JP7346966B2 - 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム - Google Patents

劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7346966B2
JP7346966B2 JP2019133408A JP2019133408A JP7346966B2 JP 7346966 B2 JP7346966 B2 JP 7346966B2 JP 2019133408 A JP2019133408 A JP 2019133408A JP 2019133408 A JP2019133408 A JP 2019133408A JP 7346966 B2 JP7346966 B2 JP 7346966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
deterioration
value
operating information
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019133408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021018559A (ja
Inventor
是道 高橋
浩二 中嶋
弘 高橋
健二 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2019133408A priority Critical patent/JP7346966B2/ja
Publication of JP2021018559A publication Critical patent/JP2021018559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7346966B2 publication Critical patent/JP7346966B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

本発明は、劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラムに関する。
インバータやサーボ等のモータを制御する制御装置が従来から知られている。また、モータの劣化傾向やモータによって駆動される機械装置の劣化傾向、モータを制御する制御装置等の劣化傾向等を検知する技術が従来から知られている。例えば、制御装置と1対1で接続された端末を用いて、当該制御装置の劣化傾向や当該制御装置が制御するモータの劣化傾向、当該モータによって駆動される機械装置の劣化傾向等を検知又は把握する技術が知られている。
また、例えば、モジュールの劣化や異常、故障等を検知等する従来技術として、特許文献1乃至8に記載されている技術が知られている。
特開2003-134795号公報 国際公開第2013/187207号 特開2016-3875号公報 特開2005-311259号公報 特開2008-103795号公報 特開昭61-252904号公報 特開2002-165357号公報 特開平8-181343号公報
しかしながら、上記の従来技術では、多くのモータや多くの機械装置、多くの制御装置等が存在する場合に、これらの機器(モータ、機械装置、制御装置等)の劣化傾向を効率良く把握することは困難であった。例えば、制御装置と1対1で接続された端末で機器の劣化傾向を把握する場合、各制御装置にそれぞれ接続された端末で個別に劣化傾向を把握する必要があり、制御装置の台数が多いと非効率であった。また、例えば、劣化傾向はモータの稼働情報(電流や電圧、回転数、運転時間等)を各制御装置から収集することで把握可能であるが、稼働情報の中には劣化傾向を把握するにあたって必ずしも有効でない情報が含まれる場合がある。
本発明の実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、機器の劣化傾向を効率的に把握することを目的とする。
上記目的を達成するため、本実施形態に係る劣化傾向提供システムは、劣化傾向を把握する対象の機器の稼働情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された稼働情報のうち、所定の条件を満たす稼働情報を記憶部に保存する保存手段と、前記記憶部に記憶されている稼働情報に基づいて、前記機器の劣化傾向を把握するための情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
機器の劣化傾向を効率的に把握することができる。
本実施形態に係る劣化傾向提供システムの全体構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る劣化傾向提供装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る劣化傾向提供装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る稼働情報の収集及び保存処理の一例を示すフローチャートである。 稼働情報の保存条件の一例を説明するための図(その1)である。 稼働情報の保存条件の一例を説明するための図(その2)である。 本実施形態に係る劣化傾向の提供処理の一例を示すフローチャートである。 劣化傾向グラフの一例を示す図(その1)である。 劣化傾向グラフの一例を示す図(その2)である。 劣化傾向一覧表の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態(以降、「本実施形態」とも表す。)について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、機器(例えば、インバータやサーボ等のモータ、モータによって駆動される機械装置、モータを制御する制御装置等)の劣化傾向に関する情報をユーザ(例えば、機器の管理者や監視員、運転員等)に提供することで、これらの機器の劣化傾向をユーザが効率的に把握することが可能な劣化傾向提供システム1について説明する。
