JP7383911B2 - 撮像システム、画像処理装置、撮像装置およびプログラム - Google Patents

撮像システム、画像処理装置、撮像装置およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、撮像システムに関し、より詳細には、撮像システム、画像処理装置、撮像装置およびプログラムに関する。
従来、複数の魚眼レンズを用いて撮影し、得られた複数の画像に対し、歪み補正および射影変換を行い、各レンズにより撮影された部分画像を合成して、1枚の全天球画像を生成する撮像システムが知られている。全天球画像は、専用ビューアやVR(仮想現実)ビューアで閲覧する際には、全天球画像を所定の画角で射影表示して生成された画像を閲覧することができる。一方、汎用のイメージ・ビューアで閲覧する場合や、専用ビューアやVRビューアなどで画像選択する場合には、全天球画像フォーマットでの矩形の画像が表示される。全天球画像を矩形の画像として表示する場合、被写体として撮影者を含めて人物が含まれる場合に、被写体の人物の顔の全体が端部で見切れてしまい、不自然な表示となる場合があった。
自撮り等に関し、特開2019-9574号公報(特許文献1)が知られている。特許文献1は、全天球画像を射影変換した平面画像を再生する際に、自分撮りの時は撮影者自身の位置が画像の中心に正位置となるよう表示し、撮影者の顔の位置や傾きがバラバラで見づらいことを解決することを可能にすることを目的とした技術を開示する。特許文献1の画像処理装置は、全天球画像データを表示する画像表示手段と、撮影者を検出する撮影者検出手段と、前記撮影者検出手段で撮影者が検出された場合に撮影者が画像の中心に正位置となるよう前記画像表示手段で表示する制御手段と、を備える。しかしながら、依然として、全天球画像のような、少なくとも1つの方向で全周する画像において、不自然な表示となる場合があり、充分なものではなかった。
本開示は、上記点に鑑みてなされたものであり、対象被写体が画像端部で分離しない状態で、少なくとも1つの方向で全周する出力画像を出力することができる、撮像システムを提供することを目的とする。
本開示では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する撮像システムを提供する。本撮像システムは、互いに異なる方向を向き、画像を撮像する複数の撮像部を含む。本撮像システムは、また、撮像された画像に基づく、少なくとも第1の方向で全周する出力画像であって、撮像された画像に写り込む対象被写体の領域を、出力画像の端部で分割されない所定位置に配置して出力画像を出力する出力部を含む。
上記構成により、対象被写体が画像端部で分離しない状態で、少なくとも1つの方向で全周する出力画像を出力することが可能となる。
図1は、本実施形態による全天球撮像装置の断面図である。 図2は、本実施形態による全天球撮像装置のハードウェアブロック図である。 図3は、本実施形態による全天球撮像装置における画像処理全体の流れを説明する図である。 図4(A)は、全天球画像の生成における画像データフロー図であり、図4(B)は、全天球画像のデータ構造を平面で表した図であり、図4(C)は、全天球画像のデータ構造を球面で表した図である。 図5は、本実施形態による全天球撮像装置の機能ブロック図である。 図6は、本実施形態における全天球撮像装置の姿勢の定義を説明する図である。 図7は、本実施形態による全天球画像のロールおよびピッチ方向の回転補正(天頂補正)およびヨー方向の回転補正について説明する図。 図8は、本実施形態による全天球画像に対する水平角度の方向での主要被写体の配置変更を説明する。 図9は、本実施形態による全天球画像に対する垂直角度の方向での主要被写体の配置変更を説明する。 図10は、本実施形態による全天球撮像装置が実行する、全天球撮像処理を示すフローチャートである。 図11は、他の実施形態による撮像システムの全体構成図である。 図12は、他の実施形態による撮像システムを構成することができる情報処理装置のハードウェアブロック図である。
以下、本実施形態について説明するが、実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下の実施形態では、全天球撮像装置10が単独で撮像システムを構成する場合を一例として説明する。しかしながら、撮像システムの構成は、特に限定されるものではなく、全天球撮像装置10と情報処理装置とを組み合わせて撮像システムが構成されてもよい。
全天球撮像装置の基本構成
以下、図1~図10を参照しながら、本実施形態による全天球撮像装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態による全天球撮像装置10の断面図である。図1に示す全天球撮像装置10は、撮像体12と、上記撮像体12およびコントローラやバッテリなどの部品を保持する筐体14と、上記筐体14に設けられた撮影ボタン18とを備える。
図1に示す撮像体12は、2つのレンズ光学系20A,20Bと、2つの撮像素子22A,22Bとを含み構成される。撮像素子22A,22Bは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどである。撮像素子22A,22Bは、各撮像面が相反するように配置される。なお、説明する実施形態では、2つのレンズ光学系20A,20Bに対し2つの撮像素子22A,22Bが複数の撮像部として設けられるものとして説明するが、これに限定されるものではない。他の実施形態では、1つの撮像素子における異なる部分それぞれを撮像部として、複数のレンズ光学系20A,20Bを通して1つの撮像素子の各部分上で結像することもできる。レンズ光学系20は、例えば6群7枚や10群14枚の魚眼レンズとして構成される。魚眼レンズは、図1に示す実施形態では、180度(=360度/n;光学系数n=2)より大きい全画角を有し、好適には、190度以上の画角を有する。なお、説明する実施形態では、180度以上の全画角を有する2つの魚眼レンズを用いるものとして説明するが、全体として所定の画角が得られる限り、3つ以上のレンズ光学系および撮像素子を含んでいてもよい。また、説明する実施形態では、魚眼レンズを用いるものとして説明するが、全体として所定の画角が得られる限り、魚眼レンズに代えて、他の広角レンズ(超広角レンズを含む。)を用いることは妨げられない。
2つのレンズ光学系20A,20Bの光学素子(レンズ、プリズム、フィルタおよび開口絞り)は、撮像素子22A,22Bに対して位置関係が定められる。レンズ光学系20A,20Bの光学素子の光軸が、対応する撮像素子22の受光領域の中心部に直交して位置するように、かつ、受光領域が、対応する魚眼レンズの結像面となるように位置決めが行われる。なお、説明する実施形態では、視差を低減するために、2つのレンズ光学系20A,20Bにより集光された光を、2つの90度プリズムによって2つの撮像素子22A,22Bに振り割ける屈曲光学系を採用するものとするが、特に限定されるものではなく、視差をより低減するために3回屈折構造としてもよいし、コストを低減するべくストレート光学系であってもよい。
