以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの様々な無線アクセス(接続)システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)などの無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは、3GPP(登録商標) LTEの進化したバージョンである。3GPP(登録商標) NR(New Radio or New Radio access technology)は、3GPP(登録商標) LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
説明を明確にするために、3GPP(登録商標)通信システム(例えば、NR)を主として説明するが、本開示の技術的思想はこれに限られない。この開示の説明に使用された背景技術、用語、約語などについては、この開示前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる(例えば、38.211、38.212、38.213、38.214、38.300、38.331など)。
ここで、NRシステムを含む5G通信について説明する。
5Gの3つの主な要求事項領域は、(1)改善したモバイル広帯域(enhanced Mobile BroadBand,eMBB)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(massive Machine Type Communication,mMTC)領域、ならびに(3)超信頼および低遅延通信(Ultra-reliable and Low Latency Communications,URLLC)領域を含む。
一部の使用例(Use Case)においては、最適化のために多数の(複数の、multiple)領域が求められることがあり、他の使用例においては、ただ1つの重要業績(核心性能)指標(Key Performance Indicator,KPI)にのみフォーカスされることがある。5Gは、かかる様々な使用例を柔軟かつ信頼できる方法でサポート(支援)するものである。
eMBBは、基本的なモバイルインターネットアクセスを遥かに超え、豊かな2方向作業、クラウドまたは拡張(増強)現実においてメディアおよびエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gの重要な(核心)動力(key drivers)の1つであり、5G時代で初めて専用の音声サービスが見られないかもしれない。5Gにおいて、音声は、単純に通信システムによって提供されるデータ接続を用いてアプリケーション(応用)プログラムとして処理されることが期待されることができる。増加したトラフィック量(volume)の主な原因は、コンテンツサイズの増加および高いデータ送信レート(率)を求めるアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオおよびビデオ)、会話型ビデオおよびモバイルインターネット接続は、より多くの装置がインターネットに接続するほどより広く用いられるであろう。このような多くのアプリケーションプログラムは、ユーザにリアルタイム情報および通知をプッシュするために、常にオンになっている接続性が必要である。クラウドストレージ(クダウドストーリッジ)およびアプリケーションは、モバイル通信プラットフォームにおいて急激に増加しつつあり、これは、業務およびエンターテインメントの両方にも適用可能である。また、クラウドストレージは、上りリンクデータ送信レートの成長を牽引する格別な使用例である。5Gは、また、クラウドの遠隔業務にも用いられ、触角インターフェースが用いられるときに優れたユーザ経験を維持できるように、より低いエンドツーエンド(end-to-end)遅延を求める。エンターテインメント、例えば、クラウドゲームおよびビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力への要求を増加させるさらに他の重要な要素である。エンターテインメントは、列車、車および飛行機のような移動性の高い環境を含むどこでも、スマートホンおよびタブレットにおいて必須である。さらに他の使用例は、エンターテインメントのための拡張現実および情報検索である。ここで、拡張現実は、非常に低い遅延および瞬間的な(significant instant)データ量を必要とする。
また、最も多く予想される5Gの使用例の1つは、全ての分野において埋め込みセンサを円滑に接続できる機能、すなわち、mMTCに関するものである。2020年までに潜在的なIoT装置は、204億個に至るものと予測される。産業IoTは、5Gがスマートシティ、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティ、農業およびセキュリティインフラを可能にする主要役割を行う領域の1つである。
URLLCは、主要インフラの遠隔制御および自律走行車両(self-driving vehicle)などの超高信頼/利用可能な遅延の少ないリンクを介して産業を変化させる新たなサービスを含む。信頼性および遅延のレベルは、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御および調整に必須である。
次に、NRシステムを含む5G通信システムにおける多数の使用例について、より具体的に説明する。
5Gは、秒あたり数百メガビットから秒あたりギガビットと評価されるストリームを提供する手段であって、FTTH(Fiber-To-The-Home)およびケーブルベース広帯域(またはDOCSIS)を補完することができる。このような速い速度は、仮想現実および拡張現実だけでなく、4K以上(6K、8Kおよびそれ以上)の解像度でTVを伝達するのに要求される。VR(Virtual Reality)およびAR(Augmented Reality)のアプリケーションは、ほとんど没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定のアプリケーションプログラムは、特別なネットワーク設定が要求され得る。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小にするために、コアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合しなければならない。
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例と共に、5Gにおいて重要な新しい動力になることが予想される。例えば、乗客のためのエンターテインメントは、同時の高い容量および高い移動性モバイル広帯域を要求する。その理由は、将来のユーザは、その位置および速度と関係なく、高品質の接続を続けることを期待するためである。自動車分野の他の活用例は、拡張現実のダッシュボードである。これは、運転者が前面の窓を通じて見ているものの上に、暗やみで物体を識別し、物体の距離および動きについて運転者に伝える(言ってくれる)情報を重ねて表示(ディスプレー)する。将来、無線モジュールは、車両間の通信、車両とサポートするインフラ構造との間での情報交換および自動車と他の接続されたデバイス(例えば、歩行者によって伴われるデバイス)との間での情報交換を可能にする。安全システムは、運転者がより安全な運転ができるように行動の代替コースを案内し、事故の危険を減らせる。次の段階は、遠隔操縦や自己運転車両(self-driven vehicle)になる。これは、互いに異なる自己運転車両間および自動車とインフラとの間で非常に信頼性があり、非常に速い通信であることを要求する。将来には、自己運転車両が全ての運転活動を行い、運転者は、車両そのものが識別できない交通異常にのみ集中できるようにする。自己運転車両の技術的要求事項は、トラフィックの安全が人の達成できない程度まで増加するように超低遅延および超高速信頼性を要求する。
スマート社会(smart society)として言及されるスマートシティおよびスマートホームは、高密度の無線センサネットワークに埋め込まれ(エンベデッドされ)る。インテリジェント(知能型)センサの分散ネットワークは、シティもしくは家庭のコスト(費用)ならびにエネルギの効率的な維持に対する条件を識別する。類似する設定が各家庭のために行われることができる。温度センサ、窓および暖房コントローラ、盗難警報機および家電製品がいずれも無線で接続される。このようなセンサの多くのものは、典型的に低いデータ送信速度、低電力および低コストである。しかしながら、例えば、リアルタイムHDビデオは、監視のために特定タイプの装置で要求されることがある。
熱またはガスを含むエネルギの消費および分配は、高度に分散化しており、分散センサネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは、情報を収集して、これによって行動するようにデジタル情報および通信技術を使用し、このようなセンサを相互接続する。この情報は、供給メーカおよび消費者の行動を含むことができるため、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、および自動化された方式で電気のような燃料の分配を改善させることができる。スマートグリッドは、遅延の少ない他のセンサネットワークと見ることもできる。
健康部門は、移動通信の恵みを受けることのできる多くのアプリケーションプログラムを保有している。通信システムは、遠く離れたところで臨床診療を提供する遠隔診療をサポートすることができる。これは、距離という障壁を減らすのに役立ち、距離が遠い田舎で持続的に利用できない医療サービスへのアプローチ(接近)を改善させることができる。これは、また、重要な診療および応急状況で命を救うために用いられる。移動通信ベースの無線センサネットワークは、心拍数および血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリングおよびセンサを提供することができる。
無線およびモバイル通信は、産業応用分野でますます重要になっている。配線は、設置および維持コストが高い。したがって、ケーブルを再構成することが可能な無線リンクへの交換可能性は、多くの産業分野で魅力的な機会である。しかしながら、これを達成するには、無線接続がケーブルと類似した遅延、信頼性および容量で動作することと、その管理を単純化することと、が要求される。低い遅延および非常に低いエラー確率は、5Gに繋がる必要のある新たな要求事項である。
物流(logistics)および貨物追跡(freight tracking)は、位置に基づく情報システムを使用し、どこでもインベントリ(inventory)およびパッケージの追跡を可能にする移動通信に対する重要な使用例である。物流および貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲および信頼性のある位置情報が必要である。
図1は、3GPP(登録商標)システムに用いられる物理チャネルおよび一般的な信号送信方法を説明する図である。
電源Off状態で電源を入れたかまたは新しくセルに進入した端末は、基地局と同期を確立するなどの初期セルサーチ(探索)(Initial cell search)作業を行う(S11)。このために、端末は、基地局からSSB(Synchronization Signal Block)を受信する。SSBは、PSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)およびPBCH(Physical Broadcast CHannel)を含む。端末は、PSS/SSSに基づいて基地局と同期を確立し、セルID(Cell IDentity)などの情報を得る。また、端末は、基地局からPBCHを受信してセル内の放送(ブロードキャスト)情報を得る。なお、端末は、初期セルサーチの段階において、DL RS(DownLink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認することができる。
初期セルサーチが終了した端末は、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)およびそれに対応するPDSCH(Physical Downlink Control (Shared) CHannel)を受信して、より具体的なシステム情報を得る(S12)。
以後、端末は、基地局への接続を完了するために、ランダムアクセス(任意接続)過程(Random Access Procedure)を行う(S13~S16)。より具体的には、端末は、PRACH(Physical Random Access CHannel)を介してプリアンブル(preamble)を送信し(S13)、PDCCHおよびこれに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対するRAR(Random Access Response)を受信する(S14)。その後、端末は、RAR内のスケジューリング情報を用いてPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)を送信し(S15)、PDCCHおよびそれに対応するPDSCHなどの衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う(S16)。
ランダムアクセス過程が2段階からなる場合、S13/S15が(端末が送信を行う)いずれか一方の段階で行われ(メッセージA)、S14/S16が(基地局が送信を行う)他方の段階で行われる(メッセージB)。
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の送信手順としてPDCCH/PDSCHの受信(S17)、およびPUSCH/PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)の送信を行う(S18)。端末が基地局に送信する制御情報をUCI(Uplink Control Information)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest ACKnowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、一般的にPUCCHを介して送信されるが、制御情報とデータとが同時に送信される必要がある場合には、PUSCHを介して送信される。また、ネットワークの要求(リクエスト、要請)/指示によって、端末は、PUSCHを介してUCIを非周期的に送信することができる。
図2は、無線フレームの構造を例示する図である。
NRにおいて、上りリンクおよび下りリンクの送信は、フレームで構成される。1つの無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)により定義される。1つのハーフフレームは、5つの1msサブフレーム(SubFrame、SF)により定義される。1つのサブフレームは、1つまたは複数のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数は、SCS(SubCarrier Spacing)に依存する。各スロットは、CP(Cyclic Prefix)によって12個または14個のOFDM(A)シンボルを含む。ノーマル(一般)CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(または、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
