JP7383548B2 - 集塵装置およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の固体粒子やミスト状の粒子等を捕集する装置、およびこれを適用したシステムに関する。
金属の切削加工を行う工場等においては、切削に伴って切削屑等の固体粒子や、切削オイル等が飛散や摩擦熱による蒸発することで生じるミスト状の粒子が空気中に浮遊する。金属の切削工程のほか、平滑な面を研磨して磨き出す工程なども工場内に併設されていることが多く、すべての工程から粒子径の異なるオイルミストが発生し、床や天井、柱のへ汚染や、床の汚れによる転倒等の不安全、生産装置を制御する自動制御盤や動力盤の汚染といった悪影響が生じる。そこで、これらの粒子を除去するために、旋回流を利用した集塵装置が用いられる場合がある(例えば、下記の特許文献1参照)。ちなみに、空気中に浮遊する粒子は、0.1μmから数十μmの固体状のダストだけでなく、1μm未満のミスト状の液滴粒子も多く含むものである。空気中に浮遊する粒子は、粒子径の大きい物は早い段階で重力により分級されるので浮遊せずに沈降しやすいが、微細な粒子はいつまでも浮遊する。
特開平4-11769号公報
上記特許文献1に記載の装置は、吹出柱を互いに平行に立設し吹出口を装置中心軸同心円に互いに交差しない方向へ吹出す旋回流発生装置と、前記吹出柱によって形成される柱間スペースの一方の端面にダクトの取入口を設けた排風装置を備えている。そして、前記吹出柱から気流を吹き出すと共に、前記排風装置のダクトから気流を取り込むことで人工竜巻を発生させる。そして、この人工竜巻は、柱間スペースの外側から吹出柱の吹出口気流に誘引され吸い込まれる外気流により増大された気流になり、該気流により柱間スペースで囲われた空間内の有毒ガスを同伴して有害ガス等を取入口へ移送除去するようになっている。有害ガスの毒性が大きい場合は、取入口の奥に濾過器を備え、排風を濾過するようになっている。
しかしながら、人工竜巻として吸い込んだ気体を濾過器のような器具に通すと圧力損失が大きく、吸い込みを駆動するファンに多大なエネルギー消費が発生してしまう。また、使用を継続すれば、濾過器は捕集された塵等によって目詰まりするため、必要な風量を確保するためのエネルギーはさらに増大する。また、特許文献1に記載の技術では、柱間スペース内で発生する有害ガスを排気するために旋回流を発生する装置であって、柱間スペースという限られた対象空間以外には排風対象が拡がらないものであり、効果は限定的である。
本発明は、斯かる実情に鑑み、旋回流を用いて工場など切削工程を含む広い空間内の空気中の粒子を効率よく、且つ極力低コストにて捕集し得る集塵装置およびシステムを提供しようとするものである。
本発明は、中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
を備え、
前記中央空間の上側に吸込チャンバを備え
前記吸込口は、前記吸込チャンバの下側に開口し
前記衝突捕集部は、前記吸込チャンバ内に傾斜して、または鉛直方向に沿って配置され、
前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成され
前記衝突捕集部に捕集された粒子は衝突捕集部の傾斜や鉛直方向を伝って衝突捕集部の下方へ移動し、前記吸込チャンバ内に垂れ、前記粒子の吸込口からの落下を防止するよう構成されていること
を特徴とする集塵装置にかかるものである。
本発明の集塵装置において、前記衝突捕集部は、空気が内部を通過できる構造を備えた固体により構成することができる。
本発明の集塵装置は、前記中央空間に関して前記吸込口と反対側に、該吸込口と対向する面をなす面部を備えることができる。
本発明の集塵装置は、前記吸込口から前記衝突捕集部まで吸込空気を導く導風部を備えることができる。
本発明の集塵装置においては、前記吸込チャンバに、前記衝突捕集部が内側に設置され着脱可能な蓋部を備えることができる。
本発明の集塵装置においては、前記吸込チャンバに、内部の液体を排出するドレンを設けることができる。
本発明は、中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
を備え、
前記中央空間の下側に吸込チャンバを備え、
前記吸込口は、前記吸込チャンバの上側に開口し、
前記衝突捕集部は、前記吸込チャンバ内に配置され、
前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成されていること
を特徴とする集塵装置にかかるものである。
また、本発明は、上述の集塵装置を適用したことを特徴とする集塵システムにかかるものである。
本発明の集塵システムは、空調機の還気が流通する部分に前記集塵装置が設置され、前記空調機に備えた空調ファンの作動により、前記吸込口から吸込空気が吸い込まれるよう構成されていてもよい。
本発明の集塵システムは、空調機に備えた空調ファンの作動により、空調空気が流通する出口側の送気ダクトを分岐させて吹出部に接続して吹出部へ吹出空気を送り込むよう構成されていてもよい。
本発明の集塵システムは、吸込口から吸い込まれた吸込空気を、集塵装置とは別の集塵機に導くと共に、前記集塵機には、空気を排出する排気ダクトの動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクトの一端が接続され、該送気ダクトの他端は各集塵装置の吹出部に接続され、集塵機から排出された空気の一部は、吹出空気として吹出部に送り込むよう構成されていてもよい。
本発明は、中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
を備え、
前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成されている集塵装置を適用し、
前記吸込口から吸い込まれた吸込空気を、前記集塵装置とは別の集塵機に導くと共に、
