナリオでは最適であり得る。例えば、送信される少量のデータがある場合、経路(B1)への切り替えに関連付けられるシグナリングおよび遅延は正当化され得ない。
図25は、少量データ送信中にRRCリリースメッセージを受信する例を示す。RRC非アクティブ状態(またはRRCアイドル状態)の無線デバイスは、アップリンク(UL)バッファに第1のアップリンクデータおよび第2のアップリンクデータを有し得る。無線デバイスは、第1のアップリンクデータまたは第2のアップリンクデータに応答して、ダウンリンクデータを予期し得る。無線デバイスは、無線デバイスがRRC非アクティブ状態(またはRRCアイドル状態)に留まっている間に、少量データ送信が、アップリンクデータ/パケットの一つまたは複数の送信および/またはダウンリンクデータ/パケットの一つまたは複数の受信を含む、少量データ送信を決定し得る。決定に基づき、無線デバイスは、メッセージを新しい基地局(ターゲット基地局)に送信し得る。メッセージが、RRC再開要求メッセージ、第1のアップリンクデータ、少量データ送信(SDT)の支援パラメーター、第2のアップリンクデータの送信のためのアップリンク許可/リソースを要求するバッファステータスレポート(BSR)のうち少なくとも一つを含含んでもよい。例えば、第一の媒体アクセス制御(MAC)メッセージが、支援パラメーターを含み得る。第二のMACメッセージが、第2のアップリンクデータに対するBSRを含んでもよい。支援パラメーターは、SDTのトラフィックパターン、SDT表示、および(AS)リリース支援情報(RAI)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、支援情報を含むUEコンテキスト取得要求メッセージを送信することができる。支援情報は、SDTのトラフィックパターン、SDT表示、および(AS)RAI、アップリンクデータ情報、およびダウンリンク情報のうちの少なくとも一つを含み得る。アップリンクデータ情報は、アップリンクデータのサイズを含んでもよい。ダウンリンクデータ情報は、ダウンリンクデータのサイズを含んでもよい。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを識別し、無線デバイスを検証することができ得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、古い基地局内の無線デバイスのコンテキストを保持することを決定し得る。例えば、UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを新しい基地局に提供しないことを決定し得る。
図25の実施例では、古い基地局に無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、古い基地局は、メッセージ容器を含む、UEコンテキスト取得失敗メッセージを送信し、メッセージ容器がRRCリリースメッセージを含み得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、古い基地局の決定を識別し得る。識別に応答して、新しい基地局は、第1のアップリンクデータを古い基地局に送信し得る。古い基地局は、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。コアネットワークエンティティは、ユーザープレーン機能(UPF)およびアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)のうちの少なくとも一つを含む。古い基地局は、第1のアップリンクデータに応答してコアネットワークエンティティからダウンリンクデータを受信し、ダウンリンクデータを新しい基地局に送信し得る。UEコンテキスト取得失敗メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、メッセージ容器の内容を無線デバイスに転送することができる。転送に基づき、無線デバイスは、RRCリリースメッセージを受信し得る。RRCリリースメッセージに基づき、無線デバイスは、新しい基地局とのRRC接続をリリースまたは一時停止し得る。RRC接続のリリースまたは一時停止に基づき、無線デバイスは、RRC接続を介して新しい基地局に第2のアップリンクデータを送信しえない、または新しい基地局からダウンリンクデータを受信しえない。例えば、RRC接続のリリースまたは一時停止に基づき、新しい基地局は、ダウンリンクデータを、RRC接続を介して無線デバイスに送信しえない。ダウンリンクデータに基づき、新しい基地局は、ページングメッセージを無線デバイスに送信し得る。ページングメッセージに基づき、無線デバイスは、RRC手順を開始して、新しいRRC接続を確立するか、または一時停止されたRRC接続を再開し得る。第2のアップリンクデータに基づき、および/またはダウンリンクデータを受信しないことに基づき、無線デバイスはRRC手順を開始し得る。これにより、シグナリングオーバーヘッド、電力消費量、およびデータ送信と受信の待ち時間が発生し得る。
一実施例では、無線デバイスが非接続状態(例えば、アイドル、非アクティブなど)のままである間、少量データ送信(SDT)手順は、無線デバイスと基地局との間のユーザーデータの交換を含み得る。SDT送信で交換されるデータ量は、データ量のしきい値よりも小さくてもよい。SDT手順は、少量のデータおよび/または一連のSDT送信の一つのSDT送信を含み得る。例えば、SDT手順を使用して、無線デバイスおよび/または基地局は、制御プレーン(例えば、制御信号、RRCメッセージなど)を使用して、ユーザーデータを転送および/または受信し得る。例えば、SDT手順を使用して、無線デバイスおよび/または基地局は、無線デバイスが非接続状態(例えば、アイドル、非アクティブなど)に留まっている間、ユーザープレーンを使用してユーザーデータを送信および/または受信することができる。. 例えば、SDT手順を使用して、無線デバイスは、(制御プレーンシグナリングを伴う)接続セットアップまたは再開手順を完了することなく、ユーザーデータを送信および/または受信することができる。
SDT手順は、無線デバイスを接続状態(例えば、無線リソース制御(RRC)接続状態)に移行することなく、少量データ交換が実施される、少量データ交換のための任意の手順を含み得る。SDT手順は、少量データの構成される許可ベースの送信および/または少量データのランダムアクセスベースの送信を含み得る。例えば、SDT手順は、事前構成されるアップリンクリソース(PUR)および/または早期データ送信(EDT)を使用した送信を含み得る。例えば、構成される(事前構成される)許可ベースの送信(例えば、PURを使用した送信)では、無線デバイスは、事前構成される許可で構成されてもよく、許可は、接続状態に移行することなく、少量データを送信するために使用され得る。例えば、ランダムアクセスベースの送信(例えば、EDT)では、無線デバイスは、ブロードキャストメッセージ(例えば、システム情報)、専用シグナリング(例えば、無線デバイス固有のシグナリング)、および/またはランダムアクセス手順(例えば、プリアンブル送信に基づく)を介して、アップリンク許可を取得し、接続状態に移行することなく、アップリンク許可に基づき少量データを送信および/または受信し得る。
一実施例では、開始は、最初および/または始まりを含み得る。一実施例では、完了は、最終化、解決、終了、および/または停止を含み得る。開始および/または完了は、プロセス、手順、方法、機構、および/またはその一部のものであり得る。一実施例では、装置は、プロセスを開始し、(例えば、開始に基づき、開始に応答して)開始後にプロセスを実行し得る。プロセスは、プロセスの一部として実行される一つまたは複数のステップ(例えば、サブルーチン、サブプロセスなど)を有し得る。一実施例では、装置は、プロセスの一つまたは複数のステップ(アクション、操作など)を実行することができ(例えば、プロセスの重要な、必要な、および/または十分なステップ)、および実行に基づいて、プロセスが完了していることを決定し得る。一実施例では、複数の異なる装置は、プロセスの異なる部分(例えば、異なる、区別される、および/または重複した部分)を実行し得る。一実施例では、複数の異なる装置の装置は、完了しているプロセス全体の全ステップに基づき、プロセスが完了していることを決定し得る。一実施例では、複数の装置の装置は、完了しているプロセスのステップの特定のサブセット(例えば、プロセス全体よりも小さい)に基づき、プロセスが、完了していると決定し得る。例えば、特定の装置は、プロセスのステップのサブセットと関連付けられてもよく(例えば、実行責任および/または実行能力があり)、ステップのサブセットを実行することに基づき(例えば、異なる装置に関連付けられる他のステップが完了しているかどうかに関係なく)、プロセスが完了していると決定し得る。
既存の技術では、無線デバイスは、SDT手順の一部として、一つまたは複数の少量データ送信を送信および/または受信しようとし得る。一つまたは複数の少量データ送信は、第一の基地局(例えば、アンカー基地局)を介し得る。SDT手順は、無線デバイスがRRC非接続状態(例えば、RRC非アクティブおよび/またはRRCアイドル)のままの間、実施され得る。無線デバイスは、第二の基地局(例えば、再選択シナリオにおけるターゲット基地局など)のカバレッジエリアに移動し得る。無線デバイスは、第二の基地局のカバレッジエリア内にある一方で、SDT手順の実行を試み得る、および/または実行を完了し得る。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクデータを、少量データ送信(SDT)支援情報およびRRC再開要求とともに、第二の基地局に送信し得る。
無線デバイスからアップリンクデータを受信すると、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキストが第二の基地局で利用できないことを決定し得る。従って、第二の基地局は、第一の基地局(例えば、アンカー基地局)から無線デバイスのコンテキストを取得しようとし得る。例えば、第二の基地局は、第一の基地局に要求を送信し得る(例えば、無線デバイスコンテキスト取得要求メッセージ)。一実施例では、第一の基地局は、無線デバイスを検証し、無線デバイスのコンテキストを識別し得る。第一の基地局は、要求されたコンテキストを第二の基地局に提供するか、または要求されたコンテキストを第一の基地局に保持するかを決定し得る。例えば、第一の基地局は、第一の事例(第一の基地局がコンテキストを保持する)と第二の事例(第一の基地局がコンテキストを第二の基地局に送信する)との間で、少量データ送信/受信のシグナリングオーバーヘッドと待ち時間を比較し得る。
既存の技術では、コンテキストを保持することを決定することに基づき、第一の基地局は、RRCリリースメッセージを含む応答メッセージ(例えば、コンテキスト取得失敗メッセージ)を送信し得る。第二の基地局は、無線デバイスにRRCリリースメッセージを(例えば透過的に)転送することができる。RRCリリースメッセージに基づき、無線デバイスは、RRC非接続状態で動作するための構成パラメーター(例えば、SDT手順を実行するためのパラメーターを含む構成パラメーター)をリリースし得る。RRCリリースメッセージに基づき、無線デバイスは、SDT手順を続行および/または完了することができえない。例えば、無線デバイスが残りの少量データ(第二のアップリンクデータまたはダウンリンクデータなど)を送受信するために、無線デバイスが別のRRC再開要求を送信する必要があり得る。追加的または代替的に、第二の基地局が、別のRRC再開要求をトリガーするために、ページングメッセージを無線デバイスに送信する必要があり得る。残りの少量データ送信のそれぞれについて、追加のRRC再開要求および/またはページングメッセージを送信する反復プロセスは、SDT手順の完了遅延および過剰なシグナリングオーバーヘッドを引き起こす。
