JP7364532B2 - 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム - Google Patents

車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7364532B2
JP7364532B2 JP2020089912A JP2020089912A JP7364532B2 JP 7364532 B2 JP7364532 B2 JP 7364532B2 JP 2020089912 A JP2020089912 A JP 2020089912A JP 2020089912 A JP2020089912 A JP 2020089912A JP 7364532 B2 JP7364532 B2 JP 7364532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
vehicle
sensitivity
antenna
vehicle communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020089912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021184573A (ja
Inventor
優 大▲高▼
隆介 玉那覇
祥平 塚原
亮 齋木
裕介 大井
賢大 飯島
直子 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020089912A priority Critical patent/JP7364532B2/ja
Publication of JP2021184573A publication Critical patent/JP2021184573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7364532B2 publication Critical patent/JP7364532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラムに関する。
車両に備えられた通信装置のアンテナの指向性に応じて、路車間通信および車車間通信の通信相手を切り替える技術がある(特許文献1)。
特開2009-128976号公報
ここで、車両に備えられた通信装置は、車体形状の変化などの様々な要因によって通信装置が有するアンテナの指向性が変化する場合がある。このような場合、車両に通信装置が配置された初期のアンテナ指向性に基づいて通信装置が路車間通信および車車間通信の通信相手を切り替えると通信品質が劣化する場合がある。このため、車両用通信装置が備えるアンテナの指向性を特定することが課題であった。
本発明の目的は、車両用通信装置が備えるアンテナの感度の変化を特定する技術を提供することにある。
本発明によれば、車両に備えられた車両用通信装置は、
前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定手段と、
前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得手段と、
前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定手段と、
前記第一特定手段で特定した前記距離、前記取得手段で取得した前記送信信号強度、および前記第二特定手段で特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定手段で特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定手段と、
を備える。
本発明によれば、車両用通信装置が備えるアンテナの感度の変化を特定することが可能となる。
実施形態に係る車両および当該車両と通信可能な車外通信装置を示す図。 実施形態に係る車両用通信装置を備える車両のハードウェアブロック図。 実施形態に係る車両用通信装置のソフトウェアブロック図。 実施形態に係る車両と、他車両とが実行する処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態に係る車両と他車両との間の距離および方向の計算例を示す図。 実施形態に係るアンテナ感度情報の一例を示す図。 実施形態に係る車両から他車両までの距離および方向ならびに車両のアンテナ感度の一例を示す図。 実施形態に係る車両から他車両までの距離および方向ならびにアンテナ感度に基づいて通信相手を選択する処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態に係る車両と、他車両とが実行する処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態に係る車両から他車両までの距離および方向ならびに車両と他車両のアンテナ感度の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、一実施形態に係る車両と、車外通信装置とを示す図である。車両1は、通信装置(車両用通信装置)100を有し、他車両2a、2b(他車両2と称する)に備えられた車外通信装置と無線通信が可能である。車両1は一例としてセダンタイプの四輪の乗用車である。本実施形態では、車外通信装置も、四輪の乗用車に配置されるものとして説明を行うが、自動二輪車を含む移動体に備えられてもよいし、車外通信装置は信号機、電柱、自動料金収受システム(ETC)などの路側基地局に配置されてもよい。
本実施形態にかかる通信装置100は、車両1の製造時に車両1に備え付けられる、または車両1と一体に製造されるものとして説明を行うが、車両1に後付けされるものであってもよい。また、車外通信装置についても、通信装置100と同様の構成を有するものとして説明を行う。
また、本実施形態に係る通信装置100は、無線通信を行うためのアンテナを備える。このアンテナは、通常、配置時に車両が位置する路面(XY平面)において無指向な指向性10を有するように配置される。しかしながら、アンテナの配置後に、車両1に導体を含む部品が取りつけられたり、乗員や導体を含む荷物が車両1に搭載されたり、事故などによって通信装置100および車両1の形状のいずれかが変化した場合、アンテナの指向性が変化する場合がある。このため、通信装置100は、他車両2aの車外通信装置から信号を受信する場合に車両1から他車両2aへの方向におけるアンテナ感度11を特定し、他車両2bの車外通信装置から信号を受信する場合には車両1から他車両2bへの方向におけるアンテナ感度12を特定する。
