JP7366460B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】電断復電時において従来にない新規な演出を実行する遊技台を提供する。【解決手段】複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、複数のリールの回転を開始させるスタートレバーと、複数のリールそれぞれに対応して設けられ、複数リールの回転を個別に停止させる複数のストップボタンと、第一の演出を実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、或る遊技において第一の演出が開始され、少なくとも複数のリールのうちの少なくとも一つのリールが回転している状態で電断が発生し、その後に復電した場合(以下、「第一の場合」という。)、前記第一の演出の一部(以下、「第一の部分」という。)が再度実行され、第一の場合に、第一の演出の第一の部分とは異なる他の一部(以下、「第二の部分」という。)は、電断前の該第二の部分と異なる態様で実行される。【選択図】図14

Description

本発明は、スロットマシン(回胴遊技機)、パチンコ機(弾球遊技機)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、メダルを投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させた時に、リール窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組合せが表示されると役が成立するように構成されている。そして、メダルの払出を伴う役が成立した場合には、成立した役に対応する規定数のメダルが払い出されるようになっている。
このような遊技台には、電断復電時に主制御部によるAT演出を認識させ易くする遊技台がある(例えば、特許文献1)。
特開2016-150166号公報
しかしながら、このような電断復電時に実行される演出には未だ改良の余地がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電断復電時において従来にない新規な演出を実行する遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、その一態様として、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバーと、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタンと、
第一の演出を実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、第一の部分と、第二の部分と、第三の部分と、が含まれて構成されており、
前記第一の部分は、前記複数のストップボタンの操作順序に関する表示であり、
前記第二の部分は、前記複数のリールが全て停止するまでに実行される演出表示の少なくとも一部であり、
前記第三の部分は、前記スタートレバーが操作されたことに関連して開始される音声演出であり、
或る遊技において前記第一の演出が実行され、前記複数のリールのうちの少なくとも一つのリールが回転している状態で電断が発生してその後復電した場合(以下、「第一の場合」という。)、該或る遊技において電断が発生した時点での前記第一の部分が表示され、前記第三の部分が最初から開始される一方、前記第二の部分は表示されないように構成されており、
前記第一の場合、前記或る遊技の次の遊技から画面復帰することを示唆可能な演出表示が表示されるように構成されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、電断復電時において従来にない新規な演出を実行する遊技台を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部メイン処理、第1副制御部コマンド受信割込処理、及び第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第2副制御部メイン処理、第2副制御部コマンド受信割込処理、第2副制御部タイマ割込処理及び第2副制御部画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの主制御部の遊技状態の遷移図である。 図10(A)とともに、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの通常状態においてステージを変更した後、変更したステージにおいて予告演出及び数ゲームに亘る連動演出が実行され、連動演出の結末としてボタン操作を促すボタン演出が実行された場合の演出の流れを示す図である。 (A)は、図9とともに、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの通常状態においてステージを変更した後、変更したステージにおいて予告演出及び数ゲームに亘る連動演出が実行され、連動演出の結末としてボタン操作を促すボタン演出が実行された場合の演出の流れを示す図であり、(B)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの予告演出を実行中かつリール回転中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの予告演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのAT状態(通常AT状態)が開始された後、数ゲームに亘る連動演出(ストーリ調の連動演出)が実行された場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの連動演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの連動演出を実行中かつリール回転中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの通常AT状態からエンディング状態に移行し、エンディング状態が終了した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのエンディング演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのエンディング状態が終了した後に実行されるリザルトアニメを実行中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図、(b)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、払出及び作動を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部メイン処理、第1副制御部コマンド受信割込処理、及び第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第2副制御部メイン処理、第2副制御部コマンド受信割込処理、第2副制御部タイマ割込処理及び第2副制御部画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。 (a)スロットマシン100が備える報知手段を抜き出して示した主要部位概略図(正面図)である。(b)主基板表示器190による表示例を示した図である。(c)~(e)扉開放エラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。 (a)扉開放エラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。(b)~(f)ホッパーエラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。 (a)~(f)ホッパーエラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。 (a)~(f)ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例1を示した図である。 (g)~(i)ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例1の続きを示した図である。(a)~(c)ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例2を示した図である。 (g)~(i)ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例2の続きを示した図である。 (a)~(f)ホッパーエラーのドアリセットでの解消の一例を時系列で示した図である。 (a)~(f)設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。 (a)~(e)設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。 (a)~(f)設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の変形例を時系列で示した図である。 (a)~(e)設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の変形例を時系列で示した図である。 (a)~(f)設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。 (a)設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。 (a)~(f)通常の設定変更モードにおける設定変更操作の一例を時系列で示した図である。 (a)~(b)通常の設定変更モードにおける設定変更操作の一例を時系列で示した図である。(c)~(e)通常の設定確認モードにおける設定確認操作の一例を時系列で示した図である。 (a)~(b)通常の設定確認モードにおける設定確認操作の一例を時系列で示した図である。(c)~(e)電源投入後の設定キー操作による設定変更モードの一例を時系列で示した図である。 (a)~(f)電源投入後の設定キー操作による設定変更モードの一例を時系列で示した図である。 (a)或るエラーが発生している状態で電源が投入された後に、エラー報知前に設定変更モードに移行する場合の各種処理の流れを時系列で示した図である。(b)或るエラーが発生している状態で電源が投入された後に、設定変更モードに移行することなく、エラー報知を実行する場合の各種処理の流れを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)を時系列で示した図である。 (g)~(j)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)の続きを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)を時系列で示した図である。 (g)~(k)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)の続きを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)を時系列で示した図である。 (g)~(i)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)の続きを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)を時系列で示した図である。 (g)~(k)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)の続きを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)を時系列で示した図である。 (g)~(j)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)の続きを時系列で示した図である。 (a)~(f)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)を時系列で示した図である。 (g)~(k)或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)の続きを時系列で示した図である。 通常の電源投入から通常遊技までの演出の一例を時系列で示した図である。 設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を時系列で示した図である。 エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を示した図である。 エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を示した図である。 エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を示した図である。 エラー発生状態におけるエラー報知の変形例を時系列で示した図である。 設定変更中のエラー解消における演出の一例を示した図である。 変形例に係るスロットマシン1100と貸出機1700を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 変形例に係るスロットマシン1100の制御部の回路ブロック図である。
[実施形態A]
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役及びその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、リール窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、リール窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインある。例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効となるようにしてもよい。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入(ベット操作)することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、及び払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序など)を報知する演出装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、ストップボタン137(左ストップボタンと称する場合がある)を操作することによって左リール110を停止させることができ、ストップボタン138(中ストップボタンと称する場合がある)を操作することによって中リール111を停止させることができ、ストップボタン139(右ストップボタンと称する場合がある)を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを中リール111とする停止操作とする操作順序を「中押し操作順序」または単に「中押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、本実施形態では、停止操作、及び第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによる操作順序を略記する場合がある。例えば、第1停止リールを左リール110とする停止操作を「左」、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作を「左中右」と表記する。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、後述する演出を実行する演出装置としても機能する。
演出ボタン192は、所定の演出を実行する場合に操作可能なボタンである。例えば、演出ボタン192の操作に基づいて特典付与を示唆する演出を実行してもよい。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<制御部の回路構成>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、演出ボタン192センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、及び、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、及びベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130~132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、及びリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプ及びスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、液晶表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図3を用いて、上述の各リール110~112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110~112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~20は、各リール110~112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「ベル」の図柄、中リール111の番号1のコマには「スイカ」の図柄、右リール112の番号2のコマには「セブン1」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<スロットマシンの処理>
次に、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図4を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、ステップS101では、各種の初期設定処理を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではベットボタン130~132による電子的なメダル投入操作、または、メダル投入口141からの直接的なメダル投入操作があったか否かをセンサ回路320による検出によって判定し、投入操作があった場合には、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。
また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックをセンサ回路320の検出に基づいて行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、入賞役の内部抽選処理を行う。入賞役の内部抽選処理では、現在の遊技状態(RT系の遊技状態)に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、スイカに内部当選した場合には、スイカに内部当選したことを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(入賞役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
なお、入賞役の内部当選確率について概説すると、各々の役の内部当選確率は、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、後述する内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(本実施形態では65536)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。入賞役内部抽選処理では、内部抽選を実行した結果、得られた乱数値が、いずれかの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部当選役を決定する。実際には、この入賞役内部抽選処理では、設定値ごとに用意された6つの抽選データの中から現在の設定値に応じた抽選データが使用される。設定値ごとに用意された6つの抽選データでは、少なくとも1つの役の当選確率が異なっている。
ステップS106では、ステップS105の入賞役内部抽選の結果等に基づき、リール停止データを選択する。停止操作順序が問われる入賞役のリール停止データについては、その操作条件も設定されており、これらに対応するリール停止データが選択されると、その操作条件も設定されたことになる。
ステップS107では、スタート操作に基づいて、全リール110~112の回転を開始させるリール回転開始処理を実行する。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止データを参照し、停止データに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止した場合は、ステップS109へ進む。なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定処理を行う。入賞判定処理では、ストップボタン137~139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行い、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、ステップS110では、第1副制御部400に対してメダルの払出枚数を示すメダル払出コマンドを送信する準備を行う。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、遊技状態(RT系の遊技状態、AT系の遊技状態)を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合には次回からBB遊技を開始できるように準備する。また、このステップS111では、遊技状態を示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図5のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS205では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図6を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図6(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図6(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図6(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図6(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。
ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS304では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS305では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。
ステップS309では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図6(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図6(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図6(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS502では、ステップS309で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図7を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図7(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図7(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図7(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図7(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図7(a)のステップS3001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM518内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS602では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS603の処理に移行する。
ステップS603では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS604では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404から受信した各コマンドを判別する。
ステップS605では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS604で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS606では、ステップS605の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS605で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS602へ戻る。
次に、図7(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図7(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図7(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS602において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS602において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS802では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図7(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS6006の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が液晶表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS902では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS903に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS903では、演出シナリオ構成テーブル及びアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS904では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS905では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS906に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS906では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<遊技状態>
次に、本実施形態の遊技性について説明する。図8は、全体的なゲームフローを示す図であり、主制御部300の演出に関する遊技状態(AT系の遊技状態ともいい、以下、遊技状態と略記する)の遷移図である。
・有利区間/非有利区間
遊技状態は、まず、非有利区間と有利区間に大別される。非有利区間は初期状態であり、操作ナビが実行不可な期間である。非有利区間には、非有利区間通常状態が存在する。一方、有利区間は、操作ナビが実行可能な期間である。ここで、操作ナビとは、液晶表示装置157や払出枚数表示器127を用いて、入賞を手助けする停止操作内容を報知する演出であり、停止操作順序や停止操作タイミング(内部当選した役の示唆)を報知する演出である。有利区間には、有利区間通常状態と、チャレンジゾーン(以下、CZと略記する)と、通常AT状態と、特化ゾーンと、引き戻しチャンスゾーンと、エンディング状態と、が存在する。本実施形態では、非有利区間通常状態と、有利区間通常状態と、CZと、を総称して「通常状態」という。また、通常AT状態と、特化ゾーンと、引き戻しチャンスゾーンと、エンディング状態と、を総称して「AT状態」という。「AT状態」は、「通常状態」に比べて、操作ナビの実行頻度が高く、遊技者に大きな利益を付与する状態である。
非有利区間と有利区間の状態遷移に関しては、非有利区間通常状態において所定の条件が成立した場合(例えば、入賞役内部抽選処理の当選役に基づき、ハズレ以外の場合など)、有利区間通常状態に移行する(図8の経路R1参照)。一方、有利区間のAT状態が終了した場合、非有利区間の非有利区間通常状態に移行する(図8の経路R2参照)。しかしながら、AT状態が終了しても非有利区間に移行しない場合があってもよい(例えば、AT状態が終了し、有利区間通常状態に移行する場合など)。なお、本実施形態のAT状態は、差枚数管理型のAT状態であり、AT状態における差枚数が規定枚枚に到達すると、AT状態は終了する。ここで、差枚数とは、遊技媒体(例えば、メダル)の払出数と投入数の差をいう。
・有利区間通常状態
有利区間通常状態では、毎遊技、CZ状態に移行するか否かを決定するCZ移行抽選処理を実行する。CZ移行抽選に当選した場合、有利区間通常状態からCZに移行する(図8の経路R3参照)。なお、レアなケースとしては、特別な条件が成立した場合(例えば、レア役に当選した場合など)には、有利区間通常状態からCZ状態を経由せず、有利区間通常状態から直接AT状態に移行する場合が存在する(図8の経路R4参照)。
・CZ
CZは、予め定められた期間(例えば、本実施形態の場合は20ゲーム)においてポイント獲得を目指す遊技状態である。CZは、予め定められた期間の終了後、該予め定められた期間に獲得したポイントの合計値に基づいて通常AT状態に移行するか否かを決定するAT抽選処理を実行する。CZにおいてAT抽選処理に当選した場合には、通常AT状態に移行し(図8の経路R5参照)、AT抽選処理に当選しなかった場合には、有利区間通常状態に移行する(図8の経路R3参照)。なお、本実施形態では、CZを固定期間(例えば、本実施形態では20ゲーム)としたが、これに限定されない。例えば、入賞役内部抽選処理においてレア役に当選した場合には、CZの遊技期間を延長したり、ゲーム数をカウントしないようにしたりしてもよい。
・通常AT状態
通常AT状態は、初期状態としては、AT状態の差枚数が初期の終了差枚数(例えば、本実施形態では、1セット300枚)に到達した場合に終了するように設定されている。通常AT状態では、毎遊技、初期の終了差枚数に枚数を加算する枚数上乗せ抽選処理、及び特化ゾーンに移行するか否かを決定する特化ゾーン抽選処理を実行する。枚数上乗せ抽選に当選した場合には、初期の終了差枚数に枚数上乗せ抽選で決定された枚数を加算する。この加算された差枚数を上乗せの終了差枚数という。通常AT状態において、差枚数が初期の終了差枚数又は上乗せの終了差枚数に到達した場合に、通常AT状態は終了する。通常AT状態が終了した場合には、引き戻しチャンスゾーンに移行する(図8の経路R6参照)。また、通常AT状態において特化ゾーン抽選処理に当選した場合には、特化ゾーンに移行する(図8の経路R7参照)。なお、特化ゾーンは、枚数上乗せが容易な遊技者にとって有利な遊技状態であり、特化ゾーンで付与された上乗せ枚数は上記上乗せの終了差枚数に加算される。また、通常AT状態において差枚数が所定の閾値(例えば、本実施形態の場合、2200枚)以上となった場合には、エンディング状態に移行する(図8の経路R8参照)。
・引き戻しチャンスゾーン
引き戻しチャンスゾーンは、予め定められた期間(例えば、本実施形態では、30ゲーム)であって通常AT状態に戻る可能性がある遊技状態である。引き戻しチャンスゾーンでは、通常AT状態に戻るか否かを決定するAT引き戻し抽選処理を実行する。予め定められた期間におけるAT引き戻し抽選処理において当選した場合、通常AT状態に移行する(図8の経路R6参照)一方、予め定められた期間におけるAT引き戻し抽選に当選しなかった場合には、非有利区間通常状態に移行する(図8の経路R2参照)。AT引き戻し抽選は、例えば、入賞役内部抽選処理の当選役に基づいて決定されるようにしてもよい。引き戻しチャンスゾーンは、通常AT状態よりも操作ナビの実行頻度が低くなっている遊技状態である。
・エンディング状態
AT状態の差枚数が第一の閾値(例えば、本実施形態の場合、2200枚)以上となった場合、通常AT状態からエンディング状態に移行する(図8の経路R8参照)。エンディング状態では、枚数上乗せは実行されない遊技状態である。また、エンディング状態においてAT状態の差枚数が第二の閾値(例えば、本実施形態の場合、2400枚)に到達した場合、エンディング状態を終了して、非有利区間通常状態に移行する(図8の経路R2参照)。
・特化ゾーン
特化ゾーンは、予め定められた遊技期間(例えば、本実施形態の場合、5ゲーム)で構成され、枚数上乗せが容易な遊技状態である。特化ゾーンにおいて枚数上乗せが付与された場合には、付与された上乗せの枚数を上乗せの終了差枚数に加算する。特化ゾーンのゲーム数をすべて消化した場合には、通常AT状態に移行する(図8の経路R7参照)。
<電断復電時の演出>
以下、本実施形態においてスロットマシン100に電断が発生し、その後復電したとき(以下、電断復電時という)の演出について説明する。なお、後述する図9~図17に示す演出態様は、主として液晶表示装置(演出画像表示装置)157の表示態様と、スピーカ272、277の音声出力態様と、を含む演出態様となっている。
・通常状態の演出
図9及び図10(A)は、通常状態においてステージを変更した後、変更したステージにおいて予告演出及び数ゲームに亘る連動演出が実行され、連動演出の結末としてボタン操作を促すボタン演出が実行された場合の演出の流れを示す図である。
図9(a)~(c)は、ステージA(シャッターステージ)からステージB(吉宗ステージ)にステージを変更した場合の演出態様を示している。新たなステージが開始された場合には、ステージ開始ゲームにおいて、ステージを象徴するアニメ画像d0とともにステージ名を示すステージタイトル画像d1(例えば、シャッターステージ、吉宗ステージなどの文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示され、ステージ名を示すステージ音声v1(例えば、シャッターステージ、吉宗ステージなどの音声)がスピーカ272、277から出力される。
図9(d)~(g)は、ステージB(吉宗ステージ)に変更された遊技G1(図9(c)参照)から数ゲーム経過した後の遊技G2の演出態様を示している。遊技G2では、図9(d)~(f)に示すように、スタートレバー操作に基づいて、入賞役内部抽選処理の結果を示唆する予告演出が実行される。具体的には、遊技G2では、入賞役内部抽選処理においてリプレイに内部当選したため、リプレイ当選を示唆する予告演出が実行される。より詳しくは、アニメ画像d0とともに青色(リプレイ当選を示唆)の着物を着た姫が通過する予告画像d2が表示されるとともにリプレイ当選を示す予告音声v2(例えば、「こんにちは」「リプレイよ」の音声)がスピーカ272、277から出力される。予告画像d2は、スタートレバーの操作によって開始され、表示画面左から右に通過するが、各ストップボタンの操作により徐々に通過する構成であってもよい。また、全てのトップボタンを操作した後の状態が図9(f)の状態であり、別途操作をするまで当該表示が継続する構成となっている。なお、青色の着物を着た姫の画像は、次のベット操作時には消去されている(図9(g)参照)。
図9(h)~図10(j)は、遊技G2から複数ゲーム経過した後の遊技G3の第3停止操作時から数ゲームに亘って実行される連動演出の演出態様を示す図である。この連動演出は、具体的には、飲み比べ演出であり、二人のキャラクタ(殿、爺)による飲み比べ対決の様子を示している。主人公キャラクタ(殿)が飲み比べ対決に勝利した場合には、所定の特典が付与されるようになっている。所定の特典とは、例えば、AT状態への移行などである。
図9(h)は、遊技G3の第3停止操作時の演出態様を示しており、次遊技から飲み比べ演出が開始されることを告知している。図9(i)は、遊技G3の次の遊技G4のスタートレバー操作時の演出態様を示している。遊技G4においてスタートレバーの操作が行われた場合には、飲み比べ演出のアニメ画像d10及び開始された連動演出の演出名を示す演出タイトル画像d3(例えば、「飲み比べ演出」の文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示されるとともに連動演出が開始されたことを示す演出開始音声v3(例えば、「飲み比べ開始」の音声など)がスピーカ272、277から出力される。図9(j)は、遊技G4の第3停止操作後の演出態様であり、次の遊技に継続して連動演出が実行されることを示すタイトル画像(例えば、「NEXT」の文字を含む画像)が表示される。なお、「NEXT」の文字を含む画像と図9(j)の表示は、次のベット操作では継続して表示され、次のレバー操作で表示が切り替わる構成であるが、ベット操作で別の表示を挿入する構成であってもよい。
図9(k)は、遊技G4の次の遊技G5のスタートレバー操作時の演出態様、図9(l)は、遊技G5の第3停止操作後の演出態様を示している。遊技G5の第3停止操作後には、演出ボタン192の操作を促すボタン演出が実行される。本実施形態では、図9(l)に示すように、演出ボタン192の画像を表示することにより、遊技者に演出ボタン192の操作を促している。図10(A)(j)は、遊技者が演出ボタン192に対する操作を行った後の演出態様を示している。図10(A)(j)では、殿が勝利したことを示す結果画像が表示されている。つまり、この場合には、特典が付与されたことを示している。
・通常状態のリール回転中に電断復電した場合の演出
図10(B)は、図9及び図10(A)に示した遊技G2において予告演出を実行中かつリール回転中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図10(B)(a)は図9(d)、図10(B)(b)は図9(e)にそれぞれ対応しており、相当する演出態様を示している。図10(B)(a)~(b)の演出態様は、図9(d)~(e)の演出態様と同一である。
図10(B)(a)及び(b)では、上述したように、スタートレバー操作に基づいて、予告演出が実行され、青色(リプレイ当選を示唆)の着物を着た姫が通過する予告画像d2が表示されるとともにリプレイ当選を示す予告音声v2(例えば、「こんにちは」「リプレイよ」の音声)がスピーカ272、277から出力される。そして、このような予告演出を実行中であって、かつリール110~112が回転中に電断した場合には、図10(B)(c)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図10(B)(d)~(f)は、遊技G2の復電後の演出態様を示している。復電直後には、図10(B)(d)及び(e)に示すように、遊技G2のスタートレバー操作後のアニメ画像d0(図10(b)のアニメ画像d0)及び予告画像d2(図10(b)の予告画像d2)が液晶表示装置157に表示され、また、ステージタイトル画像d1(例えば、「吉宗ステージ」の文字を含む画像)が液晶表示装置157に表示され、ステージ名を示すステージ音声v1(例えば、「吉宗ステージ」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。すなわち、電断した遊技のスタートレバー契機の予告演出のアニメ画像d0及び予告画像d2は表示されるが、図10(B)(d)及び(e)に示すように、同じくスタートレバー契機の予告音声v2(例えば、「こんにちは」「リプレイよ」の音声)は出力されない。代わりに電断した遊技G2の数ゲーム前のステージB(吉宗ステージ)に変更された遊技G1において実行された演出であるステージタイトル画像d1が表示され、ステージ音声v1が出力されるようになっている。本実施形態では、現在のステージに関する情報を優先度が高い情報として扱い、復電後に報知することとしたものである。
以上、図10(B)を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G2における予告演出)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合)、第一の演出の一部(例えば、予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、予告演出の予告音声v2)を異なる態様で実行する(例えば、ステージタイトル画像d1を表示し、ステージ音声v1を出力する)又は実行しない(例えば、予告演出の予告音声v2を出力しない)ように構成されている。
また、図10(B)を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成ともいえる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G2における予告演出)を実行開始した後に複数のリールのうち少なくとも一つのリールが回転している状態で電断復電した場合(以下、第一の場合)、第一の演出の一部(例えば、予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の演出の他の一部(例えば、予告演出の予告音声v2)を異なる態様で実行する(例えば、ステージタイトル画像d1を表示し、ステージ音声v1を出力する)又は実行しない(例えば、予告演出の予告音声v2を出力しない)ように構成されている。
・通常状態のリール停止中に電断復電した場合の演出
図11は、上述した図9及び図10(A)に示した遊技G4の連動演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図11(a)は図9(g)、図11(b)は図9(h)、図11(c)は図9(i)、図11(d)は図9(j)にそれぞれ対応しており、図11(a)~(d)の演出態様は、図9(g)~(j)の演出態様と同一である。そして、遊技G4の第3停止操作後、つまりリール110~112が停止中に電断した場合には、図11(e)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図11(f)は、遊技G4の電断復電後の演出態様を示している。図11(f)では、電断直前の第3停止操作時のアニメ画像d10(NEXT表示も含む)が液晶像表示装置157に表示される(図11(d)参照)。また、図11(f)では、遊技G4のスタートレバー操作時の演出タイトル画像d3(例えば、飲み比べ演出などの文字画像)が液晶像表示装置157に表示されるとともに連動演出の演出名を示す演出開始音声v3(例えば、「飲み比べ開始」の音声)をスピーカ272、277から出力される。本実施形態では、スタートレバー操作後の演出タイトル画像d3及び演出開始音声v3を優先度が高い情報として扱い、電断直前のアニメ画像d0とともに復電後に報知することとしたものである。
以上、図11を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G4における飲み比べ演出)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合)、第一の演出の一部(例えば、遊技G4の飲み比べ演出の電断直前の3停後のアニメ画像d10、NEXT表示、スタートレバー操作後の演出タイトル画像d3、演出開始音声v3)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、遊技G4における飲み比べ演出のスタートレバー操作後のアニメ画像d10)を異なる態様で実行する(例えば、演出タイトル画像d3を表示し、演出開始音声v3を出力する)又は実行しない(例えば、飲み比べ演出のスタートレバー操作後のアニメ画像d10を表示しない)ように構成されている。
・AT状態(通常AT状態)の演出
図12は、AT状態(通常AT状態)が開始された後、数ゲームに亘る連動演出(ストーリ調の連動演出)が実行された場合の演出の流れを示す図である。
図12(a)では、AT状態が開始されることを告知するAT告知(疑似ボーナス告知)の演出画像が液晶像表示装置157に表示され、図12(b)では、AT告知後のAT状態(疑似ボーナス)が開始された遊技G10の演出画像が液晶像表示装置157に表示されている。なお、遊技G10では、入賞役内部抽選処理において押順役(入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ正解の停止操作順序で停止操作を行なった場合に入賞する役)に内部当選したので、停止操作順序を示す操作ナビの演出画像d20が表示されている。
図12(c)及び(d)は、遊技G10の次の遊技G11の連動演出の演出態様を示している。スタートレバー操作に基づいて、連動演出のアニメ画像d21が順次ストーリ展開されて表示され、また、アニメ音声v21が順次ストーリ展開されて出力されていく。
図12(e)~(h)は、遊技G11の次の遊技G12の連動演出の演出態様を示している。遊技G12も遊技G11と同様に、スタートレバー操作に基づいて、連動演出のアニメ画像d21が順次ストーリ展開されて表示され、また、アニメ音声v21が順次ストーリ展開されて出力されていく。遊技G11及び遊技12の連動演出は、スタートレバー操作に基づいて進行するアニメーションとしたが、これに代えて又は加えて、ストップボタン操作に基づいてアニメーションが進行するようにしてもよい。なお、遊技G12では、入賞役内部抽選処理において押順役に内部当選したので、停止操作順序を示す操作ナビの演出画像d20が表示されている。なお、連動演出は対決演出となっている。
