JP7360136B2 - 板状建築資材、積層板、および板状建築資材の製造方法 - Google Patents

板状建築資材、積層板、および板状建築資材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐火性を有しつつ軽量化された板状建築資材、積層板、および板状建築資材の製造方法に関する。
従来、住宅やオフィスなど建築物の壁や天井に用いられる板状建築資材として、石膏を主成分とする石膏ボードが知られている(特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載されているような石膏ボードを用いて間仕切壁を構成する場合、耐火構造の構造方法が建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第七号で規定されている。詳細には、平成12年建設省告示第1399号により、間柱及び下地を木材又は鉄材で造る場合の防火被覆の1つとして「強化せっこうボードを2枚以上張ったもので、その厚さの合計が42mm以上のもの」と規定されている。そして、その規定に対して建築分野においては、21mm厚の石膏ボードを2枚用いることが通例とされている。
再表2019-082433号公報
しかしながら、21mm厚の石膏ボードが2枚となると、重量が大きくなるため、施工上の負担が大きく、人件費も高くなるという事態に陥ることがある。また、壁構造全体が厚くなると、例えば壁と壁との間が狭くなり、建築物室内の空間が狭くなることもあり得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、その課題とするところは、耐火性を有しつつ軽量化された板状建築資材、積層板、および板状建築資材の製造方法を提供することである。
本発明に係る板状建築資材は、
ホウ酸が主成分であり、ホウ酸同士をつなぐためのバインダー剤として石膏、しっくい、水ガラス、またはセラミックの少なくとも1つが含有され
比重が0.70以上0.95以下であることを特徴とする。
本発明によれば、板状建築資材の耐火性を有しつつ軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る板状建築資材の斜視図である。 耐火性検証実験1の様子を模式的に表した説明図である。 試料の名称と、材質、および厚さとの関係を示す表である。 製作石膏ボード、およびホウ酸ボードの製造過程で用いられた各原材料の重量、ならびにホウ酸の重量を100部としたときの各原材料の重量の割合(配合割合)を示す表である。 製作石膏ボード、およびホウ酸ボードに含まれるホウ酸の重量を100部としたときの石膏の重量の割合(配合割合)、ならびに製作石膏ボード、およびホウ酸ボードの比重を示す表である。 各試料をコーンカロリーメーターで燃焼し、合板の表面温度が約200度に到達するまでの温度推移を表したグラフである。 (A)は、模式的に表した試験体の正面図であり、(B)は、模式的に表した試験体20の右側面図であり、(C)は、模式的に表した試験体の平面図である。 パーティクルボードの割り付けを表す説明図である。 下張りボードの割り付けを表す説明図である。 上張りボードの割り付けを表す説明図である。 模式的に表した枠組材の正面図である。 耐火性検証実験2に係る経過時間と加熱温度との関係を表す標準加熱曲線である。 パーティクルボードの温度計測位置を表す説明図である。 下張りボードの温度計測位置を表す説明図である。 (A)は、パーティクルボード、および下張りボードの各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフを表す図であり、(B)は、パーティクルボードの各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフを表す図である。 (A)は、パーティクルボードの各温度計測位置、および前回試験体の各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフを表す図であり、(B)は、パーティクルボード、および前回試験体の経過時間と各温度計測位置での温度の平均との関係を示すグラフを表す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る板状建築資材1について説明する。図1は、板状建築資材1を示す斜視図である。板状建築資材1は、住宅やオフィスなど建築物の壁や天井に用いられる内装材であり、全体として正面視矩形状に成形されている。なお、板状建築資材1の正面視形状・寸法は特に限定されず、用途や目的に応じて適宜に設定可能である。
板状建築資材1はホウ酸を主成分とする。そして、板状建築資材1には、ホウ酸の他に、ホウ酸同士をつないでホウ酸の成形性を付与するためのバインダー剤、化学混和剤、接着剤、および泡剤が含まれている。また、後述するように、板状建築資材1は、ホウ酸に、バインダー剤、水、分散作用により流動性を改善するための化学混和剤、および接着剤に係る原材料を混入して攪拌し、泡剤に係る原材料を添加して製造されている。
本実施形態では、バインダー剤は石膏で構成されている。そして、石膏の原材料として、焼石膏が用いられる。板状建築資材1の製造過程におけるホウ酸と焼石膏との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、焼石膏が45~75部であることが好ましい。さらには、ホウ酸を100部とした場合に、焼石膏が50~70部であることがより一層好ましい。
Figure 0007360136000001
また、板状建築資材1に含まれる石膏の原材料は焼石膏であるが、板状建築資材1の製造過程において、次の式1に示すように焼石膏が水と反応することによって石膏となる。この式1によると、完成品としての板状建築資材1に含まれる石膏の重量は、製造過程において投入された焼石膏の重量の約1.2倍となる。したがって、板状建築資材1におけるホウ酸と石膏との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、石膏が54~90部であることが好く、さらには、石膏が60~84部であることがより一層好ましい。
なお、石膏の種類としては、市販の既製品であってもリサイクル品であってもよい。また、板状建築資材1に含まれるバインダー剤は、石膏に限られない。例えば、バインダー剤を、しっくい、セメント、水ガラス、およびセラミックなどの他の無機系材料にしてもよい。さらに、バインダー剤を、でんぷん、にかわ、酢酸ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、またはウレタンゴム系などの有機系材料にしてもよい。
また、本実施形態では、接着剤はポリビニルアルコールで構成されている。そして、ポリビニルアルコールの原材料として、濃度5%のポリビニルアルコール水溶液が用いられる。板状建築資材1の製造過程におけるホウ酸と濃度5%のポリビニルアルコール水溶液との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、濃度5%のポリビニルアルコール水溶液が4~15部であることが好ましい。さらには、ホウ酸を100部とした場合に、濃度5%のポリビニルアルコール水溶液が5~11部であることがより一層好ましい。なお、接着剤の種類としては、ポリビニルアルコールに限定されない。例えば、接着剤をデンプンなどの他の水溶性の熱可塑性樹脂にしてもよい。
