JP7349650B1 - 被収集物管理方法及びそのシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 被収集物の収集及び処理工程を一括して管理することができる被収集物管理方法及びそのシステムを提供する。【解決手段】 被収集物管理システムは、運営事業者21が発注事業者23に、RFIDタグIDを記憶したRFIDタグを固定した被収集物収容袋345を提供する。そして、運営事業者21が、被収集物収容袋345の収集及び処理に関するトランザクションデータをRFIDタグIDを基に管理する。そのため、運営事業者21から発注事業者23に配送する被収集物収容袋345のRFIDタグには、発注事業者23に固有の情報を書き込む必要がなく、被収集物収容袋345の準備や管理が容易になる。また、収集過程の被収集物収容袋345のRFIDタグから情報を読み取っても、関係者以外は発注事業者23を特定できず、セキュリティ性に優れている【選択図】図2

Description

本発明は、被収集物管理システムに関するものである。
廃棄物として、事業活動で発生した産業廃棄物、一般家庭の日常生活から発生した家庭廃棄物など種々のものがある。法令及びその他の規則により特定の廃棄物について、排出事業者、収集運搬業者、及び処分業者などの関係者に、適正に収集、運搬、処分等の処理を行ったか否かを管理することが義務づけられている。
また、廃棄物を排出する排出業者は、事前に契約を結んだ収集運搬業者に廃棄物を収集及び運搬させて、事前に契約した処分業者(産業廃棄物処分業者)に処分をさせる。
排出業者は、廃棄物の種類に応じて予め決められた収集運搬業者に連絡を行い、収集日を決める。この連絡は一般的には電話やファクシミリを使って行われていることが多い。
我が国は人口減少高齢化社会により生産年齢人口が減少し、様々な分野で人手不足が生じると想定されている。現に物流分野においても運転手が不足しており、廃棄物関連事業でも人手不足が、今後、更に深刻になることが想定される。このような状況の中、デジタル管理により業務の効率化を図ることは不可欠である。
現在事業系のごみの排出実態は事業者ごとの場合と建物ごと(複数の事業者がまとまっている)からの場合がある。いずれの場合も、ごみや資源ごとに排出者を特定することは容易ではない。ごみの収集から処理までをIT技術を使ってデジタル管理できるようになれば、単に人手不足を解消するだけではなく、ごみや資源のトレーサビリティやその結果のとりまとめ等業務の効率化が進み、廃棄物処理業界の体質改善と経済性向上、並びに、サーキュラー・エコノミー型にシフトしていくきっかけになる。
また、ごみ以外の有価物等の資源を含む被収集物についても同様である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、廃棄物及び有価物等の資源を含む被収集物の収集及び処理工程を一括して管理することができる廃棄物管理方法及びそのシステムを提供することにある。
本発明は、発注事業者からタグ識別情報と運営事業者識別情報と被収集物の種類と量を示す商品情報とを記憶したRFIDタグが固定された被収集物収容体の発注を受けると、当該被収集物収容体を前記発注事業者に発送する前に、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報とを関連付けてコンピュータが管理する被収集物収容体発送工程と、前記被収集物収容体を前記発注事業者に発送した後に、前記タグ識別情報と、前記発注事業者の識別情報と、当該被収集物収容体の収集及び当該被収集物収容体に収容された被収集物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する管理工程と、前記特定したCO 量を、前記トランザクションデータに関連付けて記憶する処理を前記コンピュータが行う工程と、前記特定した各事業者のCO 量を基にトークンを当該事業者に提供する処理を前記コンピュータが行う工程とを有する被収集物管理方法である。

好適には、前記管理工程は、前記タグ識別情報と、前記発注事業者の識別情報と、当該収集物収容体の収集及び当該収集物収容体に収容された廃棄物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する。
好適には、前記収集物収容体発送工程は、前記タグ識別情報に関連付けて、前記収集物収容体の種類に関する商品情報をさらに記憶した前記RFIDタグが固定された前記収集物収容体の前記発注を受けると、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報と前記商品情報とを関連付けて前記コンピュータが管理し、前記管理工程は、前記タグ識別情報に前記商品情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する。
好適には、前記管理工程は、前記タグ識別情報に、前記収集物収容体の出荷日時、出荷枚数、発送元、発送番号のいずれか一つの情報を示す出荷情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する。
好適には、前記管理工程は、前記発注事業者に関する発注事業者情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する。
好適には、前記管理工程は、前記収集物収容体の収集ルート情報、収集実績、マニフェスト情報、請求情報をさらに関連付けて示す前記トランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する。
好適には、前記商品情報は、廃棄物の種類に関する種類情報と、前記廃棄物の量に関する廃棄量情報との少なくとも1つの情報とを含み、前記種類情報は、前記種類情報は有価物の種類の情報を含み、前記廃棄量情報は、前記有価物の量に関する情報を含む。
好適には、前記発注事業者が廃棄物を収容した前記収集物収容体を収集運搬事業者が前記発注事業者から収集する際に、当該収集物収容体に固定された前記RFIDタグから前記タグ識別情報を読み取る読取工程と、前記読取工程で読み取った前記タグ識別情報に対応付けられた前記トランザクションデータに収集情報を関連付ける読取記憶工程と、前記収集した前記廃棄物を中間処理事業者に搬入したことを示す搬入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する搬入記憶工程と、前記中間処理事業者が前記廃棄物を受け入れたことを示す廃棄物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する廃棄物受入情報記憶工程と、前記中間処理事業者が行った中間処理に関する中間処理情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する中間処理情報記憶工程と、を前記コンピュータが実行する。
好適には、前記中間処理事業者が、前記中間処理を経た中間処理済物を再生事業者に出荷したことを示す出荷情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する出荷情報記憶工程とを前記コンピュータがさらに実行する。
好適には、再生事業者が前記中間処理済物を受け入れたことを示す中間処理済物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する中間処理済物受入情報記憶工程
を前記コンピュータがさらに実行する。
好適には、再生材利用事業者が前記再生事業者から再生処理済物を受け入れたことを示す再生処理済物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する再生処理済物受入情報記憶工程を前記コンピュータがさらに実行する。
好適には、小売事業者が前記再生材利用事業者から小売対象物を受け入れたことを示す小売対象物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する小売対象物受入情報記憶工程 を前記コンピュータがさらに実行する。
好適には、各事業者の取扱量を基に、当該各事業者のCO2量を特定する工程と、前記特定したCO2量を、前記トランザクションデータを記憶する工程とを有する。