図12(i)~(k)は、遊技G12の次の遊技G13の連動演出の演出態様を示しており、連動演出の最終ゲームの演出態様を示している。遊技G13は、対決結果を報知するゲームであり、遊技G13では、結果画像d22(例えば、閃光画像、閃光画像後の「勝利」の文字を含む画像など)が液晶表示装置157に表示され、結果音声(例えば「えい」「やあ」「吉宗の勝ち」などの音声)v22がスピーカ272、277から出力される。なお、主人公キャラクタ(殿)が対決に勝利した場合には、所定の特典(例えば、ATゲームの上乗せなど)が付与されるようになっている。
・AT状態のリール停止中に電断復電した場合の演出
図13は、図12に示した遊技G12の連動演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図13(a)は図12(c)、図13(b)は図12(d)、図13(c)は図12(e)、図13(d)は図12(f)、図13(e)は図12(g)、図13(f)は図12(h)にそれぞれ対応しており、図13(a)~(f)の演出態様は、図12(c)~(h)の演出態様と同一である。そして、遊技G12の第3停止操作後、つまりリール110~112が停止中に電断した場合には、図13(g)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図13(h)~(l)は、遊技G12の電断復電後の演出態様を示している。図13(h)では、電源投入されたことを示す電源投入画像d23(例えば、「電源が投入されました」の文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示され、電源投入されたことを示す電源投入音声v23(例えば、「電源が入りました」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。次いで、映像に関しては、図13(i)~(l)では、次遊技から復帰することを示す復帰示唆画像d24(例えば、「電断異常 次遊技より画面復帰します」の文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示される。電断という異常事態を連動演出の演出画像よりも重要視して画像表示したものである。一方、音声に関しては、図13(i)~(l)では、電断した遊技G12のスタートレバー操作が行われた以降のアニメ音声v21(例えば、「退治する悪者は誰だ?」、「悪者ルーレット開始」、「宙太!)の音声)が順次スピーカ272、277から出力される。これにより、連動演出の音声だけでも復帰したことを報知することができる。
図13(m)は、遊技G12の次の遊技G13においてスタートレバー操作が行われたときの連動演出の演出態様を示している。図13(m)は図12(i)に対応しており、図13(m)の演出態様は、図12(i)の演出態様と略同一であり、獲得枚数の表示だけが異なっている。本実施形態では、図13(m)に示すように、獲得枚数表示が初期化されて表示されたが、これとは別に、電断時にバックアップされた獲得枚数を表示するようにしてもよい(例えば、図12(i)に示す「012GET」を表示する)。
以上、図13を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G12における連動演出)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合という。)、第一の演出の一部(例えば、遊技G12における連動演出のスタートレバー操作契機のアニメ音声v21)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、遊技G12における連動演出のスタートレバー契機のアニメ画像d21、操作ナビ画像d20)を異なる態様で実行する(例えば、電源投入画像d23、復帰示唆画像d24の表示、電源投入声v23の出力)又は実行しないように構成されている。
・AT状態のリール回転中に電断復電した場合の演出
図14は、図12に示した遊技G12の連動演出を実行中かつリール回転中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図14(a)は図12(c)、図14(b)は図12(d)、図13(c)は図12(e)にそれぞれ対応しており、図14(a)~(c)の演出態様は、図12(c)~(e)と演出態様と同一である。そして、遊技G12のスタートレバー操作直後、つまりリール110~112が回転中に電断した場合には、図14(d)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図14(e)~(h)は、遊技G12の電断復電後の演出態様を示している。図14(e)では、電源投入されたことを示す電断投入画像d23(例えば、「電源が投入されました」の文言画像)が液晶像表示装置157に表示され、電源投入されたことを示す電断投入音声v23(例えば、「電源が入りました」の音声)がスピーカ272、277から出力される。次いで、映像に関しては、図14(f)~(h)では、次遊技から復帰することを示す復帰示唆画像d24(例えば、「電断異常 次遊技より画面復帰します」の文言画像)、及び操作ナビの演出画像d20が液晶像表示装置157に表示される。一方、音声に関しては、図14(f)~(h)では、電断した遊技G12のスタートレバー操作が行われた以降のアニメ音声v21(例えば、「退治する悪者は誰だ?」、「悪者ルーレット開始」、「宙太!」)の音声)が順次スピーカ272、277から出力される。
なお、本実施形態では、図14(h)においてアニメ音声v21として「宙太!」(一のキャラクタ名)の音声を出力したが、異なるキャラクタ名(他のキャラクタ名、例えばデフォルトの演出(表示は次遊技に復帰する示唆であるが)に対応するキャラクタ名)を出力するようにしてもよい。つまり、電断した遊技G12のスタートレバー操作が行われた以降のアニメ音声v21とその一部が異なる音声を出力してもよい。
図14(i)は、遊技G12の次の遊技G13においてスタートレバー操作が行われたときの連動演出の演出態様を示している。図14(i)は図12(i)に対応しており、図14(i)の演出態様は、図12(i)の演出態様と略同一であり、獲得枚数の表示だけが異なっている。
以上、図14を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G12における連動演出)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合)、第一の演出の一部(例えば、遊技G12における連動演出のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、遊技G12における連動演出のアニメ画像d21)を異なる態様で実行する(例えば、電源投入画像d23、復帰示唆画像d24の表示、電源投入音声v23の出力)又は実行しないように構成されている。
また、図14を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成ともいえる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G12における連動演出)を実行開始した後に複数のリールのうち少なくとも一つのリールが回転している状態で電断復電した場合(以下、第一の場合)、第一の演出の一部(例えば、遊技G12における連動演出のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20)を再度実行するとともに第一の演出の他の一部(例えば、遊技G12における連動演出のアニメ画像d21)を異なる態様で実行する(例えば、電源投入画像d23、復帰示唆画像d24の表示、電源投入音声v23の出力)又は実行しないように構成されている。
・AT状態(エンディング状態)の演出
図15は、通常AT状態からエンディング状態に移行し、エンディング状態が終了した場合の演出の流れを示す図である。
図15(a)及び(b)は、AT状態(通常AT状態)が開始され、通常AT状態中の一演出態様を示している。なお、図15(b)は、入賞役内部抽選処理において押順役に内部当選したので、停止操作順序を示す操作ナビの演出画像d20が表示されている。
図15(c)~(e)は、通常AT状態の遊技G21から数ゲームに亘って実行される連動演出の一演出態様を示している。この連動演出は、エンディング状態に移行するか否かを示す演出となっており、図15(c)~(e)は、エンディング状態に移行する場合を示している。つまり、連動演出を実行中に差枚数が第一の閾値(例えば、本実施形態の場合、2200枚)以上となったので、次の遊技からエンディング状態に移行する場合を示している。
図15(f)及び(g)は、エンディング状態の最初の遊技G22の演出態様を示している。遊技G22では、まず、図15(f)に示すように、スタートレバー操作に基づいて、エンディング導入演出が実行され、その後、図15(g)に示すように、エンディング演出が実行される。遊技G22のエンディング導入演出では、エンディング状態が開始されたことを示すエンディング導入画像d32(例えば、「エンディング突入」の文字を伴うコンテンツ画像)が液晶表示装置157に表示され、エンディング状態が開始されたことを示すエンディング導入音声v32(例えば、スペシャルエンディング突入などの音声)がスピーカ272、277から出力される。また、遊技G22のエンディング演出では、所定の内容のエンディング画像d33(例えば、殿がバイクに乗り爺を追いかける画像)が液晶表示装置157に表示され、所定の内容のエンディング音声v33(例えば、「吉宗がバイクに乗ると熱い!」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。
図15(h)は、エンディング状態における遊技G22から数ゲーム経過した後の遊技G23の演出態様を示している。遊技G23では、遊技G23とは異なる内容のエンディング演出が実行される。遊技G23のエンディング演出では、所定の内容のエンディング画像d33(例えば、殿と爺が着座している中、忍者が天井を走る画像)が液晶表示装置157に表示され、所定の内容のエンディング音声v33(例えば、「忍者が天井を走ると…」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。
図15(i)~(l)は、遊技G23から遊技が進行し、AT状態の差枚数が第二の閾値(例えば、本実施形態の場合、2400枚)に到達してエンディング状態が終了した後の演出態様を示している。詳しくは、図15(i)~(l)は、エンディング状態終了後に実行されるリザルトアニメの演出態様である。
図15(i)及び(j)は、エンディング状態が終了した遊技の次の遊技G25のスタートレバー操作後の演出態様である。リザルトアニメは、図15(i)及び(j)に示すように、遊技G25のスタートレバー操作に基づいて開始される。まず、図15(i)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いていく画像)が液晶表示装置157に表示され、次いで、図15(j)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いた状態の画像)に加えてAT状態で獲得した差枚数を示す枚数表示d35(例えば、「2401GET」などの文字を含む画像」)が液晶表示装置157に表示される。
図15(k)~(l)は、遊技G25の第3停止操作後の演出態様である。まず、図15(k)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いていた状態の画像)及び枚数表示d35(例えば、「2401GET」などの文字を含む画像」)に加えて、注意喚起表示d36(例えば、「のめりこみに注意しましょう」などの文字を含む画像)が液晶表示装置157に表示される。次いで、図15(j)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いていた状態の画像)及び枚数表示d35(例えば、「2401GET」などの文字を含む画像」)に加えて、設定示唆表示d37(例えば、高設定を示唆する所定のキャラクタの一ポーズの画像など)が液晶表示装置157に表示される。
このようにエンディング状態が終了した後に実行されるリザルトアニメ演出では、AT状態の総獲得枚数を示す枚数表示d35を報知するほか、注意喚起表示d36及び設定示唆表示d37も行われる。
・エンディング状態のリール停止中に電断復電した場合の演出
図16は、図15に示した遊技G23のエンディング演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図16(a)は図15(f)、図16(b)は図15(g)、図16(c)は図15(h)にそれぞれ対応しており、図16(a)~(c)は、図15(f)~(h)と同一の演出態様を示している。そして、このような遊技進行の下、遊技G23の第3停止操作後、つまりリール110~112が停止中に電断した場合には、図16(d)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。なお、図16(d)は、リール停止中の電断した状態の液晶表示装置157の表示態様を示したが、リール110~112が回転中に電断が発生してもよい。同様にして液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図16(e)及び(f)は、遊技G23の電断復電後の演出態様を示している。まず、図16(e)では、電源投入されたことを示す画像d41(例えば、「電源が投入されました」の文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示され、電源投入されたことを示す音声v23(例えば、「電源が入りました」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。次いで、図16(f)では、デモ画面d42(例えば、遊技台の機種名の文字を含む画像など)が液晶像表示装置157に表示される。
図16(g)及び(h)は、デモ画面d42が表示されている遊技G23の次の遊技G24のスタートレバー操作が行われたときのエンディング演出の演出態様を示している。 遊技G23のスタートレバー操作が行われると、図16(g)及び(h)に示すように、エンディング状態の最初の遊技G22のエンディング導入演出及び電断直前のエンディング演出が再び実行される。
すなわち、エンディング演出を実行中に電断復電した場合には、電断復電後、まず、エンディング導入演出を再実行してエンディング状態にあることを遊技者に告知し、その後、電断直前のエンディング演出を再実行して遊技に復帰するようにしている。このようにエンディング演出を実行中に電断復電する場合には、電断した直前の遊技の演出だけでなく、電断した数遊技前の演出を再実行してもよい。
詳しくは、まず、図16(g)では、エンディング導入演出が実行され、エンディング導入画像d32(例えば、「エンディング突入」の文字を伴うコンテンツ画像)が液晶表示装置157に表示され、エンディング状態が開始されたことを示すエンディング導入音声v32(例えば、「スペシャルエンディング突入」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。図16(g)の演出態様は、図15(f)の演出態様と同一である。
次いで、図16(f)では、エンディング演出が実行され、電断直前の遊技G23において実行されていたエンディング画像d33(例えば、殿と爺が着座している中、忍者が天井を走る画像)が液晶表示装置157に表示されるが、対応するエンディング音声v33(例えば、「忍者が天井を走ると…」などの音声)はスピーカ272、277から出力されない。音声に関しては、エンディング状態にあることを遊技者に告知することを最優先としたためである。タイミングとして「忍者が・・・」の音声と、「スペシャルエンディング突入」の音声は、本来電断が発生しない正常の流れでは、それぞれ別の遊技においてスタートレバー操作を契機に発生するようになっているが、電断が発生したことによって、スタートレバー操作を契機に発生する演出が重複する。このため一遊技以上前に発生した演出をあえて復活させてエンディング導入音声v32を優先した。
なお、図16では、図15に示した遊技G23のエンディング演出を実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを説明したが、上記説明は、図15に示した遊技G23のエンディング演出を実行中かつリール回転中に電断復電した場合にも適用可能である。この場合にも、電断復電後、ブラックアウト状態、電源投入画像d41、デモ画像d42の表示に続いて、エンディング導入演出が実行され、遊技G23の電断直前のエンディング演出が実行される(ただし、エンディング演出の音は出力されない)。
以上、図16を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、(1)遊技G23におけるエンディング演出、(2)遊技G22からの遊技G23に亘るエンディング導入演出及びエンディング演出)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合という。)、第一の演出の一部(例えば、(1)の場合、遊技G23におけるエンディング演出のエンディング画像d33、(2)の場合、遊技G22におけるエンディング導入演出)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、(1)遊技G23におけるエンディング演出のエンディング音声v33、(2)遊技G22におけるエンディング演出)を異なる態様で実行する(例えば、(2)の場合、遊技G23のエンディング演出を実行する)又は実行しない(例えば、(1)の場合)ように構成されている。
・エンディング状態終了後のリール停止中に電断復電した場合の演出
図17は、図15に示した遊技G25のリザルトアニメを実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを示す図である。
図17(a)は図15(i)、図17(b)は図15(j)、図17(c)は図15(k)、図17(d)は図15(l)にそれぞれ対応しており、図17(a)~(d)は、図15(i)~(l)と同一の演出態様を示している。そして、このような遊技進行の下、遊技G25の第3停止操作後、つまりリール110~112が停止中に電断した場合には、図17(e)に示すように、液晶表示装置157の画面は、電断により表示されていた画像が消えた状態となる。
図17(f)~(k)は、遊技G25の電断復電後の演出態様を示している。まず、図17(f)では、電源投入されたことを示す画像d41(例えば、「電源が投入されました」の文字を含む画像)が液晶像表示装置157に表示され、電源投入されたことを示す音声v23(例えば、「電源が入りました」などの音声)がスピーカ272、277から出力される。
次いで、図17(g)~(k)では、遊技G25の電断前のリザルトアニメ(図17(a)~(d))が最初から実行される。すなわち、図17(g)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いていく画像)が液晶表示装置157に表示され、次いで、図17(h)では、リザルトアニメ画像d34(例えば、襖が開いた状態の画像)に加えてAT状態で獲得した差枚数を示す枚数表示d35(例えば、「2401GET」などの文字を含む画像」)が液晶表示装置157に表示される。しかしながら、続く図17(i)及び(k)では、リザルトアニメ画像d34及び枚数表示d35は液晶表示装置157に表示されるが、注意喚起表示d36(例えば、「のめりこみに注意しましょう」などの文字を含む画像)及び設定示唆を示唆する設定示唆表示d37(例えば、高設定を示唆する所定のキャラクタの一ポーズの画像など)は液晶表示装置157に表示されない。リザルトアニメを実行中に電断復電した場合には、エンディング状態の結果を示すリザルトアニメ画像の表示を最優先とし、注意喚起表示d36及び設定示唆表示d37に関しては優先度が低いとしたためである。
なお、図17では、図15に示した遊技G25のリザルトアニメを実行中かつリール停止中に電断復電した場合の演出の流れを説明したが、上記説明は、図15に示した遊技G25のリザルトアニメを実行中かつリール回転中に電断復電した場合にも適用可能である。この場合には、電断復電後、ブラックアウト状態、電源投入画像d41の表示に続いて、図17(a)及び(b)の画像が演出画像表示装置157に表示される。つまり、電断復電前のリザルトアニメがそのまま実行される。
以上、図17を用いて説明した電断復電後の演出は、要約すると以下の構成となる。
遊技台は、第一の演出(例えば、遊技G25において実行される演出全体)を実行開始した後に電断復電した場合(以下、第一の場合という。)、第一の演出の一部(例えば、遊技G25におけるリザルトアニメ画像d34、枚数表示d35)を再度実行するように構成されている。また、遊技台は、第一の場合、第一の演出の他の一部(例えば、遊技G25における注意喚起表示d36、設定示唆表示d37)を実行しないように構成されている。
<その他遊技台>
なお、スロットマシンは、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合の遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(貸出しされたメダルの数を電子的方法によって記憶可能な機能や、入賞によって獲得されたメダルの数を電子的方法によって記憶可能な機能を備えた電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
<実施例の総括>
(1)以上述べたように、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバー(例えば、スタートレバー135)と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、
第一の演出(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出、(α-2)図11の遊技G4の飲み比べ演出、(β-1)図13の遊技G12における連動演出、(β-2)図14の遊技G12における連動演出、(γ-1)図16のエンディング導入演出及びエンディング演出(γ-2)図17の遊技G25において実行されるリザルト演出全体)を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置157、スピーカ272、277、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500)を備えた遊技台であって、
或る遊技(例えば、(α-1)図9の遊技G1~図10(B)の遊技G2、(α-2)図11の遊技G4、(β-1)図13の遊技G12、(β-2)図14の遊技G12、(γ-1)図16のエンディング状態の遊技G22~G23、(γ-2)図17の遊技G25)において前記第一の演出が開始された後で電断が発生してその後復電した場合(以下、第一の場合という。)、前記第一の演出の一部(以下、第一の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2、(α-2)図11の遊技G4の電断直前の3停後のアニメ画像d10、NEXT表示、スタートレバー操作後の演出タイトル画像d3、演出開始音声v3、(β-1)図13の遊技G12のスタートレバー契機のアニメ音声v21、(β-2)図14の遊技G12スタートレバー契機のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20、(γ-1)図16の遊技G22におけるエンディング導入演出(エンディング導入画像d32・エンディング導入音声v32)、(γ-2)図17の遊技G25におけるリザルトアニメ画像d34、枚数表示d35)が再度実行され、
前記第一の場合に前記第一の演出の前記第一の部分と異なる他の一部(以下、第二の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出の予告音声v2、(α-2)図11の遊技G4におけるスタートレバー操作後のアニメ画像d10、(β-1)図13の遊技G12におけるスタートレバー契機のアニメ画像d21、操作ナビ画像d20、(β-2)図14の遊技G12におけるスタートレバー契機のアニメ画像d21、(γ-1)図16の遊技G22のエンディング演出、(γ-2)図17の遊技G25における注意喚起表示d36、設定示唆表示d37)は、電断前の該第二の部分と異なる態様で実行される(例えば、(α-1)図10(B)(d)のステージタイトル画像d1を表示し、ステージ音声v1を出力する、(α-2)図11(f)演出タイトル画像d3を表示し、演出開始音声v3を出力する、(β-1)図13(i)~(l)の電源投入画像d23、復帰示唆画像d24の表示、電源投入声v23の出力、(β-2)図14(e)~(h)の電源投入画像d23、復帰示唆画像d24の表示、電源投入声v23の出力、(γ-1)図16の遊技G23のエンディング演出)、
ことを第1の基本的構成とする。
第1の基本的構成によれば、第一の演出を実行中に電断が発生した場合、復電時に第一の演出の一部を再度実行する一方、第一の演出の他の一部を異なる態様で実行するので、電断復電時において従来にない新規な演出を実行することができる。この結果、演出の継続と注意喚起の両立を図ることができる。
また、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバー(例えば、スタートレバー135)と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、
第一の演出(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出、(α-2)図11の遊技G4の飲み比べ演出、(β-1)図13の遊技G12における連動演出、(β-2)図14の遊技G12における連動演出、(γ-1)図16のエンディング導入演出及びエンディング演出(γ-2)図17の遊技G25において実行されるリザルト演出全体)を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置157、スピーカ272、277、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500)を備えた遊技台であって、
或る遊技(例えば、(α-1)図9の遊技G1~図10(B)の遊技G2、(α-2)図11の遊技G4、(β-1)図13の遊技G12、(β-2)図14の遊技G12、(γ-1)図16のエンディング状態の遊技G22~G23、(γ-2)図17の遊技G25)において前記第一の演出が開始された後で電断が発生してその後復電した場合(以下、第一の場合という。)、前記第一の演出の一部(以下、第一の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2、(α-2)図11の遊技G4の電断直前の3停後のアニメ画像d10、NEXT表示、スタートレバー操作後の演出タイトル画像d3、演出開始音声v3、(β-1)図13の遊技G12のスタートレバー契機のアニメ音声v21、(β-2)図14の遊技G12スタートレバー契機のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20、(γ-1)図16の遊技G22におけるエンディング導入演出(エンディング導入画像d32・エンディング導入音声v32)、(γ-2)図17の遊技G25におけるリザルトアニメ画像d34、枚数表示d35)が再度実行され、
前記第一の場合に前記第一の演出の前記第一の部分と異なる他の一部(以下、第二の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出の予告音声v2、(α-2)図11の遊技G4におけるスタートレバー操作後のアニメ画像d10、(β-1)図13の遊技G12におけるスタートレバー契機のアニメ画像d21、操作ナビ画像d20、(β-2)図14の遊技G12におけるスタートレバー契機のアニメ画像d21、(γ-1)図16の遊技G22のエンディング演出、(γ-2)図17の遊技G25における注意喚起表示d36、設定示唆表示d37)は、実行されない、
ことを第2の基本的構成とする。
第2の基本的構成によれば、第一の演出を実行中に電断が発生した場合、復電時に第一の演出の一部を再度実行する一方、第一の演出の他の一部は実行しないので、電断復電時において従来にない新規な演出を実行することができる。この結果、演出の継続と注意喚起の両立を図ることができる。
第1の基本的構成又は第2の基本的構成において、
再度実行される前記第一の部分は、前記或る遊技において前記スタートレバーの操作が行われたことに関連して開始される演出である(例えば、(α-1)図10(B)、(α-2)図11、(β-1)図13、(β-2)図14、(γ-1)図16、(γ-2)図17)
ことを好適な構成1とする。
好適な構成1によれば、電断が発生した場合、スタートレバー契機により遊技の最初に実行される重要な演出を再度提供することができる。
第1の基本的構成、第2の基本的構成、又は好適な構成において、
前記第二の部分は、前記複数のストップボタンのうちのいずれかのストップボタンの操作が行われたことに関連して実行開始される演出である(例えば、(α―1)図10(B)の予告画像d2、(γ-2)図17)、
ことを好適な構成2とする。
好適な構成2によれば、電断が発生した場合、ストップボタン契機により遊技の中途から実行される演出を実行しないことにより、復電時においてより重要な情報を提供することができる。
第1の基本的構成、第2の基本的構成、好適な構成1、又は好適な構成2において、
前記第一の部分は、電断が発生した遊技において、前記複数のリールが回転してから前記複数のリールのすべてが停止するまでに実行された演出の一部である(例えば、(α-1)図10(B)、(α-2)図11、(β-1)図13、(β-2)図14、(γ-1)図16、(γ-2)図17)
ことを好適な構成3とする。
好適な構成3によれば、電断した遊技、つまり直前の遊技の演出を再実行することにより、遊技者に再度提供することができる。
(2)以上述べたように、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバー(例えば、スタートレバー135)と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、
第一の演出(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2における予告演出、(β-2)図14の遊技G12における連動演出、(γ-1)図16のエンディング導入演出及びエンディング演出)を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置157、スピーカ272、277、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500)を備えた遊技台であって、
或る遊技(例えば、(α-1)図9の遊技G1~図10(B)の遊技G2、(β-2)図14の遊技G12、(γ-1)図16のエンディング状態の遊技G22~G23)において前記第一の演出が開始され、少なくとも前記複数のリールのうち一つの前記リールが回転している状態で電断が発生し、その後に復電した場合(以下、第一の場合という。)、
前記第一の演出の一部(以下、第一の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2、(β-2)図14の遊技G12における連動演出のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20、(γ-1)図16の遊技G22におけるエンディング導入演出(エンディング導入画像d32・エンディング導入音声v32))が再度実行され、
前記第一の場合に前記第一の演出の前記第一の部分とは異なる他の一部(以下、第二の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出の予告音声v2、(β-2)図14の遊技G12における連動演出のアニメ画像d21、(γ-1)図16の遊技G22のエンディング演出)は、電断前の該第二の部分と異なる態様で実行される(例えば、(α-1)図10(B)(d)のステージタイトル画像d1を表示し、ステージ音声v1を出力する、(β-2)図14の遊技12の電源投入画像d23及び復帰示唆画像d24の表示・電源投入音声v23の出力、(γ-1)図16の遊技G23のエンディング演出の実行)、
ことを第三の基本的構成とする。
第三の基本的構成によれば、第一の演出を実行中かつルール回転中に電断が発生した場合、復電時に第一の演出の一部を再度実行する一方、第一の演出の他の一部を異なる態様で実行するので、電断復電時において従来にない新規な演出を実行することができる。この結果、演出の継続と注意喚起の両立を図ることができる。
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバー(例えば、スタートレバー135)と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、
第一の演出(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2における予告演出、(β-2)図14の遊技G12における連動演出)を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置157、スピーカ272、277、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500)を備えた遊技台であって、
或る遊技(例えば、(α-1)図9の遊技G1~図10(B)の遊技G2、(β-2)図14の遊技G12)において前記第一の演出が開始され、少なくとも前記複数のリールのうち一つの前記リールが回転している状態で電断が発生し、その後に復電した場合(以下、第一の場合という。)、
前記第一の演出の一部(以下、第一の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出のアニメ画像d0、予告画像d2、(β-2)図14の遊技G12における連動演出のアニメ音声v21、操作ナビ画像d20)が再度実行され、
前記第一の場合に前記第一の演出の前記第一の部分とは異なる他の一部(以下、第二の部分という。)(例えば、(α-1)図10(B)の遊技G2の予告演出の予告音声v2、(β-2)図14の遊技G12における連動演出のアニメ画像d21)は、実行されない、
ことを第四の基本的構成とする。
第四の基本的構成によれば、第一の演出を実行中かつルール回転中に電断が発生した場合、復電時に第一の演出の一部を再度実行する一方、第一の演出の他の一部は実行されないので、電断復電時において従来にない新規な演出を実行することができる。この結果、演出の継続と注意喚起の両立を図ることができる。
第三の基本的構成、又は第四の基本的構成において、
前記第二の部分は、現在の遊技に関する示唆を含む部分(例えば、(α-1)図10(B)のステージタイトル画像d1表示・ステージ音声v1出力、(β-2)電源投入画像d23及び復帰示唆画像d24の表示・電源投入音声v23の出力(γ-1)図16の遊技G22のエンディング演出)である、
ことを好適な構成4とする。
好適な構成4によれば、第一の演出を実行中に電断が発生した場合、復電時に現在の遊技に関する情報を提供することができるので、遊技者は現状を把握することができる。
第三の基本的構成、第四の基本的構成、又は好適な構成4において、
前記第一の部分は、電断した遊技から一遊技以上前に開始された前記第一の演出の一部である(例えば、(γ-1)図16の遊技G22におけるエンディング導入演出(エンディング導入画像d32・エンディング導入音声v32)など)、
ことを好適な構成5とする。
好適な構成5によれば、電断した直前遊技よりも前の遊技の演出を再度実行するので、数遊技前の重要な情報を遊技者に再度提供することができる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
[実施形態B]
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役及びその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図18を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図18は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図18に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。なお、本願明細書においては、本体101に対して前面扉102を開放した(開いた)状態を、「扉開放」、「開放状態」という場合があり、本体101に対して前面扉102を閉鎖した(閉めた)状態を、「扉閉鎖」、「閉鎖状態」という場合がある。
本例では、ドアキー孔140に、遊技店の管理者が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側には、投光部と受光部から成る光学式センサ(検出手段。以下、「開閉センサ」ともいう。図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、後述する主制御タイマ割込み処理において、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。
なお、本発明に係る「検出手段」は、光学式センサに限定されず、例えば、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
ここで、本例に係る開閉センサは、或る操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
なお、本発明に係る「或る操作」は、本例に限定されず、例えば、開閉センサを閉鎖検出状態にするDIPスイッチを設け、所定の操作として、このDIPスイッチの操作を行ってもよい。また、検出手段を磁気センサで構成した場合には、磁石を近接させることで、開閉センサの検出状態を閉鎖検出状態にしてもよい。
本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、リール窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、リール窓113に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト148(図45等参照)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインある。例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効となるようにしてもよい。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。以下、本実施形態では、3枚のメダルが投入された遊技を「3枚賭け遊技」、2枚のメダルが投入された遊技を「2枚賭け遊技」と表記する場合がある。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、及び払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序など)を報知する演出装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作
を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを中リール111とする停止操作とする操作順序を「中押し操作順序」または単に「中押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示等を行う装飾用のタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の上部に設けられた上部ランプ142や、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。
前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、後述する演出を実行する演出装置としても機能する。
演出ボタン192は、所定の演出を実行する場合に操作可能なボタンである。本実施形態では、演出ボタン192の操作に基づいて特典付与を示唆する演出を実行する場合がある。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<制御部の回路構成>
次に、図19を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、演出ボタン192センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、及び、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、及びベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130~132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、及びリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのR
AM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプ及びスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図20(a)を用いて、上述の各リール110~112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110~112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~20は、各リール110~112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に図20(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行するボーナス役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞によりビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「BB1図柄(白7ともいう)-BB1図柄-BB1図柄」、BB2が「BB2図柄(青7ともいう)-BB2図柄-BB2図柄」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7-白7-白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7-青7-青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」(以下、単に、「RB」と称する場合がある)は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「RB図柄(ボーナスともいう)-RB図柄-RB図柄」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」、スイカが「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」、ベルが「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りであり、チェリーが4枚、スイカが12枚、ベルが8枚である。なお、「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」図柄であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」である。
ここで、入賞役の内部当選確率について概説する。
各々の役の内部当選確率は、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、後述する内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(本実施形態では65536)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。後述する入賞役内部抽選処理では、内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、いずれかの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部当選役を決定する。実際には、この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1~設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
本実施形態では、スイカ及びチェリーは、それぞれ、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ停止操作の操作タイミングが好適な場合に入賞する。以下、スイカ及びチェリーをチャンス役ともいう。また、ベルは、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ正解の停止操作順序で停止操作を行なった場合に入賞する。以下、ベルを押順役ともいう。
AT状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選した場合に、遊技者に有利となる情報(停止操作内容)を報知する遊技状態である。AT状態においては、演出画像表示装置157や払出枚数表示器127を用いて、入賞を手助けする停止操作内容を報知する操作ナビを実行する。具体的には、AT状態において押順役に内部当選した場合には、停止操作順序、AT状態においてチャンス役に内部当選した場合には、停止操作タイミング(内部当選した役の示唆)を報知する操作ナビを実行するので、遊技者は操作ナビの停止操作内容に従うことにより、所定の小役に入賞することが容易となる。つまり、AT状態は、操作ナビにより、遊技者に大きな利益を付与する状態である。
一方、通常状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選しても、操作ナビが実行されない状態である。
