JP7368070B2 - 平角線の製造方法 - Google Patents
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Description
この工程S1では、平角線の端部を覆う絶縁被膜に切れ目を入れて、後工程のねじり工程S2で剥離除去する領域(剥離予定領域)を画定する。ここで、プレカット工程S1は、例えば図2に示すように、平角線1の外周を覆う絶縁被膜2のうち、平角線1のフラットワイズ側(幅広側)の平坦部2aに対して第一の切れ目3aを入れる第一プレカット工程S11と、絶縁被膜2の平坦部2aに対して第一の切れ目3aとは異なる向きに第二の切れ目3bを入れる第二プレカット工程S12と、絶縁被膜2のエッジワイズ側(幅狭側)の平坦部2bに第三の切れ目3cを入れる第三プレカット工程S13とを有する。
このうち、第一プレカット工程S11では、絶縁被膜2の幅広側の平坦部2aに対して第一の切れ目3aを形成する。この切れ目3aは、例えば図2に示すように、刃部10aを設けた刃部材10を平角線1の幅広側の平坦部(絶縁被膜2の幅広側の平坦部2a)と対向する位置に配置し、刃部10aを平坦部2aに押し当てることにより形成される。本実施形態では、平角線1の幅方向(本明細書では、平坦部2aに沿った向きでかつ平角線1の長手方向に直交する向きを意味する。図2でいえば紙面を貫く向きを指す。)に延びた状態の刃部10aを平坦部2aに押し当てることで、平坦部2aの幅方向全長にわたって第一の切れ目3aを形成する。また、本実施形態では、二個の刃部10aが平角線1の長手方向に所定距離だけ離れた位置に設けられているため、これら二個の刃部10aをそれぞれ絶縁被膜2の平坦部2aに押し当てることで、二つの第一の切れ目3aが、平角線1の長手方向に所定の距離だけ離れた位置に形成される。また、本実施形態では、上述した刃部材10が、平角線1の表裏両側の平坦部2a,2aにそれぞれ対向する位置に配置されている。よって、これら一組の刃部材10を平角線1に近づけて各二個の刃部10aを対応する平坦部2aに押し当てることで、各々の平坦部2aに対して一組の切れ目3aが形成される(図2の中央部を参照)。
第二プレカット工程S12では、絶縁被膜2の幅広側の平坦部2aに対して第二の切れ目3bを形成する。この切れ目3bは、例えば図2に示すように、刃部11aを設けた刃部材11を絶縁被膜2の幅広側の平坦部2aと対向する位置に配置し、刃部11aを平坦部2aに押し当てることにより形成される。本実施形態では、図2及び図3に示すように、平角線1の長手方向に延びた状態の刃部11aを平坦部2aに押し当てることで、平角線1の長手方向に所定距離だけ離れて形成される第一の切れ目3a,3aとそれぞれつながるように、第二の切れ目3bを形成する。なお、本実施形態では、上述した刃部材11が、平角線1の表裏一方側の平坦部2aに対向する位置のみに配置されている。よって、一個の刃部材11を平角線1に近づけて、刃部材11に設けた一個の刃部11aを平坦部2aに押し当てることで、平坦部2aに一本の切れ目3bが形成される(図2の右部を参照)。なお、この切れ目3bは、例えば第一プレカット工程S11で使用する刃部材10の刃部10aの形状を平面視でH形状とする等により、第一プレカット工程S11で切れ目3aと同時に形成することも可能である。この場合、第二プレカット工程S12は省略できる。
第三プレカット工程S13では、絶縁被膜2の幅狭側の平坦部2bに対して第三の切れ目3cを形成する。この切れ目3cは、例えば図2に示すように、刃部12aを設けた刃部材12を絶縁被膜2の幅狭側の平坦部2bと対向する位置に配置し、刃部12aを平坦部2bに押し当てることにより形成される。本実施形態では、図2及び図4に示すように、平角線1の厚み方向(長手方向及び幅方向と直交する向きを意味する。以下、本明細書において同じ。)に延びた状態の刃部12aを平坦部2bに押し当てることで、平坦部2bの厚み方向全長にわたって第三の切れ目3cを形成する。また、本実施形態では、二個の刃部12aが平角線1の長手方向に所定距離だけ離れた位置に設けられているため、刃部材12を平角線1に近づけて二個の刃部12aをそれぞれ絶縁被膜2の平坦部2bに押し当てることで、二つの第一の切れ目3cが、平角線1の長手方向に所定の距離だけ離れた位置に形成される。また、本実施形態では、上述した刃部材12が、平角線1の幅方向両側の平坦部2b,2bにそれぞれ対向する位置に配置されている。よって、これら一組の刃部材12を平角線1に近づけて各二個の刃部12aを対応する平坦部2bに押し当てることで、図5に示すように、各々の平坦部2bに対して一組の切れ目3cが形成される。この場合、第三の切れ目3cは第一の切れ目3aとその長手方向両端でつながっている。よって、第一及び第三の切れ目3a,3cにより環状の切れ目が構成され、この環状の切れ目により、剥離予定領域4と、それ以外の領域(絶縁被膜2のうち剥離予定領域4を除いた部分)とが区画される。言い換えると、剥離予定領域4が、第一及び第三の切れ目3a,3cにより画定される。
