JP7367498B2 - Vacuum pump - Google Patents
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Description
本発明は、真空ポンプに関する。 The present invention relates to a vacuum pump.
ターボ分子ポンプなどの軸流式真空ポンプは、真空排気するためにポンプロータを高速回転させる。このとき、稀薄ガスに対して圧縮仕事を行いながら排気するので、ポンプロータは一方向のみの回転となる。したがって、ポンプロータは、通常は、静止状態と正回転領域との間で加速・減速や、定常回転が行われる。 Axial flow vacuum pumps such as turbomolecular pumps rotate a pump rotor at high speed to perform vacuum evacuation. At this time, the pump rotor rotates in only one direction because the diluted gas is exhausted while performing compression work. Therefore, the pump rotor normally accelerates and decelerates between a stationary state and a normal rotation region, and performs steady rotation.
ポンプロータを回転駆動するモータとしては、例えば、回転子に永久磁石を備えた同期モータが用いられる。一般に真空ポンプでは、同期モータをベクトル制御により制御する際に励磁電流ベクトル成分IdをId=0とする制御が適用される。加速時にはIq>0に設定され、減速時にはIq<0に設定される。Iq<0の減速時には、コントローラはモータから電力をもらい発電をすることになる。この発電した電力をコントローラに設けられたブレーキ抵抗で消費することで、モータのブレーキ動作を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。 As a motor that rotationally drives the pump rotor, for example, a synchronous motor having a permanent magnet in its rotor is used. Generally, in a vacuum pump, when controlling a synchronous motor by vector control, control is applied in which the excitation current vector component Id is set to Id=0. During acceleration, Iq>0 is set, and during deceleration, Iq<0. During deceleration when Iq<0, the controller receives power from the motor and generates electricity. The generated electric power is consumed by a brake resistor provided in the controller to perform a brake operation on the motor (for example, see Patent Document 1).
一般的に、ブレーキ動作時には発電によりインバータ電圧が上昇するので、インバータ電圧をモニタしながらインバータ電圧が電子部品の定格電圧を越えないようにq軸電流Iqを制御している。しかしながら、ブレーキ動作時のIq制御においてインバータ電圧が不安定になる場合があり、不安定現象に起因するインバータ電圧急上昇にIq制御が対応できずに、インバータ電圧が定格電圧を越えてしまうおそれがあった。 Generally, during brake operation, the inverter voltage increases due to power generation, so the q-axis current Iq is controlled while monitoring the inverter voltage so that the inverter voltage does not exceed the rated voltage of the electronic components. However, the inverter voltage may become unstable during Iq control during brake operation, and there is a risk that the Iq control may not be able to respond to the sudden increase in inverter voltage caused by the instability phenomenon, causing the inverter voltage to exceed the rated voltage. Ta.
本発明の態様による真空ポンプは、ポンプロータと、前記ポンプロータを回転駆動するモータと、前記モータを制御するモータ制御部と、前記モータのブレーキ動作時に発生する回生電力を消費するブレーキ抵抗と、を備え、前記モータ制御部は、ブレーキ動作時の電圧指令ベクトルを、前記電圧指令ベクトルのd軸成分とq軸成分との比が一定となるように設定する。 A vacuum pump according to an aspect of the present invention includes a pump rotor, a motor that rotationally drives the pump rotor, a motor control unit that controls the motor, and a brake resistor that consumes regenerated power generated during braking operation of the motor. The motor control unit sets a voltage command vector during a brake operation such that a ratio between a d-axis component and a q-axis component of the voltage command vector is constant.
本発明によれば、ブレーキ動作時におけるインバータ電圧の過電圧を防止することができる。 According to the present invention, it is possible to prevent overvoltage of the inverter voltage during braking operation.
