JP7360984B2 - 画像復号装置、画像復号方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
非特許文献1には、二次変換(LFNST:Low Frequency Non-Separable Transform)、変換スキップ(Transform Skip)、シングルツリー及びデュアルツリーと呼ばれる技術が開示されている。
Versatile Video Coding(Draft 8)、JVET-Q2001
しかしながら、非特許文献1に開示されている技術では、シングルツリーの色差ブロックに二次変換の適用が禁止されているにも関わらず、シングルツリー時に二次変換が適用されているか否かについて特定するインデックス(lfnst_idx)の復号要否の判定に係る変換スキップ無効フラグ及び非零係数発生位置情報の値が、輝度ブロックだけでなく色差ブロックにも基づいて更新される可能性があるという問題点があった。
また、非特許文献1に開示されている技術では、シングルツリーのフレームにおいて、局所的に現れるデュアルツリーの色差ブロックに対して二次変換が適用される可能性があるという問題点があった。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、シングルツリーの輝度ブロックに対するlfnst_idxの復号要否の判定条件に係る不要な制約を緩和することができ、符号化性能を向上させることができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、シングルツリーの色差ブロックに対して一貫して二次変換の適用を禁止することができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号するように構成されている復号部を備え、前記復号部は、対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定するように構成されており、前記対象ブロックの非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグにより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号する工程を有し、前記工程において、対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定し、前記対象ブロックの非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグにより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、画像復号装置として機能させるプログラムであって、前記画像復号装置は、二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号するように構成されている復号部を備え、前記復号部は、対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定するように構成されており、前記対象ブロックの非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグにより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定するように構成されていることを要旨とする。
本発明によれば、シングルツリーの輝度ブロックに対するlfnst_idxの復号要否の判定条件に係る不要な制約を緩和することができ、符号化性能を向上させることができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、シングルツリーの色差ブロックに対して一貫して二次変換の適用を禁止することができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することができる。
一実施形態に係る画像処理システム1の構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る画像符号化装置100の機能ブロックの一例を示す図である。 一実施形態に係る画像復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。 一実施形態に係る画像符号化装置100の変換・量子化部131の機能ブロックの一例を示す図である。 一実施形態に係る画像復号装置200の逆変換・逆量子化部220の機能ブロックの一例を示す図である。 一実施形態に係る実施形態に係るlfnst_idxの復号順序について説明するための図である。 一本実施形態に係る二次変換の適用対象ブロック種別及びlfnst_idxの復号判定単位について説明するための図である。 一実施形態に係るlfnst_idxの復号条件について説明するための図である。 一実施形態に係るlfnst_idxの復号条件について説明するための図である。 一実施形態に係るLfnstNotTsFlagの更新判定条件について説明するための図である。 一実施形態に係るLfnstNotTsFlagの更新判定条件について説明するための図である。 一実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件について説明するための図である。 一実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件について説明するための図である。 一実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件について説明するための図である。 一実施形態に係るシングルツリーで発生する局所的デュアルツリーの色差ブロックに対する二次変換の適用禁止に関する変更例について説明するための図である。 一実施形態に係るシングルツリーで発生する局所的デュアルツリーの色差ブロックに対する二次変換の適用禁止に関する変更例について説明するための図である。 一実施形態に係るシングルツリーで発生する局所的デュアルツリーの色差ブロックに対する二次変換の適用禁止に関する変更例について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
以下、図1~図14を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像処理システム10について説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理システム10について示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像処理システム10は、画像符号化装置100及び画像復号装置200を有する。
画像符号化装置100は、入力画像信号(ピクチャ)を符号化することによって符号化データを生成するように構成されている。画像復号装置200は、符号化データを復号することによって出力画像信号を生成するように構成されている。