<全体構成>
まず、本実施形態に係る劣化傾向提供システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る劣化傾向提供システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る劣化傾向提供システム1には、劣化傾向提供装置10と、プロトコル変換ゲートウェイ20と、制御装置30と、モータ40と、HUB50とが含まれる。劣化傾向提供装置10とプロトコル変換ゲートウェイ20とは、HUB50を介して、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク60を介して通信可能に接続されている。また、プロトコル変換ゲートウェイ20と制御装置30とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル70により通信可能に接続されている。なお、通信ネットワーク60は有線である場合に限られず、一部又は全部が無線であってもよい。
なお、図1に示す例では設備A~設備Dの4つの設備(例えば、同一プラント内の個別の設備のほか、プラントや発電所、工場等)があり、1台以上の制御装置30が各設備に設置等されている場合を示している。
劣化傾向提供装置10は、制御装置30から収集した稼働情報に基づいて、劣化傾向に関する情報をユーザに提供するコンピュータである。劣化傾向提供装置10としては、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォン、タブレット端末等が用いられる。
モータ40は、例えばインバータやサーボ等であり、制御装置30による制御に従って、各設備に設置等されている機械装置(例えば、汎用コンベヤ、クレーン設備、搬送台車、ハンドリング装置、昇降装置等のマテリアルハンドリング機器、混合設備、プレス設備、焼結設備、研削設備、検査設備等の製造設備)を駆動する。
制御装置30は、モータ40を制御するコントローラである。制御装置30としては、例えば、インバータ制御ユニット、サーボコントローラ、ステッピングモータコントローラ等が用いられる。制御装置30は、プロトコル変換ゲートウェイ20及びHUB50を介して、各種の稼働情報を劣化傾向提供装置10に送信する。すなわち、制御装置30は、USBケーブル70を介して稼働情報をプロトコル変換ゲートウェイ20に送信する。これにより、プロトコル変換ゲートウェイ20により、通信ネットワーク60を介して、稼働情報が劣化傾向提供装置10に送信される。
ここで、稼働情報とは、制御装置30、モータ40及び当該モータ40によって駆動される機械装置の稼働に関する情報のことである。稼働情報としては、例えば、電流、最大電流、電圧、回転数、運転時間、コンデンサ寿命、故障情報、制御装置30内の温度、モータ40の温度等が挙げられる。
なお、制御装置30は、制御装置30自体の制御に用いられる制御用LANにも接続されている。各制御装置30は、制御LANを介して、例えば、当該制御装置30自体を制御するための制御信号を受信したり、他の制御装置30を制御するための制御信号を送信したりする。
プロトコル変換ゲートウェイ20は、通信ネットワーク60(つまり、LAN等)での通信に用いられるプロトコルと、USBケーブル70での通信に用いられるプロトコルとを変換するゲートウェイ装置(通信装置)である。
ここで、プロトコル変換ゲートウェイ20は1以上のUSBポートを有しており、各USBポートに対してIP(Internet Protocol)アドレスとTCP(Transmission Control Protocol)ポート番号とをそれぞれ割り振っている。また、プロトコル変換ゲートウェイ20自体にはMAC(Media Access Control)アドレスが割り当てられる。なお、IPアドレスは各USBポートに対して一意に割り振られる。
これにより、プロトコル変換ゲートウェイ20は、通信ネットワーク60側に接続されている劣化傾向提供装置10と、USBケーブル70でそれぞれ接続されている制御装置30とを1対N(Nは1以上の整数)で通信させることを可能にしている。
ここで、上述したように、各制御装置30は制御用LANにも接続されているため、制御用LANを介して稼働情報を劣化傾向提供装置10に送信することも考えられる。しかしながら、稼働情報の送信に制御用LANを用いた場合(つまり、稼働情報の収集と制御装置30の制御とで制御用LANを共用した場合)、制御信号に通信遅延が生じたり、稼働情報の収集性能が低下したりすること等がある。また、このような通信遅延や収集性能の低下が生じない場合でも、制御装置30の内部処理が低下することもある。又は、制御装置30自体の制約により制御用LANを共用することができない場合もある。そこで、本実施形態では、各制御装置30は、USBケーブル70を介して稼働情報を送信するものとする。これにより、制御装置30の制御性能や稼働情報の収集性能等を低下させることなく、劣化傾向提供装置10で稼働情報を収集することが可能となる。
なお、一般に、制御装置30は、専用のメンテナンスツール(ローダ)を接続するためにUSB通信インタフェース(USBポート)を有している場合が多い。また、USBは高速なシリアルバス通信である。このため、多くの制御装置30でUSBケーブル70によって高速に稼働情報を送信することが可能である。
HUB50は、複数のプロトコル変換ゲートウェイ20の通信を集約する集約装置である。なお、HUB50はPoE(Power over Ethernet)によりプロトコル変換ゲートウェイ20に対して給電できてもよい。また、このとき、プロトコル変換ゲートウェイ20は、USBケーブル70により制御装置30に対して給電できてもよい。これにより、プロトコル変換ゲートウェイ20や制御装置30は、専用の電源ラインで電源を供給される必要がなくなる。