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、真空ポンプ1の概略構成を示すブロック図である。真空ポンプ1は磁気軸受式のターボ分子ポンプであり、ポンプロータ10が設けられたポンプ本体1Aと、ポンプ本体1Aを駆動制御するコントローラ1Bを備えている。
Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a vacuum pump 1. As shown in FIG. The vacuum pump 1 is a magnetic bearing type turbomolecular pump, and includes a
ポンプロータ10は回転軸11に締結されている。回転軸11は磁気軸受(MB)12により磁気浮上支持され、モータ(M)13によって回転駆動される。非通電時には、回転軸11はメカニカルベアリング等の保護ベアリング14によって支持される。図示は省略したが、ポンプ本体1Aには、ポンプロータ10に対してポンプステータが設けられている。
The
コントローラ1Bには、商用電源2からの交流電力が供給される。入力された交流電力は、AC/DCコンバータ20により直流電力に電力変換される。AC/DCコンバータ20の出力側の直流ラインには、3相インバータ21が接続されている。3相インバータ21は、AC/DCコンバータ20から供給された直流電力を交流電力に変換して、モータ13を駆動する。3相インバータ21は、モータ13の回転に必要な周波数の交流電力が出力されるように、制御部22に設けられたモータ制御部221によって制御される。なお、モータ13はセンサレスの永久磁石同期モータであって、モータロータには永久磁石が設けられている。
AC power from a
DC/DCコンバータ23は、直流ラインからの直流電力の電圧を降圧して制御部22に供給する。制御部22は磁気軸受12およびモータ13の制御を行うデジタル演算器であり、例えば、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース( I/O インタフェース)を備えたマイクロコンピュータやFPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成される。
The DC/
制御部22に設けられた軸受制御部222は、ポンプ本体1Aに設けられた磁気軸受12に駆動制御する。磁気軸受12には、回転軸11の変位を検出する変位センサ(不図示)が設けられている。軸受制御部222は、回転軸11が所望の位置に非接触支持されるように、変位センサの検出情報に基づいて磁気軸受12の駆動電力を制御する。
A
ポンプロータ10の回転を停止する際には、3相インバータ21を回生制御し、回生ブレーキにより回転減速を行わせる。そのため、直流ラインには、ブレーキ抵抗24とスイッチ素子(トランジスタ等)25との直列回路が3相インバータ21に対して並列に設けられている。スイッチ素子25のオンオフは、モータ制御部221によって制御される。回生ブレーキ時にはスイッチ素子25がオンされ、回生電力がブレーキ抵抗24によって消費される。直流ラインには回生電力逆流防止用のダイオード26が設けられている。
When stopping the rotation of the
また、停電等によって商用電源2からの電力供給が停止した場合には、回生電力がDC/DCコンバータ23に入力される。その結果、モータ制御部221および軸受制御部222は回生電力によって動作し、回生電力によって回転軸11の磁気浮上が維持される。なお、回生電力をモータ制御部221および軸受制御部222に供給する際には、スイッチ素子25はオフされる。
Further, when the power supply from the
図2は、モータ13に関するモータ駆動制御系を示す図である。モータ駆動制御系には、制御部22に設けられたモータ制御部221、図1では図示していない電流検知器50および電圧検知器51等を含む。図示しないが、3相インバータ21は、複数のスイッチング素子と、それらをオンオフ駆動するためのゲートドライブ回路とを備えている。モータ13のU,V,W相コイルに流れる電流は電流検知器50によってそれぞれ検出され、検出結果としての電流検知信号はローパスフィルタ409を介してモータ制御部221の回転速度・磁極位置推定部407に入力される。また、U,V,W相コイルの各端子および中性点の電圧は電圧検知器51によって検出され、検出結果としての電圧検知信号はローパスフィルタ410を介してモータ制御部221の回転速度・磁極位置推定部407に入力される。
FIG. 2 is a diagram showing a motor drive control system regarding the
回転速度・磁極位置推定部407は、電流検知信号および電圧検知信号に基づいて、モータロータの回転速度ωおよび磁極位置(電気角θ)を推定する。なお、モータロータの磁極位置は電気角θで表されるので、以下では、磁極位置のことを磁極電気角θと呼ぶことにする。算出された回転速度ωは速度制御部401,Id・Iq設定部402および等価回路電圧変換部403に入力される。また、算出された磁極電気角θはdq-2相電圧変換部404に入力される。
The rotation speed/magnetic pole
速度制御部401は、入力された目標回転速度ωiと推定された現在の回転速度ωとの差分に基づいて、PI 制御(比例制御および積分制御)あるいはP制御(比例制御)を行い、電流指令Iを出力する。Id・Iq設定部402は、電流指令Iに基づき、回転座標dq系における励磁電流ベクトル成分(以下ではq軸電流と呼ぶ)Iqおよびトルク電流ベクトル成分(以下ではd軸電流と呼ぶ)Idを設定する。回転座標dq系のd軸は、回転しているモータロータのN極を正方向とする座標軸である。q軸はd軸に対してπ/2[rad]進みの直角方向の座標軸で、その向きは正回転時の逆起電圧方向となる。