本実施形態では、通常状態においてAT抽選に当選した場合、AT状態に移行する。AT抽選は、例えば、入賞役内部抽選の結果に基づいて当選の当否を決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、AT状態終了後の通常状態の消化ゲーム数が所定の閾値(以下、天井ゲーム数という)に到達したときにはAT状態に移行する。つまり、通常状態においてAT抽選に当選した場合又は通常状態の消化ゲーム数が天井ゲーム数に到達した場合には、AT状態に移行し、所定のATゲーム数が付与される。なお、AT状態においては、ATゲーム数を上乗せするAT上乗せ抽選が行われ、AT上乗せ抽選に当選した場合には、所定のATゲーム数が上乗せされる。一方、AT状態において、付与されたATゲーム数をすべて消化した場合、AT状態は終了し、通常状態に移行する。
<スロットマシンの動作>
次に、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図21を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、ステップS101では、各種の初期設定処理を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではベットボタン130~132による電子的なメダル投入操作、または、メダル投入口141からの直接的なメダル投入操作があったか否かをセンサ回路320による検出によって判定し、投入操作があった場合には、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。
また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックをセンサ回路320の検出に基づいて行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、入賞役の内部抽選処理を行う。入賞役の内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、スイカに内部当選した場合には、スイカに内部当選したことを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(入賞役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
ステップS106では、ステップS105の入賞役内部抽選の結果等に基づき、リール停止データを選択する。停止操作順序が問われる入賞役のリール停止データについては、その操作条件も設定されており、これらに対応するリール停止データが選択されると、その操作条件も設定されたことになる。
ステップS107では、スタート操作に基づいて、全リール110~112の回転を開始させるリール回転開始処理を実行する。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止データを参照し、停止データに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止した場合は、ステップS109へ進む。なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定処理を行う。入賞判定処理では、ストップボタン137~139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行い、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、ステップS110では、第1副制御部400に対してメダルの払出枚数を示すメダル払出コマンドを送信する準備を行う。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合には次回からBB遊技を開始できるように準備する。また、このステップS111では、遊技状態を示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図22のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に図22を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS205では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図21に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図21に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図23を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図23(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図23(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図23(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図23(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。ステップS304では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS305では、演出制御処理(詳しくは後述)を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。
ステップS309では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図23(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図23(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図23(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS502では、ステップS309で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図24を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図24(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図24(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図24(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図24(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図24(a)のステップS3001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM518内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS602では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS603の処理に移行する。
ステップS603では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS604では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404から受信した各コマンドを判別する。
ステップS605では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS604で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS606では、ステップS605の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS605で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS602へ戻る。
次に、図24(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図24(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図24(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS602において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS602において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS802では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図24(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS4006の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS902では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS903に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS903では、演出シナリオ構成テーブル及びアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS904では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS905では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS906に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS906では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<エラー報知>
次に、スロットマシン100が実行可能なエラー報知について説明する。
ここで、スロットマシン100において発生し得るエラーとしては、扉開放エラー(ドアオープンエラー)、ホッパーエンプティエラー、ホッパーエラー、メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等が挙げられる。
扉開放エラー(ドアオープンエラー)は、遊技台の扉開放を報知するエラーであり、前面扉102が開けられた場合に発生し、前面扉102が閉められた場合に解消する。
ホッパーエンプティエラーは、メダルの払出に関する払出エラーであり、本体101の内部に収容されたホッパーに貯留されたメダルの枚数が規定枚数以下になった場合(例えば、メダル払出センサが3000ms以上オフのまま変化しなかった場合)に発生し、規定枚数以上のメダルをホッパーに補充することで解消する。ホッパーエラーは、ホッパーに接続されたケーブル(配線)において断線等の接続異常が検出された場合に発生し、第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた場合(本例では、リセットボタンが操作された場合やドアリセットが行われた場合)に解消する。
メダル投入異常1(メダル投入詰り)は、投入されたメダルが滞留した場合(例えば、メダル検知センサの入力状態が150ms以上変化しなかった場合)に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。メダル投入異常2は、メダル投入枚数が規定枚数以上の場合に発生し、設定変更またはRAMクリアにより解消する。
メダル投入異常3は、メダル投入処理中以外に投入センサ1または投入センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し、メダル投入異常4は、投入されたメダルが投入センサ1および投入センサ2を正常に通過しなかった場合(例えば、メダル検知センサおよび近接センサが異常なパターンを検出した場合)に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
メダル払出異常1(メダル払出詰り)は、メダル払出装置の駆動時に一定時間、メダルの払出が無い場合(例えば、メダル検知センサがオンからオフに変化してから200ms以上オンを継続した場合)に発生し、メダル払出異常2は、メダル払出装置の駆動時にメダルが滞留した場合に発生し、メダル払出異常3(不正払出)は、メダル払出処理中以外に払出センサ1または払出センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し、いずれも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
オーバーフロー異常は、メダル補助収容庫のオーバーフロー端子がオン状態になった場合に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。RAM不良(RWM異常)は、RAMの確認により異常が検出された場合や、スタートレバー135の受付時に投入されたメダルの数が異常だった場合に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。
入賞異常(入賞図柄異常)は、リール110~112の停止後に、内部抽選により確定した入賞と異なる入賞図柄が入賞した場合(図柄組合せの表示判定において、有効ライン上に条件装置が作動していない入賞や作動、リプレイが表示された場合)に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。バックアップ異常は、電源投入時において、バックアップデータが異常の場合や、RAM(RWM)のチェックサム値が異常の場合に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。
なお、本発明に係る遊技台は、スロットマシンに限定されず、パチンコ機に適用することもできる。ぱちんこ機において発生し得るエラーとしては、例えば、下受け皿満タンエラー、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、主制御部通信エラー、磁気異常エラー、磁界異常エラー、枠開放エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラー等が挙げられ、これらのエラーも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
<エラー報知/主基板表示器等>
次に、エラー報知の説明に先立って、図25を用いて、スロットマシン100の内部に配置される部材(主基板表示器等)について説明する。
図25は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。
本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。また、主制御基板には、7セグメント表示器からなる主基板表示器(メイン基板7セグ)190が配設されている。主基板表示器190については、図26(b)を用いて後述するが、主基板表示器190は、遊技に関する情報(エラーや、操作手段の操作状態等)を報知可能な報知手段の一つである。
主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<エラー報知/報知手段(表示手段)>
次に、図26(a)を用いて、スロットマシン100が備える報知手段について説明する。図26(a)は、スロットマシン100が備える報知手段を抜き出して示した主要部位概略図(正面図)である。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図18を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、図25を用いて説明した主基板表示器190等が挙げられ、これらの表示手段は、本例では、液晶表示装置、LED、セグメント表示器等で構成される。
図26(b)は、主基板表示器190による表示例を示した図である。本例では、主基板表示器190を7セグメント表示器で構成しており、7つのセグメントa~gのうちの1つ、複数、または、全てを点灯することで、予め定めた遊技情報が報知可能である。
なお、主基板表示器190は、7セグメント表示器に限定されず、LED等の他の表示手段を適用してもよい。また、報知可能な遊技情報は7種類に限定されないことは言うまでもない。
本例では、主基板表示器190のセグメントaは、リセットボタンの操作中に点灯され、セグメントb,c,dは、それぞれ、ストップボタン137(左ストップボタン),ストップボタン138(中リール停止ボタン),ストップボタン139(右リール停止ボタン)が操作された場合に点灯される。また、セグメントeは、前面扉102の開放中に点灯され、セグメントfは、ホッパーエラーが発生した場合に点灯され、セグメントgは、RAMクリアを要するエラー(例えば、上述のメダル投入異常2)が発生した場合に点灯される。
なお、各セグメントa~gによる報知態様は、セグメントの点灯に限定されず、セグメントの点滅や消灯によってそれぞれの状態を報知するものであってもよい。また、主基板表示器190は、遊技に関する情報が報知可能なものであればよく、例示したエラー以外のエラー(例えば、RAM不良)や、例示した操作情報以外の情報(例えば、遊技状態、入賞役、当選役)を報知するものであってもよい。
<各種報知/報知手段(音出力手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図19を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
<各種報知/報知手段(発光手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図18を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、各リール110~112のリールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、これらの発光手段は、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
なお、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135は、遊技者による操作が可能な操作手段としても機能する。また、本発明は、パチンコ機にも適用可能であり、パチンコ機が備える発光手段としては、枠ランプ、演出ボタン、役物等が挙げられる。
<扉開放エラーのエラー報知>
次に、扉開放エラー発生時のエラー報知について説明する。図26(c)~図27(a)は、扉開放エラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。
図26(c)に示す状態は、電源投入前の状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図26(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出
力する。
図26(e)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
同状態では、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127を点灯するとともに、液晶表示装置157の表示領域に通常画面を表示する一方で、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
図27(a)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知>
次に、ホッパーエラー発生時のエラー報知について説明する。
図27(b)~図28(f)は、ホッパーエラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。
図27(b)~同図(c)に示す状態は、図26(c)~同図(d)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、その説明は省略するが、本例の図27(b)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している点が異なっている。
ここで、ホッパーエラー(或るエラー)は、ホッパーに接続されたケーブルの断線等によってケーブルの接続異常が発生した場合に発生し、第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた場合(本例では、リセットボタンが操作された場合)に解消するエラーである。
<ホッパーエラーのエラー報知/第二の報知を開始>
図27(d)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図27(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/リセットボタン操作→第一の報知を終了>
図27(f)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或る操作手段による操作(リセットボタン操作)が行われた場合に、或るエラー(ホッパーエラー)が解消されるとともに、遊技台の筐体内部に配置された第三の報知手段(主基板表示器190のセグメントa)によって第三の報知(主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)が行われるため、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「第二の条件」は、少なくとも或る操作手段による操作が行われた場合に満たされる条件であればよく、リセットボタンの操作以外の操作、例えば、本体101の内部に配設された設定スイッチ,設定キー,RAMクリアボタン等の操作手段による操作であってもよいし、後述するドアリセット等の操作であってもよい。
また、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図28(a)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー2回目→電源投入>
図28(b)に示す状態は、2回目のホッパーエラーが発生している状態で遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態は、図27(c)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、その説明は省略するが、本例の図28(b)に示す状態は、電源投入前において、一度解消したホッパーエラー(或るエラー)が再度、発生している点が異なっている。
図28(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生した場合にエラーに関する音声報知を開始し、或る条件が満たされるまで(本例では、リセットボタンが操作されるまで)該音声報知を継続する。また、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電源を投入し、扉体(本例では、前面扉102)が開放状態の場合には、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音。本例では、開放報知音)を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、或るエラーが発生したことに関連して該或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音。本例では、ホッパーエラー報知音)を出力するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生したことから、スピーカ272,277から、前面扉102が開放状態であることを示す開放報知音(第一の報知音。「扉が開いています」という音声)に替えて、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
本例によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、或るエラーが発生している状態で電源を投入し、扉体が開放状態の場合には、第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、第二の報知音を出力するため、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
また、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音は、エラーの種類を特定可能な音声(本例では、「ホッパーエラー」)を含む報知音に限定されず、例えば、エラーの種類を特定不可能な報知音(例えば、「係員を呼んでください」という音声)を出力した後に、エラーの種類を特定可能な音声を含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力してもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図28(d)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
また、同状態では、2回目のホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、スピーカ272,277によって、ホッパーエラー(或るエラー)の解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)の出力を継続するとともに、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
図28(e)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)状態であり、図28(f)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、それぞれ、図27(f),図28(a)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(以下、「第一の報知音」という。例えば、「扉が開いています」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生したことに関連して該或るエラーの解消を促す報知音(以下、「第二の報知音」という。例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記或るエラーが発生していることを示す表示(例えば、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を開始可能であってもよい。
また、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記扉体が閉鎖状態の場合には、前記第一の報知音を出力することなく前記第二の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記扉体が前記開放状態の場合には、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であってもよい。
このような構成とすれば、扉体が開放状態の場合には、状況に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入し際に前記扉体が前記開放状態の場合には、該扉体が該開放状態であっても前記第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、前記第二の報知音を出力する手段であってもよい。
このような構成とすれば、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段を備え、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入し、該或るエラーが解消されておらず、かつ、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の変更を優先するとともに、前記音出力手段は、前記設定値が変更可能な状態であることを示す報知音を出力することなく前記第一の報知音を出力し、前記設定値の変更が終了した後に、前記或るエラーの報知として前記第二の報知音を出力するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知音を出力するため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の確認を優先するとともに、前記音出力手段は、前記設定値が確認可能な状態であることを示す報知音を出力することなく前記第一の報知音を出力し、前記設定値の確認が終了した後に、前記或るエラーの報知として前記第二の報知音を出力するものであってもよい。
また、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が閉鎖状態の場合においては、前記第一の報知音を出力することなく前記第二の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が前記開放状態の場合には、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合があってもよい。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記或るエラーが発生している状態において前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入し、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の変更を優先するとともに、前記表示手段は、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(例えば、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を開始可能であり、前記或るエラーが発生していることを示す表示(例えば、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を開始しないものであってもよい。
また、前記音出力手段は、電源を投入した際に前記扉体が前記開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等に対して扉体が開放状態であることを確実に報知することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(以下、「第一の報知音」という。例えば、「扉が開いています」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生したことに関連して該或るエラーの解消を促す報知音(以下、「第二の報知音」という。例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入した際に前記扉体が開放状態の場合には、前記第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、該扉体が該開放状態であっても前記第二の報知音を出力する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1>
次に、ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例1について説明する。
図29(a)~図30(i)は、ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例1を示した図である。
図29(a)~同図(b)に示す状態は、図27(a)~同図(b)を用いて説明した状態と同じ状態であり、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生しており、電源投入時において、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態である。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/第二の報知を開始>
図29(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の復帰処理が完了した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
また、本例のスロットマシン100の音出力手段(本例では、スピーカ272,277)は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態において、第一の報知音(本例では、開放報知音(「扉が開いています」という音声))を出力する場合と、第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))を出力する場合があるように構成されている。
図29(c)に示す状態は、ホッパーエラーが発生している状態であって、前面扉102が開放状態であることから、スピーカ272,277から、開放報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声)を出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を行う。
なお、本発明に係る「第一の報知音」は、「扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音」であればよく、例えば、「扉が開いています」という音声と、他の音声(例えば、「ホッパーエラーです」というエラー報知、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)を交互に繰り返す報知音(例えば、「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→…等)であってもよいし、「扉が開いています」という音声に加えて、他の音声(例えば、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)をさらに含む報知音(例えば、「扉が開いています。扉を閉めて下さい」等)であってもよい。
また、本例では、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、第一の報知音(本例では、開放報知音)を出力するように構成したが、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合には、或るエラーの有無に関わらず、第一の報知音(例えば、開放報知音)の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図29(d)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/接続異常の解消→前面扉の閉鎖>
図29(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に扉体(本例では、前面扉102)が開放状態の場合(第一の場合)において、第一の報知音(本例では、開放報知音(「扉が開いています」という音声))を出力している状態で或るエラーを解消することなく扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して該第一の報知音から第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))に切り替えて報知するように構成されている。
図29(e)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)が、リセットボタンが操作されておらず(第二の条件が満たされておらず)、ホッパーエラーを解消することなく前面扉102が開放状態から閉鎖状態に変化したことから、開放報知音(第一の報知音。「扉が開いています」という音声)から、エラー報知音(第二の報知音。「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)に切り替えて報知を実行している。
本例によれば、第一の報知音を出力している状態で或るエラーを解消することなく扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して第一の報知音から第二の報知音に切り替えて報知するため、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、本発明に係る「第二の報知音」は、「或るエラーが発生したことに関連する報知音であって、第一の報知音と少なくとも一部が異なる報知音」であればよく、例えば、「扉が開いています」という音声と、他の音声(例えば、「ホッパーエラーです」というエラー報知、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)を交互に繰り返す報知音(例えば、「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→…等)であってもよいし、「ホッパーエラーです」という音声に加えて、他の音声(例えば、「係員を呼んでください」というエラーの解消を促す報知等)をさらに含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」等)であってもよい。
また、本発明に係る「第二の報知音」は、エラーの種類を特定可能な音声(本例では、「ホッパーエラー」)を含む報知音に限定されず、例えば、エラーの種類を特定不可能な報知音(例えば、「係員を呼んでください」という音声)を出力した後に、エラーの種類を特定可能な音声を含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力してもよい。
また、本発明に係る「第二の報知音」は、例えば、「メダルエラー」、「扉が開いています」等のエラーの名称を含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよいし、「E4」等のエラーコードを含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/前面扉の閉鎖→開放>
図29(f)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消され、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した後に、前面扉102を開放した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖状態から開放状態に変化したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を再開する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/リセットボタン操作→第一の報知を終了>
図30(g)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或る操作手段による操作(リセットボタン操作)が行われた場合に、或るエラー(ホッパーエラー)が解消されるとともに、遊技台の筐体内部に配置された第三の報知手段(主基板表示器190のセグメントa)によって第三の報知(主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)が行われるため、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
また、スロットマシン100は、設定値の変更が完了したタイミング(設定キーによる或る操作が終了したタイミング(本例では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたタイミング))に関連して第一の表示(本例では、図29(f)に示すエラー表示)に切り替えて第二の表示(本例では、図30(g)に示すデモ画面)を表示するように構成されている。
図30(g)に示す状態では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたことから、液晶表示装置157の表示領域において、図29(f)に示すエラー表示(第一の表示。本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼び下さい。」の文字列を含む画像)に切り替えて、図30(g)に示すエラー表示(第二の表示。本例では、デモ演出が実行されるデモ画面)を表示する。
本例によれば、設定値の変更が完了したタイミングに関連して第一の表示に切り替えて第二の表示を表示するため、或るエラーが解消されたことを確実に報知することができる。
さらに、同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、液晶表示装置157の表示領域において、エラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)に替えて、デモ画面の表示を表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図30(h)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157によるデモ画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例1/ホッパーエラー2回目→前面扉の開放>
図30(i)に示す状態は、2回目のホッパーエラーが発生している状態で遊技店の店員等が前面扉102を開放した状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、扉体(本例では、前面扉102)該開放状態であっても第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))を出力するように構成されている。
図30(i)に示す状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生したことから、前面扉102が開放状態であるが、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
本例によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
なお、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音は、エラーの種類を特定可能な音声(本例では、「ホッパーエラー」)を含む報知音に限定されず、例えば、エラーの種類を特定不可能な報知音(例えば、「係員を呼んでください」という音声)を出力した後に、エラーの種類を特定可能な音声を含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力してもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2>
次に、ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例2について説明する。
図30(a)~図31(i)は、ホッパーエラー発生時のエラー報知の変形例2を示した図である。
図30(a)~同図(b)に示す状態は、図27(a)~同図(b)を用いて説明した状態と同じ状態であり、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生しており、電源投入時において、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態である。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/第二の報知を開始>
図30(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の復帰処理が完了した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
また、同状態は、前面扉102が開放状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放ホッパーエラー報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を行う。
なお、本発明に係る第一の報知音は、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音であればよく、例えば、「扉が開いています」という音声と、他の音声(例えば、「ホッパーエラーです」というエラー報知、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)を交互に繰り返す報知音(例えば、「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→…等)であってもよいし、「扉が開いています」という音声に加えて、他の音声(例えば、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)をさらに含む報知音(例えば、「扉が開いています。扉を閉めて下さい」等)であってもよい。
また、本例では、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、第一の報知音を出力するように構成したが、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合には、或るエラーの有無に関わらず、第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図31(d)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放ホッパーエラー報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/接続異常の解消→前面扉の閉鎖>
