JP7368767B2 - 増悪リスク予測システム - Google Patents

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Description

増悪リスク予測システムに関する。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)等の呼吸器疾患を患う患者は、増悪を起こすと入院することとなり、医療費が増大する。増悪を抑えるためには、増悪リスクを予測し、増悪が生じないように予め対処する必要がある。特許文献1(特許第7000423号公報)では、患者の生体情報に基づいて、増悪リスクを予測する技術が開示されている。
特許文献1では、睡眠時を含む安静時の生体情報に基づいて、増悪リスクを予測しており、労作時の生体情報は考慮されていないため、増悪リスクを十分に予測することができない、という課題がある。
第1観点の増悪リスク予測システムは、呼吸器疾患を患う患者の増悪リスクを予測する。増悪リスク予測システムは、取得部と、記憶部と、予測部と、を備える。取得部は、生体情報と、患者情報と、を含む第1情報を取得する。生体情報は、患者の労作時及び安静時の情報である。患者情報は、病状に関する患者の情報である。記憶部は、第1情報を記憶する。予測部は、第1情報に基づいて、増悪リスクを予測する。
第1観点の増悪リスク予測システムでは、取得部は、生体情報と、患者情報と、を含む第1情報を取得する。生体情報は、患者の労作時及び安静時の生体情報である。予測部は、第1情報に基づいて、増悪リスクを予測する。その結果、増悪リスク予測システムは、患者の労作時及び安静時の生体情報に基づいて、増悪リスクを予測することができる。
第2観点の増悪リスク予測システムは、第1観点の増悪リスク予測システムであって、第1情報は、環境情報、をさらに含む。環境情報は、患者が居る建物の屋内及び/又は屋外の情報である。
第2観点の増悪リスク予測システムは、このような構成により、環境情報も考慮して、増悪リスクを予測することができる。
第3観点の増悪リスク予測システムは、第1観点又は第2観点の増悪リスク予測システムであって、生体情報は、呼吸数、呼吸波形、呼気ガス成分量、血中酸素濃度、心拍数、身長、体重、の内の少なくとも1つである。
第4観点の増悪リスク予測システムは、第1観点から第3観点のいずれかの増悪リスク予測システムであって、患者情報は、病状の進行度、対標準1秒量、処方流量、既往歴、服薬の種類、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調、の内の少なくとも1つである。
第5観点の増悪リスク予測システムは、第2観点の増悪リスク予測システムであって、屋内の環境情報は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度、オゾン濃度、SO3濃度、屋外との寒暖差、塵埃量、PM2.5の量、黄砂量、カビの量、ウイルスの量、VOCの量、花粉量、アレルギー物質量、菌の量、酸素濃度、気流、及び気圧、の内の少なくとも1つである。屋外の環境情報は、温度、湿度、天候、気圧、塵埃量、PM2.5の量、及び黄砂量、の内の少なくとも1つである。
第6観点の増悪リスク予測システムは、第1観点から第5観点のいずれかの増悪リスク予測システムであって、学習部、をさらに備える。学習部は、第1情報と、増悪に関する評価と、を関連付けて学習する。予測部は、第1情報を、学習部が作成した学習モデルに入力することにより、増悪リスクを予測する。
第6観点の増悪リスク予測システムは、このような構成により、学習モデルを用いて、増悪リスクを予測することができる。
第7観点の増悪リスク予測システムは、第1観点から第6観点のいずれかの増悪リスク予測システムであって、提示部、をさらに備える。提示部は、予測部により予測した増悪リスクに基づいて、患者に、増悪リスクに関する案内を提示する。
第7観点の増悪リスク予測システムは、このような構成により、増悪リスクが比較的高い場合に、患者に増悪リスクを知らせることができる。
第8観点の増悪リスク予測システムは、第2観点の増悪リスク予測システムであって、操作部、をさらに備える。操作部は、予測部により予測した増悪リスクに基づいて、増悪リスクが改善するように、建物に設置された空気調和機を操作する。
増悪リスク予測システムの概略構成図である。 予測装置の機能ブロック図である。 酸素濃縮装置の機能ブロック図である。 増悪リスク予測システムの処理の一例を説明するためのフローチャートである。
(1)全体構成
