JP7370609B2 - 開口開閉構造 - Google Patents

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本発明は、例えば地下構造物または筐体の空間の上開口を板状蓋で開放または閉塞可能とする開口開閉構造に関する。
例えば特許文献1には、「地下施設の入口1を蓋体2で開閉する構造において、入口側縁枠Aに蓋体側縁枠Bの止水ゴム12を蓋体2の自重により密に嵌合させることにより密閉して浸水を防止する」ということが記載されている。
また、例えば特許文献2には、「ベース筐体10の開口をカバー筐体20で開閉する構造において、ベース筐体10上に板状のカバー筐体20をネジ30で固定する」ということが記載されている。
さらに、例えば特許文献2では、「ベース筐体10の開口の周囲に塗布されるシール材13をカバー筐体20のシール面23に接触させる」ということが記載されている。
さらに、例えば特許文献3には、「バタフライバルブのシール構造において、ボルトaによる止め付けにより、弾性帯状シート部材11を溝13の底面並びに側面に密接させるように構成してある」ということが記載されている。
特許第2964142号公報 特開2020-145374号公報 実開昭55-15420号公報
上記特許文献1では、地下施設の入口1の内周縁に入口側縁枠Aを埋め込むように設置する必要があり、入口側縁枠Aの設置に手間がかかるとともに、コストが嵩むことが懸念される。
上記特許文献2では、ベース筐体10とカバー筐体20との間にシール材13を潰した状態で挟むようにしているから、カバー筐体20をベース筐体10から取り外した後では、シール材13を再使用することができないことが懸念される。
また、上記特許文献1,2は、シール(止水ゴム12、シール材13)の接触圧力を調整できるようになっていない。
上記特許文献3では、弾性帯状シート部材11の一部のみをボルトaで加圧するような構成であるから、密封性が不十分であることが懸念される。
この他、上記特許文献1-3では、シール(止水ゴム12、シール材13、弾性帯状シート部材11)の接触相手面が周方向で波状にうねっていると、前記接触相手面に前記シールの全周を接触させることが困難である。
このような事情に鑑み、本発明は、環状板の上面に板状蓋を比較的簡単かつ強固に取り付け可能にしたうえで、シールリングのリップの全周を接触相手面に接触可能にするとともに、接触状態を調整可能とする開口開閉構造の提供を目的としている。
本発明は、空間の上開口に板状蓋を開放または閉塞可能とする開口開閉構造であって、前記上開口の外周には、径方向外向きに張り出す環状板が設けられており、前記板状蓋は、前記環状板の外周形状と同じ外周形状に形成されており、この板状蓋の下面において前記環状板の上面に対応する領域には、内枠と当該内枠よりも上下方向の寸法が小さい外枠とが径方向に離隔するように取り付けられており、前記内枠と前記外枠との離隔空間(環状溝)内には、シールリングが上下方向に変位可能に嵌合されており、このシールリングは、前記環状溝内に上下方向に変位可能に嵌合される胴部の下端に前記環状板の上面に接触させられるリップを設けた構成とされており、前記板状蓋には、前記胴部の上面に圧力を付与することにより前記リップの接触圧力を調整するための圧力付与手段が設けられており、前記板状蓋は、前記上開口の閉塞位置に配置された状態で、前記外枠よりも外径側領域の周方向の複数箇所が前記環状板に締結部材で締結されることにより非分離とされることを特徴としている。
この構成では、前記環状板の上面に前記板状蓋を載せて当該両者を前記締結部材で締結しているから、前記環状板に前記板状蓋を比較的簡単かつ強固に取り付けることが可能になる。
そして、前記シールリングに対して圧力付与手段で付与する圧力を調整することにより、前記環状板に対するシールリングの接触状態を調整することができる。
また、前記板状蓋を前記環状板に取り付けた状態では、前記内枠により前記板状蓋を支えているから、仮に前記板状蓋が重量物であっても前記リップが潰れなくなる。