前記集塵機には、空気を排出する排気ダクトの動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクトの一端が接続され、該送気ダクトの他端は各集塵装置の吹出部に接続され、集塵機から排出された空気の一部は、吹出空気として吹出部に送り込むよう構成されていること
を特徴とする集塵システムにかかるものである。
本発明の集塵装置およびシステムによれば、旋回流を用いて工場など切削工程を含む広い空間内の空気中の粒子を効率よく、且つ極力低コストにて捕集し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の第一実施例による集塵装置の形態を示す斜視図である。 本発明の第一実施例による集塵装置の形態を示す正面図である。 本発明の第一実施例による集塵装置の形態を示す平面図である。 本発明の第二実施例による集塵装置およびシステムの形態を示す正断面図である。 本発明の第三実施例による集塵装置およびシステムの形態を示す正断面図である。 本発明の第四実施例による集塵装置の形態を示す正断面図である。 本発明の第五実施例による集塵装置の形態を示す正断面図である。 本発明の第六実施例による集塵装置の形態を示す正断面図である。 本発明の第七実施例による集塵装置およびシステムの形態を模式的に示す図である。 本発明の第八実施例による集塵システムの形態を模式的に示す正面図である。 本発明の第九実施例による集塵システムの形態を模式的に示す正面図である。 本発明の第九実施例における各装置の位置関係を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図3は本発明の第一実施例による集塵装置の形態を示している。本第一実施例の集塵装置1は、長手方向が鉛直方向に沿うように備えられた複数の柱状の吹出部2と、該吹出部2の長手方向に関して一端側に設けられた吸込チャンバ3とを備えている。
各吹出部2は、複数の吹出口2aを長手方向に沿って備えた中空の柱状の部材である。複数の吹出口2aは、吹出部2を長手方向の一端側から見た時に、いずれも吹出部2に対して同じ方向を向くように、吹出部2の側面に配置されている。吹出部2の端部(ここに示した例では、下端部)にはブロワ4が設けられており、該ブロワ4の作動によって周辺の空気を吹出部2内に送り込み、吹出口2aから吹出空気Bとして送り出すようになっている。このブロワ4を設置する場合、ブロワ4が例えばシロッコ型の場合、ケーシング中央に吸込みベルマウスを備え、前記吹出部2の下方周辺の空気を吸い込むこともある。
複数(ここでは2個)の吹出部2は、相互間に空間(以下、中央空間Cと称する)をなすよう、互いに平行に配置されている。中央空間Cは、壁等によってその他の空間と隔てられているわけではないが、複数の吹出部2に囲まれた柱状の領域である。各吹出部2に備えられた吹出口2aは、中央空間Cの中心軸のまわりの円周方向に沿って吹出空気Bを送り出すようになっている。各吹出部2の吹出口2aから送り出される吹出空気Bの向きは、前記円周方向に関して同じ向きである。尚、ここでは一台の集塵装置1に2個の吹出部2を備えた場合を例示したが、一台の集塵装置1あたりの吹出部2の設置数はこれより多くても構わない。中央空間Cを囲むように、3個以上の吹出部2を設置しても良い。設置にかかるコスト等を考慮すると、吹出部2の個数としては、2個以上10以下程度が適当である。
ここで、本明細書でいう「鉛直方向に沿って」とは、例えば吹出部2の長手方向が鉛直方向と正確に一致することを意味しない。吹出部2の長手方向が概ね鉛直方向に沿っている、あるいは、吹出部2の長手方向に沿ったベクトルが、鉛直方向の成分を含む、といった程度の意味である。また、「円周方向に沿って同じ向き」あるいは「周方向に沿って同じ向き」とは、複数の物体あるいは空気が何らかの軸あるいは領域の周囲を周回するような動きを考えたときに、その動きが時計回りであるか、反時計回りであるかが一致する、といった程度の意味である。以下の類似の表現に関しても同様である。
吸込チャンバ3は、中央空間Cにおける吹出部2の長手方向に関して一端側(ここでは、上側)に位置しており、吸込チャンバ3の中央空間Cに面する側(ここでは、下側)には、中央空間Cと吸込チャンバ3内の空間を連通する吸込口3aが開口している。吸込口3aは、中央空間Cの中心軸にあたる位置に設けられており、図3に示す如く、平面視で複数の吹出部2が吸込口3aを囲む形になっている。
吸込チャンバ3の一側面には排気ダクト5が接続され、該排気ダクト5は吸込チャンバ3から吸込ファン6まで伸びている。そして、吸込ファン6の作動により、中央空間C内の空気を吸込空気Iとして吸込チャンバ3内に吸い込むようになっている。
中央空間Cに関して吸込口3aと反対側には、該吸込口3aと対向する面をなすように面部7が設けられている。面部7は、各吹出部2の長手方向と直交し、中央空間Cの端面をなすように設けられた板状の部材であり、外縁部に各吹出部2の他端側が取り付けられる。
また、吹出部2の長手方向に関して吸込チャンバ3と同じ側には、面部7と対向するように支持板8が設けられている。支持板8は、各吹出部2の長手方向と直交し、中央空間Cの面部7とは反対側の端面をなすように設けられた板状の部材であり、外縁部に各吹出部2の一端側が取り付けられる。面部7と支持板8により、中央空間Cの上下の端面をなすと共に、各吹出部2を面部7と支持板8の間に支持する形である。支持板8の中央部における中央空間Cと反対側の位置には、吸込チャンバ3が支持される。吸込口3aは、支持板8を貫通する形で設けられる。なお、支持板8は吸込チャンバ3と吹出部2との間に位置するものの、吸込チャンバ3が大きく、吸込み口3aがその中心軸に小さく開口される場合は、吸込チャンバ3の一面が支持板8の代わりになり外縁部に各吹出部2の一端側が取り付けられていてもよい。
支持板8の四隅には、ワイヤ等である吊具9が取り付けられている。また、支持板8と面部7との間は、吹出部2に加え、吊具9によって連結されている。こうして、集塵装置1の全体が、天井等(図1~図3には図示せず)から吊具9によって吊下支持されるようになっている。なお、吸込チャンバ3が大きく、吸込み口3aがその中心軸に小さく開口される場合は、吸込チャンバ3の一面が支持板8の代わりになり吸込チャンバ3の一面を介してチャンバ貫通して外縁部に吊具9が取り付けられていてもよい。