以下、通信装置100の構成およびアンテナ感度を特定する処理について説明する。
(ハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る車両1のハードウェア構成を示す図である。車両用の無線通信装置(通信装置)100は、車両1に配置される。
図2の通信装置100は、制御部101、送受信回路102、アンテナ103、および外部機器インタフェース(I/F)104を備える。また、通信装置100は、センサ105、撮像部106、および地図情報取得部107と通信可能に接続される。
制御部101は、プロセッサ111、メモリ112、記憶部113を備え、アンテナ103の感度を特定する処理を実行する通信制御部である。また、制御部101は、外部機器I/F104を介して車両1内部の他の機器(不図示)から受信した送信すべきデータを送受信回路102に入力したり、アンテナ103を介して受信した信号を送受信回路102から受け取り、データを他の機器(不図示)に提供することができる。また、制御部101は、後述する通信相手の切り替えや、送信タイミングの制御も行う。
送受信回路102は、制御部101からのデータを変調して無線信号(搬送波)を生成し、アンテナ103から受信した無線信号を復調してデータを抽出する変復調回路である。アンテナ103は、送受信回路102からの無線信号を電磁波に変換するアンテナであり、例えば、シャークフィンアンテナ、モノポールアンテナ、トランクリッドアンテナ、ループアンテナ、フィルムアンテナ、インターナルアンテナなどを含む。なお、本実施形態に係るアンテナ103は、上述したように車両の出荷時に、車両1を基準として水平面(XY平面)において垂直偏波または垂直偏波の指向性が無指向となるように調整される。無指向とは、水平面のある方向への電波の放出強度と、水平面の別の方向への電波の放出強度の差が3dB以下となる、すなわち水平面においてアンテナの半値角がないことを指すものとして説明を行う。図2ではアンテナ103は1つであるものとして図示されているが、複数のアンテナが配置されてもよい。この場合、複数のアンテナのそれぞれに送受信回路102が配置され、制御部101は複数の送受信回路102からのデータを集約してデータのやり取りを行う機能を有してもよい。
外部機器I/F104は、センサ105、撮像部106、および地図情報取得部107、並びに車両1内部の外部機器(不図示)と制御部101とが通信するためのインタフェースであり、例えば車内ネットワークに接続するネットワークI/Fであってもよい。
センサ105は、グローバルポジショニングシステム(GPS)を含む車両1の現在地を取得するための測位センサや、車両1の姿勢を取得する地磁気センサを含むセンサである。一例では、センサ105は、レーダ(RADAR)、ライダ(LIDAR)を含んでもよい。撮像部106は、車両1が備えるフロントカメラ、リアカメラ、および車内カメラの少なくともいずれかを含む撮像装置である。地図情報取得部107は、カーナビゲーションシステムを含む、車両1の周辺の地図情報を取得する。地図情報取得部107は、地図情報を記憶していてもよいし、通信装置100または車両1に備えられた他の通信装置を介して地図情報を取得してもよい。
(ソフトウェア構成)
続いて、図3を参照して本実施形態に係る通信装置100のソフトウェア構成について説明する。図3に示す機能は、制御部101が備えるプロセッサ111が、記憶部113に格納されたプログラムをメモリ112に展開して実行し、送受信回路102、アンテナ103、および外部機器I/Fを制御することで実現されるものとして説明を行う。
通信装置100は、自車両位置取得部301、他車両位置取得部302、距離特定部303、方向特定部304、送信強度取得部305、受信強度特定部306、感度特定部307、感度情報管理部308を備える。
自車両位置取得部301は、センサ105から取得した位置情報、姿勢情報をもとに、車両1の現在の位置と向き(姿勢)を特定する。例えば、位置情報とはGPSセンサの出力に対応し、姿勢情報は地磁気センサの出力に対応してもよい。一例では、自車両位置取得部301は、地図情報取得部107から取得した地図情報に基づいて位置情報および姿勢情報を補正してもよい。
他車両位置取得部302は、他車両2に、他車両2の位置情報を要求し、その応答として他車両2の位置情報を受信する。処理の詳細については図3を参照して後述する。
距離特定部303は、自車両位置取得部301および他車両位置取得部302で取得した車両1の位置および姿勢、並びに他車両の位置に基づいて車両1と他車両2との距離を特定する。方向特定部304は、自車両位置取得部301および他車両位置取得部302で取得した車両1の位置および姿勢、並びに他車両2の位置に基づいて車両1から他車両2への方向を特定する。距離特定部303はおよび方向特定部304の特定方法は、車両1のセンサ105、撮像部106により特定してもよく、後述するような他車両2との通信により取得した情報に基づき特定してもよい。
送信強度取得部305は、車外通信装置が送信する信号の送信強度に関する情報、例えば、他車両2から送信電力を示す情報を受信してもよいし、車両1が、他車両2に送信する信号の強度を指定してもよい。なお、規格や通信装置のタイプなどで送信電力が決まっている場合には、記憶部113に当該規格または通信装置の種類ごとに送信電力に関する情報を格納し、記憶部113に格納された情報から他車両2の送信電力に関する情報を取得してもよい。
受信強度特定部306は、他車両2からの信号の受信強度を特定する。受信強度は、アナログデジタル変換器(ADC)の出力ビット、送受信回路102が有する増幅器の増幅率に基づいて計算されてもよい。あるいは、送受信回路102に受信電力を測定するための測定回路を配置し、測定回路から電圧値、電流値、および電力値取得してもよい。このため、特定する受信強度は、RSSI(受信信号強度インジケータ)、SNR(信号対雑音比)、送受信回路102における所定の位置における電圧値、電力値、および電流値の少なくともいずれかを含む。
感度特定部307は、送信強度取得部305が取得した他車両2が送信する送信信号の送信強度、受信強度特定部306が特定した他車両2から受信した信号の受信強度から、他車両2から車両1までの信号強度の損失を計算する。そして、距離特定部303が特定した車両1と他車両2との距離と、当該損失とから、方向特定部304が特定した車両1から他車両2への方向におけるアンテナ感度を特定する。感度特定部307の処理例については図5を参照して後述する。感度情報管理部308は、感度特定部307で特定したアンテナ感度に基づいて、後述する感度情報を更新する。