符号化データは、画像符号化装置100から画像復号装置200に対して伝送路を介して送信されてもよい。符号化データは、記憶媒体に格納された上で、画像符号化装置100から画像復号装置200に提供されてもよい。
(ブロック種別及びブロック分割ツリー構造)
画像符号化装置100及び画像復号装置200が扱う画像信号(フレーム)は、RGB信号又はY、Cb及びCr信号(輝度信号及び色差信号成分)で構成される。
かかる画像信号(フレーム)の最小分割単位及び符号化の基本単位は、符号化ツリーユニット(CTU:Coding Tree Unit)及び符号化ユニット(CU:Coding Unit)と呼ばれる。
かかるCTUは、再帰的な四分木ブロック分割、二分木ブロック分割又は三分木ブロック分割により、可変サイズのCUに分割される。
これらのブロック分割ツリー構造の処理内容については、非特許文献1に記載の公知の処理を用いることができるため、具体的な説明は省略する。
また、非特許文献1では、符号化対象のフレーム(以下、対象フレーム)、符号化対象のCTU(以下、対象CTU)又は符号化対象のCU(以下、対象ブロック又は対象CU)の輝度信号成分を有するブロック(以下、輝度ブロック)及び色差信号成分を有するブロック(以下、色差ブロック)が、同じブロック分割ツリー構造(以下、シングルツリー)又は異なるブロック分割ツリー構造(以下、デュアルツリー)になる処理内容が開示されている。
対象フレーム、対象CTU及び対象CUがシングルツリーであるかデュアルツリーであるかについては、画像復号装置200によって復号処理に用いられる制御データに基づいて特定することができる。詳細は後述する。
(画像符号化装置100)
以下、図2を参照して、本実施形態に係る画像符号化装置100について説明する。図2は、本実施形態に係る画像符号化装置100の機能ブロックの一例について示す図である。
図2に示すように、画像符号化装置100は、インター予測部111と、イントラ予測部112と、減算器121と、加算器122と、変換・量子化部131と、逆変換・逆量子化部132と、符号化部140と、インループフィルタ処理部150と、フレームバッファ160とを有する。
インター予測部111は、インター予測(フレーム間予測)によって予測信号を生成するように構成されている。
具体的には、インター予測部111は、対象フレームとフレームバッファ160に格納される参照フレームとの比較によって、参照フレームに含まれる参照ブロックを特定し、特定された参照ブロックに対する動きベクトル(mv)を決定するように構成されている。
また、インター予測部111は、参照ブロック及び動きベクトルに基づいて対象ブロックに含まれる予測信号を対象ブロック毎に生成するように構成されている。インター予測部111は、予測信号を減算器121及び加算器122に出力するように構成されている。ここで、参照フレームは、対象フレームとは異なるフレームである。
イントラ予測部112は、イントラ予測(フレーム内予測)によって予測信号を生成するように構成されている。
具体的には、イントラ予測部112は、対象フレームに含まれる参照ブロックを特定し、特定された参照ブロックに基づいて予測信号を対象ブロック毎に生成するように構成されている。また、イントラ予測部112は、予測信号を減算器121及び加算器122に出力するように構成されている。
ここで、参照ブロックは、対象ブロックについて参照されるブロックである。例えば、参照ブロックは、対象ブロックに隣接するブロックである。
また、前記インター予測111及びイントラ予測112の処理単位として、対象ブロックと同じサイズを用いてもよいし、対象ブロックを細分割したサイズの予測ブロック(PU:Prediction Unit)を用いてもよい。
減算器121は、入力画像信号から予測信号を減算し、予測残差信号を変換・量子化部131に出力するように構成されている。ここで、減算器121は、イントラ予測又はインター予測によって生成される予測信号と入力画像信号との差分である予測残差信号を生成するように構成されている。
加算器122は、逆変換・逆量子化部132から出力される予測残差信号に予測信号を加算してフィルタ処理前復号信号を生成し、かかるフィルタ処理前復号信号をイントラ予測部112及びインループフィルタ処理部150に出力するように構成されている。
ここで、フィルタ処理前復号信号は、イントラ予測部112で用いる参照ブロックを構成する。
変換・量子化部131は、予測残差信号の変換処理を行うとともに、係数レベル値を取得するように構成されている。さらに、変換・量子化部131は、係数レベル値の量子化を行うように構成されていてもよい。
ここで、変換処理は、予測残差信号を周波数成分信号に変換する処理である。かかる変換処理としては、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform、以下、DCTと記す)に対応する基底パタン(変換行列)が用いられてもよく、離散サイン変換(Discrete Sine Transform、以下、DSTと記す)に対応する基底パタン(変換行列)が用いられてもよい。
また、前記変換・逆量子化部131の処理単位として、対象ブロックと同じサイズが用いられてもよいし、対象ブロックを細分割したサイズの変換ブロック(TU:Transform Unit)が用いられてもよい。
逆変換・逆量子化部132は、変換・量子化部131から出力される係数レベル値の逆変換処理を行うように構成されている。ここで、逆変換・逆量子化部132は、逆変換処理に先立って、係数レベル値の逆量子化を行うように構成されていてもよい。
ここで、逆変換処理及び逆量子化は、変換・量子化部131で行われる変換処理及び量子化とは逆の手順で行われる。
符号化部140は、変換・量子化部131から出力された係数レベル値を符号化し、符号化データを出力するように構成されている。
ここで、例えば、符号化は、係数レベル値の発生確率に基づいて異なる長さの符号を割り当てるエントロピー符号化である。
また、符号化部140は、係数レベル値に加えて、復号処理で用いる制御データを符号化するように構成されている。
インループフィルタ処理部150は、加算器122から出力されるフィルタ処理前復号信号に対してフィルタ処理を行うとともに、フィルタ処理後復号信号をフレームバッファ160に出力するように構成されている。
ここで、例えば、フィルタ処理は、対象ブロック(又は、PU、TU)の境界部分で生じる歪みを減少するデブロッキングフィルタ処理である。
フレームバッファ160は、インター予測部111で用いる参照フレームを蓄積するように構成されている。
ここで、フィルタ処理後復号信号は、インター予測部111で用いる参照フレームを構成する。
(画像復号装置200)
以下、図3を参照して、本実施形態に係る画像復号装置200について説明する。図3は、本実施形態に係る画像復号装置200の機能ブロックの一例について示す図である。
