JP7366730B2 - 補助冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、補助冷却器、及び補助冷却システムに関する。
新薬の開発や医療の基礎研究では、血液、実験動物の精子、受精卵、細胞などの生物学的試料(単に「生体試料」、または「試料」という場合もある)が用いられている。生物学的試料は、常温では生物学的作用により劣化するため、凍結保存装置などにより凍結保存されるのが一般的である。凍結保存装置としては、液体窒素を用いた凍結保存装置が、長期間安定して保存できるため、広く用いられている。
特許文献1には、大型の凍結保存容器と、生体試料の収納ケースを凍結保存容器から取り出し、所定の高さ・位置まで移動させる自動昇降装置とを備えた凍結保存装置が開示されている。これにより、凍結保存容器から生体試料を出し入れする際、作業者が収納ケース等に触れることなく、安全かつ速やかに生体試料の取り出しが可能とされている。
特許第6368032号公報
ところで、凍結保存装置内の低温エリアに保存されている試料を出庫する場合、作業者はラックを引き上げて、ラックに収容されたボックスを取り出し、次いでボックスから目的の試料が入ったバイアルを取出す。ここで、ラックからボックスを取り出す際、低温雰囲気から取出した試料の昇温を防ぐ必要がある。そのため、作業者は、あらかじめ液体窒素やドライアイスなどを入れた容器(発泡スチロールや真空二重容器など)を用意し、その中にボックスを入れた後にバイアルを取出す作業を行う。
また、特許文献1の凍結保存装置では、試料を出庫する際、凍結保存容器内から自動でラックを引き上げるが、低温の試料を搬送する上部エリアは常温である。このため、凍結保存容器内の試料を常温エリアで操作すると、凍結された試料が昇温してダメージを受ける恐れがある。
このように、従来の凍結保存装置では、試料を出庫するたびに液化窒素やドライアイスを準備する作業を要し、煩雑であった。一方、試料を操作するエリア全体を常時低温に保持する場合、電気や液化窒素などエネルギー消費量が増大するという課題があった。また、試料の出庫時にあらかじめ操作するエリアを低温に保持すればよいとも考えられるが、出庫のタイミングは不定期であり、出庫の都度、常温から低温(例えば、-100℃)に冷却するには膨大な時間を要するという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、エネルギー消費量が少なく、短時間で所定の領域に低温雰囲気を提供可能な補助冷却器、及び補助冷却システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 冷却対象の周囲に近接又は接触するように配置される補助冷却器であって、
液体窒素が流通する容器を1以上備える、補助冷却器。
[2] 前記冷却対象の側面の四方を覆う1つの前記容器を備える、前項[1]に記載の補助冷却器。
[3] 前記冷却対象の側面の三方を覆う1つの前記容器を備える、前項[1]に記載の補助冷却器。
[4] 前記冷却対象の側面と対向する、2以上の前記容器を備える、前項[1]に記載の補助冷却器。
[5] 前記容器の前記冷却対象と対向する側の第1側面の高さが、前記第1側面と反対側の第2側面の高さよりも低い、前項[2]乃至[4]のいずれかに記載の補助冷却器。
[6] 前記容器の前記冷却対象と対向する側の第1側面の上方に、1以上の開口を有する、前項[2]乃至[4]のいずれかに記載の補助冷却器。
[7] 前記冷却対象の上面を覆う1つの前記容器を備える、前項[1]に記載の補助冷却器。
[8] 冷却対象を載置する搬送テーブルと、
前記搬送テーブル上に位置する前項[1]乃至[7]のいずれかに記載の補助冷却器と、を備える、補助冷却システム。
[9] 前記搬送テーブルが、当該搬送テーブルの上面から底面に向かって貫通する開口部を有し、
前記補助冷却器が、前記開口部の周囲に位置する、前項[8]に記載の補助冷却システム。
[10] 前記搬送テーブルの移動方向に沿って延在する冷気遮断板をさらに備え、
前記冷気遮断板は、前記開口部の下方に位置する、前項[9]に記載の補助冷却システム。
[11] 前記冷気遮断板が、当該冷気遮断板の上面から底面に向かって貫通する開口を有する、前項[10]に記載の補助冷却システム。
本発明の補助冷却器、及び補助冷却システムは、エネルギー消費量が少なく、短時間で所定の領域に低温雰囲気を提供することが可能である。したがって、本発明の補助冷却器、及び補助冷却システムによれば、試料の昇温を抑制できる。
