JP2017111658A - 設計支援装置 - Google Patents

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一朗 片岡
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Abstract

【課題】CADデータに対する過去の解析結果を用いて、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化を可能とする設計支援装置を提供する。【解決手段】過去のCADデータに対する解析結果データを、過去のCADデータを構成する複数の形状パラメータ及び解析条件と紐付けて格納するデータベース102,103と、複数の形状パラメータ及び解析条件を教師データとして学習する学習部106を備える。新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータ及び解析条件に対応する解析結果がデータベース102,103に格納されている場合、新たに入力されたCADデータに対する解析処理をスキップする解析処理実行判定部109を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、設計支援装置に係り、特に、CADデータや設計図面などの設計に関するデータと、解析結果や解析条件などの解析に関するデータをデータベースに登録し、新規のCADデータに対する解析処理を支援する設定支援装置に関する。
近年、製品開発において、製品の複雑化に伴い、設計した内容に対して高信頼性を確保するための高精度な解析が求められている。高精度な解析を行うには、例えば解析モデルの格子点数を増やして、詳細な計算が行えることが望ましい。しかしながら、格子点数が増大すると、解析に時間を要することになり、設計工数の増大を招く。そのため、解析に要する時間を短縮して解析結果を提示可能な技術が有効となる。
例えば、解析に要する時間を短縮し解析結果を提示する方法として、特許文献1に記載される技術が提案されている。特許文献1では、入力されるCADデータを複数の形状パーツに分割し、既成解析モデル(過去に生成した解析モデル)と比較する。この比較の結果、類似する形状パーツについては対応する既成解析モデルのメッシュデータを適用し、非類似の形状パーツについては自動でメッシュデータを生成すると共に、これら類似する形状パーツのメッシュデータと非類似の形状パーツのメッシュデータを結合することで解析モデルを生成するものである。
特開2007―122205号公報
特許文献1では、過去の解析モデルを用いて、類似する形状パーツについて過去の解析モデルにおけるメッシュデータを適用することで、新たな解析モデル、すなわち、メッシュモデルを生成可能とするものである。
しかしながら、特許文献1では、生成された解析モデルを用いた解析時間の短縮化については、何ら考慮されていない。
そこで本発明は、CADデータに対する過去の解析結果を用いて、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化を可能とする設計支援装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の設計支援装置は、過去のCADデータに対する解析結果データを、前記過去のCADデータを構成する複数の形状パラメータ及び解析条件と紐付けて格納するデータベースと、前記複数の形状パラメータ及び前記解析条件を教師データとして学習する学習部を、備え、新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータ及び解析条件に対応する解析結果が前記データベースに格納されている場合、前記新たに入力されたCADデータに対する解析処理をスキップする解析処理実行判定部を有することを特徴とする。
また、本発明の他の設計支援装置は、複数の形状パラメータを有し、過去に解析処理されたCADデータを格納するCADデータベースと、過去に入力されたCADデータに対する解析結果データを格納する解析結果データベースと、前記解析結果データベースに格納される解析結果データに含まれる解析条件と、当該解析結果データに対応するCADデータを構成する複数の形状パラメータと、を教師データとして学習する学習部と、前記学習部による学習結果として得られる重み係数を格納する学習結果データベースと、少なくとも、新たに入力されるCADデータに対する解析処理の要否を判定するためのルールを予め格納する解析条件格納部を備え、新たに入力されるCADデータから複数の形状パラメータを抽出し、当該抽出された形状パラメータと前記学習結果データベースに格納される重み係数に基づき解析結果の出力予測値を得ると共に、前記得られた解析結果の出力予測値が前記ルールを満たすか否かを判定する判定部を有し、前記判定部は、判定結果を表示部の画面上に表示又は、前記ルールを満たす解析結果の出力予測値に対応する前記新たに入力されるCADデータに対する解析処理をスキップすることを特徴とする。
本発明によれば、CADデータに対する過去の解析結果を用いて、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化を可能とする設計支援装置を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る設計支援装置の全体概略構成図である。 図1に示す学習部の処理フローを説明するフローチャートである。 図1に示す判定部の処理フローを説明するフローチャートである。 CADデータから学習パラメータを抽出した結果の一例を示す図である。 部品間の接続関係を示すテーブルである。 解析結果データから学習パラメータを抽出した結果の一例を示す図である。 学習部に設けられる第1ニューラルネットワークによる学習方法の一例を示す図である。 判定部に設けられる第2ニューラルネットワークにより、新規CADデータから重み係数を用いて出力予測値を得る方法の一例を示す図である。 判定部による出力予測値に対する解析必要可否を判定する一例を示す図である。 学習時における表示部の画面表示例を示す図である。 判定時における表示部の画面表示例を示す図である。
本明細書において、「CADデータを構成する形状パラメータ」とは、例えば、CADデータを構成する部品の位置、厚さ又は長さ等の形状特徴、及びこれら部品間の接続関係に関する情報(データ)を含むものであり、これらのうち、少なくとも一つを含む場合もある。
