JP7374389B2 - 問合せ受付装置、問合せ受付システム、および問合せ受付方法 - Google Patents

問合せ受付装置、問合せ受付システム、および問合せ受付方法 Download PDF

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Description

本開示は、問合せ受付装置、問合せ受付システム、および問合せ受付方法に関する。
建物施設において、施設の管理会社や所有者といった施設の管理者に対して、施設の利用者が施設に関する問合せをすることがある。このような問合せは、たとえば、電話、メール、Webサイト、あるいはスマートフォンにインストールされたソフトウェアを用いる問合せ受付システムなどを利用して行われる。
建物の利用者からの問合せに関する情報を処理するものとしては、たとえば、特許第6844072号公報(特許文献1)に記載の建物管理システムが挙げられる。この建物管理システムでは、設備に対する利用者からの問合せに関する実績情報を生成して表示する。
特許第6844072号公報
電話やメールを用いて施設内で問合せをする際には、利用者の位置情報(どの階のどの部屋にいるか等)を伝えることが多い。その際、利用者は、施設の管理者に自分の居場所を正確に説明できる言葉を知らないことがある。たとえば、同一階にトイレが2箇所ある場合、管理者は「西側トイレ」、「東側トイレ」などと独自の呼び方をしていることがあるが、この呼び方を知らない利用者は、自分の居場所をうまく伝えることができない。
この場合、利用者と管理者との間で複数のやりとりを経て、管理者に位置情報が伝達されることになるが、位置情報の特定には手間がかかってしまう。さらに、問合せをする上で、問合せ対象となる設備名などが分からない場合や、問合せ内容をどのように表現してよいのか分からないことなどがある。このように、利用者からの施設に関する問合せを受け付ける際には、位置情報や問合せ内容の特定が難しい場合や、時間がかかる場合がある。
特許文献1に係る建物管理システムにおいては、上記のような問合せがあった際の位置情報や問合せ内容の特定については鑑みられていない。また、IVR(Interactive Voice Response)やAI(artificial intelligence)を活用して自動応答を行わせたとしても、利用者との対話のみでは位置情報や問合せ内容の特定は簡単ではない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、利用者が施設に関する問合せを簡便に行うことができる問合せ受付装置、問合せ受付システム、および問合せ受付方法を提供する。
本開示に係る問合せ受付装置は、施設に関する利用者からの問合せを受け付ける。問合せ受付装置は、記憶部と、制御部とを備える。記憶部は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースを記憶する。制御部は、利用者からの問合せに関する処理を実行する。制御部は、利用者が使用する利用者端末から送信された情報に基づき、利用者の位置情報を生成する。制御部は、問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定する。制御部は、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末に送信する。制御部は、利用者端末から送信された選択結果により問合せを受け付ける。選択結果は、利用者端末において、利用者によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果である。
本開示に問合せ受付システムは、利用者端末と、情報提供部と、受付装置とを備える。利用者端末は、施設の利用者が使用する。情報提供部は、施設に関する所定情報を提供する。問合せ受付装置は、施設に関する利用者からの問合せを利用者端末から受け付ける。問合せ受付装置は、記憶部と、制御部とを含む。記憶部は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースを記憶する。制御部は、利用者からの問合せに関する処理を実行する。利用者端末は、情報提供部から所定情報を取得する。利用者端末は、取得した所定情報を問合せ受付装置に送信する。制御部は、利用者端末から受信した所定情報に基づき、利用者の位置情報を生成する。制御部は、問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定する。制御部は、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末に送信する。利用者端末は、問合せ受付装置から受信した少なくとも1つの問合せ候補を表示する。利用者端末は、利用者によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された選択結果を問合せ受付装置に送信する。制御部は、利用者端末から送信された選択結果により問合せを受け付ける。
本開示に係る問合せ受付方法は、施設に関する利用者からの問合せを受け付ける方法である。問合せ受付方法は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースを記憶するステップと、利用者が使用する利用者端末から送信された情報に基づき、利用者の位置情報を生成するステップと、問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定するステップと、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末に送信するステップと、利用者端末から送信された選択結果により問合せを受け付けるステップと備える。選択結果は、利用者端末において、利用者によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果である。
本開示によれば、利用者が施設に関する問合せを簡便に行うことができる。
問合せ受付システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 問合せの具体例を示す図である。 問合せの具体例を示す図である。 問合せの具体例を示す図である。 問合せの具体例を示す図である。 QRコード(登録商標)番号テーブルを示す図である。 候補テーブルを示す図である。 問合せ履歴DBを示す図である。 問合せ受付システムが実行する処理のフローチャートである。 決定処理のフローチャートである。 キーボード入力による問合せの具体例を示す図である。 キーボード入力時の分類および候補テーブルの生成を説明するための図である。 学習処理(AI分類)のフローチャートである。 候補テーブル生成処理のフローチャートである。 ビーコン設置時の問合せの具体例を示す図である。 ビーコン番号テーブルを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、問合せ受付システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示すように、問合せ受付システム1は、問合せ受付装置100と、利用者端末200と、管理者端末300と、QRコード(登録商標)10と、ビーコン20とを備える。本実施の形態においては、QRコード10を含む案内11(図2参照)あるいはビーコン20を「情報提供部」と称する。
問合せ受付装置100は、施設に関する利用者51からの問合せを受け付ける装置である。利用者端末200は、施設の利用者51が使用する端末である。管理者端末300は、施設の管理者52が使用する端末である。
本実施の形態においては、施設(建物)として「ABCビル」において問合せが発生した場合の例について説明する。ここでは、利用者端末200は、ABCビルの利用者51が使用する端末である。管理者端末300は、ABCビルを管理する管理者52が使用する端末である。
問合せ受付装置100は、サーバ装置である。利用者端末200および管理者端末300は、スマートフォンである。利用者端末200および管理者端末300は、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、タブレット端末等であってもよい。
たとえば、問合せ受付装置100は、ABCビルを含む複数の施設を管理する管理会社内に設置される。問合せ受付装置100は、これら複数の施設の各々の利用者からの問合せを、インターネット等のネットワークを介して一括して受け付ける。そして、受け付けられた問合せは各施設を管理する管理者に対して通知される。
問合せ受付装置100は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、通信インターフェイス115と、記憶部114とを備える。
CPU111は、問合せ受付装置100全体を総括的に制御する。CPU111は、ROM112に格納されているプログラムをRAM113に展開して実行する。ROM112は、問合せ受付装置100の処理手順が記されたプログラムを格納する。RAM113は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。