さらに、前記環状板の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、前記板状蓋を前記環状板に締結した状態において、前記シールリングの胴部に前記圧力付与手段でもって圧力を付与すると、当該シールリングのリップが前記環状板のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、前記リップの全周が前記環状板の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
これらのことにより、上記構成によれば、所期の止水性能を長期にわたって発揮できるようになる。
ところで、上記開口開閉構造において、前記環状板の上面には、少なくとも防水性を持つ膜がコーティングされている構成とすることができる。
この構成によれば、前記環状板の上面の平滑度が低い場合でも前記リップの接触部位に微小隙間が発生しにくくなるので、止水性能が向上することになる。
また、上記開口開閉構造において、前記シールリングのリップは、前記胴部の下端における外周に径方向外向きでかつ斜め下向きに突き出すように連接される構成とすることができる。
この構成によれば、前記シールリングの外圧上昇時に、前記リップの接触圧力が強められるようになるため、高い止水性能を発揮する。
また、上記開口開閉構造において、前記圧力付与手段は、前記板状蓋と前記内枠と前記外枠と前記胴部の上面との間に硬化性樹脂を溶融状態で加圧供給する構成とすることができる。
この構成によれば、前記硬化性樹脂を供給することにより前記リップの接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
そして、前記硬化性樹脂が硬化すると、前記リップに圧力を継続的に供給することなく、前記調整した接触圧力を長期にわたって維持できるようになる。
また、前記環状板の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、前記溶融状態の硬化性樹脂に付与される加圧力により、前記リップが前記環状板のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、前記リップの全周が前記環状板の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
また、上記開口開閉構造において、前記圧力付与手段は、前記板状蓋と前記内枠と前記外枠と前記胴部の上面との間に液体または気体を加圧供給する構成とすることができる。
この構成によれば、前記液体または気体を供給することにより前記リップの接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
また、前記環状板の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、前記液体または気体に付与される加圧力により、前記リップが前記環状板のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、前記リップの全周が前記環状板の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
また、上記開口開閉構造において、前記圧力付与手段は、前記胴部の上面に配置される可撓性を有する圧力伝達部材と、この圧力伝達部材を介して前記胴部を下向きに押圧するための加圧ボルトとで構成され、前記加圧ボルトは、前記板状蓋において前記環状溝に対応する領域に板厚方向に貫通形成されるねじ孔に、頭部を上にした状態でねじ軸部がねじ込まれるとともに、当該ねじ軸部の下端が前記圧力伝達部材の上面に当接される構成とすることができる。
この構成によれば、前記加圧ボルトのねじ込み深さを調整することにより、前記シールリングの胴部に付与する圧力を増加させたり減少させたりすることができるので、前記リップの接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
また、前記環状板の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、前記加圧ボルトの加圧力により、前記圧力伝達部材および前記リップが前記環状板のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、前記リップの全周が前記環状板の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