図1に示す実施形態では、レンズ光学系20A,20Bは、同一仕様のものであり、それぞれの光軸が合致するようにして、互いに逆向きに組み合わせられる。撮像素子22A,22Bは、受光した光分布を画像信号に変換し、コントローラ上の画像処理ブロックに順次、画像を出力する。詳細は後述するが、撮像素子22A,22Bでそれぞれ撮像された画像は、合成処理されて、これにより、立体角4πステラジアンの画像(以下「全天球画像」と参照する。)が生成される。全天球画像は、撮影地点から見渡すことのできる全ての方向を撮影したものとなる。なお、説明する実施形態では、全天球画像を生成するものとして説明するが、少なくとも1つの方向で全周する限り、水平面のみ360度を撮影した全周画像、いわゆる360度パノラマ画像であってもよく、全天球の一部を撮影した画像(例えば、水平面360度、水平線から垂直90度を撮影した全天周(ドーム)画像)であってもよい。また、本実施形態において、全天球画像は、基本的には、静止画として取得するものとするが、動画のフレームとして取得してもよい。
図2、本実施形態による全天球撮像装置10のハードウェア構成を示す。全天球撮像装置10は、デジタル・スチルカメラ・プロセッサ(以下、単にプロセッサと称する)100と、鏡胴ユニット102と、プロセッサ100に接続される種々のコンポーネントから構成されている。鏡胴ユニット102は、上述した2組のレンズ光学系20A,20Bと、撮像素子22A,22Bとを有している。撮像素子22は、プロセッサ100内のCPU(Central Processing Unit)130からの制御指令により制御される。CPU130の詳細については後述する。
プロセッサ100は、ISP(Image Signal Processor)108と、DMAC(Direct Memory Access Controller)110と、メモリアクセスの調停のためのアービタ(ARBMEMC)112とを含む。さらにプロセッサ100は、メモリアクセスを制御するMEMC(Memory Controller)114と、歪曲補正・画像合成ブロック118と、顔検出ブロック119とを含んでいる。ISP108A,108Bは、それぞれ、撮像素子22A,22Bの信号処理を経て入力された画像に対し、自動露出(AE:Automatic Exposure)制御、自動ホワイトバランス(Auto White Balance)設定やガンマ設定を行う。なお、図2では、2つの撮像素子22A,22Bに対応して2つのISP108A,108Bが設けられているが、特に限定されるものではなく、2つの撮像素子22A,22Bに対し1つのISPが設けられてもよい。
MEMC114には、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)116が接続されている。そして、SDRAM116には、ISP108A,108Bおよび歪曲補正・画像合成ブロック118において処理を施す際に、データが一時的に保存される。歪曲補正・画像合成ブロック118は、レンズ光学系20および撮像素子22の2つの組から得られた2つの撮像画像に対し、モーションセンサ120からの情報を利用して歪曲補正とともに天頂補正などを施しながら画像合成する。モーションセンサ120は、3軸加速度センサ、3軸角速度センサおよび地磁気センサなどを含み得る。顔検出ブロック119は、画像から顔検出を行い、人物の顔の位置を特定する。なお、顔検出ブロック119とともに、これに代えて、人物の全身像、猫や犬など動物の顔や全身、車や花などの他の被写体を認識する物体認識ブロックが設けられてもよい。
プロセッサ100は、さらに、DMAC122と、画像処理ブロック124と、CPU130と、画像データ転送部126と、SDRAMC(SDRAM Controller)128と、メモリカード制御ブロック140と、USB(Universal Serial Bus)ブロック146と、ペリフェラル・ブロック150と、音声ユニット152と、シリアルブロック158と、LCDドライバ162と、ブリッジ168とを含む。
CPU130は、全天球撮像装置10の各部の動作を制御する。画像処理ブロック124は、画像データに対し各種画像処理を施す。プロセッサ100には、リサイズブロック132が設けられ、リサイズブロック132は、画像データのサイズを補間処理により拡大または縮小するためのブロックである。プロセッサ100には、また、静止画圧縮ブロック134が設けられ、静止画圧縮ブロック134は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)などの静止画圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。静止画圧縮ブロック134は、生成された全天球画像の静止画データを生成するために用いられる。プロセッサ100には、さらに、動画圧縮ブロック136が設けられ、動画圧縮ブロック136は、MPEG(Moving Picture Experts Group)-4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264などの動画圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。動画圧縮ブロック136は、生成された全天球画像の動画データを生成するために用いられる。また、プロセッサ100には、パワーコントローラ137が設けられている。
画像データ転送部126は、画像処理ブロック124で画像処理された画像を転送する。SDRAMC128は、プロセッサ100に接続されるSDRAM138を制御し、SDRAM138には、プロセッサ100内で画像データに各種処理を施す際に、画像データが一時的に保存される。メモリカード制御ブロック140は、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードおよびフラッシュROM(Read Only Memory)144に対する読み書きを制御する。メモリカードスロット142は、全天球撮像装置10にメモリカードを着脱可能に装着するためのスロットである。USBブロック146は、USBコネクタ148を介して接続されるパーソナル・コンピュータなどの外部機器とのUSB通信を制御する。ペリフェラル・ブロック150には、電源スイッチ166が接続される。
音声ユニット152は、ユーザが音声信号を入力するマイク156と、記録された音声信号を出力するスピーカ154とに接続され、音声入出力を制御する。シリアルブロック158は、パーソナル・コンピュータなどの外部機器とのシリアル通信を制御し、無線NIC(Network Interface Card)160が接続される。ここでは、無線通信として、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)を用いるものとして説明するが、特に限定されるものではない。無線通信として、Bluetooth(登録商標)やワイヤレスUSBが用いられてもよいし、第3世代移動通信システム(3G)や第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)などの移動通信システムを用いた通信であってもよい。5Gは4Gと比べても、高速・大容量・低遅延などの点で優れており、全天球撮像装置10から外部装置への画像データを送信する際に有利である。LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ162は、LCDモニタ164を駆動するドライブ回路であり、LCDモニタ164に各種状態を表示するための信号に変換する。図1に示すもののほか、HDMI(High-Definition Multimedia Interface、登録商標)などの映像インタフェースが設けられていてもよい。