通信インターフェイス115は、利用者端末200および管理者端末300と通信するためのインターフェイスである。記憶部114は、不揮発性の記憶装置である。記憶部114は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であってもよい。
記憶部114は、ビーコン番号テーブル131と、QRコード番号テーブル132と、候補テーブル133と、問合せ履歴DB(「データベース」とも称する)134と、学習済モデル41と、学習用データセット42と、単語辞書43とを記憶している。これらの詳細については、図6以降の図を用いて後述する。
利用者端末200は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、記憶部214と、通信インターフェイス215と、カメラ216と、表示部221とを備える。
CPU211は、利用者端末200全体を総括的に制御する。CPU211は、ROM212に格納されているプログラムをRAM213に展開して実行する。ROM212は、利用者端末200の処理手順が記されたプログラムを格納する。RAM213は、CPU211がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。
通信インターフェイス215は、問合せ受付装置100と通信するためのインターフェイスである。記憶部214は、不揮発性の記憶装置である。記憶部214は、たとえば、HDDやSSD等であってもよい。表示部221は、利用者端末200が備える液晶表示部である。カメラ216は、利用者端末200に内蔵されたカメラである。
管理者端末300は、CPU311と、ROM312と、RAM313と、記憶部314と、通信インターフェイス315と、表示部321とを備える。
CPU311は、管理者端末300全体を総括的に制御する。CPU311は、ROM312に格納されているプログラムをRAM313に展開して実行する。ROM312は、管理者端末300の処理手順が記されたプログラムを格納する。RAM313は、CPU311がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。
通信インターフェイス315は、問合せ受付装置100と通信するためのインターフェイスである。記憶部314は、不揮発性の記憶装置である。記憶部314は、たとえば、HDDやSSD等であってもよい。表示部321は、管理者端末300が備える液晶表示部である。
問合せ受付装置100は、Webサーバとして動作し、利用者端末200および管理者端末300で起動するブラウザにおいて所定のURLにアクセスすること、あるいは、専用のソフトウェアを起動することで、問合せ受付装置100と通信を行うことができる。
なお、問合せ受付装置100、利用者端末200および管理者端末300は、ユーザからの入力を受け付ける入力部や表示を行う表示部と接続するようにしてもよい。入力部は、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネルである。表示部は、たとえば、液晶表示器、ディスプレイである。
なお、問合せ受付装置100は、1つのサーバ装置によって構成されるものに限らず、複数のサーバ装置によって構成されるものであってもよい。たとえば、地域ごとにサーバ装置を設置して各地域の問合せ情報(記憶部114に記憶された問合せ履歴DB134等の各種情報)を各地域のサーバ装置で管理するものであってもよい。この場合、各地域のサーバ装置が互いに通信し、互いの問合せ情報を共有可能に構成するものであってもよい。あるいは、各地域のサーバを管理するメインサーバ装置を備え、メインサーバ装置が各地域の問合せ情報を管理するものであってもよい。
上記各地域は、日本国内の各地域に限らず、日本国外の地域を含むものであってもよい。たとえば、日本国内外の1以上の国または地域にサーバ装置を設置するようにしてもよい。この場合、日本国内にサーバ装置を置いて、日本国外に設置されたサーバ装置と問合せ情報を共有するように構成してもよい。また、いずれかの国にメインサーバ装置を設置し、各国に設置されたサーバ装置からメインサーバ装置に記憶された問合せ情報を参照させるようにしてもよい。
各国において設置されたサーバ装置は、管理する国または地域ごとに、言語コードを有する。たとえば、日本国内の施設を管理するサーバ装置には、言語コードとして「日本語」が設定される。中国国内の施設を管理するサーバ装置には、言語コードとして「中国語」が設定される。英語圏の国の施設を管理するサーバ装置には、言語コードとして「英語」が設定される。
サーバ装置は、各言語コードに対応した言語データを有する。たとえば、日本国内の利用者端末または管理者端末からアクセスがあった場合は、これらの端末上には日本語で情報が表示される。中国国内の利用者端末または管理者端末からアクセスがあった場合は、これらの端末上には中国語で情報が表示される。また、言語ごとに問合せ情報を管理するようにしてもよい。
以下、図2~図5を用いて、本実施の形態において利用者51が行う問合せの具体例について説明する。図2~図5は、問合せの具体例を示す図である。本例においては、「ABCビル」の「6階の男子トイレ」において発生した問合せの例について説明する。
図2に示すように、利用者51は、ABCビルの6階の男子トイレを利用しようとしている。男子トイレにおいて、便器60が詰まっていたとする。利用者51は、便器60が詰まっていることに気付き、ABCビルの管理会社に伝えようと考えた。
図3に示すように、ABCビル6階の男子トイレの入口において、ドア30の左側には、案内11が設置されている。案内11には、「ビルの窓口」というサービスに関する案内が記載されている。案内11には、「ご質問・ご要望はこちらへ」、「モバイルカメラでQRコードを読み取ってください」、「TEL03-xxxx-xxxx」との説明書きとともに、QRコード10が提示されている。
利用者51は、利用者の使用する利用者端末200で、QRコード10を読み取る。これにより、問合せ受付装置100のWEBサイトにアクセスすることができる。QRコード10には、問合せ受付装置100へのURLと、「ABCビル」の「6階」の「男子トイレ」を特定可能な情報(QRコード番号「qr143455df45-153-332d」)が含まれている。
問合せ受付装置100は、QRコード番号を取得すると、利用者端末200に対する表示情報を生成する。詳細については、図6以降で説明する。
利用者端末200は、図4に示すように、問合せ受付装置100が出力した表示情報をブラウザ上に表示する。利用者端末200の表示部221は、「ビルの窓口へようこそ」と表示される。さらに、表示部221は、問合せの対象となる位置情報が「ABCビル6階男子トイレ」であることを表示している。
また、表示部221は、「ABCビル6階男子トイレ」において現在受付中である問合せが「個室_扉_閉まりにくい」という内容であることを表示している。さらに、表示部221は、利用者51が「ABCビル6階男子トイレ」において問合せを行う可能性が高い問合せ候補を表示している。
表示部221は、利用者51が問い合せる可能性が高いものから順に、「1:便器_詰まり」、「2:個室_扉_閉まりにくい」、「3:洗面台_石鹸水_出ない」、「4:トイレットペーパー切れ」を表示している。
本実施の形態においては、問合せ時に選択可能な問合せ候補は、施設の管理において用いられる特徴的な単語を用いて簡潔に表現している。上述の1つめの「便器」+「詰まり」の2つの単語によって「便器が詰まっていること」が示される。2つめの「個室」+「扉」+「閉まりにくい」によって「個室の扉が閉まりにくいこと」が示される。
3つめの「洗面台」+「石鹸水」+「出ない」によって「洗面台の石鹸水が出ないこと」が示される。4つめの「トイレットペーパー切れ」によって「トイレットペーパーが切れていること/切れそうであること」が示される。
利用者51は、上記4つの問合せ候補のうち、該当するものがあればそれを選択する。仮に、4つの問合せ候補の中に問い合せたいものが無い場合は、「5:その他(キーボード入力)」を選択する。キーボード入力により任意の文章を入力して問合せを行うことができる。
問い合せようとしているものが、現在受付中である「個室_扉_閉まりにくい」である場合、利用者51は「6:既に問合せ済みだった」を選択する。これにより、その旨が管理者52に通知される。
本例では、便器60が詰まっているため、利用者51は、「1:便器_詰まり」を選択する。これにより、問合せ受付装置100は、問合せとして「1:便器_詰まり」が受け付けられる。
問合せ受付装置100は、問合せを受け付けた旨を利用者端末200に通知する。図5に示すように、利用者端末200の表示部221は、選択した「1:便器_詰まり」が表示されるとともに、「問合せ受け付けました」を表示する。
さらに、問合せ受付装置100は、問合せ内容を管理者52が使用する管理者端末300に通知する。本通知により、管理者端末300の表示部321は、「問合せがありました」および「2021年2月25日(木)09:32」、「ABCビル6F男子トイレ」、「便器_詰まり」を表示する。
