JP7355605B2 - 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7355605B2
JP7355605B2 JP2019198024A JP2019198024A JP7355605B2 JP 7355605 B2 JP7355605 B2 JP 7355605B2 JP 2019198024 A JP2019198024 A JP 2019198024A JP 2019198024 A JP2019198024 A JP 2019198024A JP 7355605 B2 JP7355605 B2 JP 7355605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
design
analysis
product
shape
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019198024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021071910A (ja
Inventor
太一 前田
勇喜 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019198024A priority Critical patent/JP7355605B2/ja
Publication of JP2021071910A publication Critical patent/JP2021071910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7355605B2 publication Critical patent/JP7355605B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Description

本発明は、製品の設計を支援する製品設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラムに関する。
製造業では、開発製品に対する顧客要求に対応するため、さらなる性能向上やコスト低減が求められている。さらに、製造・保守拠点の分散や稼働環境の多様化に伴い、各製造・保守拠点に応じた製造性・保守性の検討や、実際の稼働環境を考慮した信頼性の高い設計が求められている。
製品のライフサイクルは、一般的に、設計、製造、運用、保守の工程で構成される。製造、保守の工程にて製造性・保守性に問題が生じたり、実稼働環境で運用して問題が生じたりすると、問題によっては、設計段階に遡って対応する必要があることもあり、大きな手戻りの要因となる。このような手戻りが生じると、製品設計期間が長くなったり、コストが増大したりする。
このような問題に対応するためには、設計段階で、実際の稼働環境を考慮した性能や、コスト、製造性・保守性を効率的に検討可能な設計環境が必須である。これらの設計を支援する目的で、これまでに解析や過去の実績データを用いた設計支援装置が開発されている。
特許文献1には、解析精度の向上、解析時間の短縮を目的とし、解析対象である機械構造物の性能とコストを同時に予測する全体統合解析装置が開示されている。また、特許文献2にはテスト用の自動車を作成し、実環境を走行させることで、自動車に取り付けたセンサから稼働時のデータを得て設計に反映させる装置が開示されている。
国際公開第2018/030030号 米国特許第7302371号明細書
特許文献1では、あらかじめ登録されている解析業務のテンプレートを用いて解析を行うとともに、製品の仕様から過去の類似製品のコストを検索し、コストの予測値を算出する。しかしながら、この手法では解析モデルは、寸法のばらつきや、製品の利用環境の違いなどの不確定な要素については考慮されておらず、実環境を反映した高精度な解析は困難である。また、製造性や保守性などについては考慮されておらず、製造や保守の段階で設計への手戻りのリスクが大きい。
特許文献2ではテスト用の自動車を用い実環境の稼働データを取得し設計を改善する。しかしながら、設計で考慮するべき項目である、製造性や保守性などは考慮されておらず、これらの確認段階で設計手戻りが生じる恐れがある。
上記課題を解決するために、本発明に係る設計支援装置は、製品の性能の予測に係る統合解析を行う統合解析部と、製品の形状チェックを行う形状チェック部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、性能を満足するとともに製造性や保守性を満足する製品を設計できるようになり、設計手戻りを抑制し、適切なタイミングで製品を市場に出せるようになる。
実施例1に係る設計支援装置の構成図である。 受注生産型製品の設計プロセスである。 実施例1に係る設計支援装置の利用時のフローを示す図である。 実施例1に係る設計支援装置の入力画面の一例である。 実施例1に係る設計支援装置による三次元形状の修正の一例である。 実施例1に係る設計支援装置の利用時のフローを示す図である。 実施例2に係る設計支援装置の構成図である。 実施例2に係る設計支援装置の利用時のフローを示す図である。 概略設計における設計支援装置の処理のフローを示す図である。 コンピュータによる設計支援プログラムの実行を示す図である。