また、上記開口開閉構造において、前記圧力付与手段は、前記環状溝の周方向複数箇所に当該環状溝内において前記板状蓋と前記胴部の上面との間に収納される圧縮バネとされ、前記圧縮バネは、前記板状蓋が前記環状板に前記締結部材で締結されることに伴い圧縮されることにより、当該圧縮バネの弾性復元力が前記胴部を下降させて前記リップを前記環状板の上面に圧接させる構成とすることができる。
この構成によれば、前記環状板の上面に対して前記シールリングのリップが比較的強く接触されるので、比較的高い止水性能を発揮する。
また、前記環状板の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、前記複数の圧縮バネの弾性復元力により、前記リップが前記環状板のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、前記リップの全周が前記環状板の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
本発明に係る開口開閉構造は、環状板の上面に板状蓋を比較的簡単かつ強固に取り付け可能にしたうえで、シールリングのリップの全周を接触相手面に接触可能にするとともに、接触状態を調整可能とすることができる。
図2の(1)-(1)線断面を矢印方向から見た図である。 本発明に係る開口開閉構造の一実施形態を示す平面図であって、板状蓋の開放状態を示している。 図1の右側を拡大して示す図である。 シールリングに圧力を付与する前の状態を示す図である。 図1に対応する図で、環状板の上面が波状にうねっている場合を示している。 本発明に係る開口開閉構造の他の実施形態で、図3に対応する図である。 図6においてシールリングに圧力を付与する前の状態を示す図である。 本発明に係る開口開閉構造の他の実施形態で、図3に対応する図である。 図8においてシールリングに圧力を付与する前の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図5に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は地下空間の上開口(出入口)、2は板状蓋を示している。
上開口1の内周には、筒状枠3が設けられている。上開口1および筒状枠3は、平面視がほぼ長方形に形成されている。この形状は、例えば正方形、円形、楕円形などとすることができる。
筒状枠3の上部は、その外周部位よりも上に隆起されている。筒状枠3の上端には、環状板4が径方向外向きに張り出すように設けられている。
板状蓋2は、上開口1を閉塞することが可能なように環状板4の外形形状と同じ外形形状(例えば平面視がほぼ長方形)の板とされており、環状板4の上方に配置される。
この板状蓋2は、例えば金属材料で形成されている。板状蓋2は、適宜の合成樹脂、あるいはカーボン繊維などで形成することが可能である。
板状蓋2の下面において環状板4の上面に対応する領域(外周縁寄り領域とも言う)には、シールリング6が取り付けられている。
このシールリング6およびその取り付け構造について詳細に説明する。
まず、板状蓋2の下面において環状板4の上面に対応する領域には、内枠7と外枠8とが径方向に離隔して対向するように設けられている。
この内枠7と外枠8との離隔空間(対向空間とも言う)が、シールリング6を収容するための環状溝9とされている。この環状溝9は、平面視で四角い環状の溝であって、その四隅が丸く湾曲されている。
この実施形態のシールリング6は、胴部6aの下面の内周部にリップ6bが径方向外向きでかつ斜め下向きに突き出すように設けられており、さらに、胴部6aの上面の外角部と内角部とに突条部6cが設けられている。
胴部6aは、断面が横長の長方形に形成されている。この胴部6aは、内枠7と外枠8との離隔空間である環状溝9内に上下方向に変位可能に嵌合されている。
リップ6bは、胴部6aの下部における内周側に径方向外向きでかつ斜め下向きに突き出すように連接されている。このリップ6bの厚みは、先端側へ向けて徐々に薄くなっている。
このシールリング6は、胴部6aの下面およびリップ6bの内周面の先端側が環状板4の上面に接触させられるようになっている。