「2021年2月25日(木)09:32」は、利用者51が問合せ受付装置100にアクセスした時刻(以下、「問合せ日時」とも称する)である。なお、問合せ日時は、選択した問合せ候補等を問合せ受付装置100に対して送信した時刻であってもよい。
上記通知により、ABCビルを担当する管理者(施設担当者)52は、ABCビル6F男子トイレにおいて便器が詰まるトラブルが発生していることを知る。そして、管理者52は、ABCビル6F男子トイレに向かい、便器詰まりのトラブルに対処する。
次に、問合せを行う際に用いる各種テーブルまたはデータベースについて説明する。図6は、QRコード番号テーブル132を示す図である。図6に示すように、QRコード番号テーブル132は、QRコード番号と位置情報を対応付けるテーブルである。QRコード番号テーブル132には、「QRコード番号」に対して、位置情報(「場所情報」とも称する)として、「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」が対応付けられている。
図2~図5の例では、QRコード番号「qr143455df45-153-332d」に対応する位置情報として、施設名として「ABCビル」、階数として「6階」、および、部屋名として「男子トイレ」がQRコード番号テーブル132に記録されている。
また、別の例として、QRコード番号「qr143455df45-043-332d」に対応する位置情報(場所情報)として、施設名として「ABCビル」、階数として「2階」、エリア(用途名)として「EV(エレベーター)ホール前」がQRコード番号テーブル132に記録されている。
図7は、候補テーブル133を示す図である。候補テーブル133は、特定情報(「場所日時情報」とも称する)に対応付けられた少なくとも1つの問合せ候補を定めたテーブルである。本実施形態では、少なくとも1つの問合せ候補は、問合せ候補(単に「候補」とも称する)1~4である。問合せ候補は、1つであってもよい。
図7に示すように、候補テーブル133には、「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」、「住所」、「地域」、「平日/土日祝」、「時間帯」、「候補1」、「候補2」、「候補3」、「候補4」の項目がある。図示しないが、候補テーブル133には、項目として「施設の用途」、「季節」を含む。
「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」、「施設の用途」、「住所」、「地域」、「平日/土日祝」、「時間帯」、「季節」が、「特定情報」に該当する。このうち、「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」は、「位置情報」を示す。
「施設の用途」には、たとえば、「オフィスビル」、「商業ビル」、「病院」、「学校」等の施設の用途が設定される。「地域」は、施設が設置された地域を示す。
「平日/土日祝」は、問合せがあったのが平日および土日祝のいずれであるかが設定される。たとえば、問合せがあったのが日曜日であれば、「土日祝」が設定される。「時間帯」は、問合せがあった時間帯が設定され、問合せ時刻に応じて「朝」、「昼」、「夕」、「夜」のいずれかが設定される。「季節」は、問合せがあった季節が設定される。たとえば、問合せがあったのが12月であれば、「冬」が設定される。
このように、特定情報は、位置情報または問合せ日時に関連する複数の情報である。特定情報は、位置情報と、利用者51の位置の属性と、施設の住所と、施設の用途と、施設が設置された地域と、問合せ日時と、問合せがあった時間帯と、問合せがあった季節とのうちの少なくとも1つを含む情報である。
ここで、利用者51の位置の属性は、位置情報に含まれる「部屋名」(「男子トイレ」等)、「エリア(用途)名」(「EVホール前」等)を指す。利用者51の位置は、位置を特定可能な情報(ABCビル6F男子トイレ)である。これに対して、利用者51の位置の属性は、単に利用者51の現在位置を示すものではなく、利用者51が問合せ対象としているものがどのような性質や特徴を持っているかを示すものである。たとえば、「EV(エレベーター)ホール前」は、エレベータに乗るために利用者51がエレベータを待機するための場所を示している。
問合せ受付装置100は、位置情報または問合せ日時に基づき特定情報を生成する。上記例では、位置情報(場所情報)に基づき、施設の住所、用途、地域が生成される。問合せ日時に基づき、平日/土日祝、時間帯、季節が生成される。
図7の例においては、候補テーブル133には、施設名「ABCビル」、階数「6階」、部屋名「男子トイレ」に対応する情報が記録されている。「ABCビル」は、首都圏にあるため、地域として「首都圏」が設定されている。また、この例では、平日/土日祝の区分として「平日」が設定されており、時間帯として、「朝」、「昼」、「夕」、「夜」が設定されている。
候補テーブル133において、「ABCビル6階男子トイレ」の「平日の朝」において、問合せ候補1として「便器_詰まり」、問合せ候補2として「個室_扉_閉まりにくい」、問合せ候補3として「洗面台_石鹸水出ない」、問合せ候補4として「トイレットペーパー切れ」がそれぞれ設定されている。
候補テーブル133において、「ABCビル6階男子トイレ」の「平日の昼」および「平日の夕方」において、問合せ候補1として「トイレットペーパー切れ」、問合せ候補2として「洗面台_石鹸水出ない」、問合せ候補3として「便器_詰まり」、問合せ候補4として「個室_扉_閉まりにくい」がそれぞれ設定されている。
上記は、朝の時間帯においては、トイレットペーパーが補充されているため、トイレットペーパー切れが起こりにくいことを意味する(候補4)。これに対し、昼および夕方の時間帯においては、トイレットペーパーが使用されることによって、トイレットペーパー切れが起こりやすいことを意味している(候補4から候補1に上がっている)。
同様に、朝の時間帯においては、洗面台の石鹸水が補充されているため、石鹸水切れが起こりにくいことを意味する(候補3)。これに対し、昼および夕方の時間帯においては、石鹸水が使用されることによって、石鹸水切れが起こりやすいことを意味している(候補3から候補2に上がっている)。
また、候補テーブル133には、施設名「ABCビル」、階数「6階」、エリア(用途)名「EVホール前」に対応する情報が記録されている。「ABCビル」は、首都圏にあるため、地域として「首都圏」が設定されている。また、この例では、平日/土日祝の区分として「平日」が設定されており、時間帯として、「朝」、「昼」、「夕」、「夜」が設定されている。
図8は、問合せ履歴DB134を示す図である。問合せ履歴DB134は、過去の複数の問合せデータが記録されたデータベースである。
図8に示すように、問合せ履歴DB134には、「問合せ日時」、「対応状況」、「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」、「問合せ候補」、「入力文章」、「AI分類」、「AI担当者分類(教師データ)」の項目がある。他にも、図示しないが、「住所」、「地域」、「平日/土日祝」、「時間帯」、「施設の用途」、「季節」の項目を含んでいる。
このうち、問合せ履歴DB134の「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」、「住所」、「地域」、「平日/土日祝」、「時間帯」、「施設の用途」、「季節」の項目は、候補テーブル133の項目と一致する。
この例では、施設名「ABCビル」、階数「6階」、部屋名「男子トイレ」に対応する情報が記録されている。問合せ履歴DB134には、「ABCビル6階男子トイレ」において、問合せの際に選択された「問合せ候補」あるいは入力された「入力文章」が、問合せ日時と共に記録されている。また、対応状況として、「完了」、「対応中」、「受付済み」のいずれかが記録されている。
「完了」は、問合せに対してその対応が完了したことを示す。「対応中」は、問合せに対して対応中であることを示す。「受付済み」は、問合せを受け付けたが、まだ対応中になっていない状態を示す。本実施の形態では、「受付済み」または「対応中」の状態を「受付中」と称する。つまり、受付中の問合せは、受け付けられたがその対応が完了していない問合せを示す。
「2021年2月8日(月)10:23」の問合せにおいて、問合せ候補「便器_詰まり」が選択され、その対応は完了していることが記録されている。「2021年2月10日(水)12:05」の問合せにおいて、問合せ候補「洗面台_石鹸水出ない」が選択され、その対応は完了していることが記録されている。「2021年2月11日(木)08:48」の問合せにおいて、問合せ候補「個室_扉_閉まりにくい」が選択され、対応中(受付中)であることが記録されている。「2021年2月15日(月)16:12」に受け付けた問合せにおいて、問合せ候補「トイレットペーパー切れ」が選択され、その対応は完了していることが記録されている。
