JP7370403B2 - 墨出し方法 - Google Patents
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Description
トの位置を設計図上の設置位置に基づいて床面上に基準点を設け、この基準点にレーザー
垂直照射装置を設置し天井等にレーザーを照射してマークを付けていた。この作業は墨出
し作業と云われているが、この作業には通常、特開2006-177821号公報に記載
されているようなレーザー垂直照射装置が使用されている。この種レーザー垂直照射装置
はアンカーボルトの設置位置即ち床面の基準点毎に照射装置を移動してレーザーを照射し
、そこにマークを付けていたので、この作業は非常に非効率的であった。
目的としている。
図の映像を天井に投影することにより、墨出し作業を能率的に行うことができ墨出し方法
を提供するものである。
り付けるためのアンカーボルトの位置を記入した設計原図に、X軸・Y軸の基準線、プロ
ジェクターを設置するセンターの位置、上記プロジェクターの方位を定める方形の仮想基
準枠の四隅に設けた方位調整基準点、及び、天井に映写された設計原図の映像の歪みを修
正するための方形の仮想基準枠の4隅に設けた歪補正基準点をそれぞれ記入する。
レンズ、天井に映写される設計原図の映像の歪みを修正するための歪補正機能及びプロジ
ェクターの方位を決定するための指針を設けたプロジェクターに読み込む。
の位置に対応する床面上の位置に記入する。
記載されたプロジェクターのセンターの位置及び方位調整基準点を床面上の対応する位置
に記入する。
記載された歪補正基準点を床面上の対応する位置に記入する。
位置に記入する。
第6工程及び第7工程の天井の対応する垂直位置に記入する具体的方法は、床面上に記入
されたプロジェクターの光軸のセンターの位置及び歪補正基準点に順次、レーザー垂直照
射装置を設置して施工対象天井に照射し、照射点に墨汁等の筆記具等を使用して人為的に
マークを付ける。
ェクターを設置し、プロジェクターの方位調整基準点とプロジェクターの方位を決定する
ための指針とを位置合わせしてプロジェクターを定められた方位に設定する。
投影する。
補正基準点と天井に記入された上記センター及び歪補正基準点とがずれていた場合には、
上記プロジェクターの画像歪補正機能を使用して両者が一致するように調整する。この調
整作業はプロジェクターに付設されたリモコン装置を使用してプロジェクターに内蔵され
た画像歪補正機能を使用して天井に投影されたセンター及び歪補正基準点の位置を移動さ
せる操作を人為的に行う。
に記入されたセンター及び歪補正基準点の位置が合致した場合、投影画像中の新規設備の
アンカーボルトの位置を上記天井にマークする。これで、天井にアンカーボルトの位置を
記入する墨出し作業は終了する。
が記載された墨出し設計原画をプロジェクターにより天井に投影することにより、通常、
6m×4m程度の広さの部屋では30個以上もあるアンカーボルトがあるので、その設置
位置を天井にマークする作業を能率的に行うことができる。
、天井の正確な位置にアンカーボルトの設置位置をマークすることができる。
常部屋の天井の高さは同じなので、その部屋の設計原図を作成して、プロジェクターに読
み込ませ、プロジェクターのセンターの位置及び方位調整基準点を床面上に記入すれば、
歪補正基準点を床面上に記入する第5工程それを天井に転記する第7工程及び天井に投影
された画像の歪補正を行う第10工程を省略することができる。
これらの工程が最も手間のかかる工程なのでこれらの工程が省略で来れば全体の作業の能
率は非常に改善される。
6には施工対象天井の既設設備61の配置図及び新規設備62の見取り図と新規設備を固
定するためのアンカーボルトの位置621が記載されている。新規設備は設計原図6中に
62のように二重線で記載されている。また、新規設備を固定するアンカーボルトは62
1に示す様に二重丸中に十の文字が記入された符号で示している。
を設置するセンター63、該センター63を中心にしてプロジェクターの方位を定める方
形の仮想基準枠64の四隅に設けた方位調整基準点641~644、及び、基準枠64の
外周に天井に映写された設計原図の映像の歪みを修正するための方形の仮想基準枠65の
4隅に設けた歪補正基準点651~654をそれぞれ記入する。
、天井に映写される設計原図の映像の歪みを修正するための歪補正機能及びプロジェクタ
ーの方位を決定するための指針29を設けたプロジェクター3に読み込む。
図6によってプロジェクター3の構造について説明する。
プロジェクター3を備えた墨出し装置1は、方形の台車の2の上に上向きに投影レンズ3
2が設置されているプロジェクター3が搭載されている。
211が縦横に固定されている。プロジェクター3の支持枠23がフレーム21に立設さ
れている。フレーム21の4隅には車輪24が縦軸25に回動自在に取り付けられている
。231は支持枠23の補強用の支柱である。26はプロジェクター3を取り付けるため
の取付片で4カ所設けられていて、プロジェクター3の裏面に設けられた取付片34をボ
ルトナットで固定する。なお、フレーム21の各辺には、プロジェクターの方位を決定す
るための床面7に記載された方位基準点721~724に位置合わせをするための指針2
9が設けられている。
た軸受28に調整棒281が裸合されている。この水平維持装置27はフレーム21の3
カ所に取り付けられている。フレーム21の中央に取り付けられる水平維持装置27はプ
ロジェクター3の方位を調整するための指針としても使用できる。
