JP7381284B2 - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送システムのための送信装置及び受信装置に関する。
現在の地上デジタル放送であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)は、伝送パラメータの異なる複数の階層を同時に伝送する階層伝送が可能である。各階層の伝送パラメータ等の伝送制御情報は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号によって伝送される(例えば、非特許文献1参照)。複数のセグメントの複数のTMCCキャリアで同一のTMCC信号が伝送されており、受信側で信号合成を行うことでダイバーシティ効果を得て、受信性能を向上させることができる。
近年、放送サービスの高度化に向け、次世代の地上デジタル放送(以下、「次世代地上放送」と呼ぶ)の研究が進められている。次世代地上放送は、ISDB-Tの特徴であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号のセグメント構造を継承し、固定受信用サービスと併せて移動受信用サービスを一つの変調波に多重できる方式である。また、ISDB-Tとは異なる誤り訂正符号や新しい信号構造を用いることで、周波数利用効率が高く、サービスに応じて柔軟な伝送パラメータ設定ができる。
この伝送パラメータ情報はTMCC信号として伝送されるため、受信装置は、伝送パラメータ情報を得るために、TMCC信号をデータ信号よりも先に復調する必要がある。よって、TMCC信号の伝送特性はデータ信号よりも高いことが求められる。
また、ISDB-Tでは、複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対してDBPSK(Differential Binary Phase-Shift Keying)を施すことによりキャリア変調を行っている。DBPSKは、2つのシンボル間の位相差に情報を乗せる差動変調の一種である。図1に示すように、ISDB-TのTMCC信号伝送におけるキャリア変調方法では、TMCCキャリアのn番目(n≧2)のシンボルについてキャリア変調を行う際に、このTMCCキャリアの(n-1)番目のシンボルを差動基準として用いて差動変調を行う。
「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」標準規格、ARIB STD-B31、一般社団法人 電波産業会
ISDB-TのTMCC信号伝送におけるキャリア変調方法では、受信装置は、時間方向に連続する2シンボルの伝送路応答が同じであるとみなして、2シンボル間の位相差に基づいて復調を行う。このため、移動受信環境のように伝送路の時間変動が生じる環境下では、2シンボル間の伝送路応答の変動が誤り率の増加に繋がり、受信特性劣化の要因となる。
特に、次世代地上放送では、ISDB-Tよりも、FFT(Fast Fourier Transform)サイズが大きく、シンボル長が長いパラメータを設定可能であることが想定されている。このようなパラメータを用いる場合、シンボル長の拡大により、上記のような伝送路の時間変動による受信特性劣化の影響は更に顕著となる。
そこで、本発明は、時間変動の大きな伝送路環境においてTMCC伝送特性を改善することが可能な送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る送信装置は、周波数方向において所定帯域が複数のセグメントからなり、且つ時間方向においてフレームが複数のシンボルからなる信号構造により伝送を行うデジタル放送システムのための送信装置であって、前記複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対して差動変調を施すTMCC信号変調部を備え、前記TMCC信号変調部は、前記TMCCキャリアとは異なるキャリアに配置される所定信号を差動基準として用いて、前記TMCC信号に対して周波数方向の差動変調を施すことを要旨とする。
第1の特徴において、前記所定信号は、前記TMCCキャリアに隣接する隣接キャリアに配置される信号であり、前記TMCC信号変調部は、前記所定信号のシンボルを差動基準として用いて、周波数方向において当該所定信号のシンボルに隣接する前記TMCC信号のシンボルに対して周波数方向の差動変調を施すことが望ましい。
第1の特徴において、前記所定信号は、データ信号とは異なる信号であって、且つ前記データ信号に比べて高い電力レベルで送信される信号であることが望ましい。
第1の特徴において、前記データ信号に対する前記TMCC信号の電力ブースト比は、前記データ信号に対する前記所定信号の電力ブースト比と等しいことが望ましい。