設計段階で性能、製造性、組立性、保守性、コストなどの複数の指標を満足するためには、それぞれの指標に対応した解析やデータ分析のツールを組み合わせた設計支援装置が有効である。そこで、実稼働データをもとに構築した解析モデルにより性能を予測する統合解析と、製造性や保守性の設計基準や不具合情報から作成した設計ルールにより三次元形状をチェックする形状チェックツールをツール制御部により連携し、複数の指標を満足する製品を設計する設計支援装置を提供する。
以下、本発明の実施例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1に実施例1に係る設計支援装置を示す。設計支援装置は、設計条件入力部101、設計結果出力部102、ツール制御部103、統合解析ツール104、解析モデル105、稼働状態分析部106、稼働データ107、形状チェックツール108、設計ルール109、ルールデジタル化部110、製造データ111、基準・規格データ112、不具合データ113、保守データ116を有する。統合解析ツール104、解析モデル105、稼働状態分析部106、稼働データ107を統合解析部114とする。また、形状チェックツール108、設計ルール109、ルールデジタル化部110、製造データ111、基準・規格データ112、不具合データ113、保守データ116を形状チェック部115とする。また、製造データ111、基準・規格データ112、不具合データ113、保守データ116を設計データ117とする。なお、ツール及び部と称する機能は、コンピュータプログラムであり、記憶媒体に格納されている。ユーザの操作、もしくは他のプログラムにより記憶媒体から呼び出しコンピュータ上で実行する。
また、設計支援装置を階層状に分けると、ユーザ利用部、制御部、ツール部、知識化データベース、データ知識化処理部、現場データベースとなる。具体的には、設計条件入力部101と設計結果出力部102をユーザ利用部とし、統合解析ツール104と形状チェックツール108をツール部とし、解析モデル105と設計ルール109を知識化データベースとし、稼働状態分析部106とルールデジタル化部110をデータ知識化処理部とし、稼働データ107、製造データ111、基準・規格データ112、保守データ116、不具合データ113を現場データベースとする。
設計条件入力部101では製品の概略設計案、部品やアセンブリの三次元形状データ、解析条件、チェックする設計ルールを入力、もしくはデータベースから選択する。概略設計案や三次元形状データが、性能やコストなどの要求仕様を満足するかを自動判定する場合は、顧客の要求仕様や製品の規格などを入力する。ツール制御部103では、統合解析ツールもしくは形状チェックツールを呼び出し、設計条件入力部101に入力されたデータを用いて、解析もしくは形状チェックを実行する。設計結果出力部102は、ツール制御部103で実行された解析もしくは形状チェックの結果を出力する。
統合解析部114の構成について説明する。稼働データ107は、稼働時の製品から収集した製品を構成する機器の温度、振動、応力などのデータを稼働データとして集めたデータベースである。稼働状態分析部106では、稼働データに対して統計処理や、物理現象の支配方程式を用いた処理を行い、現象を近似する数理モデルを生成する。解析モデル105は、稼働状態分析部106で生成した数理モデルを用いて構成した解析モデルデータベースである。統合解析ツール104は、応力解析、構造解析、熱流体解析などの解析を実行する解析ソルバーである。
形状チェック部115の構成について説明する。製造データ111、保守データ116、基準・規格データ112、不具合データ113は、過去の製品におけるデータや設計部で定められた基準や規格のデータである。なお、これらのデータを基に設計ルールを作成するが、対象となるデータはここに記載のデータに限定はしない。ルールデジタル化部110では、これらのデータを用いて設計段階でチェックするべき設計ルールを生成する。さらに、ルールデジタル化部110は、設計ルールを形状チェックツールに実装できるように数値化、プログラム化する。設計ルール109は、ルールデジタル化部110にて作成したルールを蓄積したデータベースである。形状チェックツール108では、三次元形状データが設計ルールに適合するかをチェックする。
ツール制御部103について詳細に説明する。ツール制御部103は、設計条件入力部101で入力された部品やアセンブリの三次元形状と、入力もしくは選択された解析条件とチェックする設計ルールを、それぞれ統合解析ツール、形状チェックツールに転送する。また、統合解析や形状チェックを複数回実行する場合、最初に用いた解析条件や設計ルールを再利用しツールを自動実行する。
以上のように、実施例1に係る設計支援装置は、設計段階で稼働データに基づく高精度な解析モデルを用いた統合解析と、製造や保守のデータなどから作成した設計ルールによる三次元形状のチェックを行うことにより、製品の寸法ばらつきや使用環境の変化を考慮した性能の解析と、製造や保守を考慮した設計が可能となり設計の手戻りを最小化することができる。
以下は、図2に示す設計プロセスを参照し、実施例1に係る設計支援装置の処理方法を具体的に示す。図2に受注生産型の製品の設計プロセスを示す。受注生産型の製品では顧客からの引き合い後に入札し受注可否が決定されるが、市場動向を分析した結果、計画生産を行う場合でも入札がないだけで基本的なプロセスは同じである。製品例としては、受注生産型の場合は鉄道車両や発電機があり、計画生産の場合は家電品がある。
