JP7359301B2 - 無線通信方法、無線通信システム、無線基地局、及び反射装置 - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム、無線基地局、及び反射装置 Download PDF

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Description

本発明は、反射装置を経由して無線基地局と無線端末との間で通信を行う技術に関する。
無線アクセスの高速・大容量化を実現するため、広帯域幅を確保可能な高周波数帯を活用することが注目されている。例えば、第5世代移動通信システムでは、28GHz帯を利用して高速・大容量通信を実現している。他の例として、無線LAN規格であるIEEE802.11ad(ミリ波無線LANシステム)では、60GHz帯を利用して高速・大容量通信を実現している。
高周波数帯の電波は、低周波数帯と比較して、減衰しやすく、また、回折しづらいという特性を有する。そのため、高周波数帯における課題としては、電波減衰により伝送距離が短くなること、障害物等によって受信品質が劣化すること、等が挙げられる。
電波減衰を補償するためには、多素子アンテナを用いたビームフォーミングが有効である。ビームフォーミング利得により、電波減衰を補償し、伝送距離を延ばすことができる。但し、ビームフォーミングの場合、受信局は、送信局から特定の方向に向けて集中的に送信された電波を主に受信する。つまり、受信局は、電力の高い1つの伝搬経路の電波を主に受信する。よって、空間多重数は1(もしくは、偏波多重により2)に留まり、また、空間ダイバーシチ効果も得られにくい。
一方、障害物等に起因する受信品質の劣化を抑制するためには、多数の送信点を設けることが考えられる。例えば、多数の送信アンテナを異なる場所に設置することにより、見通し外環境となるエリアを小さくし、受信品質を改善することができる。また、それにより、上述のビームフォーミングにおける課題を解決することも可能である。しかしながら、多数の送信アンテナを異なる場所に設置することは、ネットワークコストや設置場所の増加を招く。
多数の送信点を設けるという観点から言えば、より低コスト且つ設置規模の小さい反射装置(反射板、リフレクタ)を利用することも有効である。特に、近年、反射方向等の反射特性を動的に制御可能なメタサーフェス反射板等も開発されている(非特許文献1、非特許文献2、参照)。そのような反射装置を利用して1つの受信局に対して複数の伝搬経路を形成することによって、通信品質や空間多重性といった通信性能を向上させることが可能となる。
非特許文献3は、「バックスキャッタ通信(backscatter communication)」と呼ばれる技術を開示している。バックスキャッタ送信器は、自ら搬送波を作り出す代わりに、周囲環境に存在するRF信号を受信し、受信RF信号を変調して反射することによってデータを伝送する。より詳細には、バックスキャッタ送信器は、受信RF信号を反射する際に、アンテナの負荷インピーダンスを高速に切り替えることによって受信RF信号を変調する。これにより、受信RF信号に所望の情報を印加しながら受信RF信号を反射することが可能となる。元のRF信号とバックスキャッタ送信器において印加される情報とでは、伝送レートが異なる。バックスキャッタ受信器は、その伝送レートの差異に基づいて、バックスキャッタ送信器において印加された情報を抽出することができる。例えば、バックスキャッタ受信器は、受信RF信号を平滑化し、閾値を計算し、その後、平滑化信号を閾値と比較することにより所望の情報を抽出する。
C. Liaskos, A. Tsioliaridou, A. Pitsillides, S. Ioannidis, and I. Akyildiz, "Using any Surface to Realize a New Paradigm for Wireless Communications," Communications of the ACM, Vol.61, No.11, Nov. 2018. E. Baser, M. D. Renzo, J. D. Rosny, M. Debbah, M-S Alouini, and R. Zhang, "Wireless Communications Through Reconfigurable Intelligent Surfaces," IEEE Access, Vol.7, Aug. 2019. N. V. Huynh, D. T. Hoang, X. Lu, D. Niyato, P. Wang, and D. I. Kim, "Ambient Backscatter Communications: A Contemporary Survey," IEEE Communications Surveys and Tutorials, Vol. 20, Issue 4, May 2018.
反射装置を利用して無線基地局と無線端末との間で通信を行うことを考える。無線基地局は、ビームフォーミングを行い、送信ビームによって信号を送信する。反射装置は、無線基地局から送信された信号を反射する。無線端末は、反射装置によって反射された信号を受信する。
ここで、無線基地局における送信ビームの送信方向候補の数はXであるとする(Xは1以上の整数)。反射装置の数はYであるとする(Yは1以上の整数)。各反射装置における反射方向候補の数はZであるとする(Zは2以上の整数)。この場合、反射装置を経由した無線基地局から無線端末への伝搬経路候補の総数は、X×Y×Z(複数)で表される。
複数の伝搬経路候補の中から適切なものが選択され、無線通信に使用される。例えば、複数の伝搬経路候補のうち最も通信品質の高いものが適切な伝搬経路として選択される。従って、複数の伝搬経路候補の中から適切なものを選択するためには、全ての伝搬経路候補の通信品質を評価(取得)する必要がある。
ある1つの伝搬経路候補の通信品質を評価するための手法は、次の通りである。無線基地局は、反射装置における反射方向を、伝搬経路候補に対応する1つの方向に予め設定する。そして、無線基地局は、通信品質を測定するための測定信号を、伝搬経路候補に対応する送信ビームによって送信する。反射装置は、反射装置に入射した測定信号を、予め設定された1つの反射方向に反射する。無線端末は、反射装置から受信した反射測定信号の受信状態に基づいて、伝搬経路候補の通信品質を評価する。
上記の一連の処理を複数の伝搬経路候補の全てについて繰り返すことによって、すなわち、X×Y×Z回繰り返すことによって、全ての伝搬経路候補の通信品質を評価することができる。そして、全ての伝搬経路候補の通信品質を比較することによって、適切な伝搬経路を選択することができる。
しかしながら、通信品質評価のための上記一連の処理をX×Y×Z回繰り返すためには、長い時間がかかる。通信品質評価に要する時間の増大は、適切な伝搬経路の決定に要する時間の増大、ひいては、無線基地局と無線端末との間の通信の開始の遅れを招く。無線端末が移動する状況下では、これらのことは、通信特性の劣化を招く。
本発明の1つの目的は、反射装置を経由した無線基地局と無線端末との間の通信品質を評価するために要する時間を短縮することができる技術を提供することにある。
第1の観点は、反射装置を経由して無線基地局と無線端末との間で通信を行う無線通信方法に関連する。