本発明の一実施形態である補助冷却器の構成の一例を示す側断面図である。 本発明の一実施形態である補助冷却器の構成の一例を示す平面図である。 本発明の補助冷却器の変形例の構成を示す平面図である。 本発明の補助冷却器の変形例の構成を示す平面図である。 本発明の補助冷却器の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態である補助冷却システムの構成を示す側断面図である。 本発明の一実施形態である補助冷却システム構成を示す平面図である。 本実施形態の補助冷却システム11の構成部分を拡大した平面図である。 図8中に示すA-A’線に沿った断面図である。 図8中に示すB-B’線に沿った断面図である。 本実施形態の補助冷却システム11の動作を説明するための断面図である。 本実施形態の補助冷却システム11の動作を説明するための断面図である。 補助冷却システムを構成する補助冷却器の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である補助冷却器の構成について、これを備える補助冷却システムと併せて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<補助冷却器>
先ず、本発明を適用した一実施形態である補助冷却器の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である補助冷却器の構成の一例を示す側断面図である。また、図2は、本発明の一実施形態である補助冷却器の構成の一例を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の補助冷却器1は、冷却対象Mの周囲に近接又は接触するように配置され、液体窒素Lが流通する容器1Aを備える構成である。
冷却対象Mは、低温エリアに保存されているものであれば、特に限定されない。本実施形態では、冷却対象Mとして、複数のバイアル111が配列されている収納ボックス112を一例として説明する。
バイアル111は、生体試料などの試料を直接収容するための円筒状容器である。バイアル111は、生体試料などの試料を直接収容することができ、凍結保存容器102内の低温に耐えられるものであれば、樹脂、ガラス等種々の材質からなる容器を使用することができ、特に限定されない。
収納ボックス112は、バイアル111を配列した状態で収納する、直方体状の箱である。収納ボックス112としては、特に限定されないが、例えば、48本、96本の複数のバイアル111を2次元に並べて収納でき、収納ボックス112に収納したままバイアル111の底面に貼り付けられたバーコードを後述するバーコードリーダーにて読み取ることができるよう、収納ボックス112の底面が開口しているものであってもよい。
収納ボックス112は、収納ケース113に鉛直方向(以下、「Z軸方向」と記載する場合がある)に並べて収納されている。
収納ケース113は、複数の収納ボックス112をZ軸方向に並べて収納するための棚である。収納ケース113は、手動又は自動装置によって上部に設けられた取っ手113aを把持し、Z軸方向に上昇および下降させることができる。収納ケース113は、凍結保存容器102内に並べて収納されている。
凍結保存容器102は、複数の収納ケース113を内部に収容し、凍結保存するための容器である。凍結保存容器102としては、例えば、ステンレス鋼などからなる真空二重断熱容器を用いることができる。凍結保存容器102の内部に液体窒素などの低温液化ガスを満たすことにより、内部を低温状態に保持することができる。例えば、凍結保存容器102の底部付近まで、具体的には収納ケース113を載置する回転テーブル124の下まで液体窒素を満たすことにより、凍結保存容器102の内部の気相部を-150℃以下に保持することができる。
凍結保存容器102の上面には、開口部123が設けられている。この開口部123を介して、凍結保存容器102の内部空間と作業空間103とが連通されている。また、開口部123には、当該開口部を閉塞するキャップ(図示略)が設置可能とされている。
作業空間103は、図1に示すように、凍結保存容器102の上方に設けられており、開口部123を介して凍結保存容器102と連通している。なお、作業空間103は、筐体(図示略)によって囲まれた密閉空間であってもよい。密閉空間とされた作業空間103によれば、凍結保存容器2内から蒸発した窒素ガスや別途供給されるドライな空気や窒素ガスなどにより、例えば露点-40℃以下、好ましくは露点-50℃以下のドライ環境に維持することができる。また、作業空間103をドライ環境に維持することにより、作業空間103内での結露などを防止することができる。
載置台Pは、作業空間103に位置する。載置台Pは、凍結保存容器102から作業空間103に取り出した冷却対象M(すなわち、収納ボックス112)を載置するための場所である。本実施形態では、載置台Pが凍結保存容器102に支持されている形態を一例として説明するが、これに限定されない。
補助冷却器1は、冷却対象Mが載置される載置台Pの載置面上に配置される。具体的には、補助冷却器1は、冷却対象Mの周囲(あるいは、冷却対象Mが載置される予定の場所の周囲)に近接又は接触するように配置される。ここで、「近接又は接触するように」とは、補助冷却器1の冷熱が直接的又は間接的に冷却対象Mに伝達する位置関係であることを意味する。したがって、補助冷却器1と冷却対象Mとは、全体(全面)が接触していてもよいし、一部が接触し、残部が非接触であってもよいし、全体が非接触であってもよい。