なお、図1に示す劣化傾向提供システム1の全体構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、図1に示す例では、1台の制御装置30が1台のモータ40を制御しているが、これに限られず、1台の制御装置30で複数台のモータ40が制御されてもよい。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、ハードウェアとして、入力装置11と、表示装置12と、RAM(Random Access Memory)13と、ROM(Read Only Memory)14と、外部I/F15と、通信I/F16と、プロセッサ17と、補助記憶装置18とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス19を介して通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、劣化傾向提供装置10の処理結果(すなわち、例えば、機器の劣化傾向に関する情報等)を表示する。
RAM13は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM14は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM14には、例えば、OS(Operating System)に関する設定情報や通信ネットワークに関する設定情報等が格納されている。
外部I/F15は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体15a等がある。劣化傾向提供装置10は、外部I/F15を介して、記録媒体15a等の読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体15aとしては、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
通信I/F16は、劣化傾向提供装置10を通信ネットワーク60に接続するためのインタフェースである。
プロセッサ17は、例えばCPU(Central Processing Unit)等であり、ROM14や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM13上に読み出して処理を実行する演算装置である。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上で各種機能を実現するアプリケーションプログラム、本実施形態を実現する1以上のプログラム等がある。
本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、図2に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。なお、図2では、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10が1台の装置(コンピュータ)で実現されている場合を示したが、これに限られない。本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、複数台の装置(コンピュータ)で実現されていてもよい。また、1台の装置(コンピュータ)には、複数のプロセッサ17や複数のメモリ(RAM13、ROM14、補助記憶装置18等)が含まれていてもよい。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、機能部として、収集部101と、保存制御部102と、操作受付部103と、表示制御部104とを有する。これらの各機能部は、例えば、劣化傾向提供装置10にインストールされた1以上のプログラムがプロセッサ17等に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、記憶部105を有する。当該記憶部105は、例えば、補助記憶装置18等を用いて実現可能である。なお、当該記憶部105は、例えば、劣化傾向提供装置10と通信ネットワーク60を介して接続されるサーバや記憶装置等を用いて実現されていてもよいし、記録媒体15aを用いて実現されていてもよい。
収集部101は、制御装置30から送信された稼働情報を収集(つまり、稼働情報を受信)する。なお、稼働情報は、制御装置30から劣化傾向提供装置10に定期的に送信されてもよいし、劣化傾向提供装置10からの要求に応じて制御装置30から送信されてもよい。
保存制御部102は、予め設定された保存条件に基づいて、収集部101により収集された稼働情報を記憶部105に保存する。これにより、全ての稼働情報を記憶部105に保存するのではなく、劣化傾向の把握に有効な稼働情報のみを記憶部105に保存することが可能となる。なお、保存条件の詳細については後述する。
操作受付部103は、ユーザによる操作(例えば、劣化傾向を表示させるための操作等)の入力を受け付ける。
表示制御部104は、操作受付部103が受け付けた操作に応じて、記憶部105に記憶されている稼働情報に基づいて、劣化傾向に関する情報を表示装置12に表示させる。
<処理の詳細>
以降では、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10が実行する処理の詳細について説明する。
≪稼働情報の収集及び保存処理≫
まず、本実施形態に係る稼働情報の収集及び保存処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る稼働情報の収集及び保存処理の一例を示すフローチャートである。
まず、収集部101は、制御装置30から送信された稼働情報を収集する(ステップS101)。次に、保存制御部102は、上記のステップS101で収集された稼働情報のうち、所定の条件(つまり、予め設定された保存条件)を満たす稼働情報を記憶部105に保存する(ステップS102)。
ここで、一例として、稼働情報が電流(実効電流値)である場合における保存条件として、保存条件その1と保存条件その2について説明する。
保存条件その1:保存条件として、図5に示すように、所定の基準値以上となる波形で、かつ、加減速中にない稼働情報(実効電流値)を保存対象とすることが考えられる。なお、加減速中とは、実効電流値が時間の経過と共に上昇又は下降する時間帯のことである。
