JP7361931B2 - 画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7361931B2
JP7361931B2 JP2022540255A JP2022540255A JP7361931B2 JP 7361931 B2 JP7361931 B2 JP 7361931B2 JP 2022540255 A JP2022540255 A JP 2022540255A JP 2022540255 A JP2022540255 A JP 2022540255A JP 7361931 B2 JP7361931 B2 JP 7361931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color change
user
image output
visual information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022540255A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022024938A1 (ja
Inventor
典明 浅田
一馬 吉井
祥子 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Publication of JPWO2022024938A1 publication Critical patent/JPWO2022024938A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7361931B2 publication Critical patent/JP7361931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/02Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators characterised by the way in which colour is displayed
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/90Dynamic range modification of images or parts thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/06Adjustment of display parameters
    • G09G2320/0666Adjustment of display parameters for control of colour parameters, e.g. colour temperature
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2340/00Aspects of display data processing
    • G09G2340/06Colour space transformation
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2354/00Aspects of interface with display user

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本開示は、画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラムに関する。
ディスプレイ等に表示する画像に対して、人が持つ色覚に応じて色処理を実行する技術が提案されている。例えば特許文献1には、人が持つ色覚のタイプと色覚のレベルとに応じて色処理を実行することができる色処理プログラムが開示されている。
国際公開第2018/207675号
特許文献1には、色覚のタイプと色覚のレベルとに応じて色処理を実行することができることは記載されているが、どのタイミングで画像に色処理を実行し、色処理が実行された画像をどのように表示するかについては記載されていない。
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものであり、開始トリガの発生に応じて視覚情報の色を変更して、色を変更した視覚情報を適切に提示する画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る画像出力装置は、ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出する検出部と、前記検出部による前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行う色変更処理部と、前記色変更処理部によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力する視覚情報出力部と、を備える。
また、前記色変更処理部は、前記ユーザを含む複数人の存在が検知された場合に、前記ユーザが使用する表示装置で提示される前記視覚情報に対してのみ色変更処理を行うことができる。
また、前記画像出力装置は、前記色変更情報を取得する取得部をさらに備え、前記検出部は、前記取得部による前記色変更情報の取得を前記開始トリガとして検出することができる。
また、前記取得部は、前記ユーザが所有する装置から前記色変更情報を取得することができる。
また、前記取得部は、前記ユーザが入力した情報を用いて前記色変更情報を取得することができる。
また、前記取得部は、前記ユーザが前記視覚情報の表示装置から所定の距離以内に近づいたことを検出した時点で前記色変更情報を取得することができる。
また、前記視覚情報出力部は、前記視覚情報に元の色の情報を文字で重畳して出力することができる。
また、前記視覚情報出力部は、元の色の情報を音声で出力することができる。
また、前記視覚情報出力部は、前記ユーザが使用する前記視覚情報の表示装置に接続されている他の表示装置に対しても、色が変更された前記視覚情報を出力することができる。
また、前記色変更処理部は、前記視覚情報出力部が出力した前記視覚情報によって色が見分けられなかった旨の前記ユーザからのフィードバックに基づいて前記色変更情報を変更することができる。
また、前記色変更情報は、前記視覚情報の色の変更量を決定する色変更係数と、前記ユーザの色覚のタイプと、を含むことができる。
上記目的を達成するために、本開示に係る画像出力方法は、ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出し、前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行い、前記色変更処理によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力する処理をコンピュータが実行する。
上記目的を達成するために、本開示に係る画像出力システムは、本開示に係る画像出力装置と、色変更情報を格納するサーバと、を備える。
上記目的を達成するために、本開示に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出し、前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行い、前記色変更処理によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力する処理を実行させる。