無線基地局は、送信ビームを形成し、送信ビームによって信号を送信する。
反射装置は、無線基地局から送信された信号を反射する。
無線端末は、反射装置によって反射された信号を受信する。
無線通信方法は、
(A)無線基地局と無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって送信ビームのビームIDを含む測定信号を、無線基地局から送信する測定信号送信処理と、
(B)反射装置に入射した測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、入射した測定信号を反射時に変調することによって複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理と、
(C)無線端末において、反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって反射方向IDとビームIDを取得し、受信した反射測定信号の受信状態に基づいてビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する通信品質評価処理と
を含む。
第2の観点は、無線通信システムに関連する。
無線通信システムは、
送信ビームを形成し、送信ビームによって信号を送信する無線基地局と、
無線基地局から送信された信号を反射する反射装置と、
反射装置によって反射された信号を受信する無線端末と
を備える。
無線基地局は、無線基地局と無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行う。
反射装置は、反射装置に入射した測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、入射した測定信号を反射時に変調することによって複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行う。
無線端末は、反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって反射方向IDとビームIDを取得し、受信した反射測定信号の受信状態に基づいてビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する通信品質評価処理を行う。
第3の観点は、無線端末と通信を行う無線基地局に関連する。
無線基地局は、送信ビームを形成し、送信ビームによって信号を送信する。
反射装置は、無線基地局から送信された信号を反射する。
無線端末は、反射装置によって反射された信号を受信する。
無線基地局は、無線基地局と無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行う。
反射装置は、反射装置に入射した測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、入射した測定信号を反射時に変調することによって複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行う。
無線端末は、反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって反射方向IDとビームIDを取得し、受信した反射測定信号の受信状態に基づいてビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する通信品質評価処理を行う。
測定信号送信処理において、無線基地局は、ビームIDを含み反射方向IDを含まない測定信号を送信する。
第4の観点は、無線基地局から送信される信号を反射する反射装置に関連する。
無線基地局は、送信ビームを形成し、送信ビームによって信号を送信する。
無線端末は、反射装置によって反射された信号を受信する。
無線基地局は、無線基地局と無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行う。
反射装置は、反射装置に入射した測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、入射した測定信号を反射時に変調することによって複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行う。
無線端末は、反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって反射方向IDとビームIDを取得し、受信した反射測定信号の受信状態に基づいてビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する通信品質評価処理を行う。
本発明によれば、送信ビームのビームIDを含む測定信号が無線基地局から送信される。反射装置に入射した測定信号は、複数の反射方向に反射される。この反射時、複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報が、複数の反射測定信号のそれぞれに印加される。無線端末では、受信した反射測定信号に基づいて、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質が評価される。ビームIDと反射方向IDの組み合わせは、反射装置を経由した無線基地局から無線端末への伝搬経路候補に相当する。反射装置において単一の測定信号から複数の反射測定信号が生成されるため、単一の測定信号を送信することによって、複数の伝搬経路候補の通信品質を一括して評価することが可能となる。従って、通信品質を評価するために要する時間が短縮される。また、測定信号の送信回数が削減されるため、無線リソースの使用量が削減され、周波数利用効率が向上する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの基本構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局と無線端末との間の通信品質の評価方法を説明するための概念図である。 比較例に係る通信品質評価に関連する処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る通信品質評価に関連する処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る通信品質評価に関連する処理を要約的に示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線基地局の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る反射装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る反射グループ情報の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る通信品質情報の一例を示す概念図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.無線通信システムの基本構成