表1は、ノーマルCPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数およびサブフレームごとのスロット数が変化することを例示する。
*Nslot
symb:スロット内のシンボル数
*Nframe,u
slot:フレーム内のスロット数
*Nsubframe,u
slot:サブフレーム内のスロット数
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数およびサブフレームごとのスロット数が変化することを例示する。
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数およびシンボル数は、様々に変更できる。NRシステムでは、1つの端末にアグリゲート(併合)される複数のセル間でOFDMニューマロロジ(numerology)(例えば、SCS、CPの長さなど)が異なるように設定される。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロットまたはTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と統称)の(絶対時間)区間がアグリゲートされたセル間で異なるように設定されることができる。
NRは、様々な5Gサービスをサポートするための多数のニューマロロジ(または、副搬送波間隔(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラバンドにおける広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)およびより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートする。SCSが60kHzまたはそれより高い場合には、位相ノイズを克服するために、24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
NR周波数バンドは、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(Frequency Range,FR)により定義される。FR1、FR2は、以下の表3のように構成される。また、FR2は、ミリ波(millimeter Wave、mmW)を意味する。
図3は、スロットのリソースグリッドを例示する。1つのスロットは、時間領域(ドメイン)において複数のシンボルを含む。例えば、ノーマルCPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は、周波数領域において複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数領域において複数(例えば、12)の連続する副搬送波により定義される。BWP(BandWidth Part)は、周波数領域において複数の連続する(P)RBにより定義され、1つのニューマロロジ(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は、最大N個(例えば、5つ)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には、1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素は、リソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの変調シンボルがマッピングされることができる。
図4は、スロット内に物理チャネルがマッピングされる一例を示す。
1つのスロット内にDL制御チャネル、DLまたはULデータ、UL制御チャネルなどが全て含まれる。例えば、スロット内において最初からN個のシンボルは、DL制御チャネルの送信に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内において最後からM個のシンボルは、UL制御チャネルの送信に使用される(以下、UL制御領域)。NおよびMは、それぞれ0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域との間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータの送信のために使用されるかまたはULデータの送信のために使用される。制御領域とデータ領域との間にはDL-to-ULまたはUL-to-DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。スロット内においてDLからULに転換される時点の一部のシンボルが時間ギャップとして使用される。
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
上りリンクチャネル構造
端末は、後述する上りリンクチャネルを介して関連信号を基地局に送信し、基地局は、後述する上りリンクチャネルを介して関連信号を端末から受信する。
(1)物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)
PUCCHは、UCI(Uplink Control Information)、HARQ-ACKおよび/またはスケジューリング要求(SR)を運び、PUCCH送信の長さによってShort PUCCHとlong PUCCHとに区分される。
UCIは、以下を含む。
-SR(Scheduling Request):UL-SCHリソースを要求するために使用される情報である。
-HARQ-ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットが成功裏に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答として1ビットのHARQ-ACKが送信され、2つのコードワードに対する応答として2ビットのHARQ-ACKが送信される。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTXまたはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKは、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに関するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)およびPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
表4は、PUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信の長さによって、Short PUCCH(フォーマット0,2)およびLong PUCCH(フォーマット1,3,4)に区分できる。
PUCCHフォーマット0は、最大2ビットサイズのUCIを運び、シーケンスに基づいてマッピングされて送信される。具体的には、端末は、複数のシーケンスのうちのいずれかをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIを基地局に送信する。端末は、肯定(positive)のSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。PUCCHフォーマット1は、最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは、時間領域で(周波数ホッピングの有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(OCC)により拡散される。DMRSは、変調シンボルが送信されないシンボルで送信される(すなわち、TDM(Time Division Multiplexing)されて送信される)。
PUCCHフォーマット2は、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは、DMRSとFDM(Frequency Division Multiplexing)されて送信される。DM-RSは、1/3密度のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7および#10に位置する。PN(Pseudo Noise)シーケンスがDM_RSシーケンスのために使用される。2(個の)シンボルのPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化されることができる。
PUCCHフォーマット3は、同一の物理リソースブロック内で端末多重化が行われず、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。すなわち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは、直交カバーコードを含まない。変調シンボルは、DMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
PUCCHフォーマット4は、同一の物理リソースブロック内に最大4個の端末まで多重化がサポートされ、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。すなわち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは、直交カバーコードを含む。変調シンボルは、DMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
(2)物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)
PUSCHは、上りリンクデータ(例えば、UL-SCH Transport Block、UL-SCH TB)および/または上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形またはDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は、変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングができない場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末は、CP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングできる場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末は、CP-OFDM波形またはDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信は、DCI内のULグラントにより動的にスケジューリングされるか、または上位(階)層(例えば、RRC)シグナリング(および/またはLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準静的(semi-static)にスケジューリングされる(configured scheduling、configured grant)。PUSCH送信は、コードブックベース(基盤)または非コードブックベースに行われる。
図5は、HARQ-ACKを送信するタイミングおよびPUSCHを送信するタイミングおよび割り当て方法を説明する図である。
HARQ-ACKは、UE(User Equipment)が物理下りリンクチャネルを成功裏に受信したか否かを示す情報であり、UEが物理下りリンクチャネルを成功裏に受信した場合はACK(ACKnowledgement)を、そうでない場合にはネガティブACK(Negative ACK、NACK)をBSにフィードバックする。NRにおけるHARQは、トランスポート(輸送)ブロックごとに1ビットのHARQ-ACKフィードバックをサポートする。図5は、HARQ-ACKタイミング(K1)の一例を示す図である。
図5において、K0は、DL割り当て(すなわち、DLグラント)を運ぶPDCCHを有するスロットから対応するPDSCH送信を有するスロットまでのスロットの数を示し、K1は、PDSCHのスロットから対応するHARQ-ACK送信のスロットまでのスロットの数を示し、K2は、ULグラントを運ぶPDCCHを有するスロットから対応するPUSCH送信を有するスロットまでのスロットの数を示す。すなわち、K0、K1、K2を簡単に整理すると、以下の表5の通りである。
BSは、HARQ-ACKフィードバックタイミングをDCIにより動的にあるいはRRCシグナリングにより準静的にUEに提供する。NRは、UEの間に互いに異なる最小のHARQ処理(プロセシング)時間をサポートする。HARQ処理時間は、DLデータ受信タイミングと対応するHARQ-ACK送信タイミングとの間の遅延(delay)と、ULグラント受信タイミングと対応するULデータ送信タイミングとの間の遅延と、を含む。UEは、BSに自体の最小HARQ処理時間の能力に関する情報を送信する。UEの観点で、時間領域において多数のDL送信に対するHARQ ACK/NACKフィードバックは、1つのULデータ/制御領域で送信される。DLデータ受信と対応するACKとの間のタイミングは、DCIにより指示される。
トランスポートブロックまたはコードワードごとにHARQ過程が行われるLTEシステムとは異なり、NRシステムでは、単一(single)/複数(多重)(multi)ビットHARQ-ACKフィードバックを有するコードブロックグループ(Code Block Group、CBG)ベースの送信がサポートされる。トランスポートブロック(Transport Block、TB)は、TBのサイズによって1つまたは複数のCBにマッピングされる。例えば、チャネルコーディング過程でTBにCRCコードが付加(付着)され、CRC付加TBが一定のサイズより大きくない場合、CRC付加TBがまさに(すぐ)1つのコードブロック(Code Block、CB)に対応するが、CRC付加TBが一定のサイズより大きい場合、CRC付加TBは、複数のCBにセグメントされる。NRシステムにおいて、UEは、CBGベースの送信を受信するように設定され、再送信は、TBの全てのCBのサブセットを運ぶようにスケジューリングされる。
図5を参照すると、端末は、スロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは、下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHは、DL assignment-to-PDSCH offset(K0)とPDSCH-HARQ-ACK Reporting offset(K1)とを示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は、以下の情報を含む。
-Frequency domain Resource assignment:PDSCHに割り当てられたRBリソース(例えば、1つまたは複数の(不)連続RB)を示す。
