以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
通信装置は、例えば、PON等の光ファイバ網等の通信網を経由する光信号等の信号によって、他の通信装置との通信を実行する装置である。通信装置は、例えば、OLTである。通信装置は、例えば、OSUでもよい。通信装置は、例えば、光信号を切り替えるスイッチ部(SW)を備える又は備えないOLTと、他のスイッチ部(SW)との組み合わせでもよい。通信装置は、例えば、OLTとONUとの組み合わせでもよい。通信装置は、複数の機器を備えてもよい。
ONU、送信機、受信機、送受信器、CT、OSU、OLT等の通信装置を構成する部品や通信装置間のやり取りは、後述のミドルウェアを介すが、通信装置の独自の転送経路や手段を用いてもよいし、OPENFLOWや、NETCONF/YANGや、SNMP(Simple Network Management Protocol)等の規格化された手段を用いてもよい。また、内部配線、バックボード、OAM部、主信号線、専用の配線、オペレーションシステム、コントローラ又は制御盤(Cont盤)等の経路のいずれでよい。やり取りはOAM部又は主信号にカプセル化してもよいし、いずれかの箇所で終端して、内部配線、バックボード、OAM部、主信号線、専用の配線、オペレーションシステム、コントローラ又は制御盤等の経路を経由して入力してもよい。OAM部や主信号線を用いる場合、OAM部や主信号にカプセル化することが望ましい。主信号線を通す場合はOSU又は他箇所のスイッチ部にて振り分けることが望ましい。
次に、例として、TWDM(Time and Wavelength Division Multiplex)-PONシステムのようなITU-T勧告準拠のPONのOLTを前提に、動作等を例示する。ここで、TWDM-PONとしているが、PONは、ITU-T勧告準拠のTWDM-PON以外のPONであってもよい。例えば、PONは、GE(Gigabit Ethernet(登録商標))-PON、10GE-PON等のIEEE規格準拠のPONであってもよい。TC(Transmission Convergence)レイヤやPMD(Physical Medium Dependent)レイヤは、標準規格において対応する層に読み替えれば同様である。
以下、帰属替えするONU、送信機、受信機、送受信器、CT、OSU、OLT等の通信装置を構成する部品や通信装置としてONUを代表として説明するが、ONU以外であっても同様である。
送信機又は受信機又は送受信器又はCT又はOSU又はOLT(通信装置)に、収容替対象のONUに係る運用情報、例えばスリープ状態、運用系の状態、波長や芯線やコアや符号や周波数や(サブ)キャリアの利用状態、自装置または対向する装置の状態、マルチキャストの加入離脱や配信の状態、設定値、ONUのステート情報、EqD、認証情報、フィルタ(Filter)設定情報、利用履歴(履歴情報)、課金情報、契約情報、マックアドレス等のラーニング情報であるマックテーブル(MAC Table)、帯域利用や帯域割当に関する不足カウンタ(Deficit Counter)、マルチキャストのLeave/Join等の応答で特に応答が未了のもの自体であってもよいし、帰属(収容)履歴や予め定められた又は算出した今後の帰属(収容)替順序であってもよく、それらの特定の状態のいずれかを保持する保持部を備える。保持部は以下のいずれかの処理を行う。
(1)ONUの収容替されうる、波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号等の情報を保持する保持部の全てに運用情報を広告(通知)する。広告又は後述の通知は常時又は間欠的でよく、間欠の周期の上限は状態情報の誤差による。例えば、流量制御で1GBが許容される誤差とすると、1GBの流量が発生する時間間隔以下となる。逆に、間欠周期が長すぎて誤差が許容値を超過する場合は、流量自体を抑制して、誤差以下となるようにしてもよい。また保持部への書き込み情報は、運用情報そのものでもよいし、運用情報に統計処理を施した結果に基づく情報でもよい。書き込み情報は、一定期間の情報を、所定期間の総和、指数平均、移動平均、所定の間隔で履歴をリセットする形の平均、及びその他の統計処理を施した結果に基づく情報でもよい。書き込み情報は、書き込みに要する通信路の帯域や帯域時間積や書き込みに要する処理のコストに応じて変更されてもよい。運用情報の送受によって消費する通信帯域と、運用情報の転送に要する時間から広告又は通知に要する制約を満足することが望ましい。例えば、伝送時間としては、例えばOLT-ONU間で応答が0.75ミリ秒との規定のPLOAMの応答であれば、0.75ミリ秒等の当該処理に許容される時間から処理に要する時間を減じた時間以下のOSU-保持部の往復伝送時間である。伝送時間や伝送のためのフレーム化処理や保持部からの読出/書込み等の処理に要する時間の開始時間や処理時間に時間変動(ジッタ)がある場合は、最大のジッタの遅延を乗せた時間が処理に要する時間とすればよい。なお処理や応答に許容する時間は、標準化等で規定された値以上であっても相対する装置が許容する場合はその規定以上であってもよい。例えばPLOAMであれば、ONUとOLTで0.75ミリ秒以上でも通信断としない等対応して動作するようにすれば、それ以上の値であってもよい。
(2)ONUの収容替されうる、波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号の情報を保持する保持部のいずれか一つをホームと設定し、ホームで運用情報を保持し、少なくとも運用中の波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号等の保持部に対して通知する。通知対象となる運用中の波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号等に対応する保持部は収容替えに際し、少なくとも通知対象外に収容替えする場合は、収容替えに際して収容替え先の波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号等に対応する保持部を通知先に含むように通知先を変更して通知する。
(3)収容替えに際して、運用情報を収容替え先の波長、芯線、モード、周波数、(サブ)キャリア、符号等に対応する保持部に通知する。収容元の保持部の当該収容替え対象の運用情報は、収容先の保持部に通知次第、或いは収容先の保持部からの運用情報格納の通知、或いは収容先の保持部からの運用情報の未格納の所定の期間又は所定の周期等の経過後もないことを確認して、削除することが望ましい。
(1)~(3)で、収容されていないONU等の情報を保持する保持部に対応する送信機、受信機、送受信器、CT、OSU、OLT等は予め運用情報に応じたパス等の設定をしておくことが望ましく、設定より帯域の減少との問題がある場合は、設定しておきその設定による動作を休止しておくことが望ましい。
ここで、収容替は、ロードバランスや省電力目的であってもよいし、Type B切替、党の切替であってもよい。切替契機は、連続又は間欠の広告又は通知の場合の所定期間の広告又は通知の欠如、切替通知、LOS(Loss of Signal)、LOBi(Loss of burst for ONUi)、DyingGasp、OSU電源OFF、OSU抜去、芯線抜去等としてもよいし、保持部に対する新規の入力があるか否かで検出してもよいし、ONUからの帯域要求の総和と、OSU又はOLT又はSWでの流量をそれぞれ保持部で保持し、保持したそれらの値が、流量制限等の妥当な処理なしに、所定値以上の差分が発生したことを持って、切替契機の異常として検出してもよい。例えば、強制切替、コールドスタンバイ(Cold Standby)であれば、外付の装置例えばスイッチ(SW)でフレームをバッファリングして、指示後50ミリ秒以内に予備系OSU(Cold Standby)の起動が開始し、下りトラフィックはフレームロスなく、上りトラフィックはONU上りバッファ量までフレームロスなく、運用系の運用情報での通信がレンジング処理なしに切替する。例えば、OSU切替(情報継承、障害、Cold Standby、予め切替に備えてSWでバッファリング)であれば、運用系OSUのパッケージ又はファイバを抜去し、設定した切替保護時間と誤差分の+1設定単位以内に予備系OSU(Cold Standby)の起動が開始するので、下りトラフィックでは設定した切替保護時間+1設定単位分を上限とするフレームロスが発生する。また、上りトラフィックでは、ONU上りバッファ量までフレームロスが発生すること無く、OSUが切替わる。例えば、OSU切替(強制切替、ホットスタンバイ(Hot Standby))であれば、指示後50ミリ秒以内に予備系OSU(Cold Standby)の起動が開始し、下りトラフィックではフレームロスが発生することなく、上りトラフィックではONU上りバッファ量までフレームロスが発生することなく、運用系の運用情報での通信がレンジング処理なしに切替わる。例えば、ONU切替(強制切替、ホットスタンバイ)であれば、指示後50ミリ秒以内に予備系ONUで(Cold Standby)の起動が開始し、下りトラフィックではフレームロスが発生することなく、上りトラフィックでは起動するまでの時間、例えば50ミリ秒を上限とするフレームロスが発生して、運用系OSUの運用情報の通信が開始される。
なお、異常状態になった後の運用情報が正常である場合は遷移後の運用情報を用いてもよいが、異常な運用情報を用いると異常な状態となるおそれがある。異常となる前の運用状態を用いることでその危険を軽減できる。
(実施形態1-1)
実施形態1-1では、TWDM-PONに用いられる通信システムを構成する通信装置の構成について説明する。以下、通信装置のアーキテクチャの例として、第1例から第6例までを説明する。通信システムを構成する通信装置のアーキテクチャは、下記で説明する第1例から第6例まで以外のアーキテクチャであってよい。例えば、アーキテクチャの第1例から第6例における通信装置のソフトウェア部は、ハードウェア部でもよい。
(アーキテクチャの第1例)
図1は、通信装置のアーキテクチャの第1例を示す図である。アーキテクチャの第1例では、通信装置は、準拠する標準や製造ベンダに依存する機器依存部110と、機器依存部110のハードウェアやソフトウェアの違いを隠蔽するミドルウェア120と、動作が機器に依存しない汎用の機器無依存アプリ130とを備える。したがって、機器依存部(ベンダ依存部)110は、通信装置の機器が準拠する標準規格や機器の製造ベンダに依存する機能部である。言い換えれば、機器依存部110は、他の通信機器との互換性が小さく、新たに製造された通信機器(特に、準拠する標準や製造ベンダが異なる機器)にはそのまま用いることができない。機器依存部110は、ネットワーク機器に備わる1以上の機能を実行する。
また、機器無依存アプリ130は、通信装置の機器が準拠する標準規格や機器の製造ベンダに依存しない機能部である。言い換えれば、機器無依存アプリ130は、他の通信機器との互換性が大きく、新たに製造された通信機器(特に、準拠する標準や製造ベンダが異なる機器)にそのまま用いることができる。機器無依存アプリ130に設けられるアプリの具体例として、ネットワーク機器における設定処理を行うアプリ、設定の変更処理を行うアプリ、アルゴリズム処理を行うアプリ等がある。
ミドルウェア120と機器無依存アプリ130とは、機器無依存API21を介して接続される。機器無依存API21は、機器に依存しない入出力IFである。
機器依存部110は、例えばハードウェア部(PHY)111、ハードウェア部(MAC)112、ソフトウェア部113及びOAM(Operation Administration and Maintenance)部114を備えて構成される。ハードウェア部(PHY)111、ハードウェア部(MAC)112、ソフトウェア部113及びOAM部114と、ミドルウェア120とは、機器依存API23を介して接続される。機器依存API23は、機器に依存する入出力IFである。機器依存部110は、更にNE(NE、Network Element)管理・制御部115を備える。NE管理・制御部115とミドルウェア120とは、機器依存API25を介して接続される。