また、「解析条件」とは、解析目的、格子点座標、及び格子点座標における物理量を含むものであり、これらのうち、少なくとも一つを含む場合もある。また、格子点の物理量毎に閾値を設定し、各物理量が閾値以上又は閾値以下である場合、解析処理の必要性の有無を規定するチェックルールも解析条件に含まれる。
本発明の一実施形態に係る設計支援装置は、CADデータと解析結果データから教師データである学習すべきパラメータ(学習パラメータ)を抽出して、CADデータと解析結果の関係を学習し、当該学習結果を用いて、新たに入力される新規CADデータに対する過去の解析結果からの変化を予測(予測値として出力)し、解析の要否を判定表示及び上記新規CADデータに対する解析処理のスキップのうち少なくとも一方を実行するものである。また、本実施形態に係る設計支援装置は、大別して、CADデータと解析結果の関係を学習する学習部と、学習結果に基づき新たに入力される新規CADデータに対する解析結果を予測し、解析処理の要否の表示及び/又は解析処理のスキップを行う解析処理実行判定部を備える。
このような本実施形態の設計支援装置によれば、CADデータに対する過去の解析結果を用いて、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化を図ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る設計支援装置の全体概略構成図である。
図1に示すように、設計支援装置100は、データ入出力端末101、過去に入力され解析処理されたCADデータを格納するCADデータベース102、過去に入力されたCADデータに対する解析処理の結果を格納する解析結果データベース103、データ読込部104、学習パラメータ抽出部105、及び学習部106を備える。なお、学習部106は、詳細後述する例えば、第1ニューラルネットワークを有する。
また更に、設計支援装置100は、学習部106による学習結果としての重み係数(学習重み)を格納する学習結果データベース107、新たに入力されるCADデータを格納する新規CADデータベース108、判定部109、表示部110、及び解析条件格納111を備える。なお、判定部109は、詳細後述する例えば、第2ニューラルネットワークを有する。
以下では、第1ニューラルネットワーク及び第2ニューラルネットワークの一例として、ランメルハート型のニューラルネットワークを示す。ランメルハート型のニューラルネットワークでは、入力データ(CADデータ)及び出力データ(解析結果)のペアを教師データとして、ニューラルネットワークに入力し、バックプロパゲーションにより重み係数を学習する。中間ノードが1段のみならず、多段構成のニューラルネットワークも含む。
データ読込部104、学習パラメータ抽出部105、学習部106、及び判定部109は、例えば、図示しない、各種処理プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAMなどの記憶部、及び、ROMに格納される各種プログラムを読み出し実行するCPU等のプロセッサにより実現される。
ここで、設計支援装置100の動作の概略を説明する。
データ読取部104は、データ入出力端末101から、CADデータ及び解析結果の情報を読み取り、読み取ったCADデータをCADデータベース102に保存すると共に、読み取った解析結果の情報(解析結果データ)を解析結果データベース103に保存する。
学習パラメータ抽出部105は、CADデータベース102に格納されるCADデータについて、CADデータを構成する形状パラメータである、例えば、部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータを、学習パラメータとして自動で抽出する。なお、学習パラメータ抽出部105による学習パラメータとしての形状パラメータの自動抽出に代えて、ユーザが表示部110に表示されるCADデータを構成する形状パラメータのうち、所望の部品を対話的に選択指定することで、学習パラメータを抽出する構成としても良い。ユーザによる対話的な学習パラメータとしての形状パラメータの抽出については後述する。
また、学習パラメータ抽出部104は、解析結果データベース103に格納される解析結果などの解析処理に関するデータから、解析条件である、解析目的、格子点座標、各格子点での物理量に関するデータを、学習パラメータとして抽出する。ここで物理量とは、例えば、温度、流速などである。
学習部106では、第1ニューラルネットワークに、学習パラメータ抽出部105にて抽出されたCADデータを構成する複数の形状パラメータ、及び解析条件を教師データとして、上記複数の形状パラメータを入力し、第1ニューラルネットワークからの出力と上記教師データである解析条件との差分に基づきバックプロパゲーション法により各ノード(ニューロン)における重み係数が修正されることで学習が実行される。この学習の結果得られた重み係数(学習重み)は、例えば、形状パラメータに紐付けられて、学習結果データベース107に格納される。なお、重み係数(学習重み)を、形状パラメータ毎に紐付けて格納することに代えて、形状パラメータを構成する部品毎、例えば、筐体、壁板、ねじ、IGBT(インバータ)、コンデンサ、バスバー毎に紐付けて格納するよう構成しても良い。
ユーザにより新たに新規CADデータがデータ入出力端末101を介して入力されると、入力された新規CADデータは、新規CADデータベース108に格納される。
判定部109は、学習結果データベース107に格納される重み係数(学習重み)を読み出し、第2ニューラルネットワークの各ノード(ニューロン)に読み出した重み係数(学習重み)を設定する。その後、第2ニューラルネットワークの入力ノードに、新規CADデータベース108に格納された新規CADデータを入力し、解析結果の出力予測値を得る。判定部109は、得られた解析結果の出力予測値と、解析条格納部111に格納されるチェックルール(解析条件)を比較し、解析処理の必要性を判定する。判定部109は、判定結果を表示110の表示画面に表示する。また、判定部109は、判定結果が解析処理の必要性なしの場合には、解析処理のスキップを行う。
次に、設計支援装置100を構成する学習部106による処理の詳細について説明する。図2は、図1に示す学習部106の処理フローを説明するフローチャートである。
ステップS101では、データ読込部104は、CADデータベース102にアクセスし、CADデータベース102に格納されるCADデータを読み出す。また、データ読込部104は、解析結果データベース103にアクセスし、解析結果データベース103に格納される解析結果データを読み出す。読み出されたCADデータ及び解析結果データを、データ読込部104は学習パラメータ抽出部105へ出力する。