さらに、本実施形態では、化学混和剤はポリカルボン酸型高分子界面活性剤からなる減水剤で構成されている。そして、ポリカルボン酸型高分子界面活性剤の原材料として、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液が用いられる。板状建築資材1の製造過程におけるホウ酸と濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液が4~10部であることが好ましい。さらには、ホウ酸を100部とした場合に、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液が5~8部であることがより一層好ましい。なお、減水剤の種類としては、ポリカルボン酸型高分子界面活性剤に限定されない。例えば、減水剤を、ナフタリン系、アミノスルホン酸系、メラミン系、ポリオール複合体、リグニンスルホン酸塩ならびにその誘導体、オキシカルボン酸塩などの他の化合物にしてもよい。また、化学混和剤の種類としては、減水剤に限定されない。例えば、化学混和剤を、AE剤(Air Entraining Agent:空気連行剤)、AE減水剤、高性能AE減水剤、または流動化剤にしてもよい。
また、本実施形態では、内部に空気泡を導入させるための泡剤は陰イオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)からなる起泡剤で構成されている。そして、陰イオン性界面活性剤の原材料として、濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液が用いられる。板状建築資材1の製造過程におけるホウ酸と濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液が0.5~6.0部であることが好ましい。さらには、ホウ酸を100部とした場合に、濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液が1.0~4.0部であることがより一層好ましい。なお、起泡剤の種類としては、陰イオン性界面活性剤に限定されない。例えば、起泡剤を、両性界面活性剤などの他の界面活性剤にしてもよい。また、泡剤の種類としては、起泡剤に限定されない。例えば、泡剤を、有機系化学発泡剤や無機系化学発泡剤にしてもよい。
さらに、本実施形態では、板状建築資材1の製造過程において水が用いられる。板状建築資材1の製造過程におけるホウ酸と水との配合割合としては、重量比でホウ酸を100部とした場合に、水が45~75部であることが好ましい。さらには、ホウ酸を100部とした場合に、水が50~70部であることがより一層好ましい。なお、水の種類は特に限定されないが、水道水、ミネラルウォーター、または処理水を用いてもよい。
以上のように組成された板状建築資材1の比重は0.70以上0.95以下であることが望ましい。さらには、板状建築資材1の比重は、0.75以上0.90以下であることが望ましい。
ここで、ホウ酸を主成分とした板状建築資材1の耐火性について説明する。ホウ酸が加熱された場合の反応を表す式を式2に示す。
Figure 0007360136000002
ホウ酸は加熱分解により水を生成する。式2に示すように、ホウ酸は、まずは、100度~130度で熱分解によってメタホウ酸に変化する。なお、式で表していないが、その後、さらに加熱されることによって、約140度で沸点分解によりメタホウ酸が四ホウ酸(H)に変化し、さらには約300度でメタホウ酸がガラス状酸化ホウ素(B)に変化するので、ホウ酸は不燃および耐火性能が要求される建材の主成分となり得る。なお、ホウ酸自体は粉末であるため、上述したように石膏などのバインダー剤でボード化(成形)する必要がある。
また、ホウ酸、および石膏のそれぞれを同一重量で加熱した場合、ホウ酸を加熱した後に生成される水の重量は、石膏を加熱した後に生成される水の重量の1.85倍である。したがって、ホウ酸を主成分とする板状建築資材1によれば、前述の特許文献1のような石膏ボードに比べて薄くしても石膏ボードと同等レベルの不燃および耐火性能を有することになる。すなわち、板状建築資材1は、耐火性を有しつつ、石膏ボードの場合に比べて厚さを薄くして軽量化は図ることができる。
次に、板状建築資材1の製造方法について説明する。板状建築資材1の製造方法は、例えば、まずは、適切な分量でサイロに投入された粉状態のホウ酸と焼石膏(石膏)とを攪拌させる第1工程(粉剤攪拌工程)を有する。また、板状建築資材1の製造方法は、第1工程に並行して、適切な分量でサイロとは別のタンクに投入された水、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液(化学混和剤)、および濃度5%のポリビニルアルコール水溶液(接着剤)を攪拌させる第2工程(液剤攪拌工程)を有する。なお、以下において、第1工程で攪拌される「粉状態のホウ酸と焼石膏」のことを「構成粉剤」と称し、第2工程でサイロとは別のタンクに投入される「水、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液、および濃度5%のポリビニルアルコール水溶液」のことを「構成液剤」と称する。
さらに、板状建築資材1の製造方法は、板状建築資材1の原材料となるホウ酸、焼石膏、水、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液、および濃度5%のポリビニルアルコール水溶液に対して第1工程、および第2工程が行われた後の工程として、第1工程で攪拌された構成粉剤と、第2工程で攪拌された構成液剤とを混ぜ合わせる第3工程(混和工程)を有する。例えば、第3工程では、所定のミキサーまで、コンベアー等で構成粉剤を運搬すると共に、配管等で構成液剤を運搬して当該所定のミキサー内で構成粉剤と構成液剤とを混合させるようにしてもよい。
また、板状建築資材1の製造方法は、第3工程の後の工程として、所定のミキサー内で構成粉剤と構成液剤とを混合させるスラリーを攪拌させる第4工程(泡剤投入前スラリー攪拌工程)と、第4工程で攪拌されたスラリーに対して適切な分量の濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液(泡剤)を投入する第5工程(泡剤投入工程)と、第5工程後の濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液が投入されたスラリーを攪拌させる第6工程(泡剤投入後スラリー攪拌工程)とを有する。
さらに、板状建築資材1の製造方法は、第6工程で攪拌されたスラリーを所定のミキサーから排出させた後に当該スラリーを養生させる第7工程(養生工程)を有する。