接続先選択部309は、感度情報管理部308で管理する感度情報と、車両1から他車両2への距離および方向に基づいて接続先を選択する。
次に、図4を参照して、通信装置100が車外通信装置と実行する処理の一例を説明する。車両1は、10秒ごとなどの所定の時間間隔で図4に示す処理を実行してもよい。あるいは、車両1は車外通信装置から所定の時間間隔で送信されるビーコンを検出すると、図4に示す処理を実行してもよい。
まず、通信装置100は、車外通信装置に位置情報および送信強度情報を要求する信号(要求信号)を送信する(401)。要求信号を受信した他車両2は、他車両2が有する位置センサから位置情報を取得し(411)、応答として、他車両2の位置情報を送信し(412)、車外通信装置が送信する信号の送信強度に関する情報を送信し(413)、当該送信強度で所定の信号を送信する(414)。例えば、所定の信号は、参照信号などの通信装置100が既知の信号であってもよいし、データを搬送する信号であってもよい。車両1は、位置情報の受信(402)、車外通信装置から送信される所定の信号の送信強度情報の受信(403)、車外通信装置から受信した所定の信号の受信強度を特定する(404)。上述したように、所定の信号の受信強度は、受信電力またはRSSI(Received Signal Strength Indicator)であってもよい。本実施形態では、車外通信装置が送信する信号の送信強度は、送信電力Ptx[dBm]であり、車外通信装置から車両1が受信した信号の受信強度は受信電力Prx[dBm]であるものとする。なお、図4では、異なるタイミングで他車両2の位置情報、所定の信号の送信強度情報、および所定の信号の送信を行うものとして説明を行うが、一例では、他車両2の位置情報、所定の信号の送信強度情報、および所定の信号のうちの2つ以上が同時に送信されてもよい。例えば、車外通信装置がOFDM(直交周波数分割多重)信号を送信する場合は、位置情報、送信強度情報、および所定の信号がサブキャリアごとに割り当てられたOFDM信号を送信してもよい。
続いて、通信装置100は、センサ105から車両1の位置および姿勢を取得する(405)。例えば、姿勢は三軸地磁気センサからの出力に基づいて決定された、車両1の正面方向が、車両1から磁北までの方向に対して何度ずれているかを示す情報であってもよい。なお、405の処理は、401~404の少なくともいずれかの前に実行されてもよい。車両1の位置および姿勢を取得した通信装置100は、処理を406に進め、車両1の位置および姿勢と、他車両2の位置から車両1から他車両2までの距離および方向を特定する。
ここで、図5を参照して、車両1から他車両2までの距離および方向の特定の例について説明する。
点501は、車両1がGPSセンサで取得した位置(緯度、経度の組み合わせ)は(X0、Y0)と表し、姿勢は、θ0とする。点502は、402で車両1が受信した他車両2の位置(緯度、経度の組み合わせ)を示し、(X1、Y1)と表す。この場合、車両1と他車両2との距離d1(d1は実数)は、d1^2=(X1-X0)^2+(Y1-Y0)^2と表すことができる。また、磁北を基準にした車両1から他車両2までの方向θ1として、θ1=tan-1{(X1-X0)/(Y1-Y0)}として求めることができる。ここから、車両1から他車両2までの方向θをθ=θ0+θ1として求めることができる。なお、方向θは、0~359[°]までの整数であってもよいし、0~355[°]までの5[°]刻みで丸め込まれてもよい。
続いて、通信装置100は処理を407に進め、車両1と他車両2との距離d1、他車両2の送信信号の送信強度Ptx、および他車両2からの送信信号の受信強度Prxから、車両1のアンテナ感度を計算する。
ここで、フリスの伝達公式を用いて車両1のアンテナ感度を計算する例について説明する。
フリスの伝達公式では、伝搬損失Lpは、Lp≒22+20*log10(d1/λ)と近似することができる。なお、λは信号の波長である。送信アンテナの等方性アンテナと比較した利得Gtxおよび受信アンテナの等方性アンテナと比較した方向θにおけるアンテナ感度(利得)Grxとすると、送信回路から受信回路までの損失LestはLest=Lp-Gtx-Grxと表すことができる。一方、実際に観測された送信回路から受信回路までの損失Lactは、Lact=Ptx-Prxとして表すことができる。このため、Lact-Lpは、送受信アンテナの利得と近似することができる。
407では、通信装置100は、車外通信装置が有するアンテナの利得を所定の値であると仮定してもよい。例えば、他車両2のアンテナが等方性アンテナと同じ利得、すなわち0dBiであると仮定し、Lact-Lpがアンテナ103の方向θにおけるアンテナ感度Grxであると判断してもよい。あるいは、他車両2のアンテナが、水平面(XY平面)に対して垂直に配置されたダイポールアンテナと同じ利得、すなわち2.14dBiであると仮定してLact-Lp-2.14がアンテナ103の方向θにおけるアンテナ感度(利得)Grxであると判断してもよい。他車両2のアンテナの指向性に関する情報に基づいてアンテナ103の指向性を更新する処理については、第2実施形態において説明する。
続いて、通信装置100は処理を408に進め、アンテナ103の指向性に関する情報を更新する。
ここで、図6を参照して、感度情報管理部308が管理する車両1のアンテナ103の感度情報に関する情報の一例を示す。
感度情報管理部308は、図6に示すように、車両1の正面に対する方向θと、方向θにおけるアンテナ感度と、これまでに他車両2から送信された信号を用いてアンテナ感度を特定した回数とを対応付けてテーブルとして管理する。例えば、方位θが0[°]に対するアンテナの感度の平均値は2.5dBiであり、これまでに10回アンテナ感度を特定したことを示している。
ここで、408では、通信装置100は、特定した方向θにおけるアンテナ感度Grxを用いて、方向θにおけるアンテナ感度の平均値602を更新する。例えば、加重平均によって、θが0[°]である場合、408において通信装置100はアンテナの感度の平均値602を(2.5*10+Grx)/11、特定した回数603を11回に更新してもよい。このように、様々な他車両2から送信された信号を用いて複数回のアンテナ感度の特定を行うことによって、ノイズ、車両1と他車両2との距離または方向の誤差、ならびに送信信号強度および受信信号強度の誤差の影響を抑えることができる。
