JP7377904B2 - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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    • F04B43/06Pumps having fluid drive

Description

本発明は、対象液を吸引して吐出するためのダイヤフラムポンプに関する。
上記ダイヤフラムポンプは、送液室(ポンプ室)と作動室(作動油室)とを仕切るダイヤフラムを、作動室に接続された液体シリンダのシリンダ本体内で摺動する加圧プランジャーにより操作し、加圧プランジャーの復動により、送液室側が減圧されることによりダイヤフラムが復動側である作動室側へ変形する。これにより、搬送する対象液が吸引口を通して送液室へ吸引される。この対象液の吸引後、前記とは反対に加圧プランジャーの往動により、作動室側が加圧されることによりダイヤフラムが往動側である送液室側へ変形する。これにより、吸引された対象液が送液室から吐出口を通して排出される(例えば特許文献1参照)。
ところで、ダイヤフラムが、製品不良や経年劣化等により破損してしまうことがある。ダイヤフラムが破損してしまうと、対象液に作動室の作動油がコンタミしてしまい、対象液が汚染されてしまうという不都合があった。
また、加圧プランジャーの復動により作動室が負圧になったときに、作動室の作動油に溶け込んでいる空気が膨張して気泡となることがある。そうなると、加圧プランジャーが往復動しても、作動室の気泡が膨張、収縮するだけで、作動油の圧力がダイヤフラムに十分に伝わらず、対象液の送液性能が低下するという不都合があった。
特開2002-70747号公報(図1参照)
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ダイヤフラムの破損により対象液が汚染されるというリスク回避ができ、しかも送液性能を確保することができるダイヤフラムポンプを提供する。
本発明のダイヤフラムポンプは、前述の課題解決のために、対象液を吸引して吐出することで送液するポンプ部と、該ポンプ部を送液駆動させる駆動部と、を備え、前記ポンプ部は、前記対象液を吸引する吸引部と吸引した対象液を吐出する吐出部とを備える送液室と、作動液が充填される作動室と、前記送液室と前記作動室との間に位置し、中間液が充填される中間室と、前記送液室と前記中間室との間を封止する接液ダイヤフラムと、前記中間室と前記作動室との間を封止する作動ダイヤフラムと、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムを各室が容積変化するように往復動させる作動機構と、を備え、該作動機構は、前記作動ダイヤフラムに接続されて前記駆動部の駆動により往復動する作動部と、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムとを連結する連結部と、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方を往復動の方向における吸引側へ付勢する付勢部と、を備えていることを特徴としている。
かかる構成によれば、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムとが連結部で連結され、接液ダイヤフラム及び作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方を往復動の方向における吸引側へ付勢部で付勢することによって、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムとを各室が容積変化するように往復動させることができる。また、付勢部の付勢力により作動室と中間室を加圧するので、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムの復動時にも、作動室及び中間室が負圧になることを抑制することができる。よって、作動室の作動油に溶け込んでいる空気が膨張して気泡になることを防止して、送液性能を確保することができる。また、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムの2枚のダイヤフラムを備えているので、接液ダイヤフラムが破損して中間室の中間液が送液室へ流れたとしても、中間液を送液室に流れても問題にならない液にしておけば、送液室での汚染の問題は発生しない。また、作動ダイヤフラムが破損すると、作動油が中間室へ流れるだけで、送液室への作動油の移動を接液ダイヤフラムで阻止することができる。
また、本発明のダイヤフラムポンプは、前記連結部が、前記中間室に配置され、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムの中央部同士を連結するように構成されていてもよい。