上外の突条部6cは、径方向外向きでかつ斜め上向きに突き出すように設けられている。この突条部6cは、外枠8の内周面に接触されていて、胴部6aの外周面と外枠8の内周面との間を密封する。
上内の突条部6cは、径方向内向きでかつ斜め上向きに突き出すように設けられている。この突条部6cは、内枠7の外周面に接触されていて、胴部6aの内周面と内枠7の外周面との間を密封する。
また、この実施形態では、内枠7の上下方向の寸法は、外枠8の上下方向の寸法よりも大きく設定されている。
これにより、板状蓋2を上開口1の閉塞位置に配置すると、内枠7の下端が環状板4の上面に当接することになって、環状板4の上面と板状蓋2との対向間隔を一定に保つ。
このように内枠7が板状蓋2を支えるための支持部として機能するようになっているので、板状蓋2を支えるための専用の支持部を板状蓋2に設ける必要がなくなるなど、設備コストの低減に貢献できる。
なお、内枠7の上下方向に沿う寸法を調整することにより、環状板4の上面に対する板状蓋2の対向間隔を増加させたり減少させたりすることができる。
そして、板状蓋2は、上開口1の閉塞位置に配置された状態で、外枠8よりも外径側領域の周方向の複数箇所が環状板4に締結部材(ボルト5)で締結されることにより非分離とされるようになっている。
図2に示すように、板状蓋2の外径側領域の周方向の複数箇所には、板厚方向に貫通するボルト通し孔2aが設けられている。
また、環状板4において板状蓋2の複数のボルト通し孔2aと対応する複数箇所には、板厚方向に貫通するねじ孔4aが設けられている。
板状蓋2を上開口1の閉塞位置に配置するとともに、ボルト通し孔2aとねじ孔4aとを同軸に配置した状態において、頭部を上にしたボルト5のねじ軸部を上からボルト通し孔2aに差し込んで、当該ねじ軸部を環状板4のねじ孔4aにねじ込むことにより、板状蓋2を環状板4に非分離に取り付けることができる。
また、この実施形態では、シールリング6に圧力を付与することにより、環状板4の上面に対するシールリング6の胴部6aおよびリップ6bの接触圧力を調整することが可能に構成されている。
具体的に、図2に示すように、板状蓋2において環状溝9に対応する位置の複数箇所には、通孔2bが板状蓋2の板厚方向に貫通するように設けられている。
複数の通孔2bのうち、任意の1つの通孔2bは、エア抜き口とされており、このエア抜き口には、図示していないが、エア抜き弁が取り付けられている。
このエア抜き口となる通孔2b以外の複数の通孔2bそれぞれには、一方弁11が取り付けられており、この一方弁11には圧力付与装置10が接続されている。
この圧力付与装置10は、要求に応じて所定の圧力で加圧媒体12を一方弁11および通孔2bを介して環状溝9とシールリング6の胴部6aとの間に供給するものである。
なお、加圧媒体12は、例えば硬化性樹脂、水などの液体、空気などの気体とすることができる。
また、加圧媒体12の供給圧力つまり胴部6aの上面に付与する圧力を調整することによって、リップ6bの接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
また、シールリング6を下降させた後は、一方弁11により環状溝9内に供給した加圧媒体12が残留されることになる。そのため、加圧媒体12を環状溝9内に供給した後は、圧力付与装置10を一方弁11から外すことができる。
次に、板状蓋2を環状板4に取り付ける手順を説明する。
(1)新たに上開口1に板状蓋2を設置する場合を説明する。
まず、板状蓋2に内枠7および外枠8を取り付け、板状蓋2において内枠7と外枠8との離隔空間(環状溝9)に対応する領域の外径側領域の周方向の複数箇所にボルト通し孔2aを形成するとともに、環状溝9に対応する領域の周方向の複数箇所に通孔2bを形成し、当該通孔2bに一方弁11を取り付け、環状溝9内にシールリング6を嵌合しておく。
また、環状板4において板状蓋2のボルト通し孔2aに対応する複数箇所にねじ孔4aを形成しておき、上開口1に筒状枠3を取り付けるとともに、この筒状枠3に環状板4を取り付ける。
そして、板状蓋2のボルト通し孔2aを環状板4のねじ孔4aに合致させるように位置合わせしながら、板状蓋2を上開口1の上方から下降させると、板状蓋2に固定している内枠7の下端が環状板4の上面に当接される。