第1の特徴において、前記所定信号は、LLch(Low Latency Channel)信号であることが望ましい。
第1の特徴において、前記所定帯域は、移動受信向けの部分受信帯域であり、前記TMCC信号変調部は、前記部分受信帯域内において、前記所定信号のシンボルを差動基準として用いて、前記TMCC信号に対して周波数方向の差動変調を施すことが望ましい。
第2の特徴に係る受信装置は、周波数方向において所定帯域が複数のセグメントからなり、且つ時間方向においてフレームが複数のシンボルからなる信号構造により伝送を行うデジタル放送システムのための受信装置であって、前記複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対して差動復調を施すTMCC信号復調部を備え、前記TMCC信号復調部は、前記TMCCキャリアとは異なるキャリアに配置される所定信号を差動基準として用いて、前記TMCC信号に対して周波数方向の差動復調を施すことを要旨とする。
第2の特徴において、送信装置から受信する信号に対して少なくとも周波数同期を行う同期処理部を備え、前記所定信号は、前記TMCCキャリアに隣接する隣接キャリアに配置される信号であり、前記TMCC信号及び前記所定信号は、データ信号に比べて高い電力レベルで送信されており、前記TMCC信号復調部は、前記所定帯域に含まれる全キャリアを対象にして、シンボルごとに、隣接するキャリア間で周波数方向の差動復調を行い、前記同期処理部は、シンボルごとに得られた前記差動復調の結果をキャリアごとに加算した結果と、前記TMCC信号及び前記所定信号のキャリア配置との相関を取ることにより、キャリア周波数間隔単位の周波数誤差を検出することが望ましい。
本発明によれば、時間変動の大きな伝送路環境においてTMCC伝送特性を改善することが可能な送信装置及び受信装置を提供できる。
ISDB-TのTMCC信号伝送におけるキャリア変調方法を示す図である。 実施形態に係るデジタル放送システムについて説明するための図である。 実施形態に係る送信装置を示す図である。 実施形態に係るTMCC信号伝送におけるキャリア変調方法を示す図である。 実施形態に係る受信装置を示す図である。 実施形態の効果の一例を示す図である。
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
<デジタル放送システム>
まず、本実施形態に係るデジタル放送システムについて説明する。本実施形態に係るデジタル放送システムは、次世代地上放送に対応した放送システムである。図2は、本実施形態に係るデジタル放送システムについて説明するための図である。
(1)信号構造
本実施形態に係るデジタル放送システムの占有帯域幅は、例えば5.83MHz又は5.57MHzである。5.83MHzはISDB-Tよりも約4.7%拡張した帯域幅であり、伝送容量を増やすことができる。一方で、5.57MHzはISDB-Tと同じ帯域幅である。
セグメント数については、1セグメント当たりの帯域幅を狭くすることでISDB-Tの13セグメントから最大35セグメントへ拡大し、各階層への帯域配分を柔軟に行うことができるようにしている。また、サービスに応じて伝送容量及び伝送耐性をより細かく設定できるように、変調多値数や符号化率などの伝送パラメータをISDB-Tよりも充実させている。
誤り訂正符号には、ISDB-Tよりも誤り訂正能力に優れたLDPC符号及びBCH符号を用いている。FFTサイズは、8k、16k、32kの3種類から選択することができる。FFTサイズを大きくすると、シンボル長を拡大することができるため、物理的なガードインターバル長が同じ場合、シンボル長に対するガードインターバル長の割合が小さくなり、伝送効率は向上する。
また、本実施形態に係るデジタル放送システムでは、全35セグメント内の中央9セグメントを部分受信する帯域(以下、「部分受信帯域」と呼ぶ)としている。部分受信帯域は、移動受信向けのA階層のデータ信号を伝送するために用いる。部分受信帯域以外の帯域を非部分受信帯域と呼ぶ。部分受信帯域の帯域幅は、ISDB-Tのワンセグ(帯域幅:0.43MHz)と比較して3.5倍(帯域幅:1.50MHz)に拡大しており、帯域幅を広げることで、周波数選択性フェージングによる影響の軽減を図っている。
(2)TMCC信号伝送
TMCC信号で伝送する情報は、占有帯域幅や各階層における変調方式、誤り訂正符号の符号化率などの伝送パラメータである。受信装置は、放送波を復調・復号する際に、TMCC信号によりこれらの情報を得ることが必須となる。