図3に示すように、画像復号装置200は、復号部210と、逆変換・逆量子化部220と、加算器230と、インター予測部241と、イントラ予測部242と、インループフィルタ処理部250と、フレームバッファ260とを有する。
復号部210は、画像符号化装置100によって生成される符号化データを復号し、係数レベル値を復号するように構成されている。
ここで、復号は、例えば、符号化部140で行われるエントロピー符号化とは逆の手順のエントロピー復号である。
また、復号部210は、符号化データの復号処理によって制御データを取得するように構成されていてもよい。
逆変換・逆量子化部220は、復号部210から出力される係数レベル値の逆変換処理を行うように構成されている。ここで、逆変換・逆量子化部220は、逆変換処理に先立って、係数レベル値の逆量子化を行うように構成されていてもよい。
ここで、逆変換処理及び逆量子化は、変換・量子化部131で行われる変換処理及び量子化とは逆の手順で行われる。
加算器230は、逆変換・逆量子化部220から出力される予測残差信号に予測信号を加算してフィルタ処理前復号信号を生成し、フィルタ処理前復号信号をイントラ予測部242及びインループフィルタ処理部250に出力するように構成されている。
ここで、フィルタ処理前復号信号は、イントラ予測部242で用いる参照ブロックを構成する。
インター予測部241は、インター予測部111と同様に、インター予測(フレーム間予測)によって予測信号を生成するように構成されている。
具体的には、インター予測部241は、符号化データから復号した動きベクトル及び参照フレームに含まれる参照信号に基づいて予測信号を生成するように構成されている。インター予測部241は、予測信号を加算器230に出力するように構成されている。
イントラ予測部242は、イントラ予測部112と同様に、イントラ予測(フレーム内予測)によって予測信号を生成するように構成されている。
具体的には、イントラ予測部242は、対象フレームに含まれる参照ブロックを特定し、特定された参照ブロックに基づいて予測信号を予測ブロック毎に生成するように構成されている。イントラ予測部242は、予測信号を加算器230に出力するように構成されている。
インループフィルタ処理部250は、インループフィルタ処理部150と同様に、加算器230から出力されるフィルタ処理前復号信号に対してフィルタ処理を行うとともに、フィルタ処理後復号信号をフレームバッファ260に出力するように構成されている。
ここで、例えば、フィルタ処理は、対象ブロック(又は、PU、TU)の境界部分で生じる歪みを減少するデブロッキングフィルタ処理である。
フレームバッファ260は、フレームバッファ160と同様に、インター予測部241で用いる参照フレームを蓄積するように構成されている。
ここで、フィルタ処理後復号信号は、インター予測部241で用いる参照フレームを構成する。
(変換・量子化部)
以下、図4を参照して、本実施形態に係る画像符号化装置100の変換・量子化部131について説明する。図4は、本実施形態に係る画像符号化装置100の変換・量子化部131の機能ブロックの一例について示す図である。
図4に示すように、変換・逆量子化部131は、一次変換部131Aと、二次変換部131Bと、量子化部131Cとを有する。
一次変換部131Aは、一次変換処理を行うブロックであり、公知の処理を用いることができるため、具体的な処理内容の説明は省略する。
同様に、量子化部131Cは、量子化処理を行うブロックであり、公知の処理を用いることができるため、具体的な処理内容の説明は省略する。
以下、二次変換部131Bの処理内容の一例について説明する。
二次変換部131Bは、所定条件に基づいて、一次変換部131Aから入力される対象ブロックの変換係数に対して二次変換(Low Frequency Non-Separable Transform)を適用するか否かを判定するように構成されている。
二次変換部131Bは、判定した二次変換が適用されているか否かについての判定結果及び二次変換適用時の基底パタン(変換行列)の種別を符号化部140に通知するように構成されている。
ここで、所定条件については、図8及び図9を参照して後述するが、非特許文献1で記載されている公知の条件に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
ここで、二次変換の基底パタンは、公知の技術を用いることができるため、具体的な技術内容の説明は省略する。
二次変換部131Bは、二次変換を適用すると判定する場合は、一次変換部131Aから出力された変換係数に対して二次変換処理を行うことによって得られた二次変換係数を量子化部131Cに出力するように構成されている。
二次変換部131Bは、二次変換を適用しないと判定する場合は、一次変換部131Aから出力された変換係数をそのまま量子化部131Cに出力するように構成されている。
(符号化部)
符号化部140は、二次変換部131Bから通知される二次変換が適用されているか否かについての判定結果、基底パタン(変換行列)の種別、図2には図示していない対象ブロックの符号化コスト算出部から通知される符号化コストに基づいて、二次変換が適用されているか否かについての判定結果及び基底パタンを特定可能なインデックス(以下、lfnst_idx)の値及び符号化(画像復号装置200への伝送又はシグナリング)を行うか否かを決定するように構成されている。
符号化140でlfnst_idxを符号化すると判定される場合は、画像符号化装置200の復号部210にlfnst_idxが伝送(シグナリング)される。
(逆変換・逆量子化部)
以下、図5を参照して、本実施形態に係る逆変換・逆量子化部220について説明する。図5は、本実施形態に係る画像復号装置200の逆変換・量子化部220の機能ブロックの一例について示す図である。
なお、画像符号化装置100の逆変換・逆量子化部132は、画像復号装置200の逆変換・逆量子化部220と同じ構成となるため、以下では、画像復号装置200の逆変換・逆量子化部220を代表して記載する。
図5に示すように、逆変換・逆量子化部220は、逆量子化部220Aと、逆二次変換部220Bと、逆一次変換部220Cとを有する。
逆量子化部220Aは、逆量子化処理を行うブロックであり、公知の処理を用いることができるため、具体的な処理内容の説明は省略する。
同様に、逆一次変換部220Cは、逆一次変換処理を行うブロックであり、公知の処理を用いることができるため、具体的な処理内容の説明は省略する。
以下、逆二次変換部220Bの処理内容の一例について説明する。
逆二次変換部220Bは、復号部210から通知されたlfnst_idxの値に基づいて、逆二次変換処理が適用されているか否か及び基底パタン(変換行列)を特定するように構成されている。
ここで、lfnst_idxは、上述した制御データの一種である。詳細は後述する。
逆二次変換部220Bは、逆二次変換を適用すると特定する場合は、逆二次変換処理を行い、逆二次変換することによって得られた変換係数を逆一次変換部220Cに出力するように構成されている。
逆二次変換部220Bは、逆二次変換を適用しないと特定する場合は、逆二次変換処理は行わず、逆量子化部220Aから出力された変換係数を逆一次変換部220Cにそのまま出力するように構成されている。
(復号部)
復号部210は、所定条件に基づいて、lfnst_idxの復号要否について判定するように構成されている。ここで、「復号要否について判定する」とは、「復号するべきか否かについて判定する」という意味である。
ここで、所定条件については、図8及び図9を参照して後述するが、非特許文献1で記載されている公知の条件に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
上述の所定条件が満たされる場合、復号部210は、lfnst_idxを復号して、lfnst_idxの値を特定するように構成されている。
それ以外の場合は、復号部210は、lfnst_idxを復号しないように構成されている。この場合、lfnst_idxの値は、暗黙的に「0」と推定される。
復号部210は、特定或いは推定したlfnst_idxの値を逆変換・逆量子化部220に通知するように構成されている。
(lfnst_idx)
以下、本実施形態に係るlfnst_idxについて説明する。
lfnst_idxは、上述の通り、二次変換(以下、逆二次変換も含めて二次変換と記す)が適用されているか否か及び基底パタンの種別を示す制御データ(非特許文献1では、Syntaxと呼称する)の一種である。
lfnst_idxの値、二次変換が適用されているか否か及び基底パタンの種別の対応関係は、非特許文献1に記載の公知の対応関係に準ずることができるため、具体的な説明は省略するが、概要は以下の通りである。
lfnst_idxの値が「0」の場合、二次変換は適用されず、lfnst_idxの値が「1」以上の場合は、二次変換が適用される。1以上のlfnst_idxの値と基底パタンの種別とが一意に対応する。
(lfnst_idxの復号順序)
以下、図6を参照して、本実施形態に係るlfnst_idxの復号順序について説明する。図6は、本実施形態に係る復号部220における制御データ(Syntax、すなわち、lfnst_idx)の復号(parse)順序の一例について示す図である。
上述の通り、対象フレームの最小符号化単位は、CTUであるため、図6では、CTUを起点として制御データが復号される順序を示している。
ステップS600において、復号部210は、対象CTUが属するスライス(以下、対象スライス)のslice_type及びqtbtt_dual_tree_intra_flagに基づいて、対象CTUがデュアルツリーであるか否かについて判定する。
ここで、slice_typeは、対象スライスのスライス種別を示す制御データの一種である。slice_typeの値と対象スライスのスライス種別(Iスライス、Bスライス又はPスライス)との対応関係は、非特許文献1に記載の公知の対応関係に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
また、qtbtt_dual_tree_intra_flagは、制御データの一種であるシーケンスパラメータセット(SPS)に含まれるフラグの1つである。
qtbtt_dual_tree_intra_flagの値が「1」の場合は、Iスライスにおいて、対象CTUがデュアルツリー構造でCUに分割されることを意味する。qtbtt_dual_tree_intra_flagの値が「0」の場合は、Iスライスにおいて、対象CTUがシングルツリー構造で分割されることを意味する。qtbtt_dual_tree_intra_flagが復号されない場合は、qtbtt_dual_tree_intra_flagの値が「0」であると推定される。
ステップS600において、slice_typeがIスライスを示し、且つ、qtbtt_dual_tree_intra_flagの値が「1」である場合、本処理は、ステップS610に進み、それ以外の場合は、本処理は、ステップS601に進む。
ステップS610において、対象CTUが輝度ブロックであるか否かによって、処理が分岐する。
具体的には、対象CTUが輝度ブロックである場合は、本処理は、ステップS621に進み、対象CTUが輝度ブロックでない場合は、本処理は、ステップS611に進む。ここで、対象CTUが輝度ブロックであるか否かの判定処理は、公知の判定処理に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
図6に示されるステップS601、ステップS611及びステップS621は、全て同じ処理(coding_tree関数)である。かかる処理において、復号部210は、対象CTUのブロック分割種別(QTBTT)を特定して再帰的に分割した後に、後述する対象CUに関する処理(coding_unit関数)を呼び出す。本処理の内容は、公知の技術を用いるため、具体的な説明は省略する。
図6に示されるステップS602、ステップS612及びステップS622は、全て同じ処理(coding_unit関数)である。かかる処理において、復号部210は、対象CTUから分割された対象CUに関して、予測モードの種別、動き情報及びサブブロック変換(SBT:Sub Block Transform)が適用されているか否かを特定した後に、後述する所定条件に関わる内部パラメータであるLfnstDcOnly、LfnstZeroOutSigCoeffFlag、LfnstNotTsFlagを初期化し、後述する対象TUの分割に関する処理(transform_tree関数)を呼び出す。
ここで、LfnstDcOnly、LfnstZeroOutSigCoeffFlagは、非零係数の発生位置情報に基づいて導出され、LfnstNotTsFlagは、変換スキップフラグにより導出されている。なお、LfnstDcOnly、LfnstZeroOutSigCoeffFlag及びLfnstNotTsFlagは、所定フラグを構成する。
その後、復号部210は、後述する所定条件に基づいて、lfnst_idxの復号要否について判定する。詳細は後述する。
図6に示されるステップS603、ステップS613及びステップS623は、全て同じ処理(transform_tree関数)である。かかる処理において、復号部210は、後述する対象TUに関する処理(transform_unit関数)を呼び出す。本処理の内容は、公知の技術を用いるため、具体的な説明は省略する。
図6に示されるステップS604、ステップS614及びステップS624は、全て同じ処理(transform_unit関数)である。かかる処理において、復号部210は、対象TUに対して変換スキップが適用されているか否かについて特定可能なtransform_skip_flagの値を特定或いは推定し、このtransform_skip_flagの値に基づいて変換スキップが適用されていないと特定される場合は、後述する残差信号符号化に関する処理(residual_coding関数)を呼び出す。詳細は後述する。なお、変換スキップが適用されると特定される場合は、本文中には記載していないresidual_ts_coding関数を呼び出すが、本処理内容は、公知の技術を用いるため、具体的な説明は省略する。