「2021年2月18日(木)13:12」の問合せにおいて、「入力文章」として「洗面台に歯ブラシの忘れ物がある」が入力され、その対応は完了していることが記録されている。「入力文章」が入力された場合は、問合せ候補には「その他」が設定される。
「入力文章」として「洗面台に歯ブラシの忘れ物がある」が入力されたとき、「AI分類」として「その他」が設定され、「AI担当者分類」として「忘れ物あり」が設定されている。「AI分類」および「AI担当者分類」については、図12~図14を用いて後述する。
「2021年2月19日(金)15:38」に受け付けた問合せにおいて、「入力文章」として「トイレットペーパーの予備が少ない」が入力され、受付済み(受付中)であることが記録されている。「入力文章」として「トイレットペーパーの予備が少ない」が入力されたとき、「AI分類」および「AI担当者分類」として「トイレットペーパー切れ」が設定されている。
次に、問合せ受付システム1が実行する処理についてフローチャートを用いて説明する。図9は、問合せ受付システム1が実行する処理のフローチャートである。
図9に示すように、問合せ受付システム1が実行する処理においては、利用者端末200、問合せ受付装置100および管理者端末300のそれぞれが処理を実行する。各処理は、周期的(たとえば、100msecごと)に実行すればよい。以下、「ステップ」を単に「S」とも称する。
QRコード10を含む案内11(情報提供部)は、施設に関する所定情報としてQRコード番号を提供する。利用者端末200は、案内11のQRコード10をカメラ216で読みとることができる。たとえば、図2~図5を用いて説明した例では、ABCビルの6F男子トイレにおいてトイレが詰まっているため、利用者51は、6F男子トイレの入口に設置されたQRコード10をカメラ216で読みとっている。
利用者端末200の処理が開始すると、利用者端末200のCPU211は、S11において、カメラ216で読み取ったQRコード10からQRコード番号を含むURLを取得し、処理をS12に進める(図3参照)。
CPU211は、S12において、ブラウザを用いて、取得したURLにアクセスし、取得したQRコード番号を問合せ受付装置100に送信し、処理をS13に進める(図3参照)。
その一方で、問合せ受付装置100のCPU111は、利用者51からの問合せに関する処理を実行する。問合せ受付装置100の処理が開始すると、問合せ受付装置100のCPU111は、S21において、利用者端末200からQRコード番号を受信し、処理をS22に進める。
CPU111は、S22において、利用者端末200から受信したQRコード番号に基づき、QRコード番号テーブル132を用いて利用者51の位置情報を生成し、処理をS23に進める。上記例では、図6において、QRコード番号テーブル132を用いて、QRコード番号「qr143455df45-153-332d」(データA1参照)から、位置情報「ABCビル6階男子トイレ」(データA2参照)を生成している。
CPU111は、S23において、決定処理(図10参照)を実行し、処理をS24に進める。決定処理は、問合せ候補を含む決定情報を決定する処理である。
CPU111は、S24において、問合せ候補を含む決定情報を利用者端末200に送信し、処理をS25に進める。決定情報は、送信情報は、少なくとも1つの問合せ候補(候補1~4)、入力文章、対応中の問合せを含んだ情報である。
その一方で、利用者端末200のCPU211は、S13において、問合せ受付装置100から受信した決定情報を表示し、処理をS14に進める。利用者端末200で表示される表示内容は、図4を用いて説明した通りであり、対応中の問合せ、問合せ候補1~4を含んだ情報が表示される。
利用者51は、利用者端末200上で、問合せ候補1~4のいずれかを選択するか、問合せの文章である入力文章を入力する。CPU211は、S14において、利用者51によって選択された問合せ候補の選択結果または入力文章を送信情報として取得し、処理をS15に進める。
CPU211は、S15において、送信情報を問合せ受付装置100に送信し、利用者端末200の処理を終了する。図5の例では、選択結果として「便器_詰まり」が送信されている。
CPU111は、S25において、利用者端末200から送信情報を受信し、処理をS26に進める。つまり、問合せ受付装置100は、建物に関する利用者51からの問合せ(選択結果や入力文章)を、送信情報として利用者端末200から受け付ける。
CPU111は、S26において、入力文章がある場合は分類処理を行い、処理をS27に進める。図12を用いて後述するが、分類処理は、「入力文章」から「AI分類」を生成する処理である。たとえば、入力文章「トイレットペーパーの予備が少ない」から、AI分類「トイレットペーパー切れ」が生成される。
CPU111は、S27において、位置情報および問合せ日時を含む今回の問合せデータを問合せ履歴DB134に追加し、処理をS28に進める(図8参照)。CPU111は、S28において、管理者端末300に対して問合せ内容を通知し、問合せ受付装置100の処理を終了する。
その一方で、管理者端末300の処理が開始すると、管理者端末300のCPU311は、S31において、問合せ受付装置100から問合せ内容を受信し、処理をS32に進める。CPU311は、S32において、問合せ内容を表示し、管理者端末300の処理を終了する。図5の例では、管理者端末300には、「ABCビル6F男子トイレ」で「便器_詰まり」があった旨が表示されている。
図10は、決定処理のフローチャートである。CPU111は、問合せ履歴DB134から生成された問合せ候補に関する情報(候補テーブル133の候補1~4)、位置情報、問合せ日時に基づき、少なくとも1つの問合せ候補(候補1~4)を決定する。以下、具体的に説明する。
図10に示すように、決定処理が開始すると、問合せ受付装置100のCPU111は、S41において、位置情報および問合せ日時から、特定情報(場所日時情報)を生成し、処理をS42に進める。
上記例では、位置情報「ABCビル6F男子トイレ」から、「地域」=「首都圏」、施設の用途」=「オフィスビル」等が生成される。問合せ日時「2021年2月25日(木)」から、「平日/土日祝」=「平日」、「時間帯」=「朝」、「季節」=「冬」等が生成される。
CPU111は、S42において、生成した場所日時情報(特定情報)に対応したデータが候補テーブル133にあるか否かを判定する。CPU111は、生成した場所日時情報に対応したデータが候補テーブルにあると判定した場合(S42でYES)、処理をS43に進める。CPU111は生成した場所日時情報に対応したデータが候補テーブル133にあると判定しなかった場合(S42でNO)、処理をS44に進める。
上記例では、図7において、「ABCビル6F男子トイレ」(データB1参照)かつ「平日朝」(データB2参照)のデータが存在する。
CPU111は、S43において、生成した場所日時情報に対応したデータを候補テーブル133から選択し、処理をS45に進める。
CPU111は、S44において、生成した場所日時情報との一致率が最も高いデータを候補テーブル133から選択し、処理をS45に進める。具体的には、CPU111は、位置情報および問合せ日時と、特定情報との一致率が最も高い少なくとも1つの問合せ候補を候補テーブル133から選択する。これにより、過去にデータの蓄積がなかった場合でも、状況が近い問合せデータを利用して、問合せ候補のリストを提示することができる。
たとえば、本例においては、「ABCビル6F男子トイレ」、「平日朝」に一致するデータが候補テーブル133に存在した。一致しない場合は、一致率の高いものを候補テーブル133から抽出する。たとえば、「XXXビル5F男子トイレ」、「平日朝」であれば、「男子トイレ」、「平日朝」が一致しているため一致率が高いと判断して「ABCビル6F男子トイレ」、「平日朝」のデータを選択してもよい。
また、たとえば、異なる施設であっても、「施設の用途」が同一であるデータを一致率が高いものとして抽出するようにしてもよい。商業ビルとオフィスビルとでは、トイレの不具合(問合せ)が発生する傾向が異なる。たとえば、ショッピングモールではトイレの扉の開け閉めがあまりないのに対して、オフィスビルではトイレの開け閉めの頻度が高いので、扉の不具合の発生率が高くなる。また、夜間に働く人間の多い外資系のビルでは、夜の問い合わせが多く、女性が多いビルではトイレの洗面台で指輪やイヤリングを落としてしまうトラブルも発生しやすい等、問合せ・トラブルの共通した傾向がある。
なお、施設の老朽化に伴い、施設内の各種設備も老朽化し、老朽化した設備に対する問合せ発生率が高くなる。候補テーブル133を生成することで、現在、施設内のどの設備が老朽化したのかを把握することができる。これにより、候補テーブル133を用いて設備のリニューアルのタイミングを検討することもできる。
CPU111は、S45において、選択したデータから問合せ候補を抽出し送信情報として設定し、処理をS46に進める。上記例では、図7において、「ABCビル6F男子トイレ」(データB1参照)かつ「平日朝」(データB2参照)に対応する候補1~4(データB3参照)を送信情報として設定する。
CPU111は、S46において、問合せ履歴DB134および位置情報に基づき、受付中の問合せを検索し、処理をS47に進める。