なお、感度情報管理部308は、一定期間ごとに、または初期化命令を外部機器から受け付けることで感度情報を初期化してもよい。これによって、例えば事故によって車体形状が変化した場合に、事故の前に特定したアンテナ感度が事故の後に特定したアンテナ感度に不必要に影響を与えることを防ぐことができる。なお、通信装置100がユーザ操作を受け付ける入出力部を有する場合には、受け付けたユーザ操作に依って初期化を行ってもよい。例えば、初期化を行うと、図6の方向θごとに、感度が所定の値に設定され、特定回数が0回に設定される。あるいは、感度が記憶部113に保存された初期値に設定され、特定回数が0回に設定される。
(通信相手の切替)
続いて、図7および図8を参照して、本実施形態に係る車両1の通信装置100が通信相手を切り替える処理について説明する。なお、本実施形態では通信装置100は車車間通信または路車間通信を行うものとして説明を行うが、本実施形態に係る処理が別の通信に適用されてもよい。
図7の例では、車両1の位置は(X0、Y0)であり、車両1に配置された通信装置100と通信可能な車外通信装置、すなわち接続先の候補が配置された他車両702、703が存在する。他車両702の位置は(X1、Y1)であり、他車両703の位置は(X2、Y2)である。通信装置100は、図8の401~406の処理を実行することで、他車両702までの距離d1および方向θ1、ならびに他車両703までの距離d2および方向θ2を特定することができる。
続いて、通信装置100は、方向θ1およびθ2のそれぞれにおけるアンテナ103のアンテナ感度、図7ではアンテナ感度711および712を感度情報管理部308から取得する(801)。
続いて、通信装置100は、他車両702および703までの距離および方向、並びに感度情報に基づいて通信相手を選択する(802)。例えば、アンテナ103の方向θ1におけるアンテナ感度をG(θ1)[dBi]であり、方向θ2におけるアンテナ感度をG(θ2)[dBi]と表し、距離d1の伝搬損失をLp(d1)[dB]、距離d2の伝搬損失をLp(d2)として表すと、G(θ1)+Lp(d1)とG(θ2)+Lp(d2)との大小を比較して決定してもよい。例えば、伝搬損失をフリスの伝達公式に基づいて計算する場合は、G(θ1)+22+20*log10(d1/λ)とG(θ2)+22+20*log10(d2/λ)との大小を比較して接続先を選択してもよい。これによって、他車両702および703までの距離に加えて、アンテナ感度に基づいて接続先を選択することができる。なお、通信装置100と通信可能な車外通信装置が1つの場合には、図8に示す通信相手の選択処理は省略されてもよい。また、通信装置100と通信可能な車外通信装置が3つ以上の場合にも同様に、すべての車外通信装置について、距離および方向を計算することで良好な通信品質が期待できる通信相手を選択することができる。
なお、車両1は、車両1および他車両2の移動速度が所定の値より低いことを条件にアンテナ感度の特定を行ってもよい。これによって、移動速度が所定の閾値を上回り、車両1および他車両2の移動によって車両1の位置または他車両2の位置情報の誤差が大きくなり、アンテナ感度の特定精度が低下することを抑えることができる。また、車両1と他車両2との間で相対速度が大きくなり、ドップラーシフトに起因した受信強度の測定誤差が生じることを防ぐことができる。
また、通信装置100は、地図情報取得部107から取得した車両1の地図上の位置に関する条件に基づいてアンテナ感度の特定を行うか否かを判定してもよい。例えば、車両1の現在位置が、トンネル内や、地下、屋内などの、電磁波の反射が大きい場所では、フリスの伝達公式に基づいて計算した伝搬損失と、実際の伝搬損失との差異が大きくなる。このため、車両1の現在位置がトンネル内、地下、または屋内の場合には、車両1はアンテナ103の感度の特定を行わないと判定してもよい。これによって、実際の伝搬損失の値と伝搬損失の推定値との差異が大きくなりうる状況においてアンテナ感度の特定を行うことを防ぐことができ、推定精度が低い状況において特定したアンテナ感度に基づいて通信相手を選択することを防ぐことができる。
また、通信装置100は、他車両2の車外通信装置のアンテナ利得に関する情報を取得して、アンテナ利得が所定の値より大きい場合にはアンテナ103のアンテナ感度の特定を行わなくてもよい。アンテナ利得とは、最も高いアンテナ感度を指し、アンテナ利得が大きい場合には、ある方向ではアンテナ感度が高くなるが、別方向ではアンテナ感度が低くなり得ることを示す。アンテナ利得が大きい場合にアンテナ103のアンテナ感度を特定しないようにすることによって、特定した車両1から他車両2までの方向が、実際の方向と異なる場合に、車外通信装置のアンテナ感度が大きく異なり、アンテナ103のアンテナ感度の推定誤差が大きくなることを防ぐことができる。
また、通信装置100は、センサ105からの車両周辺の環境に関するセンサデータおよび撮像部106からの車両周辺の環境に関する撮像データに基づいてアンテナ103のアンテナ感度の特定を行うか否かを判定してもよい。例えば、赤外線センサなどの物体検出ユニットからのデータおよび撮像部106の撮像データに基づいて、車両1と他車両2との間に樹木などの障害物が存在する場合にはアンテナ感度の特定を行わないと判断してもよい。これによって、伝搬損失の推定精度が落ちる場合にアンテナ感度の特定を行わないようにすることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、他車両2の車外通信装置の指向性は無指向性であるものとして、アンテナ103のアンテナ感度を特定する通信装置100について説明を行った。第2実施形態では、他車両の車外通信装置の指向性に関する情報を取得し、車外通信装置の指向性に関する情報に基づいて車両のアンテナのアンテナ感度を特定する通信装置について説明する。なお、第1実施形態と同様の構造、処理、機能については同一の参照符号を使用し、説明を省略する。
図9に、本実施形態に係る通信装置100と車外通信装置とが実行する処理の一例を示すフローチャートを示す。
まず、通信装置100は、図4の405と同様に、車両1の位置情報を取得する。続いて、通信装置100は車外通信装置に送信強度情報を要求する信号(要求信号)を送信する(901)。ここで、要求信号は、車両1の位置に関する情報を含む。
続いて、車外通信装置は、他車両に配置されたGPSセンサ、地磁気センサなどから位置および姿勢に関する情報を取得し、車両1の位置に関する情報に基づいて他車両から車両1までの方向を特定する(911)。続いて、車外通信装置は、車外通信装置が備える感度情報管理部から、車外通信装置のアンテナの指向性に関する情報を取得する(912)。本実施形態では、他車両2から車両1までの方向における車外通信装置のアンテナ感度に関する情報を取得するものとして説明を行う。しかしながら、図6に示すような、方向と感度と特定回数とが対応付けられたすべての感度情報を取得してもよい。