ンズ32が取り付けられ、レンズの光軸は垂直方向を指向している。33は受光部でリモ
コンからの赤外線信号を受信する窓である。
本体31の裏面には台車2の支持枠23に取り付けられた取付片26に結合するための取
付片34が4カ取り付けられている。
Y軸基準線67を、設計原図の位置に対応する床面7上の位置にX軸基準線74及びY軸
基準線75として記入する。
原図6に記載された方位調整基準点641~644を床面上の対応する位置に方位調整基
準点721~724として記入する。
原図6に記載された歪補正基準点651~654を床面上の対応する位置に歪補正基準点
731~734として記入する。
る垂直位置にセンター81として記入する。
置に歪補正基準点821~824として記入する。
面に記入された方位調整基準点721~724にプロジェクター3の指針29を合わせて
方位を決定する。
像を照射する。
~844が天井8に記入されたセンター81及び歪補正基準点821~824とずれてい
た場合には、プロジェクター3の歪補正機能を使用して両者が一致するように調整する。
形歪みを補正するための歪補正基準枠等が記載された設計原図6をパソコン35でプロジ
ェクター3内部の中央処理装置36を介して画像制御部37に送信する。画像制御部37
で表示用に処理された画像信号は映像装置39の表示部391を介して投影レンズ32か
らに放影されてスクリーン即ち天井8に映像が表示される。
51、画像歪調整ボタン52,方向ボタン53,OKボタン54が設けられている。
天井に投影された設計原図6の画像の歪補正基準点841~844と天井に記入されてい
る歪補正基準点821~824とがずれている場合は、リモコン5操作で天井に歪補正指
示画面89を投影させ、方向ボタン53を使用して歪補正指示画面89の4隅の内希望す
るコーナー891、例えば映像の歪補正基準点843を指定して、OKを出した後、歪補
正基準点843を天井に記載された歪補正基準点823に近づけるように方向ボタン53
の矢印を選んで移動させる。
系制御部381で処理された信号により画像歪補正部38で画像信号を補正し、補正され
た画像信号が画像制御部37から映像装置39の表示部391に送られ、補正された画像
信号が投影レンズ32によってスクリーン即ち天井に補正された設計原図の画像が映写さ
れる。
記入されたセンター及び歪補正基準点の位置とが合致した場合、投影画像中の新規設備8
6のアンカーボルトの位置861(その他多数)を天井8に記入する。
このマークの記入方法は、墨汁等の筆記具を使用して人為的にマークを付ける。
これで一つの部屋の墨出し作業は終了し、次の部屋でその部屋の設計原図に基づいて墨出
し作業を行う。
同じ建物の別の部屋の墨出し作業を行う場合、部屋の広さや設備の位置が異なっても、通
常部屋の天井の高さは同じなので、その部屋の設計原図に応じて、第1工程~第7工程迄
の作業を行って、第9工程で天井に設計原図の画像を投影する。通常の場合、天井に投影
された画像のセンターの位置及び歪補正基準点の位置と天井に記載されたセンターの位置
及び基準枠の4隅の歪補正基準点は一致するので、歪補正基準点を床面に記入する第5工
程、床面の歪補正基準点を天井に転記する第7工程及び映像の歪みを調整する第10工程
を省略することができる。
これらの工程が最も手間のかかる工程なのでこれらの工程が省略で来れば全体の作業の能
率は非常に改善される。
最初の部屋で歪み調整作業を行ったプロジェクターを使用して別の部屋でその部屋の設計
原図を天井に投影した場合、多少のずれが発生する場合がある。これは別の部屋の床面が
傾斜している場合である。このずれを補正するためには図7で説明した台車2に設けられ
た水平維持装置27を使用する。水平維持装置27はフレーム21の3カ所に設けられて
いる。それぞれの水平維持装置27の調整棒281を回転させて高さを上下させて台車2
を水平に維持し、プロジェクターの3の投影レンズ32の光軸を垂直に保つことにより、
投影画像のずれを解消することができる。
2 台車
27 水平維持装置
29 方位基準点指針
3 プロジェクター
32 投影レンズ
35 パソコン
4 センター
41 方位調整基準枠
411-414 方位調整基準点
42 歪補正基準枠
421-424 歪補正基準点
5 リモコン
51 電源ボタン
52 画像歪補正ボタン
6 設計原図
62 新設設備
621 新設設備のボルトの位置
63 センター
64 方位調整基準枠
641-644 方位調整基準点
65 歪補正基準枠
651-654 歪補正基準点
7 床面
71 床面上のセンター
72 床面上の方位調整基準枠
721-724 床面上の方位調整基準点
73 床面上の歪補正基準枠
731-734 床面上の歪補正基準点
74 床面上のX軸基準線
75 床面上のY軸基準線
8 天井
81 天井のセンター
82 天井の歪補正基準枠
821-824 天井の歪補正基準点
83 映像のセンター
84 映像の歪補正基準枠
841-844 映像の歪補正基準点
86 映像の新規設備
861 映像の新規設備のボルト
89 歪補正指示画面
891 補正指定コーナー
Claims (4)
- 施工対象天井の既設設備の配置図及び新規設備並びに天井に取り付けるためのアンカーボ
ルトの位置を記入した設計原図に、X軸・Y軸の基準線、プロジェクターを設置するプロ
ジェクターのセンターの位置、上記プロジェクターの方位を定める方形の仮想基準枠の四
隅に設けた方位調整基準点、及び、天井に映写された設計原図の映像の歪みを修正するた
めの方形の仮想基準枠の4隅に設けた歪補正基準点をそれぞれ記入する第1工程、
上記第1工程で作成された設計原図を、垂直線上に光軸を持つ上向きの投影レンズ、天井