図31(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に扉体(本例では、前面扉102)が開放状態の場合(第一の場合)において、第一の報知音(本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)を出力している状態で或るエラーを解消することなく扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して該第一の報知音から第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))に切り替えて報知するように構成されている。
図31(e)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)が、リセットボタンが操作されておらず(第二の条件が満たされておらず)、ホッパーエラーを解消することなく前面扉102が開放状態から閉鎖状態に変化したことから、第一の報知音(本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)から、第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))に切り替えて報知を実行している。
本例によれば、第一の報知音を出力している状態で或るエラーを解消することなく扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して第一の報知音から第二の報知音に切り替えて報知するため、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/前面扉の閉鎖→開放>
図31(f)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消され、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した後に、前面扉102を開放した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖状態から開放状態に変化したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放ホッパーエラー報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を再開する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/リセットボタン操作→第一の報知を終了>
図31(g)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或る操作手段による操作(リセットボタン操作)が行われた場合に、或るエラー(ホッパーエラー)が解消されるとともに、遊技台の筐体内部に配置された第三の報知手段(主基板表示器190のセグメントa)によって第三の報知(主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)が行われるため、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、スロットマシン100は、第一の報知音(本例では、開放ホッパーエラー報知音(「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声))を出力し、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合(第二の場合)において、該或るエラーが解消されたタイミング(操作手段(本例では、リセットボタン)が操作されたタイミング)で、第一の報知音から第三の報知音(本例では、開放報知音(「扉が開いています」という音声))に切り替えて出力するように構成されている。
本例によれば、或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合において、該或るエラーが解消されたタイミングで第一の報知音から第三の報知音に切り替えて出力するため、再度発生した或るエラーが解消されたことを確実に報知することができる。
また、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
さらに、同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、液晶表示装置157の表示領域において、エラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)に替えて、デモ画面の表示を表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図31(h)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157によるデモ画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例2/ホッパーエラー2回目→前面扉の開放>
図31(i)に示す状態は、2回目のホッパーエラーが発生している状態で遊技店の店員等が前面扉102を開放した状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、扉体(本例では、前面扉102)該開放状態であっても第二の報知音(本例では、エラー報知音(「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声))を出力するように構成されている。
図31(i)に示す状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生したことから、前面扉102が開放状態であるが、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
本例によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、第一の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第二の報知音を出力可能な手段であり、前記第一の報知音と前記第二の報知音は、少なくとも一部が異なる報知音であり、前記第一の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)を少なくとも含む報知音であり、前記第二の報知音は、前記或るエラーに関連する報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に前記扉体が開放状態(例えば、図29(c)に示す開放状態)の場合(以下、「第一の場合」という。)には、前記第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、該扉体が該開放状態(例えば、図30(i)に示す開放状態)であっても前記第二の報知音を出力する手段であり、前記音出力手段は、前記第一の場合において、前記第一の報知音を出力している状態で前記或るエラーを解消することなく(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消されたが、リセットボタンが操作されておらず)前記扉体が開放状態から閉鎖状態(例えば、図29(e)に示す閉鎖状態)に変化したことに関連して該第一の報知音から前記第二の報知音に切り替えて報知する(または、報知する場合がある)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。また、第一の報知音を出力している状態で或るエラーを解消することなく扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して第一の報知音から第二の報知音に切り替えて出力するため、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、前記音出力手段は、電源が投入された際に前記扉体が開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、「前記第一の報知音から前記第二の報知音に切り替えて報知する」とは、前記第一の報知音を或る報知音に切り替えた後に、該或る報知音を前記第二の報知音に切り替えるものであってもよく、例えば、設定値の変更中であることを報知する報知音を、設定値の変更が完了したことを示す設定変更完了報知音に切り替えた後に、該設定変更完了報知音を、或るエラーが発生したことに関連する報知音に切り替えてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、第一の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第二の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第三の報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)を出力可能な手段であり、前記第一の報知音と前記第二の報知音は、少なくとも一部が異なる報知音であり、前記第一の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、「扉が開いています」という音声と「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を交互に繰り返す音声)を少なくとも含む報知音であり、前記第二の報知音は、前記或るエラーに関連する報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に前記扉体が開放状態(例えば、図30(c)に示す開放状態)の場合(以下、「第一の場合」という。)には、前記第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合(以下、「第二の場合」という。)には、該扉体が該開放状態(例えば、図31(i)に示す開放状態)であっても前記第二の報知音を出力する(または、出力する場合がある)手段であり、前記音出力手段は、前記第二の場合において前記或るエラーが解消されたことに関連して前記第一の報知音から前記第三の報知音に切り替えて出力する手段であり、前記或るエラーは、前記操作手段が操作されることで解消される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。また、或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合において、該或るエラーが解消されたタイミングで第一の報知音から第三の報知音に切り替えて出力するため、再度発生した或るエラーが解消されたことを確実に報知することができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合において、前記第一の報知音を出力している状態で前記或るエラーを解消することなく前記扉体が開放状態から閉鎖状態に変化したことに関連して該第一の報知音から前記第二の報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)に切り替えて出力する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、前記音出力手段は、電源が投入された際に前記扉体が開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、前記第一の報知音と前記第三の報知音は、同じ報知音であってもよいし、前記第一の報知音と前記第三の報知音は、異なる報知音(または、少なくとも一部が異なる報知音)であってもよいし、前記第三の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音であってもよい。
また、「前記第一の報知音から前記第三の報知音に切り替えて出力する」とは、前記第一の報知音を或る報知音に切り替えた後に、該或る報知音を前記第三の報知音に切り替えるものであってもよく、例えば、設定値の変更中であることを報知する報知音を、設定値の変更が完了したことを示す設定変更完了報知音に切り替えた後に、該設定変更完了報知音を、第三の報知音に切り替えてもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/ドアリセットでの解消>
次に、ホッパーエラーのドアリセットでの解消について説明する。
図32(a)~同図(f)は、ホッパーエラーのドアリセットでの解消の一例を時系列で示した図である。なお、図32(a)~同図(d)に示す状態は、図27(b)~同図(e)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略し、図32(e)以降の図面について説明する。
図32(e)に示す状態は、ドアリセットによってホッパーエラー(或るエラー)を解消するために前面扉102が閉鎖された状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖した状態においてホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力を停止する一方で、ホッパーエラー(或るエラー)の解消を促すホッパーエラー報知音(本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
図32(f)に示す状態は、ドアリセットが行われた(第二の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
ここで、ドアリセットとは、図18を用いて説明したドアキー孔140に、前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入して所定方向に回動する操作のことであり、スロットマシン100では、上述のリセットボタンによる操作(第一の操作)に加えて、ドアリセット(第二の操作)によってもホッパーエラーを解消することが可能である。
同状態では、ドアリセットによってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、扉体(前面扉102)が閉鎖された状態で実行可能な第二の操作(ドアリセット)が実行されたことに関連して、遊技台の前面側に配置された第一の報知手段による第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)が終了するため、或るエラーが解消されたことを、扉体が閉鎖された状態であっても遊技店の前面側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図27(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図27(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了する、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図27(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図27(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーは、遊技価値の付与(例えば、遊技媒体の払出、遊技を実行可能なポイントの付与)に関するエラーである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図25(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図25(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、該或るエラーの原因が解消された(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で或る操作が行われる(例えば、リセットボタンが操作される、または、ドアリセットが行われる)ことで解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われていない場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了する、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図25(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図25(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、該或るエラーの原因が解消された(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で或る操作が行われる(例えば、リセットボタンが操作される、または、ドアリセットが行われる)ことで解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われていない場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーは、遊技媒体の払出に関するエラーである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの原因が解消された場合であっても、或るエラーが解消可能な或る操作が行われていない場合には、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知を継続する一方で、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知を終了するため、第二の報知の終了によって、或るエラーの原因が解消され、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができるとともに、第一の報知を継続することで、或るエラーが解消可能な或る操作が行われておらず、或るエラーが完全に解されていないことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、第三の報知手段(例えば、図25(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記第三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部であって、同一の基板上に配置され、前記或る操作は、前記或る操作手段の操作(例えば、リセットボタンの操作)であり、前記第三の報知手段は、前記或る操作が行われた場合(以下、「第一の場合」という。)に、該或る操作が行われている状態であることを示す第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であり、前記第一の場合に前記或るエラーが解消されて前記第一の報知が終了するものであってもよい。
また、表示手段を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該エラー表示を表示する手段であってもよい。
また、音出力手段を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該音声報知を継続する手段であってもよい。
また、第三の報知手段(例えば、図27(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記第三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部に配置され、前記第二の条件は、少なくとも前記或る操作手段による操作(以下、「第一の操作」という。例えば、リセットボタンの操作)が行われた場合に満たされる条件であり、前記第三の報知手段は、前記第一の操作が行われた場合に、第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。また、前記第三の報知は、前記第二の報知が実行されていない状態で実行されるものであってもよい。
また、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)を備え、前記第一の報知手段は、前記遊技台の前面側に配置され、前記第二の条件は、前記第一の操作とは別の第二の操作(例えば、ドアリセット)を行うことでも満たされる条件であり、前記第二の操作は、前記扉体が閉鎖された状態で実行可能な操作であり、前記第二の操作が実行されたことに関連して前記第一の報知が終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを、扉体が閉鎖された状態であっても遊技店の前面側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、図18に示す液晶表示装置157)を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、前記第一の条件と前記第二の条件が満たされるまで(例えば、リセットボタンが操作されるまで)該エラー表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを表示手段によって分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、音出力手段(例えば、図19に示すスピーカ272,277)を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、前記第一の条件と前記第二の条件が満たされるまで(例えば、リセットボタンが操作されるまで)該音声報知を継続する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを音出力手段によって分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、前記第一の条件および前記第二の条件を満たすためには、前記扉体が開放された状態で実行可能な操作(例えば、本体101内部に設置された操作手段(設定キー、設定ースイッチ、リセットボタン等)の操作)が必要であってもよい。また、前記第一の報知手段、前記第二の報知手段、または、前記第三の報知手段は、液晶表示装置等の表示手段であってもよいし、前記第一の報知手段、または、前記第二の報知手段は、前記遊技台の前面側に配置されていてもよいし、前記遊技台の筐体内部に配置されていてもよい。
また、前記第一の条件または前記第二の条件は、或る操作手段による操作が行われた場合に満たされる条件、或る遊技状態に移行した場合に満たされる条件、リセット操作が行われた場合に満たされる条件、電断・復電された場合に満たされる条件等であってもよい。また、リセットボタンは、設定スイッチ(設定変更を行うためのスイッチ)と兼用であってもよい。また、前記第一の報知または前記第二の報知は、電源投入時に或るエラーが発生している場合に限定されず、通常遊技状態において或るエラーが発生した場合等であってもよい。また、前記或るエラーは、通電に関係するエラー(ホッパーエラー)、メダルに関係するエラー(メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常)等であってもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード>
次に、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知について説明する。
図33(a)~図34(e)は、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更を伴う電源投入>
図33(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図33(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフ
からオンにする操作が行われた状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モードに移行>
図33(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態において、設定変更モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオフからオンにした場合)には、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行し、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している場合であっても、設定値が変更可能な状態が維持され、該設定値が変更可能な状態が終了した後に第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が開始されるように構成されている。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を開始せず、扉体が開放状態であることを示す報知音の出力を開始する。
図33(c)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定変更中であることを視覚によって確実に把握することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図33(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図33(c),(d)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。なお、設定変更モードにおいて選択可能な項目は、本例に限定されないことは言うまでもない。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図33(e)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
なお、演出ボタン192は、各種設定等において操作手段として機能する手段であるとともに、報知が可能な報知手段として機能する手段であるが、開放報知を行う報知手段として機能する場合には、操作手段としての操作が無効になる。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の操作>
図33(f)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図34(a)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図33(f)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図34(a)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の終了>
図34(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了したことから、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始する。
以降の図34(b)~同図(d)に示す状態は、図27(d)~図28(a)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、図34(b)に示す状態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
また、図34(c)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
また、図34(d)に示す状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、図34(e)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図27(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図27(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記設定キーによる前記或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、該設定値を変更した後に前記第一の報知と前記第二の報知が開始される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図25(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図25(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、設定キーによる操作(以下、「設定操作」という。)が行われた状態で電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、該或るエラーの原因が解消された(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で或る操作が行われる(例えば、リセットボタンが操作される)ことで解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われていない場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記設定操作が行われた状態で電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、該設定値を変更した後に少なくとも前記第二の報知が開始される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの原因が解消された場合であっても、或るエラーが解消可能な或る操作が行われていない場合には、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知を継続する一方で、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知を終了するため、第二の報知の終了によって、或るエラーの原因が解消され、或るエラーに関連して状態が変化しことを報知することができるとともに、第一の報知を継続することで、或るエラーが解消可能な或る操作が行われておらず、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、第三の報知手段(例えば、図25(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部であって、同一の基板上に配置され、前記或る操作は、前記或る操作手段の操作(例えば、リセットボタンの操作)であり、前記第三の報知手段は、前記或る操作が行われた場合(以下、「第一の場合」という。)に、該或る操作が行われている状態であることを示す第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であり、前記第一の場合に前記或るエラーが解消されて前記第一の報知が終了するものであってもよい。
また、表示手段を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該エラー表示を表示する手段であってもよい。
また、音出力手段を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該音声報知を継続する手段であってもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モード>
次に、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知について説明する。
図35(a)~図36(e)は、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の変形例を時系列で示した図である。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更を伴う電源投入>
図35(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生し、電源投入時において、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図35(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
なお、本発明に係る第一の報知音は、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音であればよく、例えば、「扉が開いています」という音声と、他の音声(例えば、「ホッパーエラーです」というエラー報知、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)を交互に繰り返す報知音(例えば、「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→…等)であってもよいし、「扉が開いています」という音声に加えて、他の音声(例えば、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)をさらに含む報知音(例えば、「扉が開いています。扉を閉めて下さい」等)であってもよい。
また、本例では、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、第一の報知音を出力するように構成したが、電源が投入された際に扉体が開放状態の場合には、或るエラーの有無に関わらず、第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モードに移行>
図35(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態において、設定変更モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオフからオンにした場合)には、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行し、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している場合であっても、設定値が変更可能な状態が維持され、該設定値が変更可能な状態が終了した後に第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が開始されるように構成されている。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を開始せず、扉体が開放状態であることを示す報知音の出力を開始する。
図35(c)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定変更中であることを視覚によって確実に把握することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図35(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図35(c),(d)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。なお、設定変更モードにおいて選択可能な項目は、本例に限定されないことは言うまでもない。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図35(e)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
なお、演出ボタン192は、各種設定等において操作手段として機能する手段であるとともに、報知が可能な報知手段として機能する手段であるが、開放報知を行う報知手段として機能する場合には、操作手段としての操作が無効になる。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モード/設定変更の操作>
図35(f)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図19(a)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図35(f)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図36(a)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(第一の表示。本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、スロットマシン100は、設定値の変更が完了した場合(第一の場合)に、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)の報知として第二の報知音(本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)を出力し、第一の場合に設定値の変更が完了したことの報知を実行しないように構成されている。
本例によれば、設定値の変更が完了した場合に、設定値の変更が完了したことの報知を実行せず、或るエラーの報知として第二の報知音を出力するため、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、本発明に係る「第二の報知音」は、「或るエラーが発生したことに関連する報知音であって、第一の報知音と少なくとも一部が異なる報知音」であればよく、例えば、「扉が開いています」という音声と、他の音声(例えば、「ホッパーエラーです」というエラー報知、「扉を閉めて下さい」という扉体の閉鎖を促す報知等)を交互に繰り返す報知音(例えば、「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→「扉が開いています」→「ホッパーエラーです」→…等)であってもよいし、「ホッパーエラーです」という音声に加えて、他の音声(例えば、「係員を呼んでください」というエラーの解消を促す報知等)をさらに含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」等)であってもよい。
また、本発明に係る「第二の報知音」は、エラーの種類を特定可能な音声(本例では、「ホッパーエラー」)を含む報知音に限定されず、例えば、エラーの種類を特定不可能な報知音(例えば、「係員を呼んでください」という音声)を出力した後に、エラーの種類を特定可能な音声を含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力してもよい。
また、本発明に係る「第二の報知音」は、例えば、「メダルエラー」、「扉が開いています」等のエラーの名称を含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよいし、「E4」等のエラーコードを含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知の変形例/設定変更モード/設定変更の終了>
図36(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が終了し(設定キーをオンからオフに戻す操作が行われ)、設定変更モードが終了した状態である。
以降の図36(b)~同図(d)に示す状態は、図27(d)~図28(a)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、図36(b)に示す状態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
また、スロットマシン100は、設定値の変更が完了し、設定キーによる或る操作が終了したタイミング(本例では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたタイミング)で、或るエラーの報知として第二の報知音(本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)を出力するように構成されている。
図36(b)に示す状態では、設定値の変更が完了し、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたことから、或るエラーの報知として第二の報知音(本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)を出力する。
本例によれば、設定値の変更が完了した場合に、設定値の変更が完了したことの報知を実行せず、設定キーによる或る操作が終了したタイミングで、或るエラーの報知として第二の報知音を出力するため、設定キーによる或る操作が終了したタイミングで、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、本発明に係る「設定キーによる或る操作が終了したタイミング」は、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたタイミングに限定されず、例えば、設定キーをオンからオフに戻した後に設定キーを鍵穴から抜いたタイミングであってもよいし、設定キーがオンからオフになったことを制御手段が検出したタイミングであってもよい。
また、スロットマシン100は、設定値の変更が完了したタイミング(設定キーによる或る操作が終了したタイミング(本例では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたタイミング))に関連して第一の表示(図36(a)に示す設定変更完了表示)に切り替えて第二の表示(図36(b)に示すエラー表示)を表示するように構成されている。
図36(b)に示す状態では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われたことから、液晶表示装置157の表示領域において、図36(a)に示す設定変更完了表示(第一の表示。本例では、「設定変更完了」の文字列を含む画像)に切り替えて、図36(b)に示すエラー表示(第二の表示。本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください。」の文字列を含む画像)を表示する。
本例によれば、設定値の変更が完了したタイミングに関連して第一の表示に切り替えて第二の表示を表示するため、設定値の変更が完了したことを確実に報知することができる。
また、図36(c)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放ホッパーエラー報知音(第一の報知音。本例では、「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
また、図36(d)に示す状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、スロットマシン100は、第一の報知音(本例では、開放ホッパーエラー報知音(「扉が開いています」という音声と、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声を、交互に繰り返す音声))を出力し、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が解消されたタイミング(操作手段(本例では、リセットボタン)が操作されたタイミング)で、第一の報知音から第三の報知音(本例では、開放報知音(「扉が開いています」という音声))に切り替えて出力するように構成されている。
本例によれば、或るエラーが解消されたタイミングで第一の報知音から第三の報知音に切り替えて出力するため、再度発生した或るエラーが解消されたことを確実に報知することができる。
また、図36(e)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、第一の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第二の報知音を出力可能な手段であり、前記第一の報知音と前記第二の報知音は、少なくとも一部が異なる報知音であり、前記第一の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)を少なくとも含む報知音であり、前記第二の報知音は、前記或るエラーに関連する報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入され、該或るエラーが解消されておらず、かつ、前記扉体が開放状態の場合には、前記設定値の変更が実行されて前記音出力手段は前記第一の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記設定値の変更が完了した場合(以下、「第一の場合」という。)に、前記第二の報知音を出力する手段であり、前記音出力手段は、前記第一の場合に前記設定値の変更が完了したことの報知を実行しない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、或
る操作が行われた状態で電源が投入され、或るエラーが解消されておらず、かつ、扉体が開放状態の場合には、該或るエラーよりも、設定値の変更を優先するため、エラーよりも設定値の変更を優先して実行することができる一方で、設定値の変更が完了した場合に、設定値の変更が完了したことの報知を実行せず、或るエラーの報知として第二の報知音を出力するため、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、前記音出力手段は、電源が投入された際に前記扉体が開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、第一の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第二の報知音を出力可能な手段であり、前記第一の報知音と前記第二の報知音は、少なくとも一部が異なる報知音であり、前記第一の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)を少なくとも含む報知音であり、前記第二の報知音は、前記或るエラーに関連する報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された場合には、前記設定値が変更可能な状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入され、該或るエラーが解消されておらず、かつ、前記扉体が開放状態の場合には、前記設定値の変更が実行されて前記音出力手段は前記第一の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記設定値の変更が完了し、前記設定キーによる前記或る操作が終了したことに関連して(例えば、設定キーをオンからオフに操作した後設定キーを鍵穴から抜いたタイミング、または、設定キーをオンからオフに操作したタイミング)、前記第二の報知音を出力する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、或る操作が行われた状態で電源が投入され、或るエラーが解消されておらず、かつ、扉体が開放状態の場合には、該或るエラーよりも、設定値の変更を優先するため、エラーよりも設定値の変更を優先して実行することができる一方で、設定値の変更が完了した場合に、設定値の変更が完了したことの報知を実行せず、設定キーによる或る操作が終了したタイミングで、或るエラーの報知として第二の報知音を出力するため、設定キーによる或る操作が終了したタイミングで、或るエラーが解消されていないことを確実に報知することができる。
