JP7348204B2 - 内視鏡処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡下で病変部等の処置対象物を把持するのに用いられる内視鏡処置具に関するものである。
従来、内視鏡を用いた早期がん、特に食道や胃、大腸等の消化管に分類される臓器のがんの処置において、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)が用いられている。ESDやEMRでは、病変部を切除した後の傷口を止血したり、傷口をつまんで塞ぐために結紮したりする際にクリップが用いられている。内視鏡処置具の遠位側に配置されたクリップの開閉は、内視鏡処置具の近位側に配置されたハンドルの操作によって制御される。この種の内視鏡処置具として、例えば特許文献1には、ハンドルの押し込み、リターンにより、クリップを操作するものが開示されている。
国際公開第2004/082488号
内視鏡処置具では、手元側のハンドルを操作することにより、先端に取り付けたクリップに処置対象物を把持させ、その後クリップを内視鏡処置具から離脱させて、処置対象物を把持した状態のクリップを体内に留置することができる。従来、このような操作は、術者がクリップの動きに伴う微妙な抵抗の違いを、ハンドルを持った手で感知することにより行ってきた。そのため、術者にとっては、クリップの操作を適切に行うことが難しい場合がある。例えば、クリップの把持位置が狙ったところからずれたり、意図せずクリップを離脱させたりすることが起こりうる。また、止血の際には、スピードが要求されるため、的確にクリップ操作を行う必要がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、手元側のハンドルの操作によって、クリップを取り付ける接続部の遠近方向の位置を適切に制御することができる内視鏡処置具を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の内視鏡処置具とは、筒体と、筒体の内腔に配置され、クリップを接続するための接続部を遠位端部に有する線材と、筒体と線材の近位側に設けられているハンドルとを有する内視鏡処置具であって、ハンドルは、筒体の近位端部が接続されているハンドル本体と、線材の近位端部が接続されておりハンドル本体に対して遠近方向に移動可能なスライダーとを有しており、スライダーを遠位側から近位側に向かって牽引することにより接続部を筒体内に収容可能であり、かつ下記[条件1]および[条件2]を満たすところに特徴を有する。
[条件1]内視鏡処置具の接続部にクリップを取り付けていない状態において、スライダーを近位側に向かって牽引することにより、スライダーの可動範囲内の第1次停止箇所においてスライダーの少なくとも一部がハンドル本体の少なくとも一部に当接してスライダーの近位方向への移動が停止され、スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダーが近位方向に移動し、スライダーをさらに近位側に向かって牽引することにより、スライダーの可動範囲内の第2次停止箇所において、スライダーの少なくとも一部がハンドル本体の少なくとも一部に当接してスライダーの近位方向への移動が停止され、スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダーが近位方向に移動する。
[条件2]スライダーが第1次停止箇所に位置しているとき接続部の少なくとも一部が筒体内に収容されており、スライダーが第2次停止箇所に位置しているとき接続部の全部が筒体内に収容されている。
本発明の内視鏡処置具は、さらに下記[条件3]および[条件4]を満たすことが好ましい。
[条件3]第1次停止箇所よりも遠位側に第0次停止箇所が存在しており、内視鏡処置具の接続部にクリップを取り付けていない状態において、スライダーを近位側に向かって牽引することにより、スライダーの可動範囲内の第0次停止箇所においてスライダーの少なくとも一部がハンドル本体の少なくとも一部に当接してスライダーの近位方向への移動が停止され、スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダーが近位方向に移動する。
[条件4]スライダーが第0次停止箇所に位置しているとき接続部は筒体の遠位端よりも遠位側に存在している。
本発明の内視鏡処置具は、さらに下記[条件5]および[条件6]を満たすことが好ましい。
[条件5]第2次停止箇所よりも近位側に第3次停止箇所が存在しており、内視鏡処置具の接続部にクリップを取り付けていない状態において、スライダーを近位側に向かって牽引することにより、スライダーの可動範囲内の第3次停止箇所においてスライダーの少なくとも一部がハンドル本体の少なくとも一部に当接してスライダーの近位方向への移動が停止する。
[条件6]スライダーが第3次停止箇所に位置しているとき接続部の全部が筒体内に収容されている。
内視鏡処置具の接続部にクリップが接続されている状態において、第2次停止箇所より近位側には、スライダーの遠近位置を調節することによりクリップが開閉される開閉調整区間が存在していることが好ましい。開閉調整区間においては、クリップの近位端が筒体の内部に存在し、かつクリップの遠位端が筒体の遠位端より遠位側に存在していることが好ましい。また、開閉調整区間よりも近位側に、スライダーの牽引によりクリップと接続部との接続が解除される接続解除位置が存在していることが好ましい。
内視鏡処置具は、筒体が内腔に配置されている外側筒体をさらに備えることが好ましい。外側筒体は筒体に対して特定範囲で摺動可能であり、スライダーを第1次停止箇所と第2次停止箇所との間に配置し、かつ外側筒体を筒体に対して最遠位に移動させたときは、外側筒体がクリップを内包し、外側筒体を筒体に対して最近位に移動させたときは、クリップの遠位端が外側筒体から露出することが好ましい。
上記に説明した各停止箇所は、ハンドル本体とスライダーが互いに対向面に凸部や凹部を設けることによって実現することができる。例えば、ハンドル本体がスライダーに対向する面にハンドル本体側凸部が設けられており、スライダーがハンドル本体に対向する面にスライダー側凸部が設けられており、前記当接が、ハンドル本体側凸部とスライダー側凸部との当接であることが好ましい。また、ハンドル本体側凸部の少なくとも1つを凹部に代えたり、スライダー側凸部の少なくとも1つを凹部に代えたりすることもできる。