ブロワ4を作動させると、中央空間Cを囲む吹出部2の吹出口2aから、中央空間Cの中心軸のまわりの円周方向に沿って同じ向きに吹出空気Bが吹き出される。同時に吸込ファン6を作動させると、中央空間Cの空気が吸込空気Iとして吸込チャンバ3a内に吸い込まれる。中央空間Cの中心軸周りに吹出空気Bにより旋回流が起こされ、高速で吹出口2aから吹出される気流に誘引されて外部周囲の空気が同伴されて大きな気流になりさらに旋回流を増大させる。旋回流は吸込口3aからの吸引により竜巻状に螺旋流となって上方に集められる。これにより、中央空間C内では、吸込口3aを先端とする旋回流Sが形成される。旋回流Sは、中央空間Cの内外の空気を中央空間Cの中心軸に向かって寄せ集め、空気中に含まれる粒子と共に、吸込口3aから吸込チャンバ3内に導く。
このとき、面部7は、吸込口3aを旋回流Sの先端とした場合に、該旋回流Sの基底面をなすことで、旋回流Sが中央空間C内で安定的に発生するように補助する役割を果たす。
吸込チャンバ3内に吸込空気Iとして取り込まれた空気は、吸込チャンバ3の上側の内壁3bに一旦衝突してから向きを変え、排気ダクト5から外部へ排気ファン6により搬送され送り出される。ここで、吸込空気Iが吸込チャンバ3の内壁3bに衝突する際、吸込空気Iに含まれる粒子も吸込空気Iと共に内壁3bに衝突する。この衝突によって、内壁3bのなす面に粒子が捕集され、粒子を除去された吸込空気Iが排気ダクト5を通って外部へ送られる。すなわち、本第一実施例では、吸込チャンバ3の上側の内壁3bが衝突捕集部として作用する。
このように、本第一実施例の集塵装置1では、旋回流Sを形成して中央空間Cの内外の空気を集め、吸込口3aから吸い込んで衝突捕集部(内壁)3bに衝突させ、空気中の粒子を内壁3bにより捕集するようになっている。粒子の捕集にあたり、例えば上記特許文献1に記載の装置のように、旋回流を形成して吸い込んだ空気を濾過器に通すのではなく、内壁3bに衝突させることで捕集するので、圧力損失が最小限に抑えられ、吸込ファン6におけるエネルギー消費を低減することができる。また、使用を継続しても圧力損失が増大する心配もない。また、特許文献1に記載の技術では、柱間スペース内で発生する有害ガスを排気するために旋回流を発生する装置であり、柱間スペースという限られた対象空間以外には排風対象が拡がらないで限定的であるところ、本技術は中央空間Cの外部の空気を主に集めて集塵するので対象空間が広いものである。
図4は本発明の第二実施例による集塵装置およびシステムの構成を示している。本第二実施例の集塵装置11は、工場等のサイディングや折板屋根12に対し備えられた強制ルーフファン13を利用して設置される。強制ルーフファン13は、屋根12の上側に取り付けられた入り母屋部に、周囲が防水処理されたファン用チャンバ14を介して設置されており、屋根12付近の空気を下面の開口部14aから吸い込んで外部へ排出するようになっている。なお、多数の片流れ屋根を連接して高い側の垂直壁のところに採光や換気のための一段高い越屋根を設ける工場建築の際の、越屋根の壁部に強制ルーフファン13を縦に設置する場合もある。
集塵装置11は、このファン用チャンバ14の開口部14aの下方に、吹出部2、ブロワ4、面部7を取り付けることで構成される。こうして、本第二実施例の集塵装置11では、強制ルーフファン13が吸込ファン、ファン用チャンバ14が吸込チャンバ、ファン用チャンバ14の開口部14aが吸込口として作用する。また、ファン用チャンバ14の上側のルーフファン雨仕舞いの内壁14bが衝突捕集部として作用する。つまり、強制ルーフファン13の作動により、吸込口である開口部14aから吸込空気Iが吸い込まれ、衝突捕集部である内壁14bに衝突することで塵などの固体粒子やミスト状の粒子が捕集される。このようにすると、集塵装置11を設置するにあたり、上記第一実施例(図1~図3参照)における吸込ファン6や吸込チャンバ3といった装置を新たに設ける必要がなく、集塵装置11の設置にかかる費用を低減することができる。
強制ルーフファン13は、屋根12付近に滞留する高温の空気を排出する等の目的で設けられる装置である。このような強制ルーフファン13に対し、本第二実施例に示す如く集塵装置11を設置すれば、空気中の粒子を効率よく捕集できることは勿論、集塵装置11と同じ高さにある空気を旋回流Sを利用していっそう効率的に集め、排気することが可能である。すなわち、集塵装置11としての本来の機能のほかに、強制ルーフファン13に求められる機能をも向上させることができる。
また、図5は本発明の第三実施例による集塵装置およびシステムの構成を示している。本第三実施例の場合、対象空間である室の温調を受け持つ空調機15の還気が流通する部分に集塵装置1を設置しており、空調機15に備えられた空調ファン15aが集塵装置1にとっての吸込ファンとして作用する(すなわち、空調ファン15aの作動により、吸込口3aから吸込空気Iが吸い込まれる)ようになっている。
工場等においては、室内空気の一部を空調機15に取り込み、温度等を調整して空調空気として再び送り出し循環空調する空調機15を内調機として使用することがよく行われている。このような空気の循環を行う場合、工場内で塵等の発生する作業を行っていると、還気と共に塵などの固体粒子やミスト状の粒子が空調機15に取り込まれ、固体粒子だけでなくミスト状の粒子によってもフィルタが短期間で目詰まりしたり、コイルが汚れる等の不具合が生じる。また、空調機15内のフィルタによって除去できなかった塵などの固体粒子やミスト状の粒子は、空調された温調空気の給気口から動圧を伴う気流により対象室内にばらまかれてしまう。そこで、空調機15の手前の還気が流通する位置に集塵装置1を設置することで、空調機15に取り込まれる還気から塵などの固体粒子やミスト状の粒子を除去し、上述の不具合を低減するようにしている。
このように、本発明の集塵装置は、換気や空調など、他の目的のために設けられる設備を適宜利用して設置し、これにより、集塵装置の設置にかかる費用を低減することができる。このほか、例えば地上設置式の(本発明の実施による集塵装置とは異なる構成の)集塵機など、気流を作り出す機能を備えた設備あるいは装置であれば、適宜本発明の集塵装置に利用することが可能である。
