JP7384732B2 - 耐震補強構造 - Google Patents
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Description
(1)下部横架材、上部横架材、及び当該下部横架材と当該上部横架材との間に立設された一対の柱を有する既存の架構と、
前記既存の架構に配置された一対の既存ブレースと、
前記既存の架構に対し付加されたエネルギー吸収部材と、を備え、
前記エネルギー吸収部材は、正面視において、前記既存の架構及び、前記一対の既存ブレースが存在しない領域に設けられた、耐震補強構造。
前記エネルギー吸収部材は、略U字状で、対をなしており、その湾曲部同士が互いに対向するように近接配置されており、
前記取付部材の前記エネルギー吸収部材が当接される当接面の長さ寸法は、前記エネルギー吸収部材全体としての長さ寸法に一致している、上記(1)~(4)のいずれかに記載の耐震補強構造。
架構は、鉄筋コンクリート構造の基礎梁、及び基礎梁の上に構築された、柱・梁(上部横架材)等からなる上部架構で構成される。本例では、地上階(1階)に設置される耐震補強構造について説明する。図1に示すように、架構は、基礎梁(下部横架材)4、梁(上部横架材)5、及び一対の柱6、7を有している。また、架構には一対のブレース8、9が配置されている。ここでいう上下は、建物の鉛直方向の上下であり、図示の上下とも一致する。また、左右は、上記鉛直方向に直交する水平面における水平方向の一方側、他方側であり、図示の左右である。
図1に示すように、基礎梁4は、水平方向に延在している。また、梁5は、平面視で基礎梁4に重なるように水平方向に延在している。図示は省略しているが、上部横架材5の端は、柱または他の横架材に固定されている。梁5は、例えばH形鋼で形成することができる。H形鋼の上下フランジには、ボルト接合のための1つ以上の孔が所定のピッチで穿設されている。
左柱6及び右柱7は、それぞれ、角形鋼管からなる柱本体部と、柱本体部の上端に接続され梁5と接合するように構成された柱頭部と、柱本体部の下端に接続され基礎梁4と接合するように構成された柱脚部と、を有する。
一対のブレース8、9は、ブレース本体と、ブレース本体の両端に設けられた一対の接合片とを有する。ブレース本体は丸棒状の鋼材で構成されており、接合片は板状の鋼材で構成され柱の柱頭部や柱脚部にボルト接合する為の孔が穿設されている。一対のブレースの一方のブレース8は、左柱6の柱頭部及び右柱7の柱脚部にボルト接合されている。一対のブレースの他方のブレース9は、右柱7の柱頭部及び左柱6の柱脚部にボルト接合されている。
図2は、エネルギー吸収部材の一例を示す図である。エネルギー吸収部材2は、建物に地震等の水平力が作用した際の建物の層間変形に応じてそれ自体が変形等することにより、エネルギーを吸収し、建物の揺れを減衰させる機能を有するものである。エネルギー吸収部材2は、例えば、鋼材ダンパー、摩擦ダンパー、オイルダンパー、粘性ダンパー、及び粘弾性ダンパーのいずれかとすることができる。本実施形態では、エネルギー吸収部材2が鋼材ダンパーである場合を示している。エネルギー吸収部材2を一対のブレース8、9と同じ鋼材で構成することにより、構造特性に関し互いに影響を及ぼしにくく、構造解析が容易となる。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、エネルギー吸収部材2は、略U字の形状をなしており、湾曲部2aと、湾曲部2aの両端のそれぞれから連続して延びる一対の中間部2bと、一対の中間部2bの端からそれぞれ連続して延びる一対の固定部2cと、を有している。一対の中間部2bの一部及び一対の固定部2cは、(非変形状態において)互いに対向する一対の対向部をなしている。エネルギー吸収部材2は、矩形の板状の鋼材を曲げ加工することにより上記の形状(略U字状)となっている。このような形状のエネルギー吸収部材2では、一対の固定部2cが、互いに平行な状態を保ったままその延在方向の相対的変位を正負方向に繰り返すことで、(一方の対向部における湾曲部の近傍部分が湾曲部と略同一の曲率で湾曲すると共に、他方の対向部における湾曲部の近傍付近が平坦となるような変形が生じて)その変位(変形)に応じた分のエネルギーを吸収することができる。