本発明の内視鏡処置具は、筒体と、筒体の内腔に配置され、クリップを接続するための接続部を遠位端部に有する線材と、筒体と線材の近位側に設けられているハンドルとを有する内視鏡処置具であって、ハンドルは、筒体の近位端部が接続されているハンドル本体と、線材の近位端部が接続されておりハンドル本体に対して遠近方向に移動可能なスライダーと、スライダーの遠近方向の動きを規制する第1係止部および第2係止部を有しており、スライダーが第1係止部により係止されているときは、接続部の遠位端が筒体の遠位端より突出しており、スライダーが第2係止部により係止されているときは、接続部の遠位端が筒体の内腔内に配置されているように構成されたものも好ましい。このように構成された内視鏡処置具は、さらに、筒体が内腔に配置された外側筒体を備えることが好ましい。外側筒体は、筒体に対して特定範囲で摺動可能であり、スライダーが第1係止部により係止されているときの位置と、第2係止部により係止されているときの位置との間に配置されている場合に、外側筒体を筒体に対して最遠位に移動したときは、外側筒体がクリップを内包し、外側筒体を筒体に対して最近位に移動したときは、クリップが外側筒体から露出することが好ましい。
本発明の内視鏡処置具は、手元側のハンドルがハンドル本体とスライダーとから構成され、スライダーをハンドル本体に対して遠近方向に移動させることにより、クリップを接続する接続部の遠近方向の位置を調整することができる。ハンドルには、スライダーの可動範囲内に、接続部の遠近方向の位置に応じて所定の停止箇所が設けられているため、術者は、スライダーを操作した際の停止箇所を目安に、接続部の遠近方向の位置を適切に制御することができる。そのため、接続部に取り付けたクリップのクリッピング操作が容易になる。
本発明の実施の形態に係る内視鏡処置具の全体図の一例を表し、線材の接続部にクリップを取り付けて筒体の遠位端から露出した状態を表す。 図1に示した内視鏡処置具において、線材の接続部にクリップが取り付けられておらず、接続部が筒体内に配置されている状態を表す。 クリップと線材の遠位端部の側面図の一例を表す。 図3に示した線材の遠位端部の斜視図を表す。 ハンドルの側面図の一例を表し、図5(a)はスライダーが第1次停止箇所にある状態を表し、図5(b)はスライダーが第2次停止箇所にある状態を表す。 図6(a)は、スライダーが第1次停止箇所にあるときの内視鏡処置具の遠位端部の側面図の一例を表し、図6(b)は、スライダーが第2次停止箇所にあるときの内視鏡処置具の遠位端部の側面図の一例を表す。 外側筒体を有する内視鏡処置具の遠位端部の一例を表し、図7(a)は外側筒体内にクリップが配置された状態の断面図を表し、図7(b)は外側筒体からクリップが露出した状態の側面図を表す。 ハンドルの側面図の一例を表し、図8(a)はスライダーが第0次停止箇所にある状態を表し、図8(b)はスライダーが第3次停止箇所にある状態を表す。 図9(a)は、スライダーが第0次停止箇所にあるときの内視鏡処置具の遠位端部の側面図の一例を表し、図9(b)は、スライダーが第3次停止箇所にあるときの内視鏡処置具の遠位端部の側面図の一例を表す。 ハンドルの遠近方向に沿った断面図の一例を表す。 図10に示したハンドルにおいて、ハンドル本体とスライダーとを分離して示した断面図を表す。
本発明の内視鏡処置具は、筒体と、筒体の内腔に配置され、クリップを接続するための接続部を遠位端部に有する線材と、筒体と線材の近位側に設けられているハンドルとを有するものである。ハンドルは、ハンドル本体とスライダーを有しており、スライダーをハンドル本体に対して遠近方向に移動させることにより、線材を筒体に対して遠近方向に移動させることができる。線材の遠位端部の接続部にクリップを接続した場合は、スライダーを近位方向に移動させることにより、クリップの締付機構を操作して、処置対象物のクリッピングを行うことができる。本発明の内視鏡処置具は、このようにスライダーをハンドル本体に対して近位側に牽引した際にスライダーの停止箇所を設けたものであり、これにより、内視鏡処置具によるクリップ操作を容易かつ適切に行うことができる。
以下、下記実施の形態に基づき本発明の内視鏡処置具を具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1~図4を参照して、まず内視鏡処置具の全体を説明する。内視鏡処置具1は、筒体2と、筒体2の内腔に配置され、クリップ21を接続するための接続部4を遠位端部に有する線材3と、筒体2と線材3の近位側に設けられているハンドル7とを有する。ハンドル7は、ハンドル本体8と、ハンドル本体8に対して遠近方向に移動可能なスライダー9とを有している。本発明において、遠近方向とは筒体2や線材3の長軸方向を指し、遠近方向において近位側とは使用者つまり術者の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向、すなわち処置対象側の方向を指す。
内視鏡処置具1による施術を行う際は、図3に示すように、線材3の遠位端部に設けられた接続部4にクリップ21を接続して、線材3を筒体2の内腔に配置した内視鏡処置具1を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入する。内視鏡処置具1を鉗子チャンネルに挿入する際には、クリップ21はクリッピングできない状態であることが好ましい。クリップ21を接続した線材3を、鉗子チャンネルを通して処置対象物の近くまで搬送し、その後、手元側のハンドル7のスライダー9を操作して遠位側に設けられたクリップ21の開閉を制御することにより、処置対象物をクリップ21で把持することができる。
クリップ21は、内視鏡下での処置の際、対象物を封止したり、止血、縫合、結紮、マーキングのために対象物を摘まむために用いられる。クリップ21は、近位部を支点として、遠位部が開閉可能に形成されていることが好ましい。クリップ21の近位端部は、線材3の遠位端部の接続部4と連結可能な形状を有していることが好ましい。
筒体2は、内部に線材3が配置され、近位端部がハンドル本体8に接続される。筒体2とハンドル本体8とは、動かないように接続されてもよく、回転可能に接続されてもよい。筒体2は、体腔内の形状に沿って屈曲する可撓性と、処置対象部まで確実に到達する剛性の両方をバランス良く兼ね備えていることが望ましい。筒体2は、生体適合性を有する材料から構成されることが好ましい。筒体2としては、例えば、コイル状の金属や合成樹脂によって形成された筒体、短筒状の関節駒を遠近方向に複数連結して回動可能にした筒体、合成樹脂から形成された筒体が挙げられる。