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システム10の基本構成例を示す概略図である。無線通信システム10は、無線基地局100、反射装置200、及び無線端末300を含んでいる。無線基地局100と無線端末300との間で無線通信が行われる。例えば、ミリ波帯等の高周波数帯で無線通信が行われる。高周波数帯での電波減衰を補償するためには、多素子アンテナを用いたビームフォーミングが有効である。
反射装置200(反射板、リフレクタ)は、入射した信号を反射するように構成されている。また、反射装置200は、信号の反射方向を含む反射特性を動的に制御可能である。例えば、反射装置200は、メタサーフェスを利用したメタサーフェス反射板を含んでいる。
反射装置200の反射特性は、無線基地局100によって制御可能である。具体的には、無線基地局100は、反射装置200の反射特性を制御するため反射制御情報CONを反射装置200に送信する。例えば、反射制御情報CONは、反射装置200における信号の反射方向と反射方向数を指定する。反射装置200は、反射制御情報CONに従って、少なくとも1つの反射方向を設定する。
本実施の形態によれば、この反射装置200を利用して無線基地局100と無線端末300との間の無線通信が行われる。例えば、無線基地局100は、送信ビームを形成し、送信ビームによって信号を送信する。反射装置200は、無線基地局100から送信された信号を、設定された反射方向に反射する。無線端末300は、反射装置200によって反射された信号を受信する。このように、反射装置200を利用することによって、反射装置200を経由した無線基地局100から無線端末300への伝搬経路が形成される。尚、ここでの伝搬経路とは、無線基地局100が送信した信号を無線端末300が一定の受信電力以上で受信することができる伝搬経路を意味する。
複数の反射装置200が設置されている場合、複数の反射装置200のそれぞれを経由する複数の伝搬経路が形成されてもよい。反射装置200を経由した伝搬経路だけでなく、反射装置200を経由しない直接伝搬経路が存在していてもよい。いずれにせよ、反射装置200を利用することによって、1つの無線端末300に対して複数の伝搬経路を形成することができる。複数の伝搬経路を形成することによって、通信品質や空間多重性といった通信性能を向上させることが可能となる。
無線端末300の移動に伴って、反射装置200を経由した最適な伝搬経路も変化し得る。従って、無線基地局100は、無線端末300の移動に応じて、反射装置200における反射方向を動的に変化させてもよい。
2.通信品質評価
2-1.概要
反射装置200を経由した無線基地局100から無線端末300への伝搬経路には、複数の候補が存在し得る。それら複数の伝搬経路候補の中から適切なものが選択され、無線通信に使用される。例えば、複数の伝搬経路候補のうち最も通信品質の高いものが適切な伝搬経路として選択される。従って、複数の伝搬経路候補の中から適切なものを選択するためには、全ての伝搬経路候補の通信品質を評価(取得)する必要がある。
図2は、本実施の形態に係る通信品質の評価方法を説明するための概念図である。通信品質評価には、通信品質を測定するための「測定信号MS」が利用される。測定信号MSは、参照信号であってもよい。無線基地局100は、送信ビームを形成し、送信ビームによって測定信号MSを送信する。反射装置200は、反射装置200に入射した測定信号MSを反射する。便宜上、反射装置200によって反射された測定信号MSを、以下「反射測定信号RMS」と呼ぶ。無線端末300は、反射装置200から反射測定信号RMSを受信する。そして、無線端末300は、受信した反射測定信号RMSの受信状態に基づいて、伝搬経路候補の通信品質を評価する。
伝搬経路候補は複数存在する。より詳細には、無線基地局100における送信ビームの送信方向候補の数はXであるとする(Xは1以上の整数)。反射装置200の数はYであるとする(Yは1以上の整数)。各反射装置200における反射方向候補の数はZであるとする(Zは2以上の整数)。この場合、反射装置200を経由した無線基地局100から無線端末300への伝搬経路候補の総数は、X×Y×Z(複数)で表される。図2に示される例では、Xは4であり、Yは2であり、Zは4であり、伝搬経路候補の総数は32である。尚、ここでは、簡単のため、各反射装置200における反射方向候補の数(Z)が同じである場合を考えるが、数(Z)は反射装置200毎に異なっていてもよい。
ビームIDは、送信ビームの送信方向を特定する識別情報である。ビームIDは、送信方向(送信方向候補)毎に異なる。図2に示される例では、4つの送信方向(送信方向候補)のそれぞれに、ビームIDとして#B1~#B4が割り当てられている。
反射方向IDは、反射装置200における反射方向を特定する識別情報である。反射方向IDは、反射方向(反射方向候補)毎に異なる。反射方向IDは、反射装置200を特定する識別情報と当該反射装置200における反射方向を特定する識別情報の両方を含んでいてもよい。図2に示される例では、反射装置200-Aにおける4つの反射方向(反射方向候補)のそれぞれに、反射方向IDとして#AR1~#AR4が割り当てられている。同様に、反射装置200-Bにおける4つの反射方向(反射方向候補)のそれぞれに、反射方向IDとして#BR1~#BR4が割り当てられている。
1つの伝搬経路(伝搬経路候補)は、1つのビームIDと1つの反射方向IDの組み合わせに相当する。適切な伝搬経路を決定することは、ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定することに相当する。ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定するためには、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する必要がある。
ビームIDと反射方向IDの組み合わせの総数、すなわち、伝搬経路候補の総数は、上述の通りX×Y×Z(複数)である。上述の測定信号MSを用いて全ての伝搬経路候補の通信品質を如何に効率的に評価するかについて、比較例も交えて説明する。
2-2.比較例に係る通信品質評価に関連する処理
まず、比較例について説明する。図3は、比較例に係る通信品質評価に関連する処理を示すシーケンス図である。
まず、無線基地局100は、通信品質評価の対象となる1つの伝搬経路候補(すなわち、1つの送信方向候補、1つの反射装置200、及び1つの反射方向候補)を選択する。言い換えれば、無線基地局100は、ビームIDと反射方向IDの1つの組み合わせを選択する。例えば、無線基地局100は、ビームID=#B1と、反射方向ID=#AR1を選択する。
続いて、無線基地局100は、選択した反射装置200における反射方向を予め設定する。具体的には、無線基地局100は、反射方向ID(#AR1)を指定する反射制御情報CONを、選択した反射装置200-Aに送信する。反射装置200-Aは、その反射制御情報CONに従って、反射方向ID(#AR1)に対応する反射方向を設定する。
続いて、無線基地局100は、ビームID(#B1)に対応する送信ビームによって測定信号MSを送信する。その測定信号MSは、ビームID(#B1)と反射方向ID(#AR1)の両方の情報を含んでいる。反射装置200-Aは、測定信号MSが入射した場合、入射した測定信号MSを予め設定された1つの反射方向に反射する。無線端末300は、反射装置200-Aから反射測定信号RMSを受信した場合、受信した反射測定信号RMSからビームID(#B1)と反射方向ID(#AR1)の情報を取得する。そして、無線端末300は、受信した反射測定信号RMSの受信状態に基づいて、ビームID(#B1)と反射方向ID(#AR1)の組み合わせに関する通信品質を評価する。