図6に示されるステップS605、ステップS615及びステップS625は、全て同じ処理(residual_coding関数)である。かかる処理において、復号部210は、対象TUの変換係数をスキャンして、変換係数の復号方法を特定する。詳細は後述する。
(二次変換の適用対象)
以下、図7を参照して、本実施形態に係る二次変換が適用対象となるブロック分割ツリー構造種別、ブロック種別及びlfnst_idxの復号判定単位について説明する。図7は、本実施形態に係る二次変換の適用対象ブロック及びlfnst_idxの復号判定単位について示す図である。
図7に示すように、二次変換が適用可能なブロックは、シングルツリーの輝度ブロック、デュアルツリーの輝度ブロック及びデュアルツリーの色差ブロックである。ここで、これらのブロックに対して二次変換が適用されるか否かは、上述の通り、最終的には、lfnst_idxに基づいて判定される。
図7に示すように、二次変換が適用不可なブロックは、シングルツリーの色差ブロックである。ここで、当該ブロックに対しては、上述のlfnst_idxの値によらず、二次変換は適用されない。
図7に示すように、lfnst_idxの復号判定単位としては、シングルツリーにおいては輝度ブロック及び色差ブロックが一括して復号判定され、デュアルツリーにおいては輝度ブロックと色差ブロックとが独立して復号判定される。これは、シングルツリーにおいては輝度ブロック及び色差ブロックで共通のlfnst_idxに基づいて二次変換が適用されているか否かについて判定されることを意味し、一方で、デュアルツリーにおいては輝度ブロックと色差ブロックとで異なるlfnst_idxに基づいて独立して二次変換が適用されているか否かについて判定されることを意味する。
(lfnst_idxの復号条件)
以下、図8と図9を参照して、本実施形態に係るlfnst_idxの復号条件について説明する。図8及び図9は、coding_tree関数における一部処理を抜粋した図であり、図8は、非特許文献1に記載の公知のlfnst_idxの復号条件について示す図であるのに対して、図9は、本実施形態に係るlfnst_idxの復号条件について示す図である。
図8及び図9に示すように、lfnst_idxは、coding_unit関数内で処理される。すなわち、上述のとおり、lfnst_idxは、対象ブロック(対象CU)単位で復号若しくは符号化(シグナリング)される。
図9では、図8に示される対象ブロックのLfnstNotTsFlagについて、初期化処理(初期値LfnstNotTsFlag=1)をtransform_tree関数処理の前に設け、また、transform_tree関数処理の後のLfnstNotTsFlagの代入条件式を削除している。
ここで、treeTypeは、対象ブロックのブロック分割ツリー構造の種別を特定可能な内部パラメータであり、図8及び図9に示すように、coding_unit関数に引数として入力される。treeTypeが表すブロック分割ツリー構造種別は、シングルツリー(SINGLE_TREE)、デュアルツリーの輝度(DUAL_TREE_LUMA)及びデュアルツリーの色差(DUAL_TREE_CHROMA)の3つである。
また、LfnstNotTsFlagは、対象ブロックにおけるtransform_skip_flagとtreeTypeとの組み合わせで、その値が「0」若しくは「1」のいずれであるかについて決定される内部パラメータである。図8のLfnstNotTsFlagの代入条件式が意味するところは、以下の通りである。
第1に、対象ブロックがシングルツリーの場合は、対象ブロックを構成する輝度ブロック及び色差ブロックのいずれか1つにおいてtransform_skip_flagが有効である場合(transform_skip_flagの値が「1」である場合)、LfnstNotTsFlagの値は「0」となり、対象ブロックを構成する輝度ブロック及び色差ブロックの全てにおいてtransform_skip_flagが無効である場合(transform_skip_flagの値が「0」である場合)、LfnstNotTsFlagの値は「1」となる。
第2に、対象ブロックがデュアルツリーの場合は、対象ブロックを構成する輝度ブロック及び色差ブロックに対してlfnst_idxが独立に判定されるため、LfnstNotTsFlagも独立に判定される。
対象ブロックを構成する輝度ブロックにおいてtransform_skip_flagが有効である場合、LfnstNotTsFlagの値は「0」となり、それ以外の場合は、LfnstNotTsFlagの値は「1」となる。
対象ブロックを構成する色差ブロックにおいて、Cb成分及びCr成分のいずれか1つにおいてtransform_skip_flagが有効である場合、LfnstNotTsFlagの値は「0」となり、Cb成分及びCr成分のいずれにおいてもtransform_skip_flagが無効である場合、LfnstNotTsFlagの値は「1」となる。
本実施形態において、上述のLfnstNotTsFlagの代入条件式を削除した理由は、LfnstNotTsFlagの代入条件式に含まれるtransform_skip_flagの値がtramsform_tree関数内で対象TUごとに特定されるためである。
本実施形態においては、LfnstNotTsFlagの初期化処理をtramsform_tree関数の呼び出し前に設け、tramsform_tree関数内で逐次LfnstNotTsFlagの値の更新判定を行う(詳細は後述する)ことで、より正確なSyntaxの復号処理順序を構成している。
(LfnstNotTsFlagの更新判定条件)
以下、図10及び図11を参照して、本実施形態に係るLfnstNotTsFlagの更新判定条件について説明する。図10及び図11は、transform_unit関数における一部処理を抜粋した図であり、図10は、非特許文献1に記載の公知のLfnstNotTsFlagの更新判定条件について示す図であるのに対して、図11は、本実施形態に係るLfnstNotTsFlagの更新判定条件について示す図である。
図11では、対象ブロックを構成する輝度ブロック及び色差ブロックのtransform_skip_flagの復号後に、LfnstNotTsFlagの更新判定条件式及びLfnstNotTsFlagの更新処理が追加されており、さらに呼び出されるresidual_coding関数内の引数にtreeTypeが追加されている。具体的には、以下の通りである。
ここで、transform_skip_flagが復号されない場合は、transform_skip_flagの値は、暗黙的に「0」と推定される。
第1に、輝度ブロックの場合、当該輝度ブロックに対するtransform_skip_flag(transform_skip_flag[x0][y0][0])が有効な場合、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新する。それ以外の場合は、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新しない。