ステップS102では、学習パラメータ抽出部105は、データ読込部104より入力されるCADデータから、CADデータを構成する形状パラメータである、部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータを、学習パラメータとして抽出する。
ここで、学習パラメータとして抽出されるCADデータを構成する形状パラメータについて具体的に説明する。図4に、CADデータから学習パラメータを抽出した結果の一例を示し、図5に、部品間の接続関係を示すテーブルを示す。
図4の左図に示されるように、データ読込部104より入力されるCADデータは、CADデータを構成する部品名201、部品の位置情報202、及び部品の厚み及び長さなどの形状特徴203を含んでいる。図4に示す例では、部品として、筐体、インバータ(IGBT)、コンデンサ、バスバー、仕切板を有し、筐体は、更に壁板とねじを含む。筐体の位置情報202は座標(0,0,0)として、壁板の位置情報202は座標(10,20,50)として、ねじの位置情報202は座標(100,30,50)として表現されている。これら各部品の部品名201及び部品の位置情報202はCADデータからテキスト変換により得られる。また、通常、部品の位置情報202は、例えば、座標系において最大値及び最小値、すなわち、部品の外接矩形の最大値及び最小値の2点の座標値で特定することができ、また、2点に限らず、4点、又は8点等の座標値として設定されるが、本実施例では、説明を分かり易くするため、各部品の重心の座標1点を用いて、部品の位置を特定する場合を一例として示している。
また、壁板の厚みは10mmであり長さは1500mmである。ねじは10mmの径を有し長さが20mmの形状特徴203を有する。
図4の右図は、学習パラメータ抽出部105にてCADデータから抽出された、学習パラメータとしてのCADデータを構成する形状パラメータを示している。図4の右図に示されるように、学習パラメータとして抽出されるCADデータを構成する形状パラメータは、部品データ204及び部品間の関係データ205を含んでいる。部品データ204として、筐体については位置情報(0,0,0)、壁板については、位置情報(10,20,50)、厚み“10”、及び長さ“1500”、ねじについては、位置情報(100,30,50)、径“10”、及び長さ“20”が抽出される。
また、部品間の関係データ205として、どの部品と部品が繋がっているかの情報が、“0”、“1”から成るベクトルで表現され抽出される。図5の部品間接続関係テーブルに示されるように、第1行目には、「筐体」、「壁板」、「ねじ」、及び「インバータ(IGBT)」の部品名が格納され、第2行目以降では、フラグ“1”が立った部品同士が接続関係にあることを示している。具体的には、第2行目は、筐体、壁板、及びねじが接続関係にあることを示し、また、第3行目は、筐体と壁板が接続関係にあることを示している。また、第4行目は、筐体とねじが接続関係にあることを示し、第5行目は、インバータ(IGBT)は、筐体、壁板及びねじの何れとも接続されていないことを示している。
図4の右図に示す部品間の関係データ205は、上述の部品間接続関係テーブルにより規定される各部品の接続関係をベクトルにて簡略的に示したものであり、筐体(1,1,1,0)、壁板(1,1,0,0)、ねじ(1,0,1,0)、インバータ(0,0,0,1)のベクトルとなる。構成部品の数が増加するほど、このベクトルを示す数列は長くなる。
図2に戻り、ステップS103では、学習パラメータ抽出部105は、データ読込部104より入力される解析結果データから、解析条件である、解析目的、格子点座標、各格子点での物理量に関するデータを、学習パラメータとして抽出する。
ここで、学習パラメータとして抽出される解析条件について具体的に説明する。図6に、解析結果データから学習パラメータを抽出した結果の一例を示す。
図6の左図に示されるように、データ読込部104より入力される解析結果データ(解析結果)301は、テキスト形式にて格子点座標302及び格子点での物理量に関するデータ303を含んでいる。図6に示す例では、格子点座標302として座標(100,500,200)、格子点での物理量に関するデータ303として、温度40℃、流速2.0m/sの場合を示している。説明を解り易くするため、1つの格子点座標と当該格子点における物理量のみを示している。
図6の右図は、学習パラメータ抽出部105にて解析結果データ(解析結果)301から抽出された、学習パラメータとしての解析条件(解析結果)304を示している。図6の右図では、3組の格子点座標及び物理量が学習パラメータとして解析結果データ(解析結果)301から直接抽出された場合を示している。従ってこの場合、図6の左図には、図示しない他の2組の格子点座標302及び物理量303が含まれている。図6の右図に示すように、学習パラメータとして直接抽出された3組の解析条件(解析結果)304は、格子点座標が(100,500,200)であり温度が「40」及び流速が「2.0」、格子点座標が(200,400,600)であり温度が「50」及び流速が「1.2」、格子点座標が(10,200,100)であり温度が「30」及び流速が「2.5」である。
図2に戻り、ステップS104では、学習部106は、学習パラメータ抽出部105により抽出された学習パラメータに不足があるかを判定する。判定の結果、抽出された学習パラメータに、例えば、壁板の厚み、或はコンデンサのサイズなど、部品の形状特徴を示す形状パラメータが含まれていない場合は、ステップS105へ進み、エラーメッセージを表示部110の表示画面上に表示すると共にステップS101へ戻る(S105)。一方、判定の結果、抽出された学習パラメータに不足が無い場合はステップS106へ進む。
ステップS106では、学習部106は、ステップS102にて抽出された部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータなどのCADデータを構成する形状パラメータを、学習パラメータとして、第1ニューラルネットワークの入力ノードに入力する。
また、ステップS107では、学習部106は、ステップS103にて抽出された解析目的、格子点座標、各格子点での物理量に関するデータなどの解析条件を、学習パラメータとして、第1ニューラルネットワークの出力ノードに入力する。
ステップS108では、第1ニューラルネットワークにより出力を計算する。
ステップS109では、学習部106は、第1ニューラルネットワークの出力結果と、出力ノードに目標値として入力された解析条件との差分を計算する。
ステップS110では、ステップS109にて計算された差分に基づき上述のバックプロパゲーション法により各ノード(ニューロン)における重み係数(学習重み)を更新する。