どのような機能を機器依存部110又は機器無依存アプリ130とするかは、ミドルウェア120や機器無依存アプリ130を実現するための処理に由来する制限、例えば、ソフトウェアの処理能力に由来する制限に加えて、機能の更新頻度や拡張機能の重要度等に応じて決められてもよい。これによって、通信装置は、機器無依存アプリ130による拡張機能部(独自機能部)の柔軟かつ迅速な追加を容易にし、通信サービスをタイムリーに提供することができる。
例えば、主信号の優先処理や回線の利用効率を向上するDBA(Dynamic Bandwidth Assignment)等の更新頻度が高い機能又は通信サービス差異化に寄与する機能を優先して、機器依存部110又は機器無依存アプリ130とすることを決めてもよい。更に、共用化を図る機器の準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの少なくともいずれかに関して差異の隔たりが小さいものから、機器無依存アプリ130としてもよい。
準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの少なくともいずれかに対しては最適でない場合でも、準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの機能のいずれかを汎用化するために、機能を実行するための共通IFが用いられてもよい。共通IFの中には、機器依存部110の準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダのいずれかにおいて使用されないIFやパラメータが含まれていてもよい。
図1及び後述する図2に示すミドルウェア120と、後述する図3及び後述する図4に示す機器依存部110のドライバと、後述する図2及び後述する図4に示す機器依存アプリ部(ベンダ依存アプリ部)との少なくともいずれかに、IFやパラメータ等を機器依存部110に対応するように変換する変換機能部や、不足するIFやパラメータ等に対応して自動設定する機能部を更に備えてもよい。
図1に示す機器依存部110が備えるハードウェア部(PHY)111は、物理層から光送受信関連の処理まで(PHYsical sublayer処理)を実行する。ハードウェア部(MAC)112は、MAC(Media Access Control)処理を実行する。ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112は、準拠する標準規格や製造ベンダに依存する。ソフトウェア部113は、機器依存のドライバ、ファームウェア、アプリケーション等を実行する。
機器依存部110のハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112は、これら以外に汎用サーバやレイヤ2スイッチ等を備えてもよい。機器依存部110は、ハードウェア部(MAC)112を備えなくてもよい。機器依存部110は、ハードウェア部(PHY)111の一部を備えなくてもよい。例えば、機器依存部110は、変復調信号処理、前方誤り訂正(FEC、Forward Error Correction)、符復号処理、暗号化処理等の低位の信号処理を備えずに、光関連の機能のみを備えてもよい。機器依存部110は、データを符号化する部分であるPCS(Physical Coding Sublayer)を備えなくてもよい。機器依存部110は、データのシリアル化を行うPMA(Physical Medium Attachment)とPCSとを備えなくてもよい。機器依存部110は、物理媒体に接続するPMDを備えなくてもよい。機器依存部110は、ミドルウェア120がソフトウェア部を介さずに機器依存部110のハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112を直接に駆動、制御、操作又は管理する場合、ソフトウェア部を備えなくてもよい。
機器無依存アプリ130は、例えば、拡張機能部(図1では、拡張機能A131-1、拡張機能B131-2及び拡張機能C131-3)131と、基本機能部132と、管理・制御エージェント部133とを備える。管理・制御エージェント部133は、EMS(Element Management System)140からデータを取得する。図ではEMS140及び外部の装置150がミドルウェア120を介して機器無依存アプリ130に接続しているが、EMS140及び外部の装置150は必ずしもミドルウェア120を介して機器無依存アプリ130に接続している必要は無い。EMS140及び外部の装置150は、必要に応じてミドルウェア120に適宜接続してもよいし、機器無依存アプリ130に直接接続してもよい。また「ミドルウェア120経由で接続」と表現しているが、この表現は機器無依存アプリ130からみた視点での表現である。実際には、ハードウェアでの接続の後にミドルウェア120を介して機能無依存アプリ同士が接続している。
以下、拡張機能部に共通する事項については、符号の一部を省略して、「拡張機能部」と表記する。EMS140は、例えば、NEのコントローラである。なお、機器無依存アプリ130は、拡張機能部と基本機能部132と管理・制御エージェント部133とのうちいずれかを含まなくてもよいし、管理・制御エージェント部133が基本機能部132に含まれていてもよいし、管理・制御エージェント部133が基本機能部132やミドルウェア120に含まれていてもよい。
機器無依存アプリ130は、拡張機能部、基本機能部132、及び管理・制御エージェント部133以外の構成を、更に含んでいてもよい。例えば、拡張機能部が不要である場合、機器無依存アプリ130は、拡張機能部を備えなくてもよい。また、機器無依存アプリ130は、1個以上の拡張機能部を含んでもよい。
拡張機能部は、他の機能に不要な影響を与えずに独立して追加、削除、入替又は変更が可能であることが好ましい。例えば、拡張機能部は、サービス上の要求に合わせて、例えばマルチキャストサービス、省電力対応を実行する拡張機能部が必要になった場合、適宜に追加、削除、入替又は変更されてもよい。
基本機能部132は、拡張機能部の一部として機器無依存アプリ130に含まれてもよいし、ミドルウェア120よりも下位の機能部によって代替されてもよい。拡張機能部が基本機能部132を含む場合、機器無依存アプリ130は基本機能部132を含まなくてもよい。ミドルウェア120よりも下位の機能部が基本機能部132を代替する場合、機器無依存アプリ130は基本機能部132を含まなくてもよい。拡張機能部が基本機能部132を含み、ミドルウェア120よりも下位の機能部が基本機能部132を代替する場合、機器無依存アプリ130は基本機能部132を含まなくてもよい。
管理・制御エージェント部133は、EMS140からの通信を受けずに、予め定められた設定に従って自動設定する場合、EMS140と入出力しなくてよい。更に、管理・制御エージェント部133が管理設定機能を備えず、他の機器無依存アプリ130や基本機能部132や機器依存部110が管理設定機能を備える場合、機器無依存アプリ130は、管理・制御エージェント部133を備えなくてもよい。
EMS140と機器無依存アプリ130とは、情報を直接入出力してもよい。また、機器依存部110は、NE管理・制御部115と、NE管理・制御部115の下位の機能部の機器依存アプリ部(後述する図2及び後述する図4参照)によって代替されてもよい。
管理・制御エージェント部133は、予め定められた設定に従って自動設定する場合、EMS140との間で情報を入出力しなくてよい。更に、管理設定機能を管理・制御エージェント部133が備えず他の機器無依存アプリ130や基本機能部132や機器依存部110が管理設定機能を備える場合、機器無依存アプリ130は、管理・制御エージェント部133を備えなくてもよい。EMS140と機器無依存アプリ130とは、情報を直接入出力してもよい。
機器無依存アプリ130と機器依存部110との入出力の例は以下である。
例えば、DBAアプリ部及びプロテクションアプリ部は、TCレイヤのエンベデッドOAMエンジン(Embedded OAM Engine)と、相互に情報を入出力する。DWBA(Dynamic Wavelength and Bandwidth Assignment)アプリ及びONU登録認証アプリ部は、TCレイヤのPLOAMエンジンと、相互に情報を入出力する。省電力アプリ部は、OMCI及びL2主信号処理機能部(L2機能部)と相互に情報を入出力する。MLD(Multicast Listener Discover)プロキシアプリ部は、L2機能部と相互に情報を入出力する。低速監視アプリ(OMCI)は、OMCIと相互に情報を入出力する。OMCI及びL2機能部は、XGEMフレーマ(XGPON Encapsulation Method Framer)及び暗号化を動作させる。ここで、DWBAとDBAは、別々、一体又は組み合わせでもよい。例えば、管理・制御エージェント部133は、保守運用機能のアプリ部であり、NE管理・制御部115のためのNEコントローラ等であるEMS140と、相互に情報を入出力する。
機器無依存アプリ130は、機器のベンダ、方式、機器種別、機器の世代、例えば、ITU-T G.989シリーズに準拠するTWDM-PONと、ITU-T G.987シリーズに準拠するXG-PONと、ITU-T G.984シリーズに準拠するG-PONと、ITU-T G.983シリーズに準拠するB(Broadband)PONとのいずれにもよらずに動作するアプリである。機器無依存アプリ130は、機器のベンダ、方式、機器種別、機器の世代、例えば、IEEE802.3avやIEEE1904.1等に準拠する10GE-PONとIEEE802.3ahに準拠するGE-PON等の差異の少なくともいずれかに依らずに動作するアプリである。
拡張機能部のアプリとして、機器無依存API21を介して、一部のベンダ、方式、種別、世代に備える機能を駆動するためのアプリや、一部のベンダ、方式、種別、世代の装置のみに備える機能を駆動するアプリを含んでいてもよい。
管理・制御エージェント部133は、EMS140及びミドルウェア120と入出力する。ミドルウェア120は、NE管理・制御部115との間で、NE管理情報及び制御情報を入出力する。NE管理・制御部115は、ミドルウェア120を介さずに、NE管理情報及び制御情報をEMS140と直接送受信してもよいし、管理・制御エージェント部133を介して、NE管理情報及び制御情報を送受信してもよい。
ミドルウェア120は、機器無依存アプリ130と機器無依存API21を介して情報を入出力する。ミドルウェア120は、機器依存API23を介して、機器依存部110のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部又はハードウェア部と情報を入出力する。ミドルウェア120は、入力した情報を、そのまま又は所定の形式で出力する。例えば、ミドルウェア120は、出力先が機器無依存アプリ130の各部であれば、機器無依存API21の各部の入力形式に情報を変換する。出力先が機器依存部110のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部又はハードウェア部であれば、ミドルウェア120は、それぞれに入力する形式の機器依存API23の形式に変換してから、又は終端して所定の処理を施してから情報を出力先に送信する。
ミドルウェア120は、入力の際に、それぞれの入力先に不要な入力情報は削除し、不足の情報があれば、他の機器無依存API21や機器依存API23を介して収集して補足することが望ましい。また、ミドルウェア120への入力の際に、ブロードキャスト又はマルチキャストして、関連するアプリ等に同報することとしてもよい。
図1では、ミドルウェア120や機器依存部110は単一で例示したが、それぞれ複数から構成されていてもよい。機器依存部110のハードウェアに複数のプロセッサが含まれる場合、ミドルウェア120はプロセッサやハードウェアをまたいでプロセッサ間通信等を用いて入出力してもよい。機器無依存アプリ130間や機器無依存アプリ130をDLL(Dynamic Link Library)のような実行プログラムとして、単一のプロセッサ上のユーザ空間上に配置してもよいし、複数のプロセッサ上のユーザ空間上に配置してもよい。
また、機器無依存アプリ130は、API等の入出力IFを確保した上でカーネル空間に配置してもよいし、独立にファームウェア等に入替可能なIFを有するミドルウェア120とともに配置してもよいし、ファームウェア等に組み込んでコンパイルし直してもよい。機器無依存アプリ130毎にユーザ空間やカーネル空間を任意の組み合わせとしてもよい。