に映写された設計原図の映像の歪みを修正するための画像歪補正機能、及び、プロジェク
ターの方位を決定するための指針を設けたプロジェクターに読み込む第2工程、
上記第1工程で記入された設計原図のX軸・Y軸の基準線を、上記設計原図の位置に対応
する床面上の位置に記入する第3工程、
上記第3工程で記入されたX軸・Y軸の基準線を基にして、上記設計原図に記載されたプ
ロジェクターのセンターの位置及び方位調整基準点を床面上の対応する位置に記入する第
4工程、
上記第3工程で記入されたX軸・Y軸の基準線を基にして、上記設計原図に記載された歪
補正基準点を床面上の対応する位置に記入する第5工程、
上記第4工程で床面上に記入されたプロジェクターのセンターの位置を天井の対応する垂
直位置に記入する第6工程、
上記第5工程で床面上に記入された歪補正基準点を天井の対応する垂直位置に記入する第
7工程、
上記第4工程で床面上に記入されたプロジェクターのセンターの位置にプロジェクターを
設置し、床面に記入された方位調整基準点にプロジェクターの指針を位置合わせして、プ
ロジェクターを定められた位置に定められた方位に設置する第8工程、
上記第8工程で床面上に設置されたプロジェクターから天井に向けて上記設計原図の映像
を照射する第9工程、
上記第9工程で天井に投影された設計原図の映像のセンター及び歪補正基準点が天井に記
入された上記センター及び歪補正基準点とずれていた場合には、上記プロジェクターの画
像歪補正機能を使用して両者が一致するように調整する第10工程、
上記第10工程で投影画像の中のセンター及び歪補正基準点の位置と天井に記入されたセ
ンター及び歪補正基準点の位置とが一致した場合、投影画像中の新規設備のアンカーボル
トの位置を天井にマークする第11工程よりなることを特徴とする墨出し方法。
- 上記第4工程におけるプロジェクターのセンターの位置及び方位調整基準点並びに第5工
程における歪補正基準点を床面上にマークする方法は、墨汁等の筆記具を使用して人為的
にマークを付けることを特徴とする請求項1に記載の墨出し方法。 - 上記第6工程における床面上に記入されたプロジェクターのセンターの位置及び第7工程
における床面上に記入された歪補正基準点をそれぞれ天井の対応する垂直位置に記入する
方法は、床面上に記入されたプロジェクターのセンターの位置及び歪補正基準点の位置に
順次レーザー垂直照射装置を設置して施工対象天井に照射し、照射点に筆記具等を使用し
て人為的にマークを付けることを特徴とする請求項1に記載の墨出し方法。 - 上記第10工程において、天井に投影された設計原図の映像のセンター及び歪補正基準点
と天井に記入されたセンターの位置及び歪補正基準点とがずれていた場合にプロジェクタ
ーの画像歪補正機能を使用して両者が一致するように調整する方法は、上記プロジェクタ
ーに付設されたリモコン装置を使用して該プロジェクターに内蔵された画像歪補正機能を
人為的に操作して行うことを特徴とする請求項1に記載の墨出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022033130A JP7370403B2 (ja) | 2022-03-04 | 2022-03-04 | 墨出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022033130A JP7370403B2 (ja) | 2022-03-04 | 2022-03-04 | 墨出し方法 |
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JP2023128639A JP2023128639A (ja) | 2023-09-14 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022033130A Active JP7370403B2 (ja) | 2022-03-04 | 2022-03-04 | 墨出し方法 |
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JP (1) | JP7370403B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026894A (ja) | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Ibaraki Univ | 墨出し装置 |
JP2014027651A (ja) | 2012-06-19 | 2014-02-06 | Ricoh Co Ltd | プロジェクタおよび台形歪み補正方法 |
JP2017181342A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 前田建設工業株式会社 | 墨出し支援装置及び墨出し支援方法 |
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2022
- 2022-03-04 JP JP2022033130A patent/JP7370403B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014027651A (ja) | 2012-06-19 | 2014-02-06 | Ricoh Co Ltd | プロジェクタおよび台形歪み補正方法 |
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