JP7373860B2 - 植物病害を予防及び制御するためのコロイド銀ベースの組成物及びその使用方法 - Google Patents

植物病害を予防及び制御するためのコロイド銀ベースの組成物及びその使用方法 Download PDF

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Description

本開示は、一般に、植物で使用するための抗菌活性を有する組成物、より具体的には、真菌及び細菌によって引き起こされる植物病害を予防及び制御するための、コロイド銀を含む組成物、その調製方法、並びにその使用方法に関する。
農業生産は、植物の病気のために毎年世界中で減少しており;したがって、これらの植物病害を防除するための努力に数百万ドルが投資されてきた。たとえば、病原体、動物、及び雑草によって引き起こされる直接的な損失は、合わせて、世界の農業生産性の20%~40%の範囲である(Strange及びScott、2005)。細菌性又は真菌性の植物病原体によって引き起こされる新興感染症は、病原体、宿主、及び環境の多様な特性の影響により、予期せぬ深刻な流行に変化し得る。
これらの病気から植物を保護するための様々な自然及び人工の防除方法が適用されてきた。病気を制御する方法の中で、農薬の使用が最も一般的である。近年、農薬の過剰使用によって引き起こされる環境ハザード及びそれらを取り扱う労働者の健康へのリスクが広く議論されており;したがって、農業分野の科学者は農薬の代替手段を探求している。
したがって、病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するために、宿主植物又は他の多細胞生物に対して無毒である環境に優しい剤に対する強い必要性が依然として存在する。
本開示は、いくつかの態様で上記の必要性に対処する。一態様では、本開示は、植物表面器官などの植物内の病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するための殺真菌活性及び殺細菌活性を有する組成物を提供する。前記組成物は、水、コロイド銀、メチルビニルエーテル共重合体、アフリカパーム植物油、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、及び安息香酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、前記組成物は以下を含む:73~95%の水、0.1~20%のコロイド銀、0.5~5.5%のメチルビニルエーテル共重合体、0.01~15.00%のアフリカパーム植物油、0.05~0.2%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.02~0.09%のトリエタノールアミン、0.02~0.05%の水酸化ナトリウム、及び0.005~0.015%の安息香酸ナトリウム。
いくつかの実施形態では、前記組成物は以下を含む:90.56%の水、5.00%のコロイド銀、3.50%のメチルビニルエーテル共重合体、0.745%のアフリカパーム植物油、0.099%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.052%のトリエタノールアミン、0.035%の水酸化ナトリウム、及び0.009%の安息香酸ナトリウム。
いくつかの実施形態では、前記組成物は実質的に以下からなる:90.56%の水、5.00%のコロイド銀、3.50%のメチルビニルエーテル共重合体、0.745%のアフリカパーム植物油、0.099%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.052%のトリエタノールアミン、0.035%の水酸化ナトリウム、及び0.009%の安息香酸ナトリウム。
いくつかの実施形態では、前記水は蒸留又は脱イオン化されている。いくつかの実施形態では、前記アフリカパーム油が以下によって特徴付けられる:0.925~0.935g/mlの比重;19~26℃の融点;1.45~1.452の40℃での屈折点;239~257mg/gの鹸化点;及び組成物100gあたり12~18gのヨウ素の含有量。いくつかの実施形態では、前記水酸化ナトリウムは前記アフリカパーム油を中和するために使用されている。
いくつかの実施形態では、前記コロイド銀が以下の特徴を有する:(a)蒸留水中に懸濁され、公開されたガイドライン(NIST、2012)に従う分散、又は銀電極の電気的方法によって生成された銀であり;(b)原子量は107,868g/molであり;(c)融点は960.5℃であり;(d)沸点は2000℃であり;(e)15℃での密度は10.49g/mLであり;(f)水又は大気中の酸素による攻撃を受けず;(g)オゾン及び硫化水素により沈殿し;(h)多くの酸に対して不活性であり、希硝酸及び熱硫酸と容易に反応し;かつ、(i)金属形態において、光に対して感受性ではない。
いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子は約60nm~約140nmの間の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子の少なくとも50%は約60nm~約140nmの間のサイズを有する。いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子の少なくとも90%は約60nm~約140nmの間のサイズを有する。
いくつかの実施形態では、前記病原性微生物は真菌又は細菌である。前記真菌は、ブルメリア、スフェロテカ、フィトフトラ、リゾクトニア、フザリウム、コレトトリカム、ボトリチス、マグナポルテ、ピシウム、プッチニア、エリシフェ、アルテルナリア、シュードペロノスポラ、プラスモディオフォラ、スクレロチニア、フルビア、ペロノスポラ、ウスチラゴ、又はリゾプスなどの植物の病原性真菌の1つであり得る。
いくつかの実施形態では、前記病原性真菌によって引き起こされる感染症は、うどん粉病、葉枯れ病、リゾクトニア病、灰色かび病、いもち病、立枯病、褐斑病、萎凋病、炭疽病、茎腐病、アルテルナリア病、菌核病、根こぶ病、種子の腐敗、黒腐病、ゴマ葉枯病、根腐病、さび病、黒穂病、煤病、べと病、軟腐病、及びブラウンパッチの1つであり得る。
いくつかの実施形態では、前記病原性細菌は、シュードモナス、キサントモナス、エルウィニア、クラビバクター、ラルストニア、バークホルデリア、及びアグロバクテリウムの1つであり得る。いくつかの実施形態では、前記病原性細菌によって引き起こされる感染症は、ゴマ葉枯病、葉焼病、野火病、いぼ皮病、潰瘍病、黒腐病、軟腐病、こぶ病、根頭がんしゅ病、赤カビ病、及び青枯病の1つであり得る。
いくつかの実施形態では、前記組成物は農業的に許容される担体をさらに含む。いくつかの実施形態では、前記組成物は殺真菌剤及び/又は第2の殺細菌剤をさらに含む。病原性微生物を制御するための、記載された組成物から製剤化された肥料もまた、本開示の範囲内である。いくつかの実施形態では、前記肥料は農業的に許容される担体をさらに含み得る。
他の態様では、本開示は、上記の組成物を使用して、植物表面器官における病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御する方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記組成物を植物の表面又はその植物部分(例えば、葉、果実、花、茎、根)に塗布することを含み得る。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記組成物を植物の感染部位に塗布することを含み得る。いくつかの実施形態では、前記方法は、組成物をスプレー、ミスト、又はスポイトとして塗布することを含み得る。
