JP7362514B2 - ベアリング取付構造及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車の排気路に貫通して設けられる弁板の回転軸等を支持するベアリングを取り付けるベアリング取付構造及びその製造方法に関する。
従来、自動車の排気路に貫通して設けられる弁板の回転軸を支持するベアリングの取付構造として、特許文献1の排気バルブで弁板の回転軸を支持しているベアリングの取付構造がある。この取付構造では、排気路を構成する管体を貫通するようにして弁体の回転軸が設けられ、この回転軸を支持するように両端近傍にベアリングがそれぞれ設置されている。それぞれのベアリングは、有底円筒形のベアリングケースに収容され、ベアリングケースの管体側の底部に形成された挿通穴に挿通される回転軸を支持する。それぞれのベアリングケースの管体と逆側はキャップで閉塞されている。
そして、それぞれのベアリングケースは、底部の挿通穴周辺で突出する係合部を管体の軸挿通穴に係合して位置決めされ、底部の外周を溶接して管体に固定されている。このベアリングケースの固定により、回転軸の両端近傍を支持するベアリングが一定の位置で固定されている(特許文献1のFig.3、コラム4、3-12行参照)。
米国特許第10167785号公報
ところで、特許文献1のベアリング取付構造を形成する場合、通常、有底円筒形で底部に挿通穴を有するベアリングケースを切削加工で形成し、形成したベアリングケース内にベアリングを圧入した後、ベアリングの開放する頂部にキャップを溶接して閉塞する。そして、ベアリングケースの底部の挿通穴を管体の軸挿通穴に対応するように位置決めし、ベアリングケースの底部の外周を管体に溶接して形成する。
しかしながら、予めベアリングが収容されたベアリングケースの有底円筒形の底部の外周を管体に溶接すると、溶接による高熱がベアリングにダメージを与え、ベアリングの破損、ベアリングの潤滑剤の劣化、ベアリングの寿命低下という不具合が生ずる可能性がある。そのため、ベアリングに対する溶接熱のダメージを低減できる構造が求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、ベアリングに対する溶接熱のダメージを大幅に低減し、ベアリングの破損、ベアリングの潤滑剤の劣化、ベアリングの寿命低下を確実に防止することができるベアリング取付構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のベアリング取付構造は、ハウジングに挿通される回転軸を支持するベアリングを取り付けるベアリング取付構造であって、略円筒形の基部と、前記基部の軸方向の一方の端部から外側に拡がるように形成された鍔部を有するベアリングケースに、前記ベアリングが内装され、前記鍔部を前記ハウジングに沿わせるようにして前記ベアリングケースが配置され、前記鍔部で前記ベアリングケースが前記ハウジングに溶接されていることを特徴とする。
これによれば、鍔部でベアリングケースをハウジングに溶接することにより、溶接箇所からベアリングまでの距離を遠くし、溶接時にベアリングケースに内装されたベアリングに伝導される熱量を可及的に低減し、ベアリングに対する溶接熱のダメージを大幅に低減することができる。従って、ベアリングの破損、ベアリングの潤滑剤の劣化、ベアリングの寿命低下を確実に防止することができる。
本発明のベアリング取付構造は、前記ハウジングが略円筒形の管体であり、前記鍔部が前記管体の外周面に倣うように湾曲して形成され、前記鍔部で前記ベアリングケースが前記管体に溶接されていることを特徴とする。
これによれば、ベアリングケースの鍔部を管体の外周面に倣うように湾曲して形成することにより、曲面状の管体の外周面にベアリングケース及びこれに内装されたベアリングを取り付ける際にも、ベアリングに対する溶接熱のダメージを大幅に低減することができると共に、曲面状の管体の外周面にベアリングケースを安定した状態で高強度で取り付けることができる。また、管体が排気等の流路である場合には、ベアリングケースが管体内、換言すれば流路内に突出して流路断面を狭めることなく取り付けることができるので、管体の流路性能を低下させずに維持することができる。
本発明のベアリング取付構造は、前記鍔部が、前記基部の軸方向の一方の端部から屈曲するように変形して形成されていることを特徴とする。
これによれば、ベアリングケースをプレス加工等で屈曲して形成することが可能となり、加工費の高い切削加工を行わずにベアリングケースを得ることができ、ベアリングケース及びベアリング取付構造が設けられる製品の製造コストを低減することができると共に、効率的に製造することができる。特に、鍔部が管体の外周面に倣うように湾曲する形状のベアリングケースを切削加工で形成する場合には、加工費がかなり高く加工時間もかなり長くなるが、当該形状のベアリングケースを非常に安価で高製造効率で得ることができる。
