JP7380634B2 - 粒銑製造装置及び粒銑の冷却方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶銑から粒銑を製造する粒銑製造装置に関する。
粒銑とは、溶銑を分散せしめた後に粒状に凝固させたもので、その平均粒径は数mmから数十mm程度である。銑鋼一貫製鉄所において、製鋼以下の工程においてトラブル等が発生し、高炉で製造された溶銑が突発的に過剰になった場合に、これを粒銑として一時的に保管している。近年は高炉が大型化されており、一時的に大量の溶銑を処理できなければ高炉の減風に繋がる。このため、製鋼以下の工程でトラブル等が発生した場合に備え、バッファーとなる設備が要求されている。
溶銑を粒化する方法として、特許文献1には溶銑に圧力水を吹き付けることにより粒化する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1に開示の方法では粒銑が中空になるものが多く、この中空部に水が溜まり、再溶解時に水蒸気爆発を引き起こす危険があった。特許文献2には、溶銑を固定板上に落下させ、液滴が固定板上に跳ね返って下の冷却浴に落ちて冷却され、これにより、粒銑が製造される粒状金属製造方法が開示されている。また、特許文献3には、水流で溶銑を粒化させ、液状の粒銑を水中に投下することで冷却、凝固させ、大量の粒銑を製造する装置が開示されている。
水中に投入される時の粒銑は高温である。粒銑の温度は、1200~1500℃程度なので、このような高温の粒銑が水に接触すると高温物体表面上に蒸気膜が生じる膜沸騰状態となって水が蒸発し、粒銑の熱を奪っていく。この膜沸騰は冷却能力が低く、例えば、蒸気膜が生じない核沸騰の数100分の1程度の熱伝達率しかない。このため、膜沸騰が長く続くと、粒銑が十分に冷却されず、冷却水内で粒銑同士が融着し、合体することがある。
また、冷却水温が高いと水が沸騰しやすくなるので、高温物体周囲に蒸気膜が維持されやすく膜沸騰になりやすい。したがって、冷却水の水温が高くなると、粒銑の冷却能力が著しく低下し、粒銑同士の合体が発生しやすくなる。このような問題に対し、特許文献3には、2次冷却水の冷却水量を調整してピット内の冷却水温を68℃以下に維持し、これによりピット内に堆積した粒銑の合体を抑制できることが開示されている。
特開2018-115363号公報 特公昭52-20948号公報 特開平9-20902号公報
溶銑から粒銑を製造する時に溶銑の液滴が水平方向にある程度広がることと、凝固した粒銑の搬送装置の設置スペースとを考慮すると、粒銑の冷却にはかなりの大きさの冷却水槽が必要になる。冷却水槽には、冷却水を供給する吐出口と、温度が上昇した冷却水を冷却設備に搬送する排水口とを設け、これにより冷却水を水槽と冷却設備とに循環させている。
しかしながら、広い水槽全体に冷たい冷却水を行き渡らせるように制御することは難しい。特許文献3には、2次冷却水の冷却水量を調整してピット内の冷却水温を68℃以下に維持することが記載されているが、冷却水槽内の流れを制御する方法については何ら記載されておらず、冷却水の流れによっては水槽内によどみ領域が生じることがある。このよどみ領域に粒銑の冷却に使用された暖かい冷却水が滞留すると、局所的に水温が高い領域ができる場合がある。この領域に粒銑が大量に投入された場合には、膜沸騰状態が長い間維持されて十分に冷却されず、粒銑同士が融着し、合体する。粒銑同士が合体すると、搬送しにくい大きさの粒銑が増えて搬送が困難になる。また、粒銑同士が合体する際に冷却水が内含されると水蒸気爆発を引き起こす原因になる、という課題があった。本発明は上記課題を解決するためになされた発明であって、その目的は、粒銑を効率的に冷却して、粒銑同士の合体を抑制できる粒銑製造装置を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
