JP7352364B2 - 動画像符号化装置、動画像復号装置及びプログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像復号装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、動画像を符号化する動画像符号化装置、符号化信号を復号する動画像復号装置、及びこれらのプログラムに関し、特に、画面間予測効率を高めるために、符号化に起因するぼやけを超解像補償しながら画面間予測を行う技術に関する。
従来、解像度の高い4Kまたは8Kの動画像を対象とした動画圧縮方式の標準規格として、H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)が知られている(例えば非特許文献1を参照)。このH.265/HEVCの規格は、符号化されたフレームを用いて動きを予測し、予測残差の信号を直交変換して符号化する、動き補償及び直交変換の技術を基本としている。
図9は、従来の動画像符号化装置の構成例を示すブロック図であり、H.265/HEVCの標準規格に従った符号化側の構成を示している。この動画像符号化装置100は、減算部110、直交変換部111、量子化部112、逆量子化部113、逆直交変換部114、加算部115、画面内予測部116、インループフィルタ117、画面間予測部118、スイッチ119及びエントロピー符号化部120を備えている。画面間予測部118は、画面間予測手段121及びフレームメモリ122を備えている。
動画像符号化装置100は、入力動画像に対し、フレーム毎に符号化処理を行い、符号化信号を生成して出力する装置である。
入力動画像のフレームは、減算部110により、画面内予測部116または画面間予測部118により生成された予測画像との間で減算処理が施される。これにより、残差画像が生成される。
残差画像は、直交変換部111による直交変換処理、量子化部112による量子化処理、及びエントロピー符号化部120によりエントロピー符号化が施され、符号化信号として出力される。
一方、量子化部112により量子化処理が施された量子化インデックス列は、逆量子化部113による逆量子化処理、逆直交変換部114による逆直交変換処理が施される。これにより、復号残差画像が生成される。
復号残差画像は、加算部115により、予測画像との間で加算処理が施される。加算部115による加算結果の画像は、画面内予測部116による画面内予測処理が施される。また、加算結果の画像は、インループフィルタ117によるフィルタ処理が施され、局部復号フレームとして画面間予測部118のフレームメモリ122に格納される。
フレームメモリ122に格納された局部復号フレームは、画面間予測手段121により過去の局部復号フレームとして読み出される。そして、現在の局部復号フレーム(入力動画像のフレーム)を基準ピクチャとし、過去の局部復号フレームを参照ピクチャとして、画面間予測処理が行われる。
画面内予測部116による画面内予測処理にて生成された画像、及び画面間予測手段121による画面間予測処理にて生成された画像のうち、いずれか一方がスイッチ119により選択され、予測画像として減算部110及び加算部115へ入力される。
このような動き補償及び直交変換を基本とした動画像符号化技術において、符号化効率を向上させるための技術が提案されている。例えば、画像を縮小してから符号化及び伝送を行い、復号後に超解像復元し、また、画像の複雑度に応じて最適な折り返し周波数を設定して伝送することで、超解像画質を高める技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
特許第6344800号公報
大久保榮、鈴木輝彦、高村誠之、中條健、「インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書」、インプレスジャパン
図9に示した従来の動画像符号化装置100において、入力動画像のI,P,Bフレームのうち最初のIフレームに対し、画面内予測部116にて画面内予測処理が行われる。この画面内予測処理では、Iフレームがブロック領域に分割され、直交変換部111にて直交変換が行われ、その高周波パワ一を低減するために、量子化部112にて量子化マトリクスが乗算される。これにより、非可逆圧縮とはなるが、多くの情報量を削減することができる。
以降のP,Bフレームに対しては、過去の画面内予測処理及び画面間予測処理により得られた局部復号フレームを利用して、画面間予測部118にて画面間予測処理が行われ、また、フレーム内の一部では画面内予測部116にて画面内予測処理が行われる。
このような符号化処理においては、基本的に、符号化順が後のフレームほど、符号化に起因するぼやけ量が大きくなり易い。このため、従来の画面間予測処理では、符号化効率が低下し、符号化画質が劣化し易いという問題があった。
そして、このぼやけを補償するために、超解像フレームを用いた画面間予測を行う手法が想定される。しかし、この手法では、多数の超解像度による超解像フレームを用意しなければならないため、回路規模及び処理時間が増加するという問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能な動画像符号化装置、動画像復号装置及びプログラムを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の動画像符号化装置は、入力動画像から予測画像を減算して残差画像を生成し、当該残差画像に対し直交変換、量子化及びエントロピー符号化を行い、符号化信号を生成して出力すると共に、前記量子化により生成した量子化インデックス列に対し逆量子化及び逆直交変換を行い、復号残差画像を生成し、当該復号残差画像に前記予測画像を加算して加算後画像を生成し、当該加算後画像にフィルタ処理を施して局部復号フレームを生成し、当該局部復号フレームを用いて画面間予測を行い、前記予測画像を生成する動画像符号化装置において、前記局部復号フレームに基づいて超解像フレームを生成し、前記画面間予測により、所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像及び前記超解像フレームの前記予測画像を生成し、これらの前記予測画像のうちのいずれか一つを選択する画面間予測部を備え、前記画面間予測部が、前記超解像フレームを生成する際に用いる超解像度を算出する超解像度算出手段と、前記局部復号フレームをウェーブレット分解し、ウェーブレット分解後の画像における水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値に対し、前記超解像度算出手段により算出された前記超解像度を乗算し、乗算後の画像をウェーブレット再構成することで超解像処理を行い、前記超解像フレームを生成する超解像処理手段と、現在の前記局部復号フレームを基準ピクチャとし、過去の前記局部復号フレーム及び前記超解像処理手段により生成された過去の前記超解像フレームを参照ピクチャとして前記画面間予測を行い、前記所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像、及び前記超解像フレームの前記予測画像を生成する画面間予測手段と、前記所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像及び前記超解像フレームの前記予測画像のうちのいずれか一方を選択する選択手段と、を備え、前記超解像度算出手段が、前記入力動画像のフレームに含まれるIフレームからの符号化順の番号を符号化順番号として、前記符号化順番号、または、前記入力動画像の前記フレームのQPオフセット値、または、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする。
また、請求項2の動画像符号化装置は、請求項1に記載の動画像符号化装置において、さらに、前記入力動画像のIフレームに対して前記直交変換、前記量子化、前記逆量子化及び前記逆直交変換が行われた復号フレームに基づいて、高周波パワーを算出する第1高周波パワー算出部を備え、前記超解像度算出手段が、前記第1高周波パワー算出部により算出された前記高周波パワー、または、前記高周波パワー及び前記符号化順番号、または、前記高周波パワー及び前記QPオフセット値、または、前記高周波パワー、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする。
また、請求項3の動画像符号化装置は、請求項1に記載の動画像符号化装置において、さらに、前記入力動画像のIフレームについての前記加算後画像に前記フィルタ処理が施された前記局部復号フレームに基づいて、高周波パワーを算出する第2高周波パワー算出部を備え、前記超解像度算出手段が、前記第2高周波パワー算出部により算出された前記高周波パワー、または、前記高周波パワー及び前記符号化順番号、または、前記高周波パワー及び前記QPオフセット値、または、前記高周波パワー、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする。
さらに、請求項4の動画像復号装置は、動画像の符号化信号を入力し、当該符号化信号に対しエントロピー復号、逆量子化及び逆直交変換を行い復号残差画像を生成し、当該復号残差画像に予測画像を加算して加算後画像を生成し、前記加算後画像にフィルタ処理を施して復号フレームを生成することで、元の前記動画像を復元し、前記復号フレームを用いて画面間予測を行い、前記予測画像を生成する動画像復号装置において、前記符号化信号に、局部復号フレームの予測画像及び超解像フレームの予測画像から選択した一つの前記予測画像の種類、及び前記超解像フレームを生成する際の超解像度のパラメータが含まれている場合に、前記復号フレームをウェーブレット分解し、ウェーブレット分解後の画像における水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値に対し、前記パラメータに含まれる前記超解像度を乗算し、乗算後の画像をウェーブレット再構成することで超解像処理を行い、超解像フレームを生成し、前記画面間予測により、所定領域毎に、前記パラメータに含まれる前記予測画像の種類に従って、前記復号フレーム及び前記超解像フレームのうちのいずれか一つの前記予測画像を生成する画面間予測部、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項5のプログラムは、コンピュータを、請求項1から3までのいずれか一項に記載の動画像符号化装置として機能させることを特徴とする。
また、請求項6のプログラムは、コンピュータを、請求項4に記載の動画像復号装置として機能させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能となる。
本発明の実施形態による動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。 高周波パワー算出部の処理例を説明する図である。 動画像符号化装置に備えた画面間予測部の構成例を示すブロック図である。 動画像符号化装置に備えた画面間予測部の処理例を示すフローチャートある。 超解像度算出手段が用いる参照ピクチャセット情報及びQPオフセット値Qoffの例を説明する図である。 超解像処理手段の処理例(ステップS404)を説明する図である。 本発明の実施形態による動画像復号装置の構成例を示すブロック図である。 動画像復号装置に備えた画面間予測部の構成例を示すブロック図である。 従来の動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、Iフレームの局部復号フレームが持つ周波数スペクトルパワー、Iフレームからの符号化順の番号、及びQPオフセット値Qoffのうちのいずれかのデータに基づいて、画面間予測処理に用いる超解像フレームの超解像度を算出することを特徴とする。
これにより、一つの超解像フレームを用いてぼやけ補償を行えば済む。したがって、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能となる。
また、復号側は、符号化側からパラメータとして送られてきた超解像度を用いて超解像フレームを生成し、当該超解像フレームを用いて画面間予測を行う。これにより、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能となる。
〔動画像符号化装置〕
まず、本発明の実施形態による動画像符号化装置について説明する。図1は、本発明の実施形態による動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。この動画像符号化装置1は、減算部110、直交変換部111、量子化部112、逆量子化部113、逆直交変換部114、加算部115、画面内予測部116、高周波パワー算出部10、インループフィルタ117、画面間予測部11、スイッチ119及びエントロピー符号化部120を備えている。尚、図1には、本発明に関連する構成部のみを示しており、関連しない構成部は省略してある。
減算部110は、入力動画像のフレーム(Iフレーム、Pフレーム及びBフレーム)を入力すると共に、スイッチ119から当該フレームの予測画像を入力する。そして、減算部110は、入力動画像のフレームから予測画像を減算し、減算結果の残差画像を生成し、残差画像を直交変換部111に出力する。
直交変換部111は、減算部110から残差画像を入力し、残差画像に対し直交変換を行い、変換係数列を生成する。そして、直交変換部111は、変換係数列を量子化部112に出力する。
量子化部112は、直交変換部111から変換係数列を入力し、変換係数列に対し量子化を行い、量子化インデックス列を生成する。そして、量子化部112は、量子化インデックス列を逆量子化部113及びエントロピー符号化部120に出力する。
逆量子化部113は、量子化部112から量子化インデックス列を入力し、量子化部112の逆の処理を行うことで、量子化インデックス列を逆量子化し、変換係数列を生成する。そして、逆量子化部113は、変換係数列を逆直交変換部114に出力する。
逆直交変換部114は、逆量子化部113から変換係数列を入力し、直交変換部111の逆の処理を行うことで、変換係数列を逆直交変換し、復号残差画像を生成する。そして、逆直交変換部114は、復号残差画像を加算部115に出力する。
加算部115は、逆直交変換部114から復号残差画像を入力すると共に、スイッチ119から予測画像を入力する。そして、加算部115は、予測画像に復号残差画像を加算し、加算後の画像(加算後画像)を画面内予測部116、高周波パワー算出部10及びインループフィルタ117に出力する。
画面内予測部116は、加算部115から加算後画像を入力し、所定領域毎に、加算後画像に画面内予測処理を施し、画面内予測結果を生成し、所定領域毎の画面内予測結果をスイッチ119に出力する。
高周波パワー算出部10は、加算部115から、加算後画像のうちIフレームの復号画像(Iフレーム復号画像)を入力し、Iフレーム復号画像に基づいて高周波パワーpを算出し、Iフレーム復号画像の高周波パワーpを画面間予測部11に出力する。高周波パワー算出部10の詳細については後述する。
ここで、Iフレーム復号画像は、入力動画像のIフレームに対し、直交変換部111の処理、量子化部112の処理、逆量子化部113の処理及び逆直交変換部114の処理が行われることにより得られた復号画像である。
インループフィルタ117は、加算部115から加算後画像を入力し、加算後画像にフィルタ処理を施し、局部復号フレームKを生成する。そして、インループフィルタ117は、局部復号フレームKを画面間予測部11に出力する。
これにより、加算後画像がIフレームの場合、Iフレームの局部復号フレームKが生成され、加算後画像がPフレームの場合、Pフレームの局部復号フレームKが生成され、加算後画像がBフレームの場合、Bフレームの局部復号フレームKが生成される。
画面間予測部11は、高周波パワー算出部10から、Iフレーム復号画像の高周波パワーpを入力すると共に、インループフィルタ117から局部復号フレームKを入力する。また、画面間予測部11は、予め設定された参照ピクチャオフセット情報及びQP(Quality of Picture)オフセット値Qoffを入力する。参照ピクチャオフセット情報及びQPオフセット値Qoffの詳細については後述する。
画面間予測部11は、高周波パワーp、参照ピクチャオフセット情報及びQPオフセット値に基づいて超解像度αを算出し、局部復号フレームKに対し、超解像度αを用いて超解像処理を行い、超解像フレームCを生成する。
これにより、画面間予測部11に入力された局部復号フレームKがIフレームの局部復号フレームKの場合、Iフレームの超解像フレームCが生成され、Pフレームの局部復号フレームKの場合、Pフレームの超解像フレームCが生成される。また、Bフレームの局部復号フレームKの場合、Bフレームの超解像フレームCが生成される。
画面間予測部11は、所定領域毎に、現在の局部復号フレームK(入力動画像のP,Bフレーム)である基準ピクチャ、並びに局部復号フレームK及び超解像フレームCの参照ピクチャを用いて、画面間予測を行う。画面間予測部11は、所定領域毎に、局部復号フレームK及び超解像フレームCのそれぞれについて、予測画像KY,CY、予測誤差KE,CE及び動きベクトル等を求める。
これにより、Pフレームの画面間予測処理が行われた場合、Pフレームの局部復号フレームKについての予測画像KY及び予測誤差KE、並びにPフレームの超解像フレームCについての予測画像CY及び予測誤差CEが得られる。また、Bフレームの画面間予測処理が行われた場合、Bフレームの局部復号フレームKについての予測画像KY及び予測誤差KE、並びにBフレームの超解像フレームCについての予測画像CY及び予測誤差CEが得られる。
画面間予測部11は、所定領域毎に、予測誤差KE,CEのうち最小(小さい方)の予測画像を選択し、所定領域毎に選択した予測画像を、所定領域毎の画面間予測結果としてスイッチ119に出力する。
また、画面間予測部11は、フレーム毎に算出した超解像度αをパラメータに設定すると共に、所定領域毎に予測画像を選択する処理において、所定領域毎に実際に選択した予測画像の種類、算出した動きベクトル等をパラメータに設定する。予測画像の種類は、復号フレーム及び超解像フレームのうちのいずれか一つを示す。そして、画面間予測部11は、パラメータをエントロピー符号化部120に出力する。画面間予測部11の詳細については後述する。
スイッチ119は、画面内予測部116から所定領域毎の画面内予測結果を入力すると共に、画面間予測部11から所定領域毎の画面間予測結果を入力し、いずれか一方を選択し、予測画像として減算部110及び加算部115に出力する。
エントロピー符号化部120は、量子化部112から量子化インデックス列を入力すると共に、画面間予測部11からパラメータを入力し、さらに、直交変換部111等からパラメータを入力する。そして、エントロピー符号化部120は、量子化インデックス列及びパラメータに対しエントロピー符号化を行い、符号化信号を生成する。エントロピー符号化部120は、符号化信号を、後述する動画像復号装置2へ出力する。
〔高周波パワー算出部10〕
次に、図1に示した高周波パワー算出部10について詳細に説明する。図2は、高周波パワー算出部10の処理例を示す図である。
高周波パワー算出部10は、加算部115からIフレーム復号画像を入力し(ステップS201)、Iフレーム復号画像を1階ウェーブレット分解する(ステップS202)。
高周波パワー算出部10は、1階ウェーブレット分解後の画像について、水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値(画素値)を用いて、RMS(Root Mean Square:二乗平均平方根)値を算出する(ステップS203)。
高周波パワー算出部10は、Iフレーム復号画像の高周波帯域のRMS値を正規化し、Iフレーム復号画像の高周波パワーpを求め、Iフレーム復号画像の高周波パワーpを画面間予測部11に出力する(ステップS204)。
このように、高周波パワー算出部10により、Iフレーム復号画像からその高周波パワーpが算出される。高周波パワーpは、Iフレーム復号画像の劣化具合いを示すパワー値であり、パワー値が大きいほど、劣化が小さく、パワー値が小さいほど、劣化が大きいことを示している。また、高周波パワーpは、後述する超解像度算出手段12において、GOP(Group Of Picture)を構成する全てのフレームに対する超解像度αを算出する際に用いられる。
〔画面間予測部11〕
次に、図1に示した画面間予測部11について詳細に説明する。図3は、動画像符号化装置1に備えた画面間予測部11の構成例を示すブロック図であり、図4は、動画像符号化装置1に備えた画面間予測部11の処理例を示すフローチャートである。
この画面間予測部11は、超解像度算出手段12、超解像処理手段13、フレームメモリ14、画面間予測手段15、選択手段16及びパラメータ処理手段17を備えている。尚、図3には、本発明に関連する構成部のみを示しており、関連しない構成部は省略してある。
画面間予測部11は、高周波パワー算出部10からIフレーム復号画像の高周波パワーpを入力する(ステップS401)。また、画面間予測部11は、インループフィルタ117から局部復号フレームK(I,P,B)を入力し、局部復号フレームKをフレームメモリ14に格納する(ステップS402)。
局部復号フレームK(I,P,B)は、Iフレームの局部復号フレームK、Pフレームの局部復号フレームK、及びBフレームの局部復号フレームKを示す。これにより、フレームメモリ14には、Iフレームの局部復号フレームK、Pフレームの局部復号フレームK、及びBフレームの局部復号フレームKが格納される。
超解像度算出手段12は、予め設定された参照ピクチャオフセット情報及びQPオフセット値Qoffを入力し、後述する処理にて、高周波パワーp、参照ピクチャオフセット情報及びQPオフセット値Qoffに基づいて、超解像度αを算出する(ステップS403)。そして、超解像度算出手段12は、超解像度αを超解像処理手段13に出力する。
超解像処理手段13は、超解像度算出手段12から超解像度αを入力すると共に、局部復号フレームK(I,P,B)を入力する。そして、超解像処理手段13は、局部復号フレームK(I,P,B)に対し、超解像度αを用いた超解像処理を行い、超解像フレームC(I,P,B)を生成し、超解像フレームC(I,P,B)をフレームメモリ14に格納する(ステップS404)。
超解像フレームC(I,P,B)は、Iフレームの超解像フレームC、Pフレームの超解像フレームC、及びBフレームの超解像フレームCを示す。これにより、フレームメモリ14には、局部復号フレームK(I,B,P)に加え、Iフレームの超解像フレームC、Pフレームの超解像フレームC、及びBフレームの超解像フレームCが格納される。
画面間予測手段15は、フレームメモリ14に格納された局部復号フレームK(I,P,B)及び超解像フレームC(I,P,B)を過去の局部復号フレームK(I,P,B)及び超解像フレームC(I,P,B)とし、これを参照ピクチャとして読み出す(ステップS405)。また、画面間予測手段15は、現在の局部復号フレームK(入力動画像のP,Bフレーム)を入力する。
画面間予測手段15は、現在の局部復号フレームKを基準ピクチャとして、基準ピクチャ及び参照ピクチャを用いて、所定領域毎に、例えばブロックマッチング法にて、予測画像KY,CY(P,B)及び予測誤差KE,CE(P,B)を生成する(ステップS406)。そして、画面間予測手段15は、予測画像KY,CY(P,B)及び予測誤差KE,CE(P,B)を選択手段16に出力する。
所定領域は、例えばslice(スライス)領域、CTU(Coding Tree Unit:コーディングツリーユニット)領域、CU(Coding Unit:コーディングユニット)領域である。
予測画像KY,CY(P)は、Pフレームの局部復号フレームKの予測画像KY、Pフレームの超解像フレームCの予測画像CYを示す。予測画像KY,CY(B)は、Bフレームの局部復号フレームKの予測画像KY、Bフレームの超解像フレームCの予測画像CYを示す。また、予測誤差KE,CE(P)は、Pフレームの局部復号フレームKの予測誤差KE、Pフレームの超解像フレームCの予測誤差CEを示す。予測誤差KE,CE(B)は、Bフレームの局部復号フレームKの予測誤差KE、Bフレームの超解像フレームCの予測誤差CEを示す。
選択手段16は、画面間予測手段15から予測画像KY,CY(P,B)及び予測誤差KE,CE(P,B)を入力する。そして、選択手段16は、所定領域毎に、予測画像KY,CYのうち、予測誤差KE,CEのRDコストが最小となる予測画像(小さい方の予測画像)を選択する(ステップS407)。選択手段16は、所定領域毎に選択した予測画像を、所定領域毎の画面間予測結果としてスイッチ119に出力する(ステップS408)。
パラメータ処理手段17は、超解像度算出手段12によりフレーム毎に算出された超解像度αをパラメータに設定する。また、パラメータ処理手段17は、選択手段16により所定領域毎に選択された予測画像の種類、画面間予測手段15により算出された動きベクトル等をパラメータに設定する。そして、パラメータ処理手段17は、パラメータをエントロピー符号化部120に出力する。
このように、Pフレームの画面間予測処理が行われた場合、Pフレームの局部復号フレームKについての予測画像KY及び予測誤差KE、並びにPフレームの超解像フレームCについての予測画像CY及び予測誤差CEが得られる。そして、予測画像KY,CYのうち予測誤差KE,CEのRDコストが最小となる予測画像が選択され、画面間予測結果として出力される。Bフレームについても同様である。
〔超解像度算出手段12〕
次に、図3に示した超解像度算出手段12の処理(図4のステップS403)について詳細に説明する。前述のとおり、超解像度算出手段12は、高周波パワーp、参照ピクチャオフセット情報及びQPオフセット値Qoffに基づいて、超解像度αを算出する。
図5は、超解像度算出手段12が用いる参照ピクチャセット情報及びQPオフセット値Qoffの例を説明する図である。参照ピクチャセット情報は、GOPにおいて、画面間予測処理に用いる参照ピクチャの情報により構成される。参照ピクチャセット情報には、フレームの入力順の番号(入力順番号)、フレームの符号化順の番号(符号化順番号)n、フレームの種類及び参照関係の情報が含まれる。
入力順番号は、GOPにおけるフレームの順番を示し、符号化順番号nは、符号化処理が行われるフレームの順番を示す。符号化順番号nが大きいほど、Iフレームから離れていることを意味する。
QPオフセット値Qoffは、フレームの画質を表す値であり、フレーム毎に設定される。QPオフセット値Qoffが大きいほど、画質が悪く、QPオフセット値Qoffが小さいほど、画質が良いことを示す。このように、参照ピクチャセット情報及びQPオフセット値Qoffは、GOPを構成するフレーム毎に予め設定される。
図5を参照して、例えば、参照ピクチャセット情報において、入力順番号=0及び符号化順番号n=0のフレームはIフレームである。このIフレームは、入力順番号=1,2,4,8,16(符号化順番号n=5,4,3,2,1)のBフレームに参照されることを示している。このIフレームのQPオフセット値Qoffは0である。
超解像度算出手段12は、高周波パワーpが大きければ大きいほど、小さい値の超解像度αを算出(設定)し、高周波パワーpが小さければ小さいほど、大きい値の超解像度αを算出する。高周波パワーpが大きい場合、符号化に起因するフレームのぼやけの程度は小さく、高周波パワーpが小さい場合、ぼやけの程度は大きいからである。この高周波パワーpは、GOPを構成する各フレームの超解像度αを算出する際に用いられる。
超解像度算出手段12は、符号化順番号nが大きければ大きいほど、大きい値の超解像度αを算出し、符号化順番号nが小さければ小さいほど、小さい値の超解像度αを算出する。符号化順番号nが大きい場合、符号化に起因するフレームのぼやけの程度は大きく、符号化順番号nが小さい場合、ぼやけの程度は小さいからである。
超解像度算出手段12は、QPオフセット値Qoffが大きければ大きいほど(画質が悪いほど)、大きい値の超解像度αを算出し、QPオフセット値Qoffが小さければ小さいほど(画質が良いほど)、小さい値の超解像度αを算出する。QPオフセット値Qoffが大きい場合、符号化に起因するフレームのぼやけの程度は大きく、QPオフセット値Qoffが小さい場合、ぼやけの程度は小さいからである。
具体的には、超解像度算出手段12は、高周波パワーp、符号化順番号n、QPオフセット値Qoff等を用いた以下の式にて、符号化順番号nのフレームについての超解像度αnを算出する。
[数1]
αn=a(1/p)(n/nmax)(Qoff/Qoff-max) ・・・(1)
ここで、aはパラメータであり、nmaxは、イントラフレームであるIフレームの周期、すなわち符号化順番号nの最大値であり、Qoff-maxは、QPオフセット値Qoffの最大値である。超解像度αnは、1以上の実数である。
図5を参照して、例えば符号化順番号n=3の超解像度α3は、前記式(1)に対してnmax=16,Qoff=4、Qoff-max=6を代入して算出される。
このように、超解像度算出手段12により、高周波パワーpが大きい場合、符号化順番号nが小さい場合、またはQPオフセット値Qoffが小さい場合、符号化に起因するぼやけが小さいとして、小さい値の超解像度αが算出される。一方、高周波パワーpが小さい場合、符号化順番号nが大きい場合、またはQPオフセット値Qoffが大きい場合、符号化に起因するぼやけが大きいとして、大きい値の超解像度αが算出される。
〔超解像処理手段13〕
次に、図3に示した超解像処理手段13の処理(図4のステップS404)について詳細に説明する。前述のとおり、超解像処理手段13は、局部復号フレームK(I,P,B)に対し、超解像度αを用いた超解像処理を行い、超解像フレームC(I,P,B)を生成する。
図6は、超解像処理手段13の処理例を説明する図であり、図4のステップS404の詳細を示している。
超解像処理手段13は、インループフィルタ117から局部復号フレームK(I,P,B)を入力し(ステップS601)、例えば局部復号フレームKを1階ウェーブレット分解する(ステップS602)。
超解像処理手段13は、1階ウェーブレット分解後の画像について、水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値(画素値)に対し、超解像度αを乗算する(ステップS603)。
超解像処理手段13は、1階ウェーブレット分解後の乗算後画像を1階ウェーブレット再構成する(ステップS604)。そして、超解像処理手段13は、超解像フレームC(I,P,B)を生成し、超解像フレームC(I,P,B)をフレームメモリ14に格納する(ステップS605)。
このように、超解像処理手段13により、Iフレームの局部復号フレームKについてIフレームの超解像フレームCが生成され、Pフレームの局部復号フレームKについてPフレームの超解像フレームCが生成される。また、Bフレームの局部復号フレームKについてBフレームの超解像フレームCが生成される。
以上のように、本発明の実施形態の動画像符号化装置1によれば、高周波パワー算出部10は、Iフレーム復号画像を1階ウェーブレット分解し、水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値を用いて、RMS値を算出する。そして、高周波パワー算出部10は、RMS値を正規化して、Iフレーム復号画像の高周波パワーpを求める。
画面間予測部11の超解像度算出手段12は、高周波パワーp、参照ピクチャオフセット情報に含まれる符号化順番号n、及びQPオフセット値Qoffに基づいて、前記式(1)にて超解像度αを算出する。
画面間予測部11の超解像処理手段13は、局部復号フレームK(I,P,B)毎に、局部復号フレームKに対し、超解像度αを用いた超解像処理を施し、超解像フレームC(I,P,B)を生成し、フレームメモリ14に格納する。
画面間予測部11の画面間予測手段15は、PフレームまたはBフレームのそれぞれについて画面間予測を行う。具体的には、画面間予測手段15は、現在の局部復号フレームK(P,B)である基準ピクチャと、フレームメモリ14から読み出した過去の局部復号フレームK(I,P,B)及び超解像フレームC(I,P,B)である参照ピクチャとに基づいて、所定領域毎に、画面間予測を行い予測画像KY,CY及び予測誤差KE,CEを求める。