なお、これらの板状建築資材1の製造方法において投入される板状建築資材1の各種原材料の重量は、前述の好ましいとされる配合割合に基づくものとする。すなわち、重量比でホウ酸を100部とした場合に、焼石膏の重量は50~70部であり、水の重量は50~70部であり、濃度5%のポリビニルアルコール水溶液の重量は5~11部であり、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液の重量は5~8部であり、濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液の重量は1.0~4.0部である。
また、上述の板状建築資材1の製造方法に係る第1工程乃至第7工程は、板状建築資材1の製造方法の一部であり、板状建築資材1を製造するための工程には、第1工程の前や第7工程の後に第1工程乃至第7工程以外の工程が含まれるようにしてもよい。また、板状建築資材1の製造方法には、第1工程から第7工程の間に、第1工程乃至第7工程以外の工程が含まれるようにしてもよい。
次に、上述の板状建築資材1を用いた構造体の耐火性を検証した実験1(耐火性検証実験1)について説明する。図2は、耐火性検証実験1の様子を模式的に表した説明図である。図2に示すように、耐火性検証実験1は、構造体を想定した試験体10を試料にして行われた。試験体10は、合板11、下張りボード12、上張りボード13、およびネジ14で構成されている。合板11の上に、下張りボード12、および上張りボード13を配置し、ネジ14を上張りボード13の上側から締め付けることで、合板11、下張りボード12、および上張りボード13が一体化されている。なお、試験体10は全体で、一辺が略100mmの矩形状になるように成形されている。また、ネジ14の締め付け位置は、上張りボード13の上面の平面略中央である。さらに、ネジ14の長さは45mmである。また、合板11の厚さは24mmである。
耐火性検証実験1として、試験体10をコーンカロリーメーターで加熱し、合板11の表面温度を計測した。詳細には、コーンカロリーメーターの輻射を50kW/m(温度は700度から750度)に設定し、合板11の表面温度が約200度になるまで、コーンカロリーメーターにより試験体10を直上から加熱した。なお、合板11の表面そのものの温度を計測することは困難であるので、合板11の側面に穴を設け、その穴に熱電対のシースを差し込むことによって合板11の表面付近の温度を表面温度として計測した。穴の位置は上端(加熱側)から3mm下方の位置であり、穴の直径は2.1mmであり、穴の深さは30mmである。
まず、試験体10の耐火性の検証のため、試験体10を構成する下張りボード12、ならびに上張りボード13の主成分、および厚さを変更させることによって9種類の試料を準備し、各試料に対する評価項目の比較を行った。耐火性能の評価項目は、合板11の表面温度が約200度に達するまでの時間(200度到達時間)である。
下張りボード12、ならびに上張りボード13の主成分、および厚さを変更することによって各試料の耐火性能の評価項目の比較を行うが、各試料を識別するために主成分、および厚さに応じて各試料に名称を付することとする。そこで、図3に各試料の名称と、材質、および厚さとの関係を示す。
図3に示すように、試験体10の種類は、試料No.01~No.09の9種類である。そして、下張りボード12、および上張りボード13の主成分には、「石膏(製作)」、「石膏(市販)」、および「ホウ酸」の3種類の主成分がある。また、下張りボード12、および上張りボード13の厚さには、「12.5mm」、および「15.0mm」の2種類の厚さがある。
ここで、下張りボード12、および上張りボード13の主成分について説明する。主成分「ホウ酸」は、主成分がホウ酸であるという意味であり、主成分「ホウ酸」からなる下張りボード12、および上張りボード13は、上記の板状建築資材1である。なお、以下において、主成分「ホウ酸」からなる下張りボード12、および上張りボード13のことを「ホウ酸ボード」と称する。耐火性検証実験1に用いられたホウ酸ボードに係るホウ酸と石膏との重量比は56:44(ホウ酸の重量を100部とした場合の石膏の重量が約80部)である。なお、「ホウ酸ボード」は、本実験用に実験室で製作されたものである。そして、ホウ酸ボードの比重は0.74から0.89であった。
また、主成分「石膏(製作)」、および主成分「石膏(市販)」のいずれも主成分が石膏であるという意味である。主成分「石膏(製作)」からなる下張りボード12、および上張りボード13は、本実験用に実験室で製作されたものである。一方、主成分「石膏(市販)」からなる下張りボード12、および上張りボード13は市販されている既製品の石膏ボード(タイガーボード・タイプZ:吉野石膏株式会社製)を適宜に成形したものである。以下において、主成分「石膏(製作)」からなる下張りボード12、および上張りボード13のことを「製作石膏ボード」と称し、主成分「石膏(市販)」からなる下張りボード12、および上張りボード13のことを「市販石膏ボード」と称する。さらに、「製作石膏ボード」と「市販石膏ボード」をまとめて「石膏ボード」と称することもある。なお、製作石膏ボードの比重は0.78から0.82であり、市販石膏ボードの比重は0.78であった。
また、製作石膏ボードは、ホウ酸ボードのホウ酸、および濃度2%の陰イオン性界面活性剤水溶液(泡剤)を除く一部の原材料(焼石膏(石膏)、水、濃度5%のポリビニルアルコール水溶液(接着剤)、濃度3%のポリカルボン酸型高分子界面活性剤水溶液(化学混和剤、水))と同一の原材料を用いて適宜に製作されている。
ここで、ホウ酸ボード、および製作石膏ボードに含まれている原材料の詳細について説明する。本実験におけるホウ酸ボードの原材料として、ホウ酸に「Optibor TG(ユーエス ボラックス インコーポレーテッド製)」を用い、陰イオン性界面活性剤(泡剤)に「エマール270J(花王株式会社製)」の2%水溶液を用いた。また、本実験におけるホウ酸ボード、および製作石膏ボードの原材料として、焼石膏に「桜印焼石膏A級(吉野石膏株式会社製)」を用い、ポリビニルアルコール(接着剤)に「ポリビニルアルコール500(純正化学株式会社製)」の5%水溶液を用い、ポリカルボン酸型高分子界面活性剤(化学混和剤)に「ポイズ520(花王株式会社製)」の3%水溶液を用い、水に水道水を用いた。
また、製作石膏ボード、およびホウ酸ボードの製造過程で用いられた各原材料の重量、ならびにホウ酸の重量を100部としたときの各原材料の重量の割合(配合割合)を図4に示す。また、製作石膏ボード、およびホウ酸ボードに含まれるホウ酸の重量を100部としたときの石膏の重量の割合(配合割合)、ならびに製作石膏ボード、およびホウ酸ボードの比重を図5に示す。なお、図4、および図5に記載の「上張り」は上張りボード13のことであり、「下張り」は下張りボード12のことである。また、「焼石膏」、「ホウ酸」、「5%ポリビニル水」、「3%ポリカルボン酸型高分子界面活性剤水」、「2%陰イオン性界面活性剤水」、「水」は、上記の「桜印焼石膏A級」、「Optibor TG」、「ポリビニルアルコール500の5%水溶液」、「ポイズ520の3%水溶液」、「エマール270Jの2%水溶液」、「水道水」のことである。