この状態において、頭部を上にしたボルト5のねじ軸部を板状蓋2のボルト通し孔2aに上から差し込んで、当該ねじ軸部を環状板4のねじ孔4aにねじ込む。これにより、板状蓋2が環状板4の径方向(長手方向および短手方向)に変位不可能な状態に位置決めされた状態で板状蓋2が環状板4に非分離に取り付けられる。
この後、図4に示すように、板状蓋2に取り付けている一方弁11に圧力付与装置10を接続し、この圧力付与装置10により加圧媒体12を所定の圧力で一方弁11および通孔2bを通じて環状溝9内に供給することにより、図3に示すように、シールリング6の胴部6aが下向きに加圧されることになって、当該シールリング6の胴部6aの下面が環状板4の上面に接触させられるとともに、リップ6bが撓んで環状板4の上面に接触させられることになる。
これにより、環状板4の上面に対する胴部6aおよびリップ6bの接触圧力を強くできる。この接触圧力は、圧力付与装置10により適宜に調整することができる。
なお、加圧媒体12の圧力によって上外の突条部6cが外枠8の内周面に圧接されるとともに、上内の突条部6cが内枠7の外周面に圧接されるので、加圧媒体12がシールリング6の外周面と外枠8の内周面との間、およびシールリング6の内周面と内枠7の外周面との間から下向きに漏洩することが防止される。
このように、環状溝9内においてシールリング6の胴部6aと板状蓋2との間に作られる空間が密封された空間になるので、加圧媒体12の圧力がシールリング6の胴部6aの上面にロスすることなく付与されることになって、シールリング6の接触状態が長期にわたって一定に保たれることになる。
また、前記密封された空間に加圧媒体12を供給した後は、この加圧媒体12が圧力付与装置10側へ戻ることが一方弁11により阻止されるので、圧力付与装置10を一方弁11から外すことができる。
さらに、加圧媒体12を硬化性樹脂とする場合には、前記密封された空間内に硬化性樹脂を溶融状態で供給するようにし、この加圧媒体12としての硬化性樹脂が前記空間内で硬化するのを待つ。このように硬化性樹脂が硬化すると、一方弁11を取り外すことが可能である。但し、加圧媒体12を水などの液体や空気などの気体とする場合には、一方弁11を取り外すことはできない。
ところで、環状板4の上面が波状にうねっていたとしても、板状蓋2を環状板4の上面に載せた後で、圧力付与装置10により前記密封された空間内に加圧媒体12を供給すると、シールリング6に対する加圧媒体12の付与圧力が周方向で分散されることになって、図5に示すように、環状板4の上面のうねりに倣うように環状溝9から下へのシールリング6の飛び出し量が自動的に調整されるので、胴部6aおよびリップ6bの全周が環状板4の上面に接触させられることになる。
(2)例えば図示していないが、密封対策を施していない既設の開口開閉構造に、本発明を適用する場合を説明する。
この既設の開口開閉構造とは、シールリング6を取り付けていない板状蓋2を環状板4の上面に重ね合わせて締結部材(ボルト5)で締結している構造のことを言う。
まず、シールリング6を取り付けていない板状蓋2の下面に内枠7および外枠8を取り付け、板状蓋2において内枠7と外枠8との離隔空間(環状溝9)に対応する領域の外径側領域の周方向の複数箇所にボルト通し孔2aを形成するとともに、環状溝9に対応する領域の周方向の複数箇所に通孔2bを形成し、当該通孔2bに一方弁11を取り付け、環状溝9内にシールリング6を嵌合しておく。
また、環状板4において板状蓋2のボルト通し孔2aに対応する複数箇所にねじ孔4aを形成しておき、上開口1に筒状枠3を取り付けるとともに、この筒状枠3に環状板4を取り付ける。
そして、シールリング6に圧力を付与する処理は、上記(1)と同様であるので、ここでの記載は割愛する。
このように、前記既設の開口開閉構造に対して、後から上開口1への水浸入を防止する密封対策を施すことが可能になる。つまり、密封対策を施していない既設の開口開閉構造を、本発明を適用した実施形態の開口開閉構造に簡易に置き換えることが可能になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、環状板4の上面に板状蓋2を載せて当該両者を締結部材(ボルト5)で締結しているから、環状板4に板状蓋2を比較的簡単かつ強固に取り付けることが可能になる。
そして、シールリング6に対して圧力付与装置10で付与する圧力を調整することにより、環状板4に対するシールリング6の接触状態を調整することができる。