上記のように、連結部で、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムの中央部同士を連結することによって、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムの変形を中央部から径方向外側にかけてスムーズに行うことができる。
また、本発明のダイヤフラムポンプは、前記付勢部が、前記送液室の圧力<前記中間室の圧力<前記作動室の圧力の関係となるように付勢してもよい。
上記のように、付勢部を、前記送液室の圧力<前記中間室の圧力<前記作動室の圧力の関係となるように付勢しておけば、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムの往復動をスムーズに行うことができる。
また、本発明のダイヤフラムポンプは、前記送液室の圧力、前記中間室の圧力、前記作動室の圧力のうちの少なくとも該中間室の圧力に基づいて、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方の破損を検知する破損検知手段を備えていてもよい。
接液ダイヤフラム及び作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方が破損することによって、中間室の圧力が変動する。この圧力の変動に基づいて接液ダイヤフラム及び作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方が破損したことを検知することができる。
また、本発明のダイヤフラムポンプは、前記破損検知手段が、前記中間室の圧力と前記送液室の圧力又は前記作動室の圧力との圧力関係に基づいて前記作動ダイヤフラムの破損を検知してもよい。
作動ダイヤフラムが破損すると、中間室の圧力が変動するので、中間室の圧力と送液室の圧力との圧力関係、又は中間室の圧力と作動室の圧力との圧力関係に基づいて、作動ダイヤフラムの破損を検知することができる。
また、本発明のダイヤフラムポンプは、前記破損検知手段が、前記中間室の圧力と前記送液室の圧力又は前記作動室の圧力との圧力関係に基づいて前記接液ダイヤフラムの破損を検知してもよい。
接液ダイヤフラムが破損すると、中間室の圧力が変動するので、中間室の圧力と送液室の圧力との関係、又は中間室の圧力と作動室の圧力との圧力関係に基づいて、接液ダイヤフラムの破損を検知することができる。
本発明によれば、接液ダイヤフラムと作動ダイヤフラムとを連結し、少なくとも一方のダイヤフラムを吸引側へ付勢することによって、ダイヤフラムの破損により対象液が汚染されるというリスク回避ができ、しかも送液性能を確保することができるダイヤフラムポンプを提供することができる。
ダイヤフラムポンプの正面図である。 ダイヤフラムポンプの縦断正面図である。 ダイヤフラムポンプの一部省略した縦断側面図である。 ダイヤフラムポンプの駆動部の縦断正面図である。 ダイヤフラムポンプの駆動部の横断平面図である。 ダイヤフラムポンプの要部の縦断面図である。 接液ダイヤフラム及び作動ダイヤフラムの動作を示す拡大図である。 正常時の3つの室の時間に対する圧力を示すグラフである。 作動ダイヤフラムが破損した場合の3つの室の時間に対する圧力を示すグラフである。 接液ダイヤフラムが破損した場合の3つの室の時間に対する圧力を示すグラフである。 接液ダイヤフラム又は作動ダイヤフラムの破損を検知するためのブロック図である。
以下、油圧式のダイヤフラムポンプを、図面に基づいて説明する。
図1に、ダイヤフラムポンプの正面図、図2に、ダイヤフラムポンプの縦断正面図を示し、図3に、ダイヤフラムポンプの一部省略した縦断側面図を示している。ダイヤフラムポンプは、対象液を吸引して吐出することで送液する2つのポンプ部1,1と、ポンプ部1,1を送液駆動させる駆動部2(図4参照)と、を備えている。尚、この実施形態では、脈動防止のために2つのポンプ部1,1を設けているが、1つのポンプ部1のみを設けて実施してもよい。
図2及び図3に示すように、一方(左側)のポンプ部1は、対象液を吸引する吸引部3と、吸引した対象液を吐出する吐出部4とを備える送液室5と、作動液が充填される作動室6と、送液室5と作動室6との間に位置し、中間液が充填される中間室7と、送液室5と中間室7との間を封止する外形が円形状の接液ダイヤフラム8と、中間室7と作動室6との間を封止する外形が円形状の作動ダイヤフラム9と、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9を各室が容積変化するように往復動させる作動機構10と、を備えている。尚、他方(右側)のポンプ部1は、対象液を吐出するタイミングが異なるだけで一方(左側)のポンプ部1と同一構成であるため、一方(左側)のポンプ部1についてのみ説明する。