同一の機能に対応する機器無依存アプリ130を、ユーザ空間とカーネル空間の両方で実装可能としてもよい。この場合、例えば、切り替えていずれかを選択してもよいし、両方協働して処理してもよいし、一方のみで実処理を行うとしてもよい。機器依存部110のソフトウェアも同様である。
望ましくは、主信号処理やDBA処理や低レイヤの信号処理のように高速処理が必要であるほど、拡張性・入替の即時性とトレードオフはあるが、オーバーヘッドが少なく高速な処理が期待されるカーネル空間やファームウェアに組み込むことが望ましい。機器依存アプリ部(後述する図2及び後述する図4参照)を配置するプロセッサもプロセッサ間通信によるバスや速度等の制限、通信路の占有等による他のプログラムへの影響の観点から、実処理を行うプロセッサ又はその近傍のプロセッサのユーザ空間やカーネル空間やファームウェア上に配置することが望ましい。ただし、実処理を行うプロセッサ又はその近傍のプロセッサの能力を軽減するためにはプロセッサ間通信によるコミュニケーションコストは増大するが、遠隔のプロセッサで処理するとしてもよい。
機器無依存API21は、追加する拡張機能部を想定してミドルウェア120に予め備えられることが望ましいが、機器依存API23や他の機器無依存アプリ130の改変を抑制する形で、必要に応じて追加又は削除されてもよい。
なお、本例では、ソフト化領域を、基本機能部132、管理・制御エージェント部133、拡張機能部、ミドルウェア120としたが、ソフト化領域は、サービスアダプテーション(暗号化、フラグメント処理、GEMフレーム化/XGEMフレーム化、PHYアダプテーションのFEC、スクランブル、同期ブロック生成/抽出、GTC(GPON Transmission Convergences)フレーム化、PHYフレーム化、SP変換、符号化方式も対象としてもよい。アーキテクチャのソフト化機能の実装例とハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112に対応する機能配備の例を説明する。機能配備は、例えば、ネットワーク機器又は外部のサーバにソフト化機能を備える。これは他の例でも同様である。
(アーキテクチャの第2例)
図2は、通信装置のアーキテクチャの第2例を示す図である。図2では、通信装置は、図1に示す通信装置のミドルウェア120の配下に機器依存アプリ部160を更に備えた構成である。アーキテクチャの第2例は、機器依存アプリ部160を備えること以外は、アーキテクチャの第1例と同様である。
図2では、通信装置は、準拠する機器依存部110の標準規格又は機器製造ベンダに依存するハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112を駆動するドライバ、ファームウェア等を実行するソフトウェア部と、機器依存部110のハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112やソフトウェア部の少なくとも一部を駆動する機器依存アプリ部160と、機器依存部110のハードウェア部、ハードウェア部、ソフトウェア部及び機器依存アプリ部160の違いを隠蔽するミドルウェア120と、機器に依存しない汎用の機器無依存アプリ130とを備える。
ミドルウェア120と機器依存アプリ部160とは、機器依存API23で接続される。機器依存アプリ部160と、機器依存部110のOAM部114、ソフトウェア部、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112とは、機器依存API24で接続される。機器依存アプリ部160と管理・制御エージェント部133とは、APIで接続される。
機器無依存アプリ130は、例えば、EMS140からの通信を受ける管理・制御エージェント部133と、基本機能部132と、拡張機能部とを備える。機器無依存アプリ130は、アーキテクチャの第1例と同様に、管理・制御エージェント部133と基本機能部132と拡張機能部とのうちいずれかを備えなくてもよい。機器無依存アプリ130は、管理・制御エージェント部133と基本機能部132と拡張機能部と以外の機能部を、更に備えてもよい。また、拡張機能部は、アーキテクチャの第1例と同様に、他の機能に影響を与えずに追加、削除、入替又は変更が可能であることが好ましい。
基本機能部132は、各拡張機能部の一部として含まれていてもよいし、ミドルウェア120の下位で代替されてもよい。拡張機能部が基本機能部132を含む場合や、ミドルウェア120の下位が基本機能部132を代替する場合や、それらの組み合わせである場合、機器無依存アプリ130は基本機能部132を含まなくてもよい。
また、基本機能部132の一部もミドルウェア120の下位の機器依存アプリ部160で代替してもよい。管理・制御エージェント部133は、予め定められた設定に従って自動設定する場合、EMS140との間で情報を入出力しなくてよい。更に、管理設定機能を管理・制御エージェント部133が備えず、他の機器無依存アプリ130や基本機能部132や機器依存部110が管理設定機能を備える場合、機器無依存アプリ130は、管理・制御エージェント部133を備えなくてもよい。
EMS140と機器無依存アプリ130とは、直接入出力してもよい。ミドルウェア120の下位が基本機能部132の全てを代替する場合、機器無依存アプリ130は、基本機能部132を備えなくてもよい。
図2に示す通信装置において、機器依存アプリ部160は、ミドルウェア120を介して情報を入出力してもよいし、管理・制御エージェント部133から情報を直接入出力してもよいし、両者のうちのいずれかとの間で情報を入出力してもよいし、EMS140と直接入出力してもよい。また、機器依存アプリ部160が、EMS140からの通信を受けずに、予め定められた設定に従って自動設定されており、ミドルウェア120を介してEMS140から管理及び制御情報を取得可能である場合、機器無依存アプリ130は、管理・制御エージェント部133を備えなくてもよい。
機器無依存アプリ130は、ミドルウェア120を介して少なくとも機器依存部110のハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112との間又はソフトウェア部との間で、情報を入出力する。機器無依存アプリ130は、必要に応じてミドルウェア120を介して、相互に入出力する。特に、機器無依存アプリ130は、EMS140との間で入出力された情報に応じて制御又は管理を実行する場合、EMS140からの通信を受ける管理・制御エージェント部133との間で、情報を入出力する。
NE管理・制御部115は、ミドルウェア120を介して管理・制御エージェント部133との間で、NE管理情報及び制御情報を入出力する。NE管理・制御部115は、ミドルウェア120を介さずに、EMS140との間で、NE管理情報及び制御情報を直接入出力してもよい。
機器依存アプリ部160は、管理・制御エージェント部133との間で、NE管理情報及び制御情報を入出力している。機器依存アプリ部160は、管理・制御エージェント部133を介さずに、EMS140との間で、情報を直接入出力してもよい。管理・制御エージェント部133は、EMS140、ミドルウェア120及び機器依存アプリ部160との間で、情報を入出力する。ミドルウェア120は、NE管理・制御部115との間で、NE管理情報及び制御情報を入出力する。
NE管理・制御部115は、ミドルウェア120を介さずに、EMS140との間で、NE管理情報及び制御情報を直接入出力してもよい。ミドルウェア120は、機器無依存アプリ130との間で、機器無依存API21を介して情報を入出力し、機器依存部110のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112との間で、機器依存API23を介して情報を入出力する。
ミドルウェア120は、図1に示すミドルウェア120と同様に、そのまま又は所定の形式で入力する。機器無依存API21は、後から追加する拡張機能部を想定して、予めミドルウェア120に備えることが望ましいが、必要に応じて、機器依存API23や他の機器無依存アプリ130の改変を抑制する形で追加又は削除してもよい。
(アーキテクチャの第3例)
図3は、通信装置のアーキテクチャの第3例を示す図である。図3では、図1に示すアーキテクチャの第1例で説明したミドルウェア120の代わりに、基本機能部132が、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と、拡張機能部との入出力を行う。その他の機器無依存アプリ130は、アーキテクチャの第1例と同様である。
アーキテクチャの第1例と比べて、第3例は、機器依存APIを備えるミドルウェア120を、準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの少なくともいずれかが異なる機器毎に作成する必要がない。これによって、アーキテクチャの第3例の通信装置は、機器間世代間でより多くの機能を汎用化して移植し易く、接続性の検証も容易で、機器の機能が堅牢となる効果がある。
アーキテクチャの第3例による通信装置は、機器依存部110と、機器無依存アプリ130とを備える。機器依存部110は、準拠する標準規格又は機器製造ベンダ等に依存するハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112を駆動するドライバ、ファームウェア等のソフトウェア部とを備える。ドライバ等は、機器依存部110の違いを隠蔽する。
機器無依存アプリ130は、拡張機能部と、基本機能部132とを備える。基本機能部132は、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器依存のソフトウェア部との違いを隠蔽するドライバを介して、機器無依存API27(移植用IF)により機器依存部110と接続する。機器無依存アプリ130は、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器依存のソフトウェア部との違いを隠蔽するドライバを介して、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器依存のソフトウェア部との間で、データを入出力する。
基本機能部132と拡張機能部とは、機器無依存API22(拡張用IF)を介して接続される。基本機能部132と機器依存部110とは、機器無依存API27を介して接続される。機器無依存アプリ130の内の基本機能部132が、ミドルウェア120の代わりに、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112や拡張機能部との間で、情報の入出力を行う。
機器無依存アプリ130は、必要に応じて基本機能部132を介して、相互に入出力する。機器無依存アプリ130の拡張機能部は、基本機能部132及び機器無依存API27を介して、情報を入出力する。基本機能部132は、機器無依存アプリ130と機器無依存API27を介して情報を入出力し、機器依存部110のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器無依存API27とを介して情報を入出力する。
基本機能部132は、図1に示すミドルウェア120と同様に、そのまま又は所定の形式で運用情報を入力する。例えば、他の機器無依存アプリ130であれば、基本機能部132は、入力する形式の機器無依存APIの形式にそれぞれに変換し、機器依存のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部であれば、入力する形式の機器無依存APIの形式にそれぞれに変換してから、又は終端して所定の処理を施してから運用情報を入力する。入力の際に、基本機能部132は、それぞれの入力先に不要な入力情報を削除し、不足の情報があれば、他の機器無依存APIや機器無依存APIを介して収集して補足することが望ましい。しかし、基本機能部132は、入力先への入力を、ブロードキャスト又はマルチキャストして、関連するアプリ等に同報することとしてもよい。