保存条件その2:保存条件として、図6に示すように、所定の基準範囲内となる波形で、かつ、加減速中にない稼働情報(実効電流値)を保存対象とすることが考えられる。
上記の保存条件その1や保存条件その2を満たす稼働情報は劣化傾向が表れやすいため、これらの保存条件を満たす稼働情報を保存することで、劣化傾向の把握に有効な稼働情報のみを保存することが可能となる。なお、上記の保存条件その1及び保存条件その2では、一例として、稼働情報が実効電流値であるものとしたが、稼働情報が他の情報(例えば、最大電流、電圧、回転数、運転時間、制御装置30内の温度、モータ40の温度等)である場合についても同様に適用可能である。
また、上記の保存条件その1の基準値や保存条件その2の基準範囲は、例えば、ユーザ等により予め設定される。このような基準値や基準範囲は、保存対象とするか否かを判定する稼働情報の種類や把握したい劣化傾向の種類等に応じて適宜設定される。
以上により、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、制御装置30から稼働情報を収集した上で、これらの稼働情報のうち、保存条件を満たす稼働情報のみを記憶部105に保存することができる。これにより、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、劣化傾向の把握に有効な稼働情報のみを記憶部105に保存することが可能となり、より精度の高い劣化傾向の把握が可能になると共に、記憶部105の記憶容量を削減することも可能となる。なお、上記の保存条件その1や保存条件その2を満たす稼働情報が記憶部105に保存されることで、当該記憶部105には、劣化傾向の把握に有効な時間区間の間の稼働情報が時系列データとして保存される。
≪劣化傾向の提供処理≫
次に、本実施形態に係る劣化傾向の提供処理について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る劣化傾向の提供処理の一例を示すフローチャートである。
まず、操作受付部103は、劣化傾向を表示させるための操作の入力を受け付ける(ステップS201)。この操作は、例えば、入力装置11を用いてユーザにより行われる。
次に、表示制御部104は、上記のステップS201で劣化傾向を表示させるための操作の入力が受け付けられると、記憶部105に記憶されている稼働情報から劣化傾向把握用情報を作成した上で、この劣化傾向把握用情報を表示装置12に表示させる(ステップS202)。
ここで、表示制御部104は、例えば、稼働情報そのものを劣化傾向把握用情報としてもよいし、稼働情報に対して移動平均化処理を行うことで劣化傾向把握用情報を作成してもよい。移動平均化処理を行って、稼働情報の移動平均を劣化傾向把握用情報とすることで、より高い精度で劣化傾向を把握することが可能となる。なお、移動平均に用いられる稼働情報の個数(つまり、1つの劣化傾向把握用情報を作成する際に、過去の何個の稼働情報を用いるか)については、稼働情報の種類や把握したい劣化傾向の種類等に応じて、ユーザ等によって適宜設定される。
更に、表示制御部104は、稼働情報に対してモータの正転中/逆転中/正転中+逆転中の区分を設けて劣化傾向情報を作成してもよい。これによってもより高い精度で劣化傾向を把握することが可能となる。
ここで、表示制御部104は、任意の表示態様(例えば、グラフや表等)で表示装置12に表示することができる。一例として、稼働情報が実効電流値である場合に、或る機器(例えば、或るモータ40等)の劣化傾向把握用情報をグラフ(劣化傾向グラフ)で表示した場合を図8に示す。
図8に示す劣化傾向グラフ1000では、劣化傾向把握用情報が実効電流値である場合におけるグラフが表示されている。また、図8に示す劣化傾向グラフ1000では、定格実効電流値も表示されている。これにより、ユーザは、該当の機器(例えば、或るモータ40等)の劣化傾向を把握することが可能となる。例えば、図8に示す例の場合、実効電流値の変化が増加傾向であり、かつ、8月以降に実効電流値が定格実効電流値を超えていることから、ユーザは、劣化等を含む何等かの問題が生じていることがわかる。
なお、図8に示す例では、実効電流値のみをグラフ表示しているが、これ以外にも、他の情報(例えば、最大電流、電圧、回転数、運転時間、コンデンサ寿命、故障情報、制御装置30内の温度、モータ40の温度等)もグラフ表示されてもよい。すなわち、劣化傾向グラフとして表示される情報(つまり、表示対象の劣化傾向把握用情報)は、例えば、ユーザが任意に選択可能である。
また、例えば、図9に示すように、複数の種類の劣化傾向把握用情報がグラフ(劣化傾向グラフ)として表示されてもよい。図9に示す劣化傾向グラフ2000では、劣化傾向把握用情報(項目)がそれぞれ出力電流率及び実効電圧値である場合におけるグラフが表示されている。このように、複数の種類の劣化傾向把握用情報がそれぞれ劣化傾向グラフとして表示されてもよい。これにより、ユーザは、複数の種類の劣化傾向把握用情報を比較しながら、劣化等を含む問題が生じていないかを把握することが可能となる。
更に、例えば、複数のモータ40や複数の制御装置30、複数の機械装置等の劣化傾向把握用情報が表示されてもよい(例えば、複数のモータ40の劣化傾向グラフが表示されてもよいし、複数のモータ40それぞれの劣化傾向把握用情報が一覧表等で表示されてもよい。)一例として、設備Aの複数のモータ40(これらのモータ40をそれぞれ「M1」、「M2」、「M3」、「M4」、及び「M5」とする。)について、複数の種類の劣化傾向把握用情報を一覧表(劣化傾向一覧表)で表示した場合を図10に示す。