本開示によれば、ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する情報の取得を開始トリガとして、視覚情報の色を変更して、色を変更した視覚情報をユーザの状況に応じて提示する画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラムを提供することができる。
第1実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る画像出力装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像出力装置の機能構成の例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像出力装置による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る画像出力装置の機能構成の例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る画像出力装置による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る画像出力装置による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。 第4実施形態に係る画像出力装置による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。図1に示した画像出力システム1は、画像出力装置10と、端末20と、を含む。
画像出力装置10は、視覚情報の一例である画像を出力する装置であり、例えば画像をカラーで表示するディスプレイ、ディスプレイを備えた電子機器若しくは現金自動預け払い機、又は画像をカラーで印刷するプリンタ等である。画像出力装置10が出力する視覚情報は、画像出力装置10が生成してもよく、画像出力装置10と異なる装置から取得してもよい。画像出力装置10と異なる装置は、端末20だけでなく、図示されていない装置も含む。
人間の目の網膜には、暗いところだけで働く杆体と、明るいところだけで働く錐体の、2種類の視細胞がある。錐体には、L(赤)、M(緑)、S(青)の3種類があり、どのような波長の光を主に感じるか(分光感度)が異なる。人間の色覚は、例えばグースの色覚モデルによって分類することができる。3種類の錐体がすべて揃っている人は色を正しく認識できる。そのような人は、グースの色覚モデルではC型色覚に分類される。
しかし、色が見分け難くなる色覚のタイプを有する人も存在する。赤い光を主に感じるL錐体が無いか、又はL錐体の分光感度がずれてM錐体と似通ってしまっている人がいる。そのような人は、グースの色覚モデルではP型色覚に分類される。また、緑の光を主に感じるM錐体が無いか、又はM錐体の分光感度がずれてL錐体と似通ってしまっている人がいる。そのような人は、グースの色覚モデルではD型色覚に分類される。P型色覚及びD型色覚に分類される人は、赤色と緑色が見分け難くなる。従って、P型色覚及びD型色覚に分類される人は、赤色のユニフォームを着たチームと、緑色のユニフォームを着たチームとがサッカーの試合を行っている映像を見ると、どの選手がどちらのチームなのかを見分けるのが困難になる。また、S錐体が無い人は、グースの色覚モデルではT型色覚に分類される。T型色覚は青色が見分けられない色覚である。
また、かつては色を正しく見分けられたが、加齢又は眼疾患等の理由で後天的に色が見分け難くなる人も存在する。後天的に色が見分け難くなる人は、例えば、暗いところで青が見辛くなったり、明るいところで白と黄色とが見分け難くなったりする。
画像出力装置10は、色の見え方がC型色覚の人と異なる人に対し、C型色覚の人と同じように色の違いを識別できるよう、視覚情報に対する色変更処理を実行し、色を変更した視覚情報を出力するよう構成されたものである。
画像出力装置10は、画像を出力する際に、出力する画像を見るユーザの色覚の状態に応じて色を変更した画像を出力する。色を変更する際には、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を用いる。画像出力装置10は、本開示の画像出力装置の一例として機能する。
画像出力装置10は、出力する画像の色を変更するための色変更情報を取得したことを、色変更の開始トリガとする。画像の色を変更するための色変更情報は、色の変更処理の際に用いられる情報であり、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている、ユーザの色覚強度を示す係数及び色覚のタイプを含む。画像出力装置10は、出力する画像を見るユーザを検出し、当該ユーザに関連付けられている色変更情報が存在すれば、その色変更情報の取得を色変更の開始トリガとする。色変更情報は、事前にユーザに対して行われた検査によって生成される。ユーザに対する検査は、例えば、画像出力装置10をユーザが購入し、最初に画像出力装置10で実行される検査モードの実行によって行われてもよく、医療機関の受診時に行われてもよい。色変更情報の生成方法は、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている。国際公開第2018/207675号では、被験者に対して参照色及び試験色を提示し、試験色が選択された回数が所定値以上か否かを判定することで、ユーザの色覚強度を示す係数を決定する技術が開示されている。
端末20は、画像出力装置10が出力する画像を見るユーザが携帯する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、腕時計型端末、眼鏡型端末、ゴーグル型端末、ICカード等がある。端末20は、画像出力装置10との間で、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等により直接無線通信が可能であってもよい。また、端末20は、画像出力装置10との間でNFC(Near Field Communication)による近接非接触通信が可能であってもよい。画像出力装置10と、端末20とが直接無線通信を行うことで、画像出力装置10は、画像の出力対象のユーザの情報を端末20から取得できる。ユーザの情報は、例えばユーザを一意に識別する情報であってもよい。画像出力装置10は、端末20との間の無線通信により、画像の出力対象のユーザを特定できる。
第1実施形態に係る画像出力装置10は、出力する画像を見るユーザを特定し、特定したユーザに関連付けられている色変更情報が存在すれば、その色変更情報の取得を開始トリガとして、出力する画像の色を変更する。画像出力装置10は、色変更情報の取得を開始トリガとして、出力する画像の色を変更することで、色変更情報が関連付いているユーザが画像を閲覧する場合に限って、画像の色を変更することができる。
なお、画像出力装置10は、ユーザを特定する際に、端末20から送られた情報に依らずにユーザを特定してもよい。例えば、画像出力装置10は、画面前方を撮像するように設けられたカメラが撮像した画像を解析し、画像に顔を認識することで、画像の出力対象のユーザを特定してもよい。