ここで、図3に示す試料No.01~No.09に対して行った耐火性検証実験1の結果を図6に示す。図6に示すグラフは、試料No.01~No.09をコーンカロリーメーターのヒーターで加熱し、試料No.01~No.09の合板11の表面温度が約200度に到達するまでの温度推移を表している。また、図6に示すグラフの縦軸は、計測値である合板11の表面温度を表し、横軸は時間(分)を表している。したがって、グラフが右に長くなるほどその試料の耐火性能が高いということになる。
なお、図6に記載された各グラフを示す(01)~(09)のそれぞれは、試料No.01~No.09に対応している。また、図6に記載されたグラフの(参考)は、出願人が公的試験機関(一般財団法人建材試験センター)で1時間の耐火性能試験を行って耐火基準を満たしたものと同一の原材料・厚さからなる試験体(参考試験体)について本実験を行った結果を示すグラフである。参考試験体は、厚さが12.5mmの市販石膏ボード、厚さが15.0mmの市販石膏ボード、厚さが0.03mmのアルミ箔、および厚さが15.0mmの難燃性パーティクルボードを含む。参考試験体においては、表面温度の計測対象として難燃性パーティクルボードが配置され、難燃性パーティクルボードの上に15.0mm厚の市販石膏ボードが配置され、その上に12.5mm厚の市販石膏ボードが配置され、2枚の市販石膏ボードの間にアルミ箔が挿入されている。そして、試験体10と同様に、ネジ14で、難燃性パーティクルボードと2枚の市販石膏ボードとアルミ箔とが一体化されている。また、参考試験体は、試験体10と同様に、全体で1辺が100mmの矩形状に成形されている。なお、参考試験体を構成する市販石膏ボードは、試料No.02~No.03に係る上張りボード13、および下張りボード12を構成する市販石膏ボードと同一である。
次に、図6に示す本実験の結果に基づいて試料No.01~No.09間の評価項目(200度到達時間)の比較を行って耐火性能を検証した結果(検証結果1)を以下に説明する。なお、以下に検証結果を説明する前提として、ホウ酸ボードはホウ酸を主成分とする板状建築資材であり、製作石膏ボード、および市販石膏ボードは石膏を主成分とし、ホウ酸を含まない板状建築資材であることを確認する。
(検証結果1-1)
ホウ酸ボードを含むか否かを基準に、試料No.01~No.09を分けて比較する。ホウ酸ボードを含まない試料No.01~No.03と、ホウ酸ボードを少なくとも一部に含む試料No.04~No.09とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方が遅く、後者の方が合板11の温度上昇を抑えている。
(検証結果1-2)
次に、試料No.01~No.09に対して、上張りボード13、および下張りボード12が同一の厚さ且つ同一の主成分のもので構成される試験体10ごとに、ホウ酸ボードを含むか否かを基準に分けて比較する。厚さが12.5mmの石膏ボードで構成される試料No.01、No.02と、厚さが12.5mmのホウ酸ボードで構成される試料No.04とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方がかなり遅く、後者の方が合板11の温度上昇を大きく抑えている。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、石膏ボードの耐火性能よりも高い。
さらに、厚さが12.5mmの試験体10として、ホウ酸ボードを含まない試料No.01、No.02と、ホウ酸ボードを一枚だけ含む試料No.05とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方が遅く、後者の方が合板11の温度上昇を抑えている。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、石膏ボードの耐火性能よりも高い。
また、厚さが15.0mmの石膏ボードで構成される試料No.03と、厚さが15.0mmのホウ酸ボードで構成される試料No.08とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方がかなり遅く、後者の方が合板11の温度上昇を大きく抑えている。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、石膏ボードの耐火性能よりも高い。
さらに、厚さが15.0mmの試験体10として、ホウ酸ボードを含まない試料No.03と、ホウ酸ボードを一枚だけ含む試料No.09とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方が遅く、後者の方が合板11の温度上昇を抑えている。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、石膏ボードの耐火性能よりも高い。
(検証結果1-3)
次に、試料No.03を基準として、上張りボード13、または下張りボード12の一方の厚さを12.5mmに変更した(薄くした)と捉えて、試料No.03と試料No.06、No.07とを比較すると、前者の200度到達時間よりも、後者の200度到達時間の方がかなり遅く、後者の方が合板11の温度上昇を大きく抑えている。
ここで、試料No.03と試料No.06とは、上張りボード13が厚さ15.0mmの市販石膏ボードで構成されている点で共通している一方、下張りボード12の厚さ、および主成分の点で相違している。具体的な相違点としては、試料No.03の下張りボード12は厚さが15.0mmの市販石膏ボードであり、試料No.06の下張りボード12は厚さが12.5mmのホウ酸ボードである。このように、試料No.03と試料No.06はともに、上張りボード13は厚さが15.0mmの市販石膏ボードで構成されているので、試料No.03と試料No.06との耐火性能の差は下張りボード12に依拠するところ、試料No.06は試料No.03に比べて下張りボード12の厚さが薄いにも関わらず、全体としては、試料No.03に比べて温度上昇が抑えられているということは、下張りボード12の主成分の差が大きく影響していると考えられる。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、市販石膏ボードの耐火性能よりも高い。しかも、試料No.06は、試料No.03に比べて下張りボード12の厚さが薄くなっていてもなお、試料No.03よりも温度上昇を抑えていることから、ホウ酸ボードを使用することによって軽量化できることがわかる。
また、試料No.03と試料No.07とは、上張りボード13が市販石膏ボードであり、下張りボード12の厚さが15.0mmである点で共通している一方、上張りボード13の厚さ、および下張りボード12の主成分の点で相違している。具体的な相違点としては、試料No.03の上張りボード13の厚さは15.0mmであり、下張りボード12は市販石膏ボードであり、試料No.07の上張りボード13の厚さは12.5mmであり、下張りボード12はホウ酸ボードである。このように、上張りボード13の主成分、および下張りボード12の厚さは試料No.07と試料No.03とで同一である中で、試料No.07は、耐火性能に対して、上張りボード13の厚さの点で、試料No.03よりも不利であるにも関わらず、全体としては、試料No.03に比べて温度上昇が抑えられているということは、下張りボード12の主成分の差が大きく影響していると考えられる。したがって、ホウ酸ボードの耐火性能は、市販石膏ボードの耐火性能よりも高い。しかも、試料No.07は、試料No.03に比べて上張りボード13の厚さが薄くてもなお、試料No.03よりも温度上昇を抑えていることから、ホウ酸ボードを使用することによって軽量化できることがわかる。