好適には、前記特定した各事業者のCO2量を基にトークンを当該事業者に提供する工程をさらに有する。
好適には、前記発注事業者からの第1の回収依頼を受けると、前記収集運搬事業者に前記第1の回収依頼に応じた第2の回収依頼を行い、前記第1の回収依頼の情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する回収依頼情報記憶工程と、前記第1の回収依頼に対応して前記収集運搬事業者から受信した配車情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する配車情報記憶工程と、前記配車情報に対応して回収日時情報を前記発注事業者に通知する回収日時通知工程とを前記コンピュータが実行する。
本発明の被収集物管理システムは、発注事業者からタグ識別情報と運営事業者識別情報と被収集物の種類と量を示す商品情報とを記憶したRFIDタグが固定された被収集物収容体の発注を受けると、当該被収集物収容体を前記発注事業者に発送する前に、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報とを関連付けてコンピュータが管理する被収集物収容体発送手段と、前記被収集物収容体を前記発注事業者に発送した後に、前記タグ識別情報と、前記発注事業者の識別情報と、当該被収集物収容体の収集及び当該被収集物収容体に収容された前記被収集物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する管理手段と、前記被収集物を処理する各事業者の取扱量を基に、当該各事業者のCO量を特定する手段と、前記特定したCO 量を、前記トランザクションデータに関連付けて記憶する手段と、前記特定した各事業者のCO 量を基にトークンを当該事業者に提供する手段とを有する。
本発明によれば、廃棄物の収集及び処理工程を一括して管理する廃棄物管理方法及びそのシステムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムを利用する事業者を説明するための図である。 図2は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムの被収集物収容袋を準備する工程を説明するためのフローチャートである。 図3は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムの被収集物収容袋を配送する工程を説明するためのフローチャートである。 図4は、運営事業者が発注事業者に配送する被収集物収容袋に固定されたRFIDタグに記憶された情報と、運営事業者装置が管理するトランザクションデータとを説明するための図である。 図5は、図1に示す被収集物管理システムを用いた被収集物処理の流れを説明するための図である。 図6は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムの構成図である。 図7は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムの流れを説明するための図である。 図8は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムのトランザクションデータの生成方法を説明するための図である。 図9は、運営事業者装置が作成支援するマニフェスト、並びに被収集物及び資源について説明するための図である。 図10は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムで生成されるトランザクションデータを説明するための図である。 図11は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムで生成されるトランザクションデータを説明するための図である。 図12は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システムの全体動作を説明するためのフロー図である。 図13は、図12の続きのフロー図である。 図14は、図13の続きのフロー図である。 図15は、発注事業者が被収集物の処理を確認するフローを説明するための図である。 図16は、運営事業者装置が作成する提携型書類を説明するための図である。 図17は、運営事業者装置における被収集物の再生物の種類と重量を計算する方法を説明するための図である。 図18は、図17に示す計算で生成される情報を説明するための図である。 図19は、デジタル資源循環機能、情報、タイミングを説明するための図である。
本発明の実施形態に係る被収集物管理システムは、運営事業者21が発注事業者23に、RFIDタグIDを記憶したRFIDタグを固定した被収集物収容袋を提供する。
そして、運営事業者21が、被収集物収容袋の収集及び処理に関するトランザクションデータをRFIDタグIDを基に管理する。
そのため、運営事業者21から発注事業者23に配送する被収集物収容袋のRFIDタグには、発注事業者23の情報を書き込む必要がなく、被収集物収容袋の準備や管理が容易になる。また、収集過程の被収集物収容袋のRFIDタグから情報を読み取っても、関係者以外は発注事業者23を特定できず、セキュリティ性に優れている。
(全体概要)
図1は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1を利用する事業者を説明するための図である。
図1に示すように、被収集物管理システム1は、例えば、発注事業者23、収集運搬事業者25,中間処理事業者27、再生事業者29、再生材利用者31、小売事業者33による被収集物に関する処理を運営事業者21が統括して管理するために用いられる。
(被収集物収容袋の準備工程)
運営事業者21は、発注事業者23からの発注を受けると、発注事業者23に被収集物収容袋345を配送する。発注事業者は、廃棄物の排出事業者、有価物の提供事業者、仲介者、他の運営事業者を含む広い概念である。
図2は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1の被収集物収容袋345を準備する工程を説明するためのフローチャートである。
ステップST111:
運営事業者21は、運営事業者21の運営事業者IDと商品情報をRFIDタグ41に書き込む。RFIDタグ41には、予め固有のRFIDタグID(例えば連番)が記憶されている。当該RFIDタグIDは、ステップST111で書き込まれてもよい。
RFIDタグ41には、例えば、運営事業者ID(9桁)+商品情報(3桁)+チェックデジット(1桁)+ RFIDタグID(19桁の連番)が記憶されている。
ここで、商品情報は、被収集物収容袋345に収容される被収集物の種類に関する種類情報と、当該被収集物の量に関する廃棄量情報との少なくとも1つの情報とを含む。
例えば、種別情報は、可燃、不燃、被収集物の種類(粗大ゴミ、家電や家具等)等の情報である。また、排気量情報は、30L、45L等の容量や袋のサイズ等の情報である。
また、種別情報は、事業活動で発生した被収集物のうち所定の分類に属する産業被収集物であるか否か、産業被収集物のうち特に指定された有害な特別管理産業被収集物であるか否か、産業被収集物以外の一般被収集物であるか否か、事業活動で発生した産業被収集物以外の事業系一般被収集物であるか否か、一般家庭の日常生活から発生した家庭被収集物であるか否か、一般被収集物のうち特に指定された有害な特定管理一般被収集物であるか否かが挙げられる。
また、廃棄量情報は、有価物の量に関する情報を含んでもよい。
ステップST112:
運営事業者21は、ステップST111を経たRFIDタグ41を、被収集物収容袋345に固定する。
ステップST113:
運営事業者21は、ステップST112を経た被収集物収容袋345を保管する。
(被収集物収容袋345の配送)
運営事業者21は、発注事業者23からの発注を受けると、発注事業者23に被収集物収容袋345を配送する。
図3は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1の被収集物収容袋345を配送する工程を説明するためのフローチャートである。
ステップST121:
運営事業者21が運営する運営事業者装置121は、発注事業者23の操作に応じて発注事業者装置123から被収集物収容袋345の発注を受けると、ステップST22に進む。