-Time domain Resource assignment:K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)および長さ(例えば、OFDMシンボルの数)を示す。
-PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator:K1を示す。
-HARQ process number(4ビット):データ(例えば、PDSCH、TB)に対するHARQ process Id(Identity)を示す。
-PUCCH Resource Indicator(PRI):PUCCHリソースセット(集合)内の複数のPUCCHリソースのうち、UCI送信に使用されるPUCCHリソースを示す。
その後、端末は、スロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIは、PDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。PDSCHが最大1つのTBを送信するように構成された場合、HARQ-ACK応答は、1ビットで構成される。PDSCHが最大2つのTBを送信するように構成されたとき、HARQ-ACK応答は、空間(spatial)バンドリングが構成されない場合は、2ビットで構成され、空間バンドリングが構成された場合には、1ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACKの送信時点がスロット#(n+K1)に指定された場合、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
図5を参照すると、端末は、スロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは、上りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1)を含む。DCIフォーマット0_0、0_1は、以下の情報を含む。
-Frequency domain Resource assignment:PUSCHに割り当てられたRBセットを示す。
-Time domain Resource assignment:スロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例えば、シンボルインデックス)および長さ(例えば、OFDMシンボルの数)を示す。開始シンボルおよび長さは、SLIV(Start and Length Indicator Value)により指示されるか、またはそれぞれ指示される。
以後、端末は、スロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K2)でPUSCHを送信する。ここで、PUSCHは、UL-SCH TBを含む。
下りリンクチャネル構造
基地局は、後述する下りリンクチャネルを介して関連信号を端末に送信し、端末は、後述する下りリンクチャネルを介して関連信号を基地局から受信する。
(1)物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)
PDSCHは、下りリンクデータ(例えば、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBが符号化されてコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは、最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブルおよび変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つまたは複数のレイヤにマッピングされる。各レイヤは、DMRS(DeModulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
(2)物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)
PDCCHは、DCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(すなわち、DCI)は、DL-SCH(DownLink Shared CHannel)の送信フォーマットおよびリソース割り当て、UL-SCH(UpLink Shared CHannel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging CHannel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答などの上位層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured Scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIは、CRC(Cyclic Redundancy Check)を含み、CRCは、PDCCHの所有者または使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)でマスク/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは、端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)でマスクされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCは、P-RNTI(Paging-RNTI)でマスクされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCは、SI-RNTI(System Information RNTI)でマスクされる。PDCCHがランダムアクセス応答に関するものであれば、CRCは、RA-RNTI(Random Access-RNTI)でマスクされる。
PDCCHの変調方式は、固定されており(例えば、Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)、1つのPDCCHは、AL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。1つのCCEは、6つのREG(Resource Element Group)で構成される。1つのREGは、1つのOFDMアシンボルおよび1つの(P)RBにより定義される
図6は、1つのREG構造を例示する。図6において、Dは、DCIがマッピングされるリソース要素(RE)を示し、Rは、DMRSがマッピングされるREを示す。DMRSは、1つのシンボル内の周波数領域方向にRE#1、RE#5およびRE#9にマッピングされる。
PDCCHは、CORESET(COntrol REsource SET)で送信される。CORESETは、BWP内でPDCCH/DCIを運ぶために使用される物理リソース/パラメータセットに該当する。例えば、CORESETは、所定のニューマロロジ(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットを含む。CORESETは、システム情報(例えば、MIB)または端末固有(特定)の(UE-specific)上位層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。CORESETの設定に使用されるパラメータ/情報の例は、以下の通りである。1つの端末に1つまたは複数のCORESETが設定され、複数のCORESETが時間/周波数領域で重畳される。
-controlResourceSetId:CORESETの識別情報(ID)を示す。
-frequencyDomainResources:CORESETの周波数領域リソースを示す。ビットマップにより指示され、各ビットは、RBグループ(=6つの連続するRB)に対応する。例えば、ビットマップのMSB(Most Significant Bit)は、BWP内の1番目のRBグループに対応する。ビット値が1であるビットに対応するRBグループが、CORESETの周波数領域リソースに割り当てられる。
-duration:CORESETの時間領域リソースを示す。CORESETを構成する連続するOFDMAシンボルの数を示す。例えば、durationは、1~3の値を有する。
-cce-REG-MappingType:CCE-to-REGマッピングタイプを示す。インターリーブタイプおよび非(ノン)インターリーブタイプがサポートされる。
-precoderGranularity:周波数領域においてプリコーダ粒度(granularity)を示す。
-tci-StateSPDCCH:PDCCHに対するTCI(Transmission Configuration Indication)状態を指示する情報(例えば、TCI-StateID)を示す。TCI状態は、RSセット(TCI状態)内のDL RSとPDCCH DMRSポートとのQCL(Quasi-Co-Location)の関係を提供するために使用される。
-tci-PresentInDCI:DCI内のTCIフィールドが含まれるか否かを示す。
-pdcch-DMRS-ScramblingID:PDCCH DMRSスクランブルシーケンスの初期化に使用される情報を示す。
各CORESETのための周波数領域内のプリコーディング粒度(precoder granularity)は、上位層シグナリングにより以下のうちのいずれか1つに設定される。
-sameAsREG-bundle:周波数領域内のREGバンドルのサイズと同一である。
-allContiguousRBs:CORESET内の周波数領域内に連続するRBの数と同一である。
CORESET内のREGは、時間優先マッピング方式(time-first mapping manner)に基づいて番号付けされる。すなわち、REGは、CORESET内において最低の番号に番号付けされたリソースブロック内の1番目のOFDMシンボルから開始して、0から順に番号付けされる。
CCEにおいて、REGへのマッピングタイプは、非インターリーブされた(インターリーブされない)CCE-REGマッピングタイプまたはインターリーブされたCCE-REGマッピングタイプのうちの1つに設定される。図7(a)は、非インターリーブされたCCE-REGマッピングタイプを、図7(b)は、インターリーブされたCCE-REGマッピングタイプを例示する。
-非インターリーブされた(non-interleaved)CCE-REGマッピングタイプ(またはlocalizedマッピングタイプ):与えられたCCEのための6(個の)REGは、1つのREGバンドリングを構成し、与えられたCCEのための全てのREGは、連続する。1つのREGバンドリングは、1つのCCEに対応する。
-インターリーブされた(interleaved)CCE-REGマッピングタイプ(またはDistributedマッピングタイプ):与えられたCCEのための2,3または6(個の)REGは、1つのREGバンドリングを構成し、REGバンドリングは、CORESET内でインターリーブされる。1つのOFDMシンボルまたは2つのOFDMシンボルで構成されたCORESET内のREGバンドリングは、2または6(個の)のREGで構成され、3つのOFDMシンボルで構成されたCORESET内のREGバンドリングは、3または6(個の)REGで構成される。REGバンドルのサイズは、CORESETごとに設定される。
図8は、ブロックインターリーバを例示する。上記のようなインターリーブ動作のための(ブロック)インターリーバの行(row)の数(A)は、2,3,6のうちの1つに設定される。与えられたCORESETのためのインターリーブ単位(interleaving unit)の数がPである場合、ブロックインターリーバの列(column)の数は、P/Aである。ブロックインターリーバに対する書き込み(write)動作は、図8のように行優先(row-first)方向に行われ、読み取り(read)動作は、列優先(column-first)方向に行われる。インターリーブ単位の巡回(循環)シフト(CS)は、DMRSのために設定可能なIDと独立して設定可能なidに基づいて適用される。
PDCCH受信のために、端末は、CORESETでPDCCH候補のセットをモニタリングする(例えば、ブラインド復号)。PDCCH候補は、PDCCH受信/検出のために端末がモニタリングするCCEを示す。PDCCHモニタリングは、PDCCHモニタリングが設定されたそれぞれの活性化されたセル上の活性DL BWP上の1つまたは複数のCORESETで行われる。端末がモニタリングするPDCCH候補のセットは、PDCCHサーチスペース(検索空間)(Search Space、SS)セットにより定義される。SSセットは、共通サーチスペース(Common Search Space、CSS)セットまたは端末固有のサーチスペース(UE-specific Search Space、USS)セットである。
表6は、PDCCHサーチスペースを例示する。
SSセットは、システム情報(例えば、MIB)または端末固有(UE-specific)の上位層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。サービングセルの各DL BWPには、S個(例えば、10)以下のSSセットが設定される。例えば、各SSセットに対して以下のパラメータ/情報が提供される。それぞれのSSセットは、1つのCORESETに関連付けられ(連関し)、それぞれのCORESET構成は、1つまたは複数のSSセットに関連付けられる。-searchSpaceId:SSセットのIDを示す。
-controlResourceSetId:SSセットに関連付けられるCORESETを示す。
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期区間(スロット単位)およびPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
-monitoringSymbolsWithinSlot:PDCCHモニタリングが設定されたスロット内においてPDCCHモニタリングのための1番目のOFDMAシンボルを示す。ビットマップにより指示され、各ビットは、スロット内の各OFDMAシンボルに対応する。ビットマップのMSBは、スロット内の1番目のOFDMシンボルに対応する。ビット値が1であるビットに対応するOFDMAシンボルがスロット内においてCORESETの1番目のシンボルに該当する。
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(例えば、0、1、2、3、4、5、6、8のうちのいずれか)を示す。
-searchSpaceType:SSタイプがCSSであるかまたはUSSであるかを示す。
-DCIフォーマット:PDCCH候補のDCIフォーマットを示す。
CORESET/SSセット設定に基づいて、端末は、スロット内の1つまたは複数のSSセットでPDCCH候補をモニタリングすることができる。PDCCH候補をモニタリングする機会(occasion)(例えば、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会と定義する。スロット内に1つまたは複数のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
表7は、PDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