増悪リスク予測システム1は、呼吸器疾患を患う患者Pの増悪リスクを予測する。図1は、増悪リスク予測システム1の概略構成図である。図1に示すように、増悪リスク予測システム1は、予測装置10と、酸素濃縮装置20と、患者端末30と、医師端末40と、空気調和機50と、を有する。予測装置10と、酸素濃縮装置20と、患者端末30と、医師端末40と、空気調和機50とは、ネットワークNWを介して、通信可能に接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネットである。
建物BLの屋内の対象空間SPには、据え置き型の酸素濃縮装置20が設置されている。酸素濃縮装置20は、カニューラNCを通じて、患者Pに酸素を供給する。患者Pは、カニューラNCを装着しながら、建物BLの屋内を動き回り、又は建物BLの屋内で安静にしている。また、患者Pは、後述する患者情報D2等の各種情報を、患者端末30を介して予測装置10に入力する。
建物BLには、対象空間SPの空気調和を行うための空気調和機50が設置されている。特に、対象空間SPには、室内機51が設置されている。また、対象空間SPには、温度センサ、湿度センサ等の屋内環境センサSR1が設置されている。予測装置10と、屋内環境センサSR1とは、ネットワークNWを介して、通信可能に接続されている。
患者Pは定期的に(本実施形態では、月に1度)通院し、医師Dの診察を受ける。医師Dは、診察時の診断結果等を、医師端末40を介して予測装置10に入力する。
予測装置10は、酸素濃縮装置20、患者端末30、医師端末40、及び屋内環境センサSR1から各種情報を取得し、患者Pの増悪リスクを予測する。予測装置10は、予測した患者Pの増悪リスクに基づいて、酸素濃縮装置20、及び空気調和機50に、各種情報を送信する。
(2)詳細構成
(2-1)予測装置
予測装置10は、クラウド上に設置されるコンピュータである。図2は、予測装置10の機能ブロック図である。図2に示すように、予測装置10は、主として、記憶部11と、入力部12と、表示部13と、通信部14と、制御部19と、を有する。
(2-1-1)記憶部
記憶部11は、RAM、ROM、及びHDD等の記憶装置である。記憶部11は、制御部19が実行するプログラムや、プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。本実施形態では、記憶部11は、特に、後述する第1情報を記憶する。
(2-1-2)入力部
入力部12は、キーボード、及びマウスである。予測装置10に対する各種命令や、各種情報は、入力部12を用いて入力することができる。
(2-1-3)表示部
表示部13は、モニターである。表示部13には、記憶部11に記憶された各種情報等を表示することができる。
(2-1-4)通信部
通信部14は、ネットワークNWを介して、酸素濃縮装置20等と通信を行うためのネットワークインターフェイス機器である。
(2-1-5)制御部
制御部19は、CPUやGPU等のプロセッサである。制御部19は、記憶部11に記憶されているプログラムを読み込んで実行し、予測装置10の様々な機能を実現する。また、制御部19は、プログラムに従って、演算結果を記憶部11に書き込んだり、記憶部11に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図2に示すように、制御部19は、機能ブロックとして、取得部191と、学習部192と、予測部193と、提示部194と、操作部195と、を有する。
(2-1-5-1)取得部
取得部191は、生体情報D1と、患者情報D2と、環境情報D3と、を含む第1情報を取得する。第1情報は、後述する学習モデルMの説明変数となる情報である。本実施形態では、第1情報は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3から構成される。
(a)生体情報
生体情報D1は、患者Pの労作時及び安静時の情報である。生体情報D1は、呼吸数、呼吸波形、呼気ガス成分量、血中酸素濃度、心拍数、身長、体重、の内の少なくとも1つである。呼吸数は、1分当たりの呼吸の回数である。呼吸波形は、所定時間内の吸気及び呼気の強さを、それぞれ正及び負の振幅として表した波形である。言い換えると、呼吸波形は、所定時間内の複数の時刻における振幅の値である。呼気ガス成分量は、呼気ガスに含まれる、酸素、二酸化炭素等の各成分の割合である。
本実施形態では、生体情報D1として、呼吸数、呼吸波形、及び呼気ガス成分量を用いる。取得部191は、呼吸数、呼吸波形、及び呼気ガス成分量を、1分毎に、酸素濃縮装置20から取得する。
なお、生体情報D1として、血中酸素濃度、及び心拍数を用いる場合、取得部191は、血中酸素濃度、及び心拍数を、例えば、1分毎に、患者Pが装着しているパルスオキシメータや、スマートウォッチから取得する。このとき、患者Pは、予め、パルスオキシメータや、スマートウォッチを装着しておく。また、生体情報D1として、身長、及び体重を用いる場合、取得部191は、例えば、月に1度、患者Pから患者端末30を介して、身長、及び体重を取得する。