当該発注には、被収集物収容袋345の種類と、それぞれの枚数等の情報が含まれている。
ステップST122:
運営事業者装置121は、発注に係る発注事業者に配送する被収集物収容袋345のRFIDタグ41のRFIDタグIDに、発注事業者ID、発注事業者情報、出荷情報を関連付けて示すトランザクションデータを生成し、これをデータベース155に記憶する。
ここで、発注事業者情報には、発注事業者の名称、住所、連絡先、担当者情報等が含まれる。
出荷情報は、出荷日時、出荷枚数、発送元、発送番号のいずれか一つの情報である。
ステップST123:
運営事業者装置121は、ステップST122の処理を経た被収集物収容袋345を、発注に係る発注事業者に配送する。
運営事業者装置121は、後述するように、RFIDタグIDと、当該被収集物収容袋345の回収及び当該被収集物収容袋345に収容された被収集物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを生成及び記憶する。
また、運営事業者装置121は、被収集物収容袋345の収集ルート情報、収集実績、マニフェスト情報、請求情報をさらに関連付けて示す前記トランザクションデータを生成及び記憶する。
図4は、運営事業者21が発注事業者23に配送する被収集物収容袋345に固定されたRFIDタグ41に記憶された情報と、運営事業者装置121が管理するトランザクションデータとを説明するための図である。
図4に示すように、被収集物収容袋345に固定されたRFIDタグ41には、RFIDタグID、運営事業者21の運営事業者ID及び商品情報が記憶されている。
一方、運営事業者装置121は、発注に係る発注事業者に配送する被収集物収容袋345のRFIDタグIDに、発注事業者ID、発注事業者情報、商品情報、出荷情報を関連付けて示すトランザクションデータを記憶及び管理する。
上述したように、被収集物管理システム1では、運営事業者21が発注事業者23に、RFIDタグIDを記憶したRFIDタグ41を固定した被収集物収容袋345を提供する。
そして、運営事業者21が、被収集物収容袋345の収集及び処理に関するトランザクションデータをRFIDタグIDを基に管理する。
そのため、運営事業者21から発注事業者23に配送する被収集物収容袋345のRFIDタグには、発注事業者23に固有の情報を書き込む必要がなく、被収集物収容袋345の準備や管理が容易になる。また、収集過程の被収集物収容袋345のRFIDタグから情報を読み取っても、関係者以外は発注事業者23を特定できず、セキュリティ性に優れている。
また、発注事業者23は、被収集物収容袋345にRFIDタグを固定する作業が不要であり、手間が省けると共に、貼り間違えや、貼り忘れがなく、正確なトランザクションデータを生成できる。
図5は、図1に示す被収集物管理システム1を用いた被収集物処理の流れを説明するための図である。
運営事業者21は、発注事業者23からの要求に応じて、RFIDタグ41が取り付けられた被収集物収容袋345を発注事業者23に提供する。
発注事業者23が運営事業者21に第1の回収依頼を受けると、運営事業者21が収集運搬事業者25に第2の回収依頼を行う。
収集運搬事業者25は、第2の回収依頼に応じて、発注事業者23から被収集物を収容した被収集物収容袋345を収集し、中間処理事業者27に搬入する。被収集物収容袋345の収集過程で、RFIDタグ41のRFIDタグIDが読み取られる。
中間処理事業者27は、受入した被収集物の中間処理を行い、中間処理済物を再生事業者29に出荷する。
再生事業者29は、受入した中間処理済物の再生処理を行う。
再生材利用者31は、再生事業者29から受け入れた再生処理済物を再生材として利用して小売対象物を作る。
小売事業者33は、再生材利用者31から受け入れた小売対象物を流通経路に乗せたり、販売する。
被収集物か有価物かの判断は有価物の買取値段で変わってくることから、本実施形態において、「被収集物」とは廃棄物及び有価物を含む場合がある。
図6は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1の構成図である。
図6に示すように、被収集物管理システム1は、例えば、運営事業者21が使用する運営事業者装置121、発注事業者23が使用する発注事業者装置123、収集運搬事業者25が使用する収集運搬事業者装置125、中間処理事業者27が使用する中間処理事業者装置127、再生事業者29が使用する再生事業者装置129、再生材利用者31が使用する再生材利用者装置131、小売事業者33が利用する小売事業者装置133を有する。各装置は、例えばPC、スマートフォン等のコンピュータである。
また、被収集物管理システム1は、被収集物収容袋345に固定されたRFIDタグ41、読取装置51、中継装置53を用いる。
運営事業者21は、RFIDタグ41を設けた収容袋345を発注事業者23に提供する。
RFIDタグ41は、被収集物収容袋345345の高さ方向で底部から1/5より上位置に設けられている。このような位置にRFIDタグ41を設けることで、袋の底に溜まった液体によってRFIDタグ41の性能が損なわれることを回避できる。発明者はこの条件を実験的に見出した。
このような位置にRFIDタグ41を設けることで、RFIDタグは水があると検知できず、水気の多いゴミが底にたまっていたり、雨天時に水たまりがあると検知できないという課題を解決できる。
発注事業者23は被収集物収容袋345内に被収集物5を収容し、収集運搬事業者25が被収集物収容袋345を回収する。
[RFIDタグ41]
RFIDタグ41は、前述したように、発注事業者23に配送されてる際にRFIDタグID、運営事業者21の運営事業者ID及び商品情報を記憶する。RFIDタグ41は、読取装置51との間でRFIDタグ等の情報を無線通信可能に構成されている。RFIDタグ41に記憶された情報は、読取装置51によって非接触で読み取られる。
例えば、RFIDタグ41は、RFID(radio-frequency identification device)である。例えば、RFIDタグ41は、近距離無線通信技術を利用して通信を行う。RFIDタグ41として、記憶した情報を外部と通信することができる種々の部材であってよい。装着とは、外部から物体に付けること、内部に埋め込むこと、他の物体と一体的に形成することを含む。
例えば、発注事業者装置123が被収集物管理情報を書き込んでもよい。例えば、排出者が入れ物にRFIDタグ41を装着してから廃棄してもよい。被収集物管理情報は、自由度を高めるために自由に書き換え可能とされてもよく、情報の正確性を確保するために書き換え不能とされてもよい。被収集物管理情報が送信されるときに、読み取った日時といった他の情報が送信されてもよい。
[読取装置51]
読取装置51は、RFIDタグ41の読み取り機である。被収集物収容袋345に固定されたRFIDタグ41からRFIDタグIDを読取可能に構成されている。
読取装置51は、撮像装置であってもよい。撮像装置は、画像を撮影可能である。画像は静止画であってもよく動画であってもよい。
読取部は、RFIDタグ41と通信することにより、RFIDタグ41からRFIDタグIDを読み取る。その他、運営事業者ID、商品情報、、チェックデジットの少なくとも一つの追加で読み取ってもよい。
例えば、読取装置51は手持ち式であり、読取可能な範囲(例えば数メートル)内に存在するRFIDタグ41からRFIDタグ等を読取可能に構成されている。例えば、被収集物5の処理工程に従事する従事者が、1つ又は複数のRFIDタグ41が読取可能な範囲に入っている状態で、入出力装置(例えば、機械式ボタン、タッチパネル)を介して所定の操作をすることにより、読取部27が1つ又は複数のRFIDタグ41からRFIDタグIDを取得する。読取部は、読み取ったRFIDタグID等を中継装置53に送信する。
読取部は、撮像装置を介して外部の画像を取得する。読取部は、取得した画像に画像処理を実行する。例えば、読取部は、画像に画像認識処理を実行することにより、被収集物5の数を特定すること、種類を特定すること、文字を認識することなどを実行する。例えば、読取部は、画像認識処理により導出された被収集物5の個数が、読み取られた被収集物管理情報の数と一致しない場合に、入出力装置を介して従事者に警告(例えば、音、映像、振動など)を発する。読取部は、画像から被収集物5の種類といった他の情報を取得してもよい。読取部は、画像認識処理により導出された情報を中継装置53に送信してもよい。