CPU111は、S47において、受付中の問合せがあるか否かを判定する。CPU111は、受付中の問合せがあると判定した場合(S47でYES)、処理をS48に進める。CPU111は、受付中の問合せがあると判定しなかった場合(S47でNO)、決定処理を終了する。
たとえば、図8のC5のデータが「受付中」のデータであり、この場合、「個室_扉_閉まりにくい」(C6のデータ)が受付中の問合せに該当する。CPU111は、S48において、受付中の問合せを送信情報として設定し、決定処理を終了する。
以上説明したように構成した場合、問合せをする場合には、利用者端末200を用いて情報提供部から情報を読み込めばよいため、管理人室に行くなどの手間がかからず、その場で対処することができる。また、情報提供部から取得した情報に基づき利用者51の位置情報が自動的に生成されるため、利用者51は問合せ時に位置情報を伝える必要がない上に、位置情報が正確であるため問合せの候補を的確に絞り込むことができる。
さらに、位置情報および過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134に基づき、利用者51が問い合わせる可能性の高い少なくとも1つの問合せ候補が決定される。利用者51は少なくとも1つの問合せ候補のうちのいずれかが選択可能になるため、問合せ内容を文章で入力する必要がない。一方、問合せ候補の中に利用者51が選択したいものがない場合に、文章入力を行うことで、自由に内容で問合せをすることができる。また、受付中の問合せを利用者に知らせることで、問合せの重複を防ぐことができる。
以上のように、問合せ履歴DB134に蓄積された問合せデータを活用することで、利用者51は、問合せ時に短時間かつ簡単な手順で問合せを完了させることができる。このように、利用者51が施設に関する問合せを簡便に行うことができる。また、問合せ内容が通知されることで、管理者52は即座に問合せに対して対応することができる。
図2~図5を用いた例では、利用者51が「1:便器_詰まり」を選択した例について説明した。以下では、「5:その他(キーボード入力)」を選択する例について説明する。
図11は、キーボード入力による問合せの具体例を示す図である。図4の状態において、4つの問合せ候補のうち、該当するものがない場合は、「5:その他(キーボード入力)」を選択する。
これにより、図11に示すように、利用者端末200の表示部221は、「キーボード入力をお願います」を表示する。これに対して、利用者51が利用者端末200に対して、「トイレットペーパーの予備が少ない」と入力し、本内容を問合せ受付装置100に対して送信したとする。ここでは、入力文章「トイレットペーパーの予備が少ない」(図8のデータC2参照)に対する、AI分類「トイレットペーパー切れ」(データC3参照)を送信する。
これにより、問合せ受付装置100は、問合せとして入力文章「トイレットペーパーの予備が少ない」を受け付ける。問合せ受付装置100は、問合せを受け付けた旨を利用者端末200に通知する。表示部221は、「問合せ受け付けました」を表示する。
さらに、問合せ受付装置100は、問合せ内容を管理者52が使用する管理者端末300に通知する。管理者端末300の表示部321には、「問合せがありました」および「2021年2月25日(木)09:32」、「ABCビル6F男子トイレ」、「トイレットペーパー切れ」を表示する。
これにより、管理者52は、ABCビル6F男子トイレにおいてトイレットペーパーが切れているトラブルが発生していることを知ることができる。2021年2月25日(木)09:32は、利用者51が問合せ受付装置100にアクセスした時刻である。
次に、キーボード入力時の入力文章の分類および候補テーブル133の生成について説明する。図12は、キーボード入力時の分類および候補テーブル133の生成を説明するための図である。図12には、図8の問合せ履歴DB134の一部および図7の候補テーブル133の一部が示されている。
問合せ履歴DB134には、問合せが行われるたびに問合せデータが追加される。その際、利用者端末200において利用者51が選択した問合せ候補は、「問合せ候補」として記録される(データC1参照)。たとえば、図5の例のように、利用者51が「便器_詰まり」を選択した場合は、「問合せ候補」に「便器_詰まり」が記録される。
一方、問合せ候補が選択されることなく文章が入力された場合は、「入力文書」の項目に記録される(データC2参照)。図11の例のように、「入力文章」として「トイレットペーパーの予備が少ない」が入力された場合は、「問合せ候補」として「その他」が記録され、「入力文書」には「トイレットペーパーの予備が少ない」が記録される。
このようにして問合せ履歴DB134が生成された後、図13を用いて後述する学習処理(AI分類)が実行された場合、「入力文書」に記録されたデータ(データC2参照)が学習済モデル41に入力されて推定結果が出力される。推定結果は、「AI分類」の項目に記録される(データC3参照)。
本実施の形態においては、「入力文書」に記録されたデータと「AI分類」に記録されたデータをAI担当者が確認を行い、確認結果を「AI担当者分類(教師データ)」(データC4参照)として設定する。
たとえば、本例では、「入力文章」として「洗面台に歯ブラシの忘れ物がある」が入力されたとき、「AI分類」として「その他」が出力されている。AI担当者は、学習済モデル41の出力結果である「その他」が誤りであると判断し、正解データとして「忘れ物あり」を「AI担当者分類」に設定している。
また、「入力文章」として「トイレットペーパーの予備が少ない」が入力されたとき、「AI分類」として「トイレットペーパー切れ」が出力されている。AI担当者は、学習済モデル41の出力結果である「トイレットペーパー切れ」は正しいと判断し、「トイレットペーパー切れ」を「AI担当者分類(教師データ)」に設定している。
図13を用いて後述するように、「入力文章」に設定されたデータから単語辞書43を用いて抽出された単語および「AI担当者分類(教師データ)」に設定されたデータは、学習処理(AI分類)を行うための学習用データセットとして用いられる。
上記のように、AI担当者による分類が行われた後、問合せ履歴DB134から候補テーブル133が生成される。図12に示されているデータは、記載を省略しているが、いずれも「ABC6F男子トイレ」において行われた問合せに関するデータである(図7,図8参照)。
候補テーブル133の「候補1」~「候補4」のデータは、問合せ履歴DB134の「問合せ候補」のデータ(データC1参照)または「AI担当者分類」(データC4参照)から生成される。「AI担当者分類」にデータが設定されている場合は、「AI担当者分類」に設定されたデータを候補1~4(問合せ候補1~4)に使用し、「AI担当者分類」にデータが設定されていない(「問合せ候補」に「その他」が設定されている)場合は、「問合せ候補」に設定されたデータを候補1~4に使用する。
本例においては、問合せ履歴DB134に記録された「ABCビル6F男子トイレ」での問合せにおいて、「平日朝」、「平日昼」、「平日夕」のそれぞれに行われた問合せ(データC1またはデータC4)が集計されて候補テーブル133のデータがセットされている。
たとえば、問合せ履歴DB134においては、「ABCビル6F男子トイレ」の「平日朝」において行われた問合せは、「便器_詰まり」、「個室_扉_閉まりにくい」、「洗面台_石鹸水出ない」、「トイレットペーパー切れ」(データC1またはデータC4)の順に問合せ頻度が高い。
このため、候補テーブル133の「ABCビル6F男子トイレ」の「平日朝」(データB2参照)において、「便器_詰まり」、「個室_扉_閉まりにくい」、「洗面台_石鹸水出ない」、「トイレットペーパー切れ」が、「候補1」~「候補4」(データB3参照)として設定される。候補テーブル133を生成する処理については、図14を用いて後述する。
以下、学習処理(AI分類)について説明する。図13は、学習処理(AI分類)のフローチャートである。問合せ履歴DB134の複数の問合せデータの各々は、分類情報として「AI分類」と、分類情報を修正して登録された修正情報として「AI担当者分類」とを含む。
CPU111は、入力文章に基づき抽出された特徴量(単語)を学習済モデル41に入力することで、学習済モデル41からAI分類を推定結果として出力する。学習済モデル41は、特徴量(単語)が入力された際に、AI担当者分類を正解データとしたAI分類を推定結果として出力するように、教師データを用いた機械学習処理が施されたモデルである。
学習処理において、学習用データセットとして、「単語」を入力として、「AI分類」を出力とするデータの組み合わせを用意する。学習用データセット42には、単語01とAI分類01とで構成される学習用データセット、単語02とAI分類02とで構成される学習用データセット、単語03とAI分類03とで構成される学習用データセットが含まれる。
「単語」は、「入力文章」に含まれる単語に関連する意味を持つ1つまたは複数の単語である。ここで、入力文章に含まれる単語に関連する意味を持つ単語とは、後述する単語辞書43を用いて入力文章に含まれる単語から抽出した単語であり、問合せの際に特徴的に用いられる単語(単語代表語)である。