本開示の例示的な実施形態は、少量データ送信(SDT)中にRRCリリースメッセージを送信するための強化された手順を対象とする。一実施例では、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。一実施例では、第一の基地局は、RRCリリースメッセージの送信を一時停止/延期/遅延するようにさらに決定し得る。文脈を保持する決定は、任意の適切な要因(例えば、無線デバイスのSDT手順に関連付けられる支援情報を含む)に基づいてもよい。例えば、第一の基地局は、第一の基地局が無線デバイスのコンテキストを保持するという表示を、第二の基地局に送信し得る。表示は、RRCリリースメッセージを送信することなく送信され得る(例えば、RRCリリースメッセージが、後で保留および/または送信され得る)。無線デバイスのSDT手順は、実施および/または完了され得る(例えば、少量データ、アップリンクおよび/またはダウンリンクで、無線デバイスと第一の基地局との間で第二の基地局を介して交換される)。SDT手順の完了(例えば、第一の基地局による第一の基地局によって実行されるSDT手順の一部分の完了)に基づき、第一の基地局は、RRCリリースメッセージを第二の基地局に送信し得る。第二の基地局は、無線デバイスにRRCリリースメッセージを送信することができる。従って、RRCリリースメッセージが、SDT手順の完了時に送信される。従って、既存の技術で発生するSDT手順の一時停止/失敗は回避され得る。
本開示の例示的な実施形態は、少量データ送信(SDT)中にRRCリリースメッセージを送信するための強化された手順を対象とする。一実施例では、第二の基地局は、第一の基地局から、第一の基地局が装置のコンテキストを保持するという表示、および無線デバイス用のRRCリリースメッセージを受信し得る。無線デバイスのSDT手順は、実施および/または完了され得る(例えば、少量データ、アップリンクおよび/またはダウンリンクを用いて、無線デバイスと第一の基地局との間で第二の基地局を介して交換される)。第二の基地局は、RRCリリースメッセージを送信することなく、SDT手順に関連付けられる少量データを送信および/または受信し得る。一実施例では、第二の基地局は、SDT手順が完了するまで、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信しえない。
図26は、アンカー再配置を行なわずに、少量データ送信のための強化された手順を示す例示的な図を示す。無線デバイスから、第一の基地局(新しい基地局またはターゲット基地局)は、RRC再開要求メッセージ、第一のアップリンク(UL)データ、第二のULデータに対するUL許可の要求および/またはSDTの支援パラメーターのうちの少なくとも一つを含むメッセージを受信し得る。メッセージに基づき、第一の基地局は、コンテキスト取得要求メッセージを第二の基地局(古い基地局またはソース基地局)に送信してもよく、コンテキスト取得要求メッセージが、SDTの支援情報を含む。コンテキスト取得要求メッセージに基づき、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキスト(UEコンテキスト)を保持することを決定し得る。決定に基づき、第二の基地局は、Xnダウンリンク(DL)メッセージを第一の基地局に送信してもよく、Xn DLメッセージは決定(アンカー保持)を示し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、第一の基地局はSDTを実行することができる。例えば、UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、第一の基地局は、第一のアップリンクデータを第二の基地局に送信することができる。UEコンテキスト取得要求メッセージの送信に基づき、第二の基地局はダウンリンクデータを第一の基地局に送信することができる。決定に基づき、第二の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延し得る。
図26の実施例では、コンテキスト取得要求メッセージに基づき、第二の基地局は、無線デバイス(UEコンテキスト)のコンテキストを保持することを決定し得る。コンテキスト取得要求メッセージに基づき、第二の基地局はさらに、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを送信する延期/遅延することを決定し得る。決定またはさらなる決定に基づき、第二の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含むXn DLメッセージを送信してもよく、Xn DLメッセージが、決定および/またはさらなる決定のうちの少なくとも一つを示してもよ。Xn DLメッセージに基づき、第一の基地局は、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信することを延期/遅延し得る。
図26の実施例では、コンテキスト取得要求メッセージに基づき、第二の基地局はさらに、無線デバイスに対するRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延することを決定し得る。決定またはさらなる決定に基づき、第二の基地局は、メッセージ容器およびメッセージ容器の延期/遅延表示を含むXn DLメッセージを送信してもよく、メッセージ容器は無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含む。延期/遅延表示に基づき、第一の基地局は、メッセージ容器の内容(RRCリリースメッセージ)を無線デバイスに送信/転送することを延期/遅延し得る。例えば、延期/遅延表示に基づき、第一の基地局が、SDTが完了していることを決定するか、またはSDTが完了している、またはメッセージ容器のコンテキストを送信/転送することを延期/遅延の再開のうち少なくとも一つを示すメッセージを受信するまで、第一の基地局は、メッセージ容器の内容(RRCリリースメッセージ)を無線デバイスに送信/転送することを延期/遅延し得る。メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、メッセージ容器の内容(RRCリリースメッセージ)を無線デバイスに透過的に転送し得る。
図26の実施例では、第二の基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。第一の基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。少量データ送信が完了していることを決定することに基づき、第一の基地局または第二の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。決定に基づき、第二の基地局は、SDTが完了していることの決定を示すメッセージを第一の基地局に送信することができる。メッセージに基づき、第一の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。メッセージに基づき、第一の基地局または第二の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
図26の実施例では、SDTが完了していることの決定に基づき、第一の基地局は、SDTが完了していることの決定を示すメッセージを第二の基地局に送信し得る。メッセージに基づき、第二の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを第一の基地局に送信することができる。延期/遅延されたRRCリリースメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに透過的に送信/転送し得る。
図26の実施例では、無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、第二の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを第一の基地局に送信することを延期/遅延し得る。延期/遅延に基づき、第二の基地局は、第一の基地局に延期/遅延を示し得る。例えば、延期/遅延に基づき、第二の基地局は、延期/遅延を示すXn DLメッセージを第一の基地局に送信し得る。Xn DLメッセージが、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含み得ない。少量データ送信(SDT)が完了していることの決定に基づき、第二の基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを第一の基地局に送信し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、RRCリリースメッセージを無線デバイスに透過的に転送し得る。
図26の実施例では、無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、第二の基地局および第一の基地局がSDTを実行し得る。SDTの真ん中で、第二の基地局または第一の基地局または無線デバイスは、無線デバイスをRRC接続状態に移行することを決定し得る。移行の決定に基づき、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキストを第一の基地局に送信し得る。例えば、移行することの決定に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストの要求を第二の基地局に送信し得る。要求に基づき、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキストを第一の基地局に送信することができる。無線デバイスのコンテキストの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスにRRC再開メッセージを送信し得る。RRCレジュームメッセージの受信に基づき、無線デバイスはRRC接続状態に移行することができる。
図26の実施例では、無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、第二の基地局および第一の基地局がSDTを実行し得る。SDTの真ん中で、第一の基地局は、無線デバイスによって送信されるメッセージに基づき、無線デバイスをRRC接続状態に移行することを決定し得る。例えば、移行を決定することに基づき、無線デバイスは、RRC接続状態に移行するための移行要求を新しい基地局に送信し得る。移行要求に基づき、第一の基地局は、無線デバイスをRRC接続状態に移行することを決定し得る。
図26の実施例では、第二の基地局は、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延し得る。無線デバイスをRRC接続状態に移行させる決定に基づき、第二の基地局は、無線デバイスのRRCリリースメッセージを第一の基地局に送信することを取り消すか、RRCリリースメッセージを廃棄することができる。取り消しまたは破棄に基づき、第二の基地局は、RRCリリースメッセージを第一の基地局に不必要な送信を回避し得る。
図26の実施例では、Xnダウンリンク(DL)メッセージが、RRCリリースメッセージを含んでもよい。Xn DLメッセージに基づき、第二の基地局は、無線デバイスに対するRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。例えば、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを示すことに基づき、第二の基地局は、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。例えば、無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することの表示に基づき、第二の基地局は、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。少量データ送信(SDT)が完了していることの決定に基づき、第二の基地局は、遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに転送し得る。