画面間予測部11の選択手段16は、所定領域毎に、予測画像KY,CYのうちのいずれか一方、この場合は、予測誤差KE,CEのRDコストが最小となる予測画像(小さい方の予測画像)を選択し、これを画面間予測結果として出力する。
このように、画面間予測処理に用いる参照ピクチャとして、局部復号フレームKに加え、当該局部復号フレームKの種類(I,P,B)に対応した一つの超解像フレームCが生成される。この超解像フレームCは、高周波パワーp、符号化順番号n及びQPオフセット値Qoffから算出された超解像度αに基づいて、生成される。
ここで、高周波パワーpが大きい場合、符号化順番号nが小さい場合、またはQPオフセット値Qoffが小さい場合、符号化に起因するぼやけが小さいとして、小さい値の超解像度αを用いた超解像フレームCが生成される。一方、高周波パワーpが小さい場合、符号化順番号nが大きい場合、またはQPオフセット値Qoffが大きい場合、符号化に起因するぼやけが大きいとして、大きい値の超解像度αを用いた超解像フレームCが生成される。
このように、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能となる。
〔動画像復号装置〕
次に、本発明の実施形態による動画像復号装置について説明する。図7は、本発明の実施形態による動画像復号装置の構成例を示すブロック図である。この動画像復号装置2は、エントロピー復号部20、逆量子化部21、逆直交変換部22、加算部23、画面内予測部24、インループフィルタ25、画面間予測部26及びスイッチ27を備えている。尚、図7には、本発明に関連する構成部のみを示しており、関連しない構成部は省略してある。
エントロピー復号部20は、図1に示した動画像符号化装置1から出力された符号化信号を入力し、図1に示したエントロピー符号化部120の逆の処理を行うことで、符号化信号に対しエントロピー復号を行い、量子化インデックス列及びパラメータを生成する。
エントロピー復号部20は、量子化インデックス列を逆量子化部21に出力する。また、エントロピー復号部20は、フレーム毎の超解像度α、並びに所定領域毎に選択された予測画像の種類及び算出された動きベクトルを含むパラメータを画面間予測部26に出力すると共に、他のパラメータを逆量子化部21等に出力する。
逆量子化部21は、エントロピー復号部20から量子化インデックス列を入力し、図1に示した量子化部112の逆の処理を行うことで、量子化インデックス列を逆量子化し、変換係数列を生成する。そして、逆量子化部21は、変換係数列を逆直交変換部22に出力する。
逆直交変換部22は、逆量子化部21から変換係数列を入力し、図1に示した直交変換部111の逆の処理を行うことで、変換係数列を逆直交変換し、復号残差画像を生成する。そして、逆直交変換部22は、復号残差画像を加算部23に出力する。
加算部23は、逆直交変換部22から復号残差画像を入力すると共に、スイッチ27から予測画像を入力する。そして、加算部23は、予測画像に復号残差画像を加算し、加算後の画像(加算後画像)を画面内予測部24及びインループフィルタ25に出力する。
画面内予測部24は、加算部23から加算後画像を入力し、図1に示した画面内予測部116と同様の処理を行うことで、所定領域毎に、加算後画像に画面内予測処理を施し、所定領域毎の画面内予測結果をスイッチ27に出力する。また、画面内予測部24は、加算後画像を復号画像として出力する。これにより、元の動画像が復元される。
インループフィルタ25は、加算部23から加算後画像を入力し、図1に示したインループフィルタ117と同様の処理を行うことで、加算後画像にフィルタ処理を施し、復号フレームK’を生成する。そして、インループフィルタ25は、復号フレームK’を画面間予測部26に出力する。
画面間予測部26は、インループフィルタ25から復号フレームK’を入力すると共に、エントロピー復号部20から、超解像度α、並びに所定領域毎に選択された予測画像の種類及び動きベクトル等のパラメータを入力する。
画面間予測部26は、パラメータに基づいて所定の画面間予測を行うことで、復号フレームK’の予測画像KY’及び超解像フレームC’の予測画像CY’のうちのいずれか一つの予測画像を生成する。そして、画面間予測部26は、これを所定領域毎の画面間予測結果としてスイッチ27に出力する。また、画面間予測部26は、復号フレームK’を復号画像として出力する。これにより、元の動画像が復元される。画面間予測部26の詳細については後述する。
スイッチ27は、画面内予測部24から所定領域毎の画面内予測結果を入力すると共に、画面間予測部26から所定領域毎の画面間予測結果を入力し、いずれか一方を選択し、予測画像として加算部23に出力する。
〔画面間予測部26〕
次に、図7に示した画面間予測部26について詳細に説明する。図8は、動画像復号装置2に備えた画面間予測部26の構成例を示すブロック図である。この画面間予測部26は、超解像処理手段30、フレームメモリ31、画面間予測手段32及びパラメータ処理手段33を備えている。尚、図8には、本発明に関連する構成部のみを示しており、関連しない構成部は省略してある。
画面間予測部26は、インループフィルタ25から復号フレームK’(I,P,B)を入力し、復号フレームK’をフレームメモリ31に格納する。
画面間予測部26のパラメータ処理手段33は、エントロピー復号部20から、フレーム毎の超解像度α、並びに所定領域毎に選択された予測画像の種類及び算出された動きベクトル等のパラメータを入力する。パラメータ処理手段33は、超解像度αを超解像処理手段30に出力すると共に、予測画像の種類及び動きベクトル等を画面間予測手段32に出力する。前述のとおり、予測画像の種類は、復号フレーム及び超解像フレームのうちのいずれか一つを示す。
超解像処理手段30は、パラメータ処理手段33から超解像度αを入力し、復号フレームK’(I,P,B)に対し、図3に示した超解像処理手段13と同様に、超解像度αを用いた超解像処理を施し、超解像フレームC’(I,P,B)を生成する。超解像処理手段30は、超解像フレームC’をフレームメモリ31に格納する。
超解像フレームC’(I,P,B)は、Iフレームの超解像フレームC’、Pフレームの超解像フレームC’、及びBフレームの超解像フレームC’を示す。これにより、フレームメモリ31には、復号フレームK’(I,B,P)に加え、Iフレームの超解像フレームC’、Pフレームの超解像フレームC’、及びBフレームの超解像フレームC’が格納される。