フラッシュROM144には、CPU130が解読可能なコードで記述された制御プログラムや各種パラメータが格納される。電源スイッチ166の操作によって電源がオン状態になると、上記制御プログラムがメインメモリにロードされ、CPU130は、メインメモリに読み込まれたプログラムに従って、装置各部の動作を制御する。また同時に、制御に必要なデータがSDRAM138と、図示しないローカルSRAM(Static Random Access Memory)とに一時的に保存される。なお、書き換え可能なフラッシュROM144を使用することで、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更することが可能となり、機能のバージョンアップを容易に行うことができる。
全体画像処理
図3は、本実施形態における全天球撮像装置10における画像処理全体の流れを説明する図である。図3に示すように、撮像素子22Aおよび撮像素子22Bの各々によって、所定の露出条件パラメータのもとで画像が撮像される。続いて、撮像素子22Aおよび撮像素子22Bの各々から出力された画像に対し、図2に示したISP108A,108Bにより、第1画像信号処理(処理1)の処理が行われる。第1画像信号処理の処理としては、オプティカル・ブラック(OB)補正処理、欠陥画素補正処理、リニア補正処理、シェーディング補正処理および領域分割平均処理が実行され、その結果はメモリに保存される。
第1画像信号処理(ISP1)の処理が完了すると、続いて、ISP108A,108Bにより、第2画像信号処理(処理2)が行われる。第2画像信号処理として、ホワイトバランス(WB (White Balance)ゲイン)処理176、ベイヤー補間処理、色補正処理、ガンマ(γ)補正処理、YUV変換処理およびエッジ強調(YCFLT)処理が実行され、その結果はメモリに保存される。
自動露出制御部170は、両眼の画像の画像境界部分の明るさが合うように、領域分割平均処理によって得られたエリア積算値を用いて、各撮像素子22A,22Bを適正露出に設定する。設定される露出条件パラメータとしては、シャッタスピード、ISO感度および絞り値を用いることができるが、絞り値は、固定であってもよい。また、特定の場合に、撮像素子22Aと撮像素子22Bとのシャッタスピードを同じにすることで、複数の撮像素子22にまたがる動く被写体に対しても良好に繋ぎ合わせることができる。撮像素子22A,22Bに対する露出条件パラメータは、自動露出制御部170から、各撮像素子22A、22BのAEレジスタ172A,172Bに設定される。また、各撮像素子22A,22Bについてのホワイトバランス処理のパラメータは、上記領域分割平均処理により計算された分割領域毎のRGBの積算値に基づき、ホワイトバランス計算部174により計算される。なお、自動露出制御部170およびホワイトバランス計算部174は、顔検出ブロック119などの検出結果に基づいて、肌の明るさおよび色を最適化することができる。
第2画像信号処理が終了したデータは、歪曲補正・画像合成ブロック118により歪曲補正・合成処理が行われ、全天球画像が生成される。歪曲補正・合成処理の過程で、適宜、モーションセンサ120からの情報を得て天頂補正および回転補正が行われる。画像は、静止画であれば、例えば図2に示した静止画圧縮ブロック134で適宜JPEG圧縮され、メモリに保存され、ファイル保存(タグ付け)が行われる。動画であれば、画像は、図2に示した動画圧縮ブロック136で適宜MPEG-4 AVC/H.264などの動画フォーマットへ圧縮され、メモリに保存され、ファイル保存(タグ付け)が行われる。ここでは、内部記憶領域にファイル保存として出力するものとして説明するが、さらに、画像データがSDカードなどの外部メディアへのファイル保存がされてもよい。また、出力として、スマートフォンなどの情報処理装置に転送することもでき、この際には、無線LAN(Wi-Fi(登録商標))やBluetooth(登録商標)などを使用して転送が行われる。
歪曲補正・画像合成
以下、図4を参照しながら、全天球画像の生成および生成される全天球画像について説明する。図4(A)は、全天球画像生成における各画像のデータ構造および画像のデータフローを説明する。まず、撮像素子22A,22B各々で直接撮像される画像は、全天球のうちの概ね半球を視野に収めた画像である。レンズ光学系20に入射した光は、所定の射影方式に従って撮像素子22の受光領域に結像される。ここで撮像される画像は、受光領域が平面エリアを成す2次元の撮像素子で撮像されたものであり、平面座標系で表現された画像データとなる。また、典型的には、得られる画像は、図4(A)において「部分画像A」および「部分画像B」で示されるように、各撮影範囲が投影されたイメージサークル全体を含む魚眼レンズ画像として構成される。
これら複数の撮像素子22A,22Bで撮像された複数の部分画像が、歪み補正および合成処理されて、1つの全天球画像が構成され、この全天球画像(エクイレクタングラー形式の画像)が出力される。合成処理では、平面画像として構成される各部分画像から、まず、相補的な各半球部分を含む各画像が生成される。そして、各半球部分を含む2つの画像が、重複領域のマッチングに基づいて位置合わせ(スティッチング処理)され、画像合成され、全天球全体を含む全天球画像が生成される。各半球部分の画像には他の画像との重複領域が含まれるが、画像合成においては、自然なつなぎ目となるように重複領域についてブレンディングが行われる。
図4(B)は、本実施形態で用いられる全天球画像の画像データのデータ構造を平面で表して説明する図である。図4(C)は、全天球画像の画像データのデータ構造を球面で表して説明する図である。図4(B)に示すように、全天球画像の画像データは、所定の軸に対してなされる垂直角度φと、所定の軸周りの回転角に対応する水平角度θとを座標とした画素値の配列として表現される。垂直角度φは、0度~180度(あるいは-90度~+90度)の範囲となり、水平角度θは、0度~360度(あるいは-180度~+180度)の範囲となる。
全天球フォーマットの各座標値(θ,φ)は、図4(C)に示すように、撮影地点を中心とした全方位を表す球面上の各点と対応付けられており、全方位が全天球画像上に対応付けられる。魚眼レンズで撮影された部分画像の平面座標系と、全天球画像の球面上の座標(球面座標系)とは、所定の変換テーブルにて対応付けされる。変換テーブルは、それぞれのレンズ光学系の設計データ等に基づいて、所定の投影モデルに従い製造元等で予め作成されたデータであり、部分画像を全天球画像へ変換するデータである。
なお、説明する実施形態では、出力の対象となる画像は、球面座標系(動径を1とし、2つの偏角θ,φを有する極座標系である。)で表現され、水平角度の方向で360度全周し、かつ、水平角度の方向に直交する垂直角度の方向で往復360度全周(180度半周を対応する2列合わせて全周)する全天球画像を例に説明するが、これに限定されるものではない。出力の対象となる画像は、少なくとも1つの方向で全周する画像であればよく、他の実施形態では、垂直角度の方向で所定の画角を有し、水平角度の方向で360度全周する全周画像(360度パノラマ画像)などであってもよいし、垂直角度の方向で0~90度の画角を有し、水平角度の方向で360度全周する全天周画像(ドーム画像)などであってもよい。全周画像を用いる場合は、円筒座標系(動径を1とし、1つの偏角θおよび軸方向の変位zを有する座標系である。)で表現される。全天周画像を用いる場合は、球面座標系において、垂直角度φが0度~90度となった座標系となる。