図10に示す劣化傾向一覧表3000では、「出荷後の年数」、「定格電流比率」、「モータ温度」等の劣化傾向把握用情報の或る時点における値と、これらの劣化傾向把握用情報それぞれの基準とがモータ40毎に表形式で表示されている。このとき、表示制御部104は、基準を超えている値の劣化傾向把握用情報については、他の劣化傾向把握用情報と表示態様を異ならせてもよい(例えば、色を変える、点滅させる等)。図10に示す例では、「M3」の「定格電流比率」が「95」であり、基準「90%以下」を超えているため、他と異なる表示態様(目立つ表示態様)で表示されている。これにより、ユーザは、複数の機器それぞれの複数の劣化傾向把握用情報の中で、基準を超えている(つまり、劣化等を含む何等かの問題が生じている劣化傾向把握用情報(項目))を把握することが可能となる。なお、他と異なる表示対象とする場合は、劣化傾向把握用情報の値が基準を超えている場合以外にも、例えば、所定の期間の間の過去の値と比べて一定回数連続して上昇している場合、所定の期間の間の過去の値と比べて最大値である場合等であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る劣化傾向提供装置10は、記憶部105に記憶されている稼働情報に基づいて劣化傾向把握用情報を作成した上で、この劣化傾向把握用情報を所定の表示態様で表示する。これにより、ユーザは、各機器(モータ40や制御装置30、機械装置等)の劣化等を含む問題を把握することができるようになり、例えば、その後の保守の方針の決定等を行うことができるようになる。また、例えば、稼働情報や劣化傾向把握用情報を用いて他の解析手法(例えば、ディープラーニング等)を行うことで、より具体的な劣化傾向診断を行うことも可能となる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 劣化傾向提供システム
10 劣化傾向提供装置
20 プロトコル変換ゲートウェイ
30 制御装置
40 モータ
50 HUB
60 通信ネットワーク
70 USBケーブル
101 収集部
102 保存制御部
103 操作受付部
104 表示制御部
105 記憶部

Claims (7)

  1. 劣化傾向を把握する対象の機器の稼働情報を収集する収集手段と、
    前記収集手段により収集された稼働情報のうち、所定の条件を満たす稼働情報を記憶部に保存する保存手段と、
    前記記憶部に記憶されている稼働情報に基づいて、前記機器の劣化傾向を把握するための情報を表示する表示手段と、
    を有し、
    前記条件は、
    前記稼働情報の値が所定の基準値以上であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、又は、前記稼働情報の値が所定の基準範囲内であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、のいずれかである、ことを特徴とする劣化傾向提供システム。
  2. 前記表示手段は、
    前記記憶部に記憶されている稼働情報又は前記稼働情報に対して移動平均化した情報を、前記機器の劣化傾向を把握するための情報として、所定の表示態様で表示する、ことを特徴とする請求項に記載の劣化傾向提供システム。
  3. 前記稼働情報は、前記機器の電流、最大電流、電圧、コンデンサ寿命、故障情報、前記機器がモータである場合の回転数、前記機器の運転時間、前記機器の内部の温度、のうちの1つ以上である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の劣化傾向提供システム。
  4. 前記収集手段は、
    USBケーブルによって前記機器と接続されたゲートウェイ装置から、LANによって実現される通信ネットワークを介して、前記稼働情報を収集する、ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の劣化傾向提供システム。
  5. 前記ゲートウェイ装置は、前記USBケーブルでの通信に用いられるプロトコルと前記通信ネットワークでの通信に用いられるプロトコルとを相互に変換する、ことを特徴とする請求項に記載の劣化傾向提供システム。
  6. 劣化傾向を把握する対象の機器の稼働情報を収集する収集手順と、
    前記収集手順で収集された稼働情報のうち、所定の条件を満たす稼働情報を記憶部に保存する保存手順と、
    前記記憶部に記憶されている稼働情報に基づいて、前記機器の劣化傾向を把握するための情報を表示する表示手順と、
    をコンピュータが実行し、
    前記条件は、
    前記稼働情報の値が所定の基準値以上であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、又は、前記稼働情報の値が所定の基準範囲内であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、のいずれかである、ことを特徴とする劣化傾向提供方法。
  7. 劣化傾向を把握する対象の機器の稼働情報を収集する収集手順と、
    前記収集手順で収集された稼働情報のうち、所定の条件を満たす稼働情報を記憶部に保存する保存手順と、
    前記記憶部に記憶されている稼働情報に基づいて、前記機器の劣化傾向を把握するための情報を表示する表示手順と、
    をコンピュータに実行させ
    前記条件は、
    前記稼働情報の値が所定の基準値以上であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、又は、前記稼働情報の値が所定の基準範囲内であって、かつ、前記稼働情報の値が加減速中でない、のいずれかである、ことを特徴とするプログラム。
JP2019133408A 2019-07-19 2019-07-19 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム Active JP7346966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133408A JP7346966B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133408A JP7346966B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021018559A JP2021018559A (ja) 2021-02-15