また、板状蓋2を環状板4に取り付けた状態では、内枠7により板状蓋2を支えているから、板状蓋2が重量物であってもリップ6bが潰れなくなる。また、シールリング6の外圧上昇時に、径方向外向きでかつ斜め下向きのリップ6bの接触圧力が強められるようになるため、高い止水性能を発揮する。
さらに、環状板4の上面が周方向に波状にうねっていたとしても、板状蓋2を環状板4に締結した状態において、シールリング6の胴部6aに圧力付与装置10でもって圧力を付与することにより、当該シールリング6のリップ6bが環状板4のうねりに倣うように撓んで下降させられるので、シールリング6の胴部6aおよびリップ6bの全周が環状板4の上面の周方向全域にほぼ均等な圧力で接触させられることになる。
これらのことにより、上記構成によれば、所期の止水性能を長期にわたって発揮できるようになるので、風雨による洪水や津波などが発生したときでも上開口1から地下空間への浸水を防止することが可能になる。
要するに、本発明を適用した実施形態によれば、環状板4の上面に板状蓋2を比較的簡単かつ強固に取り付け可能にしたうえで、シールリング6の全周を環状板4の上面に接触可能にするとともに、接触状態を調整可能とする開口開閉構造を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、板状蓋2で開放または閉塞する対象として地下空間の上開口1を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
前記対象としては、図示していないが、例えば地上に設置される構造物や船舶の貨物艙などのようないろいろな構造物の空間の上開口とすることが可能である。
(2)上記実施形態では、内枠7のみを環状板4の上面に当接させるようにした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
図示していないが、例えば内枠7および外枠8の両方を環状板4の上面に当接させるような構成にすることが可能であり、また、例えば外枠8のみを環状板4の上面に当接させるような構成にすることが可能である。
(3)上記実施形態に示すシールリング6については、特に限定されるものではなく、いろいろなタイプのシールリングを用いることが可能である。
(4)上記実施形態では、板状蓋2を環状板4に取り付ける締結部材をボルト5にした例を挙げているが、本発明はそれのみに限定されるものではない。
まず、図示していないが、例えば図3に示す環状板4のねじ孔4aをボルト通し孔に換えて、ボルト5のねじ軸部を前記ボルト通し孔から下向きに突き出させておいて、この突き出し部分にナットを螺合することにより、板状蓋2を環状板4に締結することができる。この場合、ボルト5と前記ナットが締結部材に相当する。
また、例えば板状蓋2を環状板4に締結する形態については、図示していないが、例えば図3に示す環状板4のねじ孔4aにボルト5の代わりにスタッドボルトを上向きに立てるように螺合して固定し、このスタッドボルトを板状蓋2のボルト通し孔2aから上向き突き出すように挿通してから、この上に突き出した前記スタッドボルトにナットを螺合する形態にすることが可能である。この場合、前記スタッドボルトと前記ナットとが締結部材に相当する。
(5)上記実施形態に示す圧力付与装置10については、特に限定されるものではなく、例えば下記(6),(7)に示すようないろいろなタイプの圧力付与手段を用いることが可能である。
(6)図6および図7に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態では、上記実施形態の圧力付与装置10の代わりに、加圧ボルト20を用いているとともに、上記実施形態のシールリング6と形状が異なるシールリング6Aを用いている。
具体的に、この実施形態のシールリング6Aは、胴部6A1の下面にリップ6A2が下向きに突き出すように設けられており、さらに、胴部6A1の上面の外角部と内角部とに突条部6A3が設けられている。
リップ6A2は、胴部6A1の径方向中央を下向きに漸次細くしたような下向き三角形とされている。
シールリング6Aの上内角部の突条部6A3は、内枠7の外周面に接触されていて、シールリング6Aの内周面と内枠7の外周面との間を密封する。一方、シールリング6Aの上外角部の突条部6A3は、外枠8の内周面に接触されていて、シールリング6Aの外周面と外枠8の内周面との間を密封する。
