JP7364297B1 - キャスティングシステム - Google Patents
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Abstract
Description
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、この後シェルに前シェルを留めるベルトと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記後シェルには、装着した状態の前記患者の第3腰椎、第4腰椎及び第5腰椎および第1仙椎周辺に対向する部分に開口部が形成されており、この開口部に前記ギプス包帯が配置されることを特徴とする。
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、この後シェルに前シェルを留めるベルトと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周又は前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルのうち前記後シェルのみの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記後シェルは、前記患者の腰から背中にかけて支持する後面部と、前記後面部の左右から前方に湾曲して延びるとともに前記患者の側部を支持する側面湾曲部と、前記側面湾曲部に形成され前記ギプス包帯を挿通可能な包帯通し穴と、この包帯通し穴に挿通された前記ギプス包帯を折り返し可能な折り返し部と、装着した状態の前記患者の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺に対向する部分に形成された開口部とを備え、
前記ギプス包帯は、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周又は前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルのうち前記後シェルのみの外周に選択的に巻かれるとともに、前記開口部に前記ギプス包帯が配置される。
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記ギプス包帯は、前記前シェル及び前記後シェルに巻かれることで前記患者の体幹部が支えられることを特徴とするキャスティングシステム。
前記後シェルには、装着した状態で前記患者の脇の下との接触を回避するように湾曲してトリミングされた後シェル上部トリミング部が設けられ、座位時に前記後シェルの下縁が臀部にかかり仙骨部分のレベルまで支持する後シェル下部トリミング部が設けられている。
図8(A)に示されるように、患者50に前シェル11と後シェル21が装着されている。これら前シェル11と後シェル21の上部側から医療従事者の手51で柔軟性包帯41を徐々に巻き付けて開口部26が覆われるようにする。
図8(B)に示されるように、まだ硬化していない水に濡らしたギプス包帯40を準備し、前シェル11と後シェル21の上部側から医療従事者の手51でギプス包帯40を徐々に巻き付けて開口部26が覆われるようにする。開口部26の部分は、手でギプス包帯40を患者50の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺(脊椎周辺、実施例では、背中の下部から腰周辺)に押し当てて、ギプス包帯40が患者50の背中の形状をサポートするように成形し、時間の経過によりギプス包帯40が硬化する(固まる)まで待つ。ギプス包帯40は一般的なものでよく、硬化する(固まる)時間は数分である。
図10(A)はギプス包帯40を切断する説明図であり、刃物(ハサミ)60をギプス包帯40と前シェル11の間に入れ、ギプス包帯40を切断する。このとき、上下ガイド部16の溝で刃物(ハサミ)60をガイドすることで速く容易にギプス包帯40を切断することができる。
図11(A)は本発明の実施例に係るキャスティングシステム10の正面側の作用図であり、図11(B)は本発明の実施例に係るキャスティングシステム10の側面側の作用図である。本発明の実施例によれば、患者50の体幹部を支持する大枠の部分は、前シェル11及び後シェル21により成形済みであるので、新たに全体を成形する必要がなく、開口部26(図8参照)の部分のみギプス包帯40を巻いて成形するだけでよい。これにより、忙しくて全体をギプス包帯40で巻いて成形するのが難しい医師であっても、短時間でキャスティングシステム10を成形することができる。さらに、従来のギプスでは難しかった周径のきつさや緩さの調整を行うことができる。
図14(A)に示されるように、患者50に前シェル11と後シェル21が装着されている。まだ硬化していない水に濡らしたギプス包帯40を準備し、後シェル21の上部側から包帯通し穴29に医療従事者の手51でギプス包帯40を通し、折り返し部29aで折り返えす。
図15(A)に示されるように、開口部26の部分は、手でギプス包帯40を患者50の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺(脊椎周辺、実施例では、背中の下部から腰周辺)に押し当てて、ギプス包帯40が患者50の背中の形状をサポートするように成形し、時間の経過によりギプス包帯40が硬化する(固まる)まで待つ。ギプス包帯40は一般的なものでよく、硬化する(固まる)時間は数分である。
図15(B)はキャスティングシステム10を装着した状態を示し、開口部26におけるギプス包帯40は、患者50固有の背中の形状(背中のカーブ)に合わせて成形されて固まっている。本発明の別態様の実施例では、前シェル上部トリミング部15と後シェル上部トリミング部25により、キャスティングシステム10を装着した直後の状態であっても、患者50の脇の下とキャスティングシステム10の接触を回避することができ装着時の調整の手間と時間を大幅に低減することができる。
図16に示されるように、後シェル21は、側面湾曲部23に形成されギプス包帯40を挿通可能な包帯通し穴29と、この包帯通し穴29に挿通されたギプス包帯40を折り返す折り返し部29aとを備えているので、ギプス包帯40を包帯通し穴29に通して折り返し部29aで折り返すことで後シェル21のみにギプス包帯40を固定することができる。装着具合の再調整は、キャスティングシステム10を患者50に装着した後、患者50が窮屈に感じたり緩く感じたりした際に、ギプス包帯40を切断することなく、ベルト30を外し、前シェル11から後シェル21を外し、前シェル11及び後シェル21の位置を調整して患者50にセットし、ベルト30を取り付け直すことでキャスティングシステム10を容易に再調整して装着することができる。