さらに他の態様では、本開示は、植物表面器官における病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するための上記のような組成物を調製する方法を提供する。前記方法は、(a)3.7~11.1kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、前記アフリカパーム油が溶解するまで前記アフリカパーム油を加熱すること;(b)180~530g/Lの水酸化ナトリウム溶液1Lをゆっくりと加え、前記アフリカパーム油が溶解するまで攪拌すること;(c)500~1500gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び260~780gのトリエタノールアミンを加えること;(d)水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成すること;(e)50~140gの安息香酸ナトリウムを加え、安息香酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌すること;(f)新たな150Lステンレス鋼容器に77.3~85.8Lの水及び2.5~7.5Lのコロイド銀濃縮物を加え、攪拌しながら、ステップ(e)で得られた溶液を10L加えること;(g)5分間撹拌した後、40℃で1.75~5.25Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体1.75~5.25kgを加えること;並びに(h)得られた混合物が透明で粘稠になるまで継続的に攪拌すること、を含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、(a)7.45kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、前記アフリカパーム油が溶解するまで前記アフリカパーム油を加熱すること;(b)350g/Lの水酸化ナトリウム溶液1Lをゆっくりと加え、前記アフリカパーム油が溶解するまで攪拌すること;(c)990gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び520gのトリエタノールアミンを加えること;(d)水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成すること;(e)90gの安息香酸ナトリウムを加え、安息香酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌すること;(f)新たな150Lステンレス鋼容器に81.5Lの水及び5Lのコロイド銀濃縮物を加え、攪拌しながら、ステップ(e)で得られた溶液10Lを加えること;(g)5分間撹拌した後、40℃で3.5Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体3.5kgを加えること;並びに(h)得られた混合物が透明で粘稠になるまで継続的に攪拌すること、を含む。
上記の方法によって調製された組成物もまた、本開示の範囲内である。
前述の概要は、開示のすべての態様を定義することを意図するものではなく、追加の態様は、以下の詳細な説明などの他のセクションで説明されている。文書全体は、統一された開示として関連することを目的としており、その特徴の組み合わせが本文書の同一の文、段落、又はセクションに一緒に見出されない場合でも、本明細書に記載の特徴のすべての組み合わせが企図されることを理解されたい。本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、本開示の思想及び範囲内の様々な変更及び修正を、この詳細な説明から当業者に明らかにするため、詳細な説明及び特定の実施例は、本開示の特定の実施形態を示しているが、例示としてのみ与えられていることを理解されたい。
発明の詳細な説明
銀の抗菌特性は広く認識されており、人間の使用における局所抗菌剤としてのその有効性が実証されている。細菌及び真菌によって引き起こされる遍在する病気に対応するための、効果的で、毒性がなく、環境に優しい抗菌剤の開発の必要性を満たすために、本開示は、接触作用モード(例えば、非全身性)によって、植物の表在器官における病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御する能力を備えたコロイド銀ベースの組成物を提供する。
前記組成物は、活性/有効成分としてコロイド銀を含み、コロイド銀は、重合体及び天然トリグリセリドと混合されている。前記組成物が植物に塗布されるとき、それは植物の表面及びその部分にマイクロフィルムを形成する。葉の表皮又は他の植物の表面に副作用を与えることなく、真菌及び細菌によって引き起こされる感染症の発症を予防する。前記組成物の性質及び非全身的塗布により、宿主植物、動物、及びヒトに対して無毒であり、生態系を汚染しない。
前記組成物は、病原性真菌及び病原性細菌によって引き起こされる多くの植物性疾患を予防及び制御するための殺真菌剤及び殺細菌剤として機能するコロイド銀を含むエマルジョンを含む。コロイド銀の抗菌活性に関与するメカニズムには、以下が含まれ得る:(1)微生物の膜構造を変化させて損傷させて、微生物の透過性を高めて、輸送機能を破壊して、細胞死を生じさせること、(2)微生物の侵入、並びにDNA及びタンパク質などのリン含有化合物と硫黄含有化合物との相互作用、(3)DNAの複製能力の喪失、(4)特定の酵素の不活性化、(5)呼吸鎖を攻撃すること、並びに、(6)過酸化水素及びフリーラジカルの生成。
前記組成物によって発揮される抗菌活性は、以下のマイクロフィルム技術及び表面化学の原理を採用して、複数倍である:(1)植物に塗布されると、前記組成物は、微生物(例えば、細菌、真菌)に対する効果的な物理的障壁として機能するマイクロフィルムを形成する。前記組成物は、保護効果を有する高度の飽和度を有する脂質の水性懸濁液であり、メチルビニルエーテル及び銀ナノ粒子の共重合体に関連する脂肪酸のアルカリ性塩(例えば、アフリカのパーム油からの脂肪酸)は、効果的な保護マイクロフィルムを生成する。前記マイクロフィルムは、前記重合体と前記トリアシルグリセリドとの間の化学結合の結合によって生成される。これらの脂質に存在する脂肪酸のアルカリ性塩の混合物は、微生物構造の浸透をブロックする;(2)前記マイクロフィルムが形成された後、埋め込まれたコロイド銀は、植物器官の表面上の微生物(例えば、細菌、真菌)と直接接触し得る;(3)植物及びその部分の表面の真菌及び細菌の近くに塗布されると、前記組成物は微生物が酸素を代謝するために使用する酵素を中和し、かつ、(4)同時に、前記組成物は単細胞生物の膜の透過性を変化させ、微生物の効果的な窒息を誘発する。
開示された組成物の利点の1つは、製剤に使用されるメチルビニルエーテル共重合体が、植物組織の正常な機能を妨げず、以前に感染した植物組織における細胞再生をさせることなく、成分を一緒に保持する目に見えないメッシュを生成することである。