図27は、非アンカー再配置を決定し、第一の基地局のRRCリリースメッセージの送信を遅らせる実施例を示す。第一の基地局は、第二の基地局から、UEコンテキスト取得要求メッセージを受信し得る。UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを保持しない(例えば、アンカー再配置を決定する)と決定し得る。無線デバイスのコンテキストを保持しないという決定に基づき、第一の基地局は、Xn DLメッセージを第二の基地局に送信してもよく、Xn DLメッセージが、無線デバイスのコンテキストを含み得る。Xn DLメッセージが、UEコンテキスト取得応答メッセージであり得る。
図27の実施例では、UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る(例えば、非アンカー再配置を決定する)。例えば、UEコンテキスト取得要求メッセージが、SDTのための支援パラメーター、または原因値(例えば、RNA更新)を含み得る。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。
図27の実施例では、UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。第一の基地局は、無線デバイスに対するRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延しないことをさらに決定し得る。第一の基地局は、RRCリリースメッセージを含むXn DLメッセージを送信することができる。例えば、Xn DLメッセージが、メッセージ容器を含んでもよく、メッセージ容器は、RRCリリースメッセージを含んでもよい。Xn DLメッセージの受信に基づき、第二の基地局は、メッセージ容器の内容(RRCリリースメッセージ)を無線デバイスに透過的に転送し得る。
例えば、UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局はさらに、無線デバイスに対してRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。例えば、支援パラメーターは、無線デバイスの少量データ送信が、複数のアップリンクデータ送信および/または複数のダウンリンクデータ送信のうちの少なくとも一つを含むことを示し得る。支援パラメーターに基づき、第一の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを送信することの延期/遅延を決定し得る。RRCリリースメッセージを送信することの延期/遅延を決定することに基づき、第一の基地局は、延期/遅延を決定すること、または第一の基地局に無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することを示すXn DLメッセージを送信し得る。
図27の実施例では、RRCリリースメッセージを送信することの延期/遅延を決定することに基づき、第一の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含まないXn DLメッセージを送信し得る。決定に基づき、第一の基地局は、SDTが完了していることを決定するまでRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延し得る。
図27の実施例では、RRCリリースメッセージを送信することの延期/遅延を決定することに基づき、第一の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含むXn DLメッセージを送信し得る。Xn DLメッセージの受信に基づき、第二の基地局は、無線デバイスへのRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することができる。例えば、Xn DLメッセージの決定に基づき、第二の基地局は、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信することを延期/遅延し得る。例えば、第二の基地局は、SDTが完了していることを決定するまでRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延し得る。
図28は、RRCリリースメッセージを送信するのを遅延する古い基地局の強化手順の実施例を示す。RRC非アクティブ状態(またはRRCアイドル状態)の無線デバイスは、無線デバイスのアップリンクバッファ内の、第1のアップリンクデータおよび第2のアップリンクデータのうちの少なくとも一つを有し得る。無線デバイスは、少量データ送信(SDT)を決定し得る。SDTを決定することに基づき、無線デバイスは、新しい基地局にメッセージを送信してもよく、メッセージが、RRC再開要求メッセージ、第1のアップリンクデータ、SDTの支援パラメーター、第2のアップリンクデータの送信のためのアップリンク許可/リソースを要求するバッファステータスレポート(BSR)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、SDTの支援情報を含むUEコンテキスト取得要求メッセージを送信することができる。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイス(無線デバイスのUEコンテキスト)のコンテキストを古い基地局内に維持することを決定し得る。例えば、支援情報に基づき、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に保持すること、無線デバイスに対するRRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)の送信を遅らせることの少なくとも一つを決定し得る。例えば、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に保持することを決定することに応答して、古い基地局は、RRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)の送信を遅らせることを決定し得る。無線デバイスのコンテキストを古い基地局に維持すること、および/またはRRCリリースメッセージの送信を遅らせることの少なくとも一つを決定することに基づき、古い基地局は、決定を示すXn DLメッセージ(UEコンテキスト取得失敗メッセージ)を送信し得る。Xn DLメッセージが、RRCリリースメッセージを含み得ない。Xn DLメッセージの受信に応答して、新しい基地局は、第1のアップリンクデータを古い基地局に送信し得る。第1のアップリンクデータの受信に基づき、古い基地局は、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信してもよく、コアネットワークエンティティは、UPFおよびAMFのうちの少なくとも一つを含む。コアネットワークエンティティからダウンリンクデータを受信することに基づき、古い基地局は、ダウンリンクデータを新しい基地局に送信し得る。新しい基地局は、ダウンリンクデータを無線デバイスに送信し得る。BSRに応答して、新しい基地局は、第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を送信し得る。例えば、BSRに応答して、新しい基地局は、Xn DLメッセージおよびBSRのうちの少なくとも一つに基づき第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を送信し得る。BSRに基づき、新しい基地局は、無線デバイスが、送信する第2のアップリンクデータを有することを知ってもよい。Xn DLメッセージに基づき、新しい基地局は、古い基地局が無線デバイスのコンテキストを保持すると決定することを識別し得る。識別に基づき、新しい基地局は、無線デバイスのコンテキストなしに、無線デバイスで少量データ送信を続けると決定し得る。決定に基づき、新しい基地局は、第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を無線デバイスに送信し得る。新しい基地局は、ダウンリンク制御信号を介してアップリンク許可を送信してもよく、ダウンリンク制御信号は、RRCメッセージ、MAC制御要素(MAC CE)、またはダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも一つを含む。無線デバイスは、ダウンリンク制御信号を監視することができる。例えば、メッセージを送信することに応答して、無線デバイスは、新しい基地局からのダウンリンク制御信号を監視し得る。監視に基づき、無線デバイスは、アップリンク許可を含むダウンリンク制御信号を受信し得る。アップリンク許可に基づき、無線デバイスは、第2のアップリンクデータを新しい基地局に送信し得る。新しい基地局は、無線デバイスから第2のアップリンクデータを受信し得る。古い基地局は、第2のアップリンクデータをコアネットワークエンティティに送信し得る。古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることを決定することに基づき、古い基地局は、遅延されたRRCリリースメッセージを新しい基地局に送信し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、新しい基地局は、RRCリリースメッセージを無線デバイスに透過的に転送/送信し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、無線デバイスは、RRC非アクティブ状態にとどまるか、またはRRCアイドル状態に移行することができる。
実施例では、図28に示すように、古い基地局は、支援情報または終了マーカー、SDT終了表示のうちの少なくとも一つに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、支援情報に基づき、古い基地局は、SDTが完了したときを予期し得る。支援情報に基づき、古い基地局は、送信する最後のデータを識別することができ、最後のデータがアップリンクデータおよびダウンリンクデータを含む、。最後のデータは、SDTに関連付けられ得る。最後のデータの送信に基づき、古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、SDTに関連付けられるデータは、終了マーカーを含んでもよく、データは、アップリンクデータおよびダウンリンクデータを含む。データを含むXnメッセージが、終了マーカーを含んでもよい。例えば、新しい基地局は、終了マーカーを含むアップリンクデータ/Xnメッセージを送信し得る。コアネットワークエンティティは、終了マーカーを含むダウンリンクデータ/Xnメッセージを送信し得る。終了マーカーに基づき、古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、新しい基地局またはコアネットワークエンティティは、Xnメッセージを古い基地局に送信してもよく、Xnメッセージが、SDT終了表示を含み得る。SDT終了表示に基づき、古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。
