JP7354883B2 - 車両用侵入検知装置 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、車室前部のオーバーヘッドコンソールの内部に設けた超音波発振器と、超音波を車室内へ放射するスロート部を有するコンソールカバーとで構成された車両用侵入検知装置が開示されている。
この構成によれば、車両用侵入検知装置は、複数のスロート部を介して、より広範囲に超音波を放射することができる。
よって、車両用侵入検知装置は、所望される方向の検知範囲を拡大することができる。
この構成によれば、車両用侵入検知装置は、振動子の振動で生じた音波を、スロート部近傍で最大振幅となるように、超音波の位相を複数の溝部によって調整することができる。
よって、車両用侵入検知装置は、スロート部を介して、超音波を均等、かつより遠方の範囲へ向けて放射できるため、検知範囲の拡大を図ることができる。
この構成によれば、車両用侵入検知装置は、スロート部を介して、外部に放射される超音波の強度を最も向上することができるため、検知範囲をより遠方まで拡大することができる。
なお、図1は盗難防止装置2を備えた車両1の概略図を示し、図2はオーバーヘッドコンソールの分解斜視図を示し、図3はセンサ隠蔽部9における要部の正面図を示している。
超音波受信器20は、図2に示すように、超音波発振器10と略同一構成である。この超音波受信器20は、車室内で反射した超音波を受信して電気信号に変換して、制御部3に送信可能に構成されている。
具体的には、取付部材5は、図2に示すように、略平板状の板材であって、車幅方向略中央に制御部3を保持する保持部(図示省略)が設けられている。
さらに、取付部材5は、図2に示すように、超音波発振器10、及び超音波受信器20をそれぞれ独立して保持する保持孔5aが、車幅方向両端に開口形成されている。
なお、超音波受信器20を覆うセンサ隠蔽部9は、超音波発振器10を覆うセンサ隠蔽部9と左右対称形状のため、その詳細な説明を省略する。
盗難防止装置2の制御部3は、例えば、車両1が駐車中であることを検出すると、所定の時間間隔で制御信号を超音波発振器10に送信する。
そして、ドップラー効果が生じている場合、制御部3は、車室内を移動する物体が存在していると判定し、例えば、電子制御装置4に接続されたホーンH(図1参照)を介して、車外に報知させる。
なお、図4は超音波発振器10の外観斜視図を示し、図5は長手方向Xに沿った縦断面における超音波発振器10の断面図を示している。
なお、詳細な図示を省略するが、筐体11の内部には、制御部3に電気的に接続された回路基板、回路基板と振動子12を接続する電線、及び振動子12を保持する保持部材などが配設されている。
この所定空間Sは、後述する楕円溝部133の内部空間とで、振動子12の振動で生じた音波を共振させる共振空間として形成されている。
このスロート部132は、図4及び図5に示すように、長手方向Xにおける底部11b側とは逆方向へ向けて、カバー本体部131から延設されるとともに、カバー本体部131に設けた開口を介して、所定空間Sに連通する筒状体に形成されている。
具体的には、スロート部132は、図4及び図5に示すように、長手方向Xから見て、短手方向Yに長い略長楕円形状の筒状体であって、その内部空間が、所定空間Sに連通して、超音波を外部に放射する放射口を形成している。
より詳しくは、楕円溝部133は、図4及び図5に示すように、長手方向Xにおける底部11b側とは逆方向へ向けて、カバー本体部131から延設された筒状部分133aと、筒状部分133aの先端を閉塞する底部分133bとで、有底筒状に形成されている。
このような構成の楕円溝部133は、図5に示すように、振動子12から底部分133bに至る長手方向Xに沿った直線距離、つまり、長手方向Xにおける振動子12と底部分133bとの間隔Dが、超音波発振器10の内部で生成される超音波の略1/4波長となるように形成されている。
具体的には、超音波の波長が8.5mmのため、楕円溝部133は、長手方向Xにおける振動子12と底部分133bとの間隔Dが約2mmとなるように形成されている。
制御部3の制御信号を受信すると、超音波発振器10は、振動子12を高周波振動させて、カバー部材13へ向かう音波を発生させる。この振動子12の振動によって生じた音波は、カバー部材13のカバー本体部131、及び楕円溝部133の底部分133bで反射し、振動子12へ向けて伝播される。
そして、このようにして生成された超音波は、超音波発振器10における2つのスロート部132を介して、外部へ放射される。
なお、楕円溝部を設けていない超音波発振器Vを比較例として、振動子12と楕円溝部133の底部分133bとの間隔Dが異なる超音波発振器10について、それぞれ説明する。
同様に、振動子12と楕円溝部133の底部分133bとの間隔Dが1/7波長の場合、超音波発振器10の音圧分布は、図7(a)に示すように、比較例に比べて、発信源Gからの広がり方がやや狭くなっている。
さらに、実施例1の超音波発振器10は、振動子12と楕円溝部133の底部分133bとの間隔Dによって、高い音圧が得られる範囲が広がる方向、及びその強度を異ならせることができる。
まず、比較例として、楕円溝部を設けていない場合、上下対称形状となるため、超音波発振器Vの内部では、超音波発振器Vの径方向略中央を共振位置とする超音波が生じることになる。
このため、振動子12と楕円溝部133の底部分133bとの間隔Dが1/5波長の超音波発振器10では、図8(a)のように、仮想直線Lに沿った範囲の音圧が低下した音圧分布が得られる。
つまり、実施例1の超音波発振器10は、所望される方向への指向性を強くすることで、その検知範囲を拡大している。
この構成によれば、超音波発振器10は、複数のスロート部132を介して、より広範囲に超音波を放射することができる。
よって、超音波発振器10は、所望される方向の検知範囲を拡大することができる。
この構成によれば、超音波発振器10は、スロート部132を介して、外部に放射される超音波の強度を最も向上することができるため、検知範囲をより遠方まで拡大することができる。
なお、図10は実施例2における超音波発振器30の外観斜視図を示し、図11は長手方向Xに沿った縦断面における超音波発振器30の断面図を示し、図12は実施例2における音圧分布を説明する説明図を示している。