以下、図5~図10を参照しながら、本実施形態による全天球撮像装置10による全天球撮像処理について説明する。図5は、本実施形態による全天球撮像装置10による全天球撮像処理に関連する機能ブロック図である。図5に示すように、画像処理部200は、選択受付部210と、部分画像取得部220と、被写体認識部230と、画像合成部240と、傾き検出部250と、データ出力処理部260とを含み構成される。
本実施形態において、全天球撮像装置10は、複数のモードを有しており、1つのモードとして、人物撮影モードを有する。人物撮影モードは、人物を主な被写体として撮影する際に利用者に使用してもらうことを意図したモードであり、これが選択されると、人物を主要被写体とする場合に適した撮像処理および画像処理のパラメータが設定される。全天球撮像装置10は、それ以外にもモードを有し得るが、説明の便宜上、人物撮影モード以外のモードとして、通常モードがあるものとして説明する。選択受付部210は、複数のモードのうちの1つの選択を受け付ける。
なお、説明する実施形態においては、人物撮影モードを、主要な被写体に特化したモードの一例として説明するが、必ずしも人物撮影に限定されるものではない。種々の物体認識技術が知られており、他の実施形態では、動物(犬や猫)撮影に特化したモードがあってもよいし、その他の物体(花、自動車など)に特化したモードがあることを妨げない。
部分画像取得部220は、互いに異なる方向を向く複数のレンズ光学系20A,20Bを通して撮像素子22A,22Bで撮像された部分画像を入力画像として取得する。取得される複数の部分画像は、それぞれ、上述したように互いに異なる撮影範囲を有する。なお、選択受付部210は、人物撮影モードの選択を受け付けた場合、撮像素子22およびISP108に対し、例えば、検出された顔領域を優先する撮像および画像処理パラメータを設定するよう構成されていてもよい。これにより、例えば、人の肌の明るさや色が自然に再現されるように最適化することができる。
被写体認識部230は、撮像された部分画像に写り込む所定の対象被写体を認識し、対象被写体の領域の位置情報などの被写体認識結果を生成する。対象被写体の領域の位置情報は、被写体として認識された領域の外形(例えば矩形)を規定する座標値(矩形の場合の4隅の座標値)、または中心座標値およびサイズ(矩形の場合の中心座標値、縦サイズおよび横サイズ)である。また、被写体の数は、1つに限らず、複数あってもよく、その場合には、被写体毎に位置情報が検出される。
また、被写体認識部230は、好ましくは、複数の部分画像上で対象被写体を認識することができる。複数の部分画像上で認識された対象被写体の領域の位置情報(平面座標系)は、適宜、全天球画像の座標系(球面座標系)に変換可能である。しかしながら、これに限定されるものではなく、一旦、複数の部分画像を歪み補正および合成処理して全天球画像を得て、得られた全天球画像(合成画像)上で対象被写体が認識されてもよい。なお、被写体の認識には、特に限定されるものではないが、図2に示した顔検出ブロック119を用いることができる。ここで、被写体は、人物撮影モードとしているため、人の顔や人の全身を認識するものとする。しかしながら、動物や他の物体に対応するモードを用意する場合には、動物の顔、動物の全身、物体の部分あるいは物体の全体を対象被写体とすることができる。
傾き検出部250は、図2に示したモーションセンサ120を制御し、所定の基準方向に対する全天球撮像装置10(撮像体12)の傾きを検出する。ここで、所定の基準方向とは、典型的には、鉛直方向であり、重力加速度が作用する方向である。傾き検出部250により、モーションセンサ120の各加速度成分が測定され、傾き検出結果が生成される。傾き検出結果に基づいて、後述する天頂補正処理などが行われる。
画像合成部240は、図5を参照して説明した、撮像された複数の部分画像を歪み補正および合成処理して全天球画像を生成する画像合成処理を実行する。画像合成部240は、選択受付部210からのモードの指定を受けて、人物撮影モードおよび通常モードのいずれが指定されるかに応じて、自身の動作を切り替える。画像合成部240は、本実施形態における生成部を構成する。
画像合成部240は、より詳細には、回転量決定部242と、画像回転部244とを含み構成される。画像回転部244は、画像合成部240が生成する全天球画像に関し、ロール、ピッチおよびヨー方向での回転補正を適用する。回転量決定部242は、画像回転部244が行う回転補正のためのロール、ピッチおよびヨーの各回転量を決定する。
通常モードでは、傾き検出部250による傾き検出結果に基づいて、ロールおよびピッチ方向の回転補正(天頂補正)、および、必要に応じてヨー方向の回転補正が行われる。本実施形態において、人物撮影モードでは、傾き検出部250による傾き検出結果に加えて、被写体認識部230による被写体認識結果に基づいて、ロール、ピッチおよびヨー方向の回転補正が行われる。以下、まず、図6および図7を参照しながら、通常モードで傾き検出結果に基づいて行われる、ロールおよびピッチ方向の回転補正(天頂補正)およびヨー方向の回転補正について説明する。
図6は、本実施形態における全天球撮像装置10の姿勢の定義を説明する図である。図6(A)は、全天球撮像装置10の側面から見た姿勢の定義を示し、図6(B)は、全天球撮像装置10の正面から見た姿勢の定義を示す。
図6に示すように、全天球撮像装置10の姿勢角としては、全天球撮像装置10の2つのレンズ中央を通る光軸方向を前後方向として、前後方向を軸とした軸周りの回転角(ロール)、全天球撮像装置10の左右方向を軸とした該軸周りの回転角(ピッチ)、および、上下方向を軸とした回転角(ヨー)が定義される。一方のレンズ(例えば撮影ボタン18がある側の反対のレンズ)を前面として全天球撮像装置10をおじぎさせるような回転がピッチで表される。全天球撮像装置10のレンズ光軸周りの側方回転がロールで表され、全天球撮像装置10の筐体中心軸周りの回転がヨーで表される。
図7は、本実施形態において行われる全天球画像のロールおよびピッチ方向の回転補正(天頂補正)およびヨー方向の回転補正を説明する図である。図7(A)および図7(C)は、天頂補正前の全天球画像の定義およびその画像を示し、図7(B)および図7(D)は、天頂補正後の全天球画像の定義およびその画像を示す。
上述したように、全天球画像フォーマットの画像データは、所定の軸に対してなす垂直角度φと、上記所定の軸周りの回転角に対応する水平角度θとを座標とした画素値の配列として表現される。ここで、所定の軸は、なんら補正がなされない場合は、全天球撮像装置10を基準として定義される軸となる。例えば、図1に示す全天球撮像装置10の撮像体12側を頭部としてその反対側を底部として、底部から頭部へ筐体の中心を通る中心軸を、水平角度θおよび垂直角度φを定義する所定の軸として全天球画像を定義することができる。また、例えば2つのレンズ光学系20A,20Bのうちの一方の光軸方向が水平角度θで中心に位置するように、全天球画像の水平角度θを定義することができる。