板状蓋2において環状溝9の周方向の複数箇所に対応する位置には、通孔2bの代わりにねじ孔2cが設けられている。このねじ孔2cそれぞれには、加圧ボルト20が頭部を上にした状態でねじ込まれている。
シールリング6Aの胴部6A1の上面には、圧力伝達部材21が載置されている。この圧力伝達部材21は、シールリング6Aの胴部6A1と同じ外形形状の環状板とされている。
そして、加圧ボルト20のねじ軸部の下端が、圧力伝達部材21の周方向の所定位置に当接されるようになっている。
この実施形態の場合、図7に示すように、予め加圧ボルト20のねじ込み量が浅くされていてシールリング6Aが環状溝9内の上に押し込まれた状態にしておく。
この状態において、板状蓋2を環状板4に締結部材(ボルト5)で締結し、その後、加圧ボルト20をねじ込むことによって圧力伝達部材21およびシールリング6Aを徐々に下降させると、シールリング6Aのリップ6A2が環状板4の上面に所定の圧力で接触させられることになる。
なお、下向き三角形に尖ったリップ6A2を備える場合、環状板4の上面に対してリップ6A2の接触面圧が集中するので、比較的小さな加圧力でもって大きな接触圧力を得ることができるなど、止水性能が向上する。
また、加圧ボルト20のねじ込み深さを深くしたり浅くしたり調整することによって、リップ6A2の接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
このような場合においても上記実施形態と同様の作用、効果が得られるので、その詳細な説明は割愛する。
(7)図8および図9に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態では、上記実施形態の圧力付与装置10の代わりに、圧縮バネ30を用いているとともに、上記各実施形態のシールリング6と形状が異なるシールリング6Bを用いている。
具体的に、この実施形態のシールリング6Bは、断面が矩形状の胴部6B1の下面にリップ6B2が下向きに突き出すように設けられており、図6に示す上面の外角部および内角部の突条部6A3が無くされている。
リップ6B2は、胴部6B1の径方向中央を下向きに漸次細くしたような下向き三角形とされている。
このシールリング6Bの内周面と外周面とには、突条部6B3が設けられている。この突条部6B3は、断面が半円形状になっている。
シールリング6Bの内周面の突条部6B3は、内枠7の外周面に接触されていて、シールリング6Bの内周面と内枠7の外周面との間を密封する。一方、シールリング6Bの外周面の突条部6B3は、外枠8の内周面に接触されていて、シールリング6Bの外周面と外枠8の内周面との間を密封する。
圧縮バネ30は、例えば円筒コイルバネとされていて、環状溝9の周方向複数箇所に当該環状溝9内において板状蓋2とシールリング6Bの胴部6B1の上面との間に収納されている。
この実施形態の場合、図9の状態から板状蓋2を環状板4に締結部材(ボルト5)で締結すると、図8に示すように、圧縮バネ30が圧縮されるとともに、この圧縮バネ30が弾性的に復元しようとする力(弾性復元力)によって、シールリング6Bが下向きに加圧されることになって、当該シールリング6Bのリップ6B2が環状板4の上面に所定の圧力で接触させられることになる。
なお、弾性復元力の異なる圧縮バネ30を選択的に使用することによって、リップ6B2の接触圧力を強くしたり弱くしたり調整することができるなど、止水性能を調整することができる。
このような場合においても上記実施形態と同様の作用、効果が得られるので、その詳細な説明は割愛する。
(8)上記実施形態において、図示していないが、例えば環状板4の上面に少なくとも防水性を有する膜をコーティングする形態にすることが可能である。
なお、前記膜については、例えば防水性ならびに滑性の優れたエポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、ふっ素系樹脂などとすることが好ましい。また、膜4の膜厚は、例えば1~5mm程度にすることが考えられるが、環状板4の上面の応答(面粗さ)に応じて適宜に設定される。