また、本第三実施例の集塵装置1の場合、吸込チャンバ3内に、内壁3bに沿って該内壁3bとは別の衝突捕集部16を設けている。衝突捕集部16は、空気が内部を通過できる構造を備えた固体である。衝突捕集部16は、例えば多孔質のスポンジ状の物体であっても良いし、繊維状の部材を塊状に集合させた物体であっても良いし、ネット状に形成された素材を複数層にわたって重ねた物体であっても良い。衝突捕集部16の素材としては、例えば金属が好適であるが、その他の物質であっても良い。ここで衝突捕集部16は、支持部16aを介して吸込チャンバ3内に配置されている。支持部16aの形状は特に制限されるものではないが、吸込チャンバ3内に取り込まれた吸込空気Iの流れを、衝突捕集部16の多孔質あるいは繊維状やネット上の空間内に形成させて方向転換すると共に、吸込空気Iの気流方向を阻害しないものが好ましい。
空調機15の空調ファン15aの作動によって吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iは、衝突捕集部16に衝突した後、向きを変更されて空調機15へ導かれる。吸込空気Iが衝突捕集部16に衝突する際には、吸込空気Iの一部は衝突捕集部16の内部まで入り込み、衝突捕集部16を構成する素材に繰り返し衝突することになる。これにより、衝突捕集部16の素材の遮り効果にて固体である粒子が慣性により素材にぶつかって気固分離され、固体は素材表面で速度を失って絡め取られる形で、吸込空気Iに含まれる粒子が衝突捕集部16により捕集される。このように、吸込空気Iの流通する流路の途中に空気が内部へ入り込める構造を備えた衝突捕集部16を設置し、該衝突捕集部16に吸込空気Iを衝突させることで、吸込空気I中の粒子をいっそう効率よく捕集することができる。
図6は本発明の第四実施例による集塵装置を示している。上述の第一~第三実施例(図1~図5参照)では、衝突捕集部3b,16を水平面に沿って配置していた。このようにすると、吸込ファン6,13,15aが作動している間は良いが、吸込ファン6,13,15aが停止すると、衝突捕集部3b,16に捕集された固体粒子や、付着した油滴等が吸込口3aから下方へ落下するおそれがある。そこで、図6に示す第四実施例では、吸込チャンバ3の上側の内壁3bを水平方向に対して傾斜させて設置し、内壁3bに取り付けられた衝突捕集部16も傾斜した状態で設置している。
このようにすると、衝突捕集部16に捕集された固体粒子やミスト状の粒子は、衝突捕集部16および内壁3bの傾斜を伝って吸込チャンバ3内に垂れるので、衝突捕集部16に捕集された塵や液体が吸込口3aから直接落下することを防ぐことができる。
また、本第四実施例の場合、吸込チャンバ3の一部を蓋部3cとして構成し、該蓋部3cに衝突捕集部16を設置し、必要に応じて該蓋部3cを開閉できるようになっている。このようにすると、衝突捕集部16を洗浄あるいは交換したり、吸込チャンバ3内に溜まった塵や液体を取り除くなどのメンテナンスを容易に行うことができる。また、衝突捕集部16を蓋部3cの内側に設置すると、蓋部3cを開ければ衝突捕集部16を吸込チャンバ3の外側へ露出させることができるので、メンテナンス等の際にいっそう便利である。
また本第四実施例では、図7に示す導風部17を吸込口3aの出口側へ設置して衝突捕集部16に積極的に導くことが好ましい。導風部17は、両端が開口したパイプ状の部材であり、一端は吸込口3aに接続され、中間部は吸込口3aから衝突捕集部16に向かって滑らかに屈曲し、他端は衝突捕集部16と間隔を空けて対向している。このようにすると、吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iは、導風部17に沿って衝突捕集部16に導かれ、該衝突捕集部16に衝突した後、向きを変えられて排気ダクト5へ流れることになる。
図7は本発明の第五実施例による集塵装置を示している。本明細書にて説明する各集塵装置1,11,21,41は、天井付近の高さに設置することが想定されるが、特に天井が高い場合、例えば図6に示す第四実施例の如き集塵装置1では、メンテナンスが困難になる可能性がある。すなわち、衝突捕集部16および吸込チャンバ3の蓋部3cが集塵装置1の最上部にあり、しかも蓋部3cを上に向かって開くことになるため、メンテナンスにあたっては、作業者が集塵装置1に対して高所に位置しなくてはならず、面倒である。
そこで、図7に示す本第五実施例では、蓋部3cを吸込チャンバ3の側面に設け、吸込チャンバ3の横から蓋部3cを開閉すると共に、吸込チャンバ3内へ横からアクセスできるようにしている。このようにすると、作業者は集塵装置1と同じ高さでメンテナンス作業を行うことができ、便利である。
また、本第五実施例では、蓋部3cを斜めに備え、その内側に衝突捕集部16を取り付けている。衝突捕集部16が傾斜して配置されているので、衝突捕集部16に捕集された塵などの固体粒子やミスト状の粒子が集まって粒状から液滴へ変わることがあり、固体粒子を含む液滴が衝突捕集部16の傾斜を伝って吸込チャンバ3内に垂れ、これにより、塵や液体を吸込チャンバ3内に貯留することができる。また、本第五実施例の場合、吸込チャンバ3の底部に一方に向かって下り勾配をなす傾斜部3dを備え、液体が自重によって吸込チャンバ3内の一方に溜まるようにしている。そして、傾斜部3dの最下部にあたる空間にドレン3eを設け、溜まった液体を外部へ排出できるようにしている。このようにすると、捕集された塵や液体は自重により随時ドレン3eから排出されるので、吸込チャンバ3内の清掃等の作業の頻度を少なくすることができる。