補助冷却器1は、液体窒素Lが流通する容器1Aを備える。
容器1Aの形状は、図2に示すように平面視した際、冷却対象Mの側面の四方を覆う、枠状であることが好ましく、容器1Aに囲まれた矩形の領域ができることが好ましい。換言すると、容器1Aに囲まれた領域に冷却対象Mを載置できる。
また、容器1Aの形状は、図1に示すように断面視した際、上面が開放していない筒状(筧状ともいう)である。なお、容器1Aの形状(形態)は、筒状の容器に限定されるものではなく、内側に流通する液体窒素Lを所要時間貯留することが出来れば、上面の一部あるいは全部が開放する樋(とい)状であってもよい。また、補助冷却器1が振動した際に容器1A内の液体窒素Lが溢れることを防ぐ観点から、後述する液体窒素Lの供給口以外は閉止されていることが好ましい。さらに、冷却対象Mと対向する、容器1Aの内周壁の上面には、液体窒素Lが蒸発した冷窒素ガスを排出するための開口が設けられていてもよい。
容器1Aの高さ(深さ)は、冷却対象Mに冷気を伝えられる程度に液体窒素Lを貯留できれば特に限定されないが、容器1A内に貯留される液体窒素Lの液面が、冷却対象Mの高さよりも高いことが好ましい。容器1Aの高さとしては、40~60mmとすることができる。
容器1Aには、液体窒素Lの供給口(図示略)が設けられている。これにより、図示略の液体窒素Lの供給源から所要量の液体窒素Lを容器1A内に供給できる。
また、容器1Aには、気化した液体窒素(窒素ガス)の排出口が設けられている。なお、容器1Aの上面が開放している場合、別途排出口を設けなくてもよい。
さらに、容器1Aには、容器1Aに貯留される液体窒素Lの液面を計測する液面計が設けられていてもよい。
容器1Aの材質は、特に限定されないが、液体窒素Lの冷熱を冷却対象Mに伝達する観点から、熱伝導率が高い金属(銅、アルミ、ステンレス等)が好ましい。
補助冷却器1は、容器1Aの外側(すなわち、冷却対象Mに接触又は近接しない側面)を覆う断熱材を有していてもよい。これにより、補助冷却器1から作業空間103に冷熱が逃げないようにすることができる。
次に、本実施形態の補助冷却器1の使用方法の一例について、説明する。
凍結保存容器102からいずれかの試料を出庫する際、先ず、冷却対象Mが載置される載置台Pの載置面上に配置された補助冷却器1の容器1Aに、容器1A内に貯留される液体窒素Lの液面が所要の高さとなるまで、液体窒素Lを供給する。なお、容器1A内に貯留される液体窒素Lの液面が所要の高さとなった後は、容器1Aへの液体窒素Lの供給を停止してもよいし、流量を調節しながら連続的あるいは間欠的に供給を続けてもよい。
次に、凍結保存容器102の開口部123から目的の収納ケース113を作業空間103に手動で引き上げて、収納ケース113から目的の収納ボックス112を取り出す。次いで、取り出した収納ボックス112を、載置台Pの載置面上に配置された補助冷却器1の内側となるように載置する。一方、目的の収納ボックス112を取り出した後の収納ケース113を、開口部123から凍結保存容器102内に収容する。
次に、収納ボックス112から、目的の試料が入ったバイアル111を取り出す。
このように、本実施形態の補助冷却器1によれば、冷却対象Mである収納ボックス112の周囲のみを覆う容器1Aに液体窒素Lを貯留するため、短時間で冷却対象Mの周囲のみに低温雰囲気を形成できる。これにより、取り出した収納ボックス112及び目的の試料が入ったバイアル111の昇温を抑制できる。
以上説明したように、本実施形態の補助冷却器1は、エネルギー消費量が少なく、短時間で所定の領域に低温雰囲気を提供することが可能である。したがって、本実施形態の補助冷却器1によれば、バイアル111中の試料の昇温を抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施の形態の補助冷却器1では、容器1Aが冷却対象Mの側面の四方を覆う1つの容器である構成を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、図3に示すように、平面視した際、冷却対象Mの側面の三方を覆う1つの容器21Aを備える構成の補助冷却器21であってもよい。補助冷却器21によれば、開放された側面側から容器21Aの内側の領域に冷却対象Mを挿入しやすいという効果を奏する。
また、図4に示すように、平面視した際、冷却対象Mの側面と対向する、2つの容器31A,31Bを備える構成の補助冷却器31であってもよい。補助冷却器31によれば、開放された側面側から容器31A,31Bの内側の領域に冷却対象Mを挿入しやすいという効果を奏する。