いくつかの実施形態では、本開示による組成物は、水、コロイド銀、メチルビニルエーテル共重合体、アフリカパーム植物油、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、及び安息香酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、前記組成物は、73~95%の水、0.1~20%のコロイド銀、0.5~5.5%のメチルビニルエーテル共重合体、0.01~15.00%のアフリカパーム植物油、0.05~0.2%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.02~0.09%のトリエタノールアミン、0.02~0.05%の水酸化ナトリウム、及び、0.005~0.015%の安息香酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、前記組成物は、90.56%の水、5.00%のコロイド銀、3.50%のメチルビニルエーテル共重合体、0.745%のアフリカパーム植物油、0.099%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.052%のトリエタノールアミン、0.035%の水酸化ナトリウム、及び、0.009%の安息香酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、前記組成物は実質的に、90.56%の水、5.00%のコロイド銀、3.50%のメチルビニルエーテル共重合体、0.745%のアフリカパーム植物油、0.099%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、0.052%のトリエタノールアミン、0.035%の水酸化ナトリウム、及び、0.009%の安息香酸ナトリウムからなる。
いくつかの実施形態では、前記水は蒸留又は脱イオン化されている。いくつかの実施形態では、前記アフリカパーム油は、0.925~0.935g/mlの比重;19~26℃の融点;1.45~1.452の40℃での屈折点;239~257mg/gの鹸化点;及び、組成物100gあたり12~18gのヨウ素の含有量によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、前記水酸化ナトリウムは、前記アフリカパーム油を中和するために使用されている。
いくつかの実施形態では、前記コロイド銀は以下の特徴を有する:
(a)蒸留水中に懸濁され、公開されたガイドライン(NIST、2012)に従う分散、又は銀電極の電気的方法によって生成された銀であり;
(b)原子量は107,868g/molであり;
(c)融点は960.5℃であり;
(d)沸点は2000℃であり;
(e)15℃での密度は10.49g/mLであり;
(f)水又は大気中の酸素による攻撃を受けず;
(g)オゾン及び硫化水素により沈殿し;
(h)多くの酸に対して不活性であり、希硝酸及び熱硫酸と容易に反応し;かつ、
(i)金属形態において、光に対して感受性ではない。
前記組成物を調製する方法は、ロビー装置などの発生器を利用し得る。前記発電機は、110Vの電圧源、電流コントローラー、2つの銀電極、及びセルロースフィルターを使用する。前記セルロースフィルターは、平均粒子サイズが約60nm未満で約600nmを超える銀コロイドの通過を制限する。
いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子は約60nm~約600nmの間の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子の少なくとも10%(例えば、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、100%)は、約60nm~約600nmのサイズを有する。いくつかの実施形態では、コロイド銀の粒子の少なくとも90%は、約60nm~約600nmのサイズを有する。いくつかの実施形態では、前記組成物中のコロイド銀の粒子の少なくとも10%(例えば、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、100%)は、約60nm~約100nmの間のサイズを有するナノ粒子として存在する。
いくつかの実施形態では、前記病原性微生物は真菌又は細菌である。前記真菌としては、ブルメリア、スフェロテカ、フィトフトラ、リゾクトニア、フザリウム、コレトトリカム、ボトリチス、マグナポルテ、ピシウム、プッチニア、エリシフェ、アルテルナリア、シュードペロノスポラ、プラスモディオフォラ、スクレロチニア、フルビア、ペロノスポラ、ウスチラゴ、及びリゾプスが挙げられるがこれらに限定されない植物の病原性真菌の1つであり得る。
病原性真菌によって引き起こされる感染症の例としては、うどん粉病、葉枯れ病、リゾクトニア病、灰色かび病、いもち病、立枯病、褐斑病、萎凋病、炭疽病、茎腐病、アルテルナリア病、菌核病、根こぶ病、種子の腐敗、黒腐病、ゴマ葉枯病、根腐病、さび病、黒穂病、煤病、べと病、軟腐病、及びブラウンパッチが挙げられるが、これに限定されない。
前記組成物は、グラム陽性菌及びグラム陰性菌の両方の成長及び発達を阻害する。いくつかの実施形態では、病原性細菌の例としては、シュードモナス、キサントモナス、エルウィニア、クラビバクター、ラルストニア、バークホルデリア、及びアグロバクテリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、前記組成物は、農業的に適合性のある、又は許容される担体をさらに含む。農業的に適合性のある、又は許容される担体は、接着剤又は界面活性剤であり得る。病原性微生物を制御するための、記載された組成物から製剤化された肥料もまた、本開示の範囲内である。いくつかの実施形態では、前記肥料はさらに、農業的に許容される担体を含み得る。
「農業的に適合性のある担体」又は「農業的に許容される担体」は、植物などに悪影響を引き起こしたり又は及ぼしたりすることなく組成物に添加され得る、水以外のいずれかの材料を指す。いくつかの実施形態では、前記担体は、固体担体又は液体担体であり得て、ミクロスフェア、粉末、エマルジョンなどを含む様々な形態であり得る。前記担体は、安定性の向上、濡れ性、又は分散性などの様々な特性を与えるいくつかの担体のうちのいずれかの1つ又は複数であり得る。いくつかの実施形態では、前記担体の例としては、アルギン酸塩、ガム、デンプン、レシチン、ホルモノネチン、ポリビニルアルコール、モノネチネートアルカリ、ヘスペレチン、ポリ酢酸ビニル、セファリン、アラビアガム、キサンタンガム、鉱油、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルピロリドン(PVP)、アラビノガラクタン、メチルセルロース、PEG 400、キトサン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、グリセロール、トリエチレングリコール、酢酸ビニル、ジェランガム、ポリスチレン、ポリビニル、カルボキシメチルセルロース、ガムガッティ、及びポリオキシエチレン-ポリオキシブチレンブロック共重合体が挙げられ得るが、これらに限定されない。前記担体は、天然に存在しない化合物、例えば、重合体及び共重合体であり得る。例えば、接着剤として使用され得る重合体の非限定的な例としては、以下が挙げられる:ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル(EVA)共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール共重合体、セルロース(例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン共重合体、リグノスルホン酸カルシウム、アクリル共重合体、ポリビニルアクリレート、ポリエチレンオキシド、アシルアミド重合体及び共重合体、ポリヒドロキシエチルアクリレート、メチルアクリルアミドモノマー、並びにポリクロロプレン。