実施例では、図28に示すように、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に維持すること、および/またはRRCリリースメッセージの送信を遅らせることの少なくとも一つを決定することに基づき、古い基地局は、SDT開始表示を新しい基地局または無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。SDT開始表示の受信に応答して、新しい基地局またはコアネットワークエンティティは、SDTが完了していることを決定することに基づき、終了マーカーまたはSDT終了表示を送信し得る。新しい基地局またはコアネットワークは、支援情報に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。古い基地局は、支援情報をコアネットワークエンティティに送信し得る。最後のデータの送信に基づき、新しい基地局またはコアネットワークエンティティは、SDTが完了していることを決定し得る。
一実施例では、図28に示すように、古い基地局は、SDTが完了していることの決定に基づき、遅延されたRRCリリースメッセージを新しい基地局に送信し得る。図27のオプション1に示すように、SDTが完了していることの決定に基づき、古い基地局は、第一のXn DLメッセージを新しい基地局に、送信してもよく、第一のXn DLメッセージがRRCリリースメッセージを含む。第一のXn DLメッセージが、RRC転送メッセージを含むことができる。古い基地局は、第二のXn DLメッセージを新しい基地局に送信することができる。第二のXn DLメッセージが、無線デバイスの(SDT)構成/コンテキスト/パラメーターをリリースする要求、またはSDTが完了していることの表示のうちの少なくとも一つを含んでもよい。第二のXn DLメッセージが、UEコンテキストリリースメッセージを含む。図27のオプション2に示すように、古い基地局は、単一のXn DLメッセージを新しい基地局に送信し得る。単一のXn DLメッセージが、RRCリリースメッセージ、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースする要求、またはSDTが完了していることの表示のうちの少なくとも一つを含む。RRCリリースメッセージの受信に基づき、新しい基地局はRRCリリースメッセージを無線デバイスに透過的に転送することができる。要求または表示に基づき、新しい基地局は、無線デバイスのコンテキスト/構成/パラメーターをリリースし得る。
一実施例では、図28に示すように、新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。新しい基地局は、無線デバイスによって送信されるメッセージに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、新しい基地局は、支援パラメーターに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。支援情報に基づき、新しい基地局は、SDTが完了したときを予期し得る。支援情報に基づき、新しい基地局は、送信する最後のデータを識別することができ、最後のデータがアップリンクデータおよびダウンリンクデータを含む。最後のデータは、SDTに関連付けられ得る。最後のデータの送信に基づき、新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、新しい基地局は、無線デバイスのSDT終了表示に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。無線デバイスは、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、無線デバイスは、SDTが正常に送受信されることに関連付けられる最後のデータに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、無線デバイスは、SDT終了表示を新しい基地局に送信し得る。最後のデータは、SDT終了表示を含み得る。例えば、最後のアップリンクデータは、SDT終了表示を含み得る。バッファステータスレポート(BSR)は、SDT表示を含み得る。例えば、SDTが完了していることの決定に基づき、無線デバイスは、BSRを新しい基地局に送信し得る。BSRは、(UL)バッファにデータがないことを示してもよく、BSRはゼロを示し得る。無線デバイスからのSDT終了表示の受信に基づき、新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。
一実施例では、図28に示すように、SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、終了マーカーを含むアップリンクデータを古い基地局に送信し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、SDT終了表示を古い基地局に送信し得る。
一実施例では、SDTが完了していることを決定することは、無線デバイス内に送信するアップリンクデータなし、および/または無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしのうちの少なくとも一つを決定することに基づき、SDTが完了していることを決定することを含む。終了マーカーは、アップリンク終了マーカーおよびダウンリンク終了マーカーのうちの少なくとも一つを含んでもよい。基地局は、アップリンク終了マーカーおよび/またはダウンリンク終了マーカーのうちの少なくとも一つを受信することに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、少量データ送信(SDT)は、少なくとも一つのアップリンクデータ送信および少なくとも一つのダウンリンクデータ受信を含み得る。基地局は、アップリンク終了マーカーおよびダウンリンク終了マーカーの受信に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、少量データ送信(SDT)は、少なくとも一つのアップリンクデータ送信を含んでもよい。基地局は、アップリンク終了マーカーの受信に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。基地局は、新しい基地局、または古い基地局のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
図29は、CU DUアーキテクチャーにおける古い基地局についてSDTが完了していることを決定する実施例を示す。無線デバイスは、基地局中央ユニット(gNB-CU)および基地局分散ユニット(gNB-DU)を含む基地局(gNB)と通信することができる。無線デバイスは、セルを含む一つまたは複数のセルの無線チャネルを介して、基地局分散ユニットと直接通信し得る。無線デバイスは、基地局分散ユニットを介して、基地局中央ユニットと通信し得る。基地局分散ユニットおよび基地局中央ユニットは、F1制御プレーンインターフェイス(F1-C)および/またはF1ユーザープレーンインターフェイス(F1-U)を含むF1インターフェイスを介して互いに接続され得る。基地局中央ユニットは、基地局中央ユニット制御プレーン(gNB-CU-CP)および/または基地局中央ユニットユーザープレーン(gNB-CU-UP)を含み得る。基地局分散ユニットは、F1制御プレーンインターフェイス(F1-C)を介して、基地局中央ユニット制御プレーンと通信し得る。基地局分散ユニットは、F1ユーザープレーンインターフェイス(F1-U)を介して基地局中央ユニットユーザープレーンと通信し得る。基地局中央ユニット制御プレーンは、E1インターフェイスを介して基地局中央ユニットユーザープレーンと通信し得る。一実施例では、基地局は、基地局分散ユニットおよび/または第二の基地局分散ユニットを含む、複数の基地局分散ユニットを含み得る。基地局中央ユニットは、複数のF1インターフェイスを介して、複数の基地局分散ユニットと通信し得る。無線デバイスは、複数の基地局分散ユニットと通信し得る。無線デバイスは、複数の基地局分散ユニットの一つまたは複数を介して、基地局中央ユニットと通信し得る。一実施例では、基地局分散ユニットは、無線デバイスに一次セルおよび/またはマスターセルグループを提供することができる。一実施例では、基地局(例えば、基地局中央ユニット、基地局中央ユニット制御プレーン、および/または基地局中央ユニットユーザープレーン)は、コアネットワークノード/デバイス(例えば、コアネットワーク制御プレーン:AMF、MME、またはコアネットワークユーザープレーン:UPF、S-GW)に接続され得る。一実施例では、基地局(例えば、基地局中央ユニット、基地局中央ユニット制御プレーン、および/または基地局中央ユニットユーザープレーン)は、第二の基地局(例えば、gNB、eNBなど)を含む複数の隣接基地局に接続され得る。
一実施例では、図29および/または図28に示すように、無線デバイスは、新しい基地局中央ユニット(gNB-CU)および新しい基地局分散ユニット(gNB-DU)を含む新しい基地局(gNB)と通信することができる。SDTを決定することに基づき、無線デバイスは、メッセージを新しい基地局分散ユニットに送信してもよく、メッセージが、RRC再開要求メッセージ、第1のアップリンクデータ、SDTの支援パラメーター、第2のアップリンクデータの送信のためのアップリンク許可/リソースを要求するバッファステータスレポート(BSR)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージの受信に基づき、新しい基地局分散ユニットは、第一のF1メッセージを、F1-Cを介して新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信してもよく、第一のF1メッセージが、RRC再開要求メッセージ、SDTの支援パラメーター、および/またはBSRのうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージの受信に基づき、新しい基地局分散ユニットは、第二のF1メッセージを、F1-Uを介して新しい基地局中央ユニットユーザープレーンに送信してもよく、第二のF1メッセージが、第1のアップリンクデータを含み得る。第一のF1メッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、UEコンテキスト取得要求メッセージを、古い基地局中央ユニット制御プレーンに送信することができ、UEコンテキスト取得メッセージが、SDTの支援情報を含み得る。UEコンテキスト取得メッセージに基づき、古い基地局中央ユニット制御プレーンは、無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。UEコンテキスト取得メッセージに基づき、古い基地局中央ユニット制御プレーンはさらに、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、古い基地局中央ユニット制御プレーンは、Xn DLメッセージ(UEコンテキスト取得失敗メッセージを取得)を新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信してもよく、Xn DLメッセージが、無線デバイスのコンテキストを保持することを決定すること(アンカーキープ)またはRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延する決定を示し得る。Xn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、古い基地局でSDTを開始/実行することを決定し得る。SDTを開始/実行する決定に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、E1メッセージを新しい基地局ユーザープレーンに送信してもよく、E1メッセージが、SDTを開始/実行することを決定または無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することを示し得る。E1メッセージに基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、SDTを開始/実行し得る。SDTを開始/実行すること、または無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、第1のアップリンクデータを古い基地局中央ユニットユーザープレーンに送信し得る。