線材3は、クリップ21を接続するための接続部4を遠位端部に有し、線材3の近位端部がハンドル7のスライダー9に接続される。線材3は、例えば、線状物5の遠位側に接続部4が設けられて構成される。線状物5は、体腔内の形状に沿って屈曲する可撓性と、処置対象部まで確実に到達する剛性の両方をバランス良く兼ね備えていることが望ましい。線状物5は、生体適合性を有する材料から構成されることが好ましく、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼等の金属線材や、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン)、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリエチレンやポリプロピレン)、ポリエステル樹脂(例えば、PET)、芳香族ポリエーテルケトン樹脂(例えば、PEEK)、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂(例えば、PTFE、PFA、ETFE)等の合成樹脂から形成された糸条を用いることができる。線材3は、複数の材料からなる複合体であってもよく、例えば、線状物5は、金属と合成樹脂の複合体であってもよい。また、線状物5は、ワイヤー状の基材にコーティングがされた構成であってもよい。
接続部4は、線材3においてクリップ21が接続される部分である。接続部4は線状物5と別体として設けられてもよく、線状物5の遠位端部を接続部4として形成してもよい。接続部4はクリップ21と接続可能な形状を有しており、クリップ21と接続部4とは、互いに連結可能な形状であれば種々の形状を選択できる。例えば図3および図4に示されるように、クリップ21の近位端部に爪、接続部4に開口を設けるなどして、一方に設けられた爪と他方の開口が噛み合うようにしたり、両方に爪を設けて爪どうしが噛み合うようにして連結することができる。
接続部4は、生体適合性を有する材料から構成されることが好ましく、例えば、SUS303、SUS304、SUS631等のステンレス鋼やNi-Ti合金等から構成されることが好ましい。また、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン)、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリエチレンやポリプロピレン)、ポリエステル樹脂(例えば、PET)、芳香族ポリエーテルケトン樹脂(例えば、PEEK)、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂(例えば、PTFE、PFA、ETFE)等の合成樹脂から形成されていてもよい。
接続部4の大きさは、接続部4に接続されるクリップ21の大きさや、線材3の外径、筒体2の内径等に応じて適宜設定することができる。例えば、接続部4の外径は0.3mm以上2.0mm以下の範囲に設定することができ、接続部4の遠近方向の長さは、3.0mm以上6.0mm以下の範囲に設定することができる。
クリップ21は、図3に示すように、クリップ本体22と締付リング23から構成されていることが好ましい。この場合、クリップ本体22は、近位側を支点として、遠位側が開閉可能に構成され、クリップ本体22の近位部の周囲を囲んで締付リング23が設けられることが好ましい。線材3の接続部4にクリップ21を接続して、線材3を筒体2に対して近位側に移動させることにより、締付リング23が筒体2と接触して締付リング23がクリップ本体22に対して遠位側に移動し、クリップ21が閉じるように形成することができる。なお、クリップ21を閉じた後、さらに線材3を筒体2に対して近位側に移動させることにより、クリップ21を接続部4から離脱させ、処置対象物をクリッピングした状態でクリップ21を体内に留置することができる。
クリップ本体22は、例えば、1枚の金属板をU字状やV字状に折り曲げることにより形成されたり、対向配置した2枚の金属板を接続することにより形成される。クリップ本体22および締付リング23は、高弾性と生体適合性を有する材料から構成されることが好ましく、例えば、SUS301、SUS303、SUS304、SUS631等のステンレス鋼やNi-Ti合金等の金属や合成樹脂から構成されることが好ましい。
クリップ本体22や締付リング23の大きさは、クリップ21が接続する接続部4の大きさ、筒体2の内径等に応じて適宜設定すればよい。クリップ本体22は、クリップ21が閉じた状態において、遠近方向の長さが例えば7.0mm以上20.0mm以下であることが好ましく、また、クリップ21が閉じた状態で、クリップ本体22の少なくとも一部が筒体2に収納可能に形成されていることが好ましい。締付リング23は、遠近方向の長さが例えば0.5mm以上3.0mm以下であることが好ましい。締付リング23の外径は筒体2の内径よりも大きいことが好ましく、締付リング23の内径は筒体2の外径よりも小さいことが好ましい。
図1および図2に示すように、内視鏡処置具1は、さらに外側筒体6を有することが好ましい。外側筒体6の内腔には筒体2が配置され、外側筒体6が筒体2に対して特定範囲で摺動可能に形成されることが好ましい。具体的には、外側筒体6は、外側筒体6の遠位端が筒体2の遠位端よりも遠位側にある位置と筒体2の遠位端よりも近位側にある位置との間を、遠近方向に移動可能に形成されていることが好ましい。また、このような移動操作を内視鏡処置具1の手元側で操作できるようにするために、外側筒体6が筒体2の近位部まで延在していることが好ましい。
外側筒体6は、線材3の遠位端部の接続部4にクリップ21を連結した状態で、クリップ21が外側筒体6から出し入れ可能に形成されていることが好ましい。これにより、クリップ21を外側筒体6に収納した状態で、内視鏡処置具1を内視鏡の鉗子口から鉗子チャンネル内に挿入することができる。これにより、クリップ21はクリッピングできない状態となり、クリップ21を処置対象部の近くに搬送するまでの間に、外側筒体6によって、クリップ21が内視鏡内の鉗子チャンネルや病変部以外の体内組織等を傷付けることを防止することができる。
外側筒体6は、体腔内の形状に沿って屈曲する可撓性と、処置対象組織まで確実に到達する剛性の両方をバランス良く兼ね備えていることが望ましい。外側筒体6は生体適合性を有する材料から構成されることが好ましく、例えば、合成樹脂から形成された筒体や、コイル状の金属や合成樹脂によって形成された筒体、短筒状の関節駒を軸方向に複数連結して回動可能にした筒体から構成することができる。なお外側筒体6としては、合成樹脂から形成された筒体が好ましく用いられ、また、外側筒体6と筒体2との位置関係を使用者が目視で確認できるように、外側筒体6は透明または半透明な材料から形成されていることが好ましい。
筒体2や外側筒体6を形成する合成樹脂としては、例えば、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、 ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の芳香族ポリエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素樹脂等の合成樹脂を用いることができる。滑り性の観点から、筒体2や外側筒体6を形成する合成樹脂は互いに異なる材料であることが好ましい。