いくつかの実施形態では、前記組成物は、界面活性剤をも含み得る。界面活性剤の非限定的な例としては、Prefer 28(Cenex)、Surf-N(US)、Inhance(Brandt)、P-28(Wilfarm)、Patrol(Helena)などの窒素-界面活性剤ブレンド;Sun-It II(AmCy)、MSO(UAP)、Scoil(Agsco)、Hasten(Wilfarm)、及びMes-100(Drexel)などのエステル化種子油;並びに、Silwet L77(UAP)、Silikin(Terra)、Dyne-Amic(Helena)、Kinetic(Helena)、Sylgard 309(Wilbur-Ellis)、Century(Precision)などの有機シリコーン界面活性剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、前記界面活性剤は、0.001%v/v~10%v/vの間(例えば、0.001%v/v~1%v/vの間)の濃度で存在する。
いくつかの実施形態では、前記組成物は安定剤を含み得る。そのような剤は、トレハロース、スクロース、グリセロール、及びメチレングリコールのうちの1つ又は複数を含み得る。他の適切な安定剤としては、非還元糖及び糖アルコール(例えば、マンニトール又はソルビトール)が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、前記組成物は、第2の殺菌剤及び/又は第2の殺菌剤をさらに含む。いくつかの実施形態では、前記組成物が殺菌剤、抗菌剤、又は栄養素などの剤を含むことが有利であり得る。前記剤は、人間、動物、又は産業での使用に安全上の懸念を引き起こさないものが望ましい(例えば、安全性の問題がない、又は化合物が十分に不安定であるため、植物に由来する商品植物製品に無視できる量の化合物が含まれている)。
本明細書で使用される場合、「殺菌剤」には、病原性真菌から作物植物を保護するように設計されており、その植物宿主が殺菌剤で処理された場合、有益な真菌及び/又は細菌の増殖に有害な影響を与え得る、市販の合成化合物が含まれる。殺真菌剤の例としては、2-(チオシアナトメチルチオ)-ベンゾチアゾール、2-フェニルフェノール、8-ヒドロキシキノリン硫酸塩、アメトクトラジン、アミスルブロム、アンチマイシン、アンペロマイセス・キスカリス、アザコナゾール、アゾキシストロビン、枯草菌、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ-イソプロピル、ベンジルアミノベンゼン-スルホネート(BABS)塩、重炭酸塩、ビフェニル、ビスメルチアゾール、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジンS、ホウ砂、ボルドー混合物、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、多硫化カルシウム、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、コニオチリウムミニタン、水酸化銅、オクタン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫酸銅(三塩基性)、酸化第一銅、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、エチレンビス二アンモニウム-(ジチオカルバメート)、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ダイエットホーフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾクアットイオン、ジフルメトリム、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、ジノブトン、ジノキャップ、ジフェニルアミン、ジチアノン、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、ドジン、ドジン遊離塩基、エジフェンホス、エネストロビン、エポキシコナゾール、エサボクサム、エトキシキン、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチン、酢酸フェンスズ、水酸化フェンチン、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルモルフ、フルオピコリド、フルオピラム、フルオロイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアフォール、フラックスアピロキサド、フォルペット、ホルムアルデヒド、フォセチル、フォセチル-アルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、酢酸グアザチン、GY-81、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イミノオクタジン、イミノオクタジントリアセテート、イミノオクタジントリス(アルベシレート)、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、イソピラザム、イソチアニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、クレソキシムメチル、マンコッパー、マンコゼブ、マンジプロパミド、マネブ、メパニピリム、メプロニル、塩化水銀、酸化水銀、塩化水銀、メタラキシル、メフェノキサム、メタラキシル-M、メタム、メタム-アンモニウム、メタム-カリウム、メタム-ナトリウム、メトコナゾール、メタスルホカルブ、ヨウ化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミルジオマイシン、ミクロブタニル、ナバム、ニトロタールイソプロピル、ヌアリモール、オクチリノン、オフレース、オレイン酸(脂肪酸)、オリサストロビン、オキサジキシル、オキシン-銅、フマル酸オックスポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンタクロロフェノール、ペンタクロロフェニルラウレート、ペンチオピラド、フェニル水銀アセテート、ホスホン酸、フタリド、ピコキシストロビン、ポリオキシンB、ポリオキシン、ポリオキソリム、重炭酸カリウム、ヒドロキシキノリン硫酸カリウム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、塩酸プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノクラミン、キノキシフェン、キントゼン、オオイタドリ抽出物、セダキサン、シルチオファム、シメコナゾール、2-フェニルフェノキシドナトリウム