The speed control unit 401 performs PI control (proportional control and integral control) or P control (proportional control) based on the difference between the input target rotation speed ωi and the estimated current rotation speed ω, and generates a current command. Outputs I. The Id/
一般に、ターボ分子ポンプにおけるモータ制御においては、d軸電流IdはId=0のように制御される。本実施の形態では、ブレーキ動作時を除く加速時や定常回転時には、等価回路電圧変換部403は、予め記憶されている回転センサレス制御のパラメータKe[V0-pk/(rad/t)]、r[Ω]、L[mH]に基づいて、次式(1),(2)で表される回転座標dq系における電圧指令ベクトル(Vd,Vq)を求め、それをdq-2相電圧変換部404に入力する。
Vd=-ω×L×Iq …(1)
Vq=r×Iq+Ke×ω …(2)
Generally, in motor control in a turbomolecular pump, the d-axis current Id is controlled such that Id=0. In this embodiment, during acceleration or steady rotation except during brake operation, the equivalent
Vd=-ω×L×Iq…(1)
Vq=r×Iq+Ke×ω…(2)
dq-2相電圧変換部404は、電圧指令ベクトル(Vd,Vq)と回転速度・磁極位置推定部407から入力された磁極電気角θとに基づいて、回転座標dq系における電圧指令Vd,Vqを固定座標αβ系の電圧指令Vα,Vβに変換する。2相-3相電圧変換部405は、2相の電圧指令Vα,Vβを3相電圧指令Vu,Vv,Vwに変換する。PWM信号生成部406は、3相電圧指令Vu,Vv,Vwに基づいて、3相インバータ21に設けられたスイッチング素子をオンオフ(導通または遮断)するためのPWM制御信号を生成する。3相インバータ21は、PWM信号生成部406から入力されたPWM制御信号に基づいてスイッチング素子をオンオフし、モータ13に駆動電圧を印加する。
The dq-2 phase
(ブレーキ動作の説明)
上述したように、加速時や定常回転時における電圧指令Vd,Vqは式(1),(2)により与えられる。一方、回転を停止する際のブレーキ動作時には、本実施の形態では次式(3),(4)に示すような電圧指令Vd,Vqをdq-2相電圧変換部404に入力し、3相インバータ21を回生制御する。ここで、rはモータ線全体の巻き線抵抗、Keは逆起電力定数、ωモータの角周波数である。
Vd=0 …(3)
Vq=r×Iq+Ke×ω …(4)
(Explanation of brake operation)
As described above, voltage commands Vd and Vq during acceleration and steady rotation are given by equations (1) and (2). On the other hand, during a brake operation to stop rotation, in this embodiment, voltage commands Vd and Vq as shown in the following equations (3) and (4) are input to the dq-2
Vd=0...(3)
Vq=r×Iq+Ke×ω…(4)
回生制御によりモータ13による発電が行われると、モータ13からインバータ側に電流が戻ってきてインバータ電圧(3相インバータ21の直流ライン側の電圧)が上昇する。そして、インバータ電圧が所定値に上昇するとスイッチ素子25を導通状態とし、ブレーキ抵抗24に電流を流して電力を消費させる。ブレーキ動作時に、インバータ電圧がモータ13の発電により上がり過ぎてコントローラ1Bを構成する電子部品の定格電圧を超過してしまうと、それらを破損してしまうおそれがある。そのため、インバータ電圧が上がり過ぎないように、インバータ電圧をモニタしながらq軸電流Iqを制御するようにしている。
When power is generated by the
本実施の形態では上述したように電圧指令VdをVd=0と設定する点が特徴であるが、従来は、式(1),(2)に従ってq軸電流Iqを制御してブレーキ動作を行うのが一般的である。式(1),(2)におけるパラメータKe,r,Lは実機のモータ13の値に現合調整される。しかしながら、パラメータKe,Lは、モータ13の回転速度ωに応じて変化するという特性を有している。そのため、式(1),(2)では一定値とみなしているパラメータKe,Lの値が実際にはq軸電流Iqの制御に伴って変化し、インバータ電圧が不安定に変化することになる。
The present embodiment is characterized in that the voltage command Vd is set to Vd = 0 as described above, but conventionally, the brake operation is performed by controlling the q-axis current Iq according to equations (1) and (2). is common. The parameters Ke, r, and L in equations (1) and (2) are currently adjusted to the values of the
図3は、式(1),(2)に基づいてブレーキ動作を行った場合のインバータ電圧の一例を示す図である。t=t1においてブレーキ動作を開始する。パラメータKe,Lの値が回転速度ωに応じて変化するために下記(a)~(d)の処理が繰り返されることになり、図3に示すような電圧波形となる。
(a)インバータ電圧を上げるためにq軸電流Iq=-|Iq|の値|Iq|を増加させる。|Iq|が小さいと電圧指令Vdも小さく回生効率が悪い(t=t2)。
(b)インバータ電圧を上げるためにさらに|Iq|を増加させると、電圧指令Vdが大きくなり回生効率が良くなる(t=t3)。