取付部材は、架構(柱・梁)とエネルギー吸収部材との間に介在して、地震等の水平力により架構に層間変位が生じた際に層間変位に応じた相対的変位を生じさせる機能を有する。取付部材は、その剛性が大きいほど効果的にエネルギー吸収部材2に相対的変位を与えるが、エネルギー吸収部材2に相対的変位を生じさせる程度の剛性を有していればよく、完全な剛体でなくともよい。
第一取付部材10は、矩形板状の上部水平片、矩形板状の下部水平片と、及び矩形板状であって上部水平片と下部水平片との間で起立した起立片と、を有する断面略I字状の部材である。上部水平片には、梁5とボルト接合する為の孔が穿設されている。また、下部水平片は、その下面がエネルギー吸収部材2の上側の固定部2cが当接される当接面とされ、エネルギー吸収部材2とボルト接合する為の孔が穿設されている。地震等の水平力が作用した際に、第一取付部材10は、梁5の変位に追従して変位する。
第二取付部材11は、一対の棒状部材11a、11bと、一対の棒状部材11a、11bをエネルギー吸収部材2が接合され当接面を有する連結部材11cと、を有する。一対の棒状部材11a、11bは、それぞれ扁平な一対の中空部材と一対の中空部材の下端部に接合された接合片を有している。一対の中空部材は、扁平な面同士が一対のブレース8、9との干渉が回避されるように離隔して対向配置されている。一対の棒状部材11a、11bの下端側は、一対の柱6、7における柱本体部の下端近傍の側面に対して接合片を介してドリルねじにて接合されている。また、連結部材11cは、矩形板状の水平片と、矩形板状であって水平片の両端から垂下した一対の垂下片と、を有する断面略U字状の部材であり、各垂下片の外側の面には一対の棒状部材11a、11bの一対の中空部材の夫々が当接されドリルねじにて接合されている。水平片は、その上面がエネルギー吸収部材2の下側の固定部2cが当接される当接面とされており、エネルギー吸収部材2をボルト接合する為の孔が穿設されている。地震等の水平力が作用した際に、第二取付部材11は、基礎梁4の変位に追従して変位する。
一対の棒状部材11a、11bは、それぞれの一対の中空部材が一対のブレース8、9を挟むような状態で、取り付けられることで、一対のブレース8、9との干渉が回避されている。また、一対の棒状部材11a、11bは、正面視において、一対のブレース8、9と一か所でのみ交差している。また、一対の中空部材は、構面の延在方向から見た際に左右対称形をなしている。
また、エネルギー吸収部材2、第一取付部材10、及び第二取付部材11は、柱6、7の厚みの範囲内に収まっており、柱6、7の表面を結ぶ面から突出していない。
図3に示す実施形態の耐震補強構造によれば、エネルギー吸収部材2が納まる二等辺三角形の領域の底辺が長くなり、上下方向に相対的変位するエネルギー吸収部材2(及び第二取付部材)を、より干渉しにくくすることができる。
2:エネルギー吸収部材、
4:基礎梁(下部横架材)、
5:梁(上部横架材)、
6:柱、
7:柱、
8:ブレース、
9:ブレース、
10:第一取付部材、
11:第二取付部材
Claims (4)
- 下部横架材、上部横架材、及び当該下部横架材と当該上部横架材との間に立設された一対の柱を有する既存の架構と、
前記既存の架構に配置された一対の既存ブレースと、
前記既存の架構に対し付加されたエネルギー吸収部材と、を備え、
前記エネルギー吸収部材は、正面視において、前記既存の架構及び、前記一対の既存ブレースが存在しない領域に設けられ、
前記エネルギー吸収部材は、取付部材を介して前記既存の架構に取り付けられており、
前記エネルギー吸収部材は、略U字状で、対をなしており、その湾曲部同士が互いに対向するように近接配置されており、
前記取付部材の前記エネルギー吸収部材が当接される当接面の長さ寸法は、前記エネルギー吸収部材全体としての長さ寸法に一致している、耐震補強構造。 - 前記エネルギー吸収部材は、前記既存の架構と前記一対の既存ブレースとで区画された正面視で略二等辺三角形の領域において、その変位方向が底辺に位置する部材に対し平行となるように、かつ底辺に位置する部材寄りに配置されている、請求項1に記載の耐震補強構造。
- 前記エネルギー吸収部材は、前記既存の架構に水平力が作用し最大の相対的変位が生じた際に、前記一対の既存ブレースとの干渉を避けるように配置されている、請求項2に記載の耐震補強構造。
- 前記一対の既存のブレース及び前記エネルギー吸収部材は、鋼材で構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
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