一実施例では、図29および/または図28に示すように、第1のアップリンクデータは、制御プレーンを介して送信することができる。第1のアップリンクデータの受信に基づき、新しい基地局分散ユニットは、第1のアップリンクデータを新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信し得る。無線デバイスのコンテキストを保持することを決定すること、またはRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延することと決定することを示すXn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、第1のアップリンクデータを古い基地局中央ユニット制御プレーンに送信し得る。第1のアップリンクデータの受信に基づき、古い基地局中央ユニット制御プレーンは、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。
一実施例では、図29に示すように、新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。新しい基地局は、新しい基地局分散ユニット、および新しい基地局中央ユニットのうちの少なくとも一つを含み得る。新しい基地局中央ユニットは、新しい基地局中央ユニット制御プレーン、および新しい基地局中央ユニットユーザープレーンのうちの少なくとも一つを含み得る。新しい基地局分散ユニットは、無線デバイスによって送信されるメッセージ(例えば、支援パラメーター)に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることを決定したことに基づき、新しい基地局分散ユニットは、図29のオプションAに示すように、第一の終了マーカーを新しい基地局中央ユニットユーザープレーンに送信することができる。アップリンクデータは、第一の終了マーカーを含んでもよい。第一の終了マーカーの受信に基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、第一の終了マーカーを古い基地局中央ユニットユーザープレーンに送信し得る。第一の終了マーカーの受信に基づき、古い基地局の中央ユニットユーザープレーンは、第一の終了マーカーを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。第一の終了マーカーの受信に基づき、古い基地局の中央ユニットユーザープレーンは、SDTが完了していることを決定し得る。
図29の実施例では、コアネットワークエンティティは、第二の終了マーカーを古い基地局の中央ユニットユーザープレーンに送信し得る。第二の終了マーカーの受信に基づき、古い基地局の中央ユニットユーザープレーンは、SDTが完了していることを決定し得る。
図29の実施例では、第一の終了マーカーまたはSDT開始表示を受信することに応答して、コアネットワークエンティティは、コアネットワークエンティティのバッファ内の無線デバイスの最後のダウンリンクデータを古い基地局(中央ユニット)に送信することに基づき、第二の終了マーカーを古い基地局(中央ユニット)に送信し得る。例えば、第一の終了マーカーまたはSDT開始表示を受信することに応答して、コアネットワークエンティティは、コアネットワークエンティティのバッファ内の無線デバイスの最後のダウンリンクデータを古い基地局中央ユニットユーザープレーンに送信することに基づき、第二の終了マーカーを古い基地局中央ユニットユーザープレーンに送信し得る。
図29の実施例では、第一の終了マーカーは、無線デバイス内に送信するアップリンクデータがこれ以上ないことを示すアップリンク終了マーカーを含み得る。第二の終了マーカーは、無線デバイス内に受信するダウンリンクデータがこれ以上ないことを示す、ダウンリンク終了マーカーを含む。第一の終了マーカーおよび第二の終了マーカーの受信に基づき、古い基地局(中央ユニット)は、SDTが完了していることを決定してもよく、例えば、第一の終了マーカーおよび第二の終了マーカーの受信に基づき、古い基地局の中央ユニットユーザープレーンは、SDTが完了していることを決定し得る。
図29の実施例では、SDTが完了していること決定したことに基づき、新しい基地局分散ユニットは、図29のオプションBに示すように、新しい基地局中央ユニット制御プレーンにSDT終了表示を送信することができる。SDT終了表示の受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、SDT終了表示を古い基地局中央ユニット中央ユニットに送信し得る。SDT終了表示の受信に基づき、古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。
図29の実施例では、コアネットワークエンティティは、SDT終了表示を古い基地局(中央ユニット)に送信し得る。例えば、SDTが完了していることの決定に基づき、コアネットワークエンティティは、SDT終了表示を古い基地局(中央ユニット)に送信し得る。SDT終了表示の受信に基づき、古い基地局(中央ユニット)は、SDTが完了していることを決定し得る。
図29の実施例では、新しい基地局(中央ユニット)は、第一のSDT終了表示を古い基地局(中央ユニット)に送信し得る。無線デバイスのコアネットワークエンティティは、第二のSDT終了表示を古い基地局(中央ユニット)に送信し得る。第一のSDT終了表示および第二のSDT終了表示の受信に基づき、古い基地局(中央ユニット)は、SDTが完了していることを決定し得る。例えば、第一のSDT終了表示は、無線デバイス内に送信するアップリンクデータがこれ以上ないことを示し得る。第二のSDT終了表示は、無線デバイス内に受信するダウンリンクデータがこれ以上ないことを示し得る。古い基地局中央ユニットは、古い基地局中央ユニット制御プレーンを含むことができる。
図30は、RRCリリースメッセージを送信するのを遅延する新しい基地局のための強化された手順の実施例を示す。RRC非アクティブ状態(またはRRCアイドル状態)の無線デバイスは、無線デバイスのアップリンクバッファ内の、第1のアップリンクデータおよび第2のアップリンクデータのうちの少なくとも一つを有し得る。無線デバイスは、少量データ送信(SDT)を決定し得る。SDTを決定することに基づき、無線デバイスは、新しい基地局にメッセージを送信してもよく、メッセージが、RRC再開要求メッセージ、第1のアップリンクデータ、SDTの支援パラメーター、第2のアップリンクデータの送信のためのアップリンク許可/リソースを要求するバッファステータスレポート(BSR)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージの受信に基づき、新しい基地局は、SDTの支援情報を含むUEコンテキスト取得要求メッセージを送信することができる。UEコンテキスト取得要求メッセージに基づき、古い基地局は、無線デバイス(無線デバイスのUEコンテキスト)のコンテキストを古い基地局内に維持することを決定し得る。例えば、支援情報に基づき、古い基地局は、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に保持すること、無線デバイスに対するRRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)の送信を遅らせることの少なくとも一つを決定し得る。例えば、無線デバイスのコンテキストを古い基地局に保持することを決定することに応答して、古い基地局は、RRCメッセージ(RRCリリースメッセージ)の送信を遅らせることを決定し得る。無線デバイスのコンテキストを古い基地局に維持すること、および/またはRRCリリースメッセージの送信を遅らせることの少なくとも一つを決定することに基づき、古い基地局は、決定を示すXn DLメッセージ(UEコンテキスト取得失敗メッセージ)を送信し得る。Xn DLメッセージが、RRCリリースメッセージを含んでもよい。表示に基づき、新しい基地局は、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信することを延期/遅延し得る。Xn DLメッセージの受信に応答して、新しい基地局は、第1のアップリンクデータを古い基地局に送信し得る。第1のアップリンクデータの受信に基づき、古い基地局は、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信してもよく、コアネットワークエンティティは、UPFおよびAMFのうちの少なくとも一つを含む。コアネットワークエンティティからダウンリンクデータを受信することに基づき、古い基地局は、ダウンリンクデータを新しい基地局に送信し得る。新しい基地局は、ダウンリンクデータを無線デバイスに送信し得る。BSRに応答して、新しい基地局は、第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を送信し得る。例えば、BSRに応答して、新しい基地局は、Xn DLメッセージおよびBSRのうちの少なくとも一つに基づき第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を送信し得る。BSRに基づき、新しい基地局は、無線デバイスが、送信する第2のアップリンクデータを有することを知ってもよい。Xn DLメッセージに基づき、新しい基地局は、古い基地局が無線デバイスのコンテキストを保持すると決定することを識別し得る。識別に基づき、新しい基地局は、無線デバイスのコンテキストなしに、無線デバイスで少量データ送信を続けると決定し得る。決定に基づき、新しい基地局は、第2のアップリンクデータに対するアップリンク許可を無線デバイスに送信し得る。新しい基地局は、ダウンリンク制御信号を介してアップリンク許可を送信してもよく、ダウンリンク制御信号は、RRCメッセージ、MAC制御要素(MAC CE)、またはダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも一つを含む。無線デバイスは、ダウンリンク制御信号を監視することができる。例えば、メッセージを送信することに応答して、無線デバイスは、新しい基地局からのダウンリンク制御信号を監視し得る。監視に基づき、無線デバイスは、アップリンク許可を含むダウンリンク制御信号を受信し得る。アップリンク許可に基づき、無線デバイスは、第2のアップリンクデータを新しい基地局に送信し得る。新しい基地局は、無線デバイスから第2のアップリンクデータを受信し得る。古い基地局は、第2のアップリンクデータをコアネットワークエンティティに送信し得る。新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。RRCリリースメッセージの受信に基づき、無線デバイスは、RRC非アクティブ状態にとどまるか、またはRRCアイドル状態に移行することができる。
図30の実施例では、新しい基地局は、図30のオプション1に示されるように、SDTが完了していることを決定することができる。例えば、新しい基地局は、無線デバイスによって送信されるメッセージに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。新しい基地局は、無線デバイスの支援パラメーターまたはSDT終了表示に基づき、SDTが完了していることを決定し得る。
図30の実施例では、新しい基地局は、図30のオプション2に示されるように、SDTが完了していることを決定することができる。古い基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。決定に基づき、古い基地局は、第二のXn DLメッセージを新しい基地局に送信してもよく、第二のXn DLメッセージが、無線デバイスの(SDT)構成/コンテキスト/パラメーターをリリースするよう要求し得る。決定に基づき、古い基地局は、SDT終了表示を含む第二のXn DLメッセージを送信し得る。第二のXn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