鉄道車両や発電機などの受注生産品では、顧客からの引き合い後に概略設計を行い(ステップ201)、入札し(ステップ203)、受注が決まると詳細設計を行い(ステップ202)、その後、製造に進む。
概略設計について説明する。概略構成設計では、顧客からの要求仕様に基づき、製品の概略設計案を作成する。例えば、鉄道車両であれば速度、乗客数といった仕様や、振動、騒音、衝突安全性といった規格を考慮し、車両や電機品の設計仕様を検討する(ステップ203)。次に、統合解析部114が基本性能解析を行い、要求仕様を満足するか確認する(ステップ204)。この段階では、まだ三次元形状の作成は行われていないことが多く、解析は簡易的な物理モデルを用いた方程式や、過去の製品をベースに作成した設計式が用いられる。そして、過去の製品におけるコストを参照し概略コストの見積を行う(ステップ205)。受注が決まると、概略構成設計で作成した設計仕様に基づき、詳細設計を行う。
詳細設計について説明する。概略構成設計の仕様に基づき、三次元の詳細形状設計を行う(ステップ206)。次に、形状チェック部115が三次元形状データを用いた詳細解析により性能を解析し、顧客の要求仕様を満足するかを確認する(ステップ207)。ここでは、有限要素法などの詳細解析、もしくは有限要素法で得られた結果を縮約した解析モデルが用いられる。そして、三次元形状を考慮した詳細コスト見積を行う(ステップ208)。例えば、部品の形状寸法に材料単価を掛け合わせ、さらに加工費を追加するなどし、詳細コストを見積もる。これらのプロセスが完了すると製造に進む。本発明は、三次元形状を扱う受注後の詳細設計プロセスを主な対象とするが、後ほど述べるコスト予測を加えることで、形状が決まっていない受注前の段階でも有効となる。
図3に本発明の設計支援装置のユーザの利用手順と処理フローを示す。ユーザは詳細設計において、三次元CADなどを用いて、部品形状を作成するとともに、それらを組み合わせてアセンブリを作成する(ステップ301)。次に、設計条件入力部101に入力した解析条件を用いて、統合解析部114が解析を実行する(ステップ302)。解析結果から、要求仕様を満足しない場合(ステップ303;No)は、満足するように形状を作成し(ステップ301)、再び解析を実行する(ステップ302)。要求仕様を満足し、形状修正が不要となったならば(ステップ303;Yes)、解析が完了した三次元CADの形状が設計ルールに適合しているかを形状チェック部115がチェックする(ステップ305)。ここで設計ルールへの違反があり形状修正が必要で(ステップ306;Yes)、かつ性能と無関係な修正の場合(ステップ307;Yes)、形状修正を行い(ステップ308)、終了となる。性能と関係のある修正の場合(ステップ307;No)、部品形状作成(ステップ301)に戻る。形状修正が不要であれば(ステップ306;No)、そのまま終了となる。なお、本実施例では、先に解析を実行し次に形状チェックを実施する場合のフローを説明したが、順番を入れ替えて先に形状チェックを実行してもよい。
図4は、実施例1に係る設計支援装置の入力画面の一例である。ユーザは図4の形状作成・ツール実行IFを操作する。これは三次元CADにアドインとして本発明の設計支援装置が実装されている場合である。この場合、形状の作成と解析と形状チェックが同一の画面から実行可能である。形状作成・ツール実行IF401の画面は、アドイン選択ボタン402、機能実行部403、ファイル操作実行部404、三次元CAD表示部405を有する。ユーザはアドイン選択ボタン402により、形状作成・ツール実行IFを開く。ファイル操作実行部404にて、形状読み込みボタン406を操作し、別途作成した形状データを読み込む。機能実行部403の解析実行ボタン407、もしくは形状チェックボタン408を押下することにより、それぞれの機能を実行する。解析実行ボタンの場合、設計条件入力部に入力された解析条件が自動設定され解析が実行される。また、形状チェックボタンの場合、設計条件入力部に入力された設計ルールが自動設定され形状チェックが実行される。結果出力ボタン409を押下することより解析結果、もしくは形状チェック結果を出力する。なお、図4は設計支援装置が三次元CADにアドインとして実装されている場合であるが、本発明の実施はこれに限定しない。
図5の三次元形状モデル501、502を用いて解析と形状チェックの処理の一例を示す。三次元形状モデル501は梁を複数組み合わせたフレームであり、一部を溶接503にて固定する。過去の類似製品において、実稼働状態で計測したフレームに負荷される外力や周辺温度のデータから、境界条件や材料定数を補正した解析モデルを作成し、強度解析を行う。その結果、補強として梁504を設けている。ここで、製造性を考慮した設計ルールとして、溶接装置を入れるスペース505が十分に確保されているかをチェックする。その結果、補強のための梁504と干渉することが分かり、梁の位置を変更する必要がある。三次元形状モデル502は形状修正後のフレームである。梁504を除去し、再度解析を行った結果、梁506の太さを変更するとともに、補強のための梁507を新たに設置することで、必要な強度と溶接の作業性を確保した形状を作成することができる。