なお、前記音出力手段は、電源が投入された際に前記扉体が開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図18に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、第一の報知音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、第の報知音を出力可能な手段であり、前記第一の報知音と前記第二の報知音は、少なくとも一部が異なる報知音であり、前記第一の報知音は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)を少なくとも含む報知音であり、前記第二の報知音は、前記或るエラーに関連する報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であり、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された場合には、前記設定値が変更可能な状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入され、該或るエラーが解消されておらず、かつ、前記扉体が開放状態の場合(以下、「第一の場合」という。)には、前記設定値の変更が実行されて前記音出力手段は前記第一の報知音を出力し、前記表示手段は、前記第一の場合に第一の表示(例えば、図36(a)に示す設定変更完了表示)を表示する(または、場合がある)手段であり、前記表示手段は、前記設定値の変更が完了したタイミングに関連して前記第一の表示に切り替えて第二の表示(例えば、図36(b)に示すエラー表示)を表示する(または、表示する場合がある)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音を少なくとも含む報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。また、或る操作が行われた状態で電源が投入され、或るエラーが解消されておらず、かつ、扉体が開放状態の場合には、該或るエラーよりも、設定値の変更を優先するため、エラーよりも設定値の変更を優先して実行することができる一方で、設定値の変更が完了したタイミングに関連して第一の表示に切り替えて第二の表示を表示するため、設定値の変更が完了したことを確実に報知することができる。
なお、前記設定キーによる前記或る操作が終了したことに関連して(例えば、設定キーをオンからオフに操作した後設定キーを鍵穴から抜いたタイミングで、または、設定キーをオンからオフに操作したタイミングで)前記設定値の変更が完了するものであってもよい。また、前記第一の表示は、前記設定値の変更中であることを示唆する表示(例えば、図36(a)に示す設定変更完了表示)であってもよく、前記第二の表示は、前記或るエラーに関する表示(例えば、図36(b)に示すエラー表示)であってもよい。
また、前記音出力手段は、電源が投入された際に前記扉体が開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの発生の有無とは無関係に、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、「前記第一の表示に切り替えて第二の表示を表示する」とは、前記第一の表示を或る表示に切り替えた後に、該或る表示を前記第二の表示に切り替えるものであってもよく、例えば、設定値の変更中であることを示唆する表示を、設定値の変更が完了したことを示す設定変更完了表示に切り替えた後に、該設定変更完了表示を或るエラーに関する表示に切り替えてもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定確認モード>
次に、設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知について説明する。
図37(a)~図38(a)は、設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。
<ホッパーエラーのエラー報知/電源投入>
図37(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図37(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<ホッパーエラーのエラー報知/第二の報知を開始>
図37(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
図37(c)に示す状態は、図27(d)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知/扉開放→電源投入後に設定キーを操作>
図37(d)に示す状態は、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
スロットマシン100は、電源を投入した後に設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた際に或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している場合には、該或るエラーが優先されて第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が実行され、或るエラーが解消された場合に、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行可能である。
図37(d)に示す状態では、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われたが、本例では、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた際にホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合には、ホッパーエラー(或るエラー)を優先することから、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行することなく、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)を行う(継続する)。
本例によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図37(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
図37(e)に示す状態は、図27(e)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、設定キーがオンの状態が継続しているが、ホッパーエラーが解消していないため、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)には移行しない。
<ホッパーエラーのエラー報知/リセットボタン操作→第一の報知を終了→設定確認モードに移行>
図37(f)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、同状態では、設定キーがオンの状態において、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行するが、前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態では、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図38(a)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
図38(a)に示す状態は、図28(a)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図27(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図27(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、電源を投入した後に設定キーによる或る操作が行われた場合は、前記設定値を確認可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作が行われた場合には、前記第一の報知と前記第二の報知が実行され、該或るエラーが解消された後で(例えば、複数のエラーが発生している場合においてすべてのエラーが解消された後で、または、複数のエラーが発生している場合において一部のエラーが解消された後で)、前記設定値を確認可能な状態に移行可能である(または、必ず移行する)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため
、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報
知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊
技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図25(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図25(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、電源が投入された後に設定キーによる操作(以下、「設定操作」という。)が行われた場合は、前記設定値を確認可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、該或るエラーの原因が解消された(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で或る操作が行われる(例えば、リセットボタンが操作される)ことで解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われていない場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された後に前記設定操作が行われた場合には、少なくとも前記第二の報知が開始され、該或るエラーが解消された後で、前記設定値を確認可能な状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
また、或るエラーの原因が解消された場合であっても、或るエラーが解消可能な或る操作が行われていない場合には、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知を継続する一方で、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知を終了するため、第二の報知の終了によって、或るエラーの原因が解消され、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができるとともに、第一の報知を継続することで、或るエラーが解消可能な或る操作が行われておらず、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、第三の報知手段(例えば、図25(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記第三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部であって、同一の基板上に配置され、前記或る操作は、前記或る操作手段の操作(例えば、リセットボタンの操作)であり、前記第三の報知手段は、前記或る操作が行われた場合(以下、「第一の場合」という。)に、該或る操作が行われている状態であることを示す第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であり、前記第一の場合に前記或るエラーが解消されて前記第一の報知が終了するものであってもよい。
また、表示手段を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該エラー表示を表示する手段であってもよい。
また、音出力手段を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該音声報知を継続する手段であってもよい。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード>
次に、設定変更モードの変形例の説明に先立って、通常の設定変更モードについて説明する。
図39(a)~図40(b)は、通常の設定変更モードにおける設定変更操作の一例を時系列で示した図である。
<設定変更モードの変形例/設定変更を伴う電源投入>
図39(a)に示す状態は、電源投入前において或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図39(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モードに移行>
図39(c)に示す状態は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態において、設定変更モードに移行した状態である。
同状態では、設定変更モードに移行したことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図39(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図39(c),(d)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図39(e)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<設定変更モードの変形例/設定変更の操作>
図39(f)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図40(a)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図39(f)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図40(a)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モードの終了>
図40(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了するとともに、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
<設定変更モードの変形例/設定確認モード>
次に、設定変更モードの変形例の説明に先立って、通常の設定確認モードについて説明する。
図40(c)~図41(b)は、通常の設定確認モードにおける設定確認操作の一例を時系列で示した図である。
<設定変更モードの変形例/電源投入後に設定キーを操作>
図40(c)に示す状態は、電源投入前において或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図40(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<設定変更モードの変形例/設定確認モードに移行>
図40(e)に示す状態は、設定確認モードに移行した状態である。
同状態では、前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態では、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
<設定変更モードの変形例/設定確認モードの終了>
図41(a)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定確認モードが終了した状態であり、同図(b)に示す状態は、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
図41(a)に示す状態は、設定確認モードが終了したことから、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を行う一方で、前面扉102が開放されている状態であることから、開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
図41(b)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
<設定変更モードの変形例/電源投入後の設定キー操作による設定変更モード>
次に、電源投入後の設定キー操作による設定変更モードについて説明する。
図41(c)~図42(f)は、電源投入後の設定キー操作による設定変更モードの一例を時系列で示した図である。
<電源投入後の設定キー操作による設定変更モード>
図41(c)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図41(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源を投入した状態であり、同図(e)に示す状態は、(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源を投入した際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)が開始される前に或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を行った場合に、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されている。
図41(d)に示す状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
また、図41(e)に示す状態では、ホッパーエラーのエラー報知が開始される前に、設定キーをオフからオンにする操作を行ったことから、設定変更モードに移行する。
本例によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
以降の図42(a)~同図(f)に示す状態は、図33(e)~図34(d)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略するが、図42(a)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
図42(b)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図42(c)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図42(b)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図42(c)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
図42(d)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了したことから、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始する。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
本例によれば、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
図42(e)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
図42(f)に示す状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作され(第二の条件が満たされ)、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入した際に前記或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行する(または移行可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態にも前記設定値が確認可能な状態に移行せず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値が確認可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り遊技を開始することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記或るエラーとは別のエラー(例えば、設定変更によって解消されるエラー(メダル投入異常2等))が発生している状態で電断し、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後で(または、設定値が変更可能な状態が終了した後で)エラー状態に移行することなく遊技が可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、軽微なエラーや設定変更によって解消されるエラーが発生した場合には、エラー状態に移行させることなく遊技を進行させることができ、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、電源を投入した際に前記或るエラーとは別のエラー(例えば、設定変更によって解消されるエラー(メダル投入異常2等))が発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後で(または、設定値が変更可能な状態が終了した後で)エラー状態に移行することなく遊技が可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、軽微なエラーや設定変更によって解消されるエラーが発生した場合には、エラー状態に移行させることなく遊技を進行させることができ、遊技台の稼働率を高めることができる。
なお、前記或るエラーは、設定変更および設定確認では解消されないエラー(例えば、ホッパーエンプティエラー、ホッパーエラー、メダル投入異常1(メダル投入詰り)、メダル払出異常1(メダル払出詰り)、メダル払出異常3(不正払出)、オーバーフロー異常)であってもよい。また、前記別のエラーは、設定変更で解消可能なエラー(例えば、RAM不良(RWM異常)、入賞異常(入賞図柄異常)、バックアップ異常)であってもよい。また、前記別のエラーは、設定確認では解消されないエラーであってもよい。
ここで、設定変更には、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合、および、電源を投入した後であって或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合の両方が含まれ、設定変更で解消されるエラーは、設定値の変更が可能な状態に移行した後、設定値の変更が行われ(または、設定値の変更が行われず)、該設定値が変更可能な状態が終了した場合(或る操作が解除された場合)に解消されるエラーである。
<或るエラーの残存状態での電源投入後の各種処理>
次に、図43を用いて、或るエラーが発生している状態での電源投入後の各種処理について説明する。
図43(a)は、或るエラーが発生している状態で電源が投入された後に、エラー報知前に設定変更モードに移行する場合の各種処理の流れを時系列で示した図であり、同図(b)は、或るエラーが発生している状態で電源が投入された後に、設定変更モードに移行することなく、エラー報知を実行する場合の各種処理の流れを時系列で示した図である。
<或るエラーの残存状態での電源投入後の各種処理/電断処理>
図43(a),(b)において符号T1で示すタイミングは、スロットマシン100において或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している状態において、例えば、本体101の内部に配置された電源スイッチをオフにする操作が行われ、スロットマシン100への電源が遮断(停止)されたタイミングである。なお、電源の遮断の要因は、電源スイッチをオフにする操作に限定されず、停電や電源の瞬断等によるものであってもよい。
図22を用いて説明したように、スロットマシン100の主制御部300は、主制御部タイマ割込処理のステップS209において、低電圧信号がオンであるか否か(監視電圧が9v未満であるか否か)を監視し、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、ステップS211において、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行った後に、図21に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図43(a),(b)において符号T1で示すタイミングでは、スロットマシン100への電源が遮断され、主制御部300が電源の遮断を検知したことから、電断処理を実行した後に、主制御部メイン処理に復帰する。
<或るエラーの残存状態での電源投入後の各種処理/初期設定処理>
図43(a),(b)において符号T2で示すタイミングは、スロットマシン100に電源が投入されたタイミングであり、続く符号T3で示すタイミングは、主制御部300の電源の電圧値が所定の値に到達し、主制御部300が起動したタイミングである。
例えば、電源スイッチをオンにする操作が行われると、スロットマシン100に電源が投入され、その後、主制御部300の電源の電圧値が所定の値(例えば、4.5v)に到達すると(本例では、符号T3で示すタイミングで)、主制御部300(メインCPU)が起動して、図21に示す主制御部メイン処理が開始され、同処理のステップS101において、各種の初期設定処理が開始される。
この初期設定処理では、最初に、第1副制御部400や第2副制御部500等の周辺デバイスに電源が供給され、各種の初期設定が実行された後に、電断時の状態に復帰するまで、所定の待機期間(例えば、200ms)、待機する処理を行い、当該待機時間が経過し、低電圧信号がオフである(監視電圧が9v以上である)と判定したタイミングで(本例では、図43(a),(b)において符号T5で示すタイミングで)、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を検出したかどうかを判定する。
<或るエラーの残存状態での電源投入後の各種処理/初期設定処理→設定変更>
スロットマシン100は、「電源が投入された後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、ホッパーエラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間」に、設定キーによる或る操作(例えば、設定キーをオンからオフにする操作)が行われたか否かを判断し、設定キーによる或る操作が行われた場合に、設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)に移行するように構成されている。
図43(a)に示す例では、同図において符号T4で示すタイミング、すなわち、「電源が投入された後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、ホッパーエラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間」に、設定キーによる或る操作(例えば、設定キーをオンからオフにする操作)が行われたことから、符号T5で示す待機時間が終了したタイミングで、設定キーによる或る操作が行われたと判定し、設定変更モードに移行するための処理を実行した後、符号T6で示すタイミングにおいて、設定変更モードに移行する。
なお、設定変更モードに移行する条件となる設定キーによる或る操作のタイミングは、本例における主制御部300の待機期間(符号T3から符号T5までの期間)に限定されず、「(スロットマシン100の)電源が投入された後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間」であればよい。したがって、例えば、本例における主制御部300の待機期間(符号T3から符号T5までの期間)が経過した後のタイミング、例えば、図43(a)において符号T4´で示すタイミング(例えば、主制御部300の待機時間が経過した後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間における或るタイミング)であってもよい。
<或るエラーの残存状態での電源投入後の各種処理/初期設定処理→エラー報知>
一方、スロットマシン100は、「電源が投入された後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、ホッパーエラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間」に、設定キーによる或る操作(例えば、設定キーをオンからオフにする操作)が行われなかった場合に、設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)に移行しないように構成されている。
図43(b)に示す例では、主制御部300の待機期間(符号T3から符号T5までの期間)に、設定キーによる或る操作が行われなかったことから、主制御部300が、低電圧信号がオフである(監視電圧が9v以上である)と判定した場合に、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等の復帰処理を行う。そして、主制御部300が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、スロットマシン100は電源断時の状態に復帰する。
例えば、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が残存している状態で、設定キーによる或る操作(例えば、設定キーをオンからオフにする操作)が行われなかった場合には、主制御部300は、電源断時の復帰処理を実行した後、例えば、図43(b)において符号T7で示すタイミングで、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始するとともに、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(例えば本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示する。
なお、図43(b)において符号T8で示すタイミングを含む期間、すなわち、「設定キーによる或る操作が行われなかった場合に実行開始する復帰処理が開始されてから、エラー報知が開始されるまでの期間」において、設定キーによる或る操作が行われた場合には、本例では、設定値を確認可能な状態(設定確認モード)への移行よりも、エラー報知を優先するため、設定確認モードには移行せず、エラー報知を開始するが、エラー報知よりも設定確認モードへの移行を優先する場合には、設定確認モードに移行するように構成してもよい。また、このように構成した場合には、設定値の確認が終了した場合に、エラー報知を開始するように構成してもよい。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)>
次に、図44と図45を用いて、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)について説明する。
図44(a)~図45(j)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)を時系列で示した図である。本例は、電源が投入された後であってエラー報知が開始された後で設定キーによる或る操作が行われた場合には、設定値を確認可能な状態に移行しない例である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/電源投入前(エラー残存)>
図44(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生(残存)している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/電源投入>
図44(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置
157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列を含む画像の表示)を表示するとともに、初期設定等の復帰処理が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/エラー報知>
図44(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の復帰処理が完了した状態である。
同状態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー表示(第一の報知または第二の表示。本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/設定キー操作>
図44(d)に示す状態は、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示)が開始された後で設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われた場合(第二の場合)には、設定値を確認可能な状態(本例では、設定確認モード)に移行しないように構成されている。
図44(d)に示す状態では、設定キーによる或る操作(設定キーをオフからオンにする操作)が行われたが、本例では、電源が投入された際にホッパーエラー(或るエラー)が解消されていない場合(第一の場合)には、ホッパーエラー(或るエラー)を優先する。
このため、同状態では、ホッパーエラー報知(第一の報知)が開始された後で設定キーによる或る操作が行われた場合(第二の場合)であっても、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行することなく、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第一の報知)と、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示(第一の報知または第二の表示)を継続するとともに、前面扉102が開放状態であることから、スピーカ272,277から、開放報知音を繰り返して出力する。
本例によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に十分な時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
なお、本発明に係る「第一の報知」は、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示に限定されず、これらの報知のうちの一つ、複数、または、全てであってもよいし、これらの報知に替えて(または、加えて)、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)による報知(例えば、「ホッパーエラーです」といった音声)や、光出力手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144)による報知(例えば、赤色の点滅等)を適用してもよい(他の実施例も同様)。
また、本発明に係る「第一の報知」は、「少なくとも或るエラーが発生していることを示す報知」であればよく、例えば、扉体が開放状態であることを示す開放報知(例えば、「扉が開いています」といった音声や表示)や、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知(例えば、「設定変更中」といった音声や表示)等を含む報知であってもよい(他の実施例も同様)。
また、本明細書における「第一の報知」、「第二の報知」、「第三の報知」等、「報知」の文字の前に付した「第一」、「第二」、「第三」等の数字は、複数の「報知」を区別するための便宜上のものであり、当該数字によって発明の内容が限定されるものではなく、任意の数字を付することができる。「報知手段」、「表示」、「場合」等の文字の前に付した数字についても同様である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/設定キー戻す>
図44(e)に示す状態は、設定キーをオンからオフにする戻す操作が行われた状態である。
同状態では、設定キーをオンからオフに戻す操作が行われただけであることから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第一の報知)と、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示(第一の報知または第二の表示)を継続するとともに、前面扉102が開放状態であることから、スピーカ272,277から、開放報知音を繰り返して出力する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/接続異常の解消>
図44(f)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)を継続する一方、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第一の報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第一の報知)を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/リセットボタン操作>
図45(g)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作され(第一の操作により第二の条件が満たされ)、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態である。
同状態では、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、ホッパーエラー表示(第一の報知または第二の表示)に替えて、デモ画面を表示する。
本例のスロットマシン100は、電源が投入された後であって第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示)が開始された後で設定キーによる或る操作が行われた場合(第二の場合)にエラー状態となり、該エラー状態が解消されると設定値を確認可能な状態に移行するように構成されている。
図45(g)に示す状態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、設定確認モード(設定値を確認可能な状態)に移行可能な状態となる。
なお、本例では、リセットボタンの操作によって或るエラーが解消される例を示したが、本発明はこれに限定されず、リセットボタン以外の一または複数の或る操作手段による操作(例えば、設定インクリメントボタンの操作、リセットボタンと或る操作手段の同時押し操作、或る操作手段の長押し操作や連打操作、タッチパネルによる操作、DIPスイッチによる操作等)によって或るエラーが解消されるものであってもよい。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/設定キー操作>
図45(h)に示す状態は、設定キーをオフからオンにする操作が行われ、設定確認モードに移行した状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が解消している状態において、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われたことから、設定確認モードに移行し、貯留枚数表示器125を用いて設定値の表示(本例では、現在の設定値が設定3であることを示す数字の「03」の表示)を表示する一方で、前面扉102が開放されている状
態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態では、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面の表示に替えて、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示を含む画像の表示)を表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/設定キー戻す>
図45(i)に示す状態は、設定キーをオンからオフにする操作が行われ、設定確認モードを終了した状態である。
同状態では、設定確認モードが終了したことから、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、設定確認中表示に替えて、デモ画面を表示する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例1)/前面扉の閉鎖>
図45(j)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。例えば、図44(d)に示す、エラー報知が開始された後で設定キー操作が行われた場合)には、前記設定値を確認可能な状態にならない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、電源が投入された後であって第一の報知が開始された後で設定キーによる或る操作が行われた場合には、設定値を確認可能な状態に移行しないため、設定確認よりも或るエラーの報知が優先され、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
また、前記第二の場合にエラー状態(エラーが発生し、当該エラーが解消していない状態)となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、(前記設定値を確認可能な状態に移行することなく、)前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)>
次に、図46と図47を用いて、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)について説明する。
図46(a)~図47(k)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)を時系列で示した図である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/電源投入前(エラー残存)>
図46(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生(残存)している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/電源投入>
図46(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/設定キー操作>
図46(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態であり、同図(d)に示す状態は、設定値の変更が完了する前にスロットマシン100への電源が遮断された状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって、第一の表示(電源が投入されたことに関連して表示開始される表示。本例では、電源が投入されたことを示す電源投入表示)から、第二の表示(第一の報知の一部として表示される表示。本例では、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示)に切り替わる前に、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われた場合に設定値が変更可能な状態に移行するように構成されている。
図46(c)に示す状態では、電源が投入された後であって、電源投入表示(第一の表示)からエラー表示(第二の表示)に切り替わる前に、設定キーによる或る操作(設定キーをオフからオンにする操作)を行ったことから、設定変更モードに移行する処理が開始されている。なお、本例では、図46(d)に示すように、設定値の変更が完了する前に、スロットマシン100への電源が遮断(電断)されていることから、設定値の変更は完了していない。
本例によれば、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって、第一の表示(電源が投入されたことに関連して表示開始される表示)から、第二の表示(第一の報知の一部として表示される表示)に切り替わる前に設定キーによる或る操作が行われた場合に設定値を変更可能な状態に移行するため、電源投入後であっても設定値の変更が可能となり、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「第一の表示」は、「電源が投入されたことに関連して表示開始される表示」であればよく、例えば、(電源が投入されたことに関連して)初期設定を実行していることを示唆する表示(例えば、「初期設定中です」や「起動中」という文字列を含む表示)等であってもよい。
また、本発明に係る「第二の表示」は、「第一の報知の一部として表示される表示」であればよく、例えば、エラーが特定不可能な表示であってエラーの解消を促す表示(例えば、「店員を呼んでください」という文字列を含む表示)や、エラーが特定可能な表示であってエラーの種類を示す表示(例えば、「メダルエラー」という文字列を含む表示)等であってもよい。