上記の一連の処理が、ビームIDと反射方向IDの全ての組み合わせについて繰り返される。すなわち、上記の一連の処理が、X×Y×Z回繰り返される。図2で示された例の場合、組み合わせパターンは32通りであるため、上記の一連の処理が32回繰り返される。それにより、ビームIDと反射方向IDの全ての組み合わせに対する通信品質が得られる。
無線端末300は、得られた全ての通信品質に基づいて、ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定する。すなわち、無線端末300は、無線基地局100と無線端末300との間の適切な伝搬経路を決定する。例えば、無線端末300は、最高の通信品質が得られる伝搬経路を最適な伝搬経路として選択する。無線端末300は、決定したビームIDと反射方向IDの組み合わせを示すフィードバック信号FBを、無線基地局100にフィードバックする。そして、無線基地局100は、フィードバック信号FBに基づいて、無線基地局100と無線端末300との間のデータ信号DATの通信を制御する。つまり、無線基地局100は、反射方向IDに従って反射装置200における反射方向を設定し、ビームIDに対応する送信ビームによってデータ信号DATを送信する。
しかしながら、通信品質評価のための上記一連の処理をX×Y×Z回繰り返すためには、長い時間がかかる。特に、反射装置200の数(Y)及び反射方向候補の数(Z)の増大は、繰り返し回数の増大に直結しており、通信品質評価に要する時間の増大を招く。通信品質評価に要する時間の増大は、無線基地局100と無線端末300との間の伝搬経路の決定に要する時間の増大を招く。伝搬経路の決定に要する時間の増大は、データ信号DATの通信の開始の遅れを招く。無線端末300が移動する状況下では、これらのことは、通信特性の劣化を招く。
また、通信品質を測定するための測定信号MSの送信回数が増えるにつれて、通信品質評価のための無線リソース使用量が増加する。このことは、周波数利用効率の低下につながる。
また、比較例の場合、通信品質を測定するための測定信号MSに、ビームIDと反射方向IDの両方の情報を付加する必要がある。このことは、測定信号MSのオーバーヘッドの増大、及び、測定信号MSの送信処理にかかるオーバーヘッドの増大を招く。また、測定信号MSのオーバーヘッドが増加すると、無線リソース使用量が増加し、周波数利用効率が低下する。
2-3.本実施の形態に係る通信品質評価に関連する処理
図4は、本実施の形態に係る通信品質評価に関連する処理を示すシーケンス図である。
本実施の形態によれば、反射装置200は、入射する測定信号MSを複数の反射方向に同時に反射する。そのために、無線基地局100は、測定信号MSを複数の反射方向に反射するように各反射装置200を制御する。具体的には、無線基地局100は、複数の反射方向(あるいは複数の反射方向ID)を指定する反射制御情報CONを、各反射装置200に送信する。複数の反射方向には、それぞれ異なる複数の反射方向IDが割り当てられる。例えば、反射装置200-Aは、反射制御情報CONに従って、複数の反射方向ID(#AR1~#AR4)に対応する複数の反射方向を設定する。同様に、反射装置200-Bは、反射制御情報CONに従って、複数の反射方向ID(#BR1~#BR4)に対応する複数の反射方向を設定する。
続いて、無線基地局100は、1つビームID(例えば#B1)に対応する送信ビームによって測定信号MSを送信する。本実施の形態によれば、その測定信号MSは、ビームID(#B1)の情報を含んでいるが、反射方向IDの情報は含んでいない。
反射装置200-Aは、測定信号MSが入射した場合、入射した測定信号MSを予め設定された複数の反射方向に同時に反射する。つまり、反射装置200-Aは、反射装置200-Aに入射した単一の測定信号MSを複数の反射方向に反射することによって、複数の反射測定信号RMSを生成する。同様に、反射装置200-Bは、測定信号MSが入射した場合、入射した測定信号MSを予め設定された複数の反射方向に同時に反射する。つまり、反射装置200-Bは、反射装置200-Bに入射した単一の測定信号MSを複数の反射方向に反射することによって、複数の反射測定信号RMSを生成する。
更に、本実施の形態によれば、各反射装置200において、複数の反射測定信号RMSに、それぞれの反射方向に対応する反射方向IDの情報が印加される。具体的には、各反射装置200は、入射した測定信号MSを反射時に変調することによって、反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号RMSのそれぞれに印加する。例えば、反射装置200-Aは、反射方向ID(#AR1~#AR4)の情報を複数の反射測定信号RMSのそれぞれに印加する。また、反射装置200-Bは、反射方向ID(#BR1~#BR4)の情報を複数の反射測定信号RMSのそれぞれに印加する。
測定信号MSを変調して反射方向IDの情報を印加するために、例えば、非特許文献3に開示されている「バックスキャッタ通信」の技術が利用される。バックスキャッタリングは、負荷インピーダンスを高速に切り替えることによって、入射RF信号の振幅や位相を変調し、新たな情報を印加する。各反射装置200は、入射した測定信号MSにこのバックスキャッタリングを適用することによって、入射した測定信号MSを変調し、反射方向IDの情報を印加することができる。
このように、本実施の形態に係る反射装置200は、反射方向IDの情報を印加しながら測定信号MSを反射し、反射方向IDの情報が印加された反射測定信号RMSを生成する。
無線端末300は、反射装置200から反射測定信号RMSを受信した場合、受信した反射測定信号RMSを復調することによって、反射方向IDとビームIDを取得する。そして、無線端末300は、受信した反射測定信号RMSの受信状態に基づいて、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する。
バックスキャッタリングによって印加された反射方向IDは、非特許文献3に開示されている手法によって抽出可能である。具体的には、元の測定信号MSとバックスキャッタリングによって印加される反射方向IDの情報とでは、伝送レートが異なる。無線端末300は、その伝送レートの差異に基づき、バックスキャッタリングによって印加された反射方向IDの情報を抽出することができる。例えば、無線端末300は、受信した反射測定信号RMSを平滑化し、閾値を計算し、その後、平滑化信号を閾値と比較することにより反射方向IDの情報を抽出する。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、単一のビームID(送信方向候補)に対応する単一の測定信号MSを送信することによって、その単一のビームIDに関連する複数の伝搬経路候補の通信品質を一括して評価することができる。そして、全てのビームID(送信方向候補)について同じ処理を繰り返すことによって、全ての伝搬経路候補の通信品質を効率的に評価することができる。図2で示された例の場合、送信方向候補の数(X)は4であるため、同じ処理を4回繰り返すだけでよい。つまり、処理の繰り返し回数は、上記の比較例の場合の1/8に低減される。従って、通信品質を評価するために要する時間が短縮される。また、測定信号MSの送信回数が削減されるため、無線リソースの使用量が削減され、周波数利用効率が向上する。