(b)患者情報
患者情報D2は、病状に関する患者Pの情報である。患者情報D2は、病状の進行度、対標準1秒量、処方流量、既往歴、服薬の種類、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調、の内の少なくとも1つである。病状の進行度は、病状の段階を示す「I期」から「IV期」までの値である。対標準1秒量は、年齢、体格、性別による予測1秒量に対するパーセント値である。処方流量は、酸素濃縮装置20から患者Pに供給される、医師Dから処方された、労作時と安静時の酸素流量である。既往歴は、「糖尿病」等の病名である。服薬の種類は、服薬している薬の名称である。咳の程度、痰の程度、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調は、例えば、それぞれの程度を示す10段階の数値によって表される。痰の色は、「黄緑」、「緑」等の色名によって表される。
本実施形態では、患者情報D2として、病状の進行度、対標準1秒量、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調を用いる。取得部191は、月に1度の診察時に、医師Dから医師端末40を介して、病状の進行度、及び対標準1秒量を取得する。また、取得部191は、月に1度、患者Pから患者端末30を介して、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調を取得する。
なお、患者情報D2として、処方流量、既往歴、及び服薬の種類を用いる場合、取得部191は、例えば、月に1度の診察時に、医師Dから医師端末40を介して、処方流量、既往歴、及び服薬の種類を取得する。
(c)環境情報
環境情報D3は、患者Pが居る建物BLの屋内及び/又は屋外の情報である。建物BLの屋内の環境情報D3(以下、屋内環境情報D31と記載することがある。)は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度、オゾン濃度、SO3(三酸化硫黄)濃度、屋外との寒暖差、塵埃量、PM2.5の量、黄砂量、カビの量、ウイルスの量、VOC(Volatile Organic Compounds、揮発性有機化合物)の量、花粉量、アレルギー物質量、菌の量、酸素濃度、気流、及び気圧、の内の少なくとも1つである。建物BLの屋外の環境情報D3(以下、屋外環境情報D32と記載することがある。)は、温度、湿度、天候、気圧、塵埃量、PM2.5の量、及び黄砂量、の内の少なくとも1つである。
本実施形態では、屋内環境情報D31として、温度、及び湿度を用いる。取得部191は、1分毎に、屋内環境センサSR1(具体的には、温度センサ、及び湿度センサ)から、対象空間SPの温度、及び湿度を取得する。また、本実施形態では、屋外環境情報D32として、温度、及び湿度を用いる。取得部191は、1分毎に、気象庁等の外部サーバから、ネットワークNWを介して、屋外の温度、及び湿度を取得する。
なお、屋内環境情報D31として、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度、オゾン濃度、SO3濃度、屋外との寒暖差、塵埃量、PM2.5の量、黄砂量、カビの量、ウイルスの量、VOCの量、花粉量、アレルギー物質量、菌の量、酸素濃度、気流、及び気圧を用いる場合、取得部191は、例えば、1分毎に、それぞれの情報を計測可能な屋内環境センサSR1から、これらの情報を取得する。また、屋外環境情報D32として、天候、気圧、塵埃量、PM2.5の量、及び黄砂量を用いる場合、取得部191は、例えば、1分毎に、気象庁等の外部サーバから、ネットワークNWを介して、これらの情報を取得する。
(2-1-5-2)学習部
学習部192は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3(第1情報)と、増悪に関する評価と、を関連付けて学習する。
学習部192は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を説明変数とし、増悪に関する評価を目的変数とする学習モデルM、を作成するための学習用データセットを作成する。本実施形態では、学習部192は、学習用データセットを、1分毎に1レコードずつ作成する(以下、学習用データセットのレコードを、学習レコードと記載することがある)。新しく作成する学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3は、直前に取得部191により取得した生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3とする。例えば、生体情報D1に含まれる「呼吸数」は、1分毎に取得するため、学習データの「呼吸数」の値は、学習レコード毎に異なり得る。また、例えば、患者情報D2に含まれる「病状の進行度」は、月に1度取得するため、学習用データセットの「病状の進行度」の値は、約1か月毎に変化し得る。