続いて、車外通信装置は、413~415で他車両2の位置情報、車外通信装置からの送信信号の送信強度、および送信信号を送るとともに、913で他車両2から車両1への方向における車外通信装置のアンテナのアンテナ感度に関する情報を送信する。
ここで、図10を参照して、車外通信装置のアンテナ感度に関する情報を送信する一例を説明する。
図10では、点1001は、車外通信装置が受信した、車両1がGPSセンサで取得した位置(緯度、経度の組み合わせ)を示し、(X0、Y0)と表す。点1010は、他車両2がGPSセンサで取得した位置(X1、Y1)を示し、他車両2の姿勢は、磁北に対してφ0[°]であることを示している。901で車両1の位置情報を取得した車外通信装置は、406と同様に、他車両2から車両1への距離がd1であり、磁北に対する方向がφ1[°]であることが特定できる。この場合、磁北を基準とした他車両2から車両1への方向φ1および姿勢φ0から、他車両2を基準とした他車両2の正面から車両1はφ1-φ0の方向に位置することが特定できる。この場合、他車両2は、他車両の感度情報1011のうち、φ1-φ0のアンテナ感度1012を取得し、通信装置100に送信する(913)。通信装置100は、902で感度情報を取得し、903のアンテナ感度の特定処理において使用する。
例えば、第一実施形態と同様に車両1から他車両2までの距離d1、方向θ1であることを特定し、車外通信装置からの信号送信強度をPtx、受信強度をPrx、伝搬損失Lp、送信側アンテナ感度Gtx、受信側アンテナ感度Grxを用いて送信回路から受信回路までの損失L=Ptx-Prx=Lp-Gtx-Grxと表すことができる。上述したように、伝搬損失LpをLp≒22+20*log10(d1/λ)とし、Gtxを902で受信した感度情報を使用することで、受信側アンテナ感度Grx(図10の例で1002)を特定することができる。
これによって、車外通信装置のアンテナのアンテナ感度にさらに基づいて通信装置100のアンテナ103の備えるアンテナのアンテナ感度を特定することができる。
<その他の実施形態>
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
本実施形態では、車両用通信装置および車外通信装置のアンテナの本数は1本であるものとして説明を行った。しかしながら、車両用通信装置および車外通信装置は2本以上のアンテナを備えてもよい。例えば、送信側ダイバーシチによって2本以上のアンテナから信号が送信される場合や受信側ダイバーシチによって2本以上のアンテナから信号が受信されるであっても、複数のアンテナを仮想的な1本のアンテナであると仮定して送信強度およびアンテナ感度情報を特定することで、第2実施形態と同様に車両用通信装置のアンテナ感度を推定することができる。この場合、2本以上のアンテナの指向性を合成して得られるビーム角がアンテナ感度情報として扱われてもよい。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の車両(例えば車両1)に備えられた車両用通信装置(例えば通信装置100)は、
前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定手段(例えば距離特定部303、方向特定部304)と、
前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得手段(例えば送信強度取得部305)と、
前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定手段(例えば受信強度特定部306)と、
前記第一特定手段で特定した前記距離、前記取得手段で取得した前記送信信号強度、および前記第二特定手段で特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定手段で特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定手段(例えば感度特定部307)と、
を備える。
これによって、車両用通信装置のアンテナ感度を特定することが可能となる。
2.上記実施形態の車両用通信装置において、前記第一特定手段は、前記車両に備えられたセンサから取得した前記車両の第1位置情報および第1姿勢情報と、前記車外通信装置から受信した当該車外通信装置の第2位置情報と、から前記距離および前記方向を特定する(例えば402、405、406)。
これによって、GPSセンサや地磁気センサから取得したセンサデータに基づいて車両用通信装置のアンテナ感度を特定することが可能となる。
3.上記実施形態の車両用通信装置は、前記感度特定手段が特定した前記アンテナ感度に基づいて、前記車両用通信装置からの方向ごとのアンテナ感度を示す感度情報を更新する更新手段(例えば感度情報管理部)をさらに有する。
これによって、車両用通信装置の過去のアンテナ感度の情報に基づいて車両用通信装置のアンテナ感度を特定することが可能となる。
4.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度情報は、所定の期間内に前記感度特定手段によって特定された前記アンテナ感度の平均値を含む。
これによって、車両用通信装置の過去のアンテナ感度の情報に基づくことにより、精度の高い車両用通信装置のアンテナ感度を特定することが可能となる。
5.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度情報は、前記アンテナ感度の前記平均値(例えば感度602)と、前記所定の期間内に前記感度特定手段が前記アンテナ感度を特定した回数(例えば特定回数603)と、前記方向(例えば方向601)とを対応付けられた情報である。
これによって、加重平均を使用することによりアンテナ感度の情報を精度を高めて更新することができる。
6.上記実施形態の車両用通信装置は、通信の接続先の候補である複数の車外通信装置の中から、通信の接続先を選択する選択手段(例えば接続先選択部309)をさらに有する。
これによって、アンテナ感度に関する情報に基づいて良好な通信品質が期待できる接続先と通信を行うことができる。
7.上記実施形態の車両用通信装置において、前記選択手段は、前記感度情報と、前記複数の車外通信装置のそれぞれについて前記第一特定手段が特定した前記距離および前記方向に基づいて前記通信の接続先を選択する(例えば802)。
これによって、車両用通信装置がアンテナ感度と伝搬損失を考慮して通信先を選択することができる。
8.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度特定手段は、前記車両用通信装置および前記車外通信装置の移動速度を取得し、