(1)溶銑を液滴とする粒化装置と、前記液滴を受ける位置に設けられ、前記液滴を冷却する冷却水を収容し、前記冷却水により液滴が冷却されて粒銑となる水流制御容器と、前記水流制御容器に接続され、前記水流制御容器に冷却水を供給する複数の冷却水管と、を有し、前記水流制御容器は、前記液滴を受ける投入口と、前記粒銑を排出する排出口と、前記投入口と前記排出口とを接続し、水平断面が円形であって下方に向けて前記水流制御容器の水平断面積が狭くなるように傾斜した傾斜面と、有し、前記複数の冷却水管は、前記傾斜面の上下方向の高さが同じであって前記水流制御容器の水平断面の中心に対して点対称となる位置の前記傾斜面に、それぞれの冷却水管の中心軸が平行になるように接続される2本の冷却水管からなる冷却水管群から構成され、前記傾斜面の上下方向の中央よりも下方に前記冷却水管群が1組以上設けられ、前記傾斜面の上下方向の中央よりも上方に2組以上であって、前記下方に設けられた前記冷却水管群よりも多い組数の前記冷却水管群が設けられ、前記冷却水管群は、前記中心軸と平行で前記水流制御容器の水平断面の中心を通る中心線の向きがそれぞれ異なるように設けられる、粒銑製造装置。
(2)前記冷却水管に供給される冷却水量を制御する制御装置をさらに有し、前記制御装置は、前記上方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量と、前記下方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量とが同量になるように冷却水量を制御する、(1)に記載の粒銑製造装置。
(3)冷却水を収容する冷却水槽をさらに有し、前記冷却水槽は、前記水流制御容器を収容する、(1)または(2)に記載の粒銑製造装置。
(4)前記水流制御容器の下方には、冷却された粒銑を前記冷却水槽の外に搬送する搬送装置をさらに有する、(3)に記載の粒銑製造装置。
(5)(1)から(4)の何れか1つに記載の粒銑製造装置を用いた粒銑の冷却方法であって、前記上方の傾斜面に設けられる複数の冷却水管群から供給される冷却水の全水量を、前記下方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量と同量とする、粒銑の冷却方法。
本発明の粒銑製造装置では、水流制御容器内に冷却水の下方から上方に向かう旋回流を生じさせて水流制御容器内の粒銑の冷却効率を高め、これにより、粒銑冷却時に粒銑同士が融着し、合体することを抑制できる。さらに、粒銑の冷却効率が高められることで、粒銑の冷却能を同じにしたとしたらよりコンパクトな設備となり、設備の大きさを同じとしたらより多くの粒銑を製造できる設備となる。
実施形態に係る粒銑製造装置10の一例を示す断面模式図である 水流制御容器20の上面模式図である。 水流制御容器20内に生じる旋回流を説明する断面模式図である。 シミュレーションにより水流制御容器内および周囲の水温分布を確認した結果を示す図である。 シミュレーションにより水流制御容器内および周囲の水温分布を確認した結果を示す図である。 シミュレーションにより水流制御容器内および周囲の水温分布を確認した結果を示す図である。
以下、本発明を発明の実施形態を通じて説明する。図1は、本実施形態に係る粒銑製造装置10の一例を示す断面模式図である。また、図2は、水流制御容器20の上面模式図である。粒銑製造装置10は、溶銑18から粒銑を製造する装置である。溶銑18は、高炉で製造された溶銑であっても、スクラップを電気炉で溶解して製造された溶銑であってもよい。本実施形態に係る粒銑製造装置10で用いられる溶銑18は、鉄を主成分とするものであれば、いずれの製造方法で製造された溶銑であっても用いることができる。
粒銑製造装置10は、溶銑18を液滴とする粒化装置12と、冷却水を収容する水流制御容器20と、冷却水50を水流制御容器20に供給する6本の冷却水管30~35と、搬送装置38と、冷却水槽52とを有する。溶銑18は、粒化装置12で液滴とされ、水流制御容器20で冷却されて粒銑となる。
溶銑18は、溶銑鍋やトピードカー等により、粒銑製造装置10が設けられている場所に輸送される。輸送された溶銑18は、粒化装置12により液滴にされる。粒化装置12は、例えば、タンディッシュ14および耐火物16を有し、タンディッシュ14に収容された溶銑18を流出させ、流出された溶銑18を耐火物16に衝突させて液滴にする装置である。なお、粒化装置12はこれに限らず、タンディッシュ14から流出された溶銑18に水を衝突させて液滴にする装置であってもよい。これらの粒化装置12を用いることで、溶銑18を所定の粒径の粒銑となる液滴に調整する。