本発明のベアリング取付構造は、前記回転軸の軸方向の一方の端部側を支持する第1の前記ベアリング及びこれを内装する第1の前記ベアリングケースと、前記回転軸の軸方向の他方の端部側を支持する第2の前記ベアリング及びこれを内装する第2の前記ベアリングケースを備え、前記第1のベアリングケースと前記第2のベアリングケースの一方が、前記基部の軸方向の一方の端部側に位置する頂部が閉塞して形成された一体形成部材であることを特徴とする。
これによれば、ベアリングケースを基部の軸方向の一方の端部側に位置する頂部が閉塞して形成された一体形成部材とすることにより、キャップを後付けして頂部を閉塞する必要を無くし、部品点数を低減してコストダウンを図ることができると共に、キャップの後付け工程を無くして製造工程を効率化することができる。
本発明のベアリング取付構造は、ハウジングに挿通される回転軸を支持する第1のベアリングと第2のベアリングを取り付けるベアリング取付構造であって、略円筒形の第1の基部と、前記第1の基部の軸方向の一方の端部から外側に拡がるように形成された第1の鍔部を有する第1のベアリングケースに、前記回転軸の軸方向の他方の端部側を支持する第1のベアリングが内装され、略円筒形の第2の基部と、前記第2の基部の軸方向の他方の端部から外側に拡がるように形成された第2の鍔部と、前記第2の基部の軸方向における第2の鍔部と逆側の端部側に位置する頂部を閉塞する閉塞部を有し且つ溶接部の無い一体形成部材である第2のベアリングケースに、前記回転軸の軸方向の一方の端部側を支持する第2のベアリングが内装され、前記第1の鍔部を前記ハウジングに沿わせるようにして前記第1のベアリングケースが配置され、前記第1の鍔部で前記第1のベアリングケースが前記ハウジングに溶接されていると共に、前記第2の鍔部を前記ハウジングに沿わせるようにして前記第2のベアリングケースが配置され、前記第2の鍔部で前記第1のベアリングケースが前記ハウジングに溶接されていることを特徴とする。また、本発明のベアリング取付構造は、前記第1の鍔部の根元から3mm以上離間した位置で前記第1の鍔部の周縁が前記ハウジングに周方向に連続して溶接され、前記第2の鍔部の根元から3mm以上離間した位置で前記第2の鍔部の周縁が前記ハウジングに周方向に連続して溶接されていることを特徴とする。
本発明のベアリング取付構造の製造方法は、本発明のベアリング取付構造を製造する方法であって、前記第1のベアリングが内装された前記第1のベアリングケースの前記第1の鍔部を前記ハウジングに溶接すると共に、前記第2のベアリングが内装された前記第2のベアリングケースの前記第2の鍔部を前記ハウジングに溶接する工程を備えることを特徴とする。また、本発明のベアリング取付構造の製造方法は、前記第2のベアリングケースを溶接する前に、金属材をプレス加工で押圧変形して前記第2のベアリングケースを形成することを特徴とする。
本発明のベアリング取付構造は、ベアリングに対する溶接熱のダメージを大幅に低減することができ、ベアリングの破損、ベアリングの潤滑剤の劣化、ベアリングの寿命低下を確実に防止することができる。
本発明による実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブの閉状態の斜視説明図。 実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブの開状態の横断説明図。 (a)、(b)は図2のベアリング及びベアリングケース周辺の拡大図。 (a)は実施形態のベアリング取付構造におけるベアリングケースを鍔部側から視た斜視図、(b)は同図(a)のベアリングケースにベアリングを内装した状態を示す斜視図、(c)は同図(a)のベアリングケースを閉塞部側から視た斜視図。 実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブの開状態を底面側から視た縦断説明図。 実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブの閉状態を底面側から視た縦断説明図。 実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブの閉状態を説明する一部断面説明図。
〔実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブ〕
本発明による実施形態のベアリング取付構造を備える排気バルブ1は、自動車の排気が流通する排気路に設置され、開閉動作で排気の流通量と排気音を調整するものである。排気バルブ1は、図1~図3及び図4~図7に示すように、ハウジングに相当する略円筒形の管体2と、管体2の軸方向に対して直交する方向に配置され、管体2の略中心を通るように周壁21に貫通して設けられる回転軸3と、回転軸3に固着して取り付けられ、管体2内に配置されるバルブ板4と、管体2内に固定されたストッパー5を備える。