取得した前記車両用通信装置および前記車外通信装置の少なくともいずれかの移動速度が閾値を上回る場合には前記アンテナ感度を特定しない。
これによって、アンテナ感度の特定精度が低下する可能性がある場合にはアンテナ感度を特定しないことでアンテナ感度を正確に特定することができる。
9.上記実施形態の車両用通信装置において、前記送信信号強度に関する情報は、前記車外通信装置が備える送受信回路から出力される送信信号の電力に関する情報と、前記車外通信装置から前記車両用通信装置への方向における前記車外通信装置が備えるアンテナのアンテナ感度に関する情報とを含む。
これによって、車外通信装置のアンテナ感度にさらに基づいて車両用通信装置のアンテナ感度を正確に特定することができる。
10.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度特定手段は、
前記車外通信装置のアンテナ利得に関する情報を取得し、
取得した前記アンテナ利得が閾値より大きい場合には前記車両用通信装置の前記アンテナ感度を特定しない。
これによって、アンテナ感度の特定精度が低下する可能性がある場合にはアンテナ感度を特定しないことでアンテナ感度を正確に特定することができる。
11.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度特定手段は、前記車両に備えられたセンサが検出した車両周辺の物体の検出結果に基づいて、前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定するか否かを判定する。
これによって、周辺の環境がアンテナ感度の特定精度が低下する可能性がある場合にはアンテナ感度を特定しないことでアンテナ感度を正確に特定することができる。
12.上記実施形態の車両用通信装置において、前記感度特定手段は、地図上の前記車両の位置に基づいて、前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定するか否かを判定する。
これによって、車両が地下、屋内、トンネル内など、アンテナ感度の特定精度が低下する場所にいる可能性がある場合にはアンテナ感度を特定しないことでアンテナ感度を正確に特定することができる。
13.上記実施形態の車両用通信装置において、前記第一特定手段は、前記車両に備えられた撮像手段から取得した撮像データに基づいて、前記距離および前記方向を特定する。
これによって、正確に車外通信装置の距離および方向を特定することができる。
14.上記実施形態の車両用通信装置において、前記受信強度は、受信電力または受信信号強度インジケータ(RSSI)である。
これによって、受信電力またはRSSIに基づいてアンテナ感度を特定することができる。
15.上記実施形態の車両は、
車両用通信装置を備える車両であって、前記車両用通信装置は、
前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定手段と、
前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得手段と、
前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定手段と、
前記第一特定手段で特定した前記距離、前記取得手段で取得した前記送信信号強度、および前記第二特定手段で特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定手段で特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定手段と、
を備える。
これによって、車両に備えられた車両用通信装置のアンテナ感度の変化を特定することが可能となる。
16.上記実施形態の車両用通信装置に備えられたアンテナの感度を特定する方法は、
前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定することと、
前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得することと、
前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定することと、
特定した前記距離、取得した前記送信信号強度、および特定した前記受信強度に基づいて、特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定することと、
を含む。
これによって、車両に備えられた車両用通信装置のアンテナ感度を特定することが可能となる。
17.上記実施形態の車両用通信装置によって実行されるプログラムは、
前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定工程と、
前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得工程と、
前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定工程と、
前記第一特定工程において特定した前記距離、前記取得工程において取得した前記送信信号強度、および前記第二特定工程において特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定工程において特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定工程と、
を含む。
これによって、車両用通信装置が備えるアンテナの感度の変化を特定することが可能となる。
1:車両、10:指向性、11、12:アンテナ感度、100:車両用通信装置

Claims (17)

  1. 車両に備えられた車両用通信装置であって、
    前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定手段と、
    前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定手段と、
    前記第一特定手段で特定した前記距離、前記取得手段で取得した前記送信信号強度、および前記第二特定手段で特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定手段で特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定手段と、
    を備えることを特徴とする車両用通信装置。