画面間予測手段32は、パラメータ処理手段33から予測画像の種類及び動きベクトル等を入力し、予測画像の種類が復号フレームを示している場合、フレームメモリ31に格納された復号フレームK’を過去の復号フレームK’として読み出す。
また、画面間予測手段32は、予測画像の種類が超解像フレームを示している場合、フレームメモリ31に格納された超解像フレームC’を過去の超解像フレームC’として読み出す。
画面間予測手段32は、過去の復号フレームK’または過去の超解像フレームC’、及び動きベクトルに基づいて、画面間予測を行い、所定領域毎に、予測画像を求める。所定領域は、図3と同様に、例えばslice領域、CTU領域、CU領域である。
画面間予測手段32は、所定領域毎の予測画像を画面間予測結果としてスイッチ27に出力する。
また、図示しない読み出し部は、フレームメモリ31から復号フレームK’を読み出し、これを復号画像として出力する。
以上のように、本発明の実施形態の動画像復号装置2によれば、画面間予測部26の超解像処理手段30は、復号フレームK’に基づき、動画像符号化装置1から送信されたパラメータに含まれる超解像度αを用いて超解像フレームC’を生成する。そして、超解像処理手段30は、超解像フレームC’をフレームメモリ31に格納する。
画面間予測手段32は、パラメータに含まれる予測画像の種類に従い、フレームメモリ31から復号フレームK’または超解像フレームC’を過去のフレームとして読み出す。そして、画面間予測手段32は、読み出した過去のフレーム、及びパラメータに含まれる動きベクトルに基づいて、画面間予測を行い、所定領域毎に予測画像を求め、これを画面間予測結果として出力する。
このように、動画像復号装置2により、動画像符号化装置1から送信されたパラメータに含まれる超解像度αに従い、動画像符号化装置1にて生成された超解像フレームCと同等の超解像フレームC’が生成される。また、動画像復号装置2により、動画像符号化装置1から送信されたパラメータに含まれる予測画像の種類に従い、復号フレームK’または超解像フレームC’を用いて画面間予測処理が行われる。そして、動画像符号化装置1にて選択された予測画像と同じ種類の予測画像が生成され、復号画像が生成される。
このように、超解像画像の種類を増やすことなく、符号化に起因するぼやけを補償しながら画面間予測を行うことが可能となる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば前記実施形態では、動画像符号化装置1の画面間予測部11の超解像度算出手段12は、高周波パワーp、符号化順番号n及びQPオフセット値Qoffに基づいて、前記式(1)にて超解像度αを算出するようにした。
これに対し、超解像度算出手段12は、高周波パワーp、符号化順番号n及びQPオフセット値Qoffのうちのいずれか一つのデータに基づいて、超解像度αを算出するようにしてもよい。また、超解像度算出手段12は、高周波パワーp、符号化順番号n及びQPオフセット値Qoffのうちの2つのデータに基づいて、超解像度αを算出するようにしてもよい。
例えば、超解像度算出手段12は、以下の式にて、符号化順番号n及びQPオフセット値Qoffに基づいて、超解像度αを算出する。
[数2]
αn=a(n/nmax)(Qoff/Qoff-max) ・・・(2)
この場合、動画像符号化装置1は、図1に示した構成において、高周波パワー算出部10を備える必要がない。
また、前記実施形態では、高周波パワー算出部10は、加算部115からIフレーム復号画像を入力し、Iフレーム復号画像に基づいて高周波パワーpを算出するようにした。このIフレーム復号画像は、入力動画像のIフレームに対し、直交変換部111の処理、量子化部112の処理、逆量子化部113の処理及び逆直交変換部114の処理が行われることにより得られた復号画像である。
これに対し、高周波パワー算出部10は、インループフィルタ117からIフレームの局部復号フレームを入力し、インループフィルタ117によりフィルタ処理が行われたIフレームの局部復号フレームに基づいて、高周波パワーpを算出するようにしてもよい。
尚、本発明の実施形態による動画像符号化装置1及び動画像復号装置2のハードウェア構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。動画像符号化装置1及び動画像復号装置2は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。
動画像符号化装置1に備えた減算部110、直交変換部111、量子化部112、逆量子化部113、逆直交変換部114、加算部115、画面内予測部116、高周波パワー算出部10、インループフィルタ117、画面間予測部11、スイッチ119及びエントロピー符号化部120の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。
また、動画像復号装置2に備えたエントロピー復号部20、逆量子化部21、逆直交変換部22、加算部23、画面内予測部24、インループフィルタ25、画面間予測部26及びスイッチ27も、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。
これらのプログラムは、前記記憶媒体に格納されており、CPUに読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもでき、ネットワークを介して送受信することもできる。
1,100 動画像符号化装置
2 動画像復号装置
10 高周波パワー算出部
11,26,118 画面間予測部
12 超解像度算出手段
13,30 超解像処理手段
14,31,122 フレームメモリ
15,32,121 画面間予測手段
16 選択手段
17,33 パラメータ処理手段
20 エントロピー復号部
21,113 逆量子化部
22,114 逆直交変換部
23,115 加算部
24,116 画面内予測部
25,117 インループフィルタ
27,119 スイッチ
110 減算部
111 直交変換部
112 量子化部
120 エントロピー符号化部
p 高周波パワー
α 超解像度
n 符号化順番号
max Iフレームの周期(符号化順番号nの最大値)
off QPオフセット値
off-max QPオフセット値Qoffの最大値
K 局部復号フレーム
K’ 復号フレーム
C,C’ 超解像フレーム
KY 局部復号フレームKの予測画像
CY 超解像フレームCの予測画像
KE 局部復号フレームKの予測誤差