ところで、本第五実施例のように衝突捕集部16を吸込チャンバ3の側面に取り付けると、衝突捕集部16は吸込口3aと直接対向しない。このため、吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iは衝突捕集部16に直接衝突しない。そこで、本第五実施例では、吸込口3aから衝突捕集部16にかけて導風部17を設けている。導風部17は、両端が開口したパイプ状の部材であり、一端は吸込口3aに接続され、中間部は吸込口3aから衝突捕集部16に向かって滑らかに屈曲し、他端は衝突捕集部16と間隔を空けて対向している。このようにすると、吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iは、導風部17に沿って衝突捕集部16に導かれ、該衝突捕集部16に衝突した後、向きを変えられて排気ダクト5へ流れることになる。また第五実施例の導風部17は、第四実施例の導風部17に比べて
流路が長く且つ曲率が大きくなっている。
図8は本発明の第六実施例による集塵装置を示している。本第六実施例の集塵装置21では、上記第一~第五実施例の集塵装置1,11とは各部の上下関係が逆になっている。すなわち、吹出部2および中央空間Cに対して上側に面部7を、下側に吸込チャンバ3を配置しており、旋回流Sは中央空間Cの下方(吸込チャンバ3の上側)に開口した吸込口3aを先端とし、上方の面部7を基底面として形成されるようになっている。衝突捕集部16は吸込チャンバ3内の吸込口3aの下方位置に設けられ、蓋部3cは吸込チャンバ3の側面に設けられている。ここで衝突捕集部16は台座板16bに配置されており、台座板16bは、吸込チャンバ3の底部に一方に向かって下り勾配をなし、液体が自重によって吸込チャンバ3内の一方に溜まるようにしている。更に台座板16bは支持部(図示せず)を介して吸込チャンバ3に固定されている。
このようにすると、衝突捕集部16を傾斜させて配置するまでもなく、捕集された固体粒子やミスト状の粒子等はそのまま吸込チャンバ3の底部に貯留され、集塵装置21から下方へ落下するおそれはない。吸込チャンバ3に貯留された液体は、底部の傾斜部3dによって片側に集められ、ドレン3eから排出される。
また、旋回流Sの形成される中央空間Cは集塵装置21における上側に設置されるため、より高所の空気を集めやすいという利点もある。すなわち、例えば図7に示した第五実施例の場合、集塵装置1全体を天井の直下に設置することを考えると、天井の下に吸込チャンバ3が配置され、さらにその下に吹出部2により中央空間Cが形成される。このため、天井の直下(吸込チャンバ3の高さ)にある空気は捕集しにくい。一方、図8に示す第五実施例の集塵装置21の場合、中央空間Cが吸込チャンバ3の上方にあるので、中央空間Cを天井の直下に配置しやすい。したがって、天井の直下の空気を効率よく集めることができるのである。特に、オイルミスト等は天井の直下に滞留しやすいので、油滴の発生する工場等において有利である。また、吸込チャンバ3の位置が下側にあるため、清掃等のメンテナンス作業も行いやすい。
図9は本発明の第七実施例による集塵装置およびシステムを示している。本第七実施例では、ブロワ4(図1~図8参照)を省略し、空調機15から送り出される空調空気Aの一部を吹出部2に送り込み、該吹出部2から吹出空気Bとして送り出すようにしている。すなわち、空調空気Aが流通する出口側の送気ダクト15bを分岐させて吹出部2に接続している。上記第一~第六実施例の如く、各集塵装置1,11,21にブロワ4を備える場合、各ブロワ4についてメンテナンス等の作業が発生してしまうが、本第七実施例のように別の設備から送り出される空気を吹出空気Bに流用すれば、ブロワ4の設置にかかる費用や、メンテナンスにかかる手間を低減することができるのである。
すなわち、上記第二および第三実施例(図4、図5参照)では吸込ファンの機能を天井ファン13あるいは空調ファン15aなど、他の設備のファンに兼用させたが、本第七実施例では、ブロワ4(図1~図8参照)にあたる役割をも空調ファン15aに兼用させている。このほか、吹出部2に空気を送り込むファンとしては、他の種々の設備あるいは装置に設けられたファンを利用することができる。また空調機15は、入口側の流路にダンパ15cを備えると共に出口側の送気ダクト15bに風量調整用のダンパ15dを備え、調整空気A、吹出空気Bの風量などを調整することもできる。
また、本第七実施例では、鉛直方向に沿った面をなす吸込チャンバ3の側面に備えた蓋部3cの内側に、衝突捕集部16を鉛直面に沿うように取り付けている。このようにしても、捕集された塵などの固体粒子やミスト状の粒子を吸込口3aから落下させることなく吸込チャンバ3内に貯留することができる。
図10は本発明の第八実施例として、上述の如き集塵装置を備えた集塵システムを示している。ここでは、金属の切削等を行う加工機である機器30の稼働する工場を想定している。工場である建物31内の床には機器30が設置され、各種の加工を行うようになっている。各機器からは切削時に飛散する細かい固体粒子や、切削油が加工時の熱により蒸気やミスト状粒子になり浮遊している。各機器30の一部には、地上設置式で局所的に固体粒子やミスト状粒子を集めて取り除く集塵機32が、各機器30の囲いの中の空気を処理するべく設けられているが、生産物の機器への設置や搬出のために囲いは頻繁に開放され、このような集塵機32だけでは粒子やミスト状の粒子の捕集が追いつかず、機器30から排出される粒子やミスト状の粒子が建物31内に漂い出す場合がある。そこで、本第八実施例では、上に説明した集塵装置(ここでは、図9に示した第七実施例に相当する集塵装置1を図示している)を建物31内に設置し、大きな空間に浮遊する粒子に対して、集塵装置1と同様に吹出部2aの高速気流に誘引されて中央空間Cの外側周囲の空気を同伴し、この空気中の粒子を誘引して捕集するようにしている。
建物31の上部の屋根付近には排気ダクト5が配設されており、該排気ダクト5に対して複数の集塵装置1が設置されている。排気ダクト5は、集塵装置1および集塵機32とは別の集塵機33に接続されており、該集塵機33の集塵機ファンの作動により、各集塵装置1の周囲の空気が吸込チャンバ3に吸い込まれ、排気ダクト5を通って集塵機33へ導かれるようになっている。また、集塵機33の空気の排出口には排気ダクト5の動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクト34の一端が接続され、該送気ダクト34の他端は各集塵装置1の吹出部2に接続されており、集塵機33から排出された空気の一部は、吹出空気Bとして吹出部2に送り込まれるようになっている。つまり、本第八実施例の場合、集塵機33が吸込ファンの役割と共に、ブロワ4(図1~図8参照)の機能をも担っている。