  2. 前記第一特定手段は、前記車両に備えられたセンサから取得した前記車両の第1位置情報および第1姿勢情報と、前記車外通信装置から受信した当該車外通信装置の第2位置情報と、から前記距離および前記方向を特定することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
  3. 前記感度特定手段が特定した前記アンテナ感度に基づいて、前記車両用通信装置からの方向ごとのアンテナ感度を示す感度情報を更新する更新手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用通信装置。
  4. 前記感度情報は、所定の期間内に前記感度特定手段によって特定された前記アンテナ感度の平均値を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用通信装置。
  5. 前記感度情報は、前記アンテナ感度の前記平均値と、前記所定の期間内に前記感度特定手段が前記アンテナ感度を特定した回数と、前記方向とを対応付けられた情報であることを特徴とする請求項4に記載の車両用通信装置。
  6. 通信の接続先の候補である複数の車外通信装置の中から、通信の接続先を選択する選択手段をさらに有することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  7. 前記選択手段は、前記感度情報と、前記複数の車外通信装置のそれぞれについて前記第一特定手段が特定した前記距離および前記方向に基づいて前記通信の接続先を選択することを特徴とする請求項6に記載の車両用通信装置。
  8. 前記感度特定手段は、前記車両用通信装置および前記車外通信装置の移動速度を取得し、
    取得した前記車両用通信装置および前記車外通信装置の少なくともいずれかの移動速度が閾値を上回る場合には前記アンテナ感度を特定しないことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  9. 前記送信信号強度に関する情報は、前記車外通信装置が備える送受信回路から出力される送信信号の電力に関する情報と、前記車外通信装置から前記車両用通信装置への方向における前記車外通信装置が備えるアンテナのアンテナ感度に関する情報とを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  10. 前記感度特定手段は、
    前記車外通信装置のアンテナ利得に関する情報を取得し、
    取得した前記アンテナ利得が閾値より大きい場合には前記車両用通信装置の前記アンテナ感度を特定しないことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  11. 前記感度特定手段は、前記車両に備えられたセンサが検出した車両周辺の物体の検出結果に基づいて、前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定するか否かを判定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  12. 前記感度特定手段は、地図上の前記車両の位置に基づいて、前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定するか否かを判定することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  13. 前記第一特定手段は、前記車両に備えられた撮像手段から取得した撮像データに基づいて、前記距離および前記方向を特定することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  14. 前記受信強度は、受信電力または受信信号強度インジケータ(RSSI)であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  15. 車両用通信装置を備える車両であって、前記車両用通信装置は、
    前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定手段と、
    前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定手段と、
    前記第一特定手段で特定した前記距離、前記取得手段で取得した前記送信信号強度、および前記第二特定手段で特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定手段で特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定手段と、
    を備える
    ことを特徴とする車両。
  16. 車両用通信装置に備えられたアンテナの感度を特定する方法であって、
    前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定することと、
    前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得することと、
    前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定することと、
    特定した前記距離、取得した前記送信信号強度、および特定した前記受信強度に基づいて、特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定することと、
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 車両用通信装置によって実行されるプログラムであって、
    前記車両用通信装置から当該車両用通信装置と無線通信可能な車外通信装置への距離および方向を特定する第一特定工程と、
    前記車外通信装置から送信される送信信号の送信信号強度に関する情報を取得する取得工程と、
    前記車外通信装置から送信される前記送信信号の受信強度を特定する第二特定工程と、
    前記第一特定工程において特定した前記距離、前記取得工程において取得した前記送信信号強度、および前記第二特定工程において特定した前記受信強度に基づいて、前記第一特定工程において特定した前記方向における前記車両用通信装置のアンテナ感度を特定する感度特定工程と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