ハンドル7は、ハンドル本体8と、ハンドル本体8に対して遠近方向に移動可能なスライダー9を有する。ハンドル本体8およびスライダー9は、1または複数の部材から構成することができる。ハンドル本体8およびスライダー9の構成材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂を用いることができる。
ハンドル本体8には筒体2の近位端部が接続し、スライダー9には線材3の近位端部が接続し、スライダー9をハンドル本体8に対して遠近方向に移動させることにより、線材3を筒体2に対して遠近方向に移動させることができる。具体的には、スライダー9をハンドル本体8に対して近位側に移動させることにより、線材3を筒体2に対して近位方向に移動させることができ、スライダー9をハンドル本体8に対して遠位側に移動させることにより、線材3を筒体2に対して遠位方向に移動させることができる。内視鏡処置具1は、スライダー9を遠位側から近位側に向かって牽引することにより、線材3の遠位端部に設けられた接続部4を筒体2内に収容できる。なお、スライダー9がハンドル本体8に対して遠近方向に移動可能とは、スライダー9とハンドル本体8との遠近方向の位置を相対的に変化させることができることを含む。スライダー9は、ハンドル本体8に対して遠近方向に摺動可能であることが好ましい。
内視鏡処置具1は、クリップ21で処置対象物を把持する際あるいはその前後で、接続部4の遠近方向の位置が適切に制御されることが好ましい。例えば、内視鏡処置具1を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入してクリップ21を処置対象物の近くまで搬送する際は、クリップ21は筒体2の遠位端またはその近傍に位置するようにすることが好ましい。これにより、クリップ21を処置対象物まで搬送した後すぐに処置対象物の把持操作に取りかかることができる。また、クリップ21を閉じる操作に入るまでに線材3を近位側に牽引する距離が過剰に長くならずに済むため、クリップ21の遠近方向の位置が処置対象物から大きくずれることを防ぐことができる。そのため、クリップ21により処置対象物の所望の箇所を把持することが容易になる。実際にクリップ21を閉じる操作を行うときは、処置対象物の把持状況を確認しながらクリップ21を徐々に閉じることが好ましく、そのために、スライダー9を遠位側から近位側に向かって牽引する際に、クリップ21が閉じ始める地点またはその近くにあることを、術者がハンドル7を操作しながら感知できることが好ましい。これにより、クリップ21を閉じて処置対象物を把持する際に、スライダー9を慎重に近位側に牽引することが容易になる。
上記の観点から、内視鏡処置具1は、ハンドル7のスライダー9を近位側に牽引したときに、所定の停止箇所でスライダー9の近位方向への移動が停止するように構成されている。当該所定の停止箇所は、線材3の接続部4にクリップ21を取り付けた状態では、クリップ21が筒体2の遠位端またはその近傍に位置することに対応していることが好ましく、線材3の接続部4にクリップ21を取り付けていない状態では、接続部4の一部または全部が筒体2内に収容される位置に対応していることが好ましい。従って、内視鏡処置具1は、次の条件1と条件2を満たすように構成されていることが好ましく、これについて図5および図6を参照して説明する。
図5(a)には、下記条件1の第1次停止箇所でスライダー9が停止した状態が示され、図5(b)には、下記条件1の第2次停止箇所でスライダー9が停止した状態が示されている。図5では、スライダー9の停止箇所を、スライダー9の近位端の遠近方向の位置で表している。図6(a)には、スライダー9が第1次停止箇所にあるときの接続部4と筒体2との位置関係が、クリップ21の状態とともに示されており、図6(b)には、スライダー9が第2次停止箇所にあるときの接続部4と筒体2との位置関係が、クリップ21の状態とともに示されている。
[条件1]内視鏡処置具1の接続部4にクリップ21を取り付けていない状態において、スライダー9を近位側に向かって牽引することにより、スライダー9の可動範囲内の第1次停止箇所11においてスライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位方向への移動が停止され、スライダー9に所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダー9が近位方向に移動し、スライダー9をさらに近位側に向かって牽引することにより、スライダー9の可動範囲内の第2次停止箇所12において、スライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位方向への移動が停止され、スライダー9に所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダー9が近位方向に移動する。
[条件2]スライダー9が第1次停止箇所11に位置しているとき接続部4の少なくとも一部が筒体2内に収容されており、スライダー9が第2次停止箇所12に位置しているとき接続部4の全部が筒体2内に収容されている。
第1次停止箇所11と第2次停止箇所12は、術者が内視鏡処置具1による処置を行う際に、クリップ21が適切な位置にあることを知らせるシグナルとして機能させることができる。術者はスライダー9を近位側に牽引したときに、ハンドル7を操作しながら第1次停止箇所11と第2次停止箇所12を手元で感知することができ、これにより、クリップ21を適切な位置にセットしたり、クリップ21の操作を適切に行うことができる。なお、スライダー9を近位側に牽引する操作は、ハンドル本体8を遠位側へ押し出す操作と同視できる。
第1次停止箇所11は、クリップ21による把持操作を行う前に、クリップ21が待機状態に適した位置にあることを知らせるシグナルとして機能させることができる。待機状態とは、クリップ21による把持操作をすぐに行うことができる状態である。第1次停止箇所11では、接続部4は少なくとも一部が筒体2内に収容されており、この状態で接続部4にクリップ21が接続されていると、クリップ21を筒体2の遠位端かその近傍に位置させることができる。第1次停止箇所11では、接続部4の全部が筒体2内に収容されていてもよく、この場合、接続部4の遠位端は、例えば筒体2の遠位端から近位側に3.0mm以内に位置することが好ましく、2.5mm以内に位置することがより好ましい。スライダー9が第1次停止箇所11に位置しているときは、接続部4にクリップ21を取り付けた状態で、クリップ21の全部が筒体2の遠位端より遠位側にあるか、クリップ21の一部のみが筒体2内に収容されていることが好ましい。
クリップ21の待機状態の位置としては、第1次停止箇所11であってもよく、第1次停止箇所11と第2次停止箇所12の間の区間であってもよい。前者の場合は、スライダー9を近位側に向かって牽引して第1次停止箇所11でスライダー9が停止したときにクリップ21の待機状態とすることができ、後者の場合は、さらにスライダー9を近位側に向かって牽引して第1次停止箇所11を越えて第2次停止箇所12に至るまでの範囲でクリップ21の待機状態とすることができる。