増悪に関する評価は、「増悪(=1)」又は「増悪でない(=0)」の二値の値をとる。学習部192は、学習レコードを作成する毎に、当該学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3に基づき、増悪に関する評価を設定する。学習部192は、例えば、患者情報D2に含まれる「病状の進行度」等のすべての情報が、予め記憶しているそれぞれの閾値を超えている場合に、増悪に関する評価を「増悪」に設定する。また、学習部192は、例えば、生体情報D1に含まれる「呼吸波形」と、予め記憶している増悪時の呼吸波形とを比較し、これらの差分が所定の値を超えている場合に、増悪に関する評価を「増悪」に設定する。
学習部192は、学習用データセットを用いて、学習モデルMを作成する。本実施形態では、学習部192は、週に1度、学習モデルMを作成する。学習部192は、初めて学習モデルMを作成する場合、それまでに作成した学習用データセットを用いて、学習モデルMを作成する。学習部192は、2回目以降に学習モデルMを作成する場合、前回の学習モデルMの作成時以降に作成された学習用データセットを用いて、学習モデルMを作成する(この場合は、学習モデルMの更新を意味する)。本実施形態では、学習モデルMは、全結合型のニューラルネットワークである。しかし、学習モデルMは、これに限定されず、SVM、ランダムフォレスト、XGBoost等の他の学習モデルを用いてもよい。学習モデルMは、入力層に説明変数の個数のノードを有し、出力層に1つのノードを有する。学習モデルMの中間層の活性化関数は、ランプ関数とし、学習モデルMの出力層の活性化関数は、シグモイド関数とする。言い換えると、学習モデルMは、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3が入力されると、増悪に関する評価が「増悪」である確率を示す「0」から「1」までの実数値を出力する。
また、学習部192は、屋内環境情報D31の中から、「増悪に関する評価」に最も寄与する説明変数(以下、寄与変数と記載することがある。)と、出力される「増悪に関する評価」の値が、所定の値(本実施形態では、「0.5」)よりも小さくなり得る寄与変数の目標値と、を決定する。学習部192は、例えば、フィルタ法、ラッパー法等を用いて、寄与変数と、寄与変数の目標値と、を決定する。学習モデルMがランダムフォレスト等である場合、学習部192は、組み込み法を用いて、寄与変数と、寄与変数の目標値と、を決定してもよい。
(2-1-5-3)予測部
予測部193は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3(第1情報)に基づいて、増悪リスクを予測する。具体的には、予測部193は、取得部191により取得した、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を、学習部192が作成した学習モデルMに入力することにより、増悪リスクを予測する。
本実施形態では、増悪リスクは、「0」から「10」までの整数値によって表現される。数値が大きい程、増悪リスクは高い。予測部193は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を学習モデルMに入力し、増悪に関する評価が「増悪」である確率を示す「0」から「1」までの実数値を出力する。予測部193は、出力した値の小数第2位以降を切り捨て、さらに10倍した値を、増悪リスクとして予測する。
予測部193は、1分毎に、直前に取得部191により取得した生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を学習モデルMに入力することにより、増悪リスクを予測する。言い換えると、予測部193は、1分毎に作成される学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を学習モデルMに入力することにより、増悪リスクを予測する。
(2-1-5-4)提示部
提示部194は、予測部193により予測した増悪リスクに基づいて、患者Pに、増悪リスクに関する案内を提示する。増悪リスクに関する案内は、予測された増悪リスクの値に応じて、内容が変更される。増悪リスクが「5」の場合、増悪リスクに関する案内は、例えば、「(増悪リスク「5」)注意:安静にしましょう。」というテキストデータである。また、増悪リスクが「8」の場合、増悪リスクに関する案内は、例えば、「(増悪リスク「8」)警告:医療機関へご相談をお勧めします。」というテキストデータである。