また、本発明に係る「第二の表示」は、「或るエラーの種類を特定可能な表示を含む表示」であることが好ましく、例えば、「メダルエラー」、「扉が開いています」等のエラーの名称を含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよいし、「E4」等のエラーコードを含むことで、エラーの種類を特定可能な表示であってもよい。
また、本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、電源が投入された後であって音出力手段(本例では、スピーカ272,277)が或る音(本例では、開放報知音)の出力を開始する前に設定キーによる或る操作が行われた場合にも、設定値を変更可能な状態に移行するように構成されている。
図46(c)に示す状態では、電源が投入された後であってスピーカ272,277(音出力手段)が開放報知音(或る音)の出力を開始する前に設定キーによる或る操作(設定キーをオフからオンにする操作)を行ったことから、設定変更モードに移行する処理が開始されている。なお、本例では、図46(d)に示すように、設定値の変更が完了する前に、スロットマシン100への電源が遮断(電断)されていることから、設定値の変更は完了していない。
本例によれば、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、電源が投入された後であって音出力手段が或る音の出力を開始する前に設定キーによる或る操作が行われた場合にも、設定値を変更可能な状態に移行するため、電源投入後であっても設定値の変更が可能となり、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「或る音」は、開放報知音に限定されず、エラー状態であることを示すエラー音(例えば、「ホッパーエラーです」等の音声)や、電源が投入されたことを示す電源投入音(例えば、「電源が投入されました」等の音声)や、設定変更中であることを示す設定変更中報知音(例えば、「設定変更中です」等の音声)や、設定確認中であることを示す設定確認中報知音(例えば、「設定確認中です」等の音声)や、初期設定中や準備中であることを示す警告音(例えば、「初期設定中です」、「準備中です」等の音声)等であってもよい。
また、本発明に係る「或る音」は、「電源が投入された後で音出力手段から最初に出力れる音」であることが好ましく、「ポーン」、「ピーン」等の効果音であってもよいし、音声データに基づく音声であってもよいし、楽曲等であってもよい。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/再度の電源投入→設定変更>
図46(e)に示す状態は、同図(d)に示す電断状態において、スロットマシン100に電源が供給された状態である。
図46(e)に示す状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/設定変更モードに移行>
図46(f)に示す状態は、設定変更モードに移行した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)に、設定値の変更が完了されずに電断し、再度、電源が投入された場合には、該設定値を変更可能な状態となるように構成されている。
図46(f)に示す状態では、或るエラー(ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合に、設定値の変更が完了されずに電断し、再度、電源が投入されたことから、設定変更モードに移行し、液晶表示装置157の表示領域に、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示を含む表示)を表示する。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。なお、開放報知音に替えて(または、加えて)、設定変更報知音を出力してもよい。
本例によれば、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)に、設定値の変更が完了されずに電断し、再度、電源が投入された場合には、該設定値を変更可能な状態となるため、或るエラーの報知よりも設定値の変更を優先することができ、設定変更のし忘れ等を防止することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/設定値の変更操作>
図47(g)に示す状態は、設定スイッチによって設定値の変更を行っている状態である。
同状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、本例では、設定値を設定6に変更する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/設定変更完了>
図47(h)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した後、設定キーによる或る操作を解除する前(設定キーを抜く前)の状態である。
同状態では、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けたことから、設定値を設定6に確定した後、設定変更モードが終了したことから、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を表示する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/設定キーの或る操作を解除>
図47(i)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示)が開始される前の少なくとも一部の期間に設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオンからオフにする操作)が行われた場合に、設定値を変更可能な状態に移行し、該設定値の変更が完了したことに関連して或るエラーに関するエラー状態に移行するように構成されている。
図47(i)に示す状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が完了したことから、エラー状態に移行し、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知を開始するとともに、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示する。
本例によれば、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/接続異常の解消>
図47(j)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知を継続する一方、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知を終了する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例2)/リセットボタン操作>
図47(k)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作され(第一の操作により第二の条件が満たされ)、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作され(第二の条件が満たされ)、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知を終了する。
また、同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記音出力手段が或る音(例えば、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(例えば、「扉が開放しています」という音声)、エラー状態であることを示すエラー音(例えば、「ホッパーエラーです」等の音声)や、電源が投入されたことを示す電源投入音(例えば、「電源が投入されました」等の音声)や、設定変更中であることを示す設定変更中報知音(例えば、「設定変更中です」等の音声)や、設定確認中であることを示す設定確認中報知音(例えば、「設定確認中です」等の音声)や、初期設定中や準備中であることを示す警告音(例えば、「初期設定中です」、「準備中です」等の音声)の出力を開始する前に前記或る操作が行われた場合(例えば、図46(c)に示す、設定キーをオフからオンする操作が行われた場合)にも、前記設定値を変更可能な状態となる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、電源が投入された後であって音出力手段が或る音の出力を開始する前に設定キーによる或る操作が行われた場合にも、設定値を変更可能な状態に移行するため、電源投入後であっても設定値の変更が可能となり、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定値を確認可能な状態にもならず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記或る音とは、前記電源が投入された後で前記音出力手段から最初に出力される音のことであってもよい。
このような構成とすれば、或る音が最初に出力される前に或る操作を行うことで、設定値が変更可能な状態に移行させることができるため、或る操作を行うべきタイミングを事前に把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、第一の表示と第二の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第一の表示は、前記電源が投入されたことに関連して表示開始される表示(例えば、図46(b)に示す、電源が投入されたことを示す電源投入表示)であり、前記第二の表示は、前記第一の報知の一部として表示される表示(例えば、図47(i)に示す、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示)であり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の表示から前記第二の表示に切り替わる前に前記或る操作が行われた場合(例えば、図46(c)に示す、設定キーをオフからオンする操作が行われた場合)に前記設定値が変更可能な状態となる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって、第一の表示(電源が投入されたことに関連して表示開始される表示)から、第二の表示(第一の報知の一部として表示される表示)に切り替わる前に設定キーによる或る操作が行われた場合に設定値を変更可能な状態に移行するため、電源投入後であっても設定値の変更が可能となり、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定値を確認可能な状態にもならず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第二の表示は、前記或るエラーの種類を特定可能な表示を含む表示であってもよい。
このような構成とすれば、エラーへの対処を迅速に行うことができ、利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記設定値の変更が完了したことに関連して前記或るエラーに関するエラー状態となる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記設定値の変更が完了したこととは、該設定値が変更され、前記或る操作が終了することであってもよい。
このような構成とすれば、設定キーのよる或る操作が完了した後に、エラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定値を確認可能な状態にもならず、前記エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後で前記エラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第二の場合に移行した前記設定値を変更可能な状態において該設定値の変更が完了されずに電断し、再度前記電源が投入された場合には、該設定値を変更可能な状態となる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、或るエラーが発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)に、設定値の変更が完了されずに電断し、再度、電源が投入された場合には、該設定値を変更可能な状態となるため、或るエラーの報知よりも設定値の変更を優先することができ、設定変更のし忘れ等を防止することができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定値を確認可能な状態にもならず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)>
次に、図48と図49を用いて、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)について説明する。
図48(a)~図49(j)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)を時系列で示した図である。本例は、或るエラーの残存状態での設定変更中にエラー解消可能であって、エラー報知が行われることなく或るエラーが解消される場合がある例である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/電源投入前(エラー残存)>
図48(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生(残存)している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/電源投入>
図48(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列を含む画像の表示)を表示するとともに、初期設定等の復帰処理が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/設定キー操作>
図48(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源を投入した際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示)が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を行った場合に、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されている。
図48(c)に示す状態では、ホッパーエラーのエラー報知が開始される前に、設定キーをオフからオンにする操作を行ったことから、設定変更モードに移行する。
本例によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/設定変更モードに移行>
図48(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した状態である。
本例では、図48(c)に示す状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われていることから、設定変更モードに移行し、液晶表示装置157の表示領域に、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示を含む表示)を表示する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/設定値の変更操作>
図48(e)に示す状態は、設定スイッチによって設定値の変更を行っている状態である。
同状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、本例では、設定値を設定1から設定3に変更する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/接続異常、エラーの解消>
図48(f)に示す状態は、設定変更中にホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態であり、図49(g)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するために設定スイッチ(リセットボタンを兼ねる)が操作され(第一の操作により第二の条件が満たされ)、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)に移行した設定値を変更可能な状態(本例では、設定変更モード)において或るエラーを解消する場合に、操作手段(本例では、設定スイッチ)が操作されると、該或るエラーが解消されるとともに、該設定値が変化するように構成されている。
図49(g)に示す状態では、設定変更モードにおいて設定スイッチによる操作が行われていることから、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されるとともに、設定値が設定3から設定4に変化している。
本例によれば、或るエラーの解消と設定値の変更を同一の操作手段による操作で行うことができるため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/設定変更完了>
図49(h)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した後、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けたことから、設定値を設定4に確定した後、設定変更モードが終了したことから、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、設定変更中表示に替えて、デモ画面を表示する。
なお、本例では、図49(g)に示す状態においてホッパーエラー(或るエラー)が解消されているため、設定変更モードが終了してもエラー状態に移行せず、エラー報知が行われることなく通常遊技が可能な状態に移行する。
本例によれば、設定変更モードにおいて或るエラーを解消した場合に、エラー報知が行われることなく通常遊技が可能な状態に移行するため、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例3)/前面扉の閉鎖→通常遊技>
図49(i)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、図49(j)は、通常遊技が開始された状態である。
図49(i)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面を表示する。
図49(j)に示す状態では、メダルが投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面に替えて通常画面を表示するとともに、通常遊技を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第二の場合において前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消可能である(例えば、図49(g)に示す状態では、設定変更モードにおいてホッパーエラーが解消可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値を変更可能な状態において或るエラーを解消可能であるため、設定変更の作業において或るエラーを解消することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第二の場合に移行した前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消した場合に、前記第一の報知が行われることなく通常遊技が可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。
また、操作手段(例えば、設定スイッチ)を備え、前記操作手段は、前記設定値を変更可能な状態において操作された場合に該設定値を変化させる手段であり、前記操作手段は、前記或るエラーを解消する場合に操作する手段であり、前記第二の場合に移行した前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消する場合に、前記操作手段が操作されると、該或るエラーが解消されるとともに、該設定値が変化するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの解消と設定値の変更を同一の操作手段による操作で行うことができるため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定値を確認可能な状態にもならず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記報知手段による前記第一の報知が行われることなく前記或るエラーが解消される場合(以下、「第三の場合」という。例えば、図49(g)に示すように、ホッパーエラー報知が行われることなくホッパーエラーが解消される場合)がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、第一の報知が行われることなく或るエラーが解消される場合があるため、或るエラーへの対処が不要となり、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記第三の場合とは、前記第一の場合に前記設定値を変更可能な状態において、前記或るエラーが解消された場合のことである、
このような構成とすれば、設定変更の作業において或るエラーを解消することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、操作手段(例えば、設定スイッチ)を備え、前記操作手段は、前記設定値を変更可能な状態において操作された場合に該設定値を変化させる手段であり、前記操作手段は、前記或るエラーを解消する場合に操作する手段であり、前記第二の場合において前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消する場合に、前記操作手段が操作されると、該或るエラーが解消されるとともに、前記設定値が変化するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの解消と設定値の変更を同一の操作手段による操作で行うことができるため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の報知とは、液晶表示手段(例えば、液晶表示装置157)で表示される表示のことであってもよい。
このような構成とすれば、液晶表示手段によって第一の報知が行われることなく或るエラーが解消される場合があるため、或るエラーが発生した場合であっても、遊技店の店員等に余計な不安や負担を与えることがない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)>
次に、図50と図51を用いて、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)について説明する。
図50(a)~図51(k)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)を時系列で示した図である。本例は、或るエラーの残存状態での設定変更中にエラー解消不可能な例である。
なお、図50(a)~同図(f)は、図48(a)~同図(f)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略し、図51(g)以降の図面について説明する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)/接続異常、エラーの解消>
図51(g)に示す状態は、設定値を変更するために設定スイッチが操作された状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)に移行した設定値を変更可能な状態(本例では、設定変更モード)において或るエラーを解消する場合に、操作手段(本例では、設定スイッチ)が操作されると、該或るエラーが解消されることなく、該設定値が変化するように構成されている。
図51(g)に示す状態では、設定変更モードにおいて設定スイッチによる操作が行われていることから、ホッパーエラー(或るエラー)は解消されないが、設定値が設定3から設定4に変化している。
本例によれば、設定値の変更とエラーの解消の操作を個別に実行することができるため、設定値の変更の作業とエラーへの対処を、それぞれ確実に実行することができ、遊技店の店員等の作業の信頼性を高めることができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)/設定変更完了>
図51(h)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオンからオフにする操作)が行われた状態で電源が投入された場合に、設定値を変更可能な状態(本例では、設定変更モード)に移行し、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するように構成されている。
図51(h)に示す状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が完了したことから、エラー状態に移行し、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知を開始するとともに、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示する。
本例によれば、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)/エラー解消>
図51(i)に示す状態では、設定変更モードでは無い状態において設定スイッチ(リセットボタンを兼ねる)が操作され(第二の条件が満たされ)、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知を終了する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例4)/前面扉の閉鎖→通常遊技>
図51(j)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、図51(k)は、通常遊技が開始された状態である。
図51(j)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面を表示する。
図51(k)に示す状態では、メダルが投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面に替えて通常画面を表示するとともに、通常遊技を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第二の場合に移行した前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値を変更可能な状態において或るエラーを解消不可能であるため、設定値の変更とエラーの解消の操作を個別に実行することができるため、設定値の変更の作業とエラーへの対処を、それぞれ確実に実行することができ、遊技店の店員等の作業の信頼性を高めることができる。
また、操作手段(例えば、設定スイッチ)を備え、前記操作手段は、前記設定値を変更可能な状態において操作された場合に前記設定値を変化させる手段であり、前記操作手段は、前記或るエラーを解消する場合に操作する手段であり、前記第二の場合において前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消する場合に、前記操作手段が操作されると、該或るエラーが解消されることなく、該設定値が変化するものであってもよい。
このような構成とすれば、設定値の変更とエラーの解消の操作を個別に実行することができるため、設定値の変更の作業とエラーへの対処を、それぞれ確実に実行することができ、遊技店の店員等の作業の信頼性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態にも前記設定を確認可能な状態にもならず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値を確認可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り設定値を確認することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を確実に行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源が投入された場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、設定変更操作が終了した後でエラー状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)>
次に、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)について説明する。
図52(a)~図53(j)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)を時系列で示した図である。本例は、或るエラーの残存状態での設定変更に移行する前に、エラー報知が行われることなく或るエラーが解消され、設定変更の完了後に遊技が可能な状態に移行する例である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/電源投入前(エラー残存)>
図52(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生(残存)している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/電源投入>
図52(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を表示する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/設定キー操作>
図52(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
同状態では、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオンからオフにする操作)が行われたが、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)に移行する前の状態であることから、液晶表示装置157の表示領域において、電源投入表示を継続している。また、同状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態であるが、ホッパーエラー報知は行っていない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/接続異常、エラーの解消>
図52(d)に示す状態は、設定変更中にホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態であり、図52(e)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作され(第一の操作により第二の条件が満たされ)、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態である。
図52(d)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態であるが、ホッパーエラー報知は行っておらず、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)に移行する前の状態であることから、液晶表示装置157の表示領域において、電源投入表示を継続する。
また、同状態は、前面扉102が開放されている状態であることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図52(e)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態であることから、ホッパーエラー報知は行っていないが、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)に移行する前の状態であることから、液晶表示装置157の表示領域において、電源投入表示を継続する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/設定変更モードに移行>
図52(f)に示す状態は、設定変更モードに移行した状態である。
本例では、図52(c)に示す状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われていることから、設定変更モードに移行し、液晶表示装置157の表示領域に、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示を含む表示)を表示する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/設定値の変更操作>
図53(g)に示す状態は、設定スイッチによって設定値の変更を行っている状態である。
同状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、本例では、設定値を設定6に変更する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/設定変更完了>
図53(h)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した後、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けたことから、設定値を設定6に確定した後、設定変更モードが終了したことから、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、設定変更中表示に替えて、デモ画面を表示する。
また、同状態は、前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更が完了したことを契機として、繰り返して出力していた開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)を、最初から出力(リスタート)する。なお、設定変更が完了したことを契機として、設定変更中に出力していた設定変更中報知(例えば、「設定変更中です」という音声)を、開放報知音に切り替えてもよい。
本例のスロットマシン100は、電源が投入された後であって第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190によるホッパーエラー報知、液晶表示装置157によるホッパーエラー表示)が開始される前の少なくとも一部の期間に設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオンからオフにする操作)が行われた場合(第二の場合)に、設定値が変更可能な状態(本例では、設定変更モード)に移行する前に或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が解消された場合(第三の場合)に、その後に移行する該設定値が変更可能な状態において該設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態に移行する場合があるように構成されている。
本例では、図52(e)を用いて説明したように、設定変更モードに移行する前の状態においてホッパーエラー(或るエラー)が解消されているため、設定変更モードが終了してもエラー状態に移行せず、エラー報知が行われることなく、図53(i),(j)を用いて説明するように、通常遊技が可能な状態に移行する。
本例によれば、設定値が変更可能な状態に移行する前に或るエラーが解消された場合に、その後に移行する該設定値が変更可能な状態において該設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態に移行する場合があるため、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例5)/前面扉の閉鎖→通常遊技>
図53(i)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、図53(j)は、通常遊技が開始された状態である。
図53(i)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面を表示する。
図53(j)に示す状態では、メダルが投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面に替えて通常画面を表示するとともに、通常遊技を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態に移行する前に前記或るエラーが解消された場合(以下、「第三の場合」という。例えば、図52(e)に示す、設定変更モードに移行する前にホッパーエラーが解消された場合)に、その後に移行する前記設定値が変更可能な状態において前記設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態に移行する場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値が変更可能な状態に移行する前に或るエラーが解消された場合に、その後に移行する該設定値が変更可能な状態において該設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態となる場合があるため、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。
また、前記報知手段は、前記第三の場合に、前記設定値の変更が完了したことに関連して(設定値の変更が完了した場合に)、第二の報知を開始する場合があり、前記第二の報知は、扉体が開放状態であることの報知(例えば、開放報知音(例えば、「扉が開放しています」という音声)、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(例えば、赤色の点滅)、主基板表示器190による扉開放エラー報知(例えば、セグメントeの赤色の点灯))であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されていることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第三の場合に、前記第一の報知が行われることなく、遊技が可能な状態に移行する場合があってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されていることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード
)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記報知手段による前記第一の報知が行われることなく前記或るエラーが解消される場合(以下、「第三の場合」という。例えば、図52(e)に示す、ホッパーエラー報知が行われることなくホッパーエラーが解消される場合)があり、前記第三の場合に、前記設定値を変更可能な状態において前記設定値の変更を完了した後で遊技が可能な状態に移行する場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、第一の報知が行われることなく或るエラーが解消される場合があるため、或るエラーへの対処が不要となり、遊技店の店員等の負担を軽減することができる上に、或るエラーが解消された場合に、その後に移行する該設定値が変更可能な状態において該設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態に移行する場合があるため、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。
また、前記第三の場合とは、前記第一の場合に前記設定値を変更可能な状態において、前記或るエラーが解消された場合のことであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業において或るエラーを解消することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、操作手段(例えば、設定スイッチ)を備え、前記操作手段は、前記設定値を変更可能な状態において操作された場合に前記設定値を変化させる手段であり、前記操作手段は、前記或るエラーを解消する場合に操作する手段であり、前記第二の場合に前記設定値を変更可能な状態において前記或るエラーを解消する場合に、前記操作手段が操作されると、該或るエラーが解消されるとともに、前記設定値が変化するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの解消と設定値の変更を同一の操作手段による操作で行うことができるため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の報知とは、液晶表示手段(例えば、液晶表示装置157)で表示される表示のことであってもよい。
このような構成とすれば、液晶表示手段によって第一の報知が行われることなく或るエラーが解消される場合があるため、或るエラーが発生した場合であっても、遊技店の店員等に余計な不安や負担を与えることがない。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第二の場合に前記設定値を変更可能な状態において前記設定値の変更が完了した後で、前記或るエラーに関するエラー状態となり、前記第二の場合に、前記設定値を変更可能な状態となる前に前記或るエラーが解消された場合(以下、「第三の場合」という。例えば、図52(e)に示す、設定変更モードに移行する前にホッパーエラーが解消される場合)に、前記設定値が変更可能な状態において前記設定値の変更を完了した後で遊技が可能な状態に移行する場合があり、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において前記或るエラーを解消不可能である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値を変更可能な状態に移行する前に或るエラーが解消された場合に、その後に移行する該設定値が変更可能な状態において該設定値の変更を完了した後で、遊技が可能な状態に移行する場合があるため、設定変更モードの終了後に、直ちに通常遊技を開始することができる。また、設定値を変更可能な状態において或るエラーを解消不可能であるため、設定値の変更とエラーの解消の操作を個別に実行することができるため、設定値の変更の作業とエラーへの対処を、それぞれ確実に実行することができ、遊技店の店員等の作業の信頼性を高めることができる。
また、前記報知手段は、前記第三の場合に、前記設定値の変更が完了したことに関連して、第二の報知を開始する場合があり、前記第二の報知は、扉体が開放状態であることの報知であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことと扉体が開放状態であることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第三の場合に、前記第一の報知が行われることなく、遊技が可能な状態となる場合があってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーへの対処が不要となり、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記第二の場合に、前記設定値を変更可能な状態となる前に前記或るエラーが解消されなかった場合に、該設定値の変更が完了した後で前記エラー状態となり、前記第一の報知が開始されるものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが残存していることを確実に報知することができ、或るエラーへの対処を行うことができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)>
次に、図54と図55を用いて、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)につ
いて説明する。
図54(a)~図55(k)は、或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)を時系列で示した図である。本例は、或るエラーの残存状態での設定変更中に第二のエラー報知が実行される場合がある例である。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/電源投入前(エラー残存)>
図54(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生(残存)している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/電源投入>
図54(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行う。
また、同状態では、スロットマシン100に電源が投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域に、電源が投入されたことを示す電源投入表示(第一の表示。本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の復帰処理が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/設定キー操作>
図54(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源を投入した際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(本例では、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を行った場合に、設定値が変更可能な状態(本例では、設定変更モード)に移行するように構成されている。