、重炭酸ナトリウム、ペンタクロロフェノキシドナトリウム、スピロキサミン、硫黄、SYP-Z071、SYP-Z048、タール油、テブコナゾール、テブフロキン、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネートメチル、チラム、チアジニル、トルクロホスメチル、トリルフルアニド、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリフォリン、トリチコナゾール、バリダマイシン、バリフェナレート、バリフェナール、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、カンジダオレオフィラ、フザリウムオキシスポルム、グリオクラジウム属、フレビオプシスギガンテア、ストレプトマイセスグリセオビリディス、トリコデルマ属、(RS)-N-(3,5-ジクロロフェニル)-2-(メトキシメチル)-スクシンイミド、1,2-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロ-1,1,3,3-テトラフルオロアセトン水和物、1-クロロ-2 、4-ジニトロナフタレン、1-クロロ-2-ニトロプロパン、2-(2-ヘプタデシル-2-イミダゾリン-1-イル)エタノール、2,3-ジヒドロ-5-フェニル-1,4-ジチイン1,1,4,4-テトラオキシド、2-メトキシエチル水銀アセテート、2 -メトキシエチル水銀クロリド、2-メトキシエチル水銀シリケート、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン、4-(2-ニトロプロプ-1-エニル)フェニルチオシアネート、アンプロピルホス、アニラジン、アジチラム、多硫化バリウム、バイエル32394、ベノダニル、ベンキノックス、ベンタルロン、ベンザマクリル;ベンザマクリル-イソブチル、ベンザモルフ、ビナパクリル、硫酸ビス(メチル水銀)、酸化ビス(トリブチルスズ)、ブチオベート、カドミウムカルシウム銅亜鉛クロメート硫酸塩、カルバモルフ、CECA、クロベンチアゾン、クロラニフォルメタン、クロルフェナゾール、クロルキノックス、クライマゾール、シクラフラミド、シペンダゾール、シプロフラム、デカフェンチン、ジクロン、ジクロロゾリン、ジクロブタゾール、ジメチリモール、ジノクトン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジピリチオン、ジタリンホス、ドジシン、ドラゾキソロン、EBP、ESBP、エタコナゾール、エテム、エチリム、フェナミノスルフ、フェナパニル、フェニトロパン、5-フルオロシトシン及びそれらの殺菌剤、フルオトリマゾール、フルカルバニル、フルコナゾール、フルコナゾール-シス、フルメシクロックス、フロファネート、グリセオフルビン、ハラクリネート、ヘラクレス3944、ヘキシルチオホス、ICIA0858、イソパンフォス、イソバレディオン、メベニル、メカルビンジド、メタゾキソロン、メトフロキサム、メチル水銀ジシアンジアミド、メトスルホバックス、ミルネブ、無水ムコクロル酸、ミクロゾリン、N-3,5-ジクロロフェニル-スクシンイミド、N-3-ニトロフェニルイタコンイミド、ナタマイシン、N-エチルメルクリオ-4-トルエンスルホンアニリド、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、OCH、フェニル水銀ジメチルジチオカルバメート、フェニル水銀硝酸塩、ホスジフェン、ピコリンアミドUK-2A及びその誘導体、プロチオカルブ;プロチオカルブ塩酸塩、ピラカルボリド、ピリジニトリル、ピロキシクロル、ピロキシフル、キナセトール;硫酸キナセトール、キナザミド、キンコナゾール、ラベンザゾール、サリチルアニリド、SSF-109、スルホペン、テコラム、チアジフルオル、チキオフェン、チオクロルフェンフィム、チオファネート、チオキノックス、チオキシミド、トリアミホス、トリアリモール、トリアズブチル、トリクラミド、ウルバシッド、XRD-563、及びザリルアミド、IK-1140が挙げられ得るが、これらに限定されない。
殺細菌剤の例としては、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、トブラマイシン、パロモマイシン、スペクチノマイシン、ゲルダナマイシン、ハービマイシン、リファキシミン、ストレプトマイシン、ロラカルベフ、エルタペネム、ドリペネム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファロチン又はセファロチン、セファレキシン、セファクロル、セファマンドール、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、セフタロリンフォサミル、セフトビプロール、テイコプラニン、バンコマイシン、テラバンシン、クリンダマイシン、リンコマイシン、ダプトマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、トロレアンドマイシン、テリスロマイシン、スピラマイシン、アズトレオナム、フラゾリドン、ニトロフラントイン、リネゾリド、ポジゾリド、ラデゾリド、トレゾリド、アモキシシリン、アンピシリン、アズロシリン、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリンG、ペニシリンV、ピペラシリン、ペニシリンG、テモシリン、チカルシリン、アモキシシリン/クラブラン酸塩、アンピシリン/スルバクタム、ピペラシリン/タゾバクタム、チカルシリン/クラブラン酸塩、バシトラシン、コリスチン、ポリミキシンB、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、マフェニド、スルファセタミド、スルファジアジン、スルファジアジン銀、スルファジメトキシン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファニルイミド(アルカイック)、スルファサラジン、スルフィソキサゾール、トリメトプリム-スルファメトキサゾール(コ-トリモキサゾール)(TMP- SMX)、スルホナミドクリソイジン(アルカイック)、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロファジミン、ダプソン、カプレオマイシン、サイクロセリン、エタンブトール、エチオナミド、イソニアジド、ピラジンアミド、リファンピシン(米国ではリファンピン)、リファブチン、リファペンチン、ストレプトマイシン、アルスフェナミン、クロラムフェニコール、ホスホマイシン、フシジン酸、メトロニダゾール、ムピロシン、プラテンシマイシン、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、チアンフェニコール、チゲサイクリン、チニダゾール、及びトリメトプリムが挙げられ得るが、これらに限定されない。
植物中の病原性微生物を制御するための開示された組成物は、植物中の病原性真菌及び/又は細菌を非常に低濃度で選択的に制御し得る。さらに、一度塗布すると予防効果が1~3週間以上持続し得る。前記組成物は、胞子及び菌糸の両方を制御し得て、高濃度で塗布されても化学的損傷がなく、また、人体及び植物に無害である。前記組成物に含まれるコロイド銀は、保存性が高く、水道水又は農業用水に希釈した状態で使用され得るため、取り扱いが容易で、管理コストを削減し得る。