図2は、画像出力装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像出力装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース(I/F)17を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12またはストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12またはストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12またはストレージ14には、出力する画像の色を変更して、色を変更した画像を出力する画像出力プログラムが格納されている。
ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)またはフラッシュメモリ等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部16は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能しても良い。
通信インタフェース17は、端末20等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
上記の画像出力プログラムを実行する際に、画像出力装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。画像出力装置10が実現する機能構成について説明する。
図3は、画像出力装置10の機能構成の例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像出力装置10は、機能構成として、検出部101、記憶部102、特定部103、色変更処理部104及び視覚情報出力部105を有する。各機能構成は、CPU11がROM12またはストレージ14に記憶された画像出力プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
検出部101は、色変更処理部104による色変更処理の開始トリガを検出する。具体的には、検出部101は、視覚情報出力部105がユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である、色変更処理の対象となるユーザに固有の、当該色変更処理に用いられる色変更情報の取得を、色変更処理の開始トリガとして検出する。なお、色変更処理の対象となる視覚情報の取得形態は問わない。色変更処理の対象となる視覚情報は、画像出力装置10が生成したものであってもよく、画像出力装置10とは異なる装置から画像出力装置10が取得したものであってもよい。
例えば、後述の特定部103が端末20のユーザの情報を取得することでユーザを特定し、特定したユーザに関連付けられている色変更情報が記憶部102に記憶されていれば、検出部101は、色変更情報を記憶部102から取得する。そして、検出部101は、記憶部102からの色変更情報の取得を、色変更処理の開始トリガとする。
記憶部102は、画像出力装置10の動作に関する種々の情報を記憶する。記憶部102は、例えば、視覚情報の色を変更するための色変更情報を記憶する。色変更情報は、視覚情報の色の変更を要するユーザ毎に決められている。視覚情報の色を変更する必要が無いユーザ、例えばC型色覚のユーザの色変更情報は存在しない。
特定部103は、視覚情報出力部105が出力する視覚情報を見るユーザを特定する。特定部103は、例えば、端末20から取得した情報からユーザを特定する。また、特定部103は、ユーザから画像出力装置10に入力された情報からユーザを特定してもよい。例えば、視覚情報出力部105が、視覚情報を見るユーザを選択するためのユーザインタフェースを提示し、特定部103は、当該ユーザインタフェースに対する入力結果に基づいてユーザを特定してもよい。また例えば、端末20が二次元コードを出力し、特定部103が二次元コードを読み取ることで、特定部103は視覚情報出力部105が出力する視覚情報を見るユーザを特定してもよい。また例えば、特定部103は、指紋認証、声紋認証、虹彩認証その他の生体認証によって、視覚情報出力部105が出力する視覚情報を見るユーザを特定してもよい。また例えば、特定部103は、ユーザの特定の際に機械学習により生成された学習済みモデルを用いてもよい。学習済みモデルは記憶部102に記憶されてもよく、画像出力装置10と異なる装置に記憶されてもよい。
色変更処理部104は、検出部101による開始トリガの検出に応じて、視覚情報の色変更処理を実行する。色変更処理部104は、記憶部102から読み出した色変更情報を用いて、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更処理を実行する。国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更処理部104は、色変更情報として、ユーザの色覚強度及び色覚のタイプの情報を用いて、ユーザに提示する視覚情報の色を適切に変更できる。以下の説明では、ユーザの色覚強度を示す係数を「k値」とも称する。k値は、0から1の間の範囲の値で決められる係数である。C型色覚の人はk値が0であり、k値が大きい程、同一の色であると認識してしまう範囲が広いことを意味する。
例えば、色変更対象の画像が、第1の色空間における第1の色情報であるとする。第1の色空間は、例えばRGB色空間であるとする。色変更処理部104は、まず、第1の色情報を、ユーザの色覚強度及び色覚のタイプに合わせて、第2の色空間における第2の色情報に変換する。第2の色空間は、例えばATD色空間であるとする。そして、色変更処理部104は、第2の色情報を、第1の色空間における第3の色情報に変換する。色変更処理部104は、このように画像の色を変更することで、ユーザの色覚強度及び色覚のタイプに適した色の画像を生成することができる。
色変更処理部104は、視覚情報の全体について色を変更してもよく、一部について色を変更してもよい。色変更処理部104は、視覚情報の一部について色を変更する場合、視覚情報の主要部分について色を変更してもよい。視覚情報の主要部分は、視覚情報の内容によって変化し得る。例えば、視覚情報がゲームの画面であれば、色変更処理部104は、区別が必要なキャラクタの画像の部分についてのみ色を変更してもよい。
視覚情報出力部105は、視覚情報を出力する。視覚情報の出力は、ディスプレイに対して行われてもよく、紙などの媒体に対する印刷によって行われてもよい。そして、色変更処理部104によって視覚情報の色が変更された場合は、視覚情報出力部105は、その色が変更された視覚情報を出力する。
視覚情報出力部105は、視覚情報を出力する際に、変更前の元の色の情報を文字で視覚情報に重畳してもよい。視覚情報出力部105は、変更前の元の色の情報を文字で視覚情報に重畳して出力することで、元の色がどのような色であるかをユーザが認識できる。視覚情報出力部105は、視覚情報を出力する際に、変更前の元の色の情報を音声で出力してもよい。色の情報の音声は、ユーザが所持する端末20から出力されてもよく、画像出力装置10と通信可能に接続されているスピーカから出力されてもよい。
また、視覚情報出力部105は、視覚情報を出力する際に、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で視覚情報を出力する。視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様での視覚情報の出力の具体例については、後に詳述する。例えば、色の変更を要するユーザだけが画像出力装置10の近くにいる状態では、視覚情報出力部105は、色を変更した視覚情報を出力する。一方、色の変更を要しないユーザも画像出力装置10の近くにいる状態では、視覚情報出力部105は、色の変更を要するユーザが視覚情報を見るために使用する装置に対してのみ、色を変更した視覚情報を出力する。