液滴が大きくなると、熱容量が大きくなって凝固に時間がかかり、高温のまま粒銑が水流制御容器20内で互いに融着して合体し、大きな塊となり搬送しにくくなるおそれがある。このため、粒化装置12は、溶銑18を冷却後の粒銑の最大長さが50mm以下になる液滴にすることが好ましい。溶銑18は、粒化装置12で液滴とされ、水流制御容器20内に落下する。さらに、粒化装置12では、水流制御容器20が設けられた領域に液滴が落下するように溶銑18の流出量が制御される。
水流制御容器20は、冷却水50を収容し、冷却水槽52内であって液滴を受ける位置に設けられる。水流制御容器20は、内部に収容した冷却水50で液滴を冷却、固化して粒銑とする。水流制御容器20は、液滴を受ける投入口21と、粒銑を排出する排出口24と、投入口21と排出口24とを接続し、水平断面が円形であり、下方に向けて水流制御容器20の水平断面積が小さくなるように傾斜した傾斜面22を有する。傾斜面22は、水流制御容器20の内側に形成されればよく、水流制御容器20の外側の形状は特に限定しない。また、図1に示した例では、水流制御容器20の上方端に円筒部分を有する例を示したが、当該円筒部分は無くてもよい。
水流制御容器20の傾斜面22には、6本の冷却水管30~35が接続している。冷却水管30~35は、不図示の熱交換機やクーリングタワー等の冷却設備によって0℃以上35℃以下に冷却された冷却水50が通る水管である。冷却された冷却水50は、6本の冷却水管30~35を通り、水流制御容器20内に吐出される。
図3は、水流制御容器20内に生じる旋回流を説明する断面模式図である。冷却水管30~35から水流制御容器20内に吐出された冷却水50は、傾斜面22に衝突することでその流れ方向が変化される。水流制御容器20の水平断面が円形であって傾斜面22が下方に向けて水平断面積が狭くなるように傾斜しているので、傾斜面22との衝突により、水流制御容器20内で水平方向に旋回しながら下方から上方へと向かう旋回流が生じる。水流制御容器20内に旋回流を生じさせることで、水流制御容器20内の冷却水が撹拌され、水流制御容器20内におけるよどみ領域の生成が抑制される。これにより、水流制御容器20内の冷却水50の局所的な温度上昇が抑制されて粒銑を効率的に冷却できるようになり、この結果、粒銑が十分に冷却されずに粒銑同士が融着し、合体することが抑制される。
水流制御容器20の傾斜面22の水平面に対する傾斜角度は30°以上であることが好ましい。傾斜面22の水平面に対する傾斜角度を30°以上とすることで、冷却された粒銑を傾斜面22に滞留させることなく排出口24に案内できる。さらに、当該傾斜角度を30°以上にすることで、効率的に冷却水管30~35から吐出された冷却水50の流れ方向を変化させ、上方へと向かう旋回流を生じさせることができる。上方に向かう旋回流を生じさせることで、冷却水50を、水流制御容器20内を降下する粒銑に対して対向させて流すことができ、これにより、粒銑の冷却効果が高められる。
一方、傾斜面22の水平面に対する傾斜角度を大きくし過ぎると、所定の大きさの排出口24に案内するための傾斜面の長さが長くなるので好ましくない。このため、傾斜面22の水平面に対する傾斜角度は60°以下であることが好ましい。傾斜面22の水平面に対する傾斜角度を60°以下にすることで、排出口24に案内するための傾斜面が長くなり、水流制御容器20の深さが深くなって粒銑製造装置10が大きくなることを抑制できる。さらに、当該傾斜角度を60°以下にすることで、効率的に冷却水管30~35から吐出された冷却水50の流れ方向を変化させ、上方へと向かう旋回流を生じさせることができる。
再び、図1、2を参照する。冷却水槽52は、冷却水50と水流制御容器20と搬送装置38とを収容する。水流制御容器20は、冷却水槽52に収容される冷却水50の中に設置される。冷却水槽52内に収容される冷却水50は、水流制御容器20から排水された冷却水50である。冷却水槽52内に収容される冷却水50は、冷却水槽52の冷却水面が一定になるように、冷却水管30~35から吐出される冷却水量と同じ量の冷却水50が排水口54から排水される。なお、大容量の冷却水槽52を用いることによって、冷却水面を制御することが容易になるので、粒銑製造装置10による粒銑の製造が安定する。