本実施の形態では、処理の繰り返し回数は、送信方向候補の数(X)だけに依存しており、反射装置200の数(Y)及び反射方向候補の数(Z)には依存しないことに留意されたい。反射装置200の数(Y)が増えても、処理の繰り返し回数は変わらない。反射方向候補の数(Z)が増えても、処理の繰り返し回数は変わらない。このことは、反射装置200の利用拡大の観点から好適である。
また、本実施の形態によれば、通信品質評価のための反射装置200における反射方向の設定は、最初の1回だけでよい。最初に各反射装置200において複数の反射方向が設定された後は、反射方向の切り替えが不要であるためである。図3と図4との対比から明らかなように、反射制御情報CONを用いた反射方向の設定回数は顕著に削減されている。このことは、通信品質を評価するために要する時間の短縮だけでなく、無線基地局100の処理負荷の軽減にも寄与する。
上述の通り、本実施の形態によれば、反射装置200を経由した無線基地局100と無線端末300との間の通信品質を評価するために要する時間が短縮される。通信品質を評価するために要する時間が短縮されるため、無線基地局100と無線端末300との間の伝搬経路の決定に要する時間が短縮される。伝搬経路の決定に要する時間が短縮されるため、データ信号DATの通信を早期に開始することができる。このことは、無線端末300が移動する状況下での通信特性の観点から好ましい。
更に、本実施の形態によれば、通信品質を測定するための測定信号MSに、ビームIDだけを付加すればよく、反射方向IDを付加する必要はない。反射方向IDの情報は、反射装置200において反射測定信号RMSに印加されるからである。測定信号MSが反射方向IDの情報を含まないため、測定信号MSのオーバーヘッド、及び、測定信号MSの送信処理にかかるオーバーヘッドが低減される。また、測定信号MSのオーバーヘッドが低減されるため、無線リソースの使用量が削減され、周波数利用効率が向上する。
2-4.変形例
2-4-1.第1の変形例
通信品質評価のために用いられる複数の反射方向は、固定されていてもよい。この場合、図4で示された通信品質評価のための反射制御情報CONを送信する必要もなくなる。反射装置200は、あらかじめ、複数の反射方向のそれぞれに複数の反射方向IDを割り当てる。その他は、上述の実施の形態の場合と同様である。通信品質評価のために反射制御情報CONを送信する必要がなくなるため、処理時間及び処理負荷が更に軽減される。
2-4-2.第2の変形例
反射方向IDは、反射方向を特定する識別情報だけを含み、反射装置200を特定する識別情報を含んでいなくてもよい。この場合、無線基地局100から送信される測定信号MSに、ビームIDと反射装置200を特定する識別情報が含まれる。無線基地局100は、ビームIDと反射装置200の組み合わせ毎に、測定信号MSを送信する。この場合の処理の繰り返し回数は、X×Yとなる。この場合であっても、上記の比較例と比較して、少なくとも効果は得られる。
2-5.処理フロー
図5は、本実施の形態に係る通信品質評価に関連する処理を要約的に示すフローチャートである。
ステップS10において、無線基地局100及び反射装置200は、「反射設定処理」を行う。具体的には、無線基地局100は、複数の反射方向を指定する反射制御情報CONを、反射装置200に送信する。反射装置200は、その反射制御情報CONに従って、複数の反射方向を設定する。複数の反射方向には、それぞれ異なる複数の反射方向IDが割り当てられる。尚、上述の第1の変形例の場合、ステップS10は省略される。
ステップS100において、無線基地局100は、「測定信号送信処理」を行う。具体的には、無線基地局100は、送信ビームを形成し、その送信ビームによって測定信号MSを送信する。測定信号MSは、ビームIDの情報を含んでいるが、反射方向IDの情報は含んでいない。
ステップS200において、反射装置200は、「測定信号反射処理」を行う。具体的には、反射装置200は、反射装置200に入射した単一の測定信号MSを複数の反射方向に同時に反射することによって、複数の反射測定信号RMSを生成する。この反射時、反射装置200は、入射した単一の測定信号MSを変調することによって、複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を複数の反射測定信号RMSのそれぞれに印加する。例えば、反射装置200は、入射した単一の測定信号MSにバックスキャッタリングを適用することによって、入射した単一の測定信号MSを変調する。
ステップS300において、無線端末300は、「通信品質評価処理」を行う。具体的には、無線端末300は、反射装置200から受信した反射測定信号RMSを復調することによって、反射方向IDとビームIDを取得する。そして、無線端末300は、受信した反射測定信号RMSの受信状態に基づいて、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を評価する。
ステップS100~S300は、ビームID(送信方向候補)毎に繰り返し実行される。ステップS10(反射設定処理)を繰り返す必要はない。全てのビームID(送信方向候補)に関する通信品質評価処理が完了した後、処理は、ステップS400に進む。
ステップS400において、無線端末300は、「伝搬経路決定処理」を行う。具体的には、無線端末300は、得られた全ての通信品質に基づいて、ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定する。すなわち、無線端末300は、無線基地局100と無線端末300との間の適切な伝搬経路を決定する。無線端末300は、決定したビームIDと反射方向IDの組み合わせを示すフィードバック信号FBを、無線基地局100にフィードバックする(図4参照)。
変形例として、伝搬経路決定処理は、無線端末300の代わりに無線基地局100によって行われてもよい。その場合、無線端末300から無線基地局100にフィードバックされるフィードバック信号FBは、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎の通信品質を示す。無線基地局100は、そのフィードバック信号FBに基づいて、ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定する、すなわち、適切な伝搬経路を決定する。
ステップS500において、無線基地局100は、「データ通信処理」を行う。具体的には、無線基地局100は、ステップS400において決定された伝搬経路に基づいて、無線基地局100と無線端末300との間のデータ信号DATの通信を制御する。より詳細には、無線基地局100は、反射方向IDで特定される反射装置200に反射制御情報CONを送信する。反射制御情報CONは、反射方向IDで特定される反射方向を含んでいる。反射装置200は、反射制御情報CONに従って、反射方向IDに対応する反射方向を設定する。そして、無線基地局100は、ビームIDに対応する送信ビームによってデータ信号DATを送信する。