DCIフォーマット0_0は、TBベース(またはTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1は、TBベース(またはTB-level)のPUSCHまたはCBG(Code Block Group)ベース(またはCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0は、TBベース(またはTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1は、TBベース(またはTB-level)のPDSCHまたはCBGベース(またはCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1は、ULグラントDCIまたはULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1は、DLグラントDCIまたはULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は、動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は、下りリンクプリエンプション(先制)(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0および/またはDCIフォーマット2_1は、1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。DCIフォーマット0_0およびDCIフォーマット1_0は、フォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1およびDCIフォーマット1_1は、非フォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは、端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、非フォールバックDCIフォーマットは、端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
帯域幅パート(BandWidth Part,BWP)
NRシステムでは、1つの搬送波(carrier)あたり最大400MHzまでサポートできる。かかるワイドバンド(wideband)搬送波で動作するUEが常に搬送波全体に対する無線周波数(Radio Frequency,RF)モジュールをオンにしたまま動作すると、UEバッテリの消耗が大きくなる。あるいは、1つのワイドバンド搬送波内において動作する様々な使用例(use case)(例えば、eMBB、URLLC、mMTC、V2Xなど)を考慮したとき、該当搬送波内における周波数帯域ごとに互いに異なるニューマロロジ(例えば、副搬送波間隔)がサポートされることができる。あるいは、UEごとに最大帯域幅に対する能力が異なることができる。これを考慮して、基地局は、ワイドバンド搬送波の全体帯域幅ではなく一部の帯域幅のみで動作するようにUEに指示でき、該当の一部の帯域幅を帯域幅パート(BandWidth Part,BWP)と称する。周波数領域において、BWPは、搬送波上の帯域幅パートi内のニューマロロジμiに対して定義された隣接する(contiguous)共通リソースブロックのサブセットであり、1つのニューマロロジ(例えば、副搬送波間隔、CP長さ、スロット/ミニスロットの持続時間)が設定されることができる。
なお、基地局は、UEに設定された1つの搬送波内に1つまたは複数のBWPを設定することができる。あるいは、特定のBWPにUEが集中する場合は、負荷バランス(load balancing)のために一部のUEを他のBWPへ移すことができる。あるいは、隣接セル間の周波数領域セル間(インターセル)干渉消去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全体の帯域幅のうち、中心の一部のスペクトルを排除してセルの両側のBWPを同一のスロット内に設定することができる。すなわち、基地局は、ワイドバンド搬送波に関連付けられるUEに少なくとも1つのDL/UL BWPを設定することができ、特定の時点で設定されたDL/UL BWPのうちの少なくとも1つのDL/UL BWPを(物理層制御信号であるL1シグナリング、MAC層制御信号であるMAC制御要素(Control Element,CE)、またはRRCシグナリングなどにより)活性化させることができ、他の設定されたDL/UL BWPに切り替える(スイッチングする)ことを(L1シグナリング、MAC CE、またはRRCシグナリングなどにより)指示するか、またはタイマ値を設定してタイマが満了すると、UEが所定のDL/UL BWPに切り替えるようにする。このとき、他の設定されたDL/UL BWPに切り替えることを指示するために、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット0_1を使用することができる。活性化されたDL/UL BWPを特に活性(active)DL/UL BWPという。UEが初期アクセス(接続)(initial access)過程にあるか、またはUEのRRC接続のセットアップ前などの状況では、UEがDL/UL BWPに対する設定(configuration)を受信できないこともある。かかる状況でUEが仮定するDL/UL BWPを初期活性DL/UL BWPという。
一方、ここで、DL BWPは、PDCCHおよび/またはPDSCHなどの下りリンク信号を送受信するためのBWPであり、UL BWPは、PUCCHおよび/またはPUSCHなどの上りリンク信号を送受信するためのBWPである。
この開示では、端末の電力低減(power saving)や過度なPDCCHモニタリングによる負荷を減らすために、PDCCHモニタリングギャップを1(個の)スロットより長い複数のスロットに増加させる方法を提案する。
ここで、PDCCHモニタリングギャップ(monitoring gap)は、端末がPDCCHをモニタリングする単位の開始時点の間の差であると定義できる。例えば、Rel-15 NRシステムでは、PDCCHモニタリングが1(個の)スロット単位で行われ、PDCCHモニタリングの開始時点は、スロットの開始シンボルである。よって、1番目のスロットの開始シンボルと2番目のスロットの開始シンボルとの間のギャップは、1(個の)スロットである。したがって、既存のPDCCHモニタリングギャップは、1(個の)スロットであるといえる。
端末には、1つのBWP(BandWidth (Part))ごとに最大10個のSS(Search Space)setが設定される。また、端末は、SS setに含まれるPDCCH候補をモニタリングする(以下、SS setモニタリング)。
端末は、どの時点でどのDCI formatが受信されるかが分からないPDCCHに対するブラインド復号(Blind Decoding;BD)を行うので、PDCCHモニタリングが電力消費のほとんどを占める。
なお、端末が1(個の)スロットを基準としてモニタリングできるPDCCH候補の最大数は制限されている。例えば、[表8]のように、標準文書38.213に定義されたSCS(SubCarrier Spacing)ごとに、スロットおよびサービングセル(serving cell)ごとのモニタリング可能な最大のPDCCH候補数(以下、‘BD limit’)が定義される。
また、[表9]のように、標準文書38.213に定義されたSCS(Subcarrier Spacing)ごとにスロットおよびサービングセルごとのnon-overlapped CCEの最大数(以下、‘CCE limit’)が定義される。
今後、無線通信システム(例えば、Rel-17 NRシステムなど)の電力節約または端末の負荷節減のための技術として、端末のPDCCHモニタリング数を減少させるために、[表8]のように定義された1(個の)スロットごとに最大モニタリング可能なPDCCH候補の数をXスロットにわたって適用することができる。このとき、Xは1より大きい自然数である。これにより、端末の全体作動時間上、モニタリングおよびブラインド復号の回数が減少する効果を期待することができる。
PDCCHモニタリングギャップを増加させるために、様々な動作および変数(例えば、X値、SS set dropping rule、SS setの優先順位、Xスロット全体にdropping ruleを適用できないとき、それを適用するための新しいウィンドウであるY(個の)スロット(Y slots))が定義される。BD/CCE limitは、単位時間の間に端末がモニタリングすべきPDCCH候補数(例えば、ブラインド復号数)とCCEの数とを意味する。
一方、端末がPDCCHモニタリングギャップを増加させる指示を受信できれば、端末の電力消費に多い利得があり、短い時間内に多くのモニタリングを行う負荷を減少させることができる。そのために、上位層(例えば、Radio Resource Control;RRC)により関連変数が予め設定/指示されることができる。
よって、この開示の実施例では、端末のPDCCHモニタリングギャップを増加させる方法について提案する。このために、増加したPDCCHモニタリングギャップであるXスロット値、新しいSS set dropping ruleおよびdropping ruleを適用するためのYスロット値などが定義される。PDCCHモニタリングギャップに関連するSS setの設定に関連する端末/基地局の動作を定義する。
以下の説明において、それぞれの方式、実施例またはオプションの区分は明確な説明のためのものであり、それぞれを必ず独立して実施すべきであるという意味に解釈してはいけない。例えば、後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]はそれぞれ個々に実施してもよく、互いに反しない範囲内で少なくとも一部を組み合わせた形態で実施してもよい。
この開示の詳細な説明の前に、この開示の実施例による端末および基地局の全般的な動作過程について説明する。
図9は、この開示の実施例による端末および基地局の全般的な動作過程を説明する図である。
図9を参照すると、端末は、SS setに関する第1情報および/またはPDCCHモニタリングギャップに関連する第2情報を基地局から受信する(段階S901)。このとき、端末は、RRC(Radio Resource Control)により第1情報および/または第2情報を受信する。例えば、第2情報は、PDCCHモニタリングギャップを増加させたときのXスロット値、新しいSS set dropping rule、dropping ruleを適用するためのYスロット値および増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期(monitoring periodicity)のうちのいずれかを含む。一方、第1情報には、SS setに関する複数の情報が含まれ、第2情報にも、PDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報が含まれる。
例えば、第2情報には、複数のXスロット値、SS set dropping rule、Yスロット値および/または増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期が含まれる。
段階S901の具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
端末は、PDCCHモニタリングギャップの増加のために、PDCCHモニタリングギャップのための能力情報を基地局に送信する(段階S903)。このとき、端末は、能力情報をXスロット値とYスロット値との組み合わせである(X,Y)の形態でRRCシグナリングおよび/またはUCIにより送信する。これについての具体的な動作は、[実施例#4]に基づく。
また、端末は、PDCCHモニタリングギャップに関連する第3情報を受信する(段階S905)。例えば、段階S901において、第2情報にPDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報が含まれる場合、複数の情報のうちのいずれかがDCI(Downlink Control Information)またはMAC CE(Medium Access Control-Control Element)により指示される。
段階S905に関する具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
一方、段階S903は、端末の電力節約が必要であるかまたは負荷の減少が必要であると判断されたときに端末が基地局に要求する。
なお、端末が能力(capability)を送信しなくても、基地局が端末に送信する情報/チャネルが一定時間の間にないと判断される場合は、端末の電力節約のために第3情報が指示される。
すなわち、段階S903および段階S905のうちの一方のみが選択的に行われてもよい。例えば、段階S903が行われると、段階S905は省略され、段階S903が省略されると、段階S905が行われる。あるいは、後述するタイマに関連する動作によって段階S903および段階S905を全部省略してもよい。
なお、段階S903および段階S905を共に動作することももちろん可能である。例えば、端末が段階S903において複数の(X,Y)組み合わせを送信すると、基地局は、複数の(X,Y)組み合わせのうちのいずれかを第3情報に含めて端末に送信する。
また、データ送信(data transmission)に関連するタイマ(例えば、MACタイマもしくはDRXタイマに連係するかまたは別に設定されたタイマ)が満了したとき、特に指示または要求がなくても、端末および基地局がPDCCHモニタリングギャップを増加させるための動作を行うと期待することができる。
上述したような端末の能力の送信および/または基地局の指示は、DCI(Downlink Control Information)および/またはUCI(Uplink Control Information)により開始され、特定のフォーマットに限定されない。また、上述したような端末の能力の送信および/または基地局の指示は、MAC CEまたはRRCにより行われてもよい。
一方、上述したような端末の能力の送信、基地局の指示およびタイマの動作をトリガ(triggering)と呼ぶ。
トリガから一定時間後にPDCCHモニタリングギャップが増加する。一定時間は、予め定義されるかまたはRRCシグナリングおよび/もしくはDCIにより端末に送信され、これにより、増加したPDCCHモニタリングギャップによるPDCCHモニタリング開始タイミングが決定されることもある。
また、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作のリリース(release)/終了(termination)を指示するために、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作の開始(initiation)(例えば、上記3つのトリガ動作)で使用された方式のうちのいずれかと同じ方式が使用される。
一方、基地局は、第1情報、第2情報および/または第3情報に基づくSS set dropping ruleおよび/またはPDCCHモニタリングギャップに関する情報に基づいてPDCCHを端末に送信する(段階S907)。