水流制御容器20内で冷却された粒銑は、水流制御容器20の下部に設けられた排出口24から排出される。排出された粒銑は、ベルトコンベア等の搬送装置38によって粒銑製造装置10の外部に輸送される。搬送装置38は、粒銑を粒銑製造装置10の外部に搬送できる装置であればベルトコンベアに限らず、他の搬送装置であってもよい。但し、冷却水50が冷却水槽52の外に搬出されないように、搬送装置38としてメッシュコンベアを用いることが好ましい。
次に、冷却水管30~35と水流制御容器20との接続位置について説明する。冷却水管30および冷却水管31は、上下方向の高さが同じであって、水流制御容器20の水平断面の中心に対して点対称となる位置の傾斜面22に、冷却水管30および冷却水管31の中心軸が平行(冷却水管30および冷却水管31の中心軸が同軸となる場合は平行に含まない。)になるように接続されている。冷却水管30と冷却水管31とで冷却水管群40が構成される。冷却水管群40は、傾斜面22の上下方向の中央より下方650mmの位置に設けられる。
また、冷却水管群40におけるそれぞれの冷却水管30、31の中心軸と平行で水流制御容器20の水平断面の中心を通る線を中心線46とすると、冷却水管30、31は、中心線46から水平方向にそれぞれ800mmオフセットした位置に接続されている。このように冷却水管30および冷却水管31を傾斜面22に接続することで、これら冷却水管から吐出される冷却水50がぶつかって干渉することが抑制されるので、水流制御容器20内に旋回流を生じさせることができる。
なお、本実施形態では、水流制御容器20の傾斜面22の上下方向の中央より下方に1組の冷却水管群40を設けた例を示したが、これに限らない。傾斜面22上部の下方に設ける冷却水管群は1組以上であればよく、これにより、より強い旋回流を水流制御容器20内に生じさせることができる。
一方、水流制御容器20内に強い旋回流を生じさせると、回転中心部がよどみ領域になりやすく、水流制御容器20の中心部の温度が上昇する。これに対しては、傾斜面22の上下方向の中央より上方に冷却水管群42、44を設け、これら冷却水管群42、44からの冷却水の吐出により、水流制御容器20の中心部に冷却水50を供給している。
冷却水管群42は、冷却水管32および冷却水管33で構成される。冷却水管32および冷却水管33は、上下方向の高さが同じであって、水流制御容器20の水平断面の中心に対して点対称となる位置の傾斜面22に、冷却水管32および冷却水管33の中心軸が平行になるように接続されている。冷却水管群42は、傾斜面22の上下方向の中央より上方734mmの位置に設けられている。また、冷却水管群42におけるそれぞれの冷却水管32、33の中心軸と平行で水流制御容器20の水平断面の中心を通る線を中心線47とすると、冷却水管32、33は、中心線47から水平方向にそれぞれ800mmオフセットした位置に接続されている。
冷却水管群44は、冷却水管34および冷却水管35で構成される。冷却水管34および冷却水管35は、上下方向の高さが同じであって、水流制御容器20の水平断面の中心に対して点対称となる位置の傾斜面22に、冷却水管34および冷却水管35の中心軸が平行になるように接続されている。冷却水管群44は、冷却水管群42と同じく、傾斜面22の上下方向の中央より上方734mmの位置に設けられている。また、冷却水管群44におけるそれぞれの冷却水管34、35の中心軸と平行で水流制御容器20の水平断面の中心を通る線を中心線48とすると、冷却水管32、33は、中心線48から水平方向にそれぞれ800mmオフセットした位置に接続されている。このように、冷却水管群42、44を傾斜面22の上下方向の中央より上方に設けることで水流制御容器20の中心部に冷却水50を吐出でき、これにより、水流制御容器20の中心部によどみ領域が生じることが抑制され、局所的な冷却水温の上昇を抑制できる。