JP2020089912A 2020-05-22 2020-05-22 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム Active JP7364532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020089912A JP7364532B2 (ja) 2020-05-22 2020-05-22 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020089912A JP7364532B2 (ja) 2020-05-22 2020-05-22 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021184573A JP2021184573A (ja) 2021-12-02
JP7364532B2 true JP7364532B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=78767579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020089912A Active JP7364532B2 (ja) 2020-05-22 2020-05-22 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7364532B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001136565A (ja) 1999-11-09 2001-05-18 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信装置
JP2010502997A (ja) 2006-09-08 2010-01-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線装置の放射性能
JP2018067880A (ja) 2016-10-21 2018-04-26 株式会社デンソーテン 通信装置、車載システムおよび通信方法
JP2019139454A (ja) 2018-02-08 2019-08-22 クラリオン株式会社 通信装置、通信方法
US20200077279A1 (en) 2017-03-31 2020-03-05 Intel Corporation Dynamic beam steering for vehicle communications

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001136565A (ja) 1999-11-09 2001-05-18 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信装置
JP2010502997A (ja) 2006-09-08 2010-01-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線装置の放射性能
JP2018067880A (ja) 2016-10-21 2018-04-26 株式会社デンソーテン 通信装置、車載システムおよび通信方法
US20200077279A1 (en) 2017-03-31 2020-03-05 Intel Corporation Dynamic beam steering for vehicle communications
JP2019139454A (ja) 2018-02-08 2019-08-22 クラリオン株式会社 通信装置、通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021184573A (ja) 2021-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9418549B2 (en) Apparatus and method for recognizing position of vehicle
CN108650615B (zh) 用于确定移动无线电发射器的位置信息的系统和方法
CN103190088B (zh) 用于传感器辅助式无线组合的无线单元和方法
KR100699196B1 (ko) 위치 정보 결정 방법
CN100507595C (zh) 接收装置和使用该装置的多路径检测方法
CN102404843A (zh) 定位方法及无线通信系统
JP2006234683A (ja) 測位システム
KR20090108544A (ko) 하이브리드 네비게이션 시스템을 구비한 이동 단말 및 그 위치 결정 방법
CN108886392B (zh) 天线选择方法和电子设备
US11412363B2 (en) Context-adaptive RSSI-based misbehavior detection
US9335397B2 (en) Method for radio communication between a radio beacon and an onboard unit, and radio beacon and onboard unit therefor
KR101118267B1 (ko) Uwb 기반의 태그 위치 추정 시스템 및 그 방법
JP7364532B2 (ja) 車両用通信装置および車両、並びに車両用通信装置の方法およびプログラム
JP2005039552A (ja) 狭域無線通信システム、移動通信端末、基地局
JP6384254B2 (ja) 端末装置
US20140162691A1 (en) Positioning Method and Wireless Communication System Using the Same
US11647366B2 (en) Adaptive RSSI adjustment
US20210116557A1 (en) Radio-Based Object Detection
KR100940218B1 (ko) 위치 측정 시스템에서의 위치식별 장치 및 그를 이용한위치측정 방법
CN112909547B (zh) 无人机定向天线的调整系统和方法
JP2021047115A (ja) 位置測定システム
KR20220099327A (ko) 수신신호각도 및 수신신호세기를 이용한 단말기의 실내위치 추정방법
JP6361577B2 (ja) 無線測位端末
JP7106248B2 (ja) 信号処理装置および方法
WO2019220773A1 (ja) 車両用無線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7364532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150