第2に、Cb成分の色差ブロックの場合、当該色差ブロックに対するtransform_skip_flag(transform_skip_flag[x0][y0][1])が有効であり且つtreeTypeがDUAL_TREE_CHROMAである場合、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新する。それ以外の場合は、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新しない。
第3に、Cr成分の色差ブロックの場合、当該色差ブロックに対するtransform_skip_flag(transform_skip_flag[x0][y0][2])が有効であり且つtreeTypeがDUAL_TREE_CHROMAである場合、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新する。それ以外の場合は、LfnstNotTsFlagの値を「0」に更新しない。
residual_coding関数の引数にtreeTypeを追加した理由は後述する。
上述のLfnstNotTsFlagの更新条件の追加によれば、以下のような効果が期待される。
従来技術では、上述の通り、シングルツリーの対象ブロックを構成する輝度ブロック及び色差ブロックのいずれか1つにおいてtransform_skip_flagが有効である場合に、LfnstNotTsFlagの値が「0」となるように設計されていた。これは、二次変換が適用不可なシングルツリーの色差ブロックに対して変換スキップが適用されているか否かについても考慮して、lfnst_idxの復号要否について判定することを意味する。
しかし、シングルツリーの色差ブロックに対しては、lfnst_idxの値によらずに二次変換は適用不可であるため、シングルツリーの色差ブロックブロックに対して変換スキップが適用されているか否かについて考慮することは、不要にシングルツリーの輝度ブロックに対する二次変換の適用率を減少させ、符号化性能の向上を低下させる可能性がある。
そのため、本実施形態では、上述のように、対象ブロックのtransform_skip_flag及びtreeTypeによるLfnstNotTsFlagの更新判定条件を追加することで、LfnstNotTsFlagの更新対象をシングルツリーの輝度ブロック、デュアルツリーの輝度ブロック及びデュアルツリーの色差ブロックに限定する。これにより、シングルツリーの輝度ブロックに対する二次変換の適用率の増加、ひいては符号化性能の向上効果が期待される。
(LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件)
以下、図8、図9及び図12~図14を参照して、本実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件について説明する。
図12及び図13は、residual_coding関数における一部処理を抜粋した図であり、図8及び図12は、非特許文献1に記載の公知のLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの初期化処理及び更新判定条件についてそれぞれ示す図であるのに対して、図9及び図13は、本実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの初期化処理及び更新判定条件についてそれぞれ示す図である。
図8及び図9に示すように、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffは、lfnst_idxの復号要否についての判定条件に含まれる内部パラメータである。それぞれの意味については、後述する。
図8及び図9に示すように、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの初期化処理は、coding_unit関数内のtransform_tree関数の直前に設けられる。図8及び図9に示すように、それぞれの初期値は、LfnstDcOnly=1、LfnstZeroOutSigCoeff=1である。なお、図8と図9に示すように、両者の初期化処理は、同じである。
図12及び図13に示すように、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffは、residual_coding関数内で更新判定が行われる。
本実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件では、図13に示すように、残差符号化を行う対象ブロックのカラーコンポーネント(Y、Cb及びCrのいずれか)を特定するカラーコンポーネントインデックス(cIdx)及びtreeTypeによる条件式が追加されている。
また、かかる条件式において、従来技術では、residual_coding関数内で使用されていなかったtreeTypeを使用するために、residual_coding関数の引数にtreeTypeが追加されている。
ここで、図14を参照して、本実施形態に係るLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffについて説明する。
図14は、3種類のブロックサイズにおける変換係数のスキャン順を示している。図14(a)は、高さ及び横幅が4×4画素のブロックに対する変換係数のスキャン順序を示し、図14(b)は、高さ及び横幅が8×8画素のブロックに対する変換係数のスキャン順序を示し、図14(c)は、高さ及び横幅がそれぞれ4画素以上であり且つ図14(a)及び図14(b)で示すブロック以外のブロック(ただし、高さ及び横幅は、制御データで規定される変換ブロックサイズの最大値以下であるブロック)に対する変換係数のスキャン順序を示している。
変換係数のスキャン順序は、公知の処理内容を用いるため、具体的な説明は省略するが、概要は以下の通りである。
変換ブロックを高周波成分からDC成分方向に向けて、4×4画素のサブブロック単位で斜め方向にスキャンする。ここで、降順方向が、高周波成分を示す。つまり、DC成分のスキャン順序は、図14に示す通り、「0」ある。
図8及び図9に示すlfnst_idxの復号条件から見て分かるように、LfnstDcOnlyの値が「0」である場合で(対象ブロックがイントラ細分割モードである場合を除く)、且つ、LfnstZeroOutSigCoeffの値が「1」である場合、対象ブロックに対してlfnst_idxが復号される。
LfnstDcOnlyは、変換ブロックにおいて、非零係数(有意係数)がDC成分のみに発生する場合、すなわち、非零係数終端位置(lastScanPos)がDC成分のスキャン順序にある場合を特定する内部パラメータである。
