JP7349916B2 - 送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 - Google Patents
送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7349916B2 JP7349916B2 JP2020007005A JP2020007005A JP7349916B2 JP 7349916 B2 JP7349916 B2 JP 7349916B2 JP 2020007005 A JP2020007005 A JP 2020007005A JP 2020007005 A JP2020007005 A JP 2020007005A JP 7349916 B2 JP7349916 B2 JP 7349916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding contact
- sliding
- contact portion
- blade
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Looms (AREA)
Description
これらの金属は、劣化しにくく、比重の小さい金属であるので、送り羽根1の軽量化が可能となり、該送り羽根1を回転させるための電力の消費量を抑制することができる。
支持部2を構成する上記金属の比重は1.7~3.0程度であるのがよい。
セラミックスにおける主成分とは、セラミックスを構成する成分の合計100質量%のうち
70質量%以上を占める成分をいう。セラミックスを構成する成分は、X線回折装置(XRD)を用いて同定すればよい。各成分の含有量は、成分を同定した後、蛍光X線分析装置(XRF)またはICP発光分光分析装置を用いて、成分を構成する元素の含有量を求め、同定された成分に換算すればよい。
摺接面31の算術平均粗さRaは、0.01μm以上0.4μm以下であるのがよい。この範囲内であれば、摺接で生じる糸のスリップを抑制することができると共に、糸への損傷をさらに抑制することができる。算術平均粗さRaは、JIS B 0601:2013に準拠して求めることができる。特に、摺接面31の算術平均粗さRaは、0.2μm以下であるとよい。算術平均粗さRaがこの範囲であると、摺接面31が鏡面となり、純水に対する接触角が高くなるため、純水を洗浄液として用いたとしても、純水に含まれるわずかな不純物が摺接面に付着して残留するおそれが低減する。
摺接面31のCIE1976L*a*b*色空間における明度指数L*の値,クロマティクネス指数a*およびb*の値は、JIS Z 8722:2009に準拠して測定することで求められる。例えば、色彩色差計(旧ミノルタ社(製)CR-221またはその後継機種)を用い、光源をCIE標準光源D65とし、照明受光方式を条件a((45-n)〔45-0〕)に、測定径を3mmに設定して測定することができる。
第1延出部61は、摺接部3から支持部2に向かって伸び、支持部2に設けた装着孔7に装着される。また、第2延出部62、62は、第1延出部61の両側である摺接部3の両端部に位置し、支持部2の両側方に向かって伸び、支持部2を挟み込むように装着(固着)される。
なお、貫通孔である装着孔7に代えて、貫通しない装着溝であってもよい。また、第2延出部62、62は、いずれか一方のみでもよい。
スペーサー8を挿入し、摺接部3を位置決めした後、接着剤9を装着孔7内に充填し、支持部2に摺接部3を固定させる。このとき、スペーサー8は、接着剤9の溜まり部分となり、十分な接着強度の確保が図れる。一方、精度確保の為に第1延出部61と装着孔7との隙間(クリアランス)を狭くすると、接着剤9の量が確保できず強度不足で剥がれやすくなる。
接着剤9としては、例えば、エポキシ系の接着剤等が使用可能である。
一方、スペーサー8の両側部82は支持部2の外表面2a上に載置され、摺接部3の側面に接触した状態で接着剤9にて一体に固着される。これにより、摺接部3をより一層高い接着強度で固定することができる。
スペーサー8としては、例えば、金属(例えば、支持部2と同様な金属等)、各種セラミックス、合成樹脂等が使用可能であり、特に金属製であるのが接着強度を確保するうえで好ましい。
装着孔7または装着溝を形成する内壁面に当接する摺接部3の当接面は研磨面であってもよい。摺接部3の当接面が研磨面であると、成形で生じやすいばりが除去された状態になっているので、支持部2への装着が容易である。
まず、摺接部を構成するセラミックスの摺接面の明度指数L*が72以上88.5以下、クロマティクネス指数a*が7以上20以下、クロマティクネス指数b*が-6以上4以下である場合について説明する。
主成分が酸化アルミニウムからなるセラミックスを得る場合、平均粒径0.5~1μm、比表面積6~10m2/gの酸化クロム(Cr2O3)粉末0.1~2.0質量%に、残部が平均粒径0.5~1μm、比表面積6~10m2/gの酸化アルミニウム(Al2O3)粉末となるように秤量する。
そして、秤量した各粉末と溶媒である水とを振動ミル,ビーズミル,サンドミル,アジテーターミルやボールミル等に入れて混合粉砕してスラリーを得る。次に、スラリーにバインダーを所定量添加し、噴霧乾燥装置によって乾燥させて顆粒を得る。
顆粒を成形型に充填し、成形圧を、例えば、49~196MPa以下として、乾式加圧成形装置あるいは冷間静水圧成形装置(CIP)により板状の成形体を得る。得られた成形体を切削加工により、第1延出部あるいは第2延出部を形成してもよい。