ステップS111では、学習部106は、更新された各ノード(ニューロン)における重み係数(学習重み)を、学習結果データとして、学習結果データベース107に形状パラメータに紐付けて格納し、学習処理を終了する。なお、上述のように、重み係数(学習重み)を、形状パラメータ毎に紐付けて格納することに代えて、形状パラメータを構成する部品毎、例えば、筐体、壁板、ねじ、IGBT(インバータ)、コンデンサ、バスバー毎に紐付けて格納するよう構成しても良い。
図7は、学習部に設けられる第1ニューラルネットワークによる学習方法の一例を示す図である。第1ニューラルネットワーク402として、一般的な多層バックプロパゲーションアルゴリズムを用いた例で説明する。先ず、第1ニューラルネットワーク402は、入力ノード403、中間ノード404、及び出力ノード405を備える。図7に示す例では、入力ノード403がi1〜i5の5個のノードからなり、中間ノード404は、2段構成を有し各段に3個のノードを有し、出力ノード405がj1〜j5の5個のノードからなる場合を想定している。但し、入力ノード403、中間ノード404、及び出力ノード405の個数はこれに限られず、適宜所望の個数を設定でき、また、中間ノード404の段数は2段に限らず、所望の段数に適宜設定できる。
上述のようにCADデータ401から抽出された部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータなどの形状パラメータを学習パラメータとして、第1ニューラルネットワーク402の入力ノード403に入力する。また、上述のように解析目的、格子点座標、各格子点での物理量に関するデータなどの解析条件(解析結果)を学習パラメータとして出力ノード405に入力する。バックプロパゲーションニューラルネットワークである第1ニューラルネットワーク402は、入力ノードOiと重み係数(学習重み)Wijの組合せにより出力Sjを、以下の式(1)を計算し出力ノード405より出力結果406を出す。
Figure 2017111658
その後、出力結果406と解析結果(解析条件)407との差分を計算した後、例えば、以下の式(2)及び式(3)により重み係数(学習重み)を更新する。
Figure 2017111658
Figure 2017111658
ここで、ηは、学習係数であり、値が大きいほど学習が急激であり、値が小さいほど学習がなだらかとなる。通常は0〜1の値をとる。δjは、出力ノード405を構成するj1〜j5の各ノードの誤差の値である。
上記式(1)〜式(3)に示すように、教師データである学習パラメータのうち、出力ノード405に入力される解析条件(解析結果)と、第1ニューラルネットワーク402の出力を比較し、その誤差(差分)が最小となるよう、重み係数(学習重み)Wijを更新させた後、当該更新後の重み係数(学習重み)を学習結果データとして、学習結果データベース107に格納する。
次に、設計支援装置100を構成する判定部109による処理の詳細について説明する。図3は、図1に示す判定部の処理フローを説明するフローチャートである。
ステップS201では、判定部109は、新規CADデータベース108にアクセスし、新規CADデータベース108に格納される新たに入力された新規CADデータを読み出す。
ステップS202では、判定部109は、読み出された新規CADデータから、新規CADデータを構成する形状パラメータである、部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータを、学習パラメータとして抽出する。
ステップS203では、判定部109は、ステップS202にて抽出された新規CADデータを構成する形状パラメータを、学習パラメータとして、第2ニューラルネットワークの入力ノードに入力する。
ステップS204では、判定部109は、学習結果データベース107にアクセスし、テップS202にて抽出された新規CADデータを構成する形状パラメータに紐付けられた重み係数(学習重み)が格納されているか、すなわち、学習結果データがあるか判定する。判定の結果、対応する学習結果データが学習結果データベース107に格納されていない場合には、判定処理を終了する。その後、新規CADデータに対する解析処理を、従来と同様に実行する。一方、判定の結果、対応する学習結果データが学習結果データベース107に格納されている場合には、ステップS205へ進む。
ステップS205では、判定部109は、学習結果データベース107に格納される、新規CADデータを構成する形状パラメータに紐付けられた重み係数(学習重み)を読み出す。読み出された重み係数(学習重み)は、判定部109により第2ニューラルネットワークの各ノードに設定される。
その後、ステップS206では、判定部109は、ステップS202にて抽出された新規CADデータを構成する形状パラメータを、第2ニューラルネットワークの入力ノードに入力する。第2ニューラルネットワークは入力された形状パラメータと設定された重み係数(学習重み)との積和演算により、この積和演算結果を解析結果の出力予測値として、出力ノードより出力する。すなわち、第2ニューラルネットワークは出力を計算する。
ここで、第2ニューラルネットワークによる解析結果の出力予測値を得る方法について説明する。図8は、判定部に設けられる第2ニューラルネットワークにより、新規CADデータから重み係数を用いて出力予測値を得る方法の一例を示す図である。図8に示すように、第2ニューラルネットワーク502は、入力ノード503、中間ノード504、及び出力ノード505を備える。図8に示す例では、入力ノード503がi1〜i5の5個のノードからなり、中間ノード504は、2段構成を有し各段に3個のノードを有し、出力ノード505がj1〜j5の5個のノードからなる場合を想定している。但し、入力ノード503、中間ノード504、及び出力ノード505の個数はこれに限られず、適宜所望の個数を設定でき、また、中間ノード504の段数は2段に限らず、所望の段数に適宜設定できる。
上述のように、判定部109は、ステップS205にて読み出された重み係数(学習重み)507を、第2ニューラルネットワーク502の各ノードに設定する。その後、新規CADデータ501から抽出された部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータなどの形状パラメータを、第2ニューラルネットワーク502の入力ノード503に入力する。第2ニューラルネットワーク502は、入力ノード503に入力された形状パラメータと設定された重み係数(学習重み)の積和演算により、出力ノード505から解析結果の出力予測値506を出力する。