このように、検証結果1-1~検証結果1-3によると、総じて、ホウ酸ボードの耐火性能は、石膏ボードの耐火性能よりもはるかに高いことがわかる。さらに、ホウ酸ボードを使用することによって、耐火性能を有しつつ、板状建築資材全体の軽量化を図ることができる。
なお、本実験の後に、全ての試験体10(試料No.01~No.09)の合板11の上面を確認したが、いずれの試験体10についても炭化は確認されなかった。このこと(炭火が確認されなかったこと)から、上張りボード13、および下張りボード12の厚さを21mmより薄くしても非加熱側への火災の噴出がないこと、すなわち耐火性能は保たれることが確認された。なお、本実施形態における「炭化」とは、焦げ付いて変色した部分の厚さが0.6mm以上の場合のことをいう。
また、本実験の後に、全ての試験体10(試料No.01~No.09)の下張りボード12の上面を確認した結果、試料No.01について亀裂が確認されたが、試料No.02~No.09については亀裂が確認されなかった。亀裂が生じると、当該亀裂を通じて火炎が非加熱側に噴出するおそれが出てくる。したがって、ホウ酸を主成分とする下張りボード12について亀裂が確認されなかったということは、ホウ酸を主成分とする下張りボード12の厚さを21mmより薄くしても非加熱側への火炎の噴出がないこと、すなわち耐火性能は保たれることが確認された。
また、本実験の後に、ホウ酸ボードを含む試料No.04~No.09の上張りボード13の上面を確認した結果、試料No.04、No.08について亀裂が確認されたが、試料No.05~No.07、No.09については亀裂が確認されなかった。したがって、特に上張りボード13に亀裂が生じることを避ける必要がある場合、そこには市販石膏ボードなどの石膏ボードを使用してもよい。
次に、上述の板状建築資材1を用いた構造体の耐火性を検証した実験2(耐火性検証実験2)について説明する。耐火性検証実験2は、実際の壁を想定した試験体20を用いて行われた。なお、詳細は後述するが、耐火性検証実験2において、試験体20は、一方の表面側から全体的に加熱される。以下においては、試験体20の加熱される側を「表側」とし、表側と反対側を「裏側」とする。
図7(A)は、模式的に表した試験体20の正面図であり、図7(B)は、模式的に表した試験体20の右側面図であり、図7(C)は、模式的に表した試験体20の平面図である。なお、模式的に表した試験体20の背面図は、正面図と同一であり、模式的に表した試験体20の左側面図は、右側面図と同一であり、模式的に表した試験体20の底面図は、平面図と同一であるので、背面図、左側面図、および底面図の図示を省略する。
図7に示すように、試験体20は、全体的に矩形状の2枚の面材20Aのそれぞれが、全体的に矩形状の枠組材20Bの各表面に接合されてなる。すなわち、試験体20では、全体的に矩形状の面材20A、枠組材20B、および面材20Aが積層されている。また、試験体20は全体で、両表面の形状が、鉛直方向長さが3200mmであり、水平方向長さが3000mmである矩形になるように成形されている。
各面材20Aは、全体的に矩形で板状のパーティクルボード21、下張りボード22、および上張りボード23を含む。パーティクルボード21の一方の表面に下張りボード22が接着され、下張りボード22のパーティクルボード21と反対側の表面に上張りボード23が接着されている。また、パーティクルボード21の下張りボード22と反対側の表面に枠組材20Bが接着されている。なお、パーティクルボード21、下張りボード22、および上張りボード23、ならびに枠組材20Bの全体での鉛直方向長さは3200mmであり、パーティクルボード21、下張りボード22、および上張りボード23、ならびに枠組材20Bの全体での水平方向長さは3000mmである。
パーティクルボード21、下張りボード22、および上張りボード23は、同一平面内において複数の板状部材が鉛直方向、および水平方向に並設され、相互に密着した状態で敷き詰められてなる。図8は、パーティクルボード21の割り付けを表す説明図であり、図9は、下張りボード22の割り付けを表す説明図であり、図10は、上張りボード23の割り付けを表す説明図である。
パーティクルボード21は、3枚の第1パーティクル用板状部材21a、3枚の第2パーティクル用板状部材21b、2枚の第3パーティクル用板状部材21c、および2枚の第4パーティクル用板状部材21dを含む。第1パーティクル用板状部材21aの鉛直方向長さは1820mmであり、第1パーティクル用板状部材21aの水平方向長さは910mmである。第2パーティクル用板状部材21bの鉛直方向長さは1380mmであり、第2パーティクル用板状部材21bの水平方向長さは910mmである。第3パーティクル用板状部材21cの鉛直方向長さは1820mmであり、第3パーティクル用板状部材21cの水平方向長さは135mmである。第4パーティクル用板状部材21dの鉛直方向長さは1380mmであり、第4パーティクル用板状部材21dの水平方向長さは135mmである。
第1パーティクル用板状部材21a~第4パーティクル用板状部材21dは、厚さが9mmの市販のパーティクルボード(日本ノボパン工業株式会社製、商品名:novopanSTPII)が適宜に成形されてなる。
パーティクルボード21では、3枚の第1パーティクル用板状部材21aが水平方向に並設され、3枚の第1パーティクル用板状部材21aの上に3枚の第2パーティクル用板状部材21bが水平方向に並設されている。また、左側に配置された第1パーティクル用板状部材21aの左隣に第3パーティクル用板状部材21cが並設され、右側に配置された第1パーティクル用板状部材21aの右隣に第3パーティクル用板状部材21cが並設されている。同様に、左側に配置された第2パーティクル用板状部材21bの左隣に第4パーティクル用板状部材21dが並設され、右側に配置された第2パーティクル用板状部材21bの右隣に第4パーティクル用板状部材21dが並設されている。
なお、図示しないが、パーティクルボード21は、鉄丸釘(CN50)(若井産業株式会社製、品番:WCN5005、全長:50mm、JIS A 5508 2009)によって適宜に枠組材20Bに留付けされている。詳細には、第1パーティクル用板状部材21a、および第3パーティクル用板状部材21cは、左右の側端部、および下端部において周方向に100mm以下の所定間隔で、鉄丸釘によって枠組材20Bに留付けされている。第2パーティクル用板状部材21b、および第4パーティクル用板状部材21dは、左右の側端部、および上端部において周方向に100mm以下の所定間隔で鉄丸釘によって枠組材20Bに留付けされている。また、第1パーティクル用板状部材21a、および第2パーティクル用板状部材21bは、左右方向中央部において鉛直方向に200mm以下の所定間隔で鉄丸釘によって枠組材20Bに留付けされている。