また、端末も第1情報、第2情報および/または第3情報に基づくSS set dropping ruleおよび/またはPDCCHモニタリングギャップに関する情報に基づいてPDCCHをモニタリングして受信する(段階S909)。
段階S907および段階S909に基づく端末および基地局の具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
一方、トリガがなくても、端末は、この開示で提案する動作を行うことができる。例えば、RRC設定(configuration)に問題が発生したかまたはPDCCHモニタリングギャップ拡張が指示されなくても、端末の電力節約が急に要求されるなどの特別な場合には、端末が判断してPDCCHモニタリングギャップ拡張動作を行うことができる。例えば、端末のバッテリが非常に足りない状況(例えば、一定のしきい値未満である場合)でセルをハンドオーバ(handover)しながら、ランダムアクセス(random access)手順が行われる状況などを仮定することができる。
一方、PDCCHモニタリングギャップ拡張が開始されることにより、端末は、後述するPDCCHモニタリングギャップ拡張による動作を(該当動作の終了指示時点まで)持続して行うことができる。あるいは、該当動作を(該当動作の終了指示時点まで)周期的に行うか、または一定時間(例えば、タイマに基づく一定時間)にのみ該当動作を行うことができる。あるいは、該当動作の終了のためのイベント条件が満たされることにより、該当動作が終了することもある。
この開示で提案する方法には、以下の[実施例#1]ないし[実施例#4]の少なくとも一部が選択されて適用される。それぞれの実施例は、別に組み合わせられず独立した形態で動作可能であり、または1つもしくは複数の実施例が組み合わせられて連係した形態で動作してもよい。この実施例の説明に使用される一部の用語および記号、順序などは、開示の原理を維持する限り、他の用語や記号、順序などに置き換えることができる。
以下、この開示では、実施例の原理を説明するために、PDCCHモニタリングギャップ拡張およびDCIの送受信に対する任意の構造を例示して説明しているが、提案する実施例は特に説明がない限り、DCIの送受信形態を特定して制限しない。したがって、この開示で提案する実施例は、特に説明がなくても実施例の原理を侵害しない限り、DCI送受信によるPDCCHモニタリングギャップ拡張の動作に適用することができる。
以下、Xスロット値によりPDCCHモニタリングギャップを拡張するための実施例について本格的に説明する。
1.実施例#1:Xスロット値の設定(Configuration of X slots)
この開示の実施例では、PDCCHモニタリングギャップを拡張(extending)する技術を提案するが、これにより端末の全体の動作時間の間に端末のPDCCHモニタリング回数が減少する。
既存のNRシステムにおける1(個の)スロット基準のPDCCHモニタリングギャップをX(個の)スロット(X slots)に増加させるためのXスロット値が設定される必要がある。例えば、Xスロット値は、端末および基地局のRRC設定(configuration)により候補Xスロット値が設定される。このとき、候補Xスロット値は、1より大きい自然数である。
端末の要求(request)および/または基地局の指示(indication)がDCI(またはUCI)により行われると、Xスロット値は、明示的に指示される。
あるいは、この開示の動作がDCIではないタイマベースである場合は、固定したX値に設定されるかまたは特定の条件に合わせて予め設定された値に設定される。例えば、SCSによって変更される。例えば、端末の現在SCSを基準として予め約束された値である。
あるいは、Xスロット値の候補値は、端末が能力の報告により基地局に知らせた値である。このとき、能力の報告は、RRCシグナリングおよび/またはUCIにより送信される。
端末が現在のチャネル状態および/またはカバレッジ程度などの様々な情報に基づいて1つまたは複数のXスロット値を基地局に知らせることができる。基地局は、1つまたは複数のXスロット値のうちのいずれかを選択して端末に指示する。あるいは、端末は、1つのXスロット値を基地局に通報してもよい。
現在、NRシステムのSS set周期(periodicity)は、スロット単位の1、2、4、5、8、10、16、20、20、40、80、160、320、650、1280、2560値のうちのいずれかに設定される。このとき、X値は、SS setの周期と整列(align)されるように設定される。SS setの周期とXスロット値とが整列されて設定された場合、Xスロット値によってSS setの周期の変更が容易であるためである。あるいは、Xスロット値がSS setと整列されないように、X値が素数(prime number)に設定されることもできる。
一方、Xスロット値がSS setの周期と整列するように設定されると、特定のSS setのモニタリングが常に除外される場合が発生する。
例えば、Xスロット値がSS setの周期と整列されるように設定され、SS setの周期(priority)が時間順に決定されると、特定のSS setの周期がXスロット値と一致するかまたは倍数関係であるので、特定のSS setのオフセットにより、Xスロットのうち、時間的に後半部のスロットに常に位置する可能性がある。
これを防止するために、Xスロット内でSS set dropping ruleを適用する時点を異なるようにする。例えば、XスロットごとにSS set dropping ruleの適用を開始するスロットの位置を異なるようにする。
例えば、n番目のXスロット内でmod(n/X)番目のスロットをSS set dropping ruleを適用するための開始スロットとして選択することができる。
2.実施例#2:Xスロット値に基づくSS set周期
Xスロット値が1つに設定されて端末と基地局とが共有することができる。例えば、[実施例#1]において、基地局がRRCシグナリングにより候補Xスロット値を端末に送信するか、または端末が能力の報告(Capability Report)により候補Xスロット値を基地局に送信し、基地局が候補X値のうちのいずれかをDCIおよび/またはMAC CEにより端末に指示して、1つのXスロット値を端末と基地局とが共有することができる。そうでない場合、[実施例#1]によって、端末が能力の報告により1つのXスロット値を基地局に送信すると、該当の1つのXスロットを端末と基地局との間で共有することができる。
この場合、基地局は、該当の1つのXスロット値によってSS setの周期を変更する。
例えば、X=2の場合、基地局は、端末に設定されるSS setの周期が2倍に増加するように変更することができる。このとき、複数の端末に同時に設定されるCSS(Common Search Space)は、1つの端末にのみ合わせてSS setの周期を変更することが難しいので、CSS setの周期は、変更の例外であり、Xスロット値に関係なく維持される。
ただし、この場合にも、重複するCSSは、[実施例#3]で後述するSS set dropping ruleに基づいて除外される。あるいは、[実施例#1]ないし[実施例#4]によるPDCCHモニタリングギャップ拡張の動作を考慮して、SS set dropping ruleが容易に適用されるように基地局が端末にSS setの周期を設定することもできる。例えば、候補Xスロット値は、基地局が端末にRRCシグナリングにより設定すると、基地局は、該当候補Xスロット値と整列されるSS setの周期を決定し、該当決定されたSS setの周期を端末に知らせることができる。
このようなSS setの周期の動的変更(dynamic change)の場合、端末がPDCCHモニタリングギャップ拡張の動作を指示するための基地局のDCI送信を検出できないか、またはPDCCHモニタリングギャップ拡張動作が適用される時間(application time)などの問題により、基地局と端末とが共有するSS setの周期が一致しないこともある。
かかる場合、端末が1(個の)スロット内でPDCCHをモニタリングする能力(capacity)を有しているので、PDCCHモニタリングギャップをXスロットから1(個の)スロットに再度フォールバック(fallback)することができる。例えば、基地局は、Xスロット値を基準としてSS setの周期を変更したが、端末が変更されたSS setの周期を指示する信号(例えば、RRCシグナリングおよび/またはDCI)を受信できず、1(個の)スロットを基準としてPDCCHモニタリングを行う可能性がある。
この場合、端末は、SS setのMonitoring Occasion(MO)を確認してSS setの周期の変更の有無を確認し、基地局が認知するSS setの周期と端末が認知するSS setの周期とが一致しないことを基地局に知らせるか、または確認されたSS setの周期に基づいてPDCCHモニタリングギャップ拡張の動作を行うことができる。
例えば、端末が1(個の)スロットに基づくSS setの周期によってPDCCHモニタリングを行うが、特定の間隔でPDCCHが検出されないパターンが一定時間以上持続する場合、該当パターンによってSS setの周期が変更されたと認知して基地局にそれを知らせるか、または該当パターンによるSS setの周期に基づいてPDCCHモニタリングギャップ拡張の動作を行うことができる。
3.実施例#3:SS set Dropping rule
基地局は、Xスロット値によってSS setの周期を変更しないように動作するかまたは変更ができない。この場合、端末のPDCCHモニタリングギャップがXスロット値に拡張(extending)されるとき、1つのXスロット内で重複するIDのSS setのためのモニタリング区間(monitoring occasion)が設定される。
この場合、端末のモニタリング能力が減少するにつれて端末がモニタリングするSS setを選択し、選択されなかったSS setをドロップする必要がある。よって、SS setの優先順位(priority)を設定して、優先してモニタリングするSS setおよびドロップするSS setを決定するための規則を設定することができる。これをSS set dropping ruleという。
以下、上述したSS set dropping ruleについて説明する。
[Option 1]
端末は、Xスロット内の1番目のスロットからSS set dropping ruleを適用して1番目のスロットに対するPDCCH候補の数を決定し、残りのPDCCH候補の数に対して次のスロットに順に適用することができる。
例えば、端末のモニタリング能力はBD/CCE limitに基づき、この開示の実施例は、既存のNRシステムにおいて1(個の)スロットのBD/CCE limitをXスロットに分布させるように適用する方式で具現される。このとき、端末は、Xスロット内の時間的に最も早い1番目のスロットからPDCCH候補またはnon-overlapped CCEの数を計算する。また、最大のPDCCH候補数または最大のnon-overlapped CCEの数から1番目のスロットに対して計算されたPDCCH候補またはnon-overlapped CCEの数を引いたBD/CCE limitの数を次の2番目のスロットに適用して、PDCCH候補またはnon-overlapped CCEの数を計算する。このように、順にXスロット内の時間順にSS set dropping ruleを適用することができる。このときのSS set dropping ruleは、既存のNRシステムと同一であるか、または後述するOption 2、3、4のうちのいずれかである。Option 2、3、4のうちのいずれかが適用されると、X=1であるXスロットに対しては、SS set dropping ruleが別に適用されると仮定することができる。
あるいは、基地局は、Xスロットが設定され、PDCCHモニタリング拡張(monitoring extending)動作が行われることを分かっているので、端末は、Xスロット内の1番目のスロットに対しては常にPDCCH候補またはnon-overlapped CCEの数がBD/CCE limitを満たすように設定されると仮定し、Xスロットのうち、2番目のスロットからSS set dropping ruleを適用する。
[Option 2]
端末は、Xスロット内において同一のIDのSS setに対して、時間的に早いSS setの優先順位を高く設定する。
端末は、既存の1(個の)スロットで適用されるBD/CCE limitをXスロットにわたって適用するので、1(個の)スロットごとにBDするPDCCH候補の数が少なくなる。よって、重複するIDのSS setに対するモニタリングを避ける方が利得である。したがって、端末は、時間を基準としてSS setの優先順位を設定してPDCCHモニタリングを行う。例えば、X=2であり、特定のSS setのMO(Monitoring Occasion)が1stスロットの1st、7thシンボル、2ndスロットの1st、7thシンボルに位置する場合、時間的に早い1(個の)スロットの1(個の)シンボルに位置するSS setをモニタリングし、該当のSS setと同一のIDを有する残りのSS setはモニタリングしない。
すなわち、1stスロットの7thシンボルおよび2ndスロットの1st、7thシンボルに位置するSS setのうち、該当SS setと同一のIDを有するSS setはモニタリングせず、該当のSS setと異なるIDを有するSS setに対してはモニタリングすることもできる。
Option 2の場合、端末の電力節約の側面で利得があり得る。同一のIDのSS setの場合、PDCCHが同じ情報を含んでいる可能性が高いので、端末の制限された能力を考慮したとき、同一のIDのSS setを重複してモニタリングすることは、端末のリソースの浪費であると判断できるためである。Option 2によれば、最大限互いに異なる情報のDCIを受信しながらPDCCHモニタリングの回数(すなわち、BD回数)を減少させることができるので、電力節約の効果を達成することができる。
[Option 3]
端末は、Xスロット内において、SS setのIDを基準として優先順位を設定する。
端末は、Xスロット内で特定のSS setのIDの優先順位を高く設定して、PDCCHモニタリングのとき、該当IDのSS setがドロップされる確率が低くなるように動作する。言い換えれば、端末は、Xスロット全体に対して優先順位が高いIDのSS setを優先して選択してPDCCH候補を満たし、次の優先順位のSS setを選択する順で行われる。すなわち、端末は、Xスロット全体に対して優先順位が高いIDのSS setを優先して選択し、最大PDCCH候補数から除外し、次の優先順位のSS setを選択して残りのPDCCH候補数から除外する順でPDCCH候補を決定する。
この場合、同一のIDのSS setであっても優先順位が高い場合、全てモニタリングされる。
Option 3の場合、重要なSS set(例えば、CSS)の優先順位を高く設定して、重要なSS setのモニタリングがドロップされる可能性をなくすことができる。すなわち、端末は、SS setを重要な順に優先順位を定め、定められた優先順位を基準としてBDを行って該当のSS setにより情報を受信する。上記Option 2の場合、常に時間順にSS setを選択すると、基地局のPDCCHスケジューリングが難しいことがある。
例えば、端末に必ず送信すべき情報を常にXスロット内で時間的に前のシンボルまたはスロットに位置しなければならないが、基地局が多数の端末に同時にスケジューリングすると、かかるスケジューリングに問題が発生し得る。したがって、Option 3では、基地局のスケジューリングを容易にするという利点がある。