他の態様によれば、本開示はまた、上記の組成物を使用して、植物表面器官における病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御する方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記組成物を植物の表面又はその植物部分(例えば、葉、果実、花、茎、根)に塗布することを含み得る。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記組成物を植物又はその植物部分(例えば、葉、果実、花、茎、根)の感染部位に塗布することを含み得る。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記組成物をスプレー、ミスト、又はスポイトとして塗布することを含み得る。
組成物は、農業的に許容される担体又は希釈剤と混合することができ、したがって、農薬又は肥料を含む様々な製剤に製剤化され得る。さらに、前記組成物は、追加で使用される肥料成分若しくは界面活性剤、又は植物病害を防除する他の既知の剤と混合され得る。「希釈剤」という用語は、前記組成物に添加されて、望ましい活性濃度で容易に使用又は希釈し得るようにする、農業的に許容される液体又は固体を意味する。希釈剤の例としては、タルク、カオリン、ゼオライト、キシレン、珪藻、水などが挙げられる。
水分散濃縮物又は湿潤粉末などのスプレータイプで使用するための製剤は、湿潤剤、分散剤、界面活性剤などをさらに含み得る。希釈剤及び界面活性剤に加えて、安定剤、不活性化剤、癒着促進剤、着色剤、浸透剤、及び消泡剤をさらに含め得る。
開示された組成物は、様々な形態に製剤化され得る。例えば、カオリン又は珪藻と共に調製された湿った粉末形態を、噴霧液体として使用する前に水で希釈し得て、次に、葉、花、又は果実に噴霧するか、又は根に塗布し得る。さらに、前記組成物を乳化剤と混合して濃縮物を入手し得て、次にこれを水で希釈してから植物に塗布し得る。
さらに他の態様では、本開示は、植物表面器官における病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するために、殺真菌活性及び殺細菌活性を有する組成物を調製するための方法を提供する。この方法は、コロイド銀濃縮物の調製から始まるいくつかのステップを取る;ステンレス製の容器に100Lの蒸留水又は脱イオン水を注ぎ、ウォーターポンプに接続されたポリエチレンホースを挿入する。前記ウォーターポンプは、110Vの電圧源に接続されているコロイド銀の発生器に水を送る。前記発生器は、電極に入る水の量を制御するポンプ、及びシステムから出る水の量を調整するポンプからなる。110Vの出口に接続された2番目のウォーターポンプは、システム内のコロイド銀を含む水を1分間再循環させて銀の濃度を上げ、最終製品に必要な銀の濃度が含まれるようにする。コロイド銀の制御されたサイズは、ろ過によって得られる。
次に、3.7~11.1kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、溶けるまで加熱し、1リットルあたり180~530gのNaOHを含む1Lの水酸化ナトリウム溶液をゆっくりと加えて、それが溶けるまで撹拌して、溶液を調製する。次に、500~1500gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び260~780gのトリエタノールアミンを加える。水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成する。次に、安息香酸ナトリウム50~140gを加えて、完全に溶解するまで撹拌する。
最終的な調製のために、新たな150Lのステンレス鋼の容器に、77.3~85.8Lの水及び5Lのコロイド銀濃縮物を追加する。次に、10Lのアフリカパーム油の溶液を攪拌しながら加える。混合物を5分間撹拌し、40℃で1.75~5.25Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体1.75~5.25kgを加える。生成物が透明かつ粘性になるまで、継続的に攪拌する。
いくつかの実施形態では、前記方法は以下を含む:
(a)7.45kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、前記アフリカパーム油が溶解するまで前記アフリカパーム油を加熱すること;
(b)350g/Lの水酸化ナトリウム溶液1Lをゆっくりと加え、前記アフリカパーム油が溶解するまで攪拌すること;
(c)990gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び520gのトリエタノールアミンを加えること;
(d)水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成すること;
(e)90gの安息香酸ナトリウムを加え、安息香酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌すること;
(f)新たな150Lステンレス鋼容器に81.5Lの水及び5Lのコロイド銀濃縮物を加え、攪拌しながら、ステップ(e)で得られた溶液10Lを加えること;
(g)5分間撹拌した後、40℃で3.5Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体3.5kgを加えること;並びに、
(h)得られた混合物が透明で粘稠になるまで継続的に攪拌すること。
上記の方法によって調製された組成物もまた、本開示の範囲内にある。
本発明のより良い理解は、説明するために記載されているが、本発明の限界として解釈されるべきではない以下の実施例を通して得られ得る。
実施例1
本発明による開示された組成物の調製物を、水道水を使用して10倍に希釈して、電動バックスプレーポンプを使用してコーヒー(アラビカコーヒーノキ)植物の表面に噴霧した。コーヒーの葉の、葉の表面全体が、前記組成物の湿式塗布で覆われた。塗布の30日後に行われた観察で収集されたデータによると、コーヒー葉さび病(Hemileiavastatrix)感染の発生率は未処理の植物と比較して最大70%減少した。また、前記組成物で処理された植物は、活発な健康を示し、有害反応の兆候はなかった。最初の塗布から6週間後まで同一の結果が観察された。
コーヒー葉さび病の防除のための野外試験中に、細菌シュードモナス・シリンゲによって引き起こされたコーヒーの細菌性葉斑点の防除に関する結果も収集された。細菌感染の発生率は、前記組成物で処理された植物において大幅に減少し、植物に本発明の調製物を噴霧した後、感染の新たな進展は観察されなかった。
実施例2
本発明の希釈されていない調製物を、加圧ミスト噴霧器を使用して単一のバナナ(ムサ種)の葉に噴霧した。シガトカ病菌(Mycosphaerella fijiensis)の発芽胞子の存在をテストした。結果は、未処理のコントロールと比較して、M. fijiensisの胞子の発芽が62%減少したことを示した。これらの結果は、バナナ作物で一般的に使用されている市販の殺菌剤に匹敵した。M.fijiensisの胞子の発芽の減少は、塗布の後8週間まで維持された。
実施例3