本実施形態におけるハウジングに相当する管体2は、排気路を構成する排気の上流管11と下流管12を接続するものであり、管体2の管軸方向の一方の端部側に上流管11、他方の端部側に下流管12が固定される。管体2への排気の上流管11と下流管12の固定の仕方は適宜であり、例えば管体2の管軸方向の一方の端部に上流管11、他方の端部に下流管12を突き合わせ溶接で固定する、或いは、管体2の管軸方向の一方の端部側に上流管11、他方の端部側に下流管12を内嵌合し、隅肉溶接や貫通溶接でそれぞれ固定する、或いは管体2の管軸方向の一方の端部側に上流管11、他方の端部側に下流管12を外嵌合し、隅肉溶接や貫通溶接でそれぞれ固定する等とすることが可能である。
管体2の周壁21には、径方向の対向する位置に回転軸挿通穴22、23が形成されており、回転軸3は軸方向の一方の端部を回転軸挿通穴22に、他方の端部を回転軸挿通穴23に挿通するようにして管体2に配置される。
回転軸挿通穴22の外側には頂部が開口した略ハット形状のベアリングケース61が設けられている。ベアリングケース61は、図3(a)に示すように、頂部が開放された略円筒形の基部612と、基部612の軸方向の一方の端部から外側に拡がるように形成された鍔部611を有する。ベアリングケース61は、金属材をプレス加工等で押圧変形して一体的に形成された一体形成部材になっており、鍔部611が基部612の軸方向の一方の端部から屈曲するように変形して形成されている。鍔部611は、管体2の外周面に倣うように湾曲して形成されており、管体2の軸方向視で弧状に凹んで形成され、管体2の軸方向と直交する方向では弧状に管体2に向かって膨らむように形成されている。
管体2の周壁21の外周面に倣う形状に変形して形成された鍔部611は、ハウジングに相当する管体2の周壁21の外周面に沿うように配置され、鍔部611の根元から離れた外側の位置で鍔部611が管体2の周壁21に溶接して固着されており、図示例では鍔部611の周縁が溶接部W1で管体2の周壁21に固着されている。この鍔部611における溶接部W1での固定により、ベアリングケース61がハウジングに相当する管体2に固定されている。尚、溶接部W1は、鍔部611の周縁より内側に形成することも可能であり、ベアリングケース61と管体2の溶接後の熱変形を抑止する観点から鍔部611の周方向に連続して形成することが好ましく、又、鍔部611の根元と溶接部W1との間の離間距離は、ベアリングケース61と管体2との安定した固定の確保とベアリング71に対する熱影響を低減する観点から、3mm以上とすることが好ましい。
ベアリングケース61には、回転軸3を支持するベアリング71が圧入するようにして内装され、ベアリングケース61を介してハウジングに相当する管体2にベアリング71が取り付けられている。ベアリング71は、回転軸挿通穴22から管体2の外側に突出する回転軸3の軸方向の一方の端部側を支持している。
回転軸挿通穴23の外側には頂部が閉塞された略ハット形状のベアリングケース62が設けられている。ベアリングケース62は、図3(b)及び図4に示すように、頂部が開放された略円筒形の基部622と、基部622の軸方向の一方の端部から外側に拡がるように形成された鍔部621と、基部622の軸方向の鍔部621と逆側の端部側に位置する頂部を閉塞する閉塞部623を有する。ベアリングケース62は、金属材をプレス加工等で押圧変形して一体的に形成された一体形成部材になっており、鍔部621が基部622の軸方向の一方の端部から屈曲するように変形して形成されている。鍔部621は、管体2の外周面に倣うように湾曲して形成されており、管体2の軸方向視で弧状に凹んで形成され、管体2の軸方向と直交する方向では弧状に管体2に向かって膨らむように形成されている。
管体2の周壁21の外周面に倣う形状に変形して形成された鍔部621は、ハウジングに相当する管体2の周壁21の外周面に沿うように配置され、鍔部621の根元から離れた外側の位置で鍔部621が管体2の周壁21に溶接して固着されており、図示例では鍔部621の周縁が溶接部W2で管体2の周壁21に固着されている。この鍔部621における溶接部W2での固定により、ベアリングケース62がハウジングに相当する管体2に固定されている。尚、溶接部W2は、鍔部621の周縁より内側に形成することも可能であり、ベアリングケース62と管体2の溶接後の熱変形を抑止する観点から鍔部621の周方向に連続して形成することが好ましく、又、鍔部621の根元と溶接部W2との間の離間距離は、ベアリングケース62と管体2との安定した固定の確保とベアリング72に対する熱影響を低減する観点から、3mm以上とすることが好ましい。