内視鏡処置具1による施術を行う際は、クリップ21の待機状態で内視鏡処置具1を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入して、クリップ21を処置対象物の近くまで搬送することが好ましい。この際、クリップ21は待機状態の位置を維持したまま処置対象物の近くまで搬送されることが好ましい。これにより、クリップ21を処置対象物まで搬送後すぐに処置対象物の把持操作に取りかかることができる。このような観点から、クリップ21は、第1次停止箇所11を越えて第2次停止箇所12に至るまでの範囲で待機状態とすることが好ましい。これにより、クリップ21を処置対象物の近くまで搬送するまでの間、クリップ21が待機状態で維持されやすくなる。
第1次停止箇所11から第2次停止箇所12までの遠近方向の長さは、クリップ21の遠近方向の長さや形状に応じて適宜設定することができ、例えば1.0mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましく、また5.0mm以下が好ましく、4.0mm以下がより好ましい。
クリップ21の待機状態では、クリップ21は外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていることが好ましい。これについて、図7を参照して説明する。クリップ21の待機状態では、接続部4にクリップ21を接続した状態で外側筒体6を筒体2に対して最遠位に移動させたときに、図7(a)に示すように外側筒体6がクリップ21を内包し、外側筒体6を筒体2に対して最近位に移動させたときに、図7(b)に示すようにクリップ21の遠位端が外側筒体6から露出することが好ましい。これにより、内視鏡の鉗子チャンネルを通ってクリップ21を処置対象部の近くに搬送する間に、外側筒体6によってクリップ21が保護されるとともに、クリップ21が内視鏡内の鉗子チャンネルや病変部以外の体内組織等を傷付けることを防止することができる。クリップ21を処置対象物の近くまで搬送した後は、外側筒体6を内視鏡処置具1の近位側に牽引して、外側筒体6からクリップ21を露出させて、クリップ21による施術を行うことができる。
クリップ21は、第1次停止箇所11において、上記のように外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていてもよく、第1次停止箇所11と第2次停止箇所12との間で、外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていてもよい。また、スライダー9が第1次停止箇所11よりも遠位側に配置される場合において、クリップ21が外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていてもよい。
第2次停止箇所12は、クリップ21が把持操作を開始するのに適した位置にあることを知らせるシグナルとして機能させることができる。第2次停止箇所12では、接続部4の全部が筒体2内に収容されており、この状態で接続部4にクリップ21が接続されていると、クリップ21の近位部を筒体2内に収容させ、遠位部を筒体2の遠位端から遠位側に延出させることができる。つまり、スライダー9が第2次停止箇所12に位置しているときは、接続部4にクリップ21を取り付けた状態で、クリップ21の一部のみが筒体2内に収容されていることが好ましい。クリップ21が、クリップ本体22と締付リング23から構成される場合は、スライダー9が第2次停止箇所12に位置しているときに締付リング23の近位端が筒体2の遠位端と当接していることが好ましい。第2次停止箇所12では、接続部4の遠位端は、例えば筒体2の遠位端から近位側に5.0mm以内に位置することが好ましい。
第2次停止箇所12は、それよりも近位側にスライダー9を牽引したときにクリップ21が閉じ始める目安の位置として機能することが好ましい。これにより、術者は、第2次停止箇所12よりも近位側で慎重にスライダー9を近位側に牽引することができ、処置対象物の把持操作をより適切に行うことが可能となる。
スライダー9を第1次停止箇所11より近位側に牽引するのに必要な牽引力F1と、スライダー9を第2次停止箇所12より近位側に牽引するのに必要な牽引力F2とは、互いに同一であっても異なっていてもよい。なお、第1次停止箇所11の遠位側に隣接する区間でスライダー9を近位側に牽引するのに必要な牽引力F0-1は、前記牽引力F1よりも小さいことが好ましく、第1次停止箇所11よりも近位側であって、第2次停止箇所12の遠位側に隣接する区間でスライダー9を近位側に牽引するのに必要な牽引力F1-2は、前記牽引力F2よりも小さいことが好ましい。また、前記牽引力F1-2は前記牽引力F1よりも小さいことが好ましい。
内視鏡処置具1は、接続部4にクリップ21が接続されている状態において、第2次停止箇所12より近位側に、スライダー9の遠近位置を調節することによりクリップ21が開閉される開閉調整区間が存在していることが好ましい。開閉調整区間では、クリップ21の開度を可逆的に調整することができるため、クリップ21による処置対象物の把持位置をより正確に設定することが可能となる。なお、開閉調整区間では、クリップ21の近位端が筒体2の内部に存在し、かつクリップ21の遠位端が筒体2の遠位端より遠位側に存在していることが好ましく、これにより、スライダー9の遠近位置を調節することで、クリップ21の開度を調整することができる。
開閉調整区間よりも近位側には、スライダー9の牽引によりクリップ21と接続部4との接続が解除される接続解除位置が存在していることが好ましい。クリップ21と接続部4との接続が解除されることにより、クリップ21が接続部4から離脱して、処置対象物をクリッピングした状態でクリップ21を体内に留置することができる。
内視鏡処置具1は、下記の条件3と条件4を満たすように構成されていることも好ましい。これについて図8(a)および図9(a)を参照して説明する。図8(a)には、下記条件3の第0次停止箇所でスライダー9が停止した状態が示され、図9(a)には、スライダー9が第0次停止箇所にあるときの接続部4と筒体2との位置関係が、クリップ21の状態とともに示されている。図8では、スライダー9の停止箇所を、スライダー9の近位端の遠近方向の位置で表している。
[条件3]第1次停止箇所11よりも遠位側に第0次停止箇所10が存在しており、内視鏡処置具1の接続部4にクリップ21を取り付けていない状態において、スライダー9を近位側に向かって牽引することにより、スライダー9の可動範囲内の第0次停止箇所10においてスライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位方向への移動が停止され、スライダー9に所定以上の牽引力を付加することにより停止が解かれてスライダー9が近位方向に移動する。
[条件4]スライダー9が第0次停止箇所10に位置しているとき接続部4は筒体2の遠位端よりも遠位側に存在している。
第0次停止箇所10は、内視鏡処置具1を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入する前に接続部4へのクリップ21の取り付け作業を行う際に、接続部4が当該作業に適した位置にあることを知らせるシグナルとして機能させることができる。第0次停止箇所10はまた、接続部4にクリップ21を取り付ける際に、線材3の近位方向への移動を阻止するストッパーとしても機能し、接続部4へのクリップ21の取り付け作業を容易にする。
スライダー9が第0次停止箇所10に位置しているとき、接続部4は筒体2の遠位端よりも遠位側に存在している。このとき、接続部4の全部が筒体2の遠位端よりも遠位側に存在していてもよく、接続部4の一部のみが筒体2の遠位端よりも遠位側に存在していてもよいが、前者の態様の方が好ましい。第0次停止箇所10における接続部4の遠位端の位置は、接続部4へのクリップ21の取り付け作業のしやすさを勘案して適宜設定することができ、例えば、第0次停止箇所10では、接続部4の遠位端は筒体2の遠位端よりも5.0mm以上25.0mm以下遠位側に位置することが好ましい。なお、接続部4にクリップ21を取り付けた状態では、スライダー9が第0次停止箇所10に位置しているとき、クリップ21の全部が筒体2の遠位端よりも遠位側に存在していることが好ましい。
第0次停止箇所10から第1次停止箇所11までの遠近方向の長さは、第1次停止箇所11から第2次停止箇所12までの遠近方向の長さよりも長いことが好ましい。例えば、第0次停止箇所10から第1次停止箇所11までの遠近方向の長さは、第1次停止箇所11から第2次停止箇所12までの遠近方向の長さの2倍以上が好ましく、3倍以上がより好ましく、4倍以上がさらに好ましい。このように各停止箇所を設定することにより、ハンドル7を目視しなくても、スライダー9の遠近方向への移動操作の際に、スライダー9が第0次停止箇所10と第1次停止箇所11の間にあるのか、第1次停止箇所11と第2次停止箇所12の間にあるのか判断しやすくなる。
スライダー9を第0次停止箇所10より近位側に牽引するのに必要な牽引力F0は、スライダー9を第1次停止箇所11より近位側に牽引するのに必要な牽引力F1およびスライダー9を第2次停止箇所12より近位側に牽引するのに必要な牽引力F2と、同一であっても異なっていてもよい。第0次停止箇所10の遠位側にスライダー9を遠近方向に移動可能な区間が存在する場合は、第0次停止箇所10の遠位側に隣接する区間でスライダー9を近位側に牽引するのに必要な牽引力FD-0は牽引力F0よりも小さいことが好ましい。また、第0次停止箇所10よりも近位側であって、第1次停止箇所11の遠位側に隣接する区間でスライダー9を近位側に牽引するのに必要な牽引力F0-1は、前記牽引力F0よりも小さいことが好ましい。
第0次停止箇所10の遠位側にはスライダー9の可動範囲の遠位端が存在することが好ましい。このとき、接続部4へのクリップ21の取り付け作業を容易にする点から、スライダー9の可動範囲の遠位端から第0次停止箇所10に至るまでの長さは、3.0mm以下が好ましく、1.5mm以下がより好ましい。これにより、接続部4へのクリップ21の取り付け作業の際に、接続部4や線材3の遠近方向への移動が抑えられ、当該作業が容易になる。スライダー9の可動範囲の遠位端から第0次停止箇所10までの遠近方向の長さは、第0次停止箇所10から第1次停止箇所11までの遠近方向の長さよりも短いことが好ましい。例えば、第0次停止箇所10から第1次停止箇所11までの遠近方向の長さは、スライダー9の可動範囲の遠位端から第0次停止箇所10までの遠近方向の長さの2倍以上が好ましく、3倍以上がより好ましく、4倍以上がさらに好ましい。スライダー9の可動範囲の遠位端は、図8(a)では、スライダー9が最も遠位側にあるときのスライダー9の近位端の位置で表される。
内視鏡処置具1は、下記の条件5と条件6を満たすように構成されていることも好ましく、これについて図8(b)および図9(b)を参照して説明する。図8(b)には、下記条件5の第3次停止箇所でスライダー9が停止した状態が示され、図9(b)には、スライダー9が第3次停止箇所にあるときの接続部4と筒体2との位置関係が示されている。
[条件5]第2次停止箇所12よりも近位側に第3次停止箇所13が存在しており、内視鏡処置具1の接続部4にクリップ21を取り付けていない状態において、スライダー9を近位側に向かって牽引することにより、スライダー9の可動範囲内の第3次停止箇所13においてスライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位方向への移動が停止する。
[条件6]スライダー9が第3次停止箇所13に位置しているとき接続部4の全部が筒体2内に収容されている。
第3次停止箇所13は、クリップ21による処置対象物の把持操作後、スライダー9をさらに近位側に牽引することにより、クリップ21と接続部4の接続が解除され、接続部4がクリップ21と離れた位置にあることを知らせるシグナルとして機能させることができる。第3次停止箇所13は、上記に説明した接続解除位置よりも近位側に位置する。術者は、スライダー9を第3次停止箇所13まで牽引することにより、クリップ21による把持操作とクリップ21の留置操作が完了したことを手元で感知することができる。
スライダー9が第3次停止箇所13に位置しているとき、接続部4の全部が筒体2内に収容される。第3次停止箇所13では、接続部4の遠位端は、接続部4に取り付けていたクリップ21の遠近方向の長さ分以上、筒体2の遠位端よりも近位側に位置することが好ましく、例えば、筒体2の遠位端よりも少なくとも7.0mm以上近位側に位置することが好ましく、10.0mm以上近位側に位置することがより好ましい。なお、ハンドル7の操作性を考慮すると、第3次停止箇所13における接続部4の遠位端の位置は、筒体2の遠位端よりも近位側に50.0mm以内とすることが好ましい。
第3次停止箇所13は、スライダー9の可動範囲の近位端と一致していてもよく、第3次停止箇所13の近位側にスライダー9の可動範囲の近位端が存在していてもよい。後者の場合、条件5は、スライダー9を近位側に向かって牽引することにより、スライダー9の可動範囲内の第3次停止箇所13においてスライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位方向への移動が停止され、スライダー9に所定以上の牽引力を付加することにより前記停止が解かれてスライダー9が近位方向に移動するものとなる。スライダー9の可動範囲の近位端は、図8(b)では、スライダー9が最も近位側にあるときのスライダー9の近位端の位置で表される。