ロールおよびピッチ方向の回転補正(天頂補正)とは、図7(A)のように実際には重力方向に対し中心軸が傾いている状態で撮像された、図7(C)に示すような全天球画像を、図7(B)のようにあたかも中心軸が重力方向に一致した状態で撮影されたかのような、図7(D)に示すような全天球画像に補正する処理をいう。これに対して、ヨー方向の回転補正は、天頂補正により重力方向に中心軸が一致するように補正された全天球画像(図7(D))において、さらに、重力方向周りの基準から回転をかける処理である。ヨー方向の回転補正は、行われなくてもよく、例えば、モーションセンサ120が、3軸加速度に加えて、3軸角速度および方位などを取得できる場合に、全天球画像を特定の方向(例えば磁北)に固定したい場合に、ユーザ選択に応じて、適用される。
通常モードでは、回転量決定部242が、傾き検出部250による傾き検出結果に基づいて、適切なロールおよびピッチ方向、必要に応じてヨー方向の回転量を算出し、画像回転部244が、算出された回転量に基づいて画像回転を適用する。
以下、図8および図9を参照しながら、本実施形態における人物撮影モードにおいて、被写体認識結果および傾き検出結果に基づいて行われる、ロール、ピッチおよびヨー方向の回転補正について説明する。人物撮影モードでは、認識された被写体の配置を回転補正によって変更する。
図8は、本実施形態による全天球画像に対する水平角度の方向での主要被写体の配置変更を説明する図である。図8(A)は、2つの部分画像300,310を示し、図8(B)は、天頂補正が施された全天球画像320を示す。図8(C)は、天頂補正に加えて、さらに、被写体認識結果に基づくヨー回転補正が施された、被写体配置変更後の全天球画像330を示す。
図8(A)には、部分画像300上で主要被写体(人物の顔)の領域Fが認識された状態が示されており、図8(B)には、天頂補正後の全天球画像320における、対応する被写体の領域F’が示されている。
図8(B)に示すように、図8の例では、天頂補正が施された全天球画像320においては、被写体の領域F’が、全天球画像320の左右の画像端部L,Rで分離した状態で配置されている。図8(B)に示すような全天球画像320であっても、専用ビューアや仮想現実ビューアで閲覧する場合には、全天球画像を所定の画角で射影表示して生成された画像が表示されるため、閲覧者に違和感を与えない。しかしながら、全天球画像フォーマットの画像を、汎用ビューアで表示する場合や、専用ビューア、仮想現実ビューアおよび汎用ビューアで縮小表示画像(サムネイル)をする場合には、2次元の通常の画像と同様の矩形画像として表示される。その場合に、人物の顔が矩形画像両端に分離してしまうと、不自然な絵面となってしまう。
そこで、本実施形態では、人物撮影モードにおいて、回転量決定部242は、図8(C)に示すように、全天球画像330において、認識された対象被写体の領域F’が、該領域が画像端部L,Rで分割されない水平方向の所定位置F’’に配置されるようなヨー方向の回転量(Yaw回転量)を決定する。画像回転部244は、全天球画像330に対し、回転量決定部242が決定したヨー方向の回転量で画像回転を適用する。データ出力処理部260は、画像回転部244が画像回転を施すことによって生成された全天球画像330を出力する。ここで、所定位置は、全天球画像において、水平方向での中心寄りの位置であり、より好ましくは、略中心位置である。データ出力処理部260は、本実施形態における出力部を構成する。
なお、全天球画像は、画素値の2次元配列であり、そのままでは、矩形形状を有しているが、水平方向で全周しており、0度および360度の両端で実際には画像が連続している。このため、ヨー方向の回転補正は、全天球画像において、水平方向での循環的な画像シフトを生じさせる。画像シフトにより、画像右端Rからはみ出た部分は、画像左端側Lに移動することになり、その反対も同様であり、画像として矛盾なく被写体の配置をシフトさせることが可能である。
また、ヨー方向の回転補正が行われない場合は、2つのレンズ光学系20A,20Bのうちの一方(例えばレンズ光学系20A)の光軸方向が水平角度θで中心に位置するように、全天球画像の水平角度θが定義される。このため、ヨー方向の回転補正が行われる場合は、全天球画像中のレンズ光学系の中心に対応する画素が、ヨー方向の回転量の分だけ水平方向に移動する形で現れる。
なお、画像中に複数の被写体が含まれている場合であって、複数の人物が並んで撮影されるような場合は、複数の被写体を合わせた領域が画像端部で分割されないように、好ましくは、全天球画像において、水平方向での中心寄りの位置にくるように、回転量が決定される。例えば、ツーショット画像では、撮影された2人の人物が中心にくるような構図で全天球画像が生成される。
同様に、画像中に複数の被写体が含まれている場合であって、複数の被写体が全天球画像の水平方向に分散しているような場合は、可能な限り、認識された複数の被写体のいずれも画像端部L,Rで分割されないような回転量が決定される。その際に、複数の対象被写体のうちのいずれかの重心(例えば最も大きい面積を有する被写体(より近くの被写体)などを主要被写体としてその重心)が所定位置(例えば中心)に配置されるように回転量を決定してもよい。例えば、全天球撮像装置10の周りを取り囲んで多数の人物が並んでいるようなシーンに適用される。
なお、被写体領域が画像単で分割しているか否かは、被写体領域の外形(例えば矩形)を規定する座標値(矩形の場合の4隅の座標値)の関係に基づいて判断することができる。例えば、被写体領域の右上隅の座標値(RT)が、被写体領域の左上隅の座標値(LT)よりも、左側にあれば、分離していると判断することができる。また、複数の被写体が全天球画像の水平方向に分散しているかは、複数の被写体を包含する領域を求めて、その幅によって判断することができる。例えば、認識された複数の被写体を包含する領域の幅が、360度のほとんどの幅を占めている場合は、複数の被写体が全天球画像の水平方向に分散していると判断できる。
これにより、全天球画像において、1または複数の対象被写体として認識された領域以外の領域が画像端部L,Rに位置するように回転量が最適化される。
好ましい実施形態では、水平角度の方向での主要被写体の配置変更に加えて、さらに、被写体認識結果に基づいて上述した天頂補正を修正することによって、垂直方向での主要被写体の配置変更を行うことができる。
図9は、本実施形態による全天球画像に対する垂直角度の方向での主要被写体の配置変更を説明する。図9(A)は、2つの部分画像350,360を示し、図9(B)は、天頂補正が施された全天球画像370を示す。図9(C)は、被写体認識結果に基づき天頂補正を修正した場合の被写体配置変更後の全天球画像380を示す。
図9(A)には、部分画像350上で被写体の領域F(人物の顔)が認識された状態が示されており、図9(B)には、天頂補正が施された全天球画像370における、対応する被写体の領域F’が示されている。
図9(B)に示すように、図9の例では、天頂補正が施された全天球画像370において、被写体の領域F’は、水平方向では概ね中央に位置しているものの、垂直方向で、高緯度側に配置されている。全天球画像では、高緯度側での画像の歪みが大きいため、人物を被写体とした撮影において、人物の顔が歪んで見えるのは、不自然であるといえる。
そこで、本実施形態では、人物撮影モードにおいて、回転量決定部242は、通常モードと同様に、まず、傾き検出部250による傾き検出結果に基づいて、適切なロールおよびピッチ方向の回転量を算出する。同時に、回転量決定部242は、認識された対象被写体の領域F’が所定基準を満たす場合に、全天球画像380において対象被写体の領域F’’がさらに垂直方向で中心寄りに配置されるようにピッチ方向の追加の回転量を計算して、天頂補正で求められたピッチ方向の回転量を修正し、最終的なピッチ方向の回転量を得る。画像回転部244は、全天球画像380に対し、回転量決定部242により最終的に決定したロールおよびピッチ方向の回転量で画像回転を施す。