また、図2に示すように、中心線46、47および48の向きが異なるように冷却水管群40、42および44が設けられる。中心線46、47および48の向きは冷却水50の吐出方向になるので、これら吐出方向を変えることで、一方の冷却水管群からの冷却水50の吐出が、他方の冷却水管群の冷却水50の吐出に妨げられることが抑制される。さらに、中心線47と中心線48とが直交するように冷却水管群42および44を設けることが好ましい。冷却水管群42および冷却水管群44は、傾斜面22の上下方向に対して同じ高さに設けられているので、中心線47および中心線48が直交するように冷却水管群42および冷却水管群44を配置することで、一方の冷却水管群42からの冷却水50の吐出が、他方の冷却水管群44からの冷却水50の吐出に妨げられることが抑制される。これにより、水流制御容器20の上部に生じるよどみ領域を効果的に小さくでき、局所的な冷却水温の上昇をさらに抑制できる。
さらに、水流制御容器20内に同一方向の旋回流が生じるように冷却水管群40、42、44を構成する冷却水管を配置することが好ましい。図2に示した例では、左周りの旋回流が生じるように、冷却水管群40の中心線46に対して右側から水流制御容器20内に冷却水が吐出されるように冷却水管30、31を配置している。同様に、冷却水管群42の中心線47に対して右側から冷却水が吐出されるように冷却水管32、33を配置しており、冷却水管群44の中心線48に対して右側から冷却水が吐出されるに冷却水管34、35を配置している。これにより、水流制御容器20内に旋回流を生じさせることができる。
なお、本実施形態では、水流制御容器20の傾斜面22の上下方向の中央より上方に2組の冷却水管群42、44を設けた例を示したが、これに限らない。傾斜面22上部の上方に設ける冷却水管群は下方に設ける冷却水管群よりも多い2組以上であればよく、これにより、水流制御容器20の上部の中心部に生じるよどみ領域を効果的に小さくできる。さらに、本実施形態では、粒銑製造装置10が粒化装置12と、冷却水50を収容する水流制御容器20と、冷却水50を水流制御容器20に供給する冷却水管30~35と、冷却水槽52と、搬送装置38とを有する例を示したが、これに限らない。粒銑製造装置10は、冷却水槽52と搬送装置38とを有しなくてもよい。冷却水槽52を設けない場合、水流制御容器20の上方および下方から冷却水50が排水される。水流制御容器20の下方において粒銑と排水とをメッシュ状部材を用いて分離し、分離後の排水を回収することで、図1に示した粒銑製造装置10と同様の方法で溶銑18から粒銑を製造できる。
また、水流制御容器20の上方の傾斜面22に設けられる複数の冷却水管群から供給される冷却水の全水量(上方冷却水量)は、下方の傾斜面22に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量(下方冷却水量)と同量であることが好ましい。この場合において、粒銑製造装置10は、上方供給冷却水量および下方冷却水管から供給される上方冷却水量と下方冷却水量を制御する制御装置をさらに有する。制御装置は、汎用コンピュータによって構成され、不図示の熱交換機やクーリングタワー等の冷却設備を制御して上方冷却水量と下方冷却水量が等しくなるように各冷却水管から水流制御容器20に供給される冷却水量を制御する。
水流制御容器20内の上方へと向かう旋回流により生じる回転中心部のよどみ領域を抑制するには、上方の傾斜面22に設けられる複数の冷却水管群から供給する冷却水に、旋回流と同等以上の運動エネルギーを付与することが好ましい。このため、上方供給冷却水量が、下方供給冷却水量よりも少ないと、旋回流に抗してよどみ領域を抑制することはできなくなる場合があるからである。一方、上方供給冷却水量が下方供給冷却水量よりも多過ぎると、水流制御容器20の下方から上方へと向かう旋回流を阻害するので好ましくない。さらに、上方供給冷却水量が下方供給冷却水量よりも多過ぎると、上方供給冷却水量の一部が水流制御容器20の投入口21から冷却水槽52に流出してしまって水流制御容器20内の粒銑冷却に寄与しなくなり、かえって粒銑の冷却効率を弱めることになる場合があるからである。