機器無依存アプリ130は、例えば、拡張機能部と、基本機能部132とを備える。機器無依存アプリ130は、拡張機能部と基本機能部132とのうち、いずれかを備えなくてもよい。機器無依存アプリ130は、拡張機能部と基本機能部132と以外の機能部を、更に備えてもよい。例えば、拡張機能部が不要である場合、機器無依存アプリ130は、拡張機能部を備えなくてよい。
拡張機能部は、他の機能に影響を与えることなく独立に追加又は削除可能であることが好ましい。例えば、サービス上の要求に合わせて、例えばマルチキャストサービス、省電力対応を拡張機能部とする場合、拡張機能部が必要になった場合に、適宜追加し、不要となった場合に適宜削除し、変更に応じて入替又は変更してもよい。
機器無依存API22は、後から追加する拡張機能部を想定して、基本機能部132に予め備えることが望ましいが、必要に応じて、機器無依存API22、機器無依存API27、他の機器無依存アプリ130の改変を抑制する形で、追加又は削除してもよい。
(アーキテクチャの第4例)
図4は、通信装置のアーキテクチャの第4例を示す図である。アーキテクチャの第4例とアーキテクチャの第3例との違いは、通信装置が、基本機能部132の配下に、機器依存アプリ部160を備える点である。このように、アーキテクチャの第4例の通信装置は、機器依存アプリ部160を備えることで、基本機能部132の構成を簡易化できる効果がある。
図4に示す通信装置は、機器依存部110と、機器無依存アプリ130とを備える。機器依存部110は、準拠する標準規格又は機器製造ベンダに依存するハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112を駆動するドライバ、ファームウェア等のソフトウェア部と、機器依存部110の少なくとも一部分を駆動する機器依存アプリ部160とを有する。機器無依存アプリ130は、移植用IFとハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器依存のソフトウェアとの違いを隠蔽するドライバを介して又は移植用IFと機器依存アプリ部160とを介して、機器に依存しない処理を実行する汎用の機器無依存アプリ130である。機器無依存アプリ130内の基本機能部132と、機器依存部110内の機器依存アプリ部160とは、機器無依存API27を介して接続される。機器依存アプリ部160と機器依存部110は、機器依存API24を介して接続される。
機器無依存アプリ130内の基本機能部132は、ミドルウェア120の代わりに、基本機能部132がハード、拡張機能部との入出力を行う。基本機能部132の中に、EMS140からの通信を受ける管理・制御エージェント部133相当を含んでいてもよいし、拡張機能部として管理・制御エージェント部133を備えてもよい。
基本機能部132は、機器無依存アプリ130と機器無依存API22(拡張用IF)を介して入出力し、機器依存部110のOAM部114、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部(PHY)111及びハードウェア部(MAC)112と機器無依存API27(移植用IF)と機器依存部110の差異を隠蔽する機器依存部110のドライバ又は機器依存アプリ部160と機器依存API24を介して入出力する。
基本機能部132は、図1に示すミドルウェア120と同様に、そのまま又は所定の形式で入力する。アーキテクチャの第3例と同様に、基本機能部132の中に、EMS140からの通信を受ける管理・制御エージェント部133相当を含んでいてもよいし、拡張機能部として管理・制御エージェント部133を備えてもよい。
機器無依存アプリ130は、例えば、拡張機能部と、基本機能部132とを備える。機器無依存アプリ130は、アーキテクチャの第3例と同様に、拡張機能部と基本機能部132とのいずれかを備えなくてもよい。機器無依存アプリ130は、アーキテクチャの第3例と同様に、拡張機能部と基本機能部132と以外の機能部を、更に備えてもよい。
拡張機能部は、アーキテクチャの第3例と同様に、互いに独立に他の機能に影響を与えずに、追加、削除、入替又は変更が可能であることが好ましい。基本機能部132の一部は、機器依存アプリ部160で代替してもよい。機器依存アプリ部160は、情報を基本機能部132から直接入出力しているが、そのまま又は所定の変換の後に、基本機能部132を介さずにEMS140との間で情報を入出力してもよい。
機器無依存API22は、図1に示すアーキテクチャの第1例と同様に、後から追加する拡張機能部を想定して、基本機能部132に予め備えることが望ましいが、機器無依存API22、機器無依存API27、他の機器無依存アプリ130、機器依存アプリ部160又は機器依存API24の改変を抑制する形で、必要に応じて追加又は削除してもよい。
(アーキテクチャの第5例)
図5の右上図は、アーキテクチャの第5例を示す図である。図5の右下図はアーキテクチャの第1~第4例に相当する。本例では、通信装置は、既存/市中品ハードウェアと外付ハードウェアからなる。例えば既存/市中品ハードウェアは機器に依存する非汎用の機器依存部であり、外付ハードウェア上にハードウェアやソフトウェアの違いを隠蔽するミドルウェアと、動作が機器に依存しない汎用の機器無依存アプリとを備える。したがって、同図のミドルウェア以下の機器依存部(ベンダ依存部)は、通信装置の機器が準拠する標準規格や機器の製造ベンダに依存する機能部である。また、機器無依存アプリ130は、通信装置の機器が準拠する標準規格や機器の製造ベンダに依存しない機能部である。
ミドルウェアと機器無依存アプリとは、機器に依存しない入出力IFである機器無依存APIを介して接続される。機器依存部の例えば、ソフトウェア部、OAM、ハードウェア部(PHY)及びハードウェア部(MAC)と、外付ハードウェア上のミドルウェアとは、機器に依存する入出力IFである機器依存API及び既存/市中品ハードウェアと外付ハードウェア間の機器間接続を介して接続される。
本アーキテクチャでは機器無依存アプリによる拡張機能部(独自機能部)の柔軟及び迅速な追加を容易にし、通信サービスをタイムリーに提供することができる。ここで、機器依存部は、図5に示す保守運用、アクセス制御、物理層処理、光モジュルであってもよく、機器自体の構成による。
例えば、主信号の優先処理や回線の利用効率を向上するDBA等の更新頻度が高い機能又は通信サービス差異化に寄与する機能を優先して、機器依存部又は機器無依存アプリとすることを決めてもよい。更に、共用化を図る機器の準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの少なくともいずれかに関して差異の隔たりが小さいものから、機器無依存アプリとしてもよい。
準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの少なくともいずれかに対しては最適でない場合でも、準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダの機能のいずれかを汎用化するために、機能を実行するための共通IFが用いられてもよい。共通IFの中には、機器依存部の準拠する標準規格、世代、方式、システム、機器種別、製造ベンダのいずれかにおいて使用されないIFやパラメータが含まれていてもよい。
ミドルウェアと、機器依存部のドライバと、機器依存アプリ部(ベンダ依存アプリ部)との少なくともいずれかに、IFやパラメータ等を機器依存部に対応するように変換する変換機能部や、不足するIFやパラメータ等に対応して自動設定する機能部を更に備えてもよい。
機器依存部は、ハードウェア部と、ソフトウェア部とを備える。ソフトウェア部は、機器依存のドライバ、ファームウェア、アプリケーション等を実行する。
機器依存部は、物理媒体に接続するPMD、MAC、データのシリアル化を行うPMA、データを符号化する部分であるPCS又はPHYの一部を備えなくてもよい。例えば、変復調信号処理、前方誤り訂正(FEC)、符復号処理、暗号化処理等の低位の信号処理を備えずに光関連の機能のみを備えてもよい。
機器無依存アプリは、例えば、EMSからデータを取得する管理・制御エージェント部と、拡張機能部と、基本機能部とである。以下、拡張機能部に共通する事項については、符号の一部を省略して、「拡張機能部」と表記する。EMSは、例えば、ネットワーク・エレメントを制御するコントローラである。なお、機器無依存アプリは、管理・制御エージェント部と拡張機能部と基本機能部とのうちいずれかを含まなくてもよい。
機器無依存アプリは、管理・制御エージェント部、拡張機能部及び基本機能部以外の構成を、更に含んでいてもよい。例えば、拡張機能部が不要である場合、機器無依存アプリは、拡張機能部を備えなくてもよい。また、機器無依存アプリは、1個以上の拡張機能部を含んでもよい。
拡張機能部は、他の機能に不要な影響を与えずに独立して追加、削除、入替又は変更が可能であることが好ましい。例えば、拡張機能部は、サービス上の要求に合わせて、例えばマルチキャストサービス、省電力対応を実行する拡張機能部が必要になった場合、適宜に追加、削除、入替又は変更されてもよい。
基本機能部は、拡張機能部の一部として機器無依存アプリに含まれてもよいし、ミドルウェアよりも下位の機能部によって代替されてもよい。拡張機能部が基本機能部を含む場合、機器無依存アプリは基本機能部を含まなくてもよい。ミドルウェアよりも下位の機能部が基本機能部を代替する場合、機器無依存アプリは基本機能部を含まなくてもよい。拡張機能部が基本機能部を含み、ミドルウェアよりも下位の機能部が基本機能部を代替する場合、機器無依存アプリは基本機能部を含まなくてもよい。
管理・制御エージェント部は、EMSからの通信を受けずに、予め定められた設定に従って自動設定する場合、EMSと入出力しなくてよい。更に、管理・制御エージェント部が管理設定機能を備えず、他の機器無依存アプリや基本機能部や機器依存部が管理設定機能を備える場合、機器無依存アプリは、管理・制御エージェント部を備えなくてもよい。
EMSと機器無依存アプリとは、情報を直接入出力してもよい。また、機器依存部は、NE管理・制御部と、NE管理・制御部のIFとを備えなくともよい。
基本機能部は、拡張機能部の一部として機器無依存アプリに含まれてもよいし、ミドルウェアの下位の機能部によって代替されてもよい。拡張機能部が基本機能部を含む場合や、ミドルウェアの下位の機能部が基本機能部を代替する場合や、それらの組み合わせである場合、機器無依存アプリは基本機能部を含まなくてもよい。また、基本機能部の一部は、ミドルウェアの下位の機能部の機器依存アプリ部によって代替されてもよい。
管理・制御エージェント部は、予め定められた設定に従って自動設定する場合、EMSとの間で情報を入出力しなくてよい。更に、管理設定機能を管理・制御エージェント部が備えず他の機器無依存アプリや基本機能部や機器依存部が管理設定機能を備える場合、機器無依存アプリは、管理・制御エージェント部を備えなくてもよい。EMSと機器無依存アプリとは、情報を直接入出力してもよい。
機器無依存アプリと機器依存部との入出力の例は以下である。例えば、DBAアプリ部及びプロテクションアプリ部は、TCレイヤのエンベデッドOAMエンジンと、相互に情報を入出力する。DWBAアプリ及びONU登録認証アプリ部は、TCレイヤのPLOAMエンジンと、相互に情報を入出力する。省電力アプリ部は、OMCI及びL2主信号処理機能部(L2機能部)と相互に情報を入出力する。MLDプロキシアプリ部は、L2機能部と相互に情報を入出力する。低速監視アプリ(OMCI)は、OMCIと相互に情報を入出力する。OMCI及びL2機能部は、XGEMフレーマ及び暗号化を動作させる。ここで、DWBAとDBAは、別体、一体又は組み合わせでもよい。例えば、管理・制御エージェント部は、保守運用機能のアプリ部であり、NE管理・制御部のためのNEコントローラ等であるEMSと、相互に情報を入出力する。
機器無依存アプリは、機器のベンダ、方式、機器種別、機器の世代、例えば、ITU-T G.989シリーズに準拠するTWDM-PONと、ITU-T G.987シリーズに準拠するXG-PONと、ITU-T G.984シリーズに準拠するG-PONと、ITU-T G.983シリーズに準拠するBPONとのいずれにもよらずに動作するアプリである。機器無依存アプリは、機器のベンダ、方式、機器種別、機器の世代、例えば、IEEE802.3avやIEEE1904.1等に準拠する10GE-PONとIEEE802.3ahに準拠するGE-PON等の差異の少なくともいずれかに依らずに動作するアプリである。