ここで、所定基準を満たす場合とは、天頂補正後において、図9(B)に示すよりも、対象被写体の領域が垂直方向で基準B(例えば北緯または南緯30度)より極寄り(高緯度側)に位置する場合である。計算する追加の回転量は、天頂補正後の全天球画像において、対象被写体の領域が垂直方向で基準Bより高緯度にあった位置を、少なくとも基準B上に移動させる程度の回転量である。
なお、通常モードでは、中心軸が重力方向に一致した状態とする天頂補正がかけられる。しかしながら、本実施形態における人物撮影モードでは、中心軸が重力方向に一致した状態とする天頂補正に対して、被写体認識部230による被写体認識結果に基づく修正が加えられる。このため、人物撮影モードでは、図9(C)に示すように、必ずしも中心軸が重力方向に一致した状態とはならない。つまり、上述した所定基準が満たされる場合には、天頂補正が部分的に犠牲となる。そのため、所定基準を満たす場合にだけ垂直方向の主要被写体の配置変更を行うことで、大きな偏りが無い場合に天頂補正を優先することができる。
このように、被写体認識結果に基づいて全天球画像における主要被写体の配置を変更した上で画像を出力するので、全天球画像フォーマットの画像として自然な仕上がりとなる。汎用ビューアで表示する場合であっても、人物の顔が矩形画像の両側で分離しないよう中央よりに配置された表示となり、自然な絵面となる。また、一般的に、この全天球画像に基づいて縮小表示画像(サムネイル)が生成されることとなる。このため、専用ビューア、仮想現実ビューアおよび汎用ビューアで縮小画像(サムネイル)表示する場合でも、自然な絵面となる。
なお、説明する実施形態では、部分画像から各半球部分を含む画像に変換し、得られた画像を合成して全天球画像を生成し、生成された全天球画像に対して、ロール、ピッチおよびヨー方向の画像回転を施す流れとして説明した。しかしながら、変換処理、合成処理および画像回転の順序は、特に限定されるものではない。
部分画像Aと部分画像B(それを変換した相補的な各半球部分を含む2つの全天球画像)それぞれに対して画像回転を施した後に合成処理する流れとしてもよい。また、全天球フォーマットの画像に対して回転座標変換を施すほか、部分画像を全天球画像に変換するための変換テーブルに対し、ロール、ピッチおよびヨー方向の画像回転を反映し、画像回転が反映された変換テーブルに基づいて、部分画像Aおよび部分画像Bから補正後の全天球画像を直接生成することもできる。
図10を参照しながら、本実施形態による、被写体配置変更を行う全天球画像撮像処理について、より詳細に説明する。なお、図10に示す処理は、静止画の全天球画像を撮影する場合に対応する。また、図10に示す各ステップの処理は、全天球撮像装置10が行うものとして説明するが、全天球撮像装置10のCPU130や他の適切なハードウェアブロック(歪曲補正・画像合成ブロック118、顔検出ブロック119、ISP108、静止圧縮ブロック134)が実行を担う。
図10に示す処理は、例えば、ユーザからの撮影ボタン18の押下を検出して、ステップS100から開始される。ステップS101では、全天球撮像装置10は、自身になされた設定値を参照し、選択されたモードが、通常モードおよび人物撮影モードのいずれであるかを特定する。ステップS102では、特定されたモードに応じて処理を分岐させる。
ステップS102で、通常モードであると判定された場合は、ステップS103へ処理が分岐される。ステップS103では、全天球撮像装置10は、通常の設定で、図2に示した2つの撮像素子22A,22Bを制御し、2つの部分画像を取得する。ステップS104では、全天球撮像装置10は、図2に示したモーションセンサ120を制御し、所定の基準方向に対する全天球撮像装置10の傾きを検出し、傾き検出結果を取得する。ステップS105では、全天球撮像装置10は、回転量決定部242により、傾き検出結果に基づいて、ロール、ピッチおよびヨー方向(適宜)の回転量を決定し、ステップS113へ処理を進める。
一方、ステップS102で、人物撮影モードであると判定された場合は、ステップS106へ処理が分岐される。ステップS106では、全天球撮像装置10は、例えば人物撮影用の設定で、図2に示した2つの撮像素子22A,22Bを制御し、2つの部分画像を取得する。ステップS107では、全天球撮像装置10は、図2に示したモーションセンサ120を制御し、所定の基準方向に対する全天球撮像装置10の傾きを検出し、傾き検出結果を取得する。ステップS108では、全天球撮像装置10は、回転量決定部242により、傾き検出結果に基づいて、ロールおよびピッチ方向の回転量を決定する。人物撮影モードでは、傾き検出結果に基づくヨー方向の回転量は計算しない。
ステップS109では、全天球撮像装置10は、被写体認識部230により、被写体認識結果を取得する。ステップS110では、全天球撮像装置10は、回転量決定部242により、被写体認識結果に基づいて、ヨー方向の回転量を決定する。ステップS111では、全天球撮像装置10は、被写体の垂直方向の位置が所定条件を満たすか否かを判定する。ステップS111で、所定条件が満たされると判定された場合(YES)は、ステップS112へ処理が進められる。ステップS112では、全天球撮像装置10は、回転量決定部242により、ステップS108で傾き検出結果に基づいて決定されたピッチ方向の回転量を修正し、ステップS113へ処理を進める。
通常モードおよび人物撮影モードのいずれにおいても、ステップS113の前段で、2つの部分画像が取得され、ロール、ピッチおよびヨー方向の回転量が求められている。ステップS113では、全天球撮像装置10は、画像回転部244により、出力する全天球画像に関し、決定されたロール、ピッチおよびヨー方向の回転量で回転補正を適用する。より具体的には、ロール、ピッチおよびヨー方向の回転量で、図4(C)に示すような変換テーブルに回転座標変換を施す。
ステップS114では、全天球撮像装置10は、画像合成部240により、ステップS113の回転補正が反映された変換テーブルを用いて、部分画像を歪み補正し、それぞれ相補的な半球部分を含む2つの補正画像を取得し、得られた2つの補正画像を合成し、全天球画像を生成する。なお、詳細な説明は省略するが、ステップS114において、適宜、パターン・マッチングなどにより、2つの補正画像間のつなぎ位置が検出され、検出されたつなぎ位置に応じて、得られた2つの部分画像の合成処理が施されることとなる。この際に、補正画像間の重複領域において、適宜、ブレンディングなどが行われる。
ステップS115では、全天球撮像装置10は、データ出力処理部260により、合成された全天球画像を、適切な方式(JPEGなど)で、記憶装置、記録媒体やモニタ、携帯情報端末などの装置に出力し、ステップS116で本処理を終了させる。
なお、図10を参照しながら静止画の全天球画像を撮影する場合を一例として全天球画像撮像処理を説明した。しかしながら、全天球動画に関しても、動画中の特定のフレームをサムネイル表示したりする場合があり、そのようなサムネイル表示のためのフレームを対象として、本実施形態における主要被写体の配置を変更する処理を適用してもよい。