以上の処理により、本実施の形態に係る上述の優れた効果が得られる。
3.無線通信システムの構成例
以下、本実施の形態に係る無線通信システム10の構成例について説明する。
3-1.無線基地局100
図6は、本実施の形態に係る無線基地局100の構成例を示すブロック図である。無線基地局100は、アンテナ部110、無線部120、制御部130、及び通信部140を備えている。
アンテナ部110は、電波を送受信する。アンテナ部110は、受信信号を無線部120に出力し、また、無線部120から入力される信号を送信する。アンテナの種別は任意である。例えば、アンテナ部110は、複数のアンテナ素子と可変移相器を有し、アナログビームフォーミングを行ってもよい。
無線部120は、送受信機を含み、無線基地局100と無線端末300との間の通信方式に応じて送受信処理を行う。例えば、無線部120は、ビームIDに対応した送信ビームを形成し、制御部130から入力される測定信号MSやデータ信号DATを送信する。また、伝搬経路決定処理(ステップS400)において、無線部120は、無線端末300から送信されたフィードバック信号FBを受信し、フィードバック信号FBに含まれるビームIDと反射方向IDを取得する。無線部120は、取得したビームIDと反射方向IDの情報を制御部130に送る。また、無線部120は、無線基地局100の上位のネットワークとの通信も行う。
制御部130は、各種情報処理を行う。例えば、制御部130は、無線端末300、ビームID、及び反射方向IDを互いに関連付けて管理する。
測定信号送信処理(ステップS100)において、制御部130は、測定信号MSを生成し、測定信号MSを無線部120に出力する。測定信号MSは、ビームIDの情報、無線端末300の既知情報、等を含む。復調精度を高めるために、測定信号MSは、チャネル推定用のプリアンブル部を含んでいてもよい。データ通信処理(ステップS500)において、制御部130は、データ信号DATを生成し、データ信号DATを無線部120に出力する。
また、制御部130は、反射装置200及び反射特性の管理及び制御を行う。反射設定処理(ステップS10)及びデータ通信処理(ステップS500)において、制御部130は、反射特性を制御するための反射制御情報CONを生成し、反射制御情報CONを通信部140に出力する。反射制御情報CONは、反射装置200における反射方向数N及び反射方向(あるいは反射方向ID)を指定する。反射方向数Nは1以上である。通信品質評価時の反射設定処理(ステップS10)においては、2以上の反射方向数Nが指定される。2以上の反射方向は、任意であってもよい。好適には、2以上の反射方向は、無線端末300に現在関連づけられている反射方向IDに対応する反射方向を含む。データ通信処理(ステップS500)において、無線端末300の移動を想定し、反射方向数Nは2以上に設定されてもよい。
制御部130の機能は、各種情報処理を行うコントローラにより実現される。コントローラは、プロセッサ131及び記憶装置132を含む。記憶装置132には、各種情報及び制御プログラムが格納される。記憶装置132としては、揮発性メモリや不揮発性メモリが例示される。プロセッサ131が記憶装置132に格納された制御プログラムを実行することにより、制御部130の機能が実現される。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コントローラは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
通信部140は、制御部130から入力される反射制御情報CONを反射装置200に送信する。通信方式は任意である。例えば、通信方式は、光通信等の有線通信である。他の例として、通信方式は、無線基地局100と無線端末300との間の無線通信方式と同じであってもよい(周波数帯は同一であってもよいし、異なっていてもよい)。この場合、通信部140と無線部120は共通であってもよい。
3-2.反射装置200
図7は、本実施の形態に係る反射装置200の構成例を示すブロック図である。反射装置200は、複数の反射部210-1~210-m(mは2以上の整数)、通信部220、及び制御部230を備えている。
各反射部210-i(i=1~m)は、無線基地局100あるいは無線端末300から送信された電波を反射する。より詳細には、各反射部210-iは、反射素子211-i、反射情報変調部212-i、及び位相変換部213-iを含んでいる。反射素子211-iに入射した信号は、反射情報変調部212-i及び位相変換部213-iを経由して反射される。
測定信号反射処理(ステップ200)において、反射情報変調部212-iは、反射素子211-iに入射した測定信号MSを変調することによって、指定された反射方向IDの情報を測定信号MSに印加する。反射方向IDの情報は、制御部230から通知される。変調方式は任意である。例えば、変調方式は、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、及びQAM(Quadrature Amplitude Modulation)の中から選択可能である。例えば、反射情報変調部212-iは、負荷インピーダンスを高速に切り替えるバックスキャッタリングを測定信号MSに適用することによって、測定信号MSを変調し、反射方向IDの情報を印加する。尚、測定信号MS以外の信号に対しては、反射情報変調部212-iを動作させる必要は必ずしもない。
位相変換部213-iは、可変移相器を含んでいる。位相変換部213-iは、指定された反射方向が実現されるように、反射信号の位相を変換する。位相量の情報は、制御部230から通知される。位相変換部213-iは、通知された位相量を反射信号に乗算した後、反射信号を反射素子211-iに出力する。
通信部220は、無線基地局100から送信される反射制御情報CONを受信する。通信方式は、無線基地局100における通信部140の通信方式と同じである。通信部220は、受信した反射制御情報CONを制御部230に送る。
制御部230は、各種情報処理を行う。例えば、反射設定処理(ステップS10)及びデータ通信処理(ステップS500)において、制御部230は、反射制御情報CONから反射グループ情報GRPを生成する。上述の通り、反射制御情報CONは、反射方向数N及び反射方向(あるいは反射方向ID)を含んでいる。制御部230は、複数の反射部210-1~210-mをNグループに分割する。そして、制御部230は、Nグループのそれぞれに、異なる反射方向と反射方向IDを割り当てる。図8は、反射グループ情報GRPの一例を示している。反射グループ情報GRPは、グループ毎に、反射部210を特定する反射部番号、反射方向、及び反射方向IDを示す。反射制御情報CONが通知されるたびに、反射グループ情報GRPは更新される。
制御部230は、反射グループ情報GRPを参照して、各グループに割り当てられた反射方向IDと、各グループを構成する反射部210を認識する。そして、制御部230は、グループ毎に、割り当てられた反射方向IDの情報を反射部210の反射情報変調部212に通知する。