送液室5は、接液ダイヤフラム8の往復動により対象液を吸引して吐出するための部屋である。作動室6は、中間室7に対して作動ダイヤフラム9で隔絶され、かつ、作動ダイヤフラム9を往動側となる中間室7側へ変形させるための作動液(作動油)が供給される部屋である。中間室7は、中間液が充填され、送液室5に対して接液ダイヤフラム8で隔絶され、かつ、作動室6に対して作動ダイヤフラム9で隔絶され、作動ダイヤフラム9が損傷して作動液が中間室7へ移動しても、接液ダイヤフラム8で送液室5への作動液が移動することを防止するための部屋である。中間液は、搬送する対象液と同一の液であってもよいし、接液ダイヤフラム8が損傷して中間液が送液室5へ移動しても送液室5が汚染されることがない液で構成されることが好ましい。
作動機構10は、作動ダイヤフラム9に接続されて駆動部2(図4参照)の駆動により往復動する作動部である棒状のロッド11と、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9とを連結する連結部12と、作動ダイヤフラム9を往復動の方向における吸引側(復動側)へ付勢する付勢部としての引張コイルスプリング13と、を備えている。尚、付勢部としては、引張コイルスプリング13の他、板バネや弾性体等であってもよい。
連結部12は、中間室7内に配置され、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9の中央部同士を連結する。具体的には、連結部12は、両端部にそれぞれネジ孔が形成されたナット部材から構成されている。したがって、図6に示すように、ナット部材12の一端部のネジ孔12Aに接液ダイヤフラム8の中央部に作動室6側へ突出するように設けられた第1ネジ14に螺合させ、ナット部材12の他端部のネジ孔12Bに作動ダイヤフラム9の中央部に送液室5側へ突出するように設けられた第2ネジ15に螺合させることによって、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9の中央部同士を連結している。また、作動ダイヤフラム9の中央部に作動室6側へ突出する第3ネジ16が設けられており、この第3ねじ16が、ロッド11の先端部11Aに形成されたネジ孔11aに螺合されている。よって、ロッド11が軸方向の一方(送液室5側)へ移動することにより、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9とを送液室5側へ移動(往動)させる。これに対して、ロッド11が軸方向の他方(作動室6側)へ移動することにより、接液ダイヤフラム8と作動ダイヤフラム9とを作動室6側へ移動(復動)させる。
作動室6内には、ロッド11に取り付けられた安全弁17を収容するための作動液制限室18が形成されている。作動液制限室18には、安全弁17に対応するように弁座19が形成されている。
また、作動室6及び作動液制限室18内の作動液(作動油)に混入したガス(例えば空気)を適切に排出するためのガス排出機構20が設けられている。
また、図3に示すように、送液室5の下方には、送液を案内するための吸引管部31と、吸引管部31から分岐した2つの吸引経路32,33の吸引側端部に一対の吸引側逆止弁34,35と、を有する前記吸引部3を備えている。送液室5の上方には、吸引したそれぞれの送液を排出するための一対の排出側逆止弁41,42と、一対の吐出側逆止弁41,42から排出された送液を合流して吐出させるための吐出管部43と、を有する前記吐出部4を備えている。図示していないが、吸引管部31には、送液を供給するための供給管が接続され、吐出管部43には、吐出される送液を受け取って所定位置まで搬送するための搬送管が接続される。
駆動部2は、図4及び図5に示すように、作動室6,6へ供給するための作動液を貯留する貯留部であるタンク21と、接液ダイヤフラム8,8及び作動ダイヤフラム9,9を往復動させるために適切なタイミングでタンク21内の作動液を作動室6,6へ供給する駆動力供給部22と、この駆動力供給部22を構成する偏心カム23を駆動させる電動モータ24と、この電動モータ24からの回転力を駆動力伝達軸25に伝えるためのギヤ部26と、を備えている。
駆動力供給部22は、前述した電動モータ24からの回転力が伝達される前記駆動力伝達軸25と、この駆動力伝達軸25に取り付けられた前記偏心カム23と、この偏心カム23の動きに応じて往復動する一対のピストン部27,28と、一方の第1ピストン部27内のベアリング29の内輪で支持される第1回動軸36と、他方の第2ピストン部28内のベアリング30の内輪で支持される第2回動軸37と、第2ピストン部28内にて第1ピストン部27と第2ピストン部28とを適切に付勢して、各ピストン部27,28内に設けられている各回動軸36,37を偏心カム23に接触させるべく機能する付勢手段としてのコイルスプリング(図示せず)と、これらの各要素を内包している前記タンク21であるケーシング部と、を備えている。