具体的には、非零係数がDC成分のみにある変換ブロックに対して二次変換は適用されない。換言すると、lastScanPosの値が「0」より大きい場合、すなわち、非零係数終端位置がAC成分にある場合は、LfnstDcOnlyの値を「0」に更新する。
なお、本判定が含まれる図12及び図13に示す条件式において、その他に含まれる判定、すなわち、1つ以上の非零係数を有する最終サブブロック位置(lastScanBlock)、変換ブロックサイズ及びtransform_skip_flagについては、公知の判定に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
LfnstZeroOutSigCoeffは、変換ブロックにおいて非零係数(有意係数)が二次変換の適用時に発生し得ない領域に発生するかどうかを特定する内部パラメータである。
具体的には、対象ブロックに対して二次変換が適用される場合、図14の灰色以外で示した領域(白抜きされた領域)においては非零係数が発生し得ない。すなわち、かかる領域に非零係数が1つ以上発生する場合は、対象ブロックに対して二次変換が適用されないことが自明となるため、LfnstZeroOutSigCoeffの値を「0」に更新する。
ここで、非零係数が発生し得ない領域は、図14に示すように、変換ブロックサイズによって可変するが、具体的な範囲については、非特許文献1と同じ範囲に準ずることができるため、説明は省略する。
なお、本判定が含まれる図12及び図13に示す条件式において、その他に含まれる判定、すなわち、1つ以上の非零係数を有する最終サブブロック位置(lastScanBlock)及び変換ブロックサイズについては、公知の判定に準ずることができるため、具体的な説明は省略する。
以下で、従来技術におけるLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件と本実施形態におけるLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件との差分について説明する。
本実施形態においては、図13に示すように、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件に入る前で、対象ブロックのcIdx及びtreeTypeに基づいて、そもそもこれらの更新判定条件に入るか否かについての判定を追加した。
具体的には、cIdxの値が「0」である場合又はtreeTypeがDUAL_TREE_CHROMAを示す場合、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件に入る。それ以外の場合は、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定条件に入らない。
これは、LfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffの更新判定処理を、シングルツリーの輝度ブロック、デュアルツリーの輝度ブロック及びデュアルツリーの色差ブロックに限定することを意味する。
従来技術では、上述のtransform_skip_flagと同様に、lfnst_idxによらずに、二次変換が適用されないシングルツリーの色差ブロックにおいてもLfnstDcOnly及びLfnstZeroOutSigCoeffが考慮されていたが、かかる追加の判定により、シングルツリーの輝度ブロックに対する二次変換の適用率の増加、ひいては、符号化性能の向上効果が期待される。
<変更例>
以下、図15~図17を参照して、本実施形態に係るシングルツリーで発生する局所的デュアルツリー(ローカルデュアルツリー)の色差ブロックに対する二次変換の適用禁止に関する変更例について説明する。
図15及び図16は、非特許文献1に記載の公知のcoding_tree_unit関数及びcoding_tree関数における一部処理を抜粋した図である。
図15に示されるように、対象CTUにおいて一旦シングルツリーで分割すると判定された場合、coding_tree_unit関数内からcoding_tree関数が呼び出される際に、ブロック分割ツリー構造種別(treeTypeCurr)は、シングルツリー(SINGLE_TREE_MODE_TYPE_ALL)であると指定される。
一方、図16に示されるように、CUの再帰的な分割処理が進む過程において、イントラモードの対象ブロックにおいて、輝度では分割可能であるが、色差では分割不可能なブロックサイズとなった場合(例えば、8×16画素のブロックにおいて、輝度成分はTT分割できるが、色差成分はTT割できない場合)、局所的に当該ブロックはデュアルツリー構造になる。
このとき、図16に示されるように、対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別は、coding_tree関数内の引数であるtreeTypeをデュアルツリー(DUAL_TREE_CHROMA)に上書きした上で再帰的に呼び出される。
しかしながら、シングルツリーである対象フレーム又は対象CTUにおいて、このように局所的に発生するデュアルツリー(ローカルデュアルツリー)の色差ブロックに対して二次変換が適用される場合、図7で示したブロック分割ツリー構造種別、ブロック種別及び二次変換の適用可不可の対応関係の一貫性がなくなってしまう。
そのため、本実施形態では、図17に示すように、lfnst_idxの復号判定条件に、対象CTUがシングルツリーである場合に局所的に発生するデュアルツリーの色差ブロックに対して、lfnst_idxを復号しないという制約を追加する。
具体的には、図17に示すように、内部パラメータであるLfnstNotLocalDualTreeChromaFlagの代入条件式及び当該内部パラメータをLfnst_idxの復号条件に追加する。ここで、LfnstNotLocalDualTreeChromaFlagは、treeType、slice_type及びqtbtt_dual_tree_intra_flagを用いて導出され、対象ブロック(対象CU)のブロック分割ツリー構造種別(treeType)がローカルデュアルツリーの色差ブロックであるかを特定可能である。
かかる内部パラメータが「0」である場合は、対象ブロック(対象CU)がローカルデュアルツリーの色差ブロックであると特定されるため、lfnst_idxは復号しないと判定する。これにより、上述のローカルデュアルツリーの色差ブロックに対する二次変換の適用を制限することができる。
本実施形態によれば、対象ブロックのツリータイプ(treeType)とコンポーネントインデックス(cIdx)を用いて、輝度ブロック又はデュアルツリーの色差ブロックに対してのみ、lfnst_idxの復号要否についての判定に係る対象ブロックの変換スキップ適用有無を集約するフラグ(LfnstNotTsFlag)及び対象ブロックの非零係数発生位置情報に基づく2つのフラグ(LfnstDcOnly、LfnstZeroOutSigCoeff)の値が更新されているか否かについて判定することで、以下の効果が期待できる。