ここまではユーザが形状を修正する場合について説明したが、ある部品の形状をあらかじめ多数作成しておき、全ての形状に対して解析と形状チェックを行ってもよい。図6に処理フローを示す。まず、一つの部品に関して考えられる複数の部品形状を作成する(ステップ601)。ここでは、設計者が過去の部品から複数選定する方法や、トポロジー最適化により複数の部品形状を自動作成してもよい。そして、統合解析ツール104による解析実行(ステップ602)、形状チェックツール108による形状チェック実行(ステップ603)を全ての部品形状に対して行い、性能と設計ルールの両者を満足する形状を抽出する(ステップ604)。その結果、両者を満足する形状がなければ(ステップ605;No)ステップ601に戻り、両者を満足する形状があれば(ステップ605;Yes)、処理が終了する。このように、あらかじめ多数の形状を作成しておくことで、解析と形状チェックの繰り返し作業がなくなり、設計効率が向上する。
統合解析と形状チェックツールの連携の技術的な意味合いについて述べる。統合解析と形状チェックツールを連携すると、形状チェックは解析にて性能を満足する形状を探索する際の制約条件となる。類似の技術として、形状の最適化ツールがある。これは、例えば三次元形状のある寸法は特定の範囲に限定し、性能を満足する形状を検討するものである。ここでは設計者が認識している寸法を制限することになる。一方、本発明では設計のルールを制約条件として設定することにより、設計者が把握しきれていない形状や部品の位置関係を考慮することができる。このため、従来の最適化ツールと比較して、多数の要素を対象に最適化を行うことが可能となる。
なお、ここまで示した方法は、統合解析と形状チェックツールを用いる設計手順の一例であり、本発明はこれらの手順に限定されるものではない。
図7に実施例2に係る設計支援装置を示す。図1と同一の部分については同一の符号を付し重複した説明を省略する。図1の設計支援装置に性能とコストのトレードオフ解析部706を設ける。性能とコストのトレードオフ解析部706は、性能・コストトレードオフ解析ツール701、コストモデル702、要求仕様・コスト間関係学習部703、実績品要求仕様704、実績品製造コスト705を有する。
実績品要求仕様704は、過去の製品の要求仕様を蓄積したデータベースである。要求仕様とは、顧客の要求仕様や、製品に関する規格や基準などとする。実績品製造コスト705は、過去の製品のコストを蓄積したデータベースである。要求仕様・コスト間関係学習部703では、各製品の要求仕様とコストの関係を学習する。学習の方法としては、回帰分析による定式化や、ニューラルネットワークなどの機械学習を用いた近似モデルの作成がある。コストモデル702は、要求仕様・コスト間関係学習部にて作成したコストモデルを蓄積したデータベースである。性能・コストトレードオフ解析ツール701では、コストモデルを用いてコストと性能のトレードオフを解析する。
図8に本発明の設計支援装置の利用手順と処理フローを示す。図2の詳細設計(ステップ202)における利用手順、概略設計(ステップ201)における利用手順を説明する。まず、詳細設計における利用手順を説明する。図3と同一の処理については同一の符号を付し説明を省略する。解析及び形状チェックの処理以降のコスト予測のステップから説明する。性能・コストトレードオフ解析ツール701は、解析と形状チェックが完了した三次元形状に関して、コスト予測を行う(ステップ801)。コストが許容範囲内に入っておらず形状修正が必要で(ステップ802;Yes)、かつ性能や設計ルールと無関係な修正の場合(ステップ803;Yes)、形状修正を行い(ステップ804)、終了となる。性能や設計ルールと関係のある修正の場合(ステップ803;No)、部品形状の作成(ステップ301)に戻る。形状修正が不要であれば(ステップ802;No)、そのまま終了となる。概略設計における利用手順を示す。図2の概略設計(ステップ201)では、まだ三次元形状が作成されていないため、統合解析部114と性能とコストのトレードオフ解析部706を利用する。統合解析では、概略設計で検討した設計仕様を対象に解析と結果の修正を行う。形状チェックは行わず、コスト予測を行い顧客の要求仕様とコストを満足する設計仕様を抽出する。
図9は概略設計における本発明の設計支援装置の利用手順と処理フローである。ユーザは概略設計において、表計算ソフトなどを利用して概略設計案を作成する(ステップ901)。次に、仕様を満足するか評価するために、統合解析部114が解析を実行する(ステップ902)。解析結果から、要求仕様を満足しない場合は(ステップ903;No)、満足するように設計案を修正する(ステップ903)。要求仕様を満足し、設計案の修正が不要となったならば(ステップ903;Yes)、次に、解析が完了した設計案のコスト予測を性能とコストのトレードオフ解析部706が行う(ステップ904)。コストが仕様を満足せず、設計案の修正が必要で(ステップ905;Yes)、かつ性能と無関係な修正の場合(ステップ906;Yes)、設計案を修正し(ステップ907)、終了となる。性能と関係のある修正の場合(ステップ906;Yes)、概略構成設計案の作成(ステップ901)に戻る。コストが使用を満足し、設計案の修正が不要であれば(ステップ905;No)、そのまま処理を終了する。なお、本実施例では先に解析を実行し、次にコスト予測する場合のフローを説明したが、順番を入れ替えて、先にコスト予測を実施してもよい。