そして、駆動力供給部22においては、ケーシング部21の内壁とピストン部27,28との間に発生する密閉空間に、作動液が充填されている。そして、ピストン部27,28の往復動によって、タンク21内の作動液(作動油)を作動室6,6(図2参照)へ供給する供給状態とタンク21側へ戻す戻し状態とを現出することができる。
また、図4及び図5に示すように、ケーシング部21の左右両端には、蓋体38,39が設けられている。これら蓋体38,39には、作動室6,6へ供給するための配管部40,41が接続されている。そして、タンク(ケーシング部)21内の作動液が、各ピストン部27,28の端部から、配管部40,41を介して、各作動ダイヤフラム9,9(図2参照)に至るまでの間に形成される空間内に充填されている。
従って、各ピストン部27,28の動きに応じてタンク21内の作動流体を加圧する、又は減圧することによって、各配管部40,41を介して作動液が流通する。この作動液によって、作動ダイヤフラム9,9が往復動するとともに作動ダイヤフラム9,9に連結部12により連結された接液ダイヤフラム8,8が同じように往復動する。
次に、前述のように構成されたダイヤフラムポンプを用いて、対象液を定量ずつ吸引して搬送する動作について説明する。
まず、電動モータ24を駆動し、その駆動力が駆動力伝達軸25に伝達される。この伝達された駆動力により、偏心カム23を回転させる。この偏心カム23の回転により、第1及び第2ピストン部27,28を往復動させる。
第1及び第2ピストン部27,28の往復動により、所定方向に移動させる所定の圧力が作動液に作用する。一方のピストン部27が往動側へ移動すると、タンク21から一方の作動ダイヤフラム9の作動室6への経路が加圧され、他方のピストン部28は復動側へ移動して、タンク21から他方の作動ダイヤフラム9の作動室6への経路が減圧される。これにより、一方の作動ダイヤフラム9の作動室6に、タンク21からの作動液(作動油)が供給される一方、他方の作動ダイヤフラム9の作動室6内の作動液(作動油)がタンク21内に戻されることになる。また、一方のピストン部27が復動側へ移動して前記経路が減圧されると、一方の作動ダイヤフラム9の作動室6内の作動液(作動油)がタンク21側へ戻される。これにより、一方の作動ダイヤフラム9が、図7の2点鎖線で示す位置から図7の実線で示すように作動室6側へ付勢部13の付勢力により変形する。これにより、作動ダイヤフラム9と連結されている接液ダイヤフラム8が作動室6側へ同じように変形し(図7の2点鎖線で示す位置から図7の実線で示す位置まで変形し)、吸引側逆止弁34,35を開放させ(吐出側逆止弁41,42は閉じた状態で)、対象液を接液ダイヤフラム8が変形した分の所定量だけ送液室5へ吸引する(取り込む)。
続いて、一方のピストン部27が復動側から往動側へ移動して前記経路が加圧されると、一方の作動ダイヤフラム9が、図7の実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に位置するように、作動室6側から送液室5側へ付勢部13の付勢力に抗して変形する。これにより、作動ダイヤフラム9と連結されている接液ダイヤフラム8が送液室5側へ同じように変形し(図7の実線で示す位置から2点鎖線で示す位置まで変形し)、吐出側逆止弁41,42を開放させ(吸引側逆止弁34,35は閉じた状態で)、対象液を吐出して所定の場所まで搬送する。
付勢部13は、送液室5内の圧力<中間室7内の圧力<作動室6内の圧力の関係となるように付勢する。これは、付勢部13の付勢力が中間室7及び作動室6に加わることによって、中間室7及び作動室6が加圧されて、送液室5の圧力よりも中間室7及び作動室6の圧力が高くなる。また、作動室6に作動ダイヤフラム9の張力が加わるため、中間室7内の圧力よりも作動室6内の圧力が高くなる。これら圧力の関係を図8に横軸の時間に対して縦軸に3つの室、作動室6の圧力を点線44で、中間室7の圧力を実線45で、送液室5の圧力を2点鎖線46でそれぞれ示している。図8では、作動室6に作動ダイヤフラム9の張力が加わることで、作動室6の最大値付近の圧力が、中間室7の最大値付近の圧力よりも少し高くなっている。具体的には、送液室5内の圧力、中間室7内の圧力、作動室6内の圧力のうちの少なくとも1つの圧力、具体的には、図11に示すように、送液室5の圧力を検出する第1圧力センサ47、中間室7の圧力を検知する第2圧力センサ48、作動室6の圧力を検知する第3圧力センサ49と、これら圧力センサ47,48,49のうちの少なくとも第2圧力センサ48から検出された中間室7の圧力に基づいて、接液ダイヤフラム8及び作動ダイヤフラム9のうちの少なくとも一方の破損を検知する破損検知手段50と、を備えている。破損検知手段50は、図示していない制御部に備えている。