図31は、CU DUアーキテクチャーにおける新しい基地局についてSDTが完了していることを決定する実施例を示す。無線デバイスは、基地局中央ユニット(gNB-CU)および基地局分散ユニット(gNB-DU)を含む基地局(gNB)と通信することができる。図31に示すように、古い基地局中央ユニットは、無線デバイスのコンテキストを維持すること、および/または無線デバイス用のRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延することを決定し得る。決定に基づき、古い基地局中央ユニットは、決定を示すXn DLメッセージを送信し得る。Xn DLメッセージが、RRCリリースメッセージを含んでもよい。Xn DLメッセージに基づき、新しい基地局中央ユニットは、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信することを延期/遅延/一時停止し得る。Xn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、古い基地局でSDTを開始/実行することを決定し得る。SDTを開始/実行する決定に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、E1メッセージを新しい基地局ユーザープレーンに送信してもよく、E1メッセージが、SDTを開始/実行することを決定または無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することを示し得る。E1メッセージに基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、SDTを開始/実行し得る。SDTを開始/実行すること、または無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することに基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、第1のアップリンクデータを古い基地局中央ユニットユーザープレーンに送信し得る。
一実施例では、図31および/または図30に示すように、第1のアップリンクデータは、制御プレーンを介して送信されることが許容される。第1のアップリンクデータの受信に基づき、新しい基地局分散ユニットは、第1のアップリンクデータを新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信し得る。無線デバイスのコンテキストを保持することを決定すること、またはRRCリリースメッセージの送信を延期/遅延することと決定することを示すXn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、第1のアップリンクデータを古い基地局中央ユニット制御プレーンに送信し得る。第1のアップリンクデータの受信に基づき、古い基地局中央ユニット制御プレーンは、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。
図31の実施例では、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンによって、SDTが完了していることを決定し得る。図31のオプションAに示すように、決定に基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、第二のXn DLメッセージを含むメッセージを新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信してもよく、第二のXn DLメッセージが、新しい基地局内の無線デバイスの(SDT)構成/コンテキスト/パラメーターをリリースするよう要求し得る。決定に基づき、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンは、第二のXn DLメッセージを含むメッセージを新しい基地局中央ユニット制御プレーンに送信してもよく、第二のXn DLメッセージが、SDT終了表示を含み得る。第二のXn DLメッセージの受信に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、SDTが完了していることを決定し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
図31のオプションAの実施例では、新しい基地局中央ユニットのユーザープレーンは、図30のオプションAに示されるように、終了マーカーに基づいてSDTが完了していることを決定することができる。終了マーカーは、アップリンクデータ用の第一のマーカーと、ダウンリンクデータ用の第二の終了マーカーとを含んでもよい。
図31のオプションBの実施例では、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、新しい基地局分散ユニットからSDT終了表示を受信することに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。新しい基地局分散ユニットは、SDTが完了していることを決定し得る。決定に基づき、新しい基地局分散ユニットは、SDT終了表示を送信し得る。新しい基地局に基づき、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
一実施例では、RRCリリースメッセージを送信する延期/遅延を決定することに基づき、古い基地局は、メッセージ容器を含むXn DLメッセージを送信し得る。メッセージ容器は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含み得る。Xn DLメッセージが、メッセージ容器の内容送信の延期/遅延を示し得る。Xn DLメッセージの受信(または示すこと)に基づき、新しい基地局は、メッセージ容器のコンテキスト(RRCリリースメッセージ)を送信することを延期/遅延し得る。SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、メッセージ容器の内容を無線デバイスに送信し得る。
一実施例では、新しい基地局(中央ユニット)は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを生成し得る。例えば、新しい基地局は、古い基地局からのUEコンテキスト取得要求メッセージに応答して、Xn DLメッセージを受信することができる。Xn DLメッセージに基づき、新しい基地局は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを生成し得る。Xn DLメッセージが、古い基地局に無線デバイスのコンテキストを保持することを決定すること、または無線デバイスに対してRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定することを示し得る。例えば、無線デバイスからのメッセージに基づき、新しい基地局は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを生成し得る。支援パラメーターに基づき、新しい基地局は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを生成し得る。無線デバイスのSDT構成/コンテキストに基づき、新しい基地局は、無線デバイスでSDTを実行し得る。例えば、SDT構成/コンテキスト/パラメーターは、無線デバイスのPDCP構成、無線デバイスのRLC構成、無線デバイスのMAC構成、および無線デバイスの物理層構成のうちの少なくとも一つを含んでもよい。生成に基づき、新しい基地局は、SDT構成/コンテキスト/パラメーターを無線デバイスに送信し得る。SDT構成/コンテキスト/パラメーターの受信に基づき、無線デバイスは、SDT構成/コンテキストを構成し得る。SDT構成/コンテキスト/パラメーターに基づき、無線デバイスは、SDTを実行し得る。例えば、SDT構成/コンテキスト/パラメーターに基づき、無線デバイスは、RRC非アクティブ状態またはRRCアイドル状態のままで、アップリンクデータを送信し、および/またはダウンリンクデータを受信し得る。例えば、Xn DLマッサージは、SDT構成/コンテキストの構成情報を含み得る。Xn DLメッセージに基づき、新しい基地局は、SDT構成/コンテキストを生成し得る。構成情報は、無線デバイスのPDCP構成の少なくとも一つ、無線デバイスのRLC構成、無線デバイスのMAC構成、および無線デバイスの物理層構成のうちの少なくとも一つを含み得る。
一実施例では、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを生成し得る。生成に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットに構成し得る。構成に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、メッセージを新しい基地局中央ユニットユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットに送信してもよく、メッセージが無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを含み得る。メッセージに基づき、新しい基地局中央ユニットのユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットは、無線デバイス、古い基地局および/または新しい基地局中央ユニットの制御プレーン(または新しい基地局ユニットのユーザープレーン)を用いてSDTを実行し得る。
一実施例では、新しい基地局(中央ユニット)は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースし得る。例えば、SDTが完了していることの決定に基づき、新しい基地局は、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースし得る。SDT終了表示または無線デバイスの(SDT)構成/コンテキスト/パラメーターのリリース要求の受信に基づき、新しい基地局は、無線デバイスのSDT構成/コンテキストをリリースし得る。例えば、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターのリリースに基づき、新しい基地局は、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
一実施例では、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースし得る。リリースに基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターを、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットにリリースするよう要求し得る。要求に基づき、新しい基地局中央ユニット制御プレーンは、新しい基地局中央ユニットユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットにメッセージを送信してもよく、メッセージが、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースするよう要求し得る。メッセージに基づき、新しい基地局中央ユニットのユーザープレーンおよび/または新しい基地局分散ユニットは、無線デバイスのSDT構成/コンテキスト/パラメーターをリリースし得る。