本実施例においても、三次元形状や概略設計案を複数作成しておき、統合解析、形状チェック、コスト予測を同時に行い、全てを満足する三次元形状、概略設計案を選択してもよい。
次に、コンピュータによる設計支援プログラムの実行について説明する。図10は、コンピュータによる設計支援プログラムの実行を示す図である。図10に示すように、コンピュータは、演算装置及び制御装置として機能するCPU(Central Processing Unit)と、主記憶装置と、補助記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有する。補助記憶装置は、光学記憶媒体や磁気記憶媒体などで構成され、設計支援プログラムを記憶する。
CPUは、補助記憶装置から設計支援プログラムを読み出して主記憶装置に展開し、設計支援プログラムに規定された手順に沿って演算と制御を実行することで、設計条件入力、ツール制御、統合解析、形状チェック、設計結果出力などの機能を実現し、設計支援装置と同等に設計支援方法を実行することができる。なお、図10に示した構成は、所定のネットワークを介して接続されていてもよい。例えば、補助記憶装置がネットワーク経由で接続されていてもよいし、入力装置及び出力装置がネットワーク経由で接続されていてもよい。
これまでの説明では、ツール制御部103が統合解析と形状チェックを連携させて設計の支援を行う構成を説明したが、1つの変形例として、統合解析と形状チェックの結果を並べて出力する構成として実施することも可能である。この場合には、設計結果出力部102は、同一の設計に対する統合解析の結果と形状チェックの結果を同時に、もしくは切り替えて表示出力する。このため、統合解析と形状チェックの双方が要求を満足しているか否かをユーザは容易に確認することができ、効率よく設計を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を例示して説明を行ったが、本発明は、上述の各実施の形態及び各変形例に限定されるものではない。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、本発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、上述の各実施の形態及び各変形例で例示した各構成及び各処理は、実装形態や処理効率に応じて適宜統合又は分離させてもよい。
101…設計条件入力部、102…設計結果出力部、103…ツール制御部、104…統合解析ツール、105…解析モデル、106…稼働状態分析部、107…稼働データ、108…形状チェックツール、109…設計ルール、110…ルールデジタル化部、111…製造データ、112…基準・規格データ、113…不具合データ、114…統合解析部、115…形状チェック部、116…保守データ、117…設計データ、401…形状作成・ツール実行IF、402…アドイン選択ボタン、403…機能実行部、404…ファイル操作実行部、405…三次元CAD表示部、406…形状読み込みボタン、407…解析実行ボタン、408…形状チェックボタン、409…結果出力ボタン、701…性能・コストトレードオフ解析ツール、702…コストモデル、703…要求仕様・コスト間関係学習部、704…実績品要求仕様、705…実績品製造コスト、706…性能とコストのトレードオフ解析部

Claims (10)

  1. 製品の設計を支援する設計支援装置において、
    前記製品の稼働データに基づいて前記製品の性能の予測に係る統合解析を行う統合解析部と、
    過去の製品の設計データに基づいて前記製品の形状チェックを行う形状チェック部と
    トレードオフ解析部と、
    を備え
    前記トレードオフ解析部は、
    前記過去の製品の設計データと製造コストと、
    コストモデルを作成するための前記設計データと前記製造コストとの関係を学習する学習部と、
    前記コストモデルを蓄積するコストモデルデータベースと、
    蓄積された前記コストモデルに基づいて前記製品の性能と前記製造コストとのトレードオフ関係を解析するコスト予測を行う性能・コストトレードオフ解析ツールとを含む
    ことを特徴とする設計支援装置。
  2. 請求項1の設計支援装置であって、
    前記統合解析部と前記形状チェック部を連携するツール制御部と、
    前記製品を構成する部品の形状と前記製品の性能を解析する解析条件と前記部品の形状のチェック項目とを入力する設計条件入力部と、
    前記統合解析及び前記形状チェックの結果を出力する設計結果出力部と
    を備える設計支援装置。
  3. 請求項1の設計支援装置であって、
    前記統合解析部と前記形状チェック部と前記トレードオフ解析部を連携するツール制御部と、
    前記製品を構成する部品の形状と前記製品の性能を解析する解析条件と前記部品の形状のチェック項目とを入力する設計条件入力部と、
    前記統合解析、前記形状チェック及び前記コスト予測の結果を出力する設計結果出力部を備える設計支援装置。
  4. 請求項1の設計支援装置であって、
    同一の設計に対する前記統合解析部による解析の結果と、前記形状チェック部による形状チェックの結果とを並べて出力する設計結果出力部をさらに備える設計支援装置。