[Option 4]
SS setの周期(periodicity)によって優先順位(priority)が設定される。すなわち、端末は、SS setの周期を考慮してSS setの優先順位を決定する。
例えば、端末は、周期が短いSS setの優先順位をより低く設定してPDCCHモニタリング回数を減少させる。この場合、1つのXスロット内にMOがより多く割り当てられる周期が短いSS setをより少なくモニタリングして、周期の長いSS setのモニタリング確率を増加させることができる。言い換えれば、1つのXスロット内で様々なSS setをモニタリングできる確率を増加させることができる。
逆に、周期の短いSS setの優先順位をより高く設定することもできる。SS setの周期が短い場合、該当SS setによりPDCCHがより頻繁に送信されるという意味であり、基地局が該当SS setの周期を短くスケジューリングしたのは、該当SS setにより端末にPDCCHを送信する確率を増加させるためのものであると判断することができる。したがって、周期の短いSS setのモニタリングを端末が頻繁に行うようにして、必ず送信すべき情報を端末が確実にモニタリングすることができる。
一方、上述したSS set dropping ruleを行いながら、常に設定されるべきルールがある。例えば、CSS(Common Search Space)の場合、BD limitをこの開示で提案する方法を超えるように設定することができる。CSSは、既存のNRシステムのSS set dropping ruleでも優先順位が高く、常にモニタリングされるように設計されている。
したがって、CSSに対して、この開示で提案する方法のようにSS set dropping ruleを適用すると、端末のBD limitが減少しただけ、他のSS setに対するモニタリング確率が減少する。したがって、CSSを除いてこの開示で提案するSS set dropping ruleを適用し、BD limitの最大値は、既存のNRシステムと同様に設定することができる。一方、説明の便宜のために、例示においてCSSを基準として説明したが、常にモニタリングすべき重要なSS setに対しても上記と同様に設定することができる。
例えば、CSSとUSSとのBD/CCE limitを区分して設定することができる。Xスロットに適用されるBD limitが44であると仮定すると、このうち、一定の比率のBD回数だけは、必ずCSSのモニタリングに活用することができる。ここで、上記一定の比率は、状況によって変更され、予め設定されるかまたは予め定められた固定値である。
あるいは、既存のNRシステムのBD/CCE limitは、ただUSSにのみ適用されることができる。例えば、Xスロットに適用されるBD limitを44と仮定すると、CSSのモニタリングでは、制限なしでBDを行うことができ、44のBD limitは、USSのモニタリングにのみ活用(使用)されることができる。すなわち、BD limitは、USSのみのためのBD limitであり、CSSには、BD limitが適用されず、割り当てられたCSSが全てモニタリングされる。
例えば、SS set dropping ruleは、USSにのみ適用され、CSSには適用されない。
上述したような方法でCSSのモニタリングを常に優先して行うように設定できる。
また、端末は、CSSが含まれるスロットをモニタリングすることを優先するように動作することができる。すなわち、Xスロット内でCSSが送信されたスロットにSS set dropping ruleを優先して適用し、残りのスロットに対して順にSS set dropping ruleを適用する。例えば、X=4であるとき、Xスロット内にCSSがなければ、1番目のスロットから順にSS set dropping ruleを適用することができる。反面、CSSが3番目のスロットにあれば、3番目のスロットにSS set dropping ruleを優先して適用した後、1番目のスロットまたは3番目のスロットの次のスロットである4番目のスロットから残りのBD limitに対するSS set dropping ruleを適用する。
また、端末は、スケジューリングおよびトラフィック状況によってモニタリング能力を流動的に変更することもできる。例えば、1(個の)スロットのBD limitをXスロット内に適用したが、トラフィックが持続してより多いPDCCHモニタリングが必要であると判断されると、X(個の)スロットに適用されるDB limitを2(個の)スロットのBD limit、3(個の)スロットのBD limitのように順に増加させることができる。例えば、X=4、BD limit=44である状況において、Xスロット内の1番目のスロットにおいて既にSS set dropping ruleにより多いPDCCHをモニタリングできなかった場合には、2番目のスロットにおけるトラフィックに基づいてBD limitを88に増加させることができる。すなわち、1番目(のスロットにおいて)既にSS set dropping ruleによりPDCCHモニタリングを行えるSS setが一定数未満であれば、2番目のスロット(で)または2番目のスロットからBD limitを増加させることができ、このとき、増加するBD limitは、トラフィックに基づく。
また、端末は、Xスロット全体に対してSS set dropping ruleを適用したが、BD/CCE limitが問題にならない場合、同一のIDのSS setもモニタリングすることができる。例えば、Xスロット内に割り当てられた全てのSS setに基づくDB回数およびCCE数がBD/CCE limitを超えない場合、SS set dropping ruleを適用せず全てのSS setに対するモニタリングを行うことができる。
上述したSS set dropping ruleは、各製造業体の端末特性によって異なる。すなわち、端末のモニタリングおよびBDの並列的/直列的実行の有無および並列的/直列的に行える個数は、端末の能力によって異なる。例えば、端末は、関連する特性(例えば、BD processing Capabilityなど)をCapability transfer procedureにより基地局に報告し、基地局は、報告された端末の能力を参照してSS set dropping ruleを決定する。所定のBD/CCE limitおよびSS set dropping ruleによる端末の実際の動作は、各端末の特性に基づく。
4.実施例#4:Yスロットウィンドウ(Y slot window)
Xスロット値が増加する場合、既存のNRシステムのBD limitでは、全体のXスロットに適用することが難しいかまたはSS set dropping ruleを適用するために全体のXスロットをモニタリングすることはリソースの浪費になる。したがって、Xスロット内の少なくとも1つのスロットをウィンドウとするYスロットについて定義することができる。
端末にYスロットが設定されると、上述したSS set dropping ruleは、XスロットではないYスロットに対して適用される。すなわち、Yスロットが設定されると、Xスロット内であるが、Yスロット外のPDCCH monitoring occasionは、全てドロップされることを意味する。
例えば、図10(a)のようにX=4、Y=2であり、周期が1(個の)スロットであるSS setのMO(例えば、USS setのMOまたはCSS setのMO)がスロットごとに割り当てられると、端末は、Xスロット全体ではないYスロットに対してのみSS set dropping ruleを適用する。言い換えれば、図10(a)において、MO2およびMO3は、SS set dropping ruleを適用せず、最初からモニタリングしないと確定されたものであると判断できる。
この開示では、理解を助けるために、SS set dropping ruleを適用する候補ではないXスロット内のYスロット外のMOを、early droppingされたMOと定義する。Yスロットに含まれるMO0およびMO1には、上述したSS set dropping ruleを適用し、ドロップ(dropping)されない場合、該当MOに対するモニタリングを行う。例えば、[実施例#3]のSS set Dropping ruleは、1番目のスロットおよび2番目のスロットに適用することができる。例えば、CSSに対しては、SS set Dropping ruleの制限なしで4つのスロットの全てでモニタリングが可能である反面、USSに対してはYスロットとして指定された1番目のスロットおよび2番目のスロットでは、[実施例#3]によるSS set Dropping ruleによるSS setモニタリングを行い、3番目のスロットおよび4番目のスロットでは、USSのモニタリングが行われない。
言い換えれば、周期が1(個の)スロットに設定されたMOを有するSS setがUSS setであれば、端末は、Yスロットに含まれる1番目のスロットおよび2番目のスロットでSS set dropping ruleを適用してモニタリングを行い、3番目のスロットおよび4番目のスロットでは、SS setモニタリングを行わない反面、周期が1(個の)スロットに設定されたMOを有するSS setがCSS setであれば、端末は、Xスロット内の4つのスロットの全てでSS set dropping ruleを適用するか、またはBD/CCE limitに制限なしでSS setをモニタリングする。
一方、X、Yが設定された端末に対して特定のSS setの周期をXの倍数に、SS set区間(duration)をY以内に設定すると、端末は、early droppingされるMOなしで該当SS setに対してSS set dropping ruleを適用し、該当SS setに対するモニタリングを行うことができる。すなわち、特定のSS setに対してearly droppingされるMOがないように、特定のSS setの周期がXの倍数に設定され、特定のSS setの区間がY以内に設定されることができる。
また、YスロットもXスロットと同様に、特定の条件によって固定した値であるか、または端末の能力の報告に基づく値である。例えば、端末は、(X,Y)の組み合わせで表現される一対(pair)の能力情報を基地局に報告することができる。端末が能力情報に複数の(X,Y)の組み合わせを含めて基地局に報告すると、基地局は、複数の(X,Y)の組み合わせのうちのいずれかを選択して、端末に指示することができる。
あるいは、Yスロットの値がスケジューリング形態によって順に変更されることができる。例えば、最初にX=8、Y=1に設定されたが、端末がPDCCHをモニタリングしながら、スケジューリング状況によってより多いPDCCHをモニタリングする必要があると判断された場合、Y=2から最大Y=8まで順にYスロット値を増加させてより多いPDCCHがモニタリングされるようにすることができる。
一方、Yスロットは、Xスロット内に様々に位置する。特別な追加設定なしで、最も単純に位置を選択する方法は、図10(a)のように、YスロットがXスロット内において時間的に最先のY個のスロットに位置することである。
あるいは、Ceil(X/Y)を使用して、Xスロットの数をYスロットの数で割ってYスロットの位置をXスロットごとに順に変更することができる。例えば、図11に示したように、X=4、Y=2であれば、Yスロットは8(個の)スロット(すなわち、2つのXスロット)ごとに1st/2ndのスロットおよび7th/8thのスロットに位置する。
あるいは、Yスロットの開始スロットを順に選択することができる。例えば、図10のようにX=4、Y=2であれば、最初のXスロット内では1st/2ndのスロットがYスロットであり(図10(a))、2番目のXスロット内では2nd/3rdのスロットがYスロットであり(図10(b))、3番目のXスロット内では3rd/4thのスロットがYスロットであり(図10(c))、4番目のXスロット内では4th/1stのスロットがYスロットである。
一方、Yスロットの開始スロットは、基地局のRRCシグナリングおよび/またはDCIにより設定されることもできる。例えば、オフセット値をRRCシグナリングおよび/またはDCIにより設定してYスロットの位置を端末に設定することができる。このとき、上述したオフセット値は、Xスロットの開始スロットとYスロットの開始スロットとの間の相対的な距離をスロット単位で表現したものであるか、またはXスロットが含まれるサブフレームの開始時点とYスロットの開始スロットとの間の相対的な距離をスロット単位で表現したものである。
また、Yスロットの開始位置が明示的に指示されることもできる。例えば、基地局は、RRCシグナリングおよび/またはDCIによりXスロット内の何番目のスロットがYスロットの開始スロットであるかを指示することができ、これにより端末は、Yスロットの開始スロットに関する情報を得られる。
上述したように、YスロットがXスロット内の様々な位置に設定されることにより、特定のSS setのモニタリングが常に除外されることを防止することができる。例えば、XスロットがSS setの周期と整列されるように設定され、SS setの優先順位が時間順に決定されると仮定する。特定のSS setの周期がXスロット値と一致するかまたは倍数関係であれば、SS setのオフセットによってXスロットの時間的に後半のスロットに特定のSS setが常に位置し、この場合、SS set dropping ruleによって特定のSS setが端末のモニタリング対象から常に除外される場合が発生し得る。
したがって、YスロットがXスロット内の様々な位置に設定されれば、上述したように、Yスロットの位置をXスロット内で順に選択して、上述したような問題状況を防止することができる。
これに制限されないが、この文書に開示の様々な説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートは、機器間無線通信/接続(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用される。
以下、図面を参照しながらより具体的に例示する。以下の図/説明において、同じ図面符号は、特に言及しない限り、同一もしくは対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロックまたは機能ブロックを例示する。
図12は、本開示に適用される通信システム1を例示する。