拡張機能部のアプリとして、機器無依存APIを介して、一部のベンダ、方式、種別、世代に備える機能を駆動するためのアプリや、一部のベンダ、方式、種別、世代の装置のみに備える機能を駆動するアプリを含んでいてもよい。
管理・制御エージェント部は、EMS及びミドルウェアと入出力する。ミドルウェアは、NE管理・制御部との間で、NE管理情報及び制御情報を入出力する。NE管理・制御部は、ミドルウェアを介さずに、NE管理情報及び制御情報をEMSと直接送受信してもよいし、管理・制御エージェント部を介して、NE管理情報及び制御情報を送受信してもよい。
ミドルウェアは、機器無依存アプリと機器無依存APIを介して情報を入出力する。ミドルウェアは、機器依存APIを介して、機器依存部のOAM部、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部又はハードウェア部と情報を入出力する。ミドルウェアは、入力した情報を、そのまま又は所定の形式で出力する。例えば、ミドルウェアは、出力先が機器無依存アプリの各部であれば、機器無依存APIの各部の入力形式に情報を変換する。出力先が機器依存部のOAM部、ドライバ、ファームウェア、ハードウェア部又はハードウェア部であれば、ミドルウェアは、それぞれに入力する形式の機器依存APIの形式に変換してから、又は終端して所定の処理を施してから情報を出力先に送信する。
ミドルウェアは、入力の際に、それぞれの入力先に不要な入力情報は削除し、不足の情報があれば、他の機器無依存APIや機器依存APIを介して収集して補足することが望ましい。また、ミドルウェアへの入力の際に、ブロードキャスト又はマルチキャストして、関連するアプリ等に同報することとしてもよい。
ミドルウェアや機器依存部は単一で例示したが、それぞれ複数から構成されていてもよい。機器依存部のハードウェアに複数のプロセッサが含まれる場合、ミドルウェアはプロセッサやハードウェアをまたいでプロセッサ間通信等を用いて入出力してもよい。機器無依存アプリ間や機器無依存アプリをDLLのような実行プログラムとして、単一のプロセッサ上のユーザ空間上に配置してもよいし、複数のプロセッサ上のユーザ空間上に配置してもよい。
また、機器無依存アプリは、API等の入出力IFを確保した上でカーネル空間に配置してもよいし、独立にファームウェア等に入替可能なIFを有するミドルウェアとともに配置してもよいし、ファームウェア等に組み込んでコンパイルし直してもよい。機器無依存アプリ毎にユーザ空間やカーネル空間を任意の組み合わせとしてもよい。
同一の機能に対応する機器無依存アプリを、ユーザ空間とカーネル空間の両方で実装可能としてもよい。この場合、例えば、切り替えていずれかを選択してもよいし、両方協働して処理してもよいし、一方のみで実処理を行うとしてもよい。機器依存部のソフトウェアも同様である。
望ましくは、主信号処理やDBA処理や低レイヤの信号処理のように高速処理が必要であるほど、拡張性・入替の即時性とトレードオフはあるが、オーバーヘッドが少なく高速な処理が期待されるカーネル空間やファームウェアに組み込むことが望ましい。機器依存アプリ部を配置するプロセッサもプロセッサ間通信によるバスや速度等の制限、通信路の占有等による他のプログラムへの影響の観点から、実処理を行うプロセッサ又はその近傍のプロセッサのユーザ空間やカーネル空間やファームウェア上に配置することが望ましい。ただし、実処理を行うプロセッサ又はその近傍のプロセッサの能力を軽減するためにはプロセッサ間通信によるコミュニケーションコストは増大するが、遠隔のプロセッサで処理するとしてもよい。
機器無依存APIは、追加する拡張機能部を想定してミドルウェアに予め備えられることが望ましいが、機器依存APIや他の機器無依存アプリの改変を抑制する形で、必要に応じて追加又は削除されてもよい。
(アーキテクチャの第6例)
アーキテクチャの第6例は、機器依存部として準拠する標準規格又は機器製造ベンダに依存するハードウェア部(PHY)及びハードウェア部(MAC)と、ハードウェア部(PHY)及びハードウェア部(MAC)を駆動するドライバ・ファームウェア等のソフトウェア部と、機器依存部の少なくとも一部分を駆動する機器依存アプリ部とを備える。
機器依存アプリ部及び機器依存部は、機器依存APIを介して接続される。機器依存アプリ部の中に、EMSからの通信を受ける管理・制御エージェント部相当を含んでいてもよい。機器依存APIは、機器依存アプリ部及び機器依存APIの改変を抑制する形で、必要に応じて追加又は削除されてもよい。
なお、通信装置のアーキテクチャの第1例~第6例に示す通信装置の構成は、TWDM-PONのようなITU-T勧告準拠のPONのOLTを前提に記載しているが、ONUであってもよく、TWDM-PON以外のITU-T勧告準拠のPONのOLT又はONUのいずれかであってもよいし、GE-PON、10GE-PON等のIEEE規格準拠のPONであってもよく、TCレイヤ又はPMDレイヤは対応する層に読み替えれば同様である。
以下、TWDM-PONが、PONマルチキャスト機能と、省電力制御機能と、周波数・時刻同期機能と、プロテクション機能と、保守運用機能と、L2主信号処理機能と、PONアクセス制御機能と、PON主信号処理機能とを主に有する場合を例に説明する。以下、PONマルチキャスト機能と、省電力制御機能と、周波数・時刻同期機能と、プロテクション機能と、保守運用機能と、L2主信号処理機能と、PONアクセス制御機能と、PON主信号処理機能とを、「主要8機能」という。
図6は、通信装置及び外部サーバ16の構成の例を示す図である。通信システムは、通信装置と、外部サーバ16とを備える。通信装置は、送受信部11(TRx)と、スイッチ部12(SW)と、スイッチ部13(SW)と、制御部14と、プロキシ部15との少なくとも一部を備える。なお、通信装置は、外部サーバ16を備え得る。
図6では、異なる波長(λA~λN)の光信号を送受信(通信)する送受信部11が同一のスイッチ部12に接続されている構成を示すが、実施形態1-1はこれに限定されない。例えば、異なる波長(λA~λN)の光信号を送受信する送受信部11が同一のスイッチ部12に接続されている構成に加えて、同一の波長の光信号を送受信する送受信部11が同一のスイッチ部12に接続されていてもよいし、異なる波長(λA~λN)の光信号を送受信する送受信部11の内で少なくとも一部の波長の送受信部11が複数同一のスイッチ部12に接続されていてもよいし、送受信部11の内の一部又は全てが送信のみ又は受信のみ行う送受信部11であってもよい。
OLTなどの通信装置は、送受信部11から制御部14を備えていてもよいし、これらに加えて外部サーバ16を更に、備えてもよい。また、OSUは、送受信部11でもよいし、これに加えてスイッチ部12(SW)又はスイッチ部13(SW)を備えてもよい。
通信システム構成(1-1)の通信システムは、送受信部11(TRx)と、スイッチ部12(SW)と、スイッチ部13(SW)と、制御部14と、プロキシ部15と、外部サーバ16とを備える(図6)。
通信装置がOLTである場合、OLTは、送受信部11(TRx)と、スイッチ部12(SW)と、スイッチ部13(SW)と、制御部14とから構成してもよいし、送受信部11(TRx)と、スイッチ部12(SW)と、スイッチ部13(SW)と、制御部14と、外部サーバ16とから構成してもよい。OSUは、送受信部11(TRx)とから構成してもよいし、送受信部11(TRx)と、スイッチ部12(SW)とから構成してもよいし、送受信部11(TRx)と、スイッチ部13(SW)とから構成してもよい。
異なる波長(λA~λN)の光信号を送受信する送受信部11(TRx)がスイッチ部12に接続されている。送受信部11(TRx)は、自律制御を行い、又は、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素から制御され、又は、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を介して転送された指示で制御される。送受信部11(TRx)は、ODN(Optical Distribution Network)若しくはスイッチ部12(SW)のトラフィックの一部又はその全てに、所定の手順に従って、VLAN(Virtual Local Area Network)、優先、廃棄優先若しくは宛先等の少なくとも一部又はその組み合わせのタグの追加、削除、付替をして、又は、タグの変更無で、集約、分配、振分、複製、折返若しくは透過の少なくとも一つ又はその組み合わせの処理を行う。
なお、上りトラフィックに関しても集約されるとは限らない。スイッチ部12(SW)は通信システム構成(1-1)の構成では波長毎の振分が主であるが、集約、分配、複製、折返、透過、VID(Virtual LAN Identifier)や優先廃棄を表すタグ等のタグ付加又はタグ付替を行ってもよい。後述する通信システム構成(1-2)の構成では、上りトラフィックは集約が主であるが、分配、振分、複製、折返、透過、タグ付加又はタグ付替を行ってもよい。下りトラフィックも集約、分配、振分、複製、折返、透過、タグ付加又はタグ付替のいずれかを行ってもよく、少なくとも一部の組み合わせを行ってもよい。そのいずれとするかはサービスポリシーに応じて決定する。これは以降の通信システム構成でも同様である。
スイッチ部12(SW)は、スイッチ部13(SW)に接続される。スイッチ部12(SW)は、自律制御を行い、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部13(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素から制御され、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部13(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を介して転送された指示で制御される。スイッチ部12(SW)は、送受信部11(TRx)若しくはスイッチ部13(SW)のトラフィックの一部又はその全てに、所定の手順に従って、VLAN、優先、廃棄優先若しくは宛先等の少なくとも一部又はその組み合わせのタグの追加、削除、付替をして、又は、タグの変更無で、集約、分配、振分、複製、折返、透過若しくはタグ付加又はタグ付替の少なくとも一部又はその組み合わせの処理を行う。これは以降の通信システム構成でも同様である。
なお、スイッチ部12(SW)は、制御されるとは限らない。送受信部11からプロキシ部15の少なくとも一つが制御される場合と、制御されずに送受信部11からプロキシ部15の少なくとも一つに制御情報が転送される場合とがある。転送元としては例えばプロキシ部15又は外部サーバ16がある。また、送受信部11からプロキシ部15が自律で動く場合もある。これは以降の通信システム構成でも同様である。
スイッチ部13(SW)は、プロキシ部15に直接、又は集線SW等を介して接続される。この集線SWは、複数のOLTから若しくはOLTへのトラフィックに集約、分配、振分、複製、折返若しくは透過の少なくとも一部を行う。スイッチ部13(SW)は、自律制御を行い、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素から制御され、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を介して転送された指示で制御される。スイッチ部13(SW)は、スイッチ部12(SW)若しくはプロキシ部15のトラフィックの一部又はその全てに、所定の手順に従って、VLAN、優先、廃棄優先若しくは宛先等の少なくとも一部又はその組み合わせのタグの追加、削除、付替をして、若しくは、タグの変更無で、集約、分配、振分、複製、折返若しくは透過の少なくとも一部又はその組み合わせの処理を行う。
制御部14は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、プロキシ部15又は外部サーバ16又は外部のオペレーションシステム(不図示)、コントローラ(不図示)若しくは外部の装置(不図示)と接続される。制御部14は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を制御し、又は送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を介して、指示を転送する。