また、上述した実施形態においては、天頂補正を行うモードを、人物撮影モードとの対比としての通常モードとして参照したが、天頂補正が行わないモードがあってもよいし、ヨー方向の回転補正に関して有無など細分化されていてもよい。
また、図10を参照しながら、全天球画像を撮影するとともに、主要被写体の配置を変更して全天球画像を合成する、全天球撮像装置10が実行する処理として説明した。しかしながら、他の実施形態では、全天球撮像装置10による撮影後の画像データに基づいて、全天球撮像装置10上で、または、別の情報処理装置上で、本実施形態による主要被写体配置変更処理を行こともできる。
例えば、撮影時には、互いに異なる撮影範囲を有する複数の部分画像を含む画像(デュアルフィッシュアイ形式のRAW画像など)で画像ファイルを一旦保存し、メタデータとして、上述した傾き検出結果と、被写体認識結果と、人物撮影モードが選択された旨を保持することができる。その後、全天球撮像装置10上で、または情報処理装置上で、画像ファイルを読み出し、部分画像を全天球画像に変換する処理において、人物撮影モードが選択されていた場合に、主要被写体の配置を変更しながら、全天球画像を合成することができる。なお、被写体認識結果は、事後的に認識処理で得られてもよいし、人物撮影モードの指定も、事後的に行われてもよい。
また、例えば、撮影時に一旦、互いに異なる撮影範囲を有する複数の部分画像を合成して得られる天頂補正前または天頂補正後の全天球画像(エクイレクタングラー形式)で画像ファイルを一旦保存し、メタデータとして、適宜、傾き検出結果、被写体認識結果、人物撮影モードが選択された旨を保持することができる。その後、全天球撮像装置10上で、または他の情報処理装置上で、画像ファイルを読み出し、人物撮影モードが選択されていた場合に、全天球画像に対して、主要被写体の配置の変更を行う画像回転を適用して、全天球画像を合成することができる。
また、これらの処理を、情報処理装置上で行う場合には、情報処理装置のCPUや他の適切なハードウェアブロック(ハードウェアアクセラレータなど)が実行を担う。また、全天球撮像装置10および情報処理装置を組み合わせて撮像システムを構成し、全天球撮像装置10および情報処理装置が協働して全天球画像を撮影するとともに全天球画像合成することもでき、その場合の全天球撮像装置10および情報処理端末装置間の処理分担は、任意である。
図11は、そのような他の実施形態による撮像システム1の全体構成図である。図11に示すように、撮像システム1は、全天球撮像装置10および情報処理装置50を組み合わせて構成される。
図12は、そのような他の実施形態による、全天球撮像装置10とともに撮像システム1を構成することができる情報処理装置50のハードウェア構成を示す。情報処理装置50は、スマートフォンやタブレットコンピュータなどのモバイル端末、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、サーバ・コンピュータなどのコンピュータ・システムである。図12に示す情報処理装置50は、CPU52と、RAM54と、HDD(Hard Disk Drive)56とを含み構成される。CPU52は、情報処理装置50の各部の動作および全体動作を制御する。RAM54は、CPU52の作業領域を提供する。HDD56は、CPU52が解読可能なコードで記述された、オペレーティング・システム、本実施形態による情報処理装置50側の処理を担うアプリケーションなどのプログラムを格納する。HDDに代えて、SSD(Solid State Drive)が設けられてもよい。
情報処理装置50は、さらに、入力装置58と、外部ストレージ60と、ディスプレイ62と、無線NIC64と、USBコネクタ66とを含み構成されてもよい。入力装置58は、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチスクリーンなどの入力装置であり、ユーザ・インタフェースを提供する。外部ストレージ60は、メモリカードスロットなどに装着された着脱可能な記録媒体であり、動画形式の画像データや静止画データなどの各種データを記録する。
ディスプレイ62は、ユーザが操作するための操作画面の表示、撮影前または撮影中の全天球撮像装置10による撮像画像のモニタ画像の表示、保存された動画や静止画の再生、閲覧のための表示を行うことができる。ディスプレイ62および入力装置58により、ユーザは、操作画面を介して全天球撮像装置10に対する撮影指示や各種設定変更を行うことが可能となる。
無線NIC64は、全天球撮像装置10などの外部機器との無線LAN通信の接続を確立する。USBコネクタ66は、全天球撮像装置10などの外部機器とのUSB接続を確立する。なお、一例として、無線NIC64およびUSBコネクタ66を示すが、特定の規格に限定されるものではなく、Bluetooth(登録商標)やワイヤレスUSBなどの他の無線通信、有線LAN(Local Area Network)などの有線通信で外部機器と接続されてもよい。また、無線は、3G、4G、5G第5世代移動通信システムである「5G」であってもよい。
情報処理装置50に電源が投入され電源がオン状態になると、ROMやHDD56からプログラムが読み出され、RAM54にロードされる。CPU52は、RAM54に読み込まれたプログラムに従って、装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータをメモリ上に一時的に保存する。これにより、情報処理装置50の後述する各機能部および処理が実現される。上記プログラムとしては、接続する全天球撮像装置10に対し各種指示を行ったり、画像を要求したりするためのアプリケーションを挙げることができる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、対象被写体が画像端部で分離しない状態で、少なくとも1つの方向で全周する出力画像を出力することが可能な撮像システム、画像処理装置、撮像装置およびプログラムを提供することができる。
特許文献1は、全天球画像を射影変換した平面画像を再生する際に、自分撮りの時は撮影者自身の位置が画像の中心に正位置となるよう表示する技術を開示する。しかしながら、特許文献1の従来技術では、撮像画像をつなぎ合わせ合成した全天球画像を生成し、その後、この全天球画像に対し、表示装置に表示するための射影変換を行って平面画像を生成する際に、決定した座標が中心となるようにしている。しかしながら、全天球画像データ自体は、依然として撮像した状態のままであり、特許文献1の従来技術を実装するビューアでしか対応できず、汎用イメージ・ビューアで表示する際は、撮像された全天球画像データの構図のままとなる。