色変更処理部104は、視覚情報出力部105が出力した視覚情報によって、ユーザが色を見分けられたかどうかのフィードバックを取得してもよい。視覚情報出力部105が出力した視覚情報によって、ユーザが色を見分けられなかった場合は、色変更処理部104は、ユーザが色を見分けられるように色変更情報を変更し、変更した色変更情報に基づいて色変更処理を実行してもよい。
第1実施形態に係る画像出力装置10は、図3に示した機能構成を有することで、色変更処理の開始トリガの検出によって視覚情報の色変更処理を実行し、ユーザに応じた色による視覚情報を、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で出力することができる。
次に、画像出力装置10の作用について説明する。
図4は、第1実施形態に係る画像出力装置10による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から画像出力プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、画像出力処理が行なわれる。
CPU11は、まず画像の出力対象のユーザを特定する(ステップS101)。CPU11は、端末20から取得した情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよいし、ユーザによって入力された情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよい。
画像の出力対象のユーザを特定すると、CPU11は、ステップS101で特定したユーザの色変更情報、例えばk値及び色覚のタイプが画像出力装置10に存在するかどうかを判定する(ステップS102)。
ステップS102の判定の結果、ステップS101で特定したユーザの色変更情報が画像出力装置10に存在する場合は(ステップS102;Yes)、CPU11は、ステップS101で特定したユーザの色変更情報を読み出す(ステップS103)。ステップS103に続いて、CPU11は、色変更情報を読み出したことを開始トリガとして、読み出した色変更情報を用いて、視覚情報として出力する画像の色を変更する(ステップS104)。CPU11は、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更情報を用いた色変更処理を実行する。
CPU11は、ステップS104で色を変更した画像を出力する(ステップS105)。ステップS102の判定の結果、ステップS101で特定したユーザの色変更情報が画像出力装置10に存在しない場合は(ステップS102;No)、CPU11は、色を変更せず画像を出力する(ステップS105)。CPU11は、画像を出力する際に、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で視覚情報を出力する。
第1実施形態に係る画像出力装置10は、図4に示した処理を実行することで、色の見え方がC型色覚の人と異なる人に対し、C型色覚の人と同じように色の違いを識別できるよう、視覚情報に対する色変更処理を実行できる。画像出力装置10は、P型色覚及びD型色覚の人が、例えば、赤色のユニフォームを着たチームと、緑色のユニフォームを着たチームとがサッカーの試合を行っている映像を見た場合に、どの選手がどちらのチームなのかを容易に見分けさせることができる。
第1実施形態に係る画像出力装置10は、図4に示した処理を実行することで、色変更処理の開始トリガの検出によって視覚情報の色変更処理を実行することができる。第1実施形態での開始トリガは、画像出力装置10に記憶されている色変更情報の読み出しである。そして、第1実施形態に係る画像出力装置10は、ユーザに応じた色による視覚情報を、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で出力することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、色変更情報が画像出力装置10の内部に存在していた場合について説明した。第2実施形態では、色変更情報が画像出力装置10の内部に存在せず、画像出力装置10が色変更情報を端末20から取得する場合を説明する。
図5は、画像出力装置10の機能構成の例を示すブロック図である。
図5に示すように、画像出力装置10は、機能構成として、検出部101、記憶部102、特定部103、色変更処理部104、視覚情報出力部105及び取得部106を有する。各機能構成は、CPU11がROM12またはストレージ14に記憶された画像出力プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
ここでは、第1実施形態から追加された取得部106の構成について説明する。取得部106は、端末20から色変更情報を取得する。取得部106が色変更情報を取得することで、色変更処理部104は、色変更情報を用いた色変更処理を実行することができる。
色変更処理部104は、取得部106が取得した色変更情報を用いた色変更処理を実行した後に、取得部106が取得した色変更情報を記憶部102に記憶してもよく、記憶せずに破棄してもよい。
次に、画像出力装置10の作用について説明する。
図6は、第2実施形態に係る画像出力装置10による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から画像出力プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、画像出力処理が行なわれる。
CPU11は、まず画像の出力対象のユーザを特定する(ステップS111)。CPU11は、端末20から取得した情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよいし、ユーザによって入力された情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよい。
画像の出力対象のユーザを特定すると、CPU11は、ステップS111で特定したユーザの色変更情報、例えばk値及び色覚のタイプが端末20に存在するかどうかを判定する(ステップS112)。
ステップS112の判定の結果、ステップS111で特定したユーザの色変更情報が端末20に存在する場合は(ステップS112;Yes)、CPU11は、ステップS111で特定したユーザの色変更情報を端末20から取得する(ステップS113)。ステップS113に続いて、CPU11は、色変更情報を端末20から取得したことを開始トリガとして、読み出した色変更情報を用いて、視覚情報として出力する画像の色を変更する(ステップS114)。CPU11は、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更処理を実行する。
CPU11は、ステップS114で色を変更した画像を出力する(ステップS115)。ステップS112の判定の結果、ステップS111で特定したユーザの色変更情報が端末20に存在しない場合は(ステップS112;No)、CPU11は、色を変更せず画像を出力する(ステップS115)。CPU11は、画像を出力する際に、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で視覚情報を出力する。