(c)インバータ電圧が急上昇するので(領域A)、過電圧を防止するために|Iq|を小さくする。
(d)領域Bに示すようにインバータ電圧が減少する。
FIG. 3 is a diagram showing an example of the inverter voltage when a brake operation is performed based on equations (1) and (2). Brake operation is started at t=t1. Since the values of the parameters Ke and L change according to the rotational speed ω, the following processes (a) to (d) are repeated, resulting in a voltage waveform as shown in FIG. 3.
(a) In order to increase the inverter voltage, the value |Iq| of the q-axis current Iq=-|Iq| is increased. When |Iq| is small, the voltage command Vd is also small and regeneration efficiency is poor (t=t2).
(b) When |Iq| is further increased to raise the inverter voltage, the voltage command Vd increases and the regeneration efficiency improves (t=t3).
(c) Since the inverter voltage rises rapidly (region A), |Iq| is reduced to prevent overvoltage.
(d) As shown in region B, the inverter voltage decreases.
図3において、インバータ電圧の増加・減少が繰り返される符号Cの区間はブレーキがかかりにくいので、減速時間が延びてしまうことになる。また、インバータ電圧の急上昇に対応しきれない場合、インバータ電圧が電子部品の定格電圧を越えてしまうおそれがあった。 In FIG. 3, the brake is difficult to apply in the section C where the inverter voltage repeatedly increases and decreases, so the deceleration time becomes longer. Further, if the inverter voltage cannot cope with a sudden increase in the inverter voltage, there is a risk that the inverter voltage will exceed the rated voltage of the electronic components.
一方、本実施の形態のように式(3)、(4)に基づいてブレーキ制御を行った場合には、インバータ電圧は図4に示すように変化する。t=t1でブレーキ動作が開始され、ほぼt=t11からインバータ電圧が増加し始め、t=12以後はインバータ電圧が安定する。図3のようなIq制御におけるインバータ電圧の不安定性は、|Iq|を増加させたときのKe、Lの変化に起因して、電圧指令ベクトル(Vd,Vq)の電気角が変動することが原因と考えられる。本実施の形態では、式(3)のようにVd=0と設定することにより、Iq制御時の電圧指令ベクトル(Vd,Vq)の電気角の変動が防止され、図4に示すような安定したインバータ電圧に制御することが可能となる。その結果、ブレーキ動作時におけるインバータ電圧の過電圧を防止することができると共に、減速時間の短縮を図ることができる。 On the other hand, when brake control is performed based on equations (3) and (4) as in this embodiment, the inverter voltage changes as shown in FIG. The braking operation is started at t=t1, the inverter voltage begins to increase from approximately t=t11, and becomes stable after t=12. The instability of the inverter voltage in Iq control as shown in Figure 3 is caused by the fact that the electrical angle of the voltage command vector (Vd, Vq) fluctuates due to changes in Ke and L when |Iq| is increased. This is thought to be the cause. In this embodiment, by setting Vd=0 as in equation (3), fluctuations in the electrical angle of the voltage command vector (Vd, Vq) during Iq control are prevented, and stability as shown in FIG. 4 is achieved. It becomes possible to control the inverter voltage to a certain value. As a result, it is possible to prevent overvoltage of the inverter voltage during braking operation, and it is also possible to shorten the deceleration time.