図6に示すプロキシ部15は、OLTから若しくはOLTへのデータ経路上に設置してもよい。ただし、間に他の装置(例えば、複数のOLTから若しくはOLTへのトラフィックに集約/分配する集線SW等)が介在する場合があるので、直接接続されるとは限らない。制御の流れとしては、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14、外部サーバ16のいずれに、プロキシ部15があってもよい。
プロキシ部15は、上位側の装置(不図示)に直接、又は集線SW等を介して接続される。この集線SWは、複数のOLTから若しくはOLTへのトラフィックに集約、分配、振分、複製、折返若しくは透過の少なくとも一部を行う。プロキシ部15は、自律制御を行い、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14若しくは外部サーバ16等の他の構成要素から制御され、又は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14若しくは外部サーバ16等の他の構成要素を介して転送された指示で制御される。プロキシ部15は、スイッチ部13(SW)若しくは上位側の装置(不図示)のトラフィックの一部又はその全てに、所定の手順に従って、VLAN、優先、廃棄優先若しくは宛先等の少なくとも一部又はその組み合わせのタグの追加、削除、付替をして、若しくはタグの変更無で、集約、分配、振分、複製、折返若しくは透過の少なくとも一部又はその組み合わせの処理を行う。
外部サーバ16は、送受信部11(TRx)又はスイッチ部12(SW)又はスイッチ部13(SW)又は制御部14又はプロキシ部15又は外部のオペレーションシステム(不図示)又はコントローラ(不図示)若しくは外部の装置(不図示)と接続される。外部サーバ16は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)若しくは制御部14若しくはプロキシ部15等の他の構成要素を制御し、又は送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)若しくは制御部14若しくはプロキシ部15等の他の構成要素を介して指示を転送する。
送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、制御部14、プロキシ部15若しくは外部サーバ16は、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素のトラフィックの一部又はその全てそれ自体又はその複写を受けて、受けたトラフィックの一部、その全て自体、受けたトラフィックの一部、全てを書き換えたトラフィック又は受けたトラフィックに対する応答を、送受信部11(TRx)、スイッチ部12(SW)、スイッチ部13(SW)、プロキシ部15若しくは外部サーバ16等の他の構成要素、外部のオペレーションシステム(不図示)、コントローラ(不図示)又は外部の装置(不図示)に送信してもよい。
なお、要素は適宜含まなくてもよいし、含まない要素とのやりとりは例えば、スキップしてその先の要素とやりとりする。同士をハブ遺体相手同士で通信してもよい。
通信システム構成(1-2)の通信システムでは、通信システム構成(1-1)の構成に対して更に、異なる波長の代わりに同一の波長の光信号を送受信する送受信部11(TRx)(λA~λA)、送受信部11(TRx)(λB~λB)、…、送受信部11(TRx)(λN~λN)が、スイッチ部12にそれぞれ接続されている。更に、異なる波長の送受信部11の内の少なくとも一部の波長の送受信部11がスイッチ部12に複数接続されていてもよい。他は同様である。
図7に係る光アクセスシステムでは、ITU-T G.989シリーズに準拠する。図7において、コントローラと外部装置はOLTに含まれないが、FASAアプリケーションAPIとの通信を例示するために記載する。論理モデルは、FASAアプリケーションと、FASAアプリケーションにFASAアプリケーションAPIを提供するFASA基盤とから構成される。FASA基盤はFASAアプリケーション用ミドルウェアを含む。FASAアプリケーションAPI用ミドルウェアは、FASA基盤を構成するハードウェアやソフトウェアのベンダや方式の違いを吸収する。FASAアプリケーションAPI用ミドルウェア上にベンダや方式に依存しないFASAアプリケーションAPIセットを規定し、FASAアプリケーションの入替により、サービス毎あるいは通信事業者毎に必要な機能を実現する。FASAアプリケーション間の通信やコントローラ等による設定管理はFASAアプリケーションAPI用ミドルウェアを介して行う。なお、FASAアプリケーションAPI用ミドルウェアを介さないこともありうる。FASAアプリケーションAPIセットは、FASAアプリケーションで利用する共通のAPI群であり、FASAアプリケーション毎に必要なAPIをAPIセットから選択して利用する。
以下に示す接続関係は例であり、間に介在する接続は介在しない接続であってもよいし、複数の接続関係の一部のみ接続していてもよく、それ以外の接続であってもよい。これは他の説明も同様である。これは他の説明も同様である。NEコントローラとして機能するEMSは、NE-OpS等のOLTの設定管理システムであり、ミドルウェアを介して、IF変換アプリを介して設定管理アプリケーション(例えば、低速監視アプリ(EMS-IF)及び設定・管理アプリ)が配置されている。IF変換アプリは、NEコントローラ等のEMSからOLT等のNetwork Entityに対する制御IFであるSBI(South Band Interface)のコマンドを変換するSBIアプリに相当する。ここでIF変換アプリがIF変換するとしているが低速監視アプリ(EMS-IF)及び設定・管理アプリにて、IF変換を行う又はIF変換を行う必要のないAPIを備えれば、IF変換アプリは備えなくともよい。L2(レイヤ2)機能と接続された低速監視アプリ(EMS-IF)と設定・管理アプリはミドルウェアを介して、EMSやNE管理等を行うNE制御・管理と接続されている。低速監視アプリ(OMCI)、MLDプロキシアプリ(マルチキャストアプリ)及び省電力アプリは、ミドルウェアを介してそれぞれL2機能と接続されている。
プロテクションアプリは、ミドルウェアを介してPLOAM EngineとEmbedded OAM Engineと接続されている。省電力アプリは、ミドルウェアを介してOMCIとPLOAM Engineと接続されている。ONU登録認証アプリ及びDWBAアプリはミドルウェアを介してPLOAM Engineと接続され、DBAアプリはミドルウェアを介してEmbedded OAM Engineと接続されている。省電力アプリは、ミドルウェアを介してプロテクションアプリとONU登録認証アプリとDWBAアプリとDBAアプリ間でそれぞれ動作させてもよい。外部の装置からの入力はミドルウェアを介してDBAアプリに接続している。なおこれらの接続は、例であり、外部の装置からの入力をDBAアプリ以外の他のアプリ例えばプロテクションアプリやDWBAアプリに接続してもよい。また外部の装置からの入力をミドルウェア経由でIF変換アプリを介してIF変換したり、ミドルウェア経由で設定・管理アプリを介してDBAアプリ等に接続したりしてもよい。
図8は、通信装置内の機能部間の信号/情報の流れを示す図である。同図に示す通信装置は、PON主信号処理機能部300と、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330(PLOAM処理、OMCI処理)と、L2主信号処理機能部340と、PONマルチキャスト機能部350と、省電力制御機能部360と、周波数・時刻同期機能部370と、プロテクション機能部380とを備える。
PON主信号処理機能部300は、PON主信号処理機能を有する。PON主信号処理機能は、ONUとの間で送受信を行う主信号を処理する機能群であり、PONフレームの生成分離や前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)等を含む。PONアクセス制御機能部320は、PONアクセス制御機能を有する。PONアクセス制御機能は、前述の主信号送受信を行うための制御機能群であり、動的帯域割当やONUの登録認証等を含む。
保守運用機能部330(PLOAM処理、OMCI処理)は、保守運用機能を有する。保守運用機能は、アクセス装置によってサービスを円滑に保守運用するための機能群であり、ONUやOLT(OSU及びスイッチ)の装置設定を実施する機能や、ソフトウェアの更新、装置やサービスの管理、各種機能が正常に動作しているかを監視する機能、異常発生時に能動的に警報を発出する機能、異常発生時の範囲や原因を調査するための試験機能等を含む。また、保守運用機能は、多数のアクセス装置を管理する保守運用システムと接続され、リモートからも円滑な保守運用を実現する。
L2主信号処理機能部340は、L2主信号処理機能を有する。L2主信号処理機能は、PON側ポートとSNI側ポートとの間で主信号を転送し、処理する機能群であり、MACアドレス学習やVLAN制御、優先制御やトラフィックモニタ等の機能を含む。PONマルチキャスト機能部350は、PONマルチキャスト機能を有する。PONマルチキャスト機能は、SNI側から受信したマルチキャストストリームを適切なユーザに転送する機能群であり、マルチキャストストリームの識別や振分し、ONUのフィルタ設定を実施する機能を含む。
省電力制御機能部360は、省電力制御機能を有する。省電力制御機能は、ONUやOLTの電力消費を削減するための機能群であり、標準化で規定されている省電力化機能に加え、トラフィックモニタとの連携によってサービスへの影響を最小限に抑えながら、最大限の効果を得るための機能を含む。周波数・時刻同期機能部370は、周波数・時刻同期機能を有する。周波数/時刻同期機能は、ONU配下の装置に正確な周波数同期や時刻同期を提供するための機能群であり、自身のリアルタイムクロックを上位装置に従属同期させる機能や、PONフレームを用いてONUに時刻情報を通知する機能を含む。
プロテクション機能部380は、プロテクション機能を有する。プロテクション機能は、スイッチ間やOSU間等、複数のハードウェアで冗長をとった構成において、障害検知時に現用系から予備系への切替や引継を実施してサービスを継続するための機能群であり、切替トリガの検出や切替処理の実施といった機能を含む。また、プロテクション機能は障害検知時や手動での切替時に、サービスを全面停止せず縮退運転で動作させ続けるための機能を提供する。PMD部310は、主要8機能以外の機能を有する。
PON主信号処理機能部300は、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330(PLOAM処理、OMCI処理)と、L2主信号処理機能部340とに接続されていてもよい。PONマルチキャスト機能部350は、PON主信号処理機能部300と、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330と、L2主信号処理機能部340とからなる群に接続していてもよい。省電力制御機能部360は、PON主信号処理機能部300と、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330と、L2主信号処理機能部340とからなる群に接続していてもよい。周波数・時刻同期機能部370は、PON主信号処理機能部300と、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330と、L2主信号処理機能部340とからなる群に接続していてもよい。プロテクション機能部380は、PON主信号処理機能部300と、PMD部310と、PONアクセス制御機能部320と、保守運用機能部330と、L2主信号処理機能部340とからなる群に接続していてもよい。