図54(c)に示す状態では、液晶表示装置157によるホッパーエラーのエラー報知が開始される前に、設定キーをオフからオンにする操作を行ったことから、設定変更モードに移行する。
本例によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生していることを示す第一の報知(本例では、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を行った場合(第二の場合)に移行した設定値を変更可能な状態(本例では、設定変更モード)において、或るエラーが発生していることを示す第二の報知(本例では、貯留枚数表示器125によるホッパーエラー報知と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が実行される場合があるように構成されている。
図54(c)に示す状態では、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfを赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
本例によれば、或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作を行った場合(第二の場合)に移行した設定値を変更可能な状態において第二の報知が実行される場合があるため、設定値が変更可能な状態であってもエラーが発生していることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本例では、第一の報知として、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知を
行う例を示したが、本発明に係る「第一の報知」は、本例に限定されず、他の報知手段にる報知であってもよい。
また、本例では、第二の報知として、貯留枚数表示器125によるホッパーエラー報知
と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知を行う例を示したが、本発明に係る「第二の報知」は、本例に限定されず、他の報知手段による報知であってもよい。また、「第二の報知」の数も、2つに限定されず、いずれか一方のみであってもよいし、これらの報知に加えて、他の報知手段を用いた第二の報知を行ってもよい。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/設定変更モードに移行>
図54(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した状態である。
本例では、図54(c)に示す状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われていることから、設定変更モードに移行し、液晶表示装置157の表示領域に、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示を含む表示)を表示する。
また、同状態では、ホッパーエラーが解消されていないことから、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を継続する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/設定値の変更操作>
図54(e)に示す状態は、設定スイッチによって設定値の変更を行っている状態である。
同状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、本例では、設定値を設定6に変更する。
また、同状態では、ホッパーエラーが解消されていないことから、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を継続する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/設定変更完了>
図54(f)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した後、設定キーによる或る操作を解除する前(設定キーを抜く前)の状態である。
同状態では、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けたことから、設定値を設定6に確定した後、設定変更モードが終了したことから、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了するとともに、液晶表示装置157の表示領域において、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を表示する。
また、同状態では、ホッパーエラーが解消されていないことから、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を継続する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/設定キーの或る操作を解除>
図55(g)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
本例のスロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源が投入された後であって第一の報知(本例では、エラー報知)が開始される前の少なくとも一部の期間に設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオンからオフにする操作)が行われた場合に、設定値を変更可能な状態に移行し、該設定値の変更が完了したことに関連して或るエラーに関するエラー状態に移行するように構成されている。
図55(g)に示す状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が残存している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が完了したことから、エラー状態に移行する。このエラー状態では、液晶表示装置157(第一の報知手段)の表示領域において、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(第一の報知。本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を継続する。
本例によれば、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/接続異常の解消>
図55(h)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)が、ホッパーエラーが解消されていないことから、液晶表示装置157(第一の報知手段)によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を継続する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/リセットボタン操作>
図55(i)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作され(第一の操作により第二の条件が満たされ)、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が解消した状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作され(第二の条件が満たされ)、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、液晶表示装置157(第一の報知手段)によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190(第二の報知手段)のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)と、貯留枚数表示器125(第二の報知手段)によるホッパーエラー報知(第二の報知)を終了する。
<或るエラーの残存状態での設定変更(変形例6)/前面扉の閉鎖→通常遊技>
図55(j)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、図55(k)は、通常遊技が開始された状態である。
図55(j)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器190による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面を表示する。
図55(k)に示す状態では、メダルが投入されたことから、液晶表示装置157の表示領域において、デモ画面に替えて通常画面を表示するとともに、通常遊技を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーラー)に関連する第一の報知(例えば、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記報知手段は、少なくとも前記或るエラーに関連する第二の報知(例えば、貯留枚数表示器125によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態となり、前記第二の場合に前記設定値を変更可能な状態において、前記第二の報知が実行される場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作を行った場合(第二の場合)に移行した設定値を変更可能な状態において第二の報知が実行される場合があるため、設定値が変更可能な状態であってもエラーが発生していることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記第一の報知と前記第二の報知のうちの該第二の報知のみが実行されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定値が変更な状態において第二の報知によってエラーが発生していることを把握することができると同時に、過度なエラー報知が設定変更の作業の妨げとなることを防ぐことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記設定値の変更が完了した後で前記或るエラーに関するエラー状態となり、該エラー状態において前記第一の報知と前記第二の報知が実行されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記或るエラーを解消した場合に前記第一の報知が行われることなく遊技が可能な状態となるものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーへの対処が不要となり、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記或るエラーを解消可能であるものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーへの対処よりも設定変更の作業を優先して実行することができ、遊技店の店員等の作業効率を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)に関連する第一の報知(例えば、液晶表示装置157によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記報知手段は、少なくとも前記或るエラーに関連する第二の報知(例えば、貯留枚数表示器125によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断した後で電源が投入された際に該或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、エラーが発生していない状態で電断し、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源が投入された場合には、前記設定値を変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、エラーが発生していない状態で電断し、前記電源が投入された後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値を確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源が投入された後であって前記第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に前記或る操作が行われた場合に、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第二の場合に前記設定値を変更可能な状態において、前記第二の報知が実行される場合があり、前記第一の報知と前記第二の報知は、異なる報知である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前の少なくとも一部の期間に或る操作を行った場合(第二の場合)に移行した設定値を変更可能な状態において第二の報知が実行される場合があるため、設定値が変更可能な状態であってもエラーが発生していることを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記設定値を変更可能な状態において、前記第一の報知と前記第二の報知のうちの該第二の報知のみが実行され、前記設定値を変更可能な状態以外の状態において、前記第一の報知と前記第二の報知のうちの両方の報知が実行されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定値が変更な状態において第二の報知によってエラーが発生していることを把握することができると同時に、過度なエラー報知が設定変更の作業の妨げとなることを防ぐことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができ、設定値を変更可能な状態以外の状態においては、エラーが発生していることをより確実に報知することができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記設定値の変更が完了した後で前記或るエラーに関するエラー状態となり、該エラー状態において前記第一の報知と前記第二の報知が実行されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定値の変更が完了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記或るエラーを解消した場合に前記第一の報知が行われることなく遊技が可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーへの対処が不要となり、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記第二の場合に前記設定値が変更可能な状態において、前記或るエラーを解消不可能であるものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーへの対処よりも設定変更の作業を優先して実行することができ、遊技店の店員等の作業効率を高めることができる。
<エラー優先と設定変更優先>
次に、エラー優先と設定変更優先の説明に先立って、通常の電源投入から通常遊技までの演出と、設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出について説明する。
<通常の電源投入から通常遊技>
最初に、図56を用いて、通常の電源投入から通常遊技までの演出について説明する。図56は、通常の電源投入から通常遊技までの演出の一例を時系列で示した図である。
<通常の電源投入から通常遊技/電源投入前>
図56(1)に示す状態は、電源投入前においてエラーが発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行っていない。なお、以降説明する扉開放報知、設定値の表示、エラー報知等の各種報知や表示は、本実施例で説明する態様に限定されず、表示手段、発光手段、または、音出力手段のうちの一つ、複数、または、全てで行ってもよい。従って、例えば、貯留枚数表示器125による報知や表示を、払出枚数表示器127によって実行してもよいし、その逆であってもよい。
<通常の電源投入から通常遊技/前面扉の開放、設定変更を伴わない電源投入>
図56(2)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われていない状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給された状態であることから、液晶表示装置157において、電源が投入されたことを示す電源投入報知(本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を実行する。なお、同状態において、スピーカ272,277から、電源が投入されたことを示す電源投入報知音(例えば、「電源が投入されました」という音声)を出力してもよい。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態(扉開放状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144において、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
<通常の電源投入から通常遊技/電源投入後、初期設定等が完了>
図56(3)に示す状態は、電源が投入された後に、初期設定等が完了した状態である。
本例では、図56(2)に示すタイミングにおいて、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われていない状態で電源投入が行われたことから、電源投入後に、設定変更モードに移行することなく、遊技が可能な状態に移行する。
また、同状態では、前面扉102が開放されていることから、上部ランプ142、サイドランプ144による扉開放報知を継続し、液晶表示装置157において、電源投入報知に替えて、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行し、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行し、スピーカ272,277から、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返し出力している。
また、同状態では、遊技が可能な状態であることから、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字(本例では、42)に対応するセグメントを点灯している。
<通常の電源投入から通常遊技/前面扉の閉鎖>
図56(4)に示す状態は、同図(3)に示す扉開放状態において、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖されていることから、液晶表示装置157による扉開放報知、払出枚数表示器127による扉開放報知、スピーカ272,277による扉開放報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による扉開放報知を終了している。
また、同状態では、遊技が可能な状態において前面扉102が閉鎖されたことから、液晶表示装置157において、デモ演出を実行し、スピーカ272,277から、デモBGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を実行している。
<通常の電源投入から通常遊技/通常遊技>
図56(5)に示す状態は、同図(4)に示すデモ演出中に規定数のメダルが投入され、通常遊技を開始した状態である。
同状態では、デモ演出(遊技が可能な状態)において規定数(本例では、3枚)のメダルが投入されたことから、通常遊技を開始しており、液晶表示装置157において、デモ演出を終了して通常演出を実行し、スピーカ272,277から、デモ演出BGMに替えて通常演出BGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を終了して通常演出を実行している。
なお、液晶表示装置157によるデモ演出、スピーカ272,277によるデモ演出BGM、上部ランプ142、サイドランプ144によるデモ演出は、それぞれ、液晶表示装置157による通常演出、スピーカ272,277による通常演出BGM、上部ランプ142、サイドランプ144による通常演出と同じ演出態様でもよいし、異なる演出態様であってもよい。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技>
次に、図57を用いて、設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出について説明する。図57は、設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を時系列で示した図である。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/電源投入前>
図57(1)に示す状態は、電源投入前においてエラーが発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行っていない。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/前面扉の開放、設定変更を伴う電源投入>
図57(2)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した状態である。
本例では、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われた状態で電源投入が行われたことから、電源投入後に、設定変更モードに移行する。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給された状態であることから、液晶表示装置157において、電源が投入されたことを示す電源投入報知(本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を実行する。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態(扉開放状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144において、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/設定変更モードに移行>
図57(3)に示す状態は、エラーが発生していない状態において、設定変更モードに移行した状態である。
同状態では、図57(2)に示すタイミングにおいて、設定キーによる或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)が行われた状態で電源投入が行われたことから、設定変更モードに移行するとともに、液晶表示装置157において、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を実行し、スピーカ272,277から、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知(本例では、緑色で点滅)を実行する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されていることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行するとともに、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
さらに、同状態では、設定値の変更が可能な状態となったことから、貯留枚数表示器125において、現在の設定値(本例では、設定3)を示す数字(本例では、3)に対応するセグメントを点灯する。
この設定変更モードでは、設定値を貯留枚数表示器125に表示しながら、リセットボタン(または設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を変更することが可能であり、スタートレバー135による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定する。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/設定変更モードの終了>
図57(4)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、設定変更モードが終了したことから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了する一方で、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字(本例では、0)に対応するセグメントを点灯している。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態であることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行するとともに、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
さらに、同状態では、設定変更モードが終了した状態であることから、スピーカ272,277から、設定値の変更が完了したことを示す設定変更完了報知音(本例では、「設定変更完了」という音声)を出力した後に、前面扉102が開放されていることから、スピーカ272,277から、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返し出力している。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/前面扉の閉鎖>
図57(5)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖されている状態であることから、液晶表示装置157による扉開放報知、払出枚数表示器127による扉開放報知、スピーカ272,277による扉開放報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による扉開放報知を終了している。
また、同状態では、遊技が可能な状態に移行したことから、液晶表示装置157において、デモ演出を実行し、スピーカ272,277から、デモBGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を実行している。
<設定変更を伴う電源投入から通常遊技/通常遊技>
図57(6)に示す状態は、同図(5)に示すデモ演出中に規定数のメダルが投入され、通常遊技を開始した状態である。
同状態では、デモ演出(遊技が可能な状態)において規定数(本例では、3枚)のメダルが投入されたことから、通常遊技を開始しており、液晶表示装置157において、デモ演出を終了して通常演出を実行し、スピーカ272,277から、デモ演出BGMに替えて通常演出BGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を終了して通常演出を実行している。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入>
次に、図58~図60を用いて、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出について説明する。図58~図60は、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入から通常遊技までの演出の一例を示した図である。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー発生>
図58(1)に示す状態は、通常遊技のリール回転中にホッパージャムエラー(ホッパーエラー)が発生した状態である。
本例では、ホッパーエラーが発生した状態であるが、通常遊技中であることから、液晶表示装置157において、通常演出を実行(継続)し、スピーカ272,277から、通常演出BGMを出力(継続)し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出を実行(継続)している。
一方、同状態では、ホッパーエラーが発生したことから、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字に替えて、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行し、払出枚数表示器127において、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行している。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー発生(変形例)>
図58(1´)に示す状態は、同図(1)を用いて説明したエラー発生状態の変形例である。
同図(1)を用いて説明したエラー発生状態では、通常遊技中にエラーが発生した場合であっても、液晶表示装置157による通常演出と、スピーカ272,277による通常演出BGMの出力と、上部ランプ142、サイドランプ144による通常演出を継続する例を示したが、これらの通常演出を中断して、エラー報知を行ってもよい。
具体例には、図58(1´)に示す例では、ホッパーエラーが発生したことから、液晶表示装置157において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(第一のエラー報知。本例では、「エラーが発生しました」という文字列の表示)と、エラーの解消を促すエラー報知(第三のエラー報知。本例では、「リールを停止させてください。」という文字列の表示)を実行する。
また、加えて、スピーカ272,277から、通常演出BGMに替えて、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知音(第一のエラー報知。本例では、「エラーです」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(第一のエラー報知。本例では、赤色で点滅)を実行する。
なお、本例では、エラーの解消を促すエラー報知(本例では、「リールを停止させてください。」という文字列の表示)に従ってリール110~112の停止操作が行われた場合に、図58(2)に示すように、液晶表示装置157において、エラーの種類を特定することが可能な第二のエラー報知(例えば、「ホッパージャムエラーです」という文字列の表示)を実行する。
また、同図(1)を用いて説明したエラー発生状態では、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字に替えて、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行する例を示したが、リール110~112の回転中は、現在のクレジット数を示す数字を継続して表示してもよい。
具体例には、図58(1´)に示す例では、ホッパーエラーが発生しているが、リール110~112が回転していることから、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数(本例では30)を示す数字(本例では、「30」という数字に対応するセグメントの点灯)を表示している。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー発生後にリール停止>
図58(2)に示す状態は、同図(1)(または同図(1´))に示すエラー発生後にリール110~112が停止された状態である。
同状態では、リール110~112が停止されたことから、液晶表示装置157において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが可能なエラー報知(第二のエラー報知。本例では、「ホッパージャムエラーです」という文字列の表示)と、エラーの解消を促すエラー報知(第三のエラー報知。本例では、「係員を呼んでください」という文字列の表示)を実行し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
また、エラー状態が継続していることから、貯留枚数表示器125によるエラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行(継続)し、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行(継続)し、スピーカ272,277によるエラー報知音の出力を継続している。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/電源オフ>
図58(3)に示す状態は、エラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源をオンからオフにする操作を行った状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行っていない。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/設定変更を伴う電源投入>
図58(4)に示す状態は、設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)を行った状態で電源を投入した状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態(第一の場合)において、電源がオフにされた後で、設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)が行われた状態で電源が投入されると、エラー状態(第一の状態)となる(設定変更よりもエラー報知を優先(エラー優先)する)ように構成されている。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給された状態であることから、液晶表示装置157において、電源が投入されたことを示す電源投入報知(本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を実行する。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態(扉開放状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144において、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
本例によれば、或るエラーが発生している状態において、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された際に、状況に応じて、エラー状態(第一の状態)になる場合と設定変更が可能な状態(第二の状態)になる場合の一方を他方よりも優先することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー状態に移行>
図58(5)に示す状態は、設定値の変更が可能な状態に移行することなく、ホッパーエラー状態(第一の状態)に移行した状態である。
同状態では、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入によって、設定変更よりもエラー報知が優先され、ホッパーエラー状態(第一の状態)に移行したことから、液晶表示装置157において、エラーの種類を特定することが可能なエラー報知(第二のエラー報知。本例では、「ホッパージャムエラーです」という文字列の表示)と、エラーの解消を促すエラー報知(第三のエラー報知。本例では、「係員を呼んでください」という文字列の表示)を実行し、スピーカ272,277から、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(第一のエラー報知。本例では、「エラーです」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
また、加えて、スピーカ272,277から、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知音(第一のエラー報知。本例では、「エラーです」という音声)を出力している。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行する。
一方、同状態では、前面扉102が開放されている状態であるが、ホッパーエラーが解消していないことから、払出枚数表示器127による扉開放報知(例えば、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯。図59(6)等参照)よりも、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を優先して実行する。
すなわち、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入によって、設定変更よりもエラー報知が優先され、ホッパーエラー状態(第一の状態)に移行した場合には、少なくも、液晶表示装置157(第一の報知手段)と、払出枚数表示器127(第二の報知手段)の両方で、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)に関する報知が実行される。
一方、同状態では、設定変更を伴う電源投入が行われたことから、貯留枚数表示器125において、エラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行することなく、現在の設定値(本例では、設定3)を示す数字(本例では、3)に対応するセグメントを点灯する。なお、貯留枚数表示器125において、現在の設定値ではなく、エラー報知(例えば、全てのセグメントを点灯)を実行してもよい。
なお、本例では、払出枚数表示器127(第二の報知手段)を用いて或るエラー(本例では、ホッパーエラー)に関する報知を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、払出枚数表示器127に替えて(または、加えて)主基板表示器190(図25等参照)を用いて或るエラーを表示してもよい。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー解消>
図59(6)に示す状態は、ホッパーエラー状態においてホッパーエラーが解消され、設定確認モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー状態(第一の状態)においてホッパーエラー(或るエラー)を解消した場合に、設定値を確認可能な状態となるように構成されている。
また、上述の通り、ホッパーエラーは、ホッパーに接続されたケーブル(配線)において断線等の接続異常が検出された場合に発生し、ホッパーエラー解消の第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)後で、ホッパーエラー消の第二の条件が満たされた場合(本例では、リセットボタンが操作された場合やドア
リセットが行われた場合)に解消する。
同状態では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された後で、リセットボタンが操作されたことから、ホッパーエラーが解消されるとともに、設定確認モード(設定値を確認可能な状態)に移行している。
また、同状態では、設定確認モード(設定値を確認可能な状態)に移行したことから、液晶表示装置157において、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中報知本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を実行し、貯留枚数表示器125にお
いては、現在の設定値(本例では、設定3)を示す数字(本例では、3)に対応するセグメントを点灯する。
また、加えて、スピーカ272,277から、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中報知(本例では、緑色の点灯)を実行する。
また、同状態では、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されていることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行するとともに、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
本例によれば、ホッパーエラー状態(第一の状態)においてホッパーエラー(或るエラー)を解消した場合に、設定値を確認可能な状態となるように構成されており、或るエラーが発生した状態であっても設定値の確認を行うことができるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー再発>
図59(7)に示す状態は、設定確認モードにおいてホッパーエラーが発生(再発)した状態である。
同状態では、ホッパーエラーが発生(再発)したことから、払出枚数表示器127による扉開放報知(例えば、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)よりも、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を優先して実行する。
一方、同状態では、設定確認モードが継続していることから、液晶表示装置157による設定確認中報知(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を実行(継続)し、スピーカ272,277による設定確認中報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)を出力(継続)し、上部ランプ142、サイドランプ144による設定確認中報知(本例では、緑色の点灯)を実行(継続)するとともに、貯留枚数表示器125において、現在の設定値(本例では、設定3)を示す数字(本例では、3)に対応するセグメントを点灯する。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/電源オフ>
図59(8)に示す状態は、設定キーがオンの状態、かつホッパーエラーが発生している状態で、電源をオンからオフにする操作を行った状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行っていない。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/設定変更を伴う電源投入>
図59(9)に示す状態は、設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)を行った状態で電源を投入した状態である。
スロットマシン100は、或るエラーが発生している状態(第二の場合)において、電源がオフにされた後で、設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)が行われた状態で電源が投入されると、設定値を変更可能な状態(第二の状態)となる(エラー報知よりも設定変更を優先(設定変更優先)する)ように構成されている。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給された状態であることから、液晶表示装置157において、電源が投入されたことを示す電源投入報知(本例では、「電源が投入されました」という文字列の表示)を実行する。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態(扉開放状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144において、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
本例よれば、或るエラーが発生している状態において、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された際に、状況に応じて、エラー状態(第一の状態)になる場合と設定変更が可能な状態(第二の状態)になる場合の一方を他方よりも優先することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/設定変更モードに移行>
図59(10)に示す状態は、ホッパーエラー状態(第一の状態)に移行することなく、設定値の変更が可能な状態(第二の状態。設定変更モード)に移行した状態である。
同状態では、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入によって、エラー報知よりも設定変更が優先され、設定変更モード(第二の状態)に移行したことから、液晶表示装置157において、液晶表示装置157において、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を実行し、スピーカ272,277から、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中報知(本例では、緑色で点滅)を実行する。
本例によれば、前記設定値の変更が可能な状態において、或るエラーが発生した場合(第二の場合)に、第一の報知手段(液晶表示装置157)は、設定操作の実行中であることの報知を実行するため、エラーに関する報知を実行している場合であっても、設定値の変更が可能な状態であることを報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行する。
一方、同状態では、前面扉102が開放されている状態であるが、ホッパーエラーが解消していないことから、払出枚数表示器127による扉開放報知(例えば、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯。図59(6)等参照)よりも、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を優先して実行する。