集塵機33を作動させ集塵機ファンが起動すると、機器30の上方にある空気が集塵装置1の吸込チャンバ3に吸込空気Iとして吸い込まれ、排気ダクト5を通じて集塵機33に送られる。集塵装置1では、吸込チャンバ3内の衝突捕集部16により吸込空気I中の塵などの固体粒子やミスト状の粒子が捕集されるが、除去しきれなかった粒子が空気中に残留することもあり得る。集塵機33では、そのような粒子をさらに除去し、より清浄な空気を排気の一部から取り出し、吹出空気Bとして集塵装置1の吹出部2へ送り出す。こうして、建物31内に発生する粒子を効果的に捕集することができる。
図11、図12は本発明の第九実施例として、別の構成による集塵システムを示している。ここでは、上述の集塵装置1,11,21(図1~図8参照)と類似する集塵装置41を、多量に塵などの固体粒子やミスト状の粒子が発生する室に適用した場合を例示している。金属の塵などの固体粒子やオイルなどのミスト状の粒子が多量に発生する室である部屋42には、エアカーテンを形成するための吹出柱43が鉛直方向に沿って互いに平行に設けられている。各吹出柱43は、長手方向に沿って複数の吹出口43aを備えた中空の柱状の部材である。吹出柱43の上部は、部屋42の天井に沿って設けられた送気ダクト44に接続されている。送気ダクト44には温調した外気を供給する外気ブロワ45が接続されており、送気ダクト44から外気ブロワ45を通して各吹出柱43に空気が送り込まれ、各吹出柱43の吹出口43aから吹出空気Bとして送り出されるようになっている。
各吹出柱43に設けられた複数の吹出口43aは、吹出柱43を長手方向の一端側から見た時に、いずれも同じ方向を向くように配置されている。各吹出柱43の吹出口43aは、部屋42内の空間の周囲に沿って吹出空気Bを送り出すようになっており、各吹出柱43の吹出口43aから送り出される吹出空気Bの向きは、部屋42の外周方向に関して同じ向きである。吹出柱43の設置数は、ここでは4個とした場合を例示しているが、集塵装置41の吹出部2と同様、4個以外の適当な数を採用しても良い。
送気ダクト44には、集塵装置41の吹出部2の上端部が接続されており、外気ブロワ45から送り込まれる空気は、吹出柱43の吹出口43aから送り出されると共に、吹出部2の吹出口2aからも吹出空気Bとして送り出されるようになっている。集塵装置41の設置位置は、部屋42における発生源46の上方であり、吹出部2が発生源46の中央部46aの上方に位置するように配置される。
本第九実施例における集塵装置41は、部屋42の天井の上側に吸込チャンバ3を設けている。吸込チャンバ3の側面には排気ダクト5が接続され、吸込ファン6の作動により、天井に設けた吸込口3aから部屋42内の空気を吸い込み、外部へ排気するようになっている。
本第九実施例における集塵装置41は、面部7(図1~図8参照)に相当する構成を備えていない。また、部屋42の天井に対して吹出部2を直接取り付けているので、支持板8および吊具9に相当する構成も備えていない。
金属の塵などの固体粒子やオイルなどのミスト状の粒子が多量に発生する室である部屋42では、例えば完成品や半完成品である発生源46の切断等による破壊に伴い、多量の塵の粒子が発生する。そこで、破壊試験に際しては、部屋42の周囲にエアカーテンを形成し、外部へ粒子が漂い出すことを低減するようにしている。すなわち、外気ブロワ45を作動させると、四隅に備えた吹出柱43の吹出口43aから吹出空気Bが部屋42内の空間の外周に沿って送り出され、この空気の流れが障壁となって、部屋42内の粒子は外へ出にくくなる。ここで、発生源46は、駆動機械、移動機械、製造機械、検査機械、構造物などであり、破壊試験の対象となるものであれば特に制限されるものではない。
また、外気ブロワ45を作動させると、集塵装置41の吹出部2からも吹出空気Bが送り出される。同時に吸込ファン6を作動させると、集塵装置41の中央空間Cに旋回流Sが形成され、この旋回流Sにより部屋42内の空気が集められ、吸込空気Iとして吸込チャンバ3から排気ダクト5を通って外部へ排出される。その途中で、吸込空気Iは吸込チャンバ3の上側の内壁である衝突捕集部3bに衝突し、ここで粒子が捕集される。
ここで、本第九実施例における集塵装置41は面部7に相当する構成を備えていないが、破壊試験を行う際には発生源46が集塵装置41を構成する吹出部2の下方に位置するので、発生源46の中央部上面46aが面部として作用し、好適に旋回流Sが形成されることになる。
また、本第九実施例の場合、エアカーテンを形成するための吹出柱43と、集塵装置41を構成する吹出部2とを同じ送気ダクト44に接続し、外気ブロワ45の作動により吹出柱43と吹出部2の両方に吹出空気Bを供給するようにしている。すなわち、吹出空気Bを供給するにあたり、必要な構成を吹出柱43と吹出部2とで兼用しているので、破壊試験室の設置および運用にかかる費用を低減することが可能である。ここで破壊試験室は、製品(発生源46)を切断して断面を検査する試験室であるが、製品(発生源46)を破壊するならば破壊の器具や方法は制限されるものでなく、検査の器具や方法も制限されるものではない。
このように、本発明の集塵装置および集塵システムは、工場や破壊試験室に適用できるほか、粒子の捕集を必要とする各種の空間に適用することができる。