TMCC信号を伝送するために、OFDMセグメント内にはTMCC信号用のキャリア(TMCCキャリア)を割り当てている。OFDMフレーム内には、TMCC信号以外にSP(Scattered Pilot)信号やLLch(Low Latency Channel)信号が含まれる。LLch信号はISDB-TのAC(Auxiliary Channel)信号に相当する。
TMCC信号及びLLch信号はデータ信号の平均電力に対し、ブーストした電力レベルで伝送され、誤りに強い伝送耐性を得ることができる。また、ブーストすることで、周波数同期のためのパイロット信号としての役割を果たしている。
FFTサイズによりTMCCキャリアの本数は異なっているが、TMCC信号はOFDMフレームを単位として伝送されるため、本実施形態に係るデジタル放送システムにおけるOFDMフレーム内シンボル数及びTMCCキャリアの本数の積は、全てのFFTサイズで448キャリアシンボルとなる。
キャリア変調方式として差動変調の一種であるDBPSKを用いる場合、448キャリアシンボルは448ビットに相当する。このうちOFDMフレームの先頭40ビットは差動基準及びフレーム同期用の信号として用いているため、残りの408ビットを伝送パラメータ情報及びパリティビットとして割り当てる。
ISDB-Tでは各セグメントで同じTMCC信号を伝送するが、本実施形態に係るデジタル放送システムでは、部分受信帯域と非部分受信帯域とで異なるTMCC信号を伝送する。
(3)非部分受信帯域のTMCC信号伝送
TMCC信号には、システム識別や部分受信フラグの他、各階層の伝送パラメータ情報などが含まれ、その情報量は244ビットである。非部分受信帯域では、これら全ての情報を伝送する。244ビットを2つに分割し、差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(204,122)で符号化する。符号化された2つの204ビットの符号化ブロックにて、408ビットのTMCC信号を構成する。
26セグメントある非部分受信帯域の各セグメントにおいて、同じTMCC信号を伝送するため、受信装置では26個のキャリアシンボルを合成受信することができ、TMCC信号の受信耐性を強化できる。
(4)部分受信帯域のTMCC信号伝送
部分受信帯域は9セグメントであるため、非部分受信と同じ伝送方法では、9個のキャリアシンボルの合成しかできない。そこで、限られたセグメント数の中で伝送特性を向上させるために、伝送するTMCC信号の情報量を削減している。
部分受信帯域は移動受信向けのA階層を伝送するための帯域であるため、TMCC情報ビットは、A階層を受信するために必要な情報のみに限定し、全情報量の半分である122ビットとしている。誤り訂正符号には、非部分受信帯域と同じ差集合巡回符号(204,122)を用いる。
符号化された204ビットの符号化ブロックを複製して2連結することで、408ビットのTMCC信号を構成する。すなわち、部分受信帯域内では、1つのセグメント内で、同じTMCC信号を2回伝送できる。
部分受信帯域内では、A階層のセグメント数によらず、9セグメントすべてを用いて、部分受信用のTMCC信号を伝送する。よって、受信装置では18個のキャリアシンボルを合成受信することができ、TMCC信号の受信耐性を強化できる。
<送信装置>
次に、本実施形態に係る送信装置について説明する。以下において、部分受信帯域のTMCC信号伝送について主として説明する。図3は、本実施形態に係る送信装置1を示す図である。送信装置1は、データ信号及び制御信号をOFDMフレームに含めて送信する。制御信号は、LLch信号と、TMCC信号と、SP信号とを含む。
図3に示すように、送信装置1は、LLch信号生成部11と、LLch信号変調部12と、TMCC信号生成部13と、TMCC信号変調部14と、SP信号生成部15と、SP信号変調部16と、OFDMフレーム構成部17と、送信部18とを備える。
LLch信号生成部11は、LLch信号を生成し、生成したLLch信号をLLch信号変調部12に出力する。LLch信号はISDB-TのAC信号に相当するものであり、放送に関する付加情報(例えば、伝送制御に関する付加情報や地震動警報情報)が含まれる。また、LLch信号は、データ信号に比べて伝送遅延が小さくなるように定められている。
LLch信号変調部12は、LLch信号生成部11から入力されたLLch信号に対して差動変調によるキャリア変調を施し、キャリア変調後のLLch信号をOFDMフレーム構成部17に出力する。
LLch信号変調部12は、差動変調の一種であるDBPSKをキャリア変調方式として用いる。LLch信号変調部12は、差動変調の一種であるDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)をキャリア変調方式として用いてもよい。