読取装置51は、従事員(収集員)の腰などに装着されたハンディタイプ、あるいは被収集物運搬車両に搭載されていてもよい。従事者が被収集物5を、車両の投入口を通して収容部に投げ込んだとき、読取装置51がRFIDタグ41からRFIDタグID等の情報を非接触で読み取る。
[中継装置53]
中継装置53は、例えば、被収集物運搬車両に搭載可能である。他の例において、中継装置53は、被収集物処理場といった、被収集物5の処理工程に関与する他の場所に設置されてもよい。読取装置51は、中継装置53を介さずに収集運搬事業者装置125と通信するように構成されてもよい。
図6のトランザクションデータ141とマニフェストデータ145は、運営事業者装置121(デジタル資源循環)で入手・入力・管理される。運営事業者装置121(デジタル資源循環)では、被収集物の収集運搬処理処分委託契約などに必要な情報として、排出者と被収集物に関する情報をインターネットを介して発注事業者からあらかじめ得る。つまり、機能としては受付契約一貫システムである。運営事業者装置121(デジタル資源循環)では発注事業者23に送付する収容袋の発送と、発注事業者23が保持する収容袋の数を在庫管理する。在庫管理する方法は、あらかじめ送付した収容袋の数から、読取装置51で得た収容袋の数を差し引くことで行う。従来は、発注事業者23からの連絡を受けてから発送していたが、本発明では、その連絡は不要となり、運営事業者装置121(デジタル資源循環)が自動的に送付を指示することができる。これにより発注事業者23と運営事業者21の両者の利便性を高める効果が出る。
図7におけるデジタル資源循環とRFIDの関係を説明する。
発注事業者23の情報として名称、住所、電話番号などの情報はデジタル資源循環で登録されている。そこで、これら発注事業者23の情報をコード化した読取可能情報をRFIDタグに、送付する被収集物収容袋345(5)にあらかじめ記録する。読取装置(RFID読み取り機)は読取可能情報(RFIDタグ)を読み取り、中継装置からインターネットを経由して運営事業者装置121に送信される。これらはトランザクションデータとして管理される。排出段階からすべての情報が管理されるので、被収集物または有価物の処理の流れが把握(可視化=「見える化」)される。
また、図8に示すように、被収集物管理システム1は、排出者・品目・容量等の情報を付与したRFIDタグ41付ごみ袋を事前配布し、本事業の連携実施者である運営事業者21が既に開発した受付契約一貫処理システムである「デジタル資源循環」と情報連携してデータ把握を行う。具体的には、発注事業者23、収集運搬事業者25、中間処理事業者27、再生事業者29の各々が取り扱う情報をブロックチェーンに都度、自動または主導で入力することで、被収集物または資源の流れを把握することができる。この把握を本発明では、以下「見える化」という。
従来は被収集物についてはマニフェストで把握されていたが、本発明では有価物も含めて、排出から再生までの情報を管理するという新しい価値を生む。
[運営事業者装置121]
図6に示されるように運営事業者装置121は、例えば、メモリ151,処理部153,データベース155、データベース157を有する。また、第6の通信部も有している。第6の通信部はネットワーク2を介して他の装置と通信可能である。
運営事業者装置121は、複数の中継装置53と通信可能であってもよい。メモリ151は、管理プログラム161を記憶している。
処理部153は、メモリ151から管理プログラム161を読み出して実行することにより、本実施形態で規定する運営事業者装置121の処理を実行する。
図9は、図6に示した運営事業者装置121が作成支援するマニフェストデータ145、並びに被収集物及び資源について説明するための図である。本明細書では「資源」とは、有価物ではない被収集物もあるが主に有価物を示す。有価物とは売却可能なものである。この売却値が変動するために被収集物と有価物との境界も変動する。
図9に示すように、発注事業者23が排出するものには被収集物5の他に、資源がある場合がある。また、中間処理事業者27が搬出する中間処理済物のなかには、被収集物の他に資源がある場合もある。運営事業者装置121は、当該資源の実態を管理(トレース)する。これより、資源を含めたトレーサビリティが可能になる。すなわち、従来は達成できなかった、有価物も含めた被収集物の排出から処分再生までの流れと量が把握できる。
運営事業者装置121は、マニフェストデータ145の作成支援の他に、マニフェストデータ145では扱わない資源に関する情報を含むトランザクションデータ4を作成及び管理する。
すなわち、運営事業者装置121は、1次、2次マニフェストで紐づけされていない情報をすべて登録管理(例えばブロックチェーン)することで、従来は達成できなかった排出から処分再生までが「見える化」される。
管理プログラム161は、以下の情報を含むマニフェストデータ145を作成するための支援処理を行う。
・排出者(発注者):個人氏名、住所、電話番号
・排出事業場:法人名称、住所、電話番号
・被収集物の種類:被収集物と清掃に関する法律で定められた種類の一つ
・数量、荷姿、産廃名称、有害物等有無、 処分方法
・中間処理産廃
・最終処分の場所
・運搬受託者:個人氏名、住所、電話
・運搬先の事業場:法人名称、住所、 電話番号
・処分受託者:個人または法人、住所、電話
・積替え又は保管:法人名称、住所、電話番号
・運搬の受託:名称又は氏名
・運搬終了年月日
・有価物搭載量
・処分の受託:名称又は氏名
・処分終了年月日
・最終処分年月日
・最終処分を行った場所:名称、住所、電話番号
以下、運営事業者装置121の統括制御による被収集物管理システム1の全体動作を説明する。
図10及び図11は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1で生成されるトランザクションデータ4を説明するための図である。
図10及び図11に示すように、トランザクションデータ4の中で発注事業者と収集運搬事業者については、例えば、1行目から20行目からの20種類の情報を含み、RFIDタグ41のRFIDタグIDである対象物(番号)に、各データが関連付けられている。
トランザクションデータ4は、通常のデータとしてデータベース155に記憶されると共に、ブロックチェーンとしても記憶される。なお、トランザクションデータ4は、いずれか一方で記憶されてもよい。
図10及び図11において、7行、13行の被収集物(排出物)の種類・量、並びに22行の搬入物の種類、29行の処理物の種類、33,38行の受入物の種類の項目には、排出物だけでなく、有価物等の被収集物についての情報も記載されている。
図12~図15は、本発明の実施形態に係る被収集物管理システム1の全体動作を説明するためのフロー図である。
本実施形態では、図12~図15に示す動作を行う場合に、図7に示すように、運営事業者21は運営事業者21にRFIDタグ41が取り付けられた被収集物収容袋345を予め提供する。このとき、RFIDタグ41の識別情報を、それを提供した発注事業者23の関連付けて示すトランザクションデータ4を生成する。トランザクションデータ4は、例えば、データベース155に記憶されると共に、ブロックチェーンとしても記憶される。
このようにブロックチェーンとして記憶することで、以下のメリットがある。
ブロックチェーンと比較されているものに、クラウドのデータベースがある。クラウドのデータベースは、管理者等により、エラーや改ざんの修復、登録情報の修正は可能であり、定型された業務等の管理ならば安定性も高いと言える。しかし、その仕組みは中央集権的であり、サービスを提供する管理者の存在を必要とし、システム構築に多くの費用を必要とする。
一方で、ブロックチェーンは、段階的な構築ができ、しかもデータベースと比較すると安価に構築できる。また、たとえサービス提供者であっても記録されたデータの改ざんや消去はできないし、参加者が自身の取引履歴を消すこともできないという特徴がある。
被収集物処理のように多数の発注事業者・収運業者・中間処理業者・再生業者(しかも参加企業数が変化する)が関与する場合には、あらかじめデータベースの設計が容易ではなく、段階的に拡張していく情報処理体系にならざるを得ない。この課題に答える技術としてブロックチェーンが好ましい。