図3に戻り、ステップS207では、判定部109は、解析条件格納部111にアクセスし、予め格納されるチェックルール(解析条件)に基づき、ステップS206で得られた解析結果の出力予測値を判定する。具体的には、判定部109は、解析条件格納部111に格納される解析条件である格子点の物理量に対する閾値と、ステップS206にて得られた解析結果の出力予測値とを比較し、上記チェックルール(解析条件)を満たすか否かを判定する。なお、上記チェックルール(解析条件)は、格子点の物理量毎に閾値を設定し、各物理量が閾値以上又は閾値以下である場合、解析処理の必要性の有無を規定するものである。
ステップS208では、判定部109は、ステップS207における判定結果を、表示部110の表示画面上に表示し、判定処理を終了する。なお、判定結果が上記チェクルールを満たす場合には、解析処理の必要性は無いことから、新規CADデータに対する解析処理のスキップを行う。
なお、ステップS208では、判定結果を表示部110の表示画面上に表示する構成としたが、これに代えて、判定結果と共に解析結果の出力予測値を表示部110の表示画面上に表示する構成としても良い。
図9は、判定部109による解析結果の出力予測値に対する解析必要可否を判定する一例を示す図である。先ず、判定部109に備えられる第2ニューラルネットワーク502は、上述の図3に示したステップS205及びステップS206の処理により、学習結果データベース107に格納される、新規CADデータを構成する形状パラメータに紐付けられた重み係数(学習重み)を読み出し、読み出された重み係数(学習重み)を各ノードに設定し、入力ノード503に入力される新規CADデータを構成する形状パラメータと設定された重み係数(学習重み)との積和演算により、解析結果の出力予測値を出力ノード505より出力するものである。よって、仮に、新規CADデータに含まれるコンデンサが配される位置での温度と流速を予測する場合、学習結果データベース107に格納される重み係数(学習重み)Wijは、上述の式(2)及び式(3)に示したように、バックプロパゲーション法を用いた学習により更新された後の重み係数(学習重み)Wij(new)である。新規CADデータが入力された場合であっても、第2ニューラルネットワーク502では、新規CADデータを構成する形状パラメータと過去に学習されたCADデータを構成する形状パラメータの差分を求め、上記更新後の重み係数(学習重み)Wij(new)を用いて補間演算することにより、過去の解析結果に近い解析結果の出力予測値を得ることが可能となる。
図9に示す例は、インバータ(IGBT)、コンデンサ、バスバー、及び仕切板を筐体内に収容し構成される製品において、筺体内の上記各部品を空冷する場合における解析処理を行う場合であって、判定部109による解析結果の出力予測値に対する解析必要可否の一例である。
図9に示すように、例えば、新たに入力される新規CADデータ601を構成する形状パラメータが、部品名がコンデンサ1及びコンデンサ2であり、コンデンサ1の位置情報が座標(100,30,50)、コンデンサ2の位置情報が座標(200,30,50)であって、これらコンデンサ1及びコンデンサ2の中間位置における解析処理を行う場合を想定している。
解析条件格納部111に格納されるチェックルール(解析条件)は、上述の図3に示したステップS207にて判定部109が第2ニューラルネットワーク502より出力される解析結果の出力予測値により、解析処理の必要性の有無を評価するためのチェックルール(解析条件)603である。図9に示すチェックルール(解析条件)603は、例えば、コンデンサ1とコンデンサ2との間に流れる風により冷却されているかどうかを判定するルールとして、テキスト形式にて「コンデンサ間の中間位置での温度が50℃以下、流速2m/s以上であれば、解析の必要なし」(604)が規定され、解析条件格納部111に格納されている。
また、上記チェックルール(解析条件)は、例えば、テーブル形式にて解析条件格納部111に格納されている。図9に示すように、テーブル605は、第1行目に項目として、「物理量」、「閾値以上/以下」、「場所」、及び「解析の必要性」を有する。第2行目には、「物理量」の項目欄に「Temp」(温度)、「閾値」の項目欄に「50」(50℃)、「閾値以上/以下」の項目欄に「以下」、「場所」の項目欄に「コンデンサの中間」、及び「解析の必要性」の項目欄に「必要なし(0)」が、それぞれ設定されている。また、第3行目には、「物理量」の項目欄に「Flow」(流速)、「閾値」の項目欄に「2.0」(2.0m/s)、「閾値以上/以下」の項目欄に「以上」、「場所」の項目欄に「コンデンサの中間」、及び「解析の必要性」の項目欄に「必要なし(0)」が、それぞれ設定されている。
更にまた、if−thenルール形式にて、「(150,30,50),50,2.0→analysis flag = 0」(606)が、解析条件格納部111に格納されている。
図9に示すように、判定部109が、新規CADデータベース108より新規CADデータ601を構成する形状パラメータとして、部品名がコンデンサ1及びコンデンサ2であり、コンデンサ1の位置情報である座標(100,30,50)、コンデンサ2の位置情報である座標(200,30,50)を読み出す。判定部109は、これらコンデンサ1の座標(100,30,50)とコンデンサ2の座標(200,30,50)からコンデンサ1及びコンデンサ2との間の中間位置の座標(150,30,50)を求める。その後、判定部109は、上述の図3に示すステップS205にて、各ノードに重み係数(学習重み)が設定された第2ニューラルネットワーク502の入力ノード503に入力し、第2ニューラルネットワーク502は、上述の通り入力された形状パラメータであるコンデンサ間の中間位置と重み係数(学習重み)との積和演算を実行し、出力ノード505より解析結果の出力予測値602を出力する。
ここで得られる解析結果の出力予測値602は、図9に示すように、例えば、(100,500,200),30,2.5、(200,400,600),40,1.0、(150,30,50),40,2.5、及び(10,200,100),50,2.0と複数存在する。判定部109は、格子点の座標でもあるコンデンサ間の中間位置の座標が(150,30,50)である解析結果の出力予測値(150,30,50),40,2.5を抽出する。次に、判定部109は、抽出した出力予測値(150,30,50),40,2.5より、格子点での物理量である温度40℃及び流速2.5m/sを取り出し(608)、解析条件格納部111に格納されるif−thenルール形式のチェックルール606の前提部に規定される物理量である温度50℃、流速2・0m/sと比較する。取り出された物理量608中の温度40℃は閾値である50℃以下であり、且つ、取り出された物理量608中の流速2.5m/sは閾値である2.0m/s以下であることから、analysis flagに「0」を立てる。すなわち、テーブル605の「解析の必要性」の項目欄に設定される通り、「必要なし」と判定される。この処理は、上述の図3のステップS207にて示した処理ステップに相当する。