本発明の実施例では、キャスティングシステム1は、殻状の前シェル11と、殻状の後シェル21とを備えているので、上下縁のトリミングラインのカットが不要で、患者50の体幹部(胴体)を短時間で容易に支持することができる。さらに、キャスティングシステム10は、前シェル11と後シェル21の外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯40を備え、後シェル21には、装着した状態の患者50の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺(脊椎周辺)に対向する部分に開口部26が形成されており、この開口部26にギプス包帯40が配置されるので、開口部26から柔らかい状態のギプス包帯40を患者50の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺(脊椎周辺)の患部に当てて患者の体形(背中の形状)に合わせてギプス包帯40を固めることができる。このように、前シェル11及び後シェル21で患者50の体幹部を支持した状態で開口部26からギプス包帯40を第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺(脊椎周辺)の患部に当てるので、手術後や治療が必要な際に直ちにキャスティングシステム10を患者50に簡単に取り付けることができるとともに個々の患者50に体形に合わせて患部を固定することができる。
尚、実施例では、ベルト30を面ファスナーで留める形式としたが、これに限定されず、揺動ピンを穴に入れて留める金具などの形式としてもよい。
Claims (7)
- 患者の体幹部を支持する医療用のキャスティングシステムであって、
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、この後シェルに前シェルを留めるベルトと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記後シェルには、装着した状態の前記患者の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺に対向する部分に開口部が形成されており、この開口部に前記ギプス包帯が配置されることを特徴とするキャスティングシステム。 - 患者の体幹部を支持する医療用のキャスティングシステムであって、
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、この後シェルに前シェルを留めるベルトと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周又は前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルのうち前記後シェルのみの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記後シェルは、前記患者の腰から背中にかけて支持する後面部と、前記後面部の左右から前方に湾曲して延びるとともに前記患者の側部を支持する側面湾曲部と、前記側面湾曲部に形成され前記ギプス包帯を挿通可能な包帯通し穴と、この包帯通し穴に挿通された前記ギプス包帯を折り返し可能な折り返し部と、装着した状態の前記患者の第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎および第1仙椎周辺に対向する部分に形成された開口部とを備え、
前記ギプス包帯は、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周又は前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルのうち前記後シェルのみの外周に選択的に巻かれるとともに、前記開口部に前記ギプス包帯が配置されることを特徴とするキャスティングシステム。 - 患者の体幹部を支持する医療用のキャスティングシステムであって、
前記患者の体幹部の前側を支持する殻状の前シェルと、この前シェルとは別体で前記患者の体幹部の後側を支持する殻状の後シェルと、前記患者に装着された前記前シェルと前記後シェルの外周に巻かれるとともに水に濡らして所定時間経過すると硬化するギプス包帯とを備え、
前記ギプス包帯は、前記前シェル及び前記後シェルに巻かれることで前記患者の体幹部が支えられることを特徴とするキャスティングシステム。 - 請求項1又は請求項2記載のキャスティングシステムであって、
前記前シェルには、装着した状態で前記患者の脇の下との接触を回避するように脇の下では前記前シェルの上端部よりも少なくとも4横指低く湾曲して、かつ前記患者の正面では剣状突起までの支持部の高さを有するトリミングされた前シェル上部トリミング部が設けられ、座位時に上縁は剣状突起レベルでの前記体幹部を支持しながらも前記前シェルの下縁が大腿部に食い込まないように前シェル下部トリミング部が設けられ、
前記後シェルには、装着した状態で前記患者の脇の下との接触を回避するように湾曲してトリミングされた後シェル上部トリミング部が設けられ、座位時に前記後シェルの下縁が臀部にかかり仙骨部分のレベルまで支持する後シェル下部トリミング部が設けられていることを特徴とするキャスティングシステム。 - 請求項1又は請求項2記載のキャスティングシステムであって、
前記ベルトは、前記前シェルと前記後シェルの上部を留めるとともに独立して長さ調整可能な上部ベルトと、前記前シェルと前記後シェルの下部を留めるとともに独立して長さ調整可能な下部ベルトとから構成されていることを特徴とするキャスティングシステム。 - 請求項5項記載のキャスティングシステムあって、
前記前シェル及び前記後シェルには、前記ベルトを保持するベルト保持部が設けられ、
前記ベルトは、2.6N/cm2以上、8.3N/cm2以下のせん断強度であり、0.39N/cm以上、1.34N/cm以下の剥離強度である面ファスナーにより着脱可能に設けられていることを特徴とするキャスティングシステム。 - 請求項6項記載のキャスティングシステムあって、
前記ベルト保持部は、前記前シェル又は前記後シェルに設けられ前記ベルトを挿通可能なスリットにより形成されたシェル一体型のベルト保持部であることを特徴とするキャスティングシステム。
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JP2007525302A (ja) | 2004-03-01 | 2007-09-06 | ビーエスエヌ メディカル,インク. | 柔軟なギプス材料 |
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