また、上述した実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
さらに、楕円溝部333は、長手方向Xにおける振動子32から底部分333bに至る間隔Dが、超音波発振器30の内部で生成される超音波の略1/4波長となるように形成されている。
まず、比較例として、楕円溝部を設けていない場合、超音波発振器Vの音圧分布は、図12(a)に示すように、発信源Gをとおって略水平に延びる仮想直線Lの上方側、及び下方側へ略均等に広い角度で広がるとともに、発信源Gから遠ざかるにつれて低下している。
さらに、振動子32から底部分333bに至る間隔Dが1/4波長の超音波発振器30では、図12(b)に示すように、高い音圧を得られる範囲が、比較例に比べて広いことがわかる。
つまり、実施例2の超音波発振器30は、スロート部332を介して外部に放射される超音波の強度を向上することで、その検知範囲を拡大している。
この構成によれば、超音波発振器30は、振動子32の振動で生じた音波を、スロート部332近傍で最大振幅となるように、超音波の位相を2つの楕円溝部333によって調整することができる。
よって、超音波発振器30は、スロート部332を介して、超音波を均等、かつより遠方の範囲へ向けて放射できるため、検知範囲の拡大を図ることができる。
この構成によれば、超音波発振器30は、スロート部332を介して、外部に放射される超音波の強度を最も向上することができるため、検知範囲をより遠方まで拡大することができる。
なお、図13は実施例3における超音波発振器40の外観斜視図を示している。
また、上述した実施例2と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
カバー本体部421は、実施例2のカバー本体部331と略同じ構成のため、その詳細な説明を省略する。
なお、実施例3の楕円溝部423は、その配置が実施例2の楕円溝部333と異なる点を除いて、略同一構成である。
この構成によれば、超音波発振器40は、振動子の振動で生じた音波を、スロート部422近傍で最大振幅となるように、超音波の位相を4つの楕円溝部423によって調整することができる。
よって、超音波発振器40は、スロート部422を介して、超音波を均等、かつより遠方の範囲へ向けて放射できるため、検知範囲の拡大を図ることができる。
なお、図14は実施例4における超音波発振器50の外観斜視図を示している。
また、上述した実施例2と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
カバー本体部521は、実施例2のカバー本体部331と略同じ構成のため、その詳細な説明を省略する。
一方、外壁部分523bは、図14に示すように、内壁部分523aに対して径方向外側に所定間隔を隔てて対面する内周面を有する略円筒状に形成されている。
底部分523cは、図14に示すように、内壁部分523aの先端と、外壁部分523bの先端との隙間を閉塞する略円環状の平板に形成されている。
さらに、この環状溝部523は、長手方向Xにおける振動子から底部分523cに至る間隔が、超音波発振器50の内部で生成される超音波の略1/4波長となるように形成されている。
なお、図15は実施例5における超音波発振器60の外観斜視図を示している。
また、上述した実施例2と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
カバー本体部621は、実施例2のカバー本体部331と略同じ構成のため、その詳細な説明を省略する。
さらに、楕円溝部623は、長手方向Xにおける振動子から底部分623aに至る間隔が、超音波発振器60の内部で生成される超音波の略1/4波長となるように形成されている。
この発明の車両用侵入検知装置は、実施形態の超音波発振器10,30,40,50,60に対応し、
以下同様に、
超音波放射方向は、長手方向Xの他方側に対応し、
溝部は、楕円溝部133,333,423,623、及び環状溝部523に対応し、
振動子から溝部の底部分に至る超音波放射方向に沿った鉛直距離は、長手方向Xにおける振動子と楕円溝部の底部分との間隔Dに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、上述した実施形態において、楕円溝部、または環状溝部としたが、これに限定せず、振動子の振動で生じた音波を反射する底部分を有する形状であれば、適宜の形状の溝部であってもよい。例えば、略矩形の筒状部分と底部分とで構成された溝部、あるいは略円筒状の筒状部分と底部分とで構成された溝部であってもよい。
10,30,40,50,60,70,80…超音波発振器
11,31,41,51,71…筐体
12,32…振動子
13,33,42,52,62…カバー部材
74,82,132,332,422,424,522,524,622…スロート部
75,81,133,333,423,623…楕円溝部
76…コンソールカバー
133b,333b,423b,523c,623a…底部分
523…環状溝部
D…間隔
Claims (4)
- 車室内への不正な侵入を検知するための車両用侵入検知装置であって、
超音波を放射可能な振動子と、
該振動子を収容保持するとともに、前記振動子の超音波放射方向が開口した筐体と、
該筐体の開口を閉塞するカバー部材とを備え、
該カバー部材は、
前記超音波放射方向に沿って、前記筐体の内外を連通させるように開口されたスロート部と、
該スロート部に並設され、前記超音波放射方向へ向けて延びる溝部とを備えた
車両用侵入検知装置。 - 前記カバー部材は、少なくとも1つの前記溝部を備え、
前記スロート部は、前記溝部に対して複数並設された
請求項1に記載の車両用侵入検知装置。 - 前記カバー部材は、前記溝部を複数備え、
複数の前記溝部は、前記スロート部を挟んで対向配置された
請求項1に記載の車両用侵入検知装置。 - 前記振動子から前記溝部の底部分に至る前記超音波放射方向に沿った鉛直距離は、前記超音波の略1/4波長である
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両用侵入検知装置。
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