また、制御部230は、反射グループ情報GRPを参照して、各グループに割り当てられた反射方向と、各グループを構成する反射部210を認識する。制御部230は、割り当てられた反射方向が実現されるように、各グループの反射部210の位相変換部213において乗算される位相量を算出する。位相量の算出では、各グループにおける反射素子211の配置も考慮される。そして、制御部230は、グループ毎に、算出した位相量の情報を反射部210の位相変換部213に通知する。
制御部230の機能は、各種情報処理を行うコントローラにより実現される。コントローラは、プロセッサ231及び記憶装置232を含む。記憶装置232には、各種情報及び制御プログラムが格納される。記憶装置232としては、揮発性メモリや不揮発性メモリが例示される。プロセッサ231が記憶装置232に格納された制御プログラムを実行することにより、制御部230の機能が実現される。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コントローラは、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
3-3.無線端末300
図9は、本実施の形態に係る無線端末300の構成例を示すブロック図である。無線端末300は、アンテナ部310、無線部320、反射情報復調部330、通信品質算出部340、及び制御部350を備えている。
アンテナ部310は、電波を送受信する。アンテナ部310は、受信信号を無線部320に出力し、また、無線部320から入力される信号を送信する。アンテナの種別は任意である。例えば、アンテナ部310は、複数のアンテナ素子と可変移相器を有し、アナログビームフォーミングを行ってもよい。
無線部320は、送受信機を含み、無線基地局100と無線端末300との間の通信方式に応じて送受信処理を行う。例えば、データ通信処理(ステップS500)において、無線部320は、無線基地局100から送信されるデータ信号DATを受信し、データ信号DATを制御部350に出力する。また、伝搬経路決定処理(ステップS400)において、無線部320は、制御部350から出力されるフィードバック信号FBを送信する送信処理を行う。更に、通信品質評価処理(ステップS300)において、無線部320は、反射測定信号RMSを受信し、受信した反射測定信号RMSを復調することによってビームIDを取得し、ビームIDの情報を制御部350に出力する。
通信品質評価処理(ステップS300)において、反射情報復調部330は、アンテナ部310を介して反射測定信号RMSを受信する。反射情報復調部330は、受信した反射測定信号RMSを復調することによって、反射装置200において印加された反射方向IDを取得する。復調方式は、反射装置200の反射情報変調部212における変調方式に対応する。バックスキャッタリングによって印加された反射方向IDは、非特許文献3に開示されている手法によって取得可能である。例えば、反射情報復調部330は、受信した反射測定信号RMSを平滑化し、閾値を計算し、その後、平滑化信号を閾値と比較することにより反射方向IDの情報を取得する。このような反射情報復調部330は、キャパシタやコンパレータを用いた単純なアナログ回路によって実現可能である。
通信品質評価処理(ステップS300)において、通信品質算出部340は、アンテナ部310を介して反射測定信号RMSを受信する。通信品質算出部340は、受信した反射測定信号RMSに基づいて、通信品質を算出する。例えば、通信品質は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、RSRP(Reference Signal Received Power)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、誤り率、等のパラメータによって表される。更に、通信品質算出部340は、通信品質をランク分けしてもよい。例えば、RSRPが第1閾値以上であり、誤り率が第2閾値未満である場合、通信品質はランク1(高品質)である。RSRPが第1閾値以上であり、誤り率が第2閾値以上である場合、通信品質はランク2(中品質)である。RSRPが第1閾値未満であり、誤り率が第2閾値未満である場合、通信品質はランク3(中品質)である。RSRPが第1閾値未満であり、誤り率が第2閾値以上である場合、通信品質はランク4(低品質)である。通信品質算出部340は、取得した通信品質の情報を制御部350に出力する。
制御部350は、各種情報処理を行う。例えば、通信品質評価処理(ステップS300)において、制御部350は、ビームID、反射方向ID、及び通信品質の情報を受け取り、通信品質情報QLCを生成する。図10は、通信品質情報QLCの一例を示している。通信品質情報QLCは、ビームIDと反射方向IDの組み合わせ毎に通信品質を示している。
更に、伝搬経路決定処理(ステップS400)において、制御部350は、通信品質情報QLCに基づいて、ビームIDと反射方向IDの適切な組み合わせを決定する。すなわち、制御部350は、無線基地局100と無線端末300との間の適切な伝搬経路を決定する。例えば、制御部350は、一定期間内で最も通信品質が高いビームIDと反射方向IDの組み合わせを決定する。そして、制御部350は、決定したビームIDと反射方向IDの組み合わせを示すフィードバック信号FBを無線部320に出力する。
他の例として、制御部350は、通信品質が所定の閾値以上となる全ての組み合わせを使用候補として抽出してもよい。この場合、制御部350は、前回の組み合わせが使用候補に含まれるか否かを判定する。前回の組み合わせが使用候補に含まれる場合、制御部350は、前回の組み合わせを優先的に選択する。本例の場合、送信ビームや反射方向の頻繁な切り替えが抑制される。結果として、より安定的な通信が提供される。
更に他の例として、複数の組み合わせの通信品質が同程度に高い場合を考える。複数の通信品質が同程度とは、複数の通信品質が所定の範囲内に収まっていることを意味する。制御部350は、前回の組み合わせが複数の組み合わせに含まれるか否かを判定する。前回の組み合わせが複数の組み合わせに含まれる場合、制御部350は、前回の組み合わせを優先的に選択する。本例においても、送信ビームや反射方向の頻繁な切り替えが抑制される。結果として、より安定的な通信が提供される。
制御部350の機能は、各種情報処理を行うコントローラにより実現される。コントローラは、プロセッサ351及び記憶装置352を含む。記憶装置352には、各種情報及び制御プログラムが格納される。記憶装置352としては、揮発性メモリや不揮発性メモリが例示される。プロセッサ351が記憶装置352に格納された制御プログラムを実行することにより、制御部350の機能が実現される。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コントローラは、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
10 無線通信システム
100 無線基地局
200 反射装置
300 無線端末
CON 反射制御情報
DAT データ信号
FB フィードバック信号
GRP 反射グループ情報
MS 測定信号
RMS 反射測定信号

Claims (8)

  1. 反射装置を経由して無線基地局と無線端末との間で通信を行う無線通信方法であって、
    前記無線基地局は、送信ビームを形成し、前記送信ビームによって信号を送信し、
    前記反射装置は、前記無線基地局から送信された前記信号を反射し、