図9のグラフには、作動ダイヤフラム9が破損した場合の3つの室、作動室6の圧力を点線44で、中間室7の圧力を実線45で、送液室5の圧力を2点鎖線46でそれぞれ示している。グラフでは、作動ダイヤフラム9が破損すると、中間室7と作動室6とが仕切の無い連通した状態となるため、作動室6の最大値付近の高い圧力とこれに対応する中間室7の最大値付近の低い圧力との差が小さくなり、ほぼ同一の圧力になっていることが分かる。したがって、第2圧力センサ48から検出される圧力値と第3圧力センサ49から検出される圧力値とを比較し、それらの差(作動室6の最大値付近の圧力値と中間室7の最大値付近の圧力値の差)が予め設定された設定値(作動ダイヤフラム9が破損していない正常時の作動室6の最大値付近の圧力値と中間室7の最大値付近の圧力値の差よりも小さい値に設定される第2の閾値)以下になると、破損検知手段50はダイヤフラム9の破損を検知する。要するに、破損検知手段50は、中間室7内の圧力と作動室6の圧力との圧力関係に基づいて作動ダイヤフラム9の破損を検知している。
これとは別の検知として、中間室7内の圧力と送液室5内の圧力とを比較し、それらの差(実際には、中間室7の最大値付近の圧力値とこれに対応する時間の送液室5の圧力値の差)が予め設定された設定値(作動ダイヤフラム9が破損していない正常時の中間室7の最大値付近の圧力値とそれに対応する時間の送液室5の圧力値の差よりも小さい値に設定される第1の閾値)以上になると、作動ダイヤフラム9が破損したことを破損検知手段50が検知してもよい。尚、第1閾値と第2閾値とを同一の大きさに設定しておけば、どちらの場合で検知した場合でも、検知タイミングを一致させることができるが、異なるように設定してもよい。要するに、破損検知手段50は、中間室7内の圧力と送液室5内の圧力との圧力関係に基づいて作動ダイヤフラム9の破損を検知している。
図10のグラフには、接液ダイヤフラム8が破損した場合の3つの室、作動室6の圧力を点線44で、中間室7の圧力を実線45で、送液室5の圧力を2点鎖線46でそれぞれ示している。グラフでは、接液ダイヤフラム8が破損すると、中間室7と送液室5とが仕切の無い連通した状態となるため、中間室7と送液室5との圧力差が小さくなり、ほぼ同一の圧力になっていることが分かる。したがって、中間室7内の圧力と送液室5内の圧力とを比較し、第1圧力センサ47から検出される圧力値と第2圧力センサ48から検出される圧力値とを比較し、その差が予め設定された設定値(接液ダイヤフラム8が破損していない正常時の中間室7の圧力値と送液室5の圧力値の差よりも小さい値に設定される第3の閾値)以下になると、破損検知手段50は接液ダイヤフラム8が破損したことを検知する。要するに、破損検知手段50は、中間室7内の圧力と送液室5内の圧力との圧力関係に基づいて接液ダイヤフラム8の破損を検知している。
これとは別の検知として、中間室7内の圧力と作動室6内の圧力とを比較し、第2圧力センサ48から検出される圧力値と第3圧力センサ49から検出される圧力値とを比較し、その差が予め設定された設定値(接液ダイヤフラム8が破損していない正常時の中間室7の最大値付近の圧力値と作動室6の最大値付近の圧力値の差よりも小さい値に設定される第4の閾値)以上になると、破損検知手段50は接液ダイヤフラム8が破損したことを検知してもよい。要するに、破損検知手段50は、中間室7内の圧力と作動室6内の圧力との圧力関係に基づいて接液ダイヤフラム8の破損を検知している。尚、第3閾値と第4閾値とを同一の大きさに設定しておけば、どちらの場合で検知した場合でも、検知タイミングを一致させることができるが、異なるように設定してもよい。
また、第2圧力センサ48のみから検出される中間室7の圧力値の変動を検出することにより、接液ダイヤフラム8又は作動ダイヤフラム9が破損したことを検知してもよい。つまり、接液ダイヤフラム8が破損すると、中間室7の圧力値が下がるので、中間室7の圧力が設定した設定圧力値以上下がったことを第2圧力センサ48から検出される圧力値に基づいて接液ダイヤフラム8が破損したことを破損検知手段50が検知してもよい。また、作動ダイヤフラム9が破損すると、中間室7の最大値付近の圧力値が上がるので、中間室7の圧力が設定した設定圧力値以上上がったことを第2圧力センサ48から検出される圧力値に基づいて作動ダイヤフラム9が破損したことを破損検知手段50が検知してもよい。
前記接液ダイヤフラム8又は作動ダイヤフラム9が破損したことを破損検知手段50が検出すると、ブザーやランプあるいは音声装置等の警報装置を作動させる、又は電光掲示板やモニター等の表示手段により接液ダイヤフラム8又は作動ダイヤフラム9が破損したことを表示して、破損したことを作業者等に報知するように構成してもよい。また、前記報知すると同時に、ダイヤフラムポンプの作動を停止する強制停止手段を設けることが好ましい。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、作動ダイヤフラム9を吸引側へ付勢する付勢部13を設けたが、接液ダイヤフラム8を吸引側へ付勢する付勢部を設けてもよいし、接液ダイヤフラム8及び作動ダイヤフラム9の両方を吸引側へ付勢する付勢部を設けてもよい。