ベアリングケース62には、回転軸3を支持するベアリング72が圧入するようにして内装され、ベアリングケース62を介してハウジングに相当する管体2にベアリング72が取り付けられている。ベアリング72は、回転軸挿通穴23から管体2の外側に突出する回転軸3の軸方向の他方の端部側を支持している。
回転軸3の軸方向の一方の端部は、ベアリング71よりも外側に突出し、アクチュエータ8の駆動伝達部81に連結されている。回転軸3は、アクチュエータ8の駆動により駆動伝達部81を介して回転動作するようになっており、回転軸3の回転に応じて、管体2内の排気流路を開閉するようにバルブ板4が回転するようになっている。
バルブ板4は、図示例では正面視略円形状で形成されており、略半円形の第1平板部41と略半円形の第2平板部42が湾曲板部43を介して連なる一体的に形成された段差板状になっている。略半円形の第1平板部41と、略半円形の第2平板部42は、略平行に延びるように配置され、第1平板部41は第2平板部42よりも、回転軸3の軸方向と直交する方向に長く形成され且つ面積が大きく形成されている。第1平板部41と第2平板部42との間に設けられた湾曲板部43は回転軸3の外周面に略沿うように配置され、回転軸3に溶接等で固定されている。
ストッパー5は、図2~図6に示すように正面視略C字形の一体形成部材であり、回転軸3が挿入される挿入穴511が形成された基部51を有し、基部51の排気上下流の一方側には略弧状の第1当接部52が形成され、基部51の排気上下流の他方側には略弧状の第2当接部53が形成されている。略弧状の第1当接部52は、管体2の内周面24に沿うように延設され、略弧状の第2当接部53は、管体2の内周面24に沿うように延設され、且つ管体2内で第1当接部52と管体周方向の逆側に延びるようにして延設されている。ストッパー5は、管体2の周壁21に、貫通溶接などの溶接等で固定されている。
ストッパー5の第1当接部52と第2当接部53は、回転するバルブ板4が管体2の排気流路を閉鎖する位置になった状態で、バルブ板4が当接する位置に形成され配置されており、第1当接部52のバルブ板4への当接面521と第2当接部53のバルブ板4への当接面531が、管体2の排気流路を閉鎖する位置になったバルブ板4と当接し、バルブ板4の回転動作を規制するようになっている。図5に、管体2の排気流路を閉鎖する位置になったバルブ板4と、第1当接部52の当接面521及び第2当接部53の当接面531との当接による接触領域Rを示す。
ストッパー5の第1当接部52のバルブ板4への当接面521と第2当接部53のバルブ板4への当接面531との間の管体2の軸方向の距離Lは、回転軸3の軸径よりも大きく設定され、形成されており、略弧状の第1当接部52の先端と、略弧状の第2当接部53の先端が、回転軸挿通穴23の近傍に位置する回転軸3の軸方向の他方の端部近傍部分と接触、干渉しないようになっている(図3、図2参照)。
本実施形態の排気バルブ1では、図示省略する制御装置の制御によりアクチュエータ8の駆動を制御し、回転軸3及びバルブ板4を回動させて開状態と閉状態が切り替えられる。開状態の排気バルブ1では、バルブ板4の第1平板部41と第2平板部42の面の延びる方向が管体2内の排気流路、管軸方向に倣うように配置される(図2、図5参照)。閉状態の排気バルブ1では、バルブ板4の第1平板部41と第2平板部42が管体2内の排気流路を塞ぐように配置され、第1平板部41がストッパー5の第1当接部52の当接面521に当接し、第2平板部42がストッパー5の第2当接部53の当接面531に当接して、下流管12に排気が流れないように閉鎖される(図1、図6、図7参照)。
本実施形態のベアリング取付構造によれば、鍔部611、621でベアリングケース61、62をハウジングに相当する管体2に溶接することにより、溶接箇所からベアリング71、72までの距離を遠くし、溶接時にベアリングケース61、62に内装されたベアリング71、72に伝導される熱量を可及的に低減し、ベアリング71、72に対する溶接熱のダメージを大幅に低減することができる。従って、ベアリング71、72の破損、ベアリング71、72の潤滑剤の劣化、ベアリング71、72の寿命低下を確実に防止することができる。
また、ベアリングケース61、62の鍔部611、621を管体2の周壁21の外周面に倣うように湾曲して形成することにより、曲面状の管体2の外周面にベアリングケース61、62及びこれに内装されたベアリング71、72を取り付ける際にも、ベアリング71、72に対する溶接熱のダメージを大幅に低減することができると共に、曲面状の管体2の外周面にベアリングケース61、62を安定した状態で高強度で取り付けることができる。また、管体2が排気の流路である場合には、ベアリングケース61、62が管体2内、換言すれば流路内に突出して流路断面を狭めることなく取り付けることができるので、管体2の流路性能を低下させずに維持することができる。