下張りボード22は、30枚の第1下張り用板状部材22a、10枚の第2下張り用板状部材22b、12枚の第3下張り用板状部材22c、および4枚の第4下張り用板状部材22dを含む。第1下張り用板状部材22aの鉛直方向長さは455mmであり、第1下張り用板状部材22aの水平方向長さは455mmである。第2下張り用板状部材22bの鉛直方向長さは227.5mmであり、第2下張り用板状部材22bの水平方向長さは455mmである。第3下張り用板状部材22cの鉛直方向長さは455mmであり、第3下張り用板状部材22cの水平方向長さは362.5mmである。第4下張り用板状部材22dの鉛直方向長さは227.5mmであり、第4下張り用板状部材22dの水平方向長さは362.5mmである。
第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dは、試料No.09に係る下張りボード12と同様に、実験室で製作されたものである。そして、試料No.09に係る下張りボード12と同様に、第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dの主成分はホウ酸であり、第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dの厚さは15mmである。さらに、第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dの原材料、およびホウ酸と焼石膏との配合割合は、試料No.09に係る下張りボード12と同一である。ただし、ホウ酸、および焼石膏以外の原材料の配合割合が試料No.09に係る下張りボード12と少し異なる。具体的には、第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dの各原材料の重量としては、焼石膏が1400g、ホウ酸が2100g、水が1271g、5%ポリビニル水が140g、3%ポリカルボン酸型高分子界面活性剤が140g、2%陰イオン性界面活性剤水が84gである。
下張りボード22では、30枚の第1下張り用板状部材22aが鉛直方向に6枚且つ水平方向に5枚の配置で中央に並設されている。30枚の第1下張り用板状部材22aの上下のそれぞれには第2下張り用板状部材22bが5枚ずつ水平方向に並設されている。同様に、30枚の第1下張り用板状部材22aの左右のそれぞれには第3下張り用板状部材22cが6枚ずつ鉛直方向に並設されている。そして、下側の5枚の第2下張り用板状部材22bの左右であって、左側、および右側の6枚の第3下張り用板状部材22cの下には、第4下張り用板状部材22dが1枚ずつ配置されている。同様に、上側の5枚の第2下張り用板状部材22bの左右であって、左側、および右側の6枚の第3下張り用板状部材22cの上には、第4下張り用板状部材22dが1枚ずつ配置されている。
なお、図示しないが、下張りボード22は、ステープル(株式会社マキタ社製、品番:422j、幅:4mm、長さ:22mm、材質:鉄)によって適宜にパーティクルボード21に留付けされている。詳細には、第1下張り用板状部材22aは、四隅、各端部の中央、および中心でステープルによってパーティクルボード21に留付けされている。第2下張り用板状部材22b、および第4下張り用板状部材22dは、四隅、および上下端部の中央でステープルによってパーティクルボード21に留付けされている。第3下張り用板状部材22cは、四隅、上下端部の中央、外側の側端部の中央、および中心でステープルによってパーティクルボード21に留付けされている。
上張りボード23は、3枚の第1上張り用板状部材23a、3枚の第2上張り用板状部材23b、2枚の第3上張り用板状部材23c、および2枚の第4上張り用板状部材23dを含む。第1上張り用板状部材23aの鉛直方向長さは1820mmであり、第1上張り用板状部材23aの水平方向長さは910mmである。第2上張り用板状部材23bの鉛直方向長さは1380mmであり、第2上張り用板状部材23bの水平方向長さは910mmである。第3上張り用板状部材23cの鉛直方向長さは1820mmであり、第3上張り用板状部材23cの水平方向長さは135mmである。第4上張り用板状部材23dの鉛直方向長さは1380mmであり、第4上張り用板状部材23dの水平方向長さは135mmである。
第1上張り用板状部材23a~第4上張り用板状部材23dは、試料No.09に係る上張りボード13と同様に、市販されている既製品の石膏ボード(タイガーボード・タイプZ:吉野石膏株式会社製)で構成されている。すなわち、第1上張り用板状部材23a~第1上張り用板状部材23dの主成分は石膏(市販)である。そして、試料No.09に係る上張りボード13と同様に、第1上張り用板状部材23a~第1上張り用板状部材23dの厚さは15mmである。したがって、第1上張り用板状部材23a~第4上張り用板状部材23dと、試料No.09に係る上張りボード13とは、基本的には同一仕様である。
上張りボード23では、3枚の第1上張り用板状部材23aが水平方向に並設され、3枚の第1上張り用板状部材23aの上に3枚の第2上張り用板状部材23bが水平方向に並設されている。また、左側に配置された第1上張り用板状部材23aの左隣に第3上張り用板状部材23cが並設され、右側に配置された第1上張り用板状部材23aの右隣に第3上張り用板状部材23cが並設されている。同様に、左側に配置された第2上張り用板状部材23bの左隣に第4上張り用板状部材23dが並設され、右側に配置された第2上張り用板状部材23bの右隣に第4上張り用板状部材23dが並設されている。
なお、図示しないが、上張りボード23は、石こうボードビス(若井産業株式会社製、品番:SBR38T、呼び径:3.8mm、全長:38mm、材質:鉄)によって適宜に下張りボード22に留付けされている。詳細には、第1上張り用板状部材23a、および第3上張り用板状部材23cは、左右の側端部、および下端部において周方向に150mm以下の所定間隔で、石こうボードビスによって下張りボード22に留付けされている。第2上張り用板状部材23b、および第4上張り用板状部材23dは、左右の側端部、および上端部において周方向に150mm以下の所定間隔で石こうボードビスによって下張りボード22に留付けされている。また、第1上張り用板状部材23a、および第2上張り用板状部材23bは、左右方向中央部において鉛直方向に200mm以下の所定間隔で石こうボードビスによって下張りボード22に留付けされている。
図11は、模式的に表した枠組材20Bの正面図である。図11に示すように、枠組材20Bは、木製の枠部材24、および断熱性を有する断熱材25を含む。枠部材24は、全体的に、縦長矩形状の第1開口部24aが水平方向に6つ形成され、且つ、縦長矩形状の第2開口部24bが、各第1開口部24aの上側に1つずつ形成されているような格子状となるように構成されている。そして、各第1開口部24aには、同一形状の第1断熱材25a(断熱材25)が嵌め込まれている。同様に、第2開口部24bには、同一形状の第2断熱材25b(断熱材25)が嵌め込まれている。