そして、400~600℃で脱脂し、大気雰囲気中、保持温度を1300~1800℃として焼成し、焼結体を得ることができる。
主成分が酸化ジルコニウムからなるセラミックスを得る場合、酸化エルビウム(Er2O3),酸化ユウロピウム(Eu2O3)および酸化ホルミウム(Ho2O3)から選ばれる少なくとも1種の着色剤の粉末が3.0~15.0質量%であり、酸化アルミニウム(Al2O3)の粉末が0.6~5.0質量%であり、残部が酸化ジルコニウム(ZrO2)の粉末となるように秤量する。
なお、酸化ジルコニウムの粉末は、酸化ジルコニウムの粉末が88~99モル%と、安定化剤として酸化イットリウム(Y2O3),酸化セリウム(CeO2),酸化マグネシウム(MgO),酸化ネオジム(Nd2O3)および酸化カルシウム(CaO)から選ばれる少なくとも1種の粉末が1~12モル%とからなる混合粉末、または、安定化剤を加えて共沈法によって生成された酸化ジルコニウムの粉末であってもよい。
そして、上述した方法と同じ方法で成形体を作製した後、400~600℃で脱脂し、大気雰囲気中、保持温度を1350~1550℃として焼成し、焼結体を得ることができる。
焼結体は、バレル研磨することによって、支持部の装着孔または装着溝を形成する内壁面に当接する摺接部の当接面を研磨面とすることができる。
そして、バレル研磨は、例えばメディアとグリーンカーボランダム(GC)とを用いた湿式の遠心バレル研磨機で、例えば12~24時間行なえばよい。
また、平均粒径3μm以下のダイヤモンドペーストを錫製のラップ盤に供給して、焼結体の上面にラップ加工を施し、摺接面を得ることができる。 そして、上述した製造方法で得られた、複数の摺接部を接着剤により支持部に接着することによって本開示の送り羽根を得ることができる。
2 支持部
2a 外表面
2b 内表面
3 摺接部
31 摺接面
4 ガイドブロック
41 凹凸
5 開口
7 装着孔
8 スペーサー
81 先端部
9 接着剤
10 基板
11 糸巻付管
12 電磁ソレノイド
13 フックピン
61 第1延出部
62 第2延出部
100 糸測長貯留装置
Claims (8)
- 円弧形に湾曲した板状の支持部と、該支持部の半径方向外向きの外周面に、周方向に沿って所定間隔で配置された複数の摺接部と、を備えてなる送り羽根であって、
前記支持部は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなり、前記摺接部は、酸化アルミニウムまたは酸化ジルコニウムを主成分とするセラミックスからなり、
前記摺接部は、前記支持部に向かって伸びる第1延出部を、前記支持部は前記第1延出部を装着する装着孔または装着溝をそれぞれ備える、送り羽根。 - 前記摺接部の摺接面は、研磨面である、請求項1に記載の送り羽根。
- 前記摺接部の摺接面の算術平均粗さRaは、0.01μm以上0.4μm以下である、請求項2に記載の送り羽根。
- 前記摺接部の摺接面のCIE1976L*a*b*色空間における明度指数L*が72以上88.5以下、クロマティクネス指数a*が7以上20以下、クロマティクネス指数b*が-6以上4以下である、請求項1~3のいずれかに記載の送り羽根。
- 前記摺接部は、前記第1延出部の両側の少なくともいずれかに前記支持部に向かって伸びる第2延出部を備えてなり、該第2延出部は前記支持部に固着されてなる、請求項1~4のいずれかに記載の送り羽根。
- 前記摺接部の少なくともいずれかの側面に当接する楔状のスペーサーを有し、該スペーサーの先端部は前記装着孔または前記装着溝に挿入されてなる、請求項1~5のいずれかに記載の送り羽根。
- 前記装着孔または前記装着溝を形成する内壁面に当接する前記摺接部の当接面は研磨面である、請求項1~6のいずれかに記載の送り羽根。
- 請求項1~7のいずれかに記載の送り羽根を用いてなる、糸測長貯留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020007005A JP7349916B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020007005A JP7349916B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021113372A JP2021113372A (ja) | 2021-08-05 |
JP7349916B2 true JP7349916B2 (ja) | 2023-09-25 |
Family
ID=77076837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020007005A Active JP7349916B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7349916B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000119940A (ja) | 1998-10-14 | 2000-04-25 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 織機における糸取扱装置 |