第2次停止箇所12から第3次停止箇所13までの遠近方向の長さは、第1次停止箇所11から第2次停止箇所12までの遠近方向の長さよりも長いことが好ましい。例えば、第2次停止箇所12から第3次停止箇所13までの遠近方向の長さは、第1次停止箇所11から第2次停止箇所12までの遠近方向の長さの2倍以上が好ましく、3倍以上がより好ましく、4倍以上がさらに好ましい。このように各停止箇所を設定することにより、ハンドル7を目視しなくても、スライダー9を近位側に牽引してクリップ21を閉じる際に、スライダー9が第1次停止箇所11と第2次停止箇所12の間にあるのか、第2次停止箇所12と第3次停止箇所13の間にあるのか判断しやすくなる。
第3次停止箇所13の近位側にスライダー9を遠近方向に移動可能な区間が存在する場合は、スライダー9を第3次停止箇所13より近位側に牽引するのに必要な牽引力F3は、スライダー9を第1次停止箇所11より近位側に牽引するのに必要な牽引力F1およびスライダー9を第2次停止箇所12より近位側に牽引するのに必要な牽引力F2と、同一であっても異なっていてもよい。前記牽引力F3は、スライダー9を第0次停止箇所10より近位側に牽引するのに必要な牽引力F0と、同一であっても異なっていてもよい。なお、第2次停止箇所12よりも近位側であって、第3次停止箇所13の遠位側に隣接する区間でスライダー9を近位側に牽引するのに必要な牽引力F2-3は、前記牽引力F3よりも小さいことが好ましい。また、前記牽引力F2-3は前記牽引力F2よりも小さいことが好ましい。
上記に説明した第0次停止箇所~第3次停止箇所は、ハンドル本体8に対するスライダー9の相対位置を表し、各停止箇所は、スライダー9の可動範囲内においてスライダー9を遠位側から近位側に所定の牽引力で牽引した際に、スライダー9の少なくとも一部がハンドル本体8の少なくとも一部に当接してスライダー9の近位側への移動が停止する位置として規定される。このような当接は、簡便には、スライダー9がハンドル本体8に対向する面と、ハンドル本体8がスライダー9に対向する面に、凸部や凹部を設けることにより実現することができる。
図10には、ハンドル7の遠近方向の断面図を示し、図11には、図10に示したハンドル7をハンドル本体8とスライダー9とに分離して表した断面図を示した。図11では、スライダー9を近位側に牽引したときに第1次停止箇所と第2次停止箇所を与える遠近方向の位置を一点鎖線で表している。
図10および図11に示すように、例えば、ハンドル本体8がスライダー9に対向する面にハンドル本体側凸部14を設け、スライダー9がハンドル本体8に対向する面にスライダー側凸部15を設け、スライダー9を遠位側から近位側に牽引した際にハンドル本体側凸部14とスライダー側凸部15とが当接する位置を、上記の停止箇所とすることができる。具体的には、ハンドル本体側凸部14の遠位側の面とスライダー側凸部15の近位側の面とが当接する位置が、上記の停止位置となる。図10および図11では、第0次停止箇所と第1次停止箇所と第2次停止箇所がハンドル本体側凸部14とスライダー側凸部15との当接によって実現されている。一方、第3次停止箇所は、スライダー9の近位端が、スライダー9の可動範囲の近位端すなわちハンドル本体8の一部に当接することによって実現されている。
図10では、遠近方向に対する位置として、スライダー側凸部15を1箇所設け、ハンドル本体側凸部14を3箇所設けているが、スライダー側凸部15を2箇所以上設けてもよく、またハンドル本体側凸部14を1箇所または2箇所のみ設けたり、4箇所以上設けてもよい。また、ハンドル本体側凸部14の少なくとも1つを凹部に代えて、ハンドル本体側凹部とスライダー側凸部15とが当接する位置を上記の停止箇所としたり、スライダー側凸部15の少なくとも1つを凹部に代えて、ハンドル本体側凸部14とスライダー側凹部とが当接する位置を上記の停止箇所とすることもできる。このような構造を採用し、第2次停止箇所12の凸部上を開閉調整区間とすることが好ましい。
ハンドル本体側凸部14、ハンドル本体側凹部、スライダー側凸部15、スライダー側凹部は、ハンドル本体8やスライダー9の形状に応じて、適宜形状を選択することができる。例えば、ハンドル本体8の外形やスライダー9の外形が円筒状である場合は、ハンドル7の遠近方向に垂直な断面の円周上に凸部や凹部を設けることができる。凸部や凹部は円周上で連続する形状であってもよく、1つまたは複数の凸部または凹部が円周上で断続的に設けられてもよい。また、ハンドル本体側凸部または凹部を円周上に連続的に設け、スライダー側凸部または凹部を円周上に1つまたは複数の突起または窪みとして設けてもよく、またその逆の態様で設けることもできる。
なお上記の説明では、スライダー9の可動範囲内においてスライダー9を遠位側から近位側に向かって牽引したときにスライダー9の近位方向への移動が停止する箇所として、第0次停止箇所~第3次停止箇所を規定したが、各停止箇所によりスライダー9の可動範囲を区分して、次のように第1係止部と第2係止部を規定することもできる。すなわち、スライダー9の可動範囲の遠位端から第0次停止箇所10の間の区間を第1係止部とし、第1次停止箇所11から第2次停止箇所12の間の区間を第2係止部と規定することができる。第1係止部と第2係止部の位置関係の詳細は、上記の第0次停止箇所~第3次停止箇所の説明に基づき、適宜読み替えることができる。
ハンドル7は、スライダー9の遠近方向の動きを規制する第1係止部および第2係止部を有し、スライダー9が第1係止部により係止されているときは、接続部4の遠位端が筒体2の遠位端より突出し、スライダー9が第2係止部により係止されているときは、接続部4の遠位端が筒体2の内腔内に配置されていることが好ましい。なお、接続部4の遠位端が筒体2の遠位端より突出している状態は、接続部4の遠位端が筒体2の遠位端よりも遠位側に位置することに相当し、接続部4の遠位端が筒体2の内腔内に配置されている状態は、接続部4の遠位端が筒体2の遠位端よりも近位側に位置することに相当する。この場合、スライダー9を第1係止部に係止させることにより、接続部4へのクリップ21の取り付け作業が容易になる。スライダー9を第2係止部に係止させることにより、クリップ21による処置対象物の把持操作の準備に入り、スライダー9を第2係止部よりも近位側に牽引することにより、クリップ21による実際の把持操作を開始することができる。