第1断熱材25a、および第2断熱材25bの材質は、断熱性を有していれば適宜に設定可能であるが、例えば、第1断熱材25a、および第2断熱材25bは、鉱物繊維で構成されている。なお、本実験では、第1断熱材25a、および第2断熱材25bとして、市販されている既製品の断熱材(ニチアス株式会社製、商品名:ホームマットF)が使用された。また、枠部材24の厚さは89mmであり、第1断熱材25a、および第2断熱材25bの厚さは50mmである。そして、第1断熱材25a、および第2断熱材25bの一方の表面は、枠部材24の表側の表面と面一状態になっている。
ところで、耐火性検証実験2では、まずは、所定の試験用の炉(試験炉)の中に板状の試験体20を入れて、水平面に直交する姿勢で固定した。次いで、試験炉に密閉された試験体20を一方の表面側から全体的に1時間加熱した。そして、加熱を停止した後も、密閉状態のまま試験体20を2時間放置した。
試験体20への加熱条件としては、炉内温度がJIS A 1304の標準加熱曲線に沿うように調整した。耐火性検証実験2に係る経過時間と加熱温度との関係を表す標準加熱曲線を図12に示す。
そして、耐火性検証実験2では、表側に配置された面材20Aのパーティクルボード21の表面温度、および下張りボード22の表面温度を複数箇所で計測した。すなわち、表側に配置された面材20Aのパーティクルボード21の表面、および下張りボード22の表面には、温度を計測するセンサー(温度センサー)が複数設置されている。したがって、温度センサーの設置位置が、パーティクルボード21の表面、および下張りボード22の表面の温度計測位置となる。
パーティクルボード21の温度計測位置を図13に表す。図13に示すように、パーティクルボード21の温度計測位置として、表側から見て、パーティクルボード21の右端から590mm且つ上端から780mmの位置(PT1)と、右端から590mm且つ下端から780mmの位置(PT2)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ上端から780mmの位置(PT3)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ下端から780mmの位置(PT4)と、左端から590mm且つ上端から780mmの位置(PT5)と、左端から590mm且つ下端から780mmの位置(PT6)と、右端から590mm且つ上端から1380mmの位置(PT7)と、右端から1272.5mm且つ上端から1900mmの位置(PT8)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ上端から1380mmの位置(PT9)と、左端から590mm且つ上端から1380mmの位置(PT10)とがある。
下張りボード22の温度計測位置を図14に表す。図14に示すように、下張りボード22の温度計測位置として、表側から見て、下張りボード22の右端から590mm且つ上端から780mmの位置(BGT1)と、右端から590mm且つ下端から780mmの位置(BGT2)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ上端から780mmの位置(BGT3)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ下端から780mmの位置(BGT4)と、左端から590mm且つ上端から780mmの位置(BGT5)と、左端から590mm且つ下端から780mmの位置(BGT6)と、右端から590mm且つ上端から1380mmの位置(BGT7)と、右端から1045mm且つ上端から780mmの位置(BGT8)と、右端から1045mm且つ上端から1380mmの位置(BGT9)と、右端から1045mm且つ下端から780mmの位置(BGT10)と、右端から1272.5mm且つ上端から1900mmの位置(BGT11)と、左右方向中央(右端から1500mm)且つ上端から1380mmの位置(BGT12)と、左端から1045mm且つ上端から780mmの位置(BGT13)と、左端から1045mm且つ上端から1380mmの位置(BGT14)と、左端から1045mm且つ下端から780mmの位置(BGT15)と、左端から590mm且つ上端から1380mmの位置(BGT16)と、がある。なお、図14における下張りボード22の内部に表れている破線は、隣り合う第1下張り用板状部材22a~第4下張り用板状部材22dの境界を表している。
次に、耐火性検証実験2の結果について説明する。図15(A)は、パーティクルボード21、および下張りボード22の各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフ(温度推移)を表す図であり、図15(B)は、パーティクルボード21の各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフ(温度推移)を表す図である。また、図16(A)は、パーティクルボード21の各温度計測位置、および前述の出願人が公的試験機関(一般財団法人建材試験センター)で1時間の耐火性能試験を行ったときの試験体(以下、「前回試験体」という)の各温度計測位置における経過時間と温度との関係を示すグラフ(温度推移)を表す図、図16(B)は、パーティクルボード21、および前回試験体の経過時間と各温度計測位置での温度の平均との関係を示すグラフ(温度推移)を表す図である。図15(A)、図15(B)、図16(A)、および図16(B)に示す各グラフの縦軸は温度(℃)を表し、横軸は経過時間(分)を表している。また、図15(A)、図15(B)、図16(A)、および図16(B)の経過時間(分)の「00」は、加熱開始時を表している。なお、前回試験体の温度計測位置は、パーティクルボード21のPT1、PT3、PT5、PT7、PT9、PT10と同一であり、図16(A)における(1)は前回試験体のPT1での温度推移、(2)は前回試験体のPT7での温度推移、(3)は前回試験体のPT3での温度推移、(4)は前回試験体のPT9での温度推移、(5)は前回試験体のPT5での温度推移、(6)は前回試験体のPT10での温度推移を表している。
続いて、図15(A)、図15(B)、図16(A)、および図16(B)に示す耐火性検証実験2の結果に基づいて、試験体20の耐火性能を検証した結果(検証結果2)を以下に説明する。
(検証結果2-1)
加熱開始後の経過時間が20分になるまでの期間は、下張りボード22の各温度計測位置の温度と、パーティクルボード21の各温度計測位置の温度との差があまり大きくないことから、上張りボード23の石膏に含まれる水分が蒸発し、上張りボード23によって、下張りボード22、およびパーティクルボード21への加熱が抑えられていると考えられる。
(検証結果2-2)
加熱開始後の経過時間が20分を過ぎると、下張りボード22の各温度計測位置の温度が急激に上昇し始めている。したがって、経過時間が20分になったあたりで、上張りボード23の石膏に含まれる水分がかなり蒸発し、続いて、下張りボード22のホウ酸に含まれる水分が蒸発し始めたと考えられる。また、経過時間が20分を過ぎてから、加熱を停止するまでの間、パーティクルボード21の各温度計測位置の温度は上昇しているものの、下張りボード22の各温度計測位置の温度の上昇度合いに比べて極めて緩いことから、下張りボード22によって、パーティクルボード21への加熱が抑えられていると考えられる。