JP7346966B2 true JP7346966B2 (ja) 2023-09-20

Family

ID=74564319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019133408A Active JP7346966B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7346966B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024121931A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 三菱電機株式会社 集中管理システム、学習装置、および集中管理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168185A (ja) 2007-01-09 2008-07-24 Toshiba Corp 設備更新計画支援システム
JP2011027452A (ja) 2009-07-22 2011-02-10 Jfe Mechanical Co Ltd データ収集装置及び該データ収集装置を備えた設備機器の診断装置
WO2018164037A1 (ja) 2017-03-08 2018-09-13 日本電気株式会社 中継装置、サーバ、中継装置の設定方法及び記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168185A (ja) 2007-01-09 2008-07-24 Toshiba Corp 設備更新計画支援システム
JP2011027452A (ja) 2009-07-22 2011-02-10 Jfe Mechanical Co Ltd データ収集装置及び該データ収集装置を備えた設備機器の診断装置
WO2018164037A1 (ja) 2017-03-08 2018-09-13 日本電気株式会社 中継装置、サーバ、中継装置の設定方法及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021018559A (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2704401B1 (en) Remote industrial monitoring using a cloud infrastructure
US8762752B2 (en) System and method for remotely managing electric power usage of target computers
JP5459325B2 (ja) キャッシュ装置、キャッシュプログラム、及び通信装置
BR102013028304B1 (pt) Agente da nuvem para monitoramento de instalação industrial, método de monitoramento de agente da nuvem e meio de armazenamento legível por computador
JP7346966B2 (ja) 劣化傾向提供システム、劣化傾向提供方法及びプログラム
JP6380649B2 (ja) 情報処理装置及び管理装置
US9559925B2 (en) Network switch load balance optimization
EP4177687A1 (en) Symbolic access of industrial devices and methods
US11500435B2 (en) Information handling system having regional cooling
JP2012060701A (ja) 複数台運転ファン駆動装置およびその故障処理方法
JP2008234520A (ja) ソフトウェア挙動監視装置、ソフトウェア挙動監視システム及びそのプログラム
US9135193B2 (en) Expander interrupt processing
US10545515B2 (en) Virtualized fan speed measurement
WO2024099333A1 (zh) 电源控制电路及服务器
CN107066413B (zh) 一种用于处理多个总线设备数据的方法及其总线系统
JP2018128715A (ja) 監視装置、工作機械及び監視システム
CN102478905B (zh) 数据中心
CN111324503A (zh) 机框管理装置、方法和计算机可读存储介质
EP4177685A1 (en) Symbolic access of industrial device systems and methods based on an on-premise gateway device
US20070233282A1 (en) System and method to allow non-deterministic execution in a process control system
EP2974134A1 (en) Energy based network restructuring
CN107273198B (zh) 一种ssd控制芯片的中断控制方法、装置及ssd设备
EP4177684A1 (en) Symbolic access of industrial device systems and methods
CN117500227A (zh) 散热控制方法、装置、电子设备和存储介质
US11902035B2 (en) Redundancy method, computer-readable recording medium, and information processing device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7346966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150