内視鏡処置具1が外側筒体6を備える場合は、スライダー9が第1係止部により係止されているときの位置と、第2係止部により係止されているときの位置との間に配置されている状態で、クリップ21が外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていることが好ましい。すなわち、スライダー9が第1係止部により係止されているときの位置と、第2係止部により係止されているときの位置との間に配置されている場合に、外側筒体6を筒体2に対して最遠位に移動させることで外側筒体6がクリップ21を内包し、外側筒体6を筒体2に対して最近位に移動させることでクリップ21が外側筒体6から露出するように形成されていることが好ましい。また、スライダー9が第2係止部により係止されているときに、このようにクリップ21が外側筒体6の遠位端から出し入れ可能となっていることが好ましい。
スライダーが第1係止部に係止しているときと第2係止部に係止しているときの接続部や筒体の位置関係、スライダーの牽引力等の説明は、上記の第0次停止箇所~第3次停止箇所における説明を参照することができる。
本願は、2018年11月21日に出願された日本国特許出願第2018-218601号に基づく優先権の利益を主張するものである。2018年11月21日に出願された日本国特許出願第2018-218601号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
1:内視鏡処置具
2:筒体
3:線材
4:接続部
5:線状物
6:外側筒体
7:ハンドル
8:ハンドル本体
9:スライダー
10:第0次停止箇所
11:第1次停止箇所
12:第2次停止箇所
13:第3次停止箇所
14:ハンドル本体側凸部
15:スライダー側凸部
21:クリップ
22:クリップ本体
23:締付リング

Claims (8)

  1. 筒体と、
    前記筒体の内腔に配置され、クリップを接続するための接続部を遠位端部に有する線材と、
    前記筒体と前記線材の近位側に設けられているハンドルとを有する内視鏡処置具であって、
    前記ハンドルは、前記筒体の近位端部が接続されているハンドル本体と、前記線材の近位端部が接続されており前記ハンドル本体に対して遠近方向に移動可能なスライダーとを有しており、前記スライダーを遠位側から近位側に向かって牽引することにより前記接続部を前記筒体内に収容可能であり、かつ下記[条件1]および[条件2]を満たし、
    前記内視鏡処置具の前記接続部に前記クリップが接続されている状態において、
    下記第2次停止箇所より近位側には、前記スライダーの遠近位置を調節することにより前記クリップが開閉される開閉調整区間が存在しており、
    前記開閉調整区間よりも近位側に、前記スライダーの牽引により前記クリップと前記接続部との接続が解除される接続解除位置が存在していることを特徴とする内視鏡処置具。
    [条件1]
    前記内視鏡処置具の前記接続部に前記クリップを取り付けていない状態において、
    前記スライダーを近位側に向かって牽引することにより、前記スライダーの可動範囲内の第1次停止箇所において前記スライダーの少なくとも一部が前記ハンドル本体の少なくとも一部に当接して前記スライダーの近位方向への移動が停止され、前記スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより前記停止が解かれて前記スライダーが近位方向に移動し、
    前記スライダーをさらに近位側に向かって牽引することにより、前記スライダーの可動範囲内の第2次停止箇所において、前記スライダーの少なくとも一部が前記ハンドル本体の少なくとも一部に当接して前記スライダーの近位方向への移動が停止され、前記スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより前記停止が解かれて前記スライダーが近位方向に移動する。
    [条件2]
    前記スライダーが前記第1次停止箇所に位置しているとき前記接続部の少なくとも一部が前記筒体内に収容されており、前記スライダーが前記第2次停止箇所に位置しているとき前記接続部の全部が前記筒体内に収容されている。
  2. さらに下記[条件3]および[条件4]を満たす請求項1に記載の内視鏡処置具。
    [条件3]
    前記第1次停止箇所よりも遠位側に第0次停止箇所が存在しており、前記内視鏡処置具の前記接続部に前記クリップを取り付けていない状態において、前記スライダーを近位側に向かって牽引することにより、前記スライダーの可動範囲内の前記第0次停止箇所において前記スライダーの少なくとも一部が前記ハンドル本体の少なくとも一部に当接して前記スライダーの近位方向への移動が停止され、前記スライダーに所定以上の牽引力を付加することにより前記停止が解かれて前記スライダーが近位方向に移動する。
    [条件4]
    前記スライダーが前記第0次停止箇所に位置しているとき前記接続部は前記筒体の遠位端よりも遠位側に存在している。
  3. さらに下記[条件5]および[条件6]を満たす請求項1または2に記載の内視鏡処置具。
    [条件5]
    前記第2次停止箇所よりも近位側に第3次停止箇所が存在しており、前記内視鏡処置具の前記接続部に前記クリップを取り付けていない状態において、前記スライダーを近位側に向かって牽引することにより、前記スライダーの可動範囲内の前記第3次停止箇所において前記スライダーの少なくとも一部が前記ハンドル本体の少なくとも一部に当接して前記スライダーの近位方向への移動が停止する。
    [条件6]
    前記スライダーが前記第3次停止箇所に位置しているとき前記接続部の全部が前記筒体内に収容されている。
  4. 前記開閉調整区間においては、前記クリップの近位端が前記筒体の内部に存在し、かつ前記クリップの遠位端が前記筒体の遠位端より遠位側に存在している請求項1~3のいずれか一項に記載の内視鏡処置具。
  5. 前記筒体が内腔に配置されている外側筒体をさらに備え、
    前記外側筒体は、前記筒体に対して特定範囲で摺動可能であり、
    前記スライダーを前記第1次停止箇所と前記第2次停止箇所との間に配置し、かつ前記外側筒体を前記筒体に対して最遠位に移動させたときは、前記外側筒体が前記クリップを内包し、前記外側筒体を前記筒体に対して最近位に移動させたときは、前記クリップの遠位端が前記外側筒体から露出する請求項1~4のいずれか一項に記載の内視鏡処置具。
  6. 前記ハンドル本体が前記スライダーに対向する面にハンドル本体側凸部が設けられており、
    前記スライダーが前記ハンドル本体に対向する面にスライダー側凸部が設けられており、
    前記当接が、前記ハンドル本体側凸部と前記スライダー側凸部との当接である請求項1~5のいずれか一項に記載の内視鏡処置具。
  7. 前記ハンドル本体側凸部の少なくとも1つを凹部に代えた請求項6に記載の内視鏡処置具。
  8. 前記スライダー側凸部の少なくとも1つを凹部に代えた請求項6または7に記載の内視鏡処置具。
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