(検証結果2-3)
パーティクルボード21の各温度計測位置の温度は、加熱を停止したときに約110~140度であったが、その後、経過時間が約100分となるまでの間、緩やかに上昇し、最終的に約130~180度になった。そして、それ以降は、パーティクルボード21の各温度計測位置の温度は、約125~150度の範囲で収束した。すなわち、加熱停止後に温度上昇があったものの、パーティクルボード21の各温度計測位置の温度が200度を超えることがなかった。したがって、上張りボード23、および下張りボード22によるパーティクルボード21の温度抑制効果は有効なものであったと考えられる。
(検証結果2-4)
下張りボード22の各温度計測位置の温度のピークは、加熱停止時であり、それ以降は下張りボード22の各温度計測位置の温度は徐々に減少し、最終的には約140~160度の範囲で収束した。したがって、検証結果2-3と合わせて、試験体20は、加熱が停止された後においても、加熱停止時の耐火状態を維持できたと考えられる。
(検証結果2-5)
本実験の後に、パーティクルボード21の表面を確認したところ、部分的に変色が発生していたので、その変色を公的試験機関(一般財団法人建材試験センター)で検査してもらった。その結果、炭化ではなく変色との回答が得られた。なお、枠組材20Bの表面も確認したところ、変色はなかった。これらの確認結果と、検証結果2―1~2-3とを合わせて鑑みると、試験体20は、1時間の耐火基準を満たしていると考えられる。
(検証結果2-6)
耐火性検証実験2に係る試験体20は、前回試験体よりも最高温度を低く抑えることができている。また、最高温度への到達時間は、前回試験体よりも耐火性検証実験2に係る試験体20の方が長い。したがって、前回試験体の耐火性よりも試験体20の耐火性の方が高いと考えられる。
(検証結果2-7)
前述の耐火性検証実験1では、試料No.09は、1時間の耐火基準を満たした前回試験体と同一仕様の参考試験体よりも耐火性能が良いという結果になっていたが、実物レベルの耐火性検証実験2でも、試料No.09とほとんど同一仕様の下張りボード22、および上張りボード23を含む試験体20は、1時間の耐火基準を満たしているという結果が得られた。したがって、耐火性検証実験1の実験方法は、耐火性能評価方法として有効であると考えられる。
(検証結果2-8)
実物レベルでの耐火性検証実験2においては、前回試験体の耐火性よりも試験体20の耐火性の方が高いという結果になった。一方、実験室レベルでの耐火性検証実験1においては、前回試験体と同一仕様の参考試験体の耐火性よりも、試験体20とほとんど同一仕様の下張りボード12、および上張りボード13を含む資料No.9の耐火性の方が高いという結果になった。すなわち、耐火性検証実験1での試験体の仕様と耐火性との関係と、耐火性検証実験2での試験体の仕様と耐火性との関係とが一致している。したがって、耐火性検証実験1の実験方法は、耐火性能評価方法として有効であると考えられる。
(実施形態の変更例)
次に、実施形態に係る変更例について説明する。なお、以下に説明する変更例同士を適宜に組み合わせることも可能である。
実施形態では、板状建築資材1には、原紙が含まれていないが、板状建築資材1の両表面に、一般的な板紙よりも耐水性に優れた原紙が接着されるようにしてもよい。すなわち、実施形態の板状建築資材1が板状建築資材の芯材として機能するようにしてもよい。
さらに、実施形態では、板状建築資材1は、ホウ酸が主成分として有し、石膏からなるバインダー剤、接着剤、化学混和剤、および内部に空気泡を導入するための泡剤を主成分以外の成分として有しているが、さらに別の成分を有するように構成してもよい。また、板状建築資材1の製造過程において、板状建築資材1の成分となるホウ酸、バインダー剤、接着剤、化学混和剤、および泡剤のそれぞれに対して、1種類の原材料を用いても複数種類の原材料を用いてもよい。
(前述した実施形態に開示されている発明)
この[発明を実施するための形態]における前段落までには、以下の発明A~発明Eが開示されている。
1.発明A
発明Aに係る板状建築資材は、
ホウ酸が主成分であり、ホウ酸同士をつなぐためのバインダー剤として石膏、しっくい、水ガラス、またはセラミックの少なくとも1つが含有されていることを特徴とする板状建築資材。
2.発明B
発明Bに係る板状建築資材は、
発明Aに係る板状建築資材であって、
前記バインダー剤は石膏からなり、
ホウ酸に対する石膏の重量比が60部以上84部以下であることを特徴とする板状建築資材。
3.発明C
発明Cに係る板状建築資材は、
発明Aまたは発明Bに係る板状建築資材であって、
全体の比重が0.70以上0.95以下であることを特徴とする板状建築資材。
4.発明D
発明Dに係る積層板は、
発明A乃至発明Cの何れか1つに係る板状建築資材と、板状に成形され、且つ前記板状建築資材に積層された石膏を主成分とする建築資材とを含むことを特徴とする積層板。
5.発明E
発明Eに係る板状建築資材の製造方法は、
石膏の原材料となる焼石膏をホウ酸と攪拌させる第1工程を有し、
ホウ酸と攪拌させる焼石膏のホウ酸に対する重量比が50部以上70部以下であることを特徴とする板状建築資材の製造方法。
6.発明F
発明Fに係る板状建築資材の製造方法は、
発明Eに係る板状建築資材の製造方法であって、
前記第1工程で攪拌されたホウ酸、および焼石膏に所定の液剤を投入して攪拌させる第2工程と、
前記第2工程の後に、内部に空気泡を導入するための泡剤を投入して攪拌させる第3工程とをさらに有することを特徴とする板状建築資材の製造方法。
1…板状建築資材
10、20…試験体
11…合板
12、22…下張りボード
13、23…上張りボード
14…ネジ
20A…面材
20B…枠組材
21…パーティクルボード
24…枠部材
25…断熱材25

Claims (5)

  1. 板状建築資材であって、
    ホウ酸が主成分であり、ホウ酸同士をつなぐためのバインダー剤として石膏、しっくい、水ガラス、またはセラミックの少なくとも1つが含有され
    比重が0.70以上0.95以下であることを特徴とする板状建築資材。
  2. 請求項1に記載の板状建築資材であって、
    前記バインダー剤は石膏からなり、
    ホウ酸に対する石膏の重量比が60部以上84部以下であることを特徴とする板状建築資材。
  3. 請求項1または2に記載の板状建築資材と、板状に成形され、且つ前記板状建築資材に積層された石膏を主成分とする建築資材とを含むことを特徴とする積層板。
  4. 比重が0.70以上0.95以下である板状建築資材の製造方法であって、
    石膏の原材料となる焼石膏をホウ酸と攪拌させる第1工程を有し、
    ホウ酸と攪拌させる焼石膏のホウ酸に対する重量比が50部以上70部以下であることを特徴とする板状建築資材の製造方法。
  5. 請求項に記載の板状建築資材の製造方法であって、
    前記第1工程で攪拌されたホウ酸、および焼石膏に所定の液剤を投入して攪拌させる第2工程と、
    前記第2工程の後に、内部に空気泡を導入するための泡剤を投入して攪拌させる第3工程とをさらに有することを特徴とする板状建築資材の製造方法。
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