TMCC信号生成部13は、TMCC信号を生成し、生成したTMCC信号をTMCC信号変調部14に出力する。TMCC信号に含まれる情報は、占有帯域幅や各階層における変調方式、誤り訂正符号の符号化率などの伝送パラメータである。
TMCC信号生成部13とTMCC信号変調部14との間に、図示しない誤り訂正符号化部が設けられてもよい。誤り訂正符号化部は、TMCC信号生成部13から入力されたTMCC信号に対して誤り訂正符号化を施し、誤り訂正符号化後のTMCC信号をTMCC信号変調部14に出力する。
TMCC信号変調部14は、入力されたTMCC信号に対して差動変調によるキャリア変調を施し、キャリア変調後のTMCC信号をOFDMフレーム構成部17に出力する。
TMCC信号変調部14は、差動変調の一種であるDBPSKをキャリア変調方式として用いる。TMCC信号変調部14は、差動変調の一種であるDQPSKをキャリア変調方式として用いてもよい。
なお、LLch信号及びTMCC信号のキャリア変調方法としては、包絡線変調であるDBPSKやDQPSKを用いることが望まれ、且つLLch信号及びTMCC信号には同じキャリア変調方式を用いることが望まれる。但し、LLch信号及びTMCC信号は互いに異なるキャリア変調方式を用いてもよい。
TMCC信号変調部14は、部分受信帯域(所定帯域)を構成する複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対して差動変調を施す。図4は、本実施形態に係るTMCC信号伝送におけるキャリア変調方法を示す図である。
図4に示すように、TMCC信号変調部14は、TMCCキャリアとは異なるキャリアに配置される所定信号を差動基準として用いて、TMCC信号に対して周波数方向の差動変調を施す。TMCC信号のキャリア変調を時間(シンボル)方向ではなく周波数(キャリア)方向に行うことにより、移動受信環境のように伝送路の時間変動が生じる環境下であっても受信特性劣化の影響を軽減できる。
本実施形態において、差動基準とする所定信号は、LLch信号である。LLch信号を差動基準として用いる場合、LLch信号用のキャリア(LLchキャリア)とTMCCキャリアとが隣接するようなキャリア配置とする。
TMCC信号変調部14は、TMCCキャリアに隣接する隣接キャリアに配置されるLLch信号のシンボルを差動基準として用いて、周波数方向において当該LLch信号のシンボルに隣接するTMCC信号のシンボルに対して周波数方向の差動変調を施す。隣接キャリアを差動基準とすることにより、周波数方向の伝送路応答の変動の影響を軽減できる。
LLch信号を差動基準とする場合、まず、LLch信号変調部12は、図1に示した変調方法と同様な方法によりLLch信号に対して時間方向の差動変調を施す。次に、TMCC信号変調部14は、差動変調後のLLch信号を差動基準として用いて、周波数方向に隣接するTMCCキャリアのシンボルに対する周波数方向の差動変調を施す。
差動基準とするLLch信号は、TMCC信号と同様にブーストされており、データ信号に比べて高い電力レベルで送信される信号である。LLch信号は誤りに強い伝送耐性を有するため、そのようなLLch信号を差動基準として用いることにより、TMCC信号の誤り率の低減を図ることができる。
LLchキャリアのシンボル及びそれに隣接するTMCCキャリアのシンボルのペアで差動変調を行うため、これら2キャリアの振幅値(ブースト比)は同じであることが望ましい。すなわち、データ信号に対するTMCC信号の電力ブースト比は、データ信号に対するLLch信号の電力ブースト比と等しいことが望ましい。例えば、LLch信号及びTMCC信号のブースト比を共に1.99としてもよい。また、これら2キャリアの振幅値(ブースト比)を同じにすることにより、ダイナミックレンジを抑制できる。
SP信号生成部15は、SP信号を生成し、生成したSP信号をSP信号変調部16に出力する。
SP信号変調部16は、SP信号生成部15から入力されたSP信号に対してキャリア変調を施し、キャリア変調後のSP信号をOFDMフレーム構成部17に出力する。
OFDMフレーム構成部17は、LLch信号変調部12から入力されたLLch信号と、TMCC信号変調部14から入力されたTMCC信号と、SP信号生成部15から入力されたSP信号とを、データ信号と共にOFDMフレームに割り当てて、OFDMフレームを送信部18に出力する。
送信部18は、OFDMフレーム構成部17から入力されたOFDMフレームを送信する。
<受信装置>
次に、本実施形態に係る受信装置について説明する。図5は、本実施形態に係る受信装置2を示す図である。
図5に示すように、受信装置2は、受信部21と、TMCC信号復号部22と、データ信号復号部23とを備える。