- シングルツリーの輝度ブロックに対して、lfnst_idxの復号要否の判定条件に係る不要な制約を緩和することが期待できる。
- シングルツリーの輝度ブロックに対する二次変換の適用率を増加させられるため、符号化性能の向上効果が期待できる。
また、本実施形態によれば、対象ブロックのツリータイプ(treeType)、スライスタイプ(slice_type)及び対象フレームまたは対象CTUのツリータイプ(qtbtt_dual_tree_intra_flag)を用いて、シングルツリーにおいて局所的に現れるデュアルツリーの色差ブロックに対して、二次変換の適用を禁止することにより、シングルツリーのフレームに存在する色差ブロックに対して一貫して二次変換の適用を禁止することができる。
上述の画像符号化装置100及び画像復号装置200は、コンピュータに各機能(各工程)を実行させるプログラムであって実現されていてもよい。
なお、上述の各実施形態では、本発明を画像符号化装置100及び画像復号装置200への適用を例にして説明したが、本発明は、これのみに限定されるものではなく、画像符号化装置100及び画像復号装置200の各機能を備えた画像符号化システム及び画像復号システムにも同様に適用できる。
10…画像処理システム
100…画像符号化装置
111、241…インター予測部
112、242…イントラ予測部
121…減算器
122、230…加算器
131…変換・量子化部
131A…一次変換部
131B…二次変換部
131C…量子化部
132、220…逆変換・逆量子化部
140…符号化部
150、250…インループフィルタ処理部
160、260…フレームバッファ
200…画像復号装置
210…復号部
220A…逆量子化部
220B…逆二次変換部
220C…逆一次変換部

Claims (4)

  1. 画像復号装置であって、
    二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号するように構成されている復号部を備え、
    前記復号部は、
    対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定するように構成されており、
    前記対象ブロックの非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグにより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定するように構成されており、
    LfnstDcOnly、LfnstZeroSigOutCoeffFlagの更新判定条件において、前記対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスを追加することで、前記対象ブロックがシングルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、又は、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ色差ブロックである場合に、前記所定のフラグを更新するように構成されていることを特徴とする画像復号装置。
  2. 画像復号装置であって、
    二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号するように構成されている復号部を備え、
    前記復号部は、
    対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定するように構成されており、
    前記対象ブロックの非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグにより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定するように構成されており、
    前記対象ブロックのツリータイプ、前記対象ブロックのスライスタイプ及び前記対象ブロックが属する対象フレームのツリータイプに基づいて、前記対象ブロックが局所的デュアルツリーであり且つ色差ブロックであるか否かを判定し、前記対象ブロックが前記局所的デュアルツリーであり且つ色差ブロックである場合は、前記二次変換インデックスを復号しないように構成されていることを特徴とする画像復号装置。
  3. 画像復号方法であって、
    二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号する工程を有し、
    前記工程において、
    対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定し、
    前記対象ブロックのブロックサイズ、非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定し、
    LfnstDcOnly、LfnstZeroSigOutCoeffFlagの更新判定条件において、前記対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスを追加することで、前記対象ブロックがシングルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、又は、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ色差ブロックである場合に、前記所定のフラグを更新することを特徴とする画像復号方法。
  4. コンピュータを、画像復号装置として機能させるプログラムであって、
    前記画像復号装置は、二次変換が適用されているか否かについて特定する二次変換インデックスを復号するように構成されている復号部を備え、
    前記復号部は、
    対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスに基づいて、前記対象ブロックのブロック分割ツリー構造種別及びコンポーネント種別を特定するように構成されており、
    前記対象ブロックのブロックサイズ、非零係数の発生位置情報及び変換スキップフラグより導出される所定のフラグに基づいて、前記二次変換インデックスの復号要否について判定するように構成されており、
    LfnstDcOnly、LfnstZeroSigOutCoeffFlagの更新判定条件において、前記対象ブロックのツリータイプ及びコンポーネントインデックスを追加することで、前記対象ブロックがシングルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ輝度ブロックである場合、又は、前記対象ブロックがデュアルツリーであり且つ色差ブロックである場合に、前記所定のフラグを更新するように構成されていることを特徴とするプログラム。
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