以下、図12~図15の各ステップを説明する。
ステップST11:
運営事業者21の運営事業者装置121の処理部153は、発注事業者装置123から第1の回収依頼を受けると、当該第1の回収依頼の第1の回収依頼情報を示すトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(回収依頼情報記憶工程)。
当該第1の回収依頼情報は、図10に示す「1」~「9」の情報、又はこれらの一部である。
処理部153は、データベース157に対象物写真を記憶する。
ステップST12:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST11の第1の回収依頼に応じた第2の回収依頼を収集運搬事業者装置125に送信する。
ステップST13:
収集運搬事業者装置125は、ステップST12で受信した第2の回収依頼に応じて配車処理を行い、配車情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST14:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST13で受信した配車情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(配車情報記憶工程)。
当該配車情報は、図10に示す「10」,「11」、又はこれらの一部である。
ステップST15:
運営事業者装置121の処理部153は、配車情報を示す回収日時通知を発注事業者装置123に送信する(回収日時通知工程)。発注事業者23は、発注事業者装置123が受信した配車情報を基に、回収日に被収集物5が回収できるように準備する。
ステップST16:
収集運搬事業者25は、上記回収日に発注事業者23に被収集物運搬車両6で行き、被収集物5を回収する
このとき、被収集物運搬車両6の作業者が、被収集物5を収容した袋に取り付けられたRFIDタグ41に記憶されたRFIDタグIDを読取装置51で読み取り、当該RFIDタグIDを含む収集情報が中継装置53及びネットワーク2を介して運営事業者装置121に送信される(読取工程)。
ステップST17:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST16で受信した収集情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(読取記憶工程)。
当該収集情報は、図10に示す「12」~「19」、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、回収したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST18:
収集運搬事業者25は、収集した被収集物5を中間処理事業者27に搬入する。収集運搬事業者装置125は、そのことを示す搬入情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST19:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST18で受信した搬入情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(搬入記憶工程)。
当該搬入情報は、図10に示す「12」、「17」~「21」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、搬入したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST20:
中間処理事業者27がステップST18で被収集物5を受け入れると、被収集物受入情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST21:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST20で受信した被収集物受入情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(被収集物受入情報記憶工程)。
当該被収集物受入情報は、図11に示す「21」~「27」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、受入したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST22:
中間処理事業者27が中間処理を行い、それが終了すると、中間処理事業者装置127が中間処理情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST23:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST22で受信した中間処理情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(中間処理情報記憶工程)。
当該中間処理情報は、図11に示す「28」の中間処理完了日である。
また、処理部153は、中間処理を完了したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST24:
中間処理事業者27が中間処理済物を再生事業者29に出荷すると、中間処理事業者装置127が出荷情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST25:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST24で受信した出荷情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(出荷情報記憶工程)。
当該出荷情報は、図11に示す「21」~「31」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、出荷したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST26:
再生事業者29がステップST25で中間処理済物を受け入れると、再生事業者装置129が中間処理済物受入情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST27:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST26で受信した中間処理済物受入情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(中間処理済物受入情報記憶工程)。
当該中間処理済物受入情報は、図11に示す「21」~「31」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、受入したことを示す再生処理済物到着通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する(再生処理済物到着通知工程)。
ステップST28:
再生事業者29が中間処理済物の再生処理を行い、それが終了すると、その旨を発注事業者装置123に通知すると共に、運営事業者装置121に送信する。
ステップST29:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST29で受信した再生処理情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(再生処理情報記憶工程)。
当該再生処理情報は、図11に示す「35」の処分日(再生処理完了日)である。
また、処理部153は、再生処理を完了したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST30:
再生事業者29が再生処理済物を再生材利用事業者31に出荷すると、再生事業者29が出荷情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST31:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST30で受信した出荷情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(出荷情報記憶工程)。
当該出荷情報は、図12に示す「32」~「36」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、出荷したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST32:
再生材利用事業者31がステップST31で再生処理済物を受け入れると、再生材利用者装置131が再生処理済物受入情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST33:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST32で受信した再生処理済物受入情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(再生処理済物受入情報記憶工程)。
当該再生処理済物受入情報は、図11に示す「37」~「41」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、受入したことを示す再生処理済物到着通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する(再生処理済物到着通知工程)。
ステップST34:
再生材利用事業者31が再生材利用処理を行い、それが終了すると、その旨を発注事業者装置123に通知すると共に、運営事業者装置121に送信する。
ステップST35:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST33で受信した再生材利用処理情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(再生処理情報記憶工程)。
当該再生材利用処理情報は、図11に示す「35」の出荷日等である。
また、処理部153は、再生材利用処理を完了したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST36:
再生材利用事業者31が再生材利用物(小売物)を小売事業者33に出荷すると、再生材利用事業者31が出荷情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST37:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST36で受信した出荷情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(出荷情報記憶工程)。
当該出荷情報は、図11に示す「37」~「41」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、出荷したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST38:
小売事業者33がステップST36で小売物を受け入れると、小売事業者33が小売物受入情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST39:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST38で受信した小売物受入情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(小売物受入情報記憶工程)。
当該小売物受入情報は、図11に示す「42」~「45」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、受入したことを示す小売物到着通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する(再生処理済物到着通知工程)。
ステップST40:
小売事業者33が小売処理を行う、それが終了すると、その旨を発注事業者装置123に通知すると共に、運営事業者装置121に送信する。
ステップST41:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST40で受信した小売情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(小売情報記憶工程)。
当該小売情報は、図11に示す「45」,「46」の商品名、発売日等の情報である。
また、処理部153は、小売を完了したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
ステップST42:
小売事業者33を出荷すると、再生材利用事業者31が出荷情報を運営事業者装置121に送信する。
ステップST43:
運営事業者装置121の処理部153は、ステップST43で受信した出荷情報を追加したトランザクションデータ141をデータベース155に記憶すると共に、ブロックチェーンとしても記憶する(出荷情報記憶工程)。
当該出荷情報は、図11に示す「42」~「46」の情報、又はこれらの一部である。
また、処理部153は、出荷したことを示す通知を発注事業者装置123に送信し、ステータスを更新する。
図15に示すように、排出事業者23は、排出事業者装置123を操作して運営事業者装置121にアクセスすることで、自らが排出した廃棄物5の収集、中間処理、再生のステータスを確認することができる。
運営事業者装置121は、トランザクションデータ141を用いて、例えば、図16に示す定型型書類を作成する。
運営事業者装置121の処理部は、情報登録、説明責任+トークン付与を行う。
例えば、資源買取相当のポイントを発注事業者にトークン(協力お礼金、あるいは、行動を促すインセンティブ)として付与することを想定している。
発注事業者23の発注事業者装置123は、ステップST28で運営事業者装置121から受信した情報(例えば、「確かにリサイクルされました」等の通知)を基に、自らが排出した被収集物5が、どの中間処理事業者および再生事業者でリサイクルされたことを知ることができる。
図15に示すように、発注事業者23は、発注事業者装置123を操作して運営事業者装置121にアクセスすることで、自らが排出した被収集物5の収集、中間処理、再生のステータスを確認することができる。
運営事業者装置121は、トランザクションデータ141を用いて、例えば、図16に示す定型型書類を作成する。
また、運営事業者装置121は、トランザクションデータ141を用いて、例えば図17に示す被収集物の再生処理において、被収集物の重量や収容袋の数(容量)を基に、図18に示すように当該被収集物の再生物の種類と重量を計算する。すなわち、中間処理事業者27には発注事業者23だけでなく「他の排出者」からの被収集物が合流する。次に、中間処理事業者27からは再生事業者29だけでなく「他の処分業者」にも分岐する。したがって、図18に示すように案分することで、発注事業者23の出した被収集物のどの割合が再生事業者29に到着し、その後に、ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル、埋め立て等にどのような割合で処理されたかを知ることができる。発注事業者23は従来、この数値を知ることができなかったが、本発明では、トランザムションデータ4を把握・管理することで知ることができる。これにより、被収集物の再生化へのインセンティブが生まれる。
以下、トレーサビリティの範囲について図17を用いて説明する。
図17に示すように、廃棄物や資源が素材として再生されて製品に組み込まれ、その製品が小売り事業者で販売されて、消費者(排出事業者)の使用後に排出される。これが資源循環の全体フローである。
具体的事例を二つ述べる。
第一のケースはPET容器である。例えば飲料水や嗜好飲料がPET容器に充填されているが、使用後にPET容器が排出される。PET容器は廃棄物の場合と有価物の場合がある。いずれの場合も、PET容器を収運事業者が回収し、中間処理事業者を経て再生事業者に輸送する。再生事業者では例えばPET容器を必要に応じて洗浄し、粉砕・調整・ペレット化する。これを飲料水や嗜好飲料の製造事業者が買取り、PET容器を製造して利用する。飲料水や嗜好飲料のPET容器は小売事業者で販売されて消費者が使用後廃棄される。
第二のケースは混合プラスチックである。いくつかの素材(PP,PE,PS,塩ビ等)からなる混合プラスチックが廃棄された場合、収運事業者の回収後に中間処理し再生事業者に輸送する。再生事業者はもともとの素材(PP,PE,PS,塩ビ等)ごとに分別する機械や光学選別機を用いてマテリアルリサイクル(素材別生産)する場合と、混合プラスチックを高分子モノマー、ポリマー、ガス、石油相当原料に変換するというケミカルリサイクルの場合がある。いずれも、廃棄物や有機物を再度、原料化するものである。PET容器や混合プラスチックに係らず、製造事業者は、入手した原料の発生由来を知りたいというニーズがある。なぜなら、サーキュラーエコノミー事業においては何をどこからどの程度入手してどのように利用したかを説明したいからである。一方、排出事業者は排出したPET容器や混合プラスチックがマテリアルやケミカルにどの程度どこで何に変換されたかという、リサイクルの行方を知りたいというニーズがある。なぜなら、現状では、PET容器や混合プラスチックは焼却されていることもある。つまり、資源としてリサイクルすることに貢献しているのか、焼却して二酸化炭素を排出して温暖化を加速しているのかがわからないからである。
脱炭素やカーボンニュートラルを目指したい事業者から見ると、資源循環のトレースが必要であり、さらには、その結果二酸化炭素排出量をどの程度削減したかも知りたい。これらのニーズに応えるためには、廃棄物や有価物の行先を循環して戻るまでをまずトレースしておく必要がある。本実施例では、トレース情報をトランザクションデータ4として管理する。管理方法は従来のデータベース構築法もあるが、好適には図10及び図11のトランザクションデータ4のブロックチェーンがある。廃棄物処理の分野では、参加する事業者が増加していったり、記録する情報の項目や内容が変動することがあるので、あらかじめデータベース構造を決めることは難しいが、ブロックチェーンではこれらに柔軟に対応できる効果がある。
これらの実施により、出事業者、収集運搬事業者、中間処理事業者、再生または処分事業者、再生材利用事業者、小売事業者を経て排出事業者に循環するまでをトレースできるだけでなく、後述するように、全体においてCO2発生量を数値化することができる。これは、従来の経済価値だけでなく環境価値を見える化するものである。
製造業、小売業への拡張について説明する。
図17を用いて廃棄物管理システム1の全体像を説明する。
図17に示すように、廃棄物または有価物の流れは、発注事業者23(排出事業者等)、収集運搬事業者25、中間処理事業者27、再生材利用者31、小売事業者33を経て発注事業者23に循環する。
廃棄物または有価物が各事業者において、時間の管理は回収日、搬入日、受入日、出荷日、販売日等であり、量の管理は、排出事業者の廃棄物または有価物を各事業者で扱う量である。この中で、再生または処分事業者ではマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル(RPF化や熱発電を含む)、埋立等に分けられる。これらの中でマテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルで生産した原料を再生材利用事業者に渡す。再生材利用事業者とは主に製造業であるが、マテリアルリサイクルの場合はコンパウンドメーカーの場合があり、ケミカルリサイクルの場合には石油製造販売事業者の場合があり、PET再生原料の場合は飲料水や嗜好飲料製造業があげられる。本発明はいずれの場合にも適用できる。これらの再生材利用事業者は製造品を小売事業者に売却し、小売事業者は消費者(=再生材利用製品使用者=排出事業者)に売却する。廃棄物管理システム1はこの流れにおけるトランザクションを管理する。具体的実施例を図17に示す。
図17に示すように、被収集物管理システム1は、CO2量計算装置201及びトークン管理装置203をさらに有している。
CO2量計算装置201は、各事業者の取り扱い量等を基に、CO2発生量を特定(計算)、運営事業者装置121が管理する。
本実施例では、前述の時間の管理と量の管理を行うものであるが、図17に示すように、収集運搬事業者、中間処理事業者、再生または処分事業者、再生材利用事業者、小売事業者で発生するCO2量を計算する。図17では、トランザクションとしては記載していないが、各事業者のCO2発生量を、前述の量の管理の数値を用いて、各事業者の標準となるCO2発生原単位を乗ずることで計算できる。
各事業者のCO2発生量=取り扱う量×CO2発生原単位となる。
この計算例では標準的な原単位を使う場合を示したが、より詳細に、実際の運用データを用いてより正確に計算することもできる。各事業者のCO2排出量を合計して全体のCO2排出量を計算する。
各事業者がマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを実施することは非焼却型なのでCO2発生量が削減される。この削減できるCO2量を知ることができるようになるので、脱炭素化を数値的に管理したり、社外やステークホルダーに公表したり、SDGs報告書に記載することができる。
トークン管理装置203は、ブロックチェーンで収集した各事業者の排出CO2量や削減量は環境価値であるトークンを発行し管理する。これをカーボンクレジットなどで経済価値に変換することが可能となる。例えば1トンのCO2削減量を2万円の価値があると仮定する。このように経済価値を定量数値で表現する指標を本実施例ではトークンと呼ぶ。例えばトークン1単位を1円に換算することができる。このトークンを図17の白抜き矢印で示すように各事業者に付与する。これにより、各事業者は非焼却型リサイクルの経済的メリットを得ることができ、このことが非焼却型のマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルが普及するのに役立つ。
本実施形態によれば、被収集物収容袋345に対応付けられたRFIDタグ41のRFIDタグIDにより、被収集物5の回収から再生までの情報を含むトランザクションデータ4を生成でき、この工程を一括して管理できる。
これにより、発注事業者23は、自らが出した被収集物5がどのように収取・処理されたかを容易に把握できる。
また、本実施形態でよれば、運営事業者装置121により、各事業者間でのやり取りを一括して管理できるので、相互間でやり取りをスムーズにできると共に、その履歴を保存できる。
本実施形態によれば、トランザクションデータ4をブロックチェーン登録情報として記憶することで、改竄困難な信頼性が高いデータとし管理できる。
本実施形態によれば、運営事業者装置121は、当該資源の実態を管理(トレース)する。これより、資源を含めたトレーサビリティが可能になる。すなわち、従来は達成できなかった、排出から処分再生までが見える化できる。
本実施形態によれば、運営事業者装置121は、マニフェストデータ145の作成支援の他に、マニフェストデータ145では扱わない資源に関する情報を含むトランザクションデータ4を作成及び管理する。これにより、運営事業者装置121は、1次、2次マニフェストで紐づけされていない情報をすべて登録管理でき、従来は達成できなかった排出から処分再生までが「見える化」される。
本実施形態によれば、図17に示すCO2量計算装置201により、各事業者のCO2排出量や削減量を計算でき、CO2削減への各事業者の貢献度を見える化できる。
また、トークン管理装置203により、CO2削減量に応じたトークンを発行することで、CO2削減のインセンティブをさらに高めることができる。
図19は、デジタル資源循環機能、情報、タイミングを説明するための図である。
本図を用いてデジタル資源循環機能、情報、タイミングを説明する。
図19に示すように、電話、顧客訪問などによる手作業であった。デジタル資源循環では、図右に示すように、Webで発注事業者23からの被収集物または有価物の回収依頼を受けて、見積もり書、契約、電子マニフェスト手続き代行、費用請求と入金をすべて一貫してデジタル化して実施することができる。