また、図5に示すように、断面視した際、冷却対象Mの上面を覆うように(載置台Pの載置面と対向するように)支持された1つの容器41Aを備える構成の補助冷却器41であってもよい。補助冷却器41によれば、上述した補助冷却器21,31と同様に、開放された側面側から容器41Aの下方の領域に冷却対象Mを挿入しやすいという効果を奏する。また、補助冷却器41によれば、容器41Aの冷気が下方へ移動しやすいため、冷却対象Mをより効果的に冷却することができる。
上述した補助冷却器1,21,41では、1つの容器を備える構成を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、それぞれ2以上の容器を備える構成であってもよい。同様に、補助冷却器31では、2つの容器31A,31Bを備える構成を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、3以上の容器を備える構成であってもよい。
<補助冷却システム>
次に、本発明の一実施形態である補助冷却システムの構成について、説明する。
図6は、本発明の一実施形態である補助冷却システムの構成の一例を示す側断面図である。また、図7は、本発明の一実施形態である補助冷却システム構成を示す平面図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態の補助冷却システム11は、少なくとも、冷却対象Mを載置する搬送テーブル105と、上記搬送テーブル105上に位置する補助冷却器1とを備えて、概略構成されている。また、補助冷却システム11は、さらに冷気遮断板109を備える構成であってもよい。
具体的には、本実施形態の補助冷却システム11は、自動搬送システムを備える既設の凍結保存装置101と、上述した補助冷却器1とを組み合わせて用いることができる。すなわち、本実施形態の補助冷却システム11は、補助冷却器1と、凍結保存装置101の構成の一部である搬送テーブル105及び冷気遮断板109と、を備える。
凍結保存装置101は、目的の試料を低温領域から取り出した後、取り出し口まで自動で搬送する自動搬送システムを備えるものであれば、特に限定されない。自動搬送システムを備える凍結保存装置101としては、例えば、特許第6368032号公報に記載の凍結保存装置を用いることができる。
凍結保存装置101は、図6及び図7に示すように、凍結保存容器102と、第1昇降装置104と、搬送テーブル105と、押圧装置107と、第2昇降装置108と、冷気遮断板109と、識別装置162と、突き上げ部163と、これらを制御する制御装置(制御部)(図示略)と、制御装置への試料(バイアル111や収納ケース113)の入出庫情報について入出力を行うための入出力装置(図示略)とを備えて、概略構成されている。
凍結保存装置101は、制御装置(図示略)によって第1昇降装置104および押圧装置107を独立して駆動させることにより、凍結保存容器102内に保存されている目的の生体試料を自動で取り出すとともに、目的以外の生体試料の昇温を低減するものである。
図6に示すように、凍結保存装置101では、複数のバイアル111が配列されて収納ボックス112内に収納されており、さらに、収納ボックス112は収納ケース113に鉛直方向(以下、「Z軸方向」と記載する場合がある)に並べて収納されている。バイアル111、収納ボックス112及び収納ケース113としては、上述したものを用いることができる。
凍結保存容器102は、凍結保存装置101の下方に設けられている。凍結保存容器102としては、上述したものを用いることができる。凍結保存容器102の上面には、開口部123が設けられている。この開口部123を介して、凍結保存容器102の内部空間と作業空間103とが連通されている。
開口部123には、図7に示すように、当該開口部を閉塞するキャップ125が設置可能とされている。開口部123にキャップ125を設けることにより、当該開口部が閉塞されるため、凍結保存容器102内の温度の上昇を抑制することができる。
図6に示すように、凍結保存容器102内の底部には、収納ケース113を載置する回転テーブル124が設けられている。これにより、収納ケース113を取り出す際に、回転テーブル124を回転させることにより、任意の収納ケース113を開口部123の真下に位置するように移動させることができる。
収納ケース113の上面には把持部133が設けられている。この把持部133の形状は、収納ケース113をZ軸方向に上昇および下降させることができるものであれば特に限定されるものではないが、後述する第1昇降装置104によって把持することが可能な形状が好ましい。第1昇降装置104によって把持部133を把持することが可能であれば、第1昇降装置104をZ軸方向に上昇および下降させることで、収納ケース113を開口部123から自動で入出庫させることができる。
作業空間103は、図6及び図7に示すように、凍結保存容器102の上方に設けられており、開口部123を介して凍結保存容器102と連通している。