図12を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局およびネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線アクセス技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100fおよびAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は、無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器は、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器は、スマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電は、TV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器は、センサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは、無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは、他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300に接続される。無線機器100a~100fには、AI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fは、ネットワーク300を介してAIサーバ400に接続される。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワークまたは5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle To Everything)通信)。また、IoT機器(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)または他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/接続150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/接続は、上り/下りリンク通信150aおよびサイドリンク通信150b(または、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)などの様々な無線アクセス技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/接続150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器と、基地局と基地局と、は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
図13は、本開示に適用可能な無線機器を例示する。
図13を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200とは、様々な無線アクセス技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は、図12の{無線機器100x、基地局200}および/または{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
第1無線機器100は、1つもしくは複数のプロセッサ102ならびに1つもしくは複数のメモリ104を含み、さらに1つもしくは複数の送受信器106ならびに/または1つもしくは複数のアンテナ108を含む。プロセッサ102は、メモリ104および/または送受信器106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信器106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ102は、送受信器106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に記憶する。メモリ104は、プロセッサ102に接続され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を記憶する。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部もしくは全部を行うか、またはこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/もしくはフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを記憶する。ここで、プロセッサ102とメモリ104とは無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信器106は、プロセッサ102に接続され、1つまたは複数のアンテナ108により無線信号を送信および/または受信する。送受信器106は、送信器および/または受信器を含む。送受信器106は、RF(radio Frequency)ユニットとも混用されることができる。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
具体的には、この開示の実施例による第1無線機器100のプロセッサ102により制御され、メモリ104に記憶される命令および/または動作について説明する。
以下の動作は、プロセッサ102の観点でプロセッサ102の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ104に記憶される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ104は、コンピュータ読み取り可能な(readable)記憶媒体(storage medium)であって、指示またはプログラムを記憶し、上記指示またはプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に接続される少なくとも1つのプロセッサが、以下の動作に関連するこの開示の実施例または具現による動作を行うようにする。
具体的には、プロセッサ102は、SS setに関する第1情報および/またはPDCCHモニタリングギャップに関連する第2情報を基地局から受信するように送受信器106を制御する。このとき、プロセッサ102は、RRC(Radio Resource Control)により第1情報および/または第2情報を受信するように送受信器106を制御する。例えば、第2情報は、PDCCHモニタリングギャップを増加させたときのXスロット値、新しいSS set dropping rule、dropping ruleを適用するためのYスロット値および増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期のうちのいずれかを含む。一方、第1情報は、SS setに関する複数の情報を含む。第2情報も、PDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報を含む。
例えば、第2情報には、複数のXスロット値、SS set dropping rule、Yスロット値および/または増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期が含まれる。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
プロセッサ102は、PDCCHモニタリングギャップの増加のために、PDCCHモニタリングギャップのための能力(capability)情報を基地局に送信するように送受信器106を制御する。このとき、プロセッサ102は、能力情報をXスロット値とYスロット値との組み合わせである(X,Y)の形態でRRCシグナリングおよび/またはUCIにより基地局に送信するように送受信器106を制御する。これについての具体的な動作は[実施例#4]に基づく。
また、プロセッサ102は、PDCCHモニタリングギャップに関連する第3情報を基地局から受信するように送受信器106を制御する。例えば、上述したように、第2情報にPDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報が含まれる場合、複数の情報のうちのいずれかがDCI(Downlink Control Information)またはMAC CE(Medium Access Control-Control Element)により指示される。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
一方、端末の電力節約(power saving)が必要であるかまたは負荷減少が必要であると判断されたときは、プロセッサ102が送受信器106により基地局に要求する。
なお、プロセッサ102が能力を送信するように送受信器106を制御しなくても、基地局が端末に送信する情報/チャネルが一定時間の間にないと判断された場合は、端末の電力節約のために第3情報が指示される。
一方、能力の送信および第3情報の受信は、いずれか一方のみが行われてもよい。例えば、能力の送信が行われると、第3情報の受信は省略され、能力の送信が省略されると、第3情報の受信が行われる。あるいは、後述するタイマに関連する動作によって能力の送信および第3情報の受信を全部省略してもよい。
ただし、能力の送信および第3情報の受信を共に動作することももちろん可能である。例えば、プロセッサ102が複数の(X,Y)組み合わせを送信するように送受信器106を制御すると、基地局から複数の(X,Y)組み合わせのうちのいずれかが含まれる第3情報を受信するように送受信器106を制御することができる。
また、データ送信(data transmission)に関連するタイマ(例えば、MACタイマもしくはDRXタイマに連係するか、または別に設定されたタイマ)が満了したとき、特に指示もしくは要求がなくても、端末および基地局がPDCCHモニタリングギャップを増加させるための動作を行うと期待することができる。
上述したような能力の送信および/または基地局の指示は、DCI(Downlink Control Information)および/またはUCI(Uplink Control Information)により開始され、特定のフォーマットに限定されない。また、上述したような能力の送信および/または基地局の指示は、MAC CEまたはRRCにより行われてもよい。
一方、上述したような端末の能力の送信、基地局の指示およびタイマの動作をトリガ(triggering)と呼ぶ。
トリガから一定時間後にPDCCHモニタリングギャップが増加する。一定時間は、予め定義されるかまたはRRCシグナリングおよび/もしくはDCIにより受信するようにプロセッサ102が送受信器106を制御し、これにより、増加したPDCCHモニタリングギャップによるPDCCHモニタリングの開始タイミングが決定される。
また、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作のリリース(release)/終了(termination)を指示するために、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作の開始(initiation)(例えば、上記3つのトリガ動作)で使用された方式のうちのいずれかと同じ方式が使用される。
一方、プロセッサ102は、第1情報、第2情報および/または第3情報に基づくSS set dropping ruleおよび/またはPDCCHモニタリングギャップに関する情報に基づいてPDCCHを基地局から受信するように送受信器106を制御する。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
第2無線機器200は、1つもしくは複数のプロセッサ202ならびに1つもしくは複数のメモリ204を含み、さらに、1つもしくは複数の送受信器206ならびに/または1つもしくは複数のアンテナ208を含む。プロセッサ202は、メモリ204および/または送受信器206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信器206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ202は、送受信器206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に記憶する。メモリ204は、プロセッサ202に接続され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を記憶する。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部もしくは全部を行うか、またはこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/もしくはフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを記憶する。ここで、プロセッサ202およびメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信器206は、プロセッサ202に接続され、1つまたは複数のアンテナ208により無線信号を送信および/または受信する。送受信器206は、送信器および/または受信器を含む。送受信器206は、RFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップをも意味する。
具体的には、この開示の実施例による第2無線機器200のプロセッサ202により制御され、メモリ204に記憶される命令および/または動作について説明する。
以下の動作は、プロセッサ202の観点でプロセッサ202の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ204に記憶される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ204は、コンピュータ読み取り可能な(readable)記憶媒体(Storage medium)であって、指示またはプログラムを記憶し、上記指示またはプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に接続される少なくとも1つのプロセッサが、以下の動作に関連するこの開示の実施例または具現による動作を行うようにする。
具体的には、プロセッサ202は、SS setに関する第1情報および/またはPDCCHモニタリングギャップに関連する第2情報を端末に送信するように送受信器206を制御する。このとき、プロセッサ202は、RRC(Radio Resource Control)により第1情報および/または第2情報を送信するように送受信器206を制御する。例えば、第2情報は、PDCCHモニタリングギャップを増加させたときのXスロット値、新しいSS set dropping rule、dropping ruleを適用するためのYスロット値および増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期のうちのいずれかを含む。一方、第1情報は、SS setに関する複数の情報を含む。第2情報も、PDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報を含む。
例えば、第2情報には、複数のXスロット値、SS set dropping rule、Yスロット値および/または増加したPDCCHモニタリングギャップのためのSS setのモニタリング周期が含まれる。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
プロセッサ202は、PDCCHモニタリングギャップの増加のために、PDCCHモニタリングギャップのための能力情報を端末から受信するように送受信器206を制御する。このとき、プロセッサ202は、能力情報をXスロット値とYスロット値との組み合わせである(X,Y)の形態でRRCシグナリングおよび/またはUCIにより端末から受信するように送受信器206を制御する。これについての具体的な動作は、[実施例#4]に基づく。