図9は、PON主信号処理機能部300が有する機能構成の例を示す図である。PON主信号処理機能部300は、上り信号の処理順(下り信号の処理は逆方向)に、PHYアダプテーションと、フレーム化と、サービスアダプテーションとを、PON主信号処理機能を構成する処理として備えていてもよい。これらの処理は、基本処理から構成されてもよい。基本処理は、同期ブロック生成/抽出と、スクランブル/デスクランブルと、FECデコード/エンコードと、フレーム生成/分離と、GEM(G-PON Encapsulation Method)カプセル化と、フラグメント処理と、暗号化とである。
PHYアダプテーションは、同期ブロック抽出と、デスクランブルと、FECデコーディングとを、上り信号の処理順に備えていてもよい。PHYアダプテーションは、FECエンコーディングと、スクランブルと、同期ブロック生成とを、下り信号処理の順番で備えていてもよい。
PON主信号処理機能部300は、PHYアダプテーション、フレーム化又はサービスアダプテーションの処理を備えずに、同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。PHYアダプテーション、フレーム化又はサービスアダプテーションの処理は、順番が入れ替わっていてもよい。PHYアダプテーションは、例えば、FEC処理をPHYアダプテーション以外に備えてもよい。
PON主信号処理機能部300の主要機能では、10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λの処理をそれぞれ波長ごとに処理する場合、それぞれ10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λ以上のストリーム処理が複数波長を処理するなら、複数波長分が求められる。
図10は、PONアクセス制御機能部320が有する機能構成の例を示す図である。PONアクセス制御機能部320が有するPONアクセス制御機能を構成する処理として、ONU登録又は認証、DBA、及び、λ設定切替(DWA)を有する。これらの処理は、基本処理から構成されてもよい。例えば、ONU登録又は認証は、初期処理を構成するレンジング、認証削除、登録、起動停止、DBAは帯域要求受信、トラフィック測定、履歴保持、割当計算、割当処理、設定切替計算、設定切替処理、設定切替状況把握の全て又はそのいくつか、λ設定切替は、帯域要求受信、トラフィック測定、履歴保持、割当計算、割当処理、設定切替計算、設定切替処理、設定切替状況把握の全て又はそのいくつかから構成されてもよい。ONU登録又は認証、DBA、λ設定切替(DWA)は備えずに同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
PONアクセス制御機能部320の主要機能では、ONU高速起動、DBA周期内でのBWMap、無瞬断λ設定切替等が必要に応じて求められる。機能分担の例として、登録又は認証としては、タイムクリティカルなレンジング処理を機器依存部、その後の認証や鍵交換をアプリとしてもよい。DBA・λ設定切替では、単純な繰り返し処理を機器依存部、理想状態への反映をアプリとしてもよい。
図11は、L2主信号処理機能部340が有する機能構成の例を示す図である。L2主信号処理機能部340が有するL2主信号処理機能を構成する処理として、MAC学習、VLAN制御、パス制御、帯域制御、優先制御、遅延制御、Copyを有する。これらの処理は基本処理であるアドレス管理、Classifier(クラシファイア、分類部)、Modifier(モディファイア、変更部)、Policer/Shaper(ポリサー/シェイパ)、Cross Connect(クロス・コネクト)、Queue(キュー)、Scheduler(スケジューラ)、Copy(コピー)、トラフィックモニタから構成されてもよい。MAC学習、VLAN制御、パス制御、帯域制御、優先制御、遅延制御、Copyは備えずに同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
L2主信号処理機能部340の主要機能では、10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λの処理をそれぞれ波長ごとに処理する場合、それぞれ10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λ以上のストリーム処理が、複数波長を処理するなら複数波長分が求められる。
図12は、保守運用機能部330が有する機能構成の第1例を示す図である。保守運用機能部330が有する保守運用機能を構成する処理として、ONU、OSU、OLT又はSWの装置設定(手動、一括、自動、オペレーション契機)、設定バックアップ、FW更新、装置制御(リセット)、冗長構成対応を有する。これらの処理は、基本処理であるCLI-IF、装置管理IF、オペレーションIF、汎用Config(コンフィグ)-IF(NETCONF、SNMPなど)、テーブル管理から構成されてもよい。装置設定、設定バックアップ、FW更新、装置制御、冗長構成対応は備えずに同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
保守運用機能部330の主要機能では、指示を受けてからACK送信まで100ミリ秒以内、指示を受けてから反映完了通知送信まで200ミリ秒以内(ただし、データ転送を含む設定バックアップとFW更新は規模(サイズ・ユーザ数)に応じて規定。)等の規定に従うことが求められる。機能分担の例としては、ハードのConfigを除きアプリとし、ソフトや設定データはONUやOLTで持たずに図6の外部サーバ16上のアプリとすることもできる。コマンドの統一とシーケンスの定義をすることで実現することもできる。
図13は、保守運用機能部330が有する機能の構成の第2例を示す図である。保守運用機能部330が有する機能を構成する処理として、装置の状態監視(CPU/メモリ/電源/切替)、トラフィック監視、警報監視(ONU異常、OLT異常)、試験(ループバック)を有する。これらの処理は基本処理である警報通知、ログ記録、L3パケット生成/処理、テーブル管理から構成されてもよい。装置の状態監視、トラフィック監視、警報監視、試験は同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
保守運用機能部330の主要機能では、レイテンシが100ミリ秒以内等の規定に従うことが求められる。機能分担の例として、通知/表示のIFのみアプリとし、モニタが必要な項目(CPU負荷、メモリ利用量、電源状態、消費電力、イーサネット(登録商標)のリンク状態など)は機器依存部であり、機器依存部からの通知読み出し、通知のネットワーク(NW)送信、ファイルへの書き込みなどのIFをきるアプリによる処理とすることもできる。
図14は、保守運用機能部330が有する機能構成の第3例を示す図である。保守運用機能部330が有する保守運用機能を構成する処理として、高速を要する監視・制御の入出力(スリープ指示/返答、λ設定切替指示/返答など)を有する。本処理の手段として、物理層OAM(PLOAM:Physical Layer OAM)メッセージ、及び、ヘッダ内のビット表示(Embedded OAM)を利用する。これらの処理は基本処理であるPLOAM処理、Embedded OAM処理、省電力制御機能部360との通信、プロテクション機能部380との通信、PONアクセス制御機能部320との通信から構成されてもよい。高速を要する監視・制御の入出力は同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。保守運用機能部330の主要機能では、PLOAM処理を750マイクロ秒以内とする等の規定に従うことが求められる。
図15は、PONマルチキャスト機能部350が有する機能構成の例を示す図である。PONマルチキャスト機能部350が有するPONマルチキャスト機能を構成する処理として、マルチキャストストリームの識別又は振り分け、MLDプロキシ/スヌーピング、ONUフィルタ設定、波長間設定移行を有する。これらの処理は基本処理であるL2識別・振り分け、L3パケット処理(IPv6 Parseを備えるのが望ましい)、L3パケット生成、テーブル管理、OMCI機能との通信から構成されてもよい。マルチキャストストリームの識別又は振り分け、MLDプロキシ/スヌーピング、ONUフィルタ設定、波長間設定移行は同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
PONマルチキャスト機能部350の主要機能では、識別/振り分けを10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λの処理をそれぞれ波長毎に処理する場合、それぞれ10Gbit/s/λと2.5Gbit/s/λ以上のストリーム処理が、複数波長を処理するなら複数波長分が求められる。さらに、PONマルチキャスト機能部350の主要機能では、パケット処理としてザッピング性能(Zapping性能)(JOINレイテンシ)が、平均1.5秒以内等の規定に従うことが求められる。
機能分担の例としては、マルチキャスト(MC)ストリームの識別・振分は高速な処理能力を持つCPU等であればソフト処理可だが、ハード+configが望ましい。その他、上りに対するアプリ系やONU設定は頻度や遅延制約が緩いためアプリによる処理とするである。
図16は、省電力制御機能部360が有する機能構成の例を示す図である。省電力制御機能部360が有する機能を構成する処理として、スリープ用プロキシ/トラフィックモニタ、ONU波長設定、波長間設定移行を有する。これらの処理は基本処理であるL3パケット処理(IPv6 Parseを備えるのが望ましい)、L3パケット生成、テーブル管理、OSU省電力ステートダイアグラム(SD:State Diagram)、OMCI機能との通信から構成されてもよい。スリープ用プロキシ/トラフィックモニタ、ONU波長設定、波長間設定移行は同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
本主要機能では、送受信立ち上がり時間(受信器/送信器)を10ミリ秒/5ミリ秒、立ち上がり時間(LC/OSU/OLT)を100ミリ秒/1秒/10秒等の規定に従うことが求められる。
機能分担の例として、パワーセーブ(PS:Power Save)アプリや、信号によってはプロキシ処理もアプリによる処理とすることもできる。省電力制御状態遷移管理(ドライバ部)は速度が求められるがアプリによる処理とすることもできる。トラフィックモニタはコンフィグ(config)のみアプリによる処理とすることもできる。
図17は、周波数・時刻同期機能部370が有する機能構成の例を示す図である。OLTは、SyncE(Synchronous Ethernet(登録商標))(周波数同期用)及びIEEE 1588v2(時刻同期)により、自身のリアルタイムクロック(RTC)を上位装置に従属同期させる。更に、OMCIを利用して、PONのスーパーフレームカウンタ(SFC)と絶対時刻(ToD:Time of Day)情報の対応をONUに通知する。これらの処理は基本処理であるリアルタイムクロックの保持等から構成されてもよい。同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
本主要機能では、周波数同期精度+/-50ppb(LTE FDD、同TDD)、時刻同期精度+/-1~1.5マイクロ秒(LTE TDD、スモールセル)、+/-1マイクロ秒(G.987.3)等の規定に従うことが求められる。機能分担の例としては、リアルタイムクロック自体は機器依存部であり、上位装置への時刻合わせ計算はアプリによる処理とすることもできる(精度により機器依存部とすることもできる)。
図18は、プロテクション機能部380が有するプロテクション機能を構成する処理として、冗長切替(CT、SW、NNI、CONT、PON(Type A、B、C))を備える。これらの処理は基本処理である冗長パス設定、 切替トリガ検出、切替通知送受信、切替処理等から構成されてもよい。同等の処理を基本処理の組み合わせで実現してもよい。また、順番が入れ替わっていてもよい。
本主要機能では、強制切替は50ミリ秒以下等の規定に従うことが求められる。機能分担の例としては、故障検出等のハードの切替トリガ検出と切替処理を除きアプリによる処理とすることもできる。冗長パスを予め設定せずに、切替トリガ検出時にEMS側へ(から)指示する場合は機器依存、等である。