以上のように、上記各実施例における集塵装置1,11,21,41は、中央空間Cを囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部2と、吹出部2に設けられ、吹出部2から吹出空気Bを吹き出す吹出口2aと、中央空間Cにおける吹出部2の長手方向に関して一端側に開口し、中央空間Cの空気を吸込空気Iとして吸い込む吸込口3a,14aと、吸込口3a,14aから吸い込まれた吸込空気Iが衝突するよう配置された衝突捕集部3b,14b,16とを備え、各吹出部2に備えられた吹出口2aは、中央空間Cの中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気Bを送り出すよう構成され、吹出部2からの吹出空気Bの吹き出しと、吸込口3aからの吸込空気Iの吸い込みにより、中央空間Cに旋回流Sを発生させるよう構成されている。このようにすると、粒子の捕集にあたり、例えば吸い込んだ空気を濾過器等に通すのではなく、衝突捕集部3b,14b,16に衝突させることで捕集するので、圧力損失が最小限に抑えられ、エネルギー消費を低減することができる。
一部の実施例において、衝突捕集部16は、空気が内部を通過できる構造を備えた固体により構成されている。このようにすれば、吸込空気Iの一部が衝突捕集部16の内部まで入り込み、衝突捕集部16を構成する素材に繰り返し衝突し、これにより、吸込空気Iに含まれる粒子が衝突捕集部16により効果的に捕集される。
一部の実施例は、中央空間Cに関して吸込口3a,14aと反対側に、該吸込口3a,14aと対向する面をなす面部7を備えている。このようにすれば、中央空間C内に旋回流Sを安定的に発生させることができる。
一部の実施例は、中央空間Cの上側に吸込チャンバ3を備え、吸込口3aは、吸込チャンバ3の下側に開口し、衝突捕集部16は、吸込チャンバ3内に傾斜して、または鉛直方向に沿って配置されている。このようにすれば、衝突捕集部16に捕集された固体粒子やミスト状の粒子が衝突捕集部16および内壁3bの傾斜を伝って吸込チャンバ3内に垂れるので、衝突捕集部16に捕集された塵や液体が吸込口3aから直接落下することを防ぐことができる。
一部の実施例は、吸込口3aから衝突捕集部16まで吸込空気Iを導く導風部17を備えている。このようにすれば、衝突捕集部16が吸込口3aと直接対向しない配置となっていても、吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iを導風部17に沿って衝突捕集部16に導くことができる。
一部の実施例は、中央空間Cの下側に吸込チャンバ3を備え、吸込口3aは、吸込チャンバ3の上側に開口し、衝突捕集部16は、吸込チャンバ3内に配置されている。このようにすれば、捕集された固体粒子やミスト状の粒子等はそのまま吸込チャンバ3の底部に貯留されるので、集塵装置21から下方へ落下するおそれがない。
一部の実施例は、吸込チャンバ3に、衝突捕集部16を内側に設置され着脱可能な蓋部3cを備えている。このようにすれば、衝突捕集部16を洗浄あるいは交換したり、吸込チャンバ3内に溜まった塵などの固体粒子やオイルなどのミスト状の粒子が集まって生じた液体を取り除くなどのメンテナンスを容易に行うことができる。
一部の実施例は、吸込チャンバ3に、内部の液体を排出するドレン3eを設けている。このようにすれば、捕集された塵や液体が随時ドレン3eから排出されるようにすることができる。
また、一部の実施例では、上述の集塵装置1,11,21,41を集塵システムに適用している。
一部の実施例においては、空調機15の還気が流通する部分に集塵装置1が設置され、空調機15に備えた空調ファン15aの作動により、吸込口3aから吸込空気Iが吸い込まれるよう構成されている。このようにすれば、空調機15に取り込まれる還気から塵などの固体粒子やオイルなどのミスト状の粒子を除去し、フィルタの目詰まりやコイルの汚れ等の不具合を低減することができる。また、集塵装置11の設置にかかる費用を低減することができる。
一部の実施例は、空調機15に備えた空調ファン15aの作動により、空調空気Aが流通する出口側の送気ダクト15bを分岐させて吹出部2に接続して吹出部2へ吹出空気Bを送り込むよう構成されている。このようにすれば、吹出部2へ吹出空気Bを送り込むにあたり、ブロワ4の設置にかかる費用や、メンテナンスにかかる手間を低減することができる。
一部の実施例は、吸込口3aから吸い込まれた吸込空気Iを、集塵装置1とは別の集塵機33に導くと共に、集塵機33には、空気を排出する排気ダクト5の動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクト34の一端が接続され、該送気ダクト34の他端は各集塵装置1の吹出部2に接続され、集塵機33から排出された空気の一部は、吹出空気Bとして吹出部2に送り込むよう構成されている。このようにすれば、集塵装置1により除去しきれなかった粒子を集塵機33でさらに除去し、より清浄な吹出空気Bを集塵装置1の吹出部2へ送り出すことにより、建物31内に発生する粒子を効果的に捕集することができる。
一部の実施例は、上述の集塵装置11と、サイディングや折版屋根12に対し設置された強制ルーフファン13とを備え、前記強制ルーフファン13の作動により、前記対象室内の屋根12付近に滞留する空気を強制ルーフファン13を介して外部へ排気するよう構成されている。このようにしても、集塵装置11の設置にかかる費用を低減することができる。
一部の実施例において、集塵装置41は、吹出部2が破壊試験室である部屋42における発生源46の中央部上面46aの上方に位置するよう配置されている。このようにすれば、面部7に相当する構成を備えていなくとも、発生源46の中央部上面46aが旋回流Sの発生を補助することで、好適に旋回流Sが形成される。
したがって、上記本実施例によれば、旋回流を用いて工場など切削工程を含む広い空間内の空気中の粒子を効率よく、且つ極力低コストにて捕集し得る。
尚、本発明の集塵装置およびシステムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 集塵装置
2 吹出部
2a 吹出口
3 吸込チャンバ
3a 吸込口
3b 衝突捕集部(内壁)
3c 蓋部
3e ドレン
7 面部
11 集塵装置
12 屋根
13 強制ルーフファン
14a 吸込口(開口部)
14b 衝突捕集部(内壁)
15 空調機
15a 空調ファン
16 衝突捕集部
17 導風部
21 集塵装置
33 集塵機
34 送気ダクト
41 集塵装置
42 部屋(破壊試験室)
43 吹出柱
44 送気ダクト
46 発生源