JP2006183226A (ja) | 2004-12-01 | 2006-07-13 | Hokuriyou Denko Kk | 織機のドラム式緯糸測長貯留装置における送り羽根の取付構造 |
JP2008214820A (ja) | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Toyota Industries Corp | 織機における緯糸貯留装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59113371U (ja) * | 1982-10-05 | 1984-07-31 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 緯糸測長装置 |
JP3559303B2 (ja) * | 1994-02-28 | 2004-09-02 | 京セラ株式会社 | セラミックス製ガイド部材 |
JP3366243B2 (ja) * | 1998-01-16 | 2003-01-14 | 津田駒工業株式会社 | 緯糸測長貯留装置におけるドラム径の設定装置 |
-
2020
- 2020-01-20 JP JP2020007005A patent/JP7349916B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000119940A (ja) | 1998-10-14 | 2000-04-25 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 織機における糸取扱装置 |
JP2006183226A (ja) | 2004-12-01 | 2006-07-13 | Hokuriyou Denko Kk | 織機のドラム式緯糸測長貯留装置における送り羽根の取付構造 |
JP2008214820A (ja) | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Toyota Industries Corp | 織機における緯糸貯留装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021113372A (ja) | 2021-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5269257B2 (ja) | 繊維ガイド | |
CN102639296B (zh) | 粘结的磨料物品及形成方法 | |
CA2025989C (en) | Sol-gel process alumina abrasive grain blends in coated abrasive material | |
PL173313B1 (pl) | Tarcza ścierna | |
US8459246B2 (en) | Outer blade cutting wheel and making method | |
JP7349916B2 (ja) | 送り羽根およびこれを用いた糸測長貯留装置 | |
CN102655984B (zh) | 粘结的磨料物品及形成方法 | |
PL197639B1 (pl) | Narzędzia ścierne do szlifowania powierzchni | |
CN102666018B (zh) | 粘结的磨料物品及形成方法 | |
PL202922B1 (pl) | Tarcza ścierna do roboczego obracania się dookoła jej osi | |
JP4900622B2 (ja) | 研磨ブラシ | |
JP5680810B2 (ja) | 釣り糸用ガイド部材およびこれを備える釣り糸用ガイドならびに釣り竿 | |
KR101717770B1 (ko) | 용융 알루미나-지르코니아 그레인 | |
EP1125668A2 (en) | Wire-saw and method for manufacturing the same | |
TWI491471B (zh) | 含複合組成之磨料顆粒的硏磨物件 | |
TWI643700B (zh) | Cartridge grinding medium and manufacturing method thereof | |
JP5188226B2 (ja) | 耐摩耗性磁器および摺動部材ならびにポンプ | |
KR20140002768A (ko) | 고속 연삭 작업용 연마 물품 | |
JPWO2015156033A1 (ja) | 乾式バレル研磨方法及びメディアの製造方法 | |
WO2021039195A1 (ja) | 歯車研削用複層砥石 | |
CN114340825B (zh) | 齿轮磨削用多层磨石 | |
JP7158507B2 (ja) | セラミックノズルおよび巻線機 | |
JP2012011399A (ja) | 装飾部品 | |
JP5579723B2 (ja) | 研磨溶融粒子 | |
JP2002266850A (ja) | ハードディスク装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230607 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7349916 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |