JP7351417B2 - アンテナ装置並びにそれを用いたレーダ装置および車両 - Google Patents

アンテナ装置並びにそれを用いたレーダ装置および車両 Download PDF

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Description

本発明は、誘電体レンズアレー構造または誘電体ロッドレンズアレー構造を持つアンテナ装置、並びに、それを用いたレーダ装置および車両に関するものである。
従来、この種のアンテナ装置としては、例えば、特許文献1の図8および図9に記載された各アンテナ装置がある。
同文献の図8に記載されたアンテナ装置は、導波管スロットアンテナの各スロットの開口側に、誘電率の異なる複数の誘電体が設けられて構成される。各誘電体の誘電率は各スロット毎に異なり、送受信する電波の各スロット開口面における放射量が異なるため、これによって開口面分布を制御し低サイドローブを得るアレーアンテナとされる。
また、同文献の図9に記載されたアンテナ装置は、導波管スロットアンテナを構成する導波管の管軸方向に対して幅の異なる複数の導波管が、各スロットの開口側に設けられて構成される。各スロットの開口側に設けられる複数の導波管は、導波管スロットアンテナを構成する導波管の各端から中央に向かって順に、管軸方向に垂直な方向の幅が大きくなる。このアンテナ装置によっても、送受信する電波の各スロット開口面における開口面分布が管軸方向に対して非リニア形状となり、上面方向に向かって凸形状とされる。
特開2011-99766号公報
しかしながら、特許文献1の図8に開示された上記従来のアンテナ装置では、その開口面分布を制御するために、各スロットの開口側に設けられる誘電体の誘電率を変えているが、各誘電体のサイズに大きな差が無いため、誘電率の変化にも大きな差をもたらすことができない。このため、アンテナ装置の開口面分布を変えることはできても、実効開口面積を大きくすることができないので、アンテナ利得を高くするには限界がある。
また、特許文献1の図9に開示された上記従来のアンテナ装置では、導波管スロットアンテナの管軸方向に垂直な方向の幅を大きくできるので、その方向の開口径が広くなるため、開口面分布を制御して高利得で低サイドローブ化は可能である。しかし、各スロットに設けられる導波管は、導波管スロットアンテナの管軸方向に間隔が開いてその間の電力が有効に使われないため、導波管スロットアンテナの管軸方向にアンテナ利得を上げることが難しい。このため、アンテナ装置全体として、アンテナ利得を高くするのに限界がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
基板上に少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナと、
各平面アンテナの上方に設けられ、基板に平行な開口面の面積がアレーの中央部からアレーの両端部に向けて小さくなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体レンズと、
各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各平面アンテナへの給電線と
から、アンテナ装置を構成した。
また、本発明は、
少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナが基板上に2次元状に並べられることで、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナが構成されて構成されたMIMOアンテナ装置と、
複数の送信アンテナまたは複数の受信アンテナを構成する各平面アンテナの上方に設けられ、基板に平行な開口面の面積が平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて小さくなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体レンズと、
各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各平面アンテナへの給電線と
から、アンテナ装置を構成した。
本構成によれば、基板上にアレー状に設けられた各平面アンテナの上方に、少なくとも3個の誘電体レンズが、基板に平行な開口面の面積がアレーの中央部からアレーの両端部に向けて、または、平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて、小さくなるように、設けられる。各平面アンテナの上方に各誘電体レンズがこのように設けられることで、アンテナ装置は、平面アレーアンテナの上方に誘電体レンズアレー構造を持つようになり、その誘電体レンズアレー構造により、開口面分布が、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、または、平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされる。また、各平面アンテナへの給電線は、各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節される。
したがって、アンテナ装置の開口面分布は、各平面アンテナの送受信する電波が各誘電体レンズの開口面積に応じた分収束されて重み付けされるだけで制御され、送受信する電波の電力は、従来のアンテナ装置のように損失を生じることなく、有効に利用される。また、重み付けの程度は、各誘電体レンズの開口面積に応じて所望に設定できる。このため、アンテナ装置は、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。
また、本発明は、
基板上に少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナと、
各平面アンテナの上方に設けられ、基板に垂直な厚みがアレーの中央部からアレーの両端部に向けて薄くなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体ロッドレンズと、
各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各平面アンテナへの給電線と
から、アンテナ装置を構成した。
また、本発明は、
少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナが基板上に2次元状に並べられることで、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナが構成されて構成されたMIMOアンテナ装置と、
複数の送信アンテナまたは複数の受信アンテナを構成する各平面アンテナの上方に設けられ、基板に垂直な厚みが平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて薄くなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体ロッドレンズと、
各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各平面アンテナへの給電線と
から、アンテナ装置を構成した。
本構成によれば、基板上にアレー状に設けられた各平面アンテナの上方に、少なくとも3個の誘電体ロッドレンズが、基板に垂直な厚みがアレーの中央部からアレーの両端部に向けて、または、平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて、薄くなるように、設けられる。各平面アンテナの上方に各誘電体ロッドレンズがこのように設けられることで、アンテナ装置は、平面アレーアンテナの上方に誘電体ロッドレンズアレー構造を持つようになり、その誘電体ロッドレンズアレー構造により、開口面分布が、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、または、平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされる。また、各平面アンテナへの給電線は、各平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節される。
したがって、アンテナ装置の開口面分布は、各平面アンテナの送受信する電波が各誘電体ロッドレンズの厚さに応じた分収束されて重み付けされるだけで制御され、送受信する電波の電力は、従来のアンテナ装置のように損失を生じることなく、有効に利用される。また、重み付けの程度は、各誘電体ロッドレンズの厚みに応じて所望に設定できる。このため、アンテナ装置は、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。また、アンテナ装置は、各誘電体ロッドレンズの厚みによって開口面分布が制御されるので、平面アンテナアレーを構成する平面アンテナのアレー間隔を変える必要はない。このため、アンテナ装置の、平面アンテナアレーのアレー方向の長さを抑制して、その方向の大きさを小さくすることができる。
また、本発明は、MIMO構成をしたいずれかの上記のアンテナ装置における送信アンテナおよび受信アンテナと、送信アンテナによって送信信号を電波として出射する送信回路と、物体で反射した電波を受信アンテナに受信して受信信号に変換する受信回路と、受信信号を処理する信号処理回路とを備えるレーダ装置を構成した。
本構成によれば、アンテナ利得が高められて、しかも、サイドローブが低減されたアンテナ装置がレーダ装置に用いられることで、電波を効率よく送受信することのできるレーダ装置が提供される。
また、本発明は、上記のレーダ装置を備える車両を構成した。
本構成によれば、車両に備えられるレーダ装置が、電波を効率よく送受信することのできるレーダ装置になる。このため、そのレーダ装置を使って、車両の周囲の物体を感度よく検出することができるようになる。
本発明によれば、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めながら、サイドローブを低減できるアンテナ装置、並びに、それを用いたレーダ装置および車両を提供することができる。
(a)は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置のIa-Ia線破断矢視断面図、(b)は平面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置のIIa-IIa線破断矢視断面図、(b)は平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置の平面図、(b)はIIIb-IIIb線破断矢視断面図である。 (a)は、第3の実施形態の変形例によるアンテナ装置の平面図、(b)はIVb-IVb線破断矢視断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置の平面図、(b)はVb-Vb線破断矢視断面図である。 (a)は、本発明の第5の実施形態によるアンテナ装置の平面図、(b)はVIb-VIb線破断矢視断面図である。 図3から図6に示すMIMO構成のいずれかのアンテナ装置における送信アンテナおよび受信アンテナを用いて構成される本発明の一実施形態によるレーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 図7に示すレーダ装置を用いて構成される本発明の一実施形態による車両の平面図である。 (a)は、本発明の第6の実施形態によるアンテナ装置の平面図、(b)はIXb-IXb線破断矢視断面図である。
次に、本発明のアンテナ装置、並びに、それを用いたレーダ装置および車両を実施するための形態について、説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置1AのIa-Ia線破断矢視断面図、図1(b)は平面図である。
アンテナ装置1Aは、誘電体基板2上に設けられた5個のパッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2を有する平面アレーアンテナ3と、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2と光結合して設けられた5個の誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2とから構成される。
各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2は、誘電体基板2の表面に銅箔等が1次元アレー状に設けられた平面アンテナであり、それぞれ放射素子を構成する。平面アレーアンテナ3は、これらパッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2と、誘電体基板2の裏面全面に設けられた銅箔等からなるグランドパターン5とから構成される。
各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2はお椀を伏せたような形状をしており、マイクロ誘電体レンズアレー構造4を構成する。パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2と各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の底面との間には、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の焦点距離に応じた空間が設けられている。各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2は、誘電体基板2の表面に平行な楕円状をした開口面の面積が、平面アレーアンテナ3のアレー中央部のパッチアンテナ3a上方に位置する誘電体レンズ4aから、アレー両端部のパッチアンテナ3c1,3c2上方に位置する誘電体レンズ4c1,4c2に向けて、小さくなっている。すなわち、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の開口面積は、アレー中央部に位置する誘電体レンズ4aが最も大きく、その次に各誘電体レンズ4b1,4b2が大きく、各誘電体レンズ4c1,4c2が最も小さい。なお、ここでいう上方とは、パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2が電波を放射する方向をいう。
したがって、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2によって集光されて、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に受光されて送受信される電波の強さは、アレー中央部に位置するパッチアンテナ3aが最も大きく、その次に各パッチアンテナ3b1,3b2が大きく、各パッチアンテナ3c1,3c2が最も小さい。アンテナ装置1Aは、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に送受信される電波の強さがこのように重み付けされることで、送受信する電波の振幅が、アレー中央部を頂上とし、アレー中央部からアレー両端部に向けて低くなる、山状の開口面分布に設定されている。
また、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2は、給電線6から送信信号に応じて給電されることで、電波を出射する。また、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2は、アンテナ装置1Aに入射する電波Dを各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2を介して受信し、受信信号を給電線6へ出力する。
給電線6は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように、長さが調節されている。給電線6は位相を合わせるため調整長さαを持つ。本実施形態では、給電線6は、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の誘電率をε、誘電体基板2の表面に垂直な方向の高さが最も高いアレー中央の誘電体レンズ4aの厚みをd、その底面の誘電体基板2からの高さをl、他の任意の誘電体レンズ4b1,4b2,4c1,4c2の厚みをd、その底面の誘電体基板2からの高さをlとした場合、次の式を満たす調整長さαの分、
Figure 0007351417000001
高さが最も高い誘電体レンズ4aへの給電線6aと、他の任意の誘電体レンズ4b1,4b2,4c1,4c2への給電線6b1,6b2,6c1,6c2との各長さに、差がもたされている。
上記式の右辺は、アンテナ装置1Aに入射する電波Dが、図1(a)に点線で示す等位相面Hからアレー中央の誘電体レンズ4aを経由して、誘電体基板2の表面に届くまでの電気長、左辺は、アンテナ装置1Aに入射する電波Dが、等位相面Hから他の任意の各誘電体レンズ4b1,4b2,4c1,4c2を経由して、誘電体基板2の表面に届くまでの電気長を表わしている。これら各電気長が調整長さαの分の電気長によって等しく設定されることで、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように位相調節されている。
このような本実施形態によるアンテナ装置1Aによれば、上記のように、誘電体基板2上にアレー状に設けられた各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に、誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2が、誘電体基板2に平行な開口面の面積がアレーの中央部からアレーの両端部に向けて小さくなるように、設けられる。各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2がこのように設けられることで、アンテナ装置1Aは、平面アレーアンテナ3の上方にマイクロ誘電体レンズアレー構造4を持つようになり、そのマイクロ誘電体レンズアレー構造4により、開口面分布が、上記のように、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされる。
また、誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2によって各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に受光される電波は、誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の各開口面積の差に伴って位相差が生じる。しかし、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2への給電線6a,6b1,6b2,6c1,6c2は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように、上記のように、長さが調整長さαによって調節される。すなわち、高さが最も高い誘電体レンズ4aへの給電線6aと、他の任意の誘電体レンズ4b1,4b2,4c1,4c2への給電線6b1,6b2,6c1,6c2との各長さに、上記の式を満たす調整長さαの分だけ差がもたされることで、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2を介して各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に入出射する電波の各位相が合せられる。したがって、誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の各開口面積の差に伴って生じる位相差は、給電線6a,6b1,6b2,6c1,6c2の長さによって容易に位相調整され、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2間における電波の位相が容易に合わされる。
このように、アンテナ装置1Aの開口面分布は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の送受信する電波が各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の開口面積に応じた分収束されて重み付けされるだけで制御され、送受信する電波の電力は、従来のアンテナ装置のように損失を生じることなく、有効に利用される。また、重み付けの程度は、各誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2の開口面積に応じて所望に設定できる。このため、アンテナ装置1Aは、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。また、アンテナ装置1Aは、1つの誘電体レンズで開口面分布が制御される場合よりも、薄型化が可能である。
また、特許文献1に開示された従来のアンテナ装置では、各誘電体からの放射位相を合わせる手段がスロットとの結合であり、放射位相を大きく変えることができないため、位相を合わせるには限界がある。しかしながら、本実施形態においては、給電線6における調整長さαの分の電気長によって放射位相が調整されるため、パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように位相調節が可能となる。また一方で、特許文献1に開示された従来のアンテナ装置では、各アレー素子の位相を合わせる手段がスロットとの結合であるが、各素子の放射位相を変えるためにスロットの傾き等を変える必要があるが、放射位相を大きく変えることができないため、開口面分布制御には限界がある。しかしながら、本実施形態では、開口径の異なる誘電体レンズ4a,4b1,4b2,4c1,4c2を用いている。つまり、アンテナ開口部の中央付近に大きな開口径の誘電体レンズ4aを用いて、周辺の開口部には前記誘電体レンズ4aよりも小さな誘電体レンズ4b1,4b2,4c1,4c2を用いることにより、低サイドローブで高利得を得るための開口面分布制御が可能となる。
図2(a)は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置1BのIIa-IIa線破断矢視断面図、図2(b)は平面図である。なお、同図において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
アンテナ装置1Bは、誘電体基板2上に設けられた5個のパッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2を有する平面アレーアンテナ3と、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2と光結合して設けられた5個の誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2とから構成される。
各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2は、誘電体基板2と平行な断面が同じ面積の円形をした柱状をしており、マイクロ誘電体ロッドレンズアレー構造7を構成する。パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2と各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の底面との間には、高さlの一定の空間が設けられている。各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2は、誘電体基板2に垂直な厚みが、平面アレーアンテナ3のアレー中央部のパッチアンテナ3a上方に位置する誘電体ロッドレンズ7aから、アレー両端部のパッチアンテナ3c1,3c2上方に位置する誘電体ロッドレンズ7c1,7c2に向けて、薄くなっている。すなわち、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の厚みは、アレー中央部に位置する誘電体ロッドレンズ7aが最も厚く、その次に各誘電体ロッドレンズ7b1,7b2が厚く、各誘電体ロッドレンズ7c1,7c2が最も薄い。なお、ここでいう上方も、パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2が電波を放射する方向をいう。
したがって、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2によって集光されて、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に受光されて送受信される電波の強さは、アレー中央部に位置するパッチアンテナ3aが最も大きく、その次に各パッチアンテナ3b1,3b2が大きく、各パッチアンテナ3c1,3c2が最も小さい。アンテナ装置1Bは、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に送受信される電波の強さがこのように重み付けされることで、送受信する電波の振幅が、アレー中央部を頂上とし、アレー中央部からアレー両端部に向けて低くなる、山状の開口面分布に設定されている。
給電線6は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように、長さが調節されている。給電線6は、開口面までの位相を調整する調整長さαを持つ。本実施形態では、給電線6は、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の誘電率をε、誘電体基板2の表面に垂直な方向の高さが最も高いアレー中央の誘電体ロッドレンズ7aの厚みをd、その底面の誘電体基板2からの高さをl、他の任意の誘電体ロッドレンズ7b1,7b2,7c1,7c2の厚みをd、その底面の誘電体基板2からの高さをl(=l)とした場合、次の式を満たす調整長さαの分、
Figure 0007351417000002
高さが最も高い誘電体ロッドレンズ7aへの給電線6aと、他の任意の誘電体ロッドレンズ7b1,7b2,7c1,7c2への給電線6b1,6b2,6c1,6c2との各長さに、差がもたされている。
このような本実施形態によるアンテナ装置1Bによれば、上記のように、誘電体基板2上にアレー状に設けられた各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に、誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2が、誘電体基板2に垂直な厚みがアレーの中央部からアレーの両端部に向けて薄くなるように並べられて、設けられる。各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の上方に各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2がこのように設けられることで、アンテナ装置1Bは、平面アレーアンテナ3の上方にマイクロ誘電体ロッドレンズアレー構造7を持つようになり、そのマイクロ誘電体ロッドレンズアレー構造7により、開口面分布が、上記のように、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされる。
また、誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2によって各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に受光される電波は、誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の各厚さの差に伴って位相差が生じる。しかし、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2への給電線6a,6b1,6b2,6c1,6c2は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2で送受信される電波の位相が合うように、上記のように、長さが調整長さαによって調節される。すなわち、高さが最も高い誘電体ロッドレンズ7aへの給電線6aと、他の任意の誘電体ロッドレンズ7b1,7b2,7c1,7c2への給電線6b1,6b2,6c1,6c2との各長さに、上記の式を満たす調整長さαの分だけ差がもたされることで、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2を介して各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2に入出射する電波の各位相が合せられる。したがって、誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の各厚さの差に伴って生じる位相差は、給電線6a,6b1,6b2,6c1,6c2の長さによって容易に位相調整され、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2間における電波の位相が容易に合わされる。
このように、アンテナ装置1Bの開口面分布は、各パッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2の送受信する電波が各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の厚さに応じた分収束されて重み付けされるだけで制御され、送受信する電波の電力は、従来のアンテナ装置のように損失を生じることなく、有効に利用される。また、重み付けの程度は、各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の厚さに応じて所望に設定できる。このため、アンテナ装置1Bは、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。
また、アンテナ装置1Bは、断面積が同じ各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2の厚みによって開口面分布が制御されるので、図1に示すアンテナ装置1Aのように、平面アレーアンテナ3を構成するパッチアンテナ3a,3b1,3b2,3c1,3c2のアレー間隔を変える必要はない。このため、アンテナ装置1Bの、平面アレーアンテナ3のアレー方向の長さを抑制して、その方向の大きさを小さくすることができる。
図3(a)は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置1Cの平面図、図3(b)はIIIb-IIIb線破断矢視断面図である。なお、同図において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
アンテナ装置1Cにおいては、平面アレーアンテナ3が、誘電体基板2上に2次元状に並べられることで、複数の送信アンテナTx1,Tx2および複数の受信アンテナRx1,Rx2を構成して、MIMO(Multi Input Multi Output)アンテナ装置を構成している。平面アレーアンテナ3は、パッチアンテナ3d1,3d2,3d3,3d4,3d5,3d6が1次元アレイ状に並べられて、給電線6によって直列接続されて、構成されている。
また、受信アンテナRx1,Rx2を構成する各平面アレーアンテナ3においてアレー中央部に並んで配置された2個のパッチアンテナ3d3上には、楕円形状をした1個の誘電体レンズ4d1、2個のパッチアンテナ3d4上には、楕円形状をした1個の誘電体レンズ4d2が設けられている。また、受信アンテナRx1,Rx2を構成する各平面アレーアンテナ3においてアレー両端側に並んで配置された2個のパッチアンテナ3d2上には、楕円形状をした1個の誘電体レンズ4d3、2個のパッチアンテナ3d5上には、楕円形状をした1個の誘電体レンズ4d4が設けられている。
各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4は、マイクロ誘電体レンズアレー構造4を構成し、パッチアンテナ3d1~3d6が並べられるアレー方向Aと直交する方向Bに長軸を有する楕円形状をしている。また、各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4は、誘電体基板2の表面に平行な楕円状をした開口面の面積が、各平面アレーアンテナ3におけるアレー中央部のパッチアンテナ3d3,3d4上方に位置する誘電体レンズ4d1,4d2から、アレー両端部側のパッチアンテナ3d2,3d5上方に位置する誘電体レンズ4d3,4d4に向けて、小さくなるように並べられている。誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4のこの配置により、各平面アレーアンテナ3の開口面分布は、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされている。
また、各パッチアンテナ3d1~3d6への給電線6は、各パッチアンテナ3d1~3d6で送受信される電波の位相が合うように、上述のように長さが調整長さαによって調節されている。このため、各受信アンテナRx1,Rx2は、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。また、誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4は、近接配置されて各受信アンテナRx1,Rx2を構成する各パッチアンテナ3d2,3d3,3d4,3d5について、それぞれ一体化される。このため、マイクロ誘電体レンズアレー構造4を増やさなくても、受信アンテナRx1,Rx2のアンテナ利得を高めることができると共に、低サイドローブ化を図ることができる。
送信アンテナTx1,Tx2は、それらを構成する各平面アレーアンテナ3においてアレー中央部に配置されたそれぞれのパッチアンテナ3d3上に、楕円形状をした各誘電体レンズ4e1、それぞれのパッチアンテナ3d4上に、楕円形状をした各誘電体レンズ4e2が設けられている。また、送信アンテナTx1,Tx2を構成する各平面アレーアンテナ3においてアレー両端側に配置されたそれぞれのパッチアンテナ3d2上には、楕円形状をした各誘電体レンズ4e3、それぞれのパッチアンテナ3d5上には、楕円形状をした各誘電体レンズ4e4が設けられている。
各誘電体レンズ4e1,4e2,4e3,4e4は、マイクロ誘電体レンズアレー構造4を構成し、パッチアンテナ3d1~3d6が並べられるアレー方向Aと直交する方向Bに長軸を有する楕円形状をしている。また、各誘電体レンズ4e1,4e2,4e3,4e4は、誘電体基板2の表面に平行な楕円状をした開口面の面積が、各平面アレーアンテナ3におけるアレー中央部のパッチアンテナ3d3,3d4上方に位置する誘電体レンズ4e1,4e2から、アレー両端部側のパッチアンテナ3d2,3d5上方に位置する誘電体レンズ4e3,4e4に向けて、小さくなるように並べられている。誘電体レンズ4e1,4e2,4e3,4e4のこの配置により、各平面アレーアンテナ3の開口面分布は、アレーの中央部からアレーの両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされている。
また、送信アンテナTx1,Tx2における各パッチアンテナ3d1~3d6への給電線6も、各パッチアンテナ3d1~3d6で送受信される電波の位相が合うように、上述のように長さが調整長さαによって調節されている。このため、各送信アンテナTx1,Tx2も、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。
平面アレーアンテナを使ってMIMOアンテナ装置を構成する場合、平面アレーアンテナを構成する各パッチアンテナは、一般的に、アレー中央のものが面積が大きく、アレーの両端に向かって面積が小さく構成されて、アンテナ装置の低サイドローブ化が図られる。この場合、各平面アンテナは、アレーの両端に向かって面積が小さく構成されるので、送受信する電波の電力を有効に得ることができない。しかし、本実施形態によるアンテナ装置1Cによれば、各平面アレーアンテナ3の上方に設けられるマイクロ誘電体レンズアレー構造4により、上記のように、アンテナ装置1Cの開口面分布が制御されて低サイドローブ化が図られるので、平面アレーアンテナ3を構成する各パッチアンテナ3d1~3d6の大きさを一定の大きさに保つとともにパッチサイズに左右されずに有効開口径を大きくすることができる。このため、アンテナ利得を落とすことなく、低サイドローブ化を図りながら、平面アレーアンテナ3を誘電体基板2上に2次元状に並べて、MIMOアンテナ装置を構成することができる。
また、本実施形態によるアンテナ装置1Cによれば、誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4の楕円形状の長軸方向に、送受信する電波の指向性を絞ることができる。すなわち、楕円形状の長軸方向とされる、パッチアンテナ3d1~3d6が並べられるアレー方向Aと直交する方向Bに、送受信する電波の指向性を絞ることができる。したがって、誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4の楕円形状の長軸方向における、アンテナ装置の感度を高めることができる。
なお、図3(a)において点線で示す各ラインLは、各パッチアンテナ3d2~3d5で送受信される電波の位相中心を表し、各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4の焦点位置を表す。
図4(a)は、第3の実施形態の変形例によるアンテナ装置1C’の平面図、図4(b)はIVb-IVb線破断矢視断面図である。なお、同図において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
この変形例によるアンテナ装置1C’は、各平面アレーアンテナ3を構成するパッチアンテナ3d2,3d3,3d4,3d5の直列接続数が4個になって両端の2個が無くなっている点、受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4の配列数が4列になって2列増えている点、受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成する各平面アレーアンテナ3上のそれぞれにマイクロ誘電体レンズアレー構造4が設けられて、近接する平面アレーアンテナ3間で誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4が一体化されていない点が、第3の実施形態によるアンテナ装置1Cと相違する。
さらに、この変形例によるアンテナ装置1C’は、受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成する各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4の平面形状が、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aと直交する方向Bでなく、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aに長軸を有する楕円形状をしている点、送信アンテナTx1,Tx2を構成する各誘電体レンズ4e1,4e2の平面形状が、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aと直交する方向Bと共に、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aにも長軸を有する楕円形状をし、真円状になっている点、断面形状が、図3(b)に示すような半円形状でなく、図4(b)に示すようなかまぼこ形状をしている点が、第3の実施形態によるアンテナ装置1Cと相違する。
このような変形例によるアンテナ装置1C’も、第3の実施形態によるアンテナ装置1Cと同様な作用効果を奏し、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。また、アンテナ利得を落とすことなく、低サイドローブ化を図りながら、平面アレーアンテナ3を誘電体基板2上に2次元状に並べて、MIMOアンテナ装置を構成することができる。
また、変形例によるアンテナ装置1C’によれば、楕円形状の長軸方向とされる、各受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成するパッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aに、受信する電波の指向性を絞ることができる。したがって、受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成する各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4の楕円形状の長軸方向における、アンテナ装置の感度を高めることができる。また、送信アンテナTx1,Tx2を構成するパッチアンテナ3d3,3d4については、楕円形状の長軸方向とされる、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aに直交する方向B、および、パッチアンテナ3d2~3d5が並べられるアレー方向Aの双方に、送信する電波の指向性を絞ることができる。したがって、誘電体レンズ4e1,4e2の楕円形状の各長軸方向における、アンテナ装置の感度を高めることができる。
なお、上記の第3の実施形態によるアンテナ装置1Cおよびその変形例によるアンテナ装置1C’では、各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4が、平面形状が楕円形状で、断面形状が半円形状またはかまぼこ形状をしている場合について、説明した。しかし、図2に示した各誘電体ロッドレンズ7a,7b1,7b2,7c1,7c2のように、各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4を柱状にして、その厚さによって送受信する電波の重み付けをして、アンテナ装置1C,1C’の開口面分布を制御するようにしてもよい。
この場合、各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4の断面形状は、図3(a)および図4(a)に示すように楕円形状となる。このようにロッド状に構成した各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4によってアンテナ装置1C,1C’を構成しても、実効開口面積を大きくしてアンテナ利得を高めることができると共に、サイドローブを低減することができる。また、アンテナ利得を落とすことなく、低サイドローブ化を図りながら、平面アレーアンテナ3を誘電体基板2上に2次元状に並べて、MIMOアンテナ装置を構成することができる。
図5(a)は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置1Dの平面図、図5(b)はVb-Vb線破断矢視断面図である。なお、同図において図4と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第4の実施形態によるアンテナ装置1Dは、各誘電体レンズ4f1,4f2,4f3,4f4が、平面アレーアンテナ3が2次元状に並べられる方向Bに延設されて、その方向Bに1次元状に並ぶ各パッチアンテナ3d2,3d3,3d4,3d5上に位置する点が、第3の実施形態の変形例によるアンテナ装置1C’と相違する。
第4の実施形態によるアンテナ装置1Dによれば、アンテナ装置1C’のように、各誘電体レンズ4d1~4d4、4e1~4e4の楕円形状の各長軸方向における、アンテナ装置の感度を高めることはできないが、それ以外は、第3の実施形態の変形例によるアンテナ装置1C’と同様な作用効果が奏される。さらに、第4の実施形態によるアンテナ装置1Dによれば、各誘電体レンズ4f1,4f2,4f3,4f4が、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bに延設され、その方向Bに1次元状に並ぶ各パッチアンテナ3d2,3d3,3d4,3d5上に位置させられることで、各パッチアンテナ3d2,3d3,3d4,3d5上に、図4に示すように個別にあった各誘電体レンズ4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4が、一体化される。このため、アンテナ装置1Dは、量産化に適したマイクロ誘電体レンズアレー構造4を有して、MIMOアンテナ装置を構成するようになる。
図6(a)は、本発明の第5の実施形態によるアンテナ装置1Eの平面図、図6(b)はVIb-VIb線破断矢視断面図である。なお、同図において図5と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
アンテナ装置1Eは、平面アレーアンテナ3が、誘電体導波路に設けられたスロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4から構成され、SIW(Substrate Integrated Waveguide)構造を有する点が、第4の実施形態によるアンテナ装置1Dと相違する。誘電体導波路は、誘電体基板2の表面および裏面のそれぞれの全面に設けられた銅箔等の導体箔8に囲まれて構成される。平面アレーアンテナ3を構成する各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4は、誘電体基板2の表面に設けられた導体箔8の一部がスロット状に開口されて構成される。誘電体基板2には、その表面および裏面に設けられた導体箔8を接続する複数のビア9が、各平面アレーアンテナ3を囲んで構成されている。
各誘電体レンズ4f1,4f2,4f3,4f4は、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bに延設され、その方向Bに1次元状に並ぶ各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4上に位置させられることで、一体化されている。また、各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4への給電は、誘電体導波路によって行われる。給電長さによる、各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4に送受信される電波の位相調整は、各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4間の導体箔8における配置間隔が調整長さαに応じて調節されることで、行われる。
第5の実施形態によるアンテナ装置1Eによっても、第4の実施形態によるアンテナ装置1Dと同様な作用効果が奏される。さらに、第5の実施形態によるアンテナ装置1Eによれば、給電線が誘電体導波路によって構成され、給電線から各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4に給電される電源は、導波管モードで誘電体導波路を伝搬する。このため、給電線を介する各スロットアンテナ3e1,3e2,3e3,3e4への給電は低損失で行われる。
なお、上記の第5の実施形態によるアンテナ装置1Eにおいて、各誘電体レンズ4f1,4f2,4f3,4f4は、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bに延設されず、図4に示すアンテナ装置1C’のように、各平面アレーアンテナ3上のそれぞれにマイクロ誘電体レンズアレー構造4を個別に設けるように構成してもよい。この場合、マイクロ誘電体レンズアレー構造4の個数は増えてしまうが、それ以外は、上記の第5の実施形態によるアンテナ装置1Eと同様な作用効果が奏される。
図7は、本発明の一実施形態によるレーダ装置11の概略構成を示すブロック図である。
レーダ装置11は、MIMO構成をした上記のいずれかのアンテナ装置1C,1C’,1D,1Eにおける送信アンテナTx(Tx1,Tx2)および受信アンテナRx(Rx1,Rx2,Rx3,Rx4)と、送信アンテナTxによって送信信号を電波として出射する送信回路12と、移相器13と、物体で反射した電波を受信アンテナRxに受信して受信信号に変換する受信回路14と、受信信号を処理する信号処理回路15とを備えて構成される。本実施形態では、信号処理回路15は、距離推定部15a、角度推定部15bおよび位置算出部15cを備える。
送信回路12によって生成されるチャープ信号は、移相器13によってその位相が制御され、送信アンテナTxから送信信号として出射される。受信アンテナRxは、送信アンテナTxから出射されて物体で反射した反射波を受信する。受信回路14は、受信アンテナRxに受信される受信信号と送信回路12で生成される送信信号とをミキシングして、IF(中間周波数)信号を算出する。
距離推定部15aは、受信回路14で算出されたIF信号をFFT(高速フーリエ変換)して物体までの距離を推定する。角度推定部15bは、受信回路14で算出されたIF信号を基に、FFT、MUSIC法等の反射波の到来方向推定手法を用いて、物体が存在する角度を推定する。位置算出部15cは、距離推定部15aで推定された物体までの距離と、角度推定部15bで推定された物体が存在する角度とに基づいて、物体の推定される位置を算出する。
本実施形態によるレーダ装置11によれば、アンテナ利得が高められて、しかも、サイドローブが低減されたいずれかのアンテナ装置1C,1C’,1D,1Eにおける送信アンテナTxおよび受信アンテナRxがレーダ装置11に用いられることで、電波を効率よく送受信することのできるレーダ装置11が提供される。
図8は、上記のレーダ装置11を車両前方のバンパー等に備える、本発明の一実施形態による車両21の平面図である。
本実施形態の車両21によれば、車両21に備えられるレーダ装置11が、電波を効率よく送受信することのできるものになる。このため、そのレーダ装置11を使って、車両21の周囲の物体22を感度よく検出することができるようになる。
なお、上記の各実施形態および変形例においては、平面アンテナをパッチアンテナまたはスロットアンテナとした場合について、説明した。しかし、平面アンテナはこれらに限定されることは無く、例えば、導線を折り曲げてクランク状にしたメアンダライン・アンテナなどの平面アンテナであってもよい。また、平面アレーアンテナを構成する平面アンテナの個数も、上記の各実施形態および変形例における個数に限定されることは無く、3個以上であればよい。また、平面アレーアンテナは、中央に配置される平面アンテナを中心に、必ずしも左右対称である構造である必要はなく、左右対称でない構造であってもよい。
また、上記の各実施形態および変形例においては、平面アレーアンテナ3のアレー方向Aにおけるレンズの開口面分布を制御した場合について説明したが、平面アレーアンテナ3が2次元状に並べられる方向B(図9参照)におけるレンズの開口面分布を制御するように構成してもよい。すなわち、複数の送信アンテナTxおよび複数の受信アンテナRxによって構成されるMIMOアンテナ装置において、複数の送信アンテナTxまたは複数の受信アンテナRxを構成する各平面アンテナの上方に設けられる少なくとも3個の誘電体レンズについて、誘電体基板2に平行な開口面の面積が、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bの中央部から両端部に向けて小さくなることで、送受信する電波の強さに重み付けがされて、開口面分布が設定されるように構成してもよい。
例えば、図9に示す、複数の送信アンテナTx1,Tx2および複数の受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4によって構成されたMIMOアンテナ装置1Fにおいて、複数の受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成する各パッチアンテナ3d4,3d4,3d4,3d4の上方に設けられる4個の誘電体レンズ4g1,4g2,4g3,4g4,について、誘電体基板2に平行な開口面の面積が、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bの中央部から両端部に向けて小さくなることで、送受信する電波の強さに重み付けがされて、開口面分布が設定されるように構成してもよい。
図9(a)は、本発明の第6の実施形態によるマイクロ誘電体レンズアレー構造4を備えるアンテナ装置1Fの平面図、図9(b)はIXb-IXb線破断矢視断面図である。なお、同図において図5と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
各パッチアンテナ3d2~3d5の上方に各誘電体レンズ4g1,4g2,4g3,4g4がこのように設けられることで、アンテナ装置1Fは、受信アンテナRx1,Rx2,Rx3,Rx4を構成する平面アレーアンテナ3の上方にマイクロ誘電体レンズアレー構造4を持つようになる。そして、そのマイクロ誘電体レンズアレー構造4により、開口面分布が、上記のように、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bの中央部から両端部に向けて、送受信する電波の強さが小さくなるように重み付けがされる。
複数の送信アンテナTxおよび複数の受信アンテナRxによってMIMOアンテナ装置が構成される、マイクロ誘電体ロッドレンズアレー構造7を備えるアンテナ装置においても、同様に、複数の送信アンテナTxまたは複数の受信アンテナRxを構成する各平面アンテナの上方に設けられる少なくとも3個の誘電体ロッドレンズについて、誘電体基板2に垂直な厚みが、平面アレーアンテナ3の2次元状に並べられる方向Bの中央部から両端部に向けて薄くなることで、送受信する電波の強さに重み付けがされて、開口面分布が設定されるように構成してもよい。
1A,1B,1C,1C’,1D,1E…アンテナ装置
2…誘電体基板
3…平面アレーアンテナ
3a,3b1,3b2,3c1,3c2、3d1,3d2,3d3,3d4,3d5,3d6…パッチアンテナ(平面アンテナ)
3e1,3e2,3e3,3e4…スロットアンテナ(平面アンテナ)
4…マイクロ誘電体レンズアレー構造
4a,4b1,4b2,4c1,4c2、4d1,4d2,4d3,4d4、4e1,4e2,4e3,4e4、4f1,4f2,4f3,4f4…誘電体レンズ
5…グランドパターン
6、6a,6b1,6b2,6c1,6c2…給電線
7…マイクロ誘電体ロッドレンズアレー構造
7a,7b1,7b2,7c1,7c2…誘電体ロッドレンズ
8…導体箔
9…ビア
11…レーダ装置
12…送信回路
13…移相器
14…受信回路
15…信号処理回路
21…車両
22…物体
Tx…送信アンテナ
Rx…受信アンテナ

Claims (11)

  1. 基板上に少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナと、
    各前記平面アンテナの上方に設けられ、前記基板に平行な開口面の面積がアレーの中央部からアレーの両端部に向けて小さくなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体レンズと、
    各前記平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各前記平面アンテナへの給電線と
    から構成されるアンテナ装置。
  2. 基板上に少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナと、
    各前記平面アンテナの上方に設けられ、前記基板に垂直な厚みがアレーの中央部からアレーの両端部に向けて薄くなることで送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体ロッドレンズと、
    各前記平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各前記平面アンテナへの給電線と
    から構成されるアンテナ装置。
  3. 前記給電線は、前記誘電体レンズまたは前記誘電体ロッドレンズの誘電率をε、前記基板に垂直な方向の高さが最も高い前記誘電体レンズまたは前記誘電体ロッドレンズの厚みをd、底面の前記基板からの高さをl、他の任意の前記誘電体レンズまたは前記誘電体ロッドレンズの厚みをd、底面の前記基板からの高さをlとした場合、次の式を満たす調整長さαの分、
    Figure 0007351417000003
    前記高さが最も高い前記誘電体レンズまたは前記誘電体ロッドレンズへの給電線と前記他の任意の前記誘電体レンズまたは前記誘電体ロッドレンズへの給電線との各長さに差がもたされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記平面アレーアンテナは、前記基板上に2次元状に並べられることで複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを構成して、MIMOアンテナ装置を構成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記平面アレーアンテナは、基板上に2次元状に並べられることで複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを構成して、MIMOアンテナ装置を構成し、
    各前記誘電体レンズは、前記平面アンテナが並べられるアレー方向と直交する方向または前記平面アンテナが並べられるアレー方向に長軸を有する楕円形状をしていることを特徴とする請求項1または請求項1を引用する請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 前記平面アレーアンテナは、基板上に2次元状に並べられることで複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを構成して、MIMOアンテナ装置を構成し、
    各前記誘電体レンズは、前記平面アレーアンテナが2次元状に並べられる方向に延設されて、前記平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向に1次元状に並ぶ各前記平面アンテナ上に位置することを特徴とする請求項1または請求項1を引用する請求項3に記載のアンテナ装置。
  7. 前記平面アレーアンテナは、誘電体導波路に設けられたスロットアンテナから構成されることを特徴とする請求項1または請求項1を引用する請求項3もしくは請求項4または請求項5または請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナが基板上に2次元状に並べられることで、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナが構成されて構成されたMIMOアンテナ装置と、
    複数の前記送信アンテナまたは複数の前記受信アンテナを構成する各前記平面アンテナの上方に設けられ、前記基板に平行な開口面の面積が前記平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて小さくなることで、送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体レンズと、
    各前記平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各前記平面アンテナへの給電線と
    から構成されるアンテナ装置。
  9. 少なくとも3つの平面アンテナがアレー状に設けられた平面アレーアンテナが基板上に2次元状に並べられることで、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナが構成されて構成されたMIMOアンテナ装置と、
    複数の前記送信アンテナまたは複数の前記受信アンテナを構成する各前記平面アンテナの上方に設けられ、前記基板に垂直な厚みが前記平面アレーアンテナの2次元状に並べられる方向の中央部から両端部に向けて薄くなることで、送受信する電波の強さに重み付けがされて開口面分布が設定された少なくとも3個の誘電体ロッドレンズと、
    各前記平面アンテナで送受信される電波の位相が合うように長さが調節された各前記平面アンテナへの給電線と
    から構成されるアンテナ装置。
  10. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のアンテナ装置、または、請求項4もしくは請求項5もしくは請求項6を引用する請求項7に記載のアンテナ装置、または、請求項8もしくは請求項9に記載のアンテナ装置における前記送信アンテナおよび前記受信アンテナと、前記送信アンテナによって送信信号を電波として出射する送信回路と、物体で反射した前記電波を前記受信アンテナに受信して受信信号に変換する受信回路と、前記受信信号を処理する信号処理回路とを備えるレーダ装置。
  11. 請求項10に記載のレーダ装置を備える車両。
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