たとえば、単語01は、「トイレットペーパー」、「少ない」で構成される複数の単語である。これに対応するAI分類は「トイレットペーパー切れ」である。入力文章「トイレットペーパーの予備が少ない」から「トイレットペーパー」、「少ない」が特徴量として抽出された場合、問合せ候補として「トイレットペーパー切れ」に分類されるように、学習が行われる。
また、たとえば、単語02は、「便器」、「水」、「あふれ」で構成される複数の単語である。これに対応するAI分類は「便器_詰まり」である。入力文章「トイレで水があふれている」から「便器」、「水」、「あふれ」が特徴量として抽出された場合、問合せ候補として「トイレットペーパー切れ」に分類されるように、学習が行われる。
図13に示すように、学習処理(AI分類)が開始すると、問合せ受付装置100のCPU111は、S51において、学習用データセット(分類用)42の中から学習用データを選択し、処理をS52に進める。
CPU111は、S52において、選択した学習用データの単語データを推定モデルに入力し、処理をS53に進める。CPU111は、S53において、推定処理を実行し推定結果を出力し、処理をS54に進める。CPU111は、S54において、推定結果と学習用データに対応する正解データとの誤差に基づき推定モデルのパラメータを更新し、処理をS55に進める。
CPU111は、S55において、全ての学習用データに基づき学習したか否かを判定する。CPU111は、全ての学習用データに基づき学習したと判定した場合(S55でYES)、処理をS56に進める。CPU111は、全ての学習用データに基づき学習したと判定しなかった場合(S55でNO)、処理をS51に戻す。
CPU111は、S56において、学習済みの推定モデルを学習済モデル41として記憶し、学習処理(AI分類)を終了する。
次に、候補テーブル133を生成する処理について説明する。図14は、候補テーブル生成処理のフローチャートである。CPU111は、問合せ履歴DB134を用いて、選択結果(問合せ候補)および修正情報(AI担当者分類)に基づいて候補テーブル133を生成する。
図13に示すように、候補テーブル生成処理が開始すると、問合せ受付装置100のCPU111は、S61において、単語辞書43を用いて、入力文章から単語代表語を抽出し、処理をS62に進める。
単語辞書43は、施設に関する利用者からの問合せに使用される単語を代表する単語代表語(以下、単に「単語」とも称する)と、単語代表語に関連する意味を持つ単語関連語とが対応付けられた辞書である。
たとえば、単語辞書43には、単語辞書43は、「便器」という単語(単語代表語)に関連する単語として、「トイレ」(単語関連語)を定義付けている。「トイレットペーパー」という単語(単語代表語)に関連する単語として、「紙」(単語関連語)を定義付けている。「蛍光灯」(単語代表語)という単語に関連する単語として、「照明」、「ライト」、「灯」、「あかり」(単語関連語)を定義付けている。
たとえば、入力文章「トイレで水があふれている」から、「トイレ」、「水」、「あふれ」という単語が抽出されたとする。単語辞書43から、単語関連語「トイレ」から単語代表語「便器」が取得されたとする。その結果、入力文章から単語代表語として「便器」、「水」、「あふれ」が抽出される。
CPU111は、S62において、学習済モデル41に単語代表語(特徴量)を入力し、AI分類を推定結果として出力し、処理をS63に進める。上記例では、CPU111は、学習済モデル41に単語代表語として「便器」、「水」、「あふれ」を入力し、AI分類「便器_詰まり」を推定結果として出力する。
CPU111は、S63において、修正情報としてAI担当者分類が入力されているか否かを判定する。CPU111は、修正情報としてAI担当者分類が入力されていると判定した場合(S63でYES)、処理をS64に進める。CPU111は、修正情報としてAI担当者分類が入力されていると判定しなかった場合(S63でNO)、処理をS63に戻す。
CPU111は、S64において、単語代表語(特徴量)およびAI担当者分類を学習用データ(教師データ)としてセットし、処理をS65に進める。S61~S64の処理は、問合せ履歴DB134の全ての問合せデータについて行う。
CPU111は、S65において、問合せ履歴DB134への問合せ候補の選択結果および修正情報の出現頻度に応じて、問合せ候補1~4の優先順位を決定して候補テーブル133を生成し、候補テーブル生成処理を終了する。具体的には、図12を用いて説明した通りである。
また、上述のように、特定情報には、「地域」、「季節」が含まれている。たとえば、「地域」=「北海道」、「季節」=「冬」であるような場合は、雪に関する問合せが増加すると想定される。このような場合には、雪に関する問合せの優先順位を上げて候補テーブルを生成するようにしてもよい。一方で、「地域」=「首都圏」、「季節」=「夏」であるような場合は、雪に関する問合せが発生しないと想定される。このような場合には、雪に関する問合せを除外して候補テーブルを生成するようにしてもよい。
なお、本実施の形態においては、候補テーブル生成処理のS65において、問合せ履歴DB134から候補テーブル133を生成している。候補テーブル133の生成は、問合せ履歴DB134の特定情報(場所日時情報)および問合せ候補またはAI担当者分類を入力とし、候補テーブル133の特定情報(場所日時情報)および候補1~4を出力として機械学習処理が施された学習済モデルを用いて、候補テーブル133を生成するようにしてもよい。あるいは、その他の手法により生成されたモデルを用いて候補テーブル133を生成してもよいし、人の手によって候補テーブル133を作成するようにしてもよい。
以上説明したように構成することで、問合せ履歴DB134に蓄積された過去の問合せデータを活用し、入力文章から、問合せ候補を生成するためのAI分類を出力することができる。これを用いて、出現頻度が高いと想定される順に問合せ候補のリストを生成することができる。また、AI担当者が分類した教師データ(正解データ)を用いて再学習を行うことで、利用者51が選択可能な問合せ候補のリストを最新のものに更新し、問合せ候補リストの精度を向上させることができる。
図2~図5を用いた例では、情報提供部として、QRコード10を含む案内11を利用する例について説明した。これに対して、情報提供部として、ビーコン20を利用した場合は、次のようになる。
図15は、ビーコン20設置時の問合せの具体例を示す図である。本例では、QRコード10を含む案内11の代わりに、ABCビル6階男子トイレには、ビーコン20が設置されているものとする。
図15に示すように、利用者51は、利用者端末200を用いて、所定情報としてビーコン番号「bc143434yr45-153-332d」をビーコン20から取得することができる。たとえば、ビーコン20は、Bluetooth(登録商標)を用いて所定情報を送信するように構成される。利用者51は、利用者端末200に専用ソフトウェアを事前にインストールし、問合せ受付装置100にアクセスする。
また、Bluetooth以外の、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の通信規格を用いて位置情報などの所定情報を取得するようにしてもよい。あるいは、情報提供部を用いることなく、利用者端末200自体が位置情報を取得して、問合せ受付装置100に対して位置情報を送信するものであってもよい。
利用者51は、利用者端末200の専用ソフトウェアを起動し、ビーコン20からビーコン番号を読み込む。専用ソフトウェアは、問合せ受付装置100に接続し、問合せ受付装置100にビーコン番号を送信する。
ビーコン番号「bc143434yr45-153-332d」は、「ABCビル」の「6階」の「男子トイレ」を特定可能な情報である。問合せ受付装置100は、ビーコン番号を取得すると、利用者端末200に対する表示情報を生成する。これ以降は、図2~図5の例と同様である。
図16は、ビーコン番号テーブル131を示す図である。図16に示すように、ビーコン番号テーブル131は、ビーコン番号と位置情報を対応付けるテーブルである。ビーコン番号テーブル131には、「ビーコン番号」に対して、「施設名」、「階数」、「部屋名」、「エリア(用途)名」が対応付けられている。
図16の例では、ビーコン番号「bc143434yr45-153-332d」に対応して、施設名として「ABCビル」、階数として「6階」、部屋名として「男子トイレ」がビーコン番号テーブル131に記録されている。
また、別の例として、ビーコン番号「bc5334550kj5-043-2434」に対応して、施設名として「ABCビル」、階数として「2階」、エリア(用途名)として「EV(エレベーター)ホール前」がビーコン番号テーブル131に記録されている。
[主な構成および効果]
以下、前述した実施の形態の主な構成および効果を説明する。