また、プロセッサ202は、PDCCHモニタリングギャップに関連する第3情報を端末に送信するように送受信器206を制御する。例えば、上述したように、第2情報にPDCCHモニタリングギャップに関連する複数の情報が含まれる場合、複数の情報のうちのいずれかがDCI(Downlink Control Information)またはMAC CE(Medium Access Control-Control Element)により指示される。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
一方、端末の電力節約(power saving)が必要であるかまたは負荷減少が必要であると判断されるときは、プロセッサ202が送受信器206により端末から要求を受信する。
なお、プロセッサ202が能力を受信するように送受信器106を制御しなくても、プロセッサ202が端末に送信する情報/チャネルが一定時間の間にないと判断された場合は、端末の電力節約のために第3情報が指示される。
一方、能力の受信および第3情報の送信は、いずれか一方のみが行われてもよい。例えば、能力の受信が行われると、第3情報の送信は省略され、能力の受信が省略されると、第3情報の送信が行われる。あるいは、後述するタイマに関連する動作によって能力の受信および第3情報の送信を全部省略してもよい。
ただし、能力の受信および第3情報の送信を共に動作することももちろん可能である。例えば、プロセッサ202が複数の(X,Y)組み合わせを受信するように送受信器206を制御すると、端末に複数の(X,Y)組み合わせのうちのいずれかが含まれる第3情報を送信するように送受信器206を制御することができる。
また、データ送信(data transmission)に関連するタイマ(例えば、MACタイマもしくはDRXタイマに連係するか、または別に設定されたタイマ)が満了したとき、特に指示または要求がなくても、端末および基地局がPDCCHモニタリングギャップを増加させるための動作を行うことを期待することができる。
上述したような能力の送信および/またはプロセッサ202の指示は、DCI(Downlink Control Information)および/またはUCI(Uplink Control Information)により開始され、特定のフォーマットに限定されない。また、上述したような能力の送信および/または基地局の指示は、MAC CEまたはRRCにより行われてもよい。
一方、上述したような端末の能力の送信、プロセッサ202の指示およびタイマの動作をトリガ(triggering)と呼ぶ。
トリガから一定時間後にPDCCHモニタリングギャップが増加する。一定時間は、予め定義されるかまたはRRCシグナリングおよび/もしくはDCIによりプロセッサ202が端末に送信するように送受信器206を制御し、これにより、増加したPDCCHモニタリングギャップによるPDCCHモニタリング開始タイミングが決定される。
また、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作のリリース(release)/終了(termination)を指示するために、PDCCHモニタリングギャップ拡張に基づく端末動作の開始(initiation)(例えば、上記3つのトリガ動作)で使用された方式のうちのいずれかと同じ方式が使用される。
一方、プロセッサ202は、第1情報、第2情報および/または第3情報に基づくSS set dropping ruleおよび/またはPDCCHモニタリングギャップに関する情報に基づいてPDCCHを端末に送信するように送受信器206を制御する。
これについての具体的な動作は、[実施例#1]ないし[実施例#4]に基づく。
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つまたは複数のプロトコル層が1つまたは複数のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つまたは複数のプロセッサ102,202は、1つまたは複数の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPなどの機能的層)を具現する。1つまたは複数のプロセッサ102,202は、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートによって、1つもしくは複数のPDU(Protocol Data Unit)ならびに/または1つもしくは複数のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つまたは複数のプロセッサ102,202は、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートによって、メッセージ、制御情報、データまたは情報を生成する。1つまたは複数のプロセッサ102,202は、この明細書に開示された機能、手順、提案および/または方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つまたは複数の送受信器106,206に提供する。1つまたは複数のプロセッサ102,202は、1つまたは複数の送受信器106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートによって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を得ることができる。
1つまたは複数のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータとも称される。1つまたは複数のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つもしくは複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つもしくは複数のDSP(Digital Signal Processor)、1つもしくは複数のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つもしくは複数のPLD(Programmable Logic Device)または1つもしくは複数のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つまたは複数のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートは、ファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現され、ファームウェアまたはソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートを行うように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、1つもしくは複数のプロセッサ102,202に含まれるか、または1つもしくは複数のメモリ104,204に記憶されて、1つまたは複数のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートは、コード、命令語(instruction)および/または命令語集合の形態でファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現される。
1つまたは複数のメモリ104,204は、1つまたは複数のプロセッサ102,202に接続され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示および/または命令を記憶することができる。1つまたは複数のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り記憶媒体および/またはこれらの組み合わせにより構成される。1つまたは複数のメモリ104,204は、1つまたは複数のプロセッサ102,202の内部および/または外部に位置する。また、1つまたは複数のメモリ104,204は、有線または無線接続のような様々な技術により1つまたは複数のプロセッサ102,202に接続される。
1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数の他の装置に、この明細書における方法および/またはフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数の他の装置から、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数のプロセッサ102,202に接続され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つまたは複数のプロセッサ102,202は、1つまたは複数の送受信器106,206が1つまたは複数の他の装置にユーザデータ、制御情報または無線信号を送信するように制御する。また、1つまたは複数のプロセッサ102,202は、1つまたは複数の送受信器106,206が、1つまたは複数の他の装置から、ユーザデータ、制御情報または無線信号を受信するように制御する。また、1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数のアンテナ108,208に接続され、1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数のアンテナ108,208により、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法および/またはフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つもしくは複数のアンテナは、複数の物理アンテナであるか、または複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つまたは複数の送受信器106,206は、受信したユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つまたは複数のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信した無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つまたは複数の送受信器106,206は、1つまたは複数のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つまたは複数の送受信器106,206は、(アナログ)オシレータおよび/またはフィルタを含む。
図14は、本発明に適用される車両または自律走行車両を例示する。車両または自律走行車両は、移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
図14を参照すると、車両または自律走行車両100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140cおよび自律走行部140dを含む。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成される。
通信部110は、他の車両、基地局(例えば、基地局、路側機(基地局)(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は、車両または自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120は、ECU(Electronic Control Unit)を含む。駆動部140aにより車両または自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aは、エンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは、車両または自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含む。センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cは、IMU(Inertial Measurement Unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは、走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動的に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、宛先(目的地)が設定されると自動的に経路を設定して走行する技術などを具現する。
一例として、通信部110は、外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは、得られたデータに基づいて自律走行経路およびドライブプランを生成する。制御部120は、ドライブプランに従って車両または自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は、自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、周りの車両から周りの交通情報データを得る。また、センサ部140cは、自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは、新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路およびドライブプランを更新する。通信部110は、車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは、車両または自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両または自律走行車両に提供する。
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴とが所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素および/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含めることができ、または他の実施例の対応する構成もしくは特徴に置き換えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含め得ることは自明である。
本文書において、基地局により行われるとされている特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、または基地局以外の他のネットワークノードにより行うことができる。このとき、基地局は、固定局(fixed station)、gNode B(gNB)、Node B、eNode B(eNB)またはアクセスポイント(access point)などの用語に言い換えることができる。
本開示は、本開示の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化できることは、当業者にとって自明である。よって、上記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内における全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。