次に、本実施形態に係る粒銑製造装置による粒銑冷却効果を確認したシミュレーションの結果を説明する。図4~6は、シミュレーションにより水流制御容器内および周囲の水温分布を確認した結果を示す図である。図1、2に示した形状の水流制御容器を用い、当該容器に接続する冷却水管の本数、位置、冷却水管から吐出させる冷却水量を変えてシミュレーションを実施し、水流制御容器内および周囲の水温分布を確認した。
図4(a)は発明例1のシミュレーション結果を示す図である。発明例1では、図1、2に示した水流制御容器20と同じ構成の冷却水供給モデルを作成し、当該モデルを用いて水流制御容器内および周囲の冷却水の水温分布をシミュレートした。シミュレーション結果は、水流制御容器内および周囲の冷却水温が70℃以下であれば、良好であると判断した。なお、粒銑については、あらかじめ実験により、水流制御容器内の水中および傾斜面22上における落下速度および熱量を測定して、粒銑の粒銑水流制御容器内における位置分布および発熱量をモデル化した。
発明例1のシミュレーションの条件は以下の通りである。
溶銑の温度:1500℃
タンディッシュからの溶銑の流出速度:360ton/h
冷却水温:35℃
冷却水管30、31からの冷却水吐出量:1000m/h
冷却水管32~35からの冷却水吐出量:500m/h
冷却水吐出量合計:4000m/h
冷却水管の配管径:600A
水流制御容器の傾斜角度:56°
水流制御容器の排出口径:φ1560mm
水流制御容器の高さ:3300mm
水流制御容器の傾斜面の高さ:3291mm(斜面の長さ:3970mm)
発明例1の冷却水供給モデルでは、傾斜面の下方に設けた冷却水管30、31から吐出される冷却水の合計量に対し、傾斜面の上方に設けた冷却水管32~35から吐出される冷却水の合計量が同量になるように、各冷却水管から吐出される冷却水量を定めた。
発明例1では、冷却水管30、31から吐出された冷却水によって水平方向に回転しながら上方に向かう旋回流が生じた。水流制御容器の下部では当該旋回流によって冷却水が十分に撹拌されたので、水流制御容器の下部では局所的な冷却水温の上昇が抑制された。この旋回流は水流制御容器の傾斜面に沿って上昇したが、次第に旋回力が弱まるので、水流制御容器の中央部から上部では水平断面の中心付近によどみ領域が発生する。しかしながら、発明例1の冷却水供給モデルでは、冷却水管32~35からも冷却水が吐出されるので、これら冷却水管32~35から吐出された冷却水によって、水流制御容器の中央部から上部における水平断面の中心付近にも旋回流が生じる。この旋回流によって水流制御容器の中央部から上部における中心付近の冷却水も十分に撹拌されるので、発明例1の冷却水供給モデルでは、水流制御容器内のほとんどの領域において、冷却水温が管理温度である45℃以上70℃以下の範囲内に維持された。
図4(b)は比較例1のシミュレーション結果を示す図である。比較例1は、発明例1から冷却水管32~35を除いた冷却水供給モデルを用いており、冷却水管の本数、冷却水管の設置位置および冷却水吐出量以外のシミュレーション条件は発明例1と同じである。比較例1では発明例1と同じ冷却水量で粒銑を冷却するため、それぞれの冷却水管から2000m/hの冷却水(合計:4000m/h)を水流制御容器内に吐出させた。
比較例1では、水流制御容器の下方から大量の冷却水を吐出させたので、水流制御容器の下部では水平方向に回転しながら上方に向かう旋回流が生じた。当該旋回流によって冷却水が十分に撹拌され、排出口周辺を除き、水流制御容器の下部の水温は管理温度である45℃以上70℃以下の範囲内に維持された。一方、水流制御容器の下部で生じた旋回流は上方に行くに従って次第に弱まる。このため、水流制御容器の上部では十分な旋回力が生じず、水流制御容器の上部の水平断面の中心付近によどみ領域が生じた。このため、当該領域の冷却水が撹拌されず、冷却水温は管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。