1…ポンプ部、2…駆動部、3…吸引部、4…吐出部、5…送液室、6…作動室、7…中間室、8…接液ダイヤフラム、9…作動ダイヤフラム、10…作動機構、11…ロッド(作動部)、11A…先端部、11a…ネジ孔、12…連結部(ナット部材)、12A,12B…ネジ孔、13…引張コイルスプリング(付勢部)、14…第1ネジ、15…第2ネジ、16…第3ネジ、17…安全弁、18…作動液制限室、19…弁座、20…ガス排出機構、21…タンク(ケーシング部)、22…駆動力供給部、23…偏心カム、24…電動モータ、25…駆動力伝達軸、26…ギヤ部、27,28…ピストン部、29,30…ベアリング、31…吸引管部、32,33…吸引経路、34,35…吸引側逆止弁、36,37…回動軸、38,39…蓋体、40,41…配管部、41,42…排出側逆止弁、41,42…吐出側逆止弁、43…吐出管部、44…点線、45…実線、46…2点鎖線、47,48,49…圧力センサ、50…破損検知手段

Claims (4)

  1. 対象液を吸引して吐出することで送液するポンプ部と、該ポンプ部を送液駆動させる駆動部と、を備え、
    前記ポンプ部は、前記対象液を吸引する吸引部と吸引した対象液を吐出する吐出部とを備える送液室と、
    作動液が充填される作動室と、
    前記送液室と前記作動室との間に位置し、中間液が充填される中間室と、
    前記送液室と前記中間室との間を封止する接液ダイヤフラムと、
    前記中間室と前記作動室との間を封止する作動ダイヤフラムと、
    前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムを各室が容積変化するように往復動させる作動機構と、を備え、
    該作動機構は、前記作動ダイヤフラムに接続されて前記駆動部の駆動により往復動する作動部と、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムとを連結する連結部と、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方を往復動の方向における吸引側へ付勢する付勢部と、を備え、
    前記送液室の圧力、前記中間室の圧力、前記作動室の圧力のうちの少なくとも該中間室の圧力に基づいて、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方の破損を検知する破損検知手段を備え、
    前記破損検知手段は、前記中間室の圧力と前記送液室の圧力又は前記作動室の圧力との圧力関係に基づいて前記作動ダイヤフラムの破損を検知することを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 対象液を吸引して吐出することで送液するポンプ部と、該ポンプ部を送液駆動させる駆動部と、を備え、
    前記ポンプ部は、前記対象液を吸引する吸引部と吸引した対象液を吐出する吐出部とを備える送液室と、
    作動液が充填される作動室と、
    前記送液室と前記作動室との間に位置し、中間液が充填される中間室と、
    前記送液室と前記中間室との間を封止する接液ダイヤフラムと、
    前記中間室と前記作動室との間を封止する作動ダイヤフラムと、
    前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムを各室が容積変化するように往復動させる作動機構と、を備え、
    該作動機構は、前記作動ダイヤフラムに接続されて前記駆動部の駆動により往復動する作動部と、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムとを連結する連結部と、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方を往復動の方向における吸引側へ付勢する付勢部と、を備え、
    前記送液室の圧力、前記中間室の圧力、前記作動室の圧力のうちの少なくとも該中間室の圧力に基づいて、前記接液ダイヤフラム及び前記作動ダイヤフラムのうちの少なくとも一方の破損を検知する破損検知手段を備え、
    前記破損検知手段は、前記中間室の圧力と前記送液室の圧力又は前記作動室の圧力との圧力関係に基づいて前記接液ダイヤフラムの破損を検知することを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  3. 前記連結部は、前記中間室に配置され、前記接液ダイヤフラムと前記作動ダイヤフラムの中央部同士を連結するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイヤフラムポンプ。
  4. 前記付勢部は、前記送液室の圧力<前記中間室の圧力<前記作動室の圧力の関係となるように付勢することを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか1項に記載のダイヤフラムポンプ。
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