一実施例では、無線デバイスは、メッセージを第二の基地局に送信してもよく、メッセージが、RRC要求メッセージ、SDTの第一のアップリンクデータおよび支援パラメーターのうちの少なくとも一つを含んでもよい。メッセージに基づき、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキストの非アンカー再配置を推奨することを決定し得る。決定に基づき、第二の基地局は、無線デバイスのコンテキストの非アンカー再配置の推奨を含むXn ULメッセージを送信し得る。Xn ULメッセージに基づき、第一の基地局は、第一の基地局内の無線デバイスのコンテキストを保持することを決定し得る。Xn ULメッセージが、UEコンテキスト取得要求メッセージであり得る。
一実施例では、第一の基地局は、コアネットワークエンティティにおいて保留中のダウンリンクデータまたはダウンリンクデータを示す第一のページングメッセージを受信し得る。ダウンリンクデータまたは第一のページングメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、第二のページングメッセージを無線デバイスに送信し得る。例えば、第一の基地局は、第二のページングメッセージを第二の基地局を介して無線デバイスに送信することができる。第一の基地局または第二の基地局は、少量データ送信を決定し得る。例えば、ダウンリンクデータのサイズに基づき、第一の基地局または第二の基地局は、少量データ送信を決定し得る。第二のページングメッセージが、少量データ送信のためのモバイルサービス終了を示し得る。例えば、少量データ送信を決定することに基づき、第二のページングメッセージが、少量データ送信のためのモバイルサービス終了を示し得る。
一実施例では、第二のページングメッセージを受信することに基づき、第二の基地局は第二のページングメッセージを無線デバイスに送信することができる。第二の基地局から第二のページングメッセージを受信することに基づき、無線デバイスは、RRC要求メッセージと、SDTに対する支援パラメーターのうちの少なくとも一つを含むメッセージを送信し得る。例えば、RRC要求メッセージが、少量データ送信に対するモバイル終了応答を示し得る。メッセージの受信に基づき、第二の基地局は、無線デバイスのアイデンティティ、MAC-I、SDTに対する支援パラメーター、および少量データ送信の(それに対するモバイル終了応答)の表示のうちの少なくとも一つを含む第一のXn ULメッセージを送信し得る。第一のXn ULメッセージが、UEコンテキスト取得要求メッセージを含むことができる。第一のXn ULメッセージに基づき、第一の基地局は、第一の基地局に無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。決定に基づき、第一の基地局は、決定を示すXn DLメッセージを送信し得る。決定および/または第一のXn ULメッセージに基づき、第一の基地局は、ダウンリンクデータを含むXn DLメッセージを送信することができる。ダウンリンクデータの受信に基づき、第二の基地局は、ダウンリンクデータを無線デバイスに転送し得る。Xn DLメッセージまたは転送成功の受信に基づき、第二の基地局は、第一の基地局内の無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することを確認する、および/または転送成功を示す第二のXn ULメッセージを送信し得る。第二のXn ULメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、第二のダウンリンクデータを有すること/受信することに基づき、第二のダウンリンクデータを第二の基地局に送信し得る。第二のXn ULメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスに対してRRCリリースメッセージを送信し得る。例えば、第一の基地局は、RRC転送メッセージまたはメッセージ容器を含むUEコンテキストリリースメッセージを送信してもよく、メッセージ容器は、RRCリリースメッセージを含み得る。第二のXn ULメッセージの受信に基づき、第二の基地局は、メッセージ容器の内容(RRCリリースメッセージ)を無線デバイスに転送し得る。
一実施例では、第二の基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージを第一の基地局に送信することができ、UEコンテキスト取得要求メッセージが、無線デバイスの第1のアップリンクデータを含むことができる。UEコンテキスト取得要求メッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを保持すること、および/または無線デバイスに対してRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを決定し得る。決定に基づき、第一の基地局は、第1のアップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信し得る。決定に基づき、第一の基地局は、Xn DLメッセージを第二の基地局に送信することができ、Xn DLメッセージが決定を示すことができる。Xn DLメッセージの受信に基づき、第二の基地局は、決定を確認する第二のXn ULメッセージを送信し得る。第二のXn ULメッセージの受信に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのダウンリンクデータを第二の基地局に送信してもよく、第一の基地局は、無線デバイスのコアネットワークエンティティからダウンリンクデータを受信し得る。
第二の基地局から、第一の基地局は、無線デバイスのための少量データ送信(SDT)の支援情報を含むコンテキスト取得要求メッセージを受信することができる。支援情報に基づき、第一の基地局は、無線デバイスのコンテキストを第一の基地局に保持することを決定し得る。第一の基地局は、第一の基地局が無線デバイスのコンテキストを保持することを示す応答メッセージを送信し得る。応答メッセージに基づき、第一の基地局は、無線デバイス用のSDTに関連付けられるアップリンクデータを受信し得る。SDTが完了していることに基づき、第一の基地局は、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含む少なくとも一つのメッセージを送信し得る。
応答メッセージが、RRCリリースメッセージを含み得ない。
無線デバイスのコンテキストを保持することを決定することは、さらなるアップリンクおよびさらなるダウンリンクデータ転送が予期されないこと、単一のダウンリンクデータ送信が予期されおよびさらなるアップリンクデータ送信が予期されないこと、または無線デバイスのアップリンクデータおよび/または無線デバイスのダウンリンクデータのサイズが閾値よりも小さいことの少なくとも一つを示す支援情報に基づいてもよい。
アップリンクデータの受信に基づき、第一の基地局は、アップリンクデータを無線デバイスのコアネットワークエンティティに送信してもよく、コアネットワークエンティティは、ユーザープレーン機能(UPF)およびアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)のうちの少なくとも一つを含む。
応答メッセージに基づき、第一の基地局は、SDTに関連付けられるダウンリンクデータを第二の基地局に送信することができる。
応答メッセージに応答して、第一の基地局は、コアネットワークエンティティからダウンリンクデータを受信することができる。
応答メッセージを送信することは、無線デバイスを正しく識別し、無線デバイスを正しく検証することに基づき、応答メッセージを送信することをさらに含み得る。
SDTが完了していることの決定は、無線デバイス内に送信するアップリンクデータなし、および/または無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしのうちの少なくとも一つを決定することに基づき、SDTが完了していることを決定することを含み得る。
無線デバイス内に送信するアップリンクデータなし、または無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしを決定することは、終了マーカーを受信すること、SDT終了表示を受信すること、および支援情報のうちの少なくとも一つに基づいてもよい。
終了マーカーまたはSDT終了表示を受信することは、第二の基地局、および/または無線デバイスのコアネットワークエンティティのうちの少なくとも一つから、終了マーカーまたはSDT終了表示を受信することを含み得る。
無線デバイスのアップリンクデータまたは無線デバイスのダウンリンクデータは、終了マーカーまたはSDT終了表示のうちの少なくとも一つを含む。
SDT終了表示を受信することは、Xnインターフェイス、またはNG-制御プレーン(NG-C)インターフェイスのうちの少なくとも一つを含む、制御プレーンインターフェイスを介して送信または受信されたシグナリングメッセージにおいて、SDT終了表示を受信することを含み得る。
少なくとも一つのメッセージが、RRC転送メッセージおよび/またはUEコンテキストリリースメッセージのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
第一の基地局は、RRCリリースメッセージを含むRRC転送を送信することに応答して、UEコンテキストリリースメッセージを送信し得る。
少なくとも一つのメッセージが、SDTが完了していることを示し得る。
第一の基地局は、SDT終了表示または終了マーカーの受信に応答して、SDTが完了していることを示す少なくとも一つのメッセージを送信し得る。
支援情報は、リリース支援情報(RAI)、SDTのトラフィックパターン、無線デバイスのSDT表示、アップリンクデータ情報、およびダウンリンクデータ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
SDTは、無線デバイスのRRC非アクティブ状態またはRRCアイドル状態のアップリンクデータの一つまたは複数の送信、および無線デバイスのRRC非アクティブ状態またはRRCアイドル状態のダウンリンクデータの一つまたは複数の受信のうちの少なくとも一つを含み得る。
アップリンクデータは、無線デバイスによってRRC要求メッセージと一緒に送信されるアップリンクデータを含む第一のアップリンクデータ、および第一のアップリンクデータの送信に基づき、無線デバイスのアップリンクバッファで保留中のアップリンクデータ、およびSDTに基づく無線デバイスの予期アップリンクデータのうちの少なくとも一つを含む第二のアップリンクデータのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
RAIは、さらなるアップリンク、およびさらなるダウンリンクデータ送信が予期されないこと、単一のダウンリンクデータ送信が予期され、さらなるアップリンクデータ送信が予期されないこと、または単一のアップリンクまたはダウンリンクデータ送信よりも多いことが予期されること、のうちの少なくとも一つを含み得る。
アップリンクデータ情報は、アップリンクデータのサイズを含むアップリンクデータの情報を含み得る。
ダウンリンクデータ情報は、ダウンリンクデータのサイズを含むダウンリンクデータの情報を含み得る。
応答メッセージが、(UE)コンテキスト取得失敗メッセージを含むことができる。
識別することは、無線デバイスのアイデンティティに基づき、無線デバイスを識別することを含み得る。
検証することは、無線デバイスのメッセージ認証コード完全性(MAC-I)に基づき、無線デバイスを検証することを含み得る。
コンテキスト取得要求メッセージが、無線デバイスのアイデンティティ、および無線デバイスのMAC-Iをさらに含み得る。
第一の基地局は、無線デバイスに、RRC接続を一時停止することを要求するダウンリンクRRCメッセージを送信してもよく、ダウンリンクRRCメッセージが、無線デバイスの再開アイデンティティを含む。
応答メッセージが、第一の基地局がRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することをさらに示し得る。