本実施形態では、提示部194は、酸素濃縮装置20を介して、患者Pに、増悪リスクに関する案内を提示する。本実施形態では、提示部194は、増悪リスクが「5」以上である場合に、酸素濃縮装置20に、増悪リスクに関する案内を送信する。
(2-1-5-5)操作部
操作部195は、予測部193により予測した増悪リスクに基づいて、増悪リスクが改善するように、建物BLに設置された空気調和機50を操作する。本実施形態では、操作部195は、予測部193により予測した増悪リスクが、所定の値(本実施形態では、「5」)以上である場合に、学習部192によって決定された寄与変数と、寄与変数の目標値と、に基づいて、次に予測される増悪リスクが、所定の値よりも小さくなるように、空気調和機50に制御情報を送信する。例えば、寄与変数が「温度」、寄与変数の目標値が「25℃」である場合、操作部195は、対象空間SPの温度が25℃となるように、空気調和機50に制御情報を送信する。
(2-2)酸素濃縮装置
図3は、酸素濃縮装置20の機能ブロック図である。図3に示すように、酸素濃縮装置20は、ケーシング21と、ケーシング21の内部に設置される酸素発生部22、流量調整部23、記憶部27、通信部28、及び制御部29と、ケーシング21の表面に設置される酸素排出部24、入力部25、及び表示部26と、を有する。
酸素発生部22は、酸素濃縮ガスを発生させる。酸素発生部22と酸素排出部24とは、流量調整部23を介して、流路FPによって接続されている。酸素排出部24には、カニューラNCが取り付けられている。カニューラNCの患者P側の先端には、患者Pの鼻に装着される一対の装着部が設けられている。酸素発生部22により発生した酸素は、流路FP、酸素排出部24、及びカニューラNCを介して、患者Pに供給される。このとき、流量調整部23は、患者Pに供給される酸素流量を調整する。
入力部25は、医師Dから処方された酸素流量等を入力するための装置である。表示部26は、現在の酸素流量等を表示するための画面である。記憶部27は、RAM、ROM、及びHDD等の記憶装置である。通信部28は、ネットワークNWを介して、予測装置10等と通信を行うためのネットワークインターフェイス機器である。
流量調整部23と酸素排出部24との間の流路FPには、呼吸数、呼吸波形、及び呼気ガス成分量を検知するためのセンサSR2が設けられている。
制御部29は、CPUやGPU等のプロセッサである。制御部29は、記憶部27に記憶されているプログラムを読み込んで実行し、酸素濃縮装置20の様々な機能を実現する。また、制御部29は、プログラムに従って、演算結果を記憶部27に書き込んだり、記憶部27に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
例えば、制御部29は、入力部25から入力された酸素流量に基づいて、流量調整部23を制御し、患者Pに供給する酸素流量を調整する。また、例えば、制御部29は、1分毎に、センサSR2によって、呼吸数、呼吸波形、及び呼気ガス成分量を検知し、これらの情報を予測装置10に送信する。また、例えば、制御部29は、予測装置10から増悪リスクに関する案内を受信すると、表示部26に当該増悪リスクに関する案内を表示する。このとき、制御部29は、音声と共に増悪リスクに関する案内を表示するように、構成されてもよい。
(2-3)患者端末、及び医師端末
患者端末30、及び医師端末40は、一般的なパーソナルコンピュータである。患者端末30、及び医師端末40は、CPUや、RAM、ROM及びHDD等の記憶装置を有する。また、患者端末30、及び医師端末40は、ネットワークNWに接続するための通信部を有する。また、患者端末30、及び医師端末40は、情報の入力部として、キーボード、及びマウスを有する。また、患者端末30、及び医師端末40は、情報の表示部として、ディスプレイを有する。
患者Pは、月に1度、患者端末30を介して、予測装置10に、生体情報D1等を入力する。また、医師Dは、月に1度の診察時に、医師端末40を介して、予測装置10に、患者情報D2等を入力する。
(2-4)空気調和機
空気調和機50は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成し、対象空間SPの空気調和を行う。空気調和機50は、主として、室内機51と、室外機と、コントローラと、を有する。室内機51と、室外機とは、冷媒回路を構成している。また、室内機51と、室外機とは、通信線によって通信可能に接続されている。
図1に示すように、本実施形態では、室内機51は、対象空間SPの壁に設置される、壁掛型のユニットである。室内機51は、主として、室内熱交換器と、室内ファンと、室内制御部と、屋内温度センサ等の各種センサと、を有する。室内熱交換器は、室内熱交換器を流れる冷媒と、対象空間SPの空気と、の間で熱交換を行わせる。室内ファンは、室内熱交換器に、対象空間SPの空気を供給するファンである。室内制御部は、室内機51を構成する各部の動作を制御する。室内制御部は、制御演算装置及び記憶装置を有する。