受信部21は、送信装置1から送信された信号(OFDMフレーム)を受信する。受信部21は、各同期処理(シンボル同期、周波数同期、OFDMフレーム同期)を行う同期処理部21aと、周波数方向の差動復調を行うTMCC信号復調部21bとを有する。
同期処理部21aは、シンボル同期について、OFDMのガードインターバル期間が有効シンボル後半部と同じであることを利用して、これらの相関より有効シンボルの先頭位置を推定することができる。また、同期処理部21aは、この相関の位相より狭帯域(キャリア周波数間隔以内)のキャリア周波数誤差を推定することができる。
さらに、従来方式(ISDB-Tなど)の広帯域(キャリア周波数間隔単位)のキャリア周波数誤差を推定するためには、TMCC信号やLLch信号の固定されたキャリア番号に割り当てられ、ブーストされているキャリアを利用している。同期処理部21aは、全OFDMキャリアの信号の電力を加算平均していくことで、ブーストされているキャリアの位置が推定できるため、TMCC、LLch信号配置の情報と相関を取ることで広帯域のキャリア周波数誤差を検出できる。
本実施形態では、前記の従来方式の様に広帯域周波数同期を取ることもできるが、次のような方法により広帯域のキャリア周波数誤差を検出して広帯域周波数同期を取る。
受信部21が信号を受信した時点では、LLch信号及びTMCC信号の位置が分からない状態である。このため、まず、TMCC信号復調部21bは、全キャリアを対象にして、周波数方向に各隣接キャリア間で差動復調を行う。具体的には、1シンボルあたり、(総キャリア数+α)回の周波数方向の差動復調を行う。ここで、αは、検出可能な広帯域(キャリア周波数間隔単位)のキャリア周波数誤差の最大値である。
次に、TMCC信号復調部21bは、隣接キャリア間での差動復調を各シンボル(各シンボル番号)について行う。そして、同期処理部21aは、シンボルごとに得られた差動復調の結果をキャリアごと(キャリア番号ごと)に加算する。その結果、LLch信号及びTMCC信号の組み合わせで差動復調された結果は、その他のキャリアよりも大きな電力になる。同期処理部21aは、キャリアごとの加算結果と、実際のLLch信号及びTMCC信号の配置との間で相関を取ることにより、広帯域のキャリア周波数誤差を検出し、広帯域周波数同期を取る。
このように、周波数方向の差動復調後の信号に基づいてキャリア周波数誤差を検出することにより、従来方式のような単純な電力加算に比べて、LLch信号及びTMCC信号のピークを発見しやすくなる。
受信部21は、同期処理後の受信信号から抽出されたデータ信号をデータ信号復号部23に出力するととともに、TMCC信号復調部21bにより復調されたTMCC信号をTMCC信号復号部22に出力する。
TMCC信号復号部22は、受信部21から入力されたTMCC信号に対して誤り訂正復号を施し、誤り訂正復号後のTMCC信号をデータ信号復号部23に出力する。
データ信号復号部23は、入力されたTMCC信号に含まれるTMCC情報(伝送パラメータ)を元にデータ信号の復調及び復号を行い、復号されたデータ信号を出力する。
<作用・効果>
本実施形態に係る送信装置1及び受信装置2は、TMCCキャリアに隣接するLLchキャリアに配置されるLLch信号のシンボルを差動基準として用いて、TMCC信号に対して周波数方向の差動変復調を施す。このように、TMCC信号のキャリア変復調を時間(シンボル)方向ではなく周波数(キャリア)方向に行い、同一シンボル時間内の隣接キャリア間で差動変調を行うことにより、伝送路の時間変動による影響は1シンボル時間内にとどまる。よって、時間変動の大きな伝送路環境においてTMCC伝送特性を改善できる。
図6は、本実施形態の効果の一例を示す図であって、TMCC信号に対して時間方向の差動変調を施す場合と本実施形態に係る周波数方向の差動変調を施す場合とで、移動速度に対する所要C/Nを比較して示す。
図6に示すように、TMCC信号に対して時間方向の差動基準を施す場合では、移動速度が50km/s半ばから所要C/Nが急激に増大しているのに対して、本実施形態に係る周波数方向の差動変調を施す場合では、160km/s付近まで所要C/Nの急激な増加はなく、速度耐性が大幅に向上している。
<その他の実施形態>
上述した実施形態において、部分受信帯域のTMCC信号伝送について主として説明した。部分受信帯域と非部分受信帯域とで異なるTMCC情報を伝送する。部分受信帯域ではA階層を復号するための伝送制御情報のみを伝送し、非部分受信帯域では全ての階層の伝送制御情報を伝送する。そのため、非部分受信帯域については、従来と同様なTMCC信号伝送(すなわち、時間方向の差動変調)を用いてもよい。この場合、LLch信号のキャリア変調方式への制限がなくなるため、LLch信号に64QAM変調などを適用してもよい。或いは、上述した実施形態に係る方法を非部分受信帯域にも適用してもよい。