RRC要求メッセージが、RRC再開要求メッセージ、またはRRC再確立要求メッセージのうちの少なくとも一つであり得る。
RRC要求メッセージが、無線デバイスのアイデンティティ、および無線デバイスのMAC-Iのうちの少なくとも一つを含む。
アイデンティティは、再開アイデンティティ、またはセル無線ネットワーク一時アイデンティティ(C-RNTI)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
応答メッセージが、無線デバイスのSDT構成/パラメーターを含むことができる。
無線デバイスから、第二の基地局は、RRC要求メッセージ、第一のアップリンクデータ、およびSDTの支援パラメーターを含む、少量データ送信(SDT)用の少なくとも一つの第一のメッセージを受信し得る。第二の基地局は、少量データ送信(SDT)の支援情報を含む、コンテキスト取得要求メッセージを第一の基地局に送信し得る。第二の基地局は、第一の基地局が無線デバイスのコンテキストを保持していることを示す応答メッセージを受信することができる。第二の基地局は、第一の基地局に、および応答メッセージに基づき、第一のアップリンクデータを送信し得る。第二の基地局は、第一の基地局から、無線デバイス用のRRCリリースメッセージを含む少なくとも一つのメッセージを受信し得る。
第二の基地局は、RRCリリースメッセージの受信に応答して、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信し得る。
第二の基地局は、第一の基地局から、および応答メッセージに基づき、SDTに関連付けられるダウンリンクデータを受信し得る。
第二の基地局は、無線デバイス内に送信するアップリンクデータなし、および/または無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしのうち少なくとも一つを決定することに基づき、SDTが完了していることを決定し得る。
第二の基地局は、第一の基地局に、およびSDTが完了していることの決定に基づき、終了マーカーまたはSDT終了表示を送信し得る。
無線デバイス内に送信するアップリンクデータなしまたは無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしを決定することは、支援情報、および/または第一の基地局から、終了マーカー、またはSDT終了表示のうちの少なくとも一つを受信することのうちの少なくとも一つに基づいてもよい。
無線デバイス内に送信するアップリンクデータなしを決定することは、第一の基地局に、第二の局内のアップリンクデータを送信することが完了すること、および/または無線デバイス内にアップリンクデータがないこと、または無線デバイスからのアップリンク許可要求がないことのうちの少なくとも一つを示す、無線デバイスのアップリンク許可要求(バッファステータスレポート(BSR))の少なくとも一つにさらに基づいてもよい。
無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしを決定することは、無線デバイスに、第二の局内のダウンリンクデータを送信することが完了していることにさらに基づいてもよい。
少なくとも一つのメッセージが、RRC転送メッセージおよび/またはUEコンテキストリリースメッセージのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
第二の基地局は、RRCリリースメッセージを含むRRC転送を受信することに応答して、UEコンテキストリリースメッセージを受信し得る。
少なくとも一つのメッセージが、SDTが完了していることを示し得る。
第二の基地局は、SDT競合表示または終了マーカーの送信に応答して、および第一の基地局から、SDTが完了していることを示す少なくとも一つのメッセージを受信し得る。
第二の基地局は、SDTが完了していること、および/またはUEコンテキストリリースメッセージのうちの少なくとも一つを受信することに基づき、SDT構成/パラメーターをリリースし得る。
第二の基地局は、応答メッセージに基づき、無線デバイスに対するSDT構成/パラメーターを構成し得る。
第二の基地局は、無線デバイスを用いて、無線デバイスに対するSDT構成/パラメーターに基づき、SDTを実行してもよく、無線デバイスに対するSDT構成/パラメーターが、下記の少なくとも一つを含む。無線デバイスのPDCP構成パラメーター、無線デバイスのRLC構成パラメーター、無線デバイスのMAC構成パラメーター、および/または無線デバイスの物理層構成パラメーター。
第二の基地局は、無線デバイスに、および構成に基づいて無線デバイスに対するSDT構成/パラメーターを送信し得る。
第二の基地局は、第一の基地局から、無線デバイスのSDT構成/パラメーターを受信することができる。
RRC要求メッセージを受信することは、RRC接続を一時停止する無線デバイスから、RRC再開要求メッセージを受信することを含み得る。
RRC接続を一時停止している無線デバイスは、RRC非アクティブ状態またはRRCアイドル状態にあり得る。
RRC要求メッセージを受信することは、RRC接続状態にある無線デバイスから、RRC再確立要求メッセージを受信することを含み得る。
第一のアップリンクデータを送信することは、第一の基地局がRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延することを示す応答メッセージにさらに基づき、第一のアップリンクデータを送信することを含み得る。
支援パラメーターは、リリース支援情報(RAI)、SDTのトラフィックパターン、および無線デバイスのSDT表示のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
第一の基地局は、第二の基地局から、無線デバイスのための少量データ送信(SDT)の支援情報を含むコンテキスト取得要求メッセージを受信することができる。第一の基地局は、支援情報に基づき、第一の基地局に無線デバイスのコンテキストを維持することを決定し得る。第一の基地局は、第一の基地局が無線デバイスのコンテキストを保持するという表示と、無線デバイス用のRRCリリースメッセージとを含む応答メッセージを送信し得る。第一の基地局は、応答メッセージに基づき、SDTに関連付けられるアップリンクデータを受信し得る。
第一の基地局は、第二の基地局に、および応答メッセージに基づき、SDTに関連付けられるダウンリンクデータを送信し得る。
第一の基地局は、SDTが完了していることを決定し得る。
第一の基地局は、第二の基地局に、およびSDTが完了していることの決定に基づき、SDTが完了していることを示すダウンリンクメッセージを送信し得る。
SDTが完了していることの決定は、終了マーカーを受信すること、SDT終了表示を受信すること、または支援情報のうちの少なくとも一つに基づき、SDTが完了していることを決定することを含み得る。
終了マーカーまたはSDT終了表示を受信することは、第二の基地局、および/または無線デバイスのコアネットワークエンティティのうち少なくとも一つから終了マーカーまたはSDT終了表示を受信することを含み、コアネットワークエンティティは、ユーザープレーン機能(UPF)およびアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)のうちの少なくとも一つを含む。
無線デバイスのアップリンクデータまたは無線デバイスのダウンリンクデータは、終了マーカー、またはSDT終了表示のうちの少なくとも一つを含み得る。
SDT終了表示を受信することは、制御プレーンインターフェイスを介してシグナリングメッセージ内のSDT終了表示を受信することを含み得る。
ダウンリンクメッセージが、UEコンテキストリリースメッセージを含むことができる。
SDTが完了していることを示すダウンリンクメッセージを送信することは、SDT競合表示または終了マーカーの受信に基づき、および第二の基地局から、SDTが完了していることを示すダウンリンクメッセージを送信することをさらに含み得る。
応答メッセージが、UEコンテキスト取得失敗メッセージを含むことができる。
応答メッセージが、第二の基地局がRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延する要求を含み得る。
要求を含む応答メッセージが、無線デバイスのコンテキストを第一の基地局に保持することを決定することに基づき要求を含む応答メッセージを含み得る。
第二の基地局は、無線デバイスから、RRC要求メッセージ、第一のアップリンクデータ、およびSDTの支援パラメーターを含む、少量データ送信(SDT)用の少なくとも一つの第一のメッセージを受信し得る。第二の基地局は、少量データ送信(SDT)の支援情報を含む、コンテキスト取得要求メッセージを第一の基地局に送信し得る。第二の基地局は、第一の基地局が無線デバイスのコンテキストを保持するという表示と、無線デバイス用のRRCリリースメッセージとを含む応答メッセージを受信し得る。第二の基地局は、第一の基地局に、および応答メッセージに基づき、第一のアップリンクデータを送信し得る。第二の基地局は、無線デバイスに、およびSDTが完了していることの決定に基づき、RRCリリースメッセージを送信し得る。
第二の基地局は、第一の基地局から、および応答メッセージに基づき、SDTに関連付けられるダウンリンクデータを受信し得る。
第二の基地局は、応答メッセージに基づき、RRCリリースメッセージを無線デバイスに送信するために、延期/遅延/一時停止し得る。
SDTが完了していることの決定は、無線デバイス内に送信するアップリンクデータなし、および/または無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしのうちの少なくとも一つを決定することに基づき、SDTが完了していることを決定することを含み得る。
第二の基地局は、第一の基地局に、およびSDTが完了していることの決定に基づき、終了マーカーまたはSDT終了表示を送信し得る。
無線デバイス内に送信するアップリンクデータがないことを決定することは、SDT支援情報、無線デバイスのアップリンクデータ、無線デバイスのアップリンク許可要求(バッファステータスレポート(BSR))、および/または無線デバイスから、終了マーカー、またはSDT終了表示のうちの少なくとも一つを受信すること、のうちの少なくとも一つに基づいてもよい。
無線デバイス内に受信するダウンリンクデータなしを決定することが、SDT支援情報、および/または第一の基地局から、終了マーカー、またはSDT終了表示のうちの少なくとも一つを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、無線デバイス内に送信するアップリンクデータなしを決定することを含み得る、請求項4に記載の方法。
ダウンリンクメッセージが、UEコンテキストリリースメッセージを含むことができる。
UEコンテキストリリースメッセージが、SDTが完了していることを示し得る。
第二の基地局は、SDT競合表示または終了マーカーの送信に応答して、および第一の基地局から、SDTが完了していることを示すダウンリンクを受信し得る。
第二の基地局は、SDTが完了していることを決定すること、および/またはUEコンテキストリリースメッセージを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、無線デバイスのSDT構成/コンテキストをリリースし得る。
第二の基地局は、応答メッセージに基づき、RRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延し得る。
RRCリリースメッセージの延期/遅延は、第二の基地局がRRCリリースメッセージを送信することを延期/遅延する要求に基づき、RRCリリースメッセージを延期/遅延することを含み得る。
RRCリリースメッセージを送信することは、延期/遅延されたRRCリリースメッセージを送信することを含み得る。