室外機は、対象空間SPの外に設置される。室外機は、主として、圧縮機と、流路切換弁と、室外熱交換器と、室外膨張弁と、室外ファンと、室外制御部と、屋外温度センサ等の各種センサと、を有する。圧縮機は、低圧の冷媒を吸入し、圧縮機構によって冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出することにより、冷媒回路内の冷媒を循環させる。流路切換弁は、冷房運転及び暖房運転を含む各種運転モードの間で、冷媒の流路を切り換える機構である。室外熱交換器は、室外熱交換器を流れる冷媒と、対象空間SPの外の空気との間で熱交換を行わせる。室外膨張弁は、冷媒回路を流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。室外ファンは、室外熱交換器に、対象空間SPの外の空気を供給するファンである。室外制御部は、室外機を構成する各部の動作を制御する。室外制御部は、制御演算装置及び記憶装置を有する。
コントローラは、室内制御部と、室外制御部と、から構成される。コントローラは、室内制御部及び室外制御部のそれぞれの制御演算装置に、それぞれの記憶装置に記憶されたプログラムを実行させることにより、空気調和機50全体の動作を制御する。本実施形態では、コントローラは、特に、予測装置10から受信する制御情報に基づいて、対象空間SPの空気調和を行う。
(3)処理
増悪リスク予測システム1の処理の一例を、図4のフローチャートを用いて説明する。
前提として、増悪リスク予測システム1は、過去に学数のノードいると仮定する。
ステップS1に示すように、予測装置10は、学習レコードを作成する。学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3は、直前に取得部191により取得した生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3とする。
ステップS1を終えると、ステップS2に示すように、予測装置10は、前回、学習モデルMを作成してから、1週間経過したか否か、を判定する。前回、学習モデルMを作成してから、1週間経過している場合、ステップS3に進む。前回、学習モデルMを作成してから、1週間経過していない場合、ステップS4に進む。
ステップS2からステップS3に進むと、ステップS3に示すように、予測装置10は、前回の学習モデルMの作成時以降に作成された学習用データセットを用いて、学習モデルMを作成する。
ステップS2からステップS4に進むと、又はステップS3を終えると、ステップS4に示すように、予測装置10は、作成した学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を学習モデルMに入力することにより、増悪リスクを予測する。
ステップS4を終えると、ステップS5に示すように、予測装置10は、予測された増悪リスクが「5」以上であるか否か、を判定する。予測された増悪リスクが「5」以上である場合、ステップS6に進む。予測された増悪リスクが「5」以上ではない場合、ステップS8に進む。
ステップS5からステップS6に進むと、予測装置10は、酸素濃縮装置20に、増悪リスクに関する案内を送信する。酸素濃縮装置20は、予測装置10から増悪リスクに関する案内を受信すると、ステップS6に示すように、表示部26に当該増悪リスクに関する案内を表示する。
ステップS6を終えると、予測装置10は、次に予測される増悪リスクが、「0.5」よりも小さくなるように、空気調和機50に制御情報を送信する。空気調和機50は、予測装置10から制御情報を受信すると、ステップS7に示すように、当該制御情報に基づいて、対象空間SPの空気調和を行う。
ステップS5からステップS8に進むと、又はステップS7を終えると、ステップS8に示すように、予測装置10は、学習レコードを作成してから1分間待機する。
ステップS8を終えると、ステップS1に示すように、予測装置10は、再び、学習レコードを作成する。
(4)特徴
(4-1)
COPD等の呼吸器疾患を患う患者は、増悪を起こすと入院することとなり、医療費が増大する。増悪を抑えるためには、増悪リスクを予測し、増悪が生じないように予め対処する必要がある。従来の技術としては、患者の生体情報に基づいて、増悪リスクを予測する技術が開示されている。
従来の技術では、睡眠時を含む安静時の生体情報に基づいて、増悪リスクを予測しており、労作時の生体情報は考慮されていないため、増悪リスクを十分に予測することができない、という課題がある。