    前記無線端末は、前記反射装置によって反射された前記信号を受信し、
    前記無線通信方法は、
    前記無線基地局と前記無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって前記送信ビームのビームIDを含む測定信号を、前記無線基地局から送信する測定信号送信処理と、
    前記反射装置に入射した前記測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、前記入射した測定信号を反射時に変調することによって前記複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を前記複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理と、
    前記無線端末において、前記反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって前記反射方向IDと前記ビームIDを取得し、前記受信した反射測定信号の受信状態に基づいて前記ビームIDと前記反射方向IDの組み合わせ毎に前記通信品質を評価する通信品質評価処理と
    を含む
    無線通信方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記測定信号反射処理は、前記入射した測定信号にバックスキャッタリングを適用することによって、前記入射した測定信号を変調する
    無線通信方法。
  3. 請求項1又は2に記載の無線通信方法であって、
    前記測定信号は、前記ビームIDを含み、前記反射方向IDを含まない
    無線通信方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の無線通信方法であって、
    前記反射装置の数は1以上であり、
    前記反射方向IDは、前記反射装置を特定する情報と反射方向を特定する情報を含む
    無線通信方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信方法であって、
    前記送信ビームの送信方向候補の数は1以上であり、
    前記ビームIDは、前記送信方向候補毎に異なり、
    前記無線通信方法は、更に、
    前記送信方向候補毎に、前記測定信号送信処理、前記測定信号反射処理、及び前記通信品質評価処理を行うことと、
    前記1以上の送信方向候補の全てに関する前記通信品質評価処理が完了した後、前記通信品質に基づいて前記ビームIDと前記反射方向IDの組み合わせを決定することによって、前記無線基地局と前記無線端末との間の伝搬経路を決定することと、
    前記決定された伝搬経路に基づいて、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信を制御することと
    を含む
    無線通信方法。
  6. 送信ビームを形成し、前記送信ビームによって信号を送信する無線基地局と、
    前記無線基地局から送信された前記信号を反射する反射装置と、
    前記反射装置によって反射された前記信号を受信する無線端末と
    を備え、
    前記無線基地局は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって前記送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行い、
    前記反射装置は、前記反射装置に入射した前記測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、前記入射した測定信号を反射時に変調することによって前記複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を前記複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行い、
    前記無線端末は、前記反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって前記反射方向IDと前記ビームIDを取得し、前記受信した反射測定信号の受信状態に基づいて前記ビームIDと前記反射方向IDの組み合わせ毎に前記通信品質を評価する通信品質評価処理を行う
    無線通信システム。
  7. 無線端末と通信を行う無線基地局であって、
    前記無線基地局は、送信ビームを形成し、前記送信ビームによって信号を送信し、
    反射装置は、前記無線基地局から送信された前記信号を反射し、
    前記無線端末は、前記反射装置によって反射された前記信号を受信し、
    前記無線基地局は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって前記送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行い、
    前記反射装置は、前記反射装置に入射した前記測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、前記入射した測定信号を反射時に変調することによって前記複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を前記複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行い、
    前記無線端末は、前記反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって前記反射方向IDと前記ビームIDを取得し、前記受信した反射測定信号の受信状態に基づいて前記ビームIDと前記反射方向IDの組み合わせ毎に前記通信品質を評価する通信品質評価処理を行い、
    前記測定信号送信処理において、前記無線基地局は、前記ビームIDを含み前記反射方向IDを含まない前記測定信号を送信する
    無線基地局。
  8. 無線基地局から送信される信号を反射する反射装置であって、
    前記無線基地局は、送信ビームを形成し、前記送信ビームによって前記信号を送信し、
    無線端末は、前記反射装置によって反射された前記信号を受信し、
    前記無線基地局は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信品質を測定するための信号であって前記送信ビームのビームIDを含む測定信号を送信する測定信号送信処理を行い、
    前記反射装置は、前記反射装置に入射した前記測定信号を複数の反射方向に反射して複数の反射測定信号を生成し、且つ、前記入射した測定信号を反射時に変調することによって前記複数の反射方向毎に異なる反射方向IDの情報を前記複数の反射測定信号のそれぞれに印加する測定信号反射処理を行い、
    前記無線端末は、前記反射装置から受信した反射測定信号を復調することによって前記反射方向IDと前記ビームIDを取得し、前記受信した反射測定信号の受信状態に基づいて前記ビームIDと前記反射方向IDの組み合わせ毎に前記通信品質を評価する通信品質評価処理を行う
    反射装置。
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