ネットワーク2として、限定されないが、例えば、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、有線通信網、無線通信網、テレビ通信網、衛星通信網、音響による通信といった種々の通信経路が挙げられる。
運営事業者装置121、発注事業者装置123、収集運搬事業者装置125、中間処理事業者装置127、再生事業者装置129として、限定されないが、例えば、分散型コンピュータ、サーバー用コンピュータ、デスクトップパソコン、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップパソコン、タブレットパソコン、テレビ、専用装置、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、発注事業者23、収集運搬事業者25、中間処理事業者27及び再生事業者29の全ての処理等の情報をトランザクションデータ4に含めて管理する場合を例示したが、これらのなかで一部の情報のみをトランザクションデータ4で管理するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、被収集物収容体として被収集物収容袋345を例示したが、袋以外の箱等の収容体でもよい。
本発明は、被収集物に関する情報を管理する種々の用途に適用可能である。
1…被収集物管理システム
2…ネットワーク
4…トランザクションデータ
5…被収集物
21…運営事業者
23…発注事業者
25…収集運搬事業者
27…中間処理事業者
29…再生事業者
41…RFIDタグ
51…読取装置
53…中継装置
121…運営事業者装置
123…発注事業者装置
125…収集運搬事業者装置
127…中間処理事業者装置
129…再生事業者装置
201…CO2量計算装置
203…トークン管理装置
345…被収集物収容袋(被収集物収容体)


Claims (12)

  1. 発注事業者からタグ識別情報と運営事業者識別情報と被収集物の種類と量を示す商品情報とを記憶したRFIDタグが固定された被収集物収容体の発注を受けると、当該被収集物収容体を前記発注事業者に発送する前に、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報とを関連付けてコンピュータが管理する被収集物収容体発送工程と、
    前記被収集物収容体を前記発注事業者に発送した後に、前記タグ識別情報と、前記発注事業者の識別情報と、当該被収集物収容体の収集及び当該被収集物収容体に収容された被収集物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する管理工程と、
    前記被収集物を処理する各事業者の取扱量を基に、当該各事業者のCO量を特定する処理を前記コンピュータが行う工程と、
    前記特定したCO 量を、前記トランザクションデータに関連付けて記憶する処理を前記コンピュータが行う工程と、
    前記特定した各事業者のCO 量を基にトークンを当該事業者に提供する処理を前記コンピュータが行う工程と
    を有する被収集物管理方法。
  2. 前記商品情報は、前記被収集物としての有価物の種類と、当該有価物の量に関する情報を含む
    請求項1に記載の被収集物管理方法。
  3. 前記被収集物収容体発送工程は、前記タグ識別情報に関連付けて、前記RFIDタグが固定された前記被収集物収容体の前記発注を受けると、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報と前記商品情報とを関連付けて前記コンピュータが管理し、
    前記管理工程は、前記タグ識別情報に前記商品情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する
    請求項1に記載の被収集物管理方法。
  4. 前記管理工程は、前記タグ識別情報に、前記被収集物収容体の出荷日時、出荷枚数、発送元、発送番号のいずれか一つの情報を示す出荷情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する
    請求項1に記載の被収集物管理方法。
  5. 前記管理工程は、前記発注事業者に関する発注事業者情報をさらに関連付けて前記コンピュータが管理する
    請求項1に記載の被収集物管理方法。
  6. 前記管理工程は、前記被収集物収容体の収集ルート情報、収集実績、マニフェスト情報、請求情報をさらに関連付けて示す前記トランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する
    請求項2に記載の被収集物管理方法。
  7. 前記発注事業者が廃棄物を収容した前記被収集物収容体を収集運搬事業者が前記発注事業者から収集する際に、当該被収集物収容体に固定された前記RFIDタグから前記タグ識別情報を読み取る読取工程と、
    前記読取工程で読み取った前記タグ識別情報に対応付けられた前記トランザクションデータに収集情報を関連付ける読取記憶工程と、
    前記収集した前記廃棄物を中間処理事業者に搬入したことを示す搬入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する搬入記憶工程と、
    前記中間処理事業者が前記廃棄物を受け入れたことを示す廃棄物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する廃棄物受入情報記憶工程と、
    前記中間処理事業者が行った中間処理に関する中間処理情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する中間処理情報記憶工程と、
    を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の被収集物管理方法。
  8. 前記中間処理事業者が、前記中間処理を経た中間処理済物を再生事業者に出荷したことを示す出荷情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する出荷情報記憶工程と
    を前記コンピュータがさらに実行する
    請求項7に記載の被収集物管理方法。
  9. 再生事業者が前記中間処理済物を受け入れたことを示す中間処理済物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する中間処理済物受入情報記憶工程
    を前記コンピュータがさらに実行する
    請求項8に記載の被収集物管理方法。
  10. 再生材利用事業者が前記再生事業者から再生処理済物を受け入れたことを示す再生処理済物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する再生処理済物受入情報記憶工程
    を前記コンピュータがさらに実行する
    請求項9に記載の被収集物管理方法。
  11. 小売事業者が前記再生材利用事業者から小売対象物を受け入れたことを示す小売対象物受入情報をさらに含む前記トランザクションデータを記憶する小売対象物受入情報記憶工程
    を前記コンピュータがさらに実行する
    請求項10に記載の被収集物管理方法。
  12. 発注事業者からタグ識別情報と運営事業者識別情報と被収集物の種類と量を示す商品情報とを記憶したRFIDタグが固定された被収集物収容体の発注を受けると、当該被収集物収容体を前記発注事業者に発送する前に、前記タグ識別情報と前記発注に係る発注事業者の識別情報とを関連付けてコンピュータが管理する被収集物収容体発送手段と、
    前記被収集物収容体を前記発注事業者に発送した後に、前記タグ識別情報と、前記発注事業者の識別情報と、当該被収集物収容体の収集及び当該被収集物収容体に収容された前記被収集物の処理履歴情報とを関連付けて示すトランザクションデータを前記コンピュータが生成及び記憶する管理手段と、
    前記被収集物を処理する各事業者の取扱量を基に、当該各事業者のCO量を特定する手段と、
    前記特定したCO 量を、前記トランザクションデータに関連付けて記憶する手段と、
    前記特定した各事業者のCO 量を基にトークンを当該事業者に提供する手段と
    を有する被収集物管理システム。
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