第2実施形態に係る画像出力装置10は、図6に示した処理を実行することで、色変更処理の開始トリガの検出によって視覚情報の色変更処理を実行することができる。第2実施形態での開始トリガは、端末20からの色変更情報の取得である。そして、第2実施形態に係る画像出力装置10は、ユーザに応じた色による視覚情報を、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で出力することができる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、画像出力装置10が色変更情報を端末20から取得する場合について説明した。第3実施形態では、色変更情報が画像出力装置10の内部に存在せず、画像出力装置10が色変更情報を端末20以外の装置から取得する場合を説明する。
図7は、第3実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。図7に示した画像出力システム2は、画像出力装置10と、端末20と、サーバ30と、を含む。ここでは、図1に示した画像出力システム1では示されていないサーバ30について説明する。
サーバ30は、色変更情報を格納するサーバである。サーバ30は、画像出力装置10での色変更処理に用いられる色変更情報を、色変更処理が必要なユーザと関連付けて格納する。そしてサーバ30は、画像出力装置10からの要求に応じて、色変更情報を画像出力装置10に提供する。サーバ30は、画像出力装置10との間でインターネット、イントラネットその他のネットワーク50で通信可能に接続されている。
サーバ30は、例えば、ユーザの視覚に関して検査を行った医療機関又は自治体に設置されうる。また、サーバ30は、ユーザの視覚に関して検査を行った医療機関又は自治体からアクセス可能なクラウドサーバでありうる。サーバ30は、ユーザの視覚の検査結果に基づいて生成された色変更情報を保持することで、画像出力装置10に色変更情報が保持されていなくても、画像出力装置10からの要求に応じて、色変更情報を画像出力装置10に提供することができる。
第3実施形態では、画像出力装置10は、駅、デパート、公共施設等に設置されるデジタルサイネージであり得る。そのような場所に設置されている画像出力装置10は、視覚情報を常時出力するのではなく、人の近接を検知した場合に視覚情報の出力を開始する場合がある。本実施形態では、画像出力装置10は、画像出力装置10から所定の距離以内に人が近接したことを検知して、検知に応じて視覚情報を見るユーザを特定する。そして、画像出力装置10は、特定したユーザに紐付けられた色変更情報が存在していれば、色変更情報の存在の確認を開始トリガとして、色変更情報を取得部106で取得して、色変更処理を実行する。
画像出力装置10は、サーバ30から提供された色変更情報を用いて、ユーザに提示する視覚情報の色を変更する色変更処理を実行する。なお、視覚情報の色変更処理は、画像出力装置10の代わりにサーバ30が実行してもよい。色変更処理をサーバ30が実行する場合、画像出力装置10は、サーバ30が色を変更した視覚情報を取得して提示する。
図7に示した画像出力装置10の機能構成は、図5に示した機能構成と同一である。次に、画像出力装置10の作用について説明する。
図8は、第3実施形態に係る画像出力装置10による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から画像出力プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、画像出力処理が行なわれる。
CPU11は、まず画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知したかどうか判定する(ステップS201)。ユーザの検知は、例えば赤外線を用いた人感センサ等によって行われてもよい。CPU11は、画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知するまでステップS201の処理を繰り返す。そして、画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知すると(ステップS201;Yes)、CPU11は、画像の出力対象のユーザを特定する(ステップS202)。CPU11は、端末20から取得した情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよいし、ユーザによって入力された情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよい。
画像の出力対象のユーザを特定すると、CPU11は、ステップS202で特定したユーザの色変更情報、例えばk値及び色覚のタイプがサーバ30に存在するかどうかを判定する(ステップS203)。
ステップS203の判定の結果、ステップS202で特定したユーザの色変更情報がサーバ30に存在する場合は(ステップS203;Yes)、CPU11は、ステップS202で特定したユーザの色変更情報をサーバ30から取得する(ステップS204)。ステップS204に続いて、CPU11は、色変更情報を端末20から取得したことを開始トリガとして、読み出した色変更情報を用いて、視覚情報として出力する画像の色を変更する(ステップS205)。CPU11は、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更処理を実行する。
CPU11は、ステップS205で色を変更した画像を出力する(ステップS206)。ステップS203の判定の結果、ステップS202で特定したユーザの色変更情報がサーバ30に存在しない場合は(ステップS203;No)、CPU11は、色を変更せず画像を出力する(ステップS206)。CPU11は、画像を出力する際に、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で視覚情報を出力する。
第3実施形態に係る画像出力装置10は、図8に示した処理を実行することで、色変更処理の開始トリガの検出によって視覚情報の色変更処理を実行することができる。第3実施形態での開始トリガは、サーバ30からの色変更情報の取得である。そして、第3実施形態に係る画像出力装置10は、ユーザに応じた色による視覚情報を、視覚情報を見るユーザの状況に応じた態様で出力することができる。
(第4実施形態)
第3実施形態では、画像出力装置10が色変更情報をサーバ30から取得する場合について説明した。第4実施形態では、画像出力装置10が色を変更した視覚情報を複数のユーザが見る場合を説明する。
図9は、第4実施形態に係る画像出力システムの概略構成を示す図である。図9に示した画像出力システム2は、画像出力装置10と、端末20A、20Bと、サーバ30と、を含む。端末20Aは、色を変更した視覚情報を要するユーザ(ユーザU1とする)が所持する端末であり、端末20Bは、色を変更した視覚情報を要しないユーザ(ユーザU2とする)が所持する端末であるとする。
図9に示したように、画像出力装置10が出力する視覚情報を複数のユーザが見る場合、ユーザに応じて適切な視覚情報を提示することが望ましい。色を変更した視覚情報を画像出力装置10が出力してしまうと、色を変更した視覚情報を要しないユーザには違和感を与えてしまうからである。
第4実施形態に係る画像出力装置10は、色を変更した視覚情報を要するユーザに対してのみ、色を変更した視覚情報を提示することを特徴とする。
図10は、第4実施形態に係る画像出力装置10による画像出力処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から画像出力プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、画像出力処理が行なわれる。
CPU11は、まず画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知したかどうか判定する(ステップS211)。ユーザの検知は、例えば赤外線を用いた人感センサ等によって行われてもよい。CPU11は、画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知するまでステップS211の処理を繰り返す。そして、画像出力装置10の周囲に居るユーザを検知すると(ステップS211;Yes)、CPU11は、画像の出力対象のユーザを特定する(ステップS212)。CPU11は、端末20から取得した情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよいし、ユーザによって入力された情報を用いて画像の出力対象のユーザを特定してもよい。
画像の出力対象のユーザを特定すると、CPU11は、ステップS212で特定したユーザの色変更情報、例えばk値及び色覚のタイプがサーバ30に存在するかどうかを判定する(ステップS213)。
ステップS213の判定の結果、ステップS212で特定したユーザの色変更情報がサーバ30に存在する場合は(ステップS213;Yes)、CPU11は、ステップS212で特定したユーザの色変更情報をサーバ30から取得する(ステップS214)。ステップS214に続いて、CPU11は、色変更情報をサーバ30から取得したことを開始トリガとして、読み出した色変更情報を用いて、視覚情報として出力する画像の色を変更する(ステップS215)。CPU11は、例えば、国際公開第2018/207675号で開示されている技術を利用することで、色変更処理を実行する。
CPU11は、ステップS215で画像の色を変更すると、視覚情報を見るユーザが複数存在しているかを判断する(ステップS216)。ステップS216の判断の結果、視覚情報を見るユーザが複数存在していると判定した場合は(ステップS216;Yes)、CPU11は、ステップS212で特定したユーザの端末20、すなわち端末20Aに対してのみ、色を変更した画像を出力する(ステップS217)。ステップS212で特定したユーザ以外のユーザの端末20、すなわち、色を変更する必要が無いユーザの端末20Bには、CPU11は、色を変更していない画像を出力する(ステップS218)。
ステップS213の判定の結果、ステップS212で特定したユーザの色変更情報がサーバ30に存在しない場合は(ステップS213;No)、CPU11は、色を変更していない画像を出力する(ステップS218)。
第4実施形態に係る画像出力装置10は、図10に示した処理を実行することで、色変更処理の開始トリガの検出によって視覚情報の色変更処理を実行することができる。第4実施形態での開始トリガは、サーバ30からの色変更情報の取得である。そして、第4実施形態に係る画像出力装置10は、ユーザに応じた色による視覚情報を、視覚情報の色の変更を必要とするユーザU1に対してのみ出力することができる。
第4実施形態では、画像出力装置10はサーバ30から色変更情報を取得していたが、本開示は係る例に限定されるものではない。画像出力装置10は、色を変更した視覚情報を要するユーザU1に対してのみ色を変更した視覚情報を提示する場合、画像出力装置10が色変更情報を保持していてもよく、端末20から色変更情報を取得してもよい。
(効果)
ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、ユーザが所有するデバイスの画面を見る場合、C型色覚を持つ人に向けて作られた画像において一部の色を判別することができない。例えば、ゲームではキャラクタ又は敵味方を色で区別して表現する場合があるが、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、C型色覚を持つ人に向けて作られたキャラクタ又は敵味方の区別ができない。また例えば、電子教科書を使用した学習の場合、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、C型色覚を持つ人に向けて作られた、色で区別した図表又は絵画の色の見分け、文字(例えば、色で示した漢字の画数表示)の見分け、染色標本の部位の判別、リトマス試験紙の反応の有無、地図上の標記、色並べ等が分からなくなる。また例えば、カーナビゲーションシステムでは、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、地図等の標記が分からなくなる。
また例えば、家電製品のスイッチ、タイマ、充電状態等の表示を見る場合、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、スイッチの状態、タイマの状態、又は充電状態が分からなくなる。また例えば、自動車等のインストルメントパネルを見る場合、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、インストルメントパネルに表示された自動車の状態が分からなくなる。
上記各実施形態に係る画像出力装置10は、色変更処理の開始トリガの検出によって、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルに応じて、視覚情報の色を変更して出力する。画像出力装置10が、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルに応じて、視覚情報の色を変更して出力することで、ユーザが持つ色覚の程度に合わせた色数での画面のデザインが可能となり、ユーザに伝えられる情報量が最大化できる。また、画像出力装置10が視覚情報の色を変更して出力することで、色の選択肢が増え、デザイン性の向上、アミューズメント性の向上、利便性の向上、及び安全性の向上が可能となる。
ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、公共物ではあるが一時的に本人のみが使用する画面で、色による情報の区別が出来ない場合がある。例えばATM、自動チェックイン機、券売機、機内ディスプレイ、広告及び案内板等で、C型色覚を持つ人に向けて作られた視覚情報の、色による区別が出来ない場合がある。
公共物として設置された画像出力装置10は、事前に画像出力装置10に記憶された、端末20に記憶された、又はサーバ30に記憶された色変更情報を用いて視覚情報の色を変更する。画像出力装置10が視覚情報の色を変更して出力することで、公共の場の公共物の画面でありながら、色覚のタイプと色覚のレベルとがC型色覚の人と異なることを周囲の人に知られることなく、必要な操作又は情報を得ることができる。
色覚のタイプと色覚のレベルとが異なる複数人(C型色覚の人を含んでも良い)が1つの画面を見る場合、又はお互いに画面を見せ合う場合、色覚のタイプと色覚のレベルとがC型色覚の人と異なる人は、画面の色の弁別が出来ず、C型色覚の人と共感ができない。例えば、色を使った画面を表示するテレビ番組を複数人で視聴する場合、C型色覚の人には見えている色が、色覚のタイプと色覚のレベルとがC型色覚の人と異なる人には分からず、内容に関する共有化及び共感が出来ない。また、色名が問われることで自分がC型色覚の人ではないことを知られてしまうおそれがある。
画像出力装置10は、複数のユーザが視覚情報を見ていることを検知すると、色変更情報を持つユーザU1の端末20Aに対してのみ、色を変更した視覚情報を出力するか、又は、視覚情報に元の色の情報を文字で重畳して出力する。画像出力装置10が、色変更情報を持つユーザの端末20に対してのみ異なる態様で視覚情報を出力することで、色変更情報を持つユーザは、画面の色の弁別が出来ないことを他者に知られずに他者と情報を共有し、共感することができる。端末20が眼鏡型端末、又はゴーグル型端末である場合、画像出力装置10は、色を変更した視覚情報をユーザU1の端末20Aに出力し、色を変更していない視覚情報をユーザU2の端末20Bに出力する。このように視覚情報が出力されることで、ユーザU1はユーザU2と視覚情報を共有し、共感することができる。
ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、オンライン会議等で他人が作成した発表資料の電子データに目を通さなければいけない場合、作り手の色使いをユーザが理解することができないときがある。また、発表資料の作成者が社外の顧客だった場合等、状況的に色使いを安易に作成者に聞くことができないと、ユーザが持つ色覚のタイプと色覚のレベルによっては、発表資料の作成意図をユーザが理解できないときがある。
画像出力装置10は、ユーザがオンライン会議へログインした際に、当該ユーザの色変更情報があれば、当該ユーザの色変更情報を用いて視覚情報の色変更処理を実行する。オンライン会議へログインした際に視覚情報の色変更処理を実行することで、画像出力装置10は、他人が作成した発表資料の電子データの色を変更して、ユーザに提示できる。
上記各実施形態では、色変更処理部104が画像出力装置10の内部に含まれていたが、本開示は係る例に限定されるものではない。視覚情報の色変更処理は、画像出力装置10とは異なる装置、例えばサーバ30で実行されてもよく、サーバ30とは異なる、別のネットワーク50に接続されている装置で実行されてもよい。
なお、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した画像出力処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、画像出力処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、画像出力処理のプログラムがROMまたはストレージに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的(non-transitory)記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
1、2 画像出力システム
10 画像出力装置
20 端末
30 サーバ
50 ネットワーク

Claims (13)

  1. ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出する検出部と、
    前記検出部による前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行う色変更処理部と、
    前記色変更処理部によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力する視覚情報出力部と、
    を備え
    前記色変更処理部は、前記ユーザを含む同一の画面を見る複数人の存在が検知された場合に、前記ユーザが使用する表示装置で提示される前記視覚情報に対してのみ色変更処理を行う、画像出力装置。
  2. 前記色変更情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記検出部は、前記取得部による前記色変更情報の取得を前記開始トリガとして検出する、請求項1に記載の画像出力装置。
  3. 前記取得部は、前記ユーザが所有する装置から前記色変更情報を取得する、請求項に記載の画像出力装置。
  4. 前記取得部は、前記ユーザが入力した情報を用いて前記色変更情報を取得する、請求項に記載の画像出力装置。
  5. 前記取得部は、前記ユーザが前記視覚情報の表示装置から所定の距離以内に近づいたことを検出した時点で前記色変更情報を取得する、請求項に記載の画像出力装置。
  6. 前記視覚情報出力部は、前記視覚情報に元の色の情報を文字で重畳して出力する、請求項1に記載の画像出力装置。
  7. 前記視覚情報出力部は、元の色の情報を音声で出力する、請求項1に記載の画像出力装置。
  8. 前記視覚情報出力部は、複数の表示装置が接続されている場合、前記ユーザが使用する前記視覚情報の表示装置と異なる他の表示装置に対しても、色が変更された前記視覚情報を出力する、請求項1に記載の画像出力装置。
  9. 前記色変更処理部は、前記視覚情報出力部が出力した前記視覚情報によって色が見分けられなかった旨の前記ユーザからのフィードバックに基づいて前記色変更情報を変更する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  10. 前記色変更情報は、前記視覚情報の色の変更量を決定する色変更係数と、前記ユーザの色覚のタイプと、を含む、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  11. ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出し、
    前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行い、
    前記色変更処理によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力し、
    前記ユーザを含む同一の画面を見る複数人の存在が検知された場合に、前記ユーザが使用する表示装置で提示される前記視覚情報に対してのみ色変更処理を行う
    処理をコンピュータが実行する、画像出力方法。
  12. 請求項1~1のいずれか1項に記載の画像出力装置と、
    前記色変更情報を格納するサーバと、
    を備える、画像出力システム。
  13. コンピュータに、
    ユーザに提示する視覚情報の色の変更に関する処理である色変更処理の開始トリガを検出し、
    前記開始トリガの検出に応じて、前記色変更処理に用いられる、前記色変更処理の対象となるユーザに固有の色変更情報に基づいて、前記色変更処理を行い、
    前記色変更処理によって色が変更された前記視覚情報を、前記ユーザの状況に応じた態様で出力し、
    前記ユーザを含む同一の画面を見る複数人の存在が検知された場合に、前記ユーザが使用する表示装置で提示される前記視覚情報に対してのみ色変更処理を行う
    処理を実行させる、コンピュータプログラム。
JP2022540255A 2020-07-31 2021-07-21 画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム Active JP7361931B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020130533 2020-07-31
JP2020130533 2020-07-31
PCT/JP2021/027402 WO2022024938A1 (ja) 2020-07-31 2021-07-21 画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022024938A1 JPWO2022024938A1 (ja) 2022-02-03
JP7361931B2 true JP7361931B2 (ja) 2023-10-16

Family

ID=80035607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022540255A Active JP7361931B2 (ja) 2020-07-31 2021-07-21 画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230298540A1 (ja)
EP (1) EP4191512A1 (ja)
JP (1) JP7361931B2 (ja)
CN (1) CN116134472A (ja)
WO (1) WO2022024938A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014078076A (ja) 2012-10-09 2014-05-01 Kyocera Document Solutions Inc 画像表示装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2017073596A (ja) 2015-10-05 2017-04-13 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
JP2017167291A (ja) 2016-03-15 2017-09-21 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2018101165A (ja) 2015-04-27 2018-06-28 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 色画像処理方法、色画像処理プログラム、物体認識方法及び装置
WO2018207675A1 (ja) 2017-05-10 2018-11-15 三井化学株式会社 色処理プログラム、色処理方法、色彩感覚検査システム、出力システム、色覚補正画像処理システムおよび色覚シミュレーション画像処理システム
JP2019098575A (ja) 2017-11-30 2019-06-24 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、端末装置及びプログラム
JP2020017832A (ja) 2018-07-25 2020-01-30 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014078076A (ja) 2012-10-09 2014-05-01 Kyocera Document Solutions Inc 画像表示装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2018101165A (ja) 2015-04-27 2018-06-28 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 色画像処理方法、色画像処理プログラム、物体認識方法及び装置
JP2017073596A (ja) 2015-10-05 2017-04-13 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
JP2017167291A (ja) 2016-03-15 2017-09-21 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
WO2018207675A1 (ja) 2017-05-10 2018-11-15 三井化学株式会社 色処理プログラム、色処理方法、色彩感覚検査システム、出力システム、色覚補正画像処理システムおよび色覚シミュレーション画像処理システム
JP2019098575A (ja) 2017-11-30 2019-06-24 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、端末装置及びプログラム
JP2020017832A (ja) 2018-07-25 2020-01-30 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP4191512A1 (en) 2023-06-07
CN116134472A (zh) 2023-05-16
WO2022024938A1 (ja) 2022-02-03
US20230298540A1 (en) 2023-09-21
JPWO2022024938A1 (ja) 2022-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10678897B2 (en) Identification, authentication, and/or guiding of a user using gaze information
CN107995979B (zh) 用于对用户进行认证的系统、方法和机器可读介质
CN105144184B (zh) 在计算设备确定人类刺激
US10204216B2 (en) Verification methods and verification devices
US9489574B2 (en) Apparatus and method for enhancing user recognition
JP6417676B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、アイウェア端末および認証システム
CN110069970A (zh) 活性测试方法和设备
US10504228B2 (en) Image processing system and method
CN110114777B (zh) 使用注视信息进行的用户的识别、认证和/或导引
CN107111745A (zh) 图像生物特征识别中的欺骗检测
WO2015174118A1 (ja) 情報処理システム、記憶媒体、およびコンテンツ取得方法
KR20160086840A (ko) 지속적인 사용자 식별 기법
CN105426810B (zh) 信息处理装置和图像修改方法
JP2009237801A (ja) 通信システム及び通信方法
CN111783640A (zh) 检测方法、装置、设备以及存储介质
CN106200941B (zh) 一种虚拟场景的控制方法及电子设备
CN107148628A (zh) 用于基于特征进行认证的系统和方法
CN108875582A (zh) 身份验证方法、装置、设备、存储介质及程序
KR102096631B1 (ko) 비정형데이터 분석기술 장치 및 방법, 이를 구현하기 위한 애플리케이션/프로그램이 기록된 기록매체
CN109416575A (zh) 在虚拟化环境中呈现图像的方法和设备
KR20170110350A (ko) 개인화 모델을 이용한 집중도 측정 장치 및 방법
JP7361931B2 (ja) 画像出力装置、画像出力方法、画像出力システム及びコンピュータプログラム
CN107077696B (zh) 人机匹配装置、匹配系统、人机匹配方法以及人机匹配程序
JP2013196107A (ja) 画像処理システム、画像処理方法、サーバおよびプログラム
CN113509136A (zh) 检测方法、视力检测方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7361931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150