上述した実施形態において、LLch信号を差動基準として用いてTMCC信号の差動変調を行う一例について説明したが、差動基準をLLch信号とすることに代えて、差動基準用の新たな信号を設けて、当該新たな信号を差動基準として用いてTMCC信号の差動変調を行ってもよい。或いは、SP信号を差動基準として用いてTMCC信号の差動変調を行ってもよい。
上述した実施形態において、周波数方向の差動変調をTMCC信号に適用する一例について説明したが、周波数方向の差動変調をLLch信号に適用してもよい。この場合、差動基準をSP信号としてもよいし、差動基準を新たな信号としてもよい。
上述した実施形態において、SP信号用のキャリア(SPキャリア)の配置について特に触れていなかった。SPキャリアは所定のキャリア間隔で割り当てられるため、TMCCキャリア及びLLchキャリアのセットを当該所定のキャリア間隔内に割り当ててもよい。
送信装置1が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び受信装置2が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
また、送信装置1が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、送信装置1を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。同様に、受信装置2が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、受信装置2を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :送信装置
2 :受信装置
11 :LLch信号生成部
12 :LLch信号変調部
13 :TMCC信号生成部
14 :TMCC信号変調部
15 :SP信号生成部
16 :SP信号変調部
17 :OFDMフレーム構成部
18 :送信部
21 :受信部
21a:同期処理部
21b:TMCC信号復調部
22 :TMCC信号復号部
23 :データ信号復号部

Claims (3)

  1. 周波数方向において所定帯域が複数のセグメントからなり、且つ時間方向においてフレームが複数のシンボルからなる信号構造により伝送を行うデジタル放送システムのための送信装置であって、
    LLch信号に対して時間方向の差動変調を施すLLch変調部と、
    前記複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対して差動変調を施すTMCC信号変調部を備え、
    前記TMCC信号変調部は、前記差動変調後のLLch信号を差動基準として用いて、前記TMCC信号に対して周波数方向の差動変調を施すことを特徴とする送信装置。
  2. 前記差動変調後のLLch信号は、前記TMCCキャリアに隣接する隣接キャリアに配置される信号であり、
    前記TMCC信号変調部は、前記差動変調後のLLch信号のシンボルを差動基準として用いて、周波数方向において当該差動変調後のLLch信号のシンボルに隣接する前記TMCC信号のシンボルに対して周波数方向の差動変調を施すことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 周波数方向において所定帯域が複数のセグメントからなり、且つ時間方向においてフレームが複数のシンボルからなる信号構造により伝送を行うデジタル放送システムのための受信装置であって、
    前記複数のセグメントのそれぞれのTMCCキャリアに配置されるTMCC信号に対して差動復調を施すTMCC信号復調部を備え、
    前記TMCC信号復調部は、前記TMCCキャリアとは異なるキャリアに配置される所定信号を差動基準として用いて、前記TMCC信号に対して周波数方向の差動復調を施し、
    送信装置から受信する信号に対して少なくとも周波数同期を行う同期処理部をさらに備え、
    前記所定信号は、前記TMCCキャリアに隣接する隣接キャリアに配置される信号であり、
    前記TMCC信号及び前記所定信号は、データ信号に比べて高い電力レベルで送信されており、
    前記TMCC信号復調部は、前記所定帯域に含まれる全キャリアを対象にして、シンボルごとに、隣接するキャリア間で周波数方向の差動復調を行い、
    前記同期処理部は、シンボルごとに得られた前記差動復調の結果をキャリアごとに加算した結果と、前記TMCC信号及び前記所定信号のキャリア配置との相関を取ることにより、キャリア周波数間隔単位の周波数誤差を検出することを特徴とする受信装置。
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