  5. 請求項1の設計支援装置であって、
    同一の設計に対する前記統合解析部による前記統合解析の結果と、前記形状チェック部による前記形状チェックの結果と、前記トレードオフ解析部による前記コスト予測の結果とを並べて出力する設計結果出力部をさらに備える設計支援装置。
  6. 前記統合解析部は、前記稼働データと、前記製品の稼働状態を推定する稼働状態分析部と、前記稼働状態分析部の分析結果に基づき構築した解析モデルデータベースと、解析ソルバーである統合解析ツールとを有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の設計支援装置。
  7. 前記形状チェック部は、前記過去の製品の設計データと、前記設計データを分析し設計ルールを作成しプログラム化するルールデジタル化部と、作成した前記設計ルールを蓄積するルールデータベースと、形状チェックツールとを有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の設計支援装置。
  8. 前記設計データは、前記過去の製品の製造に関する製造データ、前記過去の製品の保守に関する保守データ、前記過去の製品に生じた不具合に関する不具合データの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の設計支援装置。
  9. 製品の設計を支援する設計支援方法において、
    所定のデータ処理装置が、前記製品の稼働データに基づいて前記製品の性能の予測に係る統合解析を行う統合解析ステップと、
    前記データ処理装置が、過去の製品の設計データに基づいて前記製品の形状チェックを行う形状チェックステップと
    前記データ処理装置が、コスト予測を行うステップと
    を含
    前記コスト予測を行うステップは、
    前記過去の製品の設計データと製造コストとの関係を学習して作成したコストモデルに基づいて前記製品の性能と前記製造コストとのトレードオフ関係を解析する
    ことを特徴とする設計支援方法。
  10. 製品の設計を支援する設計支援プログラムにおいて、
    前記製品の稼働データに基づいて前記製品の性能の予測に係る統合解析を行う統合解析手順と、
    過去の製品の設計データに基づいて前記製品の形状チェックを行う形状チェック手順と
    コスト予測を行う手順と
    をコンピュータに実行させ
    前記コスト予測を行う手順は、
    前記過去の製品の設計データと製造コストとの関係を学習して作成したコストモデルに基づいて前記製品の性能と前記製造コストとのトレードオフ関係を解析する
    ことを特徴とする設計支援プログラム。
JP2019198024A 2019-10-30 2019-10-30 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム Active JP7355605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198024A JP7355605B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198024A JP7355605B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021071910A JP2021071910A (ja) 2021-05-06
JP7355605B2 true JP7355605B2 (ja) 2023-10-03

Family

ID=75713180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019198024A Active JP7355605B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7355605B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102711276B1 (ko) * 2022-06-24 2024-09-27 에스엘 주식회사 데이터 분석 장치 및 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228593A (ja) 2002-02-04 2003-08-15 Kobe Steel Ltd 機械・構造物用部品の形状設計システム及びその方法、並びにその形状設計プログラム
JP2017084224A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 株式会社日立製作所 設計支援装置、プログラムおよび設計支援方法
JP2017111658A (ja) 2015-12-17 2017-06-22 株式会社日立製作所 設計支援装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228593A (ja) 2002-02-04 2003-08-15 Kobe Steel Ltd 機械・構造物用部品の形状設計システム及びその方法、並びにその形状設計プログラム
JP2017084224A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 株式会社日立製作所 設計支援装置、プログラムおよび設計支援方法
JP2017111658A (ja) 2015-12-17 2017-06-22 株式会社日立製作所 設計支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021071910A (ja) 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10915096B2 (en) Method and system for quick customized-design of intelligent workshop
Clarkson et al. Predicting change propagation in complex design
JP4739472B2 (ja) 性能予測装置および方法、記録媒体
JP4244768B2 (ja) 不良影響度評価方法および設計支援システム
KR101214769B1 (ko) 시뮬레이션 기반 생산 실행 시스템 구축 방법 및 그 장치
JP2010049693A (ja) 製造設計及び工程分析システム
Butterfield et al. Optimization of aircraft fuselage assembly process using digital manufacturing
Vogl et al. Standards related to prognostics and health management (PHM) for manufacturing
Gouyou et al. Tolerance analysis of overconstrained and flexible assemblies by polytopes and finite element computations: application to a flange
US8131392B2 (en) System and method for using manufacturing states of vehicle products for display of a manufacturing process
WO2020216458A1 (en) Machine learning approach for fatigue life prediction of additive manufactured components
Kumar et al. A low cost knowledge base system framework for progressive die design
JP7355605B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
Manarvi et al. Framework of an integrated tolerance synthesis model and using FE simulation as a virtual tool for tolerance allocation in assembly design
Wang et al. Quality-driven sequence planning and line configuration selection for compliant structure assemblies
JP3024350B2 (ja) 製造性自動評価方法およびシステム
JP7012865B2 (ja) 製造システム設計支援装置
KR20140087533A (ko) 가상설비를 이용한 제조설비 시뮬레이션 시스템 및 방법
JP5439296B2 (ja) 変更影響予測方法及び変更影響予測装置
WO2021070514A1 (ja) 設計支援装置、設計支援方法、および設計支援プログラム
Petersson et al. Integration of computer aided design analysis into the engineering design process for use by engineering designers
US20230400831A1 (en) Process analysis device, process analysis method, and process analysis recording medium
Prosvirnova et al. Strategies for Modelling Failure Propagation in Dynamic Systems with AltaRica
Moscheto et al. Space claim analysis for addressing maintenance of key components in complex products
Prasad Survey of life-cycle measures and metrics for concurrent product and process design

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7355605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150