なお、Iq制御における電圧指令ベクトル(Vd,Vq)の電気角の変動を防止する方法としては、より一般的に、(Vd,Vq)のd軸成分Vdとq軸成分Vqとの比を「Vd/Vq=一定」のように設定しても良い。これは、式(3)に代えて、D=定数を使用した次式(5)を用いることを意味する。電圧指令Vd=0の設定は、D=0とした場合に対応する。
Vd=D×(r×Iq+Ke×ω) …(5)
In addition, as a method of preventing fluctuations in the electrical angle of the voltage command vector (Vd, Vq) in Iq control, more generally, the ratio of the d-axis component Vd and the q-axis component Vq of (Vd, Vq) is It may also be set such that Vd/Vq=constant. This means that the following equation (5) using D=constant is used instead of equation (3). Setting the voltage command Vd=0 corresponds to the case where D=0.
Vd=D×(r×Iq+Ke×ω)…(5)
上述した例示的な実施の形態および変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。 It will be appreciated by those skilled in the art that the exemplary embodiments and variations described above are specific examples of the following aspects.
[1]一態様に係る真空ポンプは、ポンプロータと、ポンプロータを回転駆動するモータと、モータを制御するモータ制御部と、モータのブレーキ動作時に発生する回生電力を消費するブレーキ抵抗と、を備える真空ポンプにおいて、モータ制御部は、ブレーキ動作時の電圧指令ベクトルを、前記電圧指令ベクトルのd軸成分とq軸成分との比が一定となるように設定する。電圧指令ベクトルのd軸成分とq軸成分との比を一定に設定することにより、Iq制御時の電圧指令ベクトル(Vd,Vq)の電気角の変動が防止され、安定したインバータ電圧に制御することが可能となる。その結果、ブレーキ動作時におけるインバータ電圧の過電圧を防止することができると共に、減速時間の短縮を図ることができる。 [1] A vacuum pump according to one embodiment includes a pump rotor, a motor that rotationally drives the pump rotor, a motor control unit that controls the motor, and a brake resistor that consumes regenerative power generated during brake operation of the motor. In the vacuum pump provided, the motor control unit sets a voltage command vector during brake operation so that the ratio of the d-axis component and the q-axis component of the voltage command vector is constant. By setting the ratio of the d-axis component and the q-axis component of the voltage command vector to a constant value, fluctuations in the electrical angle of the voltage command vector (Vd, Vq) during Iq control are prevented, and the inverter voltage is controlled to be stable. becomes possible. As a result, it is possible to prevent overvoltage of the inverter voltage during braking operation, and it is also possible to shorten the deceleration time.
[2]上記[1]に記載の真空ポンプにおいて、前記モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのd軸成分をブレーキ動作時に、Vd=D×(r×Iq+Ke×ω)に設定しても良い。ここで、Keは逆起電力定数、rはモータ線全体の巻線抵抗、ωはモータの角周波数、Dは定数である。ブレーキ動作時のVqはVq=r×Iq+Ke×ωのように制御されるので、Vd=D×(r×Iq+Ke×ω)と設定することで、電圧指令ベクトルのd軸成分とq軸成分との比が一定となる。 [2] In the vacuum pump according to [1] above, the motor control unit may set the d-axis component of the voltage command vector to Vd=D×(r×Iq+Ke×ω) during brake operation. . Here, Ke is a back electromotive force constant, r is the winding resistance of the entire motor wire, ω is the angular frequency of the motor, and D is a constant. Vq during brake operation is controlled as Vq=r×Iq+Ke×ω, so by setting Vd=D×(r×Iq+Ke×ω), the d-axis component and q-axis component of the voltage command vector can be The ratio of is constant.