図9に示す例では、解析処理そのものを行う必要がないため、解析処理をスキップすることで解析処理に要する時間を省略することができる。これにより、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化が可能となる。
なお、図9に示す例では空冷式による冷却を例としたため、if−thenルール形式のチェックルール606の前提部における物理量及びテーブル605に設定される物理量を、空気の温度及び風の流速(風速)としたがこれに限られるものでは無い。例えば、空冷式による冷却に代えて、水冷式による冷却を用いても良く、この場合、if−thenルール形式のチェックルール606の前提部における物理量及びテーブル605に設定される物理量は、冷却水の温度及び冷却水の流速となる。
図10は、学習部106による学習時の表示部110の表示画面例である。
図10に示すように、表示部110の表示画面701(学習時における表示画面)は、CADデータを3次元の座標系と共に表示する第1表示領域702、第1表示領域702に表示されるCADデータに対する解析結果データが表示される第2表示領域703、及び各種コマンドを入力するための、「読込」ボタン704、「学習」ボタン705、「保存」ボタン706が表示される領域(以下、コマンド入力領域と称する)から構成される。
第1表示領域702に表示されるCADデータは、上述の図1に示すCADデータベース102より読み出された学習時における教師データを構成する既知のCADデータである。また、第2表示領域703に表示される解析結果データは、上述の図1に示す解析結果データベース103より読み出された学習時における教師データを構成する既知の解析結果データである。これら既知のCADデータ及び対応する既知の解析結果データのペアにて、学習部106に備えられる第1ニューラルネットワーク402の学習時における教師データを構成する。
また、第1表示領域702には、CADデータの表示に加え、表示されるCADデータを構成する複数の形状パラメータ(部品名)を、階層的に表示する形状パラメータ階層表示領域702aが設けられている。
図10に示すように、CADデータを構成する形状パラメータは、その部品である、「筐体」、「壁板」、「ねじ」、「IGBT」、「コンデンサ」、及び「バスバー」が階層的に表示されている。ユーザは、図示しないマウスなどの入力部により表示画面701上で、カーソルを形状パラメータ階層表示領域702a内の所望の部品位置に移動させクリックすると、当該選択指定された部品が、第1表示領域702に表示されるCADデータ中で、ブリンク表示或いはハイライト表示などにより、他の部品と識別可能に表示される。なお、この形状パラメータ階層表示領域702aを用いて、ユーザが所望の部品を学習パラメータとして対話的に選択指定する構成としても良い。すなわち、学習パラメータ抽出部105により学習パラメータとして形状パラメータを自動抽出する構成に代えて、学習パラメータ抽出部105は、形状パラメータ階層表示領域702a内でユーザによる選択指定を受け付け、当該選択指定された部品(形状パラメータ)を学習パラメータとして抽出する構成としても良い。
なお、表示画面701上の最も上部に表示される領域には、第1表示領域702及び第2表示領域703が表示されるウィンドウ全体を、クローズ、縮小/拡大表示、表示部110のコントロールバーへの移動等を指定するためのボタンが表示される。
次に、コマンド入力領域に表示される、「読込」ボタン704、「学習」ボタン705、及び「保存」ボタン706と、上述の図2に示した学習部106の処理フローとの関係について説明する。
先ず、コマンド入力領域に表示される「読込」ボタン704が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「読込」ボタン704がアクティブにされると、データ読込部104は、図2に示すステップS101を実行する。ステップS101の実行により、CADデータベース102より読み出されたCADデータは、第1表示領域702に3次元の座標系と共に表示されると共に、当該CADデータを構成する部品名が形状パラメータ階層表示領域702a内に表示される。
「学習」ボタン705が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「学習」ボタン705がアクティブにされると、学習パラメータ抽出部105は、図2に示したステップS102及びステップS103を実行し、CADデータから、部品の位置、厚さ又は長さなどの形状特徴、部品間の接続関係に関するデータなどのCADデータを構成する形状パラメータを、学習パラメータとして抽出する。また、学習パラメータ抽出部105は、解析目的、格子点座標、各格子点での物理量に関するデータなどの解析条件を、学習パラメータとして抽出する。なお、上述のように、ステップS102において、学習パラメータ抽出部105によるCADデータからの学習パラメータ(形状パラメータ)の自動抽出に代えて、形状パラメータ階層表示領域702a内に表示されるCADデータを構成する各部品に対し、ユーザによる対話的な選択指定により学習データとして抽出すべき形状パラメータを有する所望の部品を指定するよう構成しても良い。
続いて、学習部106は、図2に示すステップS104〜ステップS110までを実行する。
「保存」ボタン706が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「保存」ボタン706がアクティブにされると、学習部106は、図2に示すステップS111を実行し、上述のステップS110により得られた第1ニューラルネットワーク402の各ノードにおける更新後の重み係数(学習重み)を、学習結果データとして、学習結果データベース107に格納する。
図11は、判定部109による判定時の表示部110の表示画面例である。
図11に示すように、表示部110の表示画面801(判定時における表示画面)は、新たに入力された新規CADデータを3次元の座標系と共に表示する第3表示領域802、新規CADデータに対する判定部109による判定結果を表示する第4表示領域803、及び各種コマンドを入力するための、「読込」ボタン804、「推定」ボタン805、「判定」ボタン806が表示されるコマンド入力領域から構成される。