CE 超解像フレームCの予測誤差

Claims (6)

  1. 入力動画像から予測画像を減算して残差画像を生成し、当該残差画像に対し直交変換、量子化及びエントロピー符号化を行い、符号化信号を生成して出力すると共に、前記量子化により生成した量子化インデックス列に対し逆量子化及び逆直交変換を行い、復号残差画像を生成し、当該復号残差画像に前記予測画像を加算して加算後画像を生成し、当該加算後画像にフィルタ処理を施して局部復号フレームを生成し、当該局部復号フレームを用いて画面間予測を行い、前記予測画像を生成する動画像符号化装置において、
    前記局部復号フレームに基づいて超解像フレームを生成し、前記画面間予測により、所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像及び前記超解像フレームの前記予測画像を生成し、これらの前記予測画像のうちのいずれか一つを選択する画面間予測部を備え、
    前記画面間予測部は、
    前記超解像フレームを生成する際に用いる超解像度を算出する超解像度算出手段と、
    前記局部復号フレームをウェーブレット分解し、ウェーブレット分解後の画像における水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値に対し、前記超解像度算出手段により算出された前記超解像度を乗算し、乗算後の画像をウェーブレット再構成することで超解像処理を行い、前記超解像フレームを生成する超解像処理手段と、
    現在の前記局部復号フレームを基準ピクチャとし、過去の前記局部復号フレーム及び前記超解像処理手段により生成された過去の前記超解像フレームを参照ピクチャとして前記画面間予測を行い、前記所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像、及び前記超解像フレームの前記予測画像を生成する画面間予測手段と、
    前記所定領域毎に、前記局部復号フレームの前記予測画像及び前記超解像フレームの前記予測画像のうちのいずれか一方を選択する選択手段と、を備え、
    前記超解像度算出手段は、
    前記入力動画像のフレームに含まれるIフレームからの符号化順の番号を符号化順番号として、前記符号化順番号、または、前記入力動画像の前記フレームのQPオフセット値、または、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の動画像符号化装置において、
    さらに、前記入力動画像のIフレームに対して前記直交変換、前記量子化、前記逆量子化及び前記逆直交変換が行われた復号フレームに基づいて、高周波パワーを算出する第1高周波パワー算出部を備え、
    前記超解像度算出手段は、
    前記第1高周波パワー算出部により算出された前記高周波パワー、または、前記高周波パワー及び前記符号化順番号、または、前記高周波パワー及び前記QPオフセット値、または、前記高周波パワー、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1に記載の動画像符号化装置において、
    さらに、前記入力動画像のIフレームについての前記加算後画像に前記フィルタ処理が施された前記局部復号フレームに基づいて、高周波パワーを算出する第2高周波パワー算出部を備え、
    前記超解像度算出手段は、
    前記第2高周波パワー算出部により算出された前記高周波パワー、または、前記高周波パワー及び前記符号化順番号、または、前記高周波パワー及び前記QPオフセット値、または、前記高周波パワー、前記符号化順番号及び前記QPオフセット値に基づいて、前記超解像度を算出する、ことを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 動画像の符号化信号を入力し、当該符号化信号に対しエントロピー復号、逆量子化及び逆直交変換を行い復号残差画像を生成し、当該復号残差画像に予測画像を加算して加算後画像を生成し、前記加算後画像にフィルタ処理を施して復号フレームを生成することで、元の前記動画像を復元し、前記復号フレームを用いて画面間予測を行い、前記予測画像を生成する動画像復号装置において、
    前記符号化信号に、局部復号フレームの予測画像及び超解像フレームの予測画像から選択した一つの前記予測画像の種類、及び前記超解像フレームを生成する際の超解像度のパラメータが含まれている場合に、
    前記復号フレームをウェーブレット分解し、ウェーブレット分解後の画像における水平、垂直及び対角の高周波帯域における全ての位相位置の要素値に対し、前記パラメータに含まれる前記超解像度を乗算し、乗算後の画像をウェーブレット再構成することで超解像処理を行い、超解像フレームを生成し、前記画面間予測により、所定領域毎に、前記パラメータに含まれる前記予測画像の種類に従って、前記復号フレーム及び前記超解像フレームのうちのいずれか一つの前記予測画像を生成する画面間予測部、を備えたことを特徴とする動画像復号装置。
  5. コンピュータを、請求項1から3までのいずれか一項に記載の動画像符号化装置として機能させるためのプログラム。
  6. コンピュータを、請求項4に記載の動画像復号装置として機能させるためのプログラム。
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MATSUO, Yasutaka et al.,Super-Resolved and Blurred Decoded Pictures for Improving Coding Efficiency in Inter-Frame Prediction,4th International Conference on Frontiers of Signal Processing 2018,フランス,IEEE,2018年11月29日,pp.120-124,[online],Retrieved from the Internet: <URL: https://ieeexplore.ieee.org/document/8552056>
松尾康孝,ほか2名,超解像・ぼやけピクチャを用いた画面間予測による符号化効率改善の検討,2018年度画像符号化シンポジウム・2018年度映像メディア処理シンポジウム予稿集,日本,電子情報通信学会・映像情報メディア学会・情報処理学会,2018年11月19日,pp.20-21

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