本発明の一実施形態によれば、製剤が調製され、最近収穫されたバラ(Rosa ps)に噴霧された。次に、植物材料を、海軍の輸出の温度、光、及び湿度の条件をシミュレートするチャンバーに配置し、これらの条件下で6日間保持した。蒸留水を噴霧した花もコントロールとして含まれた。6日後、コントロールの花の100%が、真菌Botrytis cinereaによる軽度から重度の感染の兆候を示し、これにより農産物が完全に損なわれた。本発明で処理された花のいずれも、B.cinerea又は他の真菌又は細菌による感染の兆候を示さなかった。
実施例4
本発明のさらに他の変形例が調製され、最近収穫されたバナナ(ムサ種)のハンド(房)の切断部位に噴霧された。処理されたハンドは、市販の殺菌剤で処理されたコントロールとともに、海軍の輸出の温度、光、湿度の条件をシミュレートしたチャンバー内に配置された。数日後、真菌感染又は細菌感染の存在について材料を検査し、コントロールと同等又はそれよりも優れた、開示された組成物の結果を示した。
定義
本開示による組成物及び方法の詳細な説明を理解するのを助けるため、いくつかの明確な定義を提供して、開示の様々な態様の明確な開示を容易にする。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形の参照を含むことに留意されたい。「挙げられる」、「含む」、「包含する」、又は「有する」という用語及びそれらの変形は、特に断りのない限り、その後に記載される項目及びその同等物、並びに追加の主題を包含することを意味する。
「一実施形態では」、「様々な実施形態では」、「いくつかの実施形態では」などの句は、繰り返し使用される。そのような句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らないが、文脈が別の方法で指示しない限り、その場合がある。
「及び/又は」又は「/」という用語は、アイテムのいずれか1つ、アイテムのいずれかの組み合わせ、又はこの用語が関連するすべてのアイテムを意味する。
「約」という用語は、指定された値の±5%、±10%、±20%、又は±25%の変動を指し得る。例として、「約50」パーセントは、いくつかの実施形態では、45~55パーセントの変動を扱い得る。整数範囲の場合、「約」という用語は、列挙された整数よりも大きい及び/又は小さい整数を1つ又は2つ含み得る。本明細書に別段の記載がない限り、「約」という用語は、個々の成分、組成物、又は実施形態の機能性に関して同等である、記載された範囲に近接する値、例えば、重量パーセントを含むことを意図している。
本明細書で使用される場合、「それぞれ」という用語は、要素の集合体に関して使用される場合、集合体内の個々の要素を識別することを意図しているが、必ずしも集合体内のすべての要素を指すわけではない。明示的な開示又は文脈が明らかにそうでないことを指示する場合、例外が発生し得る。
本明細書で提供されるありとあらゆる例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、単に本発明をよりよく照らすことを意図しており、別段の請求がない限り、本発明の範囲に制限を課すことはない。本明細書のいかなる文言も、請求されていない要素が本発明の実施に不可欠であることを示すと解釈されるべきではない。
本明細書に記載のすべての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、いずれかの適切な順序で実行される。提供される方法のいずれかに関して、方法のステップは、同時に又は連続して発生し得る。方法のステップが連続して発生する場合、特に明記されていない限り、ステップはいずれかの順序で発生し得る。
方法がステップの組み合わせを含む場合、本明細書に別段の記載がない限り、ステップのすべての組み合わせ又はサブコンビネーションは、本開示の範囲内に含まれる。
本明細書で引用される各刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、本開示と矛盾しない範囲で、その全体が参照により援用される。本明細書に開示された刊行物は、本発明の出願日より前のそれらの開示のためにのみ提供されている。本明細書のいかなるものも、本発明が先行発明のためにそのような刊行物に先行する権利がないことを認めるものと解釈されるべきではない。さらに、提供される発行日は、個別に確認する必要がある実際の発行日とは異なり得る。本明細書に記載の実施例及び実施形態は、例示のみを目的としていること、並びに、その観点からの様々な修正又は変更は、当業者に提案され、本出願の思想及び範囲並びに添付の特許請求の範囲に含まれるべきであることが理解される。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明及び実施例は、本発明の特定の実施形態を示しているが、例示としてのみ与えられていることを理解されたい。さらに、本発明の思想及び範囲内の変更及び修正は、この詳細な説明から当業者に明らかになることが企図されている。

Claims (24)

  1. 病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するための殺真菌活性及び殺細菌活性を有する組成物であって、
    以下を含む、組成物:
    73~95%(w/v) 水、
    0.1~20%(w/v) コロイド銀、
    0.5~5.5%(w/v) メチルビニルエーテル共重合体、
    0.01~15.00%(w/v) アフリカパーム植物油、
    0.05~0.2%(w/v) ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
    0.02~0.09%(w/v) トリエタノールアミン、
    0.02~0.05%(w/v) 水酸化ナトリウム、及び、
    0.005~0.015%(w/v) 安息香酸ナトリウム。
  2. 下からなる、請求項1に記載の組成物:
    90.56%(w/v) 水、
    5.00%(w/v) コロイド銀、
    3.50%(w/v) メチルビニルエーテル共重合体、
    0.745%(w/v) アフリカパーム植物油、
    0.099%(w/v) ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
    0.052%(w/v) トリエタノールアミン、
    0.035%(w/v) 水酸化ナトリウム、及び、
    0.009%(w/v) 安息香酸ナトリウム。
  3. 植物内の病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するために用いられる、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記水が蒸留又は脱イオン化されている、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記アフリカパーム油が以下によって特徴付けられる、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物:
    0.925~0.935g/mlの比重;
    19~26℃の融点;
    1.45~1.452の40℃での屈折点;
    239~257mg/gの鹸化点;及び、
    組成物100gあたり12~18gのヨウ素の含有量。
  6. 前記水酸化ナトリウムが前記アフリカパーム油を中和するために使用されている、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記コロイド銀が以下の特徴を有する、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物:
    (a)蒸留水中に懸濁され、公開されたガイドライン(NIST、2012)に従う分散、又は銀電極の電気的方法によって生成された銀であり;
    (b)原子量は107,868g/molであり;
    (c)融点は960.5℃であり;
    (d)沸点は2000℃であり;
    (e)15℃での密度は10.49g/mLであり;
    (f)水又は大気中の酸素による攻撃を受けず;
    (g)オゾン及び硫化水素により沈殿し;
    (h)多くの酸に対して不活性であり、希硝酸及び熱硫酸と容易に反応し;かつ、
    (i)金属形態において、光に対して感受性ではない。
  8. コロイド銀の粒子が60nm~600nmの間の平均サイズを有する、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  9. コロイド銀の粒子の少なくとも50%が60nm~600nmの間のサイズを有する、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  10. コロイド銀の粒子の少なくとも90%が60nm~600nmの間のサイズを有する、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記病原性微生物が真菌又は細菌である、請求項1~10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前記病原性真菌が以下からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物:
    ブルメリア、スフェロテカ、フィトフトラ、リゾクトニア、フザリウム、コレトトリカム、ボトリチス、マグナポルテ、ピシウム、プッチニア、エリシフェ、アルテルナリア、シュードペロノスポラ、プラスモディオフォラ、スクレロチニア、フルビア、ペロノスポラ、ウスチラゴ、及びリゾプス。
  13. 前記病原性真菌によって引き起こされる感染症が、以下からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物:
    うどん粉病、葉枯れ病、リゾクトニア病、灰色かび病、いもち病、立枯病、褐斑病、萎凋病、炭疽病、茎腐病、アルテルナリア病、菌核病、根こぶ病、種子の腐敗、黒腐病、ゴマ葉枯病、根腐病、さび病、黒穂病、煤病、べと病、軟腐病、及びブラウンパッチ。
  14. 前記病原性細菌が以下からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物:
    シュードモナス、キサントモナス、エルウィニア、クラビバクター、ラルストニア、バークホルデリア、及びアグロバクテリウム。
  15. 前記病原性細菌によって引き起こされる感染症が、以下からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物:
    ゴマ葉枯病、葉焼病、野火病、いぼ皮病、潰瘍病、黒腐病、軟腐病、こぶ病、根頭がんしゅ病、赤カビ病、及び青枯病。
  16. 農業的に許容される担体をさらに含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 第2の殺真菌剤及び第2の殺細菌剤のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 植物中の病原性微生物を制御するための請求項1~17のいずれか1項に記載の組成物、及び必要に応じて農業的に許容される担体から製剤化された、肥料。
  19. 請求項1~17のいずれか1項に記載の組成物を使用して、病原性微生物によって引き起こされる植物またはその植物部分における感染を予防及び制御する方法。
  20. 前記組成物を植物の表面又はその植物部分に塗布することを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記組成物を植物に塗布して前記植物における感染を予防および制御することを含む、請求項19に記載の方法。
  22. 前記組成物をスプレー、ミスト、又はスポイトとして塗布することを含む、請求項1921のいずれか1項に記載の方法。
  23. 病原性微生物によって引き起こされる感染を予防及び制御するための請求項1に記載の組成物を調製する方法であって、以下を含む、方法:
    (a)3.7~11.1kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、前記アフリカパーム油が溶解するまで前記アフリカパーム油を加熱すること;
    (b)180~530g/Lの水酸化ナトリウム溶液1Lをゆっくりと加え、前記アフリカパーム油が溶解するまで攪拌すること;
    (c)500~1500gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び260~780gのトリエタノールアミンを加えること;
    (d)水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成すること;
    (e)50~140gの安息香酸ナトリウムを加え、安息香酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌すること;
    (f)新たな150Lステンレス鋼容器に77.3~85.8Lの水及び2.5~7.5Lのコロイド銀濃縮物を加え、攪拌しながら、ステップ(e)で得られた溶液を10L加えること;
    (g)5分間撹拌した後、40℃で1.75~5.25Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体1.75~5.25kgを加えること;並びに、
    (h)得られた混合物が透明で粘稠になるまで継続的に攪拌すること。
  24. 以下を含む、請求項23に記載の方法:
    (a)7.45kgのアフリカパーム油を150Lのステンレス鋼容器に入れ、前記アフリカパーム油が溶解するまで前記アフリカパーム油を加熱すること;
    (b)350g/Lの水酸化ナトリウム溶液1Lをゆっくりと加え、前記アフリカパーム油が溶解するまで攪拌すること;
    (c)990gのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル及び520gのトリエタノールアミンを加えること;
    (d)水を加えて100Lの溶液を得て、撹拌して均一な白色懸濁液を形成すること;
    (e)90gの安息香酸ナトリウムを加え、安息香酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌すること;
    (f)新たな150Lステンレス鋼容器に81.5Lの水及び5Lのコロイド銀濃縮物を加え、攪拌しながら、ステップ(e)で得られた溶液10Lを加えること;
    (g)5分間撹拌した後、40℃で3.5Lの脱イオン水を含むステンレス鋼容器内で事前に重合させたメチルビニルエーテル共重合体3.5kgを加えること;並びに、
    (h)得られた混合物が透明で粘稠になるまで継続的に攪拌すること。
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