また、鍔部611、621を基部612、622の軸方向の一方の端部から屈曲するように変形して形成することにより、ベアリングケース61、62をプレス加工等で屈曲して形成することが可能となり、加工費の高い切削加工を行わずにベアリングケース61、62を得ることができ、ベアリングケース61、62及びベアリング取付構造が設けられる製品の製造コストを低減することができると共に、効率的に製造することができる。特に、鍔部611、621が管体2の外周面に倣うように湾曲する形状のベアリングケース61、62を切削加工で形成する場合には、加工費がかなり高く加工時間もかなり長くなるが、当該形状のベアリングケース61、62を非常に安価で高製造効率で得ることができる。
また、一方のベアリングケース62を基部622の軸方向の一方の端部側に位置する頂部が閉塞部623で閉塞して形成された一体形成部材とすることにより、キャップを後付けして頂部を閉塞する必要を無くし、部品点数を低減してコストダウンを図ることができると共に、キャップの後付け工程を無くして製造工程を効率化することができる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
上記実施形態では、本発明のベアリング取付構造が排気バルブ1に取り付けられる例について説明したが、本発明のベアリング取付構造は、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、排気バルブ以外の製品に設けられるものも含まれる。また、上記実施形態では、ハウジングの好適な例として外周面が円筒面状の管体2を用いて説明したが、本発明のベアリング取付構造におけるハウジングには、管体2以外の曲面状の表面を有するもの、或いは平面状の表面を有するものが含まれる。
本発明は、例えば自動車の排気路に貫通して設けられる弁板の回転軸等を支持するベアリングを取り付けるベアリング取付構造として利用することができる。
1…排気バルブ 2…管体 21…周壁 22、23…回転軸挿通穴 24…内周面 3…回転軸 4…バルブ板 41…第1平板部 42…第2平板部 43…湾曲板部 5…ストッパー 51…基部 511…挿入穴 52…第1当接部 521…当接面 53…第2当接部 531…当接面 61、62…ベアリングケース 611、621…鍔部 612、622…基部 623…閉塞部 71、72…ベアリング 8…アクチュエータ 81…駆動伝達部 11…上流管 12…下流管 W1、W2…溶接部 R…バルブ板と第1当接部の当接面及び第2当接部の当接面との当接による接触領域 L…第1当接部の当接面と第2当接部の当接面との間の管体軸方向の距離

Claims (3)

  1. ハウジングに挿通される回転軸を支持する第1のベアリングと第2のベアリングを取り付けるベアリング取付構造であって、
    略円筒形の第1の基部と、前記第1の基部の軸方向の一方の端部から外側に拡がるように形成された第1の鍔部を有する第1のベアリングケースに、前記回転軸の軸方向の他方の端部側を支持する第1のベアリングが内装され、
    略円筒形の第2の基部と、前記第2の基部の軸方向の他方の端部から外側に拡がるように形成された第2の鍔部と、前記第2の基部の軸方向における第2の鍔部と逆側の端部側に位置する頂部を閉塞する閉塞部を有し且つ溶接部の無い一体形成部材である第2のベアリングケースに、前記回転軸の軸方向の一方の端部側を支持する第2のベアリングが内装され、
    前記第1の鍔部を前記ハウジングに沿わせるようにして前記第1のベアリングケースが配置され、前記第1の鍔部で前記第1のベアリングケースが前記ハウジングに溶接されていると共に、
    前記第2の鍔部を前記ハウジングに沿わせるようにして前記第2のベアリングケースが配置され、前記第2の鍔部で前記第1のベアリングケースが前記ハウジングに溶接されており、
    前記第1の鍔部の根元から3mm以上離間した位置で前記第1の鍔部の周縁が前記ハウジングに周方向に連続して溶接され、
    前記第2の鍔部の根元から3mm以上離間した位置で前記第2の鍔部の周縁が前記ハウジングに周方向に連続して溶接されていることを特徴とするベアリング取付構造。
  2. 請求項記載のベアリング取付構造の製造方法であって、
    前記第1のベアリングが内装された前記第1のベアリングケースの前記第1の鍔部を前記ハウジングに溶接すると共に、前記第2のベアリングが内装された前記第2のベアリングケースの前記第2の鍔部を前記ハウジングに溶接する工程を備えることを特徴とするベアリング取付構造の製造方法。
  3. 前記第2のベアリングケースを溶接する前に、金属材をプレス加工で押圧変形して前記第2のベアリングケースを形成することを特徴とする請求項記載のベアリング取付構造の製造方法。
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