この膜を形成する前には、環状板4の上面に前記膜の付着強度を高めて剥離しにくくさせるための下処理を施すことが好ましい。この下処理としては、例えばディスクサンダー、ショットブラストなどにより表面に適宜の凹凸を付ける処理が挙げられる。
このよう、環状板4の上面に少なくとも防水性を有する膜をコーティングした場合には、シールリング6,6A,6Bのリップ6b,6A2,6B2の接触部位に微小隙間が発生しにくくなるので、止水性能がさらに向上することになる。
本発明は、地下構造物または筐体の空間の上開口を板状蓋で開放または閉塞可能とする開口開閉構造に好適に利用することが可能である。
1 地下空間の上開口
2 板状蓋
2a ボルト通し孔
2b 通孔
3 筒状枠
4 環状板
4a ねじ孔
5 ボルト
6 シールリング
6a 胴部
6b リップ
6c 突条部
7 内枠
8 外枠
9 環状溝
10 圧力付与装置
11 一方弁
12 加圧媒体

Claims (7)

  1. 空間の上開口に板状蓋を開放または閉塞可能とする開口開閉構造であって、
    前記上開口の外周には、径方向外向きに張り出す環状板が設けられており、
    前記板状蓋は、前記環状板の外周形状と同じ外周形状に形成されており、この板状蓋の下面において前記環状板の上面に対応する領域には、内枠と当該内枠よりも上下方向の寸法が小さい外枠とが径方向に離隔するように取り付けられており、
    前記内枠と前記外枠との離隔空間(環状溝)内には、シールリングが上下方向に変位可能に嵌合されており、
    このシールリングは、前記環状溝内に上下方向に変位可能に嵌合される胴部の下端に前記環状板の上面に接触させられるリップを設けた構成とされており、
    前記板状蓋には、前記胴部の上面に圧力を付与することにより前記リップの接触圧力を調整するための圧力付与手段が設けられており、
    前記板状蓋は、前記上開口の閉塞位置に配置された状態で、前記外枠よりも外径側領域の周方向の複数箇所が前記環状板に締結部材で締結されることにより非分離とされることを特徴とする開口開閉構造。
  2. 請求項1に記載の開口開閉構造において、
    前記環状板の上面には、少なくとも防水性を持つ膜がコーティングされていることを特徴とする開口開閉構造。
  3. 請求項1または2に記載の開口開閉構造において、
    前記シールリングのリップは、前記胴部の下端における外周に径方向外向きでかつ斜め下向きに突き出すように連接される構成とされることを特徴とする開口開閉構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の開口開閉構造において、
    前記圧力付与手段は、前記板状蓋と前記内枠と前記外枠と前記胴部の上面との間に硬化性樹脂を溶融状態で加圧供給する構成とされることを特徴とする開口開閉構造。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の開口開閉構造において、
    前記圧力付与手段は、前記板状蓋と前記内枠と前記外枠と前記胴部の上面との間に液体または気体を加圧供給する構成とされることを特徴とする開口開閉構造。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の開口開閉構造において、
    前記圧力付与手段は、前記胴部の上面に配置される可撓性を有する圧力伝達部材と、この圧力伝達部材を介して前記胴部を下向きに押圧するための加圧ボルトとで構成され、
    前記加圧ボルトは、前記板状蓋において前記環状溝に対応する領域に板厚方向に貫通形成されるねじ孔に、頭部を上にした状態でねじ軸部がねじ込まれるとともに、当該ねじ軸部の下端が前記圧力伝達部材の上面に当接されることを特徴とする開口開閉構造。
  7. 請求項1から3のいずれか1項に記載の開口開閉構造において、
    前記圧力付与手段は、前記環状溝の周方向複数箇所に当該環状溝内において前記板状蓋と前記胴部の上面との間に収納される圧縮バネとされ、
    前記圧縮バネは、前記板状蓋が前記環状板に前記締結部材で締結されることに伴い圧縮されることにより、当該圧縮バネの弾性復元力が前記胴部を下降させて前記リップを前記環状板の上面に圧接させることを特徴とする開口開閉構造。
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