凍結保存装置101は筐体Fに囲まれており、作業空間103は、凍結保存容器102内から蒸発した窒素ガスや別途供給されるドライな空気や窒素ガスなどにより、例えば露点-40℃以下、好ましくは露点-50℃以下のドライ環境に維持されている。凍結保存容器102の開口部123を含んだ作業空間103を筐体Fで覆うことによって、収納ケース113や液体窒素に作業者が直接触れることによる凍傷や、開口部123から蒸発する窒素ガスによる酸欠の危険を解消している。また、ドライ環境に筐体F内を維持することにより、作業空間103内での結露などを防止している。
第1昇降装置104は、図6に示すように、収納ケース113を把持するなどにより保持した状態で、開口部123を介して収納ケース113をZ軸方向に上昇および下降させるための部材であり、作業空間103内に設けられている。第1昇降装置104の構成は、特に限定されない。例えば、第1昇降装置104は、収納ケース113の把持部133を把持するフック144を有する。フック144の形状としては、例えば、鉤状とすることができる。
第1昇降装置104によれば、収納ケース113を把持した状態で、開口部123を介して収納ケース113をZ軸方向に上昇および下降させることができる。これにより収納ケース113を凍結保存容器102から入出庫させることができる。また、第1昇降装置104の駆動を停止することにより、フック144をZ軸方向の任意の高さに維持することができる。すなわち、収納ケース113を把持した状態で、収納ケース113を任意の高さに維持することができる。
図7に示すように、作業空間103の下方に、X軸レール151がX軸方向に沿って設けられている。なお、搬送テーブル105の移動する方向を「X軸方向」と記載する。搬送テーブル105は、上記X軸レール151に取り付けられており、X軸方向に移動可能とされている。そのため、搬送テーブル105は、平面視した際に、開口部123に隣接する位置に移動することができる。
搬送テーブル105が、平面視した際に、開口部123に隣接していることにより、収納ケース113から任意の高さに収納された所望の収納ボックス112を取り出す際、収納ケース113全体を凍結保存容器102から出庫させる必要がなくなる。これにより、所望の収納ボックス112が収納されている収納空間の底面と搬送テーブル105とが同じ高さとなるまで収納ケース113を上昇させることにより、後述する押圧装置107によって、所望の収納ボックス112のみを搬送テーブル105上に取り出すことができる。
固定ステージ106は、作業空間103の下方であって、開口部123を挟んで搬送テーブル105の反対側に位置する。これにより、開口部123から収納ケース113を出庫する際に、搬送テーブル105、開口部123、および固定ステージ106が、この順に隣接して並ぶことができる。ここで、搬送テーブル105、開口部123、および固定ステージ106が隣接して並ぶ方向を「Y軸方向」と記載する。
押圧装置107は、第1昇降装置104により搬送テーブル105と隣接する高さに維持される収納ボックス112を、搬送テーブル105側へ押圧して、収納ボックス112を搬送テーブル105上に移動させる部材である。押圧装置107は、固定ステージ106上に設けられている。
押圧装置107としては、固定ステージ106に取り付けられ、先端がY軸方向に移動可能な支持部158と、支持部158の先端に設けられた押圧部159とを備える構成を例示できるが、これに限定されない。
このように、第1昇降装置104、搬送テーブル105、及び押圧装置107が連携して動作することにより、第1昇降装置104により凍結保存容器102から出庫した収納ケース113から目的の収納ボックス112を搬送テーブル105上に載置できる。
図8は、本実施形態の補助冷却システム11の構成部分を拡大した平面図である。図9は、図8中に示すA-A’線に沿った断面図である。図10は、図8中に示すB-B’線に沿った断面図である。
図8~図10に示すように、搬送テーブル105は、収納ボックス112を載置する載置面105Aを有し、この載置面105Aの一部に搬送テーブルの上面から底面に向かって貫通する開口部152を有する。これにより、開口部152を介して搬送テーブル105の下方から各バイアル111を突き上げることができる。また、開口部152を介して搬送テーブル105の下方から各バイアル111の例えば底部に設けられたバーコードを識別することができる。
開口部152の形状としては、バイアル111の突上げやバーコードの読み取りが可能であれば、特に限定されるものではない。例えば、収納ボックス112よりもひとまわり小さく開口されたものであってもよいし、スリット状や格子状に複数開口されたものであってもよい。
搬送テーブル105の載置面105Aには、開口部152の周囲であって、収納ボックス112(冷却対象M)が載置される領域の外側に、上述した補助冷却器1が位置する。これにより、搬送テーブル105の載置面105Aに収納ボックス112が載置された際、収納ボックス112の周囲に低温雰囲気を形成できる。
補助冷却器1の容器1Aには、液体窒素Lの供給口(図示略)が設けられている。また、容器1Aの液体窒素Lの供給口は、凍結保存容器102内に液体窒素Lを供給する液体窒素Lの供給源と接続されていることが好ましい。これにより、凍結保存装置101の運転と連動して、容器1Aに液体窒素Lを自動的に供給できる。
ここで、補助冷却器1は、図9及び図10に示すように、容器1Aの冷却対象Mと対向する側の第1側面1aの上方に、1以上のスリット開口部110を有する。冷却対象Mが配置される容器1Aの内側の第1側面1aにスリット開口部110を設けることにより、容器1A内で蒸発した冷窒素ガスがスリット開口部110から排出され、収納ボックス112に送風されて収納ボックス112を冷却できる。
また、搬送テーブル105の載置面105Aには、冷却対象である収納ボックス112を把持あるいは載置した状態でZ軸方向に昇降可能な第2昇降装置108が設けられている。第2昇降装置108としては、Z軸方向に立設する支柱153と、支柱153に取り付けられ、支柱153に沿ってZ軸方向に移動可能な昇降ステージ154とを備える構成を例示できるが、これに限定されない。
この第2昇降装置108により、搬送テーブル105の載置面105Aに配置される補助冷却器1の容器1Aよりも高い位置で、後述の第2の押圧装置8により押圧された収納ボックス12を昇降ステージ154で受け取った後、載置面105A上の所定の位置に収納ボックス112を載置できる。
なお、昇降ステージ154は、収納ボックス112を受け取ることができれば、特に限定されない。昇降ステージ154としては、例えば、収納ボックス112を把持する機構(図示略)を有していてもよいし、搬送テーブル105の開口部152と対応する位置に開口を有する載置面(図示略)を有していてもよい。
搬送テーブル105上に取り出された収納ボックス112は、作業空間103においてX軸方向に移動して、筐体Fの取り出し口(図示略)付近まで搬送される。
ここで、図8及び図10に示すように、搬送テーブル105の移動経路には、識別装置162と、突き上げ部163とが設けられている。
識別装置162は、収納ボックス112に配置されたバイアル111を識別する。識別装置162としては、バイアル111を識別することができるものであれば、特に限定されない。このような識別装置162としては、例えば、バイアル111に貼り付けられた画像情報を認識できるカメラや、バーコードリーダー等が挙げられる。
識別装置162が、バーコードリーダーであり、バイアル111の底部に識別コードが設けられ、搬送テーブル105の載置面105Aに開口部152が設けられている場合、搬送テーブル105の下方に設けられていることが好ましい。これにより、収納ボックス112内に収納されたバイアル111を容易に識別することができる。また、識別装置162がバーコードリーダーである場合、一次元バーコード読み取り可能なリーダー、二次元バーコード読み取り可能なリーダーのいずれであってもよい。
識別装置162を設けることで、バイアル111の保管場所や入出庫した日時などの在庫情報や運用履歴などの情報を自動で記録することができる。また、自動で記録することができるため、大量の試料を扱う場合であっても、読み取り忘れなどのミスを減らすことができ、試料の取り違いなどの事故を防ぐことができる。
突き上げ部163は、搬送テーブル105の載置面105A上に載置された収納ボックス112内に収容されている目的のバイアル111を、搬送テーブル105の下方から、搬送テーブル105に設けられている開口部152を介して、目的のバイアル111の底部を押し上げるための装置である。これにより、目的のバイアル111を容易に取り出すことができる。
また、図8~図10に示すように、搬送テーブル105の移動経路には、冷気遮断板109が設けられている。
冷気遮断板109は、板状の断熱部材であり、搬送テーブル105の開口部152の下方に位置し、搬送テーブル105の移動方向(X軸方向)に沿って延在する。冷気遮断板109は、搬送テーブル105がX軸方向に移動する際、開口部152を遮蔽する。これにより、載置面105Aに載置された冷却対象Mが開口部152から作業空間103に露出しないため、冷却対象M及び補助冷却器1自体の冷熱を逃がしにくく、冷却対象Mの周囲の低温雰囲気を維持でき、冷却対象Mの昇温を抑制できる。
冷気遮断板109は、冷気遮断板109の上面から底面に向かって貫通する開口109A,109Bを有する。このように構成された冷気遮断板109によれば、図11に示すように、収納ボックス112を載置した搬送テーブル105が開口109Aに移動した際、識別装置162によって所望のバイアル111の位置が確認される。その後、図12に示すように、搬送テーブル105が開口109Bまで移動すると、識別装置162によって得られた位置情報に基づいて、突き上げ部163が上昇することにより、所望のバイアル111が上方に押し出される。これにより、作業者は、所望のバイアル111を容易に取り出すことができる。
なお、図9に示すように、冷気遮断板109と搬送テーブル105の底面105Bとの間隙(クリアランス)は、冷気を逃げにくくして冷却対象Mの周囲の低温雰囲気を維持する観点から、出来るだけ小さいことが好ましい。
また、搬送テーブル105の底面105Bには、X軸方向に沿って冷気遮断板109の側面及び底面の一部を覆うシール部材164が設けられている。シール部材164を設けることにより、搬送テーブル105の動作時においても、冷気を逃げにくくして冷却対象Mの周囲の低温雰囲気を維持できる。
入出力装置(図示略)としては、筐体Fの外部に設けられた、表示部および入力部を持つ例えばパーソナルコンピュータを用いることができる。作業者は、入出力装置を操作して、凍結保存装置101に内蔵された制御装置(図示略)に指示を出すことにより、バイアル111または収納ボックス112の取り出しおよび収納するための様々な操作ができる。
また、凍結保存装置101内の制御装置(図示略)には、第1昇降装置104、搬送テーブル105、押圧装置107、識別装置162、突き上げ部163、及び補助冷却器1などへ動作を指示する制御プログラムが組み込まれている。これにより、例えば、バイアル111または収納ボックス112の取り出しを制御装置に指示することで、あらかじめ補助冷却器1の容器1Aへの液体窒素Lの供給を制御できる。
次に、本実施形態の補助冷却システム11の使用方法、すなわち、上述した凍結保存装置101と連動して、凍結保存容器102内に保存された所望の収納ボックス112を取り出す方法について説明する。
先ず、凍結保存装置101の入出力装置(図示略)を操作して、所望の収納ボックス112の取り出しを制御装置(図示略)に指示する。これにより、補助冷却器1の容器1Aへの液体窒素Lの供給が開始される。また、凍結保存容器102内の回転テーブル124が回転し、所望の収納ボックス112を収納した収納ケース113が、開口部123の真下に移動する(図6を参照)。
次に、搬送テーブル105がX軸方向に移動し、平面視した際に開口部123に隣接する位置で停止する。これにより、開口部123を挟んで、搬送テーブル105と固定ステージ106とが対向する位置関係となる(図7を参照)。
次に、第1昇降装置104のフック144をZ軸方向下方に下降して、収納ケース113の把持部133を把持する。次いで、フック144をZ軸方向上方に上昇して、開口部123を介して凍結保存容器102から収納ケース113を出庫し、所望の収納ボックス112が収納されている収納空間の底面と、搬送テーブル105の載置面105AからZ軸方向に上昇した第2昇降装置108の昇降ステージ154とが同じ高さとなるまで第1昇降装置104を上昇させる。
次に、押圧装置107により所望の収納ボックス112をY軸方向へ押圧することで、所望の収納ボックス112を収納ケース113から昇降ステージ154へ移動させる。次いで、昇降ステージ154をZ軸方向下方に移動し、搬送テーブル105の載置面105A上の、補助冷却器1に囲まれた領域に所望の収納ボックス112が載置される(図8~図10を参照)。この際、補助冷却器1は既に充分冷却されており、搬送テーブル105の載置面105A上に所望の低温雰囲気を提供できる。
なお、残りの収納ボックス112が昇温するのを防止するため、第1昇降装置104を下降させて、収納ケース113を凍結保存容器102に入庫する。その後、キャップ125により開口部123を閉塞する。
次に、収納ボックス112を載置した搬送テーブル105がX軸方向に移動することで、収納ボックス112が取出し口(図示略)に搬出される。その後、作業者は取出し口(図示略)から目的の収納ボックス112を取り出すことができる。以上の動作により、収納ボックス112の取出し動作が完了する。
次に、上述した凍結保存装置101と連動して、凍結保存容器102内に保存された所望の収納ボックス112を出庫し、所望のバイアル111を取り出す方法について説明する。
先ず、上述した操作と同様にして、凍結保存容器102から出庫した収納ボックス112を、搬送テーブル105の載置面105A上の、補助冷却器1に囲まれた領域に載置する(図8~図10を参照)。
次に、収納ボックス112を載置した搬送テーブル105をX軸方向に、冷気遮断板109の開口109Aの位置まで移動させる。収納ボックス112を載置した搬送テーブル105が開口109Aに移動した際、識別装置162によって所望のバイアル111の位置が確認される(図11を参照)。
次に、収納ボックス112を載置した搬送テーブル105をX軸方向に、冷気遮断板109の開口109Bの位置まで移動させる。搬送テーブル105が開口109Bまで移動すると、識別装置162によって得られた位置情報に基づいて、突き上げ部163が上昇することにより、所望のバイアル111が上方に押し出される(図12を参照)。その後、作業者は、目的のバイアル111を手動あるいは自動搬送によって取出し口(図示略)から取り出すことができる。以上の動作により、バイアル111の取出し動作が完了する。
以上説明したように、本実施形態の補助冷却システム11によれば、自動搬送システムを備える凍結保存装置101と補助冷却器1とを組み合わせることで、エネルギー消費量が少なく、短時間で搬送テーブル105の載置面105A上に低温雰囲気を提供できる。したがって、本実施形態の補助冷却システム11によれば、目的の試料が自動搬送される際、試料の昇温を抑制できる。
すなわち、冷却対象Mが載置される領域の周囲の最小限の領域にのみ補助冷却器1を配置することで、液体窒素Lの使用量を抑制できる。また、凍結保存装置101の運転開始と液体窒素Lの供給開始を連動することで、補助冷却器1の冷却準備が完了するまでの時間を大幅に短縮できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施の形態の補助冷却システム11では、図9及び図10に示すように、補助冷却器1の容器1Aの冷却対象Mと対向する側の第1側面1aの上方に、1以上のスリット開口部110を有する構成を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、図13に示すように、断面視した際、容器201Aの上面が開口し、かつ容器201Aの冷却対象Mと対向する側の第1側面201aの高さが、前記第1側面201aと反対側の第2側面201bの高さよりも低い補助冷却器201を備える構成の補助冷却システム211であってもよい。このような構成の補助冷却器201によれば、冷却対象Mと対向する内側の第1側面201aが低いため、容器201A内で蒸発した冷窒素ガスが第1側面201aを超え、収納ボックス112に送風されて収納ボックス112を冷却できる。
本発明の補助冷却器、及び補助冷却システムは、例えば、バイオメディカル基礎研究、医療、製薬、畜産(精子、受精卵保存)などの生体試料を凍結保存する凍結保存容器において、内部に収納される生体試料(バイアル、ストロー等)の取り出す際の補助冷却器、及び補助冷却システムとして利用可能である。
1,21,31,41,201・・・補助冷却器
1A,21A,31A,31B,41A,201A・・・容器
1a,201a・・・第1側面
201b・・・第2側面
11,211・・・補助冷却システム
101・・・凍結保存装置
102・・・凍結保存容器
103・・・作業空間
104・・・第1昇降装置
105・・・搬送テーブル
105A・・・載置面
105B・・・底面
106・・・固定ステージ
107・・・押圧装置
108・・・第2昇降装置
109・・・冷気遮断板
109A,109B・・・開口
110・・・スリット開口部
111・・・バイアル
112・・・収納ボックス
113・・・収納ケース
123・・・開口部
124・・・回転テーブル
125・・・キャップ
133・・・把持部
144・・・フック
151・・・X軸レール
152・・・開口部
153・・・支柱
154・・・昇降ステージ
158・・・支持部
159・・・押圧部
162・・・識別装置
163・・・突き上げ部
164・・・シール部材
F・・・筐体
L・・・液体窒素
M・・・冷却対象
P・・・載置台

Claims (9)

  1. 冷却対象を載置する搬送テーブルと、前記搬送テーブル上に位置す補助冷却器と、を備える、補助冷却システムであって、
    前記搬送テーブルが、当該搬送テーブルの上面から底面に向かって貫通する開口部を有し、
    前記補助冷却器は、前記冷却対象の周囲に近接又は接触するように配置され、液体窒素が流通する容器を1以上備え、前記開口部の周囲に位置する、補助冷却システム
  2. 前記搬送テーブルの移動方向に沿って延在する冷気遮断板をさらに備え、
    前記冷気遮断板は、前記開口部の下方に位置する、請求項に記載の補助冷却システム。
  3. 前記冷気遮断板が、当該冷気遮断板の上面から底面に向かって貫通する開口を有する、請求項に記載の補助冷却システム。
  4. 前記補助冷却器は、前記冷却対象の側面の四方を覆う1つの前記容器を備える、請求項1に記載の補助冷却システム
  5. 前記補助冷却器は、前記冷却対象の側面の三方を覆う1つの前記容器を備える、請求項1に記載の補助冷却システム
  6. 前記補助冷却器は、前記冷却対象の側面と対向する、2以上の前記容器を備える、請求項1に記載の補助冷却システム
  7. 前記補助冷却器は、前記容器の前記冷却対象と対向する側の第1側面の高さが、前記第1側面と反対側の第2側面の高さよりも低い、請求項乃至のいずれか一項に記載の補助冷却システム
  8. 前記補助冷却器は、前記容器の前記冷却対象と対向する側の第1側面の上方に、1以上の開口を有する、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の補助冷却システム
  9. 前記補助冷却器は、前記冷却対象の上面を覆う1つの前記容器を備える、請求項1に記載の補助冷却システム
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