46a 中央部上面
A 空調空気
B 吹出空気
C 中央空間
I 吸込空気
S 旋回流

Claims (12)

  1. 中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
    前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
    前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
    前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
    を備え、
    前記中央空間の上側に吸込チャンバを備え
    前記吸込口は、前記吸込チャンバの下側に開口し
    前記衝突捕集部は、前記吸込チャンバ内に傾斜して、または鉛直方向に沿って配置され、
    前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
    前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成され
    前記衝突捕集部に捕集された粒子は衝突捕集部の傾斜や鉛直方向を伝って衝突捕集部の下方へ移動し、前記吸込チャンバ内に垂れ、前記粒子の吸込口からの落下を防止するよう構成されていること
    を特徴とする集塵装置。
  2. 前記衝突捕集部は、空気が内部を通過できる構造を備えた固体により構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記中央空間に関して前記吸込口と反対側に、該吸込口と対向する面をなす面部を備えたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の集塵装置。
  4. 前記吸込口から前記衝突捕集部まで吸込空気を導く導風部を備えたこと
    を特徴とする請求項に記載の集塵装置。
  5. 前記吸込チャンバに、衝突捕集部を内側に設置され着脱可能な蓋部を備えたこと
    を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の集塵装置。
  6. 前記吸込チャンバに、内部の液体を排出するドレンを設けたこと
    を特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の集塵装置。
  7. 中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
    前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
    前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
    前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
    を備え、
    前記中央空間の下側に吸込チャンバを備え、
    前記吸込口は、前記吸込チャンバの上側に開口し、
    前記衝突捕集部は、前記吸込チャンバ内に配置され、
    前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
    前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成されていること
    を特徴とする集塵装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の集塵装置を適用したことを特徴とする集塵システム。
  9. 空調機の還気が流通する部分に前記集塵装置が設置され、
    前記空調機に備えた空調ファンの作動により、前記吸込口から吸込空気が吸い込まれるよう構成されていること
    を特徴とする請求項に記載の集塵システム。
  10. 空調機に備えた空調ファンの作動により、空調空気が流通する出口側の送気ダクトを分岐させて前記吹出部へ接続して前記吹出部へ吹出空気を送り込むよう構成されていること
    を特徴とする請求項8または9に記載の集塵システム。
  11. 前記吸込口から吸い込まれた吸込空気を、前記集塵装置とは別の集塵機に導くと共に、
    前記集塵機には、空気を排出する排気ダクトの動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクトの一端が接続され、該送気ダクトの他端は各集塵装置の吹出部に接続され、集塵機から排出された空気の一部は、吹出空気として吹出部に送り込むよう構成されていること
    を特徴とする請求項に記載の集塵システム。
  12. 中央空間を囲むように鉛直方向に沿って設置される複数の柱状かつ中空の吹出部と、
    前記吹出部に設けられ、前記吹出部から吹出空気を吹き出す吹出口と、
    前記中央空間における前記吹出部の長手方向に関して一端側に開口し、前記中央空間の空気を吸込空気として吸い込む吸込口と、
    前記吸込口から吸い込まれた吸込空気が衝突するよう配置された衝突捕集部と
    を備え、
    前記各吹出部に備えられた前記吹出口は、前記中央空間の中心軸のまわりの円周方向に沿い前記円周方向に関して同じ向きに吹出空気を送り出すよう構成され、
    前記吹出部からの吹出空気の吹き出しと、前記吸込口からの吸込空気の吸い込みにより、前記中央空間に旋回流を発生させるよう構成されている集塵装置を適用し
    前記吸込口から吸い込まれた吸込空気を、前記集塵装置とは別の集塵機に導くと共に、
    前記集塵機には、空気を排出する排気ダクトの動圧を利用するため一部の排気を導出して送気する送気ダクトの一端が接続され、該送気ダクトの他端は各集塵装置の吹出部に接続され、集塵機から排出された空気の一部は、吹出空気として吹出部に送り込むよう構成されていること
    を特徴とする集塵システム。
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