第3表示領域802に表示される新規CADデータは、図1に示す新規CADデータベース108より読み出された新規CADデータであり、部品であるコンデンサ1及びコンデンサ2の形状パラメータとして、これら部品の位置である座標(重心座標)も重畳表示される。また、第4表示領域803に表示される判定結果は、図11に示すように、図3に示すステップS207にて説明した、解析結果の出力予測値が解析条件格納部111に格納されるチェックルールを満たすか否かの判定結果である。図11においては、図9に示したif−thenルール形式のチェックルール606及びテーブル605中の「解析の必要性」の項目欄に設定される「必要なし(0)」との判定結果の場合を示しており、「判定結果:OK(解析の必要なし)」が表示される。なお、第4表示領域803は、上述の判定結果を表示する構成に代えて、判定結果と共に、解析結果の出力予測値及び/又は予測される解析結果データを表示しても良い。この場合、予測される解析結果データは、例えば上述の図10において示した第2表示領域703に表示される解析結果と同様に表示される。
なお、表示画面801上の最も上部に表示される領域には、第3表示領域802及び第4表示領域803が表示されるウィンドウ全体を、クローズ、縮小/拡大表示、表示部のコントロールバーへの移動等を指定するためのボタンが表示される。
次に、コマンド入力領域に表示される、「読込」ボタン804、「推定」ボタン805、及び「判定」ボタン806と、上述の図3に示した判定部109の処理フローとの関係について説明する。
まず、コマンド入力領域に表示される「読込」ボタン804が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「読込」ボタン804がアクティブにされると、判定部109は、図3に示すステップS201を実行する。ステップS201の実行により、新規CADデータベース108より読み出された新規CADデータは、第3表示領域802に3次元の座標系と共に表示される。
「推定」ボタン805が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「推定」ボタン805がアクティブにされると、判定部109は、図3に示したステップS202〜ステップS206までを実行する。ステップS206までの実行により、第2ニューラルネットワーク502は、解析結果の出力予測値を出力ノード505より出力する。
「判定」ボタン806が、ユーザにより図示しないマウスなどをクリックすることで、「判定」ボタン806がアクティブにされると、判定部109は、図3に示したステップS207及びステップS208を実行する。ステップS208の実行により、図11に示すように、第4表示領域803に判定結果として、「判定結果:OK(解析の必要なし)」が表示される。
なお、本実施例では、学習部106に第1ニューラルネットワーク402(学習用)を、また、判定部109に第2ニューラルネットワーク502(判定用)を備える構成としたが、これに限られるものでは無い。例えば、学習部106に備えられる第1ニューラルネットワーク402を、上述の判定部109に備えられる第2ニューラルネットワーク502として動作させるよう構成しても良い。すなわち、この場合、学習部106のみがニューラルネットワークを有することとなる。また、これとは逆に、判定部109に備えられる第2ニューラルネットワーク502を、学習部106に備えられる第1ニューラルネットワーク402として動作させるよう構成しても良い。この場合、判定部109のみがニューラルネットワークを有することとなる。
以上の通り、本実施例によれば、CADデータに対する過去の解析結果を用いて、新たに入力されるCADデータに対する解析時間の短縮化を図ることが可能となる。
また、本実施例によれば、過去の解析結果データ及び対応するCADデータを教師データとし、ニューラルネットワークを学習させ更新後の重み係数(学習重み)を得て、新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータと更新後の重み係数(学習重み)との積和演算により、解析結果の出力予測値が得られる。そして、この得られた解析結果の出力予測値が、予め解析条件格納部に格納されるチェックルール(解析条件)を満たす場合、解析処理をスキップする(解析処理を不要とする)ことで、解析処理時間の短縮化を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
100・・・設計支援装置
101・・・データ入出力端末
102・・・CADデータベース
103・・・解析結果データベース
104・・・データ読込部
105・・・学習パラメータ抽出部
106・・・学習部
107・・・学習結果データベース
108・・・新規CADデータベース
109・・・判定部
110・・・表示部
111・・・解析条件格納部
201・・・部品名
202・・・部品の位置情報
203・・・部品の形状特徴
204・・・部品データ
205・・・部品間の関係データ
301・・・解析結果データ(解析結果)
302・・・格子点座標
303・・・格子点での物理量に関するデータ
304・・・解析条件(解析結果)
401・・・CADデータ
402・・・第1ニューラルネットワーク
403・・・入力ノード
404・・・中間ノード
405・・・出力ノード
406・・・出力結果
407・・・解析結果
408・・・重み係数(学習重み)
501・・・CADデータ(新規CADデータ)
502・・・第2ニューラルネットワーク
503・・・入力ノード
504・・・中間ノード
505・・・出力ノード
506・・・出力予測値
507・・・重み係数(学習重み)
701・・・表示画面
702・・・第1表示領域
702a・・・形状パラメータ階層表示領域
703・・・第2表示領域
801・・・表示画面
802・・・第3表示領域
803・・・第4表示領域

Claims (16)

  1. 過去のCADデータに対する解析結果データを、前記過去のCADデータを構成する複数の形状パラメータ及び解析条件と紐付けて格納するデータベースと、
    前記複数の形状パラメータ及び前記解析条件を教師データとして学習する学習部を、備え、
    新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータ及び解析条件に対応する解析結果が前記データベースに格納されている場合、前記新たに入力されたCADデータに対する解析処理をスキップする解析処理実行判定部を有することを特徴とする設計支援装置。