[3]上記[1]または[2]に記載の真空ポンプにおいて、モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのd軸成分をブレーキ動作時にはゼロに設定する。電圧指令ベクトルのd軸成分Vdとq軸成分Vqとの比を一定に設定する場合には、2つの電圧指令Vd,Vqを「Vd/Vq=一定」を満たすように調整する必要があるが、ここでは電圧指令VdをVd=0としてしまうので、制御がより簡単になる。 [3] In the vacuum pump according to [1] or [2] above, the motor control unit sets the d-axis component of the voltage command vector to zero during a braking operation. When setting the ratio of the d-axis component Vd and the q-axis component Vq of the voltage command vector to a constant value, it is necessary to adjust the two voltage commands Vd and Vq so that "Vd/Vq = constant" is satisfied. , here, since the voltage command Vd is set to Vd=0, control becomes simpler.
[4]上記[1]から[3]のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、前記モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのq軸成分をブレーキ動作時にVq=r×Iq+Ke×ωに設定するようにしても良い。 [4] In the vacuum pump according to any one of [1] to [3] above, the motor control unit sets the q-axis component of the voltage command vector to Vq=r×Iq+Ke×ω during brake operation. You may also do this.
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。 Although various embodiments and modifications have been described above, the present invention is not limited to these. Other embodiments considered within the technical spirit of the present invention are also included within the scope of the present invention.
1…真空ポンプ、1A…ポンプ本体、1B…コントローラ、10…ポンプロータ、11…回転軸、13…モータ、21…3相インバータ、22…制御部、24…ブレーキ抵抗、25…スイッチング素子、221…モータ制御部、Id…d軸電流、Iq…q軸電流、Vd,Vq…電圧指令 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1...Vacuum pump, 1A...Pump body, 1B...Controller, 10...Pump rotor, 11...Rotating shaft, 13...Motor, 21...3-phase inverter, 22...Control unit, 24...Brake resistor, 25...Switching element, 221 ...Motor control unit, Id...d-axis current, Iq...q-axis current, Vd, Vq...voltage command
Claims (4)
前記ポンプロータを回転駆動するモータと、
前記モータを制御するモータ制御部と、
前記モータのブレーキ動作時に発生する回生電力を消費するブレーキ抵抗と、を備え、
前記モータ制御部は、回生制御において、ブレーキ動作時の電圧指令ベクトルを、前記電圧指令ベクトルのd軸成分とq軸成分との比が一定となるように設定する、真空ポンプ。 pump rotor,
a motor that rotationally drives the pump rotor;
a motor control unit that controls the motor;
A brake resistor that consumes regenerated power generated when the motor brakes,
In the vacuum pump, the motor control unit sets a voltage command vector during brake operation in regeneration control so that a ratio of a d-axis component to a q-axis component of the voltage command vector is constant.
前記モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのd軸成分をブレーキ動作時に、Vd=D×(r×Iq+Ke×ω)に設定する、真空ポンプ。ここで、Keは逆起電力定数、rはモータ線全体の巻線抵抗、ωはモータの角周波数、Dは定数である。 The vacuum pump according to claim 1,
The motor control unit is a vacuum pump that sets the d-axis component of the voltage command vector to Vd=D×(r×Iq+Ke×ω) during brake operation. Here, Ke is a back electromotive force constant, r is the winding resistance of the entire motor wire, ω is the angular frequency of the motor, and D is a constant.
前記モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのd軸成分をブレーキ動作時にはゼロに設定する、真空ポンプ。 The vacuum pump according to claim 1 or 2,
The motor control unit is a vacuum pump that sets a d-axis component of the voltage command vector to zero during a brake operation.
前記モータ制御部は、前記電圧指令ベクトルのq軸成分をブレーキ動作時にVq=r×Iq+Ke×ωに設定する、真空ポンプ。 The vacuum pump according to any one of claims 1 to 3,
The motor control unit is a vacuum pump that sets the q-axis component of the voltage command vector to Vq=r×Iq+Ke×ω during brake operation.
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