本実施形態の増悪リスク予測システム1は、呼吸器疾患を患う患者Pの増悪リスクを予測する。増悪リスク予測システム1は、取得部191と、記憶部11と、予測部193と、を備える。取得部191は、生体情報D1と、患者情報D2と、を含む第1情報を取得する。生体情報D1は、患者Pの労作時及び安静時の情報である。患者情報D2は、病状に関する患者Pの情報である。記憶部11は、第1情報を記憶する。予測部193は、第1情報に基づいて、増悪リスクを予測する。
増悪リスク予測システム1では、取得部191は、生体情報D1と、患者情報D2と、を含む第1情報を取得する。生体情報D1は、患者Pの労作時及び安静時の情報である。予測部193は、第1情報に基づいて、増悪リスクを予測する。その結果、増悪リスク予測システム1は、患者Pの労作時及び安静時の生体情報D1に基づいて、増悪リスクを予測することができる。
(4-2)
本実施形態の増悪リスク予測システム1では、第1情報は、環境情報D3、をさらに含む。環境情報D3は、患者Pが居る建物BLの屋内及び/又は屋外の情報である。
その結果、増悪リスク予測システム1は、環境情報D3も考慮して、増悪リスクを予測することができる。
(4-3)
本実施形態の増悪リスク予測システム1では、生体情報D1は、呼吸数、呼吸波形、呼気ガス成分量、血中酸素濃度、心拍数、身長、体重、の内の少なくとも1つである。
(4-4)
本実施形態の増悪リスク予測システム1では、患者情報D2は、病状の進行度、対標準1秒量、処方流量、既往歴、服薬の種類、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調、の内の少なくとも1つである。
(4-5)
本実施形態の増悪リスク予測システム1では、屋内の環境情報D3(屋内環境情報D31)は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度、オゾン濃度、SO3濃度、屋外との寒暖差、塵埃量、PM2.5の量、黄砂量、カビの量、ウイルスの量、VOCの量、花粉量、アレルギー物質量、菌の量、酸素濃度、気流、及び気圧、の内の少なくとも1つである。屋外の環境情報D3(屋外環境情報D32)は、温度、湿度、天候、気圧、塵埃量、PM2.5の量、及び黄砂量、の内の少なくとも1つである。
(4-6)
本実施形態の増悪リスク予測システム1は、学習部192、をさらに備える。学習部192は、第1情報と、増悪に関する評価と、を関連付けて学習する。予測部193は、第1情報を、学習部192が作成した学習モデルMに入力することにより、増悪リスクを予測する。
その結果、増悪リスク予測システム1は、学習モデルMを用いて、増悪リスクを予測することができる。
(4-7)
本実施形態の増悪リスク予測システム1は、提示部194、をさらに備える。提示部194は、予測部193により予測した増悪リスクに基づいて、患者Pに、増悪リスクに関する案内を提示する。
その結果、増悪リスク予測システム1は、増悪リスクが比較的高い場合に、患者Pに増悪リスクを知らせることができる。
(4-8)
本実施形態の増悪リスク予測システム1は、操作部195、をさらに備える。操作部195は、予測部193により予測した増悪リスクに基づいて、増悪リスクが改善するように、建物BLに設置された空気調和機50を操作する。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
本実施形態では、酸素濃縮装置20は、据え置き型の装置であった。しかし、酸素濃縮装置20は、携帯型の装置であってもよい。
(5-2)変形例1B
本実施形態では、予測装置10は、屋内環境情報D31を、屋内環境センサSR1から取得した。しかし、予測装置10は、屋内環境情報D31を、空気調和機50の室内機51に設置された各種センサから取得してもよい。
(5-3)変形例1C
本実施形態では、予測装置10は、屋外環境情報D32を、気象庁等の外部サーバから取得した。しかし、予測装置10は、屋外環境情報D32を、建物BLの屋外に設置した屋外環境センサや、空気調和機50の室外機に設置された各種センサから取得してもよい。
(5-4)変形例1D
本実施形態では、第1情報は、生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3から構成された。しかし、第1情報は、さらに患者Pの活動情報を含んでもよい。
活動情報は、例えば、労作状況や、活動量等である。労作状況は、例えば、「労作」又は「安静」の二値の値をとる。活動量は、例えば、運動や身体活動の強度の単位である「メッツ」で表される量である。取得部191は、労作状況や、活動量を、例えば、1分毎に、患者Pが装着しているパルスオキシメータや、スマートウォッチから取得する。
(5-5)変形例1E