  2. 請求項1に記載の設計支援装置において、
    前記解析条件は、少なくとも解析目的、格子点座標、及び前記格子点座標における物理量のうちいずれか一つであることを特徴とする設計支援装置。
  3. 請求項2に記載の設計支援装置において、
    前記形状パラメータは、少なくも前記CADデータを構成する部品の位置、厚さ又は長さ等の形状特徴、及びこれら部品間の接続関係に関する情報のうちいずれか一つであることを特徴とする設計支援装置。
  4. 請求項3に記載の設計支援装置において、
    前記解析処理実行判定部は、前記解析条件に含まれる前記格子点座標における物理量が予め設定された閾値以内の場合、前記新たに入力されたCADデータに対する解析処理をスキップすることを特徴とする設計支援装置。
  5. 請求項4に記載の設計支援装置において、
    前記学習部は第1ニューラルネットワークを有し、
    前記解析処理実行判定部は第2ニューラルネットワークを備え、
    前記教師データによる学習にて得られる前記第1ニューラルネットワークの重み係数を格納する学習結果データベースを有することを特徴とする設計支援装置。
  6. 請求項5に記載の設計支援装置において、
    前記学習結果データベースに格納される重み係数は、前記過去のCADデータを構成する形状パラメータ毎に紐付けて格納され、
    前記解析処理実行判定部は、前記学習結果データベースに格納される重み係数及び前記第2ニューラルネットワークにより、前記新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータに対応する解析結果の出力予測値を出力することを特徴とする設計支援装置。
  7. 複数の形状パラメータを有し、過去に解析処理されたCADデータを格納するCADデータベースと、
    過去に入力されたCADデータに対する解析結果データを格納する解析結果データベースと、
    前記解析結果データベースに格納される解析結果データに含まれる解析条件と、当該解析結果データに対応するCADデータを構成する複数の形状パラメータと、を教師データとして学習する学習部と、
    前記学習部による学習結果として得られる重み係数を格納する学習結果データベースと、
    少なくとも、新たに入力されるCADデータに対する解析処理の要否を判定するためのルールを予め格納する解析条件格納部を備え、
    新たに入力されるCADデータから複数の形状パラメータを抽出し、当該抽出された形状パラメータと前記学習結果データベースに格納される重み係数に基づき解析結果の出力予測値を得ると共に、前記得られた解析結果の出力予測値が前記ルールを満たすか否かを判定する判定部を有し、
    前記判定部は、判定結果を表示部の画面上に表示又は、前記ルールを満たす解析結果の出力予測値に対応する前記新たに入力されるCADデータに対する解析処理をスキップすることを特徴とする設計支援装置。
  8. 請求項7に記載の設計支援装置において、
    前記解析条件は、少なくとも解析目的、格子点座標、及び前記格子点座標における物理量のうちいずれか一つであることを特徴とする設計支援装置。
  9. 請求項8に記載の設計支援装置において、
    前記解析条件格納部は、少なくとも前記格子点座標における物理量を解析条件として格納すると共に、前記ルールは前記物理量毎に予め設定された閾値を有し、
    前記判定部は、前記解析結果の出力予測値が前記物理量毎に予め設定された閾値以内の場合、対応する解析処理をスキップすることを特徴とする設計支援装置。
  10. 請求項8に記載の設計支援装置において、
    前記解析条件格納部は、少なくとも前記格子点座標における物理量を解析条件として格納すると共に、前記ルールは前記物理量毎に予め設定された閾値を有し、
    前記判定部は、前記解析結果の出力予測値が前記物理量毎に予め設定された閾値以内の場合、前記表示部の画面上に前記判定結果と共に前記解析結果の出力予測値を表示することを特徴とする設計支援装置。
  11. 請求項8に記載の設計支援装置において、
    前記学習部は第1ニューラルネットワークを有し、
    前記判定部は第2ニューラルネットワークを備え、
    前記学習部は、前記教師データによる学習にて得られる前記第1ニューラルネットワークの重み係数を前記学習結果データベースに格納することを特徴とする設計支援装置。
  12. 請求項11に記載の設計支援装置において、
    前記学習結果データベースに格納される重み係数は、前記CADデータを構成する形状パラメータ毎に紐付けて格納されることを特徴とする設計支援装置。
  13. 請求項11に記載の設計支援装置において、
    前記判定部は、前記学習結果データベースに格納される重み係数及び前記第2ニューラルネットワークにより、前記新たに入力されるCADデータを構成する形状パラメータに対応する解析結果の出力予測値を出力することを特徴とする設計支援装置。
  14. 請求項8に記載の設計支援装置において、
    前記表示部の画面上に、前記CADデータベースに格納されるCADデータを表示する第1表示領域と、前記解析結果データベースに格納され前記第1表示領域に表示される前記CADデータに対する解析結果データを表示する第2表示領域を有し、前記第1表示領域は、更に前記CADデータを構成する複数の形状パラメータを階層的に表示する階層表示領域を備え、前記階層表示領域内の任意の形状パラメータへの指定入力を受け付け、当該指定された形状パラメータを前記教師データとして抽出することを特徴とする設計支援装置。
  15. 請求項14に記載の設計支援装置において、
    前記教師データとして抽出された形状パラメータを、前記第1表示領域内に表示される前記CADデータを構成する他の形状パラメータと識別可能に表示することを特徴とする設計支援装置。
  16. 請求項10に記載の設計支援装置において、
    前記表示部の画面上に、新たに入力されるCADデータを表示する第3表示領域と、前記解析結果の出力予測値が前記物理量毎に予め設定された閾値以内であることを示す情報を表示する第4表示領域を備え、
    前記判定部は、前記解析結果の出力予測値が前記物理量毎に予め設定された閾値以内の場合、前記表示部の画面上に前記解析結果の出力予測値が前記物理量毎に予め設定された閾値以内であることを示す情報と共に前記解析結果の出力予測値を前記第4表示領域に表示することを特徴とする設計支援装置。
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