すなわち、エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入によって、エラー報知よりも設定変更が優先され、設定変更モード(第二の状態)に移行した場合には、液晶表示装157(第一の報知手段)と、払出枚数表示器127(第二の報知手段)のうちの一方(本例では、払出枚数表示器127(第二の報知手段))で、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)に関する報知が実行される。
一方、同状態では、設定変更を伴う電源投入が行われたことから、貯留枚数表示器125においは、エラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行することなく、現在の設定値(本例では、設定3)を示す数字(本例では、3)に対応するセグメントを点灯する。
本例によれば、設定変更が可能な状態(第二の状態)であっても、一部の報知手段(払出枚数表示器127)によってエラー報知を行うことができるため、エラーが発生している状態であってエラーを解消可能な状態であることを報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本例では、払出枚数表示器127(第二の報知手段)を用いて或るエラー(本例では、ホッパーエラー)に関する報知を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、払出枚数表示器127に替えて(または、加えて)主基板表示器190(図25等参照)を用いて或るエラーを表示してもよい。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/設定値の変更>
図59(11)に示す状態は、設定変更モード(第二の状態)においてリセットボタンの操作が行われた状態である。
同状態では、設定変更モードであることから、設定値を貯留枚数表示器125に表示しながら、リセットボタン(または設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を変更することが可能であり、スタートレバー135による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定する。
同状態では、リセットボタンによる操作を1回、受け付けたことから、設定値を設定3から設定4に変更するとともに、貯留枚数表示器125において、更新後の設定値(本例では、設定4)を示す数字(本例では、4)に対応するセグメントを点灯している。
また、同状態では、設定変更モードであることから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知を実行(継続)する。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/設定変更モードの終了>
図60(12)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、設定変更モードが終了したことから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了する。
一方、同状態では、ホッパーエラーが解消していないことから、液晶表示装置157において、エラーの種類を特定することが可能なエラー報知(第二のエラー報知。本例では、「ホッパージャムエラーです」という文字列の表示)と、エラーの解消を促すエラー報知(第三のエラー報知。本例では、「係員を呼んでください」という文字列の表示)を実行し、スピーカ272,277から、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(第一のエラー報知。本例では、「エラーです」という音声)を出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態であるが、ホッパーエラーが解消していないことから、払出枚数表示器127による扉開放報知(例えば、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯。図59(6)等参照)よりも、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を優先して実行する。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/エラー解消>
図60(13)に示す状態は、ホッパーエラー状態においてホッパーエラーが解消された状態である。
スロットマシン100は、エラー状態(第一の状態)において、ホッパーエラー(或るエラー)を解消する前に設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)を終了し、その後にホッパーエラー(或るエラー)を解消した場合に、遊技が可能な状態となるように構成されている。
同状態では、設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された後で、リセットボタンが操作されたことから、ホッパーエラーが解消されるとともに、遊技が可能な状態に移行している。
また、同状態では、遊技が可能な状態において前面扉102が開放されている状態であることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行するとともに、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
また、加えて、前面扉102が開放されている状態(扉開放状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144において、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、赤色で点滅)を実行し、スピーカ272,277から、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返し出力している。
本例によれば、エラー状態(第一の状態)において、ホッパーエラー(或るエラー)を解消する前に設定キーをオフからオンにする操作(設定キーによる或る操作)を終了し、その後にホッパーエラー(或るエラー)を解消した場合に、遊技が可能な状態となるように構成されているため、或る操作を解除した場合に、遊技が可能な状態に速やかに移行させることが可能となり、遊技台の稼働率を高めることができる。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/前面扉の閉鎖>
図60(14)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖されている状態であることから、液晶表示装置157による扉開放報知、払出枚数表示器127による扉開放報知、スピーカ272,277による扉開放報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による扉開放報知を終了している。
また、同状態では、遊技が可能な状態に移行したことから、液晶表示装置157において、デモ演出を実行し、スピーカ272,277から、デモBGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を実行している。
<エラー発生状態における設定変更を伴う電源投入/通常遊技>
図60(15)に示す状態は、同図(14)に示すデモ演出中に規定数のメダルが投入され、通常遊技を開始した状態である。
同状態では、デモ演出(遊技が可能な状態)において規定数(本例では、3枚)のメダルが投入されたことから、通常遊技を開始しており、液晶表示装置157において、デモ演出を終了して通常演出を実行し、スピーカ272,277から、デモ演出BGMに替えて通常演出BGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を終了して通常演出を実行している。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例>
次に、図61を用いて、エラー発生状態におけるエラー報知の変形例について説明する。図61は、エラー発生状態におけるエラー報知の変形例を時系列で示した図である。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例/エラー発生>
図61(1)に示す状態は、通常遊技のリール回転中にホッパージャムエラー(ホッパーエラー)が発生した状態である。
本例では、ホッパーエラーが発生した状態であるが、通常遊技中であることから、液晶表示装置157において、通常演出を実行(継続)し、スピーカ272,277から、通常演出BGMを出力(継続)し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出を実行(継続)している。
一方、同状態では、ホッパーエラーが発生したことから、払出枚数表示器127において、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行している。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例/エラー発生後にリール停止>
図61(2)に示す状態は、同図(1)に示すエラー発生後にリール110~112が停止された状態である。
同状態では、リール110~112が停止されたことから、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字に替えて、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行しているが、通常遊技は継続可能である。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例/エラー発生時の遊技の次の遊技>
図61(3)に示す状態は、同図(1)に示すエラー発生時の遊技の次の遊技を行っている状態である。
同状態は、ホッパーエラーが継続している状態であるが、当該遊技は、通常遊技におけ
るエラー報知開始条件を満たさない遊技(本例では、払出の無いハズレに入賞した遊技)あることから、通常遊技を継続し、液晶表示装置157において、通常演出を実行(継続)し、スピーカ272,277から、通常演出BGMを出力(継続)し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出を実行(継続)している。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例/さらに次の遊技>
図61(4)に示す状態は、同図(3)に示す遊技の次の遊技を行っている状態である。
同状態は、ホッパーエラーが継続している状態であるが、当該遊技は、通常遊技におけるエラー報知開始条件を満たす遊技(本例では、払出が有る小役(ベル)に入賞した遊技)であることから、リール停止のタイミング(払出が発生した時点)でエラー報知を実行する。
なお、エラー報知のタイミングは、リール停止のタイミングに限定されず、例えば、払出が有る入賞役に内部当選したタイミング、第1停止操作または第2停止操作を受け付けたタイミング等であってもよい。
<エラー発生状態におけるエラー報知の変形例/リール停止>
図61(5)に示す状態は、同図(4)に示す、エラー発生後、最初に払出が発生した遊技において、リール110~112が停止された状態である。
同状態では、リール110~112の停止を契機としてエラー報知を行うことから、液晶表示装置157において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが可能なエラー報知(第二のエラー報知。本例では、「ホッパージャムエラーです」という文字列の表示)と、エラーの解消を促すエラー報知(第三のエラー報知。本例では、「係員を呼んでください」という文字列の表示)を実行し、上部ランプ142、サイドランプ144において、通常演出に替えて、エラーの種類を特定することが不可能なエラー報知(本例では、赤色で点滅)を実行する。
また、同状態では、リール110~112の停止を契機として、貯留枚数表示器125において、現在のクレジット数を示す数字に替えて、エラーが発生したことを報知するエラー報知(本例では、全てのセグメントを点灯)を実行し、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行(継続)している。
本例によれば、遊技中は遊技者の近くに店員等がいない可能性があるため、第一の報知手段(液晶表示装置157)と第二の報知手段(払出枚数表示器127)の両方でエラーに関する報知を実行することで、店員等にエラーの発生を確実に知らせることができ、エラーへの対処を迅速に行うことができる。
なお、本例では、通常遊技におけるエラー報知開始条件を満たす遊技として、「払出が有る入賞役に入賞した遊技」を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば、「遊技者に有利な遊技(例えば、ボーナス、RT)に移行する遊技」、「遊技者に有利な遊技(例えば、ボーナス、RT)に当選した遊技」、「エラーが発生した遊技から予め定めた遊技回数や遊技時間が経過した遊技」等であってもよい。
<設定変更中のエラー解消>
次に、図62を用いて、設定変更中のエラー解消における演出について説明する。図62は、設定変更中のエラー解消における演出の一例を示した図である。
なお、図62(10)に示す状態は、図59(10)を用いて説明した<設定変更モードに移行>の状態と同じであり、図62(10)に示す状態以前の状態は、図58(1)~同図(5)、図59(6)~(9)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略する。
<設定変更中のエラー解消/接続異常の解消>
図62(11)に示す状態は、設定変更モードかつホッパーエラー状態において、ホッパーエラー解消の第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)状態である。
本例に係るスロットマシンは、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)であってもエラーを解消可能に構成されている。
同状態では、ホッパーエラー解消の第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)が、第二の条件が満たされていない(本例では、リセットボタンが操作されていない)ことから、設定変更モードを継続している。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態であるが、ホッパーエラーが解消していないことから、払出枚数表示器127による扉開放報知(例えば、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)よりも、払出枚数表示器127によるエラー報知(本例では、ホッパーエラーであることを表す「HJ」という文字列に対応するセグメントの点灯)を優先して実行する。
また、同状態では、設定変更モードであることから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知を実行(継続)する。
<設定変更中のエラー解消/リセットボタンの操作>
図62(12)に示す状態は、同図(11)に示すホッパーエラー解消の第一の条件が満たされた後に、ホッパーエラー解消の第二の条件が満たされた(本例では、リセットボタンが操作された)状態である。
同状態では、設定変更モードにおいて、リセットボタンによる操作を1回、受け付けたことから、設定値を設定3から設定4に変更するとともに、貯留枚数表示器125において、更新後の設定値(本例では、設定4)を示す数字(本例では、4)に対応するセグメントを点灯している。
また、同状態では、同時にホッパーエラー解消の第二の条件が満たされた(本例では、リセットボタンが操作された)ことから、払出枚数表示器127において、エラー報知に替えて、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
また、同状態では、設定変更モードであることから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知を実行(継続)する。
本例によれば、設定変更が可能な状態(第二の状態)であってもエラーを解消することが可能となるため、設定変更の作業が終了した後に、遊技が可能な状態に速やかに移行させることが可能となり、遊技台の稼働率を高めることができる。
<設定変更中のエラー解消/設定変更モードの終了>
図62(13)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、設定変更モードが終了したことから、液晶表示装置157による設定変更中報知、スピーカ272,277による設定変更中報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による設定変更中報知、貯留枚数表示器125による設定値の表示を終了する一方で、貯留枚数表示器125を用いて、現在のクレジット数を示す数字(本例では、0)に対応するセグメントを点灯している。
また、同状態では、前面扉102が開放されている状態であることから、液晶表示装置157において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、「扉が開いています」という文字列の表示)を実行するとともに、払出枚数表示器127において、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知(本例では、扉開放エラーであることを表す「DR」という文字列に対応するセグメントの点灯)を実行する。
さらに、同状態では、設定変更モードが終了した状態であることから、スピーカ272,277から、設定値の変更が完了したことを示す設定変更完了報知音(本例では、「設定変更完了」という音声)を出力した後に、前面扉102が開放されている状態であることから、スピーカ272,277から、扉体が開放状態であることを示す扉開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返し出力している。
<設定変更中のエラー解消/前面扉の閉鎖>
図62(14)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖されている状態であることから、液晶表示装置157による扉開放報知、払出枚数表示器127による扉開放報知、スピーカ272,277による扉開放報知音の出力、上部ランプ142、サイドランプ144による扉開放報知を終了している。
また、同状態では、遊技が可能な状態に移行したことから、液晶表示装置157において、デモ演出を実行し、スピーカ272,277から、デモBGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を実行している。
<設定変更中のエラー解消/通常遊技>
図62(15)に示す状態は、同図(14)に示すデモ演出中に規定数のメダルが投入され、通常遊技を開始した状態である。
同状態では、デモ演出(遊技が可能な状態)において規定数(本例では、3枚)のメダルが投入されたことから、通常遊技を開始しており、液晶表示装置157において、デモ演出を終了して通常演出を実行し、スピーカ272,277から、デモ演出BGMに替えて通常演出BGMを出力し、上部ランプ142、サイドランプ144において、デモ演出を終了して通常演出を実行している。
<本願発明まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100)は、複数の設定値(例えば、設定1~設定6)のうちの一の設定値を設定可能な設定手段を備えた遊技台であって、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している状態において、少なくとも第一の場合と第二の場合があり、前記第一の場合において、電源がオフにされた後で、設定キーによる或る操作(例えば、図58(4)に示す、設定キーをオフからオンにする設定変更操作)が行われた状態で電源が投入されると、エラー状態(以下、「第一の状態」という。例えば、図58(5)に示すエラー状態)となり、前記第二の場合において、電源がオフにされた後で、前記或る操作(例えば、図59(9)に示す、設定キーをオフからオンにする設定変更操作)が行われた状態で電源が投入されると、前記設定値を変更可能な状態(以下、「第二の状態」という。例えば、図59(10)~(11)に示す設定変更モード)となる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーが発生している状態において、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された際に、状況に応じて、エラー状態(第一の状態)になる場合と設定変更が可能な状態(第二の状態)になる場合の一方を他方よりも優先することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の状態において前記或るエラーを解消した場合に、前記設定値を確認可能な状態(例えば、図59(6)~(7)に示す設定確認モード)となるものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが発生した状態であっても、エラーを解消することで設定値の確認を行うことができるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「第二の場合」は「前記設定値を確認可能な状態において前記或るエラーが発生した場合」に限定されず、「エラー報知よりも設定変更が優先される場合」、「エラー状態で復電してエラーが解消した場合」等であってもよい。
また、前記第二の場合とは、前記設定値を確認可能な状態において前記或るエラーが発生した場合(例えば、図59(7)に示す、設定確認モードにおいてエラーが発生した状態)のことであり、操作手段(例えば、リセットボタン)を備え、前記操作手段は、前記設定値を変更する操作の一部として機能する操作手段であり、前記操作手段は、前記或るエラーを解消する操作の一部として機能する操作手段であり、前記第二の状態において前記設定値の変更を確定させる前に前記或るエラーを解消することが可能であり、前記第二の状態において、前記操作手段の操作によって前記或るエラーを解消した場合に、該操作手段の操作によって前記設定値が変更される(例えば、図62(12)に示す例では、エラー解消とともに、設定値が設定3から設定4に変更される)ものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更が可能な状態(第二の状態)であってもエラーを解消することが可能となるため、設定変更の作業が終了した後に、遊技が可能な状態に速やかに移行させることが可能となり、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、前記第一の状態において、前記或るエラーを解消する前に前記或る操作を終了し、その後に該或るエラーを解消した場合に、遊技が可能な状態となる(例えば、図60(12)~(15)に示す例では、設定キーを元に戻した後にホッパーエラーを解消すると通常遊技に移行する)ものであってもよい。
このような構成とすれば、或る操作を解除した場合に、遊技が可能な状態に速やかに移行させることが可能となり、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、第一の報知手段(例えば、液晶表示装置157)と、第二の報知手段(例えば、払出枚数表示器127、主基板表示器190)と、を備え、前記第一の場合とは、前記第一の報知手段と前記第二の報知手段の両方で前記或るエラーに関する報知が実行されている場合(例えば、図58(5)に示す、液晶表示装置157と払出枚数表示器127の両方でホッパーエラーに関する報知を実行している状態)のことであり、前記第二の場合とは、前記第一の報知手段と前記第二の報知手段のうちの一方で前記或るエラーに関する報知が実行されている場合(例えば、図59(10)に示す、払出枚数表示器127のみでホッパーエラーに関する報知を実行している状態)のことであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更が可能な状態(第二の状態)であっても、一部の報知手段によってエラー報知を行うことができるため、エラーが発生している状態であってエラーを解消可能な状態であることを報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「第一の場合」は、「前記第一の報知手段と前記第二の報知手段の両方で前記或るエラーに関する報知が実行されている場合」に限定されず、「設定変更よりもエラー報知が優先される場合」等であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図18に示すスロットマシン100)は、複数の設定値(例えば、設定1~設定6)のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、或るエラーに関する報知を実行可能な複数の報知手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知手段は、第一の報知手段(例えば、液晶表示装置157)と第二の報知手段(例えば、払出枚数表示器127、主基板表示器190)を含み、遊技中に前記或るエラーが発生した場合(以下、「第一の場合」という。)に、前記第一の報知手段と前記第二の報知手段の両方で前記或るエラーに関する報知が実行され(例えば、図58(5)に示す例では、液晶表示装置157と払出枚数表示器127の両方でホッパーエラーに関する報知を実行し)、前記設定値の変更または確認が可能な状態において、前記或るエラーが発生した場合(以下、「第二の場合」という。)に、前記第一の報知手段と前記第二の報知手段のうちの該第二の報知手段のみで前記或るエラーに関する報知が実行される(例えば、図59(10)に示す例では、払出枚数表示器127のみでホッパーエラーに関する報知を実行する)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技中は遊技者の近くに店員等がいない可能性があるため、第一の報知手段と第二の報知手段の両方でエラーに関する報知を実行することで、店員等にエラーの発生を確実に知らせることができ、エラーへの対処を迅速に行うことができる。また、設定値の変更または確認が可能な設定操作の実行中であっても、一部の報知手段によってエラー報知を行うことができるため、エラーが発生している状態であってエラーを解消可能な状態であることを報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第二の場合に、前記第一の報知手段は、前記設定値の変更または確認が可能な状態であることの報知を実行する(例えば、図59(10)に示す例では、液晶表示装置157において、設定変更中報知を実行する)ものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーに関する報知を実行している場合であっても、設定値の変更または確認が可能な状態であることを報知することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を備え、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記或るエラーに関する音を出力し(例えば、図58(5)に示す例では、スピーカ272,277からエラー報知音を出力し)、前記音出力手段は、前記第二の場合に、前記設定値の変更または確認に関する音を出力する(例えば、図59(10)に示す例では、スピーカ272,277から設定変更中報知音を出力する)ものであってもよい。
このような構成とすれば、店員等にエラーの発生を確実に知らせることができ、エラーへの対処を迅速に行うことができる。
また、前記第一の場合に、電源がオフにされた後で、設定キーによる或る操作(例えば、図58(4)に示す、設定キーをオフからオンにする設定変更操作)が行われた状態で電源が投入されると、前記設定値の変更が可能な状態にならずに、再度、前記或るエラーに関する報知(例えば、図58(5)に示すエラー報知)を実行し、前記第二の場合に、電源がオフにされた後で、前記或る操作(例えば、図59(9)に示す、設定キーをオフからオンにする設定変更操作)が行われた状態で電源が投入されると、前記設定値の変更が可能な状態(例えば、図59(10)~(11)に示す設定変更モード)となるものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技中に或るエラーが発生している状態において、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源が投入された際に、状況に応じて、エラー報知を行う場合と設定変更が可能な状態になる場合の一方を他方よりも優先することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合に、前記或るエラーを解消すると、前記設定値の確認が可能な状態(例えば、図59(6)~(7)に示す設定確認モード)となり、前記第二の場合に、前記設定値の変更が完了すると、前記第一の報知手段と前記第二の報知手段の両方で前記或るエラーに関する報知を実行する(例えば、図60(12)に示す例では、液晶表示装置157と払出枚数表示器127の両方でホッパーエラーに関する報知を実行する)ものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが発生した状態であっても、エラーを解消することで設定値の確認を行うことができるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、設定値の変更が完了した後に第一の報知手段と第二の報知手段の両方でエラーに関する報知を実行することで、店員等にエラーの発生を確実に知らせることができ、エラーへの対処を確実に行うことができる。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明に係る遊技台は、実物のメダルを用いない新たなスロットマシン(管理遊技機)や、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された球を循環使用するものである。
<遊技台(変形例)>
次に、図63を用いて変形例に係るスロットマシン1100の基本構成と、貸出機1700の基本構成について説明する。図63は、変形例に係るスロットマシン1100と貸出機1700を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
なお、重複した説明を回避するために、ここでは、図18を用いて説明したスロットマシン100と異なる構成についてのみ説明することとする。
遊技メダル数表示装置1170は、5桁の7セグメント(SEG)表示器であり、図64に示すメダル数制御部1350で記録されている遊技メダル数を表示する装置である。
計数ボタン1171は、図64に示すメダル数制御部1350で記録されている遊技メダル数の情報を貸出機1700へ送信するための操作手段である。
図63に示す貸出機1700は、カードユニットと称される場合もあり、本発明の遊技媒体管理装置の一例に相当する。この貸出機700は、スロットマシン100と1対1の関係で設置されている。
貸出機1700は、カードを受け付ける。ここにいう「カード」には2種類のカードがある。一つは、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)である。もう一つは、遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体である会員カードである。カードとしては、ICカードが用いられる。
カードには、有価価値が記憶されている。カードに記憶された有価価値としては、「持ちメダル数」と、プリペイドされた金銭の残高である「金銭残高」とがある。カードを受付けた貸出機1700は、カードに記憶されている「持ちメダル数」を、「遊技メダル数(クレジット数)」に変換する機能を有する。
「遊技メダル数(クレジット数)」とは、賭数設定に使用可能であるとともに、「持ちメダル数」に変換可能なデータである。「遊技メダル数」は、カードの「金銭残高」、あるいは「持ちメダル数」を引き落とすことで得られる。また、「遊技メダル数」には、入賞によって獲得したメダル数も含まれる。この「遊技メダル数」は、図36に示すメダル数制御部1350によって管理されており、電磁的に記憶された電子メダルの数(電子的な遊技価値の量)である。ベットボタン130、132による投入操作を行うことで、「遊技メダル数」は減算される。
「持ちメダル数」とは、「遊技メダル数(クレジット数)」を計数変換した値である。この「持ちメダル数」は、遊技者のカードによって特定可能に記憶されている。すなわち、計数ボタン1171を操作することで、「遊技メダル数」は「持ちメダル数」に変換され、カードに記憶させることが可能になる。なお、「持ちメダル数」を、遊技場に設置された持ちメダル数管理用の管理装置で管理してもよい。
貸出機1700の前面側には、上方に紙幣を挿入するための紙幣挿入口1701、下方にカードを挿入するためのカード挿入口1702が設けられている。このカード挿入口1702に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受付けられ、そのカードに記憶されている情報が読み取られる。紙幣挿入口1701に挿入された紙幣は、その真贋や紙幣種別の識別がなされ、紙幣の額面の金額が、カード挿入口1702に挿入されたカードに「金銭残高」として記憶される。
紙幣挿入口1701の下方には、情報表示器1703が設けられている。この情報表示器1703は、貸出機1700の操作案内やスロットマシン1100の状態等を文字や画像により提供するための表示器である。なお、表面がタッチパネルで構成され、表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作が入力可能となるようにしてもよい。
情報表示器1703の下には、金銭残高表示器1705とメダル数残高表示器1706が上下二段に配置されている。金銭残高表示器1705には、カード挿入口1702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」が金額として表示される。一方、メダル数残高表示器1706には、カード挿入口1702に挿入されたカードに記憶されている「持ちメダル数」がメダル枚数として表示される。

貸出機1700の上下方向中央部分には、貸出ボタン1707とカード返却ボタン1708が設けられている。貸出ボタン1707は、カード挿入口1702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」を引き落として「遊技メダル数」を得るための操作を行う操作手段である。具体的には、カード挿入口1702に挿入されているカードに「金銭残高」が存在する場合には、貸出ボタン1707に内蔵のLEDランプが引出可を表す態様で点灯する。この状態で貸出ボタン1707を操作することで、引き落とされる金銭に応じて「遊技メダル数」が加算される。
例えば、所定金額として1000円相当分の「遊技メダル数」が加算される。また、カードの「金銭残高」が所定金額未満(例えば1000円未満)の場合には、現残高から所定レートで換算される「遊技メダル数」だけが加算される。なお、カードの「金銭残高」が所定金額未満であっても、カードに記憶されている「持ちメダル数」から補充して、所定金額分の「遊技メダル数」が加算されるようにしてもよい。
カード返却ボタン1708は、遊技者が遊技を終了するときに操作され、カード挿入口1702に挿入されているカードに、遊技終了時に確定した「持ちメダル数」を記憶させて排出するための操作手段である。遊技終了時に確定した「持ちメダル数」とは、カード挿入口1702に挿入されたカードに記憶されていた「持ちメダル数」から「遊技メダル数」へ変換したメダル数を減算した上で、計数操作によって計数された遊技メダル数を加算したメダル数になる。
以上説明した、「金銭残高」、「持ちメダル数」、「遊技メダル数」の各データは、「金銭残高」及び「持ちメダル数」→「遊技メダル数」→「持ちメダル数」といった順序で変換されることになる。このように、カードで特定される「持ちメダル数」に応じて「遊技メダル数」に変換し、本例のスロットマシン1100では、その「遊技メダル数」を用いて賭数設定が可能となるため、実物のメダルの貸し出しを受けて、その実物のメダルを投入してクレジットを確保し、そのクレジットを用いて賭数設定が行なわれるような従来のスロットマシンに慣れている遊技者に混乱を与えることなく、実物のメダルを用いない新たなスロットマシン(管理遊技機)による遊技を提供することができる。
なお、本明細書では、「貯メダル数」について触れていないが、この「貯メダル数」は、カードに記憶させるのではなく、遊技場に預け入れられた持ちメダル数である。遊技場では、遊技者が遊技で獲得した持ちメダル数を、ホール管理端末やその他の管理コンピュータによって、当日中は「持点」として管理し、獲得した翌日以降は「貯メダル数」として管理するようにしてもよい。「貯メダル数」と「持ちメダル数」との双方が記憶されている場合には、「持ちメダル数」から優先的に引落とされる。また、「持ちメダル数」と「貯メダル数」の双方を、上位サーバにカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、「持ちメダル数」は、ビジターカードに直接記憶させているが、「持ちメダル数」を上位サーバにカード番号と対応させて記憶させてもよい。
この上位サーバにカード番号と対応させて記憶させる際に、上位サーバに記憶させた時刻を特定できるデータをカード(会員カード、ビジターカード)に書込んで排出してもよい。また、「金銭残高」についてはカード(会員カード、ビジターカード)に直接書込んで排出する。「持ちメダル数」を、カード(会員カード、ビジターカード)、または上位サーバに記憶させるタイミングは、例えば、計数ボタン1171が操作されて計数処理が行なわれるタイミングである。しかしながら、これに代えて、カードを返却するときに一括して記憶させるようにしてもよい。さらには、遊技者が遊技を終えて貸出機1700からカードを返却したときには、貸出機1700に記憶させていた「持ちメダル数」が一旦貯メダルとしてホール管理端または別の貸出機1700にカードを挿入したときには、一旦貯メダルとして記憶された当日分の「持ちメダル数」のみが再びその貸出機700に記憶され、その「持ちメダル数」の範囲で「遊技メダル数」を加算し、遊技できるようにしてもよい。
<制御部>
次に、図64を用いて、変形例に係るスロットマシン1100の制御部の回路構成について詳細に説明する。図64は、変形例に係るスロットマシン1100の制御部の回路ブロック図を示したものである。
なお、重複した説明を回避するために、ここでは、図20を用いて説明したスロットマシン100の制御部と異なる構成(主として、図64において符号Aで示す矩形領域に属す
る構成)についてのみ説明することとする。
主制御部300は、遊技の進行を制御する遊技制御部302と遊技者所有の遊技メダル数に関する制御を行うメダル数制御部1350を有する。遊技制御部302は、遊技制御
手段の一例に相当し、メダル数制御部1350は遊技価値数制御手段の一例に相当する。
メダル数制御部1350も、遊技制御部302と同じように、CPU1354と、ROM1356と、RAM1358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O1360と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ1362を搭載している。
メダル数制御部1350の基本回路には、5桁の7セグメント(SEG)表示器で構成された遊技メダル数表示装置1170、計数ボタン1171、および遊技メダル数クリアボタン1172が接続されている。
また、メダル数制御部1350の基本回路には、貸出機接続端子板1790を介して貸出機1700も接続されている。メダル数制御部1350は、貸出機1700と双方向の通信を行う。
メダル数制御部1350は、遊技制御部302に対して各種のコマンドを送信する。また、遊技制御部302もメダル数制御部1350に対して各種のコマンドを送信する。すなわち、メダル数制御部1350と遊技制御部302との通信も双方向通信である。
また、メダル数制御部1350は、RAM1358の所定領域に「遊技メダル数」を記憶する。具体的には、「遊技メダル数」はクレジットカウンタに記憶されている。メダル数制御部350は、加算処理または減算処理によって、RAM1358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」を更新する。加算処理としては、遊技制御部302から送信されてくる払出コマンドに基づく処理や、遊技制御部302から送信されてくる精算コマンドに基づく処理や、貸出機1700から送信されてくる貸出通知に基づく処理があげられる。一方、減算処理としては、計数ボタン1171が操作されたことに基づく計数処理や、遊技制御部302から送信されてくる投入コマンドに基づく処理があげられる。
なお、図64に示す遊技メダル数クリアボタン1172は、遊技客が操作することができない位置(例えば、前面扉102を開けないと操作することができない位置)に設けられており、RAM1358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」をクリアするための操作手段である。
例えば、遊技メダル数に「2」が残ったまま遊技客が不在となると、「2」を残した遊技客が遊技を継続する意思があるのか無いのか判断が困難になり、別の遊技客が遊技を開始できない事態となったが、店員の操作によって遊技メダル数のクリアが可能であれば、別の遊技客を早期に迎えることができる。なお、遊技メダル数クリアボタン1172が操作された場合に、必ず「遊技メダル数」をクリアするものとせず、例えば、遊技メダル数が2枚以下の場合にクリアするようにし、3枚以上あれば、計数ボタン1171が操作された場合と同様に計数を行ってもよい。計数ボタン1171に故障等があり計数ボタン1171に操作があったことを認識できない事態となると、「遊技メダル数」を「持ちメダル数」に変換できなくなり遊技者に不利益を与える虞があったが、店員の操作によっても計数が可能であれば、遊技者に不利益を与えず済む。
更に、店員用の計数ボタンを新たに設ける必要がないためコスト増になることがない。なお、遊技メダル数を判断してクリアと計数を分けるものでなく、遊技メダル数クリアボタン1172の操作方法によってクリアと計数を分けてもよい。例えば、短押しされた場合にクリアし、長押しされた場合に計数する。遊技メダル数によらずクリアと計数の一方を容易に選択できる。また、遊技メダル数クリアボタン1172のみが操作された場合にクリアし、遊技メダル数クリアボタン1172と他のボタンが同時に操作された場合に計数する。操作を誤ってしまう可能性が低く、クリアと計数の一方を容易に選択できる。
変形例に係るスロットマシン1100では、MY(最下点からの遊技価値の獲得数)が
所定数(例えば19000)になった場合に、コンプリート機能が発動して遊技が停止する。なお、AT中にコンプリート機能が発動した場合には、遊技を即停止してもよいし、AT終了後に終了してもよい。
また、コンプリート機能が発動した場合、電源投入や設定変更でリセット可能であるが、遊技店の営業時間中に電源を落とすことは好ましくないため、実質、打ち止め状態となる。
また、特定の遊技台において著しくはまった場合(例えば、設定据え置きで複数の日に跨がる場合)には、コンプリート機能の上限が、差枚数におけるマイナス域で発動する場合がある。また、遊技価値表示手段は、他の遊技台で獲得したメダルを貸出により、現在の遊技台に投入することが可能であるが、その場合に、差枚数の上限(例えば2400)に到達する前に遊技価値表示手段の上限に到達する場合がある。
本例に係るスロットマシン1100において発生し得るエラーとしては、計数エラー、ユニット接続エラー(貸出機1700との接続エラー)等が挙げられ、これらの管理遊技機において発生し得るエラーも、本発明に係る「或るエラー」に含まれる。
計数エラーは、計数処理に関するエラーや、遊技価値表示手段に関する表示のエラーであり、例えば、遊技価値表示手段の上限の16369枚を超える表示のクレジットが発生した場合に、計数ボタン1171による計数を促すためのエラー報知を実行する。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
100 スロットマシン
110、111、112 リール
113 リール窓
123 告知ランプ
127 払出枚数表示器
130、131、132 メダル投入ボタン
135 スタートレバー
137、138、139 ストップボタン
157 演出画像表示装置
192 演出ボタン
272、277 スピーカ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (1)

  1. 複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    前記複数のリールの回転を開始させるスタートレバーと、
    前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させる複数のストップボタンと、
    第一の演出を実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、
    前記第一の演出は、第一の部分と、第二の部分と、第三の部分と、が含まれて構成されており、
    前記第一の部分は、前記複数のストップボタンの操作順序に関する表示であり、
    前記第二の部分は、前記複数のリールが全て停止するまでに実行される演出表示の少なくとも一部であり、
    前記第三の部分は、前記スタートレバーが操作されたことに関連して開始される音声演出であり、
    或る遊技において前記第一の演出が実行され、前記複数のリールのうちの少なくとも一つのリールが回転している状態で電断が発生してその後復電した場合(以下、「第一の場合」という。)、該或る遊技において電断が発生した時点での前記第一の部分が表示され、前記第三の部分が最初から開始される一方、前記第二の部分は表示されないように構成されており、
    前記第一の場合、前記或る遊技の次の遊技から画面復帰することを示唆可能な演出表示が表示されるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
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