(1) 問合せ受付装置100は、施設に関する利用者51からの問合せを受け付ける。問合せ受付装置100は、記憶部114と、CPU111とを備える。記憶部114は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134を記憶する。CPU111は、利用者51からの問合せに関する処理を実行する。CPU111は、利用者51が使用する利用者端末200から送信された情報に基づき、利用者51の位置情報を生成する。CPU111は、問合せ履歴DB134から生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定する。CPU111は、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末200に送信する。CPU111は、利用者端末200から送信された選択結果により問合せを受け付ける。選択結果は、利用者端末200において、利用者51によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果である。このように、利用者51の位置情報が自動的に生成されるとともに、位置情報および過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134に基づき、利用者が選択可能な少なくとも1つの問合せ候補が決定される。これにより、利用者51が施設に関する問合せを簡便に行うことができる。
(2) CPU111は、利用者端末200から送信された入力文章によっても問合せを受け付ける。入力文章は、利用者端末200において、利用者51によって入力された問合せの文章である。CPU111は、受け付けた問合せを位置情報および問合せ日時とともに問合せ履歴DB134に追加するとともに、施設の管理者52が使用する管理者端末300に問合せ内容を通知する。これにより、少なくとも1つの問合せ候補の中に利用者51が選択したいものがない場合には、自由に内容で問合せをすることができる。また、問合せ内容が通知されることで、管理者52は即座に問合せに対して対応することができる。
(3) CPU111は、問合せ履歴DB134および位置情報に基づき、受付中の問合せを検索する。受付中の問合せは、受け付けられたがその対応が完了していない問合せである。CPU111は、受付中の問合せを利用者端末200に通知する。これにより、問合せの重複を防ぐことができる。
(4) 記憶部114は、学習済モデル41をさらに記憶する。
複数の問合せデータの各々は、分類情報(AI分類)と、分類情報を修正して登録された修正情報(AI担当者分類)とを含む。CPU111は、入力文章に基づき抽出された特徴量(単語)を学習済モデル41に入力することで、学習済モデル41から分類情報(AI分類)を推定結果として出力する。学習済モデル41は、特徴量(単語)が入力された際に、修正情報(AI担当者分類)を正解データとした分類情報(AI分類)を推定結果として出力するように、教師データを用いた機械学習処理が施されたモデルである。このように、問合せ履歴DB134に蓄積された過去の問合せデータを活用し、入力文章から、問合せ候補を生成するためのAI分類を出力することができる。再学習を行うことで、利用者51が選択可能な問合せ候補のリストの精度を向上させることができる。
(5) 記憶部114は、特定情報に対応付けられた少なくとも1つの問合せ候補を定めた候補テーブル133をさらに記憶する。特定情報は、位置情報または問合せ日時に関連する複数の情報である。CPU111は、位置情報または問合せ日時に基づき特定情報を生成する。CPU111は、問合せ履歴DB134における、選択結果および修正情報の出現頻度に応じて、少なくとも1つの問合せ候補の優先順位を決定する。CPU111は、問合せ履歴DB134を用いて、選択結果および修正情報に基づいて候補テーブル133を生成する。CPU111は、候補テーブル133を用いて位置情報および問合せ日時に基づき少なくとも1つの問合せ候補を決定する。このように、問合せ履歴DB134に蓄積された過去の問合せデータを活用し、出現頻度が高いと想定される順に問合せ候補のリストを生成することができる。
(6) 特定情報は、位置情報と、利用者51の位置の属性と、施設の用途と、施設が設置された地域と、問合せ日時と、問合せがあった時間帯と、問合せがあった季節とのうちの少なくとも1つを含む。CPU111は、位置情報および問合せ日時と、特定情報との一致率が最も高い少なくとも1つの問合せ候補を候補テーブル133から選択する。これにより、過去にデータの蓄積がなかった場合でも、状況が近い問合せデータを利用して、問合せ候補のリストを提示することができる。
(7) 問合せ受付システム1は、利用者端末200と、情報提供部(QRコードを含む案内11,ビーコン20)と、問合せ受付装置100とを備える。利用者端末200は、施設の利用者51が使用する。情報提供部(QRコードを含む案内11,ビーコン20)は、施設に関する所定情報を提供する。問合せ受付装置100は、施設に関する利用者51からの問合せを利用者端末200から受け付ける。問合せ受付装置100は、記憶部114と、CPU111とを含む。記憶部114は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134を記憶する。CPU111は、利用者51からの問合せに関する処理を実行する。利用者端末200は、情報提供部から所定情報を取得する。利用者端末200は、取得した所定情報を問合せ受付装置100に送信する。CPU111は、利用者端末200から受信した所定情報に基づき、利用者51の位置情報を生成する。CPU111は、問合せ履歴DB134から生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定する。CPU111は、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末200に送信する。利用者端末200は、問合せ受付装置100から受信した少なくとも1つの問合せ候補を表示する。利用者端末200は、利用者51によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された選択結果を問合せ受付装置100に送信する。CPU111は、利用者端末200から送信された選択結果により問合せを受け付ける。このように、情報提供部から取得した情報に基づき利用者51の位置情報が自動的に生成されるとともに、位置情報および過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134に基づき、利用者が選択可能な少なくとも1つの問合せ候補が決定される。これにより、利用者51が施設に関する問合せを簡便に行うことができる。
(8) 問合せ受付方法は、施設に関する利用者51からの問合せを受け付ける方法である。問合せ受付方法は、過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134を記憶するステップと、利用者51が使用する利用者端末200から送信された情報に基づき、利用者51の位置情報を生成するステップと、問合せ履歴DB134から生成された問合せ候補に関する情報および位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定するステップと、決定された少なくとも1つの問合せ候補を利用者端末200に送信するステップと、利用者端末200から送信された選択結果により問合せを受け付けるステップと備える。選択結果は、利用者端末200において、利用者51によって少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果である。このように、利用者51の位置情報が自動的に生成されるとともに、位置情報および過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴DB134に基づき、利用者が選択可能な少なくとも1つの問合せ候補が決定される。これにより、利用者51が施設に関する問合せを簡便に行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
A1,A2,B1~B3,C1~C5 データ、1 問合せ受付システム、10 QRコード、11 案内、20 ビーコン、30 ドア、51 利用者、52 管理者、60 便器、41 学習済モデル、42 学習用データセット、43 単語辞書、100 問合せ受付装置、111,211,311 CPU、112,212,312 ROM、113,213,313 RAM、114,214,314 記憶部、115,215,315 通信インターフェイス、131 ビーコン番号テーブル、132 QRコード番号テーブル、133 候補テーブル、134 問合せ履歴DB、200 利用者端末、216 カメラ、221,321 表示部、300 管理者端末。

Claims (5)

  1. 施設に関する利用者からの問合せを受け付ける問合せ受付装置であって、
    過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースと、学習済モデルと、候補テーブルとを記憶する記憶部と、