図5(a)は、比較例2のシミュレーション結果を示す図である。比較例2は、比較例1の2つの冷却水管30、31を上下方向の中央の傾斜面に設けた冷却水供給モデルを用いており、冷却水管の本数、冷却水管の設置位置および冷却水吐出量以外のシミュレーション条件は発明例1と同じである。比較例2においても発明例1と同じ冷却水量で粒銑を冷却するために、それぞれの冷却水管から2000m/hの冷却水(合計:4000m/h)を水流制御容器内に吐出させた。
比較例2では、水流制御容器の上下方向の中央から大量の冷却水を供給したので強い旋回流が生じた。当該旋回流によって冷却水が撹拌され、水流制御容器の中央部の冷却水温は70℃以下に維持された。一方、水流制御容器の上部では旋回流が生じず、水流制御容器の上部の水平断面の中心付近によどみ領域が生じた。このため、当該領域の冷却水が撹拌されず、冷却水温は管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。さらに、水流制御容器の下部においても傾斜面に沿って旋回する旋回流が生じないので、傾斜面付近の水温が上昇し、当該領域の冷却水温は管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。
図5(b)は、比較例3のシミュレーション結果を示す図である。比較例3は、水平断面の中心を通る中心線において比較例2の2つの冷却水管の中心軸が同軸となるように対向して冷却水管を設けた冷却水供給モデルを用いており、冷却水管の本数、冷却水管の設置位置および冷却水吐出量以外のシミュレーション条件は発明例1と同じである。比較例3においても発明例1と同じ冷却水量で粒銑を冷却するために、それぞれの冷却水管から2000m/hの冷却水(合計:4000m/h)を水流制御容器内に吐出させた。
比較例3では、2つの冷却水管の中心軸が同軸となるように対向して設けられているので、水流制御容器の中央部の水平断面の中心付近で冷却水同士が衝突し、水流制御容器の下方の排出口へ向かう下方流が生じた。このため、水流制御容器の中央部から下部にかけて冷却水が撹拌され、当該位置の冷却水温は70℃以下に維持された。一方、比較例3では、水平方向に旋回しながら上昇する旋回流が生じないので、水流制御容器の上部全体の冷却水温は管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。
図6(a)は、比較例4のシミュレーション結果を示す図である。比較例4は、比較例1の2つの冷却水管を上下方向の上方の傾斜面に設けた冷却水供給モデルを用いており、冷却水管の本数、冷却水管の設置位置および冷却水吐出量以外のシミュレーション条件は発明例1と同じである。比較例4においても発明例1と同じ冷却水量で粒銑を冷却するために、それぞれの冷却水管から2000m/hの冷却水(合計:4000m/h)を水流制御容器内に吐出させた。
比較例4では、2本の冷却水管が水流制御容器上部の開口周辺に対向して互いに離れた位置に設けられているので、これら冷却水管から吐出される冷却水によって強い旋回流が生じなかった。このため、水流制御容器の上部においても水平断面の中心付近によどみ領域が生じた。このため、水流制御容器の上部の中心付近の冷却水が撹拌されず、冷却水温は管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。また、水流制御容器の中央部から下部においても、傾斜面に沿った水平方向の旋回流が生じない。このため、比較例4では、水流制御容器の中央部から下部にわたる傾斜面付近の冷却水温も管理温度の上限である70℃を超えることが確認された。
図6(b)は、比較例5のシミュレーション結果を示す図である。比較例5は、比較例1と比較例4とを組み合わせた冷却水供給モデルを用いており、冷却水管の本数、冷却水管の設置位置および冷却水吐出量以外のシミュレーション条件は発明例1と同じである。比較例5においても発明例1と同じ冷却水量で粒銑を冷却するために、水流制御容器上部および下部の4つの冷却水管のそれぞれから1000m/hの冷却水(合計:4000m/h)を水流制御容器内に吐出させた。