本実施形態では、予測装置10は、一人の患者Pに関する第1情報を取得して、学習モデルMを作成した。しかし、予測装置10は、複数の患者に関する第1情報を取得し、これらを積み上げた学習用データセットを作成して、学習モデルMを作成してもよい。その結果、予測装置10は、複数の患者の情報を考慮した学習モデルを作成することができる。
(5-6)変形例1F
本実施形態では、予測装置10は、新しく作成する学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3として、直前に取得部191により取得した生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を用いた。しかし、予測装置10は、学習レコードの生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3として、直前に取得した生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3だけではなく、過去に取得した複数回分の生体情報D1、患者情報D2、及び環境情報D3を用いてもよい。例えば、予測装置10は、(本実施形態のように)直前に取得した1つの「呼吸数」だけではなく、過去に取得した複数回分の「呼吸数」も、説明変数として学習レコードに含めてもよい。その結果、予測装置10は、より精度良く、増悪リスクを予測することができる。
(5-7)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 増悪リスク予測システム
11 記憶部
191 取得部
192 学習部
193 予測部
194 提示部
195 操作部
BL 建物
D1 生体情報
D2 患者情報
D3 環境情報
P 患者
特許第7000423号公報

Claims (7)

  1. 呼吸器疾患を患う患者(P)の増悪リスクを予測する、増悪リスク予測システム(1)であって、
    カニューラを通じて前記患者に酸素を供給する、酸素濃縮装置(20)と、
    前記カニューラを装着した前記患者の労作時及び安静時の生体情報(D1)と、病状に関する前記患者の情報である患者情報(D2)と、を含む第1情報を取得する、取得部(191)と、
    前記第1情報を記憶する、記憶部(11)と、
    前記第1情報に基づいて、前記増悪リスクを予測する、予測部(193)と、
    前記第1情報と、増悪に関する評価と、を関連付けて学習する、学習部(192)と、
    を備え
    前記生体情報は、呼吸数、呼吸波形、及び呼気ガス成分量の内の少なくとも1つであり、
    前記取得部は、前記呼吸数、前記呼吸波形、及び前記呼気ガス成分量を、前記酸素濃縮装置から取得し、
    前記予測部は、前記第1情報を、前記学習部が作成した学習モデル(M)に入力することにより、前記増悪リスクを予測する、
    増悪リスク予測システム(1)。
  2. 前記第1情報は、前記患者が居る建物(BL)の屋内及び/又は屋外の環境情報(D3)、をさらに含む、
    請求項1に記載の増悪リスク予測システム(1)。
  3. 前記生体情報は血中酸素濃度、心拍数、身長、体重、の内の少なくとも1つである、
    請求項1又は2に記載の増悪リスク予測システム(1)。
  4. 前記患者情報は、病状の進行度、対標準1秒量、処方流量、既往歴、服薬の種類、咳の程度、痰の程度、痰の色、息切れの程度、睡眠の程度、及び体調、の内の少なくとも1つである、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の増悪リスク予測システム(1)。
  5. 前記屋内の環境情報は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、一酸化炭素濃度、オゾン濃度、SO3濃度、前記屋外との寒暖差、塵埃量、PM2.5の量、黄砂量、カビの量、ウイルスの量、VOCの量、花粉量、アレルギー物質量、菌の量、酸素濃度、気流、及び気圧、の内の少なくとも1つであり、
    前記屋外の環境情報は、温度、湿度、天候、気圧、塵埃量、PM2.5の量、及び黄砂量、の内の少なくとも1つである、
    請求項2に記載の増悪リスク予測システム(1)。
  6. 前記予測部により予測した前記増悪リスクに基づいて、前記患者に、前記増悪リスクに関する案内を提示する、提示部(194)、
    をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1つに記載の増悪リスク予測システム(1)。
  7. 前記予測部により予測した前記増悪リスクに基づいて、前記増悪リスクが改善するように、前記建物に設置された空気調和機を操作する、操作部(195)、
    をさらに備える、
    請求項2に記載の増悪リスク予測システム(1)。
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