    前記利用者からの問合せに関する処理を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記利用者が使用する利用者端末から送信された情報に基づき、前記利用者の位置情報を生成し、
    前記問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および前記位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定し、
    決定された前記少なくとも1つの問合せ候補を前記利用者端末に送信し、
    前記利用者端末から送信された選択結果または入力文章により問合せを受け付け、
    前記選択結果は、前記利用者端末において、前記利用者によって前記少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果であり、
    前記入力文章は、前記利用者端末において、前記利用者によって入力された問合せの文章であり、
    前記制御部は、受け付けた問合せを前記位置情報および問合せ日時とともに前記問合せ履歴データベースに追加するとともに、前記施設の管理者が使用する管理者端末に問合せ内容を通知し、
    前記複数の問合せデータの各々は、分類情報と、前記分類情報を修正して登録された修正情報とを含み、
    前記制御部は、前記入力文章に基づき抽出された特徴量を前記学習済モデルに入力することで、前記学習済モデルから前記分類情報を推定結果として出力し、
    前記学習済モデルは、前記特徴量が入力された際に、前記修正情報を正解データとした前記分類情報を前記推定結果として出力するように、教師データを用いた機械学習処理が施されたモデルであり、
    前記候補テーブルは、特定情報に対応付けられた前記少なくとも1つの問合せ候補を定めたテーブルであり、
    前記特定情報は、前記位置情報または前記問合せ日時に関連する複数の情報であり、
    前記制御部は、
    前記位置情報または前記問合せ日時に基づき前記特定情報を生成し、
    前記問合せ履歴データベースにおける、前記選択結果および前記修正情報の出現頻度に応じて、前記少なくとも1つの問合せ候補の優先順位を決定し、
    前記問合せ履歴データベースを用いて、前記選択結果および前記修正情報に基づいて前記候補テーブルを生成し、
    前記候補テーブルを用いて前記位置情報および前記問合せ日時に基づき前記少なくとも1つの問合せ候補を決定する、問合せ受付装置。
  2. 前記制御部は、前記問合せ履歴データベースおよび前記位置情報に基づき、受付中の問合せを検索し、
    前記受付中の問合せは、受け付けられたがその対応が完了していない問合せであり、
    前記制御部は、前記受付中の問合せを前記利用者端末に通知する、請求項1に記載の問合せ受付装置。
  3. 前記特定情報は、前記位置情報と、前記利用者の位置の属性と、前記施設の用途と、前記施設が設置された地域と、前記問合せ日時と、問合せがあった時間帯と、問合せがあった季節とのうちの少なくとも1つを含み、
    前記制御部は、前記位置情報および前記問合せ日時と、前記特定情報との一致率が最も高い前記少なくとも1つの問合せ候補を前記候補テーブルから選択する、請求項1に記載の問合せ受付装置。
  4. 施設の利用者が使用する利用者端末と、
    前記施設に関する所定情報を提供する情報提供部と、
    前記施設に関する前記利用者からの問合せを前記利用者端末から受け付ける問合せ受付装置とを備え、
    前記問合せ受付装置は、
    過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースと、学習済モデルと、候補テーブルとを記憶する記憶部と、
    前記利用者からの問合せに関する処理を実行する制御部とを含み、
    前記利用者端末は、
    前記情報提供部から前記所定情報を取得し、
    取得した前記所定情報を前記問合せ受付装置に送信し、
    前記制御部は、
    前記利用者端末から受信した前記所定情報に基づき、前記利用者の位置情報を生成し、
    前記問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および前記位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定し、
    決定された前記少なくとも1つの問合せ候補を前記利用者端末に送信し、
    前記利用者端末は、
    前記問合せ受付装置から受信した前記少なくとも1つの問合せ候補を表示し、
    前記利用者によって前記少なくとも1つの問合せ候補から選択された選択結果または前記利用者によって入力された問合せの入力文章を前記問合せ受付装置に送信し、
    前記制御部は、前記利用者端末から送信された前記選択結果または前記入力文章により問合せを受け付け
    前記制御部は、受け付けた問合せを前記位置情報および問合せ日時とともに前記問合せ履歴データベースに追加するとともに、前記施設の管理者が使用する管理者端末に問合せ内容を通知し、
    前記複数の問合せデータの各々は、分類情報と、前記分類情報を修正して登録された修正情報とを含み、
    前記制御部は、前記入力文章に基づき抽出された特徴量を前記学習済モデルに入力することで、前記学習済モデルから前記分類情報を推定結果として出力し、
    前記学習済モデルは、前記特徴量が入力された際に、前記修正情報を正解データとした前記分類情報を前記推定結果として出力するように、教師データを用いた機械学習処理が施されたモデルであり、
    前記候補テーブルは、特定情報に対応付けられた前記少なくとも1つの問合せ候補を定めたテーブルであり、
    前記特定情報は、前記位置情報または前記問合せ日時に関連する複数の情報であり、
    前記制御部は、
    前記位置情報または前記問合せ日時に基づき前記特定情報を生成し、
    前記問合せ履歴データベースにおける、前記選択結果および前記修正情報の出現頻度に応じて、前記少なくとも1つの問合せ候補の優先順位を決定し、
    前記問合せ履歴データベースを用いて、前記選択結果および前記修正情報に基づいて前記候補テーブルを生成し、
    前記候補テーブルを用いて前記位置情報および前記問合せ日時に基づき前記少なくとも1つの問合せ候補を決定する、問合せ受付システム。
  5. 施設に関する利用者からの問合せを受け付ける問合せ受付方法であって、
    過去の複数の問合せデータが記録された問合せ履歴データベースと、学習済モデルと、候補テーブルとを記憶するステップと、
    前記利用者が使用する利用者端末から送信された情報に基づき、前記利用者の位置情報を生成するステップと、
    前記問合せ履歴データベースから生成された問合せ候補に関する情報および前記位置情報に基づき、少なくとも1つの問合せ候補を決定するステップと、
    決定された前記少なくとも1つの問合せ候補を前記利用者端末に送信するステップと、
    前記利用者端末から送信された選択結果または入力文章により問合せを受け付けるステップと備え、
    前記選択結果は、前記利用者端末において、前記利用者によって前記少なくとも1つの問合せ候補から選択された結果であり、
    前記入力文章は、前記利用者端末において、前記利用者によって入力された問合せの文章であり、
    前記問合せ受付方法は、受け付けた問合せを前記位置情報および問合せ日時とともに前記問合せ履歴データベースに追加するとともに、前記施設の管理者が使用する管理者端末に問合せ内容を通知するステップをさらに備え、
    前記複数の問合せデータの各々は、分類情報と、前記分類情報を修正して登録された修正情報とを含み、
    前記問合せ受付方法は、前記入力文章に基づき抽出された特徴量を前記学習済モデルに入力することで、前記学習済モデルから前記分類情報を推定結果として出力するステップをさらに備え、
    前記学習済モデルは、前記特徴量が入力された際に、前記修正情報を正解データとした前記分類情報を前記推定結果として出力するように、教師データを用いた機械学習処理が施されたモデルであり、
    前記候補テーブルは、特定情報に対応付けられた前記少なくとも1つの問合せ候補を定めたテーブルであり、
    前記特定情報は、前記位置情報または前記問合せ日時に関連する複数の情報であり、
    前記問合せ受付方法は、
    前記位置情報または前記問合せ日時に基づき前記特定情報を生成するステップと、
    前記問合せ履歴データベースにおける、前記選択結果および前記修正情報の出現頻度に応じて、前記少なくとも1つの問合せ候補の優先順位を決定するステップと、
    前記問合せ履歴データベースを用いて、前記選択結果および前記修正情報に基づいて前記候補テーブルを生成するステップと、
    前記候補テーブルを用いて前記位置情報および前記問合せ日時に基づき前記少なくとも1つの問合せ候補を決定するステップとをさらに備える、問合せ受付方法。
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