比較例5では、比較例1と同様に、水流制御容器の下部では強い旋回流が生じた。このため、冷却水は十分に撹拌され、排出口周辺を除き、冷却水温は管理温度である45℃以上70℃以下に維持された。また、水流制御容器の上部に設けられた2本の冷却水管から冷却水が吐出されることで冷却水が撹拌され、比較例1よりも水流制御容器上部における水平方向断面の中心付近のよどみ領域は小さくなったものの冷却水管が2つしか接続されていないため、依然として水流制御容器の上部の中心付近には管理温度の上限である70℃を超える領域が残存することが確認された。
これら発明例1と比較例1~5の結果から、発明例1の冷却水供給モデルを含む本実施形態に係る粒銑製造装置を用いることで、水流制御容器内の冷却水温を管理温度の範囲内に維持できることがわかる。そして、水流制御容器内の冷却水温が局所的に高くなることを抑制することで、粒銑冷却時に粒銑同士が融着し、合体することを抑制できる。さらに、本実施形態に係る粒銑製造装置は、水流制御容器内の冷却水温を管理温度の範囲内に維持して粒銑の冷却効率が高められるので、粒銑の冷却能が同じであるとした場合にはよりコンパクトな装置となり、設備の大きさが同じであるとした場合にはより多くの粒銑を製造できる装置になることがわかる。
10 粒銑製造装置
12 粒化装置
14 タンディッシュ
16 耐火物
18 溶銑
20 水流制御容器
21 投入口
22 傾斜面
24 排出口
30 冷却水管
31 冷却水管
32 冷却水管
33 冷却水管
34 冷却水管
35 冷却水管
38 搬送装置
40 冷却水管群
42 冷却水管群
44 冷却水管群
46 中心線
47 中心線
48 中心線
50 冷却水
52 冷却水槽
54 排水口

Claims (5)

  1. 溶銑を液滴とする粒化装置と、
    前記液滴を受ける位置に設けられ、前記液滴を冷却する冷却水を収容し、前記冷却水で液滴を冷却して粒銑とする水流制御容器と、
    前記水流制御容器に接続され、前記水流制御容器に冷却水を供給する複数の冷却水管と、
    を有し、
    前記水流制御容器は、前記液滴を受ける投入口と、前記粒銑を排出する排出口と、前記投入口と前記排出口とを接続し、水平断面が円形であって下方に向けて前記水流制御容器の水平断面積が狭くなるように傾斜した傾斜面と、有し、
    前記複数の冷却水管は、前記傾斜面の上下方向の高さが同じであって前記水流制御容器の水平断面の中心に対して点対称となる位置の前記傾斜面に、それぞれの冷却水管の中心軸が平行になるように接続される2本の冷却水管からなる冷却水管群から構成され、
    前記傾斜面の上下方向の中央よりも下方に前記冷却水管群が1組以上設けられ、前記傾斜面の上下方向の中央よりも上方に2組以上であって、前記下方に設けられた前記冷却水管群よりも多い組数の前記冷却水管群が設けられ、
    前記冷却水管群は、前記中心軸と平行で前記水流制御容器の水平断面の中心を通る中心線の向きがそれぞれ異なるように設けられる、粒銑製造装置。
  2. 前記冷却水管に供給される冷却水量を制御する制御装置をさらに有し、
    前記制御装置は、前記上方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量と、前記下方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量とが同量になるように冷却水量を制御する、請求項1に記載の粒銑製造装置。
  3. 冷却水を収容する冷却水槽をさらに有し、
    前記冷却水槽は、前記水流制御容器を収容する、請求項1または請求項2に記載の粒銑製造装置。
  4. 前記水流制御容器の下方には、冷却された粒銑を前記冷却水槽の外に搬送する搬送装置をさらに有する、請求項3に記載の粒銑製造装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の粒銑製造装置を用いた粒銑の冷却方法であって、
    前記上方の傾斜面に設けられる複数の冷却水管群から供給される冷却水の全水量を、前記下方の前記傾斜面に設けられる冷却水管群から供給される冷却水の全水量と同量とする、粒銑の冷却方法。
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