これに対し、本実施形態における撮像システムによれば、少なくとも第1の方向(例えば水平方向)で全周する出力画像(例えば全天球画像)において、撮像された画像に写り込む対象被写体(例えば人物の顔)の領域が、該領域が画像端部で分割されない所定位置に配置されるように構成されている。このため、この出力画像に基づいて表示を行う場合、汎用イメージ・ビューアが用いられても、主要な被写体が画像端部で分割されるといった不自然な絵面となってしまうことが防止され、得られる画像の品質を向上させることが可能である。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。また、上記機能部の一部または全部は、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(特定用途向集積)として実装することができ、上記機能部をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog-HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1…撮像システム、10…全天球撮像装置、12…撮像体、14…筐体、18…撮影ボタン、20…レンズ光学系、22…撮像素子、50…情報処理装置、52…CPU、54…RAM、56…HDD、58…入力装置、60…外部ストレージ、62…ディスプレイ、64…無線NIC、66…USBコネクタ、68…バス、100…プロセッサ、102…鏡胴ユニット,108…ISP、110,122…DMAC、112…アービタ(ARBMEMC)、114…MEMC、116,138…SDRAM、118…歪曲補正・画像合成ブロック、120…モーションセンサ、124…画像処理ブロック、126…画像データ転送部、128…SDRAMC、130…CPU、132…リサイズブロック、134…静止画圧縮ブロック、136…動画圧縮ブロック、140…メモリカード制御ブロック、142…メモリカードスロット、144…フラッシュROM、146…USBブロック、148…USBコネクタ、150…ペリフェラル・ブロック、152…音声ユニット、154…スピーカ、156…マイク、158…シリアルブロック、160…無線NIC、162…LCDドライバ、164…LCDモニタ、166…電源スイッチ、168…ブリッジ、170…自動露出制御、172…AEレジスタ、ホワイトバランス値計算部174、ホワイトバランス処理176、200…画像処理部、210…選択受付部、220…部分画像取得部、230…被写体認識部、240…画像合成部、242…回転量決定部、244…画像回転部、250…傾き検出部、260…データ出力処理部、300,310,350,360…部分画像、320,370…天頂補正後の全天球画像、330,380…被写体配置変更後の全天球画像
特開2019-9574号公報

Claims (13)

  1. 互いに異なる方向を向き、画像を撮像する複数の撮像部と、
    撮像された前記画像に基づく、少なくとも第1の方向で全周する出力画像において、撮像された前記画像に写り込む対象被写体の領域を、前記出力画像の端部で分割されない所定位置に配置されるような回転量を決定する回転量決定部と、
    前記出力画像に関し、前記回転量決定部が決定した前記回転量で画像回転を施す画像回転部と
    前記画像回転部が画像回転を施した前記出力画像を出力する出力部と
    を含む、撮像システム。
  2. 前記所定位置は、前記出力画像において、前記第1の方向での中心寄りの位置である、請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記出力画像は、さらに前記第1の方向と直交する第2の方向で全周する画像であり、前記画像回転部が、前記対象被写体の領域の位置が所定基準を満たす場合に、前記出力画像において前記対象被写体の領域がさらに前記第2の方向で中心寄りに配置されるように画像回転を施すことによって、前記出力画像が生成される、請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記撮像部の傾きを検知する傾き検出部を含み、前記画像回転部は、前記傾き検出部が検知した傾きに基づいて、前記画像回転によって天頂補正を行うことを特徴とし、前記所定基準を満たす場合とは、前記天頂補正後において、前記対象被写体の領域が前記第2の方向で基準より画像端部寄りに位置する場合であり、前記所定基準を満たす場合には、前記天頂補正が部分的に犠牲となる、請求項3に記載の撮像システム。
  5. 前記対象被写体が複数含まれる場合、複数の対象被写体を合わせた領域の重心または前記複数の対象被写体のうちのいずれかの重心が所定位置に配置されるように構成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の撮像システム。
  6. 前記出力画像において、前記対象被写体として認識される領域以外の領域が前記画像端部に位置するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載の撮像システム。
  7. 前記出力画像に基づいて、前記対象被写体の領域が、該領域が画像端部で分割されない所定位置に配置されるように構成された、縮小表示画像が生成される、請求項1~6のいずれか1項に記載の撮像システム。
  8. 前記対象被写体は、人の顔、人の全身、動物の顔、動物の全身、物体の部分および物体の全体からなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の撮像システム。
  9. 前記複数の撮像部により撮像された前記画像は、複数の撮像光学系それぞれを通して撮像された複数の部分画像を含み、前記撮像システムは、前記複数の部分画像上で、または、前記複数の部分画像を合成して得られる合成画像上で、撮像された前記画像に写り込む対象被写体を認識する認識部を含み、前記出力画像は、前記複数の部分画像を合成して得られる画像である、請求項1~8のいずれか1項に記載の撮像システム。
  10. 前記複数の撮像光学系は、複数の魚眼または広角レンズを含み、前記複数の部分画像は、複数の魚眼または広角画像であり、前記出力画像および前記合成画像は、前記複数の部分画像に歪み補正および合成処理をして得られる、球面座標系の全天球画像である、請求項9に記載の撮像システム。
  11. 互いに異なる撮影範囲を有する複数の部分画像または該複数の部分画像を合成して得られる合成画像を入力画像として取得する画像取得部と、
    取得された前記入力画像に写り込む対象被写体を認識する認識部と、
    取得された前記入力画像に基づく、少なくとも第1の方向で全周する出力画像において、認識された前記対象被写体の領域を、前記出力画像の端部で分割されない所定位置に配置されるような回転量を決定する回転量決定部と、
    前記出力画像に関し、前記回転量決定部が決定した前記回転量で画像回転を施す画像回転部と
    前記画像回転部が画像回転を施した前記出力画像を出力する出力部と
    を含む、画像処理装置。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置と、
    互いに異なる方向を向き、前記複数の部分画像を撮像する複数の撮像部と
    を含む、撮像装置。
  13. コンピュータを、
    互いに異なる撮影範囲を有する複数の部分画像または該複数の部分画像を合成して得られる合成画像を入力画像として取得する画像取得部、
    取得された前記入力画像に写り込む対象被写体を認識する認識部、
    取得された前記入力画像に基づく、少なくとも第1の方向で全周する出力画像において、認識された前記対象被写体の領域を、前記出力画像の端部で分割されない所定位置に配置されるような回転量を決定する回転量決定部、
    前記出力画像に関し、前記回転量決定部が決定した前記回転量で画像回転を施す画像回転部、および、
    前記画像回転部が画像回転を施した前記出力画像を出力する出力
    として機能させるためのプログラム。
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