なお、主要8機能は必要に応じて備えればよく、例えばPON主信号処理機能、PONアクセス制御機能、L2主信号処理機能、保守運用機能のみを備えてもよいし、それ以外の機能を備えてもよい。また、各機能のソフト化可否の評価は、2018年に想定されるOLTの処理能力かつ、ソフトスイッチの適用は想定していない前提での一例である。想定する処理能力やソフトスイッチの適用を想定して適宜変更してもよい。ソフト化可の機能であっても、ソフト化しなくてもよい。各機能の内部の構成は同様の機能を実現できれば他の構成であってもよい。
主要8機能に含まれるアルゴリズムを主なソフト化領域とする。ソフト化領域とした機能を機器無依存API21上の機器無依存アプリ130とする。例えば、差異化サービスに資するONU登録又は認証機能、DWBA機能、設定・管理・監視制御機能及び省電力制御機能におけるアルゴリズムは機器無依存アプリ130における拡張機能部として扱われる。MLDプロキシアプリはマルチキャスト機能を含む。
拡張機能部は、アプリの内、機能の更新頻度や独自仕様等の実現等の重要度に応じて拡張機能部とする。更新頻度が低いか独自仕様等の実現の要求の低いものは基本機能部132や機器無依存アプリ130以外のミドルウェアや機器依存ソフトウェアやハードウェア部及びハードウェア部とすることが好ましい。特に、ソフトウェアの処理能力からくる制限がある機能は、ハードウェア部及びハードウェア部のままとすることが好ましい。例えば、主信号の優先処理や回線の利用効率を向上するDBA等の更改頻度が高いかサービス差異化に寄与する機能や、オペレータの業務フローに密接にかかわり合いオペレータ毎の独自仕様が要求される管理制御機能から拡張機能部とする。
情報処理部は、これらのソフト化機能に限らず、それ以外のソフト化機能を備えていてもよい。ハードウェア部及びハードウェア部は、送受信部、OSU、スイッチ、制御部、情報処理部に限らない。例えば、情報処理部は、送受信部、OSU、スイッチ、制御部に含まれていてもよい。また図6に示すように、スイッチのNNI(Network-Network Interface)側に、スイッチに入出力する信号を処理するプロキシ部又は外部サーバを備えていてもよい。外部サーバは、複数の装置を備えるデータセンタ等のいわゆるクラウドと呼ばれる情報処理機能であってもよい。
各機能は、処理能力や処理遅延の要求に応じて適宜配置してもよい。また、OSUにスイッチ部12又はスイッチ部13を備えていてもよいし、スイッチとは別途スイッチ(スイッチ部13を備える場合のスイッチ部12)を備えていてもよい。スイッチの機能はスイッチ部12とスイッチ部13で重複せずにスイッチの処理能力等に従って適宜分担することが望ましいが、重複してもよい。
ソフト化機能を配備する箇所は、情報処理部に限らず、複数の演算処理可能な箇所に配置してもよい。例えば、ソフト化機能を配備する箇所は、送受信部、OSUのスイッチ、OSUのスイッチ以外、OLTの制御部、OLTのスイッチ、OLTの情報処理部、OLTのスイッチと制御部と情報処理部以外、スイッチのNNI側にスイッチに入出力する信号を処理するプロキシ部また外部サーバ等の処理装置のいずれかであってもよい。
また、ソフト化機能の配置は、ソフト化機能毎であってもよいし、単一のソフト化機能を分割したソフト化機能の一部であってもよい。例えば、送受信部に関するものを送受信部以外の他の箇所、例えば、OSUのスイッチ、OSUの送受信部以外且つスイッチ以外、OLTのスイッチ、OLTの制御部、OLTの情報処理部、OLTのそれ以外、OLTの外部で主信号の経路上にあるプロキシ部、外部サーバ等のどこか又は複数の配備場所の組み合わせに配備してもよい。PON終端に関するものをPON終端処理配備箇所以外の他の箇所、例えば、OSUの送受信部、OSUのスイッチ、OSUの送受信部以外且つスイッチ以外、OLTのスイッチ、OLTの制御部、OLTの情報処理部、OLTのそれ以外、OLTの外部で主信号の経路上にあるプロキシ部、外部サーバ等のどこか又は複数の配備場所の組み合わせに配備してもよい。
ONUのスイッチに関するものをONUのスイッチ以外の他の箇所、例えば、送受信部、OSUの送受信部以外且つスイッチ以外、OLTのスイッチ、OLTの制御部、OLTの情報処理部、OLTのそれ以外、OLTの外部で主信号の経路上にあるプロキシ部、外部サーバ等のどこか又は複数の配備場所の組み合わせに配備してもよい。OLTのスイッチに関するものをOLTのスイッチ以外の他の箇所、例えば、送受信部、OSUのスイッチ、OSUの送受信部以外且つスイッチ以外、OLTの制御部、OLTの情報処理部、OLTのそれ以外、OLTの外部で主信号の経路上にあるプロキシ部、外部サーバ等のどこか又は複数の配備場所の組み合わせに配備してもよい。
また、ソフト化機能を配備する箇所は拡張機能部の配備の状況や、演算可能な箇所の演算能力や演算負荷や消費電力等に応じて、適宜変更してもよい。
OLTの主信号処理に係る主要な機能と機能間の関係を説明する。OLT機能をスイッチに移行する。PHYアダプテーション機能、フレーム化機能、サービスアダプテーション機能などのPON区間処理を行うPON主信号処理機能を、送受信部に配備する。ONU登録又は認証機能、DBA制御機能、DWA機能などのPONアクセス制御機能を情報処理部に配備する。フレーム化で利用されるVLAN制御、シェーパの前段の優先制御、マックス又はデマックス(MuX/Dmux)及びキュー(Queue)、並びにフレーム化の前段のシェーパなどのL2主信号処理機能をスイッチに配備する。
シェーパの前段のコピー機能、コピーで利用されるMLDプロキシなどのマルチキャスト機能をスイッチに配備する。このように、PONに配備されていたPON主信号処理機能及びPONアクセス制御機能をスイッチに配備することで、PON基本機能部132を縮小する。特に、L2主信号処理は重複を避け、スイッチに配備することが好ましい。
なお、スイッチの機能として、Classifier(クラシファイア)、Modifier(モディファイア)、Policer/Shaper(ポリサー/シェーパ)、Cross Connect(クロス・コネクト)、Queue(キュー)、Scheduler(スケジューラ)の順に備える前提で例示したが適宜変更してもよい。例えば、上り方向であり、帯域割当単位の中で処理を行わなければ、ONUからの入力をバースト送信のためのプリアンブルやバーストオーバーヘッドを外し、フレームをデカプセル化したり、LLIDを外したりして、PONを終端のみし、Classifier、Modifier、Policer/Shaper、Cross Connect、Queue、Schedulerの全ての機能をスイッチで実施してもよいし、スイッチでModifier、Cross Connect、Queue、Schedulerのみ実施してもよい。
更に、PON終端後のパス等を記載するVID等をONUで付与すれば、Cross Connect、Queue、Schedulerすればよい。上位ネットワークが単一パスと見做せれば、Queue、Schedulerでよい。また、Cross Connectでフレームが衝突しないようにDBAすれば、Classifier、Modifier、Policer/Shaper、Cross Connect、とすることができる。更に、上り方向であり、帯域割当単位の中で処理を行わなければ、ONUからの入力をバースト送信のためのプリアンブルやバーストオーバーヘッドを外し、フレームをデカプセル化したり、LLIDを外したりして、PONを終端のみし、PON終端後のパス等を記載するVID等をONUで付与すれば、Cross Connectのみとすることもできる。
また、Classifier、Modifier、Policer/Shaper、Cross Connect、Queue、Schedulerで、Classifier、Policer/Shaper、Modifier、Cross Connect、Queue、Schedulerとしてもよいし、Policer/Shaperの前段にQueueを置いて、Classifier、Modifier、Queue、Policer/Shaper、Cross Connect、Schedulerとしたり、Classifier、Queue、Policer/Shaper、Modifier、Cross Connect、Schedulerとしたりしてもよい。PONのバースト伝送や、マルチキャスト等の優先トラフィックを多重することによって生ずるバースト性による不要のPolicing(ポリシング)/Shaping(シェイピング)や、受信側での平準化したトラフィックの受信を考慮するとPolicer/Shaperの前段にQueueを置いて平準化した後にPolicing/Shapingによる処理を実行することが望ましい。
(実施形態1-2)
実施形態1-1ではTWDM-PONに用いられる構成を例示したが、TDM-PONに適用してもよい。TDM-PONでは、λ設定切替(DWA)のようなONUの間ONU-OLTのPON区間の波長リソースを波長分割多重する機能を備えていなくてもよいことを除けば実施形態1-1と同様である。
(実施形態1-3)
実施形態1-1ではTWDM-PONに用いられる構成を例示したが、WDM-PONに適用してもよい。WDM-PONでは、DBAのようなONUの間ONU-OLTのPON区間の帯域リソースを時分割多重する機能を備えていなくてもよいことを除けば、実施形態1-3は実施形態1-1と同様である。
(実施形態1-4)
本実施形態は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)-PON、CDM(Code Division Multiplex)-PON、SCM(Subcarrier Multiplex)-PON、芯線分割多重を含めた組み合わせである。
実施形態1-1ではTWDM-PONに用いられる構成を例示したが、波長と時間以外のリソースを共用するPONに適用してもよい。例えば、1波長の電気の周波数リソースを分割多重するOFDM-PON、1波長の電気の周波数リソースを分割多重するSCM-PON、符号で分割多重するCDM-PONに適用してもよいし、芯線分割多重を併用してもよいし、マルチコアファイバ等を用いた空間分割多重を併用してもよいし、波長分割多重を用いなくてもよい。TWDM-PONの波長リソースを波長分割多重する機能を、それぞれの多重するリソースに分割多重するに要する機能に対応する機能に読み替えれば同様である。
(実施形態2)
実施形態2では、TWDM-PONに用いられる構成が、GEMカプセル化を行う。この場合、GEMフレームを生成するアダプタをスイッチに備え、スイッチとそれ以外の部分の間でGEMフレームを導通するようにする。GEMカプセル化までスイッチに移管することで、それ以外の部分のプロトコルスタックからL2機能部を除外し、スイッチとそれ以外の部分で、L2機能部の重畳を回避することができる。
なお、TWDM-PONを例に挙げたが、実施形態1-2~実施形態1-4のように、PON区間での識別するためのフレームを同様に扱えばそれ以外のPONであっても同様の効果が得られる。例えば、IEEEの規格のGE-PON、10GE-PON等であれば、GEMフレームの代わりに、LLIDを付与してLLIDの付与されたフレームをスイッチとそれ以外の部分の間を導通するようすればよい。
(実施形態3)
実施形態3では、TWDM-PONに用いられる制御情報が、スイッチを経由する。この場合、ブリッジ機能関連をスイッチに移管する代わりに、制御情報を保持するPLOAM、Embedded OAM、OMCIのいずれかを必要に応じてフレーム化してスイッチ経由で処理する。制御情報をスイッチ経由で入出力することで、スイッチ以外の処理が軽くなる効果がある。なお、実施形態3の移管に加えて、実施形態1及び実施形態2のブリッジ機能のスイッチへの移管を行ってもよい。
なお、TWDM-PONを例に挙げたが、制御情報を同様に扱いスイッチ経由で処理すれば、実施形態1-2~実施形態1-4のように、それ以外のPONであっても同様の効果が得られる。
上述した実施形態における通信装置の少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。上記の実施形態は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができ、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。