ねじり工程S2では、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分にねじりを加える。本実施形態では、図6に示すように、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分の長手方向両側を第一の把持具21と第二の把持具22とで把持する。この場合、第一の把持具21は、例えば図7に示すように、断面コの字状をなし、開口部21aの側から第一の把持具21を平角線1に差し込むことで、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分の長手方向一方側を把持する。第二の把持具22についても、第一の把持具21と同様に断面コの字状をなし(図示は省略)、開口部の側から第二の把持具22を平角線1に差し込むことで、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分の長手方向他方側を把持する。
このようにして剥離予定領域4における絶縁被膜2を導体5から剥離させた後、ねじりが加えられた状態の平角線1に対して、ねじりを解消する向きのねじり(逆ねじり)を加える。この際、必要なねじり量は、ねじり工程S2で平角線1に付与したねじり量と同等であり、またねじり(逆ねじり)を加える部位もねじり工程S2で平角線1に付与した部位と同じ(剥離予定領域4に対応する部分)である。よって、このねじり戻し工程S3では、ねじり工程S2で使用した第一及び第二の把持具21,22を使用することができる。以上の動作により、平角線1のうち特に剥離予定領域4に対応する部分の形状が可及的に元に戻される。また、ねじり工程S2で剥離した絶縁被膜2が導体5から脱落していない場合、ねじり戻しにより剥離した絶縁被膜2が導体5から脱落する。これにより、図10に示すように、剥離予定領域4において絶縁被膜2が除去され、導体5が露出した状態の平角線1が得られる。
矯正工程S4では、ねじり戻し工程S3が実施された平角線1に対して、所定の矯正加工を施す。具体的には、平角線1のうち絶縁被膜2が除去された部分(導体5が露出した部分)に対して、例えば型成形など所定の塑性加工を施すことで、絶縁被膜2が除去された部分の形状をねじり前の状態に戻す。本実施形態では、図11(a)に示すように、成形面31aを有する一対の成形型31を用意する。そして、平角線1のうち導体5が露出した部分に一対の成形型31を近づけて、各々の成形面31aで導体5が露出した部分を挟み込む(図11(b)を参照)。これにより、導体5が露出した部分の表面が均され、平坦な形状に矯正されると共に、断面形状がねじり前の形状(断面直方体形状)に矯正される。なお、矯正工程S4には、上述した型成形に限らず任意の手段(例えばローラによる圧延など)を採用できることはもちろんである。
2 絶縁被膜
2a 平坦部(幅広側)
2b 平坦部(幅狭側)
3a~3c 切れ目
4 剥離予定領域
5 導体
10,11,12 刃部材
10a,11a,12a 刃部
21,22,41 把持具
31 成形型
S1 プレカット工程
S2 ねじり工程
S3 ねじり戻し工程
S4 矯正工程
Claims (4)
- 平角線の絶縁被膜を除去する被膜除去工程を具備した平角線の製造方法において、
前記被膜除去工程は、前記絶縁被膜に切れ目を入れて前記絶縁被膜の剥離予定領域を画定するプレカット工程と、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えるねじり工程とを有し、
前記ねじり工程で、前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分の長手方向両側を第一及び第二の把持具で把持すると共に、前記剥離予定領域に対応する部分を前記第一及び第二の把持具とは別の把持具となる第三の把持具で把持した状態で、
前記第三の把持具を前記平角線の長手方向に沿った軸線まわりに回転させることで、前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えることを特徴とする平角線の製造方法。 - 平角線の絶縁被膜を除去する被膜除去工程を具備した平角線の製造方法において、
前記被膜除去工程は、前記絶縁被膜に切れ目を入れて前記絶縁被膜の剥離予定領域を画定するプレカット工程と、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えるねじり工程とを有し、
前記ねじり工程で、前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分の長手方向両側に位置し絶縁被膜が剥離していない領域を第一及び第二の把持具で把持した状態で、
前記第一及び第二の把持具のうち何れか一方の把持具を他方の把持具に対して前記平角線の長手方向に沿った軸線まわりに相対回転させることで、前記剥離予定領域に対応する部分の前記絶縁被膜と導体とにねじりを加えて、前記導体から前記絶縁被膜を剥離させることを特徴とする平角線の製造方法。 - 前記プレカット工程で、前記絶縁被膜の外周に沿ってかつ長手方向の二箇所に切れ目を入れて前記絶縁被膜の剥離予定領域を画定する請求項2に記載の平角線の製造方法。
- 平角線の絶縁被膜を除去する被膜除去工程を具備した平角線の製造方法において、
前記被膜除去工程は、
前記絶縁被膜に切れ目を入れて前記絶縁被膜の剥離予定領域を画定するプレカット工程と、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えるねじり工程と、
前記ねじり工程で前記ねじりを加えた前記平角線に対して、前記ねじりを解消する向きのねじりを